JP2017026386A - 無線測位用マップ生成システム - Google Patents

無線測位用マップ生成システム Download PDF

Info

Publication number
JP2017026386A
JP2017026386A JP2015143284A JP2015143284A JP2017026386A JP 2017026386 A JP2017026386 A JP 2017026386A JP 2015143284 A JP2015143284 A JP 2015143284A JP 2015143284 A JP2015143284 A JP 2015143284A JP 2017026386 A JP2017026386 A JP 2017026386A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
map
reception
trajectory
width direction
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015143284A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6507902B2 (ja
Inventor
恒夫 中田
Tsuneo Nakada
恒夫 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2015143284A priority Critical patent/JP6507902B2/ja
Publication of JP2017026386A publication Critical patent/JP2017026386A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6507902B2 publication Critical patent/JP6507902B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)

Abstract

【課題】広域に連続する受信マップを生成することができる無線測位用マップ生成システムを提供する。
【解決手段】移動体が移動可能な経路に沿った方向の位置に対する、基地局からの電波を経路上で受信したときの電波の受信状態を表す受信状態指標の変化を表しており、経路に沿った方向の位置を、測位対象座標系で表すことができる受信マップを生成する無線測位用マップ生成システムであって、移動体の移動距離を測定する距離測定部361と、移動体が移動しているときに、基地局からの電波を受信して受信状態指標を逐次測定する指標測定部と、その移動距離と受信状態指標との関係を表す受信状態軌跡を生成する軌跡生成部363と、軌跡生成部363が生成した受信状態軌跡と、記憶部に記憶されている受信マップとを、互いの一致部分に基づいて結合して、記憶部に記憶されている受信マップを更新するマップ更新部とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、移動体の位置を、移動体で用いられる無線測位装置が受信する電波に基づいて決定する際に利用するマップである無線測位用マップを生成する無線測位用マップ生成システムに関する。
従来、特許文献1に記載されているように、移動体に搭載され、基地局から電波を受信する無線通信装置を利用して、移動体の位置を測位する無線測位装置が知られている。この無線測位装置は、移動体の移動距離と、移動体に搭載された無線通信装置が基地局から受信する電波の受信強度との関係を表す軌跡(以下、受信強度軌跡)を生成する。この受信強度軌跡と、予め用意された受信マップとのマッチングにより、移動体の位置を推定する。
具体的には、特許文献1では、受信マップには、形状に特徴がある1つ以上の特徴点について予め測位対象座標を決定しておく。この受信マップ中において、受信強度軌跡とのマッチングが高い部位を抽出し、抽出した部位中に存在する特徴点と受信強度軌跡の終端との相対位置を決定する。そして、特徴点の位置情報と、特徴点と受信強度軌跡の終端との相対位置とに基づいて、受信強度軌跡の終端に位置する移動体の測位対象座標系での現在位置を求めている。
なお、受信マップが無線測位用マップであり、本明細書でも、以下、無線測位用マップを受信マップという。
特開2013−257306号公報
従来技術では、受信マップに特徴点が存在する必要がある。しかし、基地局の設置環境によっては、明確な特徴点が存在しない場合がある。また、特徴点が適度の間隔で存在しない場合には、現在位置を、測位対象座標系で表されたマップ上の地点に精度よく対応づけることができないという問題があった。
ここで、受信マップ上の任意の点において、受信マップの相対座標と測位対象座標との対応が定まるように、相対座標と測位対象座標との対応関係を作成することが考えられる。
この対応関係には、受信マップ上のすべての相対座標に対して測位対象座標が定められている必要はない。測位精度に応じて定まる間隔で、相対座標に対して測位対象座標が定められていれば、補間により、対応関係には測位対象座標が定められていない相対座標についても、測位対象座標を決定することができる。
しかし、受信マップ上のすべての相対座標に対して測位対象座標が定められている必要はないとしても、受信マップが大きくなるほど、多くの相対座標と測位対象座標との対応関係が必要になる。したがって、測位対象座標の測位が困難な領域では、広域に連続する受信マップを作成できない恐れがある。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、広域に連続する受信マップを生成することができる無線測位用マップ生成システムを提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、発明の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するための本発明は、移動体が移動可能な経路に沿った方向の位置に対する、基地局からの電波を経路上で受信したときの電波の受信状態を表す受信状態指標の変化を表しており、経路に沿った方向の位置を、測位対象座標系で表すことができる受信マップを生成する無線測位用マップ生成システムであって、
受信マップを書き換え可能に記憶している記憶部(42)と、
移動体の移動距離を測定する距離測定部(361)と、
移動体が移動しているときに、基地局からの電波を受信して受信状態指標を逐次測定する指標測定部(31)と、
距離測定部が測定した移動距離と、指標測定部が測定した受信状態指標との関係を表す受信状態軌跡を生成する軌跡生成部(363)と、
軌跡生成部が生成した受信状態軌跡と、記憶部に記憶されている受信マップとを、互いの一致部分に基づいて結合して、記憶部に記憶されている受信マップを更新するマップ更新部(S2、S4、S6、S12、433)とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、移動体が移動しているときに受信状態軌跡を生成し、その受信状態軌跡と、記憶部に記憶されている受信マップを、互いの一致部分に基づいて結合する。これにより、受信マップが広がることから、広域に連続する受信マップを生成することができる。
第1実施形態の無線測位システム10の構成図である。 図1の無線測位装置30の内部構成を示すブロック図である。 図2の制御部36の機能を示すブロック図である。 図3の軌跡生成部363が生成するプローブ軌跡の一例を示す図である。 受信マップの一例を示す図である。 図1の管理サーバ40の内部構成を示すブロック図である。 図6の制御部44が実行する処理を示すフローチャートである。 図7のステップS4の処理を説明する図である。 軌跡補正前のプローブ軌跡Aと、軌跡補正後のプローブ軌跡Acを比較して示す図である。 図7のステップS10の処理を説明する図である。 プローブ軌跡Aとプローブ軌跡Jを、受信マップBに結合することを説明する図である。 プローブ軌跡Aとプローブ軌跡Jを受信マップBに結合した後の受信マップを示す図である。 第2実施形態における無線測位装置130の内部構成を示すブロック図である。 図13の制御部36の機能を示すブロック図である。 幅方向軌跡生成部366が生成する幅方向位置軌跡を概念的に示す図である。 第2実施形態において管理サーバ40の制御部44が備える機能を示すブロック図である。 第2実施形態において受信マップデータベース43に格納されている受信マップと幅方向位置マップを例示する図である。 プローブ軌跡と受信マップ、および、幅方向位置軌跡と幅方向位置マップとを同じ横軸で示す図である。 図18の状態から、プローブ軌跡と幅方向位置軌跡を、受信マップ、幅方向位置マップと一致部分が生じるように移動させた状態を示す図である。 第3実施形態において、逐次、追加される受信マップと幅方向位置マップとを示す図である。 第3実施形態で生成される幅方向受信マップWRを例示する図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
[無線測位システム10の構成の概要]
第1実施形態の無線測位システム10は、無線測位用マップ生成システムとしての機能も備える。この無線測位システム10は、図1に示すように、基地局20と、複数(図1では2台)の無線測位装置30と、管理サーバ40とを備える。
基地局20は、図1には1つしか示していないが、基地局20は、無線測位装置30を用いた位置推定を行う位置推定エリア毎に設置される。位置推定エリアの大きさは、基地局20の通信エリアの大きさを意味する。
基地局20は、一定の送信電力で、この基地局20の通信エリア内に電波を定期的に送信する。基地局20が送信する電波を、以下、基地局電波という。基地局電波により送信される情報は、特に制限はないが、たとえば、基地局20の識別情報を含んでいる情報である。
基地局20は、たとえば、路側に設置された通信機(以下、路側機)である。路側機は、GNSS(Global Navigation Satellite System)が備える航法衛星からの電波が届かない領域に設置されることもある。また、ラジオ局やテレビ局などの放送局を基地局20として用いることもできる。路側機が基地局20である場合には、位置推定エリアは、たとえば、半径数百メートルである。放送局が基地局20であれば、位置推定エリアは、たとえば、半径数10kmになることもある。
基地局電波を送信する方式は、通信相手を特定しない送信、すなわち、放送でもよいし、通信相手を特定する方式でもよい。なお、本明細書における通信には、放送方式による通信も含む。
放送方式による通信および通信相手を特定する方式のいずれにおいても、直接通信と中継通信とを用いることができる。直接通信とは、中継局などの他の装置を介さずに通信を行うことを意味する。中継通信は、再送信設備を利用する通信である。
また、基地局20は、携帯電話通信網などの広域無線通信網NWを介して管理サーバ40と通信可能に構成されている。
無線測位装置30は、移動体である車両50に搭載されており、後述するプローブ軌跡を生成し、このプローブ軌跡と、管理サーバ40から取得する受信マップとの比較に基づいて、無線測位装置30が搭載された車両50(以下、自車両)の現在位置を推定する。この無線測位装置30は、基地局20と直接無線通信を行い、また、広域無線通信網NWを介して管理サーバ40と通信する。
管理サーバ40は、無線測位装置30の現在位置を推定するために用いる受信マップを管理する。具体的には、管理サーバ40は、この受信マップの生成、更新、無線測位装置30への送信を行う。なお、この受信マップを基地局20を介して無線測位装置30に送信してもよい。
[無線測位装置30の構成]
図2に示すように、無線測位装置30は、無線通信機31、車速センサ32、広域無線通信機33、測位部34、メモリ35、制御部36を備える。
無線通信機31は、基地局電波を受信する。そして、受信した基地局電波を復調、復号して制御部36に出力する。また、基地局電波の受信信号強度(Received Signal Strength Indicator)を逐次測定して、測定した受信信号強度を制御部36に出力する。受信信号強度は、以下、RSSIという。RSSIは請求項の受信状態指標に相当し、無線通信機31は請求項の指標測定部に相当する。
車速センサ32は、自車両の速度、すなわち、車速を検出する。車速センサ32が検出した車速は制御部36に入力される。車速センサ32は、任意の時点を基準とした車両50の位置変化、すなわち、任意の時点における車両50の位置を基準とした車両50の移動距離xを算出するためのセンサである。車両50は道路を走行するので、この移動距離xは、車両50が移動可能な経路である道路上の移動距離xである。
広域無線通信機33は、広域無線通信網NWを介して、管理サーバ40との間で通信を行う。測位部34は、GNSSの構成要素である航法衛星からの電波を受信するGNSS受信機を備えている。このGNSS受信機が受信した信号に基づいて、現在位置の絶対座標を検出する。絶対座標は緯度PXと経度PYと高度PZで表される。GNSS受信機が受信した信号が測位用情報に相当し、絶対座標系が請求項の測位対象座標系に相当し、絶対座標が測位対象座標に相当している。
メモリ35は、書き込み可能かつ不揮発性のメモリであり、複数の受信マップを記憶することができる。受信マップは、本実施形態では、管理サーバ40が生成して、無線測位装置30に送信されて、このメモリ35に記憶される。
制御部36は、CPU37、ROM38、RAM39を備え、ROM38に記憶されているプログラムに基づく処理をCPU37が実行することにより、制御部36は、無線通信機31、広域無線通信機33を制御する。
また、制御部36は、図3に示すように、距離測定部361、指標取得部362、軌跡生成部363、軌跡送信制御部364、位置推定部365としての機能も備える。なお、制御部36が実行する機能の一部または全部を、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
距離測定部361は、車速センサ32が検出した信号を逐次取得して、任意の時点からの車両50の移動距離xを逐次測定する。
指標取得部362は、自車両が走行しているときに、無線通信機31が測定したRSSIを逐次取得する。
軌跡生成部363は、距離測定部361が測定した移動距離xと、指標取得部362が取得したRSSIとの関係を表す軌跡(以下、プローブ軌跡)を生成する。このプローブ軌跡は受信状態軌跡に相当する。
図4はプローブ軌跡の一例であり、自車両の位置が変化すると受信環境も変化するので、図4に示すように、プローブ軌跡は、移動距離xの変化によりRSSIの大きさも変化する。プローブ軌跡は、連続的な曲線ではなく、図4に示すように、離散的な点の集合である。これは移動距離xおよびRSSIが離散的に取得できるためである。
軌跡生成部363は、このプローブ軌跡を構成するいずれかの点に対して、絶対座標が決定できた点がある場合には、その絶対座標を、移動距離xに対応付ける。図4には、一例として、移動距離x1に、点paの絶対座標(PX1、PY1、PZ1)が対応付けられている例を示している。
なお、絶対座標が決定できた点は、ある移動距離xにおいて測位部34が絶対座標を測定できた場合に限らず、その移動距離xにおける絶対座標を、誤差が許容される条件下で補間により決定できた場合も含む。絶対座標が決定できた点とプローブ軌跡上の点は、厳密には一致しないので、補間により決定できた場合も含ませるのである。ただし、補間の条件によっては、移動距離xに対応する絶対位置Pの精度が低下するので、誤差が許容される条件を設けている。この条件は、たとえば、補間により決定した絶対座標と、測定した絶対座標との距離差が一定距離以下であることなどがある。
軌跡送信制御部364は、軌跡生成部363が生成したプローブ軌跡を、広域無線通信機33から管理サーバ40に送信する。なお、無線通信機31を介して、プローブ軌跡を管理サーバ40に送信してもよい。プローブ軌跡を送信するタイミングは、種々設定可能である。たとえば、一定周期毎でもよいし、プローブ軌跡が一定の移動距離xとなったことを条件としてもよい。
位置推定部365は、メモリ35に記憶されている受信マップに、軌跡生成部363が生成したプローブ軌跡と一致する部分があるか否かを判断する。この判断においては、プローブ軌跡を移動距離方向に移動させながら、受信マップと一致する部分があるか否かを判断する。
受信マップは、横軸を移動距離xとし縦軸をRSSIとするマップである。図5に受信マップの一例を示す。移動距離xは、任意の点を原点として、その原点からの相対座標を意味する。また、受信マップにおける移動距離xは、少なくとも複数の点において、絶対座標と対応付けられている。絶対座標と対応付けられている複数の移動距離xを用いて補間することにより、受信マップ上の任意の点を絶対座標と対応付けることができる。したがって、予め受信マップの横軸を絶対座標としておいてもよい。
位置推定部365が、プローブ軌跡と一致する部分の有無を判断する受信マップは、自車両が存在しているエリアが推定できるときは、絶対座標がそのエリア内にある受信マップとする。自車両が存在しているエリアは、測位部34が測定した絶対座標と、その後の移動距離あるいは絶対座標を最後に測定した時点からの経過時間から推定する。
推定したエリアに対応する受信マップがメモリ35に記憶されていないときであって、管理サーバ40の受信マップデータベースに、そのエリアに対応する受信マップが格納されているときは、位置推定部365は、管理サーバ40から、推定したエリアに対応する受信マップを取得する。
受信マップにプローブ軌跡と一致する部分があった場合には、プローブ軌跡と受信マップを一致させた状態でプローブ軌跡の終端点により定まる受信マップの横軸の座標から、現在位置の絶対座標を決定する。
なお、測位部34を備えているにも関わらず、位置推定部365により自車両の現在位置を推定する理由は、測位部34は、常に現在位置を測位できるわけではなく、また、現在位置を測位できるとしても、測位精度がよいとは限らないからである。つまり、測位部34が現在位置を測位できないときや測位精度が悪いときに、位置推定部365が推定した位置を自車両の現在位置とする。
[管理サーバ40の構成]
管理サーバ40は、図6に示すように、広域無線通信機41、記憶部42、制御部44を備える。
広域無線通信機41は、広域無線通信網NWを介して、基地局20および無線測位装置30との間で通信を行う。
記憶部42には、受信マップデータベース43が書き換え可能に格納されている。この受信マップデータベース43は、前述した受信マップを複数含んでいるデータベースである。受信マップが1つではなく、複数存在している理由は、受信マップを決定するためには、車両が走行してRSSIを測定する必要があるが、全ての道路に対してRSSIを測定することはできないからである。全ての道路に対してRSSIを測定することはできないので、受信マップは、道路の途中で途切れるところがある。したがって、受信マップは、複数存在しているのである。ただし、受信マップは、無線測位装置30から送信されるプローブ軌跡を結合することにより拡張される。
また、受信マップは、受信マップを生成する装置により生成されて、この受信マップデータベース43に追加されることもある。
制御部44は、CPU45、ROM46、RAM47を備え、ROM46に記憶されているプログラムに基づく処理をCPU45が実行することにより、制御部44は、広域無線通信機41を制御し、また、受信マップデータベース43を管理する。さらに、制御部44は、図7に示す処理を周期的に実行する。なお、制御部44が実行する機能の一部または全部を、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
[管理サーバ40の制御部44の機能]
図7において、ステップS2では、広域無線通信機41が、無線測位装置30からプローブ軌跡を受信したか否かを判断する。この判断がNOであれば図7の処理を終了し、YESであればステップS4に進む。
ステップS4では、ステップS2で受信したと判断したプローブ軌跡に、記憶部42にすでに記憶されている受信マップと類似する部分が含まれているか否かを判断する。この判断は、形状の類似を判断する公知の種々の手法を用いることができる。
たとえば、プローブ軌跡から所定の大きさの切り出し範囲を切り出し、切り出し範囲のプローブ軌跡を移動距離xの方向に移動させつつ、受信マップとの形状の類似を判断する。切り出し範囲の大きさは任意に設定可能である。
ステップS4の判断において、プローブ軌跡に絶対座標が対応付けられている点があれば、プローブ軌跡において絶対座標が対応付けられている点に基づいて、受信マップに対するプローブ軌跡の配置を決定する。そのようにして配置した位置で、プローブ軌跡に、記憶部42にすでに記憶されている受信マップと類似する部分が含まれているかを判断する。このようにすることにより、絶対座標が異なるにも関わらず、偶然に形状が類似している部分を、このステップS4において類似部分としてしまうことを抑制できる。
図8では、図4に例示したプローブ軌跡、図5に例示した受信マップを例にして、ステップS4の処理を説明している。なお、図8では、プローブ軌跡をA、受信マップをBとしている。
プローブ軌跡Aにおいて、移動距離xがx1である点が絶対座標PX1に対応付けられている。そこで、プローブ軌跡Aを、そのプローブ軌跡Aの移動距離x1が絶対座標PX1となるように、プローブ軌跡Aを受信マップBに対して配置する。この状態で、類似部分の有無を判断する。図8の例では、プローブ軌跡Aにおいて、座標b0よりも右側の部分が類似部分となる。ステップS4の判断がNOであれば図7の処理を終了し、YESであればステップS6に進む。なお、以下の説明でも、適宜、プローブ軌跡A、受信マップBを用いる。
ステップS6では、ステップS4で判断した類似部分の一致度が最も高くなるように、下記式1、2の原点間距離C、拡縮係数dを決定する。そして、式2を用いてプローブ軌跡を補正する軌跡補正を行う。
式1において、a0は、受信マップの横軸座標系(すなわち受信マップの相対座標系)で表した場合の軌跡補正後のプローブ軌跡Acの原点の移動距離(すなわち相対座標)である。b0は、受信マップの原点である。xaは、プローブ軌跡Aの相対座標系でのプローブ軌跡A上の任意の点の移動距離xの値である。xaは、受信マップの相対座標系での軌跡補正後のプローブ軌跡Ac上の任意の点における移動距離xの値である。
式2は、プローブ軌跡Aを相対移動および移動距離xの方向に拡縮して、受信マップの相対座標系で、プローブ軌跡Aの任意の点を、軌跡補正後のプローブ軌跡Acを構成する点に変換する式を表している。
(式1) a0=b0+C
(式2) xa=(d×xa)−a0
図9には、軌跡補正前のプローブ軌跡Aと、軌跡補正後のプローブ軌跡Acを比較して示している。なお、軌跡補正前のプローブ軌跡Aは、図8と同様に、このプローブ軌跡Aを見やすくするために、上側に移動させて示している。実際には、軌跡補正前のプローブ軌跡AもRSSIは軌跡補正後のプローブ軌跡Acと同じである。
図9に示すように、軌跡補正後のプローブ軌跡Acは、原点a0がオフセット量c0だけ、補正前の原点からオフセットしている。図9において、Lは補正前のプローブ軌跡Aの移動距離長さであり、Lcは補正後のプローブ軌跡Acの移動距離長さである。この場合、拡縮係数dはLc/Lとなる。
検定点判断部に相当するステップS8では、プローブ軌跡に、絶対座標系で、受信マップ上の点に対する相対距離が決定できる点があるか否かを判断する。受信マップは、任意の点において絶対座標が定まることから、プローブ軌跡に絶対座標が対応付けられている点があればこの判断はYESになる。プローブ軌跡において、絶対座標が対応付けられている点を軌跡側距離検定点という。また、受信マップ上の点を、マップ側距離検定点という。ステップS8の判断がNOであれば図7の処理を終了し、YESであればステップS10に進む。
距離差判断部に相当するステップS10では、マップ側距離検定点の相対座標から上述の相対距離だけ移動させた点の相対座標と、軌跡補正後のプローブ軌跡Acにおいて受信マップ上の点に対する相対距離が既知の点(すなわち軌跡側距離検定点)の相対座標との間の距離差が、所定範囲内であるか否かを判断する。
図10の例では、点paが軌跡側距離検定点であり、点pbがマップ側距離検定点である。点pbの相対座標(すなわち移動距離x)はxbである。また、点paのX軸の絶対座標はPX1であり、点pbのX軸の絶対座標はPX2であることから、点paと点pbとの相対距離ΔPXは、PX2−PX1である。
また、マップ側距離検定点pbの相対座標xbから相対距離ΔPXだけ移動させた点をPAとする。この点PAの相対座標と軌跡側距離検定点paの相対座標xaとの間の距離差Δxは、図10に示す長さとなる。
この距離差Δxは、絶対座標系でのマップ側距離検定点pbと軌跡側距離検定点paとの間の相対距離ΔPXと、相対座標系でのマップ側距離検定点pbと軌跡側距離検定点paとの距離の差を表している。換言すれば、絶対座標系を正解とした場合の相対座標系の尺度の誤差を表している。
ステップS10の判断がNOであれば図7の処理を終了し、YESであればステップS12に進む。ステップS12では、軌跡補正後のプローブ軌跡Acを受信マップに追加する。
より詳しくは、ステップS12では、軌跡補正後のプローブ軌跡Acと記憶済みの受信マップの互いの類似部分が重なるようにして、記憶済みの受信マップに対して軌跡補正後のプローブ軌跡Acを、移動距離xの方向に結合する。
なお、受信マップに軌跡補正後のプローブ軌跡Acを結合する際、軌跡補正後のプローブ軌跡Acと受信マップとが、移動距離軸の方向において重複している部分は、たとえば、互いの波形を平均化して結合する。あるいは、いずれか一方の波形を結合後の受信マップとして採用してもよい。そして、受信マップデータベース43にそれまで格納されていた受信マップを、軌跡補正後のプローブ軌跡Acを結合した受信マップに更新する。
[第1実施形態のまとめ]
以上、説明した本実施形態によれば、車両50に搭載されている無線測位装置30は、その車両50が道路を走行しているときに移動距離xとRSSIの関係を表しているプローブ軌跡を生成して管理サーバ40に送信する。
管理サーバ40の制御部44は、無線測位装置30から送信されたプローブ軌跡と、受信マップデータベース43に格納されている受信マップを、互いの一致部分に基づいて結合する。
図11は、プローブ軌跡Aとプローブ軌跡Jを、管理サーバ40が受信した例である。これらプローブ軌跡A、Cは、受信マップBと類似する部分があり、かつ、図7のステップS8、S10がともにYESになったとする。
図12は、これらプローブ軌跡A、Cを軌跡補正したプローブ軌跡Ac、Jcを受信マップBに結合して新たな受信マップとした例である。この図12に示すように、本実施形態では、プローブ軌跡を受信マップに結合することにより、受信マップが広がることから、広域に連続する受信マップを生成することができる。
また、更新前の受信マップは、移動距離xが絶対座標と対応付けることができるようになっているため、結合後の受信マップも、更新前の受信マップにおける移動距離xと絶対座標との対応を用いた補間により、精度よく、絶対座標を決定することができる。
また、本実施形態では、ステップS10において、軌跡補正後のプローブ軌跡Acの相対座標の精度を判断している。このステップS10の判断がYESである場合には、軌跡補正後(すなわち座標変換後)のプローブ軌跡Acを受信マップに追加するが、このステップS10の判断がNOである場合には、軌跡補正後のプローブ軌跡Acを受信マップに追加しない。これにより、精度がよい場合に限り、軌跡補正後のプローブ軌跡Acを受信マップに追加するので、追加した部分の受信マップを用いても、精度よく絶対座標を決定することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態を説明する。この第2実施形態以下の説明において、それまでに使用した符号と同一番号の符号を有する要素は、特に言及する場合を除き、それ以前の実施形態における同一符号の要素と同一である。また、構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分については先に説明した実施形態を適用できる。
第1実施形態では、受信マップを道路長手方向、すなわち、道路に沿った方向に拡張していくのに対して、第2実施形態では、受信マップを道路の幅方向に拡張する。
第2実施形態では、図13に示すように、無線測位装置130は、幅方向位置検出部131を備える。この幅方向位置検出部131は、具体的には、一般的に白線とも呼ばれる車線区分線を検出するための車線区分線検出装置であるカメラ、レーダ、LIDARなどを備えており、その車線区分線検出装置が検出した車線区分線と自車両との相対位置から、自車両の道路幅方向の位置である幅方向位置を検出する。この幅方向位置は、車線区分線に対する相対位置である。幅方向位置検出部131は、検出した幅方向位置を制御部36に出力する。
制御部36は、図14に示すように、第1実施形態の構成に加えて、幅方向軌跡生成部366を備える。幅方向軌跡生成部366は、距離測定部361が測定した移動距離xと、幅方向位置検出部131が検出した幅方向位置との関係を表す幅方向位置軌跡を生成する。幅方向軌跡生成部366は、この幅方向位置軌跡を、プローブ軌跡に対応させて生成する。
なお、移動距離xは道路に沿った方向の相対位置であり、第2実施形態では、幅方向位置も検出する。この幅方向位置との区別を明確にするために、第2実施形態では、移動距離xを経路方向位置とする。
図15は、幅方向軌跡生成部366が生成する幅方向位置軌跡を概念的に示す図である。この図15に示すように、車両は道路を走行する際、ある程度、幅方向位置が変化する。そして、幅方向位置が異なると、経路方向位置が同じであってもRSSIが変化する。なお、実際の幅方向位置軌跡は、図18に示すように、経路方向位置を横軸とし、幅方向位置を縦軸とするマップである。
第2実施形態において、制御部36の軌跡送信制御部364は、軌跡生成部363が生成したプローブ軌跡に加えて、幅方向軌跡生成部366が生成した幅方向位置軌跡も、管理サーバ40に送信する。
第2実施形態において、管理サーバ40の制御部44は、図16に示すように、軌跡取得部441、一致判断部442、マップ更新部443を備える。また、受信マップデータベース43には、受信マップに加えて、幅方向位置マップが格納されている。第2実施形態における制御部44の機能を説明する前に、幅方向位置マップを説明する。
幅方向位置マップは、図17に一例を示すように、経路方向位置と幅方向位置との関係を示すマップである。また、幅方向位置マップは、受信マップに対応付けられている。対応付けられているとは、図17に例示しているように、互いに同じ経路方向位置において、幅方向位置マップから幅方向位置が定まり、受信マップからRSSIが定まることを意味する。
次に、図16を用いて、制御部44の機能を説明する。軌跡取得部441は、広域無線通信機41を介して、無線測位装置30が送信するプローブ軌跡と幅方向位置軌跡を取得する。
図18の下図には、軌跡取得部441が取得した幅方向位置軌跡を、幅方向位置マップと比較して示している。経路方向位置は相対座標であることから、実際には幅方向位置軌跡の経路方向位置の範囲が、幅方向位置マップの経路方向位置の範囲と同じであったとしても、この図18の下図に示すように、軌跡取得部441が取得した幅方向位置軌跡の経路方向位置の範囲は、幅方向位置マップの経路方向位置の範囲と一致しない場合もある。
一致判断部442は、軌跡取得部441が取得した幅方向位置軌跡を道路の長手方向に移動させることで、その幅方向位置軌跡と受信マップに、幅方向位置が互いに一致する部分があるか否かを判断する。図19の下図は、図18の下図の状態から、幅方向位置軌跡を道路長手方向に移動させて、幅方向位置軌跡の一部の幅方向位置を、受信マップの幅方向位置と一致させた状態である。なお、道路長手方向は、図18、図19においては、左右方向である。
さらに、一致判断部442は、幅方向位置軌跡と幅方向位置マップに一致する部分がある場合、プローブ軌跡を幅方向位置軌跡と同量だけ道路長手方向に移動させる。そして、移動後のプローブ軌跡と受信マップに互いの一致部分が生じるか否かを判断する。
図18の上図は、軌跡取得部441が取得したプローブ軌跡を、受信マップと比較して示している。実際にはプローブ軌跡と受信マップに互いの一致部分があるとしても、この図18の上図に示すように、軌跡取得部441が取得したプローブ軌跡と受信マップとの間に互いの一致部分が存在しないときもある。
図19の上図は、プローブ軌跡を幅方向位置軌跡と同量だけ道路長手方向に移動させた図である。図19の上図では、破線の丸で囲んだ範囲において、プローブ軌跡と受信マップの形状が互いに一致している。
マップ更新部443は、一致判断部442が、幅方向位置軌跡と幅方向位置マップに互いの一致部分が生じ、かつ、プローブ軌跡と受信マップにも互いの一致部分が生じると判断した場合に、受信マップデータベース43に格納されている受信マップを更新する。
受信マップを更新する場合、図19に示す状態、すなわち、幅方向位置軌跡と幅方向位置マップが一致部分で一致した状態とし、プローブ軌跡と受信マップが一致部分で一致した状態とする。この状態で、幅方向位置軌跡を幅方向位置マップに結合し、プローブ軌跡を受信マップに結合する。そして、受信マップデータベース43に格納されている幅方向位置マップ、受信マップを、結合後の幅方向位置マップ、受信マップに更新する。
この第2実施形態によれば、受信マップを道路の幅方向に広げることができるので、道路の幅方向に広い受信マップを生成することができる。
<第3実施形態>
第3実施形態のハードウェア構成は第2実施形態と同じであり、また、管理サーバ40の制御部44は図16に示す機能を備える。ただし、マップ更新部443は、第2実施形態の機能加えて、さらに、幅方向受信マップWRを作成する機能も備える。
以下、第3実施形態においてマップ更新部443が実行する処理を、幅方向受信マップWRを作成する機能を中心に説明する。
図20の下図には、受信マップE1、F1、G1、H1を示しており、上図には、受信マップE1、F1、G1、H1にそれぞれ対応する幅方向位置マップE2、F2、G2、H2を示している。
この図20の例では、受信マップE1、幅方向位置マップE2は、予め受信マップデータベース43に記憶されているものである。受信マップF1、G1、H1は、プローブ軌跡を受信マップとしたものであり、幅方向位置マップF2、G2、H2は、幅方向位置軌跡を幅方向位置マップとしたものである。
幅方向位置マップF2は、幅方向位置マップE2と領域E2F2で幅方向位置が一致し、受信マップF1は、その領域E2F2と経路方向位置が同じである領域E1F1で、受信マップE1と互いに形状が一致している。そのため、受信マップF1、幅方向位置マップF2とする前のプローブ軌跡、幅方向位置軌跡を、受信マップF1、幅方向位置マップF2とする。
同様に、幅方向位置マップG2は、幅方向位置マップE2と領域E2G2で幅方向位置が一致し、受信マップG1は、その領域E2G2と経路方向位置が同じである領域E1G1で、受信マップE1と互いに形状が一致している。そのため、受信マップG1、幅方向位置マップG2とする前のプローブ軌跡、幅方向位置軌跡を、受信マップG1、幅方向位置マップG2とする。
また、幅方向位置マップH2は、幅方向位置マップF2と領域F2H2で幅方向位置が一致し、受信マップH1は、その領域F2H2と経路方向位置が同じである領域F1H1で、受信マップF1と互いに形状が一致している。そのため、受信マップH1、幅方向位置マップH2とする前のプローブ軌跡、幅方向位置軌跡を、受信マップG1、幅方向位置マップG2とする。
幅方向位置マップH2、受信マップH1とする前の幅方向位置軌跡とプローブ軌跡は、当初は受信マップデータベース43に格納されていない幅方向位置マップF2、受信マップF1と一致部分があることにより、幅方向位置マップH2、受信マップH1とされる。このように、幅方向位置マップ、受信マップを順次拡大していくことができる。
以上の処理は、第2実施形態のマップ更新部443でも同じである。さらに、第3実施形態のマップ更新部443は、幅方向受信マップWRを作成する。
幅方向受信マップWRを作成する条件は、受信マップデータベース43に格納されている複数の幅方向位置マップに、互いに同じ経路方向位置において、幅方向位置が予め設定された補間上限ピッチ以下となっている2つの幅方向位置の点があることである。補間上限ピッチは、補間方法や、補間精度も考慮して設定する。一例としては、補間上限ピッチは、無線通信機31が受信する電波の波長の1/8、1/4、1/2などである。
幅方向受信マップWRを作成する条件が成立した場合、補間上限ピッチ以下となっている2つの幅方向位置を含んでいる幅方向位置マップを決定する。図20には、幅方向受信マップWRを作成する条件が成立した経路方向位置としてx2を示している。
この経路方向位置x2では、点pe−pf間、点pf−pg間、点pg−点ph間で、幅方向受信マップWRを作成する条件が成立している。そのため、補間上限ピッチ以下となっている2つの幅方向位置を含んでいる幅方向位置マップは、点pe−pf間に対応するものとして幅方向位置マップE2、F2があり、点pf−pg間に対応するものとして幅方向位置マップF2、G2があり、点pg−点ph間に対応するものとして幅方向位置マップF2、G2がある。
このようにして、補間上限ピッチ以下となっている2つの幅方向位置を含んでいる幅方向位置マップを決定したら、補間上限ピッチ以下となっている2つの幅方向位置の点をそれぞれ含んでいる受信マップにおけるRSSIを補間する。
図21には、点pe、pf、pg、phの幅方向位置とRSSIとの関係を示している。上記補間により、同図に示す幅方向受信マップWRが作成できる。
この第3実施形態では、幅方向受信マップWRを作成する。この幅方向受信マップWRを受信マップとともに用いることにより、二次元的な受信マップとなる。したがって、車両の現在位置を二次元的に決定することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の変形例も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
<変形例1>
たとえば、前述の実施形態の測位部34は、GNSS受信機を備えており、GNSS受信機が受信した信号に基づいて、現在位置の絶対座標を検出していたが、これに限られない。測位部は、車両周辺を撮影するカメラと、カメラが撮影した画像を解析して、予め記憶された周辺画像と照合する照合部と、照合部が照合した照合結果からカメラがその画像を撮影した位置、すなわち、現在位置の絶対座標を決定する決定部とを備えた構成でもよい。この場合、カメラが撮影した画像を表す信号が測位用情報である。
また、カメラに代えてLIDARを用いるとともに、予め記憶された周辺画像に代えて、予め記憶された三次元地図を用い、LIDARの計測結果から作成した三次元地図と、予め記憶された三次元地図とを照合して、現在位置の絶対座標を決定してもよい。この場合、LIDARが検出した信号が測位用情報である。
また、測位部は、GNSS受信機が受信した信号から測定した現在位置を、マップマッチングにより補正して、現在位置の絶対座標を決定してもよい。
<変形例2>
RSSIに代えて、TOFや電波の到来角度を受信状態指標として用いてもよい。
<変形例3>
前述の実施形態では、受信マップデータベース43は管理サーバ40が備えており、この受信マップデータベース43を管理サーバ40の制御部44が更新していたが、受信マップデータベース43を無線測位装置30が備え、無線測位装置30の制御部36が受信マップデータベース43を更新してもよい。
<変形例4>
前述の実施形態では、軌跡補正として、原点間距離Cによる補正と、拡縮係数dによる補正を行っていたが、原点間距離Cによる補正と、拡縮係数dによる補正のいずれか一方のみを行ってもよい。
10:無線測位システム 20:基地局 30:無線測位装置 31:無線通信機 32:車速センサ 33:広域無線通信機 34:測位部 35:メモリ 36:制御部 37:CPU 38:ROM 39:RAM 40:管理サーバ 41:広域無線通信機 42:記憶部 43:受信マップデータベース 44:制御部 45:CPU 46:ROM 47:RAM 50:車両 130:無線測位装置 131:幅方向位置検出部 361:距離測定部 362:指標取得部 363:軌跡生成部 364:軌跡送信制御部 365:位置推定部 366:幅方向軌跡生成部 441:軌跡取得部 442:一致判断部 443:マップ更新部

Claims (7)

  1. 移動体が移動可能な経路に沿った方向の位置に対する、基地局からの電波を前記経路上で受信したときの前記電波の受信状態を表す受信状態指標の変化を表しており、前記経路に沿った方向の位置を、測位対象座標系で表すことができる受信マップを生成する無線測位用マップ生成システムであって、
    前記受信マップを書き換え可能に記憶している記憶部(42)と、
    前記移動体の移動距離を測定する距離測定部(361)と、
    前記移動体が移動しているときに、前記基地局からの電波を受信して前記受信状態指標を逐次測定する指標測定部(31)と、
    前記距離測定部が測定した前記移動距離と、前記指標測定部が測定した前記受信状態指標との関係を表す受信状態軌跡を生成する軌跡生成部(363)と、
    前記軌跡生成部が生成した前記受信状態軌跡と、前記記憶部に記憶されている前記受信マップとを、互いの一致部分に基づいて結合して、前記記憶部に記憶されている前記受信マップを更新するマップ更新部(S2、S4、S6、S12、433)とを備えることを特徴とする無線測位用マップ生成システム。
  2. 請求項1において、
    前記マップ更新部は、前記軌跡生成部が生成した前記受信状態軌跡と、前記記憶部に記憶されている前記受信マップとを、互いの一致部分に基づいて、前記経路に沿った方向に結合して、前記記憶部に記憶されている前記受信マップを更新することを特徴とする無線測位用マップ生成システム。
  3. 請求項2において、
    前記マップ更新部は、前記軌跡生成部が生成した前記受信状態軌跡を、相対移動、および、前記移動距離の方向の拡縮の少なくとも一方である軌跡補正を行ないつつ、前記受信状態軌跡と前記記憶部に記憶されている前記受信マップの互いの一致部分の有無を判断し、前記一致部分があると判断した場合、軌跡補正後の前記受信状態軌跡を、前記記憶部に記憶されている前記受信マップに結合することを特徴とする無線測位用マップ生成システム。
  4. 請求項3において、
    前記受信マップとは別の予め設定された測位用情報に基づいて、前記移動体の測位対象座標を測定する測位部(34)を備え、
    前記軌跡生成部は、前記測位部が測定した前記測位対象座標に基づいて、前記受信状態軌跡に含まれているいずれかの前記移動距離における前記測位対象座標が決定できる場合には、前記受信状態軌跡の前記移動距離と前記測位対象座標とを対応付け、
    前記マップ更新部は、前記受信状態軌跡の前記移動距離に前記測位対象座標が対応付けられている場合には、前記受信状態軌跡の前記移動距離に対応付けられている前記測位対象座標に基づいて、前記受信マップに対する前記受信状態軌跡の位置を決定して、前記受信状態軌跡と前記記憶部に記憶されている前記受信マップの互いの一致部分の有無を判断することを特徴とする無線測位用マップ生成システム。
  5. 請求項3または4において、
    前記受信状態軌跡に、前記記憶部に記憶されている前記受信マップ上の点であるマップ側距離検定点との間の前記測位対象座標系での相対距離が決定できる軌跡側距離検定点があるか否かを判断する検定点判断部(S8)と、
    前記検定点判断部が、前記軌跡側距離検定点があると判断した場合に、前記受信状態軌跡に対して前記軌跡補正を行なった後、前記マップ側距離検定点の相対座標から、前記相対距離だけ移動させた点の前記相対座標と、前記軌跡側距離検定点の相対座標との間の距離差が、所定範囲内であるか否かを判断する距離差判断部(S10)とを備え、
    前記マップ更新部は、前記距離差判断部が、前記距離差が前記所定範囲内であると判断したことに基づいて、前記記憶部に記憶されている前記受信マップを更新し、前記距離差判断部が、前記距離差が前記所定範囲内でないと判断したことに基づいて、前記記憶部に記憶されている前記受信マップを更新しないことを特徴とする無線測位用マップ生成システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、
    前記移動体が車両であり、
    前記受信マップに加えて、前記受信マップ上の前記経路に沿った方向の位置である経路方向位置と、前記受信マップ上の前記経路方向位置に対応する前記受信状態指標が測定できる道路上の幅方向位置とが対応付けられている幅方向位置マップを生成する無線測位用マップ生成システムであって、
    前記記憶部は、前記受信マップに加えて、前記幅方向位置マップを記憶しており、
    前記車両の前記幅方向位置を検出する幅方向位置検出部(131)と、
    前記距離測定部が測定した前記移動距離と、前記幅方向位置検出部が検出した前記幅方向位置との関係を表す幅方向位置軌跡を生成する幅方向軌跡生成部(366)と、
    前記幅方向軌跡生成部が生成した前記幅方向位置軌跡を前記道路の長手方向に移動させるとともに、前記受信状態軌跡を前記幅方向位置軌跡と同量だけ、前記道路の長手方向に移動させることにより、前記幅方向位置軌跡と前記幅方向位置マップに互いの一致部分が生じ、かつ、前記受信状態軌跡と前記受信マップにも互いの一致部分が生じるか否かを判断する一致判断部(432)とを備え、
    前記マップ更新部(433)は、前記一致判断部が、前記幅方向位置軌跡と前記幅方向位置マップに互いの一致部分が生じ、かつ、前記受信状態軌跡と前記受信マップにも互いの一致部分が生じると判断したことに基づいて、前記幅方向位置軌跡と前記幅方向位置マップが前記一致部分で一致した状態での前記幅方向位置軌跡を前記幅方向位置マップに結合して、前記記憶部に記憶されている前記幅方向位置マップを更新するとともに、前記受信状態軌跡と前記受信マップが一致部分で一致した状態での前記受信状態軌跡を前記受信マップに結合して、前記記憶部に記憶されている前記受信マップを更新することを特徴とする無線測位用マップ生成システム。
  7. 請求項6において、
    前記マップ更新部は、前記記憶部に記憶されている前記幅方向位置マップに、互いに同じ前記経路方向位置において、幅方向位置が予め設定された補間上限ピッチ以下となっている2つの幅方向位置の点がある場合には、前記補間上限ピッチ以下となっている2つの前記幅方向位置の点をそれぞれ含んでいる前記受信マップにおける前記受信状態指標を補間して、前記幅方向位置に対する前記受信状態指標を表す幅方向受信マップを作成することを特徴とする無線測位用マップ生成システム。
JP2015143284A 2015-07-17 2015-07-17 無線測位用マップ生成システム Active JP6507902B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015143284A JP6507902B2 (ja) 2015-07-17 2015-07-17 無線測位用マップ生成システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015143284A JP6507902B2 (ja) 2015-07-17 2015-07-17 無線測位用マップ生成システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017026386A true JP2017026386A (ja) 2017-02-02
JP6507902B2 JP6507902B2 (ja) 2019-05-08

Family

ID=57945715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015143284A Active JP6507902B2 (ja) 2015-07-17 2015-07-17 無線測位用マップ生成システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6507902B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11796343B2 (en) 2017-11-27 2023-10-24 Mitsubishi Electric Corporation Map maintenance system and map maintenance method

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11211807A (ja) * 1998-01-29 1999-08-06 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 移動経路同定方法及びシステム及び移動経路同定プログラムを格納した記憶媒体
JP2008039688A (ja) * 2006-08-09 2008-02-21 Toyota Motor Corp 位置検出装置、位置検出方法
JP2011081682A (ja) * 2009-10-08 2011-04-21 Ricoh Co Ltd 作業時間分析支援システム、ならびに、プログラム
JP2012122819A (ja) * 2010-12-08 2012-06-28 Casio Comput Co Ltd 測位装置、測位方法およびプログラム
JP2013257306A (ja) * 2012-05-18 2013-12-26 Denso Corp 無線通信装置および無線測位システム
WO2014002211A1 (ja) * 2012-06-27 2014-01-03 三菱電機株式会社 測位装置
JP2015143647A (ja) * 2014-01-31 2015-08-06 株式会社デンソー 無線測位装置
JP2015219089A (ja) * 2014-05-16 2015-12-07 株式会社デンソー 無線測位装置、無線測位用地図データベース

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11211807A (ja) * 1998-01-29 1999-08-06 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 移動経路同定方法及びシステム及び移動経路同定プログラムを格納した記憶媒体
JP2008039688A (ja) * 2006-08-09 2008-02-21 Toyota Motor Corp 位置検出装置、位置検出方法
JP2011081682A (ja) * 2009-10-08 2011-04-21 Ricoh Co Ltd 作業時間分析支援システム、ならびに、プログラム
JP2012122819A (ja) * 2010-12-08 2012-06-28 Casio Comput Co Ltd 測位装置、測位方法およびプログラム
JP2013257306A (ja) * 2012-05-18 2013-12-26 Denso Corp 無線通信装置および無線測位システム
WO2014002211A1 (ja) * 2012-06-27 2014-01-03 三菱電機株式会社 測位装置
JP2015143647A (ja) * 2014-01-31 2015-08-06 株式会社デンソー 無線測位装置
JP2015219089A (ja) * 2014-05-16 2015-12-07 株式会社デンソー 無線測位装置、無線測位用地図データベース

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11796343B2 (en) 2017-11-27 2023-10-24 Mitsubishi Electric Corporation Map maintenance system and map maintenance method

Also Published As

Publication number Publication date
JP6507902B2 (ja) 2019-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11275163B2 (en) Slam method and apparatus robust to wireless environment change
US8260325B2 (en) Location estimation system
JP5927735B2 (ja) 地図データ作成装置、自律移動システムおよび自律移動制御装置
US11422225B2 (en) Integrated localization method and apparatus of high accuracy robust to route change
US9307369B2 (en) Wireless position detection apparatus and storage medium
JP2024050990A (ja) 判定装置
KR102110813B1 (ko) 무선 환경 변화에 강인한 slam 방법 및 장치
JP6354120B2 (ja) 道路情報送信装置、地図生成装置、道路情報収集システム
JP5717875B2 (ja) 位置決定方法
KR100779510B1 (ko) 정찰 로봇 및 정찰 로봇 운행 제어시스템
EP3428579A1 (en) Positioning device and positioning system
WO2011023246A1 (en) A vehicle navigation system and method
WO2018076621A1 (zh) 一种获得位置关系的方法和寻物的方法、设备及系统
JP6291873B2 (ja) 無線測位装置
US9465099B2 (en) Method for measuring position of vehicle using cloud computing
JP2015090285A (ja) 車両位置同定システム及び車両位置同定方法
KR102528421B1 (ko) 차량용 통신 단말 및 이를 이용한 차량 측위 방법
KR101704634B1 (ko) 자율 주행 차량의 주행경로 생성 장치 및 그 방법과, 자율 주행 차량의 주행 제어 방법
KR102134414B1 (ko) 액세스 포인트의 신호 세기를 이용하여 위치를 측정하는 장치 및 방법
JP6507902B2 (ja) 無線測位用マップ生成システム
JP2017032486A (ja) 携帯端末の位置測定システム、携帯端末及び位置測定プログラム
JP2016008939A (ja) 無線通信装置および無線測位システム
KR20190109830A (ko) 공간좌표 측위 시스템
TWI463162B (zh) 判定移動無線通訊裝置之位置的方法與系統
CN108344416B (zh) 一种基于地图信息自动匹配目标的定位方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171101

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180718

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180821

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190318

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6507902

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250