JP2017045161A - 情報コード読取システム、情報コード読取装置、及び情報コード形成媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホログラムを利用することで情報コードのセキュリティ性を向上させ得る情報コード読取システム、情報コード読取装置、及び情報コード形成媒体を提供する。【解決手段】情報コード形成媒体10には、情報コード11に対して所定の領域にホログラム16が形成されている。そして、ホログラム16の図形に関する情報が対応する撮像方向とともに関連付けられてホログラム情報として記憶部23に記憶されている。情報コード読取装置20では、解読される情報コードを基準とする上記所定の領域に対して撮像部22を撮像方向が変化するように移動させたときに、当該撮像部22により所定の領域を異なる撮像方向から撮像した画像ごとに撮像される図形が複数検出され、この図形検出による検出結果と記憶部23から取得したホログラム情報とに基づいて、ホログラム16を撮像しているか否かについて判定される。【選択図】図3

Description

本発明は、情報コード読取システム、情報コード読取装置、及び情報コード形成媒体に関するものである。
現在、バーコードやQRコード(登録商標)などの情報コードが様々な用途で使用されており、その使用目的も多様化しつつある。その一方で、一般的な情報コードは、明色セル及び暗色セルを一次元状または二次元状に配列することでデータを表現しているために、複製が容易であるという問題がある。特に、近年では、情報コードのセキュリティ性向上のニーズが高まってきており、複製防止可能な構成の情報コードが求められている。
例えば、下記特許文献1に開示されるように、個人認証用の顔画像が印刷されたIDカードに対してこの顔画像上にホログラムフィルムを形成し、顔画像等の撮像時に登録されたホログラム画像を除いた副情報を読み取る構成とすることで、ホログラムを利用したセキュリティ性向上を図る技術が知られている。このため、上述のようなホログラムを情報コード上に形成することでも複製防止可能な情報コードを実現でき、情報コードのセキュリティ性向上を図ることができる。
特開2006−203787号公報
しかしながら、上述のようにホログラムを情報コード上に形成する構成では、複雑な画像処理とこの画像処理を実現可能な読取装置とが必要となり、汎用性が低いという問題がある。一方、情報コードの近傍にホログラムを単に表示する構成では、ホログラムを容易に複製できないため、人に視認される環境において複製された情報コードの不正使用は抑止できる。しかしながら、機械的に情報コードを撮像して読み取る構成では、ホログラムの特徴を認識できないために、複製された情報コードの不正使用を抑止できないという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ホログラムを利用することで情報コードのセキュリティ性を向上させ得る情報コード読取システム、情報コード読取装置、及び情報コード形成媒体を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、明色セル及び暗色セルを配列して構成される情報コード(11,11a)が形成されてなる情報コード形成媒体(10)と、前記情報コードを光学的に読み取る情報コード読取装置(20)と、を備える情報コード読取システム(1)であって、前記情報コード形成媒体には、前記情報コードに対して所定の領域に配置されて、撮像された画像から認識される図形が撮像方向によって異なるホログラム(16)が形成され、前記ホログラムの前記図形に関する情報が対応する前記撮像方向とともに関連付けられてホログラム情報として記憶される記憶手段(23,11)を備え、前記情報コード読取装置は、前記情報コード及び前記ホログラムを撮像可能な撮像手段(22)と、前記撮像手段により撮像された情報コードを解読する解読手段(21)と、前記解読手段により解読される情報コードを基準とする前記所定の領域に対して前記撮像手段を撮像方向が変化するように移動させたときに、当該撮像手段により前記所定の領域を異なる撮像方向から撮像した画像ごとに撮像される図形を複数検出可能な図形検出手段(21)と、前記図形検出手段による検出結果と前記記憶手段から取得した前記ホログラム情報とに基づいて、前記ホログラムを撮像しているか否かについて判定する判定手段(21)と、前記判定手段により前記ホログラムを撮像していると判定されると、当該ホログラムとともに撮像された前記情報コードの前記解読手段による解読結果を利用した所定の処理を行う制御手段(21)と、を備えることを特徴とする。
請求項15の発明は、明色セル及び暗色セルを配列して構成される情報コード(11,11a)を光学的に読み取る情報コード読取装置(20)であって、前記情報コードが形成される情報コード形成媒体(10)には、前記情報コードに対して所定の領域に配置されて、撮像された画像から認識される図形が撮像方向によって異なるホログラム(16)が形成され、前記ホログラムの前記図形に関する情報が対応する前記撮像方向とともに関連付けられてホログラム情報として記憶される記憶手段(23)と、前記情報コード及び前記ホログラムを撮像可能な撮像手段(22)と、前記撮像手段により撮像された情報コードを解読する解読手段(21)と、前記解読手段により解読される情報コードを基準とする前記所定の領域に対して前記撮像手段を撮像方向が変化するように移動させたときに、当該撮像手段により前記所定の領域を異なる撮像方向から撮像した画像ごとに撮像される図形を複数検出可能な図形検出手段(21)と、前記図形検出手段による検出結果と前記記憶手段から取得した前記ホログラム情報とに基づいて、前記ホログラムを撮像しているか否かについて判定する判定手段(21)と、前記判定手段により前記ホログラムを撮像していると判定されると、当該ホログラムとともに撮像された前記情報コードの前記解読手段による解読結果を利用した所定の処理を行う制御手段(21)と、を備えることを特徴とする。
請求項16の発明は、明色セル及び暗色セルを配列して構成される情報コード(11,11a)が形成されてなる情報コード形成媒体(10)であって、前記情報コードに対して所定の領域に配置されて、撮像された画像から認識される図形が撮像方向によって異なるホログラム(16)が形成され、前記情報コードには、前記ホログラムの前記図形に関する情報が対応する前記撮像方向とともに関連付けられてホログラム情報として記録されることを特徴とする。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
請求項1の発明では、情報コードが形成されてなる情報コード形成媒体には、情報コードに対して所定の領域に配置されて、撮像された画像から認識される図形が撮像方向によって異なるホログラムが形成されている。そして、ホログラムの図形に関する情報が対応する撮像方向とともに関連付けられてホログラム情報として記憶手段に記憶されている。情報コード読取装置では、解読手段により解読される情報コードを基準とする上記所定の領域に対して撮像手段を撮像方向が変化するように移動させたときに、当該撮像手段により所定の領域を異なる撮像方向から撮像した画像ごとに撮像される図形が図形検出手段により複数検出可能であって、図形検出手段による検出結果と記憶手段から取得したホログラム情報とに基づいて、上記ホログラムを撮像しているか否かについて判定手段により判定される。そして、判定手段により上記ホログラムを撮像していると判定されると、当該ホログラムとともに撮像された情報コードの解読手段による解読結果を利用した所定の処理が制御手段により行われる。
これにより、複製された情報コード形成媒体の情報コードを読み取る場合には、撮像方向が変化するように撮像された上記所定の領域から認識される図形は、ホログラムのように変化しないので、正規の情報コード形成媒体に形成されたホログラムを撮像していると誤判定されることもない。特に、図形検出手段により検出された複数の図形が判定手段の判定対象となるので、偶然に1つの図形が似ていると認識されるだけでは、正規の情報コード形成媒体に形成されたホログラムを撮像していると誤判定されることもないため、判定手段における判定精度を向上させることができる。したがって、ホログラムを利用することで、ホログラムとともに情報コード形成媒体に形成される情報コードのセキュリティ性を向上させることができる。
請求項2の発明では、情報コードは、上記ホログラム情報が記録されることで、記憶手段として機能するため、情報コード形成媒体に形成された情報コードを解読するだけでホログラム情報を容易に取得することができる。このため、ホログラム情報を取得するための手段を別途用意する必要もないので、本システムの利便性を向上させることができる。
請求項3の発明では、情報コード読取装置は、上記ホログラム情報が記録される記憶手段を備えているため、ホログラム情報を外部装置等から取得する必要もないので、本システムの利便性を向上させることができる。
請求項4の発明では、記憶手段を有し当該記憶手段に記憶されるホログラム情報を情報コード読取装置に対して送信可能なサーバを備えており、判定手段は、サーバと通信することで記憶手段から取得したホログラム情報と図形検出手段による検出結果とに基づいて、ホログラムを撮像しているか否かについて判定する。このため、ホログラム情報をサーバにて一括して管理できるため、ホログラム情報の変更や追加等をサーバにて容易に行うことができる。
請求項5の発明では、ホログラム情報には、ホログラムに対して撮像手段を所定の移動方向に移動させた際に当該撮像手段にてホログラムを撮像した画像から認識される図形が変化する変化順序に関する情報が含まれている。そして、判定手段では、さらに変化順序をも考慮されて、上記ホログラムを撮像しているか否かについて判定される。
これにより、正規の情報コード形成媒体に形成された情報コードに対して所定の領域に配置されるホログラムを所定の移動方向に移動させた撮像手段にて撮像している場合には、上記変化順序に対応する図形が順次認識されるので、正規の情報コード形成媒体に形成されたホログラムの撮像であることを正確に判定することができる。一方、複製された情報コード形成媒体に形成された情報コードに対する上記所定の領域を所定の移動方向に移動させた撮像手段にて撮像している場合には、上記変化順序に対応する図形が順次認識されないため、正規の情報コード形成媒体に形成されたホログラムを撮像していると誤判定されることもない。
特に、認識される図形の変化順序を判定基準とできるため、例えば、図形1、図形2、図形3との変化順序がホログラム情報に含まれるときに、上記所定の移動方向に移動させて順次撮像した画像から図形1、図形2、図形3との順番で図形が認識されることで上記判定がなされるので、認識される各図形と対応する撮像方向とを厳密に関連付ける必要もない。これにより、判定処理が単純化されて当該判定処理に関する処理負荷を軽減することができる。
請求項6の発明では、ホログラム情報には、ホログラムに対して撮像手段を所定の移動方向に移動させた際に当該撮像手段にてホログラムを撮像した画像から認識される図形が変化するときの撮像角度に関する情報が対応する図形に関連付けられて含まれている。そして、判定手段では、さらに撮像角度検出手段により検出される撮像角度とホログラム情報に含まれる撮像角度との比較結果をも考慮されて、上記ホログラムを撮像しているか否かについて判定される。
これにより、正規の情報コード形成媒体に形成された情報コードに対して所定の領域に配置されるホログラムを所定の移動方向に移動させた撮像手段にて撮像している場合には、決められた撮像角度で撮像したときに対応する図形が認識されるので、正規の情報コード形成媒体に形成されたホログラムの撮像であることを正確に判定することができる。一方、複製された情報コード形成媒体に形成された情報コードに対する上記所定の領域を所定の移動方向に移動させた撮像手段にて撮像している場合には、決められた撮像角度で撮像したときに対応する図形が認識されないため、正規の情報コード形成媒体に形成されたホログラムを撮像していると誤判定されることもない。
特に、認識される図形だけでなくその撮像角度をも判定基準とできるため、認識される各図形と対応する撮像方向とを厳密に関連付けることができ、判定手段における判定精度を向上させることができる。
請求項7の発明では、所定の移動方向に関する報知を行う報知手段を備えるため、その報知内容に従って情報コード読取装置を移動させることで、撮像手段をホログラムに対して上記所定の移動方向に沿うように移動させことができる。これにより、撮像手段がホログラムに対して上記所定の移動方向と異なる方向に移動されたことに起因する判定処理での誤判定を抑制することができる。
請求項8の発明では、撮像手段により撮像された画像を画面表示可能な表示手段を備え、表示手段は、撮像手段により撮像された画像とともに所定の移動方向に関する報知を画面表示することで報知手段としても機能する。これにより、画面表示される情報コードやホログラムを見ながら情報コード読取装置を移動させるべき方向を視認できるので、撮像手段をホログラムに対して上記所定の移動方向に沿うように移動させやすくすることができる。
請求項9の発明では、表示手段により、所定の移動方向に関する報知として、移動後に撮像されるべき情報コードの位置またはホログラムの位置を示す情報が画面表示される。これにより、画面表示される情報コードやホログラムを見ながら情報コード読取装置を移動させるべき位置を視認できるので、ホログラムから図形を認識しやすい撮像方向に対応する撮像位置に撮像手段を容易に誘導することができる。このため、ホログラムから図形を認識しやすくなるので、判定手段における判定精度を向上させることができる。
請求項10の発明では、報知手段は、所定の音を発することで上記所定の移動方向に関する報知を行うため、情報コード読取装置を移動させるべき方向を聴覚的に把握できるので、撮像手段をホログラムに対して上記所定の移動方向に沿うように移動させやすくすることができる。
請求項11の発明では、情報コード読取装置は、当該情報コード読取装置の移動方向を検出する移動方向検出手段と、報知手段により所定の移動方向に関する情報が報知された際に、この報知に応じた移動がなされているか否かについて、移動方向検出手段の検出結果に基づいて判定する移動方向判定手段と、を備えている。そして、判定手段により上記ホログラムを撮像していると判定されるとともに、移動方向判定手段により報知に応じた移動がなされていると判定される場合に、制御手段により上記所定の処理が行われる。
これにより、報知された所定の移動方向に情報コード読取装置が移動していない場合には、所定の移動方向への移動が推定される移動方向検出手段の検出結果が得られることもないため、移動方向判定手段により報知に応じた移動がなされていないと判定される。このため、例えば、不正目的で情報コード形成媒体を差し替えて所定の領域にて撮像される図形を変化させる場合でも、報知された所定の移動方向に情報コード読取装置が移動していなければ、制御手段により解読手段の解読結果を利用した所定の処理が行われることもないので、解読手段の解読結果の不正利用を防止することができる。
請求項12の発明では、移動方向検出手段は、加速度センサにより検出される検出結果の時間変化に基づいて移動方向を検出するように構成される。これにより、加速度センサの検出結果を利用して情報コード読取装置の移動方向を正確に検出することができるので、移動方向判定手段による判定精度を向上させることができる。
請求項13の発明では、移動方向検出手段は、撮像手段により撮像される撮像画像の時間変化に基づいて移動方向を検出するように構成される。このため、既存の撮像手段を流用して上記移動方向を検出できるので、移動方向を検出するための専用のセンサ等が不要になり、部品点数の増大を抑制して情報コード読取装置の構造の簡素化を図ることができる。
請求項14の発明では、情報コードは、コード領域の内部に、予め定められた形状の特定パターンが配置される特定パターン領域と、複数の明色セル及び暗色セルによってデータを記録するデータ記録領域と、明色セル及び暗色セルによってデータが記録されない空き領域とが設けられて形成される。そして、ホログラムは、上記所定の領域として上記空き領域内に配置される。
これにより、情報コード及びホログラムを同時に撮像しやすくなるだけでなく、情報コード形成媒体にて形成される情報コード及びホログラムが占める領域の省スペース化を図ることができる。
請求項15の発明では、読取対象となる情報コードが形成される情報コード形成媒体には、情報コードに対して所定の領域に配置されて、撮像された画像から認識される図形が撮像方向によって異なるホログラムが形成され、このホログラムの図形に関する情報が対応する撮像方向とともに関連付けられてホログラム情報として記憶手段に記憶されている。そして、解読手段により解読される情報コードを基準とする上記所定の領域に対して撮像手段を撮像方向が変化するように移動させたときに、当該撮像手段により所定の領域を異なる撮像方向から撮像した画像ごとに撮像される図形が図形検出手段により複数検出可能であって、図形検出手段による検出結果と記憶手段から取得したホログラム情報とに基づいて、上記ホログラムを撮像しているか否かについて判定手段により判定される。そして、判定手段により上記ホログラムを撮像していると判定されると、当該ホログラムとともに撮像された情報コードの解読手段による解読結果を利用した所定の処理が制御手段により行われる。
これにより、複製された情報コード形成媒体の情報コードを読み取る場合には、撮像方向が変化するように撮像された上記所定の領域から認識される図形は、ホログラムのように変化しないので、正規の情報コード形成媒体に形成されたホログラムを撮像していると誤判定されることもない。特に、図形検出手段により検出された複数の図形が判定手段の判定対象となるので、偶然に1つの図形が似ていると認識されるだけでは、正規の情報コード形成媒体に形成されたホログラムを撮像していると誤判定されることもないため、判定手段における判定精度を向上させることができる。したがって、ホログラムを利用することで、ホログラムとともに情報コード形成媒体に形成される情報コードのセキュリティ性を向上させることができる。
さらに、上記ホログラム情報が記録される記憶手段を備えているため、ホログラム情報を外部装置等から取得する必要もないので、情報コード読取装置の利便性を向上させることができる。
請求項16の発明では、情報コードに対して所定の領域に配置されて、撮像された画像から認識される図形が撮像方向によって異なるホログラムが形成され、情報コードには、ホログラムの図形に関する情報が対応する撮像方向とともに関連付けられてホログラム情報として記録される。
これにより、複製された情報コード形成媒体の情報コードが読み取られる場合には、撮像方向が変化するように撮像された上記所定の領域から認識される図形は、ホログラムのように変化しないので、正規の情報コード形成媒体に形成されたホログラムを撮像していると誤判定されることもない。特に、複数の図形を判定対象とすることができるので、偶然に1つの図形が似ていると認識されるだけでは、正規の情報コード形成媒体に形成されたホログラムを撮像していると誤判定されることもないため、判定精度を向上させることができる。したがって、ホログラムを利用することで、ホログラムとともに情報コード形成媒体に形成される情報コードのセキュリティ性を向上させることができる。
さらに、情報コードには上記ホログラム情報が記録されているため、情報コードを解読するだけでホログラム情報を容易に取得することができる。このため、情報コード形成媒体に形成された情報コードを読取対象とする情報コード読取装置には、ホログラム情報を取得するための手段を別途用意する必要もないので、情報コード形成媒体の利便性を向上させることができる。
請求項17の発明では、情報コードは、コード領域の内部に、予め定められた形状の特定パターンが配置される特定パターン領域と、複数の明色セル及び暗色セルによってデータを記録するデータ記録領域と、明色セル及び暗色セルによってデータが記録されない空き領域とが設けられて形成される。そして、ホログラムは、上記所定の領域として上記空き領域内に配置される。
これにより、情報コード及びホログラムを同時に撮像しやすくなるだけでなく、情報コード形成媒体にて形成される情報コード及びホログラムが占める領域の省スペース化を図ることができる。
第1実施形態に係る情報コード読取システムの構成を概略的に示す説明図である。 ホログラムに対する情報コード読取装置の撮像角度を説明する説明図である。 図3(A)は、図2の撮像角度θ1にて撮像したときの撮像画像を示す説明図であり、図3(B)は、図2の撮像角度θ2にて撮像したときの撮像画像を示す説明図である。 図4(A)は、第1ガイド枠が画面表示された状態を示す説明図であり、図4(B)は、図4(A)の第1ガイド枠に情報コードの外縁を合わせた状態を示す説明図である。 図5(A)は、第2ガイド枠が画面表示された状態を示す説明図であり、図5(B)は、図5(A)の第2ガイド枠に情報コードの外縁を合わせた状態を示す説明図である。 第1実施形態に係る情報コード読取装置での真贋判定処理の流れを例示するフローチャートである。 図7(A)は、所定の移動方向として情報コード読取装置の長手方向奥側が選択される場合に画面表示される矢印を示す説明図であり、図7(B)は、所定の移動方向として情報コード読取装置の長手方向手前が選択される場合に画面表示される矢印を示す説明図である。 図8(A)は、所定の移動方向として情報コード読取装置の短手方向左側が選択される場合に画面表示される矢印を示す説明図であり、図8(B)は、所定の移動方向として情報コード読取装置の短手方向右側が選択される場合に画面表示される矢印を示す説明図である。 図9(A)は、所定の基準位置に情報コード読取装置が位置している状態を説明する説明図であり、図9(B)は、情報コード読取装置を所定の基準位置から水平方向に移動させた状態を説明する説明図である。 第2実施形態に係る情報コード読取装置での真贋判定処理の流れを例示するフローチャートである。 第3実施形態に係る情報コード読取システムの構成を概略的に示す説明図である。 第3実施形態に係る情報コード読取装置での真贋判定処理の流れを例示するフローチャートである。 第4実施形態に係る情報コード読取装置での真贋判定処理の流れを例示するフローチャートである。 情報コード形成媒体の変形例を示す説明図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態に係る情報コード読取システム、情報コード読取装置、及び情報コード形成媒体について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る情報コード読取システム1は、情報コード11が形成される情報コード形成媒体10と、情報コード形成媒体10に形成された情報コード11を光学的に読み取る情報コード読取装置20とを有するように構成されている。この情報コード読取システム1は、情報コード読取装置20を利用して読み取った情報コードが正規の情報コード形成媒体10に形成された情報コード11であるか否かの真贋判定を実施可能なシステムとして機能する。
(情報コード形成媒体)
まず、情報コード形成媒体10について説明する。
情報コード形成媒体10は、例えば、割引券、駐車券、商品券、地域振興券、入場券、各種チケット、商品ラベル、診察券、定期券、旅券、会員証、住民票や印鑑証明などの各種証明書の台紙など、形成される情報コード11に関してセキュリティ性が要求される媒体として構成されている。
本実施形態では、情報コード11は、所定のコード領域12の内部中央に空き領域15を有するように形成されている。具体的には、図1に示すように、情報コード11は、正方形状のコード領域12の内部に正方形状の明色セル及び暗色セルを配列して構成され、コード領域12の内部に、予め定められた形状の特定パターンが配置される特定パターン領域13と、複数の明色セル及び暗色セルによってデータを記録するデータ記録領域14と、明色セル及び暗色セルによってデータが記録されない空き領域15とが設けられて形成されている。このようにコード領域12の内部に空き領域15を有する情報コード11の生成方法や生成される情報コード11の具体的構成としては、例えば、特開2014−139771公報などに開示された技術を好適に用いることができる。
また、情報コード形成媒体10には、情報コード11に対する所定の領域としてその空き領域15内の中央にホログラム16が形成されている。このホログラム16は、例えば、レーザーを使って物体から反射した光の波形(干渉縞)を感光材に記録することで立体画像として再生されるように、公知の生成方法により生成されるもので、撮像された画像から認識される図形(以下、認識図形ともいう)が撮像方向によって異なるものである。なお、図1では、便宜上、ホログラム16にハッチングを付して図示している。
本実施形態では、ホログラム16は、図2に示す撮像角度θ1にて撮像すると、図3(A)に示すように、その撮像画像から主な認識図形として三日月マーク(図3(A)の符号16a参照)が認識され、図2に示す撮像角度θ2にて撮像すると、図3(B)に示すように、その撮像画像から主な認識図形としてハートマーク(図3(B)の符号16b参照)が認識されるように形成されている。なお、本実施形態では、例えば、撮像角度θ1は60°程度となるように設定されており、撮像角度θ2は120°程度となるように設定されている。また、図3(A)(B)の情報コード11では、便宜上、各セルの図示を省略し、コード領域12、特定パターン領域13および空き領域15の外形のみについて撮像角度θに起因する傾きを誇張するように図示している。また、図3(A)(B)では、ホログラム16のうち主な認識図形のみを図示している。
そして、本実施形態では、情報コード11は、読み取らせたい文字データ等の所定のデータに加えて、当該所定のデータを利用するためにホログラム16に関する所定の条件が必要であることを示す情報(以下、ホログラム比較条件情報ともいう)が記録されるように形成される。ここで、上記所定の条件は、ホログラム16の認識図形に関する情報が対応する撮像方向とともに関連付けられる情報をホログラム情報とするとき、情報コード11に対する上記所定の領域(正規の情報コード形成媒体10ではホログラム16が配置される領域)を所定の撮像角度θで撮像したときにその撮像画像から認識される認識図形とその撮像角度θとの組み合わせが、上記ホログラム情報から導かれる関係を満たすとの条件である。
本実施形態では、撮像角度θが60°での認識図形が三日月マークであり撮像角度θが120°での認識図形がハートマークであると上記ホログラム情報にて関連付けられており、情報コード11に対する上記所定の領域について、撮像角度θが60°であるときに撮像された撮像画像から認識される図形が三日月マークであり、撮像角度θが120°であるときに撮像された撮像画像から認識される図形がハートマークであると、上記所定の条件を満たすこととなる。すなわち、上記ホログラム情報には、ホログラム16を基準とする撮像方向の角度(例えば、撮像角度θ1,θ2等)について、ホログラム16に対して撮像部22を所定の移動方向に移動させた際に当該撮像部22にてホログラム16を撮像した画像から認識される図形が変化するときの撮像角度θに関する情報が対応する図形に関連付けられて含まれている。
このため、正規の情報コード形成媒体10を不正に複製した媒体では、所定の撮像角度で撮像したときにその撮像画像から認識される認識図形とその撮像角度との組み合わせが、上記ホログラム情報から導かれる関係を満たさないため、この場合には、情報コード11に記録される上記所定のデータが利用されることもない。さらに、上記ホログラム情報を有しない読取装置では、上記所定の条件を満たすか否かを判定することさえできないので、情報コード11に記録される上記所定のデータの不正利用を確実に防止することができる。
(情報コード読取装置)
次に、情報コード読取装置20について説明する。
情報コード読取装置20は、カメラ機能を有するスマートフォン等の携帯端末に対して所定のアプリケーションプログラムをインストールすることで構成されている。この情報コード読取装置20は、情報コード11やホログラム16を撮像可能な撮像手段として機能する撮像部22からの画素信号に基づいて撮像された画像データを処理する制御部21を備えている。
制御部21は、マイコンを主体として構成されるものであり、CPU、システムバス、入出力インタフェース等を有し、記憶部23とともに情報処理装置として機能している。記憶部23は、ROM、RAM、不揮発性メモリなどの公知の半導体メモリなどによって構成されており、この記憶部23には、後述する真贋判定処理用のアプリケーションプログラム等が、制御部21により実行可能に格納される。
また、情報コード読取装置20は、操作部24と、表示部25と、通信部26とを備えている。操作部24は、複数のキー等により構成されており、制御部21に対してキー操作に応じた情報を入力する機能を有するものである。表示部25は、液晶等から構成されており、制御部21により制御されて、情報コードの撮像により得られた情報や撮像部22により撮像された画像等をその表示画面25aに画面表示可能な機能を有するものである。通信部26は、制御部21により制御されて、外部装置と有線通信或いは無線通信を行うための通信インタフェースとして機能するものである。
このように構成される情報コード読取装置20は、制御部21により実施される真贋判定処理にて、読み取った情報コードが正規の情報コード形成媒体10に形成された情報コード11であるか否かについて判定するように機能する。このため、記憶部23には、上記ホログラム情報が真贋判定処理にて利用可能に予め記憶されている。
特に、本実施形態では、所定の撮像方向に対応して情報コード読取装置20を移動すべき所定の移動方向が想定されており、この所定の移動方向に関して移動後に撮像されるべき情報コード11の位置またはホログラム16の位置を示す情報として、図4(A)に例示する第1ガイド枠31と、図5(A)に例示する第2ガイド枠32とが表示部25の表示画面25aに表示可能に用意されている。第1ガイド枠31または第2ガイド枠32を表示する表示部25は、上記所定の移動方向に関する報知を行う「報知手段」および「表示手段」の一例に相当し得る。
すなわち、撮像部22にて撮像される画像を順次表示部25の表示画面25aに表示している状態で、その表示画面25aに第1ガイド枠31を表示する。このとき、図4(B)に例示するように、情報コード11の外縁が第1ガイド枠31にほぼ一致するように情報コード読取装置20を情報コード形成媒体10にかざしたとき、情報コード読取装置20と情報コード形成媒体10との相対位置関係が一定となる。このため、第1ガイド枠31は、図2の撮像角度θ1にて情報コード11およびホログラム16を撮像したときの情報コード11の外縁に一致するように形成されている。これにより、図4(B)に例示するように、情報コード形成媒体10を撮像する際に情報コード11の外縁が第1ガイド枠31にほぼ一致する場合には、図2の撮像角度θ1にて情報コード11およびホログラム16を撮像していると判断することができる。なお、この撮像角度θ1では、上述したように、ホログラム16の撮像画像から主な認識図形として三日月マーク(図5(B)の符号16a参照)が認識される。
同様の理由により、第2ガイド枠32は、図2の撮像角度θ2にて情報コード11およびホログラム16を撮像したときの情報コード11の外縁に一致するように形成されている。これにより、図5(B)に例示するように、情報コード形成媒体10を撮像する際に情報コード11の外縁が第2ガイド枠32にほぼ一致する場合には、図2の撮像角度θ2にて情報コード11およびホログラム16を撮像していると判断することができる。なお、この撮像角度θ2では、上述したように、ホログラム16の撮像画像から主な認識図形としてハートマーク(図6(B)の符号16b参照)が認識される。
(真贋判定処理)
次に、上述のように構成される情報コード読取システム1の情報コード読取装置20において、読み取った情報コードが正規の情報コード形成媒体10に形成された情報コード11であるか否かについて判定する真贋判定処理について、図4〜図6を参照して説明する。
情報コード読取装置20の操作部24に対して所定の操作がなされることで、制御部21による真贋判定処理を開始するためのアプリケーションプログラムが起動される。このアプリケーションプログラムの起動により、まず、図6のステップS101に示す撮像処理がなされ、撮像部22により情報コードが撮像される。続いて、ステップS103に示す解読処理がなされ、撮像部22にて撮像された情報コードのコード画像に対して公知のデコード処理が実施される。この処理により情報コードとしてコード化された文字データ等が解読(デコード)されると、ステップS105にてYesと判定される。一方、情報コードの解読が失敗すると、ステップS105にてNoと判定されて、上記ステップS101からの処理がなされる。なお、上記ステップS103の処理を実施する制御部21は、「解読手段」の一例に相当し得る。
そして、情報コードの解読が成功し(S105でYes)、解読結果に上記ホログラム比較条件情報が含まれない場合には(S107でNo)、情報コード形成媒体10に形成された情報コード11と異なる通常の情報コードを読み取っているとして、ステップS129に示す読取結果表示処理がなされる。この処理では、解読結果の少なくとも一部が表示部25の表示画面25aに表示されてその解読結果が利用可能な状態になる。
一方、ステップS103での解読結果に上記ホログラム比較条件情報が含まれている場合には(S107でYes)、真贋判定が必要な情報コードを読み取っているとして、ステップS109に示すホログラム情報取得処理がなされる。この処理では、記憶部23から上記ホログラム情報が読み出されて取得される。
続いて、ステップS111に示す第1ガイド枠表示処理がなされ、図4(A)に示すように第1ガイド枠31が表示画面25aに表示されるとともに、撮像部22にて撮像される画像が順次表示画面25aに表示される。その後、ステップS113の判定処理にて、撮像部22にて撮像された情報コードの外縁が第1ガイド枠31に一致しているか否かについて判定される。ここで、撮像部22にて撮像された情報コードの外縁が第1ガイド枠31に一致していなければ、ステップS113にてNoと判定されて上記ステップS111からの処理が繰り返されて、撮像部22にて撮像される画像とともに第1ガイド枠31を表示画面25aに表示している状態が継続される。
この第1ガイド枠31の画面表示中に、その表示画面を見ている利用者により情報コード読取装置20が移動されることで、撮像部22にて撮像された情報コードの外縁が第1ガイド枠31に一致しているとみなされる表示状態になると、ステップS113にてYesと判定されて、この表示状態での画像が取得される(S115)。そして、ステップS117に示す第1図形検出処理がなされ、上述のように取得された画像のうち、情報コードに対してホログラム16の配置が想定される上記所定の領域について図形を検出するための処理がなされる。なお、上記ステップS117および後述するステップS125の処理を実施する制御部21は、異なる撮像方向から撮像した画像ごとに撮像される図形を複数検出可能な「図形検出手段」の一例に相当し得る。
ここで、図4(B)に示す表示状態となるように、情報コード読取装置20が情報コード形成媒体10に対して移動されていることで画像が取得されていると、上記ステップS117では、三日月マークに相当する図形が検出される。このように検出された図形は、第1検出図形として一時的に記憶部23に記憶される。
上述のように図形が検出されて記憶されると、ステップS119に示す第2ガイド枠表示処理がなされ、図5(A)に示すように第2ガイド枠32が表示画面25aに表示されるとともに、撮像部22にて撮像される画像が順次表示画面25aに表示される。その後、ステップS121の判定処理にて、撮像部22にて撮像された情報コードの外縁が第2ガイド枠32に一致しているか否かについて判定される。ここで、撮像部22にて撮像された情報コードの外縁が第2ガイド枠32に一致していなければ、ステップS121にてNoと判定されて上記ステップS119からの処理が繰り返されて、撮像部22にて撮像される画像とともに第2ガイド枠32を表示画面25aに表示している状態が継続される。
この第2ガイド枠32の画面表示中に、その表示画面を見ている利用者により情報コード読取装置20が移動されることで、撮像部22にて撮像された情報コードの外縁が第2ガイド枠32に一致しているとみなされる表示状態になると、ステップS121にてYesと判定されて、この表示状態での画像が取得される(S123)。そして、ステップS125に示す第2図形検出処理がなされ、上述のように取得された画像のうち、情報コードに対してホログラム16の配置が想定される上記所定の領域について図形を認識するための処理がなされる。
ここで、図5(B)に示す表示状態となるように、情報コード読取装置20が情報コード形成媒体10に対して移動されていることで画像が取得されていると、上記ステップS125では、ハートマークに相当する図形が検出される。このように検出された図形は、第2検出図形として一時的に記憶部23に記憶される(S125)。
次に、ステップS127に示す判定処理にて、上記ステップS117,S125による検出結果と上記ステップS109にて取得したホログラム情報とに基づいて、正規の情報コード形成媒体10に形成されたホログラム16を撮像しているか否かについて判定される。具体的には、上記ステップS117にて検出された第1検出図形から認識される認識図形と上記ステップS125にて検出された第2検出図形から認識される認識図形とが、上記ステップS109にて取得したホログラム情報の認識図形に一致するとみなされるか否かについて判定される。なお、上記ステップS127の処理を実施する制御部21は、「判定手段」の一例に相当し得る。
ここで、情報コード形成媒体10のホログラム16を撮像している場合には、第1検出図形から三日月マークが認識されるとともに第2検出図形からハートマークが認識されるので、正規の情報コード形成媒体10に形成されたホログラム16を撮像していると判定される(S127でYes)。この場合には、ステップS129に示す読取結果表示処理がなされ、解読結果の少なくとも一部が表示部25の表示画面25aに表示されてその解読結果を利用する所定の処理が行われる。なお、ステップS129では、ステップS107にてNoとの判定後の処理と区別するため、正規の情報コード形成媒体10に形成される情報コード11の解読結果であることを示す表示を、その解読結果とともに表示画面25aに表示してもよい。また、上記ステップS129の処理を実施する制御部21は、「制御手段」の一例に相当し得る。
一方、不正に複製した情報コード形成媒体を撮像している場合には、第1検出図形から三日月マークが認識されることもないし第2検出図形からハートマークが認識されることもないので、正規の情報コード形成媒体10に形成されたホログラム16を撮像していないと判定される(S127でNo)。仮に、第1検出図形から三日月マークが偶然に認識されたとしても第2検出図形からハートマークが認識されることはないので、正規の情報コード形成媒体10に形成されたホログラム16を撮像していると誤判定されることはない。
この場合には、ステップS131に示す警告処理がなされ、不正に複製した情報コード形成媒体を撮像していることを示す情報が表示部25の表示画面25aに表示され、解読結果が利用できない状態になる。なお、例えば、図4(B)や図5(B)のような情報コード読取装置20と情報コード11との位置関係と異なり、情報コード11の向きが90°ずれていると、正規の情報コード形成媒体10に形成されたホログラム16を撮像していても、ステップS127にてNoと判定される場合がある。このような場合も考慮して、上記警告処理では、「情報コードの向き・読取方法をご確認ください」との表記を表示画面25aに表示することもできる。また、上記警告処理では、この読取方法等に関して参照すべき情報が開示されたサイトにアクセスするためのアドレス等を利用可能に表示画面25aに表示することもできる。
以上説明したように、本実施形態に係る情報コード読取システム1および情報コード読取装置20では、情報コード形成媒体10には、情報コード11に対して所定の領域に配置されて、撮像された画像から認識される図形が撮像方向によって異なるホログラム16が形成されている。そして、ホログラム16の図形に関する情報が対応する撮像方向とともに関連付けられてホログラム情報として記憶部23に記憶されている。情報コード読取装置20では、解読される情報コードを基準とする上記所定の領域に対して撮像部22を撮像方向が変化するように移動させたときに、当該撮像部22により所定の領域を異なる撮像方向から撮像した画像ごとに撮像される図形が複数検出され、この図形検出による検出結果と記憶部23から取得したホログラム情報とに基づいて、ホログラム16を撮像しているか否かについて判定される。そして、ホログラム16を撮像していると判定されると、当該ホログラム16とともに撮像された情報コード11の解読結果を利用した所定の処理が行われる。
これにより、複製された情報コード形成媒体10の情報コード11を読み取る場合には、撮像方向が変化するように撮像された上記所定の領域から認識される図形は、ホログラム16のように変化しないので、正規の情報コード形成媒体10に形成されたホログラム16を撮像していると誤判定されることもない。特に、上記ステップS117およびステップS125の処理により検出された複数の図形がステップS127での判定処理の判定対象となるので、偶然に1つの図形が似ていると認識されるだけでは、正規の情報コード形成媒体10に形成されたホログラム16を撮像していると誤判定されることもないため、判定処理における判定精度を向上させることができる。したがって、ホログラム16を利用することで、ホログラム16とともに情報コード形成媒体10に形成される情報コード11のセキュリティ性を向上させることができる。
また、情報コード読取装置20は、上記ホログラム情報が記録される記憶部23を備えているため、ホログラム情報を外部装置等から取得する必要もないので、本システムの利便性を向上させることができる。
特に、第1ガイド枠31または第2ガイド枠32の画面表示により上記所定の移動方向に関する報知を行う表示部25を備えるため、その報知内容に従って情報コード読取装置20を移動させることで、撮像部22をホログラム16に対して上記所定の移動方向に沿うように移動させことができる。これにより、撮像部22がホログラム16に対して上記所定の移動方向と異なる方向に移動されたことに起因する判定処理での誤判定を抑制することができる。
さらに、表示部25は、撮像部22により撮像された画像とともに所定の移動方向に関する報知を画面表示することで報知手段としても機能する。これにより、画面表示される情報コード11やホログラム16を見ながら情報コード読取装置20を移動させるべき方向を視認できるので、撮像部22をホログラム16に対して上記所定の移動方向に沿うように移動させやすくすることができる。
より具体的には、表示部25により、所定の移動方向に関する報知として、移動後に撮像されるべき情報コード11の位置またはホログラム16の位置を示す情報が第1ガイド枠31または第2ガイド枠32として画面表示される。これにより、画面表示される情報コード11やホログラム16を見ながら情報コード読取装置20を移動させるべき位置を視認できるので、ホログラム16から図形を認識しやすい撮像方向に対応する撮像位置に撮像部22を容易に誘導することができる。このため、ホログラム16から図形を認識しやすくなるので、上記判定処理における判定精度を向上させることができる。
なお、第1ガイド枠31および第2ガイド枠32は、特定パターン領域13を有する情報コード11に対しては、情報コード11の外縁に加えてさらに特定パターン領域13の位置を示すように表示画面25aに表示されてもよい。
また、情報コード11は、コード領域12の内部に、予め定められた形状の特定パターンが配置される特定パターン領域13と、複数の明色セル及び暗色セルによってデータを記録するデータ記録領域14と、明色セル及び暗色セルによってデータが記録されない空き領域15とが設けられて形成される。そして、ホログラム16は、上記所定の領域として空き領域15内に配置される。
これにより、情報コード11及びホログラム16を同時に撮像しやすくなるだけでなく、情報コード形成媒体10にて形成される情報コード11及びホログラム16が占める領域の省スペース化を図ることができる。
なお、本実施形態の第1変形例として、上記ホログラム情報は、情報コード読取装置20の記憶部23に記憶されることに限らず、そのホログラム16とともに情報コード形成媒体10に形成される情報コード11に記憶されてもよい。この場合、情報コード11は、上記ホログラム情報が記録されることで、記憶手段として機能する。このため、情報コード形成媒体10に形成された情報コード11を解読するだけでホログラム情報を容易に取得することができる。このため、ホログラム情報を取得するための手段を別途用意する必要もないので、本システムの利便性を向上させることができる。
また、本実施形態の第2変形例として、上記ホログラム情報は、情報コード読取装置20の記憶部23に記憶されることに限らず、情報コード読取システム1が有するサーバ(図示略)におけるデータベース等の記憶手段に記憶されてもよい。このサーバは、情報コード読取装置20からの要求に応じて、その記憶手段に記憶されるホログラム情報を情報コード読取装置20に対して送信可能に構成されている。そして、ステップS127の判定処理では、判定手段は、サーバと通信することでその記憶手段から取得したホログラム情報とステップS117,S125の処理による検出結果とに基づいて、ホログラム16を撮像しているか否かについて判定される。このため、ホログラム情報をサーバにて一括して管理できるため、ホログラム情報の変更や追加等をサーバにて容易に行うことができる。
また、ホログラム16は、撮像角度θ1=60°での撮像画像から三日月マーク16aが認識され、撮像角度θ2=120°での撮像画像からハートマーク16bが認識されるように形成されることに限らず、異なる撮像角度、例えば、撮像角度θ1=30°での撮像画像から三日月マーク16aが認識され、撮像角度θ2=60°での撮像画像からハートマーク16bが認識されるように形成されてもよい。また、ホログラム16は、3つ以上の撮像角度(撮像方向)でそれぞれ撮像された画像から認識される図形が異なるように形成されてもよい。具体的には、例えば、ホログラム16は、撮像角度θ=30°での撮像画像から三日月マークが認識され、撮像角度θ=45°での撮像画像から円形マークが認識され、撮像角度θ=60°での撮像画像からハートマークが認識されるように形成されてもよい。この場合には、所定の移動方向に関して移動後に撮像されるべき情報コード11の位置またはホログラム16の位置を示す情報として、その撮像角度ごとに対応するガイド枠を表示部25の表示画面25aに表示可能に複数用意することができる。
[第2実施形態]
次に、本第2実施形態に係る情報コード読取システム、情報コード読取装置、及び情報コード形成媒体について、図面を参照して説明する。
本第2実施形態では、上記所定の移動方向に関する報知に関して、第1ガイド枠31および第2ガイド枠32に代えて、情報コード読取装置20の移動すべき方向を他の報知手段にて報知する点が、上記第1実施形態と主に異なる。したがって、第1実施形態と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
具体的には、本実施形態では、情報コード読取装置20の移動すべき方向を直接的に画面表示するため、図7および図8に示すような4種類の矢印41〜44のいずれか1つが、表示部25の表示画面25aに表示される。例えば、上記所定の移動方向として情報コード読取装置20の長手方向奥側が選択される場合には、図7(A)の矢印41が表示画面25aに表示され、上記所定の移動方向として情報コード読取装置20の長手方向手前側が選択される場合には、図7(B)の矢印42が表示画面25aに表示される。また、上記所定の移動方向として情報コード読取装置20の短手方向左側が選択される場合には、図8(A)の矢印43が表示画面25aに表示され、上記所定の移動方向として情報コード読取装置20の短手方向右側が選択される場合には、図8(B)の矢印44が表示画面25aに表示される。なお、各矢印41〜44は、図7および図8からわかるように表示画面25aの右下に表示されているが、これに限らず、例えば、左上に表示されてもよいし、中央近傍に大きく表示されてもよい。
そして、本実施形態に係る真贋判定処理では、撮像した情報コードに対する情報コード読取装置20の相対位置が所定の基準位置(図9(A)参照)となるまで矢印41〜44のいずれか1つが表示画面25aに表示される。そして、情報コード読取装置20が上記所定の基準位置まで移動すると、所定の移動方向の報知として、図9(B)に示すように矢印43が表示画面25aに表示され、この矢印43に沿う方向の移動の間、情報コードに対する上記所定の領域の撮像画像から複数の図形が検出される。このように検出された各検出図形からそれぞれ認識される認識図形とホログラム情報の認識図形とを比較することで、正規の情報コード形成媒体10に形成されたホログラム16を撮像しているか否かについて判定することができる。本実施形態では、ホログラム情報は、最初に認識される認識図形が三日月マークであり次に認識される認識図形がハートマークであるとして、認識される図形が変化する変化順序に関する情報が含まれるように設定されている。
なお、上記所定の基準位置は、例えば、図9(A)から分かるように、各特定パターン領域13等を基準にして情報コード11の中央と撮像部22の撮像視野中央とを一致させた位置から情報コード11の右側へ移動させた位置となるように設定されている。このため、図9(B)に例示するように、上記所定の基準位置から矢印43に沿う方向に情報コード読取装置20を移動させることで、ホログラム16に対する撮像方向の角度を少なくともθ1からθ2まで変化させることができる。
以下、上述した矢印41〜44による所定の移動方向の報知を利用して、読み取った情報コードが正規の情報コード形成媒体10に形成された情報コード11であるか否かについて判定する真贋判定処理について、図9および図10を参照して説明する。
上記第1実施形態と同様に操作部24に対して所定の操作がなされることで、制御部21による真贋判定処理が開始され、撮像部22にて撮像された情報コードのコード画像に対して公知のデコード処理が実施される(図10のS201,S203)。この処理により情報コードとしてコード化された文字データ等がデコード(解読)されると(S205でYes)、この解読結果に上記ホログラム比較条件情報が含まれている場合には(S207でYes)、記憶部23から上記ホログラム情報が読み出されて取得される(S209)。
続いて、ステップS211に示す相対位置検出処理がなされ、撮像部22にて撮像された情報コードの撮像画像に基づいて、この撮像した情報コードに対する情報コード読取装置20の相対位置が検出される。次に、ステップS213に示す移動方向表示処理がなされ、情報コード読取装置20の相対位置が上記所定の基準位置に一致するための移動方向に対応する矢印41〜44のいずれか1つが表示画面25aに表示される。そして、情報コード読取装置20の相対位置が上記所定の基準位置にほぼ一致するまで、ステップS215にてNoと判定されて、矢印41〜44のいずれか1つが表示画面25aに表示される状態が継続される。
そして、情報コード読取装置20が上記基準位置(図9(A)参照)まで移動すると、ステップS215にてYesと判定されて、ステップS217に示す移動方向表示処理がなされる。この処理では、上述したようにホログラム16に対する情報コード読取装置20の撮像方向の角度を少なくともθ1からθ2まで変化させるため、所定の移動方向の報知として、矢印43が表示画面25aに表示される(図9(B)参照)。なお、矢印43を表示する表示部25は、上記所定の移動方向に関する報知を行う「報知手段」および「表示手段」の一例に相当し得る。
続いて、ステップS219に示す図形検出処理がなされ、情報コード読取装置20がホログラム16に対する撮像方向を変化させるように移動している間、情報コードに対する上記所定の領域の撮像画像から複数の図形を順次検出するための処理がなされる。
ここで、情報コード読取装置20が正規の情報コード形成媒体10の情報コード11に対して相対的に移動されていることで画像が取得されていると、上記ステップS219では、まず、三日月マークに相当する図形が検出され、次に、ハートマークに相当する図形が検出される。このように検出された各図形は、検出図形として一時的に記憶部23に記憶される。
上述のように各図形が検出されて順次記憶されると、ステップS221にてYesと判定されて、ステップS223に示す判定処理にて、上記ステップS219による検出結果と上記ステップS209にて取得したホログラム情報とに基づいて、正規の情報コード形成媒体10に形成されたホログラム16を撮像しているか否かについて判定される。なお、上記ステップS223の処理を実施する制御部21は、「判定手段」の一例に相当し得る。
ここで、情報コード形成媒体10のホログラム16を撮像している場合には、最初に検出された検出図形から三日月マークが認識され次に検出された検出図形からハートマークが認識されるので、正規の情報コード形成媒体10に形成されたホログラム16を撮像していると判定される(S223でYes)。この場合には、ステップS225に示す読取結果表示処理がなされ、上記第1実施形態と同様に、解読結果の少なくとも一部が表示部25の表示画面25aに表示されてその解読結果を利用する所定の処理が行われる。
一方、不正に複製した情報コード形成媒体を撮像している場合には、各検出図形から三日月マーク、ハートマークの順に認識されることもないので、正規の情報コード形成媒体10に形成されたホログラム16を撮像していないと判定される(S223でNo)。仮に、最初の検出図形から三日月マークが偶然に認識されたとしても次の検出図形からハートマークが認識されることはないので、正規の情報コード形成媒体10に形成されたホログラム16を撮像していると誤判定されることはない。
この場合には、ステップS227に示す警告処理がなされ、上記第1実施形態と同様に、不正に複製した情報コード形成媒体を撮像していることを示す情報が表示部25の表示画面25aに表示され、解読結果が利用できない状態になる。
以上説明したように、本実施形態に係る情報コード読取システム1および情報コード読取装置20では、ホログラム情報には、ホログラム16に対して撮像部22を所定の移動方向に移動させた際に当該撮像部22にてホログラム16を撮像した画像から認識される図形が変化する変化順序に関する情報が含まれている。そして、判定処理では、さらに変化順序をも考慮されて、上記ホログラムを撮像しているか否かについて判定される。
これにより、正規の情報コード形成媒体10に形成された情報コード11に対して所定の領域に配置されるホログラム16を所定の移動方向に移動させた撮像部22にて撮像している場合には、上記変化順序に対応する図形が順次認識されるので、正規の情報コード形成媒体10に形成されたホログラム16の撮像であることを正確に判定することができる。一方、複製された情報コード形成媒体に形成された情報コードに対する上記所定の領域を所定の移動方向に移動させた撮像部22にて撮像している場合には、上記変化順序に対応する図形が順次認識されないため、正規の情報コード形成媒体に形成されたホログラムを撮像していると誤判定されることもない。
特に、認識される図形の変化順序を判定基準とできるため、三日月マークからハートマークへの変化順序がホログラム情報に含まれるときに、上記所定の移動方向に移動させて順次撮像した画像から三日月マーク、ハートマークの順番で図形が認識されることで上記判定がなされるので、認識される各図形と対応する撮像方向とを厳密に関連付ける必要もない。これにより、判定処理が単純化されて当該判定処理に関する処理負荷を軽減することができる。
なお、本実施形態において、ホログラム16は、撮像角度θ1=60°での撮像画像から三日月マーク16aが認識され、撮像角度θ2=120°での撮像画像からハートマーク16bが認識されるように形成されることに限らず、異なる撮像角度、例えば、撮像角度θ1=30°での撮像画像から三日月マーク16aが認識され、撮像角度θ2=60°での撮像画像からハートマーク16bが認識されるように形成されてもよい。また、ホログラム16は、3つ以上の撮像角度(撮像方向)でそれぞれ撮像された画像から認識される図形が異なるように形成されてもよい。具体的には、例えば、ホログラム16は、撮像角度θ=30°での撮像画像から三日月マークが認識され、撮像角度θ=45°での撮像画像から円形マークが認識され、撮像角度θ=60°での撮像画像からハートマークが認識されるように形成されてもよい。この場合には、三日月マーク、円形マーク、ハートマークとの変化順序がホログラム情報に含まれ、上記所定の移動方向に移動させて順次撮像した画像から三日月マーク、円形マーク、ハートマークとの順番で図形が認識されることで上記判定がなされるので、認識される各図形と対応する撮像方向とを厳密に関連付ける必要もない。このようにしても、判定処理が単純化されて当該判定処理に関する処理負荷を軽減することができる。
[第3実施形態]
次に、本第3実施形態に係る情報コード読取システム、情報コード読取装置、及び情報コード形成媒体について、図面を参照して説明する。
本第3実施形態では、情報コード読取装置20の移動方向を検出する移動方向検出手段を新たに設ける点が、上記第2実施形態と主に異なる。したがって、第2実施形態と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
上記第2実施形態の構成では、情報コード読取装置20が上記所定の基準位置まで移動すると、図8(A)の矢印43が表示画面25aに表示され、この矢印43に沿う方向の移動の間、情報コードに対する上記所定の領域の撮像画像から複数の図形が検出される(S219)。しかしながら、使用状況等によっては、矢印43に沿う方向に情報コード読取装置20が移動されていない場合も想定され、この場合には、正規の情報コード形成媒体10に形成されるホログラム16を撮像していても、三日月マーク、ハートマークの順番で図形が認識されずに、不正に複製した情報コード形成媒体を撮像していると誤判定されてしまう可能性がある。
そこで、本実施形態では、情報コード読取装置20は、その移動方向を検出する移動方向検出手段を新たに備えるように構成される。本実施形態では、移動方向検出手段として、図11に示すように、3軸モーションセンサ等の3軸方向の加速度を検出する加速度センサ27が採用されている。この加速度センサ27は、検出した3軸方向の加速度に応じた検出信号を制御部21に出力するように構成されている。
そして、本実施形態に係る真贋判定処理では、加速度センサ27の検出結果の時間変化に応じて、上記ステップS217の処理にて報知された移動方向に情報コード読取装置20が実際に移動しているか否かについて判定し、報知された移動方向に移動している状態で正規のホログラム16を撮像していると判定される場合に、解読結果を利用する所定の処理が許可される。
以下、本実施形態に係る真贋判定処理について、図12を参照して説明する。
上記第2実施形態と同様に図12のステップS201以降の処理がなされ、解読結果に上記ホログラム比較条件情報が含まれていると(S207でYes)、記憶部23から上記ホログラム情報が読み出されて取得される(S209)。そして、撮像した情報コードに対する情報コード読取装置20の相対位置が検出されて(S211)、情報コード読取装置20の相対位置が上記所定の基準位置に一致するための移動方向に対応する矢印41〜44のいずれか1つが表示画面25aに表示される(S213)。
そして、情報コード読取装置20が上記基準位置(図9(A)参照)まで移動すると(S215でYes)、ホログラム16に対する情報コード読取装置20の撮像方向の角度を少なくともθ1からθ2まで変化させるため、矢印43が表示画面25aに表示される(S217)。
続いて、ステップS218に示す移動方向検出処理がなされ、情報コード読取装置20がホログラム16に対する撮像方向を変化させるように移動している間、加速度センサ27から入力される検出信号に基づいて、情報コード読取装置20の移動方向の時間変化を検出するための処理が行われる。また、ステップS219に示す図形検出処理がなされ、情報コード読取装置20がホログラム16に対する撮像方向を変化させるように移動している間、上記第2実施形態と同様に、情報コードに対する上記所定の領域の撮像画像から複数の図形を順次検出するための処理がなされる。
そして、上述のように各図形が検出されて順次記憶されると(S221でYes)、ステップS222の判定処理にて、上記移動方向検出処理による検出結果に基づいて、上記図形検出時における情報コード読取装置20の移動方向が上記ステップS217での報知に応じた移動方向であるか否かについて判定される。なお、上記ステップS222の判定処理を実施する制御部21は、「移動方向判定手段」の一例に相当し得る。
ここで、上記移動方向検出処理による検出結果に基づいて、上記図形検出時における情報コード読取装置20の移動方向が上記ステップS217での報知に応じた移動方向であると判定される場合には(S222でYes)、上記第2実施形態と同様にステップS223以降の処理がなされる。
一方、上記移動方向検出処理による検出結果に基づいて、上記図形検出時における情報コード読取装置20の移動方向が上記ステップS217での報知に応じた移動方向でないと判定される場合には(S222でNo)、上記ステップS211以降の処理がなされる。すなわち、上記図形検出時における情報コード読取装置20の移動方向が報知された方向(矢印43に沿う方向)でない場合には、再度、所定の基準位置に戻してから撮像方向を変化させながらホログラム16を撮像するための移動を行わせる。これにより、想定外の移動方向にて撮像されたホログラム16から検出された図形が判定対象となることもないので、上記ステップS223の判定処理での誤判定を抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る情報コード読取システム1および情報コード読取装置20では、当該情報コード読取装置20の移動方向を検出する移動方向検出手段として加速度センサ27を備え、移動方向表示処理(S217)により所定の移動方向に関する情報が報知された際に、この報知に応じた移動がなされているか否かについて、加速度センサ27の検出結果に基づいて上記ステップS222の判定処理にて判定される。そして、上記ステップS223の判定処理により上記ホログラムを撮像していると判定されるとともに、上記ステップS222により報知に応じた移動がなされていると判定される場合に、当該ホログラム16とともに撮像された情報コード11の解読結果を利用した所定の処理が行われる。
これにより、報知された所定の移動方向に情報コード読取装置20が移動していない場合には、所定の移動方向への移動が推定される加速度センサ27の検出結果が得られることもないため、上記ステップS222の判定処理により報知に応じた移動がなされていないと判定される。このため、例えば、不正目的で情報コード形成媒体を差し替えて所定の領域にて撮像される図形を変化させる場合でも、報知された所定の移動方向に情報コード読取装置20が移動していなければ、当該ホログラム16とともに撮像された情報コード11の解読結果を利用した所定の処理が行われることもないので、情報コード11の解読結果の不正利用を防止することができる。
特に、移動方向検出手段として採用される加速度センサ27により検出される検出結果の時間変化に基づいて情報コード読取装置20の移動方向を検出するように構成される。これにより、加速度センサ27の検出結果を利用して情報コード読取装置20の移動方向を正確に検出することができるので、上記ステップS222の判定処理による判定精度を向上させることができる。
本実施形態の変形例として、加速度センサ27を廃止して、上記移動方向検出処理(S218)では、撮像部22により撮像される撮像画像の時間変化に基づいて情報コード読取装置20の移動方向を検出するように構成されてもよい。このため、既存の撮像部22を流用して上記移動方向を検出できるので、移動方向を検出するための専用のセンサ等が不要になり、部品点数の増大を抑制して情報コード読取装置20の構造の簡素化を図ることができる。なお、この場合、上記移動方向検出処理(S218)を実施する制御部21は、「移動方向検出手段」の一例に相当し得る。
[第4実施形態]
次に、本第4実施形態に係る情報コード読取システム、情報コード読取装置、及び情報コード形成媒体について、図面を参照して説明する。
本第4実施形態では、真贋判定処理において規定された撮像角度ごとにその撮像画像から図形を認識する点が、上記第3実施形態と主に異なる。したがって、第3実施形態と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、ホログラム情報には、ホログラム16に対して撮像部22を所定の移動方向に移動させた際に当該撮像部22にてホログラム16を撮像した画像から認識される図形が変化するときの撮像角度に関する情報が対応する図形に関連付けられて含まれている。具体的には、例えば、撮像角度θ1=60°での撮像画像から認識される図形が三日月マーク16aであり、撮像角度θ2=120°での撮像画像から認識される図形がハートマーク16bであるとの情報がホログラム情報に含まれている。
そして、本実施形態に係る真贋判定処理では、情報コードに対する上記所定の領域をホログラム情報にて規定された撮像角度で撮像し、この撮像画像から認識される認識図形とその撮像角度との組み合わせが、上記ホログラム情報から導かれる関係を満たすと判定される場合に、正規のホログラム16を撮像しているとして解読結果を利用する所定の処理が許可される。
以下、本実施形態に係る真贋判定処理について、図13を参照して説明する。
上記第3実施形態と同様に図13のステップS301以降の処理がなされ、解読結果に上記ホログラム比較条件情報が含まれていると(S307でYes)、記憶部23から上記ホログラム情報が読み出されて取得される(S309)。
次に、ステップS311に示す相対位置および撮像角度検出処理がなされ、撮像部22にて撮像された情報コードの撮像画像の時間変化と加速度センサ27の検出結果の時間変化とに基づいて、この撮像した情報コードに対する情報コード読取装置20の相対位置および撮像角度θが検出される。なお、上記ステップS311および後述するステップS319の処理を実施する制御部21および加速度センサ27は、「撮像角度検出手段」の一例に相当し得る。
続いて、ステップS313に示す第1移動方向表示処理がなされ、上記ステップS311の検出結果に基づいて、情報コード読取装置20が情報コードに対する上記所定の領域に向けて撮像角度θ1=60°となる位置(以下、第1撮像位置ともいう)に移動するための移動方向が算出され、この算出された移動方向に対応する矢印41〜44のいずれか1つが表示画面25aに表示される。
そして、情報コード読取装置20が第1撮像位置まで移動すると(S315でYes)、ステップS317に示す第1図形検出処理がなされ、上述のように取得された画像のうち、情報コードに対する上記所定の領域について図形を検出するための処理がなされる。続いて、ステップS319に示す相対位置および撮像角度検出処理がなされ、上記ステップS311と同様に、撮像した情報コードに対する情報コード読取装置20の相対位置および撮像角度θが検出される。
続いて、ステップS321に示す第2移動方向表示処理がなされ、上記ステップS319の検出結果に基づいて、情報コード読取装置20が情報コードに対する上記所定の領域に向けて撮像角度θ2=120°となる位置(以下、第2撮像位置ともいう)に移動するための移動方向が算出され、この算出された移動方向に対応する矢印41〜44のいずれか1つが表示画面25aに表示される。そして、情報コード読取装置20が第2撮像位置まで移動すると(S323でYes)、ステップS325に示す第2図形検出処理がなされ、上述のように取得された画像のうち、情報コードに対する上記所定の領域について図形を検出するための処理がなされる。
次に、ステップS327に示す判定処理にて、上記ステップS317,S325による検出結果と上記ステップS309にて取得したホログラム情報とに基づいて、正規の情報コード形成媒体10に形成されたホログラム16を撮像しているか否かについて判定される。具体的には、上記ステップS317にて検出された第1検出図形から認識される認識図形と上記ステップS325にて検出された第2検出図形から認識される認識図形とが、上記ステップS309にて取得したホログラム情報の認識図形に一致するとみなされるか否かについて判定される。なお、上記ステップS327の処理を実施する制御部21は、「判定手段」の一例に相当し得る。
ここで、情報コード形成媒体10のホログラム16を撮像している場合には、第1撮像位置での第1検出図形から三日月マーク16aが認識されるとともに第2撮像位置での第2検出図形からハートマーク16bが認識されるので、正規の情報コード形成媒体10に形成されたホログラム16を撮像していると判定される(S327でYes)。この場合には、ステップS329に示す読取結果表示処理がなされ、上記第1実施形態と同様に、解読結果の少なくとも一部が表示部25の表示画面25aに表示されてその解読結果を利用する所定の処理が行われる。
一方、不正に複製した情報コード形成媒体を撮像している場合には、第1撮像位置での第1検出図形から三日月マーク16aが認識されることもないし第2撮像位置での第2検出図形からハートマーク16bが認識されることもないので、正規の情報コード形成媒体10に形成されたホログラム16を撮像していないと判定される(S327でNo)。この場合には、ステップS331に示す警告処理がなされ、上記第1実施形態と同様に、不正に複製した情報コード形成媒体を撮像していることを示す情報が表示部25の表示画面25aに表示され、解読結果が利用できない状態になる。
以上説明したように、本実施形態に係る情報コード読取システム1および情報コード読取装置20では、ホログラム情報には、ホログラム16に対して撮像部22を所定の移動方向に移動させた際に当該撮像部22にてホログラム16を撮像した画像から認識される図形が変化するときの撮像角度(θ1,θ2)に関する情報が対応する図形に関連付けられて含まれている。そして、上記ステップS327の判定処理では、さらにステップS311,S319の処理により検出される撮像角度とホログラム情報に含まれる撮像角度との比較結果をも考慮されて、上記ホログラム16を撮像しているか否かについて判定される。
これにより、正規の情報コード形成媒体10に形成された情報コード11に対して所定の領域に配置されるホログラム16を所定の移動方向に移動させた撮像部22にて撮像している場合には、決められた撮像角度(θ1,θ2)で撮像したときに対応する図形が認識されるので、正規の情報コード形成媒体10に形成されたホログラム16の撮像であることを正確に判定することができる。一方、複製された情報コード形成媒体に形成された情報コードに対する上記所定の領域を所定の移動方向に移動させた撮像部22にて撮像している場合には、決められた撮像角度で撮像したときに対応する図形が認識されないため、正規の情報コード形成媒体に形成されたホログラムを撮像していると誤判定されることもない。
特に、認識される図形だけでなくその撮像角度をも判定基準とできるため、認識される各図形と対応する撮像方向とを厳密に関連付けることができ、上記ステップS327の判定処理における判定精度を向上させることができる。
なお、本実施形態において、ホログラム16は、撮像角度θ1=60°での撮像画像から三日月マーク16aが認識され、撮像角度θ2=120°での撮像画像からハートマーク16bが認識されるように形成されることに限らず、異なる撮像角度、例えば、撮像角度θ1=30°での撮像画像から三日月マーク16aが認識され、撮像角度θ2=60°での撮像画像からハートマーク16bが認識されるように形成されてもよい。また、ホログラム16は、3つ以上の撮像角度(撮像方向)でそれぞれ撮像された画像から認識される図形が異なるように形成されてもよい。具体的には、例えば、ホログラム16は、撮像角度θ=30°での撮像画像から三日月マークが認識され、撮像角度θ=45°での撮像画像から円形マークが認識され、撮像角度θ=60°での撮像画像からハートマークが認識されるように形成されてもよい。この場合には、撮像角度θ=30°での撮像画像から認識される図形が三日月マークであり、撮像角度θ=45°での撮像画像から認識される図形が円形マークであり、撮像角度θ=60°での撮像画像から認識される図形がハートマークであるとの情報がホログラム情報に含まれる。これにより、さらに多くの認識図形および撮像角度の組み合わせを判定基準とできるため、認識される各図形と対応する撮像方向とをより厳密に関連付けることができ、上記ステップS327の判定処理における判定精度をさらに向上させることができる。
なお、本実施形態の変形例として、上記ステップS313,S321のような移動方向に関する報知を行わずに、利用者に対して情報コード読取装置20を用いてホログラム16を様々な方向から撮像するように促す情報を報知してもよい。この場合には、利用者が情報コード読取装置20を適当に移動させる際に第1撮像位置または第2撮像位置になるとその位置での撮像画像から図形をそれぞれ検出する。このようにしても、決められた撮像角度(θ1,θ2)で撮像したときに対応する図形が認識されるので、正規の情報コード形成媒体10に形成されたホログラム16の撮像であるか否かについて正確に判定することができる。
[他の実施形態]
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下のように具体化してもよい。
(1)上記第2〜第4実施形態において、上記所定の移動方向に関する報知に関して(S213,S217,S313,S321)、情報コード読取装置20の移動すべき方向を4種類の矢印41〜44により直接的に画面表示することに限らず、他の方向の矢印を直接的に画面表示してもよいし、例えば、LED等の発光手段の発光状態を利用して視覚的に報知してもよい。また、例えば、所定のビープ音や具体的な案内のための音声ガイド等、所定の音を発することで上記所定の移動方向に関する報知を行う他の報知構成を採用してもよい。このようにしても、情報コード読取装置20を移動させるべき方向を聴覚的に把握できるので、撮像部22をホログラム16に対して上記所定の移動方向に沿うように移動させやすくすることができる。
(2)情報コード形成媒体10に形成される情報コードは、コード領域12の内部中央に空き領域15を有する情報コード11として構成されることに限らず、例えば、空き領域15を有しない一般的な二次元コードとして構成されてもよい。この場合、情報コード形成媒体10は、例えば、図14に示すように、QRコードとして構成される情報コード11aに対する所定の領域にホログラム16が配置されるように形成されてもよい。この場合、上記所定の領域は、QRコードの位置検出パターン13aを基準に設定することができる。
このように情報コード形成媒体10が構成されても、複製された情報コード形成媒体10の情報コード11aを読み取る場合には、撮像方向が変化するように撮像された上記所定の領域から認識される図形は、ホログラム16のように変化しないので、正規の情報コード形成媒体10に形成されたホログラム16を撮像していると誤判定されることもない。これにより、ホログラム16を利用することで、ホログラム16とともに情報コード形成媒体10に形成される情報コード11aのセキュリティ性を向上させることができる。
(3)セキュリティ性を向上させるために、情報コード11は、暗号化された情報が記録されるように構成されてもよい。また、情報コード11は、所定の暗号化キーに基づいて暗号化された情報が記録される非公開領域と、暗号化キーによって暗号化されていない公開情報が記録される公開領域とを備えた一部非公開コードとして構成されてもよい。この場合には、暗号化キーに対応する解読用のキーを有する読取装置のみ解読を行うことができる。なお、一部非公開コードの公開領域は、解読用のキーを有さない通常の読取装置によっても解読可能な領域として構成されている。このような一部非公開コードの生成方法や生成される一部非公開コードの具体的構成としては、例えば、特開2009−9547公報、特開2008−299422公報などに開示された技術を好適に用いることができる。
1…情報コード読取システム
10…情報コード形成媒体
11,11a…情報コード(記憶手段)
15…空き領域
16…ホログラム
20…情報コード読取装置
21…制御部(解読手段,図形検出手段,判定手段,制御手段)
22…撮像部(撮像手段)
23…記憶部(記憶手段)
25…表示部(報知手段,表示手段)
27…加速度センサ(移動方向検出手段,撮像角度検出手段)
31…第1ガイド枠
32…第2ガイド枠
41〜44…矢印

Claims (17)

  1. 明色セル及び暗色セルを配列して構成される情報コードが形成されてなる情報コード形成媒体と、前記情報コードを光学的に読み取る情報コード読取装置と、を備える情報コード読取システムであって、
    前記情報コード形成媒体には、前記情報コードに対して所定の領域に配置されて、撮像された画像から認識される図形が撮像方向によって異なるホログラムが形成され、
    前記ホログラムの前記図形に関する情報が対応する前記撮像方向とともに関連付けられてホログラム情報として記憶される記憶手段を備え、
    前記情報コード読取装置は、
    前記情報コード及び前記ホログラムを撮像可能な撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像された情報コードを解読する解読手段と、
    前記解読手段により解読される情報コードを基準とする前記所定の領域に対して前記撮像手段を撮像方向が変化するように移動させたときに、当該撮像手段により前記所定の領域を異なる撮像方向から撮像した画像ごとに撮像される図形を複数検出可能な図形検出手段と、
    前記図形検出手段による検出結果と前記記憶手段から取得した前記ホログラム情報とに基づいて、前記ホログラムを撮像しているか否かについて判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記ホログラムを撮像していると判定されると、当該ホログラムとともに撮像された前記情報コードの前記解読手段による解読結果を利用した所定の処理を行う制御手段と、
    を備えることを特徴とする情報コード読取システム。
  2. 前記情報コードは、前記ホログラム情報が記録されることで、前記記憶手段として機能することを特徴とする請求項1に記載の情報コード読取システム。
  3. 前記情報コード読取装置は、前記記憶手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報コード読取システム。
  4. 前記記憶手段を有し当該記憶手段に記憶される前記ホログラム情報を前記情報コード読取装置に対して送信可能なサーバを備え、
    前記判定手段は、前記サーバと通信することで前記記憶手段から取得した前記ホログラム情報と前記図形検出手段による検出結果とに基づいて、前記ホログラムを撮像しているか否かについて判定することを特徴とする請求項1に記載の情報コード読取システム。
  5. 前記ホログラム情報には、前記ホログラムに対して前記撮像手段を所定の移動方向に移動させた際に当該撮像手段にて前記ホログラムを撮像した画像から認識される図形が変化する変化順序に関する情報が含まれており、
    前記判定手段は、さらに前記変化順序をも考慮して、前記ホログラムを撮像しているか否かについて判定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の情報コード読取システム。
  6. 前記ホログラム情報には、前記ホログラムを基準とする前記撮像方向の角度を撮像角度とするとき、前記ホログラムに対して前記撮像手段を所定の移動方向に移動させた際に当該撮像手段にて前記ホログラムを撮像した画像から認識される図形が変化するときの前記撮像角度に関する情報が対応する図形に関連付けられて含まれており、
    前記情報コード読取装置は、前記撮像角度を検出する撮像角度検出手段を備え、
    前記判定手段は、さらに前記撮像角度検出手段により検出される前記撮像角度と前記ホログラム情報に含まれる前記撮像角度との比較結果をも考慮して、前記ホログラムを撮像しているか否かについて判定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の情報コード読取システム。
  7. 前記所定の移動方向に関する報知を行う報知手段を備えることを特徴とする請求項5または6に記載の情報コード読取システム。
  8. 前記撮像手段により撮像された画像を画面表示可能な表示手段を備え、
    前記表示手段は、前記撮像手段により撮像された画像とともに前記所定の移動方向に関する報知を画面表示することで前記報知手段としても機能することを特徴とする請求項7に記載の情報コード読取システム。
  9. 前記表示手段は、前記所定の移動方向に関する報知として、移動後に撮像されるべき前記情報コードの位置または前記ホログラムの位置を示す情報を画面表示することを特徴とする請求項8に記載の情報コード読取システム。
  10. 前記報知手段は、所定の音を発することで前記所定の移動方向に関する報知を行うことを特徴とする請求項7に記載の情報コード読取システム。
  11. 前記情報コード読取装置は、
    当該情報コード読取装置の移動方向を検出する移動方向検出手段と、
    前記報知手段により前記所定の移動方向に関する情報が報知された際に、この報知に応じた移動がなされているか否かについて、前記移動方向検出手段の検出結果に基づいて判定する移動方向判定手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記判定手段により前記ホログラムを撮像していると判定されるとともに、前記移動方向判定手段により前記報知に応じた移動がなされていると判定される場合に、前記所定の処理を行うことを特徴とする請求項7〜10のいずれか一項に記載の情報コード読取システム。
  12. 前記移動方向検出手段は、当該情報コード読取装置の加速度を検出する加速度センサを備え、当該加速度センサにより検出される検出結果の時間変化に基づいて前記移動方向を検出することを特徴とする請求項11に記載の情報コード読取システム。
  13. 前記移動方向検出手段は、前記撮像手段により撮像される撮像画像の時間変化に基づいて前記移動方向を検出することを特徴とする請求項11に記載の情報コード読取システム。
  14. 前記情報コードは、所定のコード領域の内部に前記明色セル及び前記暗色セルを配列して構成され、前記コード領域の内部に、予め定められた形状の特定パターンが配置される特定パターン領域と、複数の前記明色セル及び前記暗色セルによってデータを記録するデータ記録領域と、前記明色セル及び前記暗色セルによって前記データが記録されない空き領域とが設けられて形成され、
    前記ホログラムは、前記所定の領域として前記空き領域内に配置されることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の情報コード読取システム。
  15. 明色セル及び暗色セルを配列して構成される情報コードを光学的に読み取る情報コード読取装置であって、
    前記情報コードが形成される情報コード形成媒体には、前記情報コードに対して所定の領域に配置されて、撮像された画像から認識される図形が撮像方向によって異なるホログラムが形成され、
    前記ホログラムの前記図形に関する情報が対応する前記撮像方向とともに関連付けられてホログラム情報として記憶される記憶手段と、
    前記情報コード及び前記ホログラムを撮像可能な撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像された情報コードを解読する解読手段と、
    前記解読手段により解読される情報コードを基準とする前記所定の領域に対して前記撮像手段を撮像方向が変化するように移動させたときに、当該撮像手段により前記所定の領域を異なる撮像方向から撮像した画像ごとに撮像される図形を複数検出可能な図形検出手段と、
    前記図形検出手段による検出結果と前記記憶手段から取得した前記ホログラム情報とに基づいて、前記ホログラムを撮像しているか否かについて判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記ホログラムを撮像していると判定されると、当該ホログラムとともに撮像された前記情報コードの前記解読手段による解読結果を利用した所定の処理を行う制御手段と、
    を備えることを特徴とする情報コード読取装置。
  16. 明色セル及び暗色セルを配列して構成される情報コードが形成されてなる情報コード形成媒体であって、
    前記情報コードに対して所定の領域に配置されて、撮像された画像から認識される図形が撮像方向によって異なるホログラムが形成され、
    前記情報コードには、前記ホログラムの前記図形に関する情報が対応する前記撮像方向とともに関連付けられてホログラム情報として記録されることを特徴とする情報コード形成媒体。
  17. 前記情報コードは、所定のコード領域の内部に前記明色セル及び前記暗色セルを配列して構成され、前記コード領域の内部に、予め定められた形状の特定パターンが配置される特定パターン領域と、複数の前記明色セル及び前記暗色セルによってデータを記録するデータ記録領域と、前記明色セル及び前記暗色セルによって前記データが記録されない空き領域とが設けられて形成され、
    前記ホログラムは、前記所定の領域として前記空き領域内に配置されることを特徴とする請求項16に記載の情報コード形成媒体。
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