JP2017024614A - 車両のサイドドア構造 - Google Patents

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勇希 勢村
Yuki Semura
勇希 勢村
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Abstract

【課題】製造コストの上昇を抑制しながらも、ポール側突などの車両の側突時における乗員保護性能を高めることが可能な車両のサイドドア構造を提供する。【解決手段】車両のサイドドアDの車室内に面する内面部に、サイドドアDの窓部3の下縁部31近傍から車幅方向内方側に突出するとともに、車幅方向内方側に進むほど高さが低くなるように傾斜した上向きの傾斜面21が設けられ、または乗員8がサイドドアDの内面部に所定以上の荷重で衝突することにより傾斜面が形成される構成とされ、乗員8の肩部の中心Oが傾斜面21の車幅方向内方側への最突出部21aよりも高い高さにある状態において、車両の側突時に乗員8の肩部が最突出部21aに衝突したときには、乗員8の肩部を傾斜面21に沿わせて窓部3側へガイド可能である。【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車などの車両のサイドドア構造、さらに詳しくは、車両の側突時における乗員保護を好適に図ることが可能な車両のサイドドア構造に関する。
車両の側突に対する乗員保護手段の具体例としては、特許文献1に記載のようなサイドエアバッグ装置が知られている。このサイドエアバッグ装置は、サイドドア内にエアバッグを格納させており、車両の側突時には、車両用シートに着座している乗員の車両外方側においてエアバッグが展開する。このため、乗員に対する車幅方向外方側からの衝突荷重の入力が抑制され、乗員の腰部から肩部にかけての保護を図ることが可能である。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地がある。
車両の側突の態様としては、車両が横滑りを生じることにより、電柱、街路樹、信号機の支柱などに衝突するポール側突がある。このポール側突の試験では、図6に示すように、車両Vを所定の速度で移動させ、車両Vの側面をポールバリアPBに75°の角度で斜めに衝突させる。このようなポール側突の場合には、乗員の上体の側面部分にかなり大きい衝突荷重が入力する。また、車両VがポールバリアPBに衝突した際には、乗員を車幅方向外方側に移動させる慣性力が働くため、乗員の肩がサイドドアに衝突する。したがって、ポール側突時の荷重入力は、乗員の肩部に入力し、乗員の胸部を強く圧迫する力として働く虞が大きい。
従来において、そのような虞を防止するには、前記したエアバッグの衝撃緩和性能を十分に高める必要がある。ところが、車両が小型車である場合には、サイドドアと乗員との車幅方向の隙間が狭いため、この隙間内においてエアバッグを十分な大きさで効果的に展開させることは難しい。一方、前記したエアバッグとは別のエアバッグを、異なる箇所にさらに追加して設置するようなことも考えられるが、このような手段を採用した場合には、それらの製造コストが高価となる。
特開2010−179820号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、製造コストの上昇を抑制しながらも、ポール側突などの車両の側突時における乗員保護性能を高めることが可能な車両のサイドドア構造を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供される車両のサイドドア構造は、車両のサイドドアの車室内に面する内面部に、前記サイドドアの窓部の下縁部近傍から車幅方向内方側に突出するとともに、車幅方向内方側に進むほど高さが低くなるように傾斜した上向きの傾斜面が設けられ、または乗員が前記サイドドアの内面部に所定以上の荷重で衝突することにより前記傾斜面が形成される構成とされており、前記乗員の肩部の中心が前記傾斜面の車幅方向内方側への
最突出部よりも高い高さにある状態において、前記車両の側突時に前記乗員の肩部が前記最突出部に衝突したときには、前記乗員の肩部を前記傾斜面に沿わせて前記窓部側へガイド可能な構成とされていることを特徴としている。
ここで、「乗員の肩部の中心」とは、乗員の上腕骨と肩甲骨との接合部分である。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、車両のポール側突が発生し、乗員の肩部がサイドドアの内面部に衝突すると、この乗員の肩部は、サイドドアの内面部に設けられた上向きの傾斜面上に乗り上がり、かつその後はこの傾斜面に沿ってサイドドアの窓部の下縁部(ベルトライン)上にガイドされる。このため、乗員の肩部への衝突荷重の入力が抑制される。その結果、肩部の保護が図られる他、肩部に入力される衝突荷重に起因して乗員の胸部が強く圧迫されるといった不具合も好適に緩和され、胸部の傷害値を低くすることが可能となる。
本発明においては、サイドドアの内面部に所定の傾斜面を形成するが、このような突出部の形成は容易であり、全体の製造コストを廉価にすることが可能である。
本発明において、好ましくは、前記傾斜面は、車両前後方向に延びており、かつ前記傾斜面の前記最突出部の高さは、車両前方側に進むほど低くなるように形成されている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、体格が小さい乗員は、体格が大きい乗員と比較すると、車室内における着座位置が車両前方寄りとされるのが一般的である。これに対し、本発明の前記構成によれば、体格が小さく、肩部の高さが低い乗員が車両前方側に着座した場合には、この乗員の車幅方向外方側において、傾斜面の最突出部の高さを乗員の肩部の中心高さよりも低い高さに位置させることが可能となる。したがって、体格が相違する様々な乗員に対し、幅広くかつ好適に対応することが可能となる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
(a)は、本発明に係る車両のサイドドア構造の一例を示す要部正面断面図であり、(b)は、その作用を示す要部正面断面図である。 図1に示す車両のサイドドア構造の一部破断要部斜視図である。 図1および図2に示す車両のサイドドア構造の要部側面図である。 本発明の他の例を示す要部側面図である。 (a),(b)は、本発明の他の例を示す要部正面断面図である。 車両のポール側突試験の例を示す平面説明図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1に示す車両のサイドドア構造Aにおいては、自動車のサイドドアDのうち、車室内に面する内面部に、車幅方向内方に突出する断面略く字状の突出部20が設けられており、この突出部20の上面が、後述する傾斜面21となっている。
サイドドアDは、ドアアウタパネル10とドアインナパネル11とを接合し、かつドアインナパネル11の内側に、樹脂製のドアトリム2(ドア内装パネル)をさらに組み付けた構造であり、突出部20は、ドアトリム2に形成されている。なお、図1における符号13は、ウインドウガラスである。
傾斜面21は、サイドドアDの窓部3の下縁部31(ベルトライン)の近傍から車幅方
向内方側に突出するとともに、車幅方向内方側に進むほど高さが低くなるように傾斜している。この傾斜面21は、車両前後方向に延びるように設けられており、かつ図2および図3に示すように、この傾斜面21の車幅方向内方側への最突出部21aの高さHは、車両前方側に進むほど低くなるように形成されている。
ここで、高さHは、次のように設定されている。すなわち、乗員8として、標準的な体格の乗員8(8a)がモデルとされ、この乗員8aが車両シートに着座した際に、この乗員8aの横(車幅方向外方側)の最突出部21aの高さH(Ha)が、乗員8aの肩部の中心O(Oa)よりも適宜寸法h低くなるように設定されている。ここで、肩部の中心O(Oa)とは、既述したように、乗員8aの上腕骨と肩甲骨との接合部分である。乗員8aの着座位置は、乗員8(8a)にとって最も一般的と考えられる着座位置(車両用シートの前後スライド位置)である。また、車両用シートが高さ調整可能である場合には、やはり最も一般的と考えられる高さに設定した場合である。
好ましくは、前記した標準的な体格の乗員8(8a)に加えて、この乗員8(8a)とは異なる体格の乗員の肩部の中心位置も考慮して傾斜面21の最突出部21aの高さH(あるいは図3における側面視の勾配α)が設定されている。たとえば、図3に示すように、標準よりも体格が小さい乗員8(8b)を追加のモデルとし、かつこの乗員8bが着座する一般的な位置を想定した上で、この乗員8bの車幅方向外方側の最突出部21aの高さH(Hb)が、乗員8bの肩部の中心O(Ob)よりも適宜寸法低くなるように設定される。このように設定した場合、図3に示すように、おける乗員8a,8bのそれぞれの肩部の中心O(Oa,Ob)を結ぶ直線Lと、側面視における最突出部21aの稜線とは、側面視において略平行の関係となる。
次に、前記した車両のサイドドア構造Aの作用について説明する。
まず、図6に示したような車両のポール側突が発生し、乗員8の肩部がサイドドアDの内面部に衝突すると、この乗員8の肩部は、図1(b)に示すように、傾斜面21上に乗り上げ、かつこの傾斜面21に沿って窓部3の下縁部31(ベルトライン)側にガイドされる。このため、乗員8の肩部に大きい衝突荷重が入力することは、好適に抑制される。したがって、乗員8の肩部に入力される衝突荷重に起因して乗員8の胸部が強く圧迫されるといった不具合も好適に緩和され、胸部の傷害値を低く抑えることが可能となる。なお、乗員8の頭部の保護は、たとえば図1(b)の仮想線で示すカーテンシールドエアバッグ9を用いて図ればよい。
傾斜面21の最突出部21aは、車両前方側ほど低くなっており、図3に示したように、体格が異なる乗員8(8b)の場合であっても、この乗員8bの肩部の中心Obを最突出部21aよりも高い位置にすることが可能である。このようなことから、体格が相違する様々な乗員8に好適に対応することができる利点も得られる。
突出部20は、ドアトリム2に設けており、ドアトリム2の樹脂成形時に形成することが可能である。したがって、その形成も容易であり、製造コストを廉価にすることも可能である。
図4および図5は、本発明の他の実施形態を示している。これらの図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付すこととし、重複説明は省略する。
図4に示す実施形態においては、傾斜面21が、サイドドアDの車両前後方向の一部分の範囲Saのみに設けられており、サイドドアDの前側領域Sbには設けられていない。傾斜面21は、車両用シートに着座する乗員8の横(車幅方向外方側)に設けられている
必要があるが、サイドドアDの前側領域Sbは、乗員8が着座する可能性がない箇所に対応しており、このような前側領域Sbには、傾斜面21を設けなくてもよい。
図5(a)に示す実施形態においては、乗員8がサイドドアDの内面部に所定以上の荷重で衝突することにより、本発明が意図する傾斜面21Aが形成されるように構成されている。具体的には、同図(a)に示すように、ドアインナパネル11には、上向きの補助傾斜面11aが形成されている。これに対し、ドアトリム2には、補助傾斜面11aとは隙間40を介して対向し、かつ局所的な薄肉部とされた複数の折り曲げ線29が形成された領域28が設けられている。乗員8がドアトリム2の領域28に対して所定以上の荷重で衝突すると、同図(b)に示すように、ドアトリム2は折り曲げ線29の位置で変形を生じる結果、ドアトリム2の一部は、ドアインナパネル11の補助傾斜面11aに沿って傾斜し、傾斜面21Aが形成される。この傾斜面21Aの車幅方向内方側への最突出部21aの高さは、同図(a)における乗員8の肩部の中心Oよりも低い位置にある。このため、同図(b)に示すように、車両の側突時には、乗員8の肩部が傾斜面21A上に乗り上げ、窓部3の下縁部31側にガイドされる。
本実施形態から理解されるように、本発明においては、車両が側突を生じていない通常時においては、サイドドアに本発明が意図する傾斜面が設けられていない状態とし、かつ車両が側突を生じた際に、本発明が意図する傾斜面が形成されるように構成してもよい。また、本実施形態における傾斜面21Aについても、先の実施形態の傾斜面21と同様に、車両前後方向に延び、かつ車両前方側ほど最突出部21aの高さが低くなるように形成することができる。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る車両のサイドドア構造の各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
本発明でいう傾斜面は、平面状、曲面状のいずれであってもよい。また、上述の実施形態では、ドアトリムに傾斜面を設けているが、これに限定されない。サイドドアとしては、窓部の下縁部近傍にドアトリムが設けられていないものもあり、このような場合には、たとえばドアインナパネルに傾斜面を設けた構成とすることができる。
A 車両のサイドドア構造
D サイドドア
10 ドアアウタパネル
11 ドアインナパネル
2 ドアトリム
21,21A 傾斜面
21a 最突出部(傾斜面の)
3 窓部
31 下縁部(窓部の)
8 乗員

Claims (2)

  1. 車両のサイドドアの車室内に面する内面部に、前記サイドドアの窓部の下縁部近傍から車幅方向内方側に突出するとともに、車幅方向内方側に進むほど高さが低くなるように傾斜した上向きの傾斜面が設けられ、または乗員が前記サイドドアの内面部に所定以上の荷重で衝突することにより前記傾斜面が形成される構成とされており、
    前記乗員の肩部の中心が前記傾斜面の車幅方向内方側への最突出部よりも高い高さにある状態において、前記車両の側突時に前記乗員の肩部が前記最突出部に衝突したときには、前記乗員の肩部を前記傾斜面に沿わせて前記窓部側へガイド可能な構成とされていることを特徴とする、車両のサイドドア構造。
  2. 請求項1に記載の車両のサイドドア構造であって、
    前記傾斜面は、車両前後方向に延びており、かつ前記傾斜面の前記最突出部の高さは、車両前方側に進むほど低くなるように形成されている、車両のサイドドア構造。
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