JP2017042144A - 経口組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】体質を改善する効果に優れた経口組成物の提供。
【解決手段】ブドウ種子エキス末、鹿角霊芝末、高麗人参根エキス末、ガジュツ末、及び納豆菌培養エキス末を含有し、該含有物が、1粒当たり0.01〜0.4gである錠剤、又は1包当たり0.05〜3gである、包材に包装された粉末又は顆粒、更に容器の1個当たり0.05〜3gである、容器に入れられた液体の形態の、機能性食品又は食事サプリメントである経口組成物。
【選択図】なし
【解決手段】ブドウ種子エキス末、鹿角霊芝末、高麗人参根エキス末、ガジュツ末、及び納豆菌培養エキス末を含有し、該含有物が、1粒当たり0.01〜0.4gである錠剤、又は1包当たり0.05〜3gである、包材に包装された粉末又は顆粒、更に容器の1個当たり0.05〜3gである、容器に入れられた液体の形態の、機能性食品又は食事サプリメントである経口組成物。
【選択図】なし
Description
本発明は、体質を改善する機能性食品や食事サプリメント等として有用な、経口組成物に関する。
ブドウ種子には、抗酸化作用物質であるポリフェノール類のプロアントシアニジンが豊富に含まれ、これは血管治療の医薬品にも使用されている。また、動脈硬化予防を示唆する「フレンチパラドクス」の主役成分としても注目されている。ブドウ種子エキスには、抗動脈硬化症食品(特許文献1)、血液流動性改善剤(特許文献2)、血糖値上昇抑制(特許文献3)、美白健康食品(特許文献4)、血中アディポネクチン量増加剤(特許文献5)などについての報告がある。
霊芝は、古来、中国の医学書、神農本草軽や本草網目にも不老不死の妙薬(上薬)と記された生薬である。霊芝には、中性脂肪蓄積抑制剤(特許文献6)、免疫賦活作用(特許文献7)などについての報告がある。
高麗人参は昔から滋養強壮、疲労回復に効果があるということはよく知られており、その他にも、高血圧の緩和、低血圧、貧血などに良いとされ、血液の循環を良くする作用があり、頭痛や肩こり、冷え性などの改善や、動脈硬化の予防などにも良いとされている。また、鎮静作用もある為、胃腸等の不快な症状にも効果があり、更年期障害の症状改善にも良いとされている。また、健康面だけではなく、新陳代謝を活発にする効果もあるので、美容、美肌・アンチエイジングにも効果が期待できる。高麗人参には、血圧降下用組成物(特許文献8)、血行促進用組成物(特許文献9)などについての報告がある。
紫ウコンは耐寒性が大変低いために生育や保存がとても困難で、ウコンの中では非常に希少価値の高い種類とされている。紫ウコンの生薬名はガジュツである。ガジュツ(紫ウコン)には、生活習慣病の予防改善剤(特許文献10)、疲労予防用内服用組成物(特許文献11)などについての報告がある。
納豆には様々な健康効果をもつ有効成分が含まれている。特に納豆のネバネバ成分に含まれているナットウキナーゼには血栓融解効果が知られている。ナットウキナーゼは腸内にある血栓融解酵素を刺激して活性化させ血栓の融解を促進する。更にナットウキナーゼ自身が吸収され血液中で血栓を融解する働きがある。ナットウキナーゼの特徴は、点滴で使われる血栓治療薬であるウキロナーゼなどとちがい、経口摂取で効果を発揮することである。また、納豆菌が産生するビタミンK2はカルシウムを骨に定着させるのに必要な栄養素であり、骨を丈夫にする。また、同じく納豆菌が産生するピコリン酸には強力は抗菌効果がありO157大腸菌や食中毒などの予防に効果的である。更に、納豆菌自体が腸内の善玉菌を増やし悪玉菌を減らすプロバイオティクス効果を有する。納豆(納豆菌)には、抗骨粗鬆症組成物(特許文献12)、血栓性疾患予防食品(特許文献13)などについての報告がある。
上記に説明したように、ブドウ種子、霊芝、高麗人参、紫ウコン(ガジュツ)、納豆菌やその産生物には、それぞれ各種の効果が期待され、従来、健康食品などとしても利用されていた。しかしながら、個々に摂取しただけではそれらの活性が十分に引き出されているとはいい難かった。
本発明の目的は、ブドウ種子、霊芝、高麗人参、紫ウコン(ガジュツ)、納豆菌やその産生物を利用して、摂取し易く、体質を改善する効果に優れた経口組成物を提供することにある。
上記目的のため、本発明は、ブドウ種子エキス末、鹿角霊芝末、高麗人参根エキス末、ガジュツ末、及び納豆菌培養エキス末を含有することを特徴とする経口組成物を提供するものである。
本発明の経口組成物は、体質改善用であることが好ましい。
また、機能性食品又は食事サプリメントであることが好ましい。
また、錠剤の形態であって、前記ブドウ種子エキス末、前記鹿角霊芝末、前記高麗人参根エキス末、前記ガジュツ末、及び前記納豆菌培養エキス末の合計量が、該錠剤の1粒当たり0.01〜0.4gであることが好ましい。
また、包材に包装された粉末又は顆粒の形態であって、前記ブドウ種子エキス末、前記鹿角霊芝末、前記高麗人参根エキス末、前記ガジュツ末、及び前記納豆菌培養エキス末の合計量が、該包材の1包当たり0.05〜3gであることが好ましい。
また、容器に入れられた液体の形態であって、前記ブドウ種子エキス末、前記鹿角霊芝末、前記高麗人参根エキス末、前記ガジュツ末、及び前記納豆菌培養エキス末の合計量が、該容器の1個当たり0.05〜3gであることが好ましい。
本発明によれば、摂取し易く、体質を改善する機能性食品や食事サプリメント等として有用な、経口組成物を提供することができる。
本発明に用いるブドウ種子エキス末とは、ブドウ種子を好ましくは粉砕して水、エタノール、含水エタノール等の溶媒によって抽出したエキスの乾燥末をいう。その品質規格としては、ポリフェノール類であるプロアントシアニジンの含量が目安であり、5〜100質量%であることが好ましく、30〜100質量%であることがより好ましい。エキスは所望によりポリフェノール類であるプロアントシアニジン含量が高められるように精製してもよい。また、乾燥末は所望により篩にかけて所定粒度のものを選別してもよい。なお、本明細書においては、特にことわりがない限り、「質量%」による値は乾燥物換算の値を意味する。
本発明に用いる鹿角霊芝末とは、鹿角霊芝を、好ましくは粗砕や滅菌をして、粉砕して得られた乾燥末をいう。乾燥末は、その粉砕工程の途中や乾燥末にしたのちに、所望により篩にかけて所定粒度のものを選別してもよい。なお、鹿角霊芝とは、霊芝の(マンネン茸、Ganoderma lucidum)の子実体の傘がまだ開いていない状態のものをいう。
本発明に用いる高麗人参根エキス末とは、高麗人参の根を好ましくは粉砕して水、エタノール、含水エタノール等の溶媒によって抽出したエキスの乾燥末をいう。エキスは所望によりサポニン類であるジンセノサイド含量が高められるように精製してもよい。また、更に酵素処理や発酵処理を施してもよい。また、乾燥末は所望により篩にかけて所定粒度のものを選別してもよい。
本発明に用いるガジュツ末とは、紫ウコンを、好ましくは粗砕や滅菌をして、粉砕して得られた乾燥末をいう。乾燥末は、その粉砕工程の途中や乾燥末にしたのちに、所望により篩にかけて所定粒度のものを選別してもよい。
本発明に用いる納豆菌培養エキス末とは、納豆菌(例えばBacillus subtilis natto)を適当な培地で培養した培養物、培養液(培養上清)、もしくは場合によってはそれらから水、エタノール、含水エタノール等の溶媒によって抽出したエキスの乾燥末をいう。エキスは所望によりナットウキナーゼ活性が高められるように精製してもよい。また、乾燥末は所望により篩にかけて所定粒度のものを選別してもよい。なお、ナットウキナーゼ活性はフィブリン分解ユニットによって表わされ、フィブリノーゲン溶液とトロンビン溶液とを反応させて生じさせた所定濃度のフィブリン溶液に、試料を添加して所定時間経過後に、フィブリンの分解に伴って増加する低分子分解産物(酸可溶性)の量を、分光吸光度計で吸光度(例えば波長275nm)を測定するなどして求め、予め規格されたユニット単位に当てはめることにより求められる。
本発明の経口組成物は、上記に説明した、ブドウ種子エキス末、鹿角霊芝末、高麗人参根エキス末、ガジュツ末、及び納豆菌培養エキス末を含有し、経口用とされた組成物である。そして、それをヒトやペット等動物が経口的に摂取することで体質改善の効果が得られる。より具体的には、本発明の経口組成物は、後述の実施例で示されるように、体質改善のなかでも、疲労感がある、疲れやすい、朝の目覚めが良くない、目の疲れを感じる、肩こりや腰痛がある、胃腸の調子が悪い、冷えを感じる、寝つきが悪い、便秘をしやすい、むくみやすい、肌のトラブルがある、髪にハリ、ツヤがない、歯茎から血が出る、頭痛や偏頭痛がある、口臭が気になる、下痢をしやすい、めまいを感じる、筋肉の衰えを感じる、体臭が気になる、口内炎ができやすい、血圧が気になる、風邪を引きやすい、関節痛が気になる、二日酔いになりやすい、アレルギーがある、貧血を起こしやすい、更年期障害を感じる、生理痛、生理不順がある、痔になりやすい、などの症状の改善のために効果がある。また、疲労感がある、疲れやすい、朝の目覚めが良くない、目の疲れを感じる、肩こりや腰痛がある、胃腸の調子が悪い、冷えを感じる、寝つきが悪い、便秘をしやすい、むくみやすい、肌のトラブルがある、髪にハリ、ツヤがない、歯茎から血が出る、頭痛や偏頭痛がある、口臭が気になる、下痢をしやすい、めまいを感じる、筋肉の衰えを感じる、体臭が気になる、などの症状の改善のために顕著な効果がある。特に、抗疲労、睡眠改善、冷え症改善、便秘改善、整腸、頭痛改善、むくみ改善、二日酔い改善、抗アレルギー、抗貧血、更年期障害の改善、などの症状の改善のために効果がある。
本発明の経口組成物の形状に特に制限はなく、乾燥末を混合した、そのままであってもよく、適宜、経口用として適当な賦形剤や結着剤や分散剤や乳化剤などの使用により、全体として固形状、半固形状、液体状(懸濁・分散状)、ゼリー状、ペースト状、クリーム状など、いずれの形状に調製してもよく、あるいは医薬的に許容される基材や担体を用いて、錠剤、顆粒剤、散剤、液剤、粉末、顆粒、カプセル剤、ゼリー状剤など、いずれの剤形に調製してもよい。
ただし、体質改善のため有効量を所定期間にわたって効率的に摂取できる形態であるためには、上記に説明した、ブドウ種子エキス末、鹿角霊芝末、高麗人参根エキス末、ガジュツ末、及び納豆菌培養エキス末は、それらの合計で、経口組成物中に50〜100質量%含有していることが好ましく、60〜90質量%含有していることがより好ましく、70〜80質量%含有していることが更により好ましい。
より具体的には、ブドウ種子エキス末は、経口組成物中に5〜60質量%含有していることが好ましく、10〜40質量%含有していることがより好ましく、15〜35質量%含有していることが更により好ましい。
また、鹿角霊芝末は、経口組成物中に5〜50質量%含有していることが好ましく、10〜40質量%含有していることがより好ましく、15〜30質量%含有していることが更により好ましい。
また、高麗人参根エキス末は、経口組成物中に2.5〜40質量%含有していることが好ましく、5〜30質量%含有していることがより好ましく、5〜20質量%含有していることが更により好ましい。
また、ガジュツ末は、経口組成物中に2.5〜30質量%含有していることが好ましく、5〜20質量%含有していることがより好ましく、5〜15質量%含有していることが更により好ましい。
また、納豆菌培養エキス末は、経口組成物中に2.5〜30質量%含有していることが好ましく、5〜20質量%含有していることがより好ましく、5〜15質量%含有していることが更により好ましい。
また、錠剤の形態であれば、上記に説明した、ブドウ種子エキス末、鹿角霊芝末、高麗人参根エキス末、ガジュツ末、及び納豆菌培養エキス末の合計量が、その錠剤の1粒当たり0.01〜0.4gであることが好ましく、1粒当たり0.05〜0.3gであることがより好ましい。
また、包材に包装された粉末又は顆粒の形態であれば、上記に説明した、ブドウ種子エキス末、鹿角霊芝末、高麗人参根エキス末、ガジュツ末、及び納豆菌培養エキス末の合計量が、1包当たり0.05〜3gであることが好ましい。
また、容器に入れられた液体(懸濁・分散液)の形態であれば、上記に説明した、ブドウ種子エキス末、鹿角霊芝末、高麗人参根エキス末、ガジュツ末、及び納豆菌培養エキス末の合計量が、その容器の1個当たり0.05〜3gであることが好ましい。
本発明の経口組成物を使用する形態については、特に制限はなく、例えば機能性食品又は食事サプリメント、一般用医薬品などとして、利用者の自己判断のもと適宜必要があると思われたときに摂取するようにしてもよいし、医師やその他の高度な知識と経験を有する者の判断のもとに摂取するようにして用いる、処方箋医薬などとして使用してもよい。また、ヒトだけでなく動物にも利用可能であり、ペット動物用の飼料サプリメントなどとしても利用することができる。
ただし、体質改善のためには、1日の生活リズムのなかで食事などとともにできるだけ習慣的に摂取するようにしたほうがよい。摂取量としては、摂取する者の年齢、体調などの条件によっても多少異なる場合もあるが、おおよそ大人であれば1日に、上記に説明した、ブドウ種子エキス末、鹿角霊芝末、高麗人参根エキス末、ガジュツ末、及び納豆菌培養エキス末の合計で、0.05〜5g摂取することが好ましく、0.5〜2g摂取することが好ましい。
以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、これらの実施例は本発明の範囲を限定するものではない。
<製造例1>
表1に示す配合で、常法により、ブドウ種子エキス末、鹿角霊芝末、高麗人参根エキス末、ガジュツ末、及び納豆菌培養エキス末を含有する、1粒250mgの錠剤を製造した。
表1に示す配合で、常法により、ブドウ種子エキス末、鹿角霊芝末、高麗人参根エキス末、ガジュツ末、及び納豆菌培養エキス末を含有する、1粒250mgの錠剤を製造した。
<試験例1>
製造例1で調製した錠剤を1回4粒を一日1回1〜2週間にわたって39人のパネラーに服用してもらい、各自、表2に示す各症状に関して、錠剤の摂取前と後で改善の変化があったかどうか1〜5点の段階評価で自己申告してもらい、摂取前より摂取後で数値が下がったものを効果ありと評価した。
製造例1で調製した錠剤を1回4粒を一日1回1〜2週間にわたって39人のパネラーに服用してもらい、各自、表2に示す各症状に関して、錠剤の摂取前と後で改善の変化があったかどうか1〜5点の段階評価で自己申告してもらい、摂取前より摂取後で数値が下がったものを効果ありと評価した。
表2に示すように、製造例1で調製した錠剤には体質を改善する効果がみとめられた。
Claims (6)
- ブドウ種子エキス末、鹿角霊芝末、高麗人参根エキス末、ガジュツ末、及び納豆菌培養エキス末を含有することを特徴とする経口組成物。
- 体質改善用である請求項1記載の経口組成物。
- 機能性食品又は食事サプリメントである請求項1又は2記載の経口組成物。
- 錠剤の形態であって、前記ブドウ種子エキス末、前記鹿角霊芝末、前記高麗人参根エキス末、前記ガジュツ末、及び前記納豆菌培養エキス末の合計量が、該錠剤の1粒当たり0.01〜0.4gである請求項1〜3のいずれか1つに記載の経口組成物。
- 包材に包装された粉末又は顆粒の形態であって、前記ブドウ種子エキス末、前記鹿角霊芝末、前記高麗人参根エキス末、前記ガジュツ末、及び前記納豆菌培養エキス末の合計量が、該包材の1包当たり0.05〜3gである請求項1〜3のいずれか1つに記載の経口組成物。
- 容器に入れられた液体の形態であって、前記ブドウ種子エキス末、前記鹿角霊芝末、前記高麗人参根エキス末、前記ガジュツ末、及び前記納豆菌培養エキス末の合計量が、該容器の1個当たり0.05〜3gである請求項1〜3のいずれか1つに記載の経口組成物。
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- 2015-08-28 JP JP2015169699A patent/JP2017042144A/ja active Pending
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