JP2017046040A - 受信装置、受信方法、及びプログラム - Google Patents

受信装置、受信方法、及びプログラム Download PDF

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涼二 櫻井
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茂樹 谷口
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Abstract

【課題】チャンネルの切り替えに伴う輝度の急激な変化による視聴者の違和感や体調不良を防止又は緩和することができる。【解決手段】サービス情報処理部は放送信号で伝送されたコンテンツのサービス情報から各チャンネルで提供される映像の輝度情報を取得し、レベル制御部は輝度情報に基づいて、現時点の映像の輝度範囲から選局されるチャンネルで提供される映像の輝度範囲が変更されるか否かを判定し、輝度範囲が変更されると判定するとき、輝度範囲の設定を変更後の輝度範囲の設定に所定の時間をかけて変更し、表示部はレベル制御部が定めた輝度範囲の設定に基づいて映像を表示する。【選択図】図9

Description

本発明は、受信装置、受信方法、及びプログラムに関する。
センサー技術や画像処理技術の発展に伴い、HDR(High Dynamic Range;ハイダイナミックレンジ、高ダイナミックレンジ、広帯域ダイナミックレンジとも呼ばれる)映像への関心が高まり、その活用が試みられている。HDR映像とは、通常の映像よりも広い範囲の輝度を有する映像である。これに対し、通常の映像は、LDR(Low Dynamic Range;ローダイナミックレンジ)映像、又はSDR(Standard Dynamic Range;通常ダイナミックレンジ)映像と呼ばれる。今後は、放送サービスにおいてHDR映像が導入されることが予想される。
しかしながら、放送サービスにおいて、常にHDR映像が提供されるとは限らない。番組によりHDR映像とSDR映像が使い分けられることが予想される。その場合、ある時点においてあるチャンネルでHDR映像が放送される一方、他のチャンネルでSDR映像が放送されることがある。そのため、受信装置は、チャンネルの切り替えに応じて輝度範囲の変化に対応することが求められる。
そこで、送信装置において放送されるコンテンツに輝度範囲がHDRであるかSDRであるかを示す輝度情報を付加し、受信装置は輝度情報に基づいて各種のパラメータを設定するための技術的要件について規格化が進められている。パラメータには、例えば、ピーク輝度、γ値、コントラストなどが含まれる。パラメータの設定は、受信側において送信側の意図に沿った輝度やコントラストに調整された映像が視聴されることを目的とする。
他方、特許文献1に記載のデジタル受信装置は、デジタルチューナーとデコーダーを2系統有し、ユーザが選局動作を行った時は、第2のチューナーおよびデコーダーで選局および復号を行う。その間も第1のチューナーおよびデコーダーは復号を続ける。ユーザの選局動作が行われた瞬間に輝度をある程度落として選局動作に入ったことを直感的にわかるようにし、その後、徐々に輝度をさらに低下させていく。輝度が0になった時点で第2の選局系統でのデコードが開始されるので表示する系統を切り替える。
特開2007−006053号公報
しかしながら、チャンネルの切り替えに伴うコンテンツの切り替わりにより輝度情報の検出に応じて輝度範囲が急激に変化すると、映像を視聴した視聴者が違和感を覚えることや体調を害する可能性がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、チャンネルの切り替えに伴う輝度の急激な変化による視聴者の違和感や体調不良を防止又は緩和することができる受信装置、受信方法、及びプログラムを提供する。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、放送信号で伝送されたコンテンツのサービス情報から各チャンネルで提供される映像の輝度情報を取得するサービス情報処理部と、前記輝度情報に基づいて、現時点の映像の輝度範囲から選局されるチャンネルで提供される映像の輝度範囲が変更されるか否かを判定し、前記輝度範囲が変更されると判定するとき、前記輝度範囲の設定を変更後の輝度範囲の設定に所定の時間をかけて変更するレベル制御部と、前記レベル制御部が定めた輝度範囲の設定に基づいて前記映像を表示する表示部と、を備える受信装置である。
本発明の実施形態によれば、チャンネルの切り替えに伴う輝度の急激な変化による視聴者の違和感や体調不良を防止又は緩和することができる。
第1の実施形態に係る放送システムの構成を示す概略ブロック図である。 信号レベルと輝度の関係の一例を示す図である。 信号レベルと輝度の関係の他の例を示す図である。 第1の実施形態に係る送信装置の構成を示す概略ブロック図である。 MPTのデータ構造の一例を示す図である。 映像コンポーネント記述子のデータ構造の一例を示す図である。 輝度フラグの設定例を示す図である。 MH−EITのデータ構造の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る受信装置の構成を示す概略ブロック図である。 映像の輝度範囲の時間変化の例を示す図である。 第1の実施形態に係る輝度範囲の制御例を示す図である。 第1の実施形態に係る輝度範囲の制御を示すフローチャートである。 予告フラグを説明するための図である。 第2の実施形態に係る輝度範囲の制御例を示す図である。 第2の実施形態に係る輝度範囲の制御例を示す図である。 映像の輝度範囲の時間変化の例を示す図である。 第2の実施形態に係る輝度範囲の制御を示すフローチャートである。 映像の輝度範囲の時間変化の例を示す図である。 第3の実施形態に係る輝度範囲の制御を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態に係る放送システム1の概要について説明する。
図1は、本実施形態に係る放送システム1の構成を示す概略ブロック図である。
放送システム1は、送信装置20と受信装置10とを含んで構成される。
送信装置20は、放送番組を表す放送番組データを、放送伝送路BTを介して受信装置に送信する。放送伝送路BTは、放送番組データを不特定多数の受信装置10に一方的かつ一斉に送信する伝送路である。放送伝送路BTは、例えば、所定の周波数帯域を有する放送波である。放送伝送路BTは、放送波を中継する放送衛星BSを含んで構成されてもよい。放送伝送路BTには、その一部にネットワーク、例えば、専用回線、VPN(Virtual Private Network)が含まれてもよい。受信装置10は、放送伝送路BTを介して伝送された放送番組データを受信する。受信装置10は、受信した放送番組データを構成する映像データに基づく映像を表示する。受信装置10は、例えば、テレビジョン受信装置など、放送番組データを受信し、受信した放送番組データに係る映像を表示することができる電子機器である。送信装置20、受信装置10の数は、一般には複数であるが、以下では、それぞれの数が1個であると仮定して説明する。また、放送システム1は、メディアトランスポート方式としてMMT(MPEG Media Transport)方式を用いる場合を例にする。
放送システム1は、輝度のダイナミックレンジが、互いに異なる複数の放送番組を放送することができる。言い換えれば、放送システム1において、HDR放送番組とSDR放送番組が放送される。HDR放送番組は、輝度範囲がHDRであるHDR映像を構成要素として含む放送番組である。SDR放送番組は、輝度範囲がSDRであるSDR映像を構成要素として含む放送番組である。HDR映像を表す映像データ、SDR映像を表す映像データを、それぞれHDR映像データ、SDR映像データと呼ぶ。
(映像の輝度)
輝度には、光学輝度と画像輝度との2種類がある。光学輝度とは、光源の明るさを表す物理量の1つである。光学輝度は、例えば、ディスプレイの明るさを表すときに用いられる。本実施形態では、一例として、0〜6000cd/mの輝度範囲をHDRと称し、0〜300cd/mの輝度範囲をSDRと称する。つまり、HDRは、SDRによりも広い光学輝度のダイナミックレンジを示す。なお、HDR、SDRの輝度範囲は上述したものに限定されず、例えば、放送システムに応じて任意に定められてよい。以下では、光学輝度のダイナミックレンジを単にダイナミックレンジと呼ぶことがある。画像輝度とは、映像の明るさを表す信号レベル又はその相対値で表される輝度を意味する。以下、光学輝度、画像輝度を、それぞれ単に輝度と呼ぶことがある。
放送システム1は、HDR映像データ又はSDR映像データを含む放送番組データを伝送する。HDR映像データは、例えば、Rec.ITU−R(International Telecommunication Union − Radiocommunication Sector、国際電気通信連合無線通信部門) BT.2020により規定される映像フォーマットで構成される。この映像フォーマットを、HDR形式と呼ぶ。HDR形式は、SDR映像データにも適用可能であり、UHDTV(Ultra−High Definition Television)に用いられる、以下では、一例として、映像データがYCbCrの色空間で表現されるデータである場合について説明する。ただし、映像ソースは、RGB等の他の色空間で表現されるデータであってもよい。
HDR形式では、画像輝度の信号レベルと、輝度範囲としてHDRとが対応付けられている。例えば、図2に示すようにHDR形式において、0〜50%の画像輝度の信号レベルは、0〜300cd/mの光学輝度に対応し、50〜100%の画像輝度の信号レベルは、例えば、300〜6000cd/mの光学輝度に対応する。従って、HDR形式により伝送されるHDR映像データでは、画像輝度の信号レベルは、0〜100%の範囲を取りうる。以下では、映像データについて、とりうる信号レベルの範囲を、レベル範囲と称する。この例では、HDR映像データを構成する画素毎の信号値の最小値(例えば、黒レベル;black level)、最大値(例えば、公称ピーク;nominal peak)が、それぞれ0、100%に対応する。画素毎の信号値が12ビットで表される場合、黒レベル、公称ピークの信号値は、例えば、64、3840である。
SDR映像データは、例えば、Rec.ITU−R BT.709により規定される映像フォーマットである。この映像フォーマットを、SDR形式と呼ぶ。SDR形式は、HDTV(High Definition Television)に用いられる。SDR形式では、画像輝度の信号レベルと、SDRとが対応付けられている。例えば、図3に示すようにSDR形式では、0〜100%のレベル範囲は0〜300cd/mの光学輝度に対応する。SDR映像データの画像輝度の信号レベルは、0〜100%の範囲を取りうる。この例では、SDR映像データを構成する画素毎の信号値の最小値、最大値が、それぞれ0、100%に対応する。画素毎の信号値が10ビットで表される場合、黒レベル、公称ピークの信号値は、例えば、16、960である。
以下の説明では、主にHDR映像の画像輝度の範囲のうち0〜50%の範囲に対応する光学輝度が、SDR映像の画像輝度の範囲(0〜100%)に対応する光学輝度の範囲(0〜300cd/m)である場合を例にする。
次に、受信装置10が備える表示部15(図9)について説明する。表示部15は、受信装置10とは、別体の表示装置として構成されてもよい。表示部15は、光学輝度の範囲がHDRでも、SDRでも映像を表示可能なディスプレイである。具体的には、表示部15は、入力されたHDR映像信号について、画像輝度の信号レベルが0〜50[%]である場合には、0〜300[cd/m]の光学輝度で表示する。また、表示部15は、信号レベルが50〜100[%]である場合には、300〜6000[cd/m]の光学輝度で表示する。具体的には、表示部15は、例えば、図2に例示する電光伝達関数(EOTF、Electro Optical Transfer Function)に基づいて、画像輝度の信号レベルに応じた光学輝度で表示を行う。EOTFとは、ディスプレイに入力される輝度の信号値と、ディスプレイが表示する輝度との対応関係を記述する関数である。
(処理の概要)
次に、放送番組用の映像データの撮像から、映像が表示部15に表示されるまでの処理の概要を説明する。ここで、映像データの撮像装置(図示せず)は、被写体SU1、SU2を撮像し、被写体SU1、SU2の光学輝度が、それぞれ200、2000[cd/m]であることを例にする。被写体SU1の光学輝度は、SDRの範囲内であるが、被写体SU2の光学輝度は、SDRの上限を超える。送信装置20は、撮像された映像データを、SDR映像データ又はHDR映像データとして放送番組データの構成要素として受信装置10に送信する。受信装置10は、送信装置20から受信した放送番組データから映像データを取得し、取得した映像データを表示部15に出力する。
映像データが、SDR映像データである場合、被写体SU1の信号レベルは、0〜100%の範囲内である。他方、被写体SU2の光学輝度に対応する信号レベルは、100%を超えるため100%となる。そのため、表示部15は、被写体SU1を200cd/mの範囲内の光学輝度で表示するのに対し、被写体SU2が表示される光学輝度は、その上限300cd/mに抑えられる。
映像ソースが、HDR映像データである場合、被写体SU1、SU2の信号レベルは、0〜50%、50〜100%の範囲内である。そのため、表示部15は、被写体SU1、SU2をそれぞれ、撮像により得られた光学輝度に等しい200、2000[cd/m]の光学輝度で表示する。
このように、HDRディスプレイで表示されるHDR映像は、撮像により得られた光学輝度が画像輝度の信号レベルに対応する輝度範囲がSDR映像よりも広い。そのため、被写体SU1と被写体SU2は異なる光学輝度で表現される。
映像の輝度範囲が、HDRとSDRとの間で切り替わる場合には、受信装置10は、表示部15に対して信号レベルの範囲、ならびに信号輝度と光学輝度との関係を示すEOTFの設定を変更する。設定の変更によって表現可能な映像の輝度範囲が切り替わるので、映像の輝度が変化する。この映像の輝度の変化は、視聴者が違和感を覚えることや体調を害する原因となりうる。
そこで、本実施形態に係る受信装置10は、放送番組のサービス情報から、放送番組に含まれる映像の輝度情報を取得し、輝度情報が示す輝度範囲が変化し、かつ放送番組が変更されるとき、輝度範囲の設定を変更前の輝度範囲から変更後の輝度範囲に即座に変更する。そして、受信装置10は、輝度情報が示す輝度範囲が変化し、かつ番組が変更しないとき、変更前の前輝度範囲から変更後の輝度範囲に輝度範囲の設定を漸次変更する。受信装置10は、定めた輝度範囲で映像を表示部15に表示させる。
(送信装置の構成)
次に、本実施形態に係る送信装置20の構成について説明する。
図4は、本実施形態に係る送信装置20の構成を示す概略ブロック図である。
送信装置20は、放送番組データとサービス情報とを多重化し、多重化した多重化データを放送波で送信する。送信装置20は、サービス情報取得部210、放送コンテンツ取得部220、多重化部230、変調部240、及び送信部250を含んで構成される。
サービス情報取得部210は、サービス情報を取得する。サービス情報とは、放送番組の提供形態、構成など放送サービスの提供に関する情報である。サービス情報は、例えば、MMT方式におけるMMT−SI(Service Information)である。MMT−SI情報には、例えば、MPT(MMT Package Table;MMTパッケージテーブル)、MH−EIT(MH−イベント情報テーブル、MH−Event Information Table)が含まれる。MPTは、放送番組の構成要素であるアセット、つまり映像、音声のリストや、それらの提供条件を示す情報を含むテーブルである。MH−EITは、番組に関する情報、例えば、番組の名称、放送日時、放送内容の説明などを示す情報を含むテーブルである。放送される映像の輝度情報を示す輝度フラグは、例えば、MPTに含まれる。言い換えれば、輝度フラグは、輝度範囲がHDRであるかSDRであるかを示す。番組の名称、放送日時、放送内容の説明など、番組に関する情報を伝送するテーブルであるMH−EIT(MH−イベント情報テーブル、MH−Event Information Table)が含まれる。サービス情報取得部210は、取得したサービス情報を所定時間(例えば、0.1〜0.5ms)毎に多重化部230に出力する。サービス情報は、番組の進行に応じて更新されるが、更新されない場合には、同一のサービス情報が複数回繰り返されることがある。これにより、受信装置10が任意の時点で受信した放送信号に基づいて放送番組を提示することができる。
放送コンテンツ取得部220は、放送番組データを取得する。放送番組データは、放送番組の内容(コンテンツ)を表すデータである。放送番組データは、例えば、放送番組で提供される映像データ、音声データなどが含まれる。放送コンテンツ取得部220は、取得した放送番組データを多重化部230に出力する。
多重化部230には、サービス情報取得部210から入力されたサービス情報と、放送コンテンツ取得部220から入力された放送番組データを多重化して多重化データを生成する。多重化部230は、生成した多重化データを変調部240に出力する。
変調部240は、多重化部230から入力された多重化データを変調して所定の放送周波数帯域を有する放送信号を生成し、生成した放送信号を送信部250に出力する。
送信部250は、変調部240から入力された送信信号を放送伝送路BTに出力する。これにより、放送番組データとサービス情報を多重化した多重化データを搬送する放送信号が放送伝送路BTを介して伝送される。放送信号は、例えば、放送波として伝送される。
(MPT)
次に、MPTのデータ構造について説明する。
図5は、MPTのデータ構造の一例を示す図である。MPTは、アセットタイプ(asset_type)と、アセット記述子領域(asset_descriptors_byte)をアセット毎に含んで構成される。アセットタイプ(asset_type)は、アセットの種類を示す情報である。例えば、アセットタイプとして「hvc1」が記述されるアセットは映像を示し、アセットタイプとして「mp4a」が記述されるアセットは音声を示す。
アセット記述子領域は、アセットについての情報を記述する記述子を格納する領域である。アセット記述子領域には、例えば、映像コンポーネント記述子(Video_Component_Descriptor)が記述される。
(映像コンポーネント記述子)
次に、映像コンポーネント記述子について説明する。
図6は、映像コンポーネント記述子のデータ構造の一例を示す図である。映像コンポーネント記述子は、映像コンポーネント記述子は、映像コンポーネントに関するパラメータや説明を示す記述子。映像コンポーネント記述子には、未使用パラメータ(reserved)と、コンポーネント記述(text_char)とを含む。本実施形態では、未使用パラメータ(reserved)と、コンポーネント記述(text_char)のいずれかに輝度情報として輝度フラグが記述される。輝度フラグにより、放送される映像の輝度範囲がHDRであるかSDRであるかが指定される。
(輝度フラグ)
図7は、輝度フラグの値の設定例を示す図である。
輝度フラグ(video_hdr_flag)は、図7に例示されるように、1ビットの情報を有し、1又は0の値をとりうる。値が0であることは、輝度範囲がSDRであり、値が1であることは、輝度範囲がHDRであることを示す。輝度フラグで指定される輝度範囲は、放送番組、1つの放送番組を構成するセグメント(コーナーとも呼ばれる)、1つの放送番組に含まれるCM、などのそれぞれについて設定されることがある。
(MH−EIT)
次に、MH−EITについて説明する。図8は、MH−EITのデータ構造の一例を示す図である。
図8に示す例では、MH−EIT(MH−Event_Information_Table())は、イベント識別(event_ID)、開始時刻(start_time)、継続時間(duration)を含む。イベント識別とは、イベントの識別番号を示す。具体的には、例えば、イベント識別は、番組の識別情報を示す。開始時刻は、イベントの開始時刻を示す。つまり、開始時刻は、番組の開始時刻(日時)を示す。継続時間は、イベントの継続時間を示す。つまり、継続時間は、番組の放送時間長を示す。
また、MH−EITは、イベント識別毎に記述子領域(descriptor())を含む。記述子領域は、記述子を格納する領域である。MH−EITは、例えば、映像コンポーネント記述子を含むことができる。また、記述子領域には、MH−拡張形式イベント記述子(MH−Extemded_Event_Descriptor())を含むことができる。MH−拡張形式イベント記述子には、各番組に関する詳細情報が記述される。詳細情報には、出演者、制作者、などの他、番組の一部であるセグメント(コーナーとも呼ばれる)毎の情報、例えば、提供開始時刻、継続時間、輝度フラグなどが含まれてもよい。
(受信装置)
次に、本実施形態に係る受信装置10の構成について説明する。
図9は、本実施形態に係る受信装置10の構成を示す概略ブロック図である。
受信装置10は、放送受信部11、入力部12、拡声部14、表示部15、記憶部16及び制御部17を含んで構成される。
放送受信部11は、放送伝送路BTを介して送信装置20から伝送された放送信号のうち、制御部17の選局部178からの選局信号で指定されるチャンネルで伝送された放送信号を受信する。放送受信部11は、例えば、放送波を受信するチューナーを含んで構成される。チューナーは、選局信号で指定されたチャンネルに対応した周波数帯域の放送波を受信する。放送受信部11は、受信した放送信号を制御部17の復調部171に出力する。
入力部12には、ユーザの操作によって生成された操作信号が入力される。入力部12は、例えば、制御装置(リモコン)RCからの操作信号を赤外線で受信する赤外線インターフェースを含んで構成される。操作信号は、例えば、電源のオン/オフ、放送波を受信するチャンネル、音量、輝度、コントラストなどの情報を指定する。入力部12は、操作信号を制御部17に出力する。なお、入力部12は、ユーザの操作を受け付けるための物理的な部材、例えば、各種のボタン、つまみなどを含んで構成され、操作に応じた操作信号を生成してもよい。
拡声部14は、制御部17の音声処理部173から入力された音声データに基づく音声を再生する。拡声部14は、例えば、スピーカーを含んで構成される。
表示部15は、制御部17の映像処理部174から入力された映像データに基づく映像を再生する。表示部15は、上述したようにHDR映像データに基づくHDR映像と、SDR映像データに基づくSDR映像とを表示可能なディスプレイである。
記憶部16は、制御部17で用いられる設定データ、制御部17で取得されたデータなど各種のデータを記憶する。記憶部16は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read−only Memory)などの各種の記憶媒体を含んで構成される。また、記憶部16は、受信した放送番組の映像データや、予め制作された映画などのコンテンツの映像データを記憶する記憶媒体(例えば、BD(Blu−ray(登録商標)Disc))を含んで構成されてもよい。記憶部16には、放送番組データと、当該放送番組データに多重化されたサービス情報とが対応付けて記憶されてもよい。
制御部17は、受信装置10の動作に係る各種の処理を行う。制御部17は、復調部171、分離部172、音声処理部173、映像処理部174及び表示処理部175を含んで構成される。表示処理部175は、SI処理部176、表示制御部177、選局部178及びレベル制御部179を含んで構成される。制御部17は、CPU(Central Processing Unit)等の制御回路を含んで構成される。制御部17は、記憶部16から読み取った制御プログラムが表す命令で指示された処理を実行することにより、復調部171、分離部172、音声処理部173、映像処理部174、表示処理部175などの機能を実現してもよい。
復調部171は、放送受信部11から入力された放送信号を復調して、多重化データを生成する。復調部171で用いられる復調方式は、変調部240(図4)で用いられる変調方式に対応する復調方式である。復調部171は、生成した多重化データを分離部172に出力する。
分離部172は、復調部171から入力された多重化データから放送番組データとサービス情報とを分離する。また、分離部172は、放送番組データから音声データと、映像データとを分離する。分離部172は、分離した音声データを音声処理部173に出力し、分離した映像データを映像処理部174に出力する。分離部172は、分離したサービス情報を表示処理部175に出力する。
音声処理部173は、分離部172から入力された音声データ(符号化されている)を復号し、復号した音声データを生成する。音声処理部173が用いる音声復号方式は、音声データの符号化に用いられた符号化方式に対応する音声復号方式(例えば、MPEG−4オーディオ)である。音声処理部173は、復号により生成された音声データを拡声部14に出力する。
映像処理部174は、分離部172から入力された映像データ(符号化されている)をSI処理部176から入力された輝度情報が示す輝度範囲で復号し、復号した映像データを生成する。映像処理部174が用いる映像復号方式は、映像データの符号化に用いられた符号化方式に対応する映像復号方式(例えば、HEVC:High Efficiency Video Coding)である。以下の説明では、分離部172から入力された映像データが示す映像を放送映像と呼ぶことがある。映像処理部174は、表示処理部175からの制御に基づいて放送映像の表示態様を調整する。表示態様として、例えば、各種のグラフィック画面(警告画面、メニュー画面、案内画面、など)の有無、放送された映像、つまり生成した映像データが表す映像の輝度、コントラスト、などが調整される。映像処理部174は、例えば、映像処理部174から入力されたグラフィック画面データが示すグラフィック画面を、復号した映像に重畳し、重畳した映像を調整された映像として生成する。また、映像処理部174は、映像データが示す各画素の信号レベルが、レベル制御部179から入力された輝度範囲設定が示す輝度範囲内である画素について、その信号レベルを変更せずに維持する。映像処理部174は、映像データが示す各画素の信号レベルが、レベル制御部179から入力された輝度範囲設定が示す輝度範囲よりも信号レベルが大きい(または小さい)画素について、その信号レベルを輝度範囲毎の信号レベルの最大値(または最小値)に定める。映像処理部174は、調整された映像を示す映像データを表示部15に出力する。
表示処理部175は、映像の表示に関する処理を行う。表示処理部175は、SI処理部176、表示制御部177、選局部178及びレベル制御部179を含んで構成される。
SI処理部176は、分離部172から入力されたサービス情報を解析する。具体的には、SI処理部176は、サービス情報からMPTの映像コンポーネント記述子を抽出し、輝度フラグに設定された値を参照することにより輝度情報を取得する。SI処理部176は、取得した輝度情報を、映像処理部174、表示制御部177及びレベル制御部179に出力する。SI処理部176は、サービス情報からMH−EITを抽出し、抽出したMH−EITが示す番組情報を表示制御部177とレベル制御部179に出力する。
表示制御部177は、入力部12からの操作信号、SI処理部176からの情報の一方又は両方に基づいて表示部15に表示させるグラフィック画面の表示の要否、グラフィック画面の取得、変更などを制御する。グラフィック画面には、例えば、警告(コ―ション)画面、メニュー画面、などがある。メニュー画面には、表示部15に表示する輝度、コントラストを設定するための映像設定画面がある。警告画面には、輝度範囲の変化、つまり拡大または縮小を通知するための輝度変化警告画面がある。輝度範囲の拡大を通知するための輝度変化警告画面には、例えば、輝度範囲の拡大による急激な輝度の増加を警告するためのメッセージとして、「映像が急に明るくなります!」などのメッセージが含まれてもよい。記憶部16には、各種のグラフィック画面を示すグラフィック画面データを予め記憶させておく。
グラフィック画面には、放送映像の輝度範囲の変化に応じて表示する画面や、放送映像の輝度範囲により内容が異なる画面がある。例えば、輝度情報が示す輝度範囲が変化するとき、表示制御部177は、輝度変化警告画面の表示を開始させ、所定時間後(例えば、5秒後)に表示を停止する。輝度変化警告画面の表示を開始させるとき、表示制御部177は、記憶部16から輝度変化警告画面を表すための輝度変化警告画面データを読み取り、読み取った輝度変化警告画面データを映像処理部174に出力する。
映像設定画面には、放送映像の輝度範囲がHDRであるときに表示すべきHDR映像設定画面と、放送映像の輝度範囲がSDRであるときに表示すべきSDR映像設定画面とがある。輝度範囲の差異により、設定可能な輝度の範囲やコントラストの範囲が異なるためである。表示制御部177は、輝度情報が示す輝度範囲がHDRであって、入力部12から映像設定画面の表示を指示する操作信号が入力されるとき、記憶部16からHDR映像設定画面データを読み取る。表示制御部177は、読み取ったHDR映像設定画面データを映像処理部174に出力する。表示制御部177は、輝度情報が示す輝度範囲がSDRであって、入力部12から映像設定画面の表示を指示する操作信号が入力されるとき、記憶部16からSDR映像設定画面データを読み取る。表示制御部177は、読み取ったSDR映像設定画面データを映像処理部174に出力する。即ち、表示制御部177は、輝度範囲の変更に応じて表示させる映像設定画面を変更する。
選局部178は、入力部12から入力された操作信号から放送信号を受信するチャンネルを識別する。選局部178は、識別したチャンネルを指示する選局信号を生成し、生成した選局信号を放送受信部11に出力する。
レベル制御部179は、SI処理部176から入力された輝度情報と番組情報に基づいて放送映像の信号レベルを制御する。レベル制御部179は、輝度情報が示す輝度範囲が変化し、かつ番組情報が示す番組が変更されるとき、映像処理部174に設定する輝度範囲の設定を変更前の前記輝度範囲から変更後の輝度範囲に即座に切り替える。この場合、レベル制御部179は、切り替えた輝度範囲の設定を映像処理部174に出力する。
他方、表示制御部177は、輝度情報が示す輝度範囲が変化し、かつ番組情報が示す番組が変更されないとき、変更前の輝度範囲から変更後の輝度範囲に輝度範囲の設定を漸次変更する。この場合、レベル制御部179は、フレーム毎に定めた輝度範囲の設定を逐次に映像処理部174に出力する。これにより、レベル制御部179は、映像処理部174に、放送映像の信号レベルの範囲を自部が定めた輝度範囲に応じた信号レベルの範囲に定めることができる。
(輝度範囲の時間変化)
次に、放送番組を構成する映像の輝度範囲の時間変化の例について説明する。
図10は、映像の輝度範囲の時間変化の例を示す図である。
図10に示す例では、時刻tから時刻tまでSDR映像を含む番組Aが、時刻tから時刻tまで番組Bが、時刻tからtまでSDR映像を含む番組Cが放送される。番組B内では、映像の輝度範囲が切り替わる。輝度範囲は、番組の一部であるコーナー(セグメントとも呼ばれる)の切り替わりに応じて変化することもある。図10に示す例では、輝度範囲は、時刻t、t、tにおいてHDRからSDRに、時刻t、tにおいてSDRからHDRに切り替わる。
図10において、時刻t、tに付された▲印は、レベル制御部179が輝度範囲の設定を即座に変更するタイミングであることを示す。これらの時刻では、SI情報で通知される輝度範囲の変更が番組の変更に伴う。時刻t、t、t、tに付された△印は、レベル制御部179が輝度範囲の設定を、所定の時間τ(例えば、2〜3秒)をかけて漸次変更するタイミングであることを示す。以下の説明では、時間τを輝度遷移時間と呼ぶ。
なお、輝度範囲の変化に応じたグラフィック画面(輝度変化警告画面の表示、映像設定画面)の切替については、表示制御部177は、番組の変更に伴うか否かに関わらず一律に行ってもよい。
(輝度範囲の制御)
次に、本実施形態に係るレベル制御部179による輝度範囲の制御について説明する。図11は、本実施形態に係る輝度範囲の制御例を示す図である。図11に示す例では、時刻tにおいてSI情報で指示される輝度範囲が番組の変更を伴わずにSDRからHDRに切り替わるときを例にする。この例において、レベル制御部179は、時刻tから時刻t+τにかけて輝度範囲をSDR(0〜300cd/m)からHDR(0〜6000cd/m)まで徐々に拡大する(参照:図11(a))。レベル制御部179は、例えば、映像データを構成する信号レベルの最大値を、SDRの信号レベルの最大値に相当する輝度(300cd/m)に対応する信号レベル(図11(b)に示す例では、50%)からHDRの信号レベルの最大値に相当する輝度(6000cd/m)に対応する信号レベル(図11(b)に示す例では、100%)まで徐々に変化させる。この変化は、時間変化に対して連続的、例えば、線形であればよい。連続的とは、必ずしも数学的に連続であることを意味するものではなく、輝度が連続的に変化すると知覚されれば足りる。例えば、信号レベルの最大値の変化率(つまり、互いに隣接するフレーム間での変化量)が、所定の変化率の閾値よりも低ければよい。レベル制御部179は、定めた最大値を逐次に映像処理部174に設定する。映像処理部174は、復号した画素毎の信号値のうち、設定された最大値を超える信号値が検出されるとき、その信号値を最大値と定めることによって(クリッピング)、所定の最小値から設定された最大値までの間に制限する。
他方、レベル制御部179は、SI情報で指示される輝度範囲が番組の変更を伴わずにHDRからSDRに変化する場合、上述したように信号レベルの最大値をHDRの最大値からSDRの最大値まで、輝度遷移時間τをかけて連続的に変化させてもよい。但し、レベル制御部179は、これらの処理を、HDRからSDRへの輝度範囲がなされる時刻(例えば、時刻t)よりも輝度遷移時間τだけ早い時刻に開始する。
なお、送信装置20が送信する映像データには、特定のディスプレイ装置におけるEOTF(基準EOTF)の特性を相殺するために信号値に予めOETF(光電伝達関数)がかけられていることがある。表示部15からの最終の出力値(輝度)が映像データの当初の入力値の一定の倍率となるように、レベル制御部179は、制限された信号値について所定の補正係数を用いて補正する。この補正は、ガンマ補正と呼ばれることがある。補正係数は、入力値と出力値との関係を示す変換テーブルとして与えられてもよい。SDRとHDRとでは、補正係数が異なることがある。例えば、レベル制御部179は、SDRからHDRへの輝度範囲の変更が指示される時刻tにおいてSDRの補正係数をHDRの補正係数に即座に切り替えてもよい。また、レベル制御部179は、HDRからSDRへの輝度範囲の変更が指示される時刻tにおいてHDRの補正係数をSDRの補正係数に即座に切り替えてもよい。
レベル制御部179は、最大値を制限した信号値に対応する補正係数を用いて信号値を補正する。
次に、本実施形態に係る輝度範囲の制御について説明する。
図12は、本実施形態に係る輝度範囲の制御を示すフローチャートである。
(ステップS101)分離部172は、受信した放送信号で搬送された多重化データからサービス情報を分離する。SI処理部176は、分離されたサービス情報を解析して輝度情報と番組情報を取得する。その後、ステップS102の処理に進む。
(ステップS102)レベル制御部179は、輝度情報が示す輝度範囲がHDRからSDRに、またはSDRからHDRに変化したか否かを判定する。変化したと判定されたとき(ステップS102 YES)、ステップS103の処理に進む。変化していないと判定されたとき(ステップS102 NO)、ステップS101の処理に戻る。
(ステップS103)レベル制御部179は、番組情報を参照して、その時点まで放送された番組が終了し新たな番組が開始されたか否かを判定する。開始されたと判定されたとき(ステップS103 YES)、ステップS104の処理に進む。開始されていないと判定されたとき(ステップS103 NO)、ステップS105の処理に進む。
(ステップS104)レベル制御部179は、映像の輝度範囲の設定を変化前の輝度範囲の設定から変化後の輝度範囲の設定に即座に切り替える。その後、ステップS101の処理に戻る。
(ステップS105)レベル制御部179は、映像の輝度範囲の設定を変化前の輝度範囲の設定から変化後の輝度範囲の設定に所定の輝度遷移時間τをかけて徐々に変化させる。その後、ステップS101の処理に戻る。
(変形例)
本実施形態に係る輝度範囲の制御は、以下に説明するように行われてもよい。
(I)SI情報で指示される輝度範囲がHDRからSDRに縮小する場合における輝度遷移時間τHSは、SDRからHDRに拡大する場合における輝度遷移時間τSHよりも短くてもよい。例えば、輝度遷移時間τSHが2秒である場合、輝度遷移時間τHSが0.5秒以下であってもよい。また、SI情報で指示される輝度範囲がHDRからSDRに縮小する場合には、レベル制御部179は、輝度範囲の設定を即座に切り替えてもよい。
これは、輝度やコントラストが急激に増加する原因である輝度範囲のSDRからHDRへの輝度範囲の拡大の方が、安全設計として設定を徐々に変化させる必要性が高いためである。一般に、人間の視覚特性によれば輝度やコントラストの増加の方が、減少よりも視聴者に対する印象が強いので、視聴者に対する違和感や体調不良の原因としてより著しいためである。また、輝度範囲がHDRからSDRに縮小する場合には、その処理の開始を、輝度範囲をHDRからSDRに変化する時刻(例えば、時刻t)よりも輝度遷移時間τHSだけ早い時刻(例えば、時刻t−τHS)に受信した映像データについて適用する必要があるので、少なくとも輝度遷移時間τHSだけ処理の開始を遅延させる必要がある。輝度遷移時間τHSを短縮もしくは解消することで、放送信号の受信から映像の表示までにかかる遅延時間が短縮される。
(II)レベル制御部179は、SI情報に含まれる輝度情報を所定時間毎に逐次に取得し、その時点までに取得した複数回の輝度情報を用いて輝度範囲の変化を判定してもよい。ここで、レベル制御部179は、例えば、輝度情報が示す輝度範囲が変化した後、変化後の輝度範囲が所定回数(判定回数)繰り返されたとき、その輝度範囲への輝度範囲の変化を確定する。レベル制御部179は、確定した輝度範囲の変化に基づいて上述したように輝度範囲の設定を変更する。これにより、レベル制御部179は、ノイズ、伝送誤り等による一時的な輝度情報のエラーによる無用な輝度範囲の変化を回避することができる。
その際、輝度範囲がHDRからSDRに縮小することを判定するための判定回数よりも、輝度範囲がSDRからHDRに拡大することを判定するための判定回数の方が多くてもよい。判定回数を多くすることで輝度範囲の縮小よりも拡大に係る判定がより困難になるので、視聴者に対する違和感や体調不良を回避するための安全設計として、より効果的となる。
上述では、受信装置10が、主に放送信号で搬送された映像データに基づく放送番組の映像を表示する場合を例にしたが、上述した輝度範囲の制御は、予め記憶部16に記録された映像データに基づく映像を表示する場合に適用されてもよい。その場合、映像処理部174は、分離部172から映像データと当該映像データに対応したサービス情報が入力されることに代え、録画再生の指示を示す操作信号の入力部12からの入力に応じて映像データとサービス情報を記憶部16から読み出す。その場合、SI処理部176も、分離部172から当該サービス情報が入力されることに代え、記憶部16に記憶された当該サービス情報を取得する。
なお、予め制作された映像データでは、通例、輝度情報が示す輝度範囲の変化が生じない。また、輝度範囲の変化が生じたとしても、その変化は頻繁ではない。そこで、表示制御部177は、メニュー画面を表示させ、入力部12からの操作信号に基づいて次の制御モードのいずれかを選択してもよい。(i)モード1:輝度範囲の変化に応じて輝度遷移時間τかけて輝度範囲の設定を漸次変更、(ii)モード2:輝度範囲の変化に応じて輝度範囲の設定を即座に変更、(iii)モード3:輝度範囲の変化を無視し、一定の輝度範囲の設定を使用。表示制御部177は、選択した制御モードをレベル制御部179に設定し、レベル制御部179は、設定されたレベル制御モードに従って上述した輝度範囲の制御を行う。
以上に説明したように、本実施形態に係る受信装置10は、コンテンツのサービス情報から、コンテンツに含まれる映像の輝度情報を取得するSI処理部176を備える。また、受信装置10は、輝度情報が示す輝度範囲の変化に応じて輝度範囲の設定を変更する際、コンテンツが変更しないとき、コンテンツが変更するときよりも緩やかに輝度範囲の設定を変更するレベル制御部179を備える。また、受信装置10は、レベル制御部179が定めた輝度範囲の設定に基づいて映像を表示する表示部15を備える。
この構成によれば、コンテンツの切替に伴う輝度範囲の変更よりも、コンテンツの途中における指示に伴う輝度範囲の変化が緩和される。そのため、コンテンツ視聴中における輝度の急激な変化や、エラー等による無用な輝度範囲の変更による輝度の急激な変化を原因とする視聴者の違和感や体調不良を防止又は緩和することができる。
また、レベル制御部179は、コンテンツが変更するとき、変更前の輝度範囲の設定を即座に変更後の輝度範囲の設定に変更する。
この構成によれば、さらにコンテンツの切替による輝度範囲の変更に即応することで、視聴者に対する印象が強いコンテンツの冒頭部分において放送事業者やコンテンツ制作者が意図した輝度範囲でコンテンツを視聴させることができる。
また、レベル制御部179は、輝度情報が示す輝度範囲が拡大するとき、輝度情報が示す輝度範囲が縮小するときよりも長い時間かけて輝度範囲の設定を変更する。
この構成によれば、視聴者の違和感や体調不良の主な原因となる輝度の急激な増加を緩和するとともに、視聴者の違和感や体調不良への輝度範囲の縮小にかかる処理時間を短縮することができる。処理時間の短縮により、極力放送事業者やコンテンツ製作者が意図した輝度範囲で視聴者にコンテンツを視聴させることができる。
また、レベル制御部179は、輝度情報を逐次に取得し、輝度情報が示す輝度範囲の繰り返しに基づいて輝度範囲の変化を確定する。
この構成によれば、輝度情報の設定誤りや伝送誤りなどによる無用な輝度範囲の変化を抑制することができる。そのため、無用な輝度の急激な変化による視聴者の違和感や対象不良の発生を抑制することができる。
また、レベル制御部179は、輝度範囲の変化後の輝度範囲の繰り返し回数が所定の回数以上であるとき、輝度範囲の変化を確定し、輝度範囲の縮小に係る所定の回数よりも、輝度範囲の拡大に係る所定の回数が多い。
この構成によれば、視聴者の違和感や体調不良の主な原因となる無用な輝度の急激な増加を抑制することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。上述した実施形態と同一の構成、処理については、同一の符号を付してその説明を援用する。
本実施形態に係る放送システム1は、図1に示すように受信装置10と送信装置20とを含んで構成される。本実施形態に係る送信装置20は、放送される映像の輝度情報を示す輝度フラグとして、その時点の映像の輝度情報を示す現状フラグと、その時点から所定の時間後における映像の輝度情報を示す予告フラグとをサービス情報に含めて放送伝送路BTに送出する。受信装置10は、放送伝送路BTを介して受信したサービス情報から現状フラグと予告フラグとを取得する。受信装置10は、現状フラグが示す輝度範囲から予告フラグが示す輝度範囲が異なるとき、輝度範囲の設定を現状フラグが示す輝度範囲の設定から所定の時間後までの間に予告フラグが示す輝度範囲の設定まで漸次に変化させる。受信装置10は、変化させた輝度範囲の設定に基づいて定めた輝度で、放送信号で搬送された映像データに係る映像を表示させる。
(予告フラグ)
次に、予告フラグについて説明する。予告フラグは、その時点から所定の時間ΔT(例えば、5秒)後における輝度範囲の変化を示す輝度情報である。これに対し、現状フラグは、上述した輝度フラグに相当する。図13は、時刻t12から時刻t13までの間、SDR映像で構成されるCMが放送され、時刻t13からHDR映像で構成される番組が放送される場合を例示する。この例では、時刻t13−ΔTにおいて予告フラグが提供される。この予告フラグは、時刻t13−ΔTから所定の時間ΔT後の時刻t13において、映像の輝度範囲がSDRからHDRに変化することを示す情報である。レベル制御部179は、予告フラグを参照して後述する輝度範囲の制御を行うことで輝度範囲の変化に伴う輝度の急激な変化を緩和する。
予告フラグは、サービス情報に含めて伝送される。送信装置20のサービス情報取得部210(図4)は、送信装置20の外部から予告フラグを含んだサービス情報が入力されてもよいし、独自に生成してもよい。サービス情報取得部210は、放送コンテンツ取得部220から各時刻に放送される放送番組の放送番組データを取得し、放送番組データに含まれる映像データの輝度情報を参照して輝度範囲が変化する時刻を特定する。そして、サービス情報取得部210は、特定した時刻(図13に示す例では、時刻t13)について、その時刻よりも所定の時間ΔT前の時刻(図13に示す例では、時刻t13−ΔT)について、特定した時刻における輝度範囲の変化を示す予告フラグを生成する。サービス情報取得部210は、生成した予告フラグを、例えば、所定の時間ΔT前の時刻に送出されるMPTの映像コンポーネント記述子に含める。
(グラフィック画面の表示)
表示制御部177(図9)は、SI処理部176から予告フラグが入力されるとき、予告フラグで変更が指示される輝度範囲への変更に係る輝度変化警告画面を表示部15に表示させてもよい。ここで、表示制御部177は、変更後の輝度範囲に係る輝度変化警告画面データを記憶部16から読み出し、読み出した輝度変化警告画面データを映像処理部174に出力する。これにより、その時点における輝度範囲からの輝度範囲の変更が視聴者に通知される。
また、表示制御部177は、予告フラグが入力された後、映像設定画面の表示を指示する操作信号が入力されるとき、予告フラグが示す変更後の輝度範囲に係る映像設定画面を表示部15に表示させてもよい。ここで、表示制御部177は、変更後の輝度範囲に係る映像設定画面データを表示部15から読み出し、読み出した映像設定画面データを映像処理部174に出力する。これにより、輝度範囲の変更により無用となる輝度範囲での設定操作を回避し、新たな輝度範囲での設定操作を促すことができる。
(輝度範囲の制御)
次に、本実施形態に係るレベル制御部179(図9)による輝度範囲の制御について説明する。図14は、本実施形態に係る輝度範囲の制御例を示す図である。図14に示す例では、時刻t13においてコンテンツがCMから所定の番組に変更されることに伴い、SI情報で指示される輝度範囲がSDRからHDRに拡大され、時刻t14においてコンテンツが当該番組から他の所定の番組に変更されることに伴い、SI情報で指示される輝度範囲がHDRからSDRに縮小される。他方、時刻t13におけるHDRからSDRへの輝度範囲の変化を示す予告フラグが時刻t13−ΔTにおいて設定され、時刻t14におけるSDRからHDRへの輝度範囲の変化を示す予告フラグが時刻t14−ΔTにおいて設定される。
そこで、レベル制御部179は、時刻t13−ΔTにおいてSI処理部176から予告フラグが入力されるとき、表示部15が表示可能な輝度の最大値をSDRの基準値(例えば、300cd/m)から所定の制御値(例えば、100cd/m)に所定の時間ΔTをかけて漸次低下させる処理を開始する。これにより、時刻t13に開始されるHDR映像の輝度範囲は、0〜2000cd/mとなり、制御されない場合における輝度範囲である0〜6000cd/mよりも縮小する。そのため、時刻t13−ΔTからt13までの輝度の変化が、制御を行わない場合よりも緩和される。
他方、レベル制御部179は、時刻t14−ΔTにおいてSI処理部176から入力される予告フラグを無視する。レベル制御部179は、時刻t14において表示部15が表示可能な輝度の最大値をSDRの基準値(例えば、100cd/m)から所定の制御値(例えば、300cd/m)に所定の時間ΔTをかけて漸次増加させる処理を開始する。これにより、時刻t14まで表示されるHDR映像の輝度範囲は、0〜2000cd/mとなる。そのため、時刻t14からt14+ΔTまでの輝度の変化が、制御を行わない場合よりも緩和される。
レベル制御部179は、映像の輝度範囲を制御するために、例えば、輝度範囲の設定として表示部15を構成する増幅回路(アンプ)の増幅率を制御する。増幅回路は、入力された画素毎の信号値に応じた電圧値を増幅して当該画素に出力する回路である。図14に示す例では、レベル制御部179は、表示部15に設定する増幅率を時刻t13−ΔTから時刻t13にかけて基準値から基準値の1/3まで線形に低下させる。レベル制御部179は、現状フラグが入力される時刻である時刻t14から時刻t14+ΔTにかけて基準値の1/3から元の基準値まで線形に増加させる。
但し、図14に示す例では、HDR映像の輝度範囲は、0〜2000cd/mであるので、本来期待される輝度範囲0〜6000cd/mよりも狭い。そこで、レベル制御部179は、現状フラグで指定される輝度範囲がSDRからHDRに変化したとき、輝度範囲を縮小させた輝度範囲の設定を本来の輝度範囲の設定に所定の時間ΔTをかけて漸次に変化させる。レベル制御部179は、輝度範囲がHDRからSDRへの輝度範囲の変化を示す予告フラグが入力されるとき、本来の輝度範囲の設定を、輝度範囲を縮小させる設定に所定の時間ΔTをかけて漸次に変化させる。
図15に示す例では、レベル制御部179は、現状フラグが入力される時刻t13から時刻t13+ΔTにかけて輝度範囲を縮小させていた輝度範囲の設定を本来の設定に漸次に変化させる。また、レベル制御部179は、時刻t14−ΔTから時刻t14にかけて輝度範囲の設定を、輝度範囲を縮小させる設定に所定の時間ΔTをかけて漸次に変化させる。これにより、輝度範囲の変化が緩和するとともに、HDR映像が本来期待される輝度範囲0〜6000cd/mで表示される。
なお、レベル制御部179は、ガンマ補正に係る補正係数については、予告フラグで指示される輝度範囲の変更に係る時刻(例えば、時刻t13)において、変更後の輝度範囲に係る補正係数を映像処理部174に設定してもよい。このとき、その時刻までに設定された補正係数が、復号される映像データの形式に応じた補正係数に即座に切り換わる。
(輝度範囲の時間変化)
図16は、映像の輝度範囲の時間変化の例を示す図である。
図16に示す例では、時刻t20からt21まで番組Aが放送され、時刻t21からt24まで番組Bが放送され、時刻t24からt27まで番組Cがそれぞれ放送される。番組Aでは、時刻t20からt21までの全区間についてSDR映像が放送される。番組Bでは、時刻t21からt22までの区間と、時刻t23からt24までの区間においてHDR映像が放送される。時刻t22からt23までの区間においてSDR映像で構成されるCMが挿入される。番組Cでは、時刻t24からt25までの区間と、時刻t26からt27までの区間においてSDR映像が放送される。時刻t25からt26までの区間においてHDR映像で構成されるCMが挿入される。時刻t25からt26までの時間は、30秒である。
図16において、時刻t21−ΔT、時刻t22−ΔT、時刻t23−ΔT、時刻t24−ΔTに付された□印は、受信装置10が予告フラグを受信する時刻である。これらの予告フラグに基づいて、レベル制御部179は、図14もしくは図15を用いて説明した輝度範囲の制御を行う。レベル制御部179は、時刻t21−ΔTにおける予告フラグの取得に応じて、例えば、時刻t21−ΔTから時刻t21まで輝度範囲を縮小する設定に漸次変更し、時刻t21から時刻t21−ΔTまで輝度範囲を拡大する設定に漸次変更する(図15参照)。
表示制御部177は、予告フラグの受信に応じて予告フラグで指定された輝度範囲への変化を示す輝度変化警告画面を表示部15に表示させる。また、表示制御部177は、映像設定画面の表示を指示する操作信号が入力されるとき、表示制御部177は、予告フラグで指示される変更後の輝度範囲に係る映像設定画面を表示部15に表示させる。
なお、予告フラグは、さらに継続時間の情報を含み、指定された継続時間だけ輝度範囲の変更を示す情報であってもよい。図16に示す例では、時刻t25−ΔTにおいて受信される予告フラグに、時刻t25からt26までの継続時間(30分)の情報を含む。レベル制御部179は、時刻t25−ΔTにおいて、輝度範囲をSDRからHDRに変更する際の輝度範囲の制御を開始する他、塗りつぶしの四角形で示される時刻である時刻t26−ΔTにおいて、輝度範囲をHDRから元の輝度範囲であるSDRに戻す際の輝度範囲の制御を開始する。また、時刻t26は、CMの放送開始時刻である時刻t25から継続時間である30秒後である。この制御において、レベル制御部179は、時刻t26−ΔTから時刻t26まで輝度範囲を縮小する設定に漸次変更し、時刻t26から時刻t26+ΔTまで輝度範囲を拡大する設定に漸次変更する(図15参照)。これにより、特定のシーン、CMのように継続時間が予め定められた映像(典型的には、15秒、30秒などの短時間)が放送される場合において、その終了時においてさらに予告フラグを設定する必要がなくなる。番組の編成における予告フラグの設定が簡素になる。
次に、本実施形態に係る輝度範囲の制御について説明する。
図17は、本実施形態に係る輝度範囲の制御を示すフローチャートである。
図17に示す処理において、ステップS101(図12)の終了後、ステップS111の処理に進む。
(ステップS111)表示処理部175は、輝度情報に予告フラグが含まれているか否かを判定する。予告フラグが含まれていると判定されたとき(ステップS111 YES)、ステップS112の処理に進む。含まれていないと判定されたとき(ステップS111 NO)、ステップS101の処理に戻る。
(ステップS112)表示制御部177は、予告フラグで変更が指示される輝度範囲への変更に係る輝度変化警告画面(コーション画面)を表示部15に表示させる。表示制御部177は、映像設定画面の表示を指示する操作信号が入力されるとき、予告フラグが示す変更後の輝度範囲に係る映像設定画面(メニュー切替)を表示部15に表示させる。その後、ステップS113に進む。
(ステップS113)レベル制御部179は、輝度情報の変更時刻までに所定の時間をかけて輝度範囲を縮小する設定に漸次変更する。その直後において、レベル制御部179は、所定の時間をかけて輝度範囲を拡大する設定に漸次変更してもよい(図15)。その後、ステップS114に進む。
(ステップS114)レベル制御部179は、取得した予告フラグに映像継続時間の情報が含まれていたが否かを判定する。含まれていると判定されたとき(ステップS114 YES)、ステップS115に進む。含まれていないと判定されたとき(ステップS114 NO)、ステップS101に戻る。
(ステップS115)レベル制御部179は、輝度情報の変更時刻から予告フラグで変更が指示された継続時間の経過後(次の輝度情報の変更時刻)までに所定の時間をかけて輝度範囲を縮小する設定に漸次変更する。但し、ステップS113において輝度範囲を拡大する設定に変更する処理が行わない場合には、この処理は省略される。レベル制御部179は、輝度情報の変更時刻から予告フラグで変更が指示された継続時間の経過後において、所定の時間をかけて輝度範囲を拡大する設定(元の設定)に漸次変更する。その後、ステップS101に戻る。
なお、上述した説明では、輝度範囲を拡大する設定に変更する時間と輝度範囲を縮小する設定に変更する時間がともにΔTである場合を例にしたが、これには限られない。いずれもΔTよりも短い時間であって視聴者への違和感や体調の不調を緩和するのに十分な時間、例えば、2〜3秒であればよい。また、輝度範囲を拡大する設定に変更する時間よりも輝度範囲を縮小する設定に変更する時間の方が短くてもよい。
また、輝度範囲の設定を変更する時間において、輝度範囲がSDRからHDRに変化する場合の方が、輝度範囲がHDRからSDRに変化する場合よりも長くてもよい。上述したように、輝度やコントラストの急激に増加する原因となる輝度範囲の拡大の方が、輝度範囲の縮小よりも安全設計として設定を徐々に変化させる必要性が高いためである。
また、上述した説明では、現状フラグとは別個の予告情報として予告フラグが設けられる場合を例にしたが、これには限られない。例えば、番組情報として用いられるMH−EITに映像コンポーネント記述子が記述されている場合、レベル制御部179及び表示制御部177は、映像コンポーネント記述子に設定される輝度フラグを、輝度範囲の変化の予告情報として利用してもよい。MH−EITでは、番組または番組よりも細かい単位であるセグメント毎に、その構成要素である映像の開始時間、継続時間と対応付けて映像コンポーネント記述子が記述されることがあるためである。レベル制御部179及び表示制御部177は、輝度フラグを取得する際、記憶部16に形成しておいた輝度情報テーブル(後述)から読み取ってもよい。
以上に説明したように、本実施形態に係る受信装置10は、コンテンツのサービス情報から、現時点の映像の輝度情報を示す現状情報と、現時点から所定時間後の映像の輝度情報を示す予告情報とを取得するSI処理部176を備える。また、受信装置10は、現時点の映像の輝度範囲から予告情報が示す輝度範囲が変化するとき、予告情報が示す輝度範囲の変化よりも緩やかに輝度範囲を変化させるレベル制御部179を備える。また、受信装置10は、レベル制御部179が定めた輝度範囲で映像を表示する表示部15を備える。
この構成によれば、予定されている輝度範囲の変化前に、輝度範囲の変化を緩和するための処理を開始することができる。そのため、処理の遅延を生じずに輝度の変化を緩和することで、視聴者の違和感や体調不良を防止又は緩和することができる。
また、レベル制御部179は、現時点の映像の輝度範囲から予告情報で指示される輝度範囲が拡大するとき、予告情報で指示される輝度範囲が縮小するときよりも長い時間をかけて輝度範囲を変更する。
この構成によれば、視聴者の違和感や体調不良の主な原因となる輝度範囲の拡大を緩和するとともに、視聴者の違和感や体調不良への輝度範囲の縮小において、その処理時間を短縮することができる。処理時間の短縮により、極力放送事業者やコンテンツ製作者が意図した輝度範囲でコンテンツを視聴させることができる。
また、レベル制御部179は、現時点の映像の輝度範囲よりも予告情報が示す輝度範囲が広いとき、映像の最大輝度を所定時間後までに、所定の輝度まで漸次低下させる。
この構成によれば、予告情報で指示される所定時間後における輝度の急激な増加を緩和することができる。そのため、視聴者の違和感や体調不良が防止又は緩和される。
また、レベル制御部179は、所定の輝度までの輝度の低下を、所定時間後から漸次解除する。
この構成によれば、輝度の増加に伴う再度の視聴者の違和感や体調不良を防止又は緩和するとともに、極力放送事業者やコンテンツ製作者が意図した輝度範囲でコンテンツを視聴させることができる。
また、予告情報が示す輝度情報に有効な継続時間がさらに設定されているとき、前記レベル制御部は、所定の輝度までの輝度の低下を、前記所定時間後のさらに前記継続時間後から漸次解除する。
この構成によれば、予告情報をさらに設定する必要がなくなるので、予告情報の設定が簡素になる。そのため、番組の編成に応じたサービス情報の設定に係る処理や作業が軽減される。
また、受信装置10は、予告情報が示す輝度範囲が変化するとき、輝度範囲の変化を通知させる表示制御部、をさらに備える。
この構成によれば、輝度範囲の変化が視聴者に予告されるので、視聴者において輝度の急激な変化を回避する行動、例えば、視聴を避けることが促される。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。上述した実施形態と同一の構成、処理については、同一の符号を付してその説明を援用する。
本実施形態に係る放送システム1は、図1に示すように受信装置10と送信装置20とを含んで構成される。受信装置10は、放送番組に関するサービス情報から、各チャンネルで提供される放送番組に含まれる映像の輝度情報を取得する。受信装置10は、取得した輝度情報を参照して、現時点で受信するコンテンツの輝度範囲から、選局されるチャンネルで受信するコンテンツの映像の輝度範囲が変更されるか否かを判定する。変更されると判定されるとき、受信装置10は、輝度範囲の設定を変更後の輝度範囲の設定に漸次変更し、変更した設定を用いて映像を表示する。
本実施形態に係る送信装置20のサービス情報取得部210(図4)は、番組情報として映像コンポーネント記述子が記述されたMH−EITを含むサービス情報を取得する。映像コンポーネント記述子には、上述したように輝度フラグが設定される。MH−EITでは、番組またはセグメント毎に、その構成要素である映像の開始時間、継続時間と対応付けて映像コンポーネント記述子が記述される。従って、MH−EITでは、番組またはセグメント毎に、その映像の輝度範囲を示す輝度情報として輝度フラグが対応付けられる。
本実施形態に係る受信装置10においてSI処理部176(図9)は、分離部172から入力されたMH−EITからチャンネル毎の番組もしくはセグメントと、開始時間、継続時間及び輝度フラグのセットを抽出する。SI処理部176は、抽出したセットをチャンネル毎に開始時間の順に記憶部16に記憶することによって、輝度情報テーブルを形成する。
放送受信部11は、複数チャンネルの放送信号を並列に受信することができるチューナーを備える。放送受信部11は、受信した放送信号のうち選局部178からの選局信号で指定されるチャンネルに対応する放送信号を復調部171に出力する。
また、映像処理部174は、映像データを復号する復号部として、分離部172から入力されるSDR映像データを復号して復号されたSDR映像データを取得するSDR復号部と、HDR映像データを復号して復号されたHDR映像データを取得するHDR復号部を備えてもよい。そして、映像処理部174は、復号されたHDR映像データ、SDR映像のそれぞれについて、HDR、SDRに対応した補正係数を用いてガンマ補正を行ってもよい。
この構成により、1チャンネルの放送信号のみしか受信できないことにより、チャンネルの切り替え直後に生じる映像の中断や、輝度範囲の変更によって生じる映像の中断を解消することができる。
レベル制御部179は、記憶部16に記憶された輝度情報テーブルを参照して、選局されているチャンネルにおいて、その時点において番組もしくはセグメントの切り替わりに伴って輝度情報が示す輝度範囲が変更されるか否かを判定する。また、レベル制御部179において、選局部178から入力される選局信号で指定されるチャンネルが、その時点において選局されているチャンネルから切り替わる場合がある。その場合、レベル制御部179は、変更後のチャンネルにおける輝度情報が示す輝度範囲が、変更直前のチャンネルにおける輝度情報が示す輝度範囲から変更されるか否かを判定する。
レベル制御部179は、輝度範囲が変更されると判定するとき、変更前の輝度範囲から変更後の輝度範囲に所定の輝度遷移時間τをかけて輝度範囲の設定を漸次変更する。レベル制御部179は、輝度範囲の設定を変更する際、例えば、図11を用いて説明したように、信号レベルの最大値を時間変化に対して連続的に変化させてもよい。レベル制御部179は、フレーム毎に定めた輝度範囲の設定を映像処理部174に出力する。映像処理部174は、上述したようにレベル制御部179から入力された輝度範囲の設定に基づいて映像データが示す信号レベルを調整することにより、表示部15にその輝度範囲で映像を表示させる。
表示制御部177は、レベル制御部179が、輝度範囲が変更されると判定するとき、変更後の輝度範囲に係る輝度変化警告画面を表示部15に表示させる。また、表示制御部177は、映像設定画面の表示を指示する操作信号が入力されるとき、表示制御部177は、変更後の輝度範囲に係る映像設定画面を表示部15に表示させる。
(輝度範囲の時間変化)
図18は、映像の輝度範囲の時間変化の例を示す図である。
図18に示す例では、チャンネルCH−1において、時刻t30からt33まで番組1−Aが放送され、時刻t33からt35まで番組1−Bが放送される。チャンネルCH−2において、時刻t30からt31まで番組2−Aが放送され、時刻t31からt33まで番組2−Bが放送され、時刻t33からt34まで番組2−Cが放送され、時刻t34からt35まで番組2−Dが放送される。チャンネルCH−3において、時刻t30からt32まで番組3−Aが放送され、時刻t32からt34まで番組3−Bが放送され、時刻t34からt35まで番組3−Cが放送される。これらの番組のうち、番組1−A、1−B、2−A、2−B、2−D及び番組3−AにおいてSDR映像が放送される。番組2−C、3−B、3−CにおいてHDR映像が放送される。
ここで、時刻t30からt3xまでの間、チャンネルCH−3が選局され、時刻t3xからt35までの間、チャンネルCH−1が選局される場合を例にする。
○印で示す時刻t32において、輝度情報テーブルを参照してチャンネルCH−3について得られる輝度情報によれば、映像の輝度範囲がSDRからHDRに拡大する。このとき、レベル制御部179は、輝度範囲がSDRからHDRに変更されると判定する。レベル制御部179は、輝度範囲の設定としてSDRの設定からHDRの設定まで所定の輝度遷移時間τをかけて漸次変更する。表示制御部177は、輝度範囲がHDRに変更されることを示す輝度変化警告画面を表示部15に表示させる。また、映像設定画面の表示を指示する操作信号が入力される場合には、表示制御部177は、輝度範囲がHDRである場合の映像設定画面を表示部15に表示させる。
●印で示す時刻t3xでは、レベル制御部179には、チャンネルCH−3からCH−1へのチャンネルの切替を指示する選局信号が入力される。輝度情報テーブルを参照してチャンネルCH−1について得られる輝度情報によれば、映像の輝度範囲がHDRからSDRに縮小する。このとき、レベル制御部179は、輝度範囲がHDRからSDRに変更されると判定する。レベル制御部179は、輝度範囲の設定としてHDRの設定からSDRの設定まで所定の輝度遷移時間τをかけて漸次変更する。表示制御部177は、輝度範囲がSDRに変更されることを示す輝度変化警告画面を表示部15に表示させる。また、映像設定画面の表示を指示する操作信号が入力される場合には、表示制御部177は、輝度範囲がSDRである場合の映像設定画面を表示部15に表示させる。
次に、本実施形態に係る輝度範囲の制御について説明する。
図19は、本実施形態に係る輝度範囲の制御を示すフローチャートである。
図19に示す処理において、ステップS101(図13)の終了後、ステップS121に進む。
(ステップS121)SI処理部176は、分離部172から入力されたMH−EITから抽出したチャンネル毎の番組もしくはセグメントと、開始時間、継続時間及び輝度フラグ(HDR/SDR情報)のセットを抽出する。SI処理部176は、抽出したセットをチャンネル毎に開始時間の順に記憶することにより、輝度情報テーブルを更新する。その後、ステップS121の処理に進む。
(ステップS122)レベル制御部179は、記憶部16に記憶した輝度情報テーブルを参照して同一チャンネルにおいて時間経過により番組もしくはセグメントが切り替わったか否かを判定する。切り替わったと判定された場合(ステップS122 YES)、ステップS124に進む。切り替わっていないと判定された場合(ステップS122 NO)、ステップS123に進む。
(ステップS123)レベル制御部179は、選局部178から入力された選局信号が示すチャンネルが、その時点まで選局されていたチャンネルから切り替わるか否かを判定する。切り替わったと判定された場合(ステップS123 YES)、ステップS124に進む。切り替わっていないと判定された場合(ステップS123 NO)、ステップS122に戻る。
(ステップS124)レベル制御部179は、変更後のチャンネルで放送される映像の輝度情報が、変更前のチャンネルで放送された映像の輝度情報から切り替わったか否かを判定する。切り替わったと判定された場合(ステップS124 YES)、ステップS125に進む。切り替わっていないと判定された場合(ステップS124 NO)、ステップS122に戻る。
(ステップS125)表示制御部177は、切り替わったと判定された輝度範囲への変更に係る輝度変化警告画面(コーション画面)を表示部15に表示させる。表示制御部177は、映像設定画面の表示を指示する操作信号が入力されるとき、切り替わったと判定された輝度範囲に係る映像設定画面(メニュー切替)を表示部15に表示させる。その後、ステップS126に進む。
(ステップS126)レベル制御部179は、映像の輝度範囲の設定を変化前の輝度範囲に係る設定から変化後の輝度範囲の設定に所定の輝度遷移時間τをかけて徐々に変化させる。その後、ステップS101の処理に戻る。
なお、本実施形態において、レベル制御部179は、記憶部16に記憶された輝度情報テーブルを参照して、その時点において番組もしくはセグメントの切り替わりを判定することに代え、その時点から所定の時間ΔT後における番組もしくはセグメントの切り替わりを判定してもよい。輝度範囲が変更されると判定された場合、レベル制御部179は、輝度範囲の設定をその時点までの映像の輝度範囲の設定から所定の時間ΔT後の映像の輝度範囲の設定まで漸次に変化させる。レベル制御部179は、輝度範囲の変更において、例えば、図14又は図15を用いて説明したように、輝度範囲の設定として表示部15のゲインを時間変化に対して連続的に変化させてもよい。表示部15は、レベル制御部179が設定したゲインで信号レベルを調整し、調整した信号レベルで映像を表示させる。
以上に説明したように、受信装置10は、放送信号で伝送されたコンテンツのサービス情報から各チャンネルで提供される映像の輝度情報を取得するSI処理部176を備える。また、受信装置10は、輝度情報に基づいて、現時点の映像の輝度範囲から選局されるチャンネルで提供される映像の輝度範囲が変更されるか否かを判定し、輝度範囲が変更されると判定するとき、輝度範囲の設定を変更後の輝度範囲の設定に所定の時間をかけて変更するレベル制御部179を備える。また、受信装置10は、レベル制御部179が定めた輝度範囲の設定に基づいて映像を表示する表示部15を備える。
この構成により、予め取得した映像の輝度情報に基づいてチャンネルの変更に応じて生じる輝度範囲の変更の有無を判定することができる。そのため、チャンネルの変更に伴う輝度範囲の変更に係る処理の遅延を解消又は軽減するとともに、視聴者の違和感や体調不良を防止又は緩和することができる。
また、受信装置10は、複数のチャンネルの放送信号を受信し、前記複数のチャンネルの放送信号から前記選局されるチャンネルの放送信号を選択する放送受信部11をさらに備える。
この構成により、チャンネルの切替に伴う映像の中断、再開を回避し、輝度範囲の変化が緩和された映像の表示を継続することができる。そのため、映像の中断、再開に伴う輝度の急激な変化による視聴者の違和感や体調不良を防止又は緩和することができる。
また、受信装置10は、輝度範囲が変更されるとき、輝度範囲の変化を通知させる表示制御部177、をさらに備える。
この構成により、チャンネルの切替に伴う輝度範囲の変化が視聴者に予告されるので、視聴者において輝度の急激な変化を回避する行動、例えば、視聴を避けることが促される。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は上述の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。上述の実施形態において説明した各構成は、任意に組み合わせることができる。
例えば、受信装置10は、図12に示す処理又は図17に示す処理と、図19のステップS121、S123−S126を実行してもよい。図17に示す処理において、受信装置10は、予告フラグとして輝度情報テーブルに放送開始時刻と対応付けて記憶した輝度情報を用いてもよい。
図12のステップS105又は図19のステップS126で行われる輝度範囲の制御において、輝度範囲の設定として映像処理部174に設定する信号レベルの最大値を制御することに代え、レベル制御部179は、表示部15のゲインを制御してもよい。図11に示す例において、レベル制御部179は、時刻tにおいて表示部15のゲインを所定の基準値から基準値の1/20(=300/6000)に低下させ、その後、時刻t+τにかけて表示部15のゲインを基準値まで線形に変化させる。この場合、映像処理部174は、輝度情報で指示された輝度範囲の所定の最大値を用い、レベル制御部179からの最大値に基づくクリッピングを省略することができる。
図17のステップS113、S115で行われる輝度範囲の制御において、輝度範囲の設定として表示部15のゲインを制御することに代え、映像処理部174に設定する信号レベルの最大値を制御してもよい。図15に示す例において、レベル制御部179は、時刻t13において信号レベルの最大値を、所定のSDRの最大値から所定のHDRの最大値の1/2(信号レベル50%、300cd/mに相当)に変更する。この時点では、最大輝度はSDRからHDRへの切り替えに伴って変更しない。その後、レベル制御部179は、時刻t13+ΔTにかけて信号レベルの最大値を所定のHDRの最大値まで線形に変化させる。また、レベル制御部179は、時刻t14−ΔTから時刻t14にかけて信号レベルの最大値を所定のHDRの最大値から、その1/2に線形に変化させる。そして、時刻t14において、レベル制御部179は、信号レベルの最大値を所定のSDRの最大値に変更する。映像処理部174において、レベル制御部179が定めた最大値に基づいて信号値のクリッピングが行われるが、映像全体の輝度が変化せず、輝度範囲の変更の前後にわたり輝度が共通となる信号レベルが存在する。そのため、画質の劣化を緩和又は解消することができる。
なお、上述した実施形態における各種の数値は例示であって、それらの値を限定するものではない。例えば、図2に示す信号レベル50%、100%、輝度300cd/m2、6000cd/mなどの数値は、別個の数値(例えば、信号レベル70%、100%、輝度800cd/m2、6000cd/m)であってもよい。例えば、図14に示す輝度100cd/m、2000cd/mなどの数値は、別個の数値(例えば、輝度75cd/m2、1500cd/m)であってもよい。
なお、上述した実施形態では、放送システム1がメディアトランスポート方式としてMMT方式を用いる例について説明したが、これには限られない。放送システム1は、例えば、MPEG−2 TS方式やRTP(Real−time Transport Protocol)方式などのメディアトランスポート方式が用いられてもよい。
なお、上述した発明は、次の態様でも実施することができる。
(1)放送信号で伝送されたコンテンツのサービス情報から各チャンネルで提供される映像の輝度情報を取得するサービス情報処理部と、前記輝度情報に基づいて、現時点の映像の輝度範囲から選局されるチャンネルで提供される映像の輝度範囲が変更されるか否かを判定し、前記輝度範囲が変更されると判定するとき、前記輝度範囲の設定を変更後の輝度範囲の設定に所定の時間をかけて変更するレベル制御部と、前記レベル制御部が定めた輝度範囲の設定に基づいて前記映像を表示する表示部と、を備える受信装置。
(2)複数のチャンネルの放送信号を受信し、前記複数のチャンネルの放送信号から前記選局されるチャンネルの放送信号を選択する受信部をさらに備える(1)の受信装置。
(3)前記輝度範囲が変更されるとき、前記輝度範囲の変化を通知させる表示制御部、をさらに備える(1)または(2)の受信装置。
(4)受信装置における受信方法であって、放送信号で伝送されたコンテンツのサービス情報から各チャンネルで提供される映像の輝度情報を取得するサービス情報処理ステップと、前記輝度情報に基づいて、現時点の映像の輝度範囲から選局されるチャンネルで提供される映像の輝度範囲が変更されるか否かを判定し、前記輝度範囲が変更されると判定するとき、前記映像を表示するための前記輝度範囲の設定を変更後の輝度範囲の設定に所定の時間をかけて変更するレベル制御ステップと、を有する受信方法。
(5)受信装置のコンピュータに、放送信号で伝送されたコンテンツのサービス情報から各チャンネルで提供される映像の輝度情報を取得するサービス情報処理ステップと、前記輝度情報に基づいて、現時点の映像の輝度範囲から選局されるチャンネルで提供される映像の輝度範囲が変更されるか否かを判定し、前記輝度範囲が変更されると判定するとき、前記映像を表示するための前記輝度範囲の設定を変更後の輝度範囲の設定に所定の時間をかけて変更するレベル制御ステップと、を実行させるためのプログラム。
また、上述の受信装置10、送信装置20の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより受信装置10、送信装置20を実現してもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。
なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で一体化する構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1…放送システム、10…受信装置、11…放送受信部、12…入力部、14…拡声部、15…表示部、16…記憶部、17…制御部、171…復調部、172…分離部、173…音声処理部、174…映像処理部、175…表示処理部、176…SI処理部、177…表示制御部、178…選局部、179…レベル制御部、20…送信装置、210…サービス情報取得部、220…放送コンテンツ取得部、230…多重化部、240…変調部、250…送信部、BT…放送伝送路、BS…放送衛星、RC…制御装置

Claims (5)

  1. 放送信号で伝送されたコンテンツのサービス情報から各チャンネルで提供される映像の輝度情報を取得するサービス情報処理部と、
    前記輝度情報に基づいて、現時点の映像の輝度範囲から選局されるチャンネルで提供される映像の輝度範囲が変更されるか否かを判定し、前記輝度範囲が変更されると判定するとき、前記輝度範囲の設定を変更後の輝度範囲の設定に所定の時間をかけて変更するレベル制御部と、
    前記レベル制御部が定めた輝度範囲の設定に基づいて前記映像を表示する表示部と、
    を備える受信装置。
  2. 複数のチャンネルの放送信号を受信し、前記複数のチャンネルの放送信号から前記選局されるチャンネルの放送信号を選択する受信部を
    さらに備える請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記輝度範囲が変更されるとき、前記輝度範囲の変化を通知させる表示制御部、をさらに備える請求項1または請求項2に記載の受信装置。
  4. 受信装置における受信方法であって、
    放送信号で伝送されたコンテンツのサービス情報から各チャンネルで提供される映像の輝度情報を取得するサービス情報処理ステップと、
    前記輝度情報に基づいて、現時点の映像の輝度範囲から選局されるチャンネルで提供される映像の輝度範囲が変更されるか否かを判定し、前記輝度範囲が変更されると判定するとき、前記映像を表示するための前記輝度範囲の設定を変更後の輝度範囲の設定に所定の時間をかけて変更するレベル制御ステップと、
    を有する受信方法。
  5. 受信装置のコンピュータに
    放送信号で伝送されたコンテンツのサービス情報から各チャンネルで提供される映像の輝度情報を取得するサービス情報処理ステップと、
    前記輝度情報に基づいて、現時点の映像の輝度範囲から選局されるチャンネルで提供される映像の輝度範囲が変更されるか否かを判定し、前記輝度範囲が変更されると判定するとき、前記映像を表示するための前記輝度範囲の設定を変更後の輝度範囲の設定に所定の時間をかけて変更するレベル制御ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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