JP2017030747A - 鉄道車両用空気調和機の室外機及び鉄道車両用空気調和機 - Google Patents

鉄道車両用空気調和機の室外機及び鉄道車両用空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP2017030747A
JP2017030747A JP2016201852A JP2016201852A JP2017030747A JP 2017030747 A JP2017030747 A JP 2017030747A JP 2016201852 A JP2016201852 A JP 2016201852A JP 2016201852 A JP2016201852 A JP 2016201852A JP 2017030747 A JP2017030747 A JP 2017030747A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchanger
air
vehicle
guide
wind
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016201852A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6324463B2 (ja
Inventor
知樹 古賀
Tomoki Koga
知樹 古賀
石川 博章
Hiroaki Ishikawa
博章 石川
知之 北尾
Tomoyuki Kitao
知之 北尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2016201852A priority Critical patent/JP6324463B2/ja
Publication of JP2017030747A publication Critical patent/JP2017030747A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6324463B2 publication Critical patent/JP6324463B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】風速分布を均一にして熱交換器の能力を活かし、熱交換器の目詰まりやダンパの動作不能を抑制する鉄道車両用空気調和機の室外機及び鉄道車両用空気調和機を提供する。【解決手段】風路に連通する吸入口が車両の走行中における風路内の風の流れ方向を横切る方向に形成された筐体と、筐体に収容され、風路に沿って配置される熱交換器と、熱交換器と対向して風路に設けられ、風路の一部を閉塞するガイドを備える。ガイドは、車両の走行方向に直交する方向に延びる熱交換器の中心線を対称軸として対称状に形成されるとともに、風路壁の熱交換器側において車両の走行方向に直交する方向に延びている。【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道車両に搭載される鉄道車両用空気調和機の室外機及び鉄道車両用空気調和機に関するものである。
鉄道車両の空気調和機の室外機は、一般に車両の床下や天井に設置される。このような従来の室外機は、車両の走行風と冷媒が熱交換し、熱交換された走行風を排出する熱交換器を備えている。車両の側面部には、車両の前後方向に対して斜めに傾いた状態で開口する、風路入口側の連通口と風路出口側の連通口が形成され、これらが連通して風路を形成している。風路入口側の連通口から流入した走行風は、風路出口側の連通口を塞ぐダンパに衝突し、風路入口側の連通口から流入した走行風が全て熱交換器を通過する。熱交換器を通過した走行風は、車両側壁に形成された排気口から車外へ排出される(例えば、特許文献1)。
特開平4−38264号公報(請求項1、図1)
特許文献1においては、熱交換器と対向しない位置に、風路出口側の連通口を完全に塞ぐようにダンパを設けているため、風路に流入した走行風は、風路出口側でダンパに衝突した後に熱交換器へ導かれる。そのため、風路出口側では熱交換器に流入する風の速度が速くなり、風路入口側では熱交換器に流入する風の速度が遅くなる。このように、熱交換器内における風速に大きな分布ができるため、熱交換器の能力を十分活かすことができない。
また、特許文献1においては、風路出口側の連通口を完全に塞ぐようにダンパを設けているため、風の中に含まれる小石や塵埃が熱交換器やダンパに付着するおそれがあり、熱交換器が目詰まりを起こしたり、ダンパが動作不能となるおそれがある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、風速分布を従来よりも均一にして熱交換器の能力を活かし、熱交換器の目詰まりやダンパの動作不能を抑制する鉄道車両用空気調和機の室外機及び鉄道車両用空気調和機を提供することを目的としている。
本発明に係る鉄道車両用空気調和機の室外機は、側面部、天面部又は底面部に沿った風路壁により形成された風路を備える鉄道車両に搭載される鉄道車両用空気調和機の室外機であって、該風路に連通する吸入口が前記車両の走行中における前記風路内の風の流れ方向を横切る方向に形成された筐体と、該筐体に収容され、前記風路に沿って配置される熱交換器と、該熱交換器と対向して前記風路に設けられ、該風路の一部を閉塞する少なくとも1つのガイドと、を備え、前記ガイドは、前記車両の走行方向に直交する方向に延びる前記熱交換器の中心線を対称軸として対称状に形成されるとともに、前記風路壁の前記熱交換器側において前記車両の走行方向に直交する方向に延びるものである。
本発明に係る鉄道車両用空気調和機の室外機及び鉄道車両用空気調和機によれば、熱交換器と対向する位置に風路の一部を閉塞するガイドを設け、風路内に流入した車両の走行風の一部がこのガイドに衝突して熱交換器に流入する構成とした。これにより、熱交換器の上流側と下流側で静圧の差が大きくなり、風路内に流入した走行風が熱交換器に流入しやすくなる。そのため、熱交換器に流入する風の風速分布を従来よりも均一とすることができ、熱交換器の能力を活かすことができる。また、風路中に流入した小石や塵埃は、熱交換器とガイドの間を通過して風路出口から排出されるため、熱交換器における目詰まりやダンパの動作不能を抑制できる。
本発明の実施の形態1に係る車両用空気調和機の室外機の風路構造を示す横断面図である。 従来の車両用空気調和機の室外機の風路内の風圧を示す横断面図である。 本発明の実施の形態1に係る車両用空気調和機の室外機の風路内の風圧を示す横断面図である。 本発明の実施の形態1に係る車両用空気調和機の室外機の風路構造のうち、ガイドの寸法を示す横断面図である。 本発明の実施の形態1に係る車両用空気調和機の室外機の風路構造を示す横断面図であり、図1の変形例である。 本発明の実施の形態1に係る車両用空気調和機の室外機の風路形成位置を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る車両用空気調和機の室外機の風路構造を示す横断面図である。 本発明の実施の形態2に係る車両用空気調和機の室外機の風路構造を示す横断面図であり、図7の変形例である。 本発明の実施の形態2に係る車両用空気調和機の室外機の風路構造を示す横断面図であり、図7の変形例である。 本発明の実施の形態3に係る車両用空気調和機の室外機の風路構造を示す横断面図である。 本発明の実施の形態3に係る車両用空気調和機の室外機の風路構造を示す横断面図であり、図10の変形例である。 本発明の実施の形態3に係る車両用空気調和機の室外機の風路構造を示す横断面図であり、図10の変形例である。 本発明の実施の形態4に係る車両用空気調和機の室外機の風路構造を示す横断面図である。 従来の車両用空気調和機の室外機の風路構造を示す断面図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る車両用空気調和機の室外機50の風路構造を示す横断面図であり、車両100の上面から車体の下部構造を見たものである。以下、図1を用いて車両100及び室外機50の構造について説明する。
車両100には、室外機50と、車両側壁3と、風路5と、風路壁6と、風路入口9と、風路出口10が設けられている。
室外機50は、熱交換器1と、ファン2と、ガイド7と、筐体20と、図示しない圧縮機などから構成され、車両100の床面部に形成されている。
熱交換器1は、車両100の走行風と冷媒が熱交換し、熱交換された走行風を排出するものである。ファン2は、熱交換器1に流入する風が少ないときに熱交換器1に送風するものである。ガイド7は、熱交換器1と対向して風路5(後述する)に設けられる。ガイド7は、風路5の一部を閉塞するものである。ガイド7は、例えば略平板形状で構成される。筐体20は、熱交換器1とファン2を収容している。筐体20の壁面には吸入口17が形成されている。筐体20の壁面のうち、吸入口17と対向する面には排気口8が形成されている。吸入口17は、車両100の走行中における風路5内の風の流れ方向を横切る方向に形成されている。吸入口17は、風路5内に流入した風の一部を熱交換器1に導入する。吸入口17は、熱交換器1の近傍に形成されている。つまり、熱交換器1は、車両100の走行中における風路5内の風の流れ方向を横切る方向に形成されている。
車両側壁3は、車両100の両側面部に設けられている。傾斜壁面4は、車両側壁3のうち一方の側面側に、側面部の内側方向に傾斜するように形成されている。風路壁6は、熱交換器1と対向するように設けられ、車両100の側面部の一部を構成している。風路5は、傾斜壁面4と風路壁6の間に、車両100の側面部に沿って設けられる。風路入口9は、車両100が走行方向11の方向に走行するときに、走行風の一部が風路5内に流入する開口部である。風路出口10は、車両100が走行方向11の方向に走行するときに、風路5内に流入した走行風の一部が流出する開口部である。
なお、熱交換器1はどのような形態のものであってもよい。例えばフィンの形態としては、プレートフィン、コルゲートフィン、ウエーブフィンなど、種々のフィンを採用できる。また、フィンの材料としてはアルミが一般に使用されるが、熱伝導率の高い材料であればどのような材料でもよい。
次に、車両100及び室外機50の動作について説明する。車両100が走行方向11に走行することで、走行方向11とは反対方向に走行風12が発生する。走行風12の一部である風14が、風路入口9から風路5内に流入して、風14の一部は風路出口10から流出する。また、風14の一部(風路出口10から流出しない風14)は、熱交換器1、ファン2を通過して、排気口8より車外に排出される。このとき、熱交換器1内に流入した風14は、熱交換器1内に形成されたフィンとの間で熱交換を行う。
例えば、車両100の客室内を冷房する場合には、客室内の熱は冷媒を介して熱交換器1に輸送される。したがって、冷房時においては熱交換器1の温度は通常、外気温度より高い温度となる。客室内の熱を大気中に放熱するため、熱交換器1内に風を通り抜けさせ、空気との間で熱交換させる。一般に風量が多く、風速分布が小さい程、熱交換量が多くなり、熱交換器1をコンパクトにできるという効果がある。
なお、ファン2は通常は停止しているが、車両100が低速にて走行する場合など、熱交換器1に導かれる風量を十分確保できない時にはファン2を動作させ、風量を確保する。なお、風量が確保されているかどうかは、例えば温度センサにより、熱交換器1の出口側の冷媒の温度を検知し、所望の温度でなければ風量が確保されていないものとする。
次に、風路5内にガイド7を設けない従来例(図2)と、風路5内にガイド7を設ける本実施の形態1(図3)とを比較して、ガイド7を設けることにより風速分布15が従来よりも均一になることを説明する。
図2は、従来の車両用空気調和機の室外機50の風路5内の風圧を説明するための横断面図である。
風路5内に流入した風14は、熱交換器1にほぼ沿って流れる。ここで、全圧をPTOTAL、静圧をP、空気の密度をρ、風速をVとすれば、静圧と動圧の和の全圧は、PTOTAL=P+(1/2)ρVで表される。なお、一般に全圧は大気圧に近い値である。静圧PはP=PTOTAL−(1/2)ρVであるため、風速Vの増加に伴って低下する。すなわち、風路5内の風速が増加するほど、風路5内の静圧は負圧となる。一方、排気口8側の静圧Pは、排気口8の外側を流れる風速をVとするとP=PTOTAL−(1/2)ρV となる。熱交換器1を通り抜ける風の風量は、給気側と排気側の静圧の差P−P=(1/2)ρ(V −V)が大きいほど多くなる。すなわち、風路5内の風速Vが増加するほど熱交換器1からファン2側へ向かう風量は低下することになる。
次に、本発明の実施の形態1に係る車両用空気調和機の室外機50の風路構造について説明する。本発明の実施の形態1に係る風路構造は、略平板形状のガイド7を、風路壁6に対して垂直方向に、風路壁6上に形成したものである。
図3は、本発明の実施の形態1に係る車両用空気調和機の室外機50の風路5内の風圧を示す横断面図である。風路5内に流入した風14は、熱交換器1の長手方向にほぼ沿って流れる。このとき、風14の一部が風路5内に配置されたガイド7に衝突し、風14は停滞するため、その部分の風速Vはほぼゼロとなる。すなわち、静圧P’は全圧と等しく、P’=PTOTALとなる。熱交換器1を通り抜ける風の風量は、給気側と排気側の静圧の差P’−P=(1/2)ρV が大きいほど多くなるが、P’>Pより、ガイド7が無い場合より多くの風量を得ることができる。
図4は、本発明の実施の形態1に係る車両用空気調和機の室外機50の風路構造のうち、ガイド7の寸法を示す横断面図である。ガイド7の幅Lが大きいほど熱交換器1に導かれる風量は増加する。一方で、ガイド7の幅Lが大き過ぎると、風路5内に流入した風14の多くがガイド7に衝突する。そのため、ガイド7の近傍で熱交換器1に流入する風の速度が大きくなるため、風速分布が大きくなる。つまり、風速分布15が均一とならないため、熱交換器1の能力を十分活かすことができなくなってしまう場合がある。また、風路5に流入する風14の中に含まれる小石や塵埃が熱交換器1に付着しやすくなり、熱交換器1の目詰まりやダンパ13が動作不能となってしまう場合がある。そのため、一般にガイド7の幅Lは風路幅Lの1/4〜3/4の高さとするのが最も望ましい。これにより、風路5に流入した小石や塵埃は、ガイド7と熱交換器1との隙間を通過し、風路出口10より排出される。
なお、ガイド7の寸法や位置については、風路形状や寸法、熱交換器1の配置等によって最適値が異なるため、風路5を塞がない限りで適宜決定すればよい。また、ガイド7は走行風によって破損や変形、飛散が無いように鉄やアルミなどの強固な材料によって取り付けるとよい。
また、車両100が走行方向11の反対方向に走行する場合には、風14は風路出口10側から風路5内に流入する。そのため、ガイド7の取付位置は熱交換器1の略中央部と対向して設けられることが望ましい。これにより、ガイド7の位置を車両100の走行方向によって変更する必要がなくなる。
以上、本発明の実施の形態1に係る車両用空気調和機の室外機50は、熱交換器1と対向する位置に風路5の一部を閉塞するガイド7を設け、風路5内に流入した車両100の走行風の一部がこのガイド7に衝突して熱交換器1に流入する構成とした。これにより、熱交換器1の上流側と下流側で静圧の差が大きくなり、風路5内に流入した走行風が熱交換器1に流入しやすくなる。そのため、熱交換器1に流入する風14の風速分布15を従来よりも均一とすることができ、熱交換器1の能力を活かすことができる。また、風路5内に流入した小石や塵埃は、熱交換器1とガイド7の間を通過して風路出口10から排出されるため、熱交換器1の目詰まりやダンパの動作不能を抑制することができる。
また、本実施の形態1に係る車両用空気調和機の室外機50は、風速分布15が均一となった風14の風量が確保され、熱交換器1へ供給されるため、従来よりもファン2の送風量を減らすことができる。そのため、ファン2を小型化でき、消費電力、騒音、及び振動を低減させることができる。
なお、本発明の実施の形態1では、図1に示されるような、ファン2が熱交換器1の下流側に配置される構成としたが、図5に示されるように、ファン2が熱交換器1の上流側に配置される構成としてもよい。この場合においても、熱交換器1は風路5に沿って設けられていればよい。
また、本発明の実施の形態1では、傾斜壁面4、風路5および風路壁6は、車両側面側に形成されているとしたが、風路5、排気口8を形成する位置は、空気調和機の室内機の取り付け位置や車両構造の制約(例えば、車両部材を車両側面側に配置する場合)のため、車両側面側の他、車両床面(図示しない)に形成されていてもよい。例えば、図6に示されるように、風路5を車両床面に形成し、排気口8を車両側壁3に形成してもよい。
実施の形態2.
図7は、本発明の実施の形態2に係る車両用空気調和機の室外機50の風路構造を示す横断面図である。なお、実施の形態2では実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
実施の形態1では、ガイド7を風路5内の1箇所に配置したが、実施の形態2ではガイド7を空気流通方向に沿って複数箇所に配置している。詳しく説明すると、風路5内に導かれた風14は、風路5内の、上流、中流、下流に亘って(図7においては、上流側では風路壁6側、中流側では熱交換器1側、下流側では風路壁6側に)配置された、複数のガイド7にそれぞれ衝突し、蛇行しながら風路5中を流動する。このとき、風14が各ガイド7によって分配され、熱交換器1へ導かれる。なお、風速分布15は、風路5内における風14の速度分布を示すものである。
以上のように、本発明の実施の形態2に係る車両用空気調和機の室外機50は、風路5内の上流側、中央側、下流側にそれぞれガイド7を配置する構成とした。これにより、本実施の形態1の構成(風路5内にガイド7が1つだけ設けられる構成)と比較して、熱交換器1に流入する風の速度が大きくなる部分が複数のガイド7の近傍となるため、熱交換器1に流入する風速分布15が全体としてより均一となる。そのため、熱交換器1の能力をより一層活かすことができる。また、風路5中に流入した小石や塵埃は、熱交換器1とガイド7の間を通過して風路出口10から排出されるため、熱交換器1の目詰まりやダンパの動作不能も抑制することができる。
また、本発明の実施の形態2に係る車両用空気調和機の室外機50は、風速分布15が均一となった風14の風量が確保され、熱交換器1へ供給されるため、ファン2を稼働させる必要がなくなる。そのため、ファン2を小型化でき、消費電力、騒音、及び振動を低減させることができる。
なお、本発明の実施の形態2においては、図7に示されるように、ガイド7が風路壁6および熱交換器1(筐体)に接するように形成されている例を示したが、ガイド7は熱交換器1へ導かれる風量が多く、風速分布15が小さくなるような構成であれば、配置を適宜決定してもよい。例えば、図8のように、ガイド7を風路壁6や熱交換器1に接しない構造として、別途の方法によりガイド7を固定支持してもよい。
また、本発明の実施の形態2においては、熱交換器1は直線的に配置したが、風路5に沿った配置であればよい。例えば、図9のように、熱交換器1を折り曲げて(熱交換器1a、1b)構成すれば、風路5に面する熱交換器の熱交換面積を広くすることができ、風14が熱交換器1a、1bに入りやすくなるため、熱交換効率の向上を図ることができる。また、熱交換器1a、1bの折り曲げ構造とすれば、熱交換器1を風路5に直線的に設けた場合と同一の熱交換面積を確保するために必要な、熱交換器を配置するスペースが小さくて済むため、室外機50のコンパクト化を図ることが出来る。なお、実施の形態1においても、熱交換器1を折り曲げる構成としてもよい。
また、本発明の実施の形態2においては、ガイド7が、風路5内の上流、中流、下流に亘って3つ配置される構成としたが、ガイド7が風路5内に2つ配置される構成としてもよく、また、ガイド7が風路5内に4つ以上配置される構成としてもよい。
実施の形態3.
図10は、本発明の実施の形態3に係る車両用空気調和機の室外機50の風路構造を示す横断面図である。なお、実施の形態3では実施の形態1、実施の形態2との相違点を中心に説明し、実施の形態1、実施の形態2と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
本実施の形態3では、図10に示されるように、空気流通方向の上流側から下流側へかけて熱交換器1側に傾斜する傾斜部16を有するように構成した。なお、本実施の形態3では、走行方向11のみでなく走行方向11と反対方向にも走行する車両を想定している。このため、本実施の形態3に係るガイド7は、走行方向11に車両100が走行する際に空気流通方向の上流側から下流側へかけて熱交換器1側に傾斜する傾斜部16と、走行方向11と反対方向に車両100が走行する際に空気流通方向の上流側から下流側へかけて熱交換器1側に傾斜する傾斜部16と、によって平面視略山型に形成されている。ガイド7が傾斜部16を有するようにしたのは、本発明の実施の形態1、2のように、ガイド7を略平板形状とすると、熱交換器1に流入する風14の速度はガイド7が配置された位置で局所的に大きくなる傾向があり、それを避けるためである。
車両100が走行方向11の矢印方向に走行する場合、風14は風路入口9側から風路5内に流入する。車両100が走行方向11の反対方向に走行する場合には、風14は風路出口10側から風路5内に流入する。そのため、ガイド7の熱交換器1側の端部が熱交換器1の略中央部と対向して設けられる構成とすることが望ましい。これにより、ガイド7の位置を車両100の走行方向によって変更する必要がなくなる。
以上のように、本発明の実施の形態3に係る車両用空気調和機の室外機50においては、ガイド7の熱交換器1側に傾斜部16を有する構成とした。これにより、風路5内の風14の流動方向に対して風路5の幅が緩やかに狭くなるため、熱交換器1への風速は緩やかに増大し、熱交換器1の能力をより一層活かすことができる。また、風路5中に流入した小石や塵埃は、熱交換器1とガイド7の間を通過して風路出口10から排出されるため、熱交換器1の目詰まりやダンパの動作不能を抑制することができる。なお、ガイド7は、走行風によって破損、変形、飛散しないよう、鉄やアルミなどの強固な材料によって取り付ける必要がある。
また、本実施の形態3に係る車両用空気調和機の室外機50は、風速分布15が均一となった風14の風量が確保され、熱交換器1へ供給されるため、ファン2を稼働させる必要がなくなる。そのため、ファン2を小型化でき、消費電力、騒音、及び振動を低減させることができる。
なお、実施の形態1と同様に、風路5および排気口8等は車両側壁3の他、車両床面など形成できる位置に適宜形成してもよい。
また、車両100が走行方向11の反対方向に走行する場合には、風14は風路出口10側から風路5内に流入する。そのため、ガイド7の熱交換器側の端部が、熱交換器1の略中央部と対向するように設けられることが望ましい。これにより、ガイド7の熱交換器側の端部の形状を、車両100の走行方向によって変更する必要がなくなる。
また、上述したように、車両100の走行方向に応じて、風路入口9側から風路5内に風14が流入する場合と、風路出口10側から風路5内に風14が流入する場合とがある。そのため、いずれの側から風14が流入した場合であっても、風14の熱交換器1に流入する速度が局所的に大きくなることを抑制するようにガイド7を図10のように(ガイド7が山型となるように傾斜部16を形成して)構成しているが、これに限定されない。例えば、車両100の走行方向が走行方向11の矢印方向、又は走行方向11の反対方向のいずれかのみの場合には、空気流通方向の上流側から下流側の方向にのみ、熱交換器1側に傾斜する傾斜部16を設ければよい。
また、傾斜部16は直線的に傾斜する構成としたが、これに限定されない。例えば、傾斜部16を階段状や曲線状に傾斜する等、適宜採用することができる。
図11は、本発明の実施の形態3に係る車両用空気調和機の室外機50の風路構造を示す横断面図であり、図10のガイド7の傾斜角度、ガイド7の幅を説明するための図である。ガイド7の幅Lが大きいほど熱交換器1に導かれる風量は増加するが、ガイド7の幅Lが大き過ぎると、熱交換器1を通り抜ける風14の速度に大きな分布が生じ、熱交換器1の能力を十分に活かすことができなくなる。さらに風路に流入する風の中に含まれる小石や塵埃が熱交換器に全て付着し、熱交換器1が目詰まりを起こす問題も生じる。そのため、一般にガイド7の幅Lは風路幅Lの1/4〜3/4以下の高さが最も望ましい。
なお、山型のガイド7の傾斜の角度θは風路5の寸法や、熱交換器1の幅等により最適値が異なるが、θは15度〜45度程度が望ましく、風路5を塞がない限りで適宜決定される。
また、図12のように、熱交換器1を折り曲げて(熱交換器1a、1b)構成してもよい。このように構成すれば、風路5に面する熱交換器の熱交換面積を広くすることができ、風14が熱交換器に入りやすくなるため、熱交換効率の向上を図ることができる。また、熱交換器1a、1bの折り曲げ構造とすれば、熱交換器1を風路5に直線的に設けた場合と同一の面積を確保するために必要な、熱交換器を配置するスペースが小さくて済むため、室外機50のコンパクト化を図ることが出来る。
実施の形態4.
図13は、実施の形態4における車両用空気調和機の室外機50の風路構造を示す横断面図である。なお、実施の形態4では実施の形態1〜3との相違点を中心に説明し、実施の形態1〜3と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
実施の形態1〜3において、ガイド7は、熱交換器1又は風路壁6に固定されていたが、実施の形態4ではガイド7を回動可能な略平板で構成した。ガイド7の最適な形状や最適な位置は、車両速度または風路5内の風速によって変化する。そのため、車両速度の変化または風路5内の風速の変化によって、図示しないコントローラでガイド7を回転させて角度αを変更し、熱交換器1への風量および風速分布15を最適化する。
なお、ガイド7の角度αは、風路5の寸法や、熱交換器1の幅等によって最適値が異なる。例えば、風路5内の風速が遅い場合には、ガイド7の角度αを90度近くとする。一方、風速が大きい場合には、ガイド7の角度αを15〜45度とする。
また、車両100が逆向きに走行する場合には、ガイド7の角度を風路入口9側に斜面先端側が向くようにする。このとき、例えば図示しない風圧センサにより車両100の進行方向を検知し、検知された値に応じてガイド7の角度を制御する。
車両100が走行方向11の矢印方向に走行する場合、風14は風路入口9側から風路5内に流入する。車両100が走行方向11の反対方向に走行する場合には、風14は風路出口10側から風路5内に流入する。そのため、ガイド7の取付位置は熱交換器1の略中央部と対向して設けられることが望ましい。これにより、ガイド7の位置を車両100の走行方向によって変更する必要がなくなる。
以上のように、本発明の実施の形態4に係る車両用空気調和機の室外機50は、ガイド7の一方の端部を風路壁6に固定して、固定箇所を軸として回動可能に構成した。これにより、熱交換器1への風量および風速分布15を最適化することができるため、熱交換器1の能力をより一層活かすことができる。また、風路5中に流入した小石や塵埃は、熱交換器1とガイド7の間を通過して風路出口10から排出されるため、熱交換器1の目詰まりやダンパの動作不能を抑制することができる。
また、本発明の実施の形態4に係る車両用空気調和機の室外機50は、風速分布15が均一となった風14の風量が確保され、熱交換器1へ供給されるため、ファン2を稼働させる必要がなくなる。そのため、ファン2を小型化でき、消費電力、騒音、及び振動を低減させることができる。
なお、ガイド7を複数設け、車両速度、風路5内の風速の変化により、各ガイド7の角度を図示しないコントローラにより制御してもよい。このように構成すれば、実施の形態2と同様に、風速分布15をより一層均一とすることができるため、熱交換器1の能力をより一層高めることができる。
また、実施の形態1と同様に、風路入口9、風路出口10および排気口8等は車両側壁3の他、車両床面など形成できる位置に適宜形成してもよい。
また、実施の形態1と同様に、一般にガイド7の幅Lを風路幅Lの1/4〜3/4以下の高さで構成することが望ましい。
1、1a、1b 熱交換器、2 ファン、3 車両側壁、4 傾斜壁面、5 風路、6 風路壁、7 ガイド、8 排気口、9 風路入口 10 風路出口、11 走行方向、12 走行風、13 ダンパ、14 風、15 風速分布、16 傾斜部、17 吸入口、20 筐体、50 室外機、100 車両。

Claims (5)

  1. 側面部、天面部又は底面部に沿った風路壁により形成された風路を備える鉄道車両に搭載される鉄道車両用空気調和機の室外機であって、
    該風路に連通する吸入口が前記車両の走行中における前記風路内の風の流れ方向を横切る方向に形成された筐体と、
    該筐体に収容され、前記風路に沿って配置される熱交換器と、
    該熱交換器と対向して前記風路に設けられ、該風路の一部を閉塞する少なくとも1つのガイドと、を備え、
    前記ガイドは、前記車両の走行方向に直交する方向に延びる前記熱交換器の中心線を対称軸として対称状に形成されるとともに、前記風路壁の前記熱交換器側において前記車両の走行方向に直交する方向に延びる
    ことを特徴とする鉄道車両用空気調和機の室外機。
  2. 前記ガイドは、前記熱交換器側の端部が前記熱交換器の略中央部と対向するように設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の鉄道車両用空気調和機の室外機。
  3. 前記ガイドは、前記風路内の空気流通方向に沿って複数設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の鉄道車両用空気調和機の室外機。
  4. 前記ガイドは、平板状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄道車両用空気調和機の室外機。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の室外機を備える
    ことを特徴とする鉄道車両用空気調和機。
JP2016201852A 2016-10-13 2016-10-13 鉄道車両用空気調和機の室外機及び鉄道車両用空気調和機 Active JP6324463B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016201852A JP6324463B2 (ja) 2016-10-13 2016-10-13 鉄道車両用空気調和機の室外機及び鉄道車両用空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016201852A JP6324463B2 (ja) 2016-10-13 2016-10-13 鉄道車両用空気調和機の室外機及び鉄道車両用空気調和機

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011266105A Division JP6026737B2 (ja) 2011-12-05 2011-12-05 車両用空気調和機の室外機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017030747A true JP2017030747A (ja) 2017-02-09
JP6324463B2 JP6324463B2 (ja) 2018-05-16

Family

ID=57985427

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016201852A Active JP6324463B2 (ja) 2016-10-13 2016-10-13 鉄道車両用空気調和機の室外機及び鉄道車両用空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6324463B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107696826A (zh) * 2017-10-23 2018-02-16 珠海格力电器股份有限公司 车辆的空调系统及车辆

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5447217A (en) * 1977-09-21 1979-04-13 Hitachi Ltd Self-cooling ventilation system for vehicle radiator
JPS6216554U (ja) * 1985-07-17 1987-01-31
JPH0438264A (ja) * 1990-05-31 1992-02-07 Toshiba Corp 車両用空気調和機
JPH10297482A (ja) * 1997-04-23 1998-11-10 Hitachi Ltd 跨座式モノレール車両床下機器の冷却風採風構造

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5447217A (en) * 1977-09-21 1979-04-13 Hitachi Ltd Self-cooling ventilation system for vehicle radiator
JPS6216554U (ja) * 1985-07-17 1987-01-31
JPH0438264A (ja) * 1990-05-31 1992-02-07 Toshiba Corp 車両用空気調和機
JPH10297482A (ja) * 1997-04-23 1998-11-10 Hitachi Ltd 跨座式モノレール車両床下機器の冷却風採風構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107696826A (zh) * 2017-10-23 2018-02-16 珠海格力电器股份有限公司 车辆的空调系统及车辆
CN107696826B (zh) * 2017-10-23 2023-10-03 珠海格力电器股份有限公司 车辆的空调系统及车辆

Also Published As

Publication number Publication date
JP6324463B2 (ja) 2018-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2010109799A1 (ja) ヒートシンク
JP6753686B2 (ja) 電力変換装置及び鉄道車両
JP5946651B2 (ja) 熱交換器
CN105264300A (zh) 空气调节机
JP5643264B2 (ja) 熱交換装置
JP6324463B2 (ja) 鉄道車両用空気調和機の室外機及び鉄道車両用空気調和機
JP6026737B2 (ja) 車両用空気調和機の室外機
CN202204211U (zh) 换热装置
JP3606968B2 (ja) 空気調和機
JP2013044481A (ja) ヒートポンプ装置の室外ユニット
JP2001213142A (ja) 車両用空気調和ユニット
JP6395562B2 (ja) 鉄道車両用空気調和装置の室外機
JP5936360B2 (ja) 車両用空気調和装置
KR102666143B1 (ko) 공기조화기
JP2014061728A (ja) 車両用空気調和装置
JP4582946B2 (ja) 空気吹付け方式躯体蓄熱空調システムにおける気流制御機構
CN214450139U (zh) 空调排水壳体及汽车
JP6942267B2 (ja) 室外機
JP2006007901A (ja) 鉄道車両
JP2010241257A (ja) 空気吹出装置
KR101240958B1 (ko) 열교환기
JP6598975B2 (ja) 車両用冷却装置
JPH0217388A (ja) 流動層熱交換器
JP2022162720A (ja) 鉄道車両用室外機及び鉄道車両用空気調和装置
KR20230114587A (ko) 공기조화기

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170718

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180313

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6324463

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250