JP2017027395A - 情報管理システムおよび業務システム - Google Patents
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Abstract
Description
基本ID管理システムは、行政機関から個人を特定するために付与される基本IDから、非可逆関数により派生IDを生成する第1データ処理部と、基本IDと派生IDとを対応付けて保持する基本ID格納部と、派生IDを業務システムに送信する第1通信部と、を備える。
業務システムは、派生IDと個人情報を対応づけて保持する個人情報格納部と、派生IDを指定されたとき、派生IDに対応づけられている個人情報と派生IDを含む帳票データを生成する第2データ処理部と、帳票データを基本ID管理システムに送信する第2通信部と、を備える。
基本ID管理システムの第1通信部は、帳票データを受信したとき、帳票データに含まれる派生IDに対応する基本IDを帳票データに付与して業務システムに返信する。
この情報管理システムは、基本ID管理システムと、基本ID管理システムと通信ネットワークを介して接続される1以上の業務システムと、を備える。
基本ID管理システムは、行政機関から個人を特定するために付与される基本IDから、非可逆関数により派生IDを生成する第1データ処理部と、基本IDと派生IDとを対応付けて保持する基本ID格納部と、派生IDを業務システムに送信する第1通信部と、を備える。
業務システムは、派生IDと、基本IDとは異なる個人を特定するための個人IDを対応づけて保持する個人ID格納部と、個人IDと個人情報を対応づけて保持する個人情報格納部と、個人IDを指定されたとき、個人IDに対応づけられている派生IDおよび個人情報を検出し、個人情報と派生IDを含む帳票データを生成する第2データ処理部と、帳票データを基本ID管理システムに送信する第2通信部と、を備える。
基本ID管理システムの第1通信部は、帳票データを受信したとき、帳票データに含まれる派生IDに対応する基本IDを帳票データに付与して業務システムに返信する。
この基本ID管理システムは、複数の企業がそれぞれ運営する複数の業務システムと通信ネットワークを介して接続され、行政機関から個人を特定するために付与される基本IDから、非可逆関数により派生IDを生成する第1データ処理部と、基本IDと派生IDとを対応付けて保持する基本ID格納部と、派生IDを業務システムに送信する第1通信部と、を備える。
第1通信部は、業務システムから派生IDを含む帳票データを受信したとき、派生IDに対応する基本IDを帳票データに付与して業務システムに返信する。
この業務システムは、行政機関から個人を特定するために付与される基本IDを管理する基本ID管理システムと通信ネットワークを介して接続され、基本ID管理システムが基本IDから非可逆関数により生成する派生IDと、基本IDとは異なる個人を特定するための個人IDを対応づけて保持する個人ID格納部と、個人IDと個人情報を対応づけて保持する個人情報格納部と、個人IDを指定されたとき、個人IDに対応づけられている派生IDおよび個人情報を検出し、個人情報と派生IDを含む帳票データを生成する第2データ処理部と、帳票データを基本ID管理システムに送信する第2通信部と、を備える。
第2通信部は、基本ID管理システムから、派生IDに対応する基本IDを付与された帳票データを受信する。
図1は、情報管理システム100の機能ブロック図である。
情報管理システム100おいては、マイナンバー管理サーバ102(基本ID管理システム)と複数の業務システム103がマイナンバー管理サーバ102によって接続される。以下、企業Aで運用される業務システム103を対象として説明する。
マイナンバー管理サーバ102は、専門業者によって運用される。マイナンバー管理サーバ102は、マイナンバー(登録商標)を管理する。マイナンバー管理サーバ102は、U/I(ユーザインタフェース)部104、データ処理部106(第1データ処理部)、通信ネットワーク101を介して外部装置との通信を担当する通信部110(第1通信部)および各種データを保存するデータ格納部112を含む。データ処理部106は、U/I部104、通信部110およびデータ格納部112のインタフェースとして機能し、各種データ処理を実行する。
マイナンバー管理サーバ102の変換部108は、12桁の数字から構成されるマイナンバー(登録商標)をハッシュ関数で変換して派生IDを生成する。ここでは派生IDは5桁の数字であるとする。ハッシュ関数は、いわゆる非可逆関数であり、同一のマイナンバー(登録商標)からは常に同一の派生IDを生成できる一方、派生IDからはもとのマイナンバー(登録商標)を求めることはできない。したがって、派生IDが漏洩しても、マイナンバー(登録商標)が知られることはない。
一方、組織管理サーバ118は、ID格納部126へ直接アクセス可能なユーザ(第1種ユーザ)のリスト(第2リスト)を保有しており、第2リストに登録されているユーザのみが第1種ユーザとしてID格納部126へのアクセスを許可される。ユーザ認証はデータ処理部124により実行される。
第1リストと第2リストの双方に同一ユーザが登録されることはない。すなわち、第1リストに登録されているユーザ群(第1ユーザ群)と第2リストに登録されるユーザ群(第2ユーザ群)は互いに重複しないように設定されている。
まとめると、特権ユーザはマイナンバー管理サーバ102にのみアクセスできる。第1種ユーザは業務システム103(組織管理サーバ118、知財サーバ130および給与サーバ138)のみにアクセスできる。第2種ユーザは知財サーバ130および/または給与サーバ138にアクセスできるが、組織管理サーバ118やマイナンバー管理サーバ102へのアクセスは禁止される。
図2においては、マイナンバー(登録商標)「4123456*****」からは派生ID「14238」が生成されている。
派生IDを生成したあと、データ処理部106は派生IDと社員番号を対応づけてID格納部116に記録する。派生ID「14238」に対してはA社の社員番号(個人ID)「M7051」が対応づけられている。B社およびC社の社員番号も同じ派生IDに対応づけられている。すなわち、A社の社員番号「M7051」の従業員a1のマイナンバー(登録商標)から生成される派生IDと、B社の社員番号「8750」の従業員b1のマイナンバー(登録商標)から生成される派生IDは偶然一致している。このように、別々のマイナンバー(登録商標)から同一の派生IDが生成される可能性がある。このような一致はめったに起こらないが、二人は別会社に所属していれば会社名で識別できるので問題にはならない。もし、A社の二人の従業員a1,a2の別々のマイナンバー(登録商標)から同一の派生IDが生成されたときには識別性が失われてしまうが、この問題の対策については後述する。
組織管理サーバ118は、従業員を新規登録したとき、マイナンバー(登録商標)と社員番号をマイナンバー管理サーバ102に送信し、マイナンバー管理サーバ102から派生IDを受信する。組織管理サーバ118のデータ処理部124は、もともと送信したマイナンバー(登録商標)と受信した派生IDを対応づけてID格納部126に登録する。図2,図3にも示したように、マイナンバー(登録商標)「4123456*****」、社員番号「M7051」の従業員が新規登録されると、このマイナンバー(登録商標)に対応する派生ID「14284」がマイナンバー管理サーバ102から送信される。そして、ID格納部126においては派生ID「14284」と社員番号「M7051」が対応づけて登録される。
ID格納部126は、派生IDと社員番号のほか、社員の氏名を対応づけて登録してもよい。本実施形態においては、業務システム103の内部においては、社員番号をキーとして情報管理を行い、必要に応じて派生IDを利用する。
マイナンバー管理サーバ102は、行政機関または行政機関から認証を受けた指定業者により運用されることが望ましい。
企業Aでは、従業員が特許出願をしたときやその特許出願が特許査定になったとき、従業員に報奨金が支払われる。知財サーバ130の管理者は、U/I部132を介して社員番号とともに報奨金情報を入力する。データ処理部134は、知財情報格納部136に、社員番号と氏名および報奨金情報が対応づけて登録する。
給与サーバ138は、従業員の基本給を管理する。給与サーバ138の管理者は、U/I部140を介して社員番号とともに給与情報を入力する。データ処理部142は、給与情報格納部146に、社員番号と氏名および給与情報を対応づけて登録する。
給与サーバ138において給与明細書が作られる。このとき、税務処理等を行うためにマイナンバー(登録商標)が必要になる。給与サーバ138は、まず、社員番号を含む個人情報(給与情報)を組織管理サーバ118に送信する。組織管理サーバ118のデータ処理部124は、給与明細情報から給与明細情報150a(帳票データ)を生成する。あるいは、給与サーバ138のデータ処理部142が給与明細情報150aを生成し、通信部144が給与明細情報150aを組織管理サーバ118に送信してもよい。組織管理サーバ118は、社員番号に対応する派生IDを付与した給与明細情報150aをマイナンバー管理サーバ102に送信する。このとき、給与額等の秘密情報152はマスキングされる。図7は、派生ID「14238」に対応する給与明細情報150aである。
マイナンバー管理サーバ102のデータ処理部106は、マイナンバー格納部114を検索し、派生IDからマイナンバー(登録商標)を検出する。そして、給与明細情報150aの派生ID「14238」をマイナンバー(登録商標)「4123456*****」に書き換えて組織管理サーバ118に返送する。組織管理サーバ118は、秘密情報152のマスキングを解除し、給与明細情報150bを給与サーバ138に送信する。このような処理方法により、マイナンバー管理サーバ102に秘密情報152を提示することなく、マイナンバー(登録商標)を付与された正式な給与明細情報150bを作成できる。すなわち、業務システム103においてはマイナンバー(登録商標)を管理しないものの、必要なときだけマイナンバー管理サーバ102にアクセスしてマイナンバー(登録商標)を取得できる。知財報奨金についても同様である。
派生IDを書き換えるのではなく、派生IDに加えてマイナンバー(登録商標)を追記する方式でもよい。
組織管理サーバ118および給与サーバ138においては、派生ID120に対して1以上の個人情報122が対応づけられる。図9の個人情報122は、社員番号と基本給という2つの個人情報を含む。
従業員の新規登録に際し、第1種ユーザは、新入社員のマイナンバー(登録商標)および社員番号を入力し、マイナンバー管理サーバ102はこれを受信する(S10)。変換部108は、マイナンバー(登録商標)から派生IDを生成する(S12)。S12については図11に関連して後に詳述する。変換部108は、マイナンバー格納部114にマイナンバー(登録商標)と派生IDを対応づけて登録する(S14)。通信部110は、派生IDと社員番号を組織管理サーバ118に送信する(S16)。
組織管理サーバ118は、派生IDと社員番号をID格納部126に登録する。
変換部108は、マイナンバー(登録商標)を所定のハッシュ関数によって変換し、派生IDを生成する(S20)。ID格納部116に同一企業にて同一の派生IDが登録されていなければ(S22のN)、S12の処理はそのまま完了する。同一企業にて同一の派生IDが既登録の場合には(S22のY)、ハッシュ関数を変更して(S24)、再度、派生IDを生成する(S20)。具体的には、変換部108はあらかじめ複数のハッシュ関数1〜nを用意しておき、ハッシュ関数1で生成した派生IDが既登録の場合(S22のY)、データ処理部106は別のハッシュ関数2で派生IDを生成する。ハッシュ関数2でも衝突した場合にはハッシュ関数3が採用される。以下、同様である。
ハッシュ関数は、変換前のデータ量に関わらず5桁の数字列として新たな派生IDを生成する。
図12の処理は、従業員登録の完了後に実行されるため、派生IDが取得済みであることが前提である。組織管理サーバ118において、派生IDと新たな社員番号を入力する(S30)。もし、入力された派生IDが未登録の場合には(S32のN)、U/I部121はエラー表示して、処理は終了する(S36)。
給与サーバ138においては、任意の検索条件を入力して、個人情報を検索するできる。検索条件は、「佐藤」「花子」「2008年に基本給400,000円以上」のように、個人情報を対象として設定してもよいし、社員番号を対象として設定してもよい。
関連情報があれば(S56のY)、図14に示す様に佐藤花子の複数の個人情報がまとめて画面表示される(S58)。
本実施形態においては、マイナンバー(登録商標)はマイナンバー管理サーバ102のみに保管されている。マイナンバー管理サーバ102のマイナンバー(登録商標)へのアクセスは特権ユーザに限定される。また、マイナンバー管理サーバ102へのマイナンバー(登録商標)の問い合わせは第1種ユーザに限定される。マイナンバー(登録商標)からは派生IDが生成され、従業員の個人情報は社員番号によって管理され、この社員番号と派生IDが対応づけられる。マイナンバー(登録商標)は、原則として、個人を一生にわたって識別できるIDであるため、派生IDも個人を一生にわたって識別できる。このため、マイナンバー(登録商標)を直接使わなくても、マイナンバー(登録商標)と同等の利便性を享受できる。
第1実施形態においては、マイナンバー(登録商標)と派生IDをマイナンバー管理サーバ102が管理し、業務システム103は派生IDと個人情報を管理している。更に、業務システム103は社員番号と派生IDを1対1対応させている。基本的には、業務システム103においては社員番号で個人情報を管理し、必要に応じて、社員番号から派生IDを求め、派生IDをつかってマイナンバー(登録商標)をマイナンバー管理サーバ102に問い合わせている。
Claims (7)
- 基本ID管理システムと、前記基本ID管理システムと通信ネットワークを介して接続される1以上の業務システムと、を備え、
前記基本ID管理システムは、
行政機関から個人を特定するために付与される基本IDから、非可逆関数により派生IDを生成する第1データ処理部と、
前記基本IDと前記派生IDとを対応付けて保持する基本ID格納部と、
前記派生IDを前記業務システムに送信する第1通信部と、を備え、
前記業務システムは、
前記派生IDと個人情報を対応づけて保持する個人情報格納部と、
前記派生IDを指定されたとき、前記派生IDに対応づけられている個人情報と前記派生IDを含む帳票データを生成する第2データ処理部と、
前記帳票データを前記基本ID管理システムに送信する第2通信部と、を備え、
前記基本ID管理システムの前記第1通信部は、前記帳票データを受信したとき、前記帳票データに含まれる派生IDに対応する基本IDを前記帳票データに付与して前記業務システムに返信することを特徴とする情報管理システム。 - 基本ID管理システムと、前記基本ID管理システムと通信ネットワークを介して接続される1以上の業務システムと、を備え、
前記基本ID管理システムは、
行政機関から個人を特定するために付与される基本IDから、非可逆関数により派生IDを生成する第1データ処理部と、
前記基本IDと前記派生IDとを対応付けて保持する基本ID格納部と、
前記派生IDを前記業務システムに送信する第1通信部と、を備え、
前記業務システムは、
前記派生IDと、前記基本IDとは異なる個人を特定するための個人IDを対応づけて保持する個人ID格納部と、
前記個人IDと個人情報を対応づけて保持する個人情報格納部と、
前記個人IDを指定されたとき、前記個人IDに対応づけられている派生IDおよび個人情報を検出し、前記個人情報と前記派生IDを含む帳票データを生成する第2データ処理部と、
前記帳票データを前記基本ID管理システムに送信する第2通信部と、を備え、
前記基本ID管理システムの前記第1通信部は、前記帳票データを受信したとき、前記帳票データに含まれる派生IDに対応する基本IDを前記帳票データに付与して前記業務システムに返信することを特徴とする情報管理システム。 - 前記業務システムによりアクセス許可設定される第1ユーザ群と、前記基本ID管理システムによりアクセス許可設定される第2ユーザ群とは、互いに重複しないように設定されることを特徴とする請求項1または2に記載の情報管理システム。
- 前記非可逆関数は、ハッシュ関数であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の情報管理システム。
- 前記第1データ処理部は、前記基本IDから第1の非可逆関数により生成される派生IDが前記基本ID格納部に既に登録されているときには、前記第1の非可逆関数とは異なる第2の非可逆関数により派生IDを生成することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の情報管理システム。
- 複数の企業がそれぞれ運営する複数の業務システムと通信ネットワークを介して接続され、
行政機関から個人を特定するために付与される基本IDから、非可逆関数により派生IDを生成する第1データ処理部と、
前記基本IDと前記派生IDとを対応付けて保持する基本ID格納部と、
前記派生IDを前記業務システムに送信する第1通信部と、を備え、
前記第1通信部は、前記業務システムから派生IDを含む帳票データを受信したとき、前記派生IDに対応する基本IDを前記帳票データに付与して前記業務システムに返信することを特徴とする基本ID管理システム。 - 行政機関から個人を特定するために付与される基本IDを管理する基本ID管理システムと通信ネットワークを介して接続され、
前記基本ID管理システムが前記基本IDから非可逆関数により生成する派生IDと、前記基本IDとは異なる個人を特定するための個人IDを対応づけて保持する個人ID格納部と、
前記個人IDと個人情報を対応づけて保持する個人情報格納部と、
前記個人IDを指定されたとき、前記個人IDに対応づけられている派生IDおよび個人情報を検出し、前記個人情報と前記派生IDを含む帳票データを生成する第2データ処理部と、
前記帳票データを前記基本ID管理システムに送信する第2通信部と、を備え、
前記第2通信部は、前記基本ID管理システムから、前記派生IDに対応する基本IDを付与された帳票データを受信することを特徴とする業務システム。
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