JP2017030004A - 配管溶接方法および溶接組立て構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】母管と接続管との接合時において、接続管内面からレーザ溶接した際の接続管外側の溶接接合部の脚長をコントロール可能とする。【解決手段】実施形態によれば、接続対象の開口に接続管の端部開口を接続する溶接方法は、接続対象に第1の開口と第1の開先を形成する接続対象準備ステップS11と、接続管の開口の端部に第2の開先を形成する接続管準備ステップS12と、これらの後に、第2の開先を第1の開先に対向させた状態に固定する開先合わせステップS13と、開先合わせステップS13の後に、接続管の内側から第1の開先および第2の開先をレーザ光によりレーザ溶接を実施するレーザ溶接ステップS15と、レーザ溶接ステップS15の後に、接続管の外側からレーザ溶接の部分にアーク溶接を行う外側アーク溶接ステップS16とを有する。【選択図】図2
Description
本発明の実施形態は、配管溶接方法およびこの方法により溶接した溶接組立て構造に関する。
枝管と比較して外径、肉厚ともに大きい母管に、一定の間隔で複数本の枝管が取り付けられたボイラの分配管や集合管のような構造物において、枝管や管台の接合には、TIG溶接やMAG溶接といった手動溶接が一般に多く用いられている。あるいは、管台を有する容器などにおいて、容器と管台との溶接接合部についても同様である。
作業効率と溶接品質を改善するために、短尺の枝管を母管に事前に据付け、開先部分を自動MAGで自動溶接するような方法も開発されている。しかし、この方法では、短尺の枝管を延長するための接合が発生することで工数が増加するという問題がある。
また、手動溶接、自動溶接ともに、母管と枝管を外面から溶接するため、内面まで十分に溶融しているかの確認が行えない。さらにボイラのように配管内面にガスや蒸気が通過するような構造物では、配管内面の性状が重要である。しかし、上述の手動溶接や自動溶接は配管外面からの溶接であるため、配管内面の溶接状態を十分にコントロールすることが難しい問題がある。従来の方法で、配管内面まで十分溶融させようとすると裏波が大きくなり、配管内面に飛び出した裏波は圧損を増大させ、構造物の性能低下に繋がる可能性もある。
前述のように、枝管と比較して外径、肉厚ともに大きい母管に一定の間隔で複数本の枝管が取り付けられたボイラのような構造物において、母管と枝管を接合する溶接を配管外面から溶接する場合、枝管が溶接装置と干渉しやすく、また、配管内面となる溶接ビード裏波のコントロールができず、溶接工数が増えるとともに、圧損が生じてボイラの性能が低下する。
また、枝管内面からレーザを照射して溶接する場合、レーザが貫通した枝管外側の溶接接合部が盛り上がった状態となる。このような状態を修正するために、枝管外側から隅肉溶接をしたような滑らかな形状とする必要がある。さらに、枝管外側の溶接接合部に脚長が必要な場合には、枝管内面からのレーザ溶接では枝管外面の溶接ビードの脚長をコントロールできない。
そこで、本発明の実施形態は、母管と接続管との接合時において、接続管内面からレーザ溶接した際の接続管外側の溶接接合部の脚長をコントロール可能とすることを目的とする。
上述の目的を達成するため、本実施形態は、接続対象の開口に、前記開口に接続する接続管の端部開口を接続する溶接方法であって、前記接続対象の開口である第1の開口を形成する穴開け加工および前記第1の開口に第1の開先を形成する開先加工を施す接続対象準備ステップと、前記接続管の開口の端部に第2の開先を形成する開先加工を施す接続管準備ステップと、前記接続対象準備ステップと前記接続管準備ステップの後に、前記第2の開先を前記第1の開先に対向させた状態に固定する開先合わせステップと、前記開先合わせステップの後に、前記接続管の内側から前記第1の開先および前記第2の開先をレーザ光によりレーザ溶接を実施するレーザ溶接ステップと、前記レーザ溶接ステップの後に、前記接続管の外側から、前記レーザ溶接の部分にアーク溶接を行う外側アーク溶接ステップと、を有することを特徴とする。
また、本実施形態は、接続対象と、前記接続対象に接続する接続管と、を有する溶接組立て構造であって、前記接続対象と前記接続管との溶接接合部は、前記接続管の内側空間に対向して設けられ溶接材料を含まない溶け込み部と、前記接続管の外側空間に対向して設けられ溶接材料と母材とから形成される溶接金属を含む溶け込み部と、を有することを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、母管と接続管との接合時において、接続管内面からレーザ溶接した際の接続管外側の溶接接合部の脚長のコントロールが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る配管溶接方法および溶接組立て構造について説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には、共通の符号を付して、重複説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る溶接組立て構造の斜視図である。溶接組立て構造100は、接続対象1と、接続対象1に接続される接続管20とを有する。接続対象1と接続管20との間には、溶接接合部30が形成されている。本実施形態では、接続対象1としての母管10の側面に、接続管20が溶接接合部30を介して取り付けられている。
図1は、第1の実施形態に係る溶接組立て構造の斜視図である。溶接組立て構造100は、接続対象1と、接続対象1に接続される接続管20とを有する。接続対象1と接続管20との間には、溶接接合部30が形成されている。本実施形態では、接続対象1としての母管10の側面に、接続管20が溶接接合部30を介して取り付けられている。
図2は、第1の実施形態に係る配管溶接方法の手順を示すフロー図である。
まず、母管10に穴開け加工、ザグリ加工、および開先加工を施し、開口および開先を形成する(ステップS11)。図3は、開先設定のための外面ザグリ加工を説明するための斜視図である。図4は、図3のIV−IV矢視横方向部分断面図である。また、図5は、図3のV−V矢視長手方向部分断面図である。
今、母管10の側面に、母管10の軸中心線Cを含む平面S1から、平面S1に垂直な方向に垂線Lを引く。ここで、垂線Lは、接続管20の軸中心となる直線である。
ここで、垂線Lに垂直な破線で示す平面S2を考え、この平面S2によって母管10を切るときに、図4に示すように、母管10の横断面の外側の円と、平面とが交わる点をAおよびA’とする。AおよびA’間の長さが、d1となるような平面の位置は、図4に示すように、平面S1からR1離れた位置である。
ザグリ加工は、まず、この位置で、直径d1の円状に行う。母管10の平面S1からの距離はR1で直径がd1の円でザグリを行うと、長手方向の断面でみると、図5に示すように、母管10の表面から中心側に削れて、平坦ザグリ部13が形成される。
次に、平坦ザグリ部13から母管10の表面に向かってテーパ付ザグリ部14を形成する。次に、垂線Lを中心に穴をあけ、母管10の開口である内径d0の貫通孔11を形成する。ここで、内径d0は、接続管20の内径に対応する。平坦ザグリ部13と貫通孔11が形成された後に、開先12を形成するように、平坦ザグリ部13と貫通孔11の縁部にテーパ加工を施す。
なお、ザグリと穴開けの順序は、以上の順序に限定されず、また、ザグリの各ステップの順序も以上の順序には限定されない。たとえば、貫通孔11をまず形成し、その後に、ザグリを行う方が適切な場合は、この順序でもよい。
図2に示すように、ステップS11の穴開け加工、ザグリ加工、および開先加工の後に、接続管20に開先加工を施す(ステップS12)。なお、ステップS12は、ステップS11の後とすることに限定されない。すなわち、ステップS11とステップS12の前後関係は問わない。
ステップS11での穴開け加工、ザグリ加工および開先加工、ならびにステップS12での接続管20の開先加工の後に、開先合わせを行う(ステップS13)。すなわち、母管10と接続管20とが溶接接合された後の位置関係となるように、母管10の開先12と接続管20の開先21(図8(a)、図9(a))とを対向させた状態で仮固定する。
ステップS13の開先合わせの後、母管10内部にレーザ装置を設定する(ステップS14)。図6は、レーザ装置の設定の概念図である。レーザ装置50は、図示しないレーザ発振器から発せられたレーザ光を伝送するレーザ光伝送部52、ミラー53a、53b、レーザ光集光部54、およびウィンドウ55を有する。これらは、ステップS15について説明する位置関係に配される。ミラー53bは、反射方向が搖動可能に構成されている。また、レーザ装置50は、母管10の軸方向に移動可能に構成されている。
レーザ装置50を設定した後に、母管10の内側からのレーザ光によるレーザ溶接を実施する(ステップS15)。レーザ光伝送部52により、母管10内を軸方向に伝送されたレーザ光は、接続管20との溶接接合部30の軸方向位置において、軸方向と垂直方向に母管10内のミラー53a方向に照射される。
レーザ光は、ミラー53aおよびミラー53bにより、母管10の開先12と接続管20の開先21との対向面18方向に進行する。ここで、対向面18とは、互いに対向する母管10の開先12と接続管20の開先21に平行な面であって、開先12と開先21の中央に位置する面であるものとする。
対向面18の方向において、レーザ光は、レーザ光集光部54により収束し、ウィンドウ55によって、中心の光束から離れた光束成分が除外されて、対向面18に到達する。図7は、レーザ溶接時の状態を示す長手方向部分断面図である。母管10の開先12と、接続管20の開先21が対向している。対向面18は、開先12の面と、開先21の面との間の面である。レーザ光は、対向面18内の直線L0に沿って、接続管20の内側から外側に向かって進行する。
ここで、対向面18に照射されるレーザ光について、ミラー53bの搖動動作により、対向面に垂直な方向に一定の幅でウィービングがなされる。すなわち、レーザ光をミラー53b上の反射点Mから直線L0の方向を中心に、一定の幅で往復させながら、図7の開先12、21が延びる平面外の周方向に沿って移動する。ウィービングの幅は、開先21の端点P1を通る直線L1と、開先12の端点P2を通る直線L2をカバーするようになされる。この結果、レーザ光は、図7の奥行き方向に移動する際に、開先12の開先面および開先21の開先面を全面に順次照射されるように移動する。
なお、ウィービングの方法については、前述のような、ミラー53bの搖動動作による方法に限定はされない。すなわち、たとえば、レーザ装置50のヘッド部、すなわち通常全体が一体で構成されている、レーザ光伝送部52の先端近傍部分、ミラー53a、53b、レーザ光集光部54、およびウィンドウ55の全体を、たとえば電動機によって搖動させることによって行ってもよい。この際、レーザ光が直線L0に平行に移動して、開先21の端点P1から開先12の端点P2までの範囲をカバーするように搖動させることになる。
このように、開先12の開先面および開先21の開先面を全面に順次照射されるように、レーザ光の通路を確保する必要があるため、ステップS13の開先合わせにおいては、開先12の開先面および開先21の開先面は互いに密着せず、レーザ光の通路分のギャップを確保する必要がある。
図8は、第1の溶接接合部の状態を示す長手方向部分断面図であり、(a)は開先設定後、(b)はレーザ溶接後、(c)はアーク溶接後の状態を示す。また、図9は、横方向部分断面図であり、(a)は開先設定後、(b)はレーザ溶接後、(c)はアーク溶接後の状態を示す。このケースの溶接接合部30である第1の溶接接合部30aの形成においては、接続管20の軸方向に対して傾斜している開先を用いている。
レーザ光が、開先12の開先面および開先21の開先面を全面カバーするように移動する結果、開先12の開先面および開先21の開先面のそれぞれの母材が溶融し互いに溶着して、図8(b)および図9(b)に示すように、溶け込み部31を形成する。この際、溶接材料を使用しないので、溶け込み部31は、母管10の材料の成分と、接続管20の材料の成分のみを含む。すなわち、母管10の母材と接続管20の母材の成分のみを含む。
ステップS15のレーザ溶接の後に、図2に示すように、接続管20の外側から、アーク溶接を実施し、溶け込み部32を形成させ、必要な脚長を確保する(ステップS16)。また、アーク溶接を実施した後に、外側表面を滑らかに仕上げる(ステップS17)。
なお、アーク溶接に先立って、必要に応じて裏ハツリを行う。ここで、裏ハツリは、レーザ溶接により形成された溶け込み部31の先端、すなわち、接続管20の外側の部分とその周辺を削り取り、レーザ溶接を容易にすることをいう。
以上のような方法によって、溶接組立て構造100を得ることができる。この結果を、図8(c)および図9(c)に示す。この結果形成される溶け込み部32は、母管10の母材と接続管20の母材と溶接材料とが溶け込んで形成された溶接金属を含む。
図10は、第1の実施形態に係る配管溶接方法の各手順における第2の溶接接合部の状態を示す長手方向部分断面図であり、(a)は開先設定後、(b)はレーザ溶接後、(c)はアーク溶接後の状態を示す。この場合の溶接接合部30である第2の溶接接合部30bの形成においては、開先12および開先21は、母管10に形成された平坦ザグリ部13に平行あるいは平坦ザグリ部13と同一面である。したがって、対向面も平坦ザグリ部13に平行となる。
レーザ溶接およびアーク溶接の方法も特に変わりはないが、アーク溶接の際に、接続管20の内側から外側に照射されるレーザ光が、テーパ付ザグリ部14に照射されることによりテーパ付ザグリ部14を溶かす等の事象が発生しないような措置が必要である。
図11は、第1の実施形態に係る配管溶接方法の各手順における第3の溶接接合部の状態を示す長手方向部分断面図であり、(a)は開先設定後、(b)はレーザ溶接後、(c)はアーク溶接後の状態を示す。本ケースの溶接接合部30である第3の溶接接合部30cの形成においては、開先12は、母管10の貫通孔11の内面であり、開先21は、接続管20の外面である。したがって、特に、貫通孔11については、貫通孔11の形成のための加工で、開先12の形成のための加工の条件が満たされる場合は、開先12の形成のための追加加工を省略できる。
以上のような溶接方法により本発明の実施形態によれば、母管10と接続管20との接合時において、接続管20の内側からレーザ溶接した際の接続管20の外側の溶接接合部30の脚長のコントロールが可能となる。
[第2の実施形態]
図12は、第2の実施形態に係る配管溶接方法の手順を示すフロー図である。また、図13は、第2の実施形態に係る配管溶接方法の各手順における溶接接合部の状態を示す長手方向部分断面図であり、(a)は開先設定後、(b)はレーザ溶接後、(c)はフィラーの使用後、(d)はアーク溶接後の状態を示す。
図12は、第2の実施形態に係る配管溶接方法の手順を示すフロー図である。また、図13は、第2の実施形態に係る配管溶接方法の各手順における溶接接合部の状態を示す長手方向部分断面図であり、(a)は開先設定後、(b)はレーザ溶接後、(c)はフィラーの使用後、(d)はアーク溶接後の状態を示す。
本実施形態は、第1の実施形態の変形である。本第2の実施形態においては、ステップS15のレーザ溶接の次に、内側溶け込み面にアーク溶接を実施する(ステップS21)。その後に、ステップS16の外側からのアーク溶接を実施する。
図13(a)に示す母管10の開先12の開先面と接続管20の開先21の開先面との間のギャップ幅が、ある程度以上の幅を有する場合、図13(b)に示すように、レーザ溶接後の溶け込み部31には、窪みが生ずる。このような場合に、接続管20の内側において、この窪みにフィラー61すなわち溶接材を用いてアーク溶接により溶け込み部32aを形成する。このように、溶材を盛ることにより、窪みを解消する。
この後は、アーク溶接による溶け込み部31の裏側、すなわち接続管20の外側の部分を、必要に応じて裏ハツリを行い、アーク溶接により溶け込み部32bを形成させ脚長を確保し(ステップS16)、仕上げ加工を行う(ステップS17)。
このように、母管10の開先12の開先面と接続管20の開先21の開先面とのギャップ幅が、小さくない場合においても、溶接接合部の仕上げおよび脚長の確保が可能である。
[第3の実施形態]
図14は、第3の実施形態に係る配管溶接方法の手順を示すフロー図である。また、図15は、第3の実施形態に係る配管溶接方法の各手順における溶接接合部の状態を示す長手方向部分断面図であり、(a)は開先設定後、(b)はレーザ溶接後、(c)はアーク溶接後の状態を示す。
図14は、第3の実施形態に係る配管溶接方法の手順を示すフロー図である。また、図15は、第3の実施形態に係る配管溶接方法の各手順における溶接接合部の状態を示す長手方向部分断面図であり、(a)は開先設定後、(b)はレーザ溶接後、(c)はアーク溶接後の状態を示す。
本実施形態は、第1の実施形態および第2の実施形態の変形である。本第3の実施形態においては、ステップS13の開先合わせの後に、開先部分に溶接材料部材62を設ける(ステップS31)。溶接材料部材62は、一般的にインサートリングと呼ばれるものでよい。あるいは、線材でもよい。この状態に設定して、レーザ溶接を実施する。
本第3の実施形態は、第2の実施形態と同様に、母管10の開先12の開先面と接続管20の開先21の開先面との間のギャップ幅が、ある程度以上の幅を有する場合の方法である。
本実施形態による溶接組立て構造100においては、図15(c)に示すアーク溶接の溶け込み部32bのみでなく、図15(b)に示すレーザ溶接後の溶け込み部32aも、母材の成分のほかに溶接材の成分を含む。
このように、母管10の開先12の開先面と接続管20の開先21の開先面とのギャップ幅が、小さくない場合においても、溶接接合部の仕上げおよび脚長の確保が可能である。
[その他の実施形態]
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。たとえば、実施形態では、接続管を接続する接続対象が母管の場合について示したが、これに限定されない。たとえば、接続管を容器に接続する場合でも本発明は適用できる。この場合、容器は、接続管との溶接接合部において、曲面でもよいし、あるいは平面でもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。たとえば、実施形態では、接続管を接続する接続対象が母管の場合について示したが、これに限定されない。たとえば、接続管を容器に接続する場合でも本発明は適用できる。この場合、容器は、接続管との溶接接合部において、曲面でもよいし、あるいは平面でもよい。
また、接続管は、短管を接続することでもよい。この場合、短管は、母管あるいは容器のノズルのように接続先と一体に扱われ、このノズルの先端に、配管(短管に対して便宜的に長管と呼ぶ。)を接続することになる。あるいは、接続先に直接に長管を接続することでもよい。
また、各実施形態の特徴を組み合わせてもよい。さらに、これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…接続対象、10…母管、11…貫通孔、12…開先(第1の開先)、13…平坦ザグリ部、14…テーパ付ザグリ部、18…対向面、20…接続管、21…開先(第2の開先)、30…溶接接合部、30a…第1の溶接接合部、30b…第2の溶接接合部、30c…第3の溶接接合部、31…溶け込み部、32、32a、32b…溶け込み部、50…レーザ装置、52…レーザ光伝送部、53a、53b…ミラー、54…レーザ光集光部、55…ウィンドウ、61…フィラー、62…溶接材料部材、100…溶接組立て構造
Claims (8)
- 接続対象の開口に、前記開口に接続する接続管の端部開口を接続する溶接方法であって、
前記接続対象の開口である第1の開口を形成する穴開け加工および前記第1の開口に第1の開先を形成する開先加工を施す接続対象準備ステップと、
前記接続管の開口の端部に第2の開先を形成する開先加工を施す接続管準備ステップと、
前記接続対象準備ステップと前記接続管準備ステップの後に、前記第2の開先を前記第1の開先に対向させた状態に固定する開先合わせステップと、
前記開先合わせステップの後に、前記接続管の内側から前記第1の開先および前記第2の開先をレーザ光によりレーザ溶接を実施するレーザ溶接ステップと、
前記レーザ溶接ステップの後に、前記接続管の外側から、前記レーザ溶接の部分にアーク溶接を行う外側アーク溶接ステップと、
を有することを特徴とする配管溶接方法。 - 前記レーザ溶接ステップの後であって、前記外側アーク溶接ステップの前に、前記レーザ溶接の前記接続管および前記接続対象の内側部分に、窪みを埋めるためのアーク溶接を行う補充アーク溶接ステップをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の配管溶接方法。
- 前記開先合わせステップにおいて、前記第1の開先と前記第2の開先との間に、溶接材料部材を設置することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の配管溶接方法。
- 前記溶接材料部材は、インサートリングであることを特徴とする請求項3に記載の配管溶接方法。
- 前記溶接材料部材は、線材であることを特徴とする請求項3に記載の配管溶接方法。
- 前記接続対象準備ステップは、前記接続対象の前記接続管との接続側の表面にザグリ加工を施すステップを有することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の配管溶接方法。
- 前記接続管は、両端に開口を有し、
前記外側アーク溶接ステップの後に、前記接続管より軸方向に長い長管を、前記接続管の前記接続対象との溶接接合部の反対端に接続するステップを有することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の配管溶接方法。 - 接続対象と、
前記接続対象に接続する接続管と、
を有する溶接組立て構造であって、
前記接続対象と前記接続管との溶接接合部は、
前記接続管の内側空間に対向して設けられ溶接材料を含まない溶け込み部と、
前記接続管の外側空間に対向して設けられ溶接材料と母材とから形成される溶接金属を含む溶け込み部と、
を有することを特徴とする溶接組立て構造。
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