JP2017026841A - Support assembly and keyboard device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、鍵盤装置に用いるサポートアセンブリに関する。 The present invention relates to a support assembly used in a keyboard device.
従来のグランドピアノやアップライトピアノなどのアコースティックピアノは、多くの部品によって構成されている。また、これらの部品の組み立ては非常に複雑であるため、組み立て作業にかかる時間が長くなってしまう。特に、各鍵に対応して設けられるアクション機構は、多くの部品が必要であり、その組み立て作業も非常に複雑である。 Conventional acoustic pianos such as grand pianos and upright pianos are composed of many parts. Moreover, since the assembly of these parts is very complicated, it takes a long time to assemble. In particular, the action mechanism provided corresponding to each key requires many parts, and its assembling work is very complicated.
例えば、特許文献1に示すアクション機構は、複数の部品が互いに作用して、押鍵および離鍵による鍵の動作がハンマに伝達される。特に、アクション機構の一部を構成するサポートアセンブリは、様々な部品が組み合わされて動作する。サポートアセンブリは押鍵に応じてハンマによる打弦を実現する機構だけでなく、打弦直前に鍵の動作によりハンマへ伝達される力を解放させるためのエスケープメント機構を有している。この機構は、アコースティックピアノの基本的な動作を実現するための重要な機構である。特に、グランドピアノでは、一般的に、レペティションレバーとジャックとを組み合わせたダブルエスケープメント機構が採用されている。
For example, in the action mechanism shown in
アクション機構の動作は、鍵を通して演奏者の指に感覚(以下、タッチ感という)を与える。特に、サポートアセンブリの構成は、タッチ感に重要な影響を与えている。例えば、エスケープメント機構の動作によるタッチ感は、レットオフといわれる。 The action mechanism provides a sense (hereinafter referred to as touch feeling) to the performer's finger through the key. In particular, the structure of the support assembly has an important influence on the touch feeling. For example, the touch feeling due to the operation of the escapement mechanism is called let-off.
サポートアセンブリを構成する各部品の数が多いため、製造期間が長期化し、製造コストが上昇してしまう。そのため、製造コストを低減しようとして、単純に、部品数を減らしたり、構造を簡略化したりすることが望まれている。しかしながら、サポートアセンブリの構成を変更すると、鍵の操作時のタッチ感が大きく変化してしまう。そのため、アコースティックピアノの製造費用を抑えることは困難である。 Since the number of parts constituting the support assembly is large, the manufacturing period is prolonged and the manufacturing cost is increased. Therefore, in order to reduce the manufacturing cost, it is desired to simply reduce the number of parts or simplify the structure. However, when the configuration of the support assembly is changed, the touch feeling when operating the key is greatly changed. Therefore, it is difficult to reduce the manufacturing cost of an acoustic piano.
本発明の目的の一つは、アコースティックピアノの鍵盤装置と比較して、鍵の操作時のタッチ感の変化を抑えつつ、サポートアセンブリの製造コストを低減することにある。 One of the objects of the present invention is to reduce the manufacturing cost of a support assembly while suppressing a change in touch feeling when operating a key, as compared with a keyboard device of an acoustic piano.
本発明の一実施形態によると、サポートと、前記サポートに回動可能に接続するジャックと、前記サポートと前記ジャックとが接触する突出した接触部と、を備え、前記接触部は前記ジャックの回動に応じて、前記ジャック又は前記サポートに接触することを特徴とするサポートアセンブリが提供される。 According to an embodiment of the present invention, a support, a jack that is pivotally connected to the support, and a projecting contact portion that contacts the support and the jack are provided, and the contact portion rotates the jack. A support assembly is provided that contacts the jack or the support in response to movement.
前記サポートは、前記ジャックと接続し、前記ジャックを支持するジャック支持部を備え、前記接触部は、前記ジャック支持部、又は前記ジャックの前記ジャック支持部近傍の位置に配置されてもよい。 The support may include a jack support portion that is connected to the jack and supports the jack, and the contact portion may be disposed in the jack support portion or a position in the vicinity of the jack support portion of the jack.
前記サポートは、前記ジャック支持部に対して前記サポートの回動中心とは反対側に前記サポートから延設した延設部を備え、前記接触部は、前記延設部、又は前記延設部に当接する前記ジャックに配置されてもよい。 The support includes an extending portion extending from the support on a side opposite to the support rotation center with respect to the jack support portion, and the contact portion is provided on the extending portion or the extending portion. You may arrange | position to the said jack which contact | abuts.
前記サポートは、前記サポートから延設した機能部を備え、前記接触部は、前記ジャック又は前記機能部に配置されてもよい。 The support may include a functional part extending from the support, and the contact part may be disposed on the jack or the functional part.
前記接触部は、前記機能部に配置されてもよい。 The contact portion may be disposed on the functional portion.
前記接触部はR形状を有してもよい。 The contact portion may have an R shape.
また、本発明の一実施形態によると、いずれかに記載の複数のサポートアセンブリと、前記サポートアセンブリの各々に対応して配置され、前記サポートを回動させるための鍵と、前記鍵の押下に応じて発音する発音機構と、を備える鍵盤装置が提供される。 Further, according to an embodiment of the present invention, the plurality of support assemblies according to any one of the above, a key disposed corresponding to each of the support assemblies, for rotating the support, and for pressing the key There is provided a keyboard device including a sound generation mechanism that generates sound in response.
本発明の一実施形態によれば、アコースティックピアノの鍵盤装置と比較して、鍵の操作時のタッチ感の変化を抑えつつ、サポートアセンブリの製造コストを低減することができる。 According to the embodiment of the present invention, it is possible to reduce the manufacturing cost of the support assembly while suppressing a change in touch feeling during key operation, as compared with an acoustic piano keyboard device.
以下、本発明の一実施形態におけるサポートアセンブリを含む鍵盤装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下に示す実施形態は本発明の実施形態の一例であって、本発明はこれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。なお、本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号(数字の後にA、B等を付しただけの符号)を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、図面の寸法比率(各構成間の比率、縦横高さ方向の比率等)は説明の都合上実際の比率とは異なったり、構成の一部が図面から省略されたりする場合がある。 Hereinafter, a keyboard device including a support assembly according to an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. The following embodiments are examples of embodiments of the present invention, and the present invention should not be construed as being limited to these embodiments. Note that in the drawings referred to in the present embodiment, the same portion or a portion having a similar function is denoted by the same reference symbol or a similar reference symbol (a reference symbol simply including A, B, etc. after a number) and repeated. The description of may be omitted. In addition, the dimensional ratios of the drawings (the ratios between the components, the ratios in the vertical and horizontal height directions, etc.) may be different from the actual ratios for convenience of explanation, or some of the configurations may be omitted from the drawings.
<第1実施形態>
[鍵盤装置1の構成]
本発明の第1実施形態における鍵盤装置1は、本発明に係るサポートアセンブリの一例を電子ピアノに適用した例である。この電子ピアノは、鍵の操作時にグランドピアノに近いタッチ感を得るために、グランドピアノが備えているサポートアセンブリに近い構成を備えている。図1を用いて、本発明の第1実施形態に係る鍵盤装置1の概要を説明する。
<First Embodiment>
[Configuration of keyboard device 1]
The
図1は、本発明の一実施形態に係る鍵盤装置の機械構成を示す側面図である。図1に示すように、本発明の一実施形態に係る鍵盤装置1は、複数の鍵110(この例では88鍵)および鍵110の各々に対応したアクション機構を備える。アクション機構は、サポートアセンブリ20、ハンマシャンク310、ハンマ320およびハンマストッパ410を備える。なお、図1では、鍵110が白鍵である場合を示しているが、黒鍵であっても同様である。また、以下の説明において、演奏者手前側、演奏者奥側、上方、下方、側方等の向きを表す用語は、鍵盤装置を演奏者側から見た場合の向きとして定義される。例えば、図1の例では、サポートアセンブリ20は、ハンマ320から見て演奏者手前側に配置され、鍵110から見て上方に配置されている。側方は、鍵110が配列される方向に対応する。
FIG. 1 is a side view showing a mechanical configuration of a keyboard apparatus according to an embodiment of the present invention. As shown in FIG. 1, the
鍵110は、バランスレール910によって回動可能に支持されている。鍵110は、図1に示すレスト位置からエンド位置までの範囲で回動する。ここで、「レスト位置」とは押下されていない状態の鍵位置であり、「エンド位置」とは鍵を押下しきった状態の鍵位置をいう。鍵110は、キャプスタンスクリュー120を備えている。サポートアセンブリ20は、サポートフレンジ290に回動可能に接続され、キャプスタンスクリュー120上に載置されている。サポートフレンジ290は、サポートレール920に固定されている。サポートアセンブリ20の詳細の構成は後述する。なお、サポートフレンジ290およびサポートレール920は、サポートアセンブリ20の回動の基準となるフレームの一例である。フレームは、サポートフレンジ290およびサポートレール920のように複数の部材で形成されていてもよいし、一つ部材で形成されていてもよい。フレームは、サポートレール920のように鍵110の配列方向に長手を有するレール状の部材であってもよいし、サポートフレンジ290のように鍵110毎に独立した部材であってもよい。
The
ハンマシャンク310は、シャンクフレンジ390に回動可能に接続されている。ハンマシャンク310は、ハンマローラ315を備えている。ハンマシャンク310は、ハンマローラ315を介して、サポートアセンブリ20上に載置されている。シャンクフレンジ390は、シャンクレール930に固定されている。ハンマ320は、ハンマシャンク310の端部に固定されている。レギュレーティングボタン360は、シャンクレール930に固定されている。ハンマストッパ410は、ハンマストッパレール940に固定されて、ハンマシャンク310の回動を規制する位置に配置されている。
The
センサ510は、ハンマシャンク310の位置および移動速度(特にハンマシャンク310がハンマストッパ410に衝突する直前の速度)を測定するためのセンサである。センサ510は、センサレール950に固定されている。この例では、センサ510はフォトインタラプタである。ハンマシャンク310に固定された遮蔽板520がフォトインタラプタの光軸を遮蔽する量に応じて、センサ510からの出力値が変化する。この出力値に基づいて、ハンマシャンク310の位置および移動速度を測定することができる。なお、センサ510に代えて、またはセンサ510と共に、鍵110の操作状態を測定するためのセンサが設けられてもよい。
The
上述したサポートレール920、シャンクレール930、ハンマストッパレール940およびセンサレール950は、ブラケット900に支持されている。
The
[サポートアセンブリ20の構成]
図2は、本発明の第1実施形態におけるサポートアセンブリの構成を示す側面図である。図3は、本発明の第1実施形態におけるサポートアセンブリの構成を示す斜視図である。図4は、本発明の第1実施形態におけるサポートアセンブリを分解した一部の構成を示す側面図である。各構成要素の特徴がわかりやすくなるように、図4(a)はサポートアセンブリ20からジャック250およびねじりコイルスプリング280を除外した図であり、図4(b)はジャック250のみを示した図である。
[Configuration of Support Assembly 20]
FIG. 2 is a side view showing the configuration of the support assembly in the first embodiment of the present invention. FIG. 3 is a perspective view showing the configuration of the support assembly in the first embodiment of the present invention. FIG. 4 is a side view showing a partial structure of the disassembled support assembly according to the first embodiment of the present invention. 4A is a view in which the
サポートアセンブリ20は、サポート210、レペティションレバー240、ジャック250、ねじりコイルスプリング280を備える。サポート210とレペティションレバー240とは、可撓部220を介して結合している。可撓部220によって、レペティションレバー240は、サポート210に対して回動可能に支持されている。サポートアセンブリ20のうち、ねじりコイルスプリング280および他の部材と衝突する部分に設けられた緩衝材等(弾性体等)以外は、射出成形などによって製造された樹脂製の構造体である。この例では、サポート210およびレペティションレバー240は一体形成されている。なお、サポート210およびレペティションレバー240を個別の部品として形成し、それらを接着または接合させてもよい。
The
サポート210は、一端側に貫通孔2109が形成され、他端側にジャック支持部2105が形成されている。サポート210は、貫通孔2109とジャック支持部2105との間において、下方に突出するサポートヒール212および上方に突出するスプリング支持部218を備える。貫通孔2109は、サポートフレンジ290に支持される軸が通される。これによって、サポート210は、サポートフレンジ290およびサポートレール920に対して回動可能に配置される。したがって、貫通孔2109は、サポート210の回動中心となる。
The
サポートヒール212は、その下面において、上述したキャプスタンスクリュー120と接触する。スプリング支持部218は、ねじりコイルスプリング280を支持する。ジャック支持部2105は、ジャック250を回動可能に支持する。そのため、ジャック支持部2105はジャック250の回動中心となる。
The
貫通孔2109(サポート210の回動中心)とジャック支持部2105(ジャック250の回動中心)との間には、サポートヒール212よりジャック支持部2105側において空間SPが形成される。説明の便宜上、サポート210を、貫通孔2109側から第1本体部2101、屈曲部2102、第2本体部2103の各領域に区分する。この場合、第1本体部2101と第2本体部2103とを結合する屈曲部2102によって、第2本体部2103は第1本体部2101よりも鍵110に近い側(下方)に配置される。ジャック支持部2105が第2本体部2103から上方に突出する。この区分によれば、上記の空間SPは、第2本体部2103の上方において、屈曲部2102とジャック支持部2105と挟まれた領域に対応する。また、サポート210の端部(第2本体部2103側の端部)には、ストッパ216が結合している。サポートヒール212は、屈曲部2102の下方に配置されている。このとき、鍵110から第2本体部2103までの距離は、鍵110からサポートヒール212までの距離(即ちキャプスタンスクリュー120の長さ)よりも長いことが望ましい。このようにすると、演奏者側からキャプスタンスクリュー120の調整がしやすくなる。
A space SP is formed on the
レペティションレバー240には、スプリング接触部242、および延設部244が結合されている。スプリング接触部242および延設部244はレペティションレバー240からサポート210側へ延びている。スプリング接触部242は、ねじりコイルスプリング280の第1アーム2802と接触する。レペティションレバー240および延設部244は、ジャック250の両側面の側から挟み込む2枚の板状の部材を含む。この例では、この2枚の板状の部材によって挟まれた空間の少なくとも一部において、延設部244とジャック250とが摺接している。
A
延設部244は、内側部2441、外側部2442、結合部2443およびストッパ接触部2444を含む。内側部2441は、レペティションレバー240においてジャック大2502よりも演奏者奥側(可撓部220側)に結合されている。内側部2441とレペティションレバー240とが結合されている部分にはリブ246が設けられている。内側部2441は、ジャック大2502を挟み込んで交差し、ジャック大2502よりも演奏者手前側(可撓部220とは反対側)まで延在している。つまり、延設部244はジャック250と交差している、ということもできる。内側部2441は、ジャック大2502を挟み込む部分において、ジャック大2502側に突出する線形状の凸部P1を備える。
The extending
外側部2442は、レペティションレバー240においてジャック250(ジャック大2502)よりも演奏者手前側(可撓部220とは反対側)に結合されている。内側部2441と外側部2442とは、結合部2443において結合されている。結合部2443は、ジャック小2504を挟み込んでいる。ストッパ接触部2444は、結合部2443に結合し、ストッパ216に対してストッパ216の下方から接触する。これによれば、ストッパ216はレペティションレバー240とサポート210とが拡がる方向(上方)へのレペティションレバー240の回動範囲を規制する。
The
ジャック250は、ジャック大2502、ジャック小2504および接触部2507を備える。ジャック250は、サポート210に対して回動可能に配置されている。ジャック大2502とジャック小2504との間において、ジャック支持部2105に回動可能に支持されるためのサポート接続部2505が形成されている。サポート接続部2505は、ジャック支持部2105の一部を囲む形状であり、ジャック250の回動範囲を規制する。また、サポート接続部2505の形状とその素材の弾性変形により、ジャック250は、ジャック支持部2105の上方から嵌めることができる。接触部2507は、ジャック支持部2105のサポート接続部2505の近傍でジャック小2504からジャック支持部2105に向かって突出し、ジャック250と共に回動する。ジャック大2502は、下方側面にスプリング接触部2562を備える。スプリング接触部2562は、ねじりコイルスプリング280の第2アーム2804と接触する。ここで、接触部2562が、ジャック250のジャック支持部2105近傍の位置に配置されるとは、ジャック支持部2105に接続したジャック250が回動することにより、ジャック小2504がジャック支持部2105、特にサポート接続部2505に接触可能な範囲をいう。
The
ジャック大2502は、両側面から突出する線形状の凸部P2を備える。凸部P2は、上述した内側部2441の凸部P1と摺接する。ジャック小2504は、両側面から突出する円形状の凸部P3を備える。凸部P3は、上述した結合部2443の内面と摺接する。ジャック250の側面のうち、サポート接続部2505は、その周囲に円形状の凸部P4、P5を備える。この例では、凸部P4、P5は、両側面のうち第1部材2112側に存在し、第2部材2114側には存在していない。凸部P4、P5は、ジャック支持部2105の周囲に配置されたガイド部211の第1部材2112と摺接する。
The
このように凸部P1、P2、P3を介してジャック250と延設部244とが摺接することで、接触面積を減らしている。また、ジャック250の側面に配置された凸部P4、P5を介して、ジャック250とガイド部211(第1部材2112)とが摺接することで、接触面積を減らしている。一方、ジャック250(サポート接続部2505の周囲)と第2部材2114とは、直接接触して摺接する。この例では第2部材2114が、凸部P4、P5と同等の大きさであるため、凸部を設けなくてもジャック250(サポート接続部2505の周囲)と第2部材2114との接触面積を少なくしておくことができる。なお、複数の凸部P2によって溝部を形成することにより、グリス溜りを形成してもよい。また、ジャック大2502の側面形状において、凸部または溝部を有するようにしてもよい。
As described above, the
ねじりコイルスプリング280は、スプリング支持部218を支点とし、第1アーム2802がスプリング接触部242と接触し、第2アーム2804がスプリング接触部2562と接触する。第1アーム2802は、レペティションレバー240の演奏者側を上方(サポート210から離れる方向)に移動するように、スプリング接触部242を介してレペティションレバー240に回動力を付与する弾性体として機能する。第2アーム2804は、ジャック大2502が下方(サポート210側)に移動するように、スプリング接触部2562を介してジャック250に回動力を付与する弾性体として機能する。
The
[接触部2507の構成]
図5は、本発明の第1実施形態におけるサポートアセンブリの接触部の近傍を拡大した図である。図5では、ジャック250以外の構成については、破線で示している。サポート210に回動可能に接続するジャック250には、サポート210に接触する突出した接触部2507を備える。接触部2507は、ジャック支持部2105のサポート接続部2505の近傍でジャック小2504からジャック支持部2105に向かって突出する。本発明においては、接触部2507が、ジャック支持部2105に接続するジャック250が回動し過ぎるのを防止することができる。また、接触部2507がジャック支持部2105の近傍に配置されるため、接触部2507に軟質材を配置しなくても、サポート接続部2505との接触時に雑音を低減することができる。
[Configuration of Contact Portion 2507]
FIG. 5 is an enlarged view of the vicinity of the contact portion of the support assembly according to the first embodiment of the present invention. In FIG. 5, components other than the
鍵110がレスト位置にあるときのジャック250の位置(以下、初期位置という場合がある)は、図5(a)に示すとおりである。上述したように、ジャック250は、ジャック支持部2105に対して回動可能に接続され、第2アーム2804によって方向AS1とは反対の方向に回動するように力が付与されている。
The position of the
押鍵時には、レギュレーティングボタン360によってジャック小2504が押し下げられ、ジャック250は、方向AS1への回動力を受けることになる(図6参照)。図5(b)に示すように、接触部2507とジャック支持部2105とが接触する。その結果、ジャック250は、方向AS1への回動ができなくなる。すなわち、ジャック250の回動範囲の一方側は、接触部2507とサポート210(第2本体部2103)との接触位置によって規定される。
When the key is depressed, the
本発明の一実施形態において、接触部2507はR形状を有することが好ましい。接触部2507がR形状を有することにより、ジャック支持部2105と点接触又は線接触するため接触面積が小さくなり、接触部2507とジャック支持部2105との接触時の雑音をより低減することができる。
In one embodiment of the present invention, the
従来のサポートアセンブリにおいては、ジャックをレペティションレバーとの接触時の衝撃の吸収と、雑音の低減のために、レペティションレバーのジャックとの接触部にフェルトを貼付する必要があった。しかし、フェルトの貼付位置がレペティションレバーの開口部内面であるため、貼付作業が煩雑となる。また、フェルトは経年劣化等により交換を要する部材であるが、フェルトの貼付位置の問題から、交換作業が煩雑となっていた。一方、本発明においては、突出した接触部2507をジャック250と一体に設けるため、従来のようなレペティションレバーへのフェルトの貼付作業を伴わない。
In the conventional support assembly, it is necessary to attach a felt to the contact portion of the repetition lever with the jack in order to absorb an impact when the jack contacts the repetition lever and to reduce noise. However, since the felt sticking position is on the inner surface of the opening of the repetition lever, the sticking work becomes complicated. In addition, felt is a member that needs to be replaced due to deterioration over time, but the replacement work has been complicated due to the problem of felt sticking position. On the other hand, in the present invention, since the protruding
[サポートアセンブリ20の動作]
続いて、鍵110がレスト位置にある状態(図1)からエンド位置に押下された場合において、サポートアセンブリ20の動きを説明する。
[Operation of Support Assembly 20]
Next, the movement of the
図6は、本発明の第1実施形態におけるサポートアセンブリの動きを説明するための側面図である。鍵110がエンド位置まで押下されると、キャプスタンスクリュー120がサポートヒール212を押し上げて、貫通孔2109の軸を回動中心としてサポート210を回動させる。サポート210が回動して上方に移動すると、ジャック大2502がハンマローラ315を押し上げて、ハンマシャンク310がハンマストッパ410に衝突する。なお、一般的なグランドピアノである場合には、この衝突は、ハンマによる打弦に相当する。
FIG. 6 is a side view for explaining the movement of the support assembly in the first embodiment of the present invention. When the key 110 is pushed down to the end position, the
この衝突の直前に、レギュレーティングボタン360によってジャック小2504の上方への移動が規制されつつ、さらにサポート210(ジャック支持部2105)が上昇する。そのため、ジャック大2502は、ハンマローラ315から外れるように回動する。また、レギュレーティングボタン360によって、結合部2443の上方への移動も規制される。このとき、ジャック小2504が回動し、ジャック支持部2105のサポート210との接続部近傍に接触する。本発明においては、サポート接続部2505の近傍でジャック小2504からジャック支持部2105に向かって突出する接触部2507が、ジャック支持部2105と接触することにより、接触時の衝撃の吸収と、雑音の低減を実現することができる。なお、この例では、レギュレーティングボタン360は、一般的なグランドピアノのアクション機構におけるレペティションレギュレーティングスクリューの機能も有している。
Immediately before the collision, the
これにより、レペティションレバー240は、上方への移動が規制されてサポート210に近づくように回動する。これらの動作によって、ダブルエスケープメント機構が実現される。図6は、この状態を示す図である。なお、鍵110をレスト位置に戻していくと、レペティションレバー240によってハンマローラ315が支えられ、ハンマローラ315の下方にジャック大2502が戻る。ジャック大2502がハンマローラ315の下方に戻るための回動力は、第2アーム2804によって与えられる。
Thereby, the
このように、一般的なグランドピアノに用いられるサポートアセンブリに比べて容易な構成において、ダブルエスケープメントが実現されるため、タッチ感への影響を抑えつつ製造コストを削減することができる。 As described above, since the double escapement is realized in an easier configuration than a support assembly used in a general grand piano, the manufacturing cost can be reduced while suppressing the influence on the touch feeling.
[鍵盤装置1の発音機構]
鍵盤装置1は、上述したように電子ピアノへの適用例であって、鍵110の操作をセンサ510によって測定し、測定結果に応じた音を出力する。
[Sound generation mechanism of keyboard device 1]
The
図7は、本発明の第1実施形態における鍵盤装置の発音機構の構成を示すブロック図である。鍵盤装置1の発音機構50は、センサ510(88の鍵110に対応したセンサ510−1、510−2、・・・510−88)、信号変換部550、音源部560および出力部570を備える。信号変換部550は、センサ510から出力された電気信号を取得し、各鍵110における操作状態に応じた操作信号を生成して出力する。この例では、操作信号はMIDI形式の信号である。そのため、押鍵操作によってハンマシャンク310がハンマストッパ410に衝突したタイミングに対応して、信号変換部550はノートオンを出力する。このとき、88個の鍵110のいずれが操作されたかを示すキーナンバ、および衝突する直前の速度に対応するベロシティについてもノートオンに対応付けて出力される。一方、離鍵操作がされると、グランドピアノであればダンパによって弦の振動が止められるタイミングに対応して、信号変換部550はキーナンバとノートオフとを対応付けて出力する。信号変換部550には、ペダル等の他の操作に応じた信号が入力され、操作信号に反映されてもよい。音源部560は、信号変換部550から出力された操作信号に基づいて、音信号を生成する。出力部570は、音源部560によって生成された音信号を出力するスピーカまたは端子である。
FIG. 7 is a block diagram showing the configuration of the sound generation mechanism of the keyboard device according to the first embodiment of the present invention. The
<第2実施形態>
第1実施形態では、ジャック250から突出した接触部2507がサポート210のジャック支持部2105と接触する例を示した。第2実施形態では、サポート210Aのジャック支持部2105から突出した接触部2107がジャック250Aと接触する例について説明する。
Second Embodiment
In the first embodiment, an example in which the
図8は、本発明の第2実施形態におけるサポートアセンブリ20Aの構成を示す側面図である。図8(a)は、鍵110がレスト位置にあるときのサポートアセンブリ20Aを側面からみた図であり、ジャック支持部2105の近傍を拡大した図である。図8(b)は、押鍵時のサポートアセンブリ20Aを側面からみた、ジャック支持部2105の近傍を拡大した図である。ジャック250Aが回動可能に接続するサポート210Aには、ジャック250Aに接触する突出した接触部2107を備える。接触部2107は、ジャック支持部2105、特にサポート接続部2505の近傍でジャック支持部2105からジャック小2504に向かって突出する。ここで、ジャック支持部2105の近傍とは、ジャック支持部2105に接続したジャック250Aが回動することにより、ジャック小2504がジャック支持部2105に接触可能なジャック支持部2105の範囲をいう。本発明においては、接触部2107が、ジャック支持部2105に接続するジャック250Aが回動し過ぎるのを防止することができる。また、接触部2107がジャック小2504の近傍のジャック支持部2105に配置されるため、接触部2107に軟質材を配置しなくても、ジャック小2504との接触時に雑音を低減することができる。
FIG. 8 is a side view showing the configuration of the
押鍵時には、図8(b)に示すように、接触部2507とジャック小2504とが接触する。その結果、ジャック250Aは、方向AS1への回動ができなくなる。すなわち、ジャック250Aの回動範囲の一方側は、接触部2107とジャック小2504との接触位置によって規定される。本発明の一実施形態において、接触部2107はR形状を有することが好ましい。接触部2107がR形状を有することにより、ジャック小2504と点接触又は線接触するため接触面積が小さくなり、接触部2107とジャック小2504との接触時の雑音をより低減することができる。
When the key is depressed, as shown in FIG. 8B, the
<第3実施形態>
第1実施形態では、ジャック250から突出した接触部2507がサポート210のジャック支持部2105と接触する例を示した。第3実施形態では、ジャック250Bから突出した接触部2507がサポート210Bから延設した延設部2106と接触する例について説明する。
<Third Embodiment>
In the first embodiment, an example in which the
図9は、本発明の第3実施形態におけるサポートアセンブリ20Bの構成を示す側面図である。図9(a)は、鍵110がレスト位置にあるときのサポートアセンブリ20Bを側面からみた図であり、ジャック支持部2105の近傍を拡大した図である。図9(b)は、押鍵時のサポートアセンブリ20Bを側面からみた、ジャック支持部2105の近傍を拡大した図である。ジャック250Bが回動可能に接続するサポート210Bは、ジャック支持部2105に対してサポート210Bの回動中心とは反対側にサポート210Bから延設した延設部2106を備える。サポート210Bに回動可能に接続するジャック250Bには、延設部2106に接触する突出した接触部2508を備える。
FIG. 9 is a side view showing the configuration of the
接触部2108は、ジャック小2504からジャック支持部2105の近傍の延設部2106に向かって突出する。ここで、ジャック支持部2105の近傍の延設部2106とは、ジャック支持部2105に接続したジャック250Bが回動することにより、ジャック小2504がジャック支持部2105に接続する延設部2106に接触可能な延設部2106の範囲をいう。本発明においては、接触部2508が、ジャック支持部2105に接続するジャック250Bが回動し過ぎるのを防止することができる。また、接触部2508が延設部2106の近傍に配置されるため、接触部2508に軟質材を配置しなくても、延設部2106との接触時に雑音を低減することができる。
The contact portion 2108 protrudes from the
押鍵時には、図9(b)に示すように、接触部2508と延設部2106とが接触する。その結果、ジャック250Bは、方向AS1への回動ができなくなる。すなわち、ジャック250Bの回動範囲の一方側は、接触部2508と延設部2106との接触位置によって規定される。本発明の一実施形態において、接触部2508はR形状を有することが好ましい。接触部2508がR形状を有することにより、延設部2106と点接触又は線接触するため接触面積が小さくなり、接触部2508と延設部2106との接触時の雑音をより低減することができる。
When the key is pressed, as shown in FIG. 9B, the
<第4実施形態>
第3実施形態では、ジャック250Bから突出した接触部2507がサポート210Bから延設した延設部2106と接触する例を示した。第4実施形態では、サポート210Cから延設した延設部2106から突出した接触部2167がジャック250Cと接触する例について説明する。
<Fourth embodiment>
In 3rd Embodiment, the
図10は、本発明の第4実施形態におけるサポートアセンブリ20Cの構成を示す側面図である。図10(a)は、鍵110がレスト位置にあるときのサポートアセンブリ20Cを側面からみた図であり、ジャック支持部2105の近傍を拡大した図である。図10(b)は、押鍵時のサポートアセンブリ20Cを側面からみた、ジャック支持部2105の近傍を拡大した図である。ジャック250Cが回動可能に接続するサポート210Cは、ジャック支持部2105に対してサポート210Cの回動中心とは反対側にサポート210Cから延設した延設部2106を備える。ジャック250Cが回動可能に接続するサポート210Cには、ジャック250Cに接触する突出した接触部2167を備える。
FIG. 10 is a side view showing the configuration of the
接触部2167は、ジャック支持部2105の近傍の延設部2106からジャック小2504に向かって突出する。ここで、ジャック支持部2105の近傍の延設部2106とは、ジャック支持部2105に接続したジャック250Cが回動することにより、ジャック小2504がジャック支持部2105接続する延設部2106に接触可能な延設部2106の範囲をいう。本発明においては、接触部2167が、ジャック支持部2105に接続するジャック250Cが回動し過ぎるのを防止することができる。また、接触部2167がジャック250Cの近傍に配置されるため、接触部2508に軟質材を配置しなくても、ジャック小2504との接触時に雑音を低減することができる。
The
押鍵時には、図10(b)に示すように、接触部2167とジャック小2504とが接触する。その結果、ジャック250Cは、方向AS1への回動ができなくなる。すなわち、ジャック250Cの回動範囲の一方側は、接触部2167とジャック小2504との接触位置によって規定される。本発明の一実施形態において、接触部2167はR形状を有することが好ましい。接触部2167がR形状を有することにより、ジャック小2504と点接触又は線接触するため接触面積が小さくなり、接触部2167とジャック小2504との接触時の雑音をより低減することができる。
When the key is depressed, as shown in FIG. 10B, the
<第5実施形態>
第5実施形態では、サポートアセンブリ20に替えて、サポートアセンブリ60を用いる例について説明する。図11は、本発明の一実施形態に係るサポートアセンブリ60の構成を示す側面図である。サポートアセンブリ60は、サポート610、レペティションレバー640、ジャック650、機能部660、およびコイルスプリング682および684を備える。サポートアセンブリ60のうち、コイルスプリング682、684および他の部材と衝突する部分に設けられた緩衝材等(不織布、弾性体等)以外は、射出成形などによって製造された樹脂製の構造体である。
<Fifth Embodiment>
In the fifth embodiment, an example in which the
サポート610は、サポートレールに対して回動可能に支持されている。レペティションレバー640は、サポート610に回動可能に支持されている。ジャック650は、サポート610に回動可能に配置されている。また、ジャック650は、ジャック大6502およびジャック小6504を有しており、ジャック大6502はレペティションレバー640に設けられたスリット642を貫通可能に配置され、ジャック小6504はサポート610から演奏者の手前側に延びている。機能部660は、サポート610のレペティションレバー640側に配置されている。
The
また、サポート610は、サポートヒール612、フレーム固定部632、可撓部634、および台座638を有する。フレーム固定部632は、サポート610をサポートレールに固定する。可撓部634は、各々のサポートアセンブリ60のサポート610とフレーム固定部632との間に設けられ、可撓性(弾性)を有している。また、可撓部634はサポート610およびフレーム固定部632と一体形成されており、サポートアセンブリ60の回動方向または可撓部634の板厚方向において、少なくともサポート610よりも板厚が薄い。なお、図11では、サポート610、フレーム固定部632、および可撓部634が一体形成された構造を例示したが、この構造に限定されない。例えば、可撓部634が固定具、接着剤、または溶接等によってサポート610およびフレーム固定部632の両方または一方に固定されていてもよい。ここで、可撓部634はサポートアセンブリ60の回動中心となる。
The
台座638は、サポート610のレペティションレバー640側に接続され、台座638の上面(レペティションレバー640側)には、台座638およびレペティションレバー640に作用するコイルスプリング682が設けられている。コイルスプリング682は台座638およびレペティションレバー640が互いに離れる方向に台座638およびレペティションレバー640に作用し、レペティションレバー640に回動力を付与する弾性体として機能する圧縮スプリングである。
The
レペティションレバー640は、可撓部620、スリット642、延設部644、およびサポート固定部648を有する。
The
可撓部620はレペティションレバー640のサポート610側に延びておりサポート固定部648に結合されている。つまり、可撓部620は、レペティションレバー640とサポート固定部648との間に設けられている。可撓部620はサポート固定部648及びレペティションレバー640と一体形成されているが、可撓部620の板厚がレペティションレバー640の板厚よりも薄いため、可撓部620は可撓性(弾性)を有している。したがって、レペティションレバー640は可撓部620を中心として回動する。
The flexible portion 620 extends to the
スリット642は、レペティションレバー640の回動中心である可撓部620から演奏者の手前側の一部において、ジャック大6502が貫通可能な位置に設けられている。延設部644は、レペティションレバー640の回動中心である可撓部620からジャック650側において、レペティションレバー640のサポート610側に結合されている。また、延設部644はスリット6442および6444を有している。サポート固定部648は固定具674によってサポート610に固定されている。
The slit 642 is provided at a position where the
なお、図11ではレペティションレバー640、可撓部620、およびサポート固定部648が一体形成された構造を例示したが、この構造に限定されない。例えば、可撓部620が固定具、接着剤、または溶接等によってレペティションレバー640およびサポート固定部648の両方または一方に固定されていてもよい。
11 illustrates the structure in which the
ジャック650は、ジャック大6502とジャック小6504との間のジャック支持部6105においてサポート610に対して回動可能に配置されている。ジャック大6502の一部には、ジャック大6502およびサポート610に作用するコイルスプリング684が設けられている。コイルスプリング684はジャック大6502が台座638に近づく方向にジャック大6502およびサポート610に作用し、ジャック650に回動力を付与する弾性体として機能する引張スプリングである。
The
機能部660は、可撓部620を基準に可撓部634とは反対側に設けられている。また、機能部660は、延設部662(第2延設部)、ストッパ664、およびガイド666を有する。延設部662はサポート610から延設し、レペティションレバー640側に配置されている。ストッパ664およびガイド666は延設部662に配置されており、それぞれ延設部662から演奏者の手前側に延びている。換言すると、ストッパ664およびガイド666は、延設部662から演奏者の手前側に突出する突出部である、ということもできる。ストッパ664は延設部644(第1延設部)に設けられたスリット6442を貫通しており、ガイド666は延設部644に設けられたスリット6444を貫通している。なお、スリット6442および6444は、ストッパ664及びガイド666が係止可能な形状であればよく、例えばストッパ664及びガイド666が係止可能な溝が設けられた形状であってもよい。スリット6442および6444を係止部ということもできる。また、本実施形態において、機能部660は、ジャック大6502に向かって突出した接触部6507を備える。
The
[接触部6507の構成]
図11(a)において、ジャック650が回動可能に接続するサポート610から延設した機能部660が設けられ、機能部660からジャック650に向かって突出した接触部6507を備える。本発明においては、接触部6507が、ジャック支持部6105に接続するジャック650が回動し過ぎるのを防止することができる。また、本発明の一実施形態において、接触部6507はR形状を有することが好ましい。接触部6507がR形状を有することにより、ジャック大6502と点接触又は線接触するため接触面積が小さくなり、接触部6507に軟質材を配置しなくても、接触部6507とジャック大6502との接触時の雑音をより低減することができる。
[Configuration of Contact Portion 6507]
In FIG. 11A, a
鍵110がレスト位置にあるときのジャック650の位置(以下、初期位置という場合がある)は、図11(a)に示すとおりである。上述したように、ジャック650は、ジャック支持部6105に対して回動可能に接続され、コイルスプリング684によって方向AS1とは反対の方向に回動するように力が付与されている。
The position of the
押鍵時には、レギュレーティングボタン360によってジャック小6504が押し下げられ、ジャック650は、方向AS1への回動力を受けることになる(図6参照)。図11(b)に示すように、接触部6507とジャック大6502とが接触する。その結果、ジャック650は、方向AS1への回動ができなくなる。すなわち、ジャック650の回動範囲の一方側は、接触部6507とジャック大6502との接触位置によって規定される。
When the key is depressed, the
従来のサポートアセンブリにおいては、ジャックをレペティションレバーとの接触時の衝撃の吸収と、雑音の低減のために、レペティションレバーのジャックとの接触部にフェルトを貼付する必要があった。しかし、フェルトの貼付位置がレペティションレバーの開口部内面であるため、貼付作業が煩雑となる。また、フェルトは経年劣化等により交換を要する部材であるが、フェルトの貼付位置の問題から、交換作業が煩雑となっていた。一方、本発明においては、突出した接触部6507を機能部660と一体に設けるため、従来のようなレペティションレバーへのフェルトの貼付作業を伴わない。
In the conventional support assembly, it is necessary to attach a felt to the contact portion of the repetition lever with the jack in order to absorb an impact when the jack contacts the repetition lever and to reduce noise. However, since the felt sticking position is on the inner surface of the opening of the repetition lever, the sticking work becomes complicated. In addition, felt is a member that needs to be replaced due to deterioration over time, but the replacement work has been complicated due to the problem of felt sticking position. On the other hand, in the present invention, since the protruding
[サポートアセンブリ60の動作]
続いて、鍵110がレスト位置にある状態(図1)からエンド位置に押下された場合において、サポートアセンブリ60の動きを説明する。
[Operation of Support Assembly 60]
Next, the movement of the
図6に準じて、鍵110がエンド位置まで押下されると、キャプスタンスクリュー120がサポートヒール612を押し上げて、可撓部634の軸を回動中心としてサポート610を回動させる。サポート610が回動して上方に移動すると、ジャック大6502がハンマローラ315を押し上げて、ハンマシャンク310がハンマストッパ410に衝突する。
According to FIG. 6, when the key 110 is pushed down to the end position, the
この衝突の直前に、レギュレーティングボタン360によってジャック小6504の上方への移動が規制されつつ、さらにサポート610(ジャック支持部6105)が上昇する。そのため、ジャック大6502は、ハンマローラ315から外れるように回動する。このとき、レペティションレギュレーティングスクリュー346によって、レペティションレバー640の上方への移動が規制される。このとき、ジャック大6502が回動し、機能部660の延設部662に接触する。本発明においては、延設部662からジャック大6502に向かって突出する接触部6507が、ジャック大6502と接触することにより、接触時の衝撃の吸収と、雑音の低減を実現することができる。
Immediately before this collision, while the upward movement of the jack small 6504 is restricted by the
これにより、レペティションレバー640は、上方への移動が規制されてサポート610に近づくように回動する。これらの動作によって、ダブルエスケープメント機構が実現される。図11(b)は、この状態を示す図である。なお、鍵110をレスト位置に戻していくと、レペティションレバー640によってハンマローラ315が支えられ、ハンマローラ315の下方にジャック大6502が戻る。
Thereby, the
このようなサポートアセンブリ60であっても、サポートアセンブリ20と同様な効果が得られる。すなわち、一般的なグランドピアノに用いられるサポートアセンブリに比べて容易な構成において、ダブルエスケープメントが実現されるため、タッチ感への影響を抑えつつ製造コストを削減することができる。
Even with such a
このように、一般的なグランドピアノに用いられるサポートアセンブリに比べて容易な構成において、ダブルエスケープメントが実現されるため、タッチ感への影響を抑えつつ製造コストを削減することができる。 As described above, since the double escapement is realized in an easier configuration than a support assembly used in a general grand piano, the manufacturing cost can be reduced while suppressing the influence on the touch feeling.
<第6実施形態>
第5実施形態では、延設部662から突出した接触部6507がジャック大6502と接触する例を示した。第6実施形態では、ジャック650Aからから突出した接触部6607がサポート610Aから延設した機能部660と接触する例について説明する。
<Sixth Embodiment>
In 5th Embodiment, the
図12は、本発明の第6実施形態におけるサポートアセンブリ60Aの構成を示す側面図である。図12(a)は、鍵110がレスト位置にあるときのサポートアセンブリ60Aを側面からみた図である。図12(b)は、押鍵時のサポートアセンブリ60Aを側面からみた図である。ジャック650Aが回動可能に接続するサポート610Aは、ジャック支持部6105に対してサポート610Aの回動中心とは反対側にサポート610Aから延設した機能部660を備える。サポート610Aに回動可能に接続するジャック650Aには、延設部662に接触する突出した接触部6607を備える。本発明においては、接触部6607が、ジャック支持部6105に接続するジャック650Aが回動し過ぎるのを防止することができる。
FIG. 12 is a side view showing the configuration of the
本発明の一実施形態において、接触部6607はR形状を有することが好ましい。接触部6607がR形状を有することにより、延設部662と点接触又は線接触するため接触面積が小さくなり、接触部6607に軟質材を配置しなくても、接触部6607と延設部662との接触時の雑音をより低減することができる。
In an embodiment of the present invention, the
鍵110がレスト位置にあるときのジャック650の位置(以下、初期位置という場合がある)は、図12(a)に示すとおりである。上述したように、ジャック650は、ジャック支持部6105に対して回動可能に接続され、コイルスプリング684によって方向AS1とは反対の方向に回動するように力が付与されている。
The position of the
押鍵時には、レギュレーティングボタン360によってジャック小6504が押し下げられ、ジャック650Aは、方向AS1への回動力を受けることになる(図6参照)。図12(b)に示すように、接触部6607と延設部662とが接触する。その結果、ジャック650Aは、方向AS1への回動ができなくなる。すなわち、ジャック650Aの回動範囲の一方側は、接触部6607と機能部660(延設部662)との接触位置によって規定される。
When the key is depressed, the
従来のサポートアセンブリにおいては、ジャックをレペティションレバーとの接触時の衝撃の吸収と、雑音の低減のために、レペティションレバーのジャックとの接触部にフェルトを貼付する必要があった。しかし、フェルトの貼付位置がレペティションレバーの開口部内面であるため、貼付作業が煩雑となる。また、フェルトは経年劣化等により交換を要する部材であるが、フェルトの貼付位置の問題から、交換作業が煩雑となっていた。一方、本発明においては、突出した接触部6607をジャック650Aと一体に設けるため、従来のようなレペティションレバーへのフェルトの貼付作業を伴わない。
In the conventional support assembly, it is necessary to attach a felt to the contact portion of the repetition lever with the jack in order to absorb an impact when the jack contacts the repetition lever and to reduce noise. However, since the felt sticking position is on the inner surface of the opening of the repetition lever, the sticking work becomes complicated. In addition, felt is a member that needs to be replaced due to deterioration over time, but the replacement work has been complicated due to the problem of felt sticking position. On the other hand, in the present invention, since the protruding
上述した各実施形態では、サポートアセンブリを適用した鍵盤装置の例として電子ピアノを示した。一方、上記実施形態のサポートアセンブリは、グランドピアノ(アコースティックピアノ)に適用することもできる。この場合、発音機構は、ハンマ、弦に対応する。 In each embodiment mentioned above, the electronic piano was shown as an example of the keyboard apparatus to which the support assembly was applied. On the other hand, the support assembly of the above embodiment can also be applied to a grand piano (acoustic piano). In this case, the sound generation mechanism corresponds to a hammer and a string.
1…鍵盤装置、20…サポートアセンブリ、50…発音機構、60…サポートアセンブリ、110…鍵、120…キャプスタンスクリュー、210…サポート、211…ガイド部、212…サポートヒール、216…ストッパ、218…スプリング支持部、220…可撓部、240…レペティションレバー、242…スプリング接触部、244…延設部、246…リブ、250…ジャック、256…突出部、280…コイルスプリング、290…サポートフレンジ、310…ハンマシャンク、315…ハンマローラ、320…ハンマ、360…レギュレーティングボタン、390…シャンクフレンジ、410…ハンマストッパ、510…センサ、520…遮蔽板、550…信号変換部、560…音源部、570…出力部、610…サポート、612…サポートヒール、632…フレーム固定部、634…可撓部、638…台座、640…レペティションレバー、642、6442、6444…スリット、644、646、662…延設部、648…サポート固定部、650…ジャック、660…機能部、664…ストッパ、666…ガイド、674…固定具、680、682、684…コイルスプリング、900…ブラケット、910…バランスレール、920…サポートレール、930…シャンクレール、940…ハンマストッパレール、950…センサレール、2101…第1本体部、2102…屈曲部、2103…第2本体部、2105…ジャック支持部、2107…接触部、2109…貫通孔、2112…第1部材、2114…第2部材、2167…接触部、2441…内側部、2442…外側部、2443…結合部、2444…ストッパ接触部、2502…ジャック大、2504…ジャック小、2505…サポート接続部、2507…接触部、2508…接触部、2562…スプリング接触部、2802…第1アーム、2804…第2アーム、6105…ジャック支持部、6502…ジャック大、6504…ジャック小、6507…接触部、6607…接触部
DESCRIPTION OF
Claims (7)
前記サポートに回動可能に接続するジャックと、
前記サポートと前記ジャックとが接触する突出した接触部と、
を備え、
前記接触部は前記ジャックの回動に応じて、前記ジャック又は前記サポートに接触することを特徴とするサポートアセンブリ。 Support,
A jack pivotally connected to the support;
A protruding contact portion where the support and the jack are in contact;
With
The contact assembly contacts the jack or the support according to the rotation of the jack.
前記接触部は、前記ジャック支持部、又は前記ジャックの前記ジャック支持部近傍の位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載のサポートアセンブリ。 The support includes a jack support portion that is connected to the jack and supports the jack.
The support assembly according to claim 1, wherein the contact portion is disposed at a position near the jack support portion or the jack support portion of the jack.
前記接触部は、前記延設部、又は前記延設部に当接する前記ジャックに配置されることを特徴とする請求項1に記載のサポートアセンブリ。 The support includes a jack support portion that is connected to the jack and supports the jack, and an extension portion that extends from the support on a side opposite to the rotation center of the support with respect to the jack support portion. ,
The support assembly according to claim 1, wherein the contact portion is disposed on the extension portion or the jack that contacts the extension portion.
前記接触部は、前記ジャック又は前記機能部に配置されることを特徴とする請求項1に記載のサポートアセンブリ。 The support includes a functional unit extending from the support,
The support assembly according to claim 1, wherein the contact portion is disposed on the jack or the functional portion.
前記サポートアセンブリの各々に対応して配置され、前記サポートを回動させるための鍵と、
前記鍵の押下に応じて発音する発音機構と、
を備える鍵盤装置。 A plurality of support assemblies according to any of claims 1 to 6;
A key disposed corresponding to each of the support assemblies for rotating the support;
A sounding mechanism that sounds in response to pressing of the key;
A keyboard device comprising:
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