JP2017024247A - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
第1実施形態は、電子写真方式を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成装置と、入力画像データを画像形成装置が出力可能な画像データに変換する画像処理装置とからなる画像形成システムを例に説明する。図1は、第1実施形態に適用可能な画像処理装置1の詳細な構成を示すブロック図である。画像処理装置1と画像形成装置2はインタフェース又は回路によって接続されている。画像処理装置1は例えば一般的なパーソナルコンピュータにインストールされたプリンタドライバである。その場合、以下に説明する画像処理装置1内の各構成は、コンピュータが所定のプログラムを実行することにより実現される。ただし、画像形成装置2が画像処理装置1を含む構成としてもよい。
まず、画像形成装置2について説明する。図2は、第1実施形態に適用可能な画像形成装置2の詳細な構成を示すブロック図である。画像形成装置2は、画像処理装置1から画像データを受け取るCPU201、記憶するためのRAM202、HDD203を有する。画像形成装置2は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)4色の色材により画像を形成する。また、本実施形態における画像形成装置2はタンデム方式であり、各色に対応する画像形成部を有し、それぞれ独立して単色の画像を形成する。画像形成部はおもに、光源、露光器、像担持体となる感光体ドラム、帯電器、現像器を有する。以下に、電子写真方式による画像形成を説明する。
帯電器216,217,218,219を用いて、感光体ドラム212,213,214,215を所定電位に帯電する。帯電器216〜219による帯電電位は、感光体ドラム212〜215に対向する電位計241、242、243、244により電位を計測することで、所望の電圧になるよう制御される。
駆動部204、205,206、207は、CPUから得られる画像データを、露光信号生成処理によって露光信号に変調し、露光信号に基づいて、露光部208、209、210、211それぞれを駆動する。露光部208〜211は、感光体ドラム212,213,214,215上を露光し、感光体ドラム上に静電潜像を形成する。
感光体ドラム上の静電潜像は、現像器220、221、222、223によってトナーが付着されトナー像が生成される。
転写ベルト228と各感光体ドラムの当接部において、転写手段である導電ローラ224、225、226、227に電圧を印加することにより、トナー像が感光体上から転写ベルト上へと一次転写される。転写ベルト228上に、CMYKのトナー像を同期させて順次形成することでカラーのトナー像を形成する。次に記録媒体230と転写ベルト228が当接する2次転写ニップにおいて、2次転写ローラ230に電圧を印加することにより、カラーのトナー像がさらに記録媒体230上へと2次転写される。
カラーのトナー像が表面に形成された記録媒体は、定着部232へと搬送される。加熱された定着部232は、記録媒体および記録媒体上のトナー像に対して、熱及び圧力を印加し、トナー像を記録媒体上に溶融定着する。
最終的に、カラー画像が形成された記録媒体は、定着部232を経て画像形成装置2から排出される。以上で、画像形成装置2における電子写真方式を用いた画像形成が完了する。
画像処理装置における各構成について説明する。不図示の機器から画像出力命令であるプリンタ記述言語(PDL)により記述されたデータ(以下、PDLデータ)を受信すると、PDLデータに基づいて画像データが描画される。画像データに対して各種画像処理を行い、画像処理した画像データを画像形成装置2に送信する。画像処理装置1は、画像生成部101、色変換処理部102、分版画像記憶部103、ハーフトーン処理部104、ハーフトーン画像記憶部105を有する。また、画像処理装置1は、各色のずれ量情報格納部106、画素片数算出部107、スポット径補正量算出部108、画素片位置決定部109、画素片位置情報格納部110、画素片位置情報記憶部111を有する。さらに画像処理装置1は、画素片位置情報付加部112、転送用バッファ113、画像データ転送部114を有する。
図4中の点線は各画素番号にとって目標とする感光体ドラム上の走査幅である。以上のような図4が示すずれ量テーブルは、画素番号が入力されると、感光体ドラム上における基準の走査幅Wと、実際に露光される走査幅との差分をずれ量Lとして読み出すことができる。
Pn=0
elseif((目標走査倍率からのズレ量Lk+誤差量)<(画素片長×3/2))
Pn=1
elseif((目標走査倍率からのズレ量Lk+誤差量)<(画素片長×5/2))
Pn=2
elseif((目標走査倍率からのズレ量Lk+誤差量)<(画素片長×(n×2+1)/2))
Pn=n
…(1)
直前の画素までに画素片挿抜により主走査方向の露光幅を調整した際に生じた誤差を、注目画素に分配することで、主走査方向全体の走査倍率を調整する。そこで式(1)の左辺は、注目画素について、感光体ドラム上における目標幅からの予測されるずれ量と、直前の画素までに画素片挿入により補正しきれなかった走査幅の誤差を示す。感光体ドラム上における目標位置からの予測されるずれ量が、画素片長×((n−1)×2+1)/2)以上で、画素片長×(n×2+1)/2)よりも小さいと判断すれば、挿入すべき消灯画素片数Pnをnとして取得する。
Wは基準となる走査幅である。
ステップS106において、主走査ラインにおいて画素番号Nまで処理が終わったかどうかを判定し、終わっていない場合はステップS111に進み、画素番号をインクリメントした上で、ステップS102に戻る。主走査ラインにおいて画素番号Nまで達している場合は、処理対象とする主走査ラインの処理を終了する。以上の処理を、画像データを構成する全ての主走査ラインに対して行う。以上で、画素片配置の決定処理が完了する。
画像形成装置2におけるレーザドライバ310は、画素毎に画素片パターン情報が付加された出力画像データに基づいて、実際に画素片パターンを制御する。前述の通りレーザドライバ310は、受け取った出力画像データを露光信号に変調し、発光素子301を駆動する。レーザドライバ310は、画素毎に画素片パターン情報に定められた位置に消灯画素片を挿入することにより、1画素が露光されたときの走査スポット径を調整するように、図9(b)に示す画素片パターンで露光信号を生成する。本実施形態では、走査スポット径が拡大されてしまう画素については、点灯画素片が集中するように消灯画素片を挿入し、主走査スポット径が縮小されてしまう画素については点灯画素片が分散するように消灯画素片を挿入する。
第1実施形態では、画素毎の感光体上の走査幅のずれ量に基づいて、走査スポット径の補正量を算出する例を示した。本実施形態では、感光体表面に結像する光強度分布のぼけ量(走査スポット径)の違いを考慮して走査スポット径を補正する補正量を算出する例を示す。なお、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
これにより、感光体表面に結像する光強度分布のぼけ量(走査スポット径)によらず、感光体ドラム上での走査スポット径を均一にすることができる。
本実施形態では、このようなぼけ量テーブルを色毎に1つずつ保持している。各色は独立して画像形成部が設計されているので、ぼけ量テーブルはそれぞれ異なるのが一般的である。さらに副走査方向に応じて、走査倍率の変動が変わることがわかっている場合は、1つの色につき複数のずれ量テーブルを保持し、副走査方向の位置に応じてぼけ量テーブルを選択してもよい。なお、走査倍率の変動が色毎に変わらないことがわかっている場合には、各色で共通した1つのぼけ量テーブルだけを保持してもよい。
Wは基準となる走査幅、Vは基準となる走査スポット径である。
前述の実施形態では、製造時に計測したずれ量テーブルや、ぼけ量テーブルに基づいて、画素片数及びスポット径補正量を算出した。しかしながら、ずれ量やぼけ量の個体差が許容できるレベルの場合には、平均的なずれ量及びぼけ量に基づいて、あらかじめ算出した画素片数及びスポット径補正量のテーブルを保持しておけばよい。そこで、本実施形態では、画素片数テーブル、及びスポット径補正量テーブルを用いて画素片パターン決定処理を行う方法について説明する。図14は、第3実施形態に適用可能な画像処理装置1の構成を示すブロック図である。第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
前述の実施形態では、画素毎に画素片数とスポット径補正量を別々に取得して、画素片パターン決定処理を行う方法について説明した。本実施形態では画素片数とスポット径補正量の取得は行わず、主走査位置情報に応じた画素片パターン情報テーブル用いて画素片パターン決定処理を行う方法について説明する。図15は第4実施形態に適用可能な画像処理装置1の構成を示すブロック図である。第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
本発明は、上述した実施例の機能を実現するソフトウェアのコンピュータプログラムコ
ードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給することによっても実現できる。この場合、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)がコンピュー
タが読み取り可能に記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによ
り、上述した実施例の機能を実現する。
Claims (8)
- 電子写真方式を用いてレーザ光を含む露光部が感光体を露光することにより画像を形成するための画像データを生成する画像処理装置であって、
画像データを入力する入力手段と、
前記画像データに基づいて前記感光体上に前記レーザ光を照射する際の前記感光体ドラムにおける主走査方向の位置に応じて、前記画像データにおける各画素に対して、挿入する画素片の数を画素片数として決定する画素片数決定手段と、
前記画素片数が1つ以上の場合、前記感光体ドラムにおける前記レーザ光の強度分布に応じて、前記画像データにおける各画素に対して前記画素片数の画素片を挿入する位置を決定する位置決定手段と、
前記画像データおよび前記位置決定手段により決定された画素片の挿入する位置に基づいて、前記露光部を制御するための露光信号を生成する生成手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記位置決定手段は、前記画像データにおける注目画素について、前記注目画素の画素値に対応する点灯画素片が複数あり、前記画素片数決定手段により挿入する画素片は1つ以上とされ、かつ前記注目画素に対応する前記感光体ドラム上の位置における前記レーザ光の強度分布が目標とする分布よりも狭い場合、少なくとも1つは前記注目画素を構成する点灯画素片に挟まれる位置に新たな画素片を挿入することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記位置決定手段は、前記画像データにおける注目画素について、前記画素片数決定手段により挿入する画素片は2つ以上とされ、かつ前記注目画素に対応する前記感光体ドラム上の位置における前記レーザ光の強度分布が目標とする分布よりも狭い場合、前記注目画素を構成する画素片に中央の位置に分散して挿入することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記位置決定手段は、前記画像データにおける注目画素について、前記注目画素の画素値に対応する点灯画素片が複数あり、前記画素片数決定手段により挿入する画素片は2つ以上とされ、かつ前記注目画素に対応する前記感光体ドラム上の位置における前記レーザ光の強度分布が目標とする分布よりも狭い場合、挿入する画素片を連続して、前記注目画素を構成する点灯画素片に挟まれる位置に配置することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記位置決定手段は、前記感光体上の主走査方向に異なる複数の位置ついて、挿入する画素片数と挿入すべき位置とを対応づけたテーブルを保持し、前記テーブルを参照して、画素片を挿入する位置を決定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の画像処理装置。
- 請求項1乃至5の何れか一項に記載の画像処理装置と、
電子写真方式を用いてレーザ光を含む露光部が感光体を露光することにより、記録媒体上に画像を形成する画像形成部とを有する画像形成装置。 - コンピュータに読み込ませ実行させることで、前記コンピュータを請求項1乃至5の何れか一項に記載された画像処理装置として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
- 電子写真方式を用いてレーザ光を含む露光部が感光体を露光することにより画像を形成するための画像データを生成する画像処理方法であって、
画像データを入力し、
前記画像データに基づいて前記感光体上に前記レーザ光を照射する際の前記感光体ドラムにおける主走査方向の位置に応じて、前記画像データにおける各画素に対して、挿入する画素片の数を画素片数として決定し、
前記画素片数が1つ以上の場合、前記感光体ドラムにおける前記レーザ光の強度分布に応じて、前記画像データにおける各画素に対して前記画素片数の画素片を挿入する位置を決定し、
前記画像データおよび前記位置決定手段により決定された画素片の挿入する位置に基づいて、前記露光部を制御するための露光信号を生成することを特徴とする画像処理方法。
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