JP2017047928A - 受皿付きポンプ容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】吐出孔からの空気の流入を確実に防止して内容物を空気に触れさせることなく収容することができる受皿付きポンプ容器すること。
【解決手段】ピストンガイド11の上部に外鍔状に設けられたフランジ本体部14bの上面の外周縁に、上方へ突出した突起片14cを備えたフランジ部材14と、フランジ部材14と嵌合し、フランジ部材14との間に内容物の流路を区画形成する受皿部材40と、弾性体により成形され、突起片14cと嵌合することにより受皿部材40を圧接するシール部材42と、を有することを特徴とする受皿付きポンプ容器。
【選択図】 図1

Description

本発明は、容器本体に収容された内容物を受皿部材の受皿面に吐出する受皿付きポンプ容器に関する。
従来から、例えばリキットファンデーションやクレンジングクリーム等の粘度が比較的高い内容物を収容する容器としては、吐出された内容物をスポンジ等にとって使用し易いことから、受皿部材を押し下げ操作することにより容器本体に収容された内容物を受皿部材に開口する吐出孔から当該受皿部材に向けて吐出させることができる受皿付きポンプ容器が多く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4112163号公報
しかしながら、上記従来の受皿付きポンプ容器は、吐出孔が常に受皿部材に開口し、オーバーキャップが閉じられることで閉塞される構成となっているので、吐出孔から空気が流入し易いものであった。そのため、例えば空気に触れることによって固化し易い内容物を収容した際に、内容物が吐出孔を塞ぎ吐出不良を生じるおそれがあり、また、空気に触れることで効能が薄れる内容物を収容すると当該内容物の劣化を生じるおそれがある等の問題点があった。
本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく、創案されたもので、その目的は、吐出孔からの空気の流入を確実に防止して内容物を空気に触れさせることなく収容することができる受皿付きポンプ容器を提供することにある。
上記課題を解決するための手段の主たる構成は、
有底筒状に形成された容器本体と、
内容物の流出孔を備え、前記容器本体に装着されて前記容器本体の開口を覆う隔壁部材と
前記隔壁部材の上面に設けられ、内側部分が前記流出孔に連なるシリンダと、
内側に流入室を区画形成するとともに前記流入室を外部に連通させる流入孔を備えた有底円筒状に形成され、前記シリンダの内側に昇降自在に収容されて前記隔壁部材との間に前記流出孔に連なる加圧室を区画形成するピストンガイドと、
前記ピストンガイドを上方に向けて付勢する付勢部材と、
前記隔壁部材に装着され、前記流出孔を覆って前記加圧室から前記収容空間に向けた内容物の流れを阻止するとともに前記収容空間から前記加圧室に向けた内容物の流れを許容する逆止弁と、
前記シリンダの内面に摺動可能に前記ピストンガイドに装着され、前記ピストンガイドが下降すると前記流入孔を開き、前記ピストンガイドが上昇すると前記流入孔を閉じるピストンと、
前記ピストンガイドの上部に外鍔状に設けられたフランジ本体部の上面の外周縁に、上方へ突出した突起片を備えたフランジ部材と、
前記フランジ部材と嵌合し、前記フランジ部材との間に内容物の流路を区画形成する受皿部材と、
弾性体により成形され、前記突起片と嵌合することにより受皿部材を圧接するシール部材と、
を有することを特徴とする受皿付きポンプ容器である。
本発明の別の構成は、上記した主たる構成の受皿付きポンプ容器において、容器本体の内部に昇降可能に設けられ、隔壁部材との間に内容物の収容空間を区画形成する中皿を備えたものである。
本発明の別の構成は、上記した主たる構成の受皿付きポンプ容器において、フランジ部材と隔壁部材との間に、付勢部材が設けられているものである。
本発明の別の構成は、上記した主たる構成の受皿付きポンプ容器において、シール部材が突起片の側面を全周に亘って覆う環状であり、シール部材の平断面形状は円環形状としたものである。
本発明の別の構成は、上記した主たる構成の受皿付きポンプ容器において、シール部材が、シール本体の下面にフィルムを配置する構成としたものである。
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
本発明によれば、不使用時にはシール部材によって吐出孔が確実に閉塞された状態となるので、吐出孔からの空気の流入を確実に防止して、内容物を空気に触れさせることなく収容することができる。したがって、例えば空気に触れることによって固化し易い内容物や、空気に触れることで効能が薄れる内容物などを、吐出不良や内容物の劣化を生じさせることなく収容することができる。このように、本発明によれば、吐出孔からの空気の流入を確実に防止して内容物を空気に触れさせることなく収容することができる受皿付きポンプ容器を提供することができる。
シール部材が突起片の側面を全周に亘って覆う環状であり、シール部材の平断面形状は円環形状としたものにあっては、内容物をシール部材の内縁からリング状に吐出することができるため、塗布部材に均一に塗布することが可能である。また、シール部材にフィルムを用いるものにあっては、シール部材と受皿本体との圧接時における密着性を高めることができる。
本発明に係る受皿付きポンプ容器の第1の実施形態を示す半断面図である。 図1に示す受皿付きポンプ容器の要部を拡大して示す断面図である。 図2に示す受皿付きポンプ容器の、受皿部材を押し下げた状態の断面図である。 (a)は図1に示す受皿付きポンプ容器の受皿部材付近を拡大して示す断面図であり、(b)は同図(a)において受皿部材を押し下げて内容物が吐出された状態の断面図である。 本発明に係る受皿付きポンプ容器の第2の実施形態を示す半断面図である。
以下、本発明にかかる実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態である受皿付きポンプ容器1は、容器本体2を備えている。容器本体2は、底部2aと、底部2aの外周縁から上方に延びる筒状の側壁部2bとを備えた有底筒状に形成され、その上端が開口している。図示する場合では、容器本体2は、樹脂材料により有底円筒状のジャー(広口瓶)形状に形成されている。なお、容器本体2は樹脂製に限らず、ガラス製や金属製とすることもできる。容器本体2の底部2aには、外気取り込み用の通気孔2cが設けられている。
容器本体2には、例えば樹脂製とされる隔壁部材3が装着され、容器本体2の開口はこの隔壁部材3によって覆われている。図2に示すように、隔壁部材3は、略円板状の隔壁本体3aと、隔壁本体3aの外周縁から上方に延びる円筒状の装着筒部3bとを有し、装着筒部3bから突出する段部3cが容器本体2の側壁部2bの上端に当接して容器本体2に装着されている。なお、段部3cと側壁部2bの上端との間には、内容物の漏れ出しを防止する環状シール4を装着するのが好ましい。装着筒部3bの上端側は固定部材5のU字状部5aに嵌合固定されており、固定部材5が雌ねじ部5bにおいて容器本体2の側壁部2bに設けられた雄ねじ部2dにねじ結合することにより、隔壁部材3は容器本体2に固定されている。
隔壁本体3aの軸心には、この隔壁本体3aを表裏(上下)に貫通するように内容物の流出孔3dが設けられている。
図1に示すように、容器本体2の内部には、例えば樹脂製とされる中皿6が設けられている。中皿6は外形略円盤状に形成されており、その外周縁には容器本体2の側壁部2bの内周面に全周に亘って当接するシール部6aが一体に設けられている。中皿6は、シール部6aが側壁部2bの内周面に対して摺動することで容器本体2の内部で上下方向に移動自在つまり昇降可能となっている。容器本体2の内部の隔壁部材3と中皿6との間に区画形成される部分は収容空間7となっており、容器本体2はこの収容空間7に内容物を収容するようになっている。この収容空間7は、中皿6が昇降することにより、その容積が増減される。
容器本体2の収容空間7に収容される内容物は、例えばリキットファンデーションやクレンジングクリーム等のクリーム状の化粧料やゲル状の化粧料など、比較的粘度の高い内容物とするのが好ましい。
図2に示すように、隔壁部材3の上面にはシリンダ10が設けられている。シリンダ10は円筒状に形成され、円形に形成された流出孔3dと同軸に配置されて当該流出孔3dを囲っている。つまり、シリンダ10の内側部分の空間は、流出孔3dに連なっている。なお、図示する場合では、シリンダ10は隔壁部材3と一体に形成されているが、シリンダ10を隔壁部材3とは別体に形成されて隔壁部材3に固定される構成とすることもできる。
シリンダ10の内側には、例えば樹脂製とされるピストンガイド11が昇降自在に収容されている。このピストンガイド11は、シリンダ10と協働して容器本体2の収容空間7から内容物を吸引して外部に吐出させるためのポンプとして機能する。図2に示すように、ピストンガイド11は、円板状の加圧壁部11aと、加圧壁部11aの外周縁から少し径方向内側の部分から上方に向けて延びる側壁部11bとを備えた有底円筒状に形成されている。このようなピストンガイド11がシリンダ10に配置されることにより、ピストンガイド11の加圧壁部11aと隔壁部材3の隔壁本体3aとの間には、流出孔3dに連なる加圧室12が区画形成されている。
ピストンガイド11の内側は、当該ピストンガイド11により区画形成された流入室13となっている。また、ピストンガイド11の側壁部11bには、流入室13を加圧室12に連通させる流入孔11cが設けられている。
ピストンガイド11の上部には、例えば樹脂製とされるフランジ部材14が設けられている。図2に示すように、フランジ部材14は、ピストンガイド11の上端に嵌合固定される固定部14aと、固定部14aからピストンガイド11に対して径方向外側に向けて外鍔状に突出するフランジ本体部14bと、フランジ本体部14bの上面の外周縁に上方へ突出している突起片14cと、フランジ本体部14bの下面の外周縁に下方へ延びる円筒状のガイド壁14dと、このガイド壁14dの内側に該ガイド壁14dと同軸に副ガイド壁14fとを一体に設けている。なお、ガイド壁14dの下端には径方向外側に向けて突出する係止突起14eが一体に設けられ、この係止突起14eが固定部材5のU字状部5aの下端に係合することによりフランジ部材14の抜け出しが防止されるようになっている。
隔壁本体3aの上面とフランジ本体部14bの下面との間には付勢部材15が設けられている。本実施の形態においては、付勢部材15は圧縮コイルばねとなっており、付勢部材15の弾性力はフランジ部材14を介してピストンガイド11に伝達されるようになっている。つまり、ピストンガイド11は、付勢部材15により上方に向けて付勢されている。隔壁本体3aの上面にはシリンダ10よりも外周側に当該シリンダ10と同軸に円筒状の支持筒部16が一体に設けられ、付勢部材15の下端側はこの支持筒部16の外側に装着されて当該支持筒部16により径方向位置が規定されている。また、付勢部材15は、フランジ部材14の副ガイド壁14fにより径方向位置が規定されている。
なお、図示する場合では、付勢部材15を、ピストンガイド11に固定されたフランジ部材14と隔壁本体3aとの間に設けるようにしているが、ピストンガイド11を上方に向けて付勢することができれば、例えば隔壁本体3aとピストンガイド11との間に設け、ピストンガイド11に固定された他の部材と隔壁本体3aとの間に設け、あるいはピストンガイド11と隔壁部材3に支持される他の部材との間に設けるなど、種々の構成を採用することができる。また、付勢部材15は圧縮コイルばねに限らず、隔壁部材3とピストンガイド11との間に設けられてピストンガイド11を上方に付勢することができるものであれば、板ばねやゴム等の弾性体など種々の構成のものを用いることができる。
隔壁部材3には、流出孔3dを開閉する逆止弁20が装着されている。この逆止弁20は樹脂製となっており、図2に示すように、シリンダ10の内面に嵌合固定される環状の基部20aと、この基部20aに弾性変形可能な複数の連結片20bを介して連結される円板状の弁体20cとを備えている。例えば、逆止弁20は、3本のクランク状の連結片20bによって弁体20cが基部20aに連結された3点弁に構成することができる。通常状態(内容物を吐出させる吐出動作が行われていない状態)においては、逆止弁20は、弁体20cが隔壁本体3aの上面側から流出孔3dを覆って当該流出孔3dを閉塞し、加圧室12から収容空間7に向けた内容物の流れを阻止している。一方、逆止弁20は、収容空間7から加圧室12に向けた内容物の流れに対しては、連結片20bの変形により弁体20cが隔壁本体3aの上面に対して上方に移動して流出孔3dを開き、当該内容物の流れを許容する。
ピストンガイド11には、ピストン21が装着されている。このピストン21は、シリンダ10の内面に対して摺動可能となっており、ピストンガイド11により案内されて、ピストンガイド11が下降すると流入孔11cを開き、ピストンガイド11が上昇すると流入孔11cを閉じるように作動する。より具体的には、図2に示すように、ピストン21は弾性体により断面H形状のシール体に形成されており、その外周側においてシリンダ10の内面に摺接するとともに、ピストンガイド11の加圧壁部11aとフランジ部材14の固定部14aの下端との間でピストンガイド11に対して上下方向に移動自在となっている。そして、ピストンガイド11が下降すると、加圧壁部11aも下方に移動することによりピストン21と離間して流入孔11cを開き、当該流入孔11cを介して流入室13を加圧室12に連通させる。一方、ピストンガイド11が上昇すると、ピストン21は加圧壁部11aに当接して流入孔11cを閉じ、流入室13と加圧室12との間の連通を遮断する。なお、符号22は、シリンダ10と支持筒部16との間に嵌合固定されてピストン21の上側の移動ストローク端を規制する規制部材である。
ピストンガイド11の上部には、流入室13に流入した内容物を外部に吐出するための吐出孔23が設けられており、この吐出孔23から吐出された内容物を受ける樹脂製の受皿部材40が装着されている。図2に示すように、受皿部材40は上面が受皿面41aとなる受皿本体41を備えており、受皿部材40はフランジ部材14の固定部14aの上部に嵌合している。この受皿部材40と固定部14aが嵌合していることにより、図3に示すように、受皿部材40に加えられる押し下げ力を、フランジ部材14を介してピストンガイド11に伝達する。受皿本体41の上面の受皿面41aには、フランジ部材14の突起片14cの外周面に嵌合固定された、例えば弾性を有する樹脂製とされるシール部材42のシール本体42aの先端部が圧接して密着している。
図1に示すように、容器本体2には受皿部材40やシール部材42を覆うキャップCを取り付けることができる。このキャップCは、例えばU字状部5aの外周面にアンダーカット係合することにより容器本体2に着脱自在に取り付けられる構成とすることができるが、ねじ結合等の他の手段によって容器本体2に着脱自在に装着される構成とすることもできる。
このような構成の受皿付きポンプ容器1では、通常状態においては、吐出孔23はシール部材42によって閉塞されている。この状態から、受皿本体41又はシール部材42を下方に押し下げ操作することにより、フランジ部材14を介してピストンガイド11を作動させ、当該ピストンガイド11、シリンダ10及びピストン21によるポンプ動作により、容器本体2の収容空間7に収容されている内容物を、加圧室12、流入室13及び吐出孔23を経て受皿本体41の受皿面41aに吐出させることができる。
通常状態では逆止弁20は閉状態となっているので、ピストンガイド11が下降してポンプ動作が開始されると、加圧室12の内部がピストンガイド11によって加圧されるとともにピストンガイド11に装着されたピストン21が、図3に示すように移動して流入孔11cが開かれる。そして、さらにピストンガイド11が下降すると、加圧室12の内部の加圧された内容物が、流入孔11cからピストンガイド11の内側の流入室13に流入し、当該流入室13を通って吐出孔23に供給され、図4(b)に示すようにフランジ部材14と受皿本体41の間の吐出流路を通るように、吐出孔23からフランジ本体部14bの上面と受皿本体41の下面の間を通り、突起片14cの側壁に沿って上昇してからシール本体42aの下面を径方向内側に向かい、その後、シール本体42aの先端部の弾性による自閉力を上回ることで、受皿面41aに向けて吐出される。この内容物の流路を迂回させるように径方向内側に向けることによって、内容物を外部に飛散させることを防止することができる。
このように、受皿本体41又はシール部材42を下方に向けて押し下げ操作することにより、吐出孔23を開放しつつピストンガイド11を作動させて吐出孔23から受皿本体41の受皿面41aに内容物を吐出させることができる。受皿面41aに吐出された内容物は、例えばスポンジ等で拭い取って使用することができる。なお、内容物をスポンジで拭い取る場合には、スポンジを受皿面41aに向けて押し付けることで受皿本体41を押し下げ操作することにより、吐出孔23から吐出された内容物を容易にスポンジに付着させて内容物の取り出しを容易に行うことができる。また、シール本体42aを突起片14cの側面を全周に亘って覆う環状に形成し、シール本体42aの平断面形状を円環形状(リング状)とすることにより、内容物をシール本体42aの内縁からリング状に吐出することができるため、スポンジに均一に塗布することが可能となる。
吐出孔23から内容物が吐出された後、受皿本体41又はシール部材42の押し下げ操作が解除されると、弾性を有する薄肉樹脂からなるシール部材42が受皿面41aと圧接して密着することで、吐出孔23は閉塞された状態とされる。
一方、受皿本体41又はシール部材42の押し下げ操作が解除されると、付勢部材15の弾性力によりピストンガイド11が図2に示す初期位置に向けて上方に移動する。このとき、ピストン21により流入孔11cが閉じられた状態でピストンガイド11が上昇することになるので、加圧室12が負圧となって逆止弁20が開かれ、容器本体2の収容空間7に収容されている内容物が流出孔3dから加圧室12内に向けて流出して加圧室12に供給される。また、収容空間7から内容物が流出するのに伴って中皿6が容器本体2の内部で上昇し、収容空間7は常に内容物により満たされた状態に維持される。このとき、中皿6が移動した分だけ、通気孔2cから容器本体2の中皿6の下方側部分に外気が導入される。したがって、内容物を吐出しても、容器本体2の収容空間7に空気が流入することがなく、常に、受皿本体41の押し下げ操作によってピストンガイド11を効率良くポンプ動作させて内容物を効率良く吐出させることができる。
このように、本発明の受皿付きポンプ容器1では、通常状態においては、吐出孔23をシール部材42によって確実に閉塞した状態としておき、内容物を吐出するために押し下げ操作されたときにだけ吐出孔23を開放させるようにしたので、不使用時に吐出孔23から空気が流入することを確実に防止して、内容物を空気に触れさせることなく収容することができる。これにより、例えば空気に触れることによって固化し易い内容物や、空気に触れることで効能が薄れる内容物などを、吐出不良や内容物の劣化を生じさせることなく、この受皿付きポンプ容器1に収容することができる。
図5は本発明の受皿付きポンプ容器1の第2の実施形態の断面図である。なお、図5においては、前述した部材に対応する部材には同一の符号を付してある。
第2の実施形態の受皿付きポンプ容器1では、図5に示すように、シール部材42がシール本体42aの下面にフィルム42bを配置し、フィルム42bが受皿本体41を圧接する構成となっている。フィルム42bを用いることによって、シール部材42と受皿本体41との密着性を高めることができる。本実施形態では、シール部材42が突起片14cと嵌合固定される際に、フィルム42bを突起片14cの上端部とシール本体42aの下面の間に挟んで固定している。なお、フィルム42bの固定をより強硬なものとするために、シール本体42aへのヒートシールやメルト(接着)剤等による接着、超音波やレーザー等による溶着を行っても構わない。また、シール本体42aと同様にフィルム42bの平断面形状を円環形状とすることが好ましい。
以上、実施形態に沿って本発明の構成とその作用や効果について説明したが、本発明の実施の形態は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、前記実施形態においては、シール部材42は、シール本体42aやフィルム42bが円環形状に形成されているが、これに限らず、シール本体42aやフィルム42bが受皿面41aと密着することによって、吐出孔23を閉塞することができる形状であれば、種々の形状とすることもできる。
さらに上記実施の形態においては、容器本体2内に中皿6を有する場合を説明したが、これに限らず、中皿6を用いずに容器本体2を、内容物を収容する内層体を外層体の内部に収容した2層構造に形成し、内容物の吐出時に外層体と内層体との間に通気孔2cから外気を取り入れて内層体のみを収縮させるようにした二重容器や積層剥離容器を用いることもできる。
本発明の受皿付きポンプ容器は、吐出孔からの空気の流入を確実に防止でき、内容物を空気に触れさせることなく収容することができる、受皿付きポンプ容器として広い分野での適用を可能とすることができる。
1 ;受皿付きポンプ容器
2 ;容器本体
2a ;底部
2b ;側壁部
2c ;通気孔
2d ;雄ねじ部
3 ;隔壁部材
3a ;隔壁本体
3b ;装着筒部
3c ;段部
3d ;流出孔
4 ;環状シール
5 ;固定部材
5a ;U字状部
5b ;雌ねじ部
6 ;中皿
6a ;シール部
7 ;収容空間
10 ;シリンダ
11 ;ピストンガイド
11a;加圧壁部
11b;側壁部
11c;流入孔
12 ;加圧室
13 ;流入室
14 ;フランジ部材
14a;固定部
14b;フランジ本体部
14c;突起片
14d;ガイド壁
14e;係止突起
14f;副ガイド壁
15 ;付勢部材
16 ;支持筒部
20 ;逆止弁
20a;基部
20b;連結片
20c;円板状の弁体
21 ;ピストン
22 ;規制部材
23 ;突出孔
40 ;受皿部材
41 ;受皿本体
41a;受皿面
42 ;シール部材
42a;シール本体
42b;フィルム
C ;キャップ

Claims (5)

  1. 有底筒状に形成された容器本体(2)と、
    内容物の流出孔(3d)を備え、前記容器本体(2)に装着されて前記容器本体(2)の開口を覆う隔壁部材(3)と
    前記隔壁部材(3)の上面に設けられ、内側部分が前記流出孔(3d)に連なるシリンダ(10)と、
    内側に流入室(13)を区画形成するとともに前記流入室(13)を外部に連通させる流入孔(11c)を備えた有底円筒状に形成され、前記シリンダ(10)の内側に昇降自在に収容されて前記隔壁部材(3)との間に前記流出孔(3d)に連なる加圧室(12)を区画形成するピストンガイド(11)と、
    前記ピストンガイド(11)を上方に向けて付勢する付勢部材(15)と、
    前記隔壁部材(3)に装着され、前記流出孔(3d)を覆って前記加圧室(12)から前記収容空間(7)に向けた内容物の流れを阻止するとともに前記収容空間(7)から前記加圧室(12)に向けた内容物の流れを許容する逆止弁(20)と、
    前記シリンダ(10)の内面に摺動可能に前記ピストンガイド(11)に装着され、前記ピストンガイド(11)が下降すると前記流入孔(11c)を開き、前記ピストンガイド11が上昇すると前記流入孔(11c)を閉じるピストン(21)と、
    前記ピストンガイド(11)の上部に外鍔状に設けられたフランジ本体部(14b)の上面の外周縁に、上方へ突出した突起片(14c)を備えたフランジ部材(14)と、
    前記フランジ部材(14)と嵌合し、前記フランジ部材(14)との間に内容物の流路を区画形成する受皿部材(40)と、
    弾性体により成形され、前記突起片(14c)と嵌合することにより受皿部材(40)を圧接するシール部材(42)と、
    を有することを特徴とする受皿付きポンプ容器。
  2. 前記容器本体(2)の内部に昇降可能に設けられ、前記隔壁部材(3)との間に内容物の収容空間(7)を区画形成する中皿(6)を備えた請求項1に記載の受皿付きポンプ容器。
  3. 前記フランジ部材(14)と前記隔壁部材(3)との間に、前記付勢部材(15)が設けられている請求項1又は2に記載の受皿付きポンプ容器。
  4. 前記シール部材(42)が前記突起片(14c)の側面を全周に亘って覆う環状であり、前記シール部材(42)の平断面形状は円環形状である請求項1〜3のいずれかに記載の受皿付きポンプ容器。
  5. 前記シール部材(42)が、シール本体(42a)の下面にフィルム(42b)を配置する構成とした請求項1〜4のいずれかに記載の受皿付きポンプ容器。
JP2015171540A 2015-08-31 2015-08-31 受皿付きポンプ容器 Active JP6537411B2 (ja)

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