JP2017042247A - 基準点評価装置、方法およびプログラム、並びに位置合せ装置、方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】基準点評価装置、方法およびプログラムにおいて、映像を構成する画像上の複数の基準点の動きに対する信頼度を精度よく算出する。
【解決手段】初期位置合せ部23が、映像とシミュレーション情報との初期位置合せをし、位置合せ部24が映像とシミュレーション情報との位置合せを行う。第1の動き検出部25が映像の第1の画像に設定された基準点の動きを検出し、第2の動き検出部26がカメラ14の動きを検出する。信頼度算出部27が第1および第2の動きを比較して、基準点のそれぞれの動きに対する信頼度を算出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、映像を構成する画像上の複数の基準点の動きを評価する基準点評価装置、方法およびプログラムに関するものである。また本発明は、映像に含まれる対象物と、対象物のシミュレーション情報との位置合わせを行う位置合せ装置、方法およびプログラムに関するものである。
近年、3次元医用画像を用いた手術シミュレーションが盛んに行われている。手術シミュレーションとは、医用画像から手術対象となる組織、臓器およびその周辺構造を可視化し、実際の手術で行われる手技をシミュレーションするものである。例えば、肝臓の部分切除シミュレーションでは、CT(Computed Tomography)画像あるいはMRI(Magnetic Resonance Imaging)画像の断層画像から、肝臓、門脈、静脈、動脈、体表、骨および腫瘍といった組織を抽出し、これらを3次元画像として可視化して、手術時の術野から見たシミュレーション画像を生成する。その後、シミュレーション画像を用いて、肝臓内にある腫瘍を切除する範囲をコンピュータで計算して、手術計画を立てて手術を行う。
一方、シミュレーション画像を、手術中に参照したいという要求がある。このため、シミュレーション画像を紙に印刷して手術室に持ち込んだり、手術室に設置されたディスプレイに表示したりすることが行われている。そして医師は、実際の患者の術部を見ながら、確認のために紙に印刷したあるいはディスプレイに表示したシミュレーション画像を見ながら手術を行う。
しかしながら、患者とシミュレーション画像とを交互に見ながら手術を行うことは、非常に煩わしい。このため、手術中に手術の対象部位を撮影して複数の画像からなる映像を取得し、映像にシミュレーション画像を重畳して表示する手法が提案されている。例えば、特許文献1には、光学センサあるいは磁気センサを、術部を撮影するカメラ、術具、もしくは臓器に直接取り付け、それらの相対位置関係をキャリブレーションし、キャリブレーション後のカメラの位置および向きの変更、並びに臓器の移動に対して、シミュレーション画像を移動させることにより、手術の対象となる部位とシミュレーション画像とを位置合せして重畳表示する手法が提案されている。
また、手術の対象となる部位にマーカを配置し、マーカの位置をセンサにより検出して、手術の対象部位とシミュレーション画像とを位置合せし、ヘッドマウントディスプレイに表示する手法(特許文献2参照)、および手術の対象部位にマーカを埋め込み、これをセンサにより検出して手術の対象部位とシミュレーション画像とを位置合せし、モニタに表示する手法も提案されている(特許文献3参照)。
しかしながら、特許文献1〜3に記載された手法は、高価なセンサを使用する必要がある。また、手術室にはスペースに限りがあるため、手術室にセンサを設定することは容易ではない。また、対象部位にマーカを配置すると、手術の邪魔となる可能性もある。
一方、センサ等を用いることなく、撮影された患者の映像とシミュレーション画像とを位置合せする手法も提案されている。例えば、特許文献4においては、3次元画像から臓器モデルを生成し、超音波画像にリアルタイムで臓器モデルを重畳させて表示する際に、超音波画像の各フレームと臓器モデルと間のアフィン変換関数を求め、これに基づいて臓器モデルを変換して超音波画像に重畳させる手法が提案されている。
ところで、術中の映像とシミュレーション情報とを位置合わせするためには、映像に含まれる対象部位の移動に、シミュレーション情報を追随させる必要がある。このためには、映像に含まれる対象部位の動きを正確に検出する必要がある。このため、動きの検出の対象となる画像上の各点において、動きが予め設定した動きベクトルとなる確率を算出し、動き確率マップを作成する手法が提案されている(特許文献5参照)。また、映像を構成する画像における動きがどの程度信頼できるかを表す動きの信頼度を算出する手法も提案されている(特許文献6参照)。特許文献5,6の手法を用いることにより、映像を構成する画像間の動きを精度よく検出することが可能となる。
特開2013−202313号公報 特開2010−259497号公報 特開2010−200894号公報 特開2012−205899号公報 特開2007−18269号公報 特表2011−513868号公報
しかしながら、特許文献5に記載された手法は、行列式を用いた演算により動きの確率を算出しているため、動き確率マップの作成のための演算量が多くなり、処理時に時間を要するものとなる。また、特許文献6に記載された手法は、映像全体の動きの信頼度を算出するものであり、映像を構成する画像上の各点における動きの信頼度を算出するものではない。このため、特許文献6に記載された手法により算出された動きに対する信頼度は、映像を構成する画像上の各点の信頼度とは対応せず、その結果、特許文献6に記載された信頼度を用いて、画像の動きを正確に検出することは困難である。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、映像を構成する画像上の複数の基準点の動きに対する信頼度を精度よく算出することを目的とする。
また、本発明は、画像上の複数の基準点の動きに対する信頼度を用いて、映像に含まれる対象物と対象物のシミュレーション情報との位置合せを精度よく行うことを目的とする。
本発明による基準点評価装置は、撮影時刻が異なる2以上の画像からなる映像を取得する撮影手段と、
映像を構成する画像のうち、第1の画像と第1の画像と時間的に異なる第2の画像とを比較して、第1の画像と第2の画像との間における、第1の画像上の複数の基準点のそれぞれの動きを第1の動きとして検出する第1の動き検出手段と、
第1の画像および第2の画像を取得した際の、撮影手段の動きである第2の動きを検出する第2の動き検出手段と、
第1の動きと第2の動きとを比較して、基準点のそれぞれの動きに対する信頼度を算出する信頼度算出手段とを備えたことを特徴とするものである。
「映像」とは、撮影手段により、所定のサンプリング間隔で対象物を逐次撮影することにより取得される、複数の画像が連続する動画像である。
「第1の画像と時間的に異なる第2の画像」とは、第1の画像よりも時間的に前の画像であっても、時間的に後の画像であってもよい。また、第2の画像は第1の画像と時間的に隣接していてもよく、第1の画像とあらかじめ定められた複数画像分、時間的に離れていてもよい。
「基準点」とは、映像に含まれる、動きの検出に使用する映像上の点、すなわち画素位置を表す。具体的には、映像に含まれる物体の境界であるエッジ、およびエッジが交差する交点等の動きの検出に適した特徴を有する位置を基準点として用いることができるが、映像上のあらかじめ定められた座標位置であってもよい。なお、操作者が映像上において基準点を指定してもよく、映像から上記特徴を有する位置を自動で検出するものであってもよい。また、映像上のあらかじめ定められた位置に自動で基準点を設定するものであってもよい。なお、基準点は、後述する不変点は含まないものとする。
「第1の動き」とは、第1の画像および第2の画像を取得する間に生じた、第1の画像および第2の画像に含まれる対応する基準点の移動方向および移動量を表す指標である。第1の動きは撮影手段の平行移動および回転移動に起因するものであるが、撮影手段を撮影対象に近づけたり遠ざけたりすることにより映像が拡大縮小されることによっても、第1の画像と第2の画像とにおいて基準点が移動する。したがって、第1の動きとしては、平行移動、回転移動および拡大縮小により、2枚の画像間で発生する基準点の移動量の変化として定義できる。なお、この変化、すなわち移動量を解析することで、第1の動きを基にした撮影手段の動きを予測することができる。
「第2の動き」とは、第1および第2の画像を取得する間に生じた、撮影手段の移動方向および移動量を表す指標である。第2の動きは、撮影手段の平行移動および回転移動に起因するものであるが、撮影手段を撮影対象に近づけたり遠ざけたりすることにより映像が拡大縮小されることによっても、映像には動きが生じる。このため、本明細書においては、平行移動および回転移動による移動方向および移動量に加えて、拡大縮小による映像の動きに起因する移動方向および移動量も、第2の動きに含めるものとする。
「信頼度」とは、基準点の動きの撮影手段の動きとの一致の程度を表す指標である。例えば、基準点の動きが撮影手段の動きと一致したときを1、一致しないときを0とするように信頼度を算出してもよく、基準点の動きの撮影手段の動きとの一致の程度を表す数値を信頼度として算出してもよい。
なお、本発明による基準点評価装置においては、信頼度算出手段により算出された、複数の基準点のそれぞれについての信頼度を更新する信頼度更新手段をさらに備えるものとしてもよい。
また、本発明による基準点評価装置においては、信頼度更新手段を、映像を構成する時間的に連続する画像をそれぞれ第1の画像とすることによる第1の動きの検出、第2の動きの検出および信頼度の算出を繰り返すことにより、信頼度を更新するものとしてもよい。
「映像を構成する連続する画像をそれぞれ第1の画像とする」とは、時間的に隣接する画像をそれぞれ第1の画像とすることのみならず、あらかじめ定められた複数画像分、時間的に離れた画像を第1の画像とすることも含む。
また、本発明による基準点評価装置においては、信頼度更新手段を、繰り返しにより算出された信頼度を複数の基準点のそれぞれと対応づけて累積保存することにより、信頼度を更新するものとしてもよい。
また、本発明による基準点評価装置においては、信頼度更新手段を、信頼度の算出があらかじめ定められた第1の回数繰り返された場合、累積保存された信頼度を初期化するものとしてもよい。
「累積保存された信頼度を初期化する」とは、信頼度の累積保存を最初からやり直すことを意味する。例えば、信頼度がある数値として累積保存されていた場合、累積された数値を0またはあらかじめ定められた値とすることにより、累積保存された信頼度を初期化することができる。なお、信頼度の累積は、加算方式であっても減算方式であってもよい。
また、本発明による基準点評価装置においては、第1の動き検出手段を、信頼度の算出があらかじめ定められた第2の回数繰り返された場合、信頼度の算出が第2の回数繰り返される前よりも、第1の画像と第2の画像との間隔を大きくするものとしてもよい。
また、本発明による基準点評価装置においては、信頼度算出手段を、更新された信頼度があらかじめ定められた第1のしきい値よりも小さい基準点を、信頼度の算出から除外するものとしてもよい。
また、本発明による基準点評価装置においては、第2の動き検出手段を、第1の画像および第2の画像のそれぞれに含まれる不変点の動きに基づいて、撮影手段の動きを検出するものとしてもよい。
この場合、不変点を、撮影手段の撮影範囲に設置された複数のマーカとしてもよい。
「不変点」とは、対象物を含む撮影範囲において、映像の撮影が進行しても変動しない点、すなわち画素位置を意味する。例えば、対象物が手術の対象部位である場合、開腹した部分を固定する鉗子等の手術用具、および映像に含まれる対象物以外の部位が存在する点が挙げられる。また、対象部位の一部を切除する場合においては、対象部位における切除により残る部分を手術中における不変点として用いることもできる。なお、不変点は自動で検出してもよく、操作者が指定するものであってもよい。
また、本発明による基準点評価装置においては、第1の動き検出手段を、第1の画像における、複数のマーカにより囲まれた領域内に複数の基準点を設定するものとしてもよい。
また、本発明による基準点評価装置においては、第2の動き検出手段を、撮影手段に設けられた、撮影手段の動きを検出するセンサとしてもよい。
本発明による位置合せ装置は、本発明の基準点評価装置と、
映像に含まれる対象物のシミュレーション情報を取得するシミュレーション情報取得手段と、
映像に含まれる対象物とシミュレーション情報との初期位置合せをする初期位置合せ手段と、
第2の動きに基づいて、映像に含まれる対象物とシミュレーション情報とを位置合せする位置合せ手段とを備えたことを特徴とするものである。
「シミュレーション情報」とは、対象物に関連する任意の情報を意味し、例えば、対象物の3次元形状を表す画像、対象物および対象物に含まれる構造物の3次元形状を表す画像、あるいは対象物および構造物の輪郭を表す画像等の画像情報をシミュレーション情報として用いることができる。なお、対象物が人体の構造物である場合、上述したCT画像およびMRI画像以外に、PET(Positron Emission Tomography)検査またはNM(Nuclear Medical)検査(核医学検査)等により取得される機能3次元画像等の画像情報もシミュレーション情報として用いることができる。また、対象物の名称および対象物に含まれる構造物の名称等の文字情報、あるいは対象物が人体の構造物である場合の対象物の切除位置を示す線や矢印等の記号もシミュレーション情報として用いることができる。
なお、本発明による位置合せ装置においては、位置合せ手段を、第2の動きが検出可能か否かの第1の判定を行い、第1の判定が肯定された場合、第2の動きに基づいて、映像に含まれる対象物とシミュレーション情報とを位置合せし、第1の判定が否定された場合、信頼度があらかじめ定められた第2のしきい値以上となる基準点についての第1の動きに基づいて、映像に含まれる対象物とシミュレーション情報とを位置合せするものとしてもよい。
「信頼度」とは、信頼度算出手段が算出したものを用いればよい。なお、信頼度が更新されている場合は更新された信頼度であってもよい。
また、本発明による位置合せ装置においては、位置合せ手段を、信頼度が第2のしきい値以上となる基準点が存在するか否かの第2の判定を行い、第1の判定が否定され、かつ第2の判定が肯定された場合、信頼度が第2のしきい値以上となる基準点の動きに基づいて、映像に含まれる対象物とシミュレーション情報とを位置合せし、第1の判定が否定され、かつ第2の判定が否定された場合、警告を行うものとしてもよい。
「信頼度」とは、信頼度算出手段が算出したものを用いればよい。なお、信頼度が更新されている場合は更新された信頼度であってもよい。
ここで、第1の判定が否定され、かつ第2の判定が否定されると、映像に含まれる対象物とシミュレーション情報との位置合せを精度よく行うことができなくなる。「警告」とは、映像に含まれる対象物とシミュレーション情報との位置合せを精度よく行うことができなくなることを操作者に知らせることを意味する。具体的には、音声あるいは表示手段へのテキストの表示等により警告を行うことができる。
本発明による基準点評価方法は、撮影時刻が異なる2以上の画像からなる映像を取得するステップと、
映像を構成する画像のうち、第1の画像と第1の画像と時間的に異なる第2の画像とを比較して、第1の画像と第2の画像との間における、第1の画像上の複数の基準点のそれぞれの動きを第1の動きとして検出するステップと、
第1の画像および第2の画像を取得した際の、撮影手段の動きである第2の動きを検出するステップと、
第1の動きと第2の動きとを比較して、基準点のそれぞれの動きに対する信頼度を算出するステップとを有することを特徴とするものである。
本発明による位置合せ方法は、本発明の基準点評価方法により、第1の動きの検出、第2の動きの検出、および信頼度の算出を行うステップと、
映像に含まれる対象物のシミュレーション情報を取得するステップと、
映像に含まれる対象物とシミュレーション情報との初期位置合せをするステップと、
第2の動きに基づいて、映像に含まれる対象物とシミュレーション情報とを位置合せするステップとを有することを特徴とするものである。
なお、本発明による基準点評価方法および位置合せ方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
本発明の基準点評価装置、方法およびプログラムによれば、映像を構成する画像のうち、第1の画像と第1の画像と時間的に異なる第2の画像とが比較され、第1の画像と第2の画像との間における、第1の画像上の複数の基準点のそれぞれの動きが第1の動きとして検出される。また、第1の画像および第2の画像を取得した際の、撮影手段の動きである第2の動きが検出される。そして、第1の動きと第2の動きとが比較され、基準点のそれぞれの動きに対する信頼度が算出される。このため、複雑な演算を行うことなく、基準点のそれぞれの動きに対する信頼度を精度よく算出することができる。したがって、算出した信頼度に基づいて、基準点の動きの評価を精度よく行うことができる。
本発明の位置合せ装置、方法およびプログラムによれば、映像に含まれる対象物のシミュレーション情報が取得され、映像に含まれる対象物とシミュレーション情報との初期位置合せが行われ、第2の動きに基づいて、映像に含まれる対象物とシミュレーション情報とが位置合せされる。このため、撮影手段の動きに起因する映像の動きに対してシミュレーション情報の動きを映像に追随させることができる。
本発明の実施形態による基準点評価装置および位置合せ装置を適用した、手術支援システムの概要を示すハードウェア構成図 タブレット端末に位置合せプログラムをインストールすることにより実現された位置合せ装置の概略構成を示す図 シミュレーション情報を示す図 本実施形態において行われる処理を示すフローチャート 本実施形態において行われる処理を示すフローチャート 初期位置合せの際にディスプレイに表示される映像を示す図 不変点のおよび基準点の設定を説明するための図 現在表示されている術中画像の初期術中画像に対する位置のずれを説明するための図 被検体にマーカを付与した際の映像を示す図
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態による基準点評価装置および位置合せ装置を適用した、手術支援システムの概要を示すハードウェア構成図である。図1に示すように、このシステムでは、本実施形態による位置合せ装置1、3次元画像撮影装置2、および画像保管サーバ3が、ネットワーク4を経由して通信可能な状態で接続されている。なお、本実施形態による位置合せ装置1は、本実施形態による基準点評価装置を内包してなるものである。
3次元画像撮影装置2は、被検体7の手術の対象となる部位を撮影することにより、その部位を表す3次元画像V0を生成する装置であり、具体的には、CT装置、MRI装置、およびPET装置等である。この3次元画像撮影装置2により生成された3次元画像V0は画像保管サーバ3に送信され、保存される。なお、本実施形態においては、被検体7の手術の対象部位は肝臓であり、3次元画像撮影装置2はCT装置であり、被検体7の腹部の3次元画像V0が生成されるものとする。
画像保管サーバ3は、各種データを保存して管理するコンピュータであり、大容量外部記憶装置およびデータベース管理用ソフトウェアを備えている。画像保管サーバ3は、有線あるいは無線のネットワーク4を介して他の装置と通信を行い、画像データ等を送受信する。具体的には3次元画像撮影装置2で生成された3次元画像V0等の画像データをネットワーク経由で取得し、大容量外部記憶装置等の記録媒体に保存して管理する。なお、画像データの格納形式やネットワーク4経由での各装置間の通信は、DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)等のプロトコルに基づいている。
位置合せ装置1は、1台のコンピュータに、本発明の位置合せプログラムをインストールしたものである。本実施形態においては、コンピュータは、診断を行う医師が直接操作するネットワーク4と無線接続されたタブレット端末である。位置合せプログラムは、DVD(Digital Versatile Disc)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の記録媒体に記録されて配布され、その記録媒体からタブレット端末にインストールされる。もしくは、ネットワークに接続されたサーバコンピュータの記憶装置、あるいはネットワークストレージに、外部からアクセス可能な状態で記憶され、要求に応じてタブレット端末にダウンロードされ、インストールされる。
図2はタブレット端末に位置合せプログラムをインストールすることにより実現された位置合せ装置の概略構成を示す図である。図2に示すように、位置合せ装置1は、標準的なタブレット端末の構成として、CPU(Central Processing Unit)11、メモリ12、ストレージ13、カメラ14、液晶等のディスプレイ15、タッチパネル式の入力部16、およびモーションセンサ17を備えている。
ストレージ13には、ネットワーク4を経由して画像保管サーバ3から取得した3次元画像V0および位置合せ装置1での処理によって生成された画像を含む各種情報が記憶されている。
カメラ14は、レンズ、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子および取得した画像に画質を向上させるための処理を行う画像処理部等を備える。医師は位置合せ装置1、すなわちタブレット端末のカメラ14を用いて、手術中の被検体7における手術の対象部位である、開腹された被検体7の肝臓を撮影することにより、撮影時刻が異なる2以上の画像からなる、肝臓を含む術中の映像L0を取得する。映像L0は所定のフレームレートによる術中の画像T0が連続する動画像となる。なお、カメラ14が撮影手段に対応する。
モーションセンサ17は、タブレット端末のある位置を基準としたx軸、y軸およびz軸の3軸の加速度、3軸の角速度および3軸の傾きを検出する9軸のモーションセンサである。モーションセンサ17が検出した加速度、角速度および傾きは動き情報としてCPU11に出力され、必要な処理に使用される。
また、メモリ12には、位置合せプログラムが記憶されている。位置合せプログラムは、CPU11に実行させる処理として、映像L0および3次元画像V0を取得する画像取得処理、映像L0に含まれる対象物である肝臓のシミュレーション情報S0を取得するシミュレーション情報取得処理、映像L0に含まれる対象物である肝臓とシミュレーション情報S0との初期位置合せをする初期位置合せ処理、および映像L0に含まれる肝臓とシミュレーション情報S0とを位置合せする位置合せ処理を規定している。さらに、位置合せプログラムに含まれる基準点評価プログラムは、CPU11に実行させる処理として、映像L0を構成する画像のうち、第1の画像T1と第1の画像T1と時間的に異なる第2の画像T2とを比較して、第1の画像T1と第2の画像T2との間における、第1の画像T1上の複数の基準点のそれぞれの動きを第1の動きM1として検出する第1の動き検出処理、第1の画像T1および第2の画像T2を取得した際の、カメラ14の動きである第2の動きM2を検出する第2の動き検出処理、第1の動きM1と第2の動きM2とを比較して、基準点のそれぞれの動きに対する信頼度を算出する信頼度算出処理、並びに複数の基準点のそれぞれについての信頼度を更新する信頼度更新処理を規定している。
そして、CPU11がプログラムに従いこれらの処理を実行することで、タブレット端末は、画像取得部21、シミュレーション情報取得部22、初期位置合せ部23、位置合せ部24、第1の動き検出部25、第2の動き検出部26、信頼度算出部27、および信頼度更新部28として機能する。なお、位置合せ装置1は、画像取得処理、シミュレーション情報取得処理、初期位置合せ処理、位置合せ処理、第1の動き検出処理、第2の動き検出処理、信頼度算出処理および信頼度更新処理をそれぞれ行うプロセッサを備えるものであってもよい。ここで、第1の動き検出部25、第2の動き検出部26、信頼度算出部27および信頼度更新部28が、本発明の基準点評価装置を構成する。
画像取得部21は、3次元画像V0およびカメラ14により撮影された手術中の被検体7の対象部位を含む映像L0を取得する。画像取得部21は、3次元画像V0が既にストレージ13に記憶されている場合には、ストレージ13から取得するようにしてもよい。なお、本実施形態においては、映像L0は、開腹された被検体7の上方から医師が肝臓を撮影することにより取得される。
シミュレーション情報取得部22は、手術の対象部位である肝臓のシミュレーション情報を生成する。このため、シミュレーション情報取得部22は、まず3次元画像V0から手術の対象部位である肝臓並びに肝臓に含まれる肝動脈、肝静脈および病変を抽出する。シミュレーション情報取得部22は、3次元画像V0中の各画素が、肝臓並びに肝臓に含まれる動脈、静脈および病変(以下肝臓等とする)を示す画素であるか否かを識別する識別器を備える。識別器は、肝臓等を含む複数のサンプル画像を、例えばアダブースティングアルゴリズム等の手法を用いて機械学習することにより取得される。シミュレーション情報取得部22は、識別器を用いて3次元画像V0から肝臓等を抽出する。
そして、シミュレーション情報取得部22は、肝臓等の3次元形状を表す画像をシミュレーション情報S0として生成する。具体的には、抽出した肝臓等をあらかじめ定めた投影面に投影した投影像を、シミュレーション情報S0として生成する。ここで、投影面としては、例えば、被検体7の肝臓を正面から臨む面とすればよい。なお、投影の具体的な方法としては、例えば、公知のボリュームレンダリングの手法等を用いる。
この際、肝臓並びに肝臓に含まれる肝動脈、肝静脈および病変毎に異なる色を定義してシミュレーション情報S0を生成してもよく、異なる透明度を定義してシミュレーション情報S0を生成してもよい。例えば、肝動脈を赤色、肝静脈を青色、病変を緑色としたり、肝臓の不透明度を0.1、肝動脈および肝静脈の不透明度を0.5、病変の不透明度を0.8としたりしてもよい。これにより、図3に示すようなシミュレーション情報S0が生成される。このように、シミュレーション情報S0において、肝臓並びに肝臓に含まれる肝動脈、肝静脈および病変毎に異なる色または不透明度を定義することにより、肝臓並びに肝臓に含まれる肝動脈、肝静脈および病変を容易に識別することができる。なお、異なる色および異なる透明度の双方を定義してシミュレーション情報S0を生成してもよい。生成されたシミュレーション情報S0はストレージ13に保存される。
また、シミュレーション情報S0は、肝臓等の輪郭のみを含むものであってもよい。これにより、後述するようにシミュレーション情報S0と映像L0とを重畳表示した際に、ディスプレイ15において術野が見にくくなることを防止できる。
以下、初期位置合せ部23、位置合せ部24、第1の動き検出部25、第2の動き検出部26、信頼度算出部27および信頼度更新部28の説明と併せて、本実施形態において行われる処理について説明する。
図4および図5は本実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。なお、シミュレーション情報S0はすでに生成されて、ストレージ13に保存されているものとする。まず、被検体7の手術対象部位である肝臓が撮影されて映像L0が取得される(ステップST1)。なお、映像L0は例えば30fps等の所定のフレームレートにより順次取得される術中の画像T0からなる。そして、初期位置合せ部23が、映像L0に含まれる肝臓とシミュレーション情報S0との初期位置合せを行う(ステップST2)。
図6は初期位置合せの際にディスプレイに表示される映像を示す図である。初期位置合せ時においては、初期位置合せ部23は、映像L0にシミュレーション情報S0を重畳して、ディスプレイ15に表示する。なお、この段階においては、シミュレーション情報S0はディスプレイ15上のあらかじめ定められた位置に表示される。表示されたシミュレーション情報S0は、入力部16の操作、すなわちディスプレイ15へのタッチ操作により、平行移動、回転および拡大縮小が可能となっている。なお、ディスプレイ15の表示面にx軸およびy軸を、表示面に直交する方向にz軸を設定した場合、回転は3軸の任意の方向に可能となっている。ここで、シミュレーション情報S0に対してxy平面における回転以外の回転、すなわちx軸および/またはy軸の周りの回転がなされて、シミュレーション情報S0の向きが変更された場合、シミュレーション情報S0の投影面が変化する。このため、シミュレーション情報取得部22は、シミュレーション情報S0の向きが変更されて投影面が変化した場合、シミュレーション情報S0を改めて生成する。
また、初期位置合せ時に表示される映像L0は動画像であるが、映像L0を構成する1つの画像T0であってもよい。本実施形態においては動画像の映像L0であるものとする。また、初期位置合せ時には、できるだけ術野全体が映像L0に含まれるように、タブレット端末の位置を調整することが好ましい。
医師は、ディスプレイ15に表示された映像L0およびシミュレーション情報S0を見ながら、シミュレーション情報S0の位置が、映像L0に含まれる肝臓の位置と一致するように、シミュレーション情報S0を平行移動、回転移動および拡大縮小する。また、必要であれば、シミュレーション情報S0の向きを変更する。そして、シミュレーション情報S0の位置、回転位置、大きさおよび向きが、映像L0に含まれる肝臓の位置と一致した時点で、医師は、入力部16から不変点の指定を行う。
ここで、本実施形態においては、手術の対象部位は肝臓であり、手術中に肝臓は切除されて移動する可能性がある。このため、本実施形態においては、初期位置合せ時には、ディスプレイ15に表示された映像L0において、手術中に移動しない不変点の指定を受け付ける。例えば、図7に示す映像L0において、鉗子30等の手術用具が存在する部位は手術中には移動しない。また、肝臓の左葉を切除する場合、肝臓の右葉は手術中には移動しない。このため、本実施形態においては、入力部16により鉗子30のエッジ上の位置O1〜O4あるいは肝臓の右葉の位置O5等、手術中に移動しない不変点の指定を受け付け、不変点をストレージ13に保存する。なお、図7においては5つの不変点の指定を受け付けているが、不変点の数はこれに限定されるものではなく、1以上の任意の数の不変点の指定を受け付ければよい。
さらに、本実施形態においては、ディスプレイ15に表示された映像L0において、不変点の指定に引き続き、複数の基準点の指定を受け付ける。基準点としては、ディスプレイ15の動きの検出に適した特徴を有する位置、例えば、映像L0に含まれる物体の境界であるエッジ、およびエッジが交差する交点等の特徴を有する位置を用いればよいが、映像L0上の任意の位置を用いてもよい。本実施形態においては、映像L0上の任意の位置を用いるものとする。また、基準点は不変点O1〜O5以外の点を指定するようにする。なお、図7においては、指定された基準点を×の印により示している。指定された基準点の映像L0上の位置はストレージ13に保存される。
不変点および基準点の指定の指示は、入力部16の操作により、不変点および基準点の指定指示を行うボタンをディスプレイ15に表示させたり、ダブルタップ等の所定の操作により行うようにすればよい。不変点および基準点の指定の際は、映像B0は静止画像としてもよい。また、シミュレーション情報S0は一時的に非表示としてもよい。
なお、上記では医師による不変点および基準点の指定を受け付けているが、不変点および基準点の指定時における映像L0に含まれる物体の境界であるエッジ、およびエッジが交差する交点等の特徴を有する位置等を自動で検出することにより、不変点および基準点を設定するようにしてもよい。なお、映像L0上のあらかじめ定められた座標位置に基準点を設定するようにしてもよい。
不変点および基準点の指定後、医師は入力部16を用いて初期位置合せ終了の指示を行うことにより、初期位置合せが完了する。なお、初期位置合せ終了の指示は、入力部16の操作により、終了指示を行うボタンをディスプレイ15に表示させたり、ダブルタップ等の所定の操作により行うようにすればよい。これにより、初期位置合せ終了時にディスプレイ15に表示されていた画像T0が初期画像Tfとしてストレージ13に保存される。また、このときの初期画像Tfに対するシミュレーション情報S0の回転角度、平行移動量および拡大率もストレージ13に記憶される。
ここで、初期位置合せ後、医師は手術を進める。手術中、医師はタブレット端末を被検体7の上方に常時保持しておくことはできないため、タブレット端末による対象部位の撮影は一時的に中断され、その後、病変の位置の確認等、必要な時にタブレット端末を用いての対象部位の撮影が行われる。この際、タブレット端末の位置は初期位置合せを行った位置から移動され、対象部位の撮影が再度行われることとなる。また、初期位置合せ後、被検体7の上方にタブレット端末を常時保持している状態においても、タブレット端末を完全に静止することはできないため、タブレット端末の位置は初期位置合せを行った位置から移動される。
このような状況においては、カメラ14は、初期画像Tfを取得したときとは位置がずれるため、ディスプレイ15に表示される画像T0は、例えば図8に示すように、初期画像Tfに対して位置がずれることとなる。なお、図8においては、初期画像Tfの取得時と比較して、タブレット端末が被検体7に近づき、図8における時計回り方向に回転し、図8における右側に若干移動した状態を示している。
このため、本実施形態においては、位置合せ部24が映像L0に含まれる肝臓とシミュレーション情報S0との位置合わせを行う。また、位置合せの処理と併せて基準点評価処理も行われる。まず、第1の動き検出部25が、映像L0を構成する画像のうちの第1の画像T1および第1の画像T1と時間的に異なる第2の画像T2を取得する(ステップST3)。第1の画像T1は初期画像Tfとするが、これに限定されるものではなく、初期位置合せ終了後のあらかじめ定められた時間経過後に、ディスプレイ15に表示される画像であってもよい。初期画像Tf以外の画像を第1の画像T1とする場合、初期画像Tfに指定された不変点および基準点を基準として、初期画像Tfと第1の画像T1とのテンプレートマッチングが行われ、第1の画像T1上に初期画像Tfに指定された不変点および基準点に対応する不変点および基準点が設定される。
本実施形態においては、第2の画像T2は第1の画像T1よりも時間的に後の画像T0とする。なお、第2の画像T2は第1の画像T1の1フレーム後の画像であってもよく、あらかじめ定められた時間後のフレームの画像であってもよい。なお、第1および第2の画像T1,T2の取得は、画像取得部21あるいは位置合せ部24が行ってもよい。
次いで、位置合せ部24は、第1の画像T1および第2の画像T2を取得した際のカメラ14の動きである第2の動きM2が検出可能であるか否かの判定である第1の判定を行う(ステップST4)。第1の判定は、上述した不変点が第2の画像T2に検出されたか否かを判定することにより行えばよい。
第1の判定が肯定されると、第1の動き検出部25が、第1の画像T1と第2の画像T2との間における、第1の画像T1上の複数の基準点のそれぞれの動きを第1の動きM1として検出する(ステップST5)。本実施形態においては、第1の動き検出部25は、第1の画像T1上における複数の基準点(以下説明のために基準点B1とする)のそれぞれと、第2の画像T2上における複数の基準点B1のそれぞれと対応する複数の基準点B2とのオプティカルフローを第1の動きM1として算出する。オプティカルフローとは、第1および第2の画像T1,T2間における基準点の軌跡であり、基準点の移動方向および移動量を表す動きベクトルである。なお、オプティカルフローに代えて、テンプレートマッチングにより、各基準点B1の第1の動きM1を算出するようにしてもよい。
次いで、第2の動き検出部26が、第1の画像T1および第2の画像T2を取得した際のカメラ14の動きである第2の動きM2を検出する(ステップST6)。なお、カメラ14の動きは実質的にはタブレット端末の動きとなる。本実施形態においては、第2の動き検出部26は、第1の画像T1上における不変点O1〜O5のそれぞれと、第2の画像T2上における、不変点O1〜O5のそれぞれと対応する位置とのオプティカルフローを算出し、各不変点O1〜O5のオプティカルフローの平均値を第2の動きM2として算出する。なお、不変点O1〜O5の何れかについてのオプティカルフローあるいはオプティカルフローの最大値または最小値を第2の動きM2として算出するようにしてもよい。また、オプティカルフローに代えて、テンプレートマッチングにより、不変点O1〜O5の動きから第2の動きM2を算出するようにしてもよい。
なお、本実施形態においては、タブレット端末は、モーションセンサ17を備えている。このため、モーションセンサ17が検出したタブレット端末の動きを第2の動きM2として用いてもよい。これにより、演算を行うことなく迅速に第2の動きM2を検出することができる。この際、モーションセンサ17が検出するタブレット端末の動きは、3次元的な動きとなる。このため、第2の動き検出部26は、モーションセンサ17が検出した3次元的な動きを、ディスプレイ15の表示面における2次元的な動きに変換することにより、第2の動きM2を算出することにより、第2の動きM2を検出するようにする。
なお、ステップST4より前にステップST6の処理を行うようにしてもよい。この場合、ステップST4の第1の判定処理においては、第2の動き検出部26において、第2の動きM2が検出されたか否かを判定するようにすればよい。
次いで、位置合せ部24が、第2の動きM2に基づいて、第2の画像T2に含まれる肝臓とシミュレーション情報S0との位置合わせを行い、第2の画像T2およびシミュレーション情報S0をディスプレイ15に重畳表示する(第2の動きに基づく位置合せ:ステップST7)。ここで、第2の動きM2は動きベクトルとして算出されており、第2の画像T2の第1の画像に対する平行移動成分、回転成分および拡大率を表すものとなっている。このため、位置合せ部24は、シミュレーション情報S0を第2の動きM2に対応する移動量移動させて、第2の画像T2に重畳する。これにより、シミュレーション情報S0は、第1の画像T1、すなわち初期画像Tfと位置合わせした際の肝臓の位置と同様の位置において、第2の画像T2に重畳されることとなる。なお、ステップST7の後に、ステップST5の処理を行うようにしてもよい。
続いて、信頼度算出部27が、第1の動きM1と第2の動きM2とを比較して、基準点B1のそれぞれの動きに対する信頼度を算出する(ステップST8)。ここで、第2の動きM2は映像L0上の不変点に基づいて算出されるため、タブレット端末の動きを精度よく表すものとなっている。一方、第1の動きM1は、不変点以外の基準点に基づいて算出されるものであり、本来であればタブレット端末の動きと一致するはずである。しかしながら、基準点が設定された場所によっては、第1の動きM1とタブレット端末の動きとが一致しなくなる場合がある。例えば、基準点が映像L0上のエッジでない位置等の動きが検出されにくい位置に設定された場合、その基準点において算出された第1の動きM1は、タブレット端末の動きに一致しなくなる可能性がある。
このため、本実施形態においては、基準点の動きのカメラ14の動きとの一致の程度を表す指標、すなわち第1の動きM1と第2の動きM2との一致の程度を表す指標を信頼度として算出する。本実施形態においては、第1の動きM1および第2の動きM2はそれぞれ動きベクトルとして算出されているため、第1の動きM1および第2の動きM2の差が小さいほど、基準点の動きはカメラ14の動きに近いものとなる。したがって、信頼度算出部27は、入力xが0の時に最大値となる減少関数f(x)を定義し、第1の動きM1および第2の動きM2の差の絶対値を入力として、減少関数f(x)により信頼度を算出する。なお、信頼度の最大値は例えば1とすればよい。
続いて、信頼度更新部28が、信頼度の算出が1回目であるか否かを判定し(ステップST9)、ステップST9が肯定されると、信頼度更新部28は、第1の画像T1における基準点B1と対応づけて信頼度を保存することにより、複数の基準点B1のそれぞれについての動きの評価結果を算出し(ステップST10)、第1の画像T1を次の画像に変更し(ステップST11)、ステップST3に戻る。なお、次の画像とは第1の画像T1の次のフレームの画像、すなわち現在の処理における第2の画像T2である。また、これに伴い、第2の画像T2も次のフレームの画像に変更される。これにより、次の第1および第2の画像T1,T2を用いての位置合わせおよび新たな信頼度の算出が繰り返される。
一方、ステップST9が否定されると、信頼度更新部28は信頼度を更新し(ステップST12)、ステップST10に進む。この場合、ステップST10においては、更新された信頼度を第1の画像T1における基準点B1と対応づけて保存することにより、複数の基準点B1のそれぞれについての動きの評価結果を算出することとなる。本実施形態においては、複数の基準点B1のそれぞれと対応づけて、信頼度を累積保存することにより、信頼度を更新する。ここで、信頼度の累積は加算方式であっても、減算方式であってもよい。
なお、信頼度を累積保存することに代えて、前回の処理において算出された信頼度を新たに算出された信頼度に変更することにより、信頼度を更新してもよい。また、累積保存をあらかじめ定められた回数繰り返した際に、各基準位置における信頼度をしきい値Th1と比較し、累積保存された信頼度がしきい値Th1よりも小さい基準点を、信頼度の算出から除外してもよい。なお、しきい値Th1が第1のしきい値に対応する。これにより、基準点を除外した以降は、信頼度が高い基準点についてのみ信頼度の算出および更新を行えばよいため、信頼度の算出および更新のための演算量を低減することができる。
また、信頼度の算出があらかじめ定められた回数繰り返された場合、累積保存された信頼度を一旦0として、信頼度を初期化してもよい。この場合、1回目からの信頼度の算出が再度行われることとなる。これにより、例えば、映像が大きく変化した場合であっても、改めて信頼度を算出することができるため、精度のよい信頼度の算出を継続することができる。
また、ステップST8からステップST12の処理を、ステップST7の処理と並列に行ってもよく、ステップST7の処理よりも前に行ってもよい。
一方、ステップST4における第1の判定が否定されると、位置合せ部24は、動きの評価結果を参照し、信頼度があらかじめ定められたしきい値Th2以上となる基準点が評価結果に含まれるか否かの第2の判定を行う(ステップST13)。なお、しきい値Th2が第2のしきい値に対応する。ここで、信頼度は、第1の動きM1と第2の動きM2との一致の程度を表す指標である。このため、信頼度がしきい値Th2以上であるということは、その基準点における第1の動きM1が、カメラ14の動きと比較的一致していることを意味する。このため、ステップST13が肯定されると、位置合せ部24は、信頼度がしきい値Th2以上となる基準点の第1の動きM1に基づいて、映像L0に含まれる肝臓とシミュレーション情報S0との位置合わせを行い、シミュレーション情報S0を第2の画像T2に位置合せしてディスプレイ15に重畳表示し(第1の動きに基づく位置合せ:ステップST14)、ステップST3へ戻る。
なお、しきい値Th2は信頼度の更新の回数に応じて変更してもよい。具体的には、信頼度の更新の回数が多いほどしきい値Th2を大きくすればよい。
ステップST14が否定されると、検出された第1の動きM1を用いての第2の画像T2とシミュレーション情報S0との位置合せを精度よく行うことができないため、位置合せ部24は警告を行い(ステップST15)、処理を終了する。警告としては、例えば「初期位置合せをやり直して下さい」等のテキストをディスプレイ15に表示するものであってもよく、このテキストを音声で出力するものであってもよい。また、警告はこれらに限定されるものではなく、第2の画像T2とシミュレーション情報S0との位置合せを精度よく行うことができないことを医師に通知するものであれば、ディスプレイ15の画面を点滅させたり、ビープ音を発生させたりする等、どのようなものであってもよい。操作者は警告により、初期位置合せをやり直すことができる。初期位置合せをやり直す指示は入力部16から行えばよい。初期位置合せをやり直した後はステップST3以降の処理が改めて行われる。
このように、本実施形態においては、第1の動きM1と第2の動きM2とを比較して、基準点のそれぞれの動きに対する信頼度を算出するようにしたものである。このため、複雑な演算を行うことなく、基準点のそれぞれの動きに対する信頼度を精度よく算出することができる。したがって、算出した信頼度に基づいて、基準点の動きの評価を精度よく行うことができる。
また、映像L0に含まれる対象物である肝臓とシミュレーション情報S0との初期位置合せが行われ、第2の動きM2に基づいて、映像L0に含まれる対象物とシミュレーション情報S0とを位置合わせするようにしたものである。このため、カメラ14の動きに起因する映像L0の動き対してシミュレーション情報S0の動きを追随させることができる。
また、複数の基準点のそれぞれについての信頼度を更新することにより、最新の信頼度に基づいて、基準点の動きの評価を行うことができる。
また、第1の画像T1および第2の画像T2のそれぞれに含まれる不変点の動きに基づいて、カメラ14の動きである第2の動きM2を検出することにより、カメラ14の動きを精度よく検出することができる。
また、第1の判定が肯定された場合、第2の動きM2に基づいて位置合せを行い、第1の判定が否定された場合、信頼度があらかじめ定められたしきい値Th2以上となる基準点についての第1の動きM1に基づいて位置合せを行うことにより、何らかの原因によりカメラ14の動きが検出できない場合であっても、カメラ14の動きに対して精度よくシミュレーション情報S0を追随させることができる。
なお、上記実施形態においては、信頼度の算出があらかじめ定められた回数繰り返された場合、信頼度の算出に際して、それまでよりも第1の画像T1と第2の画像T2との間隔を大きくしてもよい。例えば、第2の画像T2を第1の画像T1の時間的に次のフレームとしていた場合、あらかじめ定められた数離れたフレームを第2の画像T2としてもよい。これにより、信頼度の算出の頻度を小さくすることができるため、信頼度の算出のための演算量を低減することができる。また、信頼度の更新はあらかじめ定められた回数繰り返されているため、更新された信頼度の精度も維持されることとなる。
また、上記実施形態においては、映像L0に含まれる不変点を用いて第2の動きM2を検出しているが、被検体7に複数のマーカを付与してもよい。図9はマーカが付与された被検体7を撮影することにより取得される映像を示す図である。図9に示す映像L0には、肝臓を囲むように4つのマーカ40が付与されている。このようにマーカ40を付与することにより、映像L0に含まれるマーカ40を不変点として用いることができる。また、このようにマーカ40を付与した際には、複数のマーカ40に囲まれた領域内に複数の基準点を設定することが好ましい。これにより、カメラ14の動きと基準点の動きとが比較的連動されたものとなるため、信頼度をより精度よく算出することができる。
また、上記実施形態においては、初期画像Tfに設定された基準点を用いて基準点の評価および位置合せを行っているが、新たな第1の画像T1に対して新たに基準点を設定してもよい。この場合、演算時間の短縮のために、新たな第1の画像T1上のあらかじめ定められた複数の座標位置を基準点として設定すればよい。この場合、複数の基準点が等間隔で並ぶように座標位置を決定してもよく、ランダムに座標位置を決定してもよい。なお、このように新たな第1の画像T1に新たに基準点を設定する場合、映像L0に含まれる同一の位置に継続して基準点が設定されないこととなる。このため、複数の基準点のそれぞれにおいて算出された信頼度を累積保存することにより信頼度を更新することに代えて、複数の基準点のそれぞれにおいて新たに算出された信頼度により、保存された信頼度を置換することにより、信頼度を更新することが好ましい。
また、上記実施形態においては、タブレット端末に映像L0およびシミュレーション情報S0を重畳表示しているが、映像L0をヘッドマウントディスプレイに表示する際のシミュレーション情報S0との位置合せを行う場合にも本発明を適用できる。また、映像L0を、手術台の上部に設置されたカメラにより撮影し、撮影により取得した画像を手術室内あるいは手術室外のディスプレイに表示する際のシミュレーション情報S0との位置合せを行う場合にも本発明を適用できる。この場合、本実施形態による位置合せ装置1はコンピュータにインストールされ、コンピュータにおいて映像L0とシミュレーション情報S0との位置合せが行われ、コンピュータに接続されたヘッドマウントディスプレイおよびディスプレイはコンピュータに、映像L0とシミュレーション情報S0とが重畳表示される。
また、上記実施形態においては、シミュレーション情報S0として、3次元画像V0から抽出した肝臓の投影像を用いているが、これに限定されるものではなく、PET検査または核医学検査等により取得される機能3次元画像をシミュレーション情報として用いてもよい。また、シミュレーション情報S0としては、画像情報に限定されるものではなく、切除位置を表す線、矢印等の記号、あるいは切除位置周囲の部位および組織名等の文字情報を用いてもよい。また、画像情報、記号および文字情報を併せてシミュレーション情報として用いるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、シミュレーション情報取得部22においてシミュレーション情報S0を生成しているが、位置合せ装置1とは別個に設けられたシミュレーション情報取得装置において、シミュレーション情報S0を生成するようにしてもよい。この場合、シミュレーション情報取得部22は、シミュレーション情報S0を生成する必要がなくなるため、装置の構成を簡易なものとすることができる。
また、上記実施形態においては、シミュレーション情報S0を平行移動、回転移動、拡大縮小および向きを変更して初期位置合せを行っているが、各種方向を向いた複数のシミュレーション情報を用意しておき、初期位置合せ時の映像L0に含まれる対象部位の向きに最も一致した向きのシミュレーション情報を選択して初期位置合せを行うようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、肝臓に含まれる肝動脈等を抽出してシミュレーション情報S0に含めるようにしているが、手術の対象部位である肝臓のみを抽出し、肝臓のみの3次元形状を表す画像をシミュレーション情報S0として用いるようにしてもよい。この場合においても、シミュレーション情報S0は、肝臓の輪郭のみを含むものであってもよい。
また、上記実施形態においては、手術対象部位として肝臓を用いているが、これに限定されるものではなく、任意の部位を手術の対象とする場合における、映像L0とシミュレーション情報S0とを重畳表示する際に、本発明を適用することができる。
以下、本発明の実施形態の効果について説明する。
複数の基準点のそれぞれについての信頼度を更新することにより、最新の信頼度に基づいて、基準点の動きの評価を行うことができる。
また、信頼度の算出があらかじめ定められた第1の回数繰り返された場合、累積保存された信頼度を初期化することにより、例えば、映像が大きく変化した場合であっても、改めて信頼度を算出し直すことができるため、精度のよい信頼度の算出を継続することができる。
また、信頼度の算出があらかじめ定められた第2の回数繰り返された場合、信頼度の算出が第2の回数繰り返される前よりも、第1の画像と第2の画像との間隔を大きくすることにより、信頼度の算出の頻度を小さくすることができるため、信頼度の算出のための演算量を低減することができる。また、信頼度の更新はあらかじめ定められた第2の回数繰り返されているため、更新された信頼度の精度も維持されることとなる。
また、第1の画像および第2の画像のそれぞれに含まれる不変点の動きに基づいて、撮影手段の動きを検出することにより、撮影手段の動きを精度よく検出することができる。
また、第1の画像における複数のマーカにより囲まれた領域内に複数の基準点を設定することにより、撮影手段の動きと基準点の動きとが連動されたものとなるため、信頼度をより精度よく算出することができる。
また、第2の動き検出手段を、撮影手段に設けられ、撮影手段の動きを検出するセンサとすることにより、演算を行うことなく迅速に撮影手段の動きを検出することができる。
また、第2の動きが検出されたか否かの第1の判定を行うに際し、第1の判定が肯定された場合、第2の動きに基づいて、映像に含まれる対象物とシミュレーション情報とを位置合せし、第1の判定が否定された場合、信頼度があらかじめ定められた第2のしきい値以上となる基準点についての第1の動きに基づいて、映像に含まれる対象物とシミュレーション情報とを位置合せすることにより、何らかの原因により撮影手段の動きが検出できない場合であっても、撮影手段の動きに起因する映像の動きに対して精度よくシミュレーション情報を追随させることができる。
また、信頼度が第2のしきい値以上となる基準点が存在するか否かの第2の判定を行うに際し、第1の判定が否定され、かつ第2の判定が肯定された場合、信頼度が第2のしきい値以上となる基準点の動きに基づいて、映像に含まれる対象物とシミュレーション情報とを位置合せし、第1の判定が否定され、かつ第2の判定が否定された場合、警告を行うことにより、撮影手段の動きが検出できず、かつ基準点の動きに対する信頼度も低いことを操作者に知らせることができる。これにより、操作者は初期位置合せをやり直す等の処置を執ることができる。
1 位置合せ装置
2 3次元画像撮影装置
3 画像保管サーバ
4 ネットワーク
11 CPU
12 メモリ
13 ストレージ
14 カメラ
15 ディスプレイ
16 入力部
17 モーションセンサ
21 画像取得部
22 シミュレーション情報取得部
23 初期位置合せ部
24 位置合せ部
25 第1の動き検出部
26 第2の動き検出部
27 信頼度算出部
28 信頼度更新部

Claims (18)

  1. 撮影時刻が異なる2以上の画像からなる映像を取得する撮影手段と、
    前記映像を構成する画像のうち、第1の画像と該第1の画像と時間的に異なる第2の画像とを比較して、前記第1の画像と前記第2の画像との間における、前記第1の画像上の複数の基準点のそれぞれの動きを第1の動きとして検出する第1の動き検出手段と、
    前記第1の画像および前記第2の画像を取得した際の、前記撮影手段の動きである第2の動きを検出する第2の動き検出手段と、
    前記第1の動きと前記第2の動きとを比較して、前記基準点のそれぞれの動きに対する信頼度を算出する信頼度算出手段とを備えたことを特徴とする基準点評価装置。
  2. 前記信頼度算出手段により算出された、前記複数の基準点のそれぞれについての信頼度を更新する信頼度更新手段をさらに備えた請求項1記載の基準点評価装置。
  3. 前記信頼度更新手段は、前記映像を構成する時間的に連続する画像をそれぞれ前記第1の画像とすることによる前記第1の動きの検出、前記第2の動きの検出および前記信頼度の算出を繰り返すことにより、前記信頼度を更新する請求項2記載の基準点評価装置。
  4. 前記信頼度更新手段は、前記繰り返しにより算出された信頼度を前記複数の基準点のそれぞれと対応づけて累積保存することにより、前記信頼度を更新する請求項3記載の基準点評価装置。
  5. 前記信頼度更新手段は、前記信頼度の算出があらかじめ定められた第1の回数繰り返された場合、前記累積保存された信頼度を初期化する請求項4記載の基準点評価装置。
  6. 前記第1の動き検出手段は、前記信頼度の算出があらかじめ定められた第2の回数繰り返された場合、前記信頼度の算出が該第2の回数繰り返される前よりも、前記第1の画像と前記第2の画像との間隔を大きくする請求項3から5のいずれか1項記載の基準点評価装置。
  7. 前記信頼度算出手段は、前記更新された信頼度があらかじめ定められた第1のしきい値よりも小さい基準点を、前記信頼度の算出から除外する請求項2から6のいずれか1項記載の基準点評価装置。
  8. 前記第2の動き検出手段は、前記第1の画像および前記第2の画像のそれぞれに含まれる不変点の動きに基づいて、前記撮影手段の動きを検出する請求項1から7のいずれか1項記載の基準点評価装置。
  9. 前記不変点は、前記撮影手段の撮影範囲に設置された複数のマーカである請求項8記載の基準点評価装置。
  10. 前記第1の動き検出手段は、前記第1の画像における、前記複数のマーカにより囲まれた領域内に前記複数の基準点を設定する請求項9記載の基準点評価装置。
  11. 前記第2の動き検出手段は、前記撮影手段に設けられた、該撮影手段の動きを検出するセンサである請求項1から7のいずれか1項記載の基準点評価装置。
  12. 請求項1から11のいずれか1項記載の基準点評価装置と、
    前記映像に含まれる対象物のシミュレーション情報を取得するシミュレーション情報取得手段と、
    前記映像に含まれる前記対象物と前記シミュレーション情報との初期位置合せをする初期位置合せ手段と、
    前記第2の動きに基づいて、前記映像に含まれる前記対象物と前記シミュレーション情報とを位置合せする位置合せ手段とを備えたことを特徴とする位置合せ装置。
  13. 前記位置合せ手段は、前記第2の動きが検出可能か否かの第1の判定を行い、該第1の判定が肯定された場合、前記第2の動きに基づいて、前記映像に含まれる前記対象物と前記シミュレーション情報とを位置合せし、前記第1の判定が否定された場合、前記信頼度があらかじめ定められた第2のしきい値以上となる基準点についての第1の動きに基づいて、前記映像に含まれる前記対象物と前記シミュレーション情報とを位置合せする請求項12記載の位置合せ装置。
  14. 前記位置合せ手段は、前記信頼度が前記第2のしきい値以上となる基準点が存在するか否かの第2の判定を行い、前記第1の判定が否定され、かつ前記第2の判定が肯定された場合、前記信頼度が前記第2のしきい値以上となる基準点の動きに基づいて、前記映像に含まれる前記対象物と前記シミュレーション情報とを位置合せし、前記第1の判定が否定され、かつ前記第2の判定が否定された場合、警告を行う請求項13記載の位置合せ装置。
  15. 撮影時刻が異なる2以上の画像からなる映像を取得するステップと、
    前記映像を構成する画像のうち、第1の画像と該第1の画像と時間的に異なる第2の画像とを比較して、前記第1の画像と前記第2の画像との間における、前記第1の画像上の複数の基準点のそれぞれの動きを第1の動きとして検出するステップと、
    前記第1の画像および前記第2の画像を取得した際の、前記撮影手段の動きである第2の動きを検出するステップと、
    前記第1の動きと前記第2の動きとを比較して、前記基準点のそれぞれの動きに対する信頼度を算出するステップとを有することを特徴とする基準点評価方法。
  16. 請求項15記載の基準点評価方法により、前記第1の動きの検出、前記第2の動きの検出、および前記信頼度の算出を行うステップと、
    前記映像に含まれる対象物のシミュレーション情報を取得するステップと、
    前記映像に含まれる前記対象物と前記シミュレーション情報との初期位置合せをするステップと、
    前記第2の動きに基づいて、前記映像に含まれる前記対象物と前記シミュレーション情報とを位置合せするステップとを有することを特徴とする位置合せ方法。
  17. 撮影時刻が異なる2以上の画像からなる映像を取得する手順と、
    前記映像を構成する画像のうち、第1の画像と該第1の画像と時間的に異なる第2の画像とを比較して、前記第1の画像と前記第2の画像との間における、前記第1の画像上の複数の基準点のそれぞれの動きを第1の動きとして検出する手順と、
    前記第1の画像および前記第2の画像を取得した際の、前記撮影手段の動きである第2の動きを検出する手順と、
    前記第1の動きと前記第2の動きとを比較して、前記基準点のそれぞれの動きに対する信頼度を算出する手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする基準点評価プログラム。
  18. 請求項17記載の基準点評価プログラムにより、前記第1の動きの検出、前記第2の動きの検出、および前記信頼度の算出を行う手順と、
    前記映像に含まれる対象物のシミュレーション情報を取得する手順と、
    前記映像に含まれる前記対象物と前記シミュレーション情報との初期位置合せをする手順と、
    前記第2の動きに基づいて、前記映像に含まれる前記対象物と前記シミュレーション情報とを位置合せする手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする位置合せプログラム。
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