JP2017026366A - とろみ度測定装置 - Google Patents

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直美 吉川
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Abstract

【課題】構成が簡単で、安価に製作することができ、とろみ度を正確に測定することのできるとろみ度測定装置を提供する。
【解決手段】ハウジング11と、回転軸31bがハウジング11に対して回転自在に支持されているモータ31と、平面状部42を備え、モータ31の回転軸31bに取り付けられてとろみ食内に入り込む攪拌体41と、この攪拌体41の平面状部42と対向する対向平面状部51aを備え、ハウジング11に支持されている対向部材51と、モータ31の筐体31aとハウジング11との間に設けられ、とろみ食内に入り込んでいる攪拌体41が回転しているときに、とろみ食から攪拌体41が受ける反力によって変形する第1、第2ぜんまいばね64A,64Bと、この第1、第2ぜんまいばね64A,64Bの変形量をとろみ食のとろみ度として表示する表示部71とを有する。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、ミキサ食や、とろみを調整したとろみ調整食(ペースト食)のように、ペースト状、または、ゾル状ではあるが固形物(つぶ)が混入しているとろみ食のとろみ度を測定するとろみ度測定装置に関するものである。
従来、病院や介護施設等において、患者や入所者の中で摂食機能(咀嚼・嚥下機能)の低下した人々(特に、高齢者)を対象にとろみをつけた食品、ミキサ食などが多く提供されている。
具材の大きさや、やわらかさの程度は、患者や入所者の咀嚼・嚥下機能の能力によって異なり、咀嚼・嚥下機能の能力のある人(健常者)はとろみが少ない(例えば、粘度が低い)食品であっても摂食可能であるが、咀嚼・嚥下機能の能力の低い人は、その能力の程度に応じてとろみを調整する必要がある。
ところで、各食品メーカが咀嚼・嚥下困難者の程度に合わせて最適なとろみ度(例えば、粘度やかたさ)をもつ食品を提供している。
各食品メーカは官能評価とともに、同心円法によるとろみ度の測定(例えば、特許文献1参照)や、専用機器によるとろみ度の測定(例えば、特許文献2参照)などを行っている。
その中で特許文献1の同心円法によるとろみ度の測定は、例えば、等間隔の同心円と、この同心円の中心から円周に向かって60度毎に6方向へ向かう直線とが描かれた平板(スプレッドメータ)を使用して行われる。
このスプレッドメータの直線と円とが交わる点には中心からの距離が記されており、測定対象物であるとろみ食をスプレッドメータの中央に所定量載せて特定の時間内に、所定の温度下でとろみ食の広がり状態(具合)を調べてそのとろみ度を測定する。
また、特許文献2のとろみ度測定装置によるとろみ度の測定は、円錐体と平板部材との間にとろみ食を充填し、モータを駆動して回転軸を回転させると、円板に加わるトルクおよびとろみ食による抵抗が、コイルスプリングに引張り荷重となって加わり、それに伴って、コイルスプリングが伸長させられ、2つの円板の間に、コイルスプリングの撓みに対応するねじれが発生する。
そこで、一方の円板に円弧状の電気抵抗体を取り付け、他方の円板にピックアップを取り付け、電気抵抗体に外部から一定の電圧を印加すると、ピックアップの先端は電気抵抗体に接した状態で移動する。
したがって、ピックアップから出力される電圧を読み込むことにより、2つの円板の間のねじれの角度を検出することができ、このねじれの角度に基づいて、円錐体に加わるトルクを算出することにより、とろみ食のとろみ度を測定する。
特開2006−329850号公報 特開2004−309442号公報
上記した特許文献1の同心円法によるとろみ度の測定は、スプレッドメータの中央(中心)にとろみ食を載置し、とろみ食の拡がり状態(具合)を調べることにより、とろみ食のとろみ度を測定できるので、構成が簡単で、操作も簡単である。
しかしながら、特許文献1の同心円法によるとろみ度の測定は、とろみ食の広がり状態が一定していないので、とろみ食のとろみ度を正確に測定することができないという問題がある。
上記した特許文献2のとろみ度測定装置は、2つの円板の間のねじれの角度をトルクに換算してとろみ食のとろみ度を算出しているので、とろみ食のとろみ度を正確に測定することができる。
しかしながら、特許文献2のとろみ度測定装置は、2つの円板の間のねじれの角度の算出、このねじれの角度に基づくとろみ度(トルク)の算出を電気的に行っているので、構成が複雑で、高価になるという問題がある。
この発明は、上記した不都合を解消するためになされたもので、構成が簡単で、安価に製作することができ、とろみ度を正確に測定することのできるとろみ度測定装置を提供するものである。
この発明のとろみ度測定装置は、ハウジングと、筐体または回転軸が前記ハウジングに対して回転自在に支持されているモータと、平面状部を備え、前記モータの回転軸に取り付けられてとろみ食内に入り込む攪拌体と、前記攪拌体の平面状部と対向する対向平面状部を備え、前記ハウジングに支持されている対向部材と、前記モータの筐体と前記ハウジングとの間に設けられ、前記とろみ食内に入り込んでいる前記攪拌体が回転しているときに、前記とろみ食から前記攪拌体が受ける反力によって変形する弾性体と、前記弾性体の変形量を前記とろみ食のとろみ度として表示する表示部とを有することを特徴とする。
また、前記攪拌体には、前記攪拌体の平面状部と前記対向部材の対向平面状部との間へ、前記攪拌体の回転によって前記とろみ食の入り込みを促すガイド部が設けられているのが望ましい。
また、前記ガイド部は、前記攪拌体を形成する円板状の素材に、この素材の厚さ方向に貫通して前記素材中心の近くから外周まで至る半径方向切り込みと、この半径方向切り込みの内周端に一端が接し、この一端から周方向へ所定長離れた他端まで至る内側切り込みとを設け、前記内側切り込みの他端から前記素材の外周まで至る所定の直線を曲げ線として、この曲げ線と前記各切り込みとの間の部位が前記対向部材から離れるように、所定の角度だけ折り曲げて形成されているのが望ましい。
また、前記攪拌体は、前記モータの筐体と前記対向部材との間に位置しているのが望ましい。
また、前記弾性体は、一端が前記ハウジングに絶縁されて取り付けられ、他端が前記モータの筐体に絶縁されて取り付けられて巻き回された第1ぜんまいばねと、一端が前記ハウジングに絶縁されて取り付けられ、他端が前記モータの筐体に絶縁されて取り付けられて巻き回された第2ぜんまいばねとで構成され、前記第1ぜんまいばねの一端および前記第2ぜんまいばねの一端は、電源に接続され、前記第1ぜんまいばねの他端および前記第2ぜんまいばねの他端は、前記モータに接続されているのが望ましい。
また、この発明のとろみ度測定装置は、内面に対向平面状部を備え、内部にとろみ食を収容する容器と、筐体または回転軸が前記容器に対して回転自在に支持されているモータと、平面状部を備え、前記モータの回転軸に取り付けられて前記とろみ食内に入り込む攪拌体と、前記モータの筐体と前記容器との間に設けられ、前記とろみ食内に入り込んでいる前記攪拌体が回転しているときに、前記とろみ食から前記攪拌体が受ける反力によって変形する弾性体と、前記弾性体の変形量を前記とろみ食のとろみ度として表示する表示部とを有し、前記容器の平面状部と前記攪拌体の対向平面状部とは、対向していることを特徴とする。
この発明のとろみ度測定装置によれば、弾性体の変形量をとろみ食のとろみ度として表示部に表示するので、構成が簡単で、安価に製作することができ、とろみ度を正確に測定することができる。
この発明の第1実施例であるとろみ度測定装置を示す図で、(a)はとろみ度測定装置の正面図、(b)はとろみ度測定装置の右側面図である。 図1(b)の矢印A方向から見た操作部、表示部を示す拡大部分図である。 図1に示したカバーを取り外して内部の構成を示す説明図である。 図3に示した第1、第2ぜんまいばね(弾性体)の部分を示す図で、図3の矢印B方向から見た拡大図である。 第1、第2ぜんまいばね(弾性体)の張力調整機構を示す図で、図4のC−C線断面図である。 図1に示した攪拌体を示す図で、(a)は拡大平面図、(b)は拡大側面図で、ガイド部の折れ曲がり方向を示すために対向部材を二点鎖線で書き加えてあり、(c)は図6(a)のD−D線断面図である。 図1に示した対向部材を示す平面図で、攪拌体との大きさを比較するために攪拌体を二点鎖線で書き加えてある。 攪拌体の変形例を示す図で、(a)は攪拌体の第1変形例を示す拡大平面図、(b)は攪拌体の第2変形例を示す拡大平面図、(c)は攪拌体の第3変形例を示す拡大平面図である。 第1、第2ぜんまいばね(弾性体)の取付構造などの変形例を示す部分断面図である。 図9に示した第1、第2ぜんまいばね(弾性体)の取付構造などの主要部分の分解斜視図である。 表示部の変形例を示す説明図である。 この発明の第2実施例であるとろみ度測定装置を示す正面図で、一部が破断されている。
以下、この発明の実施例を、図面を参照して説明する。
図1はこの発明の第1実施例であるとろみ度測定装置を示す図で、(a)はとろみ度測定装置の正面図、(b)はとろみ度測定装置の右側面図である。図2は図1(b)の矢印A方向から見た操作部、表示部を示す拡大部分図である。図3は図1に示したカバーを取り外して内部の構成を示す説明図である。図4は図3に示した第1、第2ぜんまいばね(弾性体)の部分を示す図で、図3の矢印B方向から見た拡大図である。図5は第1、第2ぜんまいばね(弾性体)の張力調整機構を示す図で、図4のC−C線断面図である。図6は図1に示した攪拌体を示す図で、(a)は拡大平面図、(b)は拡大側面図で、ガイド部の折れ曲がり方向を示すために対向部材を二点鎖線で書き加えてあり、(c)は図6(a)のD−D線断面図である。図7は図1に示した対向部材を示す平面図で、攪拌体との大きさを比較するために攪拌体を二点鎖線で書き加えてある。
この発明のとろみ度測定装置Mは、ハウジング11と、このハウジング11に回転自在に支持されているモータ31と、このモータ31の回転軸31bに同軸に棒状体33を介して取り付けられてとろみ食内に入り込む攪拌体41と、この攪拌体41と同軸で、攪拌体41と平行になって対向する対向部材51と、モータ31の筐体31aとハウジング11との間に設けられ、モータ31の回転軸31bが回転することでとろみ食内に入り込んでいる攪拌体41が回転しているときに、とろみ食から攪拌体41が受ける反力によって変形する、弾性体としての第1、第2ぜんまいばね64A,64Bと、この第1、第2ぜんまいばね64A,64Bの変形量をとろみ食のとろみ度として表示する表示部71とで構成されている。
上記したハウジング11は、図3に示すように、矩形状の平板で形成された基台12と、図1に示すように、基台12の上方を覆う直方体状のカバー13とで構成されている。
上記したカバー13には、図1に示すように、前端の上下方向の中央部から後方上側へ上昇するようにして前側傾斜面13aが設けられ、この前側傾斜面13aの前端の下側には、図1に示すように、垂直面13bが設けられている。
そして、前側傾斜面13aには、図1および図2に示すように、プッシュプッシュ式の電源スイッチ14と、プッシュプッシュ式の攪拌スイッチ15と、プッシュプッシュ式の第1、第2、第3測定スイッチ16A,16B,16Cと、温度表示部17とが設けられ、垂直面13bには、図1および図2に示すように、とろみ度を表示する表示部71を構成する目盛り18が設けられている。
そして、カバー13の頂部の平面部には、図1に示すように、逆U字状の取っ手19が取り付けられている。
上記したモータ31は、直流モータと、減速機とで構成され、図3に示すように、直流モータおよび減速機を収容した筐体31aを上側にするとともに、筐体31aから突出する回転軸31bを下側にして、ハウジング11の基台12の中心に、ベアリング32で回転軸31bが回転自在に支持されている。
すなわち、モータ31は、回転軸31bがハウジング11に対してベアリング32で回転自在に支持されていることにより、筐体31aおよび回転軸31bがハウジング11に対して回転自在になっている。
なお、モータ31は、筐体31aがハウジング11に対してベアリング等で回転自在に支持されることにより、筐体31aおよび回転軸31bがハウジング11に対して回転自在になっていてもよい。
そして、筐体31aから下側へ突出する回転軸31bには円柱状の棒状体33が回転軸31bと同軸に一体的に取り付けられ、モータ31の筺体31aの下側には、筐体31aの円周面から外側へ突出する部分を有する平板状の張架部材34が取り付けられている。
そして、張架部材34の、モータ31の筐体31aの円周面から外側へ突出する部分には、半径方向へ所定の色、例えば、赤色、黄色、緑色のレーザ光を目盛り18へ向けて照射する指針としての発光ダイオード35が取り付けられている。
上記した発光ダイオード35は、配線(図示省略)によって制御部(図示省略)を介して電池(電源)(図示省略)に接続されている。
上記した攪拌体41は、図6に示すように、平板状部42となる平板で円板状の素材に、この素材の厚さ方向に貫通して素材の中心の近くから外周まで至る、例えば、直線状の半径方向切り込みC1と、この半径方向切り込みC1の内周端に一端が接し、この一端から周方向へ所定長離れた他端まで至る、例えば、直線状の内側切り込みC2とを設け、内側切り込みC2の他端から素材の外周まで半径方向切り込みC1と平行で至る所定の直線を曲げ線Lとして、この曲げ線Lと各切り込みC1,C2との間の部位が対向部材51から離れるように、所定の角度(例えば、30度等の鋭角)だけ折り曲げて矩形のガイド部43が、周方向へ、例えば、等間隔で4つ形成されている。
この攪拌体41は、上下方向に延びる中心軸(回転中心軸)に対して平面状部42が直交する方向(水平方向)に延びている。
上記した対向部材51は、図1および図7に示すように、攪拌体41よりも大きな直径の円板状に形成され、中心に貫通孔52が設けられ、図1に示すように、3本の支持部材55によってハウジング11に一体的に取り付けられ、厚さ方向が攪拌体41(平面状部42)の厚さ方向と一致している。
この対向部材51の対向平面状部51aは、図1における攪拌体41(平面状部42)と平行で対向する対向部材51の上面(上側平面)で構成されている。
そして、3本の支持部材55の少なくとも1本の中には、とろみ食の温度を検出する温度センサ(例えば、熱電対:図示省略)が設けられている。
また、攪拌体41の平面状部42は対向部材51と対向する下側面が平面であり、平面状部42の下側の平面と対向平面状部51aとは、平行になって所定の間隔で対向している。
上記したハウジング11を構成する基台12の上面には、図3〜図5に示すように、ベアリング32(回転軸31b)を中心にして回動する、張力調整機構としての回動部材61と、この回動部材61の円弧状孔61aをねじ軸部が貫通してハウジング11(基台12)に螺合することによって回動部材61の回動を停止させる(固定する)、張力調整機構としての固定ねじ(固定部材)62と、一端(内周端)が回動部材61に設けられた取付部61bのスリット61cに絶縁(図示省略)されて取り付けられ、他端(外周端)がモータ31の筐体31aから突出する張架部材34に絶縁(図示省略)されて取り付けられてモータ31の回転軸31aの外周に巻き回された第1ぜんまいばね(第1うずまきばね)64Aと、一端(内周端)が回動部材61に設けられた取付部61bのスリット61cに絶縁(図示省略)されて取り付けられ、他端(外周端)がモータ31の筐体31aから突出する張架部材34に絶縁(図示省略)されて取り付けられてモータ31の回転軸31bの外周に巻き回され、第1ぜんまいばね64Aよりも下側に間隔を空けて(絶縁されて)配置された第2ぜんまいばね(第2うずまきばね)64Bと、上側に突出し、第1、第2ぜんまいばね64A,64Bの復帰力(巻き戻る力)によって張架部材34が回動(回転)するのを停止させるストッパ棒(ストッパ)65とが設けられている。
そして、第1ぜんまいばね64Aの一端(内周端)および第2ぜんまいばね64Bの一端(内周端)は、配線(図示省略)によって制御部(図示省略)を介して電池(電源)図示省略)に接続され、第1ぜんまいばね64Aの他端(外周端)および第2ぜんまいばね64Bの他端(外周端)は、配線(図示省略)によってモータ31に接続されている。
上記した発光ダイオード35と、目盛り18とにより、表示部71が構成されている。
そして、モータ31はハウジング11内に収容した電池(図示省略)に、配線(図示省略)によって接続され、各部は、図示を省略した制御部によって制御される。
次に、とろみ食の攪拌について説明する。
まず、とろみ食内に攪拌体41および対向部材51を入れると、対向部材51に貫通孔52が設けられているので、攪拌体41と対向部材51との間の空気が回りのとろみ食に押されることによって貫通孔52から流出することにより、攪拌体41と対向部材51との間にとろみ食が入り込む。
そして、電源スイッチ14および攪拌スイッチ15を操作してオン状態にして点灯させ、モータ31を駆動させると、回転軸31bおよび棒状体33が所定方向(例えば、図3において時計方向)へ、例えば、64min−1(r/min;rpm)の回転数で回転することにより、攪拌体41も、図6(a)において、時計方向へ回転する。
このように、攪拌体41が時計方向へ回転すると、張架部材34がストッパ棒65に当接してモータ21が時計方向へ回転移動しなくなるので、ガイド部43がとろみ食を押し上げるようにとろみ食内で回転することにより、とろみ食を攪拌体41で攪拌することができる。
そして、所定時間後に電源スイッチ14および攪拌スイッチ15を操作してオフ状態にして消灯させることにより、モータ31が停止し、とろみ食の攪拌が終了する。
次に、とろみ食のとろみ度の測定について説明する。
まず、とろみ食内に攪拌体41および対向部材51を入れると、上述したように、攪拌体41と対向部材51との間にとろみ食が入り込む。
そして、電源スイッチ14を操作してオン状態にして点灯させるとともに、例えば、第1測定スイッチ16Aを操作してオン状態にして第1測定スイッチ16Aを所定の色(例えば、赤色)に点灯させ、モータ31を駆動させると、回転軸31bおよび棒状体33が、図3において、反時計方向へ、例えば、18min−1(r/min;rpm)の回転数で回転(回動)することにより、攪拌体41も、図6(a)において、反時計方向へ回転(回動)する。
このように、攪拌体41がとろみ食内で反時計方向へ回転(回動)すると、ガイド部43によってとろみ食が攪拌体41と対向部材51との間に入り込むように促され、貫通孔52からとろみ食が流出する。
このように、攪拌体41(平面状部42)と対向部材51(対向平面状部51a)との間にとろみ食が存在して攪拌体41が回転すると、一定の厚さ(深さ)のとろみ食と攪拌体41(平面状部42)との間にずり力(せん断力;反力;回転モーメント)が発生する。
そして、ずり力(せん断力)は棒状体33、回転軸31bを介して筐体31aに伝達され、モータ31が、図3および図5において、時計方向へ回動する。
このように、モータ31が時計方向へ回動すると、攪拌体41が受けるとろみ食のとろみ度に応じて第1、第2ぜんまいばね64A,64Bが変形してモータ31の時計方向への回動が所定位置で停止し、発光ダイオード35が目盛り18の値(とろみ度)を指し示す。
また、温度センサがとろみ食内に入ってとろみ食の温度を、支持部材55を介して計測することにより、とろみ食の温度が温度表示部17に表示される。
したがって、発光ダイオード35が指し示す赤色の目盛り18を読み取ることにより、とろみ食のとろみ度としたり、発光ダイオード35が指し示す赤色の目盛り18の値を、温度表示部17に表示された温度の換算値(あらかじめ求められている)で基準温度(例えば、20℃)のとろみ度に換算することにより、とろみ食のとろみ度とすることができる。
そして、所定時間後に電源スイッチ14および第1測定スイッチ16Aを操作してオフ状態にして消灯させることにより、モータ31が停止するとともに、攪拌体41の回転(回動)も停止し、モータ31は第1、第2ぜんまいばね64A,64Bの付勢力により、張架部材34がストッパ棒65に当接する位置まで、時計方向へ戻されるように回動して停止する。
上述したように、第1測定スイッチ16Aを操作してモータ31(回転軸31b)を回転させた状態で、とろみ食のとろみ度と、このとろみ度を測定する攪拌体41の回転数とが適合せず、発光ダイオード35が赤色の目盛り18の範囲内を指し示さない場合(発光ダイオード35が赤色の目盛り18の範囲外を指し示す場合)は、とろみ度の測定範囲を切り換えるために、第2測定スイッチ16Bまたは第3測定スイッチ16Cを操作してオン状態にして、例えば、黄色または緑色に点灯させるとともに、第1測定スイッチ16Aをオフ状態にして消灯させ、モータ31を駆動させると、回転軸31bおよび棒状体33が反時計方向へ、例えば、36min−1(r/min;rpm)(第2測定スイッチ16Bが操作された場合)または64min−1(r/min;rpm)(第3測定スイッチ16Cが操作された場合)の回転数で回転(回動)することによって棒状体31および攪拌体41も反時計方向へ回転(回動)する。
このように、攪拌体41がとろみ食内で反時計方向へ回転(回動)すると、攪拌体41が受けるとろみ食のとろみ度に応じた反力(回転モーメント)により、モータ31(回転軸31b)が、図3および図5において、時計方向へ回動する。
このように、モータ31が反時計方向へ回動すると、攪拌体41が受けるとろみ食のとろみ度に応じて第1、第2ぜんまいばね64A,64Bが変形してモータ31の反時計方向への回動が所定位置で停止し、発光ダイオード35が目盛り18の値(とろみ度)を指し示す。
したがって、発光ダイオード35が指し示す黄色(第2測定スイッチ16Bの場合)または緑色(第3測定スイッチ16Cの場合)の目盛り18を読み取ることにより、とろみ食のとろみ度としたり、発光ダイオード35が指し示す黄色または緑色の目盛り18の値を、温度表示部17に表示された温度の換算値(あらかじめ求められている)で基準温度(例えば、20℃)のとろみ度に換算することにより、とろみ食のとろみ度とすることも可能である。
上記したように、発光ダイオード35が発光する色と、目盛り18の色とを対応させた表示部71の例を示したが、各測定スイッチ16A〜16Cの発光の色または発光ダイオード35の発光の色と、単一色の目盛り18とでとろみ度を測定する場合は、各測定スイッチ16A〜16Cを操作したときのモータ31の回転数の相違により、第1測定スイッチ16Aを操作したときの目盛り18の値(とろみ度)を0.28で割ることにより、第3測定スイッチ16Cを操作したときのとろみ度に換算することができ、第2測定スイッチ16Bを操作したときの目盛り18の値(とろみ度)を0.56で割ることにより、第3測定スイッチ16Cを操作したときのとろみ度に換算することができ、第3測定スイッチ16Cを操作したときの目盛り18の値(とろみ度)に3.56を掛けることにより、第1測定スイッチ16Aを操作したときのとろみ度に換算することができる。
そして、所定時間後に電源スイッチ14および第2または第3測定スイッチ16B,16Cを操作してオフ状態にして消灯させることにより、モータ31が停止するとともに、第2または第3測定スイッチ16B,16Cも消灯し、攪拌体41の回転(回動)も停止し、モータ31は第1、第2ぜんまいばね64A,64Bの付勢力により、張架部材34がストッパ棒65に当接する位置まで、時計方向へ戻されるように回動して停止する。
上述したように、発光ダイオード35が示す目盛り18が、とろみ食のとろみ度となることについて考察する。
モータ31(回転軸31b)が一定の回転数(min−1;r/min;rpm)で回転しているときのモータ31の出力をP(W)とし、そのときのモータ31のトルクをT(Nm)とし、モータ31(回転軸31b)の回転数(min−1;r/min;rpm)とトルク(Nm)との関係値をnとすると、
P=(2π/60)×T×n ・・・(1)
と表すことができ(の式が成立し)、
T=(60/2π)×(P/n) ・・・(2)
と変形することができる。
(2)式から、モータ31(回転軸31b)の回転数(min−1;r/min;rpm)がトルクT(発光ダイオード35が目盛り18を指し示す位置)に影響を及ぼすことが分かる。
したがって、発光ダイオード35が指し示す目盛り18を読み取ることにより、とろみ食のとろみ度とすることができる。
上記式より、モータ31(回転軸31b)の回転数を一定に制御することが重要となり、この発明のとろみ度測定装置Mでは、モータ31(回転軸31b)を任意にセットした一定の回転数に制御し、とろみ度(トルク)の測定精度の向上を図っている。
次に、第1、第2ぜんまいばね64A,64Bの張力調整について説明する。
図5において、固定ねじ62を緩めて回動部材61を反時計方向へ回動させることにより、第1、第2ぜんまいばね64A,64Bの張力(付勢力)を弱く調整することができる。
また、図5において、固定ねじ62を緩めて回動部材61を時計方向へ回動させることにより、第1、第2ぜんまいばね64A,64Bの張力(付勢力)を強く調整することができる。
上述したように、この発明の第1実施例によれば、第1、第2ぜんまいばね64A,64Bの変形量をとろみ食のとろみ度として表示部71に表示するので、構成が簡単で、安価に製作することができ、とろみ度を正確に測定することができる。
また、攪拌体41がガイド部43を有するので、とろみ食を攪拌体41と対向部材51との間へ入るように促すことができ、とろみ食のとろみ度の測定の精度を向上させることができる。
また、攪拌体41がガイド部43を有するので、とろみ食を攪拌することができる。
また、攪拌体41のガイド部43は素材に各切り込みC1,C2を設けて曲げ線Lで折り曲げることによって製作できるので、攪拌体41を簡単で、安価に製作することができる。
また、攪拌体41の下側に攪拌体41よりも大きな対向部材51を配置したので、攪拌体41を損傷しないように保護することができる。
また、攪拌体41と対向部材51とが平行で対向しているので、とろみ食のとろみ度を精度よく測定することができる。
また、弾性体を第1、第2ぜんまいばね64A,64Bとしたので、回転軸31bの回転引張り加重を小さくできることにより、小さいとろみ度(例えば、粘度やかたさ)を測定することができる。
また、弾性体を第1、第2ぜんまいばね64A,64Bとしたので、装置をコンパクトに(小型化)することができる。
また、とろみ食を攪拌するときと、とろみ食のとろみ度を測定するときとでは、モータ31(回転軸31b)の回転方向が反対であり、モータ31の回転軸31bを、とろみ食を攪拌するように回転させるとき、モータ31の筐体31aが回転するのを停止させるストッパ棒65を設けたので、攪拌時は筐体31aが回動せずに第1、第2ぜんまいばね64A,64Bの疲労を回避できることにより、第1、第2ぜんまいばね64A,64Bの寿命が長くなるとともに、とろみ度の測定精度を長く維持することができる。
また、第1、第2ぜんまいばね64A,64Bを介してモータ31に電力を供給する構成としたので、モータ31に電力を供給する配線がモータ31に及ぼす回転引張り荷重をなくすことができることにより、とろみ度を正確に測定することができる。
また、第1、第2ぜんまいばね64A,64Bの張力が調整可能であるので、表示部71のゼロ点修正や、第1、第2ぜんまいばね64A,64Bの製造ばらつきや、第1、第2ぜんまいばね64A,64Bの経年変化による張力の修正ができ、とろみ度を正確に測定して表示部71に表示することができる。
また、表示部71を、発光ダイオード(指針)35と、目盛り18とで構成したので、構成を簡単にすることができる。
また、とろみ度の測定範囲を切り換えられる構成としたので、幅広い範囲のとろみ度を測定することができる。
また、発光ダイオード(指針)35が指し示す目盛り18を、各測定スイッチ16A〜16Cに対応させたので、とろみ度の誤測定を回避することができる。
攪拌体41は、図8に示すような構成であってもよい。
すなわち、図8(a)に示すように、平板状部42となる平板で円板状の素材に、この素材の厚さ方向に貫通して素材の中心の近くから外周近くまで至る直線状の半径方向切り込みC1と、この半径方向切り込みC1の内周端に一端が接し、この一端から周方向へ所定長離れた他端まで至る直線状の内側切り込みC2と、半径方向切り込みC1の外周端に一端が接し、この一端から周方向へ所定長離れた他端まで半径方向切り込みC1と平行で至る直線状の外側切り込みC3とを設け、内側切り込みC2の他端から外側切り込みC3の他端まで至る所定の直線を曲げ線Lとして、この曲げ線Lと各切り込みC1,C2,C3との間の部位が対向部材51から離れるように、所定の角度(例えば、30度の鋭角)だけ折り曲げて矩形のガイド部43が、周方向へ4つ形成されている構成であってもよい。
図8(a)に示す構成の攪拌体41は、ガイド部43の外周部分が素材(平面状部42)で連結されているので、外周部分を補強することができる。
また、図8(b)に示すように、平板状部42となる平板で円板状の素材に、この素材の厚さ方向に貫通して素材の中心の近くから外周まで半径方向へ放射状で至る直線状の半径方向切り込みC1と、この半径方向切り込みC1の内周端に一端が接し、この一端から周方向へ所定長離れた他端まで至る直線状の内側切り込みC2とを設け、内側切り込みC2の他端から素材の外周まで半径方向へ放射状に至る所定の直線を曲げ線Lとして、この曲げ線Lと各切り込みC1,C2との間の部位が対向部材51から離れるように、所定の角度(例えば、30度の鋭角)だけ折り曲げて扇形のガイド部43が、周方向へ4つ形成されている構成であってもよい。
図8(b)に示す構成の攪拌体41は、第1実施例のとろみ度測定装置Mにおける攪拌体41と同様な効果を得ることができる。
また、図8(c)に示すように、平板状部42となる平板で円板状の素材に、この素材の厚さ方向に貫通して素材の中心の近くから外周近くまで半径方向へ放射状に至る半径方向切り込みC1と、この半径方向切り込みC1の内周端に一端が接し、この一端から周方向へ所定長離れた他端まで至る直線状の内側切り込みC2と、半径方向切り込みC1の外周端に一端が接し、この一端から周方向へ所定長離れた他端まで至る直線状の外側切り込みC3とを設け、内側切り込みC2の他端から外側切り込みC3の他端まで半径方向へ放射状に至る所定の直線を曲げ線Lとして、この曲げ線Lと各切り込みC1,C2,C3との間の部位が対向部材51から離れるように、所定の角度(例えば、30度の鋭角)だけ折り曲げて扇形のガイド部43が、周方向へ4つ形成されている構成であってもよい。
図8(c)に示す構成の攪拌体41は、ガイド部43の外周部分が素材(平面状部42)で連結されているので、外周部分を補強することができる。
図9は第1、第2ぜんまいばね(弾性体)の取付構造などの変形例を示す部分断面図、図10は図9に示した第1、第2ぜんまいばね(弾性体)の取付構造などの主要部分の分解斜視図であり、図1〜図8に示した部分と同一部分または図1〜図8に示した部分に相当する部分に同一符号を付し、その説明を省略する場合がある。
なお、図示されていない部分は、図1〜図8に示した実施例のように構成されている。
基台12の上面には基台として機能する円環状のベースディスク81が取り付けられ(固定され)、このベースディスク81の上方に開放した円環状の収容凹部81a内に、円環状のストッパリング83が回転自在に収容されている。
そして、ベースディスク81に半径方向に設けられたねじ孔81bに螺合する止めねじ82をねじ込んでストッパリング83の外周に当接(圧接)させることにより、ベースディスク81に対するストッパリング83の回動を停止させ、また、ねじ孔81bに螺合する止めねじ82を緩めてストッパリング83の外周から離間させる(離す)ことにより、ベースディスク81に対するストッパリング83の回動を可能にさせている。
ストッパリング83には、内周に軸方向(上下方向)に矩形状の取付溝83aが設けられ、この取付溝83aの、ストッパリング83の内周面と対向して上下方向に延びる平面状の側面83bに取付ねじ孔83cが設けられ、この取付ねじ孔83cの、ストッパリング83の中心を通る半径方向の延長線上に貫通孔83dが設けられている。
ストッパリング83の取付溝83aには、矩形状の固定側端子板84がストッパリング83の下側へ突出せずに、ストッパリング83の上側へのみ突出し、ストッパリング83の内周面から内側へ突出しないように嵌合した状態で、取付ねじ孔83cに螺合する取付ねじ85によって取り付けられている。
この取付ねじ85は、貫通孔83dを貫通するドライバなどの工具によって回動することができるようになっている。
上記したストッパリング83と固定側端子板84とは、一体構造とされていてもよい。
この取付ねじ85および貫通孔83dは、図9において、ベースディスク81のねじ孔81b、このねじ孔81bに螺合する止めねじ82と重なる高さに設けられているが、止めねじ82でストッパリング83の回動を停止させるためには、ベースディスク81のねじ孔81b、このねじ孔81bに螺合する止めねじ82と重ならない高さに設けるのが望ましい。
モータ31の回転軸31bには、軸受け軸(軸受けシャフト)91が固定ねじ92によって同軸に取り付けられている。
軸受け軸91は、モータ31の回転軸31bの外周に同軸に固定される太径部91aと、この太径部91aと同軸で、太径部91aの下側に連なる細径部91bとで構成され、細径部91bの外周に、ベースディスク81の内周に嵌合したベアリング32が嵌合し、ベースディスク81に対して軸受け軸91が回転できるようになっている。
軸受け軸91の下端(細径部91bの下側部分)には、円筒状のクリップ軸(クリップシャフト)93が固定ねじ94によって同軸に取り付けられている。
クリップ軸93には、上下方向の中央部に、クリップ軸93の中心を通る直径方向に、固定ピン95を取り付ける嵌合孔93aが設けられ、この嵌合孔93aの下側の外周に、後述するロック軸97を係止させるクリップばね96を取り付ける取付溝93bが平行して水平方向に設けられている。
この取付溝93bは、クリップ軸93の内側(中空部)にまで達し、クリップばね96の係止部96bがクリップ軸93の内側に露出するように形成されている。
クリップばね96は、正面視でU字状に屈曲するU字状部96aと、このU字状部96aの上端から水平方向に平行して延び、クリップ軸93の取付溝93bに挿入される一対の係止部(水平部)96bと、この一対の係止部96bの先端(U字状部96aと反対側の端)から下側へそれぞれ延び、クリップ軸93の外周に係合する係合部96cとで構成され、正面視U字状で、側面視Γ字状に形成されている。
ロック軸97は、クリップ軸93内へ下側から同軸状に挿入される太径部97aと、この太径部97aと同軸で、太径部97aの下側に連なり、クリップ軸93内へ挿入されない細径部97bとで構成されている。
そして、太径部97aの上端には、クリップ軸93内への挿入を容易にするための円錐台形状の面取り部97cと、固定ピン95が嵌合し、ロック軸97がクリップ軸93と供回り(一緒に回転)するための嵌合溝97dとが設けられ、太径部97aの上下方向の中央部の外周には、クリップばね96の一対の係止部96bに係合してロック軸97がクリップ軸93から抜けるのを防止するための係合溝97eが周回して設けられている。
棒状体33は、ロック軸97の細径部97bの外周に、同軸に取り付けられている。
上記した回転軸31bと軸受け軸91とは、一体構造とされていてもよい。また、クリップ軸93とロック軸97とも、一体構造とされていてもよい。
基台12には、クリップ軸93が挿通可能な円形の貫通孔12aと、この貫通孔12aの下側に連なり、クリップ軸93などを回転可能に収容する円筒状の収容筒部12bとが設けられ、収容筒部12bの上部には、クリップ軸93を軸受け軸91に取り付けたり、クリップ軸93を軸受け軸91から取り外したりするために、固定ねじ94を回動するドライバなどの工具を挿通するための貫通孔12cが設けられている。
基台12の収容筒部12bと棒状体33との間に相当するロック軸97の細径部97bの外周には、基台12の収容筒部12bとクリップ軸93との間にとろみ食が入り込むのを防止するとろみ食侵入防止部材98が、収容筒部12bと棒状体33との挟持によって取り付けられている。
そして、第1ぜんまいばね(第1うずまきばね)64Aは、一端(内周端)が固定側端子板84に絶縁(図示省略)されて取り付けられ、他端(外周端)がモータ31の筐体31aから突出する張架部材34に絶縁(図示省略)されて取り付けられ、図3、図5に示すように、モータ31の回転軸31aの外周に巻き回されている。
第2ぜんまいばね(第2うずまきばね)64Bも同様に、一端(内周端)が固定側端子板84に絶縁(図示省略)されて取り付けられ、他端(外周端)がモータ31の筐体31aから突出する張架部材34に絶縁(図示省略)されて取り付けられ、図3、図5に示すように、モータ31の回転軸31bの外周に巻き回されている。
なお、第2ぜんまいばね(第2うずまきばね)64Bは、第1ぜんまいばね64Aよりも下側に間隔を空けて(絶縁されて)配置されている。
そして、第1ぜんまいばね64Aの一端(内周端)および第2ぜんまいばね64Bの一端(内周端)は、配線(図示省略)によって制御部(図示省略)を介して電池(電源)図示省略)に接続され、第1ぜんまいばね64Aの他端(外周端)および第2ぜんまいばね64Bの他端(外周端)は、配線(図示省略)によってモータ31に接続されている。
また、図示は省略されているが、張架部材34の回動(回転)を停止させる、第1実施例におけるストッパ棒(ストッパ)65と同様なストッパ棒が、ベースディスク81の上面に設けられている。
第1、第2ぜんまいばね64A,64Bの張力を調整する張力調整機構は、ストッパリング83(固定側端子板84)と、このストッパリング83の回動を停止させる止めねじ82とによって構成されている。
上記のように構成されていることにより、第1、第2ぜんまいばね64A,64Bの張力を調整するため、ストッパリング83を回動(回転)させる範囲の制約がなくなり、第1、第2ぜんまいばね64A,64Bの張力調整範囲が広くなる。
したがって、組立、すなわち、第1、第2ぜんまいばね64A,64Bの取付、第1、第2ぜんまいばね64A,64Bの張力調整が容易になる。
また、ロック軸97、このロック軸97に連結された棒状体33およびこの棒状体33に連結された攪拌体(図示省略)を着脱することができることにより、とろみ食が付着する攪拌体の洗浄がし易くなる。
なお、攪拌体をポリテトラフルオロエチレンで構成したり、攪拌体をポリテトラフルオロエチレンでコーティングすることにより、攪拌体の洗浄が一層し易くなる。
また、攪拌体が取り外せるので、半径の異なる(半径が大きかったり、半径の小さな)攪拌体を取付直すことにより、とろみ度の測定範囲を広くすることができる。
また、収容筒部12bの下側にとろみ食侵入防止部材98が設けられているので、とろみ食が収容筒部12b内に侵入するのを防止することができ、収容筒部12bの洗浄が容易になる。
図11は表示部の変形例を示す説明図であり、図1〜図10に示した部分と同一部分または図1〜図8に示した部分に相当する部分に同一符号を付し、その説明を省略する場合がある。
なお、図示されていない部分は、図1〜図10に示した実施例のように構成されている。
張架部材34に、モータ31(回転軸31b)の中心から半径方向へ延びた指針36が設けられている。
この指針36(半径方向の外側の部分)が、モータ31(張架部材34)が回転することにより、目盛り18を指し示す。
このように張架部材34に指針36を設けることにより、第1実施例のように、発光ダイオード35へ電力を供給する配線が不要になるので、配線がモータ31に及ぼす回転引張り荷重をなくすことができることにより、とろみ度を正確に測定することができる。
図12はこの発明の第2実施例であるとろみ度測定装置を示す正面図で、一部が破断されており、図1〜図11に示した部分と同一部分または図1〜図11に示した部分に相当する部分に同一符号を付してその説明を省略するが、図1〜図11に示した符号が付されていない部分もある。
この第2実施例のとろみ度測定装置Mが第1実施例のとろみ度測定装置Mと相違するのは、とろみ食Fを収容する容器本体22と、この容器本体22の開口を閉塞する蓋体23とからなる容器21を設け、容器本体22の平板状の底を、第1実施例における対向部材51に対応させ、対向部材51を廃止した点と、蓋体23の上にハウジング11を設けた点と、とろみ食Fの温度を検出する温度センサ56を、単独で設けた点と、容器本体22の底の内側の平坦な内側平面22aが、対向平面状部とされている点とである。
そして、蓋体23には、容器本体22を蓋体23で閉塞したとき、底の内側平面22aと、攪拌体41の平面状部42とが平行になって対向するのを維持するため、すなわち、攪拌体41の平面状部42と内側平面22aとの間の間隔を一定にするため、蓋体23を容器本体22に固定する固定ねじ24が設けられている。
なお、蓋体23の上にハウジング11が設けられているので、ハウジング11を容器21(蓋体23)とみなすことができる。
したがって、この第2実施例のとろみ度測定装置Mは、内面に対向平面状部(内側平面22a)を備え、内部にとろみ食Fを収容する容器21と、筐体(図示省略)または回転軸(図示省略)が容器21に対して回転自在に支持されているモータ(図示省略)と、平面状部42を備え、モータの回転軸に取り付けられてとろみ食F内に入り込む攪拌体41と、モータの筐体と容器21(蓋体23)との間に設けられ、とろみ食F内に入り込んでいる攪拌体41が回転しているときに、とろみ食Fから攪拌体41が受ける反力によって変形する弾性体(第1、第2ぜんまいばね:図示省略)と、この弾性体(第1、第2ぜんまいばね)の変形量をとろみ食Fのとろみ度として表示する表示部71とを有し、容器21の平面状部(内側平面22a)と攪拌体41の対向平面状部42とは、対向しているものであるといえる。
この第2実施例においても、第1実施例と同様な効果を得ることができる。
上記した第1実施例では、対向部材51の上側に攪拌体41を配置した例を示したが、攪拌体41と対向部材51とを天地反転させた配置としてもよい。
また、各実施例では、弾性体を2枚のぜんまいばね(第1、第2ぜんまいばね64A,64B)とした例を示したが、弾性体を1枚のぜんまいばね、または、1本のコイルスプリングとしてもよい。
また、とろみ食のとろみ度を測定する例を示したが、この発明のとろみ度測定装置は、粘度のようなものも測定することができる。
また、電源を電池とした例を示したが、商用電源を電源としてもよい。
M とろみ度測定装置
11 ハウジング
12 基台
12a 貫通孔
12b 収容筒部
12c 貫通孔
13 カバー
13a 前側傾斜面
13b 垂直面
14 電源スイッチ
15 攪拌スイッチ
16A 第1測定スイッチ
16B 第2測定スイッチ
16C 第3測定スイッチ
17 温度表示部
18 目盛り
19 取っ手
21 容器
22 容器本体
22a 内側平面(対向平面状部)
23 蓋体
24 固定ねじ
31 モータ
31a 筐体
31b 回転軸
32 ベアリング
33 棒状体
34 張架部材
35 発光ダイオード(指針)
36 指針
41 攪拌体
42 平面状部
43 ガイド部
51 対向部材
51a 対向平面状部
52 貫通孔
55 支持部材
56 温度センサ
61 回動部材(張力調整機構)
61a 円弧状孔
61b 取付部
61c スリット
62 固定ねじ(固定部材、張力調整機構)
64A 第1ぜんまいばね(第1うずまきばね;弾性体)
64B 第2ぜんまいばね(第2うずまきばね;弾性体)
65 ストッパ棒(ストッパ)
71 表示部
81 ベースディスク
81a 収容凹部
81b ねじ孔
82 止めねじ
83 ストッパリング
83a 取付溝
83b 側面
83c 取付ねじ孔
83d 貫通孔
84 底固定側端子板
85 取付ねじ
91 軸受け軸
91a 太径部
91b 細径部
92 固定ねじ
93 クリップ軸
93a 嵌合孔
93b 取付溝
94 固定ねじ
95 固定ピン
96 クリップばね
96a U字状部
96b 係止部
96c 係合部
97 ロック軸
97a 太径部
97b 細径部
97c 面取り部
97d 嵌合溝
97e 係合溝
98 とろみ食侵入防止部材
C1 半径方向切り込み
C2 内側切り込み
C3 外側切り込み
L 曲げ線
F とろみ食

Claims (6)

  1. ハウジングと、
    筐体または回転軸が前記ハウジングに対して回転自在に支持されているモータと、
    平面状部を備え、前記モータの回転軸に取り付けられてとろみ食内に入り込む攪拌体と、
    前記攪拌体の平面状部と対向する対向平面状部を備え、前記ハウジングに支持されている対向部材と、
    前記モータの筐体と前記ハウジングとの間に設けられ、前記とろみ食内に入り込んでいる前記攪拌体が回転しているときに、前記とろみ食から前記攪拌体が受ける反力によって変形する弾性体と、
    前記弾性体の変形量を前記とろみ食のとろみ度として表示する表示部と、
    を有することを特徴とするとろみ度測定装置。
  2. 請求項1に記載のとろみ度測定装置において、
    前記攪拌体には、前記攪拌体の平面状部と前記対向部材の対向平面状部との間へ、前記攪拌体の回転によって前記とろみ食の入り込みを促すガイド部が設けられている、
    ことを特徴とするとろみ度測定装置。
  3. 請求項2に記載のとろみ度測定装置において、
    前記ガイド部は、前記攪拌体を形成する円板状の素材に、この素材の厚さ方向に貫通して前記素材の中心の近くから外周まで至る半径方向切り込みと、この半径方向切り込みの内周端に一端が接し、この一端から周方向へ所定長離れた他端まで至る内側切り込みとを設け、前記内側切り込みの他端から前記素材の外周まで至る所定の直線を曲げ線として、この曲げ線と前記各切り込みとの間の部位が前記対向部材から離れるように、所定の角度だけ折り曲げて形成されている、
    ことを特徴とするとろみ度測定装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のとろみ度測定装置において、
    前記攪拌体は、前記モータの筐体と前記対向部材との間に位置している、
    ことを特徴とするとろみ度測定装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のとろみ度測定装置において、
    前記弾性体は、一端が前記ハウジングに絶縁されて取り付けられ、他端が前記モータの筐体に絶縁されて取り付けられて巻き回された第1ぜんまいばねと、一端が前記ハウジングに絶縁されて取り付けられ、他端が前記モータの筐体に絶縁されて取り付けられて巻き回された第2ぜんまいばねとで構成され、
    前記第1ぜんまいばねの一端および前記第2ぜんまいばねの一端は、電源に接続され、
    前記第1ぜんまいばねの他端および前記第2ぜんまいばねの他端は、前記モータに接続されている、
    ことを特徴とするとろみ度測定装置。
  6. 内面に対向平面状部を備え、内部にとろみ食を収容する容器と、
    筐体または回転軸が前記容器に対して回転自在に支持されているモータと、
    平面状部を備え、前記モータの回転軸に取り付けられて前記とろみ食内に入り込む攪拌体と、
    前記モータの筐体と前記容器との間に設けられ、前記とろみ食内に入り込んでいる前記攪拌体が回転しているときに、前記とろみ食から前記攪拌体が受ける反力によって変形する弾性体と、
    前記弾性体の変形量を前記とろみ食のとろみ度として表示する表示部と、
    を有し、前記容器の対向平面状部と前記攪拌体の対向平面状部とは、対向している、
    ことを特徴とするとろみ度測定装置。
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