JP2017032320A - ゴム積層体試験方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、ゴム積層体の表層を剥離することなく、ゴム積層体の内部ゴムの硬度を間接的に測定することができる、ゴム積層体試験方法を提供することを目的とする。【解決手段】本発明のゴム積層体試験方法は、(a)内部ゴム及び前記内部ゴム上に形成された表層を備えるゴム積層体において、前記表層に対して、前記表層の厚みの30%以上となる深さの押込み位置まで圧子を押し込み、少なくとも1点の該押込み位置における押込み深さ割合を算出するとともに、該押込み深さ割合に対応する荷重を測定する工程1と、(b)得られた前記押込み深さ割合と前記荷重との関係から、前記内部ゴムの間接硬度インデックスを算出する、工程2と、を含むことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、ゴム積層体の内部ゴムの硬度を間接的に測定する方法に関する。
従来より、積層体の内部層の硬度を測定する場合には、積層体の表層を剥離して、内部層を分離してから硬度測定がされている。また、下記特許文献1では、積層体を抜き打ちしてから、硬度試験用片を分離することが記載されている。斯かる方法では、分離のための作業コストが必要であり、更に製品の出荷検査においては、出荷前製品を破壊することにより、産業廃棄物が発生するとの課題がある。
デュロメーターは、ハンディタイプで簡易に硬度を測定できる装置として、幅広く用いられている。JISK6253法においては、デュロメーターを用いたデュロメーター硬度の測定方法が記載されている。しかしながら、デュロメーターは、表層の硬度を測定するのに用いられ、内部層の硬度を測定するには上述の通り表層を剥離し分離する必要がある。
特開平5−10864号公報
本発明は、ゴム積層体の表層を剥離することなく、ゴム積層体の内部ゴムの硬度を間接的に試験することができる、ゴム積層体試験方法を提供することを目的とする。
本発明のゴム積層体試験方法は、(a)内部ゴム及び前記内部ゴム上に形成された表層を備えるゴム積層体において、前記表層に対して、前記表層の厚みの30%以上となる深さの押込み位置まで圧子を押し込み、少なくとも1点の該押込み位置における押込み深さ割合を算出するとともに、該押込み深さ割合に対応する荷重を測定する工程1と、(b)得られた前記押込み深さ割合と前記荷重との関係から、前記内部ゴムの間接硬度インデックスを算出する、工程2と、を含むことを特徴とする。
本発明のゴム積層体試験方法によれば、ゴム積層体の表層を剥離することなく、ゴム積層体の内部ゴムの硬度を間接的に試験することができる。
本明細書において、「押込み深さ割合」は、表層の厚みを100%としたときの、圧子を押込んだときの表層の凹み深さの割合(%)を意味する。
本明細書において、「内部ゴムの間接硬度インデックス」は、圧子を表層に押し込んで間接的に得られる内部ゴムの硬度インデックスを意味する。
本明細書において、「表層の直接硬度インデックス」は、圧子を直接表層に押し込んで得られる表層の硬度インデックスを意味する。
本明細書において、「ゴム層の直接硬度インデックス」は、圧子を直接ゴム層に押し込んで得られるゴム層の硬度インデックスを意味する。
本発明のゴム積層体試験方法は、前記工程1では、1点の前記押込み位置における押込み深さ割合Xを算出するとともに、該押込み深さ割合Xに対応する荷重Yを測定し、前記工程2では、前記内部ゴムの間接硬度インデックスを、以下の式(1)で表される計算式で算出することが好ましい。
0.5/X ・・・(1)
この構成によれば、簡便にゴム積層体の試験をすることができる。
本発明のゴム積層体試験方法は、前記工程1では、2点以上の前記押込み位置における押込み深さ割合X、X2、・・・、X(nは、2以上の整数)を算出するとともに、それぞれの該押込み深さ割合X、X2、・・・、Xに対応する荷重Y、Y2、・・・、Yを測定し、前記工程2では、前記内部ゴムの間接硬度インデックスを、以下の式(2)で表される計算式で算出することが好ましい。
{(Y 0.5−Y 0.5)/(X−X)+・・・+(Y 0.5−Yn−1 0.5)/(X−Xn−1)}/(n−1) ・・・(2)
この構成によれば、多点測定をすることにより内部ゴムの間接硬度インデックスの測定精度を向上させることができる。
本発明のゴム積層体試験方法は、前記押込み位置が、前記表層の厚みの60%以上となる深さの位置であることが好ましい。
この構成によれば、簡便な試験でありながら、内部ゴムの間接硬度インデックスの測定精度を向上させることができる。
本発明のゴム積層体試験方法は、前記押込み位置は、少なくとも1点が、前記表層の厚みの30〜80%となる深さの位置であり、他の少なくとも1点が、前記表層の厚みの30〜150%となる深さの位置であることが好ましい。
この構成によれば、内部ゴムの間接硬度インデックスの測定精度をさらに向上させることができる。
本発明のゴム積層体試験方法は、前記表層に対して、前記表層の厚みの10%以下となる深さの押し込み位置まで圧子を押し込み、少なくとも1点の前記表層の厚みの10%以下となる深さの押込み位置における押込み深さ割合を算出するとともに、該押込み深さ割合に対応する荷重を測定し、得られた前記押込み深さ割合と前記荷重との関係から、前記表層の直接硬度インデックスを算出する、工程3を更に含むことが好ましい。
この構成によれば、内部ゴムだけでなく、表層の硬度インデックスを得ることができる。
本発明のゴム積層体試験方法は、前記ゴム積層体の内部ゴムと同じ材質からなるゴム層に対して、前記ゴム層の厚みの10%以下となる深さの押し込み位置まで圧子を押し込み、少なくとも1点の前記ゴム層の厚みの10%以下となる深さの押込み位置における押込み深さ割合を算出するとともに、該押込み深さ割合に対応する荷重を測定し、得られた前記押込み深さ割合と前記荷重との関係から、前記ゴム層の直接硬度インデックスを算出する工程4を更に含むことが好ましい。
この構成によれば、内部ゴムの間接硬度インデックスの妥当性をゴム層の直接硬度インデックスを参照しながら確認することができる。
本発明によれば、ゴム積層体の表層を剥離することなく、ゴム積層体の内部ゴムの硬度を間接的に試験することができる、ゴム積層体試験方法を提供できる。
図1は、ゴム積層体に圧子を押し込んだときの押込み深さ割合を示す説明図である。 図2は、ゴム積層体に圧子を押し込んだときの、押込み深さ割合とその押込み深さ割合に対応する荷重との関係の一例をグラフ化した説明図である。 図3は、ゴム積層体に圧子を押し込んだときの、押込み深さ割合と、その押込み深さ割合に対応する荷重を1/2乗した√荷重との関係の一例をグラフ化した説明図である。 図4は、図3の曲線上の各点における傾き、即ち{Δ(√荷重)/Δ(押込み深さ割合)}の値を縦軸とし、押込み深さ割合を横軸として作成した説明図である。
以下に、本発明を実施するための一実施形態を例示する。
(ゴム積層体試験方法)
本発明のゴム積層体試験方法は、工程1及び工程2を含み、必要に応じて工程3、工程4等のその他の工程を含む。
図1は、ゴム積層体1に圧子5を押し込んだときの押込み深さΔdを示す説明図である。ゴム積層体1は、内部ゴム3、及び前記内部ゴム3上に形成された表層2を備える。ゴム積層体1は、ガラス層4上に配置されている。表層2の表面側から、圧子5が押込まれて、表層2に押込み深さΔdの凹みが生じている。
図示例のゴム積層体1は、内部ゴム3と、表層2とからなるゴム積層体1を示すが、内部ゴム3の下に更に他の層を有してもよい。
発明者は、押込み深さ割合と荷重との関係について調査したところ、図4の説明図に示すように、{Δ(√荷重)/Δ(押込み深さ割合)}の値を縦軸、押込み深さ割合を横軸とするグラフに表したときに、押込み深さ割合が10%以下のときと、押込み深さ割合が30%以上のときに、{Δ(√荷重)/Δ(押込み深さ割合)}の値がおよそ一定となることを発見した。
更に検討を重ねた結果、押込み深さ割合が10%以下のときの押込み深さ割合と荷重との関係を、表層の硬度の試験の指標とすることができ、押込み深さ割合が30%以上のときの押込み深さ割合と荷重との関係を、内部ゴムの硬度の試験の指標とすることができることを見出した。
そして発明者は、表層に対して、表層の厚みの30%以上となる深さの押込み位置まで圧子を押し込み、少なくとも1点の該押込み位置における押込み深さ割合を算出するとともに、該押込み深さ割合に対応する荷重を測定し、得られた押込み深さ割合と荷重との関係から、内部ゴムの間接硬度インデックスを算出することにより、ゴム積層体の表層を剥離することなく、ゴム積層体の内部ゴムの硬度を間接的に試験することができるという本発明を完成するに至った。
<工程1>
上記工程1は、内部ゴム及び前記内部ゴム上に形成された表層を備えるゴム積層体において、前記表層に対して、前記表層の厚みの30%以上となる深さの押込み位置まで圧子を押し込み、少なくとも1点の該押込み位置における押込み深さ割合を算出するとともに、該押込み深さ割合に対応する荷重を測定する工程である。
<<ゴム積層体>>
上記ゴム積層体は、内部ゴム及び前記内部ゴム上に形成された表層を備える限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、内部ゴム及び表層の2層からなるゴム積層体、表層及び内部ゴム以外の部材又は層を更に備えるゴム積層体、などが挙げられる。これらの中でも、本発明の試料としては、内部ゴム及び表層の2層からなるゴム積層体であると、測定精度の高い試験が可能となる。
−内部ゴム−
上記内部ゴムとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、1層のゴム層からなる内部ゴム、複数のゴム層からなる内部ゴム、などが挙げられる。
−表層−
上記表層は、上記内部ゴム上に形成される限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記表層の厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記内部ゴムの厚みに対して、0.01〜3倍の厚みが好ましく、0.01〜2倍の厚みがより好ましい。
前記表層の厚みが、内部ゴムの厚みに対して0.01倍以上であると、表層における押込み深さ割合の測定精度が高くなる。一方、前記表層の厚みが内部ゴムの厚みに対して3倍以下であると、表層が厚くなりすぎず、押込み深さ割合を30%以上にする際に要する荷重が少なくてすみ、圧子の押込み労力を低減できる。前記表層の厚みが前記より好ましい範囲内であると、押込み深さ割合を正確に測定することができ、且つ、30%以上まで圧子を押込む労力が低減される点で好ましい。
また、前記表層は、前記内部ゴムよりも硬いと、内部ゴムの間接硬度インデックスの測定精度を特に向上させることができる点で好ましい。
前記表層の材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ゴム、樹脂、などが挙げられる。
上記工程1において、測定する押込み位置の数としては、少なくとも1点で測定する限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。1点の押込み位置のみで測定するときは、測定作業が少なく作業コストを抑えることができる点で有利である。2点以上の押込み位置で測定するときは、多点測定により内部ゴムの間接硬度インデックスの測定精度を向上させることができる点で有利である。
1点の押込み位置のみで測定するときの押込み深さ割合Xとしては、30%以上である限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記表層の厚みの60%以上の深さ割合が好ましく、80%以上の深さ割合がより好ましく、100%以上の深さ割合が特に好ましい。
前記押込み深さ割合Xが30%以上であると、ゴム積層体の内部ゴムの硬度を間接的に試験することが可能となる。押込み深さ割合Xが、前記好ましい範囲内、前記より好ましい範囲内、及び前記特に好ましい範囲内であると、測定精度が向上する点で有利である。
2点以上の押込み位置で測定するときの押込み深さ割合X、X2、・・・、Xとしては、何れもが30%以上である限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、押込み深さ割合X、X2、・・・、Xの少なくとも1点が、上記表層の厚みの30〜80%の範囲内であり、少なくとも1点が、前記表層の厚みの30〜150%の範囲内であることが好ましい。
前記押込み深さ割合X、X2、・・・、Xが30%以上であると、ゴム積層体の内部ゴムの硬度を間接的に試験することが可能となる。押込み深さ割合X、X2、・・・、Xが前記好ましい範囲内であると、測定精度が特に向上する点で有利である。
<<圧子>>
上記圧子としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、四角錐圧子、三角錐圧子、円錐圧子、菱形錐、などを挙げることができる。それぞれの錐の先端の形状は、球面形状であっても、表層をカットしない程度に鋭く尖らせた形状、であってもよい。
これらの中でも、三角錐や四角錐、円錐等の形状が尖っている形状の圧子を用いると、2層目の硬度を測定しやすい点で有利である。
<<押込み深さ及び荷重の測定>>
上記押込み深さ及び荷重の測定は、デュロメーター、押込み深さと荷重とを同時計測できる硬度試験機、押込み深さと荷重とを連続的に同時計測できる計装化硬度試験機、などの公知の試験機を用いて実施することができる。
<工程2>
上記工程2は、得られた前記押込み深さ割合と前記荷重との関係から、前記内部ゴムの間接硬度インデックスを算出する工程である。
<<内部ゴムの間接硬度インデックス>>
上記内部ゴムの間接硬度インデックスは、上記工程1で得られた数値から、下記式(1)又は(2)で表される計算式で算出することができる。算出値が大きいほど、内部ゴムの硬度が高いことを示す。
0.5/X ・・・(1)
{(Y 0.5−Y 0.5)/(X−X)+・・・+(Y 0.5−Yn−1 0.5)/(X−Xn−1)}/(n−1) ・・・(2)
(n:2以上の整数)
上記工程1において、1点の押込み位置で、押込み深さ割合X及び該押込み深さ割合Xに対応する荷重Yを測定した場合は、上記式(1)で表される計算式で算出することにより、内部ゴムの間接硬度インデックスを得ることができる。
一方、上記工程1において、2点以上の押込み位置で、押込み深さ割合及び荷重を測定する場合は、2点以上の押込み深さ割合X、X2、・・・、Xと、それぞれの押込み深さ割合に対応する荷重Y、Y2、・・・、Yとを測定し、上記式(2)で表される計算式で算出することにより内部ゴムの間接硬度インデックス得ることができる。
例えば、2点の押込み位置で、押込み深さ割合及び荷重を測定する場合は、押込み深さ割合X、Xと、それぞれの押込み深さ割合に対応する荷重Y、Yとを測定し、(Y 0.5−Y 0.5)/(X−X)で表される計算式で演算することにより、内部ゴムの硬度インデックスを算出して得ることができる。
<工程3>
上記工程3は、上記表層に対して、前記表層の厚みの10%以下となる深さの押し込み位置まで圧子を押し込み、少なくとも1点の前記表層の厚みの10%以下となる深さの押込み位置における押込み深さ割合を算出するとともに、該押込み深さ割合に対応する荷重を測定し、得られた前記押込み深さ割合と前記荷重との関係から、前記表層の直接硬度インデックスを算出する工程である。
前記表層の直接硬度インデックスと上記内部ゴムの直接硬度インデックスとを比較して、硬度を予測することが可能である。
<<表層の直接硬度インデックス>>
上記表層の直接硬度インデックスは、上記工程3で得られた数値から、下記式(3)又は(4)で表される計算式で算出することができる。算出値が大きいほど、表層の硬度が高いことを示す。
0.5/A ・・・(3)
{(B 0.5−B 0.5)/(A−A)+・・・+(B 0.5−Bn−1 0.5)/(A−An−1)}/(n−1) ・・・(4)
(n:2以上の整数)
上記工程3において、1点の押込み位置で、押込み深さ割合A及び該押込み深さ割合Aに対応する荷重Bを測定した場合は、上記式(3)で表される計算式で算出することにより、表層の直接硬度インデックスを得ることができる。
一方、上記工程3において、2点以上の押込み位置で、押込み深さ割合及び荷重を測定する場合は、2点以上の押込み深さ割合A、A2、・・・、Aと、それぞれの押込み深さ割合に対応する荷重B、B2、・・・、Bとを測定し、上記式(4)で表される計算式で算出することにより表層の直接硬度インデックス得ることができる。
例えば、2点の押込み位置で、押込み深さ割合及び荷重を測定する場合は、押込み深さ割合A、Aと、それぞれの押込み深さ割合に対応する荷重B、Bとを測定し、(B 0.5−B 0.5)/(A−A)で表される計算式で演算することにより、表層の直接硬度インデックスを算出して得ることができる。
<工程4>
上記工程4は、前記ゴム積層体の内部ゴムと同じ材質からなるゴム層に対して、前記ゴム層の厚みの10%以下となる深さの押し込み位置まで圧子を押し込み、少なくとも1点の前記ゴム層の厚みの10%以下となる深さの押込み位置における押込み深さ割合を算出するとともに、該押込み深さ割合に対応する荷重を測定し、得られた前記押込み深さ割合と前記荷重との関係から、前記ゴム層の直接硬度インデックスを算出する工程である。
前記ゴム層の直接硬度インデックスの算出については、工程3における表層の直接硬度インデックスで記載した算出方法と同様にすることができる。
前記ゴム層の直接硬度インデックスは、上記内部ゴムの間接硬度インデックス及び上記表層の直接硬度インデックスとの比較が可能である。
上記内部ゴムの間接硬度インデックス、上記表層の直接硬度インデックス及び上記ゴム層の直接硬度インデックスは、硬度に係る公知の他の指標に換算することもできる。
以下、実施例を挙げて本発明のゴム積層体試験方法をさらに詳しく説明するが、本発明は下記の実施例になんら限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更可能である。
<実施例1〜8及び比較例1〜3>
次の試験を実施することによって、1点の押込み位置のみで測定するときの本発明のゴム積層体試験方法の妥当性を確認した。
[デュロメーターの準備]
層厚みに対する押込み深さ及びその押込み深さに対応する荷重を測定するために、デュロメーター(商品名:特殊ゴム硬度計、Teclock社製)を用いた。デュロメーターの圧子は、材質がステンレスで、先端が球面形状(角度135度)の円錐形状の圧子を用いた。
[ゴム積層体の準備]
層状の内部ゴムと、表層とを積層させてゴム積層体を作製し、本発明の試料に用いた。表層には、ゴムからなる層を用いた。
ゴム積層体における内部ゴム及び表層のそれぞれの厚みは、表1、2に示す。
内部ゴム及び表層のそれぞれは、ゴム積層体を作製する前に、次に記載の方法により、それぞれが互いから分離された状態で、それぞれの直接硬度インデックスを算出しておいた。得られた表層の直接硬度インデックス及びゴム層の直接硬度インデックスを、表1、2に示す。
[表層の直接硬度インデックス及びゴム層の直接硬度インデックスの測定]
表層、ゴム層の各層を20mmの厚みのガラス板上に配置し、デュロメーター(商品名:ゴム硬度計、Teclock社製)を用いて、層の10%の深さまで圧子を押込み、層の10%の深さにおける荷重を測定した。得られた荷重(単位:N)を1/2乗して、押込み深さ割合である10で除して、それぞれ、表層の直接硬度インデックス、ゴム層の直接硬度インデックスとした。
[工程1]
上記で得られたゴム積層体を、表層が表面となるように、20mmの厚みのガラス板上に配置し、デュロメーター(商品名:ゴム硬度計、Teclock社製)を用いて、ゴム積層体の表層に、表1、2に示す深さまで圧子を押込み、各押込み深さに対応する荷重を測定した。
[工程2]
上記で得られた押込み深さ割合X及び対応する荷重Yから、内部ゴムの間接硬度インデックスを、Y0.5/Xで表される計算式で算出した。内部ゴムの間接硬度インデックスの結果を表1、2に示す。
Figure 2017032320
Figure 2017032320
<実施例9〜13>
次の試験を実施することによって、2点以上の押込み位置で測定するときの本発明のゴム積層体試験方法の妥当性を確認した。
[デュロメーターの準備]
層厚みに対する押込み深さ及びその押込み深さに対応する荷重を測定するために、デュロメーター(商品名:ビッカース硬度計、島津製作所社製)を用いた。デュロメーターの圧子は、材質がステンレスで、ビッカース圧子(136度4角錐)の圧子を用いた。
[ゴム積層体の準備]
層状の内部ゴムと、表層とを積層させてゴム積層体を作製し、本発明の試料に用いた。表層には、ゴムからなる層を用いた。
ゴム積層体における内部ゴム及び表層のそれぞれの厚みは、表3に示す。
内部ゴム及び表層のそれぞれは、ゴム積層体を作製する前に、次に記載の方法により、それぞれが互いから分離された状態で、それぞれの直接硬度インデックスを算出しておいた。得られた表層の直接硬度インデックス及びゴム層の直接硬度インデックスを、表3に示す。
[表層の直接硬度インデックス及びゴム層の直接硬度インデックスの測定]
表層、ゴム層の各層を20mmの厚みのガラス板上に配置し、デュロメーター(商品名:ビッカース硬度計、島津製作所社製)を用いて、層の10%の深さまで圧子を押込み、層の10%の深さにおける荷重を測定した。得られた荷重(単位:N)を1/2乗して、押込み深さ割合である10で除して、それぞれ、表層の直接硬度インデックス、ゴム層の直接硬度インデックスとした。
[工程1]
上記で得られたゴム積層体を、表層が表面となるように、20mmの厚みのガラス板上に配置し、デュロメーター(商品名:ビッカース硬度計、島津製作所社製)を用いて、ゴム積層体の表層に、表3に示す2点の各深さまで圧子を押込み、押込み深さ割合X及びXと、それぞれ対応する荷重Y及びYを測定した。
[工程2]
上記で得られた押込み深さ割合X及びX並びに対応する荷重Y及びYから、(Y 0.5−Y 0.5)/(X−X)で表される計算式で内部ゴムの間接硬度インデックスを算出した(実施例9〜13)。内部ゴムの間接硬度インデックスの結果を表1、2に示す。
Figure 2017032320
実施例1〜3を比較すると、押込み深さ割合が30%以上であることにより、内部ゴムの間接硬度インデックスの値が、ゴム層の直接硬度インデックスの値に近似することから、押込み深さ割合を30%以上として得られる内部ゴムの間接硬度インデックスは、内部ゴムの硬度を反映していることが示された。特に、押込み深さ割合が大きいほど、内部ゴムの間接硬度インデックスが、ゴム層の直接硬度インデックに近似することが示された。
実施例4と実施例5とを比較することにより、押込み深さ割合が大きいほど、内部ゴムの間接硬度インデックスが、ゴム層の直接硬度インデックスに近似することが示された。
実施例3と実施例5とを比較することにより、ゴム層の厚みに関わらず、内部ゴムの間接硬度インデックスは、ゴム層の直接硬度インデックスに近似することが示された。
実施例6〜8に示すように、ゴム層の直接硬度インデックスの大きさによらず、内部ゴムの間接硬度インデックスは、ゴム層の直接硬度インデックスと近似することが示された。
比較例1から3を比較すると、押込み深さ割合が10%以下であることにより、内部ゴムの間接硬度インデックスの値が、表層の直接硬度インデックスと一致することから、押込み深さ割合を10%以下にして得られる内部ゴムの間接硬度インデックスは、表層の硬度を反映していることが示された。
上述の通り、1点測定で得られた本発明のゴム積層体試験方法の妥当性を確認した。
実施例9〜13に示すように、内部ゴムの間接硬度インデックスは、ゴム層の直接硬度インデックスと近似することから、2点測定で得られた本発明のゴム積層体試験方法の妥当性を確認できた。
本発明は、ゴム積層体を備える製品、例えば、ゴムホース、タイヤ、現像部材等の内部ゴムの硬度を予測するのに用いることができる。
1 ゴム積層体
2 表層
3 内部ゴム
4 ガラス
5 圧子






Claims (7)

  1. (a)内部ゴム及び前記内部ゴム上に形成された表層を備えるゴム積層体において、前記表層に対して、前記表層の厚みの30%以上となる深さの押込み位置まで圧子を押し込み、少なくとも1点の該押込み位置における押込み深さ割合を算出するとともに、該押込み深さ割合に対応する荷重を測定する工程1と、
    (b)得られた前記押込み深さ割合と前記荷重との関係から、前記内部ゴムの間接硬度インデックスを算出する、工程2と、
    を含むことを特徴とする、ゴム積層体試験方法。
  2. 前記工程1では、1点の前記押込み位置における押込み深さ割合Xを算出するとともに、該押込み深さ割合Xに対応する荷重Yを測定し、
    前記工程2では、前記内部ゴムの間接硬度インデックスを、以下の式(1)で表される計算式で算出する、請求項1に記載のゴム積層体試験方法。
    0.5/X ・・・(1)
  3. 前記工程1では、2点以上の前記押込み位置における押込み深さ割合X、X2、・・・、X(nは、2以上の整数)を算出するとともに、それぞれの該押込み深さ割合X、X2、・・・、Xに対応する荷重Y、Y2、・・・、Yを測定し、
    前記工程2では、前記内部ゴムの間接硬度インデックスを、以下の式(2)で表される計算式で算出する、請求項1に記載のゴム積層体試験方法。
    {(Y 0.5−Y 0.5)/(X−X)+・・・+(Y 0.5−Yn−1 0.5)/(X−Xn−1)}/(n−1) ・・・(2)
  4. 前記押込み位置が、前記表層の厚みの60%以上となる深さの位置である、請求項2に記載のゴム積層体試験方法。
  5. 前記押込み位置は、少なくとも1点が、前記表層の厚みの30〜80%となる深さの位置であり、他の少なくとも1点が、前記表層の厚みの30〜150%となる深さの位置である、請求項3に記載のゴム積層体試験方法。
  6. 前記表層に対して、前記表層の厚みの10%以下となる深さの押し込み位置まで圧子を押し込み、少なくとも1点の前記表層の厚みの10%以下となる深さの押込み位置における押込み深さ割合を算出するとともに、該押込み深さ割合に対応する荷重を測定し、得られた前記押込み深さ割合と前記荷重との関係から、前記表層の直接硬度インデックスを算出する、工程3を更に含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載のゴム積層体試験方法。
  7. 前記ゴム積層体の内部ゴムと同じ材質からなるゴム層に対して、前記ゴム層の厚みの10%以下となる深さの押し込み位置まで圧子を押し込み、少なくとも1点の前記ゴム層の厚みの10%以下となる深さの押込み位置における押込み深さ割合を算出するとともに、該押込み深さ割合に対応する荷重を測定し、得られた前記押込み深さ割合と前記荷重との関係から、前記ゴム層の直接硬度インデックスを算出する工程4を更に含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載のゴム積層体試験方法。






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