JP2017047078A - 検知装置、検知方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】横臥しているユーザの起き上がりを精度良く検知することができる検知装置を提供する。
【解決手段】ユーザの状態を示す情報をそれぞれ取得する複数のセンサ101と、複数のセンサ101が取得した情報に応じて、横臥したユーザの起き上がりを判断する判断部102と、判断部102の判断結果に応じた出力を行なう出力部103とを備えるようにした。複数のセンサ101は、横臥した状態にあるユーザの動きを示す情報を取得する第一のセンサ1011と、ユーザが起き上がった状態にあるか否かを示す情報を取得する第二のセンサ1012とを有している。
【選択図】図1
【解決手段】ユーザの状態を示す情報をそれぞれ取得する複数のセンサ101と、複数のセンサ101が取得した情報に応じて、横臥したユーザの起き上がりを判断する判断部102と、判断部102の判断結果に応じた出力を行なう出力部103とを備えるようにした。複数のセンサ101は、横臥した状態にあるユーザの動きを示す情報を取得する第一のセンサ1011と、ユーザが起き上がった状態にあるか否かを示す情報を取得する第二のセンサ1012とを有している。
【選択図】図1
Description
本発明は、横臥しているユーザの起き上がりを検知する装置等に関するものである。
従来の技術として、被介護者の寝具に配置されエラストマー製のセンサ膜を有するシート状のセンサと、基準データとしきい値データとが格納された記憶部と、被介護者の体圧分布に基づいた演算データと基準データとを比較して被介護者の姿勢を判別すると共に、演算データの経時変化としきい値データとを比較して被介護者の離床の有無を判別し、離床が有ると判別した場合に通報指示を出力する演算部と、を有する制御装置と、介護者に離床通報を発信する通報装置と、介護者から誤判別情報が入力される入力装置と、を備え、制御装置は、誤判別情報に基づいてしきい値データを補正することにより、離床の有無の判別精度を向上させるようにした離床センサシステムが知られていた(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来の技術においては、精度良く横臥しているユーザの起き上がりを検知することができない、という課題があった。例えば、従来の技術においては、ユーザの状態を接触式のシート状の感圧センサだけを用いて検知していたため、寝返り等をうつことでユーザの横臥姿勢等が変化した場合、感圧センサに対するユーザの接触の仕方が変化することにより、ユーザが起き上がったと誤検知してしまう場合があるという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解消するためになされたものであり、横臥しているユーザの起き上がりを精度良く検知することができる検知装置等を提供することを目的とする。
本発明の検知装置は、ユーザの状態を示す情報をそれぞれ取得する複数のセンサと、複数のセンサが取得した情報に応じて、横臥したユーザの起き上がりを判断する判断部と、判断部の判断結果に応じた出力を行なう出力部とを備えた検知装置である。
かかる構成により、横臥しているユーザの起き上がりを精度良く検知することができる。
また、本発明の検知装置は、前記検知装置において、複数のセンサは、横臥した状態にあるユーザの動きを示す情報を取得する第一のセンサと、ユーザが起き上がった状態にあるか否かを示す情報を取得する第二のセンサと、を有し、判断部は、第一のセンサが取得した情報が、予め決められた第一の条件を満たし、かつ、第二のセンサが取得した情報が、予め決められた第二の条件を満たすと判断した場合に、横臥したユーザが起き上がったことを判断する検知装置である。
かかる構成により、横臥しているユーザの起き上がりを精度良く検知することができる。例えば、第一のセンサが取得した情報が、ユーザの動きが大きいことを示している場合であっても、第二のセンサが、ユーザが起き上がっていることを示す情報を取得しなければ、横臥しているユーザの起き上がりを検知することがないため、横臥しているユーザの起き上がりを精度よく検知することができる。
また、本発明の検知装置は、前記検知装置において、判断部が、第一のセンサの検出結果が予め決められた第一の条件を満たすと判断した場合に、第二のセンサが取得する情報が第二の条件を満たすか否かの判断が行えないスタンバイ状態から、第二のセンサが取得する情報が第二の条件を満たすか否かの判断を行なうことが可能な状態に移行する検知装置である。
かかる構成により、第二のセンサが取得した情報についての判断を、不要なタイミングに行なわないようにことができる。これにより、例えば、省電力化を図ったり、誤った判断が行なわれないようにすることができる。
また、本発明の検知装置は、前記検知装置において、第二のセンサは、判断部が、第一のセンサの検出結果が予め決められた第一の条件を満たすと判断した場合に、ユーザが起き上がった状態にあるか否かを示す情報の取得が行えない状態から、ユーザが起き上がった状態にあるか否かを示す情報の取得が可能な状態に移行する検知装置である。
かかる構成により、第二のセンサが不要なタイミングに情報の取得を行なわないようにことができ、省電力化を図ったり、誤った判断が行なわれないようにすることができる。
また、本発明の検知装置は、前記検知装置において、スタンバイ状態から第二のセンサが取得する情報が第二の条件を満たすか否かの判断を行なうことが可能な状態に移行した後、予め決められた時間以内に、第二のセンサが取得する情報が第二の条件を満たさなかった場合に、スタンバイ状態に移行する検知装置である。
かかる構成により、第二のセンサがユーザの起き上がりを検知できない際には、第二のセンサが取得した情報による判断を行なわないようにすることができ、例えば、省電力化を図ったり、誤った判断が行なわれないようにすることができる。
また、本発明の検知装置は、前記検知装置において、センサの一以上は、マイクロ波を照射して、マイクロ波の反射波を受信するマイクロ波センサであり、判断部は、受信した反射波に応じてマイクロ波センサが取得した情報に応じて、横臥したユーザの起き上がりを判断する検知装置である。
かかる構成により、ユーザの動きを検出することができ、横臥しているユーザの起き上がりを精度よく検知することができる。
また、本発明の検知装置は、前記検知装置において、第一のセンサは、マイクロ波を照射して、マイクロ波の反射波を受信するマイクロ波センサであり、判断部は、マイクロ波センサが取得した情報が、基準値よりも大きい振幅が閾値よりも長い時間継続する波形の信号である場合に、予め決められた第一の条件を満たすと判断する検知装置である。
かかる構成により、ユーザの動きが大きい場合に第一の条件を満たすと判断することができ、横臥しているユーザの起き上がりを精度よく検知することができる。
また、本発明の検知装置は、前記検知装置において、判断部は、マイクロ波センサが取得した情報のうちの、基準値以下の振幅を有する閾値以下の継続時間の波形を介して連続する基準値よりも大きい振幅を有する波形の信号の継続時間が、閾値よりも長い場合に、マイクロ波センサが取得した情報が、基準値よりも大きい振幅が閾値よりも長い時間継続する波形の信号であると判断する検知装置である。
かかる構成により、短時間のユーザの動きの小さい状態が含まれる場合であっても、全体としてユーザの動きの大きさが大きければ、ユーザの動きが大きいことを検出して、横臥しているユーザの起き上がりを精度よく検知することができる。
また、本発明の検知装置は、前記検知装置において、第二のセンサは、ベッドに座らせたユーザの胸部から頭までの範囲内の高さにおいてユーザの状態を示す情報を取得可能となるよう設置される検知装置である。
かかる構成により、ベッドにおいてユーザが起き上がっていることを適切に検出することができ、横臥しているユーザの起き上がりを精度よく検知することができる。
また、本発明の検知装置は、前記検知装置において、第二のセンサは、ユーザが利用するベッドの上面から40cmから70cmまでの範囲内の高さにおいてユーザの状態を示す情報を取得可能となるよう設置される検知装置である。
かかる構成により、ベッドにおいてユーザが起き上がっていることを適切に検出することができ、横臥しているユーザの起き上がりを精度よく検知することができる。
また、本発明の検知装置は、前記検知装置において、複数のセンサのうちの少なくとも一以上の配置される位置が変更可能である検知装置である。
かかる構成により、情報の取得対象となるユーザに合わせた適切な位置に各センサを配置することができ、横臥しているユーザの起き上がりを精度よく検知することができる。
本発明による検知装置によれば、横臥しているユーザの起き上がりを精度良く検知することができる。
以下、検知装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における検知装置1のブロック図である。
図1は、本実施の形態における検知装置1のブロック図である。
図2は、本実施の形態における検知装置1の複数のセンサ101の設置例を示す側面図(図2(a))、および斜視図(図2(b))である。図2においては、検知装置1の判断部102および出力部103や、複数のセンサ101を判断部102と接続する配線等は、省略している。
検知装置1は、複数のセンサ101、判断部102、出力部103を備える。なお、図1および図2においては、検知装置1が、複数のセンサ101として、第一のセンサ1011と第二のセンサ1012とを1つずつ備えている場合を示しているが、検知装置1は、複数のセンサ101として、第一のセンサ1011と第二のセンサ1012とに加えて、他のセンサ101を備えていても良い。また、検知装置1は、複数のセンサ101として、複数の第一のセンサ1011を有していても良く、複数の第二のセンサ1012を有していても良い。また、複数のセンサ101は、第一のセンサ1011や第二のセンサ1012以外のセンサで構成されていても良い。
複数のセンサ101は、ユーザの状態を示す情報をそれぞれ取得する。ユーザの状態とは、例えば、ユーザの動きや、ユーザの居る位置、ユーザの体勢、ユーザのバイタル(例えば、脈拍等)の状態である。ユーザの状態を示す情報とは、ユーザの動き、ユーザの予め指定された領域への進入、ユーザのバイタル等を示す情報である。ユーザの状態を示す情報は、ユーザがどのような状態であるかを、後述する判断部102等により判断可能な情報であってもよい。各センサ101が取得するユーザの状態を示す情報は、例えば、センサ101が取得する経時的に変化する波形の信号や、センサ101が検出対象、例えばユーザを検出したことを示す情報である。各センサ101が取得するユーザの状態を示す情報は、各センサ101の方式や設置場所等により異なるものであってもよい。
検知装置1が有する複数のセンサ101は、方式等が互いに異なるセンサであっても良く、複数のセンサ101の少なくとも一部が同じセンサであっても良い。複数のセンサ101は、それぞれどのような位置に配置されていても良い。各センサ101がユーザの状態を示す情報を取得するための検知を行なう領域は、異なる領域であっても、重複する領域であっても良い。複数のセンサ101は、例えば、ベッド20やベッド20の周辺に設置される。ベッド20は、例えば、病院等に設置されているベッドである。
複数のセンサ101は、ユーザと非接触で利用されるセンサであることが好ましいが、ユーザと接触させて利用されるセンサであっても良い。
複数のセンサ101は、例えば、圧力センサ、パッシブ型の赤外線センサやアクティブ型の赤外線センサ等の光センサや、カメラセンサ、マイクロ波センサ等である。例えば、複数のセンサ101の一以上は、マイクロ波を照射して、このマイクロ波の反射波を受信するマイクロ波センサである。圧力センサ、光センサ、カメラセンサ、マイクロ波センサ等については公知技術であるため、詳細な説明はここでは省略する。マイクロ波センサについては、例えば、以下の非特許文献1を参照されたい「非特許文献1:"株式会社ユピテル マイクロ波センサーの概要 Yupiteru"、[online]、株式会社ユピテル、[平成27年8月19日検索]、インターネット<URL:http://www.yupiteru.co.jp/oem/outline.html>」。
複数のセンサ101は、例えば、1以上の第一のセンサ1011と、1以上の第二のセンサ1012とを有している。
第一のセンサ1011は、横臥した状態にあるユーザの動きを示す情報を取得するセンサである。ユーザの動きとは、例えば、ユーザの身体の動き、つまり体動である。横臥した状態とは、例えば、横たわっている状態であり、具体的には、ベッド20等の上面に横たわっている状態である。例えば、第一のセンサ1011は、マイクロ波を照射して、マイクロ波の反射波を受信するマイクロ波センサである。マイクロ波センサは、例えば、マイクロ波ドップラーセンサである。マイクロ波センサは、例えば、マイクロ波を対象物に照射して、照射したマイクロ波の対象物による反射波を受信するセンサであり、例えば、受信したドップラー効果によりシフトした反射波の周波数に応じた信号を出力するセンサである。マイクロ波センサである第一のセンサ1011が取得する情報は、例えば、アナログやデジタルの信号である。例えば、ここでの対象物は、例えば、横臥した状態にあるユーザである。例えば、対象物が人間である場合、ドップラー効果を利用したマイクロ波センサにおいては、人間の体(体表)の動きや、脈や、呼吸を示す波形の信号をそれぞれ取得することが可能である。このため、マイクロ波センサは、例えば、バイタルセンサとして利用される。第一のセンサ1011は、例えば、利用するマイクロ波の周波数帯が、24GHz帯や、であるマイクロ波センサである。ただし、利用するマイクロ波の周波数帯は問わない。マイクロ波センサである第一のセンサ1011は、例えば、マイクロ波がベッド20の上方に向けて照射されるよう、具体的には、ベッド20上に横臥するユーザに向けて照射されるよう、ベッド20のマットレス21の下や、マットレス21内等に配置される。例えば、第一のセンサ1011は、ベッド20上に横臥するユーザの下方となる位置、例えば、ユーザの胸部や腹部の下方となる位置に、ユーザに対してマイクロ波が照射されるよう配置される。このように配置された第一のセンサ1011から、マイクロ波をベッド20上のユーザに照射し、その反射波を受信して、受信した反射波に応じた情報を取得することにより、ベッド20上に横臥した状態にあるユーザの動きを示す情報を取得することができる。マイクロ波センサである第一のセンサ1011が取得する受信した反射波に応じた情報は、例えば、送信したマイクロ波と、受信した反射波の周波数の位相差や周波数差を示す情報や、受信した反射波の周波数成分の情報である。第一のセンサ1011が取得する受信した反射波に応じた情報、即ちユーザの動きを示す情報は、例えば波形の信号である。なお、マイクロ波センサである第一のセンサ1011は、ベッド20の下方の床に、ベッド20の上方に向けてマイクロ波が照射されるよう設置されていても良い。
第二のセンサ1012は、ユーザが起き上がった状態にあるか否かを示す情報を取得するセンサである。ユーザが起き上がった体勢を取っているか否かを示す情報と考えてもよい。起き上がった状態とは、例えば、ベッド20の上面や、ベッド20の縁等に座っている状態である。ユーザがベッド20上において、上半身を起こした状態や、ベッド20から離れた状態、例えばベッド20から降りた状態を起き上がった状態と考えてもよい。第二のセンサ1012は、例えば、ユーザがこの第二のセンサ1012で検出可能な位置や領域に侵入したか否かを示す情報を取得するセンサである。第二のセンサ1012は、非接触でセンサの検出対象となる位置や領域へのユーザの侵入等を検出するセンサで有ることが好ましい。第二のセンサ1012は、例えば、上述したマイクロ波センサである。また、第二のセンサ1012は、アクティブ型赤外線センサやパッシブ型赤外センサの等の光センサや、カメラセンサ等であっても良い。アクティブ型赤外線センサは、赤外線を照射して、その反射光や、その透過光を検出することにより、検出対象の侵入を検出するセンサである。また、パッシブ型赤外線センサは、人体等が発する遠赤外線を検出するセンサである。カメラセンサは、例えば、動画像を撮影するカメラを用いたセンサであって、カメラが撮影した動画像について画像認識を行なうことでユーザの動きを検知するセンサである。
第二のセンサ1012は、例えば、横臥しているユーザは検出できず、起き上がったユーザは検出できるよう設置されることが好ましい。第二のセンサ1012は、例えば、ベッド20に座らせたユーザの胸部から頭までの範囲内の高さにおいてユーザの状態を示す情報を取得可能となるよう設置される。具体的には、第二のセンサ1012は、ユーザの胸部から頭までの範囲のうちのいずれかの高さ(あるいは高さの範囲)でユーザの状態を取得できるよう設置される。また、第二のセンサ1012は、例えば、ユーザが利用するベッド20の上面から40cmから70cmまでの範囲内の高さにおいてユーザの状態を示す情報を取得可能となるよう設置されても良い。具体的には、第二のセンサ1012は、ユーザが利用するベッド20の上面から40cmから70cmまでの範囲のうちのいずれかの高さ(あるいは高さの範囲)でユーザの状態を取得できるよう設置される。このように第二のセンサ1012を配置することで、第二のセンサ1012は、横臥しているユーザを検出することなく、起き上がっているユーザを検出することが可能となる。なお、ベッド20上に起き上がっているユーザを検出するためには、第二のセンサ1012は、例えば、横方向においては、ベッド20の上方の領域、好ましくは、起き上がったユーザが位置することとなる領域において、ユーザの状態を示す情報が取得可能となるよう設置されることが好ましい。例えば、第二のセンサ1012がマイクロ波センサやアクティブ型赤外線センサ等である場合、マイクロ波や赤外線が照射される位置や領域が、横方向においては、ベッド20の上方の領域、好ましくは、起き上がったユーザが位置することとなる領域となるよう設置されることが好ましい。第二のセンサ1012は、例えば、第一のセンサ1011と同様に、ベッド20や、ベッド20の周辺に設置される。例えば、図2においては、第二のセンサ1012は、ベッド20脇の壁に設置されている例を示している。ただし、第二のセンサ1012は、例えば、ベッド20のヘッドボードや、ベッド20のフレームや、ベッド脇に配置されたスタンドや、ベッド20のフレームに取り付けられたスタンド等に、設定されていても良い。
なお、複数のセンサ101のうちの少なくとも一以上の配置される位置は、変更可能であるようにしてもよい。例えば、検知対象となるユーザの大きさや体型、横臥の仕方等に合わせて、複数のセンサ101がユーザに関する情報を検出可能な領域や位置が、検出対象となるユーザに適合するよう調節できるように、複数のセンサ101、例えば、第一のセンサ1011や第二のセンサ1012、のうちの少なくとも1以上の配置される位置を変更できるようにしてもよい。
複数のセンサ101のそれぞれと判断部102とは、有線接続されていても良く、無線接続されていてもよい。無線接続される場合、各センサ101および判断部102は、無線で情報の送受信を行なうための無線送信部や無線通信部を有していてもよい。
センサ101が取得して出力する情報は、デジタル信号であっても良く、アナログ信号でもよい。
判断部102は、複数のセンサ101が取得した情報に応じて、横臥したユーザの起き上がりを判断する。判断部102は、例えば、複数のセンサ101の1以上がマイクロ波センサである場合、1以上のマイクロ波センサが受信した反射波に応じて取得した情報に応じて、横臥したユーザの起き上がりを判断する。1以上のマイクロ波センサが取得した情報に応じて判断するということは、2以上のマイクロ波センサが取得した情報で判断することであっても良く、1以上のマイクロ波センサが取得した情報と、複数のセンサ101に含まれる他の1以上のセンサが取得した情報とに応じて判断することであっても良い。横臥したユーザが起き上がったことを判断するということは、例えば、横臥したユーザが起き上がったことを示す判断結果を得ることである。
判断部102は、例えば、第一のセンサ1011が取得した情報が、予め決められた第一の条件を満たし、かつ、第二のセンサ1012が取得した情報が、予め決められた第二の条件を満たすと判断した場合に、横臥したユーザが起き上がったことを判断する。第一の条件とは、例えば、第一のセンサ1011が取得した横臥したユーザの動きを示す情報が、予め指定された動きよりも大きい動きを示すという条件である。例えば、ユーザの動きの大きさを示す値が、予め指定された閾値よりも大きい値になるという条件である。第二の条件とは、例えば、第二のセンサ1012が取得した情報が、ユーザが起き上がった状態にあることを示す情報であるという条件である。
例えば、第一のセンサ1011がマイクロ波センサである場合、判断部102は、第一のセンサ1011であるマイクロ波センサが取得した情報が、基準値よりも大きい振幅が閾値よりも長い時間継続する波形の信号である場合に、上記の予め決められた第一の条件を満たすと判断する。例えば、マイクロ波センサである第一のセンサ1011が取得する情報が、ユーザの体(例えば、体表)の動きを示す波形の信号である場合、この波形の信号が、予め設定された基準値よりも大きい振幅が閾値よりも長い時間継続する波形の信号である場合に、判断部102は、第一のセンサ1011であるマイクロ波センサが取得した情報が、第一の条件を満たすと判断する。マイクロ波センサが取得する体の動きを示す波形の信号の振幅は、例えば、体の動きの大きさを示しているため、基準値を適切な値に設定しておくことで、ベッド20に横臥しているユーザにベッド20から離れるほどの大きさの動き、例えば、横臥している状態から、上体を起こすような動きがあったことを判断することができる。基準値は、例えば、横臥しているユーザにほとんど動きがない場合に第一のセンサ1011が取得する情報よりも大きい値であって、上体を起こす動きがあった場合に第一のセンサ1011が取得する情報よりも小さい値であることが好ましい。基準値は、例えば、閾値等と考えてもよい。なお、第一のセンサが取得した情報が、基準値よりも大きい振幅が閾値よりも長い時間継続する波形の信号であるということは、第一のセンサ101が取得した波形の信号をサンプリングしたデータのうちの、連続した一定数よりも多いデータが、基準値より大きい値であることも同様のことである。かかることは、後述する基準値以下の振幅を有する閾値以下の継続時間の波形等についても同様である。なお、ここでの一定数は、上述した閾値に相当する数であり、例えば、上述した閾値が示す期間に含まれうる波の数である。
なお、判断部102は、第一のセンサ1011であるマイクロ波センサが取得した情報のうちの、基準値以下の振幅を有する上記の閾値以下の継続時間の波形を介して連続する基準値よりも大きい振幅を有する波形の信号の継続時間が、上記の閾値よりも長い場合に、第一のセンサ1011が取得した情報が、基準値よりも大きい振幅が閾値よりも長い時間継続する波形の信号であると判断するようにしてもよい。つまり、マイクロ波センサである第一のセンサ1011が取得した情報が、基準値よりも大きい振幅が閾値よりも長い時間継続する波形の信号であるか否かを判断する際には、基準値よりも大きい振幅を有する波形間に現れる基準値以下の振幅を有する上記の閾値以下の継続時間の波形は、無視しても良い(考慮しなくても良い)。継続時間とは、例えば、特定の波形、具体的には、振幅が閾値より大きい波形や、閾値以下の波形が継続して得られている時間である。ただし、ここでの基準値以下の振幅を有する上記の閾値以下の継続時間の波形を介して連続する基準値よりも大きい振幅を有する波形の信号の継続時間は、基準値以下の振幅を有する上記の閾値以下の継続時間の波形の時間も含めた継続時間としてもよく、基準値以下の振幅を有する上記の閾値以下の波形の継続時間を除いた基準値よりも大きい振幅を有する波形の信号の継続時間の積算値としてもよい。また、ここでの連続とは連続した順番で取得されることを意味すると考えてもよい。なお、上記において、基準値以下の振幅を有する波形の継続時間についての閾値と、基準値以下の振幅を有する上記の閾値以下の継続時間の波形を介して連続する基準値よりも大きい振幅を有する波形の信号の継続時間についての閾値とを異なる値としても良い。例えば、基準値以下の振幅を有する波形の継続時間についての閾値を第二の閾値、基準値以下の振幅を有する上記の閾値以下の継続時間の波形を介して連続する基準値よりも大きい振幅を有する波形の信号の継続時間についての閾値を第一の閾値とすると、第一の閾値は、第二の閾値よりも大きい値であることが好ましい。
判断部102は、例えば、第二のセンサ1012が取得した情報が、ユーザが予め指定された位置や領域に侵入したことを示す場合等に、第二の条件を満たすと判断する。例えば、上述したようなマイクロ波センサや、光センサや、カメラセンサにおいては、ユーザがこれらのセンサが監視する位置や領域に侵入したことを検出することが可能である。例えば、上述したマイクロ波センサを第二のセンサ1012として用いた場合、上記の第一のセンサ1011の取得した情報に対して行なった処理と同様に、判断部102は、第二のセンサ1012であるマイクロ波センサが取得した情報が、基準値よりも大きい振幅が閾値よりも長い時間継続する波形の信号である場合に、第二のセンサ1012が動きを検出可能な領域や位置においてユーザの動きが検出された、つまり、この領域や位置にユーザが侵入したとして、上記の予め決められた第二の条件を満たすと判断してもよい。また、上記と同様に、第二のセンサ1012であるマイクロ波センサが取得した情報のうちの、基準値以下の振幅を有する上記の閾値以下の継続時間の波形を介して連続する基準値よりも大きい振幅を有する波形の信号の継続時間が、上記の閾値よりも長い場合に、ユーザが侵入したとして、上記の予め決められた第二の条件を満たすと判断してもよい。なお、ここで用いられる基準値や閾値は、第一の条件を満たすか否かの判断に用いられる基準値や閾値と異なる値であっても良く、同じ値であっても良い。
判断部102は、例えば、第一のセンサ1011が取得した情報が第一の条件を満たすと判断した後に、第二のセンサ1012が取得した情報が第二の条件を満たすと判断した場合に、横臥したユーザが起き上がったことを判断する。例えば、判断部102は、第一のセンサ1011が取得した情報が第一の条件を満たすと判断した後、予め指定された時間以内に、第二のセンサ1012が取得した情報が第二の条件を満たすと判断した場合に、横臥したユーザが起き上がったことを判断するようにしてもよい。
判断部102は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。判断部102の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力部103は、判断部102の判断結果に応じた出力を行なう。例えば、出力部103は、判断部102の判断結果を出力しても良い。例えば、判断部102の判断結果に対応した情報を出力しても良い。出力部103が出力する判断結果は、例えば、横臥したユーザが起き上がったことを示す情報である。また、出力部103が出力する判断結果に対応した情報は、例えば、ユーザが起き上がったことに対応する警告の出力である。ユーザが起き上がったことに対応する警告は、例えば、警告を示すランプの点灯や、音の出力や、警告を示すテキストや、警告を示す電子メールやショートメッセージの送信である。ユーザが起き上がったことに対応する警告は、起き上がったユーザを識別する情報を有していても良い。例えば、起き上がったユーザを識別する情報は、ユーザが起き上がったことを判断した検知装置1の図示しない格納部等に予め格納されている検知装置1の識別子や、この識別子に対応付けられたユーザ名等のユーザ識別子である。ユーザが起き上がったことに対応する警告は、例えば、検知装置1が病院等に設置されている場合、ナースステーションや、医師、看護師等に対して出力される。例えば、警告がメールやメッセージである場合、警告は、予め指定されたアドレスやアカウントに対して送信される。
ここでの出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタへの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
出力部103は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部103は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
なお、検知装置1は、判断部102が、第一のセンサ1011の検出結果が予め決められた第一の条件を満たすと判断した場合に、第二のセンサ1012が取得する情報が第二の条件を満たすか否かの判断が行えないスタンバイ状態から、第二のセンサ1012が取得する情報が第二の条件を満たすか否かの判断を行なうことが可能な状態、即ち判断可能状態に移行するようにしてもよい。スタンバイ状態は、結果的に、第二のセンサ1012が取得する情報が第二の条件を満たすか否かの判断が行えない状態であればよく、例えば、判断部102が、第二のセンサ1012が取得した情報に対して第二の条件を満たすか否かの判断を行なわないことで、スタンバイ状態を実現してもよく、第二のセンサ1012が、ユーザが起き上がった状態にあるか否かを示す情報を取得しないことでスタンバイ状態を実現してもよい。第二のセンサ1012が取得する情報が第二の条件を満たすか否かの判断を行なうことが可能な状態とは、例えば、第二のセンサ1012が、ユーザが起き上がった状態にあるか否かを示す情報を取得し、判断部102が、第二のセンサ1012が取得した情報に対して第二の条件を満たすか否かの判断を行なうことが可能な状態である。このようにスタンバイ状態から移行するようにすることで、ユーザの起き上がりについて誤った判断が行なわれることを防ぐことができる。また、例えば、第二のセンサ1012が情報を取得する動作を行なう必要がない状態においては、第二のセンサ1012が情報を取得する不要な動作を行なわないようにして、省電力化を図ることができる。
例えば、判断部102は、第一のセンサ1011の検出結果が予め決められた第一の条件を満たすと判断した場合に、第二のセンサ1012が取得した情報についての第二の条件を満たすか否かの判断を行なわない状態であるスタンバイ状態から、第二のセンサ1012が取得した情報が第二の条件を満たすか否かの判断を行なうことが可能な状態に移行してもよい。
また、例えば、第二のセンサ1012は、判断部102が第一のセンサ1011の検出結果が予め決められた第一の条件を満たすと判断した場合に、ユーザが起き上がった状態にあるか否かを示す情報の取得が行えない状態であるスタンバイ状態から、ユーザが起き上がった状態にあるか否かを示す情報の取得が可能な状態に移行するようにしてもよい。ユーザが起き上がった状態に有るか否かを示す情報の取得が行えない状態とは、例えば、第二のセンサ1012が電源オフの状態や、第二のセンサ1012が、ユーザが起き上がった状態にあるか否かを示す情報を取得する処理を行なっていない状態等である。第二のセンサ1012が、ユーザが起き上がった状態にあるか否かを示す情報を取得する処理を行なっていない状態とは、例えば、第二のセンサ1012が、マイクロ波センサやアクティブ型赤外線センサ等である場合、情報を取得するためのマイクロ波や赤外線の照射を行なっていない状態や、反射波や透過光の受信を行なっていない状態である。あるいは、第二のセンサ1012が、パッシブ型赤外線センサや、カメラセンサである場合、例えば、赤外線の受光や、映像の撮影等を行なっていない状態であっても良い。
第二のセンサ1012は、例えば、判断部102が第一の条件を満たすと判断したか否かを監視し、満たすと判断した場合に、第二のセンサ1012自身が、ユーザが起き上がった状態にあるか否かを示す情報の取得が可能な状態に移行するようにしてもよい。また、
例えば、後述する判断部102が、第一の条件を満たすと判断した場合に、第二のセンサ1012に対して、ユーザが起き上がった状態にあるか否かを示す情報の取得が可能な状態に移行する指示や命令等を第二のセンサ1012に出力するようにし、第二のセンサ1012は、この指示や命令に応じて、ユーザが起き上がった状態にあるか否かを示す情報の取得が可能な状態に移行してもよい。あるいは、図示しない制御部等が、例えば、後述する判断部102が、第一の条件を満たすと判断したか否かを監視し、満たすと判断した場合に、この制御部が、第二のセンサ1012に対して、ユーザが起き上がった状態にあるか否かを示す情報の取得が可能な状態に移行する指示や命令等を第二のセンサ1012に出力するようにしてもよい。
例えば、後述する判断部102が、第一の条件を満たすと判断した場合に、第二のセンサ1012に対して、ユーザが起き上がった状態にあるか否かを示す情報の取得が可能な状態に移行する指示や命令等を第二のセンサ1012に出力するようにし、第二のセンサ1012は、この指示や命令に応じて、ユーザが起き上がった状態にあるか否かを示す情報の取得が可能な状態に移行してもよい。あるいは、図示しない制御部等が、例えば、後述する判断部102が、第一の条件を満たすと判断したか否かを監視し、満たすと判断した場合に、この制御部が、第二のセンサ1012に対して、ユーザが起き上がった状態にあるか否かを示す情報の取得が可能な状態に移行する指示や命令等を第二のセンサ1012に出力するようにしてもよい。
また、検知装置1は、スタンバイ状態から第二のセンサ1012が取得する情報が第二の条件を満たすか否かの判断を行なうことが可能な状態に移行した後、予め決められた時間以内に、第二のセンサ1012が取得する情報が第二の条件を満たさなかった場合に、スタンバイ状態に移行するようにしてもよい。第二のセンサ1012が取得する情報が第二の条件を満たさなかった場合とは、例えば、第二のセンサ1012が取得した情報が、第二の条件を満たさなかった場合である。予め指定された時間は、例えば、横臥している状態のユーザが起き上がるまでに、具体的には、ユーザが上体を起こすまでに必要な時間よりも十分に長い時間であることが好ましい。このようにスタンバイ状態に移行することで、第二のセンサ1012で取得した情報を用いた誤った判断を防ぐことができる。また、例えば、第二のセンサ1012が情報を取得する動作を行なう必要がない状態においては、第二のセンサ1012が情報を取得する不要な動作を行なわないようにして、省電力化を図ることができる。
例えば、判断部102が、上記のように、検知装置1が、スタンバイ状態から第二のセンサ1012が取得する情報が第二の条件を満たすか否かの判断を行なうことが可能な状態に移行した後、予め決められた時間以内に、第二のセンサ1012が取得する情報が第二の条件を満たさなかった場合に、第二のセンサ1012が取得する情報についての第二の条件を満たすか否かの判断を行なわない状態に移行することで、検知装置1をスタンバイ状態に移行するようにしてもよい。
また、第二のセンサ1012がユーザが起き上がった状態にあるか否かを示す情報の取得が可能な状態に移行した後、予め決められた時間以内に、第二のセンサ1012が取得する情報が第二の条件を満たさなかった場合に、第二のセンサ1012が、ユーザが起き上がった状態にあるか否かを示す情報を取得する処理を行なっていない状態に移行することで、検知装置1をスタンバイ状態に移行するようにしてもよい。第二のセンサ1012が取得する情報が予め決められた時間以内に第二の条件を満たすと判断されたか否かの監視は、上記と同様に、第二のセンサ1012や、図示しない制御部等が行ない、監視の結果、第二の条件を満たすと判断された場合に、第二のセンサ1012をユーザが起き上がった状態にあるか否かを示す情報を取得する処理を行なっていない状態に移行させる処理は、第二のセンサ1012や、図示しない制御部等が行なっても良い。また、上記と同様に、判断部102が、予め決められた時間以内に、第二のセンサ1012が取得する情報が第二の条件を満たさなかった場合に、判断部102が、ユーザが起き上がった状態にあるか否かを示す情報の取得する処理を行なっていない状態に移行する指示や命令を、第二のセンサ1012に対して出力するようにし、第二のセンサ1012は、この指示や命令に応じて、ユーザが起き上がった状態にあるか否かを示す情報の取得が可能な状態に移行してもよい。
次に、検知装置1の動作の一例について図3のフローチャートを用いて説明する。ここでは、検知装置1が、第一のセンサ1011および第二のセンサ1012として、マイクロ波センサを備えている場合について説明する。
(ステップS101)第一のセンサ1011が、ユーザの動きを示す情報の取得を開始する。第一のセンサ1011は、例えば、動きの大きさを示す波形の信号を取得する。
(ステップS102)判断部102は、第一のセンサ1011が順次取得する波形の振幅が、予め決められた基準値を超えたか否かを判断する。超えた場合、ステップS103に進み、超えていない場合、ステップS102に戻る。
(ステップS103)判断部102は、第一の条件に関する判断を行なう。この処理の詳細については後述する。
(ステップS104)判断部102は、第一のセンサ1011が取得した判断結果が、第一の条件を満たすことを示すか否かを判断する。第一の条件を満たすことを示す場合、ステップS105に進み、満たさないことを示す場合、ステップS102に戻る。
(ステップS105)第二のセンサ1012が、情報の取得が行えない状態から、情報の取得が可能な状態に移行する。そして、第二のセンサ1012が、ユーザが起き上がった状態にあるか否かを示す情報の取得を開始する。なお、判断部102は、例えば、取得開始にあわせて、時間の計測を開始する。
(ステップS106)判断部102は、第二のセンサ1012が順次取得する波形の振幅が、予め決められた基準値を超えたか否かを判断する。超えた場合、ステップS107に進み、超えていない場合、ステップS110に進む。ここでの基準値は、ステップS102で用いた基準値とは異なる値であっても良い。
(ステップS107)判断部102は、第二の条件に関する判断を行なう。この処理については、後述する。
(ステップS108)判断部102は、第二のセンサ1012が取得した判断結果が、第二の条件を満たすことを示すか否かを判断する。第二の条件を満たすことを示す場合、ステップS109に進み、満たさないことを示す場合、ステップS110に戻る。
(ステップS109)出力部103は、判断部102の判断結果に応じた出力を行なう。具体的には、横臥していたユーザが起き上がったことに関する出力を行なう。そして処理を終了する。
(ステップS110)判断部102は、ステップS105による第二のセンサ1012による情報の取得開始から、予め決められた時間が経過したか否かを判断する。経過した場合、ステップS111に進み、経過していない場合、ステップS106に戻る。
(ステップS111)第二のセンサ1012は、情報の取得が可能な状態から、情報の取得が行えない状態に移行して、第二のセンサ1012が、ユーザが起き上がった状態にあるか否かを示す情報の取得を停止する。この処理により、例えば、検知装置1がスタンバイ状態に移行することとなる。そして、ステップS102に戻る。
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、図3に示した検知装置1の動作のうちの、第一の条件に関する判断の処理の詳細の一例について図4のフローチャートを用いて説明する。この処理は、図3のステップS103の処理に相当する処理である。
(ステップS201)判断部102は、図示しない時計等を用いて、第一のセンサ1011が取得する波形における、基準値よりも大きい振幅の波形が得られている時間(以下、第一の時間と称す)の計測を開始する。ここでは、一旦、計測時間を0等にリセットして計測を開始する。
(ステップS202)判断部102は、第一のセンサ1011が取得する波形の信号の振幅が、基準値よりも大きいか否かの判断を行なう。ここでの基準値は、例えば、図3のステップS102で用いた基準値と同じ基準値である。基準値よりも大きい場合、ステップS209に進み、基準値以下の場合、ステップS203に進む。
(ステップS203)判断部102は、第一の時間の計測を一時停止する。
(ステップS204)判断部102は、第二のセンサ1012が取得する波形における、基準値以下の振幅の波形が得られている時間(以下、第二の時間と称す)の計測を開始する。ここでは、一旦、計測時間を0等にリセットして計測を開始する。
(ステップS205)判断部102は、第一のセンサ1011が取得する波形の信号の振幅が、基準値よりも大きいか否かの判断を行なう。ここでの基準値は、例えば、図3のステップS102で用いた基準値と同じ基準値である。基準値よりも大きい場合、ステップS206に進み、基準値以下の場合、ステップS207に進む。
(ステップS206)判断部102は、第一の時間の計測を再開する。具体的には、ステップS203で一時停止した時点において計測していた時間から時間の計測を開始する。これにより、振幅が基準値よりも大きい波形の継続時間として、基準値よりも大きい振幅の波形が得られていた時間を積算した時間、即ち積算値を取得することができる。そして、ステップS202に戻る。
(ステップS207)判断部102は、第二の時間の継続時間が閾値以下であるか否かを判断する。ここでの第二の時間の継続時間は、例えば、第一のセンサ1011が取得する波形の信号のうちの、振幅が基準値以下である連続した部分の時間である。閾値以下である場合、ステップS205に戻り、閾値以下でない場合、ステップS208に進む。ここで用いられる閾値を、例えば、第二の閾値とする。
(ステップS208)判断部102は、第一の条件を満たさないと判断する。例えば、判断部102は、第一の条件を満たさないことを示す情報を取得する。そして、上位の処理にリターンする。
(ステップS209)判断部102は、計測した第一の時間が閾値よりも大きいか否かを判断する。このことは、基準値よりも大きい振幅の波形の継続時間が閾値よりも大きいか否かを判断することと考えてもよい。ここでの計測時間は、第一のセンサ1011が取得する波形のうちの、振幅が基準値よりも大きい部分の時間を積算した時間、つまり積算値と考えてもよい。第一の時間が閾値よりも大きい場合、ステップS210に進み、閾値以下である場合、ステップS202に戻る。ここで用いられる閾値を、例えば、第一の閾値とする。なお、第一の閾値≧第二の閾値であるとする。
(ステップS210)判断部102は、第一の条件を満たすと判断する。例えば、判断部102は、第一の条件を満たすことを示す情報を取得する。そして、上位の処理にリターンする。
なお、図3に示した検知装置1の動作のうちの、第二の条件に関する判断の処理、即ち、図3のステップS107の処理に相当する処理の詳細の一例については、図4のフローチャートに示した処理において、第一のセンサ1011が取得した情報の代わりに、第二のセンサ1012が取得した波形の信号を用いるようにし、第一の条件を満たすか否かの判断の代わりに、第二の条件を満たすか否かの判断を行なうようにしたものと同様のものとなるため、詳細な説明は省略する。なお、この場合に用いられる基準値や閾値は、図4において用いた基準値や閾値と異なる値であっても良い。
なお、判断部102は、第一の条件を満たすか否かの判断等を行なう際に、上記のように基準値よりも大きい振幅の波形が現れている時間を計測する代わりに、第一のセンサ101が取得した波形の信号をサンプリングしたデータのうちの、連続した一定数よりも多いデータが、基準値より大きい値であるか否かを判断するようにしても良い。例えば、判断部102は、サンプリングしたデータにおいて、基準値より大きい値が連続して出現する数を順次カウントしてもよい。なお、この判断の際には、一定数よりも少ない基準値以下の連続したデータは無視してもよい(考慮しなくても良い)。例えば、基準値より大きい値をカウントしている際に、基準値以下の連続したデータが一定数よりも少ない数だけ出現した場合であっても、その後に、基準値より大きい値が出現した場合は、基準値より大きい値のカウントを再開、即ち継続するようにしてもよい。波形の信号のサンプリングは、判断部102が行なっても良く、第一のセンタ101が行なっても良く、検知装置1の他の処理部(図示せず)等が行なっても良い。
以下、本実施の形態における検知装置1の具体的な動作について説明する。
図5は、検知装置1の動作を説明するための、検知装置1が有する第一のセンサ1011と第二のセンサ1012と、横臥しているユーザとの関係を示す側面図(図5(a))、および起き上がったユーザとの関係を示す側面図(図5(b))である。図において、第一のセンサ1011と、第二のセンサ1012と、ユーザが横臥しているベッド20との位置関係は、図2と同様であるとする。
図5は、検知装置1の動作を説明するための、検知装置1が有する第一のセンサ1011と第二のセンサ1012と、横臥しているユーザとの関係を示す側面図(図5(a))、および起き上がったユーザとの関係を示す側面図(図5(b))である。図において、第一のセンサ1011と、第二のセンサ1012と、ユーザが横臥しているベッド20との位置関係は、図2と同様であるとする。
図6は、第一のセンサ1011が取得したユーザの動きを示す情報である波形の一例を示す模式図である。図6において、横軸は、時間を示す。また、縦軸は、ユーザの体の動きの大きさを示す値であり、単位は、レベルであるとする。
まず、初期状態では、第二のセンサ1012がマイクロ波を照射しない状態となっていることにより、検知装置1は、スタンバイ状態になっているものとする。
図5(a)に示すような状態で、ユーザがベッド20の上面に横臥していたとする。マットレス21の裏側に設置されている第一のセンサ1011がマットレス21を介してマットレス21の上方に向かってマイクロ波51を照射すると、マイクロ波51は、マットレス21を透過して、マットレス21上に横臥するユーザに照射され、ユーザで反射されたマイクロ波52が、第一のセンサ1011で受信される。第一のセンサ1011は、受信したマイクロ波52に応じて、ユーザの動きを示す情報である波形を取得する。第一のセンサ1011が取得した波形は、判断部102に対して出力される。
測定開始の直後において、ユーザが横臥した状態でほとんど動いていなかったとすると、判断部102が第一のセンサ1011から受け取った波形は、図6の期間61のような波形となる。ここでは、このような動きの少ない期間61に得られる波形の振幅よりも大きい値に基準値SVを設定しておく。
ユーザがベッド20から起き上がろうとして、ベッド20上で上半身を起こして、ベッド20の縁に座るための動作を行なったとすると、第一のセンサ1011から照射されたマイクロ波51の反射波52が、ユーザの上半身を起こす動き等の大きな動きによって変化し、判断部102が第一のセンサ1011から受け取った波形の振幅は、期間61の波形の振幅より大きくなり、期間61よりも後の時刻T0において、基準値SVよりも大きい値となったとする。判断部102は、第一のセンサ1011から受け取る波形の振幅が、基準値SVよりも大きくなるか否かを繰り返し判断しており、振幅が基準値SVよりも大きいと判断された時点T0から、第一の時間の計測を開始する。判断部102は、第一のセンサ1011から得られる波形の振幅がSVを超える間は、第一の時間の計測を続ける。そして、この計測した時間が、予め指定された第一の閾値よりも大きい場合、第一の条件を満たすと判断する。
時刻T1(T1>T0)において、計測した第一の時間が第一の閾値よりも大きくなる前に、例えば、第一のセンサ1011から得られる波形の振幅がSV以下となったとする。
判断部102は、第一の時間の計測を一時停止する。時刻T1までに計測した時間は、そのまま、図示しない格納部等に蓄積して保持する。
判断部102は、第二の時間の計測を開始する。判断部102は、第一のセンサ1011から得られる波形の振幅がSV以下である間は、第二の時間の計測を続ける。そして、この計測した第二の時間が、予め指定された第二の閾値(ただし、第一の閾値≧第二の閾値であるとする)よりも大きい場合、第一の条件を満たさないと判断する。
ここでは、例えば、計測した第二の時間が第二の閾値よりも大きくなる前の時刻T2(T2>T1)において、第一のセンサ1011から得られる波形の振幅が基準値SVを超えたとすると、判断部102は、第二の時間の計測を終了する。判断部102は、第二の時間の計測が終了したため、例えば、計測した第二の時間をリセットする。あるいは、判断部102は、次に新たに、第二の時間を計測する際に、計測した第二の時間をリセットするようにしてもよい。
判断部102は、第一の時間の計測を再開する。例えば、上記で一時停止する前に計測した時間から時間の計測を始める。つまり、一時停止した地点において計測されていた時間に対して、新たに計測した時間を積算していく。これにより、振幅が基準値SV以上である波形の継続時間として、振幅が基準値SV以上である波形が得られる時間の積算値を取得することができる。判断部102は、再び、第一のセンサ1011から得られる波形の振幅が基準値SVを超えているか否かを判断し、超えている間は、時間の計測を行なう。そして、計測して得られた時間、ここでは、積算した時間が、第一の閾値を超えたと判断された場合、判断部102は、第一の条件を満たしたと判断する。判断部102は、第一の条件についての判断が終了したため、例えば、計測した第一の時間はリセットする。あるいは、判断部102は、次に新たに、第一の時間を計測を開始する際に、計測した第一の時間をリセットするようにしてもよい。
第一の条件を満たしたと判断した場合、判断部102は、第二のセンサ1012にマイクロ波の照射を開始する指示を出力する。第二のセンサ1012は、この指示に応じて、マイクロ波を照射可能な状態に移行し、マイクロ波53の照射を開始する。
第二のセンサ1012がマイクロ波53を照射する領域は、例えば、ベッド20の中央から足下に至る付近の、ベッド20の上面から50cm程度上方となる高さの領域に設定されているものとすると、ユーザがベッド20上で上半身を起こしたり、上半身を起こした状態でベッド20の縁に座るために移動した場合、ユーザが、このマイクロ波が照射される領域に侵入し、この照射される領域内において大きく動くこととなる。このため、第二のセンサ1012は、第一のセンサ1011と同様に、ユーザの動きに応じたマイクロ波の反射波54を受信して、この反射波54に応じた波形の信号を取得する。
判断部102は、第一のセンサ1011が取得した波形の信号に対して行なった処理と同様の処理を行なうことで、第二の条件を満たすか否かを判断する。具体的には、判断部102は、上述したような第一のセンサ1011が取得した波形の信号について行なった処理と同様の処理を行なうことにより、第二のセンサ1012が取得した波形の信号が、基準値SVよりも大きい振幅が、第一の閾値よりも長い時間継続する波形の信号であると判断された場合、第二の条件を満たすと判断する。第二の条件を満たすと判断したことにより、判断部102は、ユーザが横臥した状態から起き上がった状態になったことを判断したこととなる。
出力部103は、判断部102が、第二の条件を満たすと判断したため、即ち、ユーザが横臥した状態から起き上がったと判断したため、この判断結果に応じた情報を出力する。例えば、予め指定されたコンピュータ等の情報処理装置(図示せず)に対して、ユーザが勝手に起き上がったことを警告する情報を送信する。例えば、検知装置1に予め蓄積されている検知装置1を利用するユーザのユーザ識別子を読み出して、このユーザ識別子と、ユーザが勝手に起き上がったことを警告する文字列とを有する情報を予め指定された情報処理装置に送信する。送信される情報は、例えば、「ABCさんが、ベッドから起き上がろうとしています。確認して下さい。」等の文字列の情報である。この文字列等の情報を受信した情報処理装置が、この文字列を図示しないモニタ等に表示することにより、情報処理装置を操作するユーザの管理者等に、ユーザに関する警告を発することができる。
なお、判断部102が、第一の条件を満たすと判断してから、予め指定された期間内に、第二の条件を満たすと判断されなかった場合、判断部102が第二のセンサ1012に対して、マイクロ波を送信できない状態に移行する指示を送信して、第二のセンサ1012がマイクロ波を送信しないようにさせることで、検知装置1をスタンバイ状態に移行させる。なお、予め指定された期間は、第二の条件を満たすか否かの判断に利用される第一の閾値よりも長い時間に設定する必要がある。
以上、本実施の形態によれば、複数のセンサ101を用いることで、横臥しているユーザの起き上がりを精度良く検知することができる。例えば、第一のセンサ1011と第二のセンサ1012とがそれぞれ取得する情報を用いることにより、第一のセンサ1011が取得した情報から、ユーザの動きが大きいと判断した場合であっても、第二のセンサ1012が、ユーザが起き上がっていることを示す情報を取得しなければ、横臥しているユーザの起き上がりを検知することがないため、横臥しているユーザの起き上がりを精度よく検知することができる。
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態では、検知装置がスタンドアロンである場合について説明したが、検知装置は、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、判断部や出力部は、通信回線を介して入力を受け付けたり、画面を出力したりすることになる。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、格納部(例えば、ハードディスクやメモリ等の記録媒体)にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。
なお、上記各実施の形態における検知装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、ユーザの状態を示す情報をそれぞれ取得する複数のセンサが取得した情報に応じて、横臥したユーザの起き上がりを判断する判断部と、判断部の判断結果に応じた出力を行なう出力部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
図7は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による検知装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
図7において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図8は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図8において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による検知装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921に記憶されて、CD−ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による検知装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかる検知装置等は、ユーザの起き上がりを検知する装置等として適しており、特に、横臥しているユーザの起き上がりを検知する装置等として有用である。
1 検知装置
101 複数のセンサ
1011 第一のセンサ
1012 第二のセンサ
102 判断部
103 出力部
101 複数のセンサ
1011 第一のセンサ
1012 第二のセンサ
102 判断部
103 出力部
Claims (13)
- ユーザの状態を示す情報をそれぞれ取得する複数のセンサと、
前記複数のセンサが取得した情報に応じて、横臥したユーザの起き上がりを判断する判断部と、
前記判断部の判断結果に応じた出力を行なう出力部とを備えた検知装置。 - 前記複数のセンサは、
横臥した状態にあるユーザの動きを示す情報を取得する第一のセンサと、
ユーザが起き上がった状態にあるか否かを示す情報を取得する第二のセンサと、
を有し、
前記判断部は、第一のセンサが取得した情報が、予め決められた第一の条件を満たし、かつ、第二のセンサが取得した情報が、予め決められた第二の条件を満たすと判断した場合に、横臥したユーザが起き上がったことを判断する請求項1記載の検知装置。 - 前記判断部が、前記第一のセンサの検出結果が予め決められた第一の条件を満たすと判断した場合に、前記第二のセンサが取得する情報が前記第二の条件を満たすか否かの判断が行えないスタンバイ状態から、前記第二のセンサが取得する情報が前記第二の条件を満たすか否かの判断を行なうことが可能な状態に移行する請求項2記載の検知装置。
- 前記第二のセンサは、前記判断部が、前記第一のセンサの検出結果が予め決められた第一の条件を満たすと判断した場合に、ユーザが起き上がった状態にあるか否かを示す情報の取得が行えない状態から、ユーザが起き上がった状態にあるか否かを示す情報の取得が可能な状態に移行する請求項2記載の検知装置。
- 前記スタンバイ状態から前記第二のセンサが取得する情報が前記第二の条件を満たすか否かの判断を行なうことが可能な状態に移行した後、予め決められた時間以内に、前記第二のセンサが取得する情報が第二の条件を満たさなかった場合に、スタンバイ状態に移行する請求項3または請求項4記載の検知装置。
- 前記センサの一以上は、マイクロ波を照射して、当該マイクロ波の反射波を受信するマイクロ波センサであり、
前記判断部は、受信した反射波に応じて前記マイクロ波センサが取得した情報に応じて、横臥したユーザの起き上がりを判断する請求項1から請求項5いずれか一項記載の検知装置。 - 前記第一のセンサは、マイクロ波を照射して、当該マイクロ波の反射波を受信するマイクロ波センサであり、
前記判断部は、前記マイクロ波センサが取得した情報が、基準値よりも大きい振幅が閾値よりも長い時間継続する波形の信号である場合に、予め決められた第一の条件を満たすと判断する請求項2から請求項5いずれか一項記載の検知装置。 - 前記判断部は、前記マイクロ波センサが取得した情報のうちの、前記基準値以下の振幅を有する前記閾値以下の継続時間の波形を介して連続する前記基準値よりも大きい振幅を有する波形の信号の継続時間が、前記閾値よりも長い場合に、前記マイクロ波センサが取得した情報が、前記基準値よりも大きい振幅が前記閾値よりも長い時間継続する波形の信号であると判断する請求項7記載の検知装置。
- 前記第二のセンサは、ベッドに座らせたユーザの胸部から頭までの範囲内の高さにおいてユーザの状態を示す情報を取得可能となるよう設置される請求項2から請求項5、請求項7および請求項8いずれか一項記載の検知装置。
- 前記第二のセンサは、ユーザが利用するベッドの上面から40cmから70cmまでの範囲内の高さにおいてユーザの状態を示す情報を取得可能となるよう設置される請求項2から請求項5、請求項7および請求項8いずれか一項記載の検知装置。
- 前記複数のセンサのうちの少なくとも一以上の配置される位置が変更可能である請求項1から請求項10いずれか一項記載の検知装置。
- ユーザの状態を示す情報をそれぞれ取得する複数のセンサと、判断部と、出力部とを用いて行なわれる検知方法であって、
前記判断部が、複数のセンサが取得した情報に応じて、横臥したユーザの起き上がりを判断する判断ステップと、
前記出力部が、前記判断ステップによる判断結果に応じた出力を行なう出力ステップとを備えた検知方法。 - コンピュータを、
ユーザの状態を示す情報をそれぞれ取得する複数のセンサが取得した情報に応じて、横臥したユーザの起き上がりを判断する判断部と、
前記判断部の判断結果に応じた出力を行なう出力部として機能させるためのプログラム。
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