JP2017027475A - 電圧低下検出装置及び開封検出システム - Google Patents

電圧低下検出装置及び開封検出システム Download PDF

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Abstract

【課題】電圧が変化する電源の電圧低下を好適に検出することが可能な電圧低下検出装置及び開封検出システムを提供する。【解決手段】バッテリ30の電圧Vbatは、A/Dコンバータ33の基準電圧Vref及び電源電圧Vccとして、A/Dコンバータ33に印加されている。また、バッテリ30の電力に基づき所定の定電圧を発生させる定電圧素子31の出力電圧は、入力電圧Vinとして、A/Dコンバータ33に印加されている。制御部27は、装着検知スイッチ26が開封検出モジュール2の装着を検知した場合等に、A/Dコンバータ33からA/D変換値Ncを取得し、参照テーブルTrにおいて当該A/D変換値Ncと対応付けられている電圧値を、バッテリ30の電圧Vbatとして認識する。制御部27は、バッテリ30の電圧Vbatの推定後、推定した電圧Vbatが閾値電圧Vth以下の場合に、ランプ28を発光させる。【選択図】図5

Description

本発明は、電源電圧の低下を検出する技術に関する。
従来から、コイン電池などの電源に基づき駆動するモジュールが存在する。例えば、特許文献1には、コイン電池とDC−DCコンバータとを含む構成を有し、装置内各部への電源供給を行う電源部を備える開封検出装置が開示されている。
特開2013−166590号公報
経時によるバッテリの電圧低下が生じると性能が低下するおそれがあるモジュールなどでは、A/Dコンバータを用いて電源電圧を測定してバッテリ交換を適宜促す機能が必要となる。この場合、A/Dコンバータにバッテリの電圧以上の基準電圧を印加するための安定化した電源が必要となり、モジュールの構成が複雑化するという問題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、電圧が変化する電源の電圧低下を好適に検出することが可能な電圧低下検出装置及び開封検出システムを提供することを主な目的とする。
本発明の1つの観点では、電源の電圧の低下を検出する電圧低下検出装置は、前記電源の電圧が基準電圧として印加されるA/Dコンバータと、前記電源から供給される電力に基づき、前記電源の電圧以下となる定電圧を入力電圧として前記A/Dコンバータに印加する定電圧源と、前記A/Dコンバータが出力する前記入力電圧の変換値に基づき、前記電源の電圧の低下を検出する制御部と、を有する。
上記電圧低下検出装置は、A/Dコンバータと、定電圧源と、制御部とを有する。A/Dコンバータは、電源の電圧が基準電圧として印加される。定電圧源は、電源から供給される電力に基づき、前記電源の電圧以下となる定電圧を入力電圧としてA/Dコンバータに印加する。制御部は、A/Dコンバータが出力する入力電圧の変換値に基づき、電源の電圧の低下を検出する。この構成では、A/Dコンバータは、電源の電圧を基準電圧とし、定電圧源から印加された定電圧に相当する変換値を出力する。この場合、A/Dコンバータが出力する変換値は、電源の電圧に応じて変化するため、制御部は、A/Dコンバータの出力に基づき好適に電源の電圧の低下を検出することができる。また、この構成では、電源電圧を測定するための安定化電源等を必要としない。
上記電圧低下検出装置の一態様では、前記制御部は、前記入力電圧の変換値に基づき前記電源の電圧を推定し、推定した前記電源の電圧が所定の電圧以下となった場合に、前記電源の電圧が低下したと判定する。この態様により、電圧低下検出装置は、電源の電圧の低下を的確に検出することができる。
上記電圧低下検出装置の他の一態様では、前記制御部は、前記入力電圧の変換値が所定の閾値以上の場合に、前記電源の電圧が低下したと判定する。この態様によっても、電圧低下検出装置は、電源の電圧の低下を的確に検出することができる。
上記電圧低下検出装置の他の一態様では、電圧低下検出装置は、出力部をさらに有し、前記制御部は、前記電源の電圧の低下を検出した場合に、前記出力部により警告を行う。この態様により、電圧低下検出装置は、好適に電源電圧の低下をユーザに通知してバッテリの交換等を促すことができる。
上記電圧低下検出装置の他の一態様では、前記定電圧源は、電力を出力しない定電圧素子である。この態様により、電圧低下検出装置を簡易に構成することが可能である。
上記電圧低下検出装置の他の一態様では、電圧低下検出装置は、開封を検出する対象となる収容部が形成されたシート本体と、前記シート本体上に形成された回路部と、を有する開封検出シートの回路部からの電気信号に基づき、前記収容部の開封を検出する開封検出モジュールに組み込まれ、前記開封検出モジュールの電源の電圧の低下を検出する。上記のような開封検出モジュールでは、電源電圧の低下により収容部の開封の検出精度が低下するおそれがある。よって、電圧低下検出装置は、このような開封検出モジュールに組み込まれることにより、収容部の開封の検出精度の低下等が生じる前に電源電圧の低下を好適に検出することができる。
上記電圧低下検出装置の他の一態様では、前記開封検出モジュールは、前記開封検出シートに対して着脱自在であり、前記制御部は、前記開封検出モジュールが前記開封検出シートに対して装着されたことを検出した場合に、前記開封検出モジュールの電源の電圧の低下の有無を判定する。この態様により、電圧低下検出装置は、電源電圧に基づき開封検出を行う前に、好適に電源電圧の低下を検出することができる。
本発明の他の観点では、開封検出システムは、開封を検出する対象となる収容部が形成されたシート本体と、前記シート本体上に形成された回路部と、を有する開封検出シートと、回路部からの電気信号に基づき、前記収容部の開封を検出する開封検出モジュールと、を備え、前記開封検出モジュールは、前記開封検出モジュールの電源の電圧が基準電圧として印加されるA/Dコンバータと、前記電源から供給される電力に基づき、前記電源の電圧以下となる定電圧を入力電圧として前記A/Dコンバータに印加する定電圧源と、前記A/Dコンバータが出力する前記入力電圧の変換値に基づき、前記電源の電圧の低下を検出する制御部と、を有する。開封検出システムは、この態様により、収容部の開封の検出精度の低下等が生じる前に電源電圧の低下を好適に検出することができる。
本発明に係る電圧低下検出装置によれば、電源電圧を測定するための安定化電源等を用いることなく、A/Dコンバータが出力する変換値を電源の電圧に応じて変化させることができる。よって、電圧低下検出装置は、簡易な構成により好適に電源の電圧の低下を検出することができる。
実施形態に係る開封検出システムの構成を示す。 開封検出シートの断面図を示す。 収容部及び回路部を透過的に表示した開封検出シートの上面図である。 開封検出モジュールのブロック構成図を示す。 バッテリの電圧を測定する開封検出モジュール内の電気的な構成を示す概略図である。 比較例に係るバッテリの電圧を測定する電気的な構成を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するのに好適な実施形態について説明する。
[開封検出システムの構成]
図1は、本実施形態に係る開封検出システム100の構成を示す。開封検出システム100は、主に、錠剤用ブリスター包装である開封検出シート1と、開封検出シート1の収容部10の開封を検出する開封検出モジュール2と、開封検出モジュール2と通信可能な親機3と、親機3とネットワーク5を介して通信を行うサーバ装置4とを備える。
開封検出シート1は、錠剤が1錠ずつ収容された複数の収容部10を有する。図1において図示されない開封検出シート1の裏面には、各収容部10の開封を検出するための導線や抵抗などを含む回路部が形成される。開封検出シート1の長手方向の一端である接続側端部19の図示しない裏面には、回路部の複数の端子が露出している。
開封検出モジュール2は、端子が形成された開封検出シート1の一端を挿入自在な開口部20を有する。そして、開封検出モジュール2は、開封検出シート1が開口部20の所定の位置まで差し込まれた状態で、開封検出シート1の回路部と電気的に接続する。この状態において、開封検出モジュール2は、収容部10の開封を、回路部の電圧の変化により検出する。また、開封検出モジュール2は、Bluetooth(登録商標)により親機3と通信を行う通信機能を有する。そして、開封検出モジュール2は、所定のタイミングにおいて、収容部10の開封に関する情報(「開封情報」とも呼ぶ。)を親機3に送信する。また、開封検出モジュール2は、後述するバッテリの電圧が所定電圧(「閾値電圧Vth」とも呼ぶ。)以下になった場合に、バッテリの交換を促すための発光を行うランプ28を有する。
親機3は、開封検出シート1の錠剤の服用者や医療機関等が所有する携帯電話などの端末であり、Bluetooth(登録商標)などにより開封検出モジュール2から開封情報を受信する。そして、親機3は、開封検出モジュール2から受信した開封情報を、ネットワーク5を介してサーバ装置4へ送信する。この場合、好適には、親機3は、開封検出シート1又は開封検出モジュール2の使用者(即ち錠剤の服用者)を表すユーザIDを、開封情報に含めてサーバ装置4へ送信する。なお、親機3に代えて、開封検出モジュール2が錠剤の服用者を示すユーザIDを開封情報に付加してもよい。
サーバ装置4は、親機3から受信する開封情報に基づくデータベースを記憶する。この場合、サーバ装置4は、例えば、開封情報に含まれるユーザIDごとに、収容部10の開封数(即ち錠剤の服用数)に関する情報を上述のデータベースに記録する。
なお、図1に示す開封検出システム100の構成は、一例であり、本発明が適用可能な構成はこれに限定されない。例えば、サーバ装置4は、無線LANなどを介して開封検出モジュール2から開封情報を直接受信してもよい。この場合、開封検出システム100は、親機3を有しなくともよい。また、親機3は、医療機関が所有する端末である場合、携帯可能な端末でなくともよい。
[開封検出シートの構成]
図2は、図1の矢印付き破線L1に沿った開封検出シート1の断面図を示す。図2の開封検出シート1は、上から順に、プラスチック製の収容シート11と、不導体であるカバーシート12と、導線や抵抗などの導電体である回路部13と、不導体であるベース部14とが積層されている。収容シート11には、錠剤9を収容するための窪みが形成され、当該窪みを密封するようにカバーシート12が貼り付けられている。これにより、錠剤9を封止する収容部10が形成される。さらに、カバーシート12には、ベース部14上に形成された回路部13が貼り付けられて固定されている。
図2の構成では、収容部10のいずれかが押しつぶされると、収容シート11の窪みを覆っていたカバーシート12、回路部13、及びベース部14の各部分が錠剤9により破られて当該収容部10が開封状態となる。この場合、開封状態になった収容部10と重なる位置に存在する回路部13の導線が断線し、当該導線に接続していた抵抗(「開封検出用抵抗」とも呼ぶ。)が通電しなくなる。
図3は、収容部10及び回路部13のみを透過的に表示した開封検出シート1の上面図である。図3の例では、収容部10A〜10Lに対して重なる位置に、それぞれ、開封検出用抵抗15A〜15Lが設けられている。図3の例では、開封検出用抵抗15は、2個ずつ並列に接続されている。例えば、全ての開封検出用抵抗15は、同一の抵抗値である。並列に接続される開封検出用抵抗15の各組の一端は、開封検出シート1の短手方向の中央に沿って延び、接続用端子30dを一端とする導線に接続する。そして、並列に接続される開封検出用抵抗15の各組の他端は、それぞれ、開封検出シート1の外縁に沿って延び、接続用端子30a〜30c、30e〜30gのいずれかを一端とする導線に接続する。
そして、開封検出シート1と開封検出モジュール2とが電気的に接続した通電状態では、各接続用端子30a〜30c、30e〜30gは、開封検出モジュール2から所定の電圧が供給される。また、接続用端子30dは基準電位点となる。この構成によれば、任意の収容部10が開封された場合、開封された収容部10と重なる位置に設けられた導線が断線し、当該導線に接続する開封検出用抵抗15が非通電状態となる。
従って、開封検出モジュール2は、回路部13と電気的に接続した状態で、各接続用端子30a〜30c、30e〜30gに電流を流し、各接続用端子30a〜30c、30e〜30gに接続する図示しないA/Dコンバータにより電圧を監視する。この場合、いずれかの収容部10が開封されたときに、開封により断線した導線と接続する接続用端子30に対応する検出電圧が変化する。よって、開封検出モジュール2は、A/Dコンバータにより監視中の電圧が所定の閾値以上変化した場合、電圧が変化した接続用端子30に接続する開封検出用抵抗15に対応する収容部10が開封されたと判断する。
なお、回路部13に電流を供給する開封検出モジュール2の電源となるバッテリの出力が経時変化により低下した場合、検出される電圧値も影響を受けることになり、上述の閾値を用いた開封検出処理の精度が低下することになる。従って、本実施形態では、開封検出モジュール2は、電源電圧の低下を検出した場合に、ランプ28を発光させてバッテリの交換等を好適に促す。
[開封検出モジュールの機能構成]
次に、開封検出モジュール2の機能構成について説明する。図4は、開封検出モジュール2のブロック構成図を示す。図4に示すように、開封検出モジュール2は、主に、通信部21と、電源部22と、電圧検出部23と、記憶部24と、出力部25と、装着検知スイッチ26と、制御部27とを有する。
通信部21は、制御部27の制御に基づき、親機3とBluetooth(登録商標)などに準拠した無線通信を行う。本実施例では、通信部21は、制御部27の制御に基づき、所定のタイミングで、記憶部24に記憶された開封情報を親機3に送信する。
電源部22は、バッテリ30と、定電圧素子31とを有する。バッテリ30は、開封検出モジュール2の各要素に対して電源供給を行う。また、バッテリ30は、開封検出シート1の回路部13と開封検出モジュール2とが電気的に接続した状態で、開封検出シート1の回路部13に対して電流を供給する。定電圧素子31は、例えば定電圧ダイオード(ツェナーダイオード)であり、バッテリ30からの電力の供給に基づき定電圧を発生させる。定電圧素子31は、バッテリ30の電圧の測定に用いられ、発生した定電圧を後述するA/Dコンバータ33に印加する。定電圧素子31は、本発明における「定電圧源」の一例である。
電圧検出部23は、開封検出シート1の回路部13と開封検出モジュール2とが電気的に接続した状態で、開封検出シート1の回路部13の電圧を検出し、検出した電圧の情報を制御部27に供給する。また、電圧検出部23は、バッテリ30の電圧を測定するためのA/Dコンバータ33を有する。A/Dコンバータ33は、入力された電圧を量子化されたデジタル値(「A/D変換値Nc」とも呼ぶ。)に変換し、A/D変換値Ncを制御部27へ供給する。
記憶部24は、例えば不揮発性メモリを含む。本実施例では、記憶部24は、制御部27が収容部10の開封を検出するのに必要な情報を記憶する。また、記憶部24は、制御部27が生成した開封情報を記憶する。また、記憶部24は、A/Dコンバータ33が出力するA/D変換値Ncと、バッテリ30の電圧との関係を示すテーブル又はマップ(「参照テーブルTr」とも呼ぶ。)を記憶する。
出力部25は、ランプ28や音声出力部などを有し、制御部27の制御に基づき所定の出力を行う。本実施例では、ランプ28は、バッテリ30の電圧が閾値電圧Vth以下になった場合に、制御部27の制御に基づき発光する。装着検知スイッチ26は、開封検出シート1が開封検出モジュール2に装着された(即ち開口部20に嵌め込まれた)ことを検知するスイッチであり、開封検出シート1が開封検出モジュール2に装着された旨の検知信号を制御部27へ供給する。
制御部27は、図示しないCPU(Central Processing Unit)などを備え、開封検出モジュール2の全体の制御を行う。本実施例では、制御部27は、電圧検出部23が検出した電圧に基づき、収容部10の開封を検出する。そして、制御部27は、収容部10の開封を検出した場合、検出した時刻情報等を含む開封情報を記憶部24に記憶し、所定のタイミングにおいて親機3へ送信する。
また、制御部27は、バッテリ30の電圧を測定し、当該電圧が閾値電圧Vth以下の場合に警告を行う。具体的には、制御部27は、開封検出シート1が開封検出モジュール2に装着された旨の検知信号を装着検知スイッチ26から受信した場合に、A/Dコンバータ33が出力するA/D変換値Ncから参照テーブルTrを参照してバッテリ30の電圧を測定する。そして、制御部27は、測定電圧が閾値電圧Vth以下の場合に、ランプ28を発光させる。なお、制御部27は、開封検出シート1が開封検出モジュール2に装着されている期間では、バッテリ30の電圧を定期的に測定し、ランプ28を発光させるか否かの判定を行ってもよい。
[バッテリの電圧測定]
次に、バッテリ30の電圧の測定方法について説明する。図5は、バッテリ30の電圧を測定する開封検出モジュール2内の電気的な構成を示す概略図である。以後では、バッテリ30の電圧を「Vbat」、A/Dコンバータ33へ入力されるリファレンス(基準)電圧を「Vref」、A/Dコンバータ33が測定する対象となる入力電圧を「Vin」、A/Dコンバータ33の電源電圧を「Vcc」と表記する。
図5の構成例では、バッテリ30の電圧Vbatは、A/Dコンバータ33の基準電圧Vref及び電源電圧Vccとして、A/Dコンバータ33に印加されている。また、バッテリ30の電力に基づき所定の定電圧を発生させる定電圧素子31の出力電圧は、入力電圧Vinとして、A/Dコンバータ33に印加されている。ここで、A/Dコンバータ33の原理上、基準電圧Vrefは入力電圧Vin以上となることが必要となる。よって、入力電圧Vinである定電圧素子31の出力電圧は、バッテリ30の電圧Vbatが閾値電圧Vthまで低下してもA/Dコンバータ33が入力電圧Vinを測定できるように、閾値電圧Vth以下の所定電圧になるように設定されている。
ここで、図5の構成に基づきバッテリ30の電圧Vbatを推定する方法について説明する。A/Dコンバータ33の分解能を仮に12ビットとすると、1LSB(Least Significant Bit)は、
1LSB=Vref/4096(V) 式(1)
により表される。よって、この場合、A/Dコンバータ33のA/D変換値Ncは、
Nc=(Vin×4096)/Vref 式(2)
により表される。式(2)に示すように、A/D変換値Ncは、基準電圧Vrefであるバッテリ30の電源Vbatが低下するにつれて上昇する。また、式(2)を変換すると、以下の式(3)が得られる。
Vref=(Vin×4096)/Nc 式(3)
ここで、入力電圧Vinは既知であるため、式(2)、(3)により、A/Dコンバータ33のA/D変換値Ncと基準電圧Vrefとの対応関係が一意に定められる。なお、A/Dコンバータ33の分解能が12ビット以外の任意のビット数であった場合についても、式(3)の「4096」をA/Dコンバータ33の分解能に応じて変更すればよい。
よって、制御部27は、取り得るA/D変換値Ncごとに対応する基準電圧Vrefを式(3)に基づき算出し、参照テーブルTrとして記憶部24に予め記憶しておく。そして、制御部27は、装着検知スイッチ26が開封検出モジュール2の装着を検知した場合等に、A/Dコンバータ33からA/D変換値Ncを取得し、参照テーブルTrにおいて当該A/D変換値Ncと対応付けられている電圧値を、基準電圧Vrefとして認識する。ここで、基準電圧Vrefは、バッテリ30の電圧Vbatと等しいため、制御部27は、好適にバッテリ30の電圧Vbatを推定することができる。なお、制御部27は、バッテリ30の電圧Vbatの推定後、推定した電圧Vbatが閾値電圧Vth以下の場合に、ランプ28を発光させる。
次に、図5の構成による効果について、図6の比較例を参照して説明する。図6は、比較例に係るバッテリ30の電圧Vbatを検出する構成を示す。図6の比較例では、バッテリ30の電圧Vbatが入力電圧VinとしてA/Dコンバータ33に印加されている。そして、基準電圧VrefをA/Dコンバータ33に印加するための安定化電源31Aが設けられている。安定化電源31Aは、入力電圧Vinとなるバッテリ30の電圧Vbat以上の定電圧をA/Dコンバータ33に印加する。
このように、バッテリ30の電圧Vbatが入力電圧VinとしてA/Dコンバータ33に印加する場合には、図6の比較例のようにバッテリ30とは別に電力を発生させる電源(図6では安定化電源31A)を設け、電圧Vbat以上の基準電圧VrefをA/Dコンバータ33に印加する必要が生じる。
以上を勘案し、図5に示す本実施例の構成では、バッテリ30の電圧Vbatを基準電圧VrefとしてA/Dコンバータ33に印加すると共に、バッテリ30の電力に基づき定電圧を発生させる定電圧素子31の電圧を入力電圧VinとしてA/Dコンバータ33に印加する。これにより、開封検出モジュール2は、図6に示される安定化電源31Aを要することなく、簡易な構成により、バッテリ30の電圧Vbatを好適に測定することができる。
[本実施形態による作用効果]
本実施形態に係る開封検出システム100によれば、バッテリ30の電圧低下を好適に検出し、バッテリ30の交換を的確なタイミングで促すことができる。これにより、バッテリ30の電圧低下による収容部10の開封の誤検出、及び、バッテリ30の過放電等に起因した液漏れ等を好適に抑制することができる。
[変形例]
次に、本実施形態の変形例について説明する。以下の変形例は、任意に組み合わせて上述の実施形態に適用してもよい。
(変形例1)
図4等に示す開封検出モジュール2は、ランプ28によりバッテリ30の電圧低下の警告を行った。これに代えて、又はこれに加えて、開封検出モジュール2は、ブザーなどの音声出力装置により、バッテリ30の電圧低下の警告を行ってもよい。また、開封検出モジュール2は、文字などを表示可能なディスプレイを有する場合には、当該ディスプレイによりバッテリ30の電圧が低下している旨を表示してもよい。
(変形例2)
[バッテリの電圧測定]のセクションの説明では、制御部27は、A/D変換値Ncから推定した電圧Vbatと閾値電圧Vthとを比較することで、警告の要否を判定した。これに代えて、制御部27は、バッテリ30の電圧Vbatを直接算出することなく、警告の要否を判定してもよい。
例えば、制御部27は、閾値電圧Vthに相当するA/D変換値Ncの閾値を記憶部24等に予め記憶しておく。そして、制御部27は、A/D変換値Ncが当該閾値以上になった場合に、電圧Vbatが閾値電圧Vth以下になったと判断してランプ28による警告を行う。このように、制御部27は、バッテリ30の電圧Vbatを直接算出しない場合であっても、バッテリ30の電圧Vbatの低下を好適に検知して警告を行うことができる。
(変形例3)
図2の例では、ベース部14上に形成された回路部13が、カバーシート12に重なるように貼り付けられていた。これに代えて、カバーシート12と回路部13とは、一体に成形されていてもよい。この場合、開封検出シート1は、ベース部14を有しなくともよい。
(変形例4)
本発明が適用可能な開封検出シート1の構成例は、図3に示す構成例に限定されず、種々の形態であってもよい。
例えば、各開封検出用抵抗15は、並列接続せずに、各接続用端子30と一対一に対応して接続していてもよい。この場合、接続用端子30の数は、13個となる。他の例では、3つ以上の開封検出用抵抗15が並列に接続されていてもよい。
また、開封検出用抵抗15は、開封検出シート1内に設けられる代わり、開封検出モジュール2内に設けられてもよい。この場合、開封検出用抵抗15は、各接続用端子30と接続する開封検出モジュール2内の導線に接続される。このような構成については、例えば、特開2013−166590号公報などに開示されている。また、収容部10の数及び配置は、図3に示す例に限定されず、種々の数及び配置であってもよい。
(変形例5)
図5に示すバッテリ30の電圧検出の構成は、開封検出モジュール2への適用に限定されず、電源電圧が経時変化する任意のモジュールに対して適用される。この場合であっても、モジュールに搭載されるCPUなどは、所定のタイミングにおいて、A/Dコンバータが出力するA/D変換値から電源電圧を推定し、推定した電圧が閾値以下の場合に、ランプ等の出力装置により警告を行う。これにより、開封検出モジュール2以外のモジュールに図5に示す構成が搭載される場合であっても、電源であるバッテリ等の交換の要否を好適にユーザに通知することができる。
1…開封検出シート
2…開封検出モジュール
3…親機
4…サーバ装置
5…ネットワーク
10…収容部
13…回路部
100…開封検出システム

Claims (8)

  1. 電源の電圧の低下を検出する電圧低下検出装置であって、
    前記電源の電圧が基準電圧として印加されるA/Dコンバータと、
    前記電源から供給される電力に基づき、前記電源の電圧以下となる定電圧を入力電圧として前記A/Dコンバータに印加する定電圧源と、
    前記A/Dコンバータが出力する前記入力電圧の変換値に基づき、前記電源の電圧の低下を検出する制御部と、
    を有することを特徴とする電圧低下検出装置。
  2. 前記制御部は、前記入力電圧の変換値に基づき前記電源の電圧を推定し、推定した前記電源の電圧が所定の電圧以下となった場合に、前記電源の電圧が低下したと判定することを特徴とする請求項1に記載の電圧低下検出装置。
  3. 前記制御部は、前記入力電圧の変換値が所定の閾値以上の場合に、前記電源の電圧が低下したと判定することを特徴とする請求項1に記載の電圧低下検出装置。
  4. 出力部をさらに有し、
    前記制御部は、前記電源の電圧の低下を検出した場合に、前記出力部により警告を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電圧低下検出装置。
  5. 前記定電圧源は、電力を出力しない定電圧素子であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電圧低下検出装置。
  6. 開封を検出する対象となる収容部が形成されたシート本体と、前記シート本体上に形成された回路部と、を有する開封検出シートの回路部からの電気信号に基づき、前記収容部の開封を検出する開封検出モジュールに組み込まれ、前記開封検出モジュールの電源の電圧の低下を検出することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の電圧低下検出装置。
  7. 前記開封検出モジュールは、前記開封検出シートに対して着脱自在であり、
    前記制御部は、前記開封検出モジュールが前記開封検出シートに対して装着されたことを検出した場合に、前記開封検出モジュールの電源の電圧の低下の有無を判定することを特徴とする請求項6に記載の電圧低下検出装置。
  8. 開封を検出する対象となる収容部が形成されたシート本体と、前記シート本体上に形成された回路部と、を有する開封検出シートと、
    前記回路部からの電気信号に基づき、前記収容部の開封を検出する開封検出モジュールと、を備える開封検出システムであって、
    前記開封検出モジュールは、
    前記開封検出モジュールの電源の電圧が基準電圧として印加されるA/Dコンバータと、
    前記電源から供給される電力に基づき、前記電源の電圧以下となる定電圧を入力電圧として前記A/Dコンバータに印加する定電圧源と、
    前記A/Dコンバータが出力する前記入力電圧の変換値に基づき、前記電源の電圧の低下を検出する制御部と、
    を有することを特徴とする開封検出システム。
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