以下、添付の図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の実施の形態を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、第1の実施の形態における画像処理システム1000の構成例を示す図である。図1に示されるように、画像処理システム1000は、フレーム補間装置であるユーザデバイス100a~100e、サーバ200、投影装置201、及びネットワーク300を含む。ユーザデバイス100a~100eは、ネットワーク300を介して、他のユーザデバイス100及びサーバ200と接続されている。
ユーザデバイス100a~100eは、ネットワーク300経由で、他のユーザデバイス100a~100eから動画データを受信して、後述するようなフレーム補間方法でフレーム補間処理を行い、補間処理後の動画を表示可能なデバイスである。また、ユーザデバイス100a~100eは、サーバ200から受信した動画データについても、後述するようにフレーム補間処理を行い、フレーム補間処理後の動画を表示可能なデバイスである。
ユーザデバイス100aおよび100bは、例えば、PC(Personal Computer)、タブレットPC又はスマートフォン等である。ユーザデバイス100bには投影装置201が接続されている。
投影装置201は、例えば、プロジェクタであり、ユーザデバイス100bから出力される信号を受けて、画像を投影する。なお、投影装置201は、直接ネットワークと接続されて動画データを受信して、画像を投影してもよい。
ユーザデバイス100cはネットワーク300経由で受信した動画データを表示可能なディスプレイである。
ユーザデバイス100dは、ディスプレイと音声デバイスを有し、ネットワーク300経由で受信した動画データおよび音声データを再生することが可能なネットワーク会議デバイスである。
ユーザデバイス100eは、ネットワーク300経由で受信した動画データを表示可能なディスプレイを有する電子黒板である。
以降ユーザデバイス100a~100eをそれぞれ区別しない場合は、ユーザデバイス100と呼ぶことがある。
サーバ200は、動画データをネットワーク300経由でユーザデバイス100に送信する機能を有する。例えば、テレビ会議の多地点制御装置であり、あるユーザデバイス100からカメラで撮影した動画データや、オフィス文書等が操作されるPC画面の動画データを受信し、それら動画データを、ネットワーク300を介して他のユーザデバイス100に送信可能である。
なおユーザデバイス100a~100eは前述した通り、少なくともネットワーク300経由で受信した動画データを表示、再生可能であるが、自らが動画データや音声データをネットワーク300経由、またはネットワーク300とサーバ200経由で配信する機能を有していてもよい。
ここで、本画像処理システム1000において、ユーザデバイス100aおよび100bはPC機能を有しているため、サーバ200およびネットワーク300を利用してPCで操作している画面を動画データとして他のユーザデバイスに送信することができる。つまりユーザデバイス100aおよび100bにおいてPC操作されている画面は動画データとして、他デバイスと共有することができる。この状態を特にPC画面共有モードと呼ぶことがある。
図1においては、ユーザデバイス100aおよび100bがPC画面共有モードにおいて共有する画面を提供する側として動作することもでき、また受信する側として動作することもできる。それに対してユーザデバイス100c、100d、100eは、受信する側として動作する。しかしこれに限られず、ユーザデバイス100c、100d、100eであってもそれぞれのI/F(Interface)を用いてPCと接続することにより、提供する側および受信する側の両方として動作することが可能となる。
図2は、第1の実施の形態におけるユーザデバイス100のハードウェア構成図である。図2に示されるように、ユーザデバイス100は、それぞれ相互に接続されているCPU(Central Processing Unit)101、表示装置102、ROM(Read Only Memory)103、RAM(Random Access Memory)104、通信I/F105、記憶装置106及び入出力I/F107等を有する。
ユーザデバイス100での処理を実現するいわゆるコンピュータで実行可能なプログラム、一例として後述するフレーム補間処理を実現するフレーム補間プログラムは、ROM103又は記憶装置106に格納される。記憶装置106は、一例としてHDD(Hard Disc Drive)等の記憶媒体であり、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なデータを格納する。記憶装置106は、その他の例として、外部記憶媒体がユーザデバイス100に装着されたものであってもよい。ユーザデバイスは一般的なコンピュータとして
RAM104は、プログラムの起動指示があった場合に、ROM103又は記憶装置106からプログラムを読み出して格納する。CPU101は、RAM104に格納されたプログラムに従ってユーザデバイス100に係る機能を実現する。
表示装置102は、ユーザデバイス100が有する表示装置であり、例えば、液晶ディスプレイ、タッチパネルディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)、またプロジェクタ等の投影装置であってもよい。
通信I/F105は、他のユーザデバイス100又はサーバ200等とネットワークを介して通信を行うための有線又は無線のインタフェースである。
入出力I/F107は、USB(Universal Serial Bus)機器、ハードウェアキー、状態通知用LED、液晶ディスプレイ等の様々な入出力装置との接続を行うためのインタフェースである。
そして、ユーザデバイス100は、上述のハードウェア構成に加え、カメラ、スキャナ、プリンタ、キーボード、マウス、マイク、スピーカ、電子ペンなどそれぞれのデバイス特有のハードウェア構成を有する。
なお、サーバ200も図2と同様のハードウェア構成を有していてもよい。
図3は、第1の実施の形態におけるユーザデバイス100の機能ブロック図である。図3に示されるように、ユーザデバイス100は、蓄積部11、フレーム補間部12、画像表示部13を含む。これら各部は、ユーザデバイス100にインストールされた1以上のいわゆるコンピュータで実行可能なプログラムがCPU101に実行させる処理により実現される。
蓄積部11は、ネットワーク300から時系列で順次入力される動画を、最新フレームから連続する過去フレームまで遡って所定のフレーム数分、蓄積する。フレームは、例えば、所定の水平解像度及び垂直解像度を有し、1ドットがRGBの3色で、各色の色深度は8bitであるカラー画像データである。色深度のビット数は、8bitに限られず16bit等さらに大きくてもよい。また、フレームは、YUV(YCbCr)のような輝度色差信号のデータ形式で記録されていてもよい。
フレーム補間部12は、蓄積部11から読み出した複数の入力フレームに基づいて、最新フレームと1つ前のフレームの間に挿入する補間フレームを生成する。生成し、補間するフレーム数は1枚でも複数枚でもよい。なお、連続するフレームを、Nを整数として、N-1フレーム、Nフレーム、N+1フレーム…と呼ぶことがある。また、連続する二つの入力フレームを合わせて前後のフレーム、連続する二つの入力フレームのうち最新の方のフレームを後フレーム、1つ前のフレームを前フレームと呼ぶことがある。
画像表示部13は、入力されたフレーム間に補間フレームが挿入された動画を、ユーザデバイス100が有する表示装置102、又は投影装置201に、補間処理後の動画を順次出力又は表示する。
図4は、フレーム補間部12の機能について説明する図である。図4に示されるようにフレーム補間部12は、動作オブジェクト抽出部120、補間オブジェクト生成部122、画像生成部123、除去用画像生成部124を有する。そして除去用画像生成部124は、画像抽出部1241、補正要否判断部1242、補正処理部1243を有する。
ここでオブジェクトとは、フレームを構成している画像データから、人(ユーザ)にとって画像として意味のある単位で抽出した、言い換えると切り取った画像データをいう。またフレーム内でオブジェクトを含む領域を以降オブジェクト領域という。オブジェクト領域として抽出する形状は一例としては、オブジェクトを含んで矩形に切り取られた領域であるがこれに限られず、種々選択可能である。
あるフレーム内でのオブジェクト領域は、一例として抽出した形状の重心位置であらわすことができる。他の例としてオブジェクト領域として多角形を抽出した場合、多角形の頂点の座標であらわすこともできる。さらに、各フレームをあらかじめ定められた単位の縦横に並んだ矩形のブロックに分け、そのブロックのフレーム内の縦横位置であらわすこともできるが、これらに限られない。
オブジェクトの例として、特に動画データがPC操作画面の場合は、カーソルが挙げられる。カーソルとは、コンピュータなどの表示画面上において、ユーザに対し入力位置を示したり、表示画面上の位置を指し示したりするために表示画面上を動く下線や記号、イラスト等であり、マウスカーソル、ポインタ、マウスポインタ、文字入力カーソル等と呼ばれることもある。ユーザデバイス100であれば、カーソルは表示装置102上に表示される。以降オブジェクトを図面に示すときは、矢印型のマウスカーソルとして示す。
また、動作オブジェクトとは、少なくとも前後のフレームに共通に存在し、前後のフレーム間で動きのあるオブジェクトである。自然映像では人間や動物、自動車などが例として挙げられる。そして、コンピュータ等の表示画面の画像では、前述のカーソルなどであるがこれらに限られない。そして、各フレーム内の所定の動作オブジェクトの位置情報を以降動作オブジェクト位置という。各フレーム内での動作オブジェクト位置は、前述のオブジェクト領域で特定できる。
動作オブジェクト抽出部120は、蓄積部11から入力される複数のフレームから、それぞれのフレーム内での動作オブジェクト位置を抽出する。
動作オブジェクト動き判断部121は、動作オブジェクト抽出部120から得られる前後のフレームそれぞれにおける動作オブジェクト位置から、動作オブジェクトの前後のフレーム間での動き方向を判断する。
補間オブジェクト生成部122は、オブジェクト動き判断部121で判断した動き方向を用いて、補間フレーム内の動作オブジェクト位置である補間オブジェクト位置を算出する。そして補間フレーム内に表示する動作オブジェクトの画像である補間オブジェクト画像を取得し、補間オブジェクト位置と他のオブジェクト画像とからなる補間オブジェクトを生成する。
なお、補間オブジェクト位置としては、後述するように動画の連続的な動きを再現できる位置を算出する。例えば前後のフレームの動作オブジェクト領域の中間位置としたり、さらに前後の2フレーム、または3フレーム以上のフレームを利用して動作オブジェクト位置の加速度を考慮したりしてもよいが、これらに限られない。
画像生成部123は、入力された前後のフレームのいずれかに基づき生成される画像である基準画像に、補間オブジェクトを合成する。生成の一例として、コピーされることにより生成されるが、これに限られない。
そして画像生成部123は、基準画像に、後述する除去用画像生成部124が生成した除去用画像を合成することで、補間フレームを生成する。そして、前後のフレームの間に、生成された補間フレームを画像表示部13に送信する。合成は、基準画像の一部に除去用画像を重畳、上書きすることで行ってもよいし、基準画像の一部の画像に替えて除去用画像を埋め込んで行ってもよいが、これらに限られない。
また、前後のフレームのうち、基準画像としてコピーされるフレームを第一のフレームと呼ぶことがある。そして、前後のフレームのうち基準フレームでない方のフレームを第二のフレームと呼ぶことがある。
除去用画像生成部124は、基準画像内の動作オブジェクトの画像を除去するための画像である、除去用画像を生成する。除去とは、一例として、動作オブジェクト位置にその動作オブジェクトを覆うことができる面積を有する除去用画像を上書きすることであるがこれに限られない。
画像抽出部1241は、第二のフレーム内から第二の画像を抽出する。第二の画像は、第二のフレーム内の第一のフレーム内の動作オブジェクト位置に対応する位置から抽出される、動作オブジェクト画像以上の面積を有する画像である。
さらに画像抽出部1241は、第一のフレームの動作オブジェクト位置から第一の画像を抽出する。第一の画像の面積は、第二の画像の面積よりも大きい。
補正要否判断部1242は、画像抽出部1241が抽出した領域に基づき、入力された前後のフレームのうち、第二のフレームから抽出された第二の画像に対する補正要否を判断する。
補正処理部1243は、補正要否判断部1242が補正要と判断した際に画像抽出部1241が抽出した第二の画像に補正処理を行う。
なお、画像生成部123による補間オブジェクトの合成と除去用画像の合成はどちらが先でもよいが、除去用画像を合成した後に補間オブジェクトを合成した方が、除去用画像が合成後の補間オブジェクト画像の一部に上書きされるなどの影響を及ぼす可能性が低い。
以降、一例として、前後の入力フレームのうち、前フレームが基準フレーム、後フレームは基準フレームとしないフレームの場合を説明する。
図5は、補間フレームにおける動作オブジェクトを説明する画像例である。図5(a)(b)(c)はいずれもフレーム内の同じ画像部分を示している。図5(a)と図5(c)はそれぞれ、ある時間での入力フレームであるN-1フレームと、その次の入力フレームであるNフレームにおける動作オブジェクトを示している。図5で示されるように、N-1フレームとNフレームとで、動作オブジェクトとして矢印型のカーソルの位置が変わって、つまり移動している。前フレームである図5(a)と後フレームである図5(c)との間の補間フレームが図5(b)に示される。
ここで、図5(b)の補間フレームを生成する場合の動作オブジェクト抽出部120、動作オブジェクト動き判断部121、補間オブジェクト生成部122の機能について、図6、図7を用いて説明する。
図6は、動作オブジェクト抽出部120による、動作オブジェクト位置の算出の一例を説明する図である。図6(a)と図6(b)はそれぞれ、図5で示したN-1フレームとNフレームを所定の複数ブロック、一例として5×5のブロックに分割した図である。N-1フレームの個々のブロックとフレームNの個々のブロックとを比較した相関の高さで、動作オブジェクト位置を判断することができる。つまりN-1フレームのあるブロックと相関が高いNフレームのブロックがそれぞれのフレーム内の別の位置であった場合、そのブロックが各フレームの動作オブジェクト位置と算出できる。
例えば図6(a)中にBN-1(1,5)と示したブロックと、図6(b)中にBN-1(5,5)と示したブロックとは互いに相関が高いブロックである。それに対し、図6(b)中、つまりNフレームのBN-1(5,5)以外のブロック、例えばBN(5,4)と示したブロックは、図6(a)のBN(1,5)とは互いに相関が低いブロックである。相関の高いブロック同士が異なる位置であるため、N-1フレームの動作オブジェクト位置はBN-1(1,5)であり、Nフレームの動作オブジェクト位置はBN(5,5)であると判断できる。動作ブロック位置は、上述のように各ブロック自体に付与された識別番号であってもよいし、各ブロックの4つの頂点の座標で特定されてもよいし、各ブロックの中央位置の座標などでもよい。
図7は、動作オブジェクト抽出部120による動作オブジェクト画像の抽出の一例を説明する図である。図7は、背景を含まないカーソル部分だけを動作オブジェクト画像として抽出する例である。すなわち、ブロック内の画素(図7中の各点が画像内の画素位置を表す。)差分値を算出し、固定閾値で2値化、さらに差分画素の群を含む多角形(図7中で画素同士を結ぶ線で表される。)を算出し、算出した多角形に基づき動作オブジェクト画像を決定すればよい。
動作オブジェクト画像の抽出は図7で説明したものに限られず、動作オブジェクトであるカーソルを含むブロックの画像を動作オブジェクト画像としたり、ブロック内でさらにカーソルを含む最小の矩形領域の画像を動作オブジェクト画像としたりしてよい。また、あらかじめよく使用するカーソル等をテンプレート画像として定めておき、前述の多角形と相関が高ければ、そのテンプレート画像をオブジェクト画像としてもよい。以降はカーソルを含む最小の矩形領域の画像を動作オブジェクト画像とした場合を説明する。
動作オブジェクト動き判断部121は、動作オブジェクトの各フレーム内での位置情報である動作オブジェクト位置から、その動作オブジェクトを補間フレーム内のどの位置に置くかを算出する。図5の例では等速で移動しているとし、図5(a)と図5(c)との中間の位置つまり、B(3,3)を補間オブジェクト位置とする。
補間オブジェクト生成部122は、動作オブジェクト抽出部120が抽出した動作オブジェクト画像を補間オブジェクト画像とする。そして、補間オブジェクト画像と、動作オブジェクト動き判断部121が算出した補間オブジェクト位置とからなる補間オブジェクトを生成する。
ここで除去用画像生成部124の機能の一部について再度図5を用いて説明する。除去用画像生成部の画像抽出部1241は、Nフレーム(図5(c))内の、N-1フレーム(図5(a))の動作オブジェクト位置に対応する位置から、除去用画像を抽出する。図5の例では、図5(c)から抽出される除去用画像は白一色の画像である。Nフレームの動作オブジェクト画像に除去用画像を上書きして除去する場合、除去したい動作オブジェクト画像を上書きできる形状と面積を抽出すればよい。つまり動作オブジェクト画像が矩形に抽出されていれば、一例として除去用画像は縦横の辺の長さがどちらも動作オブジェクト画像の辺以上である矩形を抽出すればよい。
次に図8を用いて、画像生成部123の機能について説明する。画像生成部123は、図8(a)で示されるN-1フレームをコピーして基準画像を生成する。なお図8(a)は図5(a)と同じくN-1フレームであるが、あらためて示している。
そして画像生成部123は、基準画像に補間オブジェクト生成部122が生成した補間オブジェクトを合成して、図8(b)で示される画像を生成する。合成された補間オブジェクトは図8(b)中に点線で示している。
画像生成部123はさらに、Nフレームから除去用画像を生成し、生成された除去用画像を図8(b)に示した画像に合成して、図8(c)中に示される補間フレームを生成する。合成された除去用画像は図8(c)中に点線で示している。なお図8(c)は図5(b)と点線の有無が異なるが同じ補間フレームである。このようにして、フレーム補間部12は補間フレームを生成することができる。
次に、図9に示される入力フレーム例を用いて、画像抽出部1241、補正要否判断部1242、補正処理部1243について説明する。
図9(a)(b)(c)は各フレームの同じ画像領域を示している。図9(a)はN-1フレーム、図9(c)がNフレームであり、いずれもエフェクト領域を含むフレームである。そして図9(b)が、生成される補間フレームである。
ここでエフェクト領域について説明する。PC画面等の画面上にソフトウェア的に再現された、ソフトボタンと呼ばれる入力キーが知られている。ソフトボタンは他にも、ソフトキー、GUI(Graphic User Interface)ボタンなどと呼ばれることもある。このソフトボタンは、画面上に表示されたボタン部分をカーソルでクリックされたり、ボタン部分が選択された状態で別途実行するためのハードキーが押されたりして、入力が行われる。
このように、画面上で、ボタン部分にカーソルが置かれたり、ボタン部分が選択されたりしている状態(ボタンがアクティブな状態と呼ぶことがある。)であることを、画面上でユーザに対し視覚的に強調する効果を得るために、その状態の前の状態とで画像の一部を変化させる、一例として色を変えるなどの処理をおこなうことがある。このような、動きオブジェクトの動きに応じた画像の変化をエフェクトと呼ぶことがある。エフェクトとしてはその他にボタンや、ボタン内に記載されている文字の大きさを大きくするなどの処理もあるがこれらに限られない。そしてエフェクトが発生する領域をエフェクト領域と呼ぶ。
図9(a)は、ボタン1にカーソルが置かれた結果、エフェクトとしてボタン1の色がグレーに変化している。それに対し後フレームである図9(c)には、ボタン1からカーソルが離れ、エフェクトが消失した結果、ボタン1の色が白に戻っている状態が示されている。
ボタン1に関するエフェクトは、カーソルがボタン1から移動した後、Nフレームでは消失する。そのため、補間フレームにおいてN-1フレームに存在していた動作オブジェクトであるカーソルを消去するためにNフレーム画像に基づき除去用画像を生成し、前述の方法により合成すると、図9(b)のように、ボタン1全体がグレー色であるはずが、エフェクトの一部の色が欠けた異常画像となり、動画の画質劣化につながる。
この異常画像はNフレームを補間フレームの基準画像として使った場合でも同様に起こり、この場合はカーソルの移動先でエフェクトが発生した場合にその部分が補間フレームでは色が欠けた異常画像となる。
そこで本実施形態では、画像抽出部1241は、図10(b)で示すように基準画像ではないNフレーム内の、N-1フレーム内の動作オブジェクト位置の第二の画像を抽出する。第二の画像の形状は一例として矩形である。そして画像抽出部1241は、N-1フレーム内の動作オブジェクト位置から、第二の画像より大きい面積をもつ画像を抽出する。一例として縦横の辺がいずれも第二の画像よりも大きい矩形画像を抽出する。
以降、第一の画像領域を大領域1、第二の画像を小領域と呼ぶことがある。除去用画像生成部は、この第一の画像と第二の画像の色情報に基づき、除去用画像を生成することで、図9(b)で示したような色欠けが生じない補間フレームを生成できる。
除去用画像生成についてより詳細に説明する。補正処理部1243は、二つの矩形領域の内部色情報を元に、第二の画像の色の少なくとも一部を補正(以下色補正と呼ぶことがある。)して除去用画像とする。具体的には、図11を用いて説明する。
図11の左図は、第一の画像(大領域1)の上に第二の画像(小領域)を重ね合わせた画像である。(以降単に重ね合わせ画像と呼ぶことがある)そして図11の右図は、図11左図に対し、小領域に補正処理を実施した結果の画像である。つまり図11の右図の点線内の画像が、第二の画像を補正した結果としての除去用画像である。ここで、重ね合わせ画像内で、1点鎖線と点線の間の領域を第一の画像部分(大領域1の画像部分)、点線内を第二の画像部分(小領域の画像部分)と呼ぶ。
このとき、補正処理部1243は、前記第一の画像の上に前記第二の画像をフレーム内の位置を基準に重ね合わせた画像である重ね合わせ画像(図11左図)において、前記重ね合わせ画像の前記第一の画像部分と合わせて矩形となるように、第二の画像部分の色を第一の画像部分と同じ色に補正する。
また補正処理部1243は、第一フレームの動作オブジェクト位置に合わせて第一の画像と第二の画像とを比較したときに、互いに色が異なる位置の第二の画像の色を、前記位置の第一の画像の色に変更する補正をするということもできる。
つまり補正処理部1243は、前記第一の画像の上に前記第二の画像をフレーム内の位置を基準に重ね合わせた画像である重ね合わせ画像(図11左図)において、第二の画像部分の、第一の画像部分と異なる色で接している3辺で定められる矩形部分を、第一の画像部分と同じ色に補正するということもできる。
さらに図12と用いて説明する。図12左図は、図11左図に対し、符号L1と破線を追加した図である。図12右図は図11右図と同じ図である。補正処理部1243は、図12に示すように、小領域が、矩形である大領域1の一辺(図12左図中にL1と示した辺)を切り欠くように矩形に重なっている。言い換えると大領域1のグレー色が、コの字形状(図12左図中に破線参照)に切り欠かれたともいえる。この時、図12右図に示すように、小領域において、大領域1を切り欠いている矩形部分を、大領域1と同じグレー色に補正するということもできる。
以上説明したように第二の画像である小領域を色補正して除去用画像とすることで、色欠けの無い補正フレームを生成できる。
図13は、第1の実施形態のフレーム補間方法のフロー図である。
まず、動作オブジェクト抽出工程として、動作オブジェクト抽出部120は、動作オブジェクトを抽出する(S1)。
次に動作オブジェクト動き判断工程として、動作オブジェクト動き判断部121は、前後のフレームでの動作オブジェクトの動きを判断する(S2)。
そして補間オブジェクト生成工程として、補間オブジェクト生成部122は、補間フレームにおける動作オブジェクト位置と動作オブジェクト画像である補間オブジェクトを生成する(S3)。
一方、画像抽出工程として、画像抽出部1241は、前後のフレームのうち、基準フレームから第一の画像を抽出し(S4)、基準フレームでないほうのフレームから第二の画像を抽出する(S5)。なお、画像を抽出する順番はこれに限られない。
そして補正要否判断工程として補正要否判断部1242は、第一の画像と第二の画像を比較し、補正要の場合はステップ7に進む。そして補正が不要の場合は第一の画像を除去用画像として生成し(S8)、画像生成部124に出力する。補正が不要な場合の画像例は後述する。
そしてステップS6で補正要と判断された場合は、補正処理工程として、補正処理部1243は、第一の画像と第二の画像の色情報に基づき、第二の画像の補正を行い(S7)、補正した結果を除去用画像として生成して(S8)、画像生成部123に出力する(S9)。
そして画像生成工程として、画像生成部124は、基準画像に補間オブジェクトと除去用画像を合成して、補間フレームを生成し(S9)、処理が終了する。
図14(a)(b)(c)を用いて第一の実施形態の効果を述べる。図14(a)(b)(c)は、図9(a)(b)(c)同様、各フレームの同じ画像領域を示している。そして図14(b)は、第一の実施形態によって色補正が行われた結果の補間フレームである。図9(b)で示した補間フレームには色欠けが発生していたが、第一の実施形態の色補正を行うことにより図14(b)に示すような、色欠けの無い補間フレームを生成できる。
なお、動作オブジェクト画像、第一の画像、第二の画像それぞれの画像の面積は、動作オブジェクト画像≦第二の画像<第一の画像という関係となっている。つまり第二の画像の面積は動作オブジェクト画像に上書きされた時に動作オブジェクト画像を隠す大きさを有している。そして第一の画像の面積は、第一の画像の上に第二の画像を重ねた時に、第一の画像と第二の画像の色情報を比較可能な大きさを有している。
また、本実施形態が適用可能なエフェクトは、図9に示されるエフェクトに限られない。図15(a)(b)(c)は、図9のようにボタンの色にエフェクトが発生する他の画像例である。図15(a)(b)(c)それぞれ、左図が通常時(言い換えるとエフェクトが発生していない時),右図がエフェクト発生中の画像である。
図15(a)は、通常時には色が無い、または色が薄いボタンにエフェクト発生中は色が着いたり、色が濃くなったりする例を示している。図15(b)は、通常時には色が濃いボタンに、エフェクト発生中は色が薄くなる例を示している。図15(c)は、通常時は一色のボタンに、エフェクト発生中はその一部に色が着く、具体的には輪郭のみ色が濃くなる例を示している。このように、エフェクトはアプリケーションのGUIの設計やユーザの設定により種々存在する。いずれも、第一の画像と第二の画像を抽出し、互いの内部の色情報に基づき除去用画像を生成することで補間フレームを作成することができる。
図16(a)(b)(c)は色補正の他の例である。図16(a)(b)(c)それぞれの左図は第一の画像(大領域1)の上に第二の画像(小領域)を重ね合わせた重ね合わせ画像である。図16(a)(b)(c)それぞれの右図は、それぞれの左図の小領域に対して補正処理を実施した結果の画像である。図16(a)(b)(c)それぞれの右図の点線内画像が除去用画像となる。
図16(a)左図は、小領域の2辺に接する形状に重ね合わされている。Lの字形状ということもできる。この場合、補正処理部1243は、図16右図に示すように、小領域の大領域1に接する2辺で決まる長方形部分をグレーに補正する。
つまり補正処理部1243は、前記第一の画像の上に前記第二の画像をフレーム内の位置を基準に重ね合わせた画像である重ね合わせ画像(図16左図)において、前記重ね合わせ画像の前記第一の画像部分と合わせて矩形となるように、第二の画像部分の色を第一の画像部分と同じ色に補正している。
また補正処理部1243は、第一フレームの動作オブジェクト位置に合わせて第一の画像と第二の画像と比較したときに、互いに色が異なる位置の第二の画像の色を、前記位置の第一の画像の色に変更する補正をしているということもできる。
さらに補正処理部1243は、前記第一の画像の上に前記第二の画像をフレーム内の位置を基準に重ね合わせた画像である重ね合わせ画像(図15左図)において、第二の画像部分の、第一の画像部分と異なる色で接している2辺で定められる矩形部分を、第一の画像部分と同じ色に補正しているということもできる。
また、図16(b)(c)に示すように大領域1と小領域は円形状(楕円を含む)であってもよい。この場合、補正処理部1243は、図16(b)(c)の右図に示すように、色補正を行なえばよい。つまり小領域の大領域1の色画像に接する円弧部分と、矩形である大領域1の矩形状ボタンの辺と平行な線を円弧の端から伸ばした線に囲まれた領域をグレーに補正するなどすればよい。
また補正処理部1243は、第一フレームの動作オブジェクト位置に合わせて第一の画像と第二の画像と比較したときに、互いに色が異なる位置の第二の画像の色を、前記位置の第一の画像の色に変更する補正をしているということもできる。
以上図16に示したように大領域1と小領域の形状は種々選択可能であり、また互いの形状が同じでなくても、小領域とその周辺の色情報を比較できるように、基準フレームの動作オブジェクト位置を中心に大領域1の画像が小領域の画像周辺を含むようにそれぞれが抽出すればよい。
次に図17を用いて、色補正を行わない画像例を説明する。つまり、補正要否判断部1242による比較の結果、補正処理部1243による補正処理を行わない例である
図17(a)(b)(c)それぞれの左図は第一の画像(大領域1)の上に第二の画像(小領域)を重ね合わせた画像である重ね合わせ画像である。補正要否判断の説明の為、一部に点線で楕円(Ra1、Ra2、Rb1,Rb2,Rc1,Rc2,Rc3)を示している。図17(a)(b)(c)それぞれの右図は、色補正を実施しなかった結果の画像である。図17(a)(b)(c)それぞれの右図の点線内の画像が除去用画像となる。
図17(a)左図には、図中のRa1、Ra2で示すように、小領域の画像部分に、大領域1の画像部分から連続した色画像部分が存在する。このように小領域に大領域1から連続した色画像が少なくとも1箇所存在する色画像は、小領域が抽出された後フレームにおいても、前フレーム同様にその色画像が存在し続けていることを意味する。つまりこの連続した色画像は、エフェクトとして変化した色ではなく、エフェクトではない色画像と考えられる。したがってこの場合は、補正処理部1243による補正、つまり小領域の少なくとも一部を大領域1と同じ色で埋める補正処理を実施しない。
また、図17(b)左図には、図中Rb1、Rb2で示すように、大領域1の画像部分のうち、矩形の互いに対向する辺同士の間が同じ色画像である領域が2箇所ある。また図17(c)左図には、図中Rc1、Rc2、Rc3に示すように、矩形の互いに対向する辺同士の間が同じ色画像である領域が3箇所ある。これらの領域は図14(c)のような輪郭のみのエフェクトの一部の可能性を示す。したがってこの場合は、補正処理部1243による補正、つまり小領域の少なくとも一部を大領域1と同じ色で埋める補正処理を実施しない。なお2箇所の場合は、図17(b)のように2箇所が互いに重なる部分がある画像に限らず、互いに並行で重なる部分がない2箇所の場合も同様に補正処理を実施しないようにしてもよい。
また、大領域1の互いに対向する辺同士の間が同じ色画像である領域を、言い換えると、大領域1の辺の長さと、大領域1と小領域の辺の間の長さで定められる長方形内が同じ色画像である領域などということもできる。さらに大領域1のある辺に対応する領域が同じ色画像である領域といってもよい。
次に、第2の実施形態を説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態の補正要否判断の別の例である。その他の構成や機能については第1の実施形態と共通の為、説明は省略する。
第2の実施形態は重ね合わせ画像の大領域1の部分が同じ色画像となった場合の補正要否判断の例である。図18(a)(b)はいずれも左図はエフェクト発生中のN-1フレーム,右図はエフェクトが消失したNフレームを示している。それぞれ説明の補助として、大領域1を1点鎖線、小領域を点線で示している。
まず図18(a)は、ボタン内部を色付けするエフェクトが発生する場合に、エフェクト領域であるボタン内部で大領域1と小領域が抽出された場合である。そして図18(b)は、矩形のボタンの輪郭のみ色付けするエフェクトが発生する場合に、ボタン輪郭の外形と大領域1の外周、そしてボタンの輪郭の内周と小領域の外周とが一致して抽出された場合である。図18(a)(b)の場合、大領域1と小領域を重ね合わせた画像はいずれも、図18(c)に示されるように、大領域1の周囲が同じ色画像となる。
このとき図18(c)に基づき補正処理部1243が、第1の実施形態同様、小領域を大領域1と同じ色画像に色補正すると、図18(a)は異常画像とはならないが図18(b)は輪郭のみのエフェクトにも関わらずボタン全域が色で埋まり、補間フレームは異常画像となる。
そこで大領域1の周囲、大領域1が矩形であれば4辺が色で埋まるケースにおいては、画像抽出部1241は、第三の画像として、小領域と同じ位置から小領域より面積の小さい領域(以下比較用小領域と呼ぶことがある。)を抽出する。画像抽出部1241は、段階的に面積が異なる複数の比較用小領域を抽出してもよい。
図19を用いて比較用小領域について説明する。図19(a)(b)はそれぞれ図18(a)(b)の場合に対応する小領域と大領域1を重ね合わせた重ね合わせ画像であり、どちらも図18(c)と同じ画像である。そして図19(a)(b)はどちらも比較用小領域を複数、具体的には3つ抽出し、画像面積の大きい順に左から比較用小領域1,2,3が示されている。
図19(a)は、大領域1と、比較用小領域1~3それぞれとの重ね合わせ画像全てにおいて、比較用小領域の境界から大領域1の端まで同じ色で埋まっている。この場合は、補正要否判断部1242は図18(a)のようなボタン全域のエフェクトと判断し、小領域内を全て色補正する。
一方、図19(b)は、大領域1と比較用小領域1との重ね合わせ画像において、比較用小領域1の外側は色がついていない。このように、小領域と大領域1との境界と、比較用小領域と大領域1との境界で色の変化が現れた場合は、補正要否判断部1242は、エフェクトによる色変化が四角形輪郭であると判断し、補正処理部1243による色補正処理を実施しない。
あるいは、小領域と、差分が初めて生じた比較用小領域との間の領域を色づけする補正処理を実施してもよい。補間フレームにおいてエフェクトの輪郭が実際のフレームより太くはなるが、同じ色に埋まってしまうという異常画像は防ぐことができる。比較用小領域をより多く取れば、補正フレームで輪郭が太くなってしまう程度は少なく、元のフレームにより近い補間フレームを得られる。このとき比較用小領域の大きさは、最も小さい比較用小領域の大きさをフレーム内の輪郭の色変化であるエフェクト領域の大きさより小さくすればよい。
また比較用小領域は1つでもよく、その場合、計算処理が簡単になりフレームレートが有利になるという効果が得られる。このとき比較用小領域の大きさは、フレーム内の輪郭の色変化であるエフェクト領域の大きさより小さくすればよい。そうすれば、補間フレームにおいてエフェクトの輪郭が実際のフレームより太くはなるが、同じ色に埋まってしまうという異常画像は防ぐことができる。
比較用小領域が複数の場合の最も小さい比較用小領域の大きさ、もしくは比較用小領域が1つの場合の比較用小領域の大きさは、ユーザが動画像で使用するアプリケーションに存在する四角形輪郭色付けエフェクトの大きさをあらかじめ把握しておき、それより小さくなるように設定すればよい。
次に第3の実施形態を説明する。第2の実施形態は、第1の実施例と補正処理を実施有無の判断方法が異なる。その他の構成や機能については第1の実施例と共通の為、説明は省略する。
図20は、一例として模様としてグレー色部分と赤の斜線部分を有するボタンである。このボタンの外形はその一部が、矩形に切り取られた形状をしている。そして図20左図にしめすようにN-1フレームで動作オブジェクトであるカーソルはボタンの切り取られた形状の部分付近にある。図20右図に示されるNフレームではその場所からカーソルは別な場所に移動している。
この時、図20右図に点線で示したようにNフレームから小領域を抽出して、図20左図に1点鎖線で示す大領域1と比較すると、小領域の2辺が大領域1と接するため、大領域1の色に合わせて長方形に色補正を行った除去用画像を生成する。この場合、補間フレームにおいて元々のボタンの外形が変わる。
そこで本実施形態の画像抽出部1241は、図20右図に2点鎖線で示すように、第四の画像として、Nフレームから大領域1と同じ位置、同じ大きさの大領域2を抽出する。つまり本第3の実施形態では画像抽出部1241は、基準フレームであるN-1フレームからは大領域1、基準フレームでないNフレームからは小領域と大領域2を抽出する。
そして補正要否判断部1242は、少なくとも大領域1と大領域2について、構成される色情報を検出する。色情報の検出はある程度の画素で平均化したブロックで検出すればよい。さらに、動作オブジェクトを構成している色も抽出し、大領域1、大領域2を構成する色を比較する。
比較の結果N-1フレームにおける大領域1と、Nフレームにおける大領域2の色構成とが動作オブジェクトの構成色以外で異なる場合は、エフェクトとしての色変化が発生していると判断でき、補正処理部1243による補正処理を実施する。一方オブジェクトの構成色以外が同じであれば、エフェクトとしての色変化は発生していないと判断でき、補正処理を実施しない。
図21の表で第3の実施形態で補正要否を判断する具体例を二つ示す。まず表中の例1は、図20の画像例に対応する。図19の斜線部分が赤の画像だったとする。その時、大領域1の色構成は、動作オブジェクトの黒と、ボタンの一部の色であるグレーと赤、そして背景の白である。それに対し大領域2は、ボタンの一部の色であるグレーと赤、そして背景の白である。したがって大領域1と大領域2を構成する色の種類の差分は、動作オブジェクトの色構成である黒の有無のみである。この場合、小領域の周辺は、色変化がないことがわかるので小領域の色補正を実施しない。
比較として図21の表中で例2は、色構成の差分が、動作オブジェクトの色構成、一例として青の有無以外に、大領域1に含まれている緑が大領域2には含まれていないという差分も生じている。この場合はエフェクトによる色変化であると判断し、補正処理を実施する。
このように、第二フレームから第一の画像と同じ面積である第四の画像(大領域2)を抽出し、大領域1と互いに構成する色情報を比較して補正の有無を判断するため、小領域の形状と類似した形状をもつ背景画像を動作オブジェクトと判断して補正を行うことはない。したがって、正確に色補正の有無を判断して異常画像の無い補間フレームを生成できる。
以上、本発明の各実施形態について詳述したが、かかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。