JP2017032970A - 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2017032970A
JP2017032970A JP2016060024A JP2016060024A JP2017032970A JP 2017032970 A JP2017032970 A JP 2017032970A JP 2016060024 A JP2016060024 A JP 2016060024A JP 2016060024 A JP2016060024 A JP 2016060024A JP 2017032970 A JP2017032970 A JP 2017032970A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
color
transparent
processing target
pixel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016060024A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6705242B2 (ja
Inventor
達朗 杉岡
Tatsuro Sugioka
達朗 杉岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to US15/219,393 priority Critical patent/US9805283B2/en
Publication of JP2017032970A publication Critical patent/JP2017032970A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6705242B2 publication Critical patent/JP6705242B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/64Circuits for processing colour signals
    • H04N9/74Circuits for processing colour signals for obtaining special effects
    • H04N9/75Chroma key
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformations in the plane of the image
    • G06T3/40Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V10/00Arrangements for image or video recognition or understanding
    • G06V10/40Extraction of image or video features
    • G06V10/44Local feature extraction by analysis of parts of the pattern, e.g. by detecting edges, contours, loops, corners, strokes or intersections; Connectivity analysis, e.g. of connected components

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Studio Circuits (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Abstract

【課題】画像を構成する画素のうち指定された画素値に一致する画素を透過処理して他の画像に重畳して表示する画像の合成処理において透過処理対象の画像を拡大する場合に、拡大後の画像において透過処理される部分とそれ以外の部分との境界にノイズが発生すること。【解決手段】キーカラーの指定値を、キーカラーの領域に隣接する隣接領域の色味を所定量変更することにより、隣接領域の色味とは異なり且つ近似した色味を指定するように更新し、オーバーレイ画像におけるキーカラーの画素の色味を、更新されたキーからの指定値によって指定される色味に更新し、キーカラーの画素の色味が更新されたオーバーレイ画像をベース画像の画像サイズに応じて拡大し、拡大されたオーバーレイ画像を、更新されたキーカラーの指定値に基づいて透過処理することを特徴とする。【選択図】図8

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムに関する。
2つの画像を合成して1つの表示装置に表示させる技術の1つとして、クロマキー合成処理が用いられる。クロマキー合成処理は、ベース画像に重ねるオーバーレイ画像に含まれる画素のうち、キーカラーとして特定された色の画素を透過処理することで、オーバーレイ画像の不透過部分がベース画像に重ねられて見えるように表示する技術である。
このような技術として、GUI(Graphical User Interface)画面上に存在するオブジェクト領域をクロマキマスク領域と定義し、クロマキマスク領域以外に対してクロマキー合成処理を行う方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示された技術によれば、オブジェクト領域内の画素がキーカラーと同色になった場合、この画素において透過処理されることを防げる。
上述したように2つの画像を合成して1つの表示装置に表示させる際には、ベース画像とオーバーレイ画像との画像サイズが一致していることを前提にする。したがって、入力されたベース画像とオーバーレイ画像とのサイズが異なる場合は、両者のサイズを一致させるために、いずれか一方の画像サイズを変更することとなる。
このような場合において、オーバーレイ画像を拡大処理してベース画像に重ね合わせようとすると課題が生じる。画像の拡大処理に際しては、拡大前の画像を構成する画素を拡大後の画像サイズに対応した画素空間に均等に配置した上で、拡大によって生じた画素間の隙間に対応する画素の画素値を補完する。隙間に対応する画素の画素値の補完を行う方法として、その画素の周囲の画素の画素値に基づいて算出する方法が一般的である。
このような一般的な拡大処理を用いる場合、オーバーレイ画像においてキーカラーに指定されている部分、即ちクロマキー合成処理によって透過処理される領域と、その部分に隣接する領域であってキーカラー以外の画素値の領域との境界にノイズが発生する。具体的には、拡大処理により、キーカラーに指定された領域とこれに隣接する領域との境界部分に、キーカラーの画素値とそれ以外の画素値に基づいて算出される画素値の画素が生成される。
この新たに生成された画素はキーカラーではないから、透過処理されずにオーバーレイ画像として合成後も表示される。しかし、この新たに生成された画素の色味は、拡大処理においてキーカラーとそれ以外の画素値とに基づいて生成された色味である。したがって、拡大前の画像においてキーカラー以外の画素値であった領域の画素値とは異なり、拡大後の画像において目立ってしまう。その結果、クロマキー合成処理によって表示された画像において、オーバーレイ画像のエッジ部分に存在するノイズとして視認されることとなる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、オーバーレイ画像を拡大するときに、透過処理をしない部分の周囲にノイズが発生することを防ぐことを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、第1の画像の一部を透過処理して第2の画像に重畳して表示するための処理を行う画像処理装置であって、前記第1の画像を構成する画素のうち、透過処理の対象とする画素の色味を指定する透過処理対象指定情報を記憶する透過処理対象指定情報記憶部と、前記第1の画像を構成する画素のうち、前記透過処理対象指定情報によって指定される色味を有する画素の領域である透過処理対象領域に隣接している隣接領域の色味を参照する隣接領域参照部と、前記透過処理対象指定情報を、参照された前記隣接領域の色味を所定量変更することにより、前記隣接領域の色味とは異なり且つ近似した色味を指定するように更新する透過処理対象指定情報更新部と、前記透過処理対象領域の画素の色味を、更新された前記透過処理対象指定情報によって指定される色味に更新する透過処理対象領域更新部と、前記透過処理対象領域が更新された前記第1の画像を前記第2の画像の画像サイズに応じて拡大する画像拡大部と、拡大された前記第1の画像を、更新された前記透過処理対象指定情報に基づいて透過処理する透過処理部と、透過処理された前記第1の画像を前記第2の画像に重畳して出力する出力部と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、オーバーレイ画像を拡大するときに、透過処理をしない部分の周囲にノイズが発生することを防ぐことを目的とする。
本発明の実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るクロマキーコントローラの機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るキーカラーの指定態様を示す図である。 クロマキー合成の態様を示す図である。 オーバーレイ画像の拡大を伴うクロマキー合成の態様を示す図である。 画像の拡大態様を示す図である。 オーバーレイ画像の拡大におけるノイズの発生態様を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るクロマキーコントローラの動作を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係るオーバーレイ画像の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像の解析に対して保持される情報の例を示す図である。 本発明の実施形態に係るキーカラー処理の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るエッジノイズの低減態様を示す図である。 本発明の実施形態に係るキーカラーの指定態様の他の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る閾値のテーブルを示す図である。 本発明の第2実施形態に係るクロマキーコントローラの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るクロマキーコントローラの動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るオーバーレイ画像の一例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るオーバーレイ画像の一例を拡大した図である。 本発明の第2実施形態に係る矩形細分化処理の動作を示すフローチャートである。
●本発明の実施形態●
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。本実施形態は、PC(Personal Computer)をはじめとする情報処理装置においてオーバーレイ画像とベース画像とを取得し、オーバーレイ画像の一部を透過処理してベース画像に重畳するクロマキー合成を行う画像処理装置について説明する。そのような画像処理装置において、オーバーレイ画像の拡大処理に伴って発生するノイズを低減することが本実施形態に係る要旨の1つである。
図1は、本実施形態に係る画像処理装置1のハードウェア構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る画像処理装置1は、一般的なサーバやPC等と同様の構成を含む。即ち、本実施形態に係る画像処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)20、ROM(Read Only Memory)30、HDD(Hard Disk Drive)40及びI/F50を備え、これらがバス80を介して接続されている。また、I/F50にはLCD(Liquid Crystal Display)60及び操作部70が接続されている。
CPU10は演算手段であり、画像処理装置1全体の動作を制御する。RAM20は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM30は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。HDD40は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納される。
I/F50は、バス80と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。LCD60は、各種の情報を表示するための視覚的ユーザインタフェースである。操作部70は、キーボードやマウス等、ユーザが画像処理装置1に情報を入力するためのユーザインタフェースである。
このようなハードウェア構成において、ROM30に格納されたプログラムや、HDD40等の外部記憶装置からRAM20にロードされたプログラムに従ってCPU10が演算を行うことにより、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と上記のハードウェアにより、本実施形態に係る画像処理装置1の機能を実現する機能ブロックが構成される。
●本発明に係る第1実施形態の機能構成
次に、本実施形態に係る画像処理装置1の機能構成について図2を参照して説明する。以下の説明は、本発明に係る第1実施形態である。図2に示すように、画像処理装置1は、図1において説明したLCD60、操作部70に加えて、クロマキーコントローラ100、表示制御部110、操作制御部120を含む。
表示制御部110は、LCD60に情報を表示させるための制御を行う。操作制御部120は、操作部70に対するユーザの操作を認識してクロマキーコントローラ100に伝える。クロマキーコントローラ100は、画像処理装置1において第1の画像である「オーバーレイ画像」と「第2の画像」であるベース画像とを取得して、クロマキー合成による画像処理を行う。クロマキーコントローラ100を実現するためのプログラムが画像処理プログラムとして用いられる。
図2に示すように、クロマキーコントローラ100は、ベース画像取得部101、オーバーレイ画像取得部102、画像管理部103、画像解析部104、キーカラー管理部105、画像拡大部106、画像合成部107、表示出力部108を含む。ベース画像取得部101は、クロマキーコントローラ100に入力されるベース画像を取得する。本実施形態に係るベース画像は、映像の情報であれば動画であっても静止画であってもどちらでもよい。オーバーレイ画像取得部102は、クロマキーコントローラ100に入力されるオーバーレイ画像を取得する。
クロマキーコントローラ100へのベース画像とオーバーレイ画像の入力は、例えば操作部70に対するユーザの操作に基づき、ネットワークを介して取得された画像情報やHDD40に格納された画像情報が用いられる。この他、例えばオーバーレイ画像として予め定められた画像が用いられる場合には、HDD40等の記憶媒体や、オーバーレイ画像取得部102がオーバーレイ画像を保持している。
画像管理部103は、ベース画像取得部101により取得されたベース画像と、オーバーレイ画像取得部102により取得されたオーバーレイ画像と、を管理し、キーカラーの調整処理やオーバーレイ画像の拡大処理のための制御を行う。また、画像管理部103は、一般的なラベリング処理を行うラベリング部130を含む。画像解析部104は、画像管理部103によって入力された画像を解析し、キーカラーの変更に関する処理を行う。
図2に示すように、画像解析部104は、隣接領域参照部141、キーカラー更新部142、オーバーレイ画像更新部143を含む。画像解析部104に含まれる詳細な機能については後に詳述する。
キーカラー管理部105は、クロマキーコントローラ100においてキーカラーとして指定されている画素値を管理する。図3は、キーカラー管理部105におけるキーカラーの管理情報を示す図である。図3に示すように、キーカラー管理部105は、キーカラーとして指定される画素値の情報をRGB(Red,Green,Blue)夫々の値として記憶している。このキーカラーの指定値の情報が、透過処理の対象とする画素の色味を指定する透過処理対象指定情報であり、キーカラー管理部105が、透過処理対象指定情報記憶部として機能する。
本実施形態に係る画素値は、8bit、256階調の値である。これにより、本実施形態に係るクロマキーコントローラ100においては、RGB夫々の値が指定された値に一致する1つの色がキーカラーとして指定される。クロマキーコントローラ100におけるデフォルトのキーカラーは、例えばR:255、G:0、B:255のマゼンタが指定される。したがって、オーバーレイ画像として入力される画像のうち、透過処理されるべき領域の画素値もマゼンタに対応する値となっている。
画像拡大部106は、画像管理部103の制御に従い、指定されたオーバーレイ画像をベース画像の画像サイズに応じて拡大処理をする。画像拡大部106による画像拡大のアルゴリズムとしては、公知の様々な技術を用いることが可能であるが、拡大により元の画像を構成する画素を分散配置した隙間を、元の画像の画素値に基づいて算出する方法を基本とする。
画像合成部107は、画像管理部103の制御に従い、指定されたオーバーレイ画像をキーカラー管理部105によって管理されているキーカラーの情報に基づいて透過処理し、ベース画像に重畳する。表示出力部108は、画像合成部107によって合成処理された画像を、LCD60に表示させるために出力する。即ち、表示出力部108が出力部として機能する。
●合成処理の例
次に、一般的なクロマキー合成の処理及びオーバーレイ画像の拡大を伴うクロマキー合成について説明する。図4は、一般的なクロマキー合成の態様を示す図であって、オーバーレイ画像である第1画像1011にベース画像である第2画像1012を重ね合わせて合成した合成画像1100が生成される態様を例示している。図4においては、第1画像1011のうち指定されたキーカラーに一致する画素値の透過領域1013が斜線で示されている。そして、斜線の透過領域1013が透過処理された上で第1画像1011が第2画像1012に重畳される。
図5は、第1画像1011の拡大を伴うクロマキー合成の態様を示す図である。図5に示すように、第2画像1012よりも画像サイズの小さい第1画像1011を第2画像1012と同一のサイズに拡大した拡大第1画像1111を生成し、この拡大第1画像1111を用いて、図4と同様にクロマキー合成を行う。
次に、図5に示したような拡大第1画像1111を用いたクロマキー合成において生じる問題について説明する。図6は、一般的な画像の拡大処理の態様の例を示す図である。図6は、説明を簡略化するために、縦横3画素の画像を縦横5画素の画像に拡大する場合を例示している。
図6における画像P1に示すように、拡大前の画像P1を構成する画素は縦3画素、横3画素とする。ここで、画像P1を構成する9画素におけるそれぞれの画素値をA〜Iとする。この画像P1を、縦5画素、横5画素の合計25画素からなる拡大画像にする場合、画像拡大部106は、図6における画像P2に示すように、まずは拡大前の画像P1を構成する各画素の画素値A〜Iを、拡大前の画像P1の画素配置に従って均等に配置する。
その上で、図6における画像P3に示すように、拡大によって生じた隙間に相当する画素を、その周囲のA〜Iの画素値に基づいて補完する。図6の画像P3に示すように、例えば「A」の画素と「B」の画素との間の画素を「ab」とする。これは、「A」及び「B」の画素値に基づいて算出された画素値「ab」により補完されることを示す。また、「A」、「B」、「D」、「E」の中心に位置する画素は「abde」となっている。これは、「A」、「B」、「D」、「E」の画素値に基づいて算出された画素値「abde」により補完されることを示す。
図7は、上記のような拡大処理によって生じる問題を示す図である。図7(a)における拡大前画像P11は、拡大前の透過領域R13と非透過領域R12の例を示す。図7(a)において、A、B、C、D、Gが透過領域R13である。拡大前の透過領域R13は、各画素(A,B,C,D,G)の画素値はキーカラーとして指定された値に一致する。他方、E、F、H、Iは、非透過領域R12である。拡大前の非透過領域R12は、各画素(A,B,C,D,G)の画素値はキーカラーとして指定された値以外の値である。
図7(a)に示す拡大前画像P11を用いて、図6において説明したように拡大処理を実行すると、図7(b)に示す拡大後画像P111のようになる。拡大後画像P111には、“拡大後の透過領域R113”及び“拡大後の非透過領域R112”に加えて、“ノイズ領域R131”が生じる。拡大後画像P111における透過領域R113の画素は、拡大前画像P11における透過領域R13において元々キーカラーとして指定されていた画素値の画素であるA、B、C、D、G及びその画素値に基づいて算出される画素値を有する画素である。即ち、透過領域R113の画素は、キーカラーとして指定されていた画素値からなる画素と、キーカラーとして指定されていた画素値のみを用いて補完された画素値からなる画素である。したがって、透過領域R113は、キーカラーとして透過処理される。
また、拡大後画像P111における非透過領域R112の画素は、拡大前画像P11における非透過領域R12において元々キーカラー以外として指定されていた画素値の画素であるE,F,H,I及び、その画素値に用いて算出される画素値を有する画素である。言い換えると、非透過領域R112の画素には、キーカラーからなる画素は含まれない。すなわち、非透過領域R112は、透過処理されない領域になる。
これに対して、図7(b)に示すノイズ領域R131の画素は、キーカラーである画素の画素値と、キーカラーではない画素の画素値とに基づいて算出される画素値を有する。そのため、ノイズ領域R131の画素値はキーカラーとは異なる値(異なる色味)になる。したがって、ノイズ領域R131はクロマキー合成処理において透過処理されず、表示される領域となる。
しかしながら、ノイズ領域R131の色味は、非透過領域R112の色味とキーカラーである透過領域R113の色味に基づいて算出された画素値の色味である。したがって、ノイズ領域R131は、ノイズ領域R131が表示されると非透過領域R112の色味とは“異なる色味”で表示される。このような表示は、ユーザにはノイズとして認識される。このような、オーバーレイ画像の拡大によってキーカラー領域と他の領域とのエッジ部分に生じるエッジノイズを低減することが本実施形態に係る要旨の1つである。
●第1実施形態の処理動作
次に、本発明に係る画像処理方法の実施形態について説明する。本実施形態に係る画像処理方法は、すでに説明したクロマキーコントローラ100において実行されるクロマキー合成処理の動作方法である。
図8は、本実施形態に係るクロマキーコントローラ100の動作を示すフローチャートである。図8を参照して、本実施形態に係るクロマキー合成動作について説明する。図8に示すように、まずはベース画像取得部101及びオーバーレイ画像取得部102が夫々画像を取得する(S801)。これにより、ベース画像及びオーバーレイ画像は、画像管理部103において保持される。
ベース画像及びオーバーレイ画像が取得されると、続いて、画像管理部103のラベリング部130が、オーバーレイ画像に対するラベリング処理を行う(S802)。ラベリング処理とは、画像を構成する各画素の画素値に基づき、画像中に表示されているオブジェクトとして同一のオブジェクトに含まれる画素に対して同一のラベルを付与する処理である。換言すると、近似する色味を有し且つ隣接している画素を連結領域として定義する処理である。即ち、ラベリング部130が、連結処理部として機能する。これにより、オーバーレイ画像中に含まれるオブジェクトを識別することが可能となる。
図9は、ラベリング処理の結果の一例を示す図である。図9において斜線の付された領域がキーカラーとして指定されている画素値を有する透過領域R91である。他方、領域R81、領域R82、領域R83はそれぞれ、個別のラベルが付されたオブジェクトの領域である。領域R81、領域R82、領域R83のような領域が、ラベリング処理によって連結処理された連結領域として処理される。尚、S802のラベリング処理に際しては、キーカラーの領域に対する無駄な処理を回避するため、キーカラー管理部105においてキーカラーとして指定されている画素値の領域を処理対象外としても良い。
S802の処理により、ラベリング部130の機能によってラベリング処理を行った画像管理部103は、生成したラベルを順番に選択し、そのラベルの付された画素を囲む外接矩形の画素領域を抽出する(S803)。図9においては、領域R82の外接矩形を抽出した場合の抽出結果が示されている。そして、画像管理部103は、抽出した矩形領域を画像解析部104に入力し、キーカラー処理を要求する。
画像解析部104は、キーカラー処理の要求に応じて、入力された矩形領域を構成する各画素の画素値を順番に参照し、キーカラー管理部105においてキーカラーとして指定されている画素値と一致する画素の有無を確認する(S804)。S804における処理において、画像解析部104は、処理対象となっている矩形領域内の各画素におけるRGBそれぞれの画素値を参照し、図10に示すように、RGB夫々の値のうち最大値及び最小値を記憶する。新たに参照した画素の画素値が、既に記憶している最大値よりも大きい場合や、最小値よりも小さい場合には、新たに参照した画素の画素値によって値が更新される。
このような処理の結果、キーカラーとして指定されている値と一致する画素が矩形領域に含まれている場合には(S804/YES)、画像解析部104はキーカラー処理を行う(S805)。S805の処理において、画像解析部104は、キーカラー管理部105において図3に示すように管理されているキーカラーの指定値を更新する。また、矩形領域に含まれる各画素のうち元のキーカラーとして指定されている画素値を、更新したキーカラーの値に変更する。S805の処理は後に詳述する。
他方、S804の処理により、矩形領域の全ての画素を解析しても、キーカラーの値と一致する画素が抽出されなかった場合(S804/NO)、画像解析部104は、誤ヒット回避処理を行う(S806)。S806の誤ヒット回避処理は、拡大処理前の画像においてキーカラーが含まれていないにも関わらず、図6において説明した処理により補完のために生成された画素値が偶然にキーカラーにヒットしてしまい、その部分が透過処理されてしまうことを防ぐ処理である。
そのため、画像解析部104はS806において、図10に示すように記憶したRGB夫々の画素の最大値よりも大きな値または最小値よりも小さな値を、キーカラーの指定色として設定するように、キーカラー管理部105によって管理されている値を更新する。このようなキーカラーの再設定を行うことにより、図6において説明した補完処理によって生成されることのない画素値がキーカラーとして指定されることとなる。尚、図10に示すような情報を用いた誤ヒット回避処理は一例であり、R:255,G:255,B:255等、補完によっては生じ得ない値を指定しても良い。即ち、S806において、画像解析部104が指定回避部として機能する。
S805またはS806の処理が完了すると、画像管理部103は、画像解析部104によって処理された矩形領域の画像を画像拡大部106に入力して拡大処理を実行させ、その結果得られた拡大画像を保存する(S807)。尚、画像拡大部106は、入力された矩形領域の画像の拡大に加えて、オーバーレイ画像上における矩形領域の位置も取得し、拡大後の画像における矩形領域の位置を算出する。
画像管理部103は、上記の処理において保存された矩形領域の拡大画像及び拡大後の画像における矩形領域の位置をベース画像と共に画像合成部107に入力する。これにより、画像合成部107は、入力された矩形領域の画像に対して、キーカラー管理部105において管理されているキーカラーの指定情報に基づいて矩形領域の画像の透過処理を行う。また、画像合成部107は、同じく入力された位置の情報に基づいてベース画像に重畳して合成する(S808)。即ち、画像合成部107が、透過処理部として機能する。
画像管理部103は、S802の処理において生成された全てのラベルについて処理が完了するまでS803からの処理を繰り返し(S809/NO)、全てのラベルについて処理が完了したら、処理を終了する。即ち、ラベリングによって定義された全ての連結領域毎に処理が実行される。
次に、図8のS805におけるキーカラー処理の詳細について、図11を参照して説明する。図11に示すように、画像解析部104において、まず隣接領域参照部141が、解析対象の矩形領域の画像について、キーカラーの画素に隣接している画素の画素値を参照する(S1101)。S1101において参照される領域は、キーカラー画素に隣接する隣接領域である。また、キーカラーの画素の領域は、透過処理対象領域である。尚、矩形領域の画像はラベリングされた画像であることが前提であるため、S1101において参照される画素の画素値は、実質的には矩形領域に含まれる画素の画素値のうちキーカラーではない画素値となる。
隣接領域参照部141が隣接画素の画素値を参照すると、キーカラー更新部142が、参照された画素値とキーカラーとして指定された画素値との差分値をRGB各色について算出し、その算出結果が所定の閾値を超えているか否か判断する(S1102)。S1102においては、RGB各色の差分値に対して個別に閾値を適用しても良いし、RGB各色の差分値の合計値や平均値に対して閾値を適用しても良い。
S1102の判断の結果、差分値が閾値を超えていなければ(S1102/NO)、キーカラー更新部142は、キーカラーの指定値を変更することなくそのまま処理を終了する。他方、差分値が閾値を超えていた場合(S1102/YES)、キーカラー更新部142は、S1101において参照した画素値に基づいてキーカラーを決定する(S1103)。即ち、キーカラー更新部142が、透過処理対象指定情報更新部として機能する。
S1103において画像解析部104は、S1101において参照したRGB夫々の画素値を所定量変更することにより得られる画素値をキーカラーの指定値として決定する。例えば、S1101において参照した画素値がR:23,G:135,B:56であった場合、画像解析部104は、RGB夫々の値に「1」を加算し、R:24,G:136,B:57をキーカラーの指定値として決定してキーカラー管理部105に記憶させる。
その後、オーバーレイ画像更新部143が、解析対象の矩形領域の画像を構成する画素のうち、変更前のキーカラーの画素値を有する画素に対して、その画素の画素値を変更後のキーカラーの画素値に更新する(S1104)。即ち、オーバーレイ画像更新部143が、透過処理対象領域更新部として機能する。このような処理により、本実施形態に係るキーカラー処理が完了する。
S1103の処理の趣旨は、キーカラーとして透過処理される対象となる色を、キーカラーの領域に隣接する領域の色に近似し且つ異なる色とすることにある。従って、上述したようにRGB夫々の値に「1」を加算する態様の他、RGBのいずれか1つまたは2つに対して「1」を加算しても良い。また、近似した色とする処理であれば、加算する値は「1」でなくともよい。
このようなキーカラー処理を行った上で、図8のS807、S808の処理を行った場合の効果について図12を参照して説明する。図12は、図7と同様に、画像の拡大前後におけるオーバーレイ画像の領域を示す図である。図12(b)に示すように、拡大された透過領域R122と拡大されたオーバーレイ画像領域R121との間にノイズ領域R123が発生することは同様である。
ここで、図12(b)に示すオーバーレイ画像領域R121は、図11のS1101において参照される隣接画素の領域に相当する。したがって、ノイズ領域R123の画素値は、オーバーレイ画像領域R121の画素値と、その画素値に近似する色に変換されたキーカラーとに基づいて算出された画素値である。このノイズ領域R123の画素値による色味は、オーバーレイ画像領域R121とノイズ領域R123との色味と比べると、肉眼ではほとんど判別不可能な程度の差異になる。その結果、ノイズ領域R123はユーザによってオーバーレイ画像領域R121の一部として視認され、ノイズとは視認されなくなる。
そして、このような処理が図9に示すような夫々の表示領域毎に付与されたラベル毎に行われることにより、夫々の表示領域の色味に応じたキーカラー設定が行われた上でS807及びS808の処理が行われる。従って、色味の異なる複数の表示領域がオーバーレイ画像に含まれる場合であっても、夫々の領域毎にエッジノイズの目立たないオーバーレイ画像の拡大処理及びクロマキー合成が行われる。
以上説明したように、本実施形態に係る画像処理装置1においては、クロマキー合成処理を行うにあたり、オーバーレイ画像を拡大してベース画像に重畳する場合に、オーバーレイ画像中でキーカラーに指定された画素に隣接する画素の画素値を参照する。そして、参照した画素値とは異なる画素値であって且つ参照した画素値に色味が近似している画素値をキーカラーとして決定する。
これにより、オーバーレイ画像を拡大しても、キーカラー領域とそれに隣接する領域との境界部分において、補完によって生じる画素の色味は、キーカラーとは異なる色で且つ隣接する領域の色味に近い色となる。したがって、拡大処理されたオーバーレイ画像をクロマキー合成によってベース画像に重畳したとしても、オーバーレイ画像において透過処理されない表示領域と透過処理される部分との境界に、表示領域の色味と異なるエッジノイズが発生することを防げる。
尚、上記の実施形態においては、図11のS1102に示すように、キーカラーの指定値と隣接する領域の画素値との差分が所定の閾値を超える場合に、上述したようなキーカラーの設定変更を行う場合を例として説明した。これにより、キーカラーの設定変更を行わなくても、エッジノイズが目立たない場合には処理を省略し、処理負荷を軽減することができる。しかしながらこれは一例であり、S1102の判断を行うことなく、必ずS1103、S1104の処理を行うようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、図9に示すようにオーバーレイ画像に複数の表示領域が含まれることを前提とし、ラベリングを行った上でラベルごとに処理を行う場合を例として説明した。この他、例えばS802において抽出されたラベルが1つであった場合には、S803の処理を省略し、オーバーレイ画像全領域を上述した矩形領域として、S804以降の処理を実行してもよい。
但し、S802において抽出されたラベルが1つであったとしても、上記と同様にラベル部分の外接矩形に対して処理を行ってもよい。これにより、S804においてキーカラーの有無を判断する対象の画素数や、S1104において画素値を変更する対象の画素数を低減し、処理を簡略化することができる。
また、上記実施形態においては、図3に示すように、キーカラーとして設定されるのは、RGB各色の画素値が指定された1つの値に一致する1通りの色である場合を例として説明した。しかしながらこれは一例であり、例えば図13に示すようにRGB各色の画素値として上限値、下限値によって定まる範囲を指定するようにしても良い。この場合、S1102において判断される差分値は、隣接領域の画素値が上限値を上回っている場合には上限値との差分値が用いられ、下限値を下回っている場合には下限値との差分値が用いられる。
また、S1102において比較対象となる閾値は、エッジノイズの発生を厳しく抑制するためにはなるべく小さい値とすることが好ましく、最も厳しい例としては、「1」である。これに対して、キーカラーを変更しなくてもエッジノイズが目立たない程度の差分値であればキーカラー処理を省略して処理負荷を低減する場合には、閾値を大きくしてある程度の差分値を許容することとなる。
そのような閾値の設定は、例えば操作部70に対するユーザの操作によって手動で行うことが可能であるが、オーバーレイ画像の種類に応じて自動的に閾値が変更されてもよい。図14は、オーバーレイ画像の種類に応じて閾値が変更される場合に、画像解析部104が保持する閾値テーブルの例を示す図である。
図14に示すように、閾値テーブルにおいては、“オーバーレイ種類”と“閾値”とが関連付けられている。そして、画像解析部104は、オーバーレイ画像取得部102が取得したオーバーレイ画像の種類に関連付けられている閾値を取得し、S1102において適用する。このような態様により、オーバーレイ画像の種別に応じてS1102における閾値を自動的に変更することが可能となる。
また、上記実施形態においては、入力されたオーバーレイ画像に対して必ず図8及び図11に示す動作を実行する場合を例として説明した。しかしながら、本実施形態に係る処理が必要となるのは、上述したようにオーバーレイ画像を拡大する場合のみである。したがって、ベース画像の画像サイズよりもオーバーレイ画像の画像サイズの方が小さい場合にのみ、上述した処理を実行するようにしてもよい。
●本発明に係る第2実施形態の機能構成
以下、本発明に係る第2実施形態について図15を参照して説明する。図15は、本実施形態に係る画像処理装置1aの機能構成を示す図である。なお、画像処理装置1aのハードウェア構成は、図1を用いて説明した画像処理装置1のハードウェア構成と同じである。本実施形態に係る画像処理装置1aは、PCをはじめとする情報処理装置において特定の画像処理を実行する画像処理装置である。そのような画像処理装置において、クロマキー合成処理を行う際に、オーバーレイ画像に含まれる不透過オブジェクトが重なり合っている場合であっても、オーバーレイ画像の拡大処理に伴って発生するノイズを低減することが本実施形態に係る要旨の1つである。
図15に示すように、本実施形態に係る画像処理装置1aは、図1において説明したLCD60、操作部70に加えて、クロマキーコントローラ100a、表示制御部110、操作制御部120を含む。クロマキーコントローラ100aは、ベース画像取得部101、オーバーレイ画像取得部102、画像管理部103、画像解析部104a、キーカラー管理部105、画像拡大部106、画像合成部107、表示出力部108を含む。
画像管理部103は、ベース画像取得部101により取得されたベース画像と、オーバーレイ画像取得部102により取得されたオーバーレイ画像と、を管理し、キーカラーの調整処理やオーバーレイ画像の拡大処理のための制御を行う。また、画像管理部103は、一般的なラベリング処理を行うラベリング部130を含む。
画像解析部104は、画像管理部103によって入力された画像を解析し、ラベリング処理において連結された領域の細分化に関する処理、及び、キーカラーの変更に関する処理を行う。図15に示すように、画像解析部104は、隣接領域参照部141、キーカラー更新部142、オーバーレイ画像更新部143、矩形細分化部144を含む。画像解析部104に含まれる詳細な機能については後に詳述する。
●第2実施形態の処理動作
次に、第2実施形態に係る画像処理装置1aにおいて実行可能な画像処理方法の実施形態について説明する。本実施形態に係る画像処理方法は、すでに説明したクロマキーコントローラ100aにおいて実行されるクロマキー合成処理の動作方法である。
図16は、本実施形態に係るクロマキーコントローラ100aの動作を示すフローチャートである。図16を参照して、本実施形態に係るクロマキー合成動作の処理ステップについて説明する。なお、図8を用いてすでに説明した第1実施形態と同様の処理については、詳細な説明を省略する。
ベース画像取得部101及びオーバーレイ画像取得部102が夫々画像を取得し(S1601)、画像管理部103のラベリング部130が、オーバーレイ画像に対するラベリング処理を行う(S1602)。
ここで、ラベリング処理の結果の例を図17に示す。図17において、斜線の付された領域がキーカラーとして指定されている画素値を有する透過領域R91である。他方、斜線が付されていない領域は、キーカラーとして指定されている画素値と異なる画素値を有する不透過領域である。図17において、不透過領域は、領域R171、領域R172、領域R173の3カ所が設定されている。領域R171、領域R172、領域R173はそれぞれ、個別のラベルが付されたオブジェクトの領域である。領域R171、領域R172、領域R173のような領域が、ラベリング処理によって連結処理された連結領域となる。
S1602の処理により、ラベリング部130の機能によってラベリング処理を行った画像管理部103は、生成したラベルを順番に選択し、そのラベルの付された画素を囲む外接矩形の画素領域を抽出する(S1603)。図18においては、領域R172の外接矩形を抽出した場合の抽出結果が示されている。抽出された連結領域には、単一のオブジェクトのみが含まれることを前提とするが、場合によって、図18に示す領域R172のように、他の領域(ここでは、領域R173)が重なることもある。
そこで、画像管理部103は、抽出した矩形領域を画像解析部104aに入力し、重なり判定処理を要求する。画像解析部104aは、重なり判定処理の要求に応じて、処理対象となっている領域R172に含まれる各画素におけるRGBそれぞれの画素値を参照して、図3に示すように管理されているキーカラーのRGB夫々の値とを比較する。
比較の結果、キーカラーのRGBと異なるRGBの組が1つのみであれば(S1604/NO)、矩形細分化処理(S1605)を行わずに、画像管理部103は、抽出した矩形領域を画像解析部104に入力し、キーカラー処理を要求する。
比較の結果、キーカラーのRGBと異なるRGBの組が2種以上ある場合は(S1604/YES)、画像解析部104は、矩形細分化部144に対して、矩形細分化処理を要求する。
ここで、図16のS1605における矩形細分化処理の詳細について、図19を参照して説明する。図19に示すように。画像解析部104aにおいて、矩形細分化部144は、処理対象となっている矩形領域(対象矩形領域)の高さ又は幅が「1」であるか否かの判定処理を実行する(S1901)。高さ又は幅が1であれば(S1901/YES)、対象矩形領域を2分割する(S1902)。高さ又は幅が1でなければ(S1901/NO)、対象矩形領域を4分割する(S1903)。
続いて、分割された矩形領域内の各画素の画素値とキーカラーとして指定されている画素値とを比較する。キーカラーとして指定されている画素値と異なる画素値が複数種類ある場合は(S1904/YES)、再度の分割が必要になるので、処理対象とする矩形領域を分割した各矩形領域(対象分割矩形領域)として設定し、処理をS1901に戻す。
比較の結果、キーカラーとして指定されている画素値と異なる画素値は1種類しかなければ(S1904/NO)、その分割矩形領域を後段のキーカラー処理(図16のS1606)の対象にするための、分割矩形リストに保存する(S1905)。
矩形細分化部144は、対象分割矩形領域に対する処理がすべて終了していなければ(S1906/NO)、処理をS1901に戻す。対象分割矩形領域に対する処理がすべて終了していれば(S1906/YES)、矩形細分化処理を終了する。即ち、矩形細分化部144が、細分化処理部として機能する。
矩形細分処理が終了した後、画像管理部103は、分割矩形リストから抽出した分割矩形領域を画像解析部104に入力し、キーカラー処理を要求する。この分割化矩形リストに保存されている対象領域群が、細分化領域である。
画像解析部104は、キーカラー処理の要求に応じて、入力された細分化領域を構成する各画素の画素値を順番に参照し、キーカラー管理部105においてキーカラーとして指定されている画素値と一致する画素の有無を確認する(S1606)。この処理は、S804と同様である。
S1606の処理において、画像解析部104aは、処理対象となっている矩形領域内(分割矩形領域内)の各画素におけるRGBそれぞれの画素値を参照し、図10に示すように、RGB夫々の値のうち最大値及び最小値を記憶する。新たに参照した画素の画素値が、既に記憶している最大値よりも大きい場合や、最小値よりも小さい場合には、新たに参照した画素の画素値によって値が更新される。
このような処理の結果、キーカラーとして指定されている値と一致する画素が矩形領域に含まれている場合には(S1606/YES)、画像解析部104aはキーカラー処理を行う(S1607)。S1607の処理において、画像解析部104aは、キーカラー管理部105において図3に示すように管理されているキーカラーの指定値を更新する。また、矩形領域に含まれる各画素のうち元のキーカラーとして指定されている画素値を、更新したキーカラーの値に変更する。S1607の処理はS805の処理と同じ内容になるので、詳細は省略する。
他方、S1606の処理により、矩形領域の全ての画素を解析しても、キーカラーの値と一致する画素が抽出されなかった場合(S1606/NO)、画像解析部104aは、誤ヒット回避処理を行う(S1608)。S1608の誤ヒット回避処理は、S806の誤ヒット回避処理と同様である。
S1607またはS1608の処理が完了すると、画像管理部103は、画像解析部104aによって処理された矩形領域の画像を画像拡大部106に入力して拡大処理を実行させ、その結果得られた拡大画像を保存する(S1609)。S1609の処理は、S807の処理と同様である。
画像管理部103は、上記の処理において保存された矩形領域の拡大画像及び拡大後の画像における矩形領域の位置をベース画像と共に画像合成部107に入力する。これにより、画像合成部107は、入力された矩形領域の画像に対して、キーカラー管理部105において管理されているキーカラーの指定情報に基づいて矩形領域の画像の透過処理を行う。また、画像合成部107は、同じく入力された位置の情報に基づいてベース画像に重畳して合成する(S1610)。S1610の処理は、S808の処理と同様である。
画像管理部103は、S1605の処理において生成された分割矩形領域の全てについて処理が完了するまで、S1606からの処理を繰り返す(S1611/NO)。全ての分割矩形領域について処理が完了したら(S1611/YES)、S1602の処理において生成された全てのラベルについて処理が完了しているか否かを判定する(S1612)。全てのラベルについて処理が完了していなければ、S1603からの処理を繰り返し(S1612/NO)、全てのラベルについて処理が完了したら、処理を終了する(S1612/YES)。即ち、ラベリングによって定義された全ての連結領域毎に処理が実行され、さらに、重なり合う連結領域がある場合は、全ての分割矩形領域毎に処理が実行される。
1 画像処理装置
10 CPU
20 RAM
30 ROM
40 HDD
50 I/F
60 LCD
70 操作部
80 バス
101 ベース画像取得部
102 オーバーレイ画像取得部
103 画像管理部
104 画像解析部
105 キーカラー管理部
106 画像拡大部
107 画像合成部
108 表示出力部
110 表示制御部
120 操作制御部
130 ラベリング部
141 隣接領域参照部
142 キーカラー更新部
143 オーバーレイ画像更新部
特開2001−242848号公報

Claims (10)

  1. 第1の画像の一部を透過処理して第2の画像に重畳して表示するための処理を行う画像処理装置であって、
    前記第1の画像を構成する画素のうち、透過処理の対象とする画素の色味を指定する透過処理対象指定情報を記憶する透過処理対象指定情報記憶部と、
    前記第1の画像を構成する画素のうち、前記透過処理対象指定情報によって指定される色味を有する画素の領域である透過処理対象領域に隣接している隣接領域の色味を参照する隣接領域参照部と、
    前記透過処理対象指定情報を、参照された前記隣接領域の色味を所定量変更することにより、前記隣接領域の色味とは異なり且つ近似した色味を指定するように更新する透過処理対象指定情報更新部と、
    前記透過処理対象領域の画素の色味を、更新された前記透過処理対象指定情報によって指定される色味に更新する透過処理対象領域更新部と、
    前記透過処理対象領域が更新された前記第1の画像を前記第2の画像の画像サイズに応じて拡大する画像拡大部と、
    拡大された前記第1の画像を、更新された前記透過処理対象指定情報に基づいて透過処理する透過処理部と、
    透過処理された前記第1の画像を前記第2の画像に重畳して出力する出力部と、を含むことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記透過処理対象指定情報更新部は、参照された前記隣接領域の色味と前記透過処理対象指定情報によって指定される色味との差分が所定の閾値を超えている場合に、参照された前記隣接領域の色味を所定量変更することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記透過処理対象指定情報更新部は、前記第1の画像の種別に応じて異なる値を前記閾値として用いることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記隣接領域参照部、前記透過処理対象指定情報更新部、前記透過処理対象領域更新部は、処理対象の前記第1の画像に、前記透過処理対象指定情報によって指定される色味が含まれる場合に動作することを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 処理対象の前記第1の画像に、前記透過処理対象指定情報によって指定される色味が含まれない場合に、前記第1の画像の拡大処理によって生成され得ない色味を指定するように前記透過処理対象指定情報を更新する指定回避部を含むことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 入力された前記第1の画像を構成する画素について、近似する色味を有し且つ隣接している画素を連結して連結領域として定義する連結処理部を含み、
    前記隣接領域参照部、前記透過処理対象指定情報更新部、前記透過処理対象領域更新部は、前記第1の画像において定義された前記連結領域を処理対象の前記第1の画像として処理を実行することを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記隣接領域参照部、前記透過処理対象指定情報更新部、前記透過処理対象領域更新部は、前記第1の画像において定義された複数の前記連結領域毎に処理を実行することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記連結領域に含まれる画素値が、前記透過処理対象指定情報によって指定される色味を有する画素の画素値以外に2種以上の画素値を含む場合、前記透過処理対象指定情報によって指定される色味を有する画素の画素値と、これと異なる画素値を1つ含む領域に細分化して細分化領域として定義する細分化処理部を含み、
    前記隣接領域参照部、前記透過処理対象指定情報更新部、前記透過処理対象領域更新部は、前記第1の画像において定義された前記細分化領域を処理対象の前記第1の画像として処理を実行することを特徴とする請求項6または7に記載の画像処理装置。
  9. 第1の画像の一部を透過処理して第2の画像に重畳して表示するための処理を行う画像処理方法であって、
    前記第1の画像を構成する画素のうち、透過処理の対象とする画素の色味を指定する透過処理対象指定情報を参照し、
    前記第1の画像を構成する画素のうち、前記透過処理対象指定情報によって指定される色味を有する画素の領域である透過処理対象領域に隣接している隣接領域の色味を参照し、
    前記透過処理対象指定情報を、参照された前記隣接領域の色味を所定量変更することにより、前記隣接領域の色味とは異なり且つ近似した色味を指定するように更新し、
    前記透過処理対象領域の画素の色味を、更新された前記透過処理対象指定情報によって指定される色味に更新し、
    前記透過処理対象領域が更新された前記第1の画像を前記第2の画像の画像サイズに応じて拡大し、
    拡大された前記第1の画像を、更新された前記透過処理対象指定情報に基づいて透過処理し、
    透過処理された前記第1の画像を前記第2の画像に重畳して出力することを特徴とする画像処理方法。
  10. 第1の画像の一部を透過処理して第2の画像に重畳して表示するための処理を行う画像処理プログラムであって、
    前記第1の画像を構成する画素のうち、透過処理の対象とする画素の色味を指定する透過処理対象指定情報を参照するステップと、
    前記第1の画像を構成する画素のうち、前記透過処理対象指定情報によって指定される色味を有する画素の領域である透過処理対象領域に隣接している隣接領域の色味を参照するステップと、
    前記透過処理対象指定情報を、参照された前記隣接領域の色味を所定量変更することにより、前記隣接領域の色味とは異なり且つ近似した色味を指定するように更新するステップと、
    前記透過処理対象領域の画素の色味を、更新された前記透過処理対象指定情報によって指定される色味に更新するステップと、
    前記透過処理対象領域が更新された前記第1の画像を前記第2の画像の画像サイズに応じて拡大するステップと、
    拡大された前記第1の画像を、更新された前記透過処理対象指定情報に基づいて透過処理するステップと、
    透過処理された前記第1の画像を前記第2の画像に重畳して出力するステップと、を情報処理装置に実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
JP2016060024A 2015-08-05 2016-03-24 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム Expired - Fee Related JP6705242B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/219,393 US9805283B2 (en) 2015-08-05 2016-07-26 Image processing apparatus, image processing method and storage medium

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015155445 2015-08-05
JP2015155445 2015-08-05

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017032970A true JP2017032970A (ja) 2017-02-09
JP6705242B2 JP6705242B2 (ja) 2020-06-03

Family

ID=57987974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016060024A Expired - Fee Related JP6705242B2 (ja) 2015-08-05 2016-03-24 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9805283B2 (ja)
JP (1) JP6705242B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016007192A1 (en) 2014-07-10 2016-01-14 Ge Intelligent Platforms, Inc. Apparatus and method for electronic labeling of electronic equipment
US11079915B2 (en) 2016-05-03 2021-08-03 Intelligent Platforms, Llc System and method of using multiple touch inputs for controller interaction in industrial control systems
US10845987B2 (en) * 2016-05-03 2020-11-24 Intelligent Platforms, Llc System and method of using touch interaction based on location of touch on a touch screen
US10303419B2 (en) 2016-07-06 2019-05-28 Ricoh Company, Ltd. Information processing system, display processing apparatus, display processing method, and recording medium
US20180338103A1 (en) * 2017-05-16 2018-11-22 Bell Helicopter Textron Inc. Software video combiner
JP7278724B2 (ja) * 2018-07-23 2023-05-22 株式会社東芝 情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
CN109949385A (zh) * 2019-03-05 2019-06-28 上海商汤智能科技有限公司 一种图像自适应调整方法、设备、电子设备及存储介质
CN112199068B (zh) * 2020-09-27 2023-05-16 长沙景嘉微电子股份有限公司 图形叠加处理方法以及装置、存储介质、电子装置
CN112381905A (zh) * 2020-12-01 2021-02-19 北京光启元数字科技有限公司 一种颜色叠加方法、装置和电子设备
CN115357166B (zh) * 2022-08-26 2023-07-07 重庆尚优科技有限公司 一种智慧城市地图配色智能管理系统

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06231275A (ja) * 1993-01-29 1994-08-19 Hitachi Ltd 画像シミュレーション方法
JP3895492B2 (ja) * 1998-03-13 2007-03-22 株式会社リコー 画像処理装置、画像処理方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4541482B2 (ja) 2000-02-29 2010-09-08 キヤノン株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
JP2009122591A (ja) 2007-11-19 2009-06-04 Ricoh Co Ltd 表示制御装置、表示制御方法、表示制御プログラム及び記録媒体
JP6261301B2 (ja) * 2013-11-28 2018-01-17 キヤノン株式会社 医用画像表示装置およびその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20170039691A1 (en) 2017-02-09
US9805283B2 (en) 2017-10-31
JP6705242B2 (ja) 2020-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6705242B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
US10147390B2 (en) Sub-pixel rendering method
WO2020235860A1 (en) Image processing apparatus and image processing method thereof
AU2013277005A1 (en) Method for running camera and electronic device thereof
CA3154893C (en) Image color transferring method, device, computer equipment and storage medium
US20160283819A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, image processing system, and non-transitory computer readable medium storing program
US10955993B2 (en) Image processing apparatus, method for processing information, and non-transitory computer readable medium storing program for adding comments to image information
US9792695B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, image processing system, and non-transitory computer readable medium
CN105321171A (zh) 针对实况相机馈送的图像分割
US20170249770A1 (en) Information processing apparatus, moving image reproduction method, and computer readable medium
CN104462930A (zh) 验证码生成方法和装置
KR102482874B1 (ko) 렌더링 장치 및 방법
US8913076B1 (en) Method and apparatus to improve the usability of thumbnails
EP3301908A1 (en) Numerical image conversion method and device, and storage medium and device
JP6364066B2 (ja) 複数のプリミティブを使用するグラフィック処理
JP6781107B2 (ja) 表示制御装置、表示制御方法及び表示制御プログラム
US10109077B2 (en) Image generation device and display device
JP7102844B2 (ja) フレーム補間装置、フレーム補間方法およびフレーム補間プログラム
JP6711031B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理システムおよびプログラム
CN105022602A (zh) 覆盖显示中的多个roi的多个栅格化显示
JP2012190016A (ja) 表示制御装置及び表示制御方法
JP2014178905A (ja) 画像表示装置、画像表示方法およびプログラム
JP6919433B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理システムおよびプログラム
WO2019082283A1 (ja) 画像解析装置
Moreno et al. Support to Multimedia Presentations on Multi-Head Setups

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191210

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20200107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200131

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20200220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200414

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200427

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6705242

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees