JP2017040230A - 内燃機関およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】アクセルオフ時の排気ガス浄化装置の保温に起因するEGRクーラーの閉塞を防止することができる内燃機関およびその制御方法を提供する。
【解決手段】制御装置41が、検出器40で検出した含有量CHCおよび運転者の操作するアクセルペダル42のアクセル開度Accの両方をモニタリングし、アクセルオフ時の含有量CHCが予め設定した閾値Ca未満になった場合に、EGRバルブ33を開弁してEGR通路31を開放する制御を行う一方、アクセルオフ時の含有量CHCが閾値Ca以上になった場合に、EGRバルブ33を閉弁してEGR通路31を閉鎖する制御を行うように構成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関およびその制御方法に関し、より詳細には、アクセルオフ時の排気ガス浄化装置の保温に起因するEGRクーラーの閉塞を防止する内燃機関およびその制御方法に関する。
エンジン(内燃機関)には、排気通路に排出された排気ガスの一部を、EGRガスとして吸気通路に供給するEGRシステムが搭載されている。このEGRシステムは、EGR通路に介設されたEGRクーラーでEGRガスを冷却することで、EGRガスの気筒への充填率を向上し、排気ガス中の窒素酸化物を低減している。
EGRガスに有機化合物である炭化水素(HC)が高濃度に存在すると、その有機化合物がEGRクーラーの内部で凝縮し、堆積後に酸化や熱分解などによりバインダーとなって微粒子状物質(PM)同士を結合し、堆積物として固形化、固定化する。このため、EGRシステムでは、EGRクーラーに堆積物が過度に堆積するとEGRクーラーが閉塞するという問題があった。
これに関して、EGRガスに含有される炭化水素の含有量が所定値より大きい場合に、EGRバルブを閉弁してEGR通路を閉鎖することで、エンジンの気筒で燃焼する混合気の温度を昇温させる装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この装置は、EGRガス中の炭化水素の含有量が多い場合には、EGR通路を閉鎖することで、EGRクーラーでそのEGRガスを冷却させないようにして、EGRクーラーの閉塞を防止している。
一方、運転者が走行中にアクセルペダルを離したアクセルオフ時に、排気通路の下流側に配置された排気ガス浄化装置の温度が低下するという問題があった。特に、排気ガス浄化装置として排気ガス中の粒子状物質を捕集する捕集フィルタを備える場合に、その捕集フィルタで捕集された粒子状物質を燃焼除去する再生制御中に温度が低下すると、粒子状物質を燃焼除去できずに、再生制御が完了しない。
これに関して、本発明の発明者は、アクセルオフ時に、EGRバルブを開弁してEGRガスを意図的に還流させることで、排気ガス浄化装置を保温することを見出した。
ところで、特許文献1に記載の装置は、EGRガス中の炭化水素の含有量が多い場合のEGR通路の閉鎖を、エンジンの気筒の内部で燃料が燃焼している場合に限定している。そのため、上記の装置では、アクセルオフ時に、EGRバルブを開弁してEGRガスを意図的に還流させようとすると、排気ガス浄化装置を保温している間にEGRクーラーに炭化水素が過度に堆積してEGRクーラーを閉塞するという問題があった。
特開2010−121493号公報
本発明の目的は、アクセルオフ時の排気ガス浄化装置の保温に起因するEGRクーラー
の閉塞を防止することができる内燃機関およびその制御方法を提供することである。
上記の目的を達成する本発明の内燃機関は、気筒から排出された排気ガスが通過する排気通路に配置された排気ガス浄化装置と、この排気ガス浄化装置の上流側の前記排気通路の中途の位置から分岐して気筒に吸入される吸気が通過する吸気通路の中途の位置に接続されたEGR通路と、このEGR通路を通過するEGRガスが内部を通過するEGRクーラーと、前記EGR通路を流れるEGRガスの量を調整するEGRバルブと、を備えた内燃機関において、前記EGRクーラーを通過するEGRガスに含まれる炭化水素の含有量を直接的または間接的に検出する検出器と、この検出器で検出した前記含有量および運転者の操作するアクセルペダルのアクセル開度の両方をモニタリングする制御装置と、を備え、前記制御装置が、前記アクセル開度がゼロになって前記気筒の内部で燃焼する気筒内燃焼燃料の噴射が停止するアクセルオフ時の前記含有量が予め設定した閾値未満になった場合に、前記EGRバルブを開弁して前記EGR通路を開放する制御を行う一方、前記アクセルオフ時の前記含有量が前記閾値以上になった場合に、前記EGRバルブを閉弁して前記EGR通路を閉鎖する制御を行うことを特徴とするものである。
また、上記の目的を達成する本発明の内燃機関の制御方法は、気筒から排気通路に排出された排気ガスの一部を、その排気通路の中途の位置から分岐して吸気通路の中途の位置に接続されるEGR通路に介設されたEGRクーラーで冷却して、EGRガスとして前記吸気通路から前記気筒に吸入される吸気に混合する内燃機関の制御方法において、運転者の操作するアクセルペダルのアクセル開度に基づいて、そのアクセル開度がゼロになって前記気筒の内部で燃焼する気筒内燃焼燃料の噴射が停止するアクセルオフ時か否かを判定するステップと、前記EGR通路を通過するEGRガスに含まれる炭化水素の含有量を検出し、その含有量と予め設定した閾値とを比較するステップと、前記アクセルオフ時の前記含有量が前記閾値未満になった場合に、前記EGR通路に介設されたEGRバルブを開弁して、前記EGR通路を開放するステップと、前記アクセルオフ時の前記含有量が前記閾値以上になった場合に、前記EGRバルブを閉弁して、前記EGR通路を閉鎖するステップと、を含むことを特徴とする方法である。
この内燃機関およびその制御方法によれば、アクセルオフ時に、EGRガス中の炭化水素の含有量がEGRクーラーの堆積に影響が無い量であれば、EGRガスを還流させることで、アクセルオフ時で気筒内への燃料の噴射が停止していても、排気ガス浄化装置を保温することができる。
一方、アクセルオフ時に、EGRガス中の炭化水素の含有量がEGRクーラーの堆積に影響がある量であれば、EGRバルブを閉弁してEGR通路を閉鎖することで、EGRガスがEGRクーラーに流入することを回避して、EGRクーラーに炭化水素が堆積することを防止できる。
これにより、アクセルオフ時に排気ガス浄化装置を保温することができるとともに、その保温に起因するEGRクーラーの閉塞を防止することができる。
EGRガス中の炭化水素の含有量がEGRクーラーの堆積に影響がある量になる場合は、未燃焼燃料を捕集フィルタの上流側に配置した酸化触媒で酸化して、捕集フィルタに堆積した粒子状物質を燃焼除去する再生制御を行っている最中に特に顕著になる。そのため、この再生制御中のアクセルオフ時のEGRガス中の炭化水素の含有量に基づいて、EGRバルブを開閉することが望ましい。
このようにすることで、再生制御中のアクセルオフ時に排気ガス浄化装置を保温することができるとともに、その保温に起因するEGRクーラーの閉塞を防止することができる。
本発明の実施形態のエンジンを例示する構成図である。 図1の制御装置を例示する構成図である。 本発明の実施形態のエンジンの制御方法を例示するフロー図である。 本発明の実施形態のエンジンの制御方法を例示するフロー図である。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は本発明の実施形態からなるエンジン10を例示している。このエンジン10は、EGRシステム30により、排気通路19に排出された排気ガスG1の一部をEGRガスG2として吸気通路11に還流するものである。
なお、以下では、外部へ排出される排気ガスと還流されるEGRガスとを区別するために、外部へ排出される排気ガスはG1とし、還流するEGRガスはG2とする。また、炭化水素(HC)の含有量CHCは、EGRガスG2中の炭化水素の体積濃度、質量濃度、および質量流量などを例示できるが、以下では、EGRガスG2に対する体積濃度として、単位をppmとする。
エンジン10においては、吸気通路11へ吸入された吸気A1が、ターボチャージャー12のコンプレッサ12aにより圧縮されて高温になり、インタークーラ13で冷却される。その後、この吸気A1は、インテークマニホールド14を経てエンジン本体15の気筒16に供給される。気筒16に供給された吸気A1は、燃料噴射弁17から噴射された燃料と混合されて燃焼して熱エネルギーを発生させた後に、排気ガスG1となる。
そして、その排気ガスG1は、エキゾーストマニホールド18を経由して排気通路19へ排気されて、ターボチャージャー12のタービン12bを駆動した後に排気ガス浄化装置20で浄化されてから大気中へ放出される。
なお、この排気ガス浄化装置20としては、排気ガスG1に含有される炭化水素(HC)を酸化する酸化触媒21と排気ガスG1に含有される粒子状物質(PM)を捕集する捕集フィルタ22とを有したものを例示できる。また、この排気ガス浄化装置20は、尿素水などの還元剤により排気ガスG1に含有される窒素酸化物を還元する選択的還元触媒を有してもよい。
また、排気ガスG1の一部は、EGRシステム30によりEGRガスG2として排気通路19から吸気通路11に還流される。EGRシステム30は、EGR通路31とEGRクーラー32とEGRバルブ33とを備える。
EGR通路31は、排気通路19の中途の位置から分岐して吸気通路11の中途の位置に接続された通路である。また、このEGR通路31と排気通路19との分岐箇所は、排気通路19における排気ガス浄化装置20よりも上流側に配置される。
EGRクーラー32は、EGR通路31を通過するEGRガスG2がその内部を通過した際に熱交換されて冷却される空冷式、あるは水冷式のクーラーである。
EGRバルブ33は、EGR通路31を流れるEGRガスG2の量を調整する流量制御
弁であり、開弁したときにEGR通路31を開放し、閉弁したときにEGR通路31を閉鎖する。なお、この実施形態では、EGRバルブ33がEGRクーラー32の下流側に配置される例を説明するが、EGRバルブ33がEGRクーラー32の上流側に配置されてもよい。
このようなエンジン10は、EGRガスG2に含まれる炭化水素の含有量CHCを直接的または間接的に検出する検出器40と、この検出器40で検出した含有量CHCおよび運転者の操作するアクセルペダル42のアクセル開度Accの両方をモニタリングする制御装置41とを備えて構成される。なお、アクセルペダル42のアクセル開度Accは、アクセル開度センサ43の検出値である。
そして、このエンジン10は、制御装置41が、アクセルオフ時の含有量CHCが予め設定した閾値Ca未満になった場合に、EGRバルブ33を開弁してEGR通路31を開放する制御を行う一方、アクセルオフ時の含有量CHCが閾値Ca以上になった場合に、EGRバルブ33を閉弁してEGR通路31を閉鎖する制御を行うように構成される。
検出器40は、炭化水素の質量流量を直接的に検出する炭化水素質量流量計や、検出したEGRガスG2の空燃比や酸素濃度から炭化水素の体積濃度を間接的に検出する空燃比センサ(A/Fセンサ)や酸素センサ(λセンサ)を例示できる。この実施形態では、酸素センサを用いている。このように、気筒16の内部に噴射されて燃焼する燃料の噴射量の制御に用いられる空燃比センサや酸素センサにより間接的に炭化水素の含有量CHCを検出することで、センサを増やすことが無くなり、製造コストの低減に有利になる。
この検出器40は、エキゾーストマニホールド18、排気通路19における排気ガス浄化装置20の上流側、EGR通路31におけるEGRクーラー32の上流側などに配置できる。但し、EGR通路31におけるEGRクーラー32の上流側に配置すると、EGRガスG2に含有される炭化水素の含有量CHCをより精度良く検出できる。
なお、この検出器40としては、炭化水素の含有量CHCを検出することができればよく、上記の構成に限定されない。例えば、排気ガス浄化装置20の上流側や下流側に配置されたNOxセンサを代わりに用いることもできる。また、炭化水素の含有量CHCは、気筒16から排出された排気ガス流量と排気ガス浄化装置20の下流側の排気ガスG1の温度との関係から炭化水素の含有量CHCを検出することも可能であり、それらを検出する流量センサや温度センサでもよい。
図2は、制御装置41の構成を例示している。制御装置41は、各種処理を行うCPU、その各種処理を行うために用いられるプログラムが一時的に格納されるROM、処理結果を読み書き可能なRAM、及び各種インターフェースなどから構成される。この制御装置41は、検出器40およびアクセル開度センサ43、さらに、図示しない複数のセンサに接続されて、燃料噴射弁17の噴射制御やEGRバルブ33の開閉及び流量制御などを行うものである。
具体的に、この制御装置41は、算出部44、噴射制御部45、判定部46、および開閉制御部47を有して構成される。なお、算出部44、噴射制御部45、判定部46、および開閉制御部47は、記憶された実行プログラムがCPUによりROMに読み出されることで、それぞれ予め指定された処理を行う手段を例示でき、この他、アナログフィルタなどで構成されてもよい。
算出部44は、検出器40が間接的に炭化水素の含有量CHCを検出する場合に、検出器40の検出値から炭化水素の含有量CHCを算出するステップを処理する手段である。
例えば、酸素センサを用いた場合には、酸素センサが検出した空燃比に基づき、予めROMに格納された空燃比と含有量CHCとの関係が設定されたマップを参照して、含有量CHCを求める。
噴射制御部45は、アクセルペダル42のアクセル開度、つまりアクセルペダル42が検出するアクセル開度Accに応じて、気筒16の内部に噴射されて、その気筒16の内部で燃焼する気筒内燃焼燃料Fcの噴射量を調節するステップを処理する手段である。ここでいう気筒内燃焼燃料Fcは、気筒16の内部で燃焼する燃料、つまり、エンジン10の駆動力に寄与する燃料のことである。従って、運転者が走行中にアクセルペダル42を離して、アクセルペダル42のアクセル開度Accがゼロになり、気筒内燃焼燃料Fcの噴射が停止した状態がアクセルオフの状態である。なお、この気筒内燃焼燃料Fcには、ポスト噴射により気筒16の内部に噴射された燃料や排気通路19に直接的に噴射された燃料などは含まれないものとする。
判定部46は、アクセル開度Accがゼロになり気筒内燃焼燃料Fcの噴射が停止したか否か、つまりアクセルオフ時か否かを判定するステップを処理する手段である。また、この判定部46は、炭化水素の含有量CHCと予め設定した閾値Caとを比較するステップを処理する手段でもある。
閾値Caは、アクセルオフ時に、EGRガスG2がEGRクーラー32を通過して冷却される際に、EGRクーラー32に炭化水素が堆積して閉塞するおそれがある値に設定される。具体的に、この閾値Caは、予め実験や試験により炭化水素の含有量CHCとEGRクーラー32に堆積する堆積物の実際の堆積量との関係を求めておき、その含有量CHCと堆積量とに基づいて設定される。
開閉制御部47は、判定部46の判定結果に基づいてEGRバルブ33を開閉するステップを処理する手段である。具体的には、この開閉制御部47は、判定部46で、アクセルオフ時の炭化水素の含有量CHCが閾値Ca未満と判定された場合に、EGRバルブ33を開弁する制御を行う。このときのEGRバルブ33の開度は、全開(100%)、あるいは全開側(70%〜90%)の開度が好ましい。このような開度にすることで、アクセルオフ時の炭化水素の含有量CHCが閾値Ca未満の場合に、EGRガスG2の還流量を多くすることができ、排気ガス浄化装置20の保温に有利になる。
一方で、この開閉制御部47は、判定部46で、アクセルオフ時の炭化水素の含有量CHCが閾値Ca以上と判定された場合に、EGRバルブ33を閉弁する制御を行う。このときのEGRバルブ33の開度は、全閉(0%)が好ましい。このように全閉することで、アクセルオフ時の炭化水素の含有量CHCが閾値Ca以上の場合に、EGRガスG2にEGRクーラー32を通過させないので、EGRクーラー32の閉塞の防止に有利になる。
以下、エンジン10の制御方法について、図3のフロー図を参照しながら制御装置41の機能として説明する。
まず、ステップS10では、制御装置41が、アクセル開度センサ43の検出値であるアクセル開度Accを取得する。次いで、ステップS20では、制御装置41が、アクセルオフ時か否かを判定する。このステップS20で、アクセルオフ時でない場合には、ステップS10へ戻る一方、アクセルオフ時である場合には、ステップS20へ進む。
次いで、ステップS30では、制御装置41が、検出器40の検出値であるEGRガスG2に含有される炭化水素の含有量CHCを取得する。次いで、ステップS40では、制
御装置41が、炭化水素の含有量CHCと閾値Caとを比較し、炭化水素の含有量CHCが閾値Ca以上か否かを判定する。このステップS40で、炭化水素の含有量CHCが閾値Ca未満の場合には、ステップS50へ進む。
次いで、ステップS50では、制御装置41が、EGRバルブ33を開弁して、EGR通路31を開放する。このステップS50でEGRバルブ33が開弁すると、アクセルオフ時の低温の排気ガスG1の大部分がEGRガスG2として還流する。従って、その低温の排気ガスG1が排気ガス浄化装置20に到達し、排気ガス浄化装置20を冷却することを抑制する。このステップS50が完了するとスタートへ戻る。
一方、ステップS40で、炭化水素の含有量CHCが閾値Ca以上の場合には、ステップS60へ進む。次いで、ステップS60では、制御装置41が、EGRバルブ33を閉弁して、EGR通路31を閉鎖する。このステップS60でEGRバルブ33が閉弁すると、EGRクーラー32の堆積に影響のあるEGRガスG2がEGRクーラー32を通過することを防止する。このステップS60が完了するとスタートへ戻る。
以上のような制御を行うようにしたので、アクセルオフ時に、EGRガスG2中の炭化水素の含有量CHCがEGRクーラー32の堆積に影響が無い量であれば、EGRガスG2を還流させることで、アクセルオフ時で気筒内燃焼燃料Fcの噴射が停止していても、排気ガス浄化装置20を保温することができる。
一方、アクセルオフ時に、EGRガスG2中の炭化水素の含有量CHCがEGRクーラー32の堆積に影響がある量であれば、EGRバルブ33を閉弁してEGR通路31を閉鎖することで、EGRガスG2がEGRクーラー32に流入することを回避して、EGRクーラー32に炭化水素が堆積することを防止できる。
これにより、アクセルオフ時に排気ガス浄化装置20を保温することができるとともに、その保温に起因するEGRクーラー32の閉塞を防止することができる。
EGRガスG2中の炭化水素の含有量CHCが閾値Ca以上になる場合は、捕集フィルタ22の再生制御を行っている最中である。そこで、上記のエンジン10において、制御装置41が、再生制御をモニタリングするように構成されることが望ましい。
再生制御とは、排気通路19に排出された未燃焼燃料Fuに含有される炭化水素を酸化触媒21で酸化することにより捕集フィルタ22に堆積した粒子状物質を燃焼除去する制御である。なお、ここでいう未燃焼燃料Fuとは、エンジン10の駆動力に寄与しない燃料であって、ポスト噴射や排気通路19への直接的に噴射によって排気通路19に排出された燃料である。
以下、エンジン10の制御方法について、図4のフロー図を参照しながら制御装置41の機能として説明する。なお、この制御方法は、捕集フィルタ22の再生制御が開始された場合に開始されるものとする。再生制御の開始は、捕集フィルタ22の前後に配置された圧力センサの差圧が所定値よりも大きくなった場合、捕集フィルタ22の粒子状物質の堆積量が所定値以上になった場合を例示できる。
再生制御が開始されると、まず、ステップS100では、制御装置41が、再生制御中か否かを判定する。この判定は、制御装置41の判定部46が行っている。判定部46は、排気通路19に未燃焼燃料Fuが噴射されている場合を再生制御中と判定し、未燃焼燃料Fuの噴射が停止した場合を再生制御が完了したと判定している。このステップS100で、再生制御が完了していると判定した場合には、この制御方法は完了する。一方、このステップS100で、再生制御中と判定した場合には、前述のステップS10へ進む。
以下、前述したステップについては同符号を用いて、図3のフロー図と異なる部分のみを説明する。図3のフロー図では、ステップS20で、アクセルオフ時でない場合には、ステップS10に戻ったが、この図4のフロー図では、ステップS20で、アクセルオフ時でない場合には、ステップS100に戻る。それ以外は、同様である。
以上のような制御を行うようにしたことで、捕集フィルタ22を再生するための未燃焼燃料Fuが多い状況ではEGRバルブ33を閉弁してEGRクーラー32の閉塞を防止しつつ、アクセルオフ時の再生制御中の酸化触媒21や捕集フィルタ22を保温することができる。
10 エンジン
11 吸気通路
16 気筒
19 排気通路
20 排気ガス浄化装置
31 EGR通路
32 EGRクーラー
33 EGRバルブ
40 検出器
41 制御装置
42 アクセルペダル
43 アクセル開度センサ
Acc アクセル開度
HC 炭化水素の含有量
Ca 閾値
Fc 気筒内燃焼燃料
G1 排気ガス
G2 EGRガス

Claims (3)

  1. 気筒から排出された排気ガスが通過する排気通路に配置された排気ガス浄化装置と、この排気ガス浄化装置の上流側の前記排気通路の中途の位置から分岐して気筒に吸入される吸気が通過する吸気通路の中途の位置に接続されたEGR通路と、このEGR通路を通過するEGRガスが内部を通過するEGRクーラーと、前記EGR通路を流れるEGRガスの量を調整するEGRバルブと、を備えた内燃機関において、
    前記EGRクーラーを通過するEGRガスに含まれる炭化水素の含有量を直接的または間接的に検出する検出器と、この検出器で検出した前記含有量および運転者の操作するアクセルペダルのアクセル開度の両方をモニタリングする制御装置と、を備え、
    前記制御装置が、前記アクセル開度がゼロになって前記気筒の内部で燃焼する気筒内燃焼燃料の噴射が停止するアクセルオフ時の前記含有量が予め設定した閾値未満になった場合に、前記EGRバルブを開弁して前記EGR通路を開放する制御を行う一方、前記アクセルオフ時の前記含有量が前記閾値以上になった場合に、前記EGRバルブを閉弁して前記EGR通路を閉鎖する制御を行うことを特徴とする内燃機関。
  2. 前記排気ガス浄化装置が、排気ガスに含有される炭化水素を酸化する酸化触媒と排気ガスに含有される粒子状物質を捕集する捕集フィルタとを有し、
    前記制御装置が、前記排気通路に排出された未燃焼燃料に含有される炭化水素を前記酸化触媒で酸化することにより前記捕集フィルタに堆積した粒子状物質を燃焼除去する再生制御をモニタリングして、その再生制御の最中の前記アクセルオフ時の前記含有量が前記閾値未満になった場合に、前記EGRバルブを開弁して前記EGR通路を開放する制御を行う一方、
    前記再生制御の最中の前記アクセルオフ時の前記含有量が前記閾値以上になったときに、前記EGRバルブを閉弁して前記EGR通路を閉鎖する制御を行う請求項1に記載の内燃機関。
  3. 気筒から排気通路に排出された排気ガスの一部を、その排気通路の中途の位置から分岐して吸気通路の中途の位置に接続されるEGR通路に介設されたEGRクーラーで冷却して、EGRガスとして前記吸気通路から前記気筒に吸入される吸気に混合する内燃機関の制御方法において、
    運転者の操作するアクセルペダルのアクセル開度に基づいて、そのアクセル開度がゼロになって前記気筒の内部で燃焼する気筒内燃焼燃料の噴射が停止するアクセルオフ時か否かを判定するステップと、
    前記EGR通路を通過するEGRガスに含まれる炭化水素の含有量を検出し、その含有量と予め設定した閾値とを比較するステップと、
    前記アクセルオフ時の前記含有量が前記閾値未満になった場合に、前記EGR通路に介設されたEGRバルブを開弁して、前記EGR通路を開放するステップと、
    前記アクセルオフ時の前記含有量が前記閾値以上になった場合に、前記EGRバルブを閉弁して、前記EGR通路を閉鎖するステップと、を含むことを特徴とする内燃機関の制御方法。
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