JP2017037724A - コネクタ - Google Patents

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丈剛 村山
Takeyoshi Murayama
丈剛 村山
佐藤 一樹
Kazuki Sato
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Abstract

【課題】端子間のショートが発生し難いコネクタを提供する。
【解決手段】開口部11を有するハウジング10と、ハウジング10内に少なくとも一部が配置された絶縁部材20と、絶縁部材20に保持された複数の端子30とを備え、絶縁部材20は、ハウジング10に保持される本体部21と、本体部21の壁面25から開口部11に向かって突出する平板状の突出部26とを有し、突出部26の少なくとも一方の板面が、端子30が露出する端子露出面27となっているコネクタ1であって、複数の端子30のうちの少なくとも1つは、端子露出面27の壁面25側の端部(後端部27a)付近において端子30の一部が突出部26の内部に埋設されるように屈曲した屈曲端子30aとなっていることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、コネクタに関し、特に、端子間のショートが発生し難いコネクタに関する。
パーソナルコンピュータや携帯情報端末等の電子機器に搭載されるコネクタとして、USB(Universal Serial Bus)規格に対応したUSBコネクタと呼ばれるコネクタが普及している。このような規格に対応した従来のコネクタに関しては、特許文献1等が開示されている。以下、従来のコネクタの構成について、図6を用いて説明する。図6は、特許文献1に係る従来のコネクタ100の構成を示している。
図6に示すコネクタ100は、図示しない電子機器に搭載されるUSB規格に対応したコネクタであり、図示しない相手側のコネクタが取外し自在に接続されるようになっている。コネクタ100は、複数の電気良導電性のコンタクト103(端子)と、これらのコンタクト103を保持する絶縁ハウジング104(絶縁部材)と、開口101a(開口部)を有し絶縁ハウジング104を収容するシールドケース101(ハウジング)とを備えている。
コンタクト103は、相手側のコネクタと電気的に接続される接点部103aと、絶縁ハウジング104に固定される固定部103bと、回路配線基板Pに接続される接続部103cとを有している。絶縁ハウジング104は、シールドケース101に保持されたハウジング本体部105と、ハウジング本体部105から突出する平板状の突出部である接点支持部106とを有している。ハウジング本体部105には、コンタクト103の固定部103bが埋設されている。また、ハウジング本体部105は、開口101a側を向いた壁面105aを有している。接点支持部106は、壁面105aから開口101aに向かって突出している。そして、コンタクト103の接点部103aは、接点支持部106の一方の板面106a(端子露出面)に露出して接点支持部106の突出方向に沿って延びている。
また、コネクタ100は、パッキン107や補強部材108や防水部材109等と共に回路配線基板Pに取り付けられている。そして、開口101aからハウジング本体部105の壁面105aに向かって相手側のコネクタが差し込まれ、コンタクト103の接点部103aが図示しない相手側のコネクタの接点部と接触して、コネクタ100と相手側のコネクタとの電気的な接続がなされる。尚、図6では、コンタクト103の接点部103aが接点支持部106の下側の板面に露出しているように描写されているが、コネクタ100が搭載される電子機器のデザインによっては、接点部103aが接点支持部106の上側の板面に露出するように上下を逆転、或いは開口101aが上側を向くようにコネクタ100を搭載する事も考えられる。
特開2012−9358号公報
特許文献1に係る従来のコネクタ100では、シールドケース101の開口101aからハウジング本体部105の壁面105aに向かって相手側のコネクタを差し込む際に、外部から持ち込まれた埃が押し込まれ、コーナである接点支持部106の壁面105a側の端部付近に溜まり易い構造となっている。特に、コネクタ100の接点部103aが接点支持部106の上側の板面に露出するように搭載される場合や、相手側コネクタと壁面105aの間の隙間が小さい場合には、より埃がたまり易くなる。そして、接点支持部106の壁面105a側の端部に溜まった埃が、接点支持部106の一方の板面106aに露出する隣り合うコンタクト103の接点部103aに跨るように接触して、隣接するコンタクト103の間でショートが発生する可能性が有った。このような埃を介したコンタクト103の間のショートは、湿度の高い環境でコネクタ100を使用する場合に特に発生し易くなる。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、端子間のショートが発生し難いコネクタを提供することにある。
この課題を解決するために、請求項1に記載のコネクタは、開口部を有するハウジングと、前記ハウジング内に少なくとも一部が配置された絶縁部材と、前記絶縁部材に保持された複数の端子とを備え、前記絶縁部材は、前記ハウジングに保持される本体部と、前記本体部の壁面から前記開口部に向かって突出する平板状の突出部とを有し、前記突出部の少なくとも一方の板面が、前記端子が露出する端子露出面となっているコネクタであって、前記複数の端子のうちの少なくとも1つは、前記端子露出面の前記壁面側の端部付近において前記端子の一部が前記突出部の内部に埋設されるように屈曲した屈曲端子となっていることを特徴とする。
この構成のコネクタでは、複数の端子のうちの少なくとも1つは、端子露出面の壁面側の端部付近において端子の一部が突出部の内部に埋設されるように屈曲した屈曲端子となっているので、端子露出面の壁面側の端部に溜まった埃が屈曲端子と接触するのを避けることができる。そして、端子露出面の壁面側の端部に溜まった埃が屈曲端子と接触するのを避けることによって、端子露出面の壁面側の端部に溜まった埃を介して端子間のショートが発生するのを抑制することができるようになる。その結果、端子間のショートを発生し難くすることができる。
請求項2に記載のコネクタは、前記屈曲端子は、前記端子露出面に露出するように前記突出部に配設され、前記端子露出面の前記壁面側の端部付近から前記突出部の突出方向に沿って延出する接点部と、前記本体部に配設され、前記端子露出面の前記壁面側の端部付近から前記接点部の延出方向とは反対の方向に延出する延出部と、前記接点部の前記壁面側の端部と前記延出部の前記壁面側の端部とを連結する屈曲部とを有し、前記屈曲部が、前記端子露出面の前記壁面側の端部付近において前記突出部の内部に埋設されるように屈曲していることを特徴とする。
この構成のコネクタでは、屈曲端子における端子の屈曲の区間を接点部の壁面側の端部から延出部の壁面側の端部までの区間に限定することができる。そして、端子の屈曲の区間を限定することによって、端子の屈曲に伴うインピーダンス等の電気特性の変化を抑制することができ、電気信号の伝送特性を安定させ易くなる。
請求項3に記載のコネクタは、前記屈曲部は、前記接点部の前記壁面側の端部から延出すると共に、前記突出部の内部に向かってなだらかに傾斜しながら前記本体部側に延びる第1傾斜部と、前記延出部の前記壁面側の端部から延出すると共に、前記突出部の内部に向かってなだらかに傾斜しながら前記突出部側に延びる第2傾斜部とを有していることを特徴とする。
この構成のコネクタでは、屈曲端子における端子の屈曲を第1傾斜部と第2傾斜部によって緩やかにすることができる。そして、端子の緩やかな屈曲は曲げ加工等によって容易に実現することができるので、屈曲端子の加工が容易になる。また、端子の屈曲を緩やかにすることによって、端子の屈曲に伴うインピーダンス等の電気特性の急激な変化を抑制することができ、電気信号の伝送特性を更に安定させ易くなる。
請求項4に記載のコネクタは、前記複数の端子は、電源端子を含み、前記電源端子が前記屈曲端子となっていることを特徴とする。
通常、電源端子には、他の端子と比較して高い電圧が印加されるが、この構成のコネクタでは、電源端子が屈曲端子となっているので、端子露出面の壁面側の端部に溜まった埃が電源端子と接触するのを避けることができる。そして、端子露出面の壁面側の端部に溜まった埃が電源端子と接触するのを避けることによって、端子露出面の壁面側の端部に溜まった埃を介して電源端子と他の端子との間でショートが発生するのを抑制することができる。
請求項5に記載のコネクタは、前記複数の端子は、高周波信号を伝送するための信号端子を含み、前記信号端子は、前記端子露出面の前記壁面側の端部付近において端子が屈曲していない非屈曲端子となっていることを特徴とする。
この構成のコネクタでは、信号端子は、端子露出面の壁面側の端部付近において端子が屈曲していない非屈曲端子となっているので、端子の屈曲に伴うインピーダンス等の電気特性の変化を避けることができ、高周波信号の伝送特性を安定させ易くなる。
請求項6に記載のコネクタは、前記本体部には、前記端子露出面の前記壁面側の端部と近接するように接地電極が配設されていることを特徴とする。
この構成のコネクタでは、複数の端子のうちの少なくとも1つは、端子露出面の壁面側の端部付近において端子の一部が突出部の内部に埋設されるように屈曲した屈曲端子となっているので、端子露出面の壁面側の端部と近接するように接地電極が配設されていても、屈曲端子と接地電極との間のマイグレーションを発生し難くすることができる。そのため、このような屈曲端子の構造は、端子露出面の壁面側の端部と近接するように接地電極が配設されている場合に好適である。
本発明によれば、端子間のショートが発生し難いコネクタを提供することができる。
本発明の実施形態に係るコネクタの構成を示す斜視部である。 本発明の実施形態に係る絶縁部材の構成を示す斜視部である。 本発明の実施形態に係るコネクタの端子配列を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る屈曲端子の構造を示す断面模式図である。 本発明の実施形態に係る非屈曲端子の構造を示す断面模式図である。 従来のコネクタの構成を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について図1ないし図5を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係るコネクタ1の構成を示す斜視部である。図2は、本発明の実施形態に係る絶縁部材20の構成を示す斜視部である。図3は、本発明の実施形態に係るコネクタ1の端子配列を示す説明図である。図3は、絶縁部材20を上から見た場合の模式図となっている。
図4は、本発明の実施形態に係る屈曲端子30aの構造を示す断面模式図である。図4(a)は、図3のA1−A1断面に対応した断面模式図であり、図4(b)は、図4(a)における第2段差部24及び突出部26の部分を拡大した断面模式図である。図5は、本発明の実施形態に係る非屈曲端子30bの構造を示す断面模式図である。図5(a)は、図3のA2−A2断面に対応した断面模式図であり、図5(b)は、図5(a)における第2段差部24及び突出部26の部分を拡大した断面模式図である。
尚、各図における方向は、X1を左、X2を右、Y1を前、Y2を後、Z1を上、Z2を下とする。また、本発明に係る端子構造を判り易くするために、コネクタ1の各部材の構造を適宜簡略化し、また、コネクタ1の各部材の寸法を適宜変更している。
まず、本発明の実施形態に係るコネクタ1の構成について説明する。本発明の実施形態に係るコネクタ1は、パーソナルコンピュータや携帯情報端末等の図示しない電子機器(以下、コネクタ1側の電子機器と略称)と、コネクタ1側の電子機器以外の他の電子機器(以下、相手側の電子機器と略称)とを電気的に接続するために使用される、USB(Universal Serial Bus)規格に対応したレセプタクルタイプのコネクタである。
コネクタ1は、図1及び図2に示すように、ハウジング10と、ハウジング10の内部に配置された絶縁部材20と、絶縁部材20に保持された複数の端子30と、絶縁部材20の所定の位置に配設された複数の接地電極50とを備えている。
ハウジング10は、金属等の導電性の材質でできた部材であり、図1に示すように、前端部に設けられた開口部11と、開口部11から後方に凹となる凹部である収容部12とを有している。収容部12には絶縁部材20が収容されている。
絶縁部材20は、合成樹脂等の絶縁性の材質でできた部材であり、図2及び図3に示すように、ハウジング10に保持される本体部21と、本体部21から突出する平板状の突出部26とを有している。本体部21は、ハウジング10と嵌合する部分である被保持部22と、被保持部22の前端部から前方に突出する第1段差部23と、第1段差部23の前端部から更に前方に突出する第2段差部24とを有して構成される。そして、ハウジング10の収容部12を画成する内壁と本体部21の被保持部22との嵌合によって絶縁部材20がハウジング10に保持されている。
また、第2段差部24は、前端部に壁面25を有しており、突出部26は、図2に示すように、壁面25から開口部11に向かうように前方に突出している。また、突出部26は、2つの板面である上面と下面とを有している。そして、突出部26の上面は、端子30が露出する端子露出面27となり、突出部26の下面は、端子30が露出する端子露出面28となっている。端子露出面27の後端部27aは、図3に示すように、端子露出面27の壁面25側の端部となっている。
尚、端子露出面27に関する端子30と、端子露出面28に関する端子30とでは、本発明の特徴となる端子構造に大きな違いが無いので、以下の端子30の説明では、端子露出面27に関する端子30の構造についてのみ説明を行い、端子露出面28に関する端子30の構造については説明を省略する。
端子30は、金属等の材質でできた細長い導電性の部材を折り曲げ加工してできた部材であり、コネクタ1側の電子機器が備える図示しない電子回路(以下、コネクタ1側の電子回路と略称)と、相手側の電子機器に接続された図示しないコネクタ(以下、相手側のコネクタと略称)とを電気的に接続するためのものである。
複数の端子30には、図3ないし図5に示すように、所定の位置において端子30の一部が屈曲した屈曲端子30aと、所定の位置において端子30が屈曲していない非屈曲端子30bとが含まれる。本実施形態では、複数の端子30のうちの電源端子31と接地端子33とが屈曲端子30aとなり、信号端子32が非屈曲端子30bとなっている。屈曲端子30a及び非屈曲端子30bの詳細な端子構造は、以下の通りである。
屈曲端子30aは、図4に示すように、端子露出面27に露出するように突出部26に配設された接点部41と、接点部41の後方に位置するように本体部21に埋設された(配設された)延出部42と、ハウジング10から外部に露出する端子部43と、接点部41と延出部42との間に介在する屈曲部44と、延出部42と端子部43との間に介在する連結部45とを有して構成される。
接点部41は、相手側のコネクタと電気的に接続される部分であり、端子露出面27の後端部27a(壁面25側の端部)よりも少しだけ前寄りの位置から前方に(突出部26の突出方向に沿って)延出している。接点部41の後端部41aは、接点部41の壁面25側の端部となっている。延出部42は、端子露出面27の後端部27aよりも少しだけ後寄りの位置から後方(接点部41の延出方向と反対の方向)に延出している。延出部42の前端部42aは、延出部42の壁面25側の端部となっている。端子部43は、コネクタ1側の電子回路と電気的に接続される部分であり、本体部21の下端部から下方に突出してハウジング10から外部に露出している。
屈曲部44は、接点部41と延出部42とを屈曲しながら連結する部分である。本実施形態では、屈曲部44は、接点部41の後端部41aから延出する第1傾斜部44aと、延出部42の前端部42aから延出する第2傾斜部44bと、第1傾斜部44aと第2傾斜部44bとを連結する連結部44cとを有して構成される。
第1傾斜部44aは、接点部41の後端部41aから延出すると共に、接点部41の後端部41a付近からなだらかに下方に傾斜しながら後方(本体部21側)に延びており、第1傾斜部44aが、端子露出面27の後端部27a付近において突出部26に埋設されるように屈曲した部分となる。第1傾斜部44aのなだらかな下方への傾斜とは、図4(b)に示すような第1傾斜部44aの下方への傾斜角度θ(接点部41の延長方向を基準とした場合の第1傾斜部44aの延長方向の傾斜角度)が60°未満(好ましくは30°未満)であるような傾斜であることを意味している。
第2傾斜部44bは、延出部42の前端部42aから延出すると共に、延出部42の前端部42a付近においてなだらかに下方に傾斜しながら前方(突出部26側)に延びている。第2傾斜部44bのなだらかな下方への傾斜とは、第2傾斜部44bの下方への傾斜角度(延出部42の延長方向を基準とした場合の第2傾斜部44bの延長方向の傾斜角度)が60°未満(好ましくは30°未満)であるような傾斜であることを意味している。
連結部44cは、第1傾斜部44aの後端部から後方に延出して、第1傾斜部44aの後端部と第2傾斜部44bの前端部とを連結している。また、連結部45は、延出部42の後端部から屈曲しながら延出して、延出部42の後端部と端子部43とを連結している。屈曲端子30aは、このように端子露出面27の後端部27a付近において端子30の一部が突出部26に埋設されるように屈曲した端子構造となっている。
非屈曲端子30bは、図5に示すように、突出部26に配設された接点部41と、本体部21に配設された延出部42と、ハウジング10から外部に露出する端子部43と、延出部42と端子部43との間に介在する連結部45とを有して構成される。そして、非屈曲端子30bでは、接点部41は、壁面25の前端部から前方に延出し、延出部42は、接点部41の後端部41aから直接後方に延出している。非屈曲端子30bは、このように接点部41の後端部41a付近において端子30が屈曲しない端子構造となっている。
尚、非屈曲端子30bにおける端子部43及び連結部45の構造は、屈曲端子30aにおける端子部43及び連結部45の構造と同様の構造となっている。
接地電極50は、金属等の材質でできた接地用の電極であり、端子30のインピーダンス等の電気特性を安定化させたり、外部からの電磁波ノイズを減衰させたりするために用いられる。複数の接地電極50には、図2ないし図5に示すように、第1接地電極51と、第2接地電極52とが含まれる。
第1接地電極51は、端子露出面27の後端部27aと近接するように第2段差部24の外周部に配設されている。第2接地電極52は、突出部26の内部に埋設されて端子30の接点部41や延出部42と対向するように前後方向に延びている。そして、本実施形態では、端子30の延出部42と第1接地電極51との距離や、端子30の接点部41や延出部42と第2接地電極52との距離に対応して、端子30のインピーダンス等の電気特性が設定される。
尚、図4及び図5に示すように、第2接地電極52の一部が突出部26の前端部に露出していても構わない。このような接地電極の形成方法は本発明とは直接関係無いので詳細な説明は省略する。また、ハウジング10の外周部には、図1に示すように、ゴム等の材質でできた防水性を向上させるための部材である防水部材60が取り付けられているが、本発明とは直接関係無いので詳細な説明は省略する。コネクタ1は、このような構成となっている。
そして、コネクタ1のハウジング10がコネクタ1側の電子機器の図示しない回路基板に取り付けられ、コネクタ1の端子部43がコネクタ1側の電子回路と電気的に接続されて、コネクタ1がコネクタ1側の電子機器のコネクタとして機能するようになる。
そして、ハウジング10の開口部11から絶縁部材20の壁面25に向かって相手側のコネクタが差し込まれて、相手側のコネクタに設けられた図示しない接点部がコネクタ1の接点部41と接触する。その結果、コネクタ1側の電子機器と相手側の電子機器とが、コネクタ1と相手側のコネクタとを介して電気的に接続される。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態のコネクタ1では、複数の端子30のうちの電源端子31と接地端子33とが、端子露出面27の後端部27a(壁面25側の端部)付近において端子30の一部が突出部26の内部に埋設されるように屈曲した屈曲端子30aとなっている。そのため、端子露出面27の後端部27aと壁面25とで画成されるコーナに溜まった埃が屈曲端子30aと接触するのを避けることができる。そして、端子露出面27の後端部27aに溜まった埃が屈曲端子30aと接触するのを避けることによって、端子露出面27の後端部27aに溜まった埃を介して端子30間のショートが発生するのを抑制することができるようになる。その結果、端子30間のショートを発生し難くすることができる。
また、本実施形態のコネクタ1では、屈曲端子30aにおける端子30の屈曲の区間を接点部41の後端部41a(壁面25側の端部)から延出部42の前端部42a(壁面25側の端部)までの区間に限定することができる。そして、端子30の屈曲の区間を限定することによって、端子30の屈曲に伴うインピーダンス等の電気特性の変化を抑制することができ、電気信号の伝送特性を安定させ易くなる。
尚、近年、電子機器の小型・薄型化に伴って、電子機器に搭載されるコネクタにも薄型化が要求されるようになっている。そして、コネクタ1を薄型化する際には、突出部26等も薄型化する必要が有る。そして、もしも、屈曲端子30aの屈曲部44が垂直に屈曲していたなら、屈曲部44の上下方向の寸法が大きくなって、突出部26を薄型化し難くなる。それに対して、本実施形態のコネクタ1では、屈曲部44の屈曲が緩やかなので、屈曲部44の上下方向の寸法を小さくし易く、そして、突出部26を薄型化し易くなる。このような構造のコネクタ1は薄型化できるため、電子機器を薄型化する際に好適である。
また、本実施形態のコネクタ1では、屈曲端子30aにおける端子30の屈曲を第1傾斜部44aと第2傾斜部44bによって緩やかにすることができる。そして、端子30の緩やかな屈曲は曲げ加工等によって容易に実現することができるので、屈曲端子30aの加工が容易になる。また、端子30の屈曲を緩やかにすることによって、端子30の屈曲に伴うインピーダンス等の電気特性の急激な変化を抑制することができ、電気信号の伝送特性を更に安定させ易くなる。
また、通常、電源端子31には、信号端子32等の他の端子30と比較して高い電圧が印加されるので、ショートが発生した場合のコネクタ1側の電子機器への影響が大きくなり易いが、本実施形態のコネクタ1では、電源端子31が屈曲端子30aとなっているので、端子露出面27の後端部27aに溜まった埃が電源端子31と接触するのを避けることができる。そして、端子露出面27の後端部27aに溜まった埃が電源端子31と接触するのを避けることによって、端子露出面27の後端部27aに溜まった埃を介して電源端子31と他の端子30との間でショートが発生するのを抑制することができる。
また、本実施形態のコネクタ1では、信号端子32は、端子露出面27の後端部27a付近において端子30が屈曲していない非屈曲端子30bとなっているので、端子30の屈曲に伴うインピーダンス等の電気特性の変化を避けることができ、高周波信号の伝送特性を安定させ易くなる。
また、本実施形態のコネクタ1では、電源端子31が端子露出面27の後端部27a付近において端子30の一部が突出部26の内部に埋設されるように屈曲した屈曲端子30aとなっているので、端子露出面27の後端部27aと近接するように第1接地電極51が配設されていても、電源端子31と第1接地電極51との間のマイグレーションを発生し難くすることができる。そのため、このような屈曲端子30aの構造は、端子露出面27の後端部27aと近接するように第1接地電極51が配設されている場合に好適である。
尚、図示しないが、本実施形態のコネクタ1では、屈曲端子30aや非屈曲端子30bの接点部41は、端子露出面27から上方にわずかに突出するように配設されており、接点部41の突出部分の上端部が相手側のコネクタに設けられた図示しない接点部と接触するようになっている。そして、接点部41の突出部分の側端部が合成樹脂等の絶縁体で覆われている。接点部41をこのような構成とすることによって、端子露出面27に水分が侵入しても、隣接する端子30同士が水分を介して導通し難くなり、端子30間のマイグレーションを発生し難くすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は上記の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて適宜変更することができる。
例えば、本発明の実施形態において、コネクタ1は、前述した以外の部材を更に備えていても構わない。また、電気信号を安定して伝送できるのであれば、接地電極50は無くても構わない。また、所定の防水機能が確保できるのであれば、防水部材60は無くても構わない。
また、本発明の実施形態において、コネクタ1の各部材の材質や形状を適宜変更しても構わない。例えば、ハウジング10が角柱状の形状であっても構わない。また、絶縁部材20の本体部21が角柱状の形状であり、第1段差部23や第2段差部24が無くても構わない。そして、突出部26が角柱状の本体部21の一方の端部から直接前方に突出していても構わない。
また、本発明の実施形態において、絶縁部材20の全体がハウジング10の内部に配置されるのではなく、絶縁部材20の一部のみがハウジング10の内部に配置されていても構わない。
また、本発明の実施形態において、突出部26の上面と下面とのうちの一方のみが端子露出面となっていても構わない。また、端子露出面27の所定の位置には、溝等が設けられていても構わない。
また、本発明の実施形態において、端子30の数や配列を適宜変更しても構わない。また、所定の機能を維持できるのであれば、屈曲端子30aの屈曲部44の形状は前述した以外の形状であっても構わない。例えば、第1傾斜部44aの一部が曲線的に曲がっていても構わない。また、第2傾斜部44bの一部が曲線的に曲がっていても構わない。
また、本発明の実施形態において、コネクタ1の端子30を電源端子31、信号端子32、接地端子33としているが、電子機器の設定を切り替えるための切り替え端子等のそれ以外の用途の端子として用いる、或いは追加しても良く、その場合にこれを屈曲端子30aとしても構わない。また、接地端子33は、非屈曲端子30bであっても構わない。
1 コネクタ
10 ハウジング
11 開口部
12 収容部
20 絶縁部材
21 本体部
22 被保持部
23 第1段差部
24 第2段差部
25 壁面
26 突出部
27 端子露出面
27a 後端部
28 端子露出面
30 端子
30a 屈曲端子
30b 非屈曲端子
31 電源端子
32 信号端子
33 接地端子
41 接点部
41a 後端部
42 延出部
42a 前端部
43 端子部
44 屈曲部
44a 第1傾斜部
44b 第2傾斜部
44c 連結部
45 連結部
50 接地電極
51 第1接地電極
52 第2接地電極
60 防水部材

Claims (6)

  1. 開口部を有するハウジングと、前記ハウジング内に少なくとも一部が配置された絶縁部材と、前記絶縁部材に保持された複数の端子とを備え、
    前記絶縁部材は、前記ハウジングに保持される本体部と、前記本体部の壁面から前記開口部に向かって突出する平板状の突出部とを有し、
    前記突出部の少なくとも一方の板面が、前記端子が露出する端子露出面となっているコネクタであって、
    前記複数の端子のうちの少なくとも1つは、前記端子露出面の前記壁面側の端部付近において前記端子の一部が前記突出部の内部に埋設されるように屈曲した屈曲端子となっていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記屈曲端子は、
    前記端子露出面に露出するように前記突出部に配設され、前記端子露出面の前記壁面側の端部付近から前記突出部の突出方向に沿って延出する接点部と、
    前記本体部に配設され、前記端子露出面の前記壁面側の端部付近から前記接点部の延出方向とは反対の方向に延出する延出部と、
    前記接点部の前記壁面側の端部と前記延出部の前記壁面側の端部とを連結する屈曲部とを有し、
    前記屈曲部が、前記端子露出面の前記壁面側の端部付近において前記突出部の内部に埋設されるように屈曲していることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記屈曲部は、
    前記接点部の前記壁面側の端部から延出すると共に、前記突出部の内部に向かってなだらかに傾斜しながら前記本体部側に延びる第1傾斜部と、
    前記延出部の前記壁面側の端部から延出すると共に、前記突出部の内部に向かってなだらかに傾斜しながら前記突出部側に延びる第2傾斜部とを有していることを特徴とする請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記複数の端子は、電源端子を含み、
    前記電源端子が前記屈曲端子となっていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のコネクタ。
  5. 前記複数の端子は、高周波信号を伝送するための信号端子を含み、
    前記信号端子は、前記端子露出面の前記壁面側の端部付近において端子が屈曲していない非屈曲端子となっていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のコネクタ。
  6. 前記本体部には、前記端子露出面の前記壁面側の端部と近接するように接地電極が配設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のコネクタ。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109935992A (zh) * 2019-03-29 2019-06-25 昆山杰顺通精密组件有限公司 磁吸式插座连接器
CN113924826A (zh) * 2019-06-11 2022-01-11 日立安斯泰莫株式会社 电子装置

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