JP2017027895A - 照明制御装置及び照明システム - Google Patents

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Abstract

【課題】人が居る場所の明るさ感を保ちつつ省エネルギー化を図る。
【解決手段】制御部10は、全ての照度検出値が照度目標値を上回る場合、照度目標値との差が最も小さい照度検出値を照度目標値に近付けるように調光レベルを調整する。また、制御部10は、照度目標値を下回る照度検出値が存在する場合、照度目標値との差が最も大きい照度検出値を照度目標値に近付けるように調光レベルを調整するように構成される。本実施形態に係る照明制御装置1は、人の存在を検知しているセンサ端末Snの照度検出値のみを照度目標値と比較して調光制御するので、人が居る場所の明るさ感を保ちつつ省エネルギー化を図ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、照明制御装置及び照明システムに関し、より詳細には、人の存否と照度を検知して照明負荷を制御する照明制御装置、及び当該照明制御装置を用いた照明システムに関する。
従来例として、特許文献1記載の照明制御装置を例示する。特許文献1記載の照明制御装置(以下、従来例と呼ぶ)は、複数の明るさセンサから明るさ値を取得する取得部と、取得部で取得した複数個の明るさ値から代表値を算出する演算部と、代表値を用いて複数台の照明器具に調光値を与える制御部とを備える。従来例は、さらに、照明空間における人の存否を検出する人感センサを備える。なお、代表値は、複数個の明るさ値の平均値あるいは中央値が主として用いられる。ただし、照明空間の特性や用途によっては、複数個の明るさ値の最大値や最小値が代表値に用いられることもある。
制御部は、明るさ値に対する目標範囲が規定されており、人感センサが照明空間における人の存在を検知しており、かつ、代表値が目標範囲を逸脱する場合に、代表値が目標範囲に収まるように、照明器具に調光値を指示する。
この従来例によれば、照明空間の場所によって明るさに大幅な過不足が生じることのないように、照明器具の光出力が適正化されるという利点がある。
特開2013−191371号公報
ところで、上記従来例は、オフィスや店舗の照明を行うように構成されており、明るさ値の目標範囲をひとつしか有していない。一方、住宅内の照明では、部屋の種類(居間、食堂など)や演出効果などの目的に応じて、明るさ値の目標範囲が異なる場合が多い。そのため、特許文献1記載の従来例を住宅内の照明に用いる場合、人が居る場所の明るさ感を保ちつつ省エネルギー化を図ることが難しかった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされており、人が居る場所の明るさ感を保ちつつ省エネルギー化を図ることを目的とする。
本発明の照明制御装置は、複数の照明負荷を個別に調光する調光部と、前記複数の照明負荷の調光レベルの組み合わせで構成される複数のシーンデータを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されている前記複数のシーンデータから任意の1つの前記シーンデータを選択し、選択した前記1つのシーンデータを構成する、前記複数の照明負荷毎の前記調光レベルを前記調光部に指示して前記1つのシーンデータに対応した照明環境を再現する制御部と、複数のセンサ端末がそれぞれ有する照度センサの照度検出値を前記複数のセンサ端末から個別に取得し、かつ、前記複数のセンサ端末がそれぞれ有する人感センサの人検知信号を前記複数のセンサ端末から個別に取得するセンサインタフェース部とを備え、前記記憶部が記憶する前記複数のシーンデータは、前記複数の照明負荷毎の前記調光レベルと、前記複数のセンサ端末毎の照度目標値とを対応付けるようにそれぞれ構成され、前記制御部は、前記複数のセンサ端末のうちで前記人感センサが前記人検知信号を出力している1つ又は複数の前記センサ端末の前記照度検出値を前記センサインタフェース部から受け取ると、受け取った前記照度検出値を、再現中の前記シーンデータの複数の前記照度目標値のうちで前記センサ端末と対応付けられている前記照度目標値とそれぞれ比較し、全ての前記照度検出値が前記照度目標値を上回る場合、前記照度目標値との差が最も小さい前記照度検出値を前記照度目標値に近付けるように前記調光レベルを調整して前記調光部に指示し、さらに、前記照度目標値を下回る前記照度検出値が存在する場合、前記照度目標値との差が最も大きい前記照度検出値を前記照度目標値に近付けるように前記調光レベルを調整して前記調光部に指示するように構成されることを特徴とする。
本発明の照明制御装置は、複数の照明負荷を個別に調光する調光部と、前記複数の照明負荷の調光レベルの組み合わせで構成される複数のシーンデータを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されている前記複数のシーンデータから任意の1つの前記シーンデータを選択し、選択した前記1つのシーンデータを構成する、前記複数の照明負荷毎の前記調光レベルを前記調光部に指示して前記1つのシーンデータに対応した照明環境を再現する制御部と、複数のセンサ端末がそれぞれ有する照度センサの照度検出値を前記複数のセンサ端末から個別に取得し、かつ、前記複数のセンサ端末がそれぞれ有する人感センサの人検知信号を前記複数のセンサ端末から個別に取得するセンサインタフェース部とを備え、前記記憶部が記憶する前記複数のシーンデータは、前記複数の照明負荷毎の前記調光レベルと、前記複数のセンサ端末毎の照度目標値とを対応付けるようにそれぞれ構成され、前記制御部は、前記複数のセンサ端末のうちで前記人感センサが前記人検知信号を出力している1つ又は複数の前記センサ端末の前記照度検出値を前記センサインタフェース部から受け取ると、受け取った前記照度検出値を、再現中の前記シーンデータの複数の前記照度目標値のうちで前記センサ端末と対応付けられている前記照度目標値とそれぞれ比較し、全ての前記照度検出値が前記照度目標値を上回る場合、前記照度目標値に対する、前記照度検出値と前記照度目標値の差の比率が最も小さい前記照度検出値を前記照度目標値に近付けるように前記調光レベルを調整して前記調光部に指示し、さらに、前記照度目標値を下回る前記照度検出値が存在する場合、前記比率が最も大きい前記照度検出値を前記照度目標値に近付けるように前記調光レベルを調整して前記調光部に指示するように構成されることを特徴とする。
本発明の照明システムは、複数の照明負荷と、照度センサ及び人感センサを有する複数のセンサ端末と、照明制御装置とを有し、前記照度センサは、照度検出値を前記照明制御装置に出力するように構成され、前記人感センサは、人の存在を検知したことを示す人検知信号を前記照明制御装置に出力するように構成されることを特徴とする。
本発明の照明制御装置及び照明システムは、人が居る場所の明るさ感を保ちつつ省エネルギー化を図ることができるという効果がある。
本実施形態に係る照明制御装置及び照明システムの構成図である。 本実施形態に係る照明システムの照明負荷のブロック図である。 本実施形態に係る照明システムのセンサ端末のブロック図である。 本実施形態に係る照明システムのセンサ端末の外観斜視図である。 本実施形態に係る照明制御装置の動作説明用のフローチャートである。
以下、本実施形態に係る照明制御装置1及び照明システム2について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施形態で説明する構成は本発明の一例にすぎない。本発明は、以下の実施形態に限定されず、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
本実施形態に係る照明システム2は、図1に示すように、本実施形態に係る照明制御装置1と、複数(図示例では6台)の照明負荷Ln(n=1,2,…,6)と、複数(図示例では6台)のセンサ端末Sn(n=1,2,…,6)とを有する。ただし、照明負荷Ln及びセンサ端末Snの台数は、6台に限定されない。また、照明負荷Lnの台数とセンサ端末Snの台数が異なっていても構わない。
照明負荷Lnは、例えば、図2に示すように、光源となるLEDモジュール30、点灯回路部31、電源回路部32、点灯制御部33などを備えたLED照明器具である。LEDモジュール30は、例えば、複数個の白色発光ダイオードの直列回路で構成されることが好ましい。電源回路部32は、商用の交流電源(電力系統)6から供給される交流電圧を直流電圧に変換するように構成されることが好ましい。例えば、電源回路部32は、入力フィルタ、全波整流器、力率改善回路(昇圧チョッパ回路)などで構成されることが好ましい。点灯回路部31は、電源回路部32から出力される直流電圧を、LEDモジュール30に適した直流電圧(≒白色発光ダイオードの順方向電圧×個数)に降圧するように構成されることが好ましい。例えば、点灯回路部31は、降圧チョッパ回路のようなスイッチング電源回路で構成されることが好ましい。点灯制御部33は、照明制御装置1から伝送線3を介して伝送される調光信号を受信し、調光信号で指示される調光レベルでLEDモジュール30を点灯(発光)させるように点灯回路部31を制御する。すなわち、点灯制御部33は、点灯回路部31を構成する半導体スイッチング素子のオンデューティを制御することにより、LEDモジュール30に流す電流を調光レベルに対応した目標値に一致させるように構成される。あるいは、点灯制御部33は、点灯回路部31を構成する半導体スイッチング素子をスイッチングする期間(導通期間)とスイッチングしない期間(休止期間)とを交互に切り替え、かつ、導通期間と休止期間の割合を調整してもよい。ただし、照明負荷Lnは全てが同じ種類のLED照明器具である必要はないし、白熱ランプや蛍光ランプを光源とする照明器具であっても構わない。
センサ端末Snは、例えば、図3に示すように、照度センサ40、人感センサ41、信号伝送部42などを備えることが好ましい。照度センサ40は、フォトダイオードやフォトトランジスタ、あるいは太陽電池などの光電変換素子、及び、光電変換素子のアナログ出力をディジタル出力(照度検出値)に変換するA/D変換回路などで構成されることが好ましい。人感センサ41は、例えば、焦電素子、増幅回路、コンパレータなどで構成されることが好ましい。すなわち、人感センサ41は、焦電素子の出力を増幅回路で増幅し、増幅された出力をコンパレータでしきい値と比較し、コンパレータの出力端から人検知信号を出力するように構成される。したがって、人感センサ41は、検知領域内に人が存在する場合にハイレベルとなり、検知領域内に人が存在しない場合にローレベルとなる人検知信号を出力する。信号伝送部42は、照度センサ40が出力する照度検出値(ディジタル値のデータ)、及び人感センサ41が出力する人検知信号(2値のデータ)を、信号線4を介して照明制御装置1に伝送(送信)するように構成される。また、信号伝送部42は、照明制御装置1から信号線4を介して伝送(送信)される伝送信号を受信するように構成されることが好ましい。信号伝送部42は、例えば、RS−485などの規格に準拠したシリアル通信を行うように構成されることが好ましい。つまり、信号伝送部42は、固有のアドレスが割り当てられており、伝送信号の送信先のアドレスが自己のアドレスに一致する場合に当該伝送信号を受信するように構成される。ただし、信号伝送部42は、他の規格に準拠した有線通信を行うように構成されてもよいし、無線LANなどの規格に準拠した無線通信を行うように構成されてもよい。なお、センサ端末Snは、交流電源6から供給される交流電力を直流電力に変換する電源回路を備え、電源回路で変換される直流電力を照度センサ40、人感センサ41、信号伝送部42にそれぞれ供給するように構成されることが好ましい。
また、センサ端末Snは、図4に示すように、天井7に設けられる埋込孔に埋込配設されることが好ましい。センサ端末Snは、天井7の表側に露出するカバー43を有している。カバー43には、人感センサ41の焦電素子に赤外線を集光するためのレンズ44や、照度センサ40の受光素子(フォトダイオードなど)に外光を照射するための光取り入れ口45などが設けられる。
照明制御装置1は、図1に示すように、制御部10、調光部11、センサインタフェース部12、記憶部13、操作入力部14、電源部15などを備えることが好ましい。調光部11は、伝送線3を介して複数台の照明負荷Lnとそれぞれ電気的に接続されることが好ましい。調光部11は、制御部10から指示される調光レベルに対応した調光信号を生成し、伝送線3を介して照明負荷Lnに伝送(送信)するように構成される。なお、調光信号は、調光レベル(定格点灯時を100%としたときの光出力の比)をオンデューティ比に対応させたPWM(パルス幅変調)信号で構成されることが好ましい。
センサインタフェース部12は、センサ端末Snの信号伝送部42との間で信号線4を介したデータ通信(シリアル通信)を行うように構成される。センサインタフェース部12は、信号伝送部42から信号線4を介して伝送される伝送信号を受信し、受信した伝送信号からデータ(照度検出値及び人検知信号)を取り出して(復調して)制御部10に渡すように構成される。また、センサインタフェース部12は、制御部10から渡される送信フレームを伝送信号に変換(変調)して信号線4に送出するように構成される。ただし、センサインタフェース部12は、無線LANなどの規格に準拠した無線通信を行うように構成されてもよい。
操作入力部14は、複数の押釦スイッチや、複数のフェーダを有することが好ましい。操作入力部14は、複数の押釦スイッチが押操作されたときにそれぞれの押釦スイッチに対応した操作入力を受け付け、受け付けた操作入力を示す操作信号を制御部10に出力するように構成される。フェーダは、スライド操作可能な操作つまみを有する入力デバイスである。操作入力部14は、操作つまみの位置(操作位置)に対応した操作入力をフェーダから受け取り、受け取った操作入力に対応する操作信号を出力する。なお、フェーダの操作入力は、例えば、照明負荷Lnの調光レベルに対応する。
記憶部13は、フラッシュメモリなどの電気的に書換可能な不揮発性の半導体メモリで構成され、シーンデータやセンサ端末Snのアドレスなどを記憶することが好ましい。シーンデータは、複数のシーンを区別するためのシーン番号と、個々のシーン毎に定められる複数台の照明負荷Lnの調光レベルと、同じく個々のシーン毎に定められる複数台の照明負荷Lnの照度の目標値(照度目標値)とを含むことが好ましい(表1参照)。ただし、表1には記載していないが、それぞれのシーン番号が選択される条件(6台のセンサ端末Snの人検知信号の組み合わせ)についても、記憶部13に記憶されている。
Figure 2017027895
制御部10は、例えば、マイクロコントローラと、マイクロコントローラのCPU(Central Processing Unit)で実行されるプログラムとで構成されることが好ましい。制御部10の主な機能は、センサ端末Snから受け取る人検知信号及び照度検出値に基づいて、調光部11を通じて複数台の照明負荷Lnを調光制御する機能である。また、制御部10は、操作入力部14から受け取る操作信号で指示される調光レベルで複数台の照明負荷Lnを調光制御する機能も有している。
例えば、制御部10は、6台のセンサ端末Snのうちの少なくとも1台のセンサ端末Snから人検知信号を受け取っている場合、シーン番号1番のシーン(以下、1番のシーンという)を選択する。また、制御部10は、6台全てのセンサ端末Snから人検知信号を受け取っていない場合、シーン番号2番のシーン(以下、2番のシーンという)を選択する。そして、制御部10は、選択したシーンのシーン番号に対応するシーンデータを記憶部13から読み出し、それぞれの照明負荷Lnに対応した調光レベルを調光部11に指示する。調光部11は、制御部10から指示された調光レベルを調光信号(PWM信号)に変換し、伝送線3を介して6台の照明負荷Lnにそれぞれ伝送する。さらに、制御部10は、いずれかのシーン番号のシーンを再現している間、6台のセンサ端末Snから受け取る照度検出値とシーンデータの照度目標値とを比較する。そして、制御部10は、照度検出値と照度目標値との差を減らすように、それぞれの照明負荷Lnに指示する調光レベルを調節する。なお、制御部10の制御動作については、後に詳細に説明する。
電源部15は、交流電源6から供給される交流電力を直流電力に変換し、変換した直流電力を、制御部10、調光部11、センサインタフェース部12、記憶部13、操作入力部14などに供給するように構成される。
次に、本実施形態に係る照明制御装置1及び照明システム2の動作を説明する。まず始めに、照明制御装置1の記憶部13に、シーンデータを登録する際の制御部10の動作について、図5のフローチャートを参照して説明する。ただし、以下に説明するシーンデータの登録作業は、太陽光などの外光の影響が少ない時間帯(例えば、夜間)に行われることが望ましい。
シーンデータの登録作業を行う作業者は、操作入力部14の登録モード切替用の押釦スイッチを押操作する。制御部10は、操作入力部14から登録モード切替用の操作信号を受信するとシーンデータの登録モードに移行し、操作入力部14からシーン登録の操作信号を受信するまで登録モードを継続する(図5のStep1)。作業者は、照明制御装置1の操作入力部14に設けられるフェーダを操作して、6台の照明負荷Lnの調光レベルを個別に調節して所望のシーンに設定した後、操作入力部14のシーン登録用の押釦スイッチを押操作する。制御部10は、操作入力部14からシーン登録の操作信号を受信すると、その操作信号で指定されているシーン番号(例えば、1番)のシーンデータに、その時点の6台の照明負荷Lnの調光レベルを対応付けて記憶部13に記憶させる(図5のStep2)。続いて、制御部10は、全て(6台)のセンサ端末Snに対して、現在の照度検出値を要求するコマンドを含む送信フレームを生成してセンサインタフェース部12に出力する(図5のStep3)。センサインタフェース部12は、制御部10から受け取った送信フレームを伝送信号に変換(変調)して信号線4に送出する。ただし、この送信フレームにおける送信先のアドレスには、マルチキャスト(同報)用の特殊なアドレスが設定されている。したがって、この送信フレームが変換された伝送信号は、信号線4に電気的に接続されている全て(6台)のセンサ端末Sn(の信号伝送部42)で受信される。
センサ端末Snの信号伝送部42は、受信した伝送信号からコマンド(現在の照度検出値を要求するコマンド)を取得すると、照度センサ40から出力される照度検出値を含み、送信先のアドレスに照明制御装置1のアドレスを設定した伝送信号を送信する。
照明制御装置1の制御部10は、センサインタフェース部12を通じて、全てのセンサ端末Snから現在の照度検出値を受け取るまで待機する(図5のStep4)。そして、制御部10は、全てのセンサ端末Snから現在の照度検出値を受け取ると、それぞれのセンサ端末Snの照度検出値を、そのシーンの照度目標値として、シーン番号に対応付けて記憶部13に記憶させ(図5のStep5)、登録モードを終了する。なお、作業者は、別のシーンデータを登録したければ、再度、操作入力部14の登録モード切替用の押釦スイッチを押操作し、上述の登録作業を繰り返せばよい。
次に、通常時における照明制御装置1及び照明システム2の動作を説明する。センサ端末Snは、人感センサ41が検知領域内に人の存在を検知すると、人検知信号を含む伝送信号を信号伝送部42から照明制御装置1へ送信する。また、信号伝送部42は、人感センサ41が人の存在を検知しなくなってから所定の待機時間(例えば、数分)が経過したら、人非検知信号を含む伝送信号を照明制御装置1へ送信することが好ましい。ただし、信号伝送部42は、待機時間内に人感センサ41が人の存在を検知すれば、待機時間のカウントをリセットする。なお、これの伝送信号は、照明制御装置1のアドレスを送信先のアドレスとし、センサ端末Snのアドレスを送信元のアドレスとする。
照明制御装置1の制御部10は、センサインタフェース部12を通じて受け取った、送信元のセンサ端末Snのアドレス、人検知信号及び人非検知信号を記憶部13の作業領域に保存(記憶)する。制御部10は、センサ端末Snの人検知信号を受け取った時点から、同じセンサ端末Snの人非検知信号を受け取るまでの期間を、そのセンサ端末Snの検知領域に人が存在する期間(人存在期間)とみなす。なお、人存在期間以外の期間は、そのセンサ端末Snの検知領域に人が存在しない期間(人非存在期間)とみなされる。
制御部10は、6台のセンサ端末S1〜S6のうちの少なくとも1台のセンサ端末Snが人存在期間となった場合、記憶部13に記憶している1番のシーンデータを読み出して、1番のシーン(照明環境)を再現する。つまり、制御部10は、1番のシーンデータに基づき、照明負荷L1〜L6の調光レベルを、それぞれ80%、100%、70%、60%、90%、70%とするように調光部11に指示する。そして、調光部11は、制御部10から指示された調光レベルを調光信号(PWM信号)に変換し、伝送線3を介して6台の照明負荷L1〜L6にそれぞれ送信する。ゆえに、6台の照明負荷L1〜L6が調光部11から受け取る調光信号で調光制御されることにより、1番のシーン(照明環境)が再現される。ただし、外光(太陽光や道路灯、街灯など)が入射しているような場合、シーン再現中のセンサ端末Snの照度検出値が照度目標値を上回ることがある。そこで、制御部10は、シーン再現中に、人存在期間であるセンサ端末Snの照度検出値が照度目標値を上回る場合、照度検出値と照度目標値との差を小さくするように、照明負荷Lnの調光レベルを調節することが好ましい。なお、それぞれの照明負荷Lnの照明範囲と、それぞれのセンサ端末Snの照度検出範囲との関係があらかじめ記憶部13に記憶されている。したがって、制御部10は、記憶部13に記憶されている、その関係に基づき、センサ端末Snの照度検出値を照度目標値に近付けるために調光レベルを調節すべき照明負荷Lnを選出することが好ましい。そして、制御部10は、選出した1台又は複数台の照明負荷Lnの調光レベルを増加又は減少させて調光部11に指示する。その結果、1台又は複数台の照明負荷Lnの調光レベルが変更され、人存在期間であるセンサ端末Snの照度検出値が照度目標値に近付けられる。
ここで、複数台のセンサ端末Snの人存在期間が重複した場合、制御部10は、以下のようにして、照明負荷Lnを調光制御することが好ましい。例えば、6台のセンサ端末S1〜S6のうちの4台のセンサ端末S1〜S4の人存在期間が重複していると仮定する。制御部10は、人存在期間にある4台のセンサ端末S1〜S4の照度検出値と、1番のシーンデータにおける、それぞれのセンサ端末S1〜S4の照度目標値とを比較する。
例えば、センサ端末S1の照度検出値が120[lx]であり、照度目標値が80[lx]であると仮定する。同様に、センサ端末S2〜S4の照度検出値がそれぞれ125[lx]、30[lx]、45[lx]であり、照度目標値がそれぞれ90[lx]、20[lx]、25[lx]であると仮定する(表1参照)。この場合、4台のセンサ端末S1〜S4の照度検出値が全て照度目標値を上回っているので、制御部10は、照度検出値と照度目標値との差が最も小さい値(30[lx]−20[lx]=10[lx])となる、センサ端末S3を選択する。
あるいは、センサ端末S1〜S4の照度検出値がそれぞれ85[lx]、85[lx]、30[lx]、15[lx]であり、照度目標値がそれぞれ80[lx]、90[lx]、20[lx]、25[lx]であると仮定する。この場合、2台のセンサ端末S1、S3の照度検出値がそれぞれの照度目標値を上回っているが、2台のセンサ端末S2、S4の照度検出値がそれぞれの照度目標値を下回っている。制御部10は、照度検出値が照度目標値を下回っている2台のセンサ端末S2、S4のうち、照度検出値と照度目標値との差が最も大きい値(15[lx]−25[lx]=−10[lx])となる、センサ端末S4を選択する。
そして、制御部10は、記憶部13に記憶されている関係に基づき、選択したセンサ端末S3又はS4の照度検出値を照度目標値に近付けるために調光レベルを調節すべき照明負荷Lnを選出する。さらに、制御部10は、選出した1台又は複数台の照明負荷Lnの調光レベルを増加又は減少させて調光部11に指示する。その結果、1台又は複数台の照明負荷Lnの調光レベルが変更され、選択されたセンサ端末S3又はS4の照度検出値が照度目標値に近付けられる。
ところで、特許文献1記載の従来例と同様に、制御部10は、どのセンサ端末S1〜S6が人存在期間であるかということに関係なく、常に全てのセンサ端末S1〜S6の照度検出値を照度目標値に一致させるように照明負荷Lnを調光制御することも可能である。しかしながら、制御部10がこのような制御を行った場合、人が居る場所の明るさ感を保ちつつ省エネルギー化を図ることは難しい。
一方、本実施形態に係る照明制御装置1の制御部10は、人存在期間であるセンサ端末Snの照度検出値のみを照度目標値と比較して調光制御するので、人が居る場所の明るさ感を保ちつつ省エネルギー化を図ることができる。
ここで、制御部10は、照度検出値と照度目標値の差の大小に基づいてセンサ端末Snを選択する代わりに、照度目標値に対する、照度検出値と照度目標値の差の比率に基づいてセンサ端末Snを選択しても構わない。
例えば、人存在期間である4台のセンサ端末S1〜S4の照度検出値がそれぞれ120[lx]、125[lx]、30[lx]、45[lx]であり、照度目標値がそれぞれ80[lx]、90[lx]、20[lx]、25[lx]であると仮定する。この場合、4台のセンサ端末S1〜S4の比率は、それぞれ50.0[%]、38.9[%]、50.0[%]、80[%]となる。制御部10は、照度検出値と照度目標値の差の比率が最も小さい値(38.9[%])となる、センサ端末S2を選択する。
あるいは、センサ端末S1〜S4の照度検出値がそれぞれ85[lx]、85[lx]、30[lx]、15[lx]であり、照度目標値がそれぞれ80[lx]、90[lx]、20[lx]、25[lx]であると仮定する。この場合、4台のセンサ端末S1〜S4の比率は、それぞれ6.3[%]、−5.6[%]、50.0[%]、−40[%]となる。ゆえに、制御部10は、照度検出値が照度目標値を下回っている2台のセンサ端末S2、S4のうち、照度検出値と照度目標値との差の比率(の絶対値)が最も大きい値(−40.0[%])となる、センサ端末S4を選択する。
そして、制御部10は、記憶部13に記憶されている関係に基づき、選択したセンサ端末S2又はS4の照度検出値を照度目標値に近付けるために調光レベルを調節すべき照明負荷Lnを選出する。さらに、制御部10は、選出した1台又は複数台の照明負荷Lnの調光レベルを増加又は減少させて調光部11に指示する。その結果、1台又は複数台の照明負荷Lnの調光レベルが変更され、選択されたセンサ端末S3又はS4の照度検出値が照度目標値に近付けられる。
上述のように、制御部10が、照度目標値に対する、照度検出値と照度目標値の差の比率に基づいてセンサ端末Snを選択するように構成されても、人が居る場所の明るさ感を保ちつつ省エネルギー化を図ることができる。
ところで、照明制御装置1の制御部10は、全てのセンサ端末S1〜S6の人非存在期間が重複している間、記憶部13に記憶している2番のシーンデータを読み出して、2番のシーン(照明環境)を再現する。つまり、制御部10は、2番のシーンデータに基づき、照明負荷L1〜L6の調光レベルを、それぞれ40%、10%、30%、10%、10%、20%とするように調光部11に指示する。そして、調光部11は、制御部10から指示された調光レベルを調光信号(PWM信号)に変換し、伝送線3を介して6台の照明負荷L1〜L6にそれぞれ送信する。ゆえに、6台の照明負荷L1〜L6が調光部11から受け取る調光信号で調光制御されることにより、2番のシーン(照明環境)が再現される。そして、制御部10は、シーン再現中に、人非存在期間であるセンサ端末Snの照度検出値が照度目標値を上回る場合、照度検出値と照度目標値との差を小さくするように、照明負荷Lnの調光レベルを調節することが好ましい。
例えば、センサ端末S1〜S6の照度検出値がそれぞれ120[lx]、125[lx]、30[lx]、45[lx]、85[lx]、80[lx]であり、照度目標値がそれぞれ80[lx]、90[lx]、20[lx]、25[lx]、70[lx]、75[lx]であると仮定する。この場合、6台のセンサ端末S1〜S6の照度検出値が全て照度目標値を上回っているので、制御部10は、照度検出値と照度目標値との差が最も小さい値(80[lx]−75[lx]=5[lx])となる、センサ端末S6を選択する。あるいは、制御部10は、6台のセンサ端末S1〜S6の照度検出値と照度目標値の差の比率を演算し、その比率が最も小さい値((80−75)/75=6.7[%])となる、センサ端末S6を選択してもよい。
そして、制御部10は、記憶部13に記憶されている関係に基づき、選択したセンサ端末S6の照度検出値を照度目標値に近付けるために調光レベルを調節すべき照明負荷Lnを選出する。さらに、制御部10は、選出した1台又は複数台の照明負荷Lnの調光レベルを増加又は減少させて調光部11に指示する。その結果、1台又は複数台の照明負荷Lnの調光レベルが変更され、選択されたセンサ端末S6の照度検出値が照度目標値に近付けられる。
上述のように本実施形態に係る照明制御装置1は、複数の照明負荷Ln(n=1、2、…)を個別に調光する調光部11と、複数の照明負荷Lnの調光レベルの組み合わせで構成される複数のシーンデータを記憶する記憶部13とを備える。また、本実施形態に係る照明制御装置1は、制御部10と、センサインタフェース部12とを備える。制御部10は、記憶部13に記憶されている複数のシーンデータから任意の1つのシーンデータを選択し、選択した1つのシーンデータを構成する、複数の照明負荷Ln毎の調光レベルを調光部11に指示して1つのシーンデータに対応した照明環境を再現する。センサインタフェース部12は、複数のセンサ端末Snがそれぞれ有する照度センサ40の照度検出値を複数のセンサ端末Snから個別に取得し、かつ、複数のセンサ端末Snがそれぞれ有する人感センサ41の人検知信号を複数のセンサ端末Snから個別に取得する。記憶部13が記憶する複数のシーンデータは、複数の照明負荷Ln毎の調光レベルと、複数のセンサ端末Sn毎の照度目標値とを対応付けるようにそれぞれ構成される。制御部10は、複数のセンサ端末Snのうちで人感センサ41が人検知信号を出力している1つ又は複数のセンサ端末Snの照度検出値をセンサインタフェース部12から受け取る。また、制御部10は、受け取った照度検出値を、再現中のシーンデータの複数の照度目標値のうちでセンサ端末Snと対応付けられている照度目標値とそれぞれ比較する。さらに、制御部10は、全ての照度検出値が照度目標値を上回る場合、照度目標値との差が最も小さい照度検出値を照度目標値に近付けるように調光レベルを調整して調光部11に指示するように構成される。またさらに、制御部10は、照度目標値を下回る照度検出値が存在する場合、照度目標値との差が最も大きい照度検出値を照度目標値に近付けるように調光レベルを調整して調光部11に指示するように構成される。
本実施形態に係る照明制御装置1が上述のように構成されれば、人の存在を検知しているセンサ端末Snの照度検出値のみを照度目標値と比較して調光制御するので、人が居る場所の明るさ感を保ちつつ省エネルギー化を図ることができる。
また、本実施形態に係る照明制御装置1は上述のように、複数の照明負荷Lnを個別に調光する調光部11と、複数の照明負荷Lnの調光レベルの組み合わせで構成される複数のシーンデータを記憶する記憶部13とを備える。また、本実施形態に係る照明制御装置1は、制御部10と、センサインタフェース部12とを備える。制御部10は、記憶部13に記憶されている複数のシーンデータから任意の1つのシーンデータを選択し、選択した1つのシーンデータを構成する、複数の照明負荷Ln毎の調光レベルを調光部11に指示して1つのシーンデータに対応した照明環境を再現する。センサインタフェース部12は、複数のセンサ端末Snがそれぞれ有する照度センサ40の照度検出値を複数のセンサ端末Snから個別に取得し、かつ、複数のセンサ端末Snがそれぞれ有する人感センサ41の人検知信号を複数のセンサ端末Snから個別に取得する。記憶部13が記憶する複数のシーンデータは、複数の照明負荷Ln毎の調光レベルと、複数のセンサ端末Sn毎の照度目標値とを対応付けるようにそれぞれ構成される。制御部10は、複数のセンサ端末Snのうちで人感センサ41が人検知信号を出力している1つ又は複数のセンサ端末Snの照度検出値をセンサインタフェース部12から受け取る。また、制御部10は、受け取った照度検出値を、再現中のシーンデータの複数の照度目標値のうちでセンサ端末Snと対応付けられている照度目標値とそれぞれ比較する。さらに、制御部10は、全ての照度検出値が照度目標値を上回る場合、照度目標値に対する、照度検出値と照度目標値の差の比率が最も小さい照度検出値を照度目標値に近付けるように調光レベルを調整して調光部11に指示するように構成される。またさらに、制御部10は、照度目標値を下回る照度検出値が存在する場合、比率が最も大きい照度検出値を照度目標値に近付けるように調光レベルを調整して調光部11に指示するように構成される。
本実施形態に係る照明制御装置1が上述のように構成されれば、人の存在を検知しているセンサ端末Snの照度検出値のみを照度目標値と比較して調光制御するので、人が居る場所の明るさ感を保ちつつ省エネルギー化を図ることができる。
また、本実施形態に係る照明制御装置1において、制御部10は、センサインタフェース部12が全てのセンサ端末Snから人検知信号を受け取っていない場合、以下のように動作するように構成されることが好ましい。すなわち、制御部10は、全てのセンサ端末Snからセンサインタフェース部12が受け取る照度検出値を、再現中のシーンデータの複数の照度目標値とそれぞれ比較するように構成されることが好ましい。
本実施形態に係る照明制御装置1が上述のように構成されれば、全てのセンサ端末Snで人の存在が検知されていない場合に、更なる省エネルギー化を図ることができる。
本実施形態に係る照明システム2は、複数の照明負荷Lnと、照度センサ40及び人感センサ41を有する複数のセンサ端末Snと、照明制御装置1とを有する。照度センサ40は、照度検出値を照明制御装置1に出力するように構成される。人感センサ41は、人の存在を検知したことを示す人検知信号を照明制御装置1に出力するように構成される。
本実施形態に係る照明システム2が上述のように構成されれば、照明制御装置1が、人の存在を検知しているセンサ端末Snの照度検出値のみを照度目標値と比較して調光制御するので、人が居る場所の明るさ感を保ちつつ省エネルギー化を図ることができる。
ここで、2台の照明負荷L1、L2及びセンサ端末S1、S2がダイニングルーム(食堂)に設置され、残りの4台の照明負荷L3〜L6及びセンサ端末S3〜S6がリビングルーム(居間)に設置される場合を想定する。ただし、ダイニングルームに設置される照明負荷L1、L2の照明範囲にリビングルームが含まれず、リビングルームに設置される照明負荷L3〜L6の照明範囲にダイニングルームは含まれないと仮定する。また、ダイニングルームに設置されるセンサ端末S1、S2は、ダイニングルームのみを照度及び人の存在の検知領域とし、リビングルームに設置されるセンサ端末S3〜S6は、リビングルームのみを照度及び人の存在の検知領域にすると仮定する。
このような場合において、照明制御装置1の記憶部13は、ダイニングルームに設置された2台の照明負荷L1、L2及びセンサ端末S1、S2のグループ(第1グループ)に対するシーンデータを記憶することが好ましい。同様に、記憶部13は、リビングルームに設置された4台の照明負荷L3〜L6及びセンサ端末S3〜S6のグループ(第2グループ)に対するシーンデータを記憶することが好ましい。なお、複数台の照明負荷Ln及びセンサ端末Snは、それぞれに設けられるディップスイッチによって、それぞれが属するグループの識別が行われるように構成されることが好ましい。照明制御装置1の制御部10は、複数台の照明負荷Ln及びセンサ端末Snからディップスイッチの設定内容(グループの識別番号)を取得して記憶部13に記憶することが好ましい。
ここで、それぞれのグループにおいて、複数台のセンサ端末Snの人存在期間が重複した場合、制御部10は、以下のようにして、照明負荷Lnを調光制御することが好ましい。例えば、第1グループにおいて、2台のセンサ端末S1、S2の人存在期間が重複していると仮定する。制御部10は、人存在期間にある2台のセンサ端末S1、S2の照度検出値と、その時点で再現されているシーンデータにおける、それぞれのセンサ端末S1、S2の照度目標値とを比較する。例えば、センサ端末S1、S2の照度検出値がそれぞれ120[lx]、125[lx]であり、照度目標値がそれぞれ80[lx]、90[lx]であると仮定する。そして、制御部10は、照度検出値と照度目標値との差が最も小さい値(125[lx]−90[lx]=35[lx])となる、センサ端末S2を選択する。そして、制御部10は、記憶部13に記憶されている関係に基づき、選択したセンサ端末S2の照度検出値を照度目標値に近付けるために調光レベルを調節すべき照明負荷Lnを選出する。さらに、制御部10は、選出した1台又は2台の照明負荷L1、L2の調光レベルを増加又は減少させて調光部11に指示する。その結果、1台又は2台の照明負荷L1、L2の調光レベルが変更され、選択されたセンサ端末S2の照度検出値が照度目標値に近付けられる。
また、第2グループにおいて、4台のセンサ端末S3〜S6のうちの2台のセンサ端末S3、S4の人存在期間が重複していると仮定する。制御部10は、人存在期間にある2台のセンサ端末S3、S4の照度検出値と、その時点で再現されているシーンデータにおける、それぞれのセンサ端末S3、S4の照度目標値とを比較する。例えば、センサ端末S3〜S6の照度検出値がそれぞれ30[lx]、45[lx]、85[lx]、80[lx]であり、照度目標値がそれぞれ20[lx]、25[lx]、70[lx]、75[lx]であると仮定する。そして、制御部10は、照度検出値と照度目標値との差が最も小さい値(30[lx]−20[lx]=10[lx])となる、センサ端末S3を選択する。また、制御部10は、記憶部13に記憶されている関係に基づき、選択したセンサ端末S3の照度検出値を照度目標値に近付けるために調光レベルを調節すべき照明負荷L3〜L6を選出する。さらに、制御部10は、選出した1台又は複数台の照明負荷L3〜L6の調光レベルを増加又は減少させて調光部11に指示する。その結果、1台又は複数台の照明負荷L3〜L6の調光レベルが変更され、選択されたセンサ端末S3の照度検出値が照度目標値に近付けられる。
上述のように本実施形態に係る照明制御装置1において、複数のシーンデータは、1つ又は複数の照明負荷Lnと1つ又は複数のセンサ端末Snとを含む複数のグループ毎に設定されて記憶部13に記憶されることが好ましい。制御部10は、複数のグループ毎に、複数のシーンデータから任意の1つのシーンデータを選択するように構成されることが好ましい。さらに、制御部10は、選択した1つのシーンデータを構成する、複数の照明負荷Ln毎の調光レベルを調光部11に指示して複数のグループ毎のシーンデータに対応した照明環境を再現するように構成されることが好ましい。
本実施形態に係る照明制御装置1が上述のように構成されれば、複数のグループ毎にシーンデータに対応した照明環境を再現し、かつ、人が居る場所の明るさ感を保ちつつ省エネルギー化を図ることができる。
1 照明制御装置
2 照明システム
Ln 照明負荷
Sn センサ端末
10 制御部
11 調光部
12 センサインタフェース部
13 記憶部
40 照度センサ
41 人感センサ

Claims (5)

  1. 複数の照明負荷を個別に調光する調光部と、前記複数の照明負荷の調光レベルの組み合わせで構成される複数のシーンデータを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されている前記複数のシーンデータから任意の1つの前記シーンデータを選択し、選択した前記1つのシーンデータを構成する、前記複数の照明負荷毎の前記調光レベルを前記調光部に指示して前記1つのシーンデータに対応した照明環境を再現する制御部と、複数のセンサ端末がそれぞれ有する照度センサの照度検出値を前記複数のセンサ端末から個別に取得し、かつ、前記複数のセンサ端末がそれぞれ有する人感センサの人検知信号を前記複数のセンサ端末から個別に取得するセンサインタフェース部とを備え、
    前記記憶部が記憶する前記複数のシーンデータは、前記複数の照明負荷毎の前記調光レベルと、前記複数のセンサ端末毎の照度目標値とを対応付けるようにそれぞれ構成され、
    前記制御部は、前記複数のセンサ端末のうちで前記人感センサが前記人検知信号を出力している1つ又は複数の前記センサ端末の前記照度検出値を前記センサインタフェース部から受け取ると、受け取った前記照度検出値を、再現中の前記シーンデータの複数の前記照度目標値のうちで前記センサ端末と対応付けられている前記照度目標値とそれぞれ比較し、全ての前記照度検出値が前記照度目標値を上回る場合、前記照度目標値との差が最も小さい前記照度検出値を前記照度目標値に近付けるように前記調光レベルを調整して前記調光部に指示し、さらに、前記照度目標値を下回る前記照度検出値が存在する場合、前記照度目標値との差が最も大きい前記照度検出値を前記照度目標値に近付けるように前記調光レベルを調整して前記調光部に指示するように構成されることを特徴とする照明制御装置。
  2. 複数の照明負荷を個別に調光する調光部と、前記複数の照明負荷の調光レベルの組み合わせで構成される複数のシーンデータを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されている前記複数のシーンデータから任意の1つの前記シーンデータを選択し、選択した前記1つのシーンデータを構成する、前記複数の照明負荷毎の前記調光レベルを前記調光部に指示して前記1つのシーンデータに対応した照明環境を再現する制御部と、複数のセンサ端末がそれぞれ有する照度センサの照度検出値を前記複数のセンサ端末から個別に取得し、かつ、前記複数のセンサ端末がそれぞれ有する人感センサの人検知信号を前記複数のセンサ端末から個別に取得するセンサインタフェース部とを備え、
    前記記憶部が記憶する前記複数のシーンデータは、前記複数の照明負荷毎の前記調光レベルと、前記複数のセンサ端末毎の照度目標値とを対応付けるようにそれぞれ構成され、
    前記制御部は、前記複数のセンサ端末のうちで前記人感センサが前記人検知信号を出力している1つ又は複数の前記センサ端末の前記照度検出値を前記センサインタフェース部から受け取ると、受け取った前記照度検出値を、再現中の前記シーンデータの複数の前記照度目標値のうちで前記センサ端末と対応付けられている前記照度目標値とそれぞれ比較し、全ての前記照度検出値が前記照度目標値を上回る場合、前記照度目標値に対する、前記照度検出値と前記照度目標値の差の比率が最も小さい前記照度検出値を前記照度目標値に近付けるように前記調光レベルを調整して前記調光部に指示し、さらに、前記照度目標値を下回る前記照度検出値が存在する場合、前記比率が最も大きい前記照度検出値を前記照度目標値に近付けるように前記調光レベルを調整して前記調光部に指示するように構成されることを特徴とする照明制御装置。
  3. 前記制御部は、前記センサインタフェース部が全ての前記センサ端末から前記人検知信号を受け取っていない場合、全ての前記センサ端末から前記センサインタフェース部が受け取る前記照度検出値を、再現中の前記シーンデータの複数の前記照度目標値とそれぞれ比較するように構成されることを特徴とする請求項1又は2記載の照明制御装置。
  4. 前記複数のシーンデータは、1つ又は複数の前記照明負荷と1つ又は複数の前記センサ端末とを含む複数のグループ毎に設定されて前記記憶部に記憶され、
    前記制御部は、前記複数のグループ毎に、前記複数のシーンデータから任意の1つの前記シーンデータを選択し、選択した前記1つのシーンデータを構成する、前記複数の照明負荷毎の前記調光レベルを前記調光部に指示して前記複数のグループ毎のシーンデータに対応した照明環境を再現するように構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の照明制御装置。
  5. 複数の照明負荷と、照度センサ及び人感センサを有する複数のセンサ端末と、請求項1〜4のいずれかの照明制御装置とを有し、前記照度センサは、照度検出値を前記照明制御装置に出力するように構成され、前記人感センサは、人の存在を検知したことを示す人検知信号を前記照明制御装置に出力するように構成されることを特徴とする照明システム。
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