JP2017029997A - 金型の設計方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】鋳造時に金型部品の見切り面同士に溶湯が流れ込むことを抑制し、型開き時に発生する離型抵抗を低減することができる金型の設計方法の提供。【解決手段】複数の金型部品からなる金型1を型締めすることにより形成される金型1内のキャビティ22に、溶湯を流し込み鋳造品を鋳造する金型1の設計方法であり、型締めされた状態の金型1内のキャビティ22に溶湯を流し込んだ状態の、各見切り面の熱変形量を算出する工程と、熱変形量に基づき、溶湯Mを金型1内のキャビティ22に流し込んだ状態で、内壁面22aに隣接した第1見切り面同士13a,14aの間のクリアランスがゼロとなり、かつ、内壁面22aから外れた第2見切り面11a,13c同士の間に、溶湯が流れ込まない大きさのクリアランスが形成されるように、各金型部品を設計する工程と、を含む。【選択図】図3

Description

本発明は、複数の金型部品からなる金型の設計方法であって、鋳造時に型締めされた金型内に溶湯を流し込むことにより、鋳造品を好適に製造することができる金型の設計方法に関する。
従来から、鋳造品を製造する際には、複数の金型部品からなる金型を型締めし、型締めされた金型内の空間に溶湯を流し込むことにより、鋳造品が鋳造される。ここで、溶湯を流し込む前の金型の型締め時に、金型部品同士が合わさる見切り面同士の間のクリアランスがゼロとなるように、各金型部品の設計が行われている。
しかしながら、このような金型部品からなる金型を用いて鋳造品を鋳造しようとした場合、溶湯により入熱された金型部品の熱変形により、溶湯が流れ込む空間を形成する金型の内壁面と隣接した金型部品の見切り面同士に、溶湯が流れ込むことがある。これにより、鋳造品にバリが発生することがある。
このような点を考えみて、特許文献1には、金型部品の見切り面同士の隙間量を算出し、鋳造中に見切り面の隙間が規定値以下となるように、金型を設計する方法が提案されている。この設計方法によれば、鋳造中に金型に熱変形が生じたとしても、この熱変形により見切り面同士が接触することにより、見切り面同士に過剰な大きさの隙間が発生することを抑制することができる。これにより、見切り面の間に溶湯が流れ込むことを抑え、鋳造品にバリが発生することを低減することができる。
特開2000−263211号公報
しかしながら、特許文献1で設計した金型を用いたとしても、溶湯からの受熱により、金型が熱変形した際に、金型部品同士の接触面圧が高くなる。これにより、金型部品に溶湯からの熱が残っている場合には、金型部品同士が張り付いて、型開き時の離型抵抗が増大することがある。
本発明は、前記課題を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、鋳造時に金型部品の見切り面同士に溶湯が流れ込むことを抑制するとともに、型開き時に発生する離型抵抗を低減することができる金型の設計方法を提供することにある。
前記課題を鑑みて、本発明に係る金型の設計方法は、複数の金型部品からなる金型を型締めすることにより形成された金型内の空間に、溶湯を流し込むことにより、前記空間内に鋳造品を鋳造する金型の設計方法であって、型締めされた状態の前記金型内の前記空間に溶湯を流し込んだ状態における、各金型部品同士の見切り面の熱変形量を算出する工程と、前記熱変形量に基づいて、溶湯を前記金型内の空間に流し込んだ状態において、前記空間を形成する前記金型の内壁面に隣接した第1見切り面同士の間のクリアランスがゼロとなり、かつ、前記内壁面から外れた第2見切り面同士の間に、前記溶湯が流れ込まない大きさのクリアランスが形成されるように、各金型部品を設計する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明により設計された金型によれば、溶湯を金型内の空間に流し込んだ状態で、この空間を形成する内壁面に隣接した第1見切り面同士の間のクリアランスがゼロとなる。これにより、見切り面同士の間に溶湯が流れ込み、鋳造品にバリが発生することを低減することができる。
さらに、内壁面から外れた第2見切り面同士の間には、溶湯を金型内の空間に流し込んだ状態で、クリアランスが形成されるので、鋳造後、金型部品の熱変形が起因となった金型部品同士の張り付きを抑え、型開き時の離型抵抗を低減することができる。また、第2見切り面同士の間のクリアランスは、溶湯が流れ込まない大きさであるので、第2見切り面同士の間に溶湯は流れ込み難い。
本実施形態の設計方法のモデルとなる金型を用いた鋳造方法を説明するための平面図であり、(a)は、金型の型締め時の状態を説明するための図であり、(b)は、金型に溶湯を流し込んだ状態を説明するための図であり、(c)は、型開き(離型)の工程を説明するための図である。 図1(a)に示す状態の金型の要部を示した模式的斜視図である。 図2に示す金型のモデルの要部拡大斜視図である。 図3に示すモデルを用いた金型の第1見切り面の設計方法を説明するための図であり、(a)は、鋳造前の第1見切り面同士(モデル)の熱変形量を示した図であり、(b)は、鋳造時の第1見切り面同士(モデル)の熱変形量を示した図であり、(c)は、第1見切り面の設計値を示した図であり、(d)は、鋳造時の第1見切り面同士(金型)の熱変形量を示した図である。 図3に示すモデルを用いた金型の第2見切り面の設計方法を説明するための図であり、(a)は、鋳造前の第2見切り面同士(モデル)の熱変形量を示した図であり、(b)は、鋳造時の第2見切り面同士(モデル)の熱変形量を示した図であり、(c)は、第2見切り面の設計値を演算する途中の演算値であり図であり、(d)は、第2見切り面の設計値を示した図であり、(e)は、鋳造時の第2見切り面同士(金型)の熱変形量を示した図である。
以下に、本発明の実施形態に係る金型の設計方法を説明する。
1.金型1について
まず、図1(a)〜(c)を参照しながら、本実施形態の金型の設計方法のモデルとなる金型1を用いた鋳造方法を説明する。
図1(a)は、金型1の型締め時の状態を説明するための図であり、図1(b)は、金型1に溶湯Mを流し込んだ状態を説明するための図であり、図1(c)は、型開き(離型)の途中の工程を説明するための図である。図2は、図1(a)に示す状態の金型1の要部を示した模式的斜視図であり、図2では、説明の便宜上、後述する下型13に形成された湯道21は省略している。
本実施形態に係る金型1は、可動型10と固定型(図示せず)を備えており、図1(a)に示す可動型10には、鋳造品の形状に応じたキャビティ22が形成されている。可動型10は、図1(a)の紙面に対して垂直方向に可動し、固定型(図示せず)は、可動型10より、図1(a)の紙面手前側に位置している。
本実施形態では、可動型10は、ベース型11と、ベース型11に対して上下方向に移動する上型12および下型13と、ベース型11に対して、左右方向に移動する右型14および左型15と、を備えている。これらの型が、本発明でいう「金型部品」に相当する。上型12、下型13、右型14、および左型15は、それぞれ、シリンダ(図示せず)に連結されており、これにより、金型1の型締めおよび型開きを行うことができる。
金型1の型締め時には、まず、可動型10と固定型とが離間した状態で、キャビティ22を形成すべく、ベース型11に対して右型14および左型15を移動させ、さらに、ベース型11に対して上型12および下型13を移動させる(図1(a)および図2参照)。このような状態で、可動型10を、図1(a)の紙面手前側に移動させ、固定型に接触させることにより、金型1の型締めが完了する。
この状態で、図1(b)に示すように、下型13に形成された湯道21を介して、溶湯Mをキャビティ22に流し込む。その後、キャビティ22内で溶湯Mが凝固した鋳造品Pを離型する。なお、本発明でいう「空間」とは、湯道21およびキャビティ22を含む、金型1内に溶湯Mが流れる空間のことである。
金型1から鋳造品Pを離型する際には、金型1の型開きを行う。具体的には、まず、可動型10を固定型から離間するように、図1(c)の紙面奥側に移動させる。次に、可動型10のベース型11から離れるように、上型12および下型13を移動させ、引き続き、右型14および左型15を移動させる。このようにして、鋳造品Pを鋳造することができる。
ここで、たとえば下型13を例示して説明すると、図1(a)および図2に示す型締めの際に、下型13と、右型14および左型15とが合わさる部分には、第1見切り面が形成され、下型13とベース型11とが合わさる部分には、第2見切り面が形成される。
より具体的には、下型13と右型14が合わさった部分には、下型13の第1見切り面13aと、右型14の第1見切り面14aとが、形成される。下型13と左型15が合わさった部分には、下型13の第1見切り面13bと、左型15の第1見切り面15aとが、形成される。一方、下型13とベース型11が合わさった左右の部分には、下型13の第2見切り面13c,13dとベース型11の第2見切り面11a,11bと、がそれぞれ形成される。
上述した第1見切り面同士13a,14a(13b,15a)は、金型1内のキャビティ22を形成する内壁面22aに隣接した部分の見切り面同士である。一方、第2見切り面同士13c,11a(13d,11b)は、内壁面22aから外れた第2見切り面同士である。本実施形態では、異なる平面に第1見切り面と第2見切り面が形成されているが、これらの見切り面を同一平面上に形成してもよい。
ここで、一般的な金型では、溶湯を流し込む前の型締め時に、第1見切り面同士の間のクリアランスがゼロとなるように設計(冷間設計)されていた。しかしながら、この状態で、図1(b)に示すごとく、金型1内の湯道21およびキャビティ22に溶湯Mを流した場合、溶湯Mからの受熱により金型1は熱変形し、第1見切り面同士13a,14a(13b,15a)に大きな隙間が発生することがある。これにより、鋳造中に、第1見切り面同士の隙間に溶湯Mが入り込み、鋳造品Pにバリが発生することがあった。
同様に、一般的な金型では、溶湯を流し込む前の型締め時に、第2見切り面同士の間のクリアランスも、ゼロとなるように設計(冷間設計)されていた。しかしながら、この状態で鋳造後、図1(c)に示すごとく、鋳造品Pを金型1から離型しようとした場合、溶湯Mからの熱が下型13とベース型11に残っていると、下型13とベース型11の第2見切り面同士13c,11a(13d,11b)の接触面圧が高くなっていることがある。これにより、下型13とベース型11が張り付いて、金型1の型開き時の離型抵抗が増大することがある。
このような点を鑑みて、本実施形態では、以下のように、金型1を熱間設計する。まず、図3に示すように、まず型締め状態における可動型10のモデルを作製する。
2.第1見切り面の設計について
以下の実施形態では、第1見切り面同士13a,14aを一例として、その設計方法を説明する。まず、熱解析を行うべく、溶湯Mを流す前の型締め時の第1見切り面同士13a,14aの間のクリアランスがゼロとなるようにモデルを作製する。なお、このモデルをベースに以下に示す熱解析の結果(第1見切り面同士の熱変形量)に基づいて、下型13と右型14の第1見切り面13a,14aを設計(補正)する。下型13の第1見切り面13aおよび右型14の第1見切り面14aの双方に、A〜E行、a〜h列の格子点が形成されるように、格子状にメッシュを切る。
したがって、図4(a)に示すように、第1見切り面における、鋳造前(型締め時)のモデルの上下方向の熱変形量は、各格子点Aa,Ba,…,Eaですべて0となる。この状態の第1見切り面13a,14aが以下に示す設計時の基準面となる。この基準面に対して、以下に示す熱変形量を考慮した補正を行う。
なお、図4(a)〜(d)に示す、熱変形量の値および設計値が(+)である場合、その値は、型締め時に第1見切り面同士13a、14aが当接し、これらが熱変形により圧縮変形した総変形量に相当する。一方、熱変形量の値および設計値が(−)である場合、その値は、第1見切り面同士13a、14aの間に形成されたクリアランスの大きさに相当する。
このような状態で、金型1に溶湯Mを流し込んだ状態における、下型13および右型14の各第1見切り面13a,14aの熱変形量を算出する。具体的には、鋳造条件におけるキャビティ22に溶湯Mが流れ込んだ状態での金型1に入熱される最大熱量(最大温度)を初期条件として、FEMにより一般的に知られた熱解析を行う。これにより、各格子点Aa,Ba,…Dh,Ehの上下方向の熱変形量を算出する。
具体的には、第1見切り面同士13a,14a同士の間のクリアランスがゼロとなる位置から、各第1見切り面13a,14aが上下方向に熱変形した量の総和を算出する。これにより、図4(b)に示すように、鋳造時の第1見切り面同士(モデル)の熱変形量を得ることができる。
ここで、例えば、格子点Aaでは、溶湯Mの熱により、第1見切り面同士13a,14aが熱変形により、総量で0.1mm程度圧縮変形している。格子点Eaでは、第1見切り面同士13a,14aが熱変形により、0.18mm程度のクリアランスが発生している。
次に、図4(c)に示すように、図4(b)で算出した熱変形量の値の正負の値を反転し、この値を、型締め時の第1見切り面13a,14aの設計値とする。たとえば、格子点Aaに相当する位置では、溶湯を流し込む前の型締め時に、第1見切り面同士13a,14a同士の間のクリアランスが0.1mm形成されるように、第1見切り面同士13a,14aを設計する。具体的には、図4(a)で説明した基準面となる第1見切り面同士13a,14aに対して、このクリアランスが形成されるように補正する。
一方、格子点Eaに相当する位置では、溶湯を流し込む前の型締め時に、第1見切り面同士13a,14aが、総量で0.18mm圧縮変形するように、第1見切り面同士13a,14aを設計する。
このように、熱変形量の正負の値を反転した設計値(図4(c)参照)を用いることにより、溶湯Mを金型内の空間に流し込んだ状態で、図4(d)に示すように、キャビティ22を形成する内壁面22aに隣接した第1見切り面13a,14a同士の間のクリアランスがゼロとなるように、熱間設計することができる。
本実施形態では、第1見切り面同士13a,14aの他にも、キャビティ22を形成する内壁面22aに隣接した第1見切り面同士13b,15a、さらにはその他の第1見切り面同士も同様に設計する。
なお、本実施形態では、キャビティ22を形成する内壁面22aに隣接した位置に第1見切り面を想定していたが、例えば、湯道21に第1見切り面が形成されている場合には、同様の設計を行う。
このように第1見切り面を設計することにより、溶湯Mを金型1内のキャビティ22に流し込んだ状態で、内壁面22aに隣接した第1見切り面同士の間のクリアランスがゼロとなるので、第1見切り面同士の間にバリが発生することを低減することができる。
また、仮に、鋳造条件の変更により、金型1が熱膨張し、第1見切り面同士がさらに加圧されたとしても、第1見切り面同士に作用する面圧は均一となる。これにより、第1見切り面同士の間にバリが発生し難い。
3.第2見切り面の設計について
上述した第1見切り面同士13a,14aの設計と同様に、溶湯Mを流す前の型締め時の第2見切り面同士13c,11aの間のクリアランスがゼロとなるようにモデルを作製する。下型13の第2見切り面13cおよびベース型11の第2見切り面11aの双方に、E〜K行、a〜h列の格子点が形成されるように、格子状にメッシュを切る(図3参照)。
したがって、図5(a)に示すように、第2見切り面における、鋳造前(型締め時)のモデルの上下方向の熱変形量は、各格子点Ea,Fa,…,Kaですべて0となる。なお、図5(a)〜(e)に示す、熱変形量の値、演算値、および設計値が(+)である場合、その値は、型締め時に第2見切り面同士13c,11aが当接し、これらが熱変形により圧縮変形した総変形量に相当する。一方、熱変形量の値、演算値、および設計値が(−)のときは、その値は、第2見切り面同士13c,11aの間に形成されたクリアランスの大きさに相当する。
このような状態で、金型1に溶湯Mを流し込んだ状態における、下型13およびベース型11の各第2見切り面13c,11aの熱変形量を算出する。具体的には、キャビティ22に溶湯Mが流れ込んだ際の最大熱量を初期条件として、FEMにより一般的に知られた熱解析を行う。これにより、各格子点Ea,Fa,…Jh,Khの左右方向の熱変形量を算出する。
より具体的には、第2見切り面同士13c,11aの間のクリアランスがゼロとなる位置から、各第2見切り面13c,11aが左右方向に熱変形した量の総和を算出する。これにより、図5(b)に示すように、鋳造時の第2見切り面同士(モデル)の熱変形量を得ることができる。
次に、図5(c)に示すように、図5(b)で算出した熱変形量の値の正負の値を反転する。ここで、第1見切り面の設計と同様に、この値を設計値としてしまうと、溶湯Mを金型内のキャビティ22に流し込んだ状態で、第2見切り面同士13c,11aの間のクリアランスがゼロになってしまう。
そこで、第2見切り面の設計の際には、図5(d)に示すように、図5(c)で示した演算値から、さらにクリアランス(本実施形態では、例えば0.15mm)が形成されるように、このクリアランス分、オフセットし、これを設計値とする。
ここで、オフセットするクリアランスは、想定される溶湯温度、溶湯の圧力、溶湯の流速の鋳造条件から、見切り面の間に溶湯が差し込まない(流れ込まない)隙間を算出してもよい。また、実際に金型部品からなる金型を作製し、上述した鋳造条件で、鋳造品を鋳造し、見切り面同士のクリアランスと生成される鋳造品のバリの最少厚みとの関係から、バリの最小厚みよりも狭いクリアランスに設定してもよい。
このようにして設計値を求めることにより、溶湯Mを金型1内の空間に流し込んだ状態の熱変形により、図5(e)に示すように、第2見切り面同士13c,11aの間に、一定のクリアランスを形成するように、第2見切り面同士13c,11aを設計することができる。
本実施形態では、第2見切り面同士13c,11aの他にも、第2見切り面同士13d,11b、さらにはその他の第2見切り面同士も同様に設計する。
このように、キャビティ22の内壁面22aから外れた第2見切り面同士13c,11aの間には、溶湯Mを金型1内の空間に流し込んだ状態で、クリアランスが形成される。したがって、鋳造後、金型1に溶湯Mからの熱が残っている場合であっても、熱変形が起因となったベース型11に対する下型13等の張り付きを抑え、型開き時の離型抵抗を低減することができる。第2見切り面同士のクリアランスは、溶湯が流れ込まない大きさであるので、第2見切り面間に溶湯は流れ込み難い。
以上、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更があっても、それらは本発明に含まれるものである。
1:金型、10:可動型、11:ベース型、11a,11b:第2見切り面、12:上型、13:下型、13a,13b:第1見切り面、13c,13d:第2見切り面、14:右型、14a:第1見切り面、15:左型、15a:第1見切り面、21:湯道、22:キャビティ

Claims (1)

  1. 複数の金型部品からなる金型を型締めすることにより形成された金型内の空間に、溶湯を流し込むことにより、前記空間内に鋳造品を鋳造する金型の設計方法であって、
    型締めされた状態の前記金型内の前記空間に溶湯を流し込んだ状態における、各金型部品同士の見切り面の熱変形量を算出する工程と、
    前記熱変形量に基づいて、溶湯を前記金型内の空間に流し込んだ状態において、前記空間を形成する前記金型の内壁面に隣接した第1見切り面同士の間のクリアランスがゼロとなり、かつ、前記内壁面から外れた第2見切り面同士の間に、前記溶湯が流れ込まない大きさのクリアランスが形成されるように、各金型部品を設計する工程と、を含むことを特徴とする金型の設計方法。
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