JP2017028381A - タイマ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】要求されうるタイマ種別分の回路をタイマ出力ごとに予め実装しておくことなく、外部入力に応じて種別の異なる複数のタイマをハードウェアで実現する。
【解決手段】指定された初期値から指定された精度でカウント値をカウントダウンし、当該カウント値がゼロになった時点で満了信号を出力するタイマインスタンス#nを複数備え、これらタイマインスタンス#nは、指定されたタイマ種別情報と子局情報をキーとするインスタンス選択テーブルTB1からの出力に基づき、DEMUX1から出力された有効信号に応じて上記カウントダウンを開始し、カウント値がゼロになった時点で満了信号を出力し、当該満了信号を出力したタイマインスタンス#nに基づきイベント選択テーブルTB2により選択された出力先に対して、DEMUX2からタイマ満了を示すイベントを出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、タイマカウント長やタイマ間隔が異なるタイマをハードウェアで実現するタイマ回路技術に関する。
親局と複数子局とで構成する通信システムの1つにPON(Passive Optical Network)システムがある。PONシステムは、局舎に設置されるOLT(Optical Line Terminal:局側装置)を親局とするとともに、各ユーザ宅に設置されるONU(Optical Network Unit:加入者側装置)を子局として、これらOLTとONUとの間で光信号を送受信することによりデータ通信を行うシステムである。
図14は、一般的なPONシステムの構成例である。図14において、このPONシステムは、外部ネットワークと接続されたOLTと、m(mは2以上の整数)個のONUと、OLTとこれらONUとを1:mに接続する光ファイバおよび光スプリッタとにより構成されている。ここで、PONシステムでは、各ONUから送信される信号が、光スプリッタで束ねられてOLTに届く。そのため、信号が衝突しないように、各ONUは時分割多重方式でOLTと通信を行う。
したがって、各ONUの上り信号の衝突が起こらないように、IEEE802.3およびIEEE802.3avでは各ONUが上り信号を送信するタイミングを制御するプロトコルとしてMPCP(Multi-point Control Protocol)を規定している。OLTは、このMPCPに基づいて定期的にディスカバリプロセスを実施し、新たに接続されたONUとのリンクを確立する。また、IEEE802.3ではOLTとONU間の保守管理を行う規格としてOAM(Operations,Administration,Maintenance)も規定している。OLTは、OAMに基づいて定期的にONUに異常がないか等を点検する。
このようなMPCPやOAMを実現するために、OLT内部のLSIでは、リンク確立・維持のためのMPCP用タイマ、保守・管理のためのOAM用タイマなど複数種別のタイマを実装しなければならない。精度を必要とするタイマは基本的にハードウェアで実装される。タイマの起動時間はONU毎に異なるため、LSI内部では(タイマ種別数)×(ONU最大接続台数)分のタイマ回路を持たなければならず、タイマの種別や1OLT当たりの最大接続ONU数が多くなればなるほど、タイマの回路規模は増大し、消費電力が大きくなる。
上記のような課題に対し、従来、PONシステムにおいて2種類のタイマが排他的に使用されることを利用し、1種類のタイマを共用して用いる技術が提案されている(特許文献1)。この技術によれば、MPCP処理において、OLTがONUとのリンク確立中に、Register ACKフレームの待ち受け期間をカウントし、その待受け期間内にRegister ACKをONUから受信しないときにタイムアウトを通知するRegister ACKタイマと、OLTがONUとのリンク確立後に、ONUに送信するGateフレームの送信間隔をカウントし、その送信間隔が規定値を越えた時にタイムアウトを通知するGate periodicタイマを共用タイマで実現する。リンク確立中は共用タイマをRegister ACKタイマとして機能させ、リンク確立後はGate periodicタイマとして機能させる。こうすることにより、本来持つべきタイマの個数が1/2となるので、回路面積と消費電力の削減が実現可能となる。
特開2011−223085公報
しかしながら、このような従来技術では、カウント初期値(タイマカウント長)やカウント精度(カウント間隔)が等しい2種類の決まったタイマしか共有できないため、LSI設計後に新たなタイマ実装が要求された場合には対応できず、ソフトウェアで実装しなければならないという問題点があった。
近年、LSI設計後に新たな種別のタイマ実装を要求されることがある。例えば2009年に制定されたIEEE802.3avの後に制定された1904.1SIEPONでは、ONUのスリープ機能が規定されており、スリープ機能を実現するためには更なるタイマの実装が必要となる。このようなタイマをソフトウェアで実装する場合、ソフトウェアで実装されているタイマを周期的に監視し、タイムアウトしているか否かを判定するため、OLTでの処理負荷が大きくなる。したがって、接続ONU数が多い場合、周期監視の負荷が多大となり、所望の性能が実現できない場合が発生する。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、要求されうるタイマ種別分の回路をタイマ出力ごとに予め実装しておくことなく、外部入力に応じて種別の異なる複数のタイマをハードウェアで実現できるタイマ回路技術を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかるタイマ回路は、複数の子局との間でデータ通信を行う親局で用いられて、タイマカウント長やタイマ間隔が異なるタイマをハードウェアで実現するタイマ回路であって、指定された初期値から指定された精度で、ダウンカウンタによりカウント値をカウントダウンし、当該カウント値がゼロになった時点で満了信号を出力する複数のタイマインスタンスと、タイマイベント入力に含まれるタイマ種別情報と子局情報に基づいて、これらタイマ種別情報と子局情報の組に対して予め割り当てられているタイマインスタンスを1つ選択するインスタンス選択テーブルと、前記インスタンス選択テーブルで選択されたタイマインスタンスに対して有効信号を出力する第1のDEMUXと、前記満了信号を出力したタイマインスタンスに対して予め割り当てられているタイムアウトイベントの出力先を選択するイベント選択テーブルと、前記イベント選択テーブルで選択された出力先となる出力先回路へ、タイマ満了を示すタイムアウトイベントを出力する第2のDEMUXと備え、前記タイマインスタンスは、前記第1のDEMUXからの有効信号に応じて、前記タイマイベント入力に含まれるコマンドの初期値情報で指定された初期値を前記ダウンカウンタのカウント値に設定し、当該コマンドの精度情報で指定された精度で当該カウント値のカウントダウンを開始するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記タイマ回路の一構成例は、前記タイマ種別情報に対して予め割り当てられているコマンドを選択するコマンドテーブルをさらに備え、前記タイマインスタンスは、前記第1のDEMUXからの有効信号に応じてカウントダウンを開始する際、前記タイマイベント入力に含まれるコマンドの初期値情報および精度情報に代えて、前記コマンドテーブルから出力されたコマンドの初期値情報で指定された初期値を前記ダウンカウンタのカウント値に設定し、前記コマンドテーブルから出力されたコマンドの精度情報で指定された精度で当該カウント値のカウントダウンを開始するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記タイマ回路の一構成例は、前記タイマインスタンスが、前記ダウンカウンタのビット幅が異なる複数種のタイマインスタンスからなるものである。
また、本発明にかかる上記タイマ回路の一構成例は、前記インスタンス選択テーブルが、前記タイマインスタンスの使用状況に応じた外部からのテーブル書き換え指示に応じて、前記タイマ種別情報および子局情報の組と前記タイマインスタンスとの対応関係を動的に変更するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記タイマ回路の一構成例は、前記タイマインスタンスが、前記コマンドのループモード情報で指定された動作モードがワンショットタイマである場合には、前記カウント値がゼロになった時点で前記満了信号を出力し、当該動作モードがループタイマである場合には、当該コマンドで指定されたループ数情報が示す回数だけ、前記初期値からゼロまでのカウントダウンを繰り返した時点で前記満了信号を出力するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記タイマ回路の一構成例は、前記タイマインスタンスが、前記コマンドの連結モード情報に基づいて、連結タイマを構成する上位桁タイマまたは下位桁タイマとして動作し、前記上位桁タイマとして動作する場合には、前記下位桁タイマからの連結制御信号ごとに、指定された初期値からゼロまでカウンタ値をカウントダウンし、前記下位桁タイマとして動作する場合には、指定された初期値から指定された精度でカウント値をカウントダウンし、前記上位桁タイマのカウント値がゼロ以外の場合には、当該カウント値がゼロになるごとに当該上位桁タイマに対して連結制御信号を出力するとともに、最大カウント値からカウントダウンを再開し、当該下位桁タイマおよび当該上位桁タイマのカウント値が両方ともゼロになった時点で前記満了信号を出力するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記タイマ回路の一構成例は、外部から入力された前記親局に対する前記子局の接続状況の変化に応じて、前記インスタンス選択テーブルに記録されている、これら子局に対する前記タイマインスタンスの割り当て状況を示すタイマインスタンス割当情報を更新する割当更新部と、前記インスタンス選択テーブルのタイマインスタンス割当情報に基づいて、前記タイマインスタンスのうち前記子局に対して新たに割り当てられたタイマインスタンスに対してクロックゲートの解除を指示し、前記タイマインスタンスのうち前記子局に対する割り当てが終了したタイマインスタンスに対してクロックゲートの設定を指示するクロックゲート制御部とをさらに備えている。
本発明によれば、各タイマインスタンスにおいて、実際にカウント動作を行うカウンタを、所望のタイマカウント長(初期値)やカウント間隔(精度)に基づいて汎用的にカウント動作させることができ、異なるタイマ種別や異なる子局で、これにタイマインスタンスを共用することが可能となる。したがって、並行動作させる可能性のあるタイマ数の最大値分だけタイマインスタンスを設けておけばよく、要求されうるタイマ種別分の回路をタイマ出力ごとに予め実装しておく必要がなくなるため、回路規模を大幅に削減できる。また、LSI設計後であっても、外部入力に応じて種別の異なる複数のタイマをハードウェアで実現することができ、極めて汎用性の高いタイマ回路を実現することが可能となる。
第1の実施の形態にかかるタイマ回路の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態にかかるインスタンス選択テーブルの構成例である。 イベント選択テーブルの構成例である。 第1の実施の形態にかかるタイマインスタンスの構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態にかかる他のタイマ回路の構成(コマンドテーブル)を示すブロック図である。 第2の実施の形態にかかるタイマ回路の構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態にかかるタイマインスタンスの構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態にかかるタイマ回路の構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態にかかるタイマインスタンスの構成を示すブロック図である。 上位桁タイマおよび下位桁タイマのカウント動作例を示す説明図である。 第4の実施の形態にかかるタイマ回路の構成を示すブロック図である。 第4の実施の形態にかかるインスタンス選択テーブルの構成例である。 第4の実施の形態にかかる割当更新処理を示すフローチャートである。 一般的なPONシステムの構成例である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるタイマ回路10について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかるタイマ回路の構成を示すブロック図である。
本発明にかかるタイマ回路10は、例えばPONシステムのOLT(親局)で用いられて、当該OLTに接続されたONU(子局)とのデータ通信ごとに、タイマカウント長(初期値)やカウント間隔(精度)の異なるタイマを、上位回路(図示せず)から指示されたタイマイベント入力に応じてハードウェアにより実現し、これらを並列的に動作させる機能を有している。以下では、タイマ回路10がPONシステムのOLTで用いられる場合を例として説明するが、これに限定されるものではない。例えば、多くの子局との間でデータ通信を行う一般的な親局(通信装置)など、異なる種別のタイマを複数並列的に動作させる装置にも適用可能である。
[タイマ回路]
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかるタイマ回路10の構成について説明する。このタイマ回路10には、主な回路部として、インスタンス選択テーブルTB1、DEMUX1(デマルチプレクサ)、N(Nは2以上の整数)個のタイマインスタンスTI1,TI2〜TIN、イベント選択テーブルTB2、およびDEMUX2(デマルチプレクサ)が設けられている。
インスタンス選択テーブルTB1は、全体してタイマ種別情報および子局情報の組み合わせを、タイマインスタンス番号に変換する変換テーブル(半導体メモリ)からなり、タイマイベント入力で指定されたタイマ種別情報と子局情報をキーとして、N個のタイマインスタンスTI1,TI2〜TINのうちから、当該タイマイベント入力で指定されたタイマの実現に用いるタイマインスタンスを選択し、選択したタイマインスタンスを示すタイマインスタンス番号を出力する機能を有している。インスタンス選択テーブルTB1の内容は予め設定されているものとする。
図2は、第1の実施の形態にかかるインスタンス選択テーブルの構成例である。ここでは、タイマ種別情報および子局情報の組(アドレス)ごとに、当該組で用いるタイマを実現するタイマインスタンスのタイマインスタンス番号(データ)が登録されている。子局情報については、予め各ONUに割り当てたONU番号でもよく、ONUとのデータ通信に用いるLLID(Logical Link ID)を用いてもよい。この際、K(Kは2以上の整数)個の子局のそれぞれに対して多くとも2つのタイマしか割り当てない場合、割り当てるタイマ種別にかかわらず、タイマインスタンスの数Nは最大でN=2Kとなる。
なお、インスタンス選択テーブルTB1の内容については、予め静的に設定されているものとして説明したが、タイマインスタンス#nの使用状況に応じて、その内容を動的に書き換えるようにしてもよい。この際、タイマインスタンス#nの使用状況については、上位回路から入力されたものを用いてもよく、タイマ回路10内部で使用状況を把握する回路部を設け、これら使用状況に応じてインスタンス選択テーブルTB1の内容を書き換えればよい。このようにして、インスタンス選択テーブルTB1の内容を動的に書き換えることにより、タイマインスタンス#nの利用効率を高めることができ、回路規模を削減できる。
DEMUX1は、インスタンス選択テーブルTB1から出力されたタイマインスタンス番号に応じて、対応するタイマインスタンスを有効可するための有効信号(valid)を出力する機能を有している。
タイマインスタンス#n(nは1〜Nの整数)は、X(Xは2以上の整数)bitのダウンカウンタからなり、タイマイベント入力で指定されたコマンドに含まれる初期値情報、精度情報、クリア情報などの各種パラメータに基づいて、初期値情報に対応するカウント初期値(タイマカウント長)から、精度情報に対応する精度(カウント間隔)の単位で順次カウントダウンし、カウント値が「0」に到達した時点でカウントダウンを停止して満了信号#nを出力する機能を有している。なお、コマンドは、すべてのタイマインスタンスへ同時に分配されるが、有効信号#nが「1」となったいずれか1つのタイマインスタンス#nのみが、そのコマンドを取得することになる。
イベント選択テーブルTB2は、タイマインスタンス#nから出力された満了信号#nを、イベント出力先および出力内容に変換する変換テーブル(半導体メモリ)からなり、満了信号#nをキーとして、複数のイベント出力先および出力内容のうちから、タイムアウト時に出力するイベントのイベント出力先および出力内容を選択出力する機能を有している。イベント選択テーブルTB2の内容は、上位回路から予め書き換えられるものとする。これにより、タイマイベント入力でタイマを起動するごとに、そのイベント出力先や出力内容を変更することができ、極めて柔軟なタイマ回路を実現できる。
図3は、イベント選択テーブルの構成例である。ここでは、満了信号#nの出力元であるタイマインスタンス#nのタイマインスタンス番号(アドレス)ごとに、イベント出力先と出力内容との組(データ)が登録されている。出力内容としては、タイムアウト発生を示すタイミング情報があるが、イベント出力をCPUでの処理に用いる場合には、タイマ識別情報や子局情報など、タイムアウトしたタイマを特定するための識別情報を示す出力してもよい。なお、すべてのタイマインスタンスで、出力内容が一意に特定される場合、イベント選択テーブルTB2の出力内容を省くこともできる。
なお、イベント選択テーブルTB2の内容については、外部からの書き換え指示に応じて動的に書き換えられるものとして説明したが、予め静的に設定しておくようにしてもよい。例えば、タイマインスタンスの使用用途が予め固定化されている場合には、動的に書き換える必要はなく、静的な設定内容で十分である。
DEMUX2は、イベント選択テーブルTB2から出力されたイベント出力先および出力内容に応じて、タイマ満了を示すイベント出力信号を指定された出力先回路(図示せず)へ出力する機能を有している。OLTの場合、出力先回路として、例えばステートマシン等があげられるがこれに限定されるものではない。
[タイマインスタンス]
次に、図4を参照して、本実施の形態にかかるタイマインスタンス#nについて説明する。図4は、第1の実施の形態にかかるタイマインスタンスの構成を示すブロック図である。
このタイマインスタンス#nには、主な回路部として、ダウンカウンタDCNT、セレクタSEL1、セレクタSEL2、ラッチLC1、および出力回路OUTが設けられている。
ダウンカウンタDCNTは、全体としてX(Xは2以上の整数)bitのダウンカウンタからなり、LD端子に入力された有効信号#nが「1」(有効)に変化した場合、INIT端子に入力されたカウント初期値を内部のカウント値に初期値として設定し、CNT端子に入力された精度値(カウント間隔)で、カウント値を順次カウントダウンするとともに、カウントダウン中のカウント値をQ端子から出力する機能と、カウント値が「0」に到達した時点でカウントダウンを停止する機能とを有している。
また、ダウンカウンタDCNTは、CLR端子に入力されたクリア情報#nが「1」(クリアあり)示す場合、カウント値を強制的に「0」に初期化してカウントダウンを停止する機能とを有している。クリア情報#nとして「1」が入力される例としては、あるイベントがタイマ満了前に終了し、タイマを動作させ続ける必要がなくなった時などが挙げられる。この際、クリア情報は、上位装置からタイマ種別情報および子局情報とともに、タイマイベント入力で入力され、これらタイマ種別情報および子局情報に基づきインスタンス選択テーブルTB1から出力された有効信号#nがLD端子に入力されたダウンカウンタDCNTのみがカウントダウンを停止することになる。
なお、各ダウンカウンタDCNTのビット幅を統一する必要はなく、ダウンカウンタDCNTのビット幅が異なる複数種のタイマインスタンスを設けてもよい。これにより、最大カウント長が異なるタイマインスタンスを持つ、より柔軟性の高いタイマ回路を実現できる。
セレクタSEL1は、一般的なセレクタ回路からなり、タイマイベント入力で指定されたコマンドに含まれる初期値情報#nに基づいて、予め用意されている初期値候補のうちからいずれか1つを選択して、ダウンカウンタDCNTのINIT端子へカウント初期値として出力する機能を有している。
セレクタSEL2は、一般的なセレクタ回路からなり、タイマイベント入力で指定されたコマンドに含まれる精度情報#nに基づいて、予め用意されている精度候補のうちからいずれか1つを選択して、ダウンカウンタDCNTのCNT端子へカウント間隔として出力する機能を有している。
ラッチLC1は、一般的なラッチ回路からなり、タイマイベント入力で指定されたコマンドに含まれる精度情報#nを、有効信号#nに基づきラッチしてSEL2へ出力する機能を有している。ダウンカウンタDCNTでカウントダウン動作中は、精度(カウント間隔)を固定しておく必要があるため、このLC1でSEL2に入力される精度情報#nをカウントダウン開始時にラッチしている。
出力回路OUTは、一般的な論理回路からなり、ダウンカウンタDCNTのQ端子から出力されるカウント値と、タイマイベント入力で指定されたコマンドに含まれるクリア情報#nとに基づいて、満了信号#nの出力を制御する機能を有している。ここでは、カウント値が「0」(Q=0:ダウンカウント満了)であり、かつ、クリア情報#nが「0」(CLR=0:クリアなし)の場合、出力回路OUTから満了信号#nが出力される。
[第1の実施の形態の動作]
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかるタイマ回路10の動作について詳細に説明する。
上位装置からタイマ回路10に入力されるタイマイベント入力には、起動すべきタイマに関するタイマ種別情報、子局情報、およびコマンドが含まれている。また、コマンドには、起動すべきタイマに関する初期値情報、精度情報、およびタイマを強制的に停止するか否かを指定するクリア情報が含まれている。
インスタンス選択テーブルTB1は、タイマイベント入力で指定されたタイマ種別情報と子局情報をキーとして、N個のタイマインスタンスTI1,TI2〜TINのうちから、当該タイマイベント入力で指定されたタイマの実現に用いるタイマインスタンスを選択し、選択したタイマインスタンスを示すタイマインスタンス番号nを出力する。
DEMUX1は、インスタンス選択テーブルTB1から出力されたタイマインスタンス番号nに応じて、対応するタイマインスタンス#nを有効可するための有効信号#nを出力する。
タイマイベント入力で指定されたコマンドの初期値情報、精度情報、およびクリア情報は、各タイマインスタンスTI1,TI2〜TINに入力され、このうちDEMUX1からの有効信号#nで有効可されたタイマインスタンス#nが、これら初期値情報#n、精度情報#n、およびクリア情報#nを取得して、初期値情報#nに対応するカウント初期値(タイマカウント長)から、精度情報#nに対応する精度(カウント間隔)の単位で順次カウントダウンし、カウント値が「0」に到達した時点でカウントダウンを停止して満了信号#nを出力する。
イベント選択テーブルTB2は、タイマインスタンス#nからの満了信号#nをキーとして、複数のイベント出力先および出力内容のうちから、満了信号#nに応じたイベントのイベント出力先および出力内容を選択し、DEMUX2へ出力する。
DEMUX2は、イベント選択テーブルTB2から出力されたイベント出力先および出力内容に応じて、タイマ満了を示すイベント出力信号を指定された出力先回路へ出力する。
これら変換テーブル#2とDEMUX#2により、タイマインスタンス#nのタイムアウト情報を任意の出力先回路に対して、各々規定される所定の通知フォーマットに従って通知することが可能となり、汎用性が増す。上記の一連の動作により、外部から指定されたタイマイベントを実現し、外部ブロックへとイベント終了通知が可能となる。
次に、図4を参照して、タイマインスタンスの動作について詳細に説明する。
LD端子に入力されたDEMUX1からの有効信号#nが「1」(有効)に変化した場合、INIT端子に入力されたカウント初期値を内部のカウント値に初期値として設定し、CNT端子に入力された精度(カウント間隔)で、カウント値のカウントダウンを開始する。
この際、INIT端子には、タイマイベント入力で指定されたコマンド#nの初期値情報#nにより、初期値候補のうちからSEL1で選択されたカウント初期値が入力されているものとする。
また、CNT端子には、タイマイベント入力で指定されたコマンド#nの精度情報#nにより、精度候補のうちからSEL2で選択された精度値が入力されているものとする。
精度候補は、候補ごとに異なる間隔でパルス「1」を出力するイネーブル信号であり、所要のカウント間隔ごとに精度候補を用意することで、広範なカウント範囲のカウント動作を実行できる。例えば、1秒間隔での1000カウントと、1ミリ秒間隔での1000カウントは精度の選択をそれぞれ1秒、1ミリ秒として初期値は双方とも1000の設定となる。カウントの精度は、カウンタが動作中に変動することはないため、コマンド#n入力時の精度情報#nの値がLC1で保持されている。
このようにして、タイマインスタンス#nは、カウントダウンを実行し、カウント値が「0」に到達した時点でカウントダウンを停止する。この際、タイマインスタンス#nでのカウント動作を、カウント初期値からのカウントダウン動作とすることで、カウンタ満了値を0に固定することができるため、カウント満了を検出するためのカウンタ満了値を記憶しておく回路構成を省くことができる。
出力回路OUTは、クリア情報#nが「0」(CLR=0:クリアなし)の場合、カウントダウン実行時にタイマインスタンス#nから順次出力されるカウント値が「0」(Q=0:ダウンカウント満了)となった時点で、満了信号#nを出力する。
[コマンドテーブル]
次に、図5を参照して、本実施の形態にかかるタイマ回路10において、コマンドテーブルを用いた構成例について説明する。図5は、第1の実施の形態にかかる他のタイマ回路の構成(コマンドテーブル)を示すブロック図である。
図1では、タイマインスタンス#nに入力される初期値情報および精度情報が、タイマイベント入力に含まれるコマンドで指定される場合を例として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、図5に示すように、コマンドテーブルTB3を設け、タイマ種別情報に対して予め割り当てられているコマンドをコマンドテーブルTB3から出力し、このコマンドで指定される初期値情報および精度情報をタイマインスタンス#nへ入力するようにしてもよい。
コマンドテーブルTB3は、タイマ種別情報(アドレス)ごとに、初期値情報および精度情報を含むコマンド(データ)が登録されているテーブル(半導体メモリ)である。
これにより、タイマインスタンス#nは、DEMUX1からの有効信号#nに応じてカウントダウンを開始する際、コマンドテーブルTB3から出力されたコマンドの初期値情報で指定された初期値をダウンカウンタDCNTのカウント値に設定し、コマンドテーブルTB3から出力されたコマンドの精度情報で指定された精度でカウント値のカウントダウンを開始する。
したがって、タイマイベント入力に含まれるコマンドで、初期値情報および精度情報を個別に設定する必要がなくなる。このため、タイマ起動時に必要となるパラメータ数を削減できるとともに、コマンド長さらにはタイマイベント入力長を短縮することができ、上位回路側の処理負担を軽減することが可能となる。
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、指定された初期値から指定された精度で、ダウンカウンタDCNTによりカウント値をカウントダウンし、当該カウント値がゼロになった時点で満了信号を出力するタイマインスタンスTI1,TI2〜TINを複数備え、これらタイマインスタンスTI1,TI2〜TINは、タイマイベント入力に含まれるタイマ種別情報と子局情報に基づきインスタンス選択テーブルTB1から出力された有効信号に応じて、タイマイベント入力に含まれるコマンドの初期値情報で指定された初期値から、当該コマンドの精度情報で指定された精度でカウントダウンを開始し、カウント値がゼロになった時点で満了信号を出力し、当該満了信号を出力したタイマインスタンスTI1,TI2〜TINに基づきイベント選択テーブルTB2により選択された出力先に対して、DEMUX2からタイマ満了を示すイベントを出力するようにしたものである。
これにより、各タイマインスタンスTI1,TI2〜TINにおいて、実際にカウント動作を行うカウンタを、所望のタイマカウント長(初期値)やカウント間隔(精度)に基づいて汎用的にカウント動作させることができ、異なるタイマ種別や異なる子局で、これらタイマインスタンスTI1,TI2〜TINを共用することが可能となる。したがって、並行動作させる可能性のあるタイマ数の最大値分だけタイマインスタンスTI1,TI2〜TINを設けておけばよく、要求されうるタイマ種別分の回路をタイマ出力ごとに予め実装しておく必要がなくなるため、回路規模を大幅に削減できる。また、外部入力に応じて種別の異なる複数のタイマをハードウェアで実現することができ、極めて汎用性の高いタイマ回路を実現することが可能となる。
一般的には、タイマ回路の構成としては、タイマを1つだけ使用し、複数のタイムアウト値を保持するテーブルを逐次スキャンしてタイマ値との一致を検査する構成も考えられるが、この構成では、同時に発生すべきタイムアウトイベントを正確に検知できない。また、タイムアウト値を個別にレジスタ保持する構成では、タイムアウトイベントは同時発生できるが、回路規模が大きくなる。
これに対し、本実施の形態によれば、複数のタイマインスタンスTI1,TI2〜TINが同時に動作するため、タイムアウトイベントを同時に発生させることができるとともに、タイムアウト値を記憶するための付加回路を必要としないため、回路規模も増加しない。
また、本実施の形態において、タイマ種別情報に対して予め割り当てられているコマンドを選択するコマンドテーブルTB3をさらに設け、タイマインスタンス#nが、DEMUX1からの有効信号#nに応じてカウントダウンを開始する際、タイマイベント入力に含まれるコマンドの初期値情報および精度情報に代えて、コマンドテーブルTB3から出力されたコマンドの初期値情報で指定された初期値をダウンカウンタDCNTのカウント値に設定し、コマンドテーブルTB3から出力されたコマンドの精度情報で指定された精度で当該カウント値のカウントダウンを開始するようにしてもよい。
これにより、タイマイベント入力に含まれるコマンドで、初期値情報および精度情報を個別に設定する必要がなくなる。このため、タイマ起動時に必要となるパラメータ数を削減できるとともに、コマンド長さらにはタイマイベント入力長を短縮することができ、上位回路側の処理負担を軽減することが可能となる。
また、本実施の形態において、タイマインスタンスTI1,TI2〜TINとして、ダウンカウンタDCNTのビット幅が異なる複数種のタイマインスタンスTI1,TI2〜TINを設けてもよい。これにより、最大カウント長が異なるタイマインスタンスTI1,TI2〜TINを持つ、より柔軟性の高いタイマ回路10を実現できる。
また、本実施の形態において、インスタンス選択テーブルTB1が、タイマインスタンスTI1,TI2〜TINの使用状況に応じた外部からのテーブル書き換え指示に応じて、タイマ種別情報および子局情報の組とタイマインスタンスTI1,TI2〜TINとの対応関係を動的に変更するようにしてもよい。これにより、タイマイベント入力でタイマを起動するごとに、そのイベント出力先や出力内容を変更することができ、極めて柔軟なタイマ回路を実現できる。したがって、タイマ回路10を含むLSIを設計した後に外部から書き換えることができ、後から新しいタイマ種別を追加することができる。また、排他的に用いることが可能な複数種別のタイマに対し、1つのタイマインスタンス#nを割り当てることができるため、それぞれ独立にタイマ回路を実装した場合と比較して回路規模や消費電力を削減することが可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、図6を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるタイマ回路10について説明する。図6は、第2の実施の形態にかかるタイマ回路の構成を示すブロック図である。
第1の実施の形態では、コマンドとして初期値と精度を与えることにより様々な種別のワンショットタイマを実現する場合を例として説明した。本実施の形態では、上記に加え、コマンドとしてループモード情報とループ数情報を与えることで、初期値と精度の異なる複数のループタイマとワンショットタイマを実現し、よりタイマ回路10の柔軟性を高める場合について説明する。
図6において、第1の実施の形態の構成との差分は、外部から入力されるコマンドに、該当タイマインスタンス#nをループタイマにするか否かのモード指定をするループモード情報と、ループタイマにする場合は何ループでタイムアウトイベントを発生させるかを指定するループ数情報を含んでいる点である。したがって、本実施の形態にかかるタイマ回路10全体の基本動作は第1の実施の形態と同様であるが、コマンドにループモード情報とループ数情報を加えることによって、タイマインスタンス#n内部の構成と動作が異なる。
すなわち、本実施の形態にかかるタイマインスタンス#nは、コマンドのループモード情報で指定された動作モードがワンショットタイマである場合には、カウント値がゼロになった時点で満了信号を出力する機能と、当該動作モードがループタイマである場合には、当該コマンドで指定されたループ数情報が示す回数だけ、初期値からゼロまでのカウントダウンを繰り返した時点で満了信号を出力する機能とを有している。
[タイマインスタンス]
図7は、第2の実施の形態にかかるタイマインスタンスの構成を示すブロック図である。
このタイマインスタンス#nには、第1の実施の形態の構成に、初期値情報を保持するラッチLC2と、ループモード情報LMを保持するラッチLC3と、ループ数情報で指定されたループ数だけダウンカウンタDCNTをループ動作させるループ制御回路LPとが追加されている。また、出力回路OUTには、ダウンカウンタDCNTのカウンタ値が「0」になった場合に、指定されたループモード情報LMに応じてタイムアップを示す満了信号#nまたは1ループ分のカウントダウン満了を示すループ有効信号#nのいずれかを出力する機能が追加されている。
[第2の実施の形態の動作]
DEMUX1から有効信号#nが入力され、ループ制御回路LPの論理和回路ORを介して、この有効信号#1がダウンカウンタDCNTに入力された場合、ダウンカウンタDCNTは、タイマ初期値をINIT端子から取得して内部のカウンタ値に設定し、CNT端子からの精度値に基づきカウント値をカウントダウンをする。この際、ループ制御回路LPにおいて、有効信号#nによりセレクタSEL3がコマンドより指定されたループ数情報を選択し、このループ数情報が現在ループ数としてラッチLC4で保持される。
この後、ダウンカウンタDCNTでのカウントダウン動作が進んで、カウント値が「0」となった時点で、CLR端子のクリア情報が「0」を示し、LM端子のループモードが「0」すなわちワンショットタイマに設定されていた場合は、第1の実施の形態と同様にタイムアウトとなり、出力回路OUTから満了信号#nが出力される。
一方、カウント値が「0」となった時点で、CLR端子のクリア情報が「0」を示し、ループモードが「1」すなわちループタイマに設定されていた場合、出力回路OUTからループ有効信号#nがORを介してダウンカウンタDCNTに再セットされ、再びタイマ初期値から精度単位でカウントダウンが開始される。この際、ループモードが「1」であることから、ダウンカウンタDCNTは、前回使用したタイマ初期値をカウンタ値にセットする。
また、ループ制御回路LPでは、ラッチLC4の出力すなわち現在ループ数が「0」でない場合、現在ループ数から「1」だけ減算した残りループ数が、SEL3を介してLC4に入力されているため、出力回路OUTからのループ有効信号#nがORを介してLC4に入力された時点で、残りループ数が新たな現在ループ数として保持される。
このようにして、LC4で保持している現在ループ数が「0」になるまで、ダウンカウンタDCNTでカウントダウンが繰り返され、LC4で保持している現在ループ数が「0」になった時点で、ループ制御回路LPから満了信号#nが出力される。
なお、第1の実施の形態のようなワンショットタイマとして使用する場合は、ループモードの指定をループモードが「0」の設定で説明したが、ループモードが「1」の設定でループ数を「0」にしても、同じくワンショットタイマを実現できる。
[第2の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、タイマインスタンス#nが、コマンドのループモード情報で指定された動作モードがワンショットタイマである場合には、カウント値がゼロになった時点で満了信号を出力し、当該動作モードがループタイマである場合には、当該コマンドで指定されたループ数情報が示す回数だけ、初期値からゼロまでのカウントダウンを繰り返した時点で満了信号を出力するようにしたものである。
したがって、ワンショットタイマに加えて、初期値と精度の異なる複数のループタイマを実現することができ、極めて高い柔軟性を得ることができる。
[第3の実施の形態]
次に、図8を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかるタイマ回路10について説明する。図8は、第3の実施の形態にかかるタイマ回路の構成を示すブロック図である。
第1の実施の形態では、N個のタイマインスタンスTI1,TI2〜TINを単独で動作させる場合について説明した。本実施の形態は、タイマインスタンスTI1,TI2〜TINを2つ連動させることで、最大2Xbit長のカウント長を持つ連結タイマを実現する場合について説明する。
図8において、第1の実施の形態の構成との差分は、外部から入力されるコマンドに、タイマインスタンス#nを上位桁タイマとして用いるか、下位桁カウンタとして用いるかを指定する連結モード情報ULを含むことと、タイマインスタンス番号が隣接するタイマインスタンス#n間で制御用信号をやり取りする点である。したがって、本実施の形態にかかるタイマ回路10全体の基本動作は第1の実施の形態と同様であるが、連結モード情報ULをタイマインスタンス#nに入力することによって、タイマインスタンス#n内部の構成と動作が異なる。
すなわち、本実施の形態にかかるタイマインスタンス#nは、コマンドの連結モード情報RMに基づいて、2つのタイマインスタンス#nが上位桁タイマおよび下位桁タイマとして連結動作する機能を有している。また、上位桁タイマとなるタイマインスタンス#nは、下位桁タイマからの連結制御信号ごとに、初期値からゼロまでカウンタ値をカウントダウンする機能を有している。また、下位桁タイマとなるタイマインスタンス#nは、初期値からゼロまで精度でカウント値をカウントダウンした後、当該カウント値を最大カウント値に設定してゼロまでカウントダウンする機能と、当該カウント値がゼロになるごとに上位桁タイマに対して連結制御信号を出力する機能と、当該下位桁タイマおよび当該上位桁タイマの両方でカウントダウンが満了した時点で、満了信号を出力する機能とを有している。
[タイマインスタンス]
図9は、第3の実施の形態にかかるタイマインスタンスの構成を示すブロック図である。
このタイマインスタンス#nには、第1の実施の形態の構成に、連結モード情報RMを保持するラッチLC5と、このLC5のラッチ出力と上位桁タイマからの連結制御信号CDの反転論理との論理積をダウンカウンタDCNTのR端子に入力する論理積回路ANDとが追加されている。また、セレクタSEL2には、精度候補として下位桁タイマからの連結制御信号CDを選択する機能が追加されている。また、出力回路OUTには、ダウンカウンタDCNTのカウンタ値が「0」になった場合に、連結制御信号CDを出力する機能と、指定された連結モード情報RMと上位桁タイマからの連結制御信号CDとに応じて、満了信号#nを出力する機能が追加されている。
[第3の実施の形態の動作]
本実施の形態のタイマインスタンス#nは、連結モード情報RMにより上位桁タイマに指定されるか下位桁タイマに指定されるかで、それぞれのカウントダウン動作が異なる。
連結モード情報RMが「0」の場合、タイマインスタンス#nは上位桁タイマとして動作し、ダウンカウンタDCNTのR端子に対してANDから「0」が入力される。これにより、ダウンカウンタDCNTは、カウンタ値Qが「0」になった時点でカウントダウンを終了し、下位桁タイマに対する連結制御信号CDとして「1」を出力するとともに、満了信号#nを出力する。
一方、連結モード情報RMが「1」の場合、タイマインスタンス#nは下位桁タイマとして動作し、ダウンカウンタDCNTのR端子に対して、上位桁タイマからの連結制御信号CDがインバータINTで反転された値がANDから入力される。この際、上位桁タイマの連結制御信号CD#n+1は、上位桁タイマのカウント値が「0」の場合に「1」となり、「0」以外の場合に「0」となる。
ここで、ダウンカウンタDCNTは、R端子に「1」が入力された場合、カウンタ値Qが「0」となった時点で、カウンタ値QにXbit分の全ビット値を「1」とした最大カウント値を設定してカウントダウンを再開する機能を有している。
したがって、上位桁タイマのカウント値Qが「0」になるまで、下位桁タイマのR端子には「1」が入力されるため、下位桁タイマはカウントアップに応じて最大カウント値からカウントダウンを再開し、上位桁タイマのカウント値Qが「0」になった時点で、下位桁タイマのR端子には「0」が入力されるため、下位桁タイマはカウントアップに応じてカウントダウンを停止する。
これにより、下位桁タイマと上位桁タイマが連結してカウント動作することになる。
これら下位桁タイマと上位桁タイマが連結してカウント動作する具体例について説明する。図10は、上位桁タイマおよび下位桁タイマのカウント動作例を示す説明図である。
まず、タイマイベント入力のコマンドに含まれる連結モード情報RMに応じて、タイマインスタンス#n+1が上位桁タイマ#n+1として指定され、タイマインスタンス#nが下位桁タイマ#nとして指定されたものとする。
この際、コマンドに含まれる精度情報により、下位桁タイマ#nに対しては連結タイマに求められる精度が設定され、上位桁タイマ#n+1に対しては連結制御信号CD#nが精度として設定されたものとする。また、コマンドに含まれる初期値情報により、これら上位桁タイマ#n+1および下位桁タイマ#nに対して、それぞれ初期値「0x2」と初期値「0x5」が設定されたものとする。ただし「0x」は16進表記であることを示す。
まず、下位桁タイマ#nでは、コマンドに含まれる精度情報に応じて、初期値「0x5」からカウントダウンが開始され、カウント値Q#nが「0x0」となった時点で、「1」を示す連結制御信号CD#nが出力されるとともに、「0」を示す上位桁タイマ#n+1からの連結制御信号CD#n+1に応じてR端子に「1」が入力されていることから、最大カウント値「0xf」(=15)からカウントダウンが再開される。
一方、上位桁タイマ#n+1では、下位桁タイマ#nからの連結制御信号CD#nが「1」となるごとに、初期値「0x2」からカウント値が「1」ずつ減算される。
したがって、下位桁タイマ#nのカウント値Q#nが最初に「0x0」になった時点で、最大カウント値からカウントダウンが再開されるとともに、上位桁タイマ#n+1のカウント値Q#n+1が「0x2」から「0x1」にカウントダウンされる。
また、次に下位桁タイマ#nのカウント値Q#nが「0x0」になった時点で、最大カウント値からカウントダウンが再開されるとともに、上位桁タイマ#n+1のカウント値Q#n+1が「0x1」から「0x0」にカウントダウンされ、この時点で、上位桁タイマ#n+1から連結制御信号CD#n+1として「1」が出力されるとともに、満了信号#n+1が出力される。
この後、下位桁タイマ#nは、カウント値Q#nが再び「0x0」になった時点で、上位桁タイマ#n+1からの連結制御信号CD#n+1が「1」となっていてR端子に「0」が入力されていることから、カウントダウンを再開せずに停止して、出力回路OUTから満了信号#nを出力し、連結タイマのタイムアップとなる。
[第3の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、タイマインスタンス#nが、コマンドの連結モード情報RMに基づいて、連結タイマを構成する上位桁タイマまたは下位桁タイマとして動作し、上位桁タイマとして動作する場合には、下位桁タイマからの連結制御信号CDごとに、指定された初期値からゼロまでカウンタ値をカウントダウンし、下位桁タイマとして動作する場合には、指定された初期値から指定された精度でカウント値をカウントダウンし、上位桁タイマのカウント値がゼロ以外の場合には、当該カウント値がゼロになるごとに当該上位桁タイマに対して連結制御信号を出力するとともに、最大カウント値からカウントダウンを再開し、当該下位桁タイマおよび当該上位桁タイマのカウント値が両方ともゼロになった時点で満了信号を出力するようにしたものである。
これにより、2つのタイマインスタンス#nを連結動作させることにより、よりビット幅の大きい連結タイマを実現することができ、1つのタイマインスタンス#nのビット幅よりも長いタイマカウント長のタイマにも柔軟に対応することが可能となる。
なお、本実施の形態においては、説明を簡潔にするために、第2の実施の形態で説明したタイマインスタンス構成を含めない場合を例として説明したが、第2の実施の形態のタイマインスタンス構成に本実施の形態のタイマインスタンス構成を組み合わせてもよい。この組み合わせにより、ワンショットタイマ、ループタイマ、連結タイマのすべてを実現できる柔軟性の高いタイマ回路10を実現できる。
また、本実施の形態において、2つのタイマインスタンス#nに対してコマンドにより上位桁タイマまたは下位桁タイマとして動作するよう指定して、これらを連結タイマとして動作させる例を説明したが、これに限定されるものではなく、第1の実施の形態のワンショットタイマとして動作させることも可能である。1つのタイマインスタンス#nを連結タイマではなくワンショットタイマとして動作させる場合は、連結モード情報RMにより上位桁タイマとして指定しておき、精度情報で下位桁からの連結制御信号CDではなく、通常の精度の中から選択するよう指示すればよい。
また、本実施の形態では、2つのタイマインスタンス#n間で連結制御信号CDをやり取りする配線を考慮して、タイマインスタンス番号が隣接する2つのタイマインスタンス#nを連結する場合を例として説明したが、これに限定されるものではない。タイマインスタンス番号が隣接していない2つのタイマインスタンス#nを連結してもよく、さらにはLSI上での配置が隣接していない2つのタイマインスタンス#nを連結してもよい。
[第4の実施の形態]
次に、図11を参照して、本発明の第4の実施の形態にかかるタイマ回路10について説明する。図11は、第4の実施の形態にかかるタイマ回路の構成を示すブロック図である。
第1〜3の実施の形態では、子局(ONU)−親局(OLT)間のリンクアップ確立有無に関わらず、すべてのタイマインスタンスTI1,TI2〜TINにクロックが供給されている場合ことを前提として説明した。しかし実際には、親局において、リンクアップしていない子局に関するタイマを使用することはなく、すべてのタイマインスタンスTI1,TI2〜TINに対して常にクロック供給を行うのは消費電力の観点で無駄が生じる。
本実施の形態では、リンクアップしていない子局に対して割り当てられるタイマインスタンス#nに関してはクロックゲートによりクロックの供給を停止することにより、タイマ回路10全体の消費電力を削減する場合について説明する。
すなわち、本実施の形態にかかるタイマ回路10には、外部から入力された親局に対する子局の接続状況に応じて、インスタンス選択テーブルTB1に記録されている、これら子局に対するタイマインスタンスTI1,TI2〜TINの割り当て状況を示すタイマインスタンス割当情報を更新する割当更新部TUPと、インスタンス選択テーブルTB1のタイマインスタンス割当情報に基づいて、タイマインスタンスTI1,TI2〜TINのうち子局に対して新たに割り当てられたタイマインスタンス#nに対してクロックゲートの解除を指示することによりクロックを供給し、子局に対して割り当てられていないタイマインスタンス#nに対してクロックゲートの設定を指示することによりクロックの供給を停止するクロックゲート制御部CGCとが追加されている。
図12は、第4の実施の形態にかかるインスタンス選択テーブルの構成例である。ここでは、タイマ種別情報と子局情報との組み合わせごとに、当該組み合わせを指定したタイマイベント入力に応じて割り当てるべきタイマインスタンス#nを示す既定割当番号と、直前に割り当てられていたタイマインスタンス#nを示す直前割当番号と、新たな割り当てられたタイマインスタンス#nを示す最新割当番号とが記憶されている。
これらのうち、直前割当番号と最新割当番号とが上記タイマインスタンス割当情報に相当しており、これら番号のうち「0」は、当該子局にいずれのタイマインスタンス#nも割り当てられていないことを示す。これら直前割当番号と最新割当番号とを比較することにより、各タイマインスタンスTI1,TI2〜TINに関する新規割り当て・割り当て中・割り当て解除を確認することができる。
図12の例では、タイマ種別情報「1」において、子局情報「1」の割当番号が「0」から「1」に変化しており、子局#1に対して新たなタイマインスタンス#1が割り当てられたことを示している。同じく子局情報「2」の割当番号が「2」から「0」に変化しており、子局#2に対するタイマインスタンスの割り当てが解除されたことを示している。また、タイマ種別情報「2」において、子局情報「3」の割当番号が「3」のまま変化しておらず、子局#3に対するタイマインスタンス#3の割り当てが維持されていることを示している。同じく子局情報「4」の割当番号が「0」のまま変化しておらず、子局#4に対するタイマインスタンス#nの割り当てなしが維持されていることを示している。
[第4の実施の形態の動作]
次に、図13を参照して、本実施の形態にかかるタイマ回路10の動作について説明する。図13は、第4の実施の形態にかかる割当更新処理を示すフローチャートである。
割当更新部TUPは、親局に対する子局の接続状況を示すリンクアップ情報の取得ごとに、図13の割当更新処理を実行する。なお、リンクアップ情報は、各子局に対するリンクアップの有無を示す情報であり、上位回路から与えられるものとする。親局が起動した初期状態においては、すべての子局がリンクアップされていないため、インスタンス選択テーブルTB1の直前割当番号および最新割当番号は、すべて「0」を示すことになる。
まず、割当更新部TUPは、インスタンス選択テーブルTB1において、すべてのタイマ種別情報と子局情報との組み合わせごとに、直前割当番号をそれぞれの最新割当番号で更新し(ステップ100)、外部から取得したリンクアップ情報のうち、リンクアップアップなしの子局に関する最新割当番号を「0」で更新する(ステップ101)。
次に、割当更新部TUPは、外部から取得したリンクアップ情報のうち、リンクアップアップありの子局に関する最新割当番号を既定割当番号で更新し(ステップ102)、クロックゲート制御部CGCに対して更新通知を出力する(ステップ103)。この際、各子局に対して割り当てたタイマインスタンス#nの番号がリンクアップ情報に含まれている場合には、その番号でリンクアップアップありの子局に関する最新割当番号を更新してもよい。
この後、クロックゲート制御部CGCは、割当更新部TUPからの更新通知に応じて、インスタンス選択テーブルTB1の先頭から、直前割当番号と最新割当番号とが異なる組み合わせを検索し(ステップ110)、該当する組み合わせが検索されなかった場合には(ステップ111:NO)、一連の割当更新処理を終了する。
また、該当する組み合わせが検索された場合(ステップ111:YES)、クロックゲート制御部CGCは、検索した組み合わせの直前割当番号が「0」であるか否か確認する(ステップ112)。
ここで、直前割当番号が「0」である場合(ステップ112:YES)、その組み合わせの最新割当番号に対応するタイマインスタンス#nが新規に割り当てられたことになるため、クロックゲート制御部CGCは、当該最新割当番号に対応するタイマインスタンス#nに対して、クロックゲートの解除を指示する(ステップ113)。これにより、当該タイマインスタンス#nにおいて、各回路部へクロックの供給が開始される。
一方、直前割当番号が「0」でない場合(ステップ112:NO)、その直前割当番号に対応するタイマインスタンス#nの割り当てが解除されたことになるため、クロックゲート制御部CGCは、当該直前割当番号のタイマインスタンス#nに対して、クロックゲートを設定してクロックの供給を停止する(ステップ114)。これにより、当該タイマインスタンス#nにおいて、各回路へクロックの供給が停止される。
[第4の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、割当更新部TUPが、外部から入力された親局に対する子局の接続状況の変化に応じて、インスタンス選択テーブルTB1に記録されている、これら子局に対するタイマインスタンス#nの割り当て状況を示すタイマインスタンス割当情報を更新し、クロックゲート制御部CGCが、インスタンス選択テーブルTB1のタイマインスタンス割当情報に基づいて、タイマインスタンスTI1,TI2〜TINのうち子局に対して新たに割り当てられたタイマインスタンス#nに対してクロックゲートの解除を指示し、タイマインスタンスTI1,TI2〜TINのうち子局に対する割り当てが終了したタイマインスタンス#nに対してクロックゲートの設定を指示するようにしたものである。
これにより、各タイマインスタンスTI1,TI2〜TINのうち、子局に割り当てられていないタイマインスタンス#nについてクロックゲートが設定されてクロック供給が停止されるため、これらタイマインスタンスTI1,TI2〜TINでの消費電力が削減され、結果としてタイマ回路10全体の消費電力を削減することが可能となる。
また、本実施の形態では、クロックゲート制御部CGCが、インスタンス選択テーブルTB1の先頭から直前割当番号と最新割当番号が異なる組み合わせを検索する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、直前割当番号と最新割当番号との差分や排他的論理和を計算し、得られた計算結果に基づき、直前割当番号と最新割当番号が異なる組み合わせに対してフラグを立てておく方法も考えられる。
また、本実施の形態では、リンクアップありの状態で割り当てていたタイマインスタンス#nを特定するために、インスタンス選択テーブルTB1において直前割当番号と最新割当番号の両方を記録する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、リンクアップした子局に対しては、当該子局情報と同一番号のタイマインスタンス#nを割り当てるものと制約した場合は、直前割当番号と最新割当番号の両方を記録する必要はなく、インスタンス選択テーブルTB1は第1の実施の形態と同様の構成とすることができる。
また、インスタンス選択テーブルTB1において直前割当番号と最新割当番号を記憶しておく記憶領域として、それぞれ奇数面と偶数面を割り当ててもよい。これにより、直前割当番号を最新割当番号で更新する際、奇数面と偶数面を切り替えるだけで済み、処理を省くことができる。
また、本実施の形態では、クロックゲート制御部CGCが、割当更新部TUPからの更新指示に応じて、能動的にインスタンス選択テーブルTB1を参照してクロックゲート操作を行う構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、割当更新部TUPが、インスタンス選択テーブルTB1を参照して、クロックゲート操作対象のタイマインスタンス#nを特定し、クロックゲート制御部CGCにインスタンス番号とクロックゲートOn/Offとを直接指示する構成とすることもできる。
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
10…タイマ回路、TB1…インスタンス選択テーブル、DEMUX1,DEMUX2,DEMUX3…デマルチプレクサ、TI1,TI2〜TIN…タイマインスタンス、TB2…イベント選択テーブル、DCNT…ダウンカウンタ、LC1,LC2,LC3,LC4,LC5…ラッチ、SEL1,SEL2,SEL3…セレクタ、OUT…出力回路、TB3…コマンドテーブル、AND…論理積回路、OR…論理和回路。

Claims (7)

  1. 複数の子局との間でデータ通信を行う親局で用いられて、タイマカウント長やタイマ間隔が異なるタイマをハードウェアで実現するタイマ回路であって、
    指定された初期値から指定された精度で、ダウンカウンタによりカウント値をカウントダウンし、当該カウント値がゼロになった時点で満了信号を出力する複数のタイマインスタンスと、
    タイマイベント入力に含まれるタイマ種別情報と子局情報に基づいて、これらタイマ種別情報と子局情報の組に対して予め割り当てられているタイマインスタンスを1つ選択するインスタンス選択テーブルと、
    前記インスタンス選択テーブルで選択されたタイマインスタンスに対して有効信号を出力する第1のDEMUXと、
    前記満了信号を出力したタイマインスタンスに対して予め割り当てられているタイムアウトイベントの出力先を選択するイベント選択テーブルと、
    前記イベント選択テーブルで選択された出力先となる出力先回路へ、タイマ満了を示すタイムアウトイベントを出力する第2のDEMUXと備え、
    前記タイマインスタンスは、前記第1のDEMUXからの有効信号に応じて、前記タイマイベント入力に含まれるコマンドの初期値情報で指定された初期値を前記ダウンカウンタのカウント値に設定し、当該コマンドの精度情報で指定された精度で当該カウント値のカウントダウンを開始する
    ことを特徴とするタイマ回路。
  2. 請求項1に記載のタイマ回路において、
    前記タイマ種別情報に対して予め割り当てられているコマンドを選択するコマンドテーブルをさらに備え、
    前記タイマインスタンスは、前記第1のDEMUXからの有効信号に応じてカウントダウンを開始する際、前記タイマイベント入力に含まれるコマンドの初期値情報および精度情報に代えて、前記コマンドテーブルから出力されたコマンドの初期値情報で指定された初期値を前記ダウンカウンタのカウント値に設定し、前記コマンドテーブルから出力されたコマンドの精度情報で指定された精度で当該カウント値のカウントダウンを開始する
    ことを特徴とするタイマ回路。
  3. 請求項1または請求項2に記載のタイマ回路において、
    前記タイマインスタンスは、前記ダウンカウンタのビット幅が異なる複数種のタイマインスタンスからなることを特徴とするタイマ回路。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のタイマ回路において、
    前記インスタンス選択テーブルは、前記タイマインスタンスの使用状況に応じた外部からのテーブル書き換え指示に応じて、前記タイマ種別情報および子局情報の組と前記タイマインスタンスとの対応関係を動的に変更することを特徴とするタイマ回路。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のタイマ回路において、
    前記タイマインスタンスは、前記コマンドのループモード情報で指定された動作モードがワンショットタイマである場合には、前記カウント値がゼロになった時点で前記満了信号を出力し、当該動作モードがループタイマである場合には、当該コマンドで指定されたループ数情報が示す回数だけ、前記初期値からゼロまでのカウントダウンを繰り返した時点で前記満了信号を出力することを特徴とするタイマ回路。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載のタイマ回路において、
    前記タイマインスタンスは、前記コマンドの連結モード情報に基づいて、連結タイマを構成する上位桁タイマまたは下位桁タイマとして動作し、
    前記上位桁タイマとして動作する場合には、前記下位桁タイマからの連結制御信号ごとに、指定された初期値からゼロまでカウンタ値をカウントダウンし、
    前記下位桁タイマとして動作する場合には、指定された初期値から指定された精度でカウント値をカウントダウンし、前記上位桁タイマのカウント値がゼロ以外の場合には、当該カウント値がゼロになるごとに当該上位桁タイマに対して連結制御信号を出力するとともに、最大カウント値からカウントダウンを再開し、当該下位桁タイマおよび当該上位桁タイマのカウント値が両方ともゼロになった時点で前記満了信号を出力する
    ことを特徴とするタイマ回路。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載のタイマ回路において、
    外部から入力された前記親局に対する前記子局の接続状況の変化に応じて、前記インスタンス選択テーブルに記録されている、これら子局に対する前記タイマインスタンスの割り当て状況を示すタイマインスタンス割当情報を更新する割当更新部と、
    前記インスタンス選択テーブルのタイマインスタンス割当情報に基づいて、前記タイマインスタンスのうち前記子局に対して新たに割り当てられたタイマインスタンスに対してクロックゲートの解除を指示し、前記タイマインスタンスのうち前記子局に対する割り当てが終了したタイマインスタンスに対してクロックゲートの設定を指示するクロックゲート制御部と
    をさらに備えることを特徴とするタイマ回路。
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