JP2017038631A - 歩数計測装置、歩数計測方法、およびプログラム - Google Patents

歩数計測装置、歩数計測方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】人の歩行または走行による歩数の誤検出の発生を低減する歩数計測装置を提供する。
【解決手段】歩数計測装置1は、複数の計測軸を有する加速度センサ101によって計測された夫々の計測軸(xa,ya,za)の加速度の計測値を合成して合成値を算出する合成値算出部12と、夫々の計測軸の加速度の計測値に基づいて、鉛直方向に対する加速度センサ101の傾斜を算出する傾斜算出部13と、傾斜に基づいて加速度センサ101を着用した着用者の鉛直方向の振動の向きを判定する振動方向判定部14と、振動方向判定部14によって判定された振動の向きに基づいて、合成値を補正する合成値補正部15と、合成値補正部15によって補正された合成値に基づいて、加速度センサ101の着用者による歩行または走行による歩数を算出する歩数算出部16とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、人の歩行または走行による歩数を計測するための歩数計測装置、歩数計測方法、およびプログラムに関する。
従来から、人の生体情報を測定するための生体情報測定装置として、着用した人の歩行または走行による歩数を計測するための歩数計測装置が知られている。歩数計測装置の多くは、直交する3軸の加速度センサを備え、その加速度センサによって着用した人の歩行または走行を検出し、歩行または走行による歩数を計測している。
例えば、非特許文献1には、ピエゾ抵抗型3軸加速度センサによって、X軸、Y軸、およびZ軸の夫々の方向の加速度を検出し、検出した3軸の加速度を合成した値(3軸の合成値)が1Gよりも低くなった後に1Gよりも高くなったことを歩行の発生とみなして、歩数をカウントする技術が開示されている。また、非特許文献2には、3軸の合成値に基づいて歩数をカウントし、カウントした歩数を表示装置に表示させる従来の歩数計測装置のシステム構成図が開示されている。
「3軸加速度センサーアプリケーションノート ピエゾ抵抗型3軸加速度センサー HAAM−326B 歩数計編」、第1版、北陸電気工業株式会社、2007年2月。 "Low-Power Pedometer Using an MSP430TM MCU", Dennis Lehman, Application Report, SLAA599, TEXAS INSTRUMENT, May 2013.
非特許文献1や非特許文献2に開示された従来の歩数計測技術では、人の歩行を誤検出する場合があることが、本願発明者らの検討によって明らかとなった。以下、詳細に説明する。
非特許文献1や非特許文献2に開示された従来の歩数計測技術では、(式1)によって、3軸の合成値を算出している。
式(1)において、a[n]は3軸の加速度の合成値であり、ax[n]、ay[n]、およびaz[n]は、3軸の加速度センサによって計測された、歩数の計測を開始してからn(nは1以上の整数)番目の3軸夫々の方向の加速度の計測値である。
上記式(1)から理解されるように、3軸の加速度の合成値は常に“0”以上の値となる。そのため、各軸方向の加速度の値が全て“負”の値であったとしても、3軸の合成値は正となる。
一般に、人の歩行時または走行時の動作(以下、「歩行動作」と称する。)では、左足および右足の一方が床に接触している接地期間と、左足および右足の両方が浮いている無接地期間とがある。接地期間では、一方の足が地面に就いた衝撃により、瞬間的に、地面から歩行者の身体に対して、地面に対して垂直上向き(鉛直上向き)に大きな力が加わる。無接地期間では、歩行者の身体は滞空しているので、身体に加わる力は地面に対して垂直下向き(鉛直下向き)の重力加速度のみが生じる。
例えば、着用者の体動が大きい歩行動作時には、接地期間と無接地期間とが交互に繰り返され、歩行者の身体には、地面に対して垂直方向の加速度振動が生じる。この加速度振動の時間変化は、正弦的な周期波形になると考えられる。
すなわち、上記式(1)によって算出された加速度の合成値は、接地期間において凸となり、無接地期間において凹となるような特性になる。したがって、この加速度の合成値のピークの発生を検出することで、歩数をカウントすることができる。
しかしながら、従来の歩数計測方法では、着用者の体動が大きいランニング等のように、接地期間と無接地期間とが交互に繰り返される歩行動作において、接地期間のみならず、無接地期間にも加速度の合成値が上昇する場合がある。以下、その例を図10に示す。
図10は、従来の3軸の加速度センサを備えた歩数計測装置による歩数算出結果を示す図である。
図10には、人の歩行時または走行時の動作(以下、「歩行動作」と称する。)の一例として、着用者の体動が大きい歩行動作時における3軸の加速度の合成値の特性1001と、その合成値に基づいて計測された歩数1002とが示されている。
図10に示される歩数1002は、非特許文献1の「歩数の計測方法」および「表1」に記載された従来の歩数計測装置の歩数検出アルゴリズムにより計測したものである。具体的に、歩数1002は、第1ステップとして最初に3軸の合成値が閾値“0.9G”より低くなることを検出し、その後、第2ステップとして、一定時間(1秒)内に、3軸の合成値が閾値“1.1G”よりも高く且つ、前回の3軸の合成値との差が閾値“0.2G”以上であることを検出したら歩数としてカウントし、上記第2ステップが成立または不成立の場合に再び上記第1ステップに戻るという歩数検出アルゴリズムによって得られた結果である。
図10に示すように、着用者の体動が大きい歩行動作では、接地期間と無接地期間とが交互に繰り返され、接地期間において加速度の合成値が凸となり、無接地期間において加速度の合成値が凹となる。
しかしながら、図10の参照符号1003に示されるように、無接地期間においても、加速度の合成値が上昇する場合がある。この合成値の上昇は、3軸の計測値の少なくとも一つが“負”の大きな値となり、上記式(1)に従って3軸の合成値を算出する際にその大きな“負”の値が2乗されて符号が反転し、“正”の大きなピーク値となることが原因と考えられる。この符号反転に起因する合成値の正のピークの発生が、歩数検出に係る条件を満たした場合、図10に示すように歩数の誤検出が発生してしまう。
このような歩数の誤検出があると、実際の歩数と検出された歩数との間に誤差が生じ、その誤差が累積されることで歩数計測装置としての正確性が著しく低下する。その結果、歩数計測装置の着用者に誤った情報を提示し、健康を心がけている着用者の生活の質を著しく損なわせるおそれがある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、人の歩行または走行による歩数の誤検出の発生を低減することにある。
本発明に係る歩数計測装置は、複数の計測軸を有する加速度センサ(101)によって計測された夫々の計測軸(xa,ya,za)の加速度の計測値を合成して合成値を算出する合成値算出部(12)と、夫々の計測軸の加速度の計測値に基づいて、鉛直方向に対する加速度センサの傾斜を算出する傾斜算出部(13)と、傾斜に基づいて加速度センサを着用した着用者の鉛直方向の振動の向きを判定する振動方向判定部(14)と、振動方向判定部によって判定された振動の向きに基づいて、合成値を補正する合成値補正部(15)と、合成値補正部によって補正された合成値に基づいて、加速度センサの着用者による歩行または走行による歩数を算出する歩数算出部(16)とを有することを特徴とする。
上記歩数計測装置において、傾斜算出部(13)は、合成値算出部によって算出された合成値を入力し、重力加速度に基づくベクトル量(a[n]´)を抽出するローパスフィルタ(131)と、重力加速度に基づくベクトル量と加速度センサの夫々の計測軸との角度を算出する角度算出部(132)とを含んでもよい。
上記歩数計測装置において、振動方向判定部は、角度算出部によって算出された角度が最も小さい計測軸の加速度の計測値の符号に基づいて、加速度センサを着用した着用者の鉛直方向の振動の向きを判定してもよい。
上記歩数計測装置において、合成値補正部は、振動方向判定部によって加速度センサを着用した着用者の振動が鉛直上向きと判定された場合には、合成値算出部によって算出された合成値の符号を正にし、振動方向判定部によって加速度センサを着用した着用者の振動が鉛直下向きと判定された場合には、合成値算出部によって算出された合成値の符号を負にしてもよい。
上記歩数計測装置において、加速度センサを有するセンサ部(10)と、加速度センサによって計測された計測軸毎の加速度の計測値を出力する出力部(103)と、出力部から出力された計測軸毎の加速度の計測値を記憶する記憶部(11)とを更に有し、センサ部および出力部は、第1端末(3)に形成され、記憶部、合成値算出部、傾斜算出部、振動方向判定部、合成値補正部、および歩数算出部は、第1端末とは異なる第2端末(4)に形成されていてもよい。
なお、上記説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の構成要素を、括弧を付した参照符号によって表している。
本発明によれば、人の歩行または走行による歩数の誤検出の発生を低減することができる。
図1は、実施の形態1に係る歩数計測装置の構成を示す図である。 図2は、実施の形態1に係る歩数計測装置の歩数計測処理の概要を示す図である。 図3は、傾斜算出部による傾斜の算出処理の流れを示す図である。 図4は、傾斜算出部の内部構成の一例を示す図である。 図5は、重力加速度に対する加速度センサの各計測軸の傾きを算出する処理を説明するための図である。 図6は、振動方向判定部による鉛直方向の振動の向きの判定処理の流れを示す図である。 図7は、実施の形態1に係る歩数計測装置の歩数計測結果を示す図である。 図8は、実施の形態2に係る歩数計測装置の構成を示す図である。 図9は、実施の形態2に係る歩数計測装置の具体的な実現例を示す図である。 図10は、従来の3軸の加速度センサを備えた歩数計測装置の歩数算出結果を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
≪実施の形態1≫
〈実施の形態1に係る歩数計測装置1の構成〉
図1は、実施の形態1に係る歩数計測装置の構成を示す図である。
同図に示される歩数計測装置1は、例えば人に代表される生体に装着され、加速度センサによる加速度の検出結果に基づいて、装着した生体(着用者)の歩行または走行による歩数を計測する装置である。歩数計測装置1は、着用者の歩行動作時の地面に対して垂直方向の加速度振動を考慮して適切な歩数検出を行う機能を有している。
以下、歩数計測装置1の具体的な構成について説明する。
図1に示すように、歩数計測装置1は、センサ部10、記憶部11、合成値算出部12、傾斜算出部13、振動方法判定部14、合成値補正部15、歩数算出部16、および表示部17を含む。
センサ部10は、着用者の体の動きや重力によって生じる生体情報を読み取る機能部である。センサ部10は、例えば、複数の計測軸を有する加速度センサ101とA/D変換器102を含む。
加速度センサ101は、例えば、X軸、Y軸、およびZ軸の3つの計測軸を有する3軸加速度センサであって、X軸、Y軸、およびZ軸の各計測軸の加速度を計測する。
A/D変換器102は、加速度センサ101によって計測されたアナログの各軸の計測値を所定の変換周期でディジタル信号に夫々変換し、X軸方向の加速度の計測値(X軸の加速度)ax[n]、Y軸方向の加速度の計測値(Y軸の加速度)ay[n]、およびZ軸方向の加速度の計測値(Z軸の加速度)az[n]として出力する。ここで、上述したように、nは1以上の整数であり、計測が開始されてからの順番(例えば、A/D変換処理が行われた順番や後述する加速度の合成値の算出順)を表している。
記憶部11は、センサ部10から出力された各軸の加速度の計測値を記憶するための機能部である。記憶部11としては、例えばフラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性のメモリやRAM(Random Access Memory)等を例示することができる。
合成値算出部12、傾斜算出部13、振動方法判定部14、合成値補正部15、および歩数算出部16は、例えば、MCU(Memory Control Unit)等のプログラム処理装置が実行するプログラム処理によって実現される。
合成値算出部12は、記憶部11に記憶された夫々の計測軸の加速度の計測値を合成して合成値を算出する。
傾斜算出部13は、歩数計測装置1を生体に着用したときの加速度センサ101の取り付け角度を検出するための機能部である。具体的に、傾斜算出部13は、記憶部11に記憶された各計測軸の加速度の計測値に基づいて、加速度センサ101の地面に対して垂直な方向(鉛直方向)に対する傾き(傾斜)を算出する。
振動方向判定部14は、傾斜算出部13によって算出された傾斜に基づいて、加速度センサ101を着用した着用者の鉛直方向の振動の向き(位相)を判定する機能部である。
合成値補正部15は、加速度センサ101の着用者の鉛直方向の動きに応じて、加速度の合成値を補正するための機能部である。具体的に、合成値補正部15は、振動方向判定部14によって判定された着用者の鉛直方向の振動の向きに基づいて、合成値算出部12によって算出された合成値を補正する。
歩数算出部16は、合成値補正部15によって補正された補正後の合成値に基づいて、着用者による歩行または走行による歩数を算出する機能部である。具体的に、歩数算出部16は、歩数検出条件を満たす補正後の加速度の合成値の変動を検出し、その検出回数に基づいて歩数を算出する。
ここで、歩数検出条件とは、補正後の加速度の合成値の時間経過に伴う変動に基づいて、歩行または走行の有無を判定するための条件である。なお、歩数検出条件の詳細については、後述する。
表示部17は、歩数算出部16によって算出された歩数の情報を、着用者を含むユーザに対して視覚的に提供するための機能部である。表示部17としては、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示装置を例示することができる。
〈実施の形態1に係る歩数計測装置1による歩数計測処理〉
次に、歩数計測装置1による歩数計測処理について説明する。
図2は、実施の形態1に係る歩数計測装置による歩数計測処理の概要を示す図である。
先ず、歩数計測装置1は、記憶部11に記憶された、加速度センサ101による3軸の加速度の計測値を合成して、加速度の合成値を算出する(S1)。次に、歩数計測装置1は、各計測軸の加速度の計測値に基づいて、加速度センサ101の鉛直方向に対する傾斜を算出する(S2)。次に、歩数計測装置1は、ステップS2で算出した傾斜に基づいて、加速度センサ101の着用者の鉛直方向の振動の向きを判定する(S3)。次に、歩数計測装置1は、ステップS3で判定した振動の向きに基づいて、ステップS1で算出した各計測軸の加速度の合成値を補正する(S4)。その後、歩数計測装置1は、歩数算出部16によって、ステップS4で得られた補正後の合成値に基づいて、着用者の歩行または走行による歩数を算出する(S5)。
その後は、算出された歩数の情報が表示部17に表示される。なお、上記歩数の情報は、表示部17に表示されるのみならず、記憶部11に記憶されてもよいし、外部の装置に無線または有線によって送信されてもよい。
次に、図2に示した歩数計測処理における各ステップについて、詳細に説明する。
(1)ステップS1(加速度の合成値a[n]の算出処理)
ステップS1では、合成値算出部12が、記憶部11に記憶された加速度の計測値(ax[n]、ay[n]、およびaz[n])に基づいて、3軸の加速度の合成値a[n]を算出する。具体的には、合成値算出部12は、上述した式(1)の演算を行うことにより、3軸の加速度の合成値a[n]を算出する。
(2)ステップS2(傾斜の算出処理)
ステップS2では、傾斜算出部13が、加速度センサ101の鉛直方向に対する傾斜を算出する。
図3は、傾斜算出部13による傾斜の算出処理の流れを示す図である。
図3に示すように、傾斜算出部13は、先ず、3軸の加速度の合成値a[n]から高周波成分を除去することにより、重力加速度に基づくベクトル量を抽出する(S31)。次に、傾斜算出部13は、抽出した重力加速度に基づくベクトル量に基づいて、重力加速度に対する加速度センサ101の各計測軸の傾斜を算出する(S32)。以下、ステップS31、S32の処理について詳細に説明する。
図4は、傾斜算出部13の内部構成の一例を示す図である。
図4に示されるように、傾斜算出部13は、ローパスフィルタ131と、角度算出部132とを含む。
ローパスフィルタ131は、上記ステップS31の処理を実現するための機能部であり、記憶部11に記憶されたX軸の加速度ax[n]、Y軸の加速度ay[n]、Z軸の加速度az[n]、および3軸の加速度の合成値a[n]に対して、帯域制限処理を行う。
本実施の形態では、ローパスフィルタ131として、式(2)で示される帯域制限処理を行うフィルタを例にとり、説明する。
式(2)において、β[n]はローパスフィルタ131の入力を表し、上述したax[n]、ay[n]、az[n]、およびa[n]の何れかが代入される。β´[n]は、ローパスフィルタ131の出力を表している。また、hは任意のフィルタ係数であり、0から1の範囲の値である。hを“1”に近いほど、ローパスフィルタ131の帯域制限の効果が強くなり、除去される周波数帯域が広くなる。
式(2)において、例えばh=0.9とした場合、1つ前の計測周期で計測された加速度の90%が、次の計測周期で計測された加速度に引き継がれるということを意味する。フィルタ係数hを0.9程度(例えば、h=0.85〜0.95)に設定することにより、鋭い凹凸の発生のみを前回測定値の継続という手段によって除去できる。
このように、ローパスフィルタ131に加速度のデータを入力すると、その加速度のデータに含まれる高周波成分、すなわち鋭い凹凸が除去されるので、時間経過に伴う加速度の変化(加速度の特性)が正弦波に近い形状となる。
上述のステップS21では、ローパスフィルタ131に加速度の合成値a[n]を入力することにより、高周波成分が除去され、低周波数成分のみを含む合成値a´[n]が算出される。これにより、加速度センサ101の着用者の体動による加速度成分が除去され、重力加速度の成分が支配的なベクトル量a´[n]を得ることができる。以下、このベクトル量a´[n]を、重力加速度に基づくベクトル量a´[n]と称する。
この重力加速度に基づくベクトル量a´[n]を参照することにより、重力加速度の向きを判定することが可能となる。また、式(2)で表されるローパスフィルタ131によれば、式(2)における右辺の2項目“(1−h)β[n]”によって、次の計測周期で計測された加速度のデータの一部(h=0.9の場合、次の計測周期の加速度のデータの10%)が更新されるため、着用者の姿勢の大まかな変動にも追随することが可能となる。
なお、一般的に加速度センサでは、重力加速度そのものではなく、その抗力を反作用として計測しているため、重力加速度に基づくベクトル量a´[n]は、重力加速度の反作用を表している。
角度算出部132は、上記ステップS22の処理を実現するための機能部であり、重力加速度に対する加速度センサ101の各計測軸の傾きを算出する。
図5は、重力加速度に対する加速度センサ101の各計測軸の傾きを算出する処理を説明するための図である。
図5において、Z軸は、地面に対して垂直な方向(鉛直方向)の軸である。X軸およびY軸は、互いに直交し、且つZ軸に対しても直交する軸である。また、xa軸、ya軸、およびza軸は、加速度センサ101の計測軸である。
加速度センサ101の計測軸であるxa軸、ya軸、およびza軸の向きは、着用者の身体への加速度センサ101の取り付け角度に依存するため、必ずしも、xa軸、ya軸、およびza軸の何れかが地面に対して垂直の軸となる訳ではない。そこで、角度算出部202により、地面に対して垂直なZ軸に対するxa軸、ya軸、およびza軸の傾斜(ずれ)を、重力加速度の反作用と加速度センサ101の各計測軸との間の角度として算出する。
具体的には、図5に示すように、角度算出部132は、重力加速度に基づくベクトル量a´[n]に対する、ローパスフィルタ131を通した後のxa軸の加速度a´x[n]、ya軸の加速度a´y[n]、およびza軸の加速度a´z[n]との間の角度の情報を夫々算出する。より具体的には、下記式(3)、(4)、および(5)を解くことによって、重力加速度に基づくベクトル量a´[n]に対するxa軸、ya軸、およびza軸の角度の情報sinθx[n],sinθy[n],sinθz[n]を夫々算出する。
(3)ステップS3(鉛直方向の振動の向きの判定処理)
ステップS3では、振動方向判定部14が、ステップS2で算出した傾斜に基づいて、加速度センサ101の着用者の鉛直方向の振動の向きを判定する。
図6は、振動方向判定部14による鉛直方向の振動の向きの判定処理の流れを示す図である。
図6に示すように、先ず、振動方向判定部14が、加速度センサ101の各計測軸xa、ya、およびzaのうち、鉛直方向の軸(Z軸)に最も近い最垂直軸を決定する(S31)。具体的には、振動方向判定部14は、角度算出部132によって上記式(3)乃至(5)に基づいて算出された角度の情報sinθx[n],sinθy[n],sinθz[n]を夫々比較し、最も小さい上記角度の情報を有する計測軸を最垂直軸とする。
例えば、|sinθx[n]|≦|sinθy[n]|、且つ|sinθx[n]|≦|sinθz[n]|のとき、加速度センサ101のxa軸が最垂直軸となる。また、|sinθy[n]|≦|sinθx[n]|、且つ|sinθy[n]|≦|sinθz[n]|のとき、加速度センサ101のya軸が最垂直軸となる。また、|sinθz[n]|≦|sinθx[n]|、且つ|sinθz[n]|≦|sinθy[n]|のとき、加速度センサ101のza軸が最垂直軸となる。
次に、振動方向判定部14が、ステップS31で決定した最垂直軸の地面に対する向きを判定する(S32)。具体的には、振動方向判定部14は、ローパスフィルタ131を通した後の最垂直軸の加速度の値の符号から、その最垂直軸が地面に対して上向き(鉛直上向き)であるか、下向き(鉛直下向き)であるかを判定する。
例えば、xa軸が最垂直軸である場合に、ローパスフィルタ131を通した後のxa軸の加速度a´x[n]≧0であれば、最垂直軸であるxa軸が鉛直上向きであると判定され、a´x[n]<0であれば、最垂直軸であるxa軸が鉛直下向きであると判定される。また、例えば、ya軸が最垂直軸である場合に、ローパスフィルタ131を通した後のya軸の加速度a´y[n]≧0であれば、最垂直軸であるya軸が鉛直上向きであると判定され、ay´[n]<0であれば、最垂直軸であるya軸が鉛直下向きであると判定される。また、例えば、za軸が最垂直軸である場合に、ローパスフィルタ131を通した後のza軸の加速度a´z[n]≧0であれば、最垂直軸であるza軸が鉛直上向きであると判定され、a´z[n]<0であれば、最垂直軸であるza軸が鉛直下向きであると判定される。
次に、振動方向判定部14が、加速度センサ101の着用者の鉛直方向の振動の向きを判定する(S33)。具体的には、最垂直軸の加速度の計測値と、ステップS32で判定した最垂直軸の方向とに基づいて、合成値a[n]の最垂直軸に対する位相を判定する。
例えば、最垂直軸であるxa軸が鉛直上向きである場合に、ローパスフィルタ131を通す前のxa軸の加速度ax[n]≧0ならば、合成値a[n]は最垂直軸に対して順位相であり、加速度センサ101の着用者の鉛直方向の振動が鉛直上向きであると判定する。一方、xa軸の加速度ax[n]<0ならば、合成値a[n]は最垂直軸に対して逆位相であり、加速度センサ101の着用者の鉛直方向の振動が鉛直下向きであると判定する。
また、例えば、最垂直軸であるya軸が鉛直上向きである場合に、ローパスフィルタ131を通す前のya軸の加速度ay[n]≧0ならば、合成値a[n]は最垂直軸に対して順位相であり、加速度センサ101の着用者の鉛直方向の振動が鉛直上向きであると判定する。一方、xa軸の加速度ay[n]<0ならば、合成値a[n]は最垂直軸に対して逆位相であり、加速度センサ101の着用者の鉛直方向の振動が鉛直下向きであると判定する。
また、例えば、最垂直軸であるza軸が鉛直上向きである場合に、ローパスフィルタ131を通す前のza軸の加速度az[n]≧0ならば、合成値a[n]は最垂直軸に対して順位相であり、加速度センサ101の着用者の鉛直方向の振動が鉛直上向きであると判定する。一方、za軸の加速度az[n]<0ならば、合成値a[n]は最垂直軸に対して逆位相であり、加速度センサ101の着用者の鉛直方向の振動が鉛直下向きであると判定する。
(4)ステップS4(加速度の合成値の補正処理)
ステップS4では、合成値補正部15が、ステップS3で判定した着用者の鉛直方向の振動の向きに基づいて、各計測軸の加速度の合成値を補正する。
具体的には、ステップS3において、着用者の鉛直方向の振動が鉛直上向きであると判定された場合には、合成値算出部12によって算出された合成値a[n]の符号を“正”とし、着用者の鉛直方向の振動が鉛直下向きであると判定された場合には、合成値算出部12によって算出された合成値a[n]の符号を“負”とする。
すなわち、補正後の加速度の合成値A[n]は、着用者の鉛直方向の振動が鉛直上向きであると判定された場合には、式(6)で表され、着用者の鉛直方向の振動が鉛直下向きであると判定された場合には、式(7)で表される。
これにより、着用者の鉛直方向の振動の向きと同じ符号のベクトルを持つ合成値を得ることができる。
(5)ステップS5(歩数の算出処理)
ステップS5では、歩数算出部16が、ステップS4で算出された補正後の加速度の合成値A[n]の時間経過に伴う変動が歩数検出条件を満たした回数をカウントし、その回数を歩数として算出する。
ここでは、一例として、歩数算出部16は、図10に示した従来の歩数計測装置と同様の歩数検出条件を採用する。すなわち、歩数算出部16は、補正後の加速度の合成値A[n]が第1閾値(例えば0.9G)より低くなった後の一定時間(例えば1秒)内に、補正後の加速度の合成値A[n]が第2閾値(例えば1.1G)よりも高く、且つ前回の補正後の加速度の合成値A[n]との差が第3閾値(例えば0.2G)以上であることを、歩数検出条件とする。
歩数算出部16は、補正後の合成値A[n]が上記歩数検出条件を満たした場合には、歩行または走行があったと判定し、歩数をカウントアップする。一方、補正後の合成値A[n]が上記歩数検出条件を満たさない場合には、歩数をカウントアップしない。
〈実施の形態1に係る歩数計測装置1による効果〉
図7は、実施の形態1に係る歩数計測装置1による歩数計測結果を示す図である。
図7には、歩数計測装置1による補正後の合成値A[n]の特性2001と、補正後の合成値A[n]に基づいて得られた歩数2002が示されている。
また、図7に示される補正後の合成値A[n]の特性2001および歩数2002は、実施の形態1に係る歩数計測装置1に対して、図10に示した従来の歩数計測装置と同様の各計測軸の加速度のデータを用い、且つ、同様の歩数算出アルゴリズムを歩数算出部16に適用することによって得られた結果である。
図7から理解されるように、歩数計測装置1によれば、補正後の合成値A[n]は、着用者の鉛直方向の振動の向きを考慮した値となっているため、従来の歩数計測装置とは異なり、正または負の値となる。
これにより、無接地期間において3軸の計測値の少なくとも一つが“負”の大きな値となった場合であっても、補正後の合成値A[n]には、従来のように符号の反転に起因する凸のピークが発生しないので、図10に示した従来の歩数計測装置の計測結果において見られた無接地期間における合成値の凸のピークに起因する歩数の誤検出を防止することができる。
以上、実施の形態1に係る歩数計測装置1によれば、加速度センサ101の各計測軸の鉛直方向に対する傾斜に基づいて加速度センサ101を身に付けた着用者の鉛直方向の振動の向きを判定するとともに、判定した鉛直方向の振動の向きに応じて加速度センサ101の各計測軸の加速度の合成値を補正し、補正した合成値に基づいて歩数を検出するので、例えば、体動が大きい歩行動作時に発生する無接地期間における歩数の誤検出を防止することができる。
これにより、従来の歩数計測装置に比べて、歩数の誤検出の発生を低減することができ、歩数計測装置の着用者に対して、より正確な歩数の情報を提示することが可能となる。
また、歩数計測装置1によれば、加速度センサ101の各計測軸の加速度の合成値をローパスフィルタを通すことによって重力加速度に基づくベクトル量を抽出し、抽出した重力加速度に基づくベクトル量と加速度センサ101の各計測軸との角度を算出することにより、加速度センサ101の各計測軸の鉛直方向に対する傾斜を容易に算出することができる。
また、歩数計測装置1によれば、角度算出部によって算出された角度の情報が最も小さい計測軸を鉛直方向の軸(Z軸)に最も近い最垂直軸とし、その最垂直軸の加速度の計測値の符号を判定することにより、加速度センサ101を着用した着用者の鉛直方向の振動の向きを容易に判定することができる。
また、歩数計測装置1によれば、振動方向判定部14によって着用者の振動が鉛直上向きと判定された場合に加速度の合成値の符号を正にし、着用者の振動が鉛直下向きと判定された場合に加速度の合成値の符号を負にする補正を行うことにより、着用者の鉛直方向の振動を考慮した合成値を容易に算出することができる。
≪実施の形態2≫
図8は、実施の形態2に係る歩数計測装置の構成を示す図である。
実施の形態2に係る歩数計測装置2は、加速度センサ101を含むセンサ部10と、合成値補正部15等の歩数を算出するための信号処理部とが別個の端末に形成されている点において、実施の形態1に係る歩数計測装置1と相違する。
なお、実施の形態2に係る歩数計測装置2において実施の形態1に係る歩数計測装置1と同一の構成要素には、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
具体的に、歩数計測装置2は、センサ端末3と子端末4とから構成される。
センサ端末3は、センサ部10と、センサ部10によって計測された各計測軸の加速度の計測値(ax[n]、ay[n]、およびaz[n])を出力する出力部103とを有するウェアラブル装置である。
子端末4は、センサ部10、記憶部11、合成値算出部12、傾斜算出部13、振動方法判定部14、合成値補正部15、歩数算出部16、表示部17、およびデータ取得部18を有している。
データ取得部18は、センサ端末3から出力された各計測軸の加速度の計測値を取得し、記憶部11に記憶する。合成値算出部12、傾斜算出部13、振動方法判定部14、合成値補正部15、および歩数算出部16は、実施の形態1に係る歩数計測装置1と同様に、歩数を算出するための各種信号処理を行う。
図9は、実施の形態2に係る歩数計測装置の具体的な実現例を示す図である。
図9に示すように、センサ端末3は、ユーザ(生体)が身に着けることが可能な衣類5等に装着される。図9では、衣類5としてシャツを例示しているが、衣類5はユーザが身に着けることができるものであればよく、例えば、パンツ、腹まき、サポータ、バンド等であってもよい。
センサ端末3と子端末4とは、有線または無線により、通信を行うことが可能になっている。具体的に、子端末4は、例えばBluetooth(登録商標)等の小電力無線によってセンサ端末3と接続され、センサ端末3から出力された加速度の計測値を受信する。子端末4は、例えば、携帯電話やスマートフォン、タブレット端末等の情報処理端末である。
子端末4は、センサ端末3から受信した加速度の計測値に基づいて、実施の形態1に係る歩数計測装置1と同様の手法により歩数を算出し、算出した歩数の情報を表示部11に表示する。また、子端末4は、セルラー方式や無線LAN方式などの無線通信により通信網と接続され、例えば、算出した歩数の情報や子端末4の位置情報等を上記通信網を介してサーバ等に送信してもよい。
以上、実施の形態2に係る歩数計測装置2によれば、センサ部10とその他の信号処理部とを分離し、夫々をセンサ端末3と子端末4とに分けて構成しているので、センサ端末3を小型化することができ、ユーザが携帯する上で邪魔にならないようにすることができる。また、センサ端末3の省電力化が可能となるので、長時間動作が可能となり、ユーザの充電の手間を減らすことが可能となる。
以上、本発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施の形態では、加速度センサ101が3軸加速度センサである場合を一例として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、加速度センサ101は、2つの計測軸を有する加速度センサであってもよいし、4つ以上の計測軸を有する加速度センサであってもよい。加速度センサが3軸以外の場合も同様に、複数の計測軸の中から鉛直方向の軸(Z軸)に最も近い最垂直軸を見つけ、その最垂直軸の加速度の符号に基づいて合成値を補正すれば、上記実施の形態と同様の効果が期待できる。
また、上記実施の形態において、歩数算出部16による歩数算出アルゴリズムにおいて、補正後の加速度の合成値が第1閾値より低くなった後に、補正後の加速度の合成値が第2閾値よりも高くなることを歩数検出条件とする場合を例示したが、これに限られない。例えば、補正後の加速度の合成値が第2閾値より高くなった後に、補正後の加速度の合成値が第1閾値よりも低くなることを歩数検出条件としてもよいし、補正後の加速度の合成値が第1閾値よりも低下したことを検出せずに、補正後の合成値が第2閾値よりも高くなることを歩数検出条件としてもよい。
一般に、歩行発生時には、最初に加速度センサが上側に振れることから、上記のように合成値の正方向(上側)への変動の検出を優先することにより、時間的に素早い歩数検出が可能となる。
また、歩数計測装置1、2において、加速度センサ101の各計測軸の加速度の計測値(ax[n]、ay[n]、az[n])や合成値a[n]を用いて信号処理を行う場合には、帯域制限を適宜施すことも可能である。例えば、各種の信号処理を行う前または後に、ローパスフィルタやバンドパスフィルタ等を使用することで、高周波のノイズ成分を除去してもよい。例えば、サンプリングレートが非常に細かく、高周波成分のノイズが顕著に見える場合等には、加速度の合成値の算出の前後に複数回の帯域制限用のフィルタリングを施しても良い。
また、実施の形態2に係る歩数計測装置2において、合成値算出部12を子端末4に設ける場合を例示したが、合成値算出部12をセンサ端末3に内蔵し、センサ端末3から各計測軸の加速度の計測値と合成値算出部12によって算出した合成値とを子端末4に出力するようにしてもよい。
また、合成値算出部12、傾斜算出部13、振動方法判定部14、合成値補正部15、および歩数算出部16がプログラム処理によって実現される場合を例示したが、上記機能部の一部が専用のハードウェア回路によって実現されてもよい。
1,2…歩数計測装置、3…センサ端末、4…子端末、5…衣類、10…センサ部、11…記憶部、12…合成値算出部、13…傾斜算出部、14…振動方向判定部、15…合成値補正部、16…歩数算出部、17…表示部、18…データ取得部、101…加速度センサ、102…A/D変換器、131…ローパスフィルタ、132…角度算出部。

Claims (8)

  1. 複数の計測軸を有する加速度センサによって計測された、夫々の前記計測軸の加速度の計測値を合成して合成値を算出する合成値算出部と、
    夫々の前記計測軸の加速度の計測値に基づいて、鉛直方向に対する前記加速度センサの傾斜を算出する傾斜算出部と、
    前記傾斜に基づいて、前記加速度センサを着用した着用者の鉛直方向の振動の向きを判定する振動方向判定部と、
    前記振動方向判定部によって判定された前記振動の向きに基づいて、前記合成値を補正する合成値補正部と、
    前記合成値補正部によって補正された前記合成値に基づいて、前記加速度センサの着用者による歩行または走行による歩数を算出する歩数算出部と
    を有する歩数計測装置。
  2. 請求項1に記載の歩数計測装置において、
    前記傾斜算出部は、
    前記合成値算出部によって算出された前記合成値を入力し、重力加速度に基づくベクトル量を抽出するローパスフィルタと、
    前記重力加速度に基づくベクトル量と前記加速度センサの夫々の前記計測軸との角度を算出する角度算出部と、
    を含む
    ことを特徴とする歩数計測装置。
  3. 請求項2に記載の歩数計測装置において、
    前記振動方向判定部は、
    前記角度算出部によって算出された角度が最も小さい前記計測軸の加速度の計測値の符号に基づいて、前記加速度センサを着用した着用者の鉛直方向の振動の向きを判定する
    ことを特徴とする歩数計測装置。
  4. 請求項3に記載の歩数計測装置において、
    前記合成値補正部は、前記振動方向判定部によって前記加速度センサを着用した着用者の振動が鉛直上向きと判定された場合には、前記合成値算出部によって算出された前記合成値の符号を正にし、前記振動方向判定部によって前記加速度センサを着用した着用者の振動が鉛直下向きと判定された場合には、前記合成値算出部によって算出された前記合成値の符号を負にする、
    ことを特徴とする歩数計測装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の歩数計測装置において、
    前記加速度センサを有するセンサ部と、
    前記加速度センサによって計測された前記計測軸毎の加速度の計測値を出力する出力部と、
    前記出力部から出力された前記計測軸毎の加速度の計測値を記憶する記憶部と、を更に有し、
    前記センサ部および前記出力部は、第1端末に形成され、
    前記記憶部、前記合成値算出部、前記傾斜算出部、前記振動方向判定部、前記合成値補正部、および前記歩数算出部は、前記第1端末とは異なる第2端末に形成されている
    ことを特徴とする歩数計測装置。
  6. 複数の計測軸を有する加速度センサによって計測された、前記計測軸毎の加速度の計測値を合成して合成値を算出する第1ステップと、
    前記計測軸の加速度の計測値に基づいて、鉛直方向に対する前記加速度センサの傾斜を算出する第2ステップと、
    前記第2ステップで算出された前記傾斜に基づいて、前記加速度センサを着用した着用者の鉛直方向の振動の向きを判定する第3ステップと、
    前記第3ステップにおいて判定した前記振動の向きに基づいて、前記第1ステップにおいて前記合成値を補正する第4ステップと、
    前記第4ステップにおいて補正された前記合成値に基づいて、着用者による歩行または走行による歩数の算出する第5ステップと、
    を含む歩数計測方法。
  7. 請求項6に記載の歩数計測方法において、
    前記第2ステップは、
    前記第1ステップにおいて算出された前記合成値から重力加速度に基づくベクトル量を抽出する第6ステップと、
    前記第6ステップにおいて抽出された前記重力加速度に基づくベクトル量と前記加速度センサの夫々の前記計測軸との角度を算出する第7ステップとを含み、
    前記第3ステップは、
    前記第7ステップにおいて算出された角度が最も小さい前記計測軸の加速度の計測値の符号に基づいて、前記加速度センサを着用した着用者の鉛直方向の振動の向きを判定するステップを含み、
    前記第4ステップは、
    前記第3ステップによって前記加速度センサを着用した着用者の振動が鉛直上向きと判定された場合には、前記第1ステップにおいて算出された前記合成値の符号を正にし、前記第3ステップによって前記加速度センサを着用した着用者の振動が鉛直下向きと判定された場合には、前記第1ステップにおいて算出された前記合成値の符号を負にするステップを含む
    ことを特徴とする歩数計測方法。
  8. コンピュータに、請求項6または7に記載の歩数計測方法における各ステップを実行させるためのプログラム。
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