JP2017023282A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示画面で特別画像が表示されつつ変動演出が実行されている場合に、変動演出の当選期待度を分かり易く示唆することが可能な遊技機を提供すること。【解決手段】パチンコ遊技機1は、特別図柄の変動表示に同期して、表示画面7a上で演出図柄を変動表示させたあと、当否判定の結果を示す停止態様で停止表示させる変動演出を実行する。また、予め定められた開始時間になるとRTC演出の画像(特別画像)SC1〜SC8が表示される。RTC演出の画像SC1〜SC8の表示中に変動演出を実行する場合には、表示画面7aの全域(第1表示領域)よりも小さい右下部領域(第2表示領域)7cで変動演出を実行する。そして、右下部領域7cで変動演出が実行されている場合には、右下部領域7cで表示されている演出図柄6L,6C,6Rとは異なる枠画像W1の表示色を、変動演出の開始からの経過時間の長さに応じて変化させるようになっている。【選択図】図74

Description

本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
従来より、遊技機の一例であるパチンコ遊技機では、入球口(始動口)への遊技球の入球に基づいて数値情報(乱数値)を取得している。そして取得された数値情報に基づいて当たり(大当たり)か否かの当否判定が行われる。これにより、当否判定の結果を示す識別図柄(特別図柄)が変動表示を経て停止表示される。このとき、識別図柄が当たりを示す特定の停止態様(大当たり停止態様)で停止表示されると、遊技領域に設けられた特別入賞口(大入賞口)が開放する特別遊技が実行されることになる。
例えば下記特許文献1に記載のように多くの遊技機では、表示画面上で、識別図柄の変動表示に同期して演出図柄を変動表示させたあと、その演出図柄を当否判定の結果を示す停止態様で停止表示させる変動演出が実行される。そして、識別図柄の変動時間が長いほど当選期待度が高くなるように識別図柄の変動時間を決定している。よって遊技者から見れば、変動演出の実行時間(識別図柄の変動時間)が長ければ長いほど、当選期待度が高くなるのを把握できるようになっている。
特開2013−78596号公報
ところで、表示画面上の予め定めた第1表示領域に所定の特別画像を表示しつつ、第1表示領域よりも小さい第2表示領域で変動演出を実行する新たな構成が考えられる。第2表示領域で実行される変動演出を目立ち難くして、遊技者には第1表示領域で表示される特別画像の方に注目させることが可能となるためである。なお、特別画像としては、例えば各種設定(設定音量や設定光度)を変更する画像、ホールの告知画像、遊技特性の説明やキャラクタ情報等を示す画像、時間演出(RTC演出)に基づく画像等が挙げられる。しかしながら上記した構成の場合、第2表示領域で実行されている変動演出が目立ち難くなることで、どのくらいの当選期待度を示唆しているのかも分かり難くなってしまう。すなわち特別画像の表示中では、遊技者が変動演出の実行時間の長さに意識が向かい難くなるため、変動演出の実行時間の長さだけでは当選期待度の把握が難しくなる虞があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものである。すなわちその課題とするところは、表示画面で特別画像が表示されつつ変動演出が実行されている場合に、変動演出の当選期待度を分かり易く示唆することが可能な遊技機を提供することである。
本発明は、上記の課題を解決するために次のような手段をとる。なお、以下に記す手段の説明では、後述の[発明を実施するための形態]における対応する構成名や表現、図面に使用した符号等を参考のためにかっこ書きで付記している。但し、本発明の構成要素はこの付記に限定されるものではない。
<A>本発明に係る遊技機は、
遊技領域(3)に設けられた入球口(第1始動口20、第2始動口21)への遊技球の入球を検知する入球検知手段(第1始動口センサ20a、第2始動口センサ21a)と、
前記入球検知手段による入球検知に基づき数値情報(大当たり乱数等)を取得する数値情報取得手段(ステップS206又はS212を実行する遊技制御用マイコン81)と、
前記数値情報取得手段により取得された数値情報に基づいて当たり(大当たり)か否かの当否判定を行う当否判定手段(ステップS1402又はS1408を実行する遊技制御用マイコン81)と、
前記当否判定の結果を示す識別図柄(特別図柄)を変動表示したあと停止表示する識別図柄表示手段(ステップS1406又はS1412、及びステップS1804を実行する遊技制御用マイコン81)と、
前記識別図柄の変動時間が長いほど当選期待度が高くなるように前記識別図柄の変動時間を決定する変動時間決定手段(ステップS1403又はS1409を実行する遊技制御用マイコン81)と、
前記識別図柄が当たりを示す特定の停止態様(大当たり停止態様)で停止表示されたあと、前記遊技領域に設けられた特別入賞口(第1大入賞口30又は第2大入賞口35)を開放させる特別遊技(大当たり遊技)を実行する特別遊技実行手段(ステップS1307を実行する遊技制御用マイコン81)と、
表示画面(7a)を有する表示装置(画像表示装置7)と、
前記識別図柄の変動表示に同期して、前記表示画面上で演出図柄(8L,8C,8R又は6L,6C,6R)を変動表示させたあと、前記当否判定の結果を示す停止態様で停止表示させる変動演出を実行する変動演出実行手段(ステップS4407又はS4409を実行する遊技制御用マイコン81)と、
前記表示画面上の予め定めた第1表示領域(表示画面7aの全域)において所定の特別画像(図64に示すRTC演出の画像SC1〜SC8)を表示可能な特別画像表示手段(ステップS6105,S6214,S6217,S6223,S6227を実行する演出制御用マイコン91)と、を備え、
前記変動演出実行手段は、前記特別画像の表示中に前記変動演出を実行する場合には、前記第1表示領域よりも小さい第2表示領域(表示画面7aの右下部領域7c)において前記変動演出を実行可能なものであり、
前記第2表示領域において前記変動演出が実行されている場合には、前記第2表示領域に表示されている演出図柄とは異なる特定の演出画像(枠画像W1)の表示態様を、前記変動演出の開始からの経過時間の長さに応じて変化させる表示態様変化手段(ステップS7404又はS7406を実行する演出制御用マイコン91、及びステップS8128又はS8131を実行する画像制御基板100のCPU102)を備えていることを特徴とする遊技機である。
特別画像の表示中に変動演出を開始する場合に、第1表示領域よりも小さい第2表示領域にて変動演出を実行する遊技機では、特別画像の表示中、変動演出の表示領域が小さいので、変動演出を通じて示される当選期待度(当選信頼度)が遊技者にとって分かり難い。そこでこの構成の遊技機によれば、第2表示領域にて変動演出を実行中の場合には、第2表示領域に表示されている演出図柄とは異なる特定の演出画像の表示態様を、変動演出の開始からの経過時間の長さに応じて変化させる。変動演出は、変動時間が長いほど当選期待度が高くなるように決められている識別図柄の変動表示と同期しているので、遊技者に対して分かり易く当選期待度を示唆することが可能である。
<B>上記構成の遊技機を次のように構成するとよい。
時間を計時する計時手段(ステップS6102を実行する演出制御用マイコン91)と、
前記計時手段の計時結果に基づいて、予め定められた時間になったか否かを判定する時間判定手段(ステップS6103を実行する演出制御用マイコン91)と、を備え、
前記特別画像表示手段は、前記時間判定手段により予め定められた開始時間(10時、13時、16時、19時)になったと判定された場合に、前記第1表示領域で所定の時間演出(RTC演出)に基づく前記特別画像を表示可能な時間演出実行手段(ステップS6103を実行する演出制御用マイコン91)であることを特徴とする遊技機。
この構成の遊技機によれば、遊技中に稀に実行される時間演出を第1表示領域で堪能させつつ、実行中の変動演出による当選期待度を遊技者に分かり易く示すことが可能である。
<C>上記構成の遊技機を次のように構成するとよい。
前記第2表示領域における前記変動演出は、通常の演出態様よりも簡易な演出態様(図67(B)参照)で実行されることを特徴とする遊技機。
この構成の遊技機によれば、変動演出を簡易な演出態様にして目立ち難くしているため、時間演出に集中させつつも、特定の演出画像の表示態様の変化により遊技者に対して分かり易く当選期待度を示唆することが可能である。
<D>上記構成の遊技機を次のように構成するとよい。
前記特定の演出画像は、前記第2表示領域の範囲を示す枠画像であり、
前記表示態様変化手段は、前記枠画像の表示色を(白色から青色に又は青色から赤色に)変化させるものであることを特徴とする遊技機。
この構成の遊技機によれば、枠画像の表示色の変化によって当選期待度が示されるため、より一層分かり易い形で当選期待度を示すことが可能である。
<E>上記構成の遊技機を次のように構成するとよい。
前記時間演出実行手段は、前記時間演出の演出時間(RTC演出終了時間(予定)t5)の経過時に前記変動演出が実行中であれば、その変動演出が終了するまで前記時間演出の演出画像(成功ED演出の画像SC6又は失敗ED演出の画像SC8)を表示し続けるものであることを特徴とする遊技機。
この構成の遊技機によれば、時間演出が終了を迎えているのに時間演出の演出画像が長い期間にわたって表示され続ける場合でも、特定の演出画像の表示態様の変化に期待しながら変動演出を見ていられるため、その期間の興趣を向上可能である。
<F>上記構成の遊技機を次のように構成するとよい。
前記識別図柄の変動表示の終了までの残時間を計測可能な残時間計測手段(ステップS7302を実行する演出制御用マイコン91)を備え、
前記時間演出には、
当選を報知する当選報知演出(レインボー演出)を含む成功態様の時間演出(成功演出及び成功ED演出)と、
非当選を示唆する非当選示唆演出(失敗演出)を含む失敗態様の時間演出(失敗演出及び失敗ED演出)と、があり、
前記時間演出実行手段は、
前記当否判定で当たりと判定されたことに基づく前記識別図柄の変動表示(以下「当たり変動」という)が前記時間演出中に実行されている場合には、前記当選報知演出を実行し得て、
前記当たり変動が前記時間演出中に実行されていない場合には、前記非当選示唆演出を実行し得るものであるとともに、
前記当たり変動が前記時間演出中に実行されている場合であっても、前記時間演出中の所定のタイミング(導入演出の終了時点(SW演出の開始時点))における前記当たり変動の残時間が所定の上限時間(45秒)以上である場合には、前記非当選示唆演出を実行するものであることを特徴とする遊技機。
この構成の遊技機によれば、当たり変動が時間演出中に実行されている場合であっても、時間演出中の所定のタイミングにおける当たり変動の残時間が所定の上限時間よりも長い場合には、非当選示唆演出を実行する。よって、当選時に当選報知演出の実行から特別遊技の開始までの期間が長期化してしまって遊技者が苛立つのを防止可能である。また、非当選示唆演出が実行されても当選している可能性は残っているため、特定の演出画像の表示態様の変化に着目させて、第2表示領域の変動演出の結果に期待させることが可能である。
<G>上記構成の遊技機を次のように構成するとよい。
前記特別遊技には、前記特別入賞口を開放させる開放遊技と、前記開放遊技の実行前のオープニングとが含まれており、
前記特別遊技のオープニング中に、所定のオープニング演出を実行可能なオープニング演出実行手段(ステップS5007を実行する演出制御用マイコン91)を備え、
前記オープニング演出実行手段は、
前記オープニングの開始前に前記当選報知演出が実行されている場合には、前記オープニングの期間中に前記特別遊技の開始を示す通常オープニング演出を実行する一方、
前記オープニングの開始前に前記非当選示唆演出が実行されている場合には、前記オープニングの期間中に、前記当選報知演出を少なくとも含む特殊オープニング演出を実行するものであることを特徴とする遊技機。
この構成の遊技機によれば、非当選示唆演出が実行されても当選している可能性は残っているため、オープニング中に当選報知演出が実行されることに期待させることが可能であり、遊技興趣を向上可能である。
本発明の遊技機によれば、表示画面で特別画像が表示されつつ変動演出が実行されている場合に、変動演出の当選期待度を分かり易く示唆することが可能である。
本形態に係る遊技機の正面図である。 同遊技機が備える演出ボタンの周りの拡大図である。 同遊技機が備える遊技盤の正面図である。 同遊技機が備える装飾可動体が動作位置にあるときの正面図である。 同遊技機が備える第2大入賞装置の周りの拡大図であり、(A)は振分部材が第1状態であるときの図であり、(B)は振分部材が第2状態であるときの図である。 図3に示すA部分の拡大図であり、同遊技機が備える表示器類を示す図である。 同遊技機の主制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。 同遊技機のサブ制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。 主制御基板が備えるRAMの詳細を説明する図である。 サブ制御基板が備えるRAMの詳細を説明する図である。 同遊技機が設けられている遊技島を示す図である。 大当たり種別と大入賞口の開放パターンとの対応等を示す表である。 遊技制御用マイコンが取得する各種乱数を示す表である。 (A)は大当たり判定テーブルであり、(B)は当たり種別判定テーブルであり、(C)はリーチ判定テーブルであり、(D)は普通図柄当たり判定テーブルであり、(E)は普通図柄変動パターン選択テーブルである。 特図変動パターン判定テーブルである。 電チューの開放パターン決定テーブルである。 始動入賞コマンドの特定テーブルである。 主制御メイン処理のフローチャートである。 メイン側タイマ割り込み処理のフローチャートである。 始動口センサ検出処理のフローチャートである。 ゲート通過処理のフローチャートである。 普通動作処理のフローチャートである。 特別動作処理のフローチャートである。 特別図柄待機処理のフローチャートである。 大当たり判定処理のフローチャートである。 変動パターン選択処理のフローチャートである。 変動パターン選択処理のフローチャートである。 特別図柄変動中処理のフローチャートである。 特別図柄確定処理のフローチャートである。 遊技状態管理処理のフローチャートである。 遊技状態リセット処理のフローチャートである。 特別電動役物処理(大当たり遊技)のフローチャートである。 遊技状態設定処理のフローチャートである。 特定領域センサ検出処理のフローチャートである。 サブ制御メイン処理のフローチャートである。 受信割り込み処理のフローチャートである。 1msタイマ割り込み処理のフローチャートである。 10msタイマ割り込み処理のフローチャートである。 受信コマンド解析処理のフローチャートである。 サブ側遊技状態設定処理のフローチャートである。 保留数加算処理のフローチャートである。 保留数減算処理のフローチャートである。 変動演出開始処理のフローチャートである。 変動演出終了処理のフローチャートである。 オープニング演出選択処理のフローチャートである。 RTC演出実行処理1のフローチャートである。 RTC演出実行処理2のフローチャートである。 RTC演出実行処理2のフローチャートである。 成功演出可否判定処理のフローチャートである。 RTC当該変動判定処理のフローチャートである。 RTC先読み判定処理のフローチャートである。 スイッチ処理のフローチャートである。 SW演出中処理のフローチャートである。 特図保留演出制御処理のフローチャートである。 残変動時間管理処理のフローチャートである。 発展タイミング管理処理のフローチャートである。 画像側タイマ割り込み処理のフローチャートである。 コマンド受信処理のフローチャートである。 コマンド受信処理のフローチャートである。 コマンド受信処理のフローチャートである。 コマンド受信処理のフローチャートである。 コマンド受信処理のフローチャートである。 画像出力制御処理のフローチャートである。 RTC演出で実行する各演出を説明するための図である。 導入演出から成功ED演出までの流れと、導入演出から失敗ED演出までの流れを説明するための図である。 (A)は全画面表示で変動演出が実行されている画像を示す図であり、(B)は全画面表示でRTC演出が実行されている画像を示すと共に、縮小表示で変動演出が実行されている画像を示す図である。 (A)は全画面表示で変動演出が実行されている画像を示すと共に、縮小表示でRTC演出が実行されている画像を示す図であり、(B)は全画面表示でRTC演出が実行されている画像を示すと共に、簡易表示で変動演出が実行されている画像を示す図である。 残時間経過表示により表示される画像を示す図である。 特殊演出保留画像を示す図である。 レインボー演出により表示される画像及び可動体駆動演出を示す図である。 ボーナス開始演出により表示される画像を示す図である。 通常オープニング演出と特殊オープニング演出とを説明するための図である。 演出例1を示したタイムチャートである。 演出例2を示したタイムチャートである。 演出例3を示したタイムチャートである。 演出例4を示したタイムチャートである。 演出例5を示したタイムチャートである。
1.遊技機の構造
本発明の一実施形態であるパチンコ遊技機について、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の各部の左右方向は、そのパチンコ遊技機に対面する遊技者にとっての左右方向に一致させて説明する。また、パチンコ遊技機の各部の前方向をパチンコ遊技機に対面する遊技者に近づく方向とし、パチンコ遊技機の各部の後方向をパチンコ遊技機に対面する遊技者から離れる方向として、説明する。
図1に示すように、本形態のパチンコ遊技機1は、遊技機枠50と、遊技機枠50内に取り付けられた遊技盤2とを備えている。遊技機枠50のうちの前面枠51には、回転角度に応じた発射強度で遊技球を発射させるためのハンドル(発射操作部)60、遊技球を貯留する打球供給皿(上皿)61、及び打球供給皿61に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿(下皿)62が設けられている。また前面枠51には、装飾用の枠ランプ66、及び、音を出力するスピーカ67が設けられている。また前面枠51には、遊技の進行に伴って実行される演出時などに遊技者が操作し得る演出ボタン63および特殊操作部64が設けられている。なお、特殊操作部64は、遊技者による後方への押し込み操作が可能なものである。
また、図2に示すように、打球供給皿61の上側であって演出ボタン63の右方には、セレクトボタン(十字キー、セレクトキー)65が設けられている。セレクトボタン65は、上ボタン65U、下ボタン65D、左ボタン65L、及び右ボタン65Rの4つのボタンからなっている。
次に、図3を参照して遊技盤2について説明する。図3に示すように、遊技盤2には、ハンドル60の操作により発射された遊技球が流下する遊技領域3が、レール部材4で囲まれて形成されている。また遊技盤2には、装飾用の盤ランプ5(図8参照)が設けられている。遊技領域3には、遊技球を誘導する複数の遊技くぎが突設されている。
また遊技領域3の中央付近には、液晶表示装置である画像表示装置(演出表示手段)7が設けられている。なお画像表示装置は、有機EL表示装置などの他の画像表示装置であってもよい。画像表示装置(表示装置)7の表示画面7aには、後述の第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示(変動表示)に同期した演出図柄(装飾図柄)8L,8C,8Rの可変表示(変動表示)を行う演出図柄表示領域がある。なお、演出図柄8L,8C,8Rを表示する演出を演出図柄変動演出という。演出図柄変動演出を「装飾図柄変動演出」や単に「変動演出」と称することもある。
演出図柄表示領域は、例えば「左」「中」「右」の3つの図柄表示エリアからなる。左の図柄表示エリアには左演出図柄8Lが表示され、中の図柄表示エリアには中演出図柄8Cが表示され、右の図柄表示エリアには右演出図柄8Rが表示される。演出図柄はそれぞれ、例えば「1」〜「9」までの数字をあらわした複数の図柄からなる。画像表示装置7は、左、中、右の演出図柄の組み合わせによって、後述の第1特別図柄表示器41aおよび第2特別図柄表示器41b(図6参照)にて表示される第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示の結果(つまりは大当たり抽選の結果)を、わかりやすく表示する。
例えば大当たりに当選した場合には「777」などのゾロ目で演出図柄を停止表示する。また、はずれであった場合には「637」などのバラケ目で演出図柄を停止表示する。これにより、遊技者による遊技の進行状況の把握が容易となる。つまり遊技者は、一般的には大当たり抽選の結果を第1特別図柄表示器41aや第2特別図柄表示器41bにより把握するのではなく、画像表示装置7にて把握する。なお、図柄表示エリアの位置は固定的でなくてもよい。また、演出図柄の変動表示の態様としては、例えば上下方向にスクロールする態様がある。
画像表示装置7は、上記のような演出図柄を用いた演出図柄変動演出のほか、大当たり遊技に並行して行われる大当たり演出や、客待ち用のデモ演出(客待ち演出)などを表示画面7aに表示する。なお演出図柄変動演出では、数字等の演出図柄のほか、背景画像やキャラクタ画像などの演出図柄以外の演出画像も表示される。
また画像表示装置7の表示画面7aには、後述の第1特図保留や第2特図保留の記憶数に応じて演出保留画像9を表示する第1保留表示領域17a、第2保留表示領域17b、第3保留表示領域17c、及び第4保留表示領域17dがある。第1保留表示領域17aにのみ演出保留画像9が表示されていれば、特図保留(第1特図保留及び第2特図保留)の数が1つであることを示している。第1保留表示領域17a及び第2保留表示領域17bに演出保留画像9が表示されていれば、特図保留の数が2つであることを示している。第1保留表示領域17aと第2保留表示領域17bと第3保留表示領域17cに演出保留画像9が表示されていれば、特図保留の数が3つであることを示している。全ての保留表示領域17a〜17dに演出保留画像9が表示されていれば、特図保留の数が4つであることを示している。こうして演出保留画像9の表示により、後述の第1特図保留表示器43a(図6参照)にて表示される第1特図保留の記憶数や、第2特図保留表示器43bにて表示される第2特図保留の記憶数を、遊技者にわかりやすく示すことができる。
遊技領域3の中央付近であって画像表示装置7の前方には、センター装飾体10が配されている。センター装飾体10の下部には、上面を転動する遊技球を、後述の第1始動口20へと誘導可能なステージ部11が形成されている。またセンター装飾体10の左部には、入口から遊技球を流入させ、出口からステージ部11へ遊技球を流出させるワープ部12が設けられている。さらにセンター装飾体10の上部には、文字や図形等を表した装飾部材13が配されている。
遊技領域3における画像表示装置7の下方には、遊技球の入球し易さが常に変わらない第1始動口(第1入球口や、第1始動入賞口、固定入球口ともいう)20を備える第1始動入賞装置(第1入球手段や固定入球手段ともいう)19が設けられている。第1始動口20への遊技球の入賞は、第1特別図柄の抽選(大当たり抽選、すなわち大当たり乱数等の取得と判定)の契機となっている。
また遊技領域3における第1始動口20の下方には、第2始動口(第2入球口や、第2始動入賞口、可変入球口ともいう)21を備える普通可変入賞装置(普通電動役物いわゆる電チュー)22が設けられている。電チュー22を、可変入球手段や、第2入球手段、第2始動入賞装置ともいう。第2始動口21への遊技球の入賞は、第2特別図柄の抽選(大当たり抽選)の契機となっている。電チュー22は、前後に進退可能な開閉部材(可動部材)23を備え、開閉部材23の作動によって第2始動口21を開閉するものである。開閉部材23は、電チューソレノイド24(図7参照)により駆動される。開閉部材23が開状態(前方に進出した状態)にあるときには、第2始動口21への遊技球の入球が可能となり、閉状態(後方に退避した状態)にあるときには、第2始動口21への遊技球の入球が不可能となる。つまり、第2始動口21は、遊技球の入球し易さが変化可能な始動口である。なお、電チューは、進退式ではない開閉部材を有するものでもよく、開閉部材が開状態にあるときの方が閉状態にあるときよりも第2始動口への入球を容易にするものであれば、閉状態にあるときに第2始動口への入球を不可能とするものでなくてもよい。
また、遊技領域3における第1始動口20の右方には、第1大入賞口(第1特別入賞口)30を備えた第1大入賞装置(第1特別入賞手段や第1特別可変入賞装置ともいう)31が設けられている。第1大入賞装置31は、開状態と閉状態とをとる開閉部材(第1特別入賞口開閉部材)32を備え、開閉部材32の作動により第1大入賞口30を開閉するものである。開閉部材32は、第1大入賞口ソレノイド33(図7参照)により駆動される。第1大入賞口30は、開閉部材32が開状態であるときだけ遊技球が入球可能となる。
また、遊技領域3における第1大入賞口30の右上部には、第2大入賞口(第2特別入賞口)35を備えた第2大入賞装置(第2特別入賞手段や第2特別可変入賞装置ともいう)36が設けられている。第2大入賞装置36は、開状態と閉状態とをとる開閉部材(羽根部材、第2特別入賞口開閉部材)37を備え、開閉部材37の作動により第2大入賞口35を開閉するものである。開閉部材37は、第2大入賞口ソレノイド38(図7参照)により駆動される。第2大入賞口35は、開閉部材37が開状態であるときだけ遊技球が入球可能となる。
また、図5(A),(B)に示すように、第2大入賞装置36の内部には、第2大入賞口35を通過した遊技球が通過可能な特定領域(V領域)39および非特定領域70が形成されている。なお、第2大入賞装置36において、特定領域39および非特定領域70の上流には、第2大入賞口35への遊技球の入賞を検知する第2大入賞口センサ35aが配されている。また、特定領域39には、特定領域39への遊技球の通過を検知する特定領域センサ39aが配されている。また、非特定領域70には、非特定領域70への遊技球の通過を検知する非特定領域センサ70aが配されている。第2大入賞装置36は、第2大入賞口35を通過した遊技球を特定領域39または非特定領域70のいずれかに振り分ける振分部材71と、振分部材71を駆動する振分部材ソレノイド73とを備えている。
図5(A)は、振分部材ソレノイド73の通電時を示している。図5(A)に示すように、振分部材ソレノイド73の通電時には、振分部材71は特定領域39への遊技球の通過を許容する第1状態(通過許容状態)にある。振分部材71が第1状態にあるときは、第2大入賞口35に入賞した遊技球は、第2大入賞口センサ35aを通過したあと特定領域39を通過する。この遊技球のルートを第1のルートという。
図5(B)は、振分部材ソレノイド73の非通電時を示している。図5(B)に示すように、振分部材ソレノイド73の非通電時には、振分部材71は特定領域39への遊技球の通過を妨げる第2状態(通過阻止状態)にある。振分部材71が第2状態にあるときは、第2大入賞口35に入賞した遊技球は、第2大入賞口センサ35aを通過したあと非特定領域70を通過する。この遊技球のルートを第2のルートという。
なお本パチンコ遊技機1では、特定領域39への遊技球の通過が後述の高確率状態への移行の契機となっている。つまり特定領域39は、確変作動口となっている。これに対して非特定領域70は、確変作動口ではない。また、第1大入賞装置31には、確変作動口としての特定領域は設けられていない。すなわち非特定領域しか設けられていない。
図3に戻り、センター装飾体10の右方であって第2大入賞装置36の上方には、遊技球が通過可能なゲート(通過口ともいう)28が設けられている。ゲート28への遊技球の通過は、電チュー22を開放するか否かを決める普通図柄抽選(すなわち普通図柄乱数(当たり乱数)の取得と判定)の実行契機となっている。さらに遊技領域3の下部には、複数の普通入賞口27が設けられている。また遊技領域3の最下部には、遊技領域3へ打ち込まれたもののいずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域3外へ排出するアウト口6が設けられている。
このように各種の入賞口等が配されている遊技領域3には、左右方向の中央より左側の左遊技領域(第1遊技領域)3Aと、右側の右遊技領域(第2遊技領域)3Bとがある。左遊技領域3Aを遊技球が流下するように遊技球を発射する打方を、左打ちという。一方、右遊技領域3Bを遊技球が流下するように遊技球を発射する打方を、右打ちという。本形態のパチンコ遊技機1では、左打ちにて遊技したときに遊技球が流下する流路を、第1流路R1といい、右打ちにて遊技したときに遊技球が流下する流路を、第2流路R2という。
第1流路R1上には、第1始動口20と、電チュー22と、アウト口6とが設けられている。遊技者は第1流路R1を流下するように遊技球を打ち込むことで、第1始動口20への入賞を狙うことができる。なお、第1流路R1上にゲート28は配されていないため、左打ちをしている場合に電チュー22が開放されることはない。
一方、第2流路R2上には、ゲート28と、第2大入賞装置36と、第1大入賞装置31と、電チュー22と、アウト口6とが設けられている。遊技者は第2流路R2を流下するように遊技球を打ち込むことで、ゲート28への通過や、第2始動口21、第1大入賞口30、及び第2大入賞口35への入賞を狙うことができる。
また図3に示すように、遊技盤2の右下部には表示器類40が配置されている。表示器類40には、図6に示すように、第1特別図柄を可変表示する第1特別図柄表示器41a、第2特別図柄を可変表示する第2特別図柄表示器41b、及び、普通図柄を可変表示する普通図柄表示器42が含まれている。また表示器類40には、第1特別図柄表示器41aの作動保留(第1特図保留)の記憶数を表示する第1特図保留表示器43a、第2特別図柄表示器41bの作動保留(第2特図保留)の記憶数を表示する第2特図保留表示器43b、および普通図柄表示器42の作動保留(普図保留)の記憶数を表示する普図保留表示器44が含まれている。
第1特別図柄の可変表示は、第1始動口20への遊技球の入賞を契機として行われる。第2特別図柄の可変表示は、第2始動口21への遊技球の入賞を契機として行われる。なお以下の説明では、第1特別図柄および第2特別図柄を総称して特別図柄ということがある。また、第1特別図柄表示器41aおよび第2特別図柄表示器41bを総称して特別図柄表示器41ということがある。また、第1特図保留表示器43aおよび第2特図保留表示器43bを総称して特図保留表示器43ということがある。
特別図柄表示器41では、特別図柄を可変表示(変動表示)したあと停止表示することにより、第1始動口20又は第2始動口21への入賞に基づく抽選(特別図柄抽選、大当たり抽選)の結果を報知する。停止表示される特別図柄(停止図柄、可変表示の表示結果として導出表示される特別図柄)は、特別図柄抽選によって複数種類の特別図柄の中から選択された一つの特別図柄である。停止図柄が予め定めた特定特別図柄(特定の停止態様の特別図柄すなわち大当たり図柄)である場合には、停止表示された特定特別図柄の種類(つまり当選した大当たりの種類)に応じた開放パターンにて大入賞口(第1大入賞口30及び第2大入賞口35)を開放させる大当たり遊技(特別遊技に相当)が行われる。なお、特別遊技における大入賞口の開放パターンについては後述する。
具体的には特別図柄表示器41は、例えば横並びに配された8個のLEDから構成されており、その点灯態様によって大当たり抽選の結果に応じた特別図柄を表示するものである。例えば大当たり(後述の複数種類の大当たりのうちの一つ)に当選した場合には、「○○●●○○●●」(○:点灯、●:消灯)というように左から1,2,5,6番目にあるLEDが点灯した大当たり図柄を表示する。また、ハズレである場合には、「●●●●●●●○」というように一番右にあるLEDのみが点灯したハズレ図柄を表示する。ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させる態様を採用してもよい。なおハズレ図柄は、特定特別図柄ではない。また、特別図柄が停止表示される前には所定の変動時間にわたって特別図柄の変動表示がなされるが、その変動表示の態様は、例えば左から右へ光が繰り返し流れるように各LEDが点灯するという態様である。なお変動表示の態様は、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、全LEDが一斉に点滅するなどなんでもよい。
本パチンコ遊技機1では、第1始動口20または第2始動口21への遊技球の入賞(入球)があると、その入賞に対して取得した大当たり乱数等の各種乱数の値(数値情報)は、特図保留記憶部85(図7参照)に一旦記憶される。詳細には、第1始動口20への入賞であれば第1特図保留として第1特図保留記憶部85a(図7参照)に記憶され、第2始動口21への入賞であれば第2特図保留として第2特図保留記憶部85b(図7参照)に記憶される。各々の特図保留記憶部85に記憶可能な特図保留の数には上限があり、本形態における上限値はそれぞれ4個となっている。
特図保留記憶部85に記憶された特図保留は、その特図保留に基づく特別図柄の可変表示が可能となったときに消化される。特図保留の消化とは、その特図保留に対応する大当たり乱数等を判定して、その判定結果を示すための特別図柄の可変表示を実行することをいう。従って本パチンコ遊技機1では、第1始動口20または第2始動口21への遊技球の入賞に基づく特別図柄の可変表示がその入賞後にすぐに行えない場合、すなわち特別図柄の可変表示の実行中や特別遊技の実行中に入賞があった場合であっても、所定個数を上限として、その入賞に対する大当たり抽選の権利を留保することができるようになっている。
そしてこのような特図保留の数は、特図保留表示器43に表示される。具体的には特図保留表示器43はそれぞれ、例えば4個のLEDで構成されており、特図保留の数だけLEDを点灯させることにより特図保留の数を表示する。
普通図柄の可変表示は、ゲート28への遊技球の通過を契機として行われる。普通図柄表示器42では、普通図柄を可変表示(変動表示)したあと停止表示することにより、ゲート28への遊技球の通過に基づく普通図柄抽選の結果を報知する。停止表示される普通図柄(普図停止図柄、可変表示の表示結果として導出表示される普通図柄)は、普通図柄抽選によって複数種類の普通図柄の中から選択された一つの普通図柄である。停止表示された普通図柄が予め定めた特定普通図柄(所定の停止態様の普通図柄すなわち普通当たり図柄)である場合には、現在の遊技状態に応じた開放パターンにて第2始動口21を開放させる補助遊技が行われる。なお、第2始動口21の開放パターンについては後述する。
具体的には普通図柄表示器42は、例えば2個のLEDから構成されており(図6参照)、その点灯態様によって普通図柄抽選の結果に応じた普通図柄を表示するものである。例えば抽選結果が当たりである場合には、「○○」(○:点灯、●:消灯)というように両LEDが点灯した普通当たり図柄を表示する。また抽選結果がハズレである場合には、「●○」というように右のLEDのみが点灯した普通ハズレ図柄を表示する。普通ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させる態様を採用してもよい。なお普通ハズレ図柄は、特定普通図柄ではない。普通図柄が停止表示される前には所定の変動時間にわたって普通図柄の変動表示がなされるが、その変動表示の態様は、例えば両LEDが交互に点灯するという態様である。なお変動表示の態様は、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、全LEDが一斉に点滅するなどなんでもよい。
本パチンコ遊技機1では、ゲート28への遊技球の通過があると、その通過に対して取得した普通図柄乱数(当たり乱数)の値は、普図保留記憶部86(図7参照)に普図保留として一旦記憶される。普図保留記憶部86に記憶可能な普図保留の数には上限があり、本形態における上限値は4個となっている。
普図保留記憶部86に記憶された普図保留は、その普図保留に基づく普通図柄の可変表示が可能となったときに消化される。普図保留の消化とは、その普図保留に対応する普通図柄乱数(当たり乱数)を判定して、その判定結果を示すための普通図柄の可変表示を実行することをいう。従って本パチンコ遊技機1では、ゲート28への遊技球の通過に基づく普通図柄の可変表示がその通過後にすぐに行えない場合、すなわち普通図柄の可変表示の実行中や補助遊技の実行中にゲート28への通過があった場合であっても、所定個数を上限として、その通過に対する普通図柄抽選の権利を留保することができるようになっている。
そしてこのような普図保留の数は、普図保留表示器44に表示される。具体的には普図保留表示器44は、例えば4個のLEDで構成されており、普図保留の数だけLEDを点灯させることにより普図保留の数を表示するものである。
また本パチンコ遊技機1では、図3及び図4に示すように、遊技盤2に装飾可動体15が設けられている。装飾可動体15は、可動式のギミックであり、略L字状のアーム部15Aとボール形状の球体部15Bとを備えている。アーム部15Aは、上端部にて遊技盤2に揺動可能に取付けられている。球体部15Bは、アーム部15Aの右端部にて軸中心AX周りに回転可能に支持されている。こうして図3に示す状態では、装飾可動体15が遊技者から視認できないように、アーム部15A及び球体部15Bが遊技盤2の左部の後方に隠れるように配されている。そして図3に示す状態から図示しない駆動手段が駆動すると、アーム部15Aが右方に向かって揺動すると共に、球体部15Bが軸中心AX周りに回転しながら右方に移動する。これにより図4に示すように、球体部15Bは回転しながら表示画面7aの中央部の前方で露出するようになっている。
本形態では後述するように、大当たり当選を報知する演出(可動体駆動演出)として遊技者に高揚感を与えるべく、装飾可動体15を図3に示す位置から図4に示す位置に変位させる。そして球体部15Bが表示画面7aの中央部の前方で一定時間回転した後、図4に示す状態からアーム部15Aが左方に向かって揺動すると共に、球体部15Bが左方に移動する。これにより図3に示すように、再びアーム部15A及び球体部15Bが遊技盤2の左部の後方に隠れることとなる。こうして本形態では装飾可動体15を、図3に示す位置(原位置)から図4に示す位置(動作位置)に変位させた後、再び図3に示す位置に復帰させる一連の動作パターンを行うために、所定時間(15秒)必要になっている。
2.遊技機の電気的構成
次に図7及び図8に基づいて、本パチンコ遊技機1における電気的な構成を説明する。図7及び図8に示すようにパチンコ遊技機1は、大当たり抽選や遊技状態の移行などの遊技利益に関する制御を行う主制御基板(遊技制御基板)80、遊技の進行に伴って実行する演出に関する制御を行うサブ制御基板(演出制御基板)90、遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御基板110等を備えている。主制御基板80は、メイン制御部を構成し、サブ制御基板90は、後述する画像制御基板100、ランプ制御基板107、および音声制御基板106とともにサブ制御部を構成する。なお、サブ制御部は、少なくともサブ制御基板90を備え、演出手段(画像表示装置7や盤ランプ5、枠ランプ66、スピーカ67、装飾可動体15等)を用いた遊技演出を制御可能であればよい。
またパチンコ遊技機1は、電源基板150を備えている。電源基板150は、主制御基板80、サブ制御基板90、及び払出制御基板110に対して電力を供給するとともに、これらの基板を介してその他の機器に対して必要な電力を供給する。電源基板150には、バックアップ電源回路151が設けられている。バックアップ電源回路151は、本パチンコ遊技機1に対して電力が供給されていない場合に、後述する主制御基板80のRAM84やサブ制御基板90のRAM94に対して電力を供給する。従って、主制御基板80のRAM84やサブ制御基板90のRAM94に記憶されている情報は、パチンコ遊技機1の電断時であっても保持される。また、電源基板150には、電源スイッチ155が接続されている。電源スイッチ155のON/OFF操作により、電源の投入/遮断が切り換えられる。なお、主制御基板80のRAM84に対するバックアップ電源回路を主制御基板80に設けたり、サブ制御基板90のRAM94に対するバックアップ電源回路をサブ制御基板90に設けたりしてもよい。
主制御基板80には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1の遊技の進行を制御する遊技制御用ワンチップマイコン(以下「遊技制御用マイコン」)81が実装されている。遊技制御用マイコン81には、遊技の進行を制御するためのプログラム等を記憶したROM83、ワークメモリとして使用されるRAM84、ROM83に記憶されたプログラムを実行するCPU82、データや信号の入出力を行うためのI/Oポート部(入出力回路)87が含まれている。なお、ROM83は外付けであってもよい。
RAM84には、上述した特図保留記憶部85(第1特図保留記憶部85aおよび第2特図保留記憶部85b)と普図保留記憶部86とが設けられている。さらに詳細には第1特図保留記憶部85aは、図9(a)に示すように、記憶可能な第1特図保留の数に対応した4つの記憶領域からなる。また図9(b)に示すように、第2特図保留記憶部85bは記憶可能な第2特図保留の数に対応した4つの記憶領域からなる。各記憶領域は図9(c)に示すように、さらに4つの記憶領域に分かれている。これらの4つの記憶領域とは、後述の大当たり乱数を記憶する領域、当たり種別乱数を記憶する領域、リーチ乱数を記憶する領域、及び変動パターン乱数を記憶する領域である。
また主制御基板80には、図7に示すように、RAM84に記憶されている情報をCPU82にクリアさせるためのRAMクリアスイッチ89が実装されている。主制御基板80を含めて本パチンコ遊技機1が備えている各種の基板は、本パチンコ遊技機1の裏面側(後面側)に配されている。従って、遊技機枠50を開放することが可能な遊技場の従業員等でなければ、RAMクリアスイッチ89を操作することはできない。
主制御基板80には、中継基板88を介して各種センサやソレノイドが接続されている。そのため、主制御基板80には各センサから信号が入力され、各ソレノイドには主制御基板80から信号が出力される。具体的にはセンサ類としては、第1始動口センサ(入球検知手段)20a、第2始動口センサ(入球検知手段)21a、ゲートセンサ28a、第1大入賞口センサ30a、第2大入賞口センサ35a、特定領域センサ39a、非特定領域センサ70a、および普通入賞口センサ27aが接続されている。
第1始動口センサ20aは、第1始動口20内に設けられて、第1始動口20に入賞した遊技球を検出するものである。第2始動口センサ21aは、第2始動口21内に設けられて、第2始動口21に入賞した遊技球を検出するものである。ゲートセンサ28aは、ゲート28内に設けられてゲート28を通過した遊技球を検出するものである。第1大入賞口センサ30aは、第1大入賞口30内に設けられて第1大入賞口30に入賞した遊技球を検出するものである。第2大入賞口センサ35aは、第2大入賞口35内に設けられて第2大入賞口35に入賞した遊技球を検出するものである。特定領域センサ39aは、第2大入賞口35内の特定領域39に設けられて特定領域39を通過した遊技球を検出するものである。非特定領域センサ70aは、第2大入賞口35内の非特定領域70に設けられて非特定領域70を通過した遊技球を検出するものである。普通入賞口センサ27aは、各普通入賞口27内に設けられて普通入賞口27に入賞した遊技球を検出するものである。
またソレノイド類としては、電チューソレノイド24、第1大入賞口ソレノイド33、第2大入賞口ソレノイド38、および振分部材ソレノイド73が接続されている。電チューソレノイド24は、電チュー22の開閉部材23を駆動するものである。第1大入賞口ソレノイド33は、第1大入賞装置31の開閉部材32を駆動するものである。第2大入賞口ソレノイド38は、第2大入賞装置36の開閉部材37を駆動するものである。振分部材ソレノイド73は、第2大入賞装置36の振分部材71を駆動するものである。
さらに主制御基板80には、特別図柄表示器41、普通図柄表示器42、特図保留表示器43、および普図保留表示器44が接続されている。すなわち、これらの表示器類40の表示制御は、遊技制御用マイコン81によりなされる。
また主制御基板80は、払出制御基板110に各種コマンドを送信するとともに、払い出し監視のために払出制御基板110から信号を受信する。払出制御基板110には、賞球払出装置120、貸球払出装置130およびカードユニット135(パチンコ遊技機1に隣接して設置され、挿入されているプリペイドカード等の情報に基づいて球貸しを可能にするもの)が接続されているとともに、発射制御回路111を介して発射装置112が接続されている。発射装置112には、ハンドル60(図1参照)が含まれる。
払出制御基板110は、遊技制御用マイコン81からの信号や、パチンコ遊技機1に接続されたカードユニット135からの信号に基づいて、賞球払出装置120の賞球モータ121を駆動して賞球の払い出しを行ったり、貸球払出装置130の球貸モータ131を駆動して貸球の払い出しを行ったりする。払い出される賞球は、その計数のため賞球センサ122により検知される。また払い出される貸球は、その計数のため球貸センサ132により検知される。なお遊技者による発射装置112のハンドル60(図1参照)の操作があった場合には、タッチスイッチ114がハンドル60への接触を検知し、発射ボリューム115がハンドル60の回転量を検知する。そして、発射ボリューム115の検知信号の大きさに応じた強さで遊技球が発射されるよう発射モータ113が駆動されることとなる。なお本パチンコ遊技機1においては、0.6秒程度で一発の遊技球が発射されるようになっている。
また主制御基板80は、サブ制御基板90に対し各種コマンドを送信する。主制御基板80とサブ制御基板90との接続は、主制御基板80からサブ制御基板90への信号の送信のみが可能な単方向通信接続となっている。すなわち、主制御基板80とサブ制御基板90との間には、通信方向規制手段としての図示しない単方向性回路(例えばダイオードを用いた回路)が介在している。
図8に示すように、サブ制御基板90には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1の演出を制御する演出制御用ワンチップマイコン(以下「演出制御用マイコン」)91が実装されている。演出制御用マイコン91には、遊技の進行に伴って演出を制御するためのプログラム等を記憶したROM93、ワークメモリとして使用されるRAM94、ROM93に記憶されたプログラムを実行するCPU92、データや信号の入出力を行うためのI/Oポート部(入出力回路)97が含まれている。なお、ROM93は外付けであってもよい。
RAM94には、RTC演出設定記憶部96が設けられている。RTC演出設定記憶部96は、後述するRTC演出に関する設定情報を記憶する記憶領域である。上述したようにRAM94には、パチンコ遊技機1の電断時であってもバックアップ電源回路151によって電力が供給される。よって、RTC演出設定記憶部96に記憶されている設定情報は、パチンコ遊技機1の電断時であっても保持される。
またRAM94には、図10(a)に示すように、第1始動口20への入賞に基づいて特定された第1始動入賞コマンド(後に詳述)等を記憶可能な第1特図保留演出記憶部95aと、第2始動口21への入賞に基づいて特定された第2始動入賞コマンド(後に詳述)等を記憶可能な第2特図保留演出記憶部95bと、第1特別図柄および第2特別図柄に共通の当該変動用演出記憶部(第0記憶領域)95cとが設けられている。第1特図保留演出記憶部95aは、図10(b)に示すように、記憶可能な第1特図保留の数に対応して4つの記憶領域(第1記憶領域〜第4記憶領域)に分けられている。また第2特図保留演出記憶部95bは、図10(c)に示すように、記憶可能な第2特図保留の数に対応して4つの記憶領域(第1記憶領域〜第4記憶領域)からなる。
さらに各記憶領域には、図10(d)に示すように、2つの記憶領域が含まれている。これらの2つの記憶領域とは、始動入賞コマンドを記憶する始動入賞コマンド記憶領域、後述する演出保留画像(特図保留画像)9の表示態様を示すデータ(特図保留表示態様データ)を記憶する保留表示態様データ記憶領域である。なお当該変動用演出記憶部95cもこれらの4つの記憶領域を含んでいる。
また、サブ制御基板90には、リアルタイムクロック(RTC)99が実装されている。RTC99は、現時点の日時(日付及び時刻)を計測するものである。RTC99は、パチンコ遊技機1に島電源供給装置160(図11参照)から電力が供給されているときにはその電力によって動作し、島電源供給装置160から電力が供給されていないときには、電源基板150が備えるバックアップ電源回路151から供給される電力によって動作する。このため、RTC99は、パチンコ遊技機1の電源が投入されていないときにも現在の日時を計測することが可能である。なお、RTC99に対するバックアップ電源回路をサブ制御基板90に設けてもよい。バックアップ電源回路には、コンデンサや内臓電池(ボタン電池等)を含む回路を採用することができる。
サブ制御基板90には、画像制御基板100、音声制御基板106、ランプ制御基板107が接続されている。サブ制御基板90の演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、画像制御基板100のCPU102に画像表示装置7の表示制御を行わせる。
画像制御基板100は、画像制御のためのプログラム等を記憶した制御用ROM103、ワークメモリとして使用される制御用RAM104、及び、制御用ROM103に記憶されたプログラムを実行するCPU102を備えている。また、画像制御基板100は、画像表示装置7に表示される画像のデータを記憶したCGROM142、CGROM142に記憶されている画像データの展開等に使用されるVRAM143、及び、VDP(Video Display Processor)141を備えている。勿論、これらの電子部品の全部又は一部がワンチップで構成されていてもよい。CGROM142には、画像表示装置7に表示される静止画データや動画データ、具体的にはキャラクタ、アイテム、図形、文字、数字および記号等(演出図柄を含む)や背景画像等の画像データが格納されている。
VDP141は、演出制御用マイコン91からの指令に基づいてCPU102によって作成されるディスプレイリストに従って、CGROM142から画像データを読み出してVRAM143内の展開領域に展開する。そして、展開した画像を適宜合成してVRAM143内のフレームバッファに描画する。そしてフレームバッファに描画した画像をRGB信号として画像表示装置7に出力する。これにより、種々の演出画像が表示画面7aに表示される。
なお、ディスプレイリストは、フレーム単位で描画の実行を指示するためのコマンド群で構成されている。ディスプレイリストには、描画する画像の種類、画像を描画する位置、表示の優先順位、表示倍率、画像の透過率等の種々のパラメータの情報が含まれている。ディスプレイリストの作成については後述する。
本形態で実行される一部の演出についての表示の優先順位は、低い方から順に、[1]演出図柄8L,8C,8Rの変動演出(但し優先順位[3]に示すものを除く)、[2]RTC演出(所定の開始時間になると開始される特別演出)、[3]RTC演出の開始前に変動を開始したSPリーチ発展後の変動演出、[4]大当たり演出である。後述するように、優先度の異なる複数の演出が同時に実行される場合、優先度の高い演出を全画面表示の表示態様(第1表示態様)で表示した上で、優先度の低い演出を縮小表示の表示態様(第2表示態様)、又は簡易表示の表示態様(第3表示態様)で重畳的に表示する。
全画面表示とは、表示画面7aの全域(第1表示領域)を使った表示である(図66(A),(B)参照)。また、縮小表示とは、表示画面7aの一部の領域での表示、実施形態では表示画面7aの左下部領域7bでの表示である(図66(B)参照)。また、簡易表示とは、表示画面7aの右下部領域(第2表示領域)7cでの簡易な表示である(図67(B)参照)。なお、優先度の異なる複数の演出が同時に実行される場合、優先度の高い演出のみを表示する場合もある。本形態では、大当たり演出が実行される場合がこれである。
本形態では、全画面表示にて表示される演出図柄8L,8C,8Rの表示態様は、図66(A)に示すように、主人公キャラ又はそのチームメイトと数字図柄とが合わされた表示態様になっている。そして全画面表示と縮小表示とでは、変動演出の表示範囲(大きさ)が異なるだけである。つまり全画面表示で実行される変動演出での画像と、縮小表示で実行される変動演出での画像とは、大きさが異なること以外全く同じである。そのため、縮小表示にて表示される演出図柄8L,8C,8Rの表示態様も、図66(B)に示すように、主人公キャラ又はそのチームメイトと数字図柄とが合わされた表示態様になっている。これに対して、簡易表示にて表示される演出図柄6L,6C,6R(左演出図柄6L,中演出図柄6C,右演出図柄6R)の表示態様は、数字図柄のみの表示態様になっている。そして、簡易表示では、ノーマルリーチが実行され得るものの、SPリーチ及びSPSPリーチが実行されることがなく、背景画像が無い状態で演出図柄6L,6C,6Rの変動表示及び停止表示が行われる。こうして、簡易表示にて実行される変動演出は、全画面表示又は縮小表示にて実行される変動演出(通常の演出態様で実行される変動演出)よりも簡易な演出態様となっている。
図8に戻り、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、音声制御基板106を介してスピーカ67から音声、楽曲、効果音等を出力する。スピーカ67から出力する音声等の音響データは、サブ制御基板90のROM93に格納されている。なお、音声制御基板106にCPUを実装してもよく、その場合、そのCPUに音声制御を実行させてもよい。さらにこの場合、音声制御基板106にROMを実装してもよく、そのROMに音響データを格納してもよい。また、スピーカ67を画像制御基板100に接続し、画像制御基板100のCPU102に音声制御を実行させてもよい。さらにこの場合、画像制御基板100の制御用ROM103に音響データを格納してもよい。
また演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、ランプ制御基板107を介して枠ランプ66や盤ランプ5等のランプの点灯制御を行う。詳細には演出制御用マイコン91は、枠ランプ66や盤ランプ5等のランプの発光態様を決める発光パターンデータ(点灯/消灯や発光色等を決めるデータ、ランプデータともいう)を作成し、発光パターンデータに従って枠ランプ66や盤ランプ5などのランプの発光を制御する。なお、発光パターンデータの作成にはサブ制御基板90のROM93に格納されているデータを用いる。
さらに演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、ランプ制御基板107に中継基板108を介して接続された装飾可動体15を動作させる。詳細には演出制御用マイコン91は、装飾可動体15の動作態様を決める動作パターンデータ(駆動データともいう)を作成し、動作パターンデータに従って装飾可動体15の動作を制御する。動作パターンデータの作成にはサブ制御基板90のROM93に格納されているデータを用いる。なお、ランプ制御基板107にCPUを実装してもよく、その場合、そのCPUにランプの点灯制御や装飾可動体15の動作制御を実行させてもよい。さらにこの場合、ランプ制御基板107にROMを実装してもよく、そのROMに発光パターンや動作パターンに関するデータを格納してもよい。
またサブ制御基板90には、演出ボタン検出スイッチ(SW)63a、特殊操作部検出スイッチ64a、及びセレクトキー検出スイッチ65aが接続されている。演出ボタン検出スイッチ63aは、演出ボタン63(図1参照)が押下操作されたことを検出するものである。特殊操作部検出スイッチ64aは、特殊操作部64(図1参照)が押込操作されたことを検出するものである。セレクトキー検出スイッチ65aは、セレクトボタン65(図2参照)が押下操作されたことを検出するものである。なお詳細には、セレクトキー検出スイッチ65aは、上ボタン65Uの押下操作を検出する上ボタン検出スイッチと、下ボタン65Dの押下操作を検出する下ボタン検出スイッチと、左ボタン65Lの押下操作を検出する左ボタン検出スイッチと、右ボタン65Rの押下操作を検出する右ボタン検出スイッチとを含んでいる。各ボタン(演出ボタン63、特殊操作部64、セレクトボタン65)が押されると、各スイッチ(演出ボタン検出SW63a、特殊操作部検出SW64a、セレクトキー検出SW65a)からサブ制御基板90に対して信号が出力される。
図11は、複数台のパチンコ遊技機1を含む遊技機システムの模式図である。図11に示すように、所謂パチンコホールでは、複数台のパチンコ遊技機1が並設されて1つの遊技島が構成される。図11では5台のパチンコ遊技機1を1つの遊技機グループとして遊技島を構成している。なお、図11に示すように複数台の同機種の遊技機からなる遊技島を特に機種島と称することとする。
同じ遊技島に属する各パチンコ遊技機1は、共通の島電源供給装置160に電気的に接続される。このため、遊技島内の各パチンコ遊技機1の個別の電源スイッチ155を「ON」にした状態で、島電源供給装置160の電源を入れると、遊技島内の全てのパチンコ遊技機1を一斉に起動させることができる。従って、後述するようにパチンコ遊技機1が起動時(電源投入時)からの時間を計測してRTC演出(特別演出)を行えば、同じ遊技島内の全てのパチンコ遊技機1において一斉に同じRTC演出が開始されることとなる。
3.大当たり等の説明
本形態のパチンコ遊技機1では、大当たり抽選(特別図柄抽選)の結果として、「大当たり」と「はずれ」がある。「大当たり」のときには、特別図柄表示器41に「大当たり図柄」が停止表示される。「はずれ」のときには、特別図柄表示器41に「ハズレ図柄」が停止表示される。大当たりに当選すると、停止表示された特別図柄の種類(大当たりの種類)に応じた開放パターンにて、大入賞口(第1大入賞口30および第2大入賞口35)を開放させる「大当たり遊技」が実行される。大当たり遊技は、特別遊技に相当する。
大当たり遊技は、本形態では、複数回のラウンド遊技(単位開放遊技)と、初回のラウンド遊技が開始される前のオープニング(OPとも表記する)と、最終回のラウンド遊技が終了した後のエンディング(EDとも表記する)とを含んでいる。各ラウンド遊技は、OPの終了又は前のラウンド遊技の終了によって開始し、次のラウンド遊技の開始又はEDの開始によって終了する。ラウンド遊技間の大入賞口の閉鎖の時間(インターバル時間)は、その閉鎖前の開放のラウンド遊技に含まれる。
大当たりには複数の種別がある。大当たりの種別は図12に示す通りである。図12に示すように、本形態では大きく分けて2つの種別がある。特定大当たりと通常大当たりである。特定大当たりを「Vロング大当たり」ともいい、通常大当たりを「Vショート大当たり」ともいう。「Vロング大当たり」は、その大当たり遊技中に特定領域39への遊技球の通過が容易に可能な第1開放パターン(Vロング開放パターン)で開閉部材32及び開閉部材37を作動させる大当たりである。「Vショート大当たり」は、その大当たり遊技中に特定領域39への遊技球の通過が不可能又は困難な第2開放パターン(Vショート開放パターン)で開閉部材32及び開閉部材37を作動させる大当たりである。
より具体的には、特図1の抽選(第1特別図柄の抽選)にて当選可能な「Vロング大当たり」は、1Rから8Rまでは第1大入賞口30を1R当たり最大29.5秒にわたって開放し、9Rから15Rまでは第1大入賞口30を1R当たり最大0.1秒にわたって開放し、16R(最終ラウンド)では第2大入賞口35を1R当たり最大29.5秒にわたって開放する大当たりである。つまり、この大当たりの総ラウンド数は16Rであるものの、実質的なラウンド数は9Rである。実質的なラウンド数とは、1ラウンド当たりの入賞上限個数(本形態では8個)まで遊技球が入賞可能なラウンド数のことである。このVロング大当たりでは9Rから15Rまでは、大入賞口の開放時間が極めて短く、賞球の見込めないラウンドとなっている。なお、16Rでは、第2大入賞口35内の特定領域39への通過が容易に可能である。特図1の抽選によって「特定大当たり」に当選した場合には、第1特別図柄表示器41aに「特図1_特定図柄」が停止表示される。
また、特図2の抽選(第2特別図柄の抽選)にて当選可能な「Vロング大当たり」は、1Rから15Rまでは第1大入賞口30を1R当たり最大29.5秒にわたって開放し、16R(最終ラウンド)では第2大入賞口35を1R当たり最大29.5秒にわたって開放する大当たりである。つまり、この大当たりは実質的なラウンド数も16Rである。もちろん、16Rでは、第2大入賞口35内の特定領域39への通過が容易に可能である。特図2の抽選によって「特定大当たり」に当選した場合には、第2特別図柄表示器41bに「特図2_特定図柄」が停止表示される。
これに対して、特図1の抽選にて当選可能な「Vショート大当たり」は、1Rから8Rまでは第1大入賞口30を1R当たり最大29.5秒にわたって開放し、9Rから15Rまでは第1大入賞口30を1R当たり最大0.1秒にわたって開放し、16R(最終ラウンド)では第2大入賞口35を1R当たり最大0.1秒にわたって開放する大当たりである。つまり、この大当たりの総ラウンド数は16Rであるものの、実質的なラウンド数は8Rである。
このVショート大当たりにおける16Rでは、第2大入賞口35の開放時間が極めて短く、第2大入賞口35内の特定領域39に遊技球が通過することはほぼ不可能となっている。なお、Vショート大当たりにおける16Rでは、第2大入賞口35の開放時間が短いことだけでなく、第2大入賞口35の開放タイミングと振分部材71の作動タイミング(第2状態(図5(B)参照)から第1状態(図5(A)参照)に制御されるタイミング)との関係からも、特定領域39に遊技球が通過することはほぼ不可能となっている。特図1の抽選によって「通常大当たり」に当選した場合には、第1特別図柄表示器41aに「特図1_通常図柄」が停止表示される。
本形態のパチンコ遊技機1では、大当たり遊技中の特定領域39への遊技球の通過に基づいて、その大当たり遊技の終了後の遊技状態を、後述の高確率状態に移行させる。従って、上記のVロング大当たりに当選した場合には、大当たり遊技の実行中に特定領域39へ遊技球を通過させることで、大当たり遊技後の遊技状態を高確率状態に移行させ得る。これに対して、Vショート大当たりに当選した場合には、その大当たり遊技の実行中に特定領域39へ遊技球を通過させることができないため、その大当たり遊技後の遊技状態は、後述の通常確率状態(非高確率状態)となる。
但し、通常確率状態に制御された場合であっても、後述する時短状態が付与される。なお、この場合の時短回数は100回に設定される。時短回数とは、時短状態における特別図柄の変動表示の上限実行回数のことである。
なお、図12に示すように、特図1の抽選における大当たりの振分率は、Vロング大当たり(特定大当たり)が50%、Vショート大当たり(通常大当たり)が50%となっている。これに対して、特図2の抽選において当選した大当たりは、全てVロング大当たり(特定大当たり)となっている。すなわち、後述の電サポ制御の実行により入球可能となる第2始動口21への入賞に基づく抽選により大当たりに当選した場合には、必ずVロング大当たりとなる。このように本パチンコ遊技機1では、第1始動口20に遊技球が入賞して行われる大当たり抽選(特図1の抽選)よりも、第2始動口21に遊技球が入賞して行われる大当たり抽選(特図2の抽選)の方が、遊技者にとって有利となるように設定されている。
ここで本パチンコ遊技機1では、大当たりか否かの抽選は「大当たり乱数」に基づいて行われ、当選した大当たりの種別の抽選は「当たり種別乱数」に基づいて行われる。図14(A)に示すように、大当たり乱数は0〜65535までの範囲で値をとる。当たり種別乱数は、0〜9までの範囲で値をとる。なお、第1始動口20又は第2始動口21への入賞に基づいて取得される乱数には、大当たり乱数および当たり種別乱数の他に、「リーチ乱数」および「変動パターン乱数」がある。
リーチ乱数は、大当たり判定の結果がはずれである場合に、その結果を示す演出図柄変動演出においてリーチを発生させるか否かを決める乱数である。リーチとは、複数の演出図柄のうち変動表示されている演出図柄が残り一つとなっている状態であって、変動表示されている演出図柄がどの図柄で停止表示されるか次第で大当たり当選を示す演出図柄の組み合わせとなる状態(例えば「7↓7」の状態)のことである。なお、リーチ状態において停止表示されている演出図柄は、表示画面7a内で多少揺れているように表示されていたり、拡大と縮小を繰り返すように表示されていたりしてもよい。このリーチ乱数は、0〜255までの範囲で値をとる。
また、変動パターン乱数は、変動時間を含む変動パターンを決めるための乱数である。変動パターン乱数は、0〜99までの範囲で値をとる。また、ゲート28への通過に基づいて取得される乱数には、図13(B)に示す普通図柄乱数(当たり乱数)がある。普通図柄乱数は、電チュー22を開放させる補助遊技を行うか否かの抽選(普通図柄抽選)のための乱数である。普通図柄乱数は、0〜65535までの範囲で値をとる。
4.遊技状態の説明
次に、本形態のパチンコ遊技機1の遊技状態に関して説明する。パチンコ遊技機1の特別図柄表示器41および普通図柄表示器42には、それぞれ、確率変動機能と変動時間短縮機能がある。特別図柄表示器41の確率変動機能が作動している状態を「高確率状態」といい、作動していない状態を「通常確率状態(非高確率状態)」という。高確率状態では、大当たり確率が通常確率状態よりも高くなっている。すなわち、大当たりと判定される大当たり乱数の値が通常確率状態で用いる大当たり判定テーブルよりも多い大当たり判定テーブルを用いて、大当たり判定を行う(図14(A)参照)。つまり、特別図柄表示器41の確率変動機能が作動すると、作動していないときに比して、特別図柄表示器41による特別図柄の可変表示の表示結果(すなわち停止図柄)が大当たり図柄となる確率が高くなる。
また、特別図柄表示器41の変動時間短縮機能が作動している状態を「時短状態」といい、作動していない状態を「非時短状態」という。時短状態では、特別図柄の変動時間(変動表示開始時から表示結果の導出表示時までの時間)が、非時短状態よりも短くなっている。すなわち、変動時間の短い変動パターンが選択されることが非時短状態よりも多くなるように定められた変動パターンテーブルを用いて、変動パターンの判定を行う(図15参照)。つまり、特別図柄表示器41の変動時間短縮機能が作動すると、作動していないときに比して、特別図柄の可変表示の変動時間として短い変動時間が選択されやすくなる。その結果、時短状態では、特図保留の消化のペースが速くなり、始動口への有効な入賞(特図保留として記憶され得る入賞)が発生しやすくなる。そのため、スムーズな遊技の進行のもとで大当たりを狙うことができる。
特別図柄表示器41の確率変動機能と変動時間短縮機能とは同時に作動することもあるし、片方のみが作動することもある。そして、普通図柄表示器42の確率変動機能および変動時間短縮機能は、特別図柄表示器41の変動時間短縮機能に同期して作動するようになっている。すなわち、普通図柄表示器42の確率変動機能および変動時間短縮機能は、時短状態において作動し、非時短状態において作動しない。よって、時短状態では、普通図柄抽選における当選確率が非時短状態よりも高くなっている。すなわち、当たりと判定される普通図柄乱数(当たり乱数)の値が非時短状態で用いる普通図柄当たり判定テーブルよりも多い普通図柄当たり判定テーブルを用いて、当たり判定(普通図柄の判定)を行う(図14(D)参照)。つまり、普通図柄表示器42の確率変動機能が作動すると、作動していないときに比して、普通図柄表示器42による普通図柄の可変表示の表示結果が、普通当たり図柄となる確率が高くなる。
また時短状態では、普通図柄の変動時間が非時短状態よりも短くなっている。本形態では、普通図柄の変動時間は非時短状態では10秒であるが、時短状態では1秒である(図14(E)参照)。さらに時短状態では、補助遊技における電チュー22の開放時間が、非時短状態よりも長くなっている(図16参照)。すなわち、電チュー22の開放時間延長機能が作動している。加えて時短状態では、補助遊技における電チュー22の開放回数が非時短状態よりも多くなっている(図16参照)。すなわち、電チュー22の開放回数増加機能が作動している。
普通図柄表示器42の確率変動機能と変動時間短縮機能、および電チュー22の開放時間延長機能と開放回数増加機能が作動している状況下では、これらの機能が作動していない場合に比して、電チュー22が頻繁に開放され、第2始動口21へ遊技球が頻繁に入賞することとなる。その結果、発射球数に対する賞球数の割合であるベースが高くなる。従って、これらの機能が作動している状態を「高ベース状態」といい、作動していない状態を「低ベース状態」という。高ベース状態では、手持ちの遊技球を大きく減らすことなく大当たりを狙うことができる。なお、高ベース状態とは、いわゆる電サポ制御(電チュー22により第2始動口21への入賞をサポートする制御)が実行されている状態である。よって、高ベース状態を電サポ制御状態や入球容易状態ともいう。これに対して、低ベース状態を非電サポ制御状態や非入球容易状態ともいう。
高ベース状態は、上記の全ての機能が作動するものでなくてもよい。すなわち、普通図柄表示器42の確率変動機能、普通図柄表示器42の変動時間短縮機能、電チュー22の開放時間延長機能、および電チュー22の開放回数増加機能のうち一つ以上の機能の作動によって、その機能が作動していないときよりも電チュー22が開放され易くなっていればよい。また、高ベース状態は、時短状態に付随せずに独立して制御されるようにしてもよい。
本形態のパチンコ遊技機1では、Vロング大当たりへの当選による大当たり遊技後の遊技状態は、その大当たり遊技中に特定領域39への通過がなされていれば、高確率状態かつ時短状態かつ高ベース状態である。この遊技状態を特に、「高確高ベース状態」という。高確高ベース状態は、所定回数(本形態では180回)の特別図柄の可変表示が実行されるか、又は、大当たりに当選してその大当たり遊技が実行されることにより終了する。
また、Vショート大当たりへの当選による大当たり遊技後の遊技状態は、その大当たり遊技中に特定領域39の通過がなされていなければ(なされることは略ない)、通常確率状態(非高確率状態すなわち低確率の状態)かつ時短状態かつ高ベース状態である。この遊技状態を特に、「低確高ベース状態」という。低確高ベース状態は、所定回数(本形態では100回)の特別図柄の可変表示が実行されるか、又は、大当たりに当選してその大当たり遊技が実行されることにより終了する。
なお、パチンコ遊技機1を初めて遊技する場合において電源投入後の遊技状態は、通常確率状態かつ非時短状態かつ低ベース状態である。この遊技状態を特に、「低確低ベース状態」という。低確低ベース状態を「通常遊技状態」と称することもある。また、特別遊技(大当たり遊技)の実行中の状態を「特別遊技状態(大当たり遊技状態)」と称することとする。さらに、高確率状態および高ベース状態のうち少なくとも一方の状態に制御されている状態を、「特典遊技状態」と称することとする。
高確高ベース状態や低確高ベース状態といった高ベース状態では、右打ちにより右遊技領域3B(図3参照)へ遊技球を進入させた方が有利に遊技を進行できる。電サポ制御により低ベース状態と比べて電チュー22が開放されやすくなっており、第1始動口20への入賞よりも第2始動口21への入賞の方が容易となっているからである。そのため、普通図柄抽選の契機となるゲート28へ遊技球を通過させつつ、第2始動口21へ遊技球を入賞させるべく右打ちを行う。これにより左打ちをするよりも、多数の始動入賞(始動口への入賞)を得ることができる。なお本パチンコ遊技機1では、大当たり遊技中も右打ちにて遊技を行う。
これに対して、低ベース状態では、左打ちにより左遊技領域3A(図3参照)へ遊技球を進入させた方が有利に遊技を進行できる。電サポ制御が実行されていないため、高ベース状態と比べて電チュー22が開放されにくくなっており、第2始動口21への入賞よりも第1始動口20への入賞の方が容易となっているからである。そのため、第1始動口20へ遊技球を入賞させるべく左打ちを行う。これにより右打ちするよりも、多数の始動入賞を得ることができる。
5.始動入賞コマンドについて
本形態のパチンコ遊技機1は、後述するように所謂先読み演出を実行可能である。先読み演出とは、始動入賞によって取得された数値情報(大当たり乱数等の乱数値)に基づき特定された始動入賞コマンドを利用して、その始動入賞に基づく特図変動(特別図柄の変動表示)の開始直前の当否判定よりも前に、その始動入賞に対する大当たり期待度を示唆する演出である。図17に示すように、本形態において生成される始動入賞コマンドには、大当たりか否かの当否情報が含まれている。また、第1始動口20と第2始動口21とのどちらの始動口に入賞したのかの始動口情報、通常確率状態と高確率状態とのどちらの遊技状態で入賞したのかの遊技状態情報が含まれている。なお始動入賞コマンドは、少なくとも大当たりか否かの当否情報を含むものであればよく、始動入賞コマンドにどのような情報を含ませるかは適宜変更可能である。
6.特別演出(RTC演出)
本形態のパチンコ遊技機1は、予め定められた開始時間になると、特別演出を実行する。特別演出を、RTC演出や時間演出ともいう。特別演出は、通常の遊技演出では表示されない特別な演出画像を表示画面7aに表示する演出である。なお、通常の遊技演出とは、変動演出や大当たり演出のことである。
特別演出は、演出制御用マイコン91により実行される後述の計時処理の結果に基づいて、所定の開始時間になったと判定されると実行される。本形態では、開始時間は、毎日10時、13時、16時、及び19時である。つまり、特別演出は3時間毎に実行される。なお、開始時間を1つに設定してもよい。
特別演出は、本形態ではサッカーの試合を行う動画を表示画面7aに表示する演出である。図64に示すように、特別演出(RTC演出)では、まず初めに導入演出が実行されて、その後にSW演出が実行される。そして、SW演出を経て成功演出及び成功ED演出(成功態様の時間演出)が実行される場合と、SW演出を経て失敗演出及び失敗ED演出(失敗態様の時間演出)が実行される場合とがある。
本形態では導入演出は、図64に示すように、試合開始を示す画像SC1と、シュートを放ったことを示す画像SC2と、ヘディングのシュートモーションを示す画像SC3とを時間経過と共に表示する演出である。SW演出は、図65(B)に示すように、主人公キャラ及びそのチームメイトのいずかがヘディングシュートを放つシーンと共に、特殊操作部64の押込操作を遊技者に促す画像SC4を表示する演出である。このSW演出が開始されるとき、当該変動(実行中の特別図柄の変動表示)が当選判定に基づく変動表示(当たり変動)である場合、又は、特図保留に当選予定の保留(当たり保留)がある場合には、成功演出が実行されることになる。成功演出は、図65(C)に示すように、中央からレインボー(七色)の光が解き放たれていることを示す画像SC5を表示すると共に、装飾可動体15を駆動させる演出である。成功演出については後に詳しく説明する。成功演出を経て実行される成功ED演出は、主人公キャラ及びそのチームメイトがトロフィーを獲得する画像SC6を表示する演出である。
一方、SW演出が開始されるときに、当該変動が当たり変動でない(即ちハズレ判定に基づく変動表示である)場合、又は、特図保留に当たり保留がない場合には、失敗演出が実行されることになる。失敗演出(非当選示唆演出)は、図65(E)に示すように、ゴールが決められなかった画像SC7を表示する演出である。但し本形態では後述するように、当該変動が当たり変動であっても所定条件が満たされていることに基づいて、失敗演出を実行するようにしている。失敗演出を経て実行される失敗ED演出は、図65(F)に示すように、主人公キャラのチームメートがオーバーヘッドシュートを放つシーンと共に、「RTC演出終了」の文字を示す画像SC8を表示する演出である。なお本形態では上述したRTC演出の各画像SC1〜SC8が、本発明の特別画像に相当する。
7.遊技制御用マイコン81の動作
[主制御メイン処理]次に図18〜図34に基づいて遊技制御用マイコン81の動作について説明する。なお、遊技制御用マイコン81の動作説明にて登場するカウンタ、タイマ、フラグ、ステータス、バッファ等は、RAM84に設けられている。カウンタの初期値は「0」であり、フラグの初期値は「0」つまり「OFF」であり、ステータスの初期値は「1」である。主制御基板80に備えられた遊技制御用マイコン81は、パチンコ遊技機1の電源がオンされると、ROM83から図18に示した主制御メイン処理のプログラムを読み出して実行する。同図に示すように、主制御メイン処理では、まず初期設定を行う(ステップS001)。初期設定では例えば、スタックの設定、定数設定、割り込み時間の設定、CPU82の設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間の管理のための回路)の設定や、各種のフラグ、ステータス及びカウンタ等のリセット等を行う。フラグの初期値は「0」つまり「OFF」であり、ステータスの初期値は「1」であり、カウンタの初期値は「0」である。なお初期設定(S001)は、電源投入後に一度だけ実行され、それ以降は実行されない。
そして、初期設定(S001)に次いで、割り込みを禁止し(S002)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)を実行する。この普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)では、図13に示した種々の乱数カウンタ値を1加算して更新する。各乱数カウンタ値は上限値に至ると「0」に戻って再び加算される。なお各乱数カウンタの初期値は「0」以外の値であってもよく、ランダムに変更されるものであってもよい。また各乱数は、カウンタIC等からなる公知の乱数生成回路を利用して生成される所謂ハードウェア乱数であってもよい。
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)が終了すると、割り込みを許可する(S004)。割り込み許可中は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)の実行が可能となる。メイン側タイマ割り込み処理(S005)は、例えば4msec周期でCPU82に繰り返し入力される割り込みパルスに基づいて実行される。すなわち、例えば4msec周期で実行される。そして、メイン側タイマ割り込み処理(S005)が終了してから、次にメイン側タイマ割り込み処理(S005)が開始されるまでの間に、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)による各種カウンタ値の更新処理が繰り返し実行される。なお、割り込み禁止状態のときにCPU82に割り込みパルスが入力された場合は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)はすぐには開始されず、割り込み許可(S004)がされてから開始される。
[メイン側タイマ割り込み処理]次に、メイン側タイマ割り込み処理(S005)について説明する。図19に示すように、メイン側タイマ割り込み処理(S005)では、まず出力処理(S101)を実行する。出力処理(S101)では、以下に説明する各処理において主制御基板80のRAM84に設けられた出力バッファにセットされたコマンド等を、サブ制御基板90や払出制御基板110等に出力する。
出力処理(S101)に次いで行われる入力処理(S102)では、主にパチンコ遊技機1に取り付けられている各種センサ(第1始動口センサ20a,第2始動口センサ21a、第1大入賞口センサ30a、第2大入賞口センサ35a、普通入賞口センサ27a等(図7参照))が検知した検出信号を読み込み、入賞口の種類に応じた賞球を払い出すための払い出しデータをRAM84の出力バッファにセットする。また、入力処理(S102)では、下皿62の満杯を検出する下皿満杯スイッチからの検出信号も取り込み、下皿満杯データとしてRAM84の出力バッファに記憶する。
次に行われる普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S103)は、図18の主制御メイン処理で行う普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)と同じである。即ち、図13に示した各種乱数カウンタ値(普通図柄乱数カウンタ値も含む)の更新処理は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)の実行期間と、それ以外の期間(メイン側タイマ割り込み処理(S005)の終了後、次のメイン側タイマ割り込み処理(S005)が開始されるまでの期間)との両方で行われている。
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S103)に次いで、後述する始動口センサ検出処理(S104)、普通動作処理(S105)、特別動作処理(S106)、特定領域センサ検出処理(S107)を実行する。その後、その他の処理(S108)を実行して、メイン側タイマ割り込み処理(S005)を終了する。その他の処理(S108)としては、後述の特図2保留球数に基づいて第2特図保留表示器43bをその数を示す表示態様に制御したり、後述の特図1保留球数に基づいて第1特図保留表示器43aをその数を示す表示態様に制御したりする。そして、次にCPU82に割り込みパルスが入力されるまでは主制御メイン処理のステップS002〜S004の処理が繰り返し実行され(図18参照)、割り込みパルスが入力されると(約4msec後)、再びメイン側タイマ割り込み処理(S005)が実行される。再び実行されたメイン側タイマ割り込み処理(S005)の出力処理(S101)においては、前回のメイン側タイマ割り込み処理(S005)にてRAM84の出力バッファにセットされたコマンド等が出力される。
[センサ検出処理]図20に示すように、始動口センサ検出処理(S104)ではまず、ゲート28に遊技球が通過したか否か、即ち、ゲートセンサ28aによって遊技球が検出されたか否か判定する(S201)。ゲート28を遊技球が通過していれば(S201でYES)、後述のゲート通過処理(S202)を行う。一方、遊技球がゲート28を通過していなければ(S201でNO)、ゲート通過処理(S202)をパスしてステップS203に進む。
ステップS203では、第2始動口21に遊技球が入賞したか否か、即ち、第2始動口センサ21aによって遊技球が検出されたか否か判定する(S203)。第2始動口21に遊技球が入賞していない場合(S203でNO)にはステップS209に進むが、第2始動口21に遊技球が入賞した場合には(S203でYES)、特図2保留球数(第2特図保留の数、具体的にはRAM84に設けた第2特図保留の数をカウントするカウンタの数値)が「4」(上限記憶数)に達しているか否か判定する(S204)。そして、特図2保留球数が「4」に達している場合(S204でYES)には、ステップS209に進むが、特図2保留球数が「4」未満である場合には(S204でNO)、特図2保留球数に1を加算する(S205)。
続いて特図2関係乱数取得処理(S206)を行う。特図2関係乱数取得処理(S206)では、大当たり乱数カウンタ値(ラベル−TRND−A)、当たり種別乱数カウンタ値(ラベル−TRND−AS)、リーチ乱数カウンタ値(ラベル−TRND−RC)及び変動パターン乱数カウンタ値(ラベル−TRND−T1)を取得し(つまり図13(A)に示す乱数値群を取得し)、それら取得乱数値を第2特図保留記憶部85bのうち現在の特図2保留球数に応じた第2特図保留記憶部85bの記憶領域に格納する。
続いて第2始動入賞コマンド特定処理(S207)を行う。第2始動入賞コマンド特定処理(S207)では、ステップS206で格納した乱数値群に基づき、図17に示す始動入賞コマンド特定テーブルを用いて第2始動入賞コマンドを特定する。具体的には、現在の遊技状態が高確率状態であり、大当たり乱数が「1」であれば、図17の始動入賞コマンド特定テーブルにおける第2始動口且つ高確率状態の箇所を参照して、第2始動入賞コマンドとして「E2H21H」というコマンドを特定する。なおコマンドは、2バイトの情報(1バイトの上位コマンド(例えばE2H)と1バイトの下位コマンド(例えば21H))からなっている。
図17に示すテーブルにおける大当たり乱数の区分けは、大当たり判定テーブル(図14(A)参照)における区分けと対応している。従って、特定された第2始動入賞コマンドには、大当たりの当否を示す当否情報が含まれている。
なお本形態の始動入賞コマンドでは、16進数で二桁の上位コマンドのうち上の桁の値は、コマンドの種類(始動入賞コマンドであること)を指定する情報である。また、上位コマンドのうち下の桁の値は、始動口の種類(第1始動口20への入賞か第2始動口21への入賞か)を指定する始動口情報である。また、16進数で二桁の下位コマンドのうち、上の桁の値は、遊技状態(通常確率状態か高確率状態か)を指定する遊技状態情報である。また、下位コマンドのうち下の桁の値は、大当たりの当否を示す当否情報である。なお、このような始動入賞コマンドの生成に関するルールは、一例であり、任意に変更可能である。
続いて遊技制御用マイコン81は、ステップS207で特定した第2始動入賞コマンドをRAM84の出力バッファにセットする(S208)。
続いて始動口センサ検出処理(S104)では、第1始動口20に遊技球が入賞したか否か、即ち、第1始動口センサ20aによって遊技球が検出されたか否かを判定する(S209)。第1始動口20に遊技球が入賞していない場合(S209でNO)には処理を終えるが、第1始動口20に遊技球が入賞した場合には(S209でYES)、特図1保留球数(第1特図保留の数、具体的にはRAM84に設けた第1特図保留の数をカウントするカウンタの数値)が「4」(上限記憶数)に達しているか否か判定する(S210)。そして、特図1保留球数が「4」に達している場合(S210でYES)には、処理を終えるが、特図1保留球数が「4」未満である場合には(S210でNO)、特図1保留球数に「1」を加算する(S211)。
続いて特図1関係乱数取得処理(S212)を行う。特図1関係乱数取得処理(S212)では、特図2関係乱数取得処理(S206)と同様に、大当たり乱数カウンタ値(ラベル−TRND−A)、当たり種別乱数カウンタ値(ラベル−TRND−AS)、リーチ乱数カウンタ値(ラベル−TRND−RC)及び変動パターン乱数カウンタ値(ラベル−TRND−T1)を取得し(つまり図13(A)に示す乱数値群を取得し)、それら取得乱数値を第1特図保留記憶部85aのうち現在の特図1保留球数に応じた第1特図保留記憶部85aの記憶領域に格納する。
続いて第1始動入賞コマンド特定処理(S213)を行う。第1始動入賞コマンド特定処理(S213)では、ステップS212で格納した乱数値群に基づき、図14に示す始動入賞コマンド特定テーブルを用いて第1始動入賞コマンドを特定する。具体的には、現在の遊技状態が通常確率状態であり、大当たり乱数が「1」であれば、図17の始動入賞コマンド特定テーブルにおける第1始動口且つ通常確率状態の箇所を参照して、第1始動入賞コマンドとして「E1H11H」というコマンドを特定する。特定された第1始動入賞コマンドには、大当たりの当否を示す当否情報が含まれている。
続いて遊技制御用マイコン81は、ステップS213で特定した第1始動入賞コマンドをRAM84の出力バッファにセットして(S214)、処理を終える。
[ゲート通過処理]図21に示すようにゲート通過処理(S202)では、普通図柄保留球数(普図保留の数、具体的にはRAM84に設けた普図保留の数をカウントするカウンタの値)が4以上であるか否かを判定し(S301)、普通図柄保留球数が4以上であれば(S301でYES)、処理を終了する。一方、普通図柄保留球数が4以上でなければ(S301でNO)、普通図柄保留球数に「1」を加算し(S302)、普通図柄乱数取得処理(S303)を行う。普通図柄乱数取得処理(S303)では、普通図柄乱数カウンタ値(ラベル−TRND−Hの値、図13(B))を取得し、その取得乱数値をRAM84の普図保留記憶部86のうち現在の普通図柄保留球数に応じた記憶領域に格納する。
[普通動作処理]遊技制御用マイコン81は、始動口センサ検出処理(S104)に次いで普通動作処理(S105)を行う。図22に示すように、普通動作処理(S105)ではまず、電チュー22の作動中か否かを判定する(S401)。電チュー22の作動中でなければ(S401でNO)、続いて、普通図柄の停止表示中か否かを判定する(S402)。普通図柄の停止表示中でなければ(S402でNO)、続いて、普通図柄の変動表示中か否かを判定する(S403)。普通図柄の変動表示中でなければ(S403でNO)、続いて、普通図柄の保留球数が「0」か否かを判定する(S404)。普通図柄の保留球数が「0」であれば(S404でYES)、本処理を終える。
ステップS404において普通図柄の保留球数が「0」でなければ(S404でNO)、当たり判定処理(S405)を行う。当たり判定処理(S405)では、普図保留記憶部86に格納されている普通図柄乱数カウンタ値(ラベル−TRND−Hの値)を読み出し、図14(D)に示す普通図柄当たり判定テーブルに基づいて当たりか否か判定する。そして、当たり判定の結果に応じた普図停止図柄データをRAM84の所定の記憶領域にセットする図柄決定処理を行う(S406)。つまり図柄決定処理(S406)では、「ハズレ」であれば「普図ハズレ図柄」に応じたデータをセットし、「当たり」であれば「普通当たり図柄」に応じたデータをセットする。
続いて遊技制御用マイコン81は、普通図柄変動時間決定処理(S407)を行う。普通図柄変動時間決定処理(S407)では、図14(E)に示す普通図柄変動パターン選択テーブルを参照して、遊技状態が時短状態であれば、普通図柄の変動時間が1秒の普通図柄変動パターンを選択する。一方、遊技状態が非時短状態であれば、普通図柄の変動時間が30秒の普通図柄変動パターンを選択する。
次いで遊技制御用マイコン81は、普通図柄保留球数を1ディクリメントする(S408)。そして、普図保留記憶部86における各普図保留の格納場所(記憶領域)を現在の位置から読み出される側に一つシフトするとともに、普図保留記憶部86における保留4個目に対応する記憶領域(読み出される側から最も遠い記憶領域)をクリアする(S409)。このようにして、普図保留が保留された順に消化されるようにしている。その後、遊技制御用マイコン81は、ステップS407で選択した普通図柄変動パターンにて普通図柄の変動表示を開始する(S410)。なおこれに伴い、サブ制御基板90に普通図柄の変動開始を知らせるため、普通図柄変動開始コマンドをセットする。
上述のステップS403にて普通図柄の変動表示中であれば(S403でYES)、続いて、普通図柄の変動時間が経過したか否か判定し(S411)、経過していなければ処理を終える。一方、経過していれば(S411でYES)、普通図柄の変動表示を、普通図柄乱数の判定結果に応じた表示結果(普通当たり図柄又は普通ハズレ図柄)で停止させる(S412)。そして、サブ制御基板90に普通図柄の変動停止を知らせるための普通図柄変動停止コマンドをセットするとともに(S413)、普通図柄の停止時間をセットして(S414)本処理を終える。
また、上述のステップS402にて普通図柄の停止表示中であれば(S402でYES)、続いて、ステップS414でセットした普通図柄の停止時間が経過したか否か判定し(S415)、経過していなければ処理を終える。一方、経過していれば(S415でYES)、普通当たり図柄の普図停止図柄データがセットされているか否かを判定し(S416)、普通当たり図柄のデータでなければ(つまり当たりでなければ(S416でNO))、本処理を終える。一方、普通当たり図柄のデータであれば(つまり当たりであれば(S416でYES))、電チュー22の開放パターンをセットする(S417)。詳細には、時短状態中であれば、電チュー22の開放パターンとして時短状態中の開放パターン(図16の電チュー開放TBL2参照)をセットする。これに対して、非時短状態中であれば、電チュー22の開放パターンとして非時短状態中の開放パターン(図16の電チュー開放TBL1参照)をセットする。そして、ステップS417でセットした開放パターンに従って、電チュー22を作動させる(S418)。
また、上述のステップS401にて電チュー22の作動中であれば(S401でYES)、続いて、電チュー22の作動時間が経過したか否かを判定し(S419)、経過していなければ処理を終える。一方、経過していれば(S419でYES)、電チュー22の作動を終了させる(S420)。
[特別動作処理]図23に示すように特別動作処理(S106)では、特別図柄表示器41および大入賞装置(第1大入賞装置31および第2大入賞装置36)に関する処理を4つの段階に分け、それらの各段階に「特別動作ステータス1,2,3,4」を割り当てている。そして、遊技制御用マイコン81は、「特別動作ステータス」が「1」である場合には(S1301でYES)、特別図柄待機処理(S1302)を行い、「特別動作ステータス」が「2」である場合には(S1301でNO、S1303でYES)、特別図柄変動中処理(S1304)を行い、「特別動作ステータス」が「3」である場合には(S1301,S1303で共にNO、S1305でYES)、特別図柄確定処理(S1306)を行い、「特別動作ステータス」が「4」である場合には(S1301,S1303,S1305の全てがNO)、特別電動役物処理(S1307)を行う。なお特別動作ステータスは、初期設定では「1」である。
[特別図柄待機処理]図24に示すように、特別図柄待機処理(S1302)ではまず、第2始動口21の保留球数(即ち特図2保留球数)が「0」であるか否かを判定する(S1401)。特図2保留球数が「0」である場合(S1401でYES)、即ち、第2始動口21への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶がない場合には、第1始動口20の保留球数(即ち特図1保留球数)が「0」であるか否かを判定する(S1407)。そして、特図1保留球数も「0」である場合(S1407でYES)、即ち、第1始動口20への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶もない場合には、客待ちフラグがONか否かを判定し(S1415)、ONであれば本処理を終え、ONでなければ、客待ちコマンドを出力バッファにセットするとともに(S1416)、客待ちフラグをONにする(S1417)。
ステップS1401において特図2保留球数が「0」でない場合(S1401でNO)、即ち、第2始動口21への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶(特図2の保留情報)が1つ以上ある場合には、後述の特図2大当たり判定処理(S1402)及び特図2変動パターン選択処理(S1403)を行う。その後、遊技制御用マイコン81は、特図2保留球数を1ディクリメントする(S1404)。そして、第2特図保留記憶部85bにおける各種カウンタ値の格納場所(記憶領域)を、現在の位置から読み出される側に一つシフトするとともに、第2特図保留記憶部85bにおける保留1個目に対応する記憶領域をクリアする(S1405)。続いて遊技制御用マイコン81は、特図2変動開始処理(S1406)を実行して、ステップS1413に進む。特図2変動開始処理(S1406)では、特別動作ステータスを「2」にセットするとともに変動開始コマンドをRAM84の出力バッファにセットして、第2特別図柄の変動表示を開始する。なお、特図2変動開始処理(S1406)でセットされる変動開始コマンド(特図2変動開始コマンドともいう)には、特図2大当たり判定処理(S1402)でセットされた特図停止図柄データの情報や特図2変動パターン選択処理(S1403)でセットされた変動パターンの情報(変動時間の情報を含む情報)が含まれている。
また、特図2保留球数が「0」であるが特図1保留球数が「0」でない場合(S1401でYES且つS1407でNO)、即ち、特図2の保留情報はないが、第1始動口20への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶(特図1の保留情報)が1つ以上ある場合には、後述の特図1大当たり判定処理(S1408)及び特図1変動パターン選択処理(S1409)を行う。その後、遊技制御用マイコン81は、特図1保留球数を1ディクリメントする(S1410)。そして、第1特図保留記憶部85aにおける各種カウンタ値の格納場所(記憶領域)を、現在の位置から読み出される側に一つシフトするとともに、第1特図保留記憶部85aにおける保留4個目に対応する記憶領域(読み出される側から最も遠い記憶領域)をクリアする(S1411)。このようにして、第1特図保留が保留された順に消化されるようにしている。続いて遊技制御用マイコン81は、特図1変動開始処理(S1412)を実行して、ステップS1413に進む。特図1変動開始処理(S1412)では、特別動作ステータスを「2」にセットするとともに変動開始コマンドをRAM84の出力バッファにセットして、第1特別図柄の変動表示を開始する。なお、特図1変動開始処理(S1412)でセットされる変動開始コマンド(特図1変動開始コマンドともいう)には、特図1大当たり判定処理(S1408)でセットされた特図停止図柄データの情報や特図1変動パターン選択処理(S1409)でセットされた変動パターンの情報(変動時間の情報を含む情報)が含まれている。
ステップS1413に進むと客待ちフラグがONか否かを判定し、ONであれば客待ちフラグをOFFして(S1414)、処理を終える。上記のように本形態では、第1特図保留に基づく特別図柄の変動表示は、第2特図保留が「0」の場合(S1401でYESの場合)に限って行われる。すなわち第2特図保留の消化は、第1特図保留の消化に優先して実行される。そして本形態では、第2特図保留に基づく抽選の方が、第1特図保留に基づく抽選よりも、遊技者にとって利益の大きい大当たり(Vロング大当たり)に当選しやすくなっている(図12参照)。
[特図2大当たり判定処理(特図1大当たり判定処理)]特図2大当たり判定処理(S1402)と特図1大当たり判定処理(S1408)とは、処理の流れが同じであるため図25に基づいてまとめて説明する。図25に示すように、特図2大当たり判定処理(S1402)又は特図1大当たり判定処理(S1408)ではまず、判定値として、大当たり乱数カウンタ値(ラベル−TRND−Aの値)を読み出す(S1501)。詳細には、特図2大当たり判定処理(S1402)では、RAM84の第2特図保留記憶部85bの第1記憶領域(即ち第2特図保留の1個目に対応する記憶領域)に記憶されている大当たり乱数カウンタ値を読み出す。また特図1大当たり判定処理(S1408)では、RAM84の第1特図保留記憶部85aの第1記憶領域(即ち第1特図保留の1個目に対応する記憶領域)に記憶されている大当たり乱数カウンタ値を読み出す。
次に、大当たり判定テーブル(図14(A))をセットする(S1502)。次いで、確変フラグがONであるか否か、すなわち高確率状態であるか否かを判定する(S1503)。そして、高確率状態でなければ(S1503でNO)、すなわち通常確率状態(非高確率状態)であれば、大当たり判定テーブル(図14(A))のうち非高確率状態用のテーブル(大当たり判定値が「1」〜「170」)に基づいて大当たりか否かを判定する(S1504)。一方、高確率状態であれば(S1503でYES)、大当たり判定テーブル(図14(A))のうち高確率状態用のテーブル(大当たり判定値が「1」〜「600」)に基づいて大当たりか否かを判定する(S1505)。
大当たり判定(S1504,S1505)の結果が「大当たり」であれば、当たり種別乱数カウンタ値(ラベル−TRND−ASの値)を読み出して、図14(B)に示す当たり種別判定テーブルに基づいて当たり種別を判定する(S1506)。当たり種別を判定した後(S1506)、大当たりフラグをONにするとともに(S1507)、当たり種別に応じた特図停止図柄データ(図12参照)を、RAM84に設けた当たり種別バッファにセットして(S1508)処理を終える。一方、大当たり判定(S1504,S1505)の結果が「ハズレ」であれば、ハズレ図柄に応じた特図停止図柄データ(01H)をセットして(S1508)処理を終える。
[特図2変動パターン選択処理(特図1変動パターン選択処理)]特図2変動パターン選択処理(S1403)と特図1変動パターン選択処理(S1409)とは、処理の流れが同じであるため図26及び図27に基づいてまとめて説明する。図23に示すように、特図2変動パターン選択処理(S1403)又は特図1変動パターン選択処理(S1409)ではまず、遊技状態が時短状態か否か(時短フラグがONか否か)を判定する(S1601)。
時短状態でなければ(S1601でNO)、すなわち非時短状態であれば、続いて大当たりフラグがONか否かを判定する(S1602)。ONであれば(S1602でYES)、非時短状態中大当たり通常テーブル(図15に示す変動パターン判定テーブルのうち非時短状態且つ大当たりに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値(ラベル−TRND−T1の値)に基づいて変動パターンを選択する(S1603)。図15に示すように、変動パターンが決まれば変動時間も決まる。ここでSPリーチ(スーパーリーチ)とは、ノーマルリーチよりもリーチ後の変動時間が長いリーチであり、当選期待度(大当たり当選に対する期待度)がノーマルリーチよりも高くなるようにテーブルの振分率が設定されている。またSPSPリーチ(スーパースーパーリーチ)とは、SPリーチよりもリーチ後の変動時間が長いリーチであり、当選期待度がSPリーチよりも高くなるようにテーブルの振分率が設定されている。従ってリーチ、SPリーチ、SPSPリーチの順番に当選期待度が高くなると共に、変動時間が長くなるようになっている。即ち遊技者から見れば、変動時間(変動演出)が長いほど当選期待度が高いことを把握できるようになっている。なお本形態では、SPSPリーチはSPリーチを経て実行されることとしているが、SPリーチを経ないでノーマルリーチから発展して実行されることがあるようにしても良い。
ステップS1602において、大当たりフラグがONでなければ、リーチ乱数カウンタ値(ラベル−TRND−RCの値)がリーチ成立乱数値か否かを判定する(S1604)。なお、図14(C)に示すように、リーチ成立乱数値は非時短状態であれば「1」〜「30」であり、時短状態であれば「1」〜「10」である。すなわち、時短状態の方が非時短状態よりもハズレ時のリーチがかかりにくくなっている。これは、時短状態において変動時間の短いリーチ無しハズレがより多く選択されようにすることで、特図保留の消化スピードを早めるためである。
リーチ乱数カウンタ値がリーチ成立乱数値である場合(S1604でYES)、即ち、リーチ有りハズレの場合には、非時短状態中リーチ有りハズレ通常テーブル(図15に示す変動パターン判定テーブルのうち非時短状態且つリーチ有りハズレに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1605)。
一方、リーチ乱数カウンタ値がリーチ成立乱数値でない場合(S1604でNO)、即ち、リーチ無しハズレの場合には、非時短状態中リーチ無しハズレ通常テーブル(図15に示す変動パターン判定テーブルのうち非時短状態且つリーチ無しハズレに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1606)。このリーチ無しハズレ時には、保留球数に応じた短縮変動の機能が働くようになっている。すなわち、特別図柄の保留球数が「3」又は「4」であるときは、特別図柄の保留球数が「0」〜「2」であるときに比して変動時間の短い変動パターンが選択されるようになっている。
またステップS1601において、遊技状態が時短状態であると判定した場合(S1601でYES)には、図27に示すように、参照する通常変動パターン判定テーブルを時短状態中のテーブル(図15に示す変動パターン判定テーブルのうち時短状態に該当する部分)にする事以外は上記ステップS1602〜S1606と同様の流れで処理(S1607〜S1611)を行う。
すなわち大当たりであれば、図15の時短状態中且つ大当たりに該当する部分を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1608)。またリーチ有りハズレであれば、図15の時短状態中且つリーチ有りハズレに該当する部分を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1610)。またリーチ無しハズレであれば、図15の時短状態中且つリーチ無しハズレに該当する部分を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1611)。
なお、時短状態中の通常変動パターン判定テーブル(図15に示す変動パターン判定テーブルのうち時短状態に該当する部分)では、リーチ無しハズレ時の保留球数に応じた短縮変動の機能が保留球数「2」〜「4」のときに働く。すなわち、非時短状態中よりも短縮変動が選択され易くなっている。また、短縮変動としての変動時間は、時短状態中の方が非時短状態中よりも短くなっている。つまり、時短状態中の変動パターン判定テーブルは、非時短状態中の変動パターン判定テーブルよりも変動時間が短くなるようなテーブルとなっている。
上記のようにして変動パターンの選択を行った後は、図26に示すように、選択した変動パターンをセットして(S1612)、本処理を終える。ステップS1612でセットした変動パターンの情報は、特別図柄待機処理(S1302)におけるステップS1406又はS1412でセットされる変動開始コマンドに含められて、出力処理(S101)によりサブ制御基板90に送られる。
[特別図柄変動中処理]図28に示すように、特別図柄変動中処理(S1304)ではまず、特別図柄の変動時間(ステップS1403又はS1409で選択された変動パターンに応じて決まる変動時間、図15参照)が経過したか否かを判定する(S1801)。経過していなければ(S1801でNO)、直ちにこの処理を終える。これにより特別図柄の変動表示が継続される。
一方、変動時間が経過していれば(S1801でYES)、変動停止コマンドをセットするとともに(S1802)、特別動作ステータスを「3」にセットする(S1803)。そして、特別図柄の変動表示を、セットされている特図停止図柄データに応じた図柄(大当たり図柄又はハズレ図柄)で停止させる等のその他の処理を行ってから(S1804)、この処理を終える。
[特別図柄確定処理]図29に示すように、特別図柄確定処理(S1306)ではまず、特別図柄の停止時間(ステップS1403又はS1409で選択された変動パターンに応じて決まる停止時間、図15参照)が経過したか否かを判定する(S1901)。経過していなければ(S1901でNO)、直ちにこの処理を終える。これにより特別図柄の停止表示が継続される。一方、停止時間が経過していれば(S1901でYES)、後述の遊技状態管理処理を行う(S1902)。
次に、大当たりフラグがONであるか否かを判定する(S1903)。大当たりフラグがONであれば(S1903でYES)、当選した大当たりの種別に応じた開放パターン(詳しくは図12参照)をセットする(S1904)。なおこのときに、大当たり遊技中に実行した単位開放遊技(ラウンド遊技)の回数をカウントするラウンドカウンタの値を、当選した大当たりの種類に応じたラウンド数にセットする。なお、開放パターンのセット(開放パターンに応じたデータのセット)は、ラウンド毎に行うようにしてもよい。
遊技制御用マイコン81は、ステップS1904に続いて、後述の遊技状態リセット処理を行う(S1905)。その後、大当たり遊技を開始するべく、大当たりのオープニングコマンドをセットするとともに(S1906)、大当たり遊技のオープニングを開始する(S1907)。そして特別動作ステータスを「4」にセットして(S1908)、処理を終える。
また、ステップS1903において大当たりフラグがONでなければ(S1903でNO)、大当たり遊技を開始しないため、特別動作ステータスを「1」にセットして(S1909)、処理を終える。
[遊技状態管理処理]図30に示すように、遊技状態管理処理(S1902)ではまず、確変フラグがONか否かを判定する(S2001)。ONであれば(S2001でYES)、高確率状態中に実行した特別図柄の変動回数をカウントする確変カウンタの値を1ディクリメントして(S2002)、確変カウンタの値が「0」か否かを判定する(S2003)。「0」であれば(S2003でYES)、確変フラグをOFFする(S2004)。ステップS2001又はS2003の判定結果がNOであれば、ステップS2005に進む。
続いて、時短フラグがONか否か判定する(S2005)。ONであれば(S2005でYES)、時短状態中に実行した特別図柄の変動回数をカウントする時短カウンタの値を1ディクリメントして(S2006)、時短カウンタの値が「0」か否か判定する(S2007)。「0」であれば(S2007でYES)、時短フラグをOFFする(S2008)。ステップS2005又はS2007の判定結果がNOであれば、ステップ2009に進む。
ステップS2009では、遊技制御用マイコン81は、今設定した遊技状態の情報(高確率状態か否かの情報、時短状態か否かの情報等)を含む遊技状態指定コマンドをRAM84の出力バッファにセットして、本処理を終える。
[遊技状態リセット処理]図31に示すように、遊技状態リセット処理(S1905)ではまず、確変フラグがONか否かを判定し(S2101)、ONであれば確変フラグをOFFする(S2102)。また、時短フラグがONか否かを判定し(S2103)、ONであれば時短フラグをOFFする(S2104)。つまり、大当たり遊技の実行中は、非高確率状態且つ非時短状態に制御される。本形態では非時短状態時は常に低ベース状態であるので、大当たり遊技の実行中は低ベース状態に制御されることにもなる。
[特別電動役物処理(大当たり遊技)]図32に示すように、特別電動役物処理(S1307)ではまず、大当たり終了フラグがONであるか否かを判定する(S2201)。大当たり終了フラグは、実行中の大当たり遊技において大入賞口(第1大入賞口30又は第2大入賞口35)の開放が全て終了したことを示すフラグである。
大当たり終了フラグがONでなければ(S2201でNO)、大入賞口の開放中か否かを判定する(S2202)。開放中でなければ(S2202でNO)、大入賞口を開放させる時間に至ったか否か、すなわち大当たり遊技のオープニングの時間が経過して初回のラウンド遊技における開放開始の時間に至ったか、又は、一旦閉鎖した大入賞口を再び開放させるまでのインターバル時間(閉鎖時間)が経過して開放開始の時間に至ったか否かを判定する(S2203)。
ステップS2203の判定結果がNOであれば、そのまま処理を終える。一方、ステップS2203の判定結果がYESであれば、現在実行中の大当たり遊技がVロング大当たりとしての大当たり遊技か否かを判定する(S2204)。Vロング大当たりでなければステップS2207に進むが、Vロング大当たりであれば、特定領域39への遊技球の通過が可能な16R目を開始するタイミングであるか否かを判定する(S2205)。すなわち、ラウンドカウンタの値が「1」であるか否かを判定する。16R目を開始するタイミングでなければ(S2205でNO)、そのままステップS2207に進む。これに対して、16R目を開始するタイミングであれば(S2205でYES)、V有効期間設定処理(S2206)を行う。
V有効期間設定処理(S2206)では、Vロング大当たりの16R目における第2大入賞口35の開放中及び第2大入賞口35の閉塞後の数秒間を、特定領域センサ39aによる遊技球の検知を有効と判定するV有効期間に設定する。なお本形態ではこれ以外の期間(大当たり遊技を実行していないときも含む)を、特定領域センサ39aによる遊技球の検知を無効と判定するV無効期間に設定している。ここで、特定領域センサ39aによる遊技球の検知を有効と判定するというのは、特定領域センサ39aによる遊技球の検知に基づいてVフラグをONする(後述の特定領域センサ検出処理(図34)参照)ということである。また、特定領域センサ39aによる遊技球の検知を無効と判定するというのは、特定領域センサ39aによる遊技球の検知があってもVフラグをONしないということである。なお、V有効期間に第2大入賞口35の閉塞後の数秒間を含めているのは、第2大入賞口35の閉塞直前に第2大入賞口35へ遊技球が入賞することがあるのを考慮したものである。
すなわち本形態では、V有効期間中のV通過(特定領域39への遊技球の通過)の検知時のみVフラグをONし、V有効期間外(V無効期間中)のV通過検知時にはVフラグをONしないこととしている。なお、VフラグがONである場合には、確変フラグがONされる、即ち大当たり遊技後の遊技状態が高確率状態に設定される(後述の図33に示す遊技状態設定処理参照)。このようにすることで、不正行為によるV通過に基づいてVフラグがONされることのないように、すなわち高確率状態に設定されることのないようにしている。
ステップS2207では、大当たりの種類に応じた開放パターン(図12参照)に従って大入賞口(第1大入賞口30又は第2大入賞口35)を開放させる。なお、振分部材71は、第16ラウンドのラウンド遊技の開始から常に一定の動作で動いている。Vロング大当たりの開放パターン(Vロング開放パターン)では、第16ラウンドにおいて、第2大入賞口35に入賞した遊技球が余裕をもって特定領域39を通過できるように開閉部材37が開放される。これに対して、Vショート大当たりの開放パターン(Vショート開放パターン)では、第16ラウンドにおいて、第2大入賞口35に入賞することがほぼできないように開閉部材37が開放される。また、Vショート開放パターンにおいては、仮に遊技球が第2大入賞口35に入賞できたとしても特定領域39を通過することができないように、振分部材71の動作に対する開閉部材37の開放タイミングが設定されている。
続くステップS2208では、ラウンド指定コマンド送信判定処理を行う。ラウンド指定コマンド送信判定処理(S2208)では、ステップS2207での大入賞口の開放が1回のラウンド遊技球での初めての開放か否かを判定し、そうであれば、実行中の大当たり遊技のラウンド数の情報を含むラウンド指定コマンドを、RAM84の出力バッファにセットする。なお本形態では、1回のラウンド遊技中に複数回の大入賞口30の開放がなされることはない。そのため、このステップS2208では、必ずラウンド指定コマンドがセットされることとなる。
特別電動役物処理(S1307)のステップS2202において、大入賞口の開放中であれば(S2202でYES)、大入賞口30の閉鎖条件が成立しているか否かを判定する(S2209)。本形態では、閉鎖条件は、そのラウンド遊技における大入賞口への入賞個数が規定の最大入賞個数(本形態では1R当たり8個)に達したこと、又は、大入賞口を閉鎖させる時間に至ったこと(すなわち大入賞口を開放してから所定の開放時間(図12参照)が経過したこと)のいずれかが満たされていることである。そして、大入賞口の閉鎖条件が成立していなければ(S2209でNO)、処理を終える。
これに対して、大入賞口の閉鎖条件が成立している場合(S2009でYES)には、大入賞口を閉鎖(閉塞)する(S2210)。そしてステップS2210の閉鎖によって1回のラウンド遊技が終了する場合には(S2211でYES)、ラウンドカウンタの値を1ディクリメントし(S2212)、ラウンドカウンタの値が「0」であるか否か判定する(S2213)。「0」でなければ(S2013でNO)、次のラウンド遊技を開始するためにそのまま処理を終える。
一方「0」であれば(S2213でYES)、大当たり遊技を終了させる大当たり終了処理として、大当たりのエンディングコマンドをセットするとともに(S2214)、大当たりのエンディングを開始する(S2215)。そして、大当たり終了フラグをセットして処理を終える(S2216)。
またステップS2201において大当たり終了フラグがONであれば(S2201でYES)、最終ラウンドが終了しているので、大当たりのエンディング時間が経過したか否かを判定し(S2217)、エンディング時間が経過していなければ(S2217でNO)処理を終える。一方、エンディング時間が経過していれば(S2217でYES)、大当たり終了フラグをOFFするとともに(S2218)、大当たりフラグをOFFし(S2219)、特別動作ステータスを「1」にセットする(S2220)。これにより、次回のメイン側タイマ割り込み処理において、特別動作処理(図23参照)として再び特別図柄待機処理(S1302)が実行されることになる。その後、後述の遊技状態設定処理(S2221)を行って、本処理を終える。
[遊技状態設定処理]図33に示すように、遊技状態設定処理(S2221)ではまず、VフラグがONか否かを判定する(S2301)。VフラグがONでなければ(S2301でNO)、時短フラグをONするとともに(S2307)、時短カウンタに「100」をセットして(S2308)、ステップS2309に進む。これにより、今回の大当たり遊技後の遊技状態が通常確率状態且つ時短状態且つ高ベース状態(すなわち低確高ベース状態)になる。この低確低ベース状態は、特別図柄の可変表示が100回行われること、又は次の大当たりの当選することのいずれかの条件の成立により終了する。
一方、ステップS2301においてVフラグがONであれば、確変フラグをONするとともに(S2302)、確変カウンタの値に「180」をセットする(S2303)。その後、VフラグをOFFする(S2304)。続いて、時短フラグをONするとともに(S2305)、時短カウンタの値に「180」をセットして(S2306)、ステップS2309に進む。これにより、今回の大当たり遊技後の遊技状態が、高確率状態且つ時短状態且つ高ベース状態(すなわち高確高ベース状態)になる。この高確高ベース状態は、特別図柄の可変表示が180回行われること、又は次の大当たりに当選することのいずれかの条件の成立により終了する。
ステップS2309では、遊技制御用マイコン81は、今設定した遊技状態の情報(高確率状態か否かの情報、時短状態か否かの情報等)を含む遊技状態指定コマンドをRAM84の出力バッファにセットして、本処理を終える。
[特定領域センサ検出処理]遊技制御用マイコン81は、特別動作処理(S106)に次いで特定領域センサ検出処理(S107)を行う(図19参照)。特定領域センサ検出処理(S107)では、図34に示すように、まず特定領域センサ39aによる遊技球の検知があったか否かを判定する(S2401)。なお本形態では、特定領域センサ39aによる遊技球の検知は、振分部材71が図5(A)に示す第1状態に制御されているときのみなされる。ステップS2401にて検知がなければ(S2401でNO)処理を終えるが、検知があれば(S2401でYES)V有効期間中か否かを判定する(S2402)。V有効期間中であると判定した場合には(S2402でYES)、VフラグをONするとともに(S2403)、V通過コマンドをセットして(S2404)、本処理を終える。V通過コマンドは、サブ制御基板90にV通過の報知を行わせるためのコマンドである。
8.演出制御用マイコン91の動作
[サブ制御メイン処理]次に図35〜図56に基づいて演出制御用マイコン91の動作について説明する。なお、演出制御用マイコン91の動作説明にて登場するカウンタ、タイマ、フラグ、ステータス、バッファ等は、RAM94に設けられている。サブ制御基板90に備えられた演出制御用マイコン91は、パチンコ遊技機1の電源がオンされると、ROM93から図35に示したサブ制御メイン処理のプログラムを読み出して実行する。同図に示すように、サブ制御メイン処理では、まずCPU初期化処理を行う(S4001)。CPU初期化処理(S4001)では、スタックの設定、定数設定、CPU92の設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間の管理のための回路)等の設定等を行う。
続いて、電源断信号がONで且つRAM94の内容が正常であるか否かを判定する(S4002)。そしてこの判定結果がNOであれば、RAM94の初期化をして(S4003)、ステップS4004に進む。一方、判定結果がYESであれば(S4002でYES)、RAM94の初期化をせずにステップS4004に進む。即ち電源断信号がONでない場合、又は電源断信号がONであってもRAM94内容が正常でない場合には(S4002でNO)、RAM94を初期化するが、停電などで電源断信号がONとなったがRAM94内容が正常に保たれている場合には(S4002でYES)、RAM94を初期化しない。なお、RAM94を初期化すれば、各種のフラグ、ステータスおよびカウンタ等の値はリセットされる。また、このステップS4001〜S4003は、電源投入後に一度だけ実行され、それ以降は実行されない。
ステップS4004では、割り込みを禁止する。次いで、乱数シード更新処理を実行する(S4005)。乱数シード更新処理(S4005)では、種々の演出決定用乱数カウンタの値を更新する。なお演出決定用乱数には、演出図柄を決定するための演出図柄決定用乱数、変動演出パターンを決定するための変動演出パターン決定用乱数、種々の予告演出を決定するための予告演出決定用乱数等がある。乱数の更新方法は、前述の主制御基板80が行う乱数更新処理と同様の方法をとることができる。更新に際して乱数値を1ずつ加算するのではなく、2ずつ加算するなどしてもよい。これは、前述の主制御基板80が行う乱数更新処理においても同様である。
乱数シード更新処理(S4005)が終了すると、コマンド送信処理を実行する(S4006)。コマンド送信処理では、サブ制御基板90のRAM94内の出力バッファに格納されている各種のコマンドを、画像制御基板100に送信する。コマンドを受信した画像制御基板100は、コマンドに従い画像表示装置7を用いて各種の演出(変動演出や、オープニング演出、ラウンド演出およびエンディング演出からなる大当たり演出や、RTC演出等)を実行する。なお、画像制御基板100による各種の演出の実行に伴ってサブ制御基板90は、音声制御基板106を介してスピーカ67から音声を出力したり、ランプ制御基板107を介して盤ランプ5や枠ランプ66を発光させたり、中継基板108を通じて装飾可動体15を駆動させたりする。演出制御用マイコン91は続いて、割り込みを許可する(S4007)。以降、ステップS4004〜S4007をループさせる。割り込み許可中においては、受信割り込み処理(S4008)、1msタイマ割り込み処理(S4009)および10msタイマ割り込み処理(S4010)の実行が可能となる。
[受信割り込み処理]受信割り込み処理(S4008)では、図36に示すように、ストローブ信号(STB信号)がONか否か、即ち主制御基板80から送られたストローブ信号が演出制御用マイコン91の外部INT入力部に入力されたか否かを判定する(S4101)。そして、ストローブ信号がONでなければ処理を終え、ONであれば主制御基板80から送信されてきた各種のコマンドをRAM94の受信バッファに格納する(S4102)。この受信割り込み処理は、他の割り込み処理(S4009,S4010)に優先して実行される処理である。
[1msタイマ割り込み処理]1msタイマ割り込み処理(S4009)は、サブ制御基板90に1msec周期の割り込みパルスが入力される度に実行される。図37に示すように、1msタイマ割り込み処理(S4009)ではまず、入力処理(S4201)を行う。入力処理(S4201)では、演出ボタン検出スイッチ63a(図8参照)、特殊操作部検出スイッチ64aおよびセレクトキー検出スイッチ65aからの検知信号に基づいてスイッチデータ(エッジデータおよびレベルデータ)を作成する。
続いて、ランプデータ出力処理(S4202)を行う。ランプデータ出力処理(S4202)では、演出に合うタイミングで盤ランプ5や枠ランプ66を発光させるべく、後述の10msタイマ割り込み処理におけるその他の処理(S4310)で作成したランプデータをランプ制御基板107に出力する。つまり、ランプデータに従って盤ランプ5や枠ランプ66を所定の発光態様で発光させる。
次いで、駆動制御処理(S4203)を行う。駆動制御処理(S4203)では、演出に合うタイミングで装飾可動体15を駆動させるべく、可動体駆動データ(装飾可動体15の駆動ためのデータ)を作成したり、出力したりする。つまり、可動体駆動データに従って、装飾可動体15を所定の動作態様で駆動させる。
そして、ウォッチドッグタイマのリセット設定を行うウォッチドッグタイマ処理(S4204)を行って、本処理を終える。
[10msタイマ割り込み処理]10msタイマ割り込み処理(S4010)は、サブ制御基板90に10msec周期の割り込みパルスが入力される度に実行される。図38に示すように、10msタイマ割り込み処理(S4010)ではまず、後述する受信コマンド解析処理を行う(S4301)。次いで、1msタイマ割り込み処理で作成したスイッチデータを10msタイマ割り込み処理用のスイッチデータとしてRAM94に格納するスイッチ状態取得処理を行う(S4302)。続いて、後述するRTC演出実行処理1(S4304)、RTC演出実行処理2(S4305)およびスイッチ処理(S4306)を行う。また、後述する特図保留演出制御処理(S4307)、残変動時間管理処理(S4308)および発展タイミング管理処理(S4309)を行う。
その後、演出制御用マイコン91は、ランプデータ(盤ランプ5や枠ランプ66の点灯を制御するデータ)を作成したり、音声データ(スピーカ67からの音声の出力を制御するデータ)の作成および音声制御基板106への出力をしたり、各種の演出決定用乱数を更新したりするなどのその他の処理を実行する(S4310)。
[受信コマンド解析処理]図39に示すように、受信コマンド解析処理(S4301)ではまず、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から遊技状態指定コマンドを受信したか否か判定し(S4401)、受信していれば(S4401でYES)、後述するサブ側遊技状態設定処理を行う(S4402)。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から始動入賞コマンドを受信したか否かを判定し(S4403)、受信していれば(S4403でYES)、後述する保留数加算処理を行う(S4404)。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から変動開始コマンドを受信したか否か判定し(S4405)、受信していれば(S4405でYES)、後述する保留数減算処理(S4406)および変動演出開始処理を行う(S4407)。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から変動停止コマンドを受信したか否か判定し(S4408)、受信していれば(S4408でYES)、後述する変動演出終了処理を行う(S4409)。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80からオープニングコマンドを受信したか否か判定し(S4410)、受信していれば(S4410でYES)、後述するオープニング演出選択処理を行う(S4411)。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80からラウンド指定コマンドを受信したか否か判定し(S4412)、受信していれば(S4412でYES)、ラウンド演出を選択するラウンド演出選択処理を行う(S4413)。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80からエンディングコマンドを受信したか否か判定し(S4414)、受信していれば(S4414でYES)、エンディング演出を選択するエンディング演出選択処理を行う(S4415)。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から客待ちコマンドを受信したか否か判定し(S4416)、受信していれば(S4416でYES)、客待ちコマンドの受信を示す客待ち開始コマンドをRAM94の出力バッファにセット(格納)する(S4417)。次いで、客待ち用のデモ演出の実行を制御する客待ちデモ演出処理を行う(S4418)。客待ちデモ演出処理(S4418)では、演出制御用マイコン91は客待ちコマンドを受信してから所定の待機時間が経過したか否かを判定する。そして、所定の待機時間が経過したと判定すれば、客待ち用のデモ演出を実行するための客待ちデモ演出コマンドをセットするようになっている。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80からV通過コマンドを受信したか否か判定し(S4419)、受信していればV通過報知演出開始処理を行う(S4420)。V通過報知演出開始処理では、V通過報知演出を開始するためのV通過報知演出開始コマンドをRAM94の出力バッファにセットする。V通過報知演出とは、V通過(特定領域39への通過)があったことを遊技者に報知するための演出である。なお、V通過報知演出としては、例えば、画像表示装置7の表示画面7aに所定の画像を表示する演出や、特別の効果音をスピーカ67から出力する演出などが挙げられる。
続いて、その他の処理(S4421)として上記のコマンド以外の受信コマンド(例えば、上述したステップS413でセットされた普通図柄変動停止コマンド)に基づく処理を行って、受信コマンド解析処理を終える。
[サブ側遊技状態設定処理]図40に示すように、サブ側遊技状態設定処理(S4402)ではまず、演出制御用マイコン91は、受信した遊技状態指定コマンドを解析する(S4501)。そして遊技状態指定コマンドに含まれている情報に基づき、遊技状態フラグを設定する。遊技状態フラグは、現時点で設定されている遊技状態を示すフラグである。図40に示すように、遊技状態フラグが「1」であれば、非高確率状態且つ非時短状態(通常遊技状態)を示し、遊技状態フラグが「2」であれば、非高確率状態且つ時短状態(低確高ベース状態)を示し、遊技状態フラグが「3」であれば、高確率状態且つ時短状態(高確高ベース状態)を示している。
ステップS4502で遊技状態が時短状態でないと判定すれば(S4502でNO)、通常遊技状態であるため、遊技状態フラグに「1」をセットして処理を終える。一方、遊技状態が時短状態であると判定すれば(S4502でYES)、次に高確率状態か否かを判定する(S4504)。高確率状態でなければ(S4504でNO)、低確高ベース状態であるため、遊技状態フラグに「2」をセットして処理を終える。これに対して、高確率状態であれば(S4504)、高確高ベース状態であるため、遊技状態フラグに「3」をセットして処理を終える。
[保留数加算処理]図41に示すように、保留数加算処理(S4404)ではまず、演出制御用マイコン91は、RAM94の受信バッファに格納されている始動入賞コマンドをRAM94の特図保留演出記憶部(第1特図保留演出記憶部95a又は第2特図保留演出記憶部95b)に記憶する(S4601)。具体的には、格納されている始動入賞コマンドの上位コマンドの下の桁が「1」であれば第1始動入賞コマンドであるため、その第1始動入賞コマンドを第1特図保留演出記憶部95a(図10(b)参照)に記憶する。また、格納されている始動入賞コマンドの上位コマンドの下の桁が「2」であれば第2始動入賞コマンドであるため、その第2始動入賞コマンドを第2特図保留演出記憶部95b(図10(c)参照)に記憶する。なお、始動入賞コマンドは、各特図保留演出記憶部において第1〜第4まである記憶領域のうち当該コマンドが記憶されていない最も番号の小さい記憶領域に記憶される。これにより、特図保留の記憶順に対応した順で始動入賞コマンドが記憶されていくことになる。
続いて、演出制御用マイコン91は、ステップS4601で始動入賞コマンドを記憶した記憶領域の保留表示態様データ記憶領域(図10(d)参照)に、特図保留表示態様データとして、演出保留画像9の通常の表示態様(通常態様)に対応する通常態様データ(00H)を記憶する(S4602)。なお本形態では通常態様の演出保留画像9として、図66(A)に示すサッカーボールのオブジェクト画像(通常演出保留画像)9Aが表示されるようになっている。
続いて、演出制御用マイコン91は、ステップS4601で記憶した始動入賞コマンドが第1始動入賞コマンドであるか否かを判定する(S4603)。第1始動入賞コマンドであれば(S4603でYES)、RAM94に設けられた第1特図保留演出カウンタの値を「1」加算して更新するとともに(S4604)、第1特図保留発生フラグをONして(S4605)、本処理を終える。一方、第1始動入賞コマンドでなければ(S4603でNO)、第2始動入賞コマンドであるため、RAM94に設けられた第2特図保留演出カウンタの値を「1」加算して更新するとともに(S4606)、第2特図保留発生フラグをONして(S4607)、処理を終える。
なお、第1特図保留演出カウンタは、第1始動入賞コマンドが受信され、RAM94の第1特図保留演出記憶部95aに記憶される度に「1」加算される。即ち第1特図保留演出カウンタは、RAM84の第1特図保留記憶部85aに記憶されている乱数値群(数値情報)の個数である第1特図保留の数を計数するカウンタである。同様に、第2特図保留演出カウンタは、第2始動入賞コマンドが受信され、RAM94の第2特図保留演出記憶部95bに記憶される度に「1」加算される。即ち第2特図保留演出カウンタは、RAM84の第2特図保留記憶部85bに記憶されている乱数値群(数値情報)の個数である第2特図保留の数を計数するカウンタである。
[保留数減算処理]図42に示すように、保留数減算処理(S4406)ではまず、演出制御用マイコン91は、RAM94の受信バッファに格納されている変動開始コマンドを解析する(S4701)。そして、解析した変動開始コマンドが第1始動口20への入賞に基づくコマンド(特図1変動開始コマンド)であるか否かを判定する(S4702)。特図1変動開始コマンドである場合には(S4702でYES)、RAM94に設けられている第1特図保留演出カウンタのカウンタ値を「1」減算するとともに(S4703)、第1特図保留消滅フラグをONして(S4704)、ステップS4707に進む。
一方、ステップS4802において第1始動口20への入賞に基づくコマンドでない場合には(S4702でNO)、第2始動口21への入賞に基づくコマンド(特図2変動開始コマンド)であるため、RAM94に設けられている第2特図保留演出カウンタのカウンタ値を「1」減算するとともに(S4705)、第2特図保留消滅フラグをONして(S706)、ステップS4707に進む。
ステップS4707では、演出制御用マイコン91は、RAM94の特図保留演出記憶部(第1特図保留演出記憶部95a又は第2特図保留演出記憶部95b)に記憶されているデータのシフト処理を行って、本処理を終える。シフト処理では、第1記憶領域〜第4記憶領域に記憶されている各データ(始動入賞コマンド、特図保留表示態様データ(通常態様データ又は後述する特殊態様データ))を1つ前の記憶領域にシフトさせるとともに、第4記憶領域をクリアする。例えば、第1特図保留演出記憶部95aの第4記憶領域に記憶されているデータは、第1特図保留演出記憶部95aの第3記憶領域にシフトされ、第4記憶領域はクリアされる。また、第1特図保留演出記憶部95aの第1記憶領域に記憶されているデータは、第1特図保留演出記憶部95aおよび第2特図保留演出記憶部95bに共通の当該変動用演出記憶部(第0記憶領域)95c(図10(a))にシフトされ、当該変動用演出記憶部95cに記憶されていたデータは消去される。これにより、前回の変動演出に係るデータは消去される。
[変動演出開始処理]図43に示すように、変動演出開始処理(S4407)ではまず、演出制御用マイコン91は、変動開始コマンドを解析する(S4801)。変動開始コマンドには、特図2変動パターン選択処理(S1403)でセットされた変動パターンの情報、又は、特図1変動パターン選択処理(S1409)でセットされた変動パターンの情報が含まれている。なお、ここで演出制御用マイコン91が取得した変動パターンの情報は、これ以降に実行する処理(例えば、後述のRTC当該変動判定処理(S6301)においても適宜利用可能である。
続いて、演出制御用マイコン91は、変動演出パターンの選択を行う(S4802)。具体的には、変動演出パターン決定用乱数を取得するとともに、遊技状態フラグの値や変動パターンの種類(図15に示す変動パターンP1等)に応じて分類されている複数のテーブルの中から、現時点での遊技状態フラグの値と取得した変動パターンの情報とに基づいて、一つのテーブルを選択する。そして選択したテーブルを用いて、取得した変動演出パターン決定用乱数を判定することにより、変動演出パターンを選択する。
このとき演出決定用乱数の取得および判定も行う。これにより、いわゆるステップアップ予告演出やチャンスアップ予告演出などの予告演出の内容や、停止表示する演出図柄8L,8C,8Rの組み合わせなどを含めて、変動演出としてどのような演出を行うかが決定される。そして、選択した変動演出パターンにて変動演出を開始するための変動演出開始コマンドをRAM94の出力バッファにセットする(S4803)。ステップS4803でセットした変動演出開始コマンドが、コマンド送信処理(S4006)により画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、受信した変動演出開始コマンドに基づいて画像表示装置7の表示画面7aにて変動演出を行う。
続いて、演出制御用マイコン91は、変動演出の開始から当該変動演出が終了するまでの時間を残時間タイマにセットして(S4804)、本処理を終える。具体的には、上記変動パターンに応じて決まる変動時間を残時間タイマにセットする。なお後述するように、残変動時間タイマの値は、時間の経過に伴って(変動演出が進むにつれて)減算されるため、変動演出が終了するまでの残時間を示すことになる。
[変動演出終了処理]図44に示すように、変動演出終了処理(S4409)ではまず、演出制御用マイコン91は、変動停止コマンドを解析する(S4901)。そして、変動演出を終了させるための変動演出終了コマンドをRAM94の出力バッファにセットする(S4902)。セットした変動演出終了コマンドがコマンド送信処理(S4006)によって画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、VDP141を用いて表示画面7aにて演出図柄8L,8C,8R又は後述する演出図柄6L,6C,6R(図67(B)参照)を所定の停止態様で停止表示する。
[オープニング演出選択処理]図45に示すように、オープニング演出選択処理(S4411)ではまず、演出制御用マイコン91は、オープニングコマンドを解析する(S5001)。次いで、復活フラグがONか否かを判定する(S5002)。復活フラグは、後述する特殊オープニング演出パターンの選択を示すためのフラグである。特殊オープニング演出パターンが選択された場合のオープニング演出については、後述する。
ステップS5002で復活フラグがONであれば(S5002でYES)、特殊オープニング演出パターンを選択して(S5004)、装飾可動体15を駆動させるための可動体駆動データをRAM94の駆動データバッファにセットする(S5005)。この可動体駆動データは、装飾可動体15を図3に示す原位置から図4に示す動作位置に変位させた後、再び図3に示す原位置に復帰させる一連の動作を行わせるための駆動データである。そして、復活フラグをOFFして(S5006)、ステップS5007に進む。
一方、ステップS5002で復活フラグがONでなければ(S5002でNO)、通常オープニング演出パターンを選択して(S5003)、ステップS5007に進む。ステップS5007では、選択されたオープニング演出パターン(通常オープニング演出パターン又は特殊オープニング演出パターン)にて、オープニング演出を開始するためのオープニング演出開始コマンドをRAM94の出力バッファにセットして、処理を終える。ステップS5005でセットされたオープニング演出開始コマンドがコマンド送信処理(S4006)により画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、VDP141を用いて所定のオープニング画像を表示画面7aに表示する。
ここで、通常オープニング演出パターンが選択された場合のオープニング演出(通常オープニング演出)では、図71に示すように、「ボーナス開始」の文字を示す画像SD1が表示画面7aに表示されるようになっている。これにより、遊技者には大当たり遊技の実行が開始されたことを把握させることが可能である。画像SD1が表示される演出を「ボーナス開始演出」と呼ぶこととする。
一方、特殊オープニング演出パターンが選択された場合のオープニング演出(特殊オープニング演出)では先ず、図70に示すように、中央からレインボー(七色)の光が解き放たれていることを示す画像SC5が表示画面7aに表示される。これにより、遊技者には大当たりに当選したことを把握させることが可能である。画像SC5が表示される演出を「レインボー演出(当選報知演出)」と呼ぶことにする。また上述したように、特殊オープニング演出パターンが選択されたときには、可動体駆動データがセットされる(S5005)。そのためレインボー演出の開始に伴って、図70に示すように、装飾可動体15が原位置(図3参照)から動作位置(図4参照)に変位することになる。そしてレインボー演出の終了に伴って、装飾可動体15が動作位置から原位置に復帰するようになっている。従って、レインボー演出だけでなく、装飾可動体15の駆動によっても、遊技者には大当たりに当選したことを把握させることが可能である。
装飾可動体15が原位置から動作位置に変位した後、再び原位置に復帰する演出を「可動体駆動演出」と呼ぶことにする。また特殊オープニング演出において実行されるレインボー演出と可動体駆動演出とを併せて「復活当選演出」と呼ぶことにする。ここで本形態の可動体駆動演出では、装飾可動体15を原位置から動作位置に変位させた後、再び原位置に復帰させるのに15秒必要になっている。従って本形態では、可動体駆動演出を伴う復活当選演出の実行時間を、15秒に設定している。
ところで、図72に示すように、特殊オープニング演出では、復活当選演出の後にボーナス開始演出が実行されるようになっている。但し、特殊オープニング演出の実行時間(オープニング時間)と、通常オープニング演出の実行時間とは同じである。従って、特殊オープニング演出で実行されるボーナス開始演出の実行時間は、通常オープニング演出で実行されるボーナス開始演出の実行時間よりも、復活当選演出の実行時間(本形態では15秒)だけ短くなっている。こうして特殊オープニング演出では、復活当選演出を実行したとしても、その後にボーナス開始演出を実行することで、遊技者には大当たり遊技の実行開始を確実に把握させることが可能である。その結果、復活当選演出の終了後、直ぐにラウンド演出(ラウンド遊技)が開始されないようにして、遊技者が第1ラウンドにおける第1大入賞口30への入賞を少なからず逃してしまうような事態が生じるのを回避することが可能である。
[RTC演出実行処理1]図46に示すように、RTC演出実行処理1(S4304)ではまず、演出制御用マイコン91は、RTC99により計測された現時点の日時(日付及び時刻)を示すRTC情報を取得して、RAM94の所定の記憶領域に記憶する(S6101)。すなわち、RAM94に記憶されているRTC情報は、サブ制御メイン処理の10msタイマ割り込み処理(S4010)が実行される度に更新される。次に、RAM94に設けられている発動カウンタHの値を1だけ加算する(S6102)。つまり発動カウンタHの値は、10msタイマ割り込み処理(S4010)が実行される度に1ずつ加算されるため、割り込み処理の実行回数を意味する。従って、発動カウンタHの値に10msを積算すれば、発動カウンタHの値が「0」であるタイミングからの経過時間をカウントできることになる。よって、ステップS6102で発動カウンタHの値を加算させる演出制御用マイコン91が、本発明の「計時手段」に相当する。
続いて、演出制御用マイコン91は発動カウンタHの値に基づいて、RTC演出の発動開始時間であるか否かを判定する(S6103)。ここで本形態では上述したように、RTC演出(特別演出)を、10時、13時、16時、及び19時の3時間毎に実行することとしている。従って、遊技島内の各パチンコ遊技機1の個別の電源スイッチ155を「ON」にした状態で、遊技場の従業員等が7時に島電源供給装置160(図11参照)の電源を入れれば、時間の経過に伴って発動カウンタHの値が「0」から加算されていく。
これにより、発動カウンタHの値が「1080000」になれば、3時間が経過したことになり、RTC演出の発動開始時間(10時)であると判定するようにしている。こうして、同じ遊技島内の全てのパチンコ遊技機1において10時に一斉にRTC演出を開始することが可能である。そして後述するように、発動カウンタHの値が「0」にリセットされるため(S6104)、時間の経過に伴って発動カウンタHの値が再び「0」から加算されていく。その後、発動カウンタHの値が「1080000」になれば、RTC演出の発動開始時間(13時)であると判定されて、RTC演出が実行されることになる。こうして3時間毎にRTC演出を開始することが可能である。
ステップS6103において、RTC演出の発動開始時間でないと判定すれば(S6103でNO)、処理を終える。一方、発動開始時間であると判定すれば(S6103でYES)、発動カウンタHに「0」をセットして(S6104)、RTC演出の導入演出の演出開始コマンドをRAM94の出力バッファにセットする(S6105)。これにより、導入演出の演出開始コマンドがコマンド送信処理(S4006)により画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、VDP141を用いて導入演出の画像SC1,SC2,SC3(図64参照)を時間の経過に伴って表示画面7aに表示する。
続いて、ステップS6106では、RTC演出の各演出(導入演出、SW演出、失敗演出又は成功演出、失敗ED演出又は成功ED演出)の終了までの時間を計時可能なRTC演出タイマに導入演出時間(本形態では200秒)をセットする。その後、RTC演出フラグを「1」にセットして(S6107)、本処理を終了する。
RTC演出フラグは、RTC演出のうちどの演出が実行中であるかを示すためのフラグである。図47に示すように、RTC演出フラグにセットされた値が「1」であれば、実行中のRTC演出が「導入演出」であることを示している。また、RTC演出フラグにセットされた値が「2」であれば、実行中のRTC演出が「SW演出」であることを示している。また、RTC演出フラグにセットされた値が「3」であれば、実行中のRTC演出が「成功演出」であることを示している。また、RTC演出フラグにセットされた値が「4」であれば、実行中のRTC演出が「失敗演出」であることを示している。また、RTC演出フラグにセットされた値が「5」であれば、実行中のRTC演出が「成功ED演出」であることを示している。また、RTC演出フラグにセットされた値が「6」であれば、実行中のRTC演出が「失敗ED演出」であることを示している。
[RTC演出実行処理2]図47に示すように、RTC演出実行処理2(S4305)ではまず、演出制御用マイコン91は、上述のRTC演出タイマの値(時間)が「0」より大きいか否かを判定する(S6201)。RTC演出タイマの値が「0」である場合には(S6201でNO)、本処理を終えるが、RTC演出タイマの値が「0」より大きい場合には(S6201でYES)、RTC演出タイマの値を減算する(S6202)。
続いて、減算したRTC演出タイマの値が「0」であるか否かを判定する(S6203)。RTC演出タイマの値が「0」でなければ(S6203でNO)、ステップS6204に進み、後述するSW演出中止フラグがONであるか否かを判定する。SW演出中止フラグは、SW演出中に特殊操作部64の押込操作があったことを示すフラグである。なお本形態では後述するように、SW演出中に特殊操作部64の押込操作があった場合には、SW演出中止フラグをONにして、RTC演出タイマの値が「0」でなくても、成功演出又は失敗演出の実行を開始させるようにしている。よってRTC演出タイマの値が「0」でないときに(S6203でNO)、SW演出中止フラグがONでなければ(S6204でNO)本処理を終えるが、SW演出中止フラグがONであれば(S6204でYES)、後述するステップS6205に進む。
ステップS6205では、上述したRTC演出フラグの値が「1」であるか否かを判定する。RTC演出フラグの値が「1」である場合には(S6205でYES)、RTC演出のSW演出の演出開始コマンドをRAM94の出力バッファにセットする(S6206)。これにより、SW演出の演出開始コマンドがコマンド送信処理(S4006)により画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、VDP141を用いてSW演出の画像SC4(図65(B)参照)を表示画面7aに表示する。
続いて、ステップS6207では、後述する成功演出可否判定処理を実行する(S6207)。そして、RTC演出タイマ及びSWタイマにSW演出時間(本形態では5秒)をセットする(S6208)。なおSWタイマは、SW演出が終了するまでの時間をカウントするためのものである。その後、RTC演出フラグに「2」をセットして(S6209)、本処理を終了する。
また、上記ステップS6205でRTC演出フラグの値が「1」ではない場合には(S6205でNO)、図48に示すステップS6210に進み、RTC演出フラグの値が「2」であるか否かを判定する。図48に示すように、ステップS6210でRTC演出フラグの値が「2」である場合には(S6210でYES)、第1成功フラグがONであるか否かを判定する(S6211)。第1成功フラグは、導入演出の終了時点(SW演出の開始直前)で変動表示中の特別図柄の抽選結果が大当たり当選であることに基づいて成功演出を実行することを示すフラグである。
第1成功フラグがONであれば(S6211でYES)、ステップS6213に進むが、第1成功フラグがONでなければ(S6211でNO)、後述する第2成功フラグがONであるか否かを判定する(S6212)。第2成功フラグは、導入演出の終了時点(SW演出の開始直前)で特図保留の中に大当たり当選を示すものがあることに基づいて成功演出を実行することを示すフラグである。第2成功フラグがONであれば(S6212でYES)、ステップS6213に進む。一方、第2成功フラグがONでなければ(S6212でNO)、ステップS6217に進む。
ステップS6213では、成功フラグ(第1成功フラグ又は第2成功フラグ)をOFFして、RTC演出の成功演出の演出開始コマンドをRAM94の出力バッファにセットする(S6214)。これにより、成功演出の演出開始コマンドがコマンド送信処理(S4006)により画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、VDP141を用いて成功演出の画像SC5(図65(C)参照)を表示画面7aに表示する。
ここで成功演出では、中央からレインボー(七色)の光が解き放たれていることを示す画像SC5が表示画面7aに表示される。つまり上述したレインボー演出が実行される。更にレインボー演出と併せて、装飾可動体15が原位置(図3参照)から動作位置(図4参照)に変位した後、原位置に復帰する。つまり上述した可動体駆動演出が実行される(図65(C)参照)。この成功演出により、遊技者には大当たりに当選したことを把握させることが可能である。成功演出はレインボー演出と装飾可動体駆動演出とで構成されているため、上述した特殊オープニング演出の復活当選演出と同じ演出になっている。そして上述したように、可動体駆動演出では装飾可動体15が一連の動作を行うのに15秒必要であるため、本形態では成功演出の実行時間が15秒に設定されている。
ステップS6214に続いてステップS6215では、RTC演出タイマに成功演出時間(本形態では15秒)をセットし、RTC演出フラグに「3」をセットして(S6216)、ステップS6220に進む。
一方、ステップS6211及びS6212で共にNOと判定された場合、ステップS6217では、RTC演出の失敗演出の演出開始コマンドをRAM94の出力バッファにセットする。これにより、失敗演出の演出開始コマンドがコマンド送信処理(S4006)により画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、VDP141を用いて失敗演出の画像SC7(図65(E)参照)を表示画面7aに表示する。また失敗演出では成功演出と異なり、可動体駆動演出を伴わない演出である。従って失敗演出により、遊技者には大当たり当選ではないことを示唆するようになっている。
ここで本形態では、成功演出を実行した場合には、大当たり当選を報知していることになるため、その後に特殊オープニング演出(復活当選演出)を実行しないようにしている。しかしながら後述するように、失敗演出を実行した(成功演出を実行しなかった)場合には、遊技者を落胆させるものの、その後に特殊オープニング演出が実行されることがあり得るようにしている。そのため遊技者には失敗演出が実行された場合でも、その後に復活当選演出が実行されるかもしれないという期待感を抱かせることが可能となっている。
ステップS6218では、RTC演出タイマに失敗演出時間(本形態では15秒)をセットし、RTC演出フラグに「4」をセットして(S6219)、ステップS6220に進む。
ステップS6220では、SW演出中止フラグがONか否かを判定する。SW演出中止フラグがONでなければ(S6220でNO)、そのまま本処理を終了するが、ONであれば(S6220でYES)、SW演出中止フラグをOFFにして(S6221)本処理を終了する。
また、上記ステップS6210でRTC演出フラグの値が「2」でない場合には(S6210でNO)、ステップS6222に進み、RTC演出フラグの値が「3」であるか否かを判定する。RTC演出フラグの値が「3」であれば(S6222でYES)、RTC演出の成功ED演出の演出開始コマンドをRAM94の出力バッファにセットする(S6223)。これにより、成功ED演出の演出開始コマンドがコマンド送信処理(S4006)により画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、VDP141を用いて成功ED演出の画像SC6(図65(D)参照)を表示画面7aに表示する。
ここで本形態では、成功ED演出は、まず始めにその開始から規定時間(成功ED規定演出時間、本形態では5秒)だけ実行される。そして後述するように、規定時間の経過時に変動演出が実行されていれば、その経過時から当該変動演出が終了するまで、成功ED演出が実行され続ける(延長して実行される)。こうして、RTC演出(成功ED演出)と変動演出の終了とが同じになるように、成功ED演出を延長することが可能となっている。
ステップS6223に続いてステップS6224では、RTC演出タイマに成功ED規定演出時間(本形態では5秒)をセットし、RTC演出フラグを「5」にセットして(S6225)、本処理を終える。
またステップS6222でRTC演出フラグの値が「3」でなければ(S6222でNO)、ステップS6226に進み、RTC演出フラグの値が「4」であるか否かを判定する。RTC演出フラグの値が「4」であれば(S6226でYES)、RTC演出の失敗ED演出の演出開始コマンドをRAM94の出力バッファにセットする(S6227)。これにより、失敗ED演出の演出開始コマンドがコマンド送信処理(S4006)により画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、VDP141を用いて失敗ED演出の画像SC8(図65(F)参照)を表示画面7aに表示する。
ここで本形態では、失敗ED演出も上述した成功ED演出と同様、まず始めにその開始から規定時間(失敗ED規定演出時間、本形態では5秒)だけ実行され得る。そして後述するように、規定時間の経過時に変動演出が実行されていれば、その経過時から当該変動演出が終了するまで、失敗ED演出が実行され続ける(延長して実行される)。こうして、RTC演出(失敗ED演出)と変動演出の終了とが同じになるように、失敗ED演出を延長することが可能となっている。
ステップS6227に続いてステップS6228では、RTC演出タイマに失敗ED規定演出時間(本形態では5秒)をセットし、RTC演出フラグを「6」にセットして(S6229)、本処理を終える。
またステップS6226でRTC演出フラグの値が「4」でなければ(S6226でNO)、ステップS6230に進み、RTC演出フラグの値が「6」であるか否かを判定する。RTC演出フラグの値が「6」でなければ(S6230でNO)、即ちRTC演出フラグの値が「5」である場合には、ステップS6232に進む。一方、RTC演出フラグの値が「6」であれば(S6230でYES)、ED規定時間終了フラグをONして(S6231)、ステップS6232に進む。ED規定時間終了フラグは、失敗ED演出で失敗ED規定演出時間が経過したことを示すフラグである。つまり、ED規定時間終了フラグがONであれば、失敗ED演出においてその開始から失敗ED規定演出時間(5秒)が経過したことを意味している。
ステップS6232では、成功ED演出又は失敗ED演出を規定時間(成功ED規定演出時間又は失敗ED規定演出時間)だけ実行したことを示すED規定時間終了コマンドをRAM94の出力バッファにセットする。そして、RTC演出フラグの値を「0」にクリアして(S6233)、本処理を終える。
[成功演出可否判定処理]図49に示すように、成功演出可否判定処理(S6207)では、演出制御用マイコン91は、後述のRTC当該変動判定処理(S6301)およびRTC先読み判定処理(S6302)を行う。なおRTC当該変動判定処理(S6301)およびRTC先読み判定処理(S6302)は、導入演出の終了時点(SW演出の開始直前)に実行される処理である。
[RTC当該変動判定処理]図50に示すように、RTC当該変動判定処理(S6301)ではまず、演出制御用マイコン91は、現時点(導入演出の終了時点(SW演出の開始直前))において変動演出中であるか否かを判定する(S6401)。変動演出中であるか否かは、例えば残時間タイマの値(変動演出が終了するまでの残時間)が「0」より大きいか否かで判断するようにしても良い。変動演出中でなければ(S6401でNO)、処理を終える。一方、変動演出中(S6401でYES)、変動表示中の特別図柄の抽選結果が大当たり当選であるか否かを判定する(S6402)。具体的には、上述した変動演出開始処理(S4407)で取得した変動パターンの情報に基づいて、変動表示中の特別図柄の抽選結果が大当たり当選であるか否かを判定する。大当たり当選でなければ(S6402でNO)処理を終えるが、大当たり当選であれば(S6402でYES)ステップS6403に進む。
ステップS6403では、残時間タイマの値(時間)が45秒以上であるか否かを判定する。ここでステップS6403の処理は導入演出の終了時点(SW演出の開始直前)に行われることになるが、SW演出の実行時間は最長で5秒であり、成功演出の実行時間は15秒である。そのため、ステップS6403の処理を行う時点で、仮に残時間タイマの値(実行中の変動演出が終了するまでの残時間)が45秒以上であって、SW演出の後に成功演出及び成功ED演出を実行することにすると、成功演出の後に成功ED演出を25秒以上実行し続ける必要がある。即ち、成功演出の終了からオープニング演出の開始までが間延びしてしまう虞がある。
そこで本形態では、ステップS6403で残時間タイマの値が45秒以上である場合には(S6403でYES)、ステップS6409に進み、成功演出を実行しないことにしている。つまり、変動表示中の特別図柄の抽選結果が大当たり当選であっても、成功演出を実行することを示す第1成功フラグをONしないようにしている。こうして、成功演出の終了からオープニング演出の開始までが間延びするのを回避して、遊技者を苛立たせてしまうのを防ぐことが可能となっている。
一方、残時間タイマの値が45秒未満である場合には(S6403でNO)、次に残時間タイマの値が15秒以下であるか否かを判定する(S6404)。ここで、ステップS6404の処理を行う時点で、仮に残時間タイマの値が15秒未満であるにも拘わらず、SW演出の後に成功演出を実行することにすると、可動体駆動演出の実行時間は15秒であるため、成功演出中に行う可動体駆動演出がオープニング演出の開始までに終了しないことになる。このような場合には、装飾可動体15の駆動が大当たり演出の妨げになる虞がある。
そこで本形態では、ステップS6404で残時間タイマの値が15秒未満である場合には(S6404でYES)、ステップS6409に進み、成功演出を実行しないことにしている。つまり、変動表示中の特別図柄の抽選結果が大当たり当選であっても、成功演出を実行することを示す第1成功フラグをONしないようにしている。こうして、成功演出中に行う装飾可動体15の駆動が大当たり演出の妨げになってしまうのを回避することが可能となっている。
一方、残時間タイマの値が15秒以上である場合には(S6404でNO)、成功演出決定用乱数を取得して(S6405)、成功演出の抽選を行う(S6406)。具体的には、ステップS6404で取得した成功演出決定用乱数を、所定の成功演出決定用テーブルに基づいて判定することにより、成功演出又は失敗演出のどちらを実行するのかを決定する。成功演出を実行すると決定すれば(S6407でYES)、第1成功フラグをONして(S6408)処理を終える。一方、失敗演出を実行すると決定すれば(S6407でNO)、復活フラグをONして(S6409)処理を終える。復活フラグは、上述したように特殊オープニング演出パターンの選択を示すフラグであるが、変動表示中の特別図柄の抽選結果が大当たり当選であるにも拘わらずステップS6403,S6404,S6407の判定結果に基づいて失敗演出を実行することを示すフラグでもある。
[RTC先読み判定処理]RTC先読み判定処理(S6302)は、導入演出の終了時点(SW演出の開始直前)で特図保留の中に大当たり当選を示すものがあれば成功演出の実行を決定する処理である。図51に示すように、RTC先読み判定処理(S6302)ではまず、演出制御用マイコン91は、第1成功フラグがONであるか否かを判定する(S6501)。第1成功フラグがONである場合には(S6501でYES)、そのまま本処理を終える。第1成功フラグがONであれば、既に成功演出の実行が決定されているためである。
第1成功フラグがONでなければ(S6501でNO)、復活フラグがONか否かを判定する(S6502)。復活フラグがONである場合には(S6502でYES)、そのまま本処理を終える。復活フラグがONであれば、既に失敗演出の実行が決定されているためである。一方、復活フラグがONでなければ(S6502でNO)、第1特図保留演出記憶部95aおよび第2特図保留演出記憶部95bの少なくとも一方に始動入賞コマンド(第1始動入賞コマンド又は第2始動入賞コマンド)が記憶されているか否かを判定する(S6503)。第1始動入賞コマンド又は第2始動入賞コマンドのいずれも記憶されていなければ(S6503でNO)、そのまま処理を終える。一方、第1始動入賞コマンド又は第2始動入賞コマンドが記憶されていれば(S6503でYES)、記憶されている第1始動入賞コマンド及び第2始動入賞コマンド(以下単に「始動入賞コマンド」と呼ぶ)を全て読み出す読み出す(S6504)。
そして、読み出した始動入賞コマンドの中に大当たり当選を示す始動入賞コマンドがあるか否かを判定する(S6505)。既に述べたように、始動入賞コマンドには、大当たりの当否を示す当否情報(特別の数値情報)が含まれている。そのため演出制御用マイコン91は、始動入賞コマンドを解析すれば、その始動入賞コマンドに係る数値情報が大当たりと判定される数値情報であるか否かがわかる。本形態では図17に示すように、その下位コマンドの下の桁が「1」であれば大当たり当選を示す始動入賞コマンドであり、「2」であればハズレを示す始動入賞コマンドである。
始動入賞コマンドの中に1つでも大当たり当選を示すものがあれば(S6505でYES)、第2成功フラグをONにして(S6506)、ステップS6507に進む。なお第2成功フラグは上述したように、導入演出の終了時点(SW演出の開始直前)で特図保留の中に大当たり当選を示すものがあることに基づいて成功演出を実行することを示すフラグである。一方、始動入賞コマンドの中に大当たり当選を示すものがなければ(S6505でNO)、処理を終える。
ステップS6507では、大当たり当選を示す始動入賞コマンドが記憶されていた特図保留演出記憶部(第1特図保留演出記憶部95a又は第2特図保留演出記憶部95b)の記憶領域における保留表示態様データ記憶領域(図10(d)参照)に、特殊態様データを記憶して、処理を終える。つまり、保留表示態様データ記憶領域に既に記憶されている通常態様データを、特殊態様データに変更する。特殊態様データは、演出保留画像9の特殊の表示態様(特殊態様)に対応する特図保留表示態様データである。
本形態では特殊態様の演出保留画像9として、図69に示すように、トロフィーのオブジェクト画像(特殊演出保留画像)9Bが表示されるようになっている。この特殊演出保留画像9Bは、図65(D)に示す成功ED演出の画像SC6に含まれるトロフィーのオブジェクト画像TRに対して同様(相似)の画像(関連画像)である。従って、成功ED演出を経て特殊演出保留画像9Bを見た遊技者は、特殊演出保留画像9Bが大当たり当選を示していることを把握し易くなっている。
ここで例えば、導入演出の終了時点(SW演出の開始直前)で第1特図保留演出記憶部95aの第2記憶領域に記憶されている第1始動入賞コマンドが大当たり当選を示すものであれば、その第2記憶領域の保留表示態様データ記憶領域に記憶されている通常態様データが特殊態様データに変更される(S6507)。そして後述するようにRTC演出が終了して次の変動演出が開始されると、大当たり当選を示す第1始動入賞コマンド及び特殊態様データは第2記憶領域から第1記憶領域へシフトされる(S4707)。これにより、第1記憶領域に記憶されている特殊態様データに基づいて生成された特図保留演出制御コマンド(後述するステップS7205参照)が画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、図69に示すように、演出保留画像9が表示される4つの保留表示領域17a,17b,17c,17dのうち第1保留表示領域17aにて、特殊演出保留画像9Bを表示することになる。これにより遊技者には、どの保留表示領域に大当たり当選を示す特図保留が存在するのかを把握させることが可能である。
[スイッチ処理]図52に示すように、スイッチ処理(S4306)ではまず、演出制御用マイコン91は、SWタイマの値が「0」よりも大きいか否かを判定する(S7001)。つまり、表示画面7a上にてSW演出が実行中であるか否かを判定する。SWタイマの値が「0」であれば(S7001でNO)処理を終えるが、SWタイマの値が「0」より大きければ(S7001でYES)、後述するSW演出中処理を行う(S7002)。
続いてSWタイマの値を減算する(S7004)。そしてステップS7005では、減算したSWタイマの値が「0」であるか否かを判定する。SWタイマの値が「0」でなければ(S7005でNO)処理を終えるが、SWタイマの値が「0」であれば(S7005でYES)、第1成功フラグがONであるか否かを判定する(S7006)。つまり、SW演出中に特殊操作部64の押込操作がなければ、SWタイマの値が「0」になって、SW演出の終了時点で第1成功フラグがONであるか否かを判定する。
第1成功フラグがONであれば(S7006でYES)、ステップS7008に進む。第1成功フラグがONでなければ(S7006でNO)、次に第2成功フラグがONであるか否かを判定する(S7007)。第2成功フラグがONであれば(S7007でYES)、ステップS7008に進む。第2フラグがONでなければ(S7007でNO)、処理を終える。ステップS7008では、装飾可動体15を駆動させるための可動体駆動データをRAM94の駆動バッファにセットして、処理を終える。こうしてSW演出中に特殊操作部64の押込操作がされなくても、第1成功フラグ又は第2成功フラグがONであれば、SW演出の終了時点で図70に示すように、装飾可動体15が原位置(図3参照)から動作位置(図4参照)に変位することになる。
[SW演出中処理]図53に示すように、SW演出中処理(S7002)ではまず、演出制御用マイコン91は、特殊操作部検出スイッチ64aがONであるか否かを判定する(S7101)。特殊操作部検出スイッチ64aがONでなければ(S7101でNO)処理を終えるが、特殊操作部検出スイッチ64aがONであれば(S7101でYES)、第1成功フラグがONであるか否かを判定する(S7102)。
第1成功フラグがONであれば(S7102でYES)、ステップS7104に進む。第1成功フラグがONでなければ(S7102でNO)、次に第2成功フラグがONであるか否かを判定する(S7103)。第2成功フラグがONであれば(S7103でYES)、ステップS7104に進む。第2成功フラグがONでなければ(S7103でNO)、ステップS7105に進む。ステップS7104では、装飾可動体15を駆動させるための可動体駆動データをRAM94の駆動バッファにセットして、ステップS7105に進む。こうしてSW演出中に特殊操作部64が押込操作されたときに、第1成功フラグ又は第2成功フラグがONであれば、押込操作されたタイミングで図70に示すように、装飾可動体15が原位置(図3参照)から動作位置(図4参照)に変位することになる。
ステップS7105では、SW演出中止フラグをONする。なおSW演出中止フラグは、上述したように、特殊操作部64の押込操作に基づいてSW演出を中止(終了)することを示すフラグである。そして、SWタイマの値を「0」にリセットして(S7106)、処理を終える。こうして、SW演出中に特殊操作部64が押込操作されれば、その押込操作されたタイミングでSW演出中止フラグがONされると共に、SWタイマの値が「0」にリセットされる。これによりSW演出が直ちに終了して、失敗演出又は成功演出が実行されることになる。
[特図保留演出制御処理]図54に示すように、特図保留演出制御処理(S4307)ではまず、演出制御用マイコン91は、第1特図保留発生フラグ、第2特図保留発生フラグ、第1特図保留消滅フラグ、又は第2特図保留消滅フラグのいずれかがONされているか否かを判定する(S7201)。これらのフラグのいずれかがONされていることは、演出保留画像9の表示の変更のタイミングであることを意味する。
上記のいずれのフラグもONされていない場合には(S7201でNO)、処理を終える。一方、上記のいずれかのフラグがONされている場合には(S7201でYES)、ONされているフラグの内容を確認する(S7202)。即ち、第1特図保留発生フラグ、第2特図保留発生フラグ、第1特図保留消滅フラグ、又は第2特図保留消滅フラグのいずれがONされているかを確認する。これにより、変化する特図保留は第1特図保留なのか第2特図保留なのかを確認するとともに、特図保留の数が増加するのか減少するのかを確認する。
続いて、第1特図保留演出カウンタのカウンタ値および第2特図保留演出カウンタのカウンタ値を確認する(S7203)。これにより、特図保留の数の変化によって特図保留の数がいくつになるのかを確認する。
続いて、ステップS7204では、演出制御用マイコン91は、上記ステップS7202で確認したフラグの内容、ステップS7203で確認した第1特図保留演出カウンタおよび第2特図保留演出カウンタのカウンタ値、並びに、保留表示態様データ記憶領域(図10(d)参照)に格納された特図保留表示態様データ(通常態様データ又は特殊態様データ)に基づいて、演出保留画像9の表示制御の内容を示す特図保留演出制御コマンドを生成する(S7204)。そして、この特図保留演出制御コマンドをRAM94の出力バッファにセットする(S7205)。
ステップS7205でセットされた特図保留演出制御コマンドが、コマンド送信処理(S4006)により画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、表示画面7a上の各保留表示領域17a〜17d(図69参照)にて演出保留画像9の表示制御を行う。なお上述したように、通常態様データに基づいて生成された特図保留演出制御コマンドが画像制御基板100に送信されると、図66(A)に示すように通常演出保留画像9Aが表示され、特殊態様データに基づいて生成された特図保留演出制御コマンドが画像制御基板100に送信されると、図69に示すように特殊演出保留画像9Bが表示されることになる。
続いてステップS7206では、ステップS7202で確認したフラグをOFFして、本処理を終える。
[残変動時間管理処理]図55に示すように、残変動時間管理処理(S4308)ではまず、演出制御用マイコン91は、残時間タイマの値が「0」よりも大きいか否かを判定する(S7301)。残時間タイマの値が「0」であれば(S7301でNO)、処理を終える。一方、残時間タイマの値が「0」より大きければ(S7301でYES)、残時間タイマの値を減算する(S7302)。
続いてステップS7303では、ED規定時間終了フラグがONであるか否かを判定する。つまり、現時点で失敗ED演出が実行されていて、その失敗ED演出の開始から失敗ED規定演出時間(5秒)が経過されたか否かを判定する。ED規定時間終了フラグがOFFであれば(S7303でNO)、処理を終えるが、ED規定時間終了フラグがONであれば(S7303でYES)、残時間タイマの値の情報を含む残時間指定コマンドをRAM94の出力バッファにセットする(S7304)。そして、ED規定時間終了フラグをOFFして(S7305)、本処理を終える。なおステップS7304でセットされた残時間指定コマンドが、コマンド送信処理(S4006)により画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、残時間指定コマンドに含まれる残時間タイマの値の情報に基づいて、後述する残時間経過表示(図68参照)の実行の可否を決定する。残時間経過表示については、後に説明する。
[発展タイミング管理処理]図56に示すように、発展タイミング管理処理(S4309)ではまず、演出制御用マイコン91は、現時点において変動演出中であるか否かを判定する(S7401)。変動演出中であるか否かは、例えば残時間タイマの値が「0」より大きいか否かで判断するようにしても良い。変動演出中でなければ(S7401でNO)、処理を終える。一方、変動演出中であれば(S7401でYES)、実行中の変動演出がSPリーチに発展するタイミングであるか否かを判定する(S7402)。具体的には、上述した変動演出開始処理(S4407)で取得した変動パターンの情報に基づき、残時間タイマの値を用いてSPリーチに発展するタイミングであるか否かを判定する。ここでSPリーチ(SPSPリーチも含む)に発展することになる変動演出のうち、SPリーチに発展する前の演出を「SPリーチ発展前演出」と呼び、SPリーチに発展した後の演出を「SPリーチ発展後演出」と呼ぶことにする。なおSPリーチ発展前演出には、ノーマルリーチハズレや、ノーマルリーチとならないドハズレも含まれることになる。
変動演出がSPリーチに発展するタイミングでない場合には(S7402でNO)、ステップS7405に進む。一方、変動演出がSPリーチに発展するタイミングである場合には(S7402でYES)、SPリーチに発展する情報を含む発展指定コマンドをRAM94の出力バッファにセットする(S7403)。なおステップS7403でセットされた発展指定コマンドが、コマンド送信処理(S4006)により画像制御基板100に送信されると、後述するように、画像制御基板100のCPU102は、全画面表示でのSPリーチ発展後演出の実行の可否を決定する。
続いてステップS7404では、表示画面7aの右下部領域7cの枠画像W1(図67(B)参照)を青色に変更するための枠色指定コマンドをRAM94の出力バッファにセットして、ステップS7405に進む。なおステップS7403でセットされた枠色指定コマンドが、コマンド送信処理(S4006)により画像制御基板100に送信されると、後述するように画像制御基板100のCPU102は、簡易表示で変動演出が実行されている場合に限って枠画像(特定の演出画像)W1の表示色を青色に変更する。
ここで本形態の枠画像W1は、簡易表示で実行される表示画面7aの右下部領域7cの範囲を示す画像であり、右下部領域7cで表示される演出図柄6L,6C,6Rとは異なる画像である。この枠画像W1は、白色又は青色或いは赤色で表示される。青色の枠画像W1は、白色の枠画像W1よりも当選期待度が高いことを示し、赤色の枠画像W1は、青色の枠画像W1よりも当選期待度を高いことを示すようにしている。従って、青色の枠画像W1を見た遊技者には、SPリーチのように当選期待度が比較的高いことを把握させることが可能である。更に、赤色の枠画像W1を見た遊技者には、SPSPリーチのように当選期待度が非常に高いことを把握させることが可能である。なお簡易表示で変動演出が実行されているときに、SPリーチ又はSPSPリーチでなければ、枠画像W1は白色で表示されるようになっている。こうして簡易表示で変動演出が実行されていても、枠画像W1の表示色に注目させて、当選期待度を分かり易く示すことが可能である。言い換えれば、簡易表示にて実行される変動演出は、簡易な演出態様であるため目立たないようになっているが、その反面SPリーチやSPSPリーチのように当選期待度が遊技者に示されなくなって、遊技興趣が低下してしまう。そこで簡易表示で実行される変動演出であっても、遊技者には枠画像W1の表示色の変化を期待させて、遊技興趣の低化を防ぐことが可能である。
ステップS7405では、実行中の変動演出がSPSPリーチに発展するタイミングであるか否かを判定する。具体的には、上述した変動演出開始処理(S4407)で取得した変動パターンの情報に基づき、残時間タイマの値を用いてSPSPリーチに発展するタイミングであるか否かを判定する。変動演出がSPSPリーチに発展するタイミングでない場合には(S7405でNO)、処理を終える。一方、変動演出がSPSPリーチに発展するタイミングである場合には(S7405でYES)、表示画面7aの右下部領域7cの枠画像W1を赤色に変更するための枠色指定コマンドをRAM94の出力バッファにセットして、処理を終える。なおステップS7406でセットされた枠色指定コマンドが、コマンド送信処理(S4006)により画像制御基板100に送信されると、後述するように画像制御基板100のCPU102は、簡易表示で変動演出が実行されている場合に限って枠画像W1の表示色を赤色に変更する。
9.画像制御基板100の動作
[画像側タイマ割り込み処理]次に図57〜図63に基づいて画像制御基板100のCPU102の動作について説明する。画像制御基板100のCPU102は、図57に示す画像側タイマ割込処理を数msecといった短時間毎に繰り返す。画像側タイマ割り込み処理では、後述するコマンド受信処理(S8001)、後述する画像出力制御処理(S8002)、およびデータ送信制御処理(S8003)を実行する。データ送信制御処理(S8003)は、画像制御基板100において行われる画像制御に関するデータをサブ制御基板90に送信する処理である。当該データを受信したサブ制御基板90は、そのデータをランプ制御基板107や音声制御基板106に転送する。これにより、画像表示装置7の表示画面7a上に実行される画像演出と同期するように、スピーカ67による音演出や、盤ランプ5,枠ランプ66によるランプ演出や、可動体駆動演出が実行される。
[コマンド受信処理]図58〜図62に示すように、コマンド受信処理(S8001)ではまず、画像制御基板100のCPU102は、サブ制御基板90から導入演出の演出開始コマンドを受信したか否かを判定する(S8101)。受信していなければ(S8101でNO)、ステップS8109に進む。一方、受信していれば(S8101でYES)ステップS8102に進み、表示画面7aにて変動演出の実行中であるか否かを判定する。
変動演出の実行中であれば(S8102でYES)、その実行中の変動演出がSPリーチ発展後演出であるか否かを判定する(S8103)。SPリーチ発展後演出であれば(S8103でYES)、画像制御基板100のCPU102は、変動演出を全画面表示で示すと共に、導入演出を縮小表示で示すための設定情報を制御用RAM104にセットする(S8104)。これにより、画像制御基板100のCPU102は、後述する画像出力制御処理(S8002)にて上記設定情報に基づくディスプレイリストを作成する。そしてVDP141により、そのディスプレイリストに基づく画像データをRGB信号として画像表示装置7へ出力させる。
その結果、表示画面7a上では導入演出の開始に伴って、図67(A)に示すように、全画面表示でSPリーチ発展後演出(SPリーチ又はSPSPリーチ)が実行され、縮小表示で導入演出が実行されることになる。つまり、SPリーチ発展後演出の画像SC9が表示画面7aの全域で表示されるのに対して、導入演出の画像SC1が表示画面7aの左下部領域7bで表示される。なおSPリーチ発展後演出の画像SC9は、主人公キャラがドリブルしているシーンを示す画像である。こうして導入演出よりもSPリーチ発展後演出を大きな表示領域で見せることにより、遊技者には当選期待度が高いSPリーチ発展後演出の方に注目させることが可能である。
一方、ステップS8103でSPリーチ発展後演出ではない(S8103でNO)、即ちSPリーチ発展前演出(ノーマルリーチハズレ又はドハズレも含む)であれば、画像制御基板100のCPU102は、導入演出を全画面表示で示すと共に、SPリーチ発展前演出を縮小表示で示すための設定情報を制御用RAM104にセットする(S8105)。これにより、画像制御基板100のCPU102は、上記設定情報に基づくディスプレイリストを作成して、VDP141にそのディスプレイリストに基づく画像データを画像表示装置7へ出力させる。
その結果、表示画面7a上では導入演出の開始に伴って、図66(B)に示すように、全画面表示で導入演出が実行され、縮小表示でSPリーチ発展前演出が実行されることになる。つまり、導入演出の画像SC1が表示画面7aの全域で表示されるのに対して、ドハズレ、ノーマルリーチハズレ、SPリーチに発展する前の演出を示す画像が表示画面7aの左下部領域7bで表示される。こうして当選期待度の低いSPリーチ発展前演出よりも導入演出を大きな表示領域で見せることにより、遊技者には遊技中に稀に実行される導入演出の方に注目させることが可能である。
図58に戻って、ステップS8102で、変動演出の実行中でないと判定された場合には(S8102でNO)、表示画面7aにて大当たり演出(オープニング演出、ラウンド演出、エンディング演出)の実行中であるか否かを判定する(S8106)。大当たり演出の実行中であれば(S8106でYES)、大当たり演出を全画面表示で示すための設定情報を制御用RAM104にセットする(S8107)。これにより、画像制御基板100のCPU102は、上記設定情報に基づくディスプレイリストを作成して、VDP141にそのディスプレイリストに基づく画像データを画像表示装置7へ出力させる。
その結果、導入演出が開始されるタイミングであっても、全画面表示で大当たり演出が実行される。つまり大当たり演出の実行中には、導入演出(RTC演出)が表示画面7aのうち何処にも実行されないようにしている。これにより、遊技者は導入演出に邪魔されずに大当たり演出に集中して、大当たり遊技を楽しむことが可能である。
一方、ステップS8102及びS8106の何れもNOと判定された場合には、導入演出を全画面表示で示すための設定情報を制御用RAM104にセットする(S8108)。これにより、画像制御基板100のCPU102は、上記設定情報に基づくディスプレイリストを作成して、VDP141にそのディスプレイリストに基づく画像データを画像表示装置7へ出力させる。その結果、導入演出が開始されるタイミングで、変動演出の実行中ではなく且つ大当たり演出の実行中でなければ、全画面表示で導入演出のみが実行されることになる。
ステップS8109では、画像制御基板100のCPU102は、サブ制御基板90からSW演出の演出開始コマンドを受信したか否かを判定する(S8109)。受信していなければ(S8109でNO)、図59に示すステップS8113に進む。ここで図58では図示を省略したが、ステップS8109の処理とステップS8110の処理の間には、上述したステップS8106及びS8107に相当する処理が設けられている。つまり、ステップS8109でSW演出の演出開始コマンドを受信したと判定した場合、次に大当たり演出の実行中であるか否かを判定する。大当たり演出の実行中であれば、大当たり演出を全画面表示で示すための設定情報を制御用RAM104にセットする。これにより、SW演出が開始されるタイミングであっても、全画面表示で大当たり演出が実行されることになる。この場合、図59に示すステップS8113に進む。一方、大当たり演出の実行中でなければ、ステップS8110に進む。
ステップS8110では、導入演出が全画面表示で実行されていたか否かを判定する。導入演出が全画面表示で実行されていれば(S8110でYES)、画像制御基板100のCPU102は、SW演出を全画面表示で示すための設定情報を制御用RAM104にセットする(S8111)。これにより、画像制御基板100のCPU102は、上記設定情報に基づくディスプレイリストを作成し、VDP141にそのディスプレイリストに基づく画像データを画像表示装置7へ出力させる。その結果、導入演出が全画面表示で実行されていたのと同様に、SW演出も全画面表示で実行される。そのため、導入演出からSW演出に至るRTC演出を一連の演出として違和感なく見せることが可能である。
一方、ステップS8110で導入演出が全画面表示で実行されていないと判定すれば、画像制御基板100のCPU102は、SW演出を縮小表示で示すための設定情報を制御用RAM104にセットする(S8112)。これにより、画像制御基板100のCPU102は、上記設定情報に基づくディスプレイリストを作成し、VDP141にそのディスプレイリストに基づく画像データを画像表示装置7へ出力させる。その結果、導入演出が縮小表示で実行されていたのと同様に、SW演出も縮小表示で実行される。つまり、導入演出が縮小表示で実行されていれば、SPリーチ発展後演出が全画面表示で実行されていることになる。そしてSW演出が開始されるタイミングであっても、未だSPリーチ発展後演出が全画面表示で実行されていれば、SW演出が導入演出に引き続いて縮小表示で実行されるようになっている。こうして遊技者にはSW演出よりもSPリーチ発展後演出の方に注目させることが可能である。なお縮小表示で実行するSW演出の換わりに、特殊操作部64の押込操作を遊技者に促さない演出を縮小表示で実行するようにしても良い。
図59に示すように、ステップS8113では、画像制御基板100のCPU102は、サブ制御基板90から成功演出又は失敗演出の演出開始コマンドを受信したか否かを判定する。受信していなければ(S8113でNO)、ステップS8117に進む。ここで図59では図示を省略したが、ステップS8113の処理とステップS8114の処理の間には、上述したステップS8106及びS8107に相当する処理が設けられている。つまり、ステップS8113で成功演出又は失敗演出の演出開始コマンドを受信したと判定した場合、次に大当たり演出の実行中であるか否かを判定する。大当たり演出の実行中であれば、大当たり演出を全画面表示で示すための設定情報を制御用RAM104にセットする。これにより、成功演出又は失敗演出が開始されるタイミングであっても、全画面表示で大当たり演出が実行されることになる。この場合、ステップS8117に進む。一方、大当たり演出の実行中でなければ、ステップS8114に進む。
ステップS8114では、SW演出が全画面表示で実行されていたか否かを判定する。SW演出が全画面表示で実行されていれば(S8114でYES)、画像制御基板100のCPU102は、成功演出又は失敗演出を全画面表示で示すための設定情報を制御用RAM104にセットする(S8115)。これにより、画像制御基板100のCPU102は、上記設定情報に基づくディスプレイリストを作成し、VDP141にそのディスプレイリストに基づく画像データを画像表示装置7へ出力させる。その結果、SW演出が全画面表示で実行されていたのと同様に、成功演出又は失敗演出も全画面表示で実行される。そのため、SW演出から成功演出又は失敗演出に至るRTC演出を一連の演出として違和感なく見せることが可能である。
一方、ステップS8114でSW演出が全画面表示で実行されていないと判定すれば、画像制御基板100のCPU102は、成功演出又は失敗演出を縮小表示で示すための設定情報を制御用RAM104にセットする(S8116)。これにより、画像制御基板100のCPU102は、上記設定情報に基づくディスプレイリストを作成し、VDP141にそのディスプレイリストに基づく画像データを画像表示装置7へ出力させる。その結果、SW演出が縮小表示で実行されていたのと同様に、成功演出又は失敗演出も縮小表示で実行される。つまり、成功演出又は失敗演出が開始されるタイミングであっても、未だSPリーチ発展後演出が全画面表示で実行されていれば、成功演出又は失敗演出がSW演出に引き続いて縮小表示で実行される。なお縮小表示で実行する成功演出又は失敗演出の換わりに、当否判定の示唆(報知)とは無関係な演出を縮小表示で実行するようにしても良い。
ステップS8117では、画像制御基板100のCPU102は、サブ制御基板90から成功ED演出又は失敗ED演出の演出開始コマンドを受信したか否かを判定する。受信していなければ(S8117でNO)、ステップS8121に進む。ここで図59では図示を省略したが、ステップS8117の処理とステップS8118の処理の間には、上述したステップS8106及びS8107に相当する処理が設けられている。つまり、ステップS8117で成功ED演出又は失敗ED演出の演出開始コマンドを受信したと判定した場合、次に大当たり演出の実行中であるか否かを判定する。大当たり演出の実行中であれば、大当たり演出を全画面表示で示すための設定情報を制御用RAM104にセットする。これにより、成功ED演出又は失敗ED演出が開始されるタイミングであっても、全画面表示で大当たり演出が実行されることになる。この場合、ステップS8121に進む。一方、大当たり演出の実行中でなければ、ステップS8118に進む。
ステップS8118では、成功演出又は失敗演出が全画面表示で実行されていたか否かを判定する。成功演出又は失敗演出が全画面表示で実行されていれば(S8118でYES)、画像制御基板100のCPU102は、成功ED演出又は失敗ED演出を全画面表示で示すための設定情報を制御用RAM104にセットする(S8119)。これにより、画像制御基板100のCPU102は、上記設定情報に基づくディスプレイリストを作成し、VDP141にそのディスプレイリストに基づく画像データを画像表示装置7へ出力させる。その結果、成功演出又は失敗演出が全画面表示で実行されていたのと同様に、成功ED演出又は失敗ED演出も全画面表示で実行される。そのため、成功演出から成功ED演出に至るRTC演出、又は失敗演出から失敗ED演出に至るRTC演出を一連の演出として違和感なく見せることが可能である。
一方、ステップS8118で成功演出又は失敗演出が全画面表示で実行されていないと判定すれば、画像制御基板100のCPU102は、成功ED演出又は失敗ED演出を縮小表示で示すための設定情報を制御用RAM104にセットする(S8120)。これにより、画像制御基板100のCPU102は、上記設定情報に基づくディスプレイリストを作成し、VDP141にそのディスプレイリストに基づく画像データを画像表示装置7へ出力させる。その結果、成功演出又は失敗演出が縮小表示で実行されていたのと同様に、成功ED演出又は失敗ED演出も縮小表示で実行される。つまり、成功ED演出又は失敗ED演出が開始されるタイミングであっても、未だSPリーチ発展後演出が全画面表示で実行されていれば、成功ED演出又は失敗ED演出が成功演出又は失敗演出に引き続いて縮小表示で実行される。なお縮小表示で実行する成功ED演出又は失敗ED演出の換わりに、当否判定の示唆(報知)とは無関係な演出を縮小表示で実行するようにしても良い。
続いてステップS8121では、画像制御基板100のCPU102は、サブ制御基板90からED規定時間終了コマンドを受信したか否かを判定する。受信していれば(S8121でYES)、ED延長フラグをONにして(S8122)、ステップS8123に進み、受信していなければ(S8121でNO)、ED延長フラグをONすることなくステップS8123に進む。ED延長フラグは、成功ED演出又は失敗ED演出が規定時間(成功ED規定演出時間又は失敗ED規定演出時間)を超えて延長されることを示すフラグである。
続いて図60に示すように、ステップS8123では、画像制御基板100のCPU102は、サブ制御基板90から発展指定コマンドを受信したか否かを判定する。なお画像制御基板100が発展指定コマンドを受信したタイミングとは、変動演出がSPリーチに発展するタイミングであることを意味する。発展指定コマンドを受信していなければ(S8123でNO)、ステップS8126に進む。一方、発展指定コマンドを受信していれば(S8123でYES)、縮小表示で変動演出が実行中であるか否かを判定する(S8124)。なお縮小表示で変動演出が実行中であるということは、全画面表示でRTC演出が実行されているのに対して、縮小表示でSPリーチ発展前演出が実行されていることを意味する。
縮小表示で変動演出が実行中でなければ(S8124でNO)、ステップS8126に進む。縮小表示で変動演出が実行中であれば(S8124でYES)、画像制御基板100のCPU102は、実行中の変動演出を全画面表示で示すと共に、RTC演出を縮小表示で示すための設定情報を制御用RAM104にセットする(S8125)。これにより、画像制御基板100のCPU102は、上記設定情報に基づくディスプレイリストを作成し、VDP141にそのディスプレイリストに基づく画像データを画像表示装置7へ出力させる。
その結果、例えば図66(B)に示す状態から図67(A)に示すように、SPリーチに発展するタイミングで、全画面表示でSPリーチ発展後演出が実行され、縮小表示でRTC演出(例えば導入演出)が実行されることになる。つまり、SPリーチ発展後演出の画像SC9が表示画面7aの全域で表示されるのに対して、導入演出の画像SC1が表示画面7aの左下部領域7bで表示される。こうして、RTC演出の実行の途中において全画面表示で行われる演出がSPリーチ発展後演出に切り換わることにより、遊技者に驚きを与えると共に、当選期待度が高いSPリーチ発展後演出に注目させることが可能である。
図60の説明に戻り、ステップS8126では、画像制御基板100のCPU102は、サブ制御基板90から枠画像W1を青色に変更するための枠色指定コマンドを受信したか否かを判定する。受信していなければ(S8126でNO)、ステップS8129に進む。一方、受信していれば(S8126でYES)、簡易表示で変動演出が実行中であるか否かを判定する(S8127)。なお簡易表示で変動演出が実行中であるということは、後述するように、RTC演出が実行されてから変動演出が開始されることにより、全画面表示でRTC演出が実行されているのに対して、簡易表示で変動演出が実行されていることを意味する。
簡易表示で変動演出が実行中でなければ(S8127でNO)、ステップS8129に進む。簡易表示で変動演出が実行中であれば(S8127でYES)、画像制御基板100のCPU102は、枠画像W1(図67(B)参照)を青色に変更するための設定情報を制御用RAM104にセットする(S8128)。これにより、画像制御基板100のCPU102は、上記設定情報に基づくディスプレイリストを作成し、VDP141にそのディスプレイリストに基づく画像データを画像表示装置7へ出力させる。その結果、表示画面7aの右下部領域7cに設けられている枠画像W1の表示色が青色に変わる。そのため、簡易表示で変動演出が目立たないように実行されていても、遊技者にはRTC演出に注目させつつ、SPリーチのように当選期待度が比較的高いことを把握させることが可能である。
ステップS8129では、画像制御基板100のCPU102は、サブ制御基板90から枠画像W1を赤色に変更するための枠色指定コマンドを受信したか否かを判定する。受信していなければ(S8129でNO)、ステップS8132に進む。一方、受信していれば(S8132でYES)、簡易表示で変動演出が実行中であるか否かを判定する(S8130)。
簡易表示で変動演出が実行中でなければ(S8130でNO)、ステップS8132に進む。簡易表示で変動演出が実行中であれば(S8130でYES)、画像制御基板100のCPU102は、枠画像W1(図67(B)参照)を赤色に変更するための設定情報を制御用RAM104にセットする(S8131)。これにより、画像制御基板100のCPU102は、上記設定情報に基づくディスプレイリストを作成し、VDP141にそのディスプレイリストに基づく画像データを画像表示装置7へ出力させる。その結果、表示画面7aの右下部領域7cに設けられている枠画像W1の表示色が赤色に変化する。そのため、簡易表示で変動演出が目立たないように実行されていても、遊技者にはRTC演出に注目させつつ、SPSPリーチのように当選期待度が非常に高いことを把握させることが可能である。
続いて、ステップS8132では、画像制御基板100のCPU102は、残時間指定コマンドを受信したか否かを判定する。なお画像制御基板100が残時間指定コマンドを受信したタイミングとは、失敗ED演出の開始から失敗ED規定演出時間(5秒)が経過したタイミングを意味する。残時間指定コマンドを受信していなければ(S8132でNO)、図61に示すステップS8135に進む。一方、残時間指定コマンドを受信していれば(S8132でYES)、残時間指定コマンドに含まれている残時間タイマの値が15秒以上であるか否かを判定する(S8133)。つまり、失敗ED演出の開始から失敗ED規定演出時間(5秒)が経過したタイミングにおいて、実行中の変動演出が終了するまでの残時間が15秒以上であるか否かを判定する。
15秒未満であれば(S8133でNO)、図61に示すステップS8135に進む。一方、15秒以上であれば(S8133でYES)、画像制御基板100のCPU102は、残時間経過表示を行うための設定情報を制御用RAM104にセットする(S8134)。これにより、画像制御基板100のCPU102は、上記設定情報に基づくディスプレイリストを作成し、VDP141にそのディスプレイリストに基づく画像データを画像表示装置7へ出力させる。
その結果、図68に示すように、残時間経過表示として、表示画面7aの右上部領域にて、残時間タイマの値に応じた時間を示す画像ZTが表示される。そして、変動演出(失敗ED演出)の終了に近づくにつれて、減算されていく時間を示す画像ZTが表示されることになる。なお画像ZTは、1秒ずつカウントダウンされる時間を示すようになっていて、変動演出(失敗ED演出)が終了すると「0:00」を示すことになる。
こうして失敗ED演出の開始から失敗ED規定演出時間(5秒)が経過したときに、実行中の変動演出が終了するまでの残時間が15秒以上であれば、その変動演出が終了するまでの目安となる時間を遊技者に把握させることが可能である。そして上述したように本形態では、RTC演出(失敗ED演出)と変動演出の終了とが同じになるように、失敗ED演出を延長するため、上述した時間経過表示により、遊技者はRTC演出が終了するまでの目安となる時間を把握できるようになっている。よって、失敗ED演出の開始から失敗ED規定演出時間(5秒)が経過して、なかなかRTC演出が終了しない場合であっても、遊技者には失敗ED演出がいつまで続くか分からないという不安な気持ちを抱くのを回避することが可能である。
続いて図61に示すように、ステップS8135では、画像制御基板100のCPU102は、サブ制御基板90から変動演出開始コマンドを受信したか否かを判定する。受信していなければ(S8135でNO)、ステップS8141に進む。一方、受信していれば(S8135でYES)、RTC演出の実行中であるか否かを判定する(S8136)。RTC演出の実行中であれば(S8136でYES)、次にED延長フラグがONされているか否かを判定する(S8137)。ED延長フラグがONされていなければ(S8137でNO)、画像制御基板100のCPU102は、RTC演出を全画面表示で示すと共に、変動演出を簡易表示で示すための設定情報を制御用RAM104にセットする(S8138)。これにより、画像制御基板100のCPU102は、上記設定情報に基づくディスプレイリストを作成し、VDP141にそのディスプレイリストに基づく画像データを画像表示装置7へ出力させる。
その結果、例えば図67(B)に示すように、全画面表示で導入演出(RTC演出)が実行され、簡易表示で変動演出が実行されることになる。つまり、導入演出の画像SC1が表示画面7aの全域で表示されるのに対して、簡易な表示態様である演出図柄6L,6C,6Rの変動表示及び停止表示が、表示画面7aの右下部領域7cで示されることになる。要するに、RTC演出の実行中で、成功ED演出又は失敗ED演出が規定時間を超えて延長される前に、変動演出が開始されれば、その変動演出が簡易な演出態様で実行されることになる。よって遊技者には、RTC演出中に開始される変動演出の方に意識を向かい難くして、RTC演出に意識を集中させることが可能である。
一方、ステップS8136でRTC演出の実行中でないと判定された場合(S8136でNO)、又はステップS8137でED延長フラグがONであると判定された場合(S8137でYES)には、画像制御基板100のCPU102は、変動演出を全画面表示で示すための設定情報を制御用RAM104にセットする(S8139)。これにより、画像制御基板100のCPU102は、上記設定情報に基づくディスプレイリストを作成し、VDP141にそのディスプレイリストに基づく画像データを画像表示装置7へ出力させる。
その結果、図66に示すように、全画面表示で変動演出が実行される。つまり、変動演出の画像のみが表示画面7aの全域で表示される。要するに、RTC演出の実行中ではないときに変動演出が開始されれば、勿論その変動演出は全画面表示で実行される。そして、RTC演出の実行中であっても、成功ED演出又は失敗ED演出が規定時間を超えて延長されていれば、RTC演出はいつでも終了できる状況になっている。そのため、成功ED演出又は失敗ED演出が延長されているときに変動演出が開始されると、RTC演出(成功ED演出又は失敗ED演出)が終了すると共に、開始される変動演出が全画面表示で実行されることになる。こうして遊技者にはRTC演出の終了を把握させることが可能であると共に、RTC演出から次の変動演出にスムーズに移行した印象を与えることが可能である。なおステップS8139の後、ED延長フラグをOFFして(S8140)、ステップS8141に進む。
続いてステップS8141では、画像制御基板100のCPU102は、サブ制御基板90から客待ち開始コマンドを受信したか否かを判定する。受信していなければ(S8141でNO)、図62に示すステップS8147に進む。一方、受信していれば(S8141でYES)、RTC演出の実行中であるか否かを判定する(S8142)。RTC演出の実行中であれば(S8142でYES)、次にED延長フラグがONされているか否かを判定する(S8143)。ED延長フラグがONされていなければ(S8143でNO)、画像制御基板100のCPU102は、RTC演出を全画面表示で示すと共に、停止態様の変動演出を簡易表示で示すための設定情報を制御用RAM104にセットする(S8144)。これにより、画像制御基板100のCPU102は、上記設定情報に基づくディスプレイリストを作成し、VDP141にそのディスプレイリストに基づく画像データを画像表示装置7へ出力させる。
その結果、全画面表示でRTC演出が実行され、簡易表示で演出図柄6L,6C,6R(図67(B)参照)が停止表示されたままになる。要するに、RTC演出の実行中で、成功ED演出又は失敗ED演出が規定時間を超えて延長される前に、変動演出中ではなく且つ特図保留(第1特図保留及び第2特図保留)が無ければ、RTC演出の画像が表示画面7aの全域にて表示されるのに対して、停止態様の演出図柄6L,6C,6R(図67(B)参照)が表示画面7aの右下部領域7cで示されることになる。よって、RTC演出中に客待ちデモ演出が実行されなくて、遊技者の意識をRTC演出に向けたままにすることが可能である。
一方、ステップS8142でRTC演出の実行中でないと判定された場合(S8142でNO)、又はステップS8143でED延長フラグがONであると判定された場合(S8143でNO)には、画像制御基板100のCPU102は、停止態様の変動演出を全画面表示で示すための設定情報を制御用RAM104にセットする(S8145)。これにより、画像制御基板100のCPU102は、上記設定情報に基づくディスプレイリストを作成し、VDP141にそのディスプレイリストに基づく画像データを画像表示装置7へ出力させる。
その結果、全画面表示で演出図柄8L,8C,8Rが停止表示されたままになる。要するに、RTC演出の実行中ではないときに、変動演出が実行されておらず且つ特図保留が無ければ、停止態様の演出図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの中央で表示される。そして、RTC演出の実行中であっても、成功ED演出又は失敗ED演出が規定時間を超えて延長されていれば、変動演出が実行されておらず且つ特図保留が無いことを条件に、停止態様の演出図柄8L,8C,8Rが表示画面7aの中央で表示される。こうして例えばRTC演出中に遊技が中断されていて、失敗ED演出の開始から規定時間が経過すれば、RTC演出が終了すると共に、全画面表示で演出図柄8L,8C,8Rが停止表示される。よって遊技が行われていなくても、RTC演出を終了させることが可能である。なおステップS8145の後、ED延長フラグをOFFして(S8146)、図62に示すステップS8147に進む。
続いて、図62に示すステップS8147では、画像制御基板100のCPU102は、サブ制御基板90から特図保留演出制御コマンドを受信したか否かを判定する。受信していなければ(S8147でNO)、ステップS8151に進み、受信していれば(S8147でYES)、次に大当たり演出の実行中であるか否かを判定する(S8148)。大当たり演出中であれば(S8148でYES)、演出保留画像9を表示しないため、ステップS8151に進む。大当たり演出中でなければ(S8148でNO)、簡易表示で変動演出が実行中であるか否かを判定する(S8149)。簡易表示で変動演出が実行中であれば(S8149でYES)、表示画面7の右下部領域7cでは演出保留画像9を表示しないため、ステップS8151に進む。簡易表示で変動演出が実行中でなければ(S8149でNO)、導入演出を除くRTC演出(つまりSW演出、成功演出、成功ED演出、失敗演出、失敗ED演出)が実行中であるか否かを判定する(S8158)。SW演出、成功演出、成功ED演出、失敗演出、失敗ED演出のいずれかが実行中であれば(S8158でYES)、演出保留画像9を表示しないため、ステップS8151に進む。一方、導入演出の実行中であれば(S8158でNO)、ステップS8150に進む。
ステップS8150では、画像制御基板100のCPU102は、受信した特図保留演出コマンドに基づいて演出保留画像9(通常演出保留画像9A又は特殊演出保留画像9B)を示すための設定情報を制御用RAM104にセットする(S8150)。これにより、画像制御基板100のCPU102は、上記設定情報に基づくディスプレイリストを作成し、VDP141にそのディスプレイリストに基づく画像データを画像表示装置7へ出力させる。その結果、演出保留画像9の表示の変更のタイミングで、通常態様データに基づいて生成された特図保留演出制御コマンドを受信していれば、通常演出保留画像9Aが表示される(図66(A)(B)参照)。またRTC演出における成功ED演出が終了した後で、特殊態様データに基づいて生成された特図保留演出コマンドを受信していれば、特殊演出保留画像9Bが表示されることになる(図69参照)。なお特図保留演出コマンドには保留表示領域17a〜17dのうちどの保留表示領域に通常演出保留画像9A又は特殊演出保留画像9Bを表示するのかを示す情報が含まれているため、特図保留の数及び位置が適切に表示されることになる。
こうして、RTC演出における成功ED演出が終了した後に、特殊演出保留画像9Bが表示され得るようにすることで、演出保留画像9の表示による演出効果を高めることが可能である。そして、特殊演出保留画像9Bによって遊技者に大当たり当選を示す特図保留の位置を明確に示すことが可能であり、どの変動演出で当たるかを容易に認識させることが可能である。なお本形態では、簡易表示で変動演出が実行されている場合や、導入演出を除くRTC演出(SW演出、成功演出、成功ED演出、失敗ED演出、失敗ED演出)が実行されている場合に通常演出保留画像9A又は特殊演出保留画像9Bが表示されないようにしたが、SW演出、成功演出、成功ED演出、失敗ED演出、失敗ED演出が実行されていても通常演出保留画像9A又は特殊演出保留画像9B表示されるようにしても良い。
続いてステップS8151では、画像制御基板100のCPU102は、サブ制御基板90からオープニング演出開始コマンドを受信したか否かを判定する。受信していなければ(S8151でNO)、ステップS8157に進み、受信していれば(S8151でYES)、次にED延長フラグがONであるか否かを判定する(S8152)。ED延長フラグがONであれば(S8152でYES)、ED延長フラグをOFFして(S8153)ステップS8154に進み、ED延長フラグがOFFであれば(S8152でNO)そのままステップS8154に進む。
ステップS8154では、オープニング演出開始コマンドに含まれている情報(オープニング演出パターン)に基づいて、特殊オープニング演出を実行するか否かを判定する(S8154)。特殊オープニング演出を実行すると判定すれば(S8154でYES)、画像制御基板100のCPU102は、特殊オープニング演出を示すための設定情報を制御用RAM104にセットする(S8155)。これにより、画像制御基板100のCPU102は、上記設定情報に基づくディスプレイリストを作成し、VDP141にそのディスプレイリストに基づく画像データを画像表示装置7へ出力させる。その結果、先ず図70に示すようにレインボー演出が実行され、次に図71に示すようにボーナス開始演出が実行される。これにより上述したように、遊技者にはRTC演出における失敗演出及び失敗ED演出を見せた後にレインボー演出(更に可動体駆動演出)を見せるため、大当たり当選による高揚感を与えることが可能である。更にその後のボーナス開始演出により、大当たり遊技の開始を把握させることが可能である。
一方、ステップS8154で特殊オープニング演出を実行しないと判定すれば(S8154でNO)、通常オープニング演出を実行すべく、画像制御基板100のCPU102は、通常オープニング演出を示すための設定情報を制御用RAM104にセットする(S8156)。これにより、画像制御基板100のCPU102は、上記設定情報に基づくディスプレイリストを作成し、VDP141にそのディスプレイリストに基づく画像データを画像表示装置7へ出力させる。その結果、図71に示すようにボーナス開始演出が実行される。これにより大当たり遊技の開始を把握させることが可能である。
続いて、ステップS8157では、画像制御基板100のCPU102は、サブ制御基板90から客待ちデモ演出コマンドを受信した場合には、客待ち用のデモ演出を表示する処理を行う等、その他の処理を実行して、受信コマンド処理(S4301)を終了する。
[画像出力制御処理]図63に示すように、画像出力制御処理(S8002)ではまず、画像制御基板100のCPU102は、制御用RAM104に画像表示装置7で表示される演出画像に関する設定情報がセットされているか否かを判定する(S8201)。設定情報がセットされていなければ(S8201でNO)そのまま本処理を終えるが、設定情報がセットされていれば(S8201でYES)、画像制御基板100のCPU102は、制御用RAM104にセットされた設定情報に応じたディスプレイリストを作成する(S8202)。そして、作成したディスプレイリストをVDP141に出力して(S8203)、本処理を終了する。
10.演出例
[演出例1]次に本形態の各演出例1〜5について、図73〜図77に基づいて説明する。前提条件としてRTC演出(特別演出)は、予め定められたRTC演出開始時間t1で開始されるものとする。つまりRTC演出開始時間t1になれば、導入演出が実行されるようになっている。そしてSW演出開始時間t2になると、SW演出が実行されるものとする。ここで、SW演出の後に失敗演出又は成功演出が実行されることになるが、SW演出中に遊技者が特殊操作部64を押込操作しなかった場合や、特殊操作部64を押込操作したタイミングに応じて、失敗演出開始時間又は成功演出開始時間が異なることになる。但し説明の便宜上、失敗演出開始時間t3又は成功演出開始時間t3で統一するものとする。そして失敗演出の後には、失敗ED演出が失敗ED開始時間t4から少なくともRTC演出終了時間(予定)t5までは実行されるものとする。一方成功演出の後には、成功ED演出が成功ED開始時間t4から少なくともRTC演出終了時間(予定)t5までは実行されるものとする。
図73に示すように、演出例1では、RTC演出開始時間t1よりも前から変動演出J1が実行されている。この変動演出J1の演出内容はリーチ無しハズレであるものとする。変動演出J1は、RTC演出開始時間t1よりも前では、表示画面7aの全域にて実行される。その後、RTC演出開始時間t1になると、演出制御用マイコン91は、図46に示すRTC演出実行処理1(S4304)にて、導入演出の演出開始コマンドをセットする(S6105)。これにより、導入演出の演出開始コマンドを受信した画像制御基板100のCPU102は、図58に示すコマンド受信処理(S8001)にて、変動演出中であり(S8102でYES)、且つSPリーチ発展後演出でないことから(S8103でNO)、導入演出を全画面表示で示すと共に変動演出J1を縮小表示で示すための設定情報をセットする(S8105)。その結果図73に示すように、RTC演出開始時間t1が経過すると、導入演出が表示画面7aの全域で実行されると共に、変動演出J1が表示画面7aの左下部領域7bで実行される。こうして、当選期待度の低い変動演出に対して遊技者の意識を向かわせ難くする一方、遊技中に稀に実行される導入演出に対して遊技者の意識を向かわせ易くすることが可能である。
その後、変動演出J1が終わると、続いて変動演出J2が実行される。つまり、導入演出の実行中に変動演出J2が開始される。この変動演出J2の演出内容はリーチ無しハズレであるものとする。変動演出J2が開始されるタイミングでは、変動演出J2に係る変動開始コマンドを受信した画像制御基板100のCPU102は、図61に示すコマンド受信処理(S8001)にて、RTC演出中であり(S8136でYES)、ED延長フラグがONではないことから(S8137でNO)、RTC演出(導入演出)を全画面表示で示すと共に、変動演出を簡易表示で示すための設定情報をセットする(S8138)。その結果図73に示すように、導入演出が表示画面7aの全域で実行されると共に、変動演出J2が表示画面7aの右下部領域7cで簡易的に実行される。こうして、RTC演出(導入演出)中に開始される変動演出J2を目立ち難くすることで、遊技者の意識を導入演出の方に集中させることが可能である。
そして、変動演出J2が終わると、続いて変動演出J3が実行される。この変動演出J3の演出内容はリーチ無しハズレであるものとする。この変動演出J3が実行されているときに、SW演出開始時間t2になる。SW演出開始時間t2において、演出制御用マイコン91は、図47に示すRTC演出実行処理2(S4305)にて、SW演出の演出開始コマンドをセットする(S6206)。これにより、SW演出の演出開始コマンドを受信した画像制御基板100のCPUは、図58に示すコマンド受信処理(S8001)にて、導入演出が表示画面7aの全域にて表示(全画面表示)されていたことから(S8110でYES)、SW演出を全画面表示で示すための設定情報をセットする(S8111)。その結果図73に示すように、SW演出が表示画面7aの全域で実行される。こうしてSW演出により、遊技者に特殊操作部64への操作を促すことが可能である。なおこのとき変動演出J3は、上述した変動演出J2と同様、表示画面7aの右下部領域7cで簡易的に実行されたままである。
またSW演出開始時間t2において、演出制御用マイコン91は、図50に示すRTC当該変動判定処理(S6301)にて、変動演出J3に係る当否判定の結果が大当たりでないと判定するため(S6402でNO)、第1成功フラグ及び復活フラグをONすることはない。また、図51に示すRTC先読み判定処理(S6302)にて、特図保留の中に大当たりの特図保留がないと判定して(S6505でNO)、第2成功フラグをONしないものとする。
ここでSW演出中に遊技者が特殊操作部64に対して押込操作を行うと、図53に示すSW演出中処理(S7002)にて、ステップS7102及びS7103の何れもNOと判定されることになる。そのため、可動体駆動データがセットされない。そして、SW演出中止フラグがONされると共に(S7105)、SWタイマの値が「0」にセットされる(S7106)。これにより、特殊操作部64に対して押込操作が行われると直ぐに、演出制御用マイコン91は、図48に示すRTC演出実行処理2(S4305)にて、ステップS6211及びS6212でNOと判定して、失敗演出の演出開始コマンドをセットする(S6217)。よって、失敗演出の演出開始コマンドを受信した画像制御基板100のCPU102は、図59に示すコマンド受信処理(S8001)にて、SW演出が全画面表示されていたことから(S8114でYES)、失敗演出を全画面表示で示すための設定情報をセットする(S8115)。その結果図73に示すように、失敗演出が表示画面7aの全域で実行される。またこのときには、装飾可動体15が図3に示す原位置から図4に示す動作位置へ変位(駆動)しないことになる。こうして、失敗演出が実行されると共に装飾可動体15が駆動しないことにより、遊技者には、実行中の変動演出J3に係る当否判定が大当たり当選でないことを認識させるようになっている。なお変動演出J3は、未だ表示画面7aの右下部領域7cで簡易的に実行されたままである。
その後、失敗演出が終わって、失敗ED演出開始時間t4になると、演出制御用マイコン91は、図48に示すRTC演出実行処理2(S4305)にて、失敗ED演出の演出開始コマンドをセットすると共に(S6227)、RTC演出タイマに失敗ED規定演出時間(本形態では5秒)をセットする(S6228)。これにより、失敗ED演出の演出開始コマンドを受信した画像制御基板100のCPU102は、図59に示すコマンド受信処理(S8001)にて、失敗演出が全画面表示されていたことから(S8118でYES)、失敗ED演出を全画面表示で示すための設定情報をセットする(S8119)。その結果図73に示すように、失敗ED演出が表示画面7aの全域で実行される。なお変動演出J3は、未だ表示画面7aの右下部領域7cで簡易的に実行されたままである。
そして、失敗ED演出開始時間t4から失敗ED規定演出時間(5秒)が経過すると、演出タイマの値が「0」になる。つまりRTC演出終了時間(予定)t5になる。しかしながら、RTC演出終了時間(予定)t5になっても、未だ変動演出J3が終わっていない。そのため失敗ED演出は、RTC演出終了時間(予定)t5が過ぎても終了しないで、変動演出J3が終わるまで継続されることになる。すなわち本形態では、RTC演出終了時間(予定)t5で変動演出が実行されているときには、その変動演出の終了までRTC演出(失敗ED演出又は成功ED演出)が延長されるようになっている。
RTC演出終了時間(予定)t5になって、演出タイマの値が「0」になると、演出制御用マイコン91は、図48に示すRTC演出実行処理2(S4305)にて、ED規定時間終了フラグをONすると共に(S6231)、ED規定時間終了コマンドをセットする(S6232)。そして、図55に示す残変動時間管理処理(S4308)にて、ED規定時間終了フラグがONであることから(S7303でYES)、残時間指定コマンドをセットする(S7304)。この残時間指定コマンドには、RTC演出終了時間(予定)t5から変動演出J3が終了するタイミングまでの残変動時間(残時間タイマの値)の情報が含まれる。なおRTC演出終了時間(予定)t5から変動演出J3が終了するタイミングまでの残変動時間は、15秒未満であるものとする。
ED規定時間終了コマンドを受信した画像制御基板100のCPU102は、図59に示すコマンド受信処理(S8001)にて、ED延長フラグをONにする(S8122)。そして、図60に示すコマンド受信処理(S8001)にて、残時間指定コマンドを受信すると(S8132でYES)、残時間指定コマンドに含まれる残変動時間(残時間タイマの値)が15秒未満であることから(S8133でNO)、残時間経過表示を行うための設定情報をセットしない。こうして演出例1では、RTC演出終了時間(予定)t5が経過して失敗ED演出が延長されても、変動演出J3が終了するまでの時間が比較的短いため、図68に示すような残変動経過表示を行わないようにしている。
演出例1では、変動演出J3が終わると、直ぐに次の変動演出J4が開始される。変動演出J4に係る変動開始コマンドを受信した画像制御基板100のCPU102は、図61に示すコマンド受信処理(S8001)にて、RTC演出中であり(S8136でYES)、ED延長フラグがONであることから(S8137でYES)、変動演出J4を全画面で表示するための設定情報をセットすると共に(S8139)、ED延長フラグをOFFにする(S8140)。その結果図73に示すように、延長していた失敗ED演出が終わるのと同時に、変動演出J4が表示画面7aの全域で実行される。こうして、全画面表示による失敗ED演出(RTC演出)と簡易表示による変動演出J3の終了を同時に行った後、全画面表示による変動演出J4を行うことで、遊技者にはRTC演出の終了から次の変動演出J4にスムーズに移行した印象を与えることが可能である。
[演出例2]次に本形態の演出例2について、図74に基づいて説明する。但し上記した演出例1と異なる点を中心に説明する。図74に示すように、導入演出の実行中に、リーチ無しハズレとなる変動演出M1が終わると、次に変動演出M2が開始される。変動演出M2の演出内容は、SPSP大当たりであるものとする。そして、この変動演出M2は導入演出の実行中に開始されるため、表示画面7aの右下部領域7cで簡易的に実行される。ここで変動演出M2がSPリーチに発展するタイミングになると、演出制御用マイコン91は、図56に示す発展タイミング管理処理(S4309)にて、枠画像W1を青色に変更するための枠色指定コマンドをセットする(S7404)。これにより、その枠色指定コマンドを受信した画像制御基板100のCPU102は、図60に示すコマンド受信処理(S8001)にて、変動演出M2が簡易表示で実行されていることから(S8127でYES)、枠画像W1の表示色を青色に変更する設定情報をセットする(S8128)。その結果図74に示すように、枠画像W1の表示色が青色に変わる。そのため遊技者には、導入演出を見せつつ、簡易表示で実行されている変動演出M2の当選期待度が比較的高いことを把握させることが可能である。
そしてSW演出開始時間t2になると、演出制御用マイコン91は、図50に示すRTC当該変動判定処理(S6301)にて、変動演出M2に係る当否判定の結果が大当たりであると判定する(S6402)。このとき、変動演出M2が終了するまでの時間(残時間タイマの値)が45秒未満且つ15秒以上であるとする。そのため、ステップS6403及びS6404でYESと判定される。またステップS6406の抽選により成功演出を実行すると判定されたことにする(S6407でYES)。これにより、第1成功フラグがONされる(S6408)。
そしてSW演出が開始されているときに、、変動演出M2がSPSPリーチに発展するタイミングになると、図56に示す発展タイミング管理処理(S4309)にて、枠画像W1を赤色に変更するための枠色指定コマンドをセットする(S7405)。これにより、その枠色指定コマンドを受信した画像制御基板100のCPU102は、図60に示すコマンド受信処理(S8001)にて、変動演出M2が簡易表示で実行されていることから(S8130でYES)、枠画像W1の表示色を赤色に変更する設定情報をセットする(S8131)。その結果図74に示すように、枠画像W1の表示色が赤色に変わる。そのため遊技者には、SW演出を見せつつ、簡易表示で実行されている変動演出M2の当選期待度が非常に高いことを把握させることが可能である。
ここでSW演出中に遊技者が特殊操作部64に対して押込操作を行うと、図53に示すSW演出中処理(S7002)にて、第1成功フラグがONされていることから(S7102)、可動体駆動データがセットされる(S7104)。そして、SW演出中止フラグがONされると共に(S7105)、SWタイマの値が「0」にセットされる(S7106)。これにより、特殊操作部64に対して押込操作が行われると直ぐに、演出制御用マイコン91は、図48に示すRTC演出実行処理2(S4305)にて、成功演出の演出開始コマンドをセットする(S6214)。よって、成功演出の演出開始コマンドを受信した画像制御基板100のCPU102は、図59に示すコマンド受信処理(S8001)にて、成功演出を全画面表示で示すための設定情報をセットする(S8115)。その結果図74に示すように、成功演出が表示画面7aの全域で実行される。つまり、図70に示すように表示画面7aの全域で、中央からレインボー(七色)の光が解き放たれていることを示す画像SC5が表示されると共に、装飾可動体15が図3に示す原位置から図4に示す動作位置へ変位する。こうして成功演出により、遊技者に実行中の変動演出M2に係る当否判定が大当たり当選であること把握させることが可能である。
その後、成功演出が終わって、成功ED演出開始時間t4になると、演出制御用マイコン91は、図48に示すRTC演出実行処理2(S4305)にて、成功ED演出の演出開始コマンドをセットすると共に(S6223)、RTC演出タイマに成功ED規定演出時間(本形態では5秒)をセットする(S6224)。これにより、成功ED演出の演出開始コマンドを受信した画像制御基板100のCPU102は、図59に示すコマンド受信処理(S8001)にて、成功ED演出を全画面表示で示すための設定情報をセットする(S8119)。その結果図74に示すように、成功ED演出が表示画面7aの全域で実行される。
演出例2では、変動演出M2が終了するまで、成功ED演出が実行され続けることになる。そして変動演出M2が終了すると、演出制御用マイコン91は、図45に示すオープニング演出選択処理(S4411)にて、復活フラグがONされていないため(S5002でNO)、通常オープニング演出パターンを選択して(S5003)、オープニング演出開始コマンドをセットする(S5007)。これにより、そのオープニングコマンドを受信した画像制御基板100のCPU102は、図62に示すコマンド受信処理(S8001)にて、特殊オープニング演出を実行しないと判定して(S8154でNO)、通常オープニング演出を示すための設定情報をセットする(S8156)。その結果、図74に示すように、通常オープニング演出としてボーナス開始演出が実行されることになる。こうして遊技者には、RTC演出からオープニング演出へ移行するまでの一連の演出(SW演出⇒成功演出⇒成功ED演出⇒通常オープニング演出)がスムーズであるという印象を抱かせることが可能である。
[演出例3]続いて本形態の演出例3について、図75に基づいて説明する。但し上記した演出例1及び演出例2と異なる点を中心に説明する。図75に示すように、導入演出の実行中に、リーチ無しハズレとなる変動演出Q1が終わると、次に変動演出Q2が開始される。そして、リーチ無しハズレとなる変動演出Q2が終わると、次に変動演出Q3が開始される。変動演出Q3の演出内容は、SPSP大当たりであるものとする。
ここでSW演出開始時間t2になると、演出制御用マイコン91は、図50に示すRTC当該変動判定処理(S6301)にて、変動演出Q3に係る当否判定の結果が大当たりであると判定する(S6402)。しかしながらこのとき、変動演出Q3が終了するまでの時間(残時間タイマの値)が45秒より大きいこととする。そのため、ステップS6403でYESと判定される。従って、第1成功フラグがONされることはなく、復活フラグがONされることになる(S6409)。なお図51に示すRTC先読み判定処理(S6302)にて、復活フラグがONされているため(S6502でNO)、第2成功フラグがONされることはない。
そしてSW演出中に遊技者が特殊操作部64に対して押込操作を行うと、図53に示すSW演出中処理(S7002)にて、ステップS7102及びS7103の何れもNOと判定されるため、可動体駆動データがセットされない。そして、演出制御用マイコン91は、図48に示すRTC演出実行処理2(S4305)にて、ステップS6211及びS6212でNOと判定して、失敗演出の演出開始コマンドをセットする(S6217)。これにより上述した演出例1と同様に、失敗演出が実行されると共に、装飾可動体15が駆動しないことにより、遊技者には実行中の変動演出Q3に係る当否判定が大当たり当選でないことを認識させて、落胆させるようになっている。
その後、失敗演出が終わって、失敗ED演出開始時間t4になると、上述した演出例1と同様に、失敗ED演出が実行される。そして、RTC演出終了時間(予定)t5になると、演出制御用マイコン91は、図48に示すRTC演出実行処理2(S4305)にて、ED規定時間終了フラグをONすると共に(S6231)、ED規定時間終了コマンドをセットする(S6232)。そして、図55に示す残変動時間管理処理(S4308)にて、ED規定時間終了フラグがONであることから(S7303でYES)、残時間指定コマンドをセットする(S7304)。このとき、変動演出Q3が終了するまでの時間(残時間タイマの値)が15秒以上であるとする。
ED規定時間終了コマンドを受信した画像制御基板100のCPU102は、図59に示すコマンド受信処理(S8001)にて、ED延長フラグをONにする(S8122)。そして、図60に示すコマンド受信処理(S8001)にて、残時間指定コマンドを受信すると(S8132でYES)、残時間指定コマンドに含まれる残変動時間(残時間タイマの値)が15秒以上であることから(S8133でYES)、残時間経過表示を行うための設定情報をセットする(S8134)。こうして演出例3では、RTC演出終了時間(予定)t5を経過して失敗ED演出が延長されたときから、変動演出Q3が終了するまでの時間が比較的長いため、図75に示すように残変動経過表示を行うことになる。このとき残変動経過表示では、残時間タイマの値に応じた時間を示す画像ZT(図68参照)がカウントダウンで表示されるため、遊技者に対して変動演出Q3(失敗ED演出)の終了までの時間をわかりやすく認識させることが可能である。
ここで演出例3では、図75に示すように、失敗ED演出開始時間t4が経過して、失敗ED演出が実行されているときに、変動演出Q3がSPリーチに発展するタイミングになる。これにより、枠画像W1が白色から青色に変更される。よって遊技者には、失敗演出を見せているものの、もしかしたら大当たりに当選しているという期待を抱かせることが可能である。その後、RTC演出終了時間(予定)t5が経過して、失敗ED演出が延長されているときに、変動演出Q3がSPSPリーチに発展するタイミングになる。これにより、枠画像W1が青色から赤色に変更される。よって遊技者には、当選期待度が非常に高いことを把握させて、簡易表示で実行されている変動演出Q3の結果に大きな関心を向けさせることが可能である。こうして、失敗演出の実行により遊技者が落胆しても、枠画像W1の表示色の変化に関心を向けさせることにより、失敗演出の開始から失敗ED演出の終了までの間の興趣を向上させることが可能となっている。
そして演出例3では、変動演出Q3(失敗ED演出)が終了すると、演出制御用マイコン91は、図45に示すオープニング演出選択処理(S4411)にて、復活フラグがONされているため(S5002でYES)、特殊オープニング演出パターンを選択する(S5004)。そして、可動体駆動データをセットして(S5005)、オープニング演出開始コマンドをセットする(S5007)。これにより、そのオープニングコマンドを受信した画像制御基板100のCPU102は、図62に示すコマンド受信処理(S8001)にて、特殊オープニング演出を実行すると判定して(S8154でYES)、特殊オープニング演出を示すための設定情報をセットする(S8155)。その結果、図75に示すように、特殊オープニング演出として先ず復活当選演出(レインボー演出及び可動体駆動演出)が実行されることになる。これにより、失敗演出及び失敗ED演出により落胆している遊技者に対して、強い高揚感を与えることが可能である。なおその後にボーナス開始演出(図71参照)が実行されて、遊技者に大当たり遊技の開始を確実に把握させることが可能である。
[演出例4]続いて本形態の演出例4について、図76に基づいて説明する。但し上記した演出例1〜3と異なる点を中心に説明する。図76に示すように、導入演出の実行中に、リーチ無しハズレとなる変動演出T1が終わると、次に変動演出T2が開始される。変動演出T2の演出内容は、SPSP大当たりであるものとする。
演出例4では、SW演出開始時間t2になると、演出制御用マイコン91は、図50に示すRTC当該変動判定処理(S6301)にて、変動演出T2に係る当否判定の結果が大当たりであると判定する(S6402)。しかしながらこのとき、変動演出T2が終了するまでの時間(残時間タイマの値)が15秒未満であることとする。そのため、ステップS6404でYESと判定される。従って、第1成功フラグがONされることはなく、復活フラグがONされることになる(S6409)。
よって、上述した演出例4と同様に、SW演出中に遊技者が特殊操作部64に対して押込操作を行うと、図53に示すSW演出中処理(S7002)にて、可動体駆動データがセットされない。そして、演出制御用マイコン91は、図48に示すRTC演出実行処理2(S4305)にて、失敗演出の演出開始コマンドをセットする(S6217)。これにより失敗演出が実行されると共に、装飾可動体15が駆動しないことにより、遊技者には実行中の変動演出T2に係る当否判定が大当たり当選でないことを認識させて、落胆させるようになっている。
その後、失敗演出が終わる前に、変動演出T2が終了することとする。演出制御用マイコン91は、変動演出T2が終わるタイミングで、図45に示すオープニング演出選択処理(S4411)にて、復活フラグがONされているため(S5002でYES)、特殊オープニング演出パターンを選択する(S5004)。そして、可動体駆動データをセットして(S5005)、オープニング演出開始コマンドをセットする(S5007)。これにより、上述した演出例3と同様に、特殊オープニング演出として復活当選演出(レインボー演出及び可動体駆動演出)が実行されることになる。これにより、RTC演出終了時間(予定)t5になる前に、いきなり大当たりに当選したような印象を与えることが可能であり、RTC演出が終わるだろうと思っている遊技者に強い驚きを与えることが可能である。
[演出例5]続いて本形態の演出例5について、図77に基づいて説明する。但し上記した演出例1〜4と異なる点を中心に説明する。図77に示すように、導入演出の実行中に、リーチ無しハズレとなる変動演出U1が終わると、次に変動演出U2が開始される。変動演出U2の演出内容は、SPSP大当たりであるものとする。
演出例5では、SW演出開始時間t2になると、演出制御用マイコン91は、図50に示すRTC当該変動判定処理(S6301)にて、変動演出U2に係る当否判定の情報が大当たりであると判定する(S6402)。このとき、変動演出U2が終了するまでの時間(残時間タイマの値)が45秒未満且つ15秒以上であるとする。そのため、ステップS6403及びS6404でNOと判定される。しかしながらこの演出例5では、成功演出の抽選により(S6406)、成功演出を実行しないと判定されたこととする(S6407でNO)。これにより、第1成功フラグがONされることはなく、復活フラグがONされることになる(S6409)。
よって、上述した演出例4と同様に、SW演出中に遊技者が特殊操作部64に対して押込操作を行うと、図53に示すSW演出中処理(S7002)にて、可動体駆動データがセットされない。そして、演出制御用マイコン91は、図48に示すRTC演出実行処理2(S4305)にて、失敗演出の演出開始コマンドをセットする(S6217)。これにより失敗演出が実行されると共に、装飾可動体15が駆動しないことにより、遊技者には実行中の変動演出U2に係る当否判定が大当たり当選でないことを認識させて、落胆させるようになっている
その後、変動演出U2が終了すると、演出制御用マイコン91は、図45に示すオープニング演出選択処理(S4411)にて、復活フラグがONされているため(S5002でYES)、特殊オープニング演出パターンを選択する(S5004)。そして、可動体駆動データをセットして(S5005)、オープニング演出開始コマンドをセットする(S5007)。これにより、上述した演出例4と同様に、特殊オープニング演出として復活当選演出(レインボー演出及び可動体駆動演出)が実行されることになる。こうして、変動演出U2に係る当否判定の情報が大当たりであっても、成功演出の抽選結果に応じて失敗演出及び失敗ED演出を経て、復活当選演出が実行され得ることになる。従って失敗演出及び失敗ED演出を見た遊技者に対して、その後に復活当選演出が実行されるかもしれないという期待感を常に抱かせ易い遊技機にすることが可能である。
11.本形態の効果
以上詳細に説明したように、本形態のパチンコ遊技機1によれば、RTC演出の実行中に変動演出が開始される場合に、変動演出が表示画面7の右下部領域7cで小さく実行される。よって、その変動演出を通じて示される当選期待度(当選信頼度)が遊技者にとって分かり難くなる。そこで、図74に示す演出例2で説明したように、変動演出M2が長くなるにつれて、右下部領域7の範囲を示す枠画像W1の表示色が白色⇒青色⇒赤色の順番に変化するようになっている。つまり、枠画像W1の表示態様が、変動演出M2の開始からの経過時間の長さに応じて変化する。よって、時間演出中に実行されている変動演出の当選期待度を分かり易く示唆することが可能である。特に枠画像W1の表示色の変化によって当選期待度が示されることにより、遊技者に対してより一層分かり易い形で当選期待度を示すことが可能である。
また本形態のパチンコ遊技機1によれば、RTC演出の実行中に変動演出が開始されると、図67(B)に示すように、簡易表示で変動演出が実行される。つまり、変動演出を簡易な表示態様にして目立ち難くしている。よって遊技者には、RTC演出に集中させつつも、枠画像W1の表示色(表示態様)の変化で当選期待度を示唆することが可能である。
また本形態のパチンコ遊技機1によれば、図75に示す演出例3で説明したように、RTC演出終了時間(予定)t5が経過して、RTC演出が終了を迎えているのに失敗ED演出の画像SC8が長い期間にわたって表示され続ける場合がある。この場合であっても、枠画像W1の表示色(表示態様)の変化に期待しながら変動演出Q3を見ていられるため、変動演出Q3が終了するまでの期間の興趣を向上させることが可能である。
また本形態のパチンコ遊技機1によれば、図75に示す演出例3で説明したように、導入演出の終了時点(SW演出の開始時点)から変動演出Q3が終了する(特別図柄の変動表示の終了)までの残時間が45秒以上ある場合には、変動表示中の特別図柄に係る抽選結果が大当たり当選であっても、SW演出後に失敗演出が実行される。よって、仮に特別図柄の変動表示の終了までに45秒以上あるにも拘わらず、成功演出を実行してしまい、その後なかなか大当たり遊技が開始されない遊技者が苛立つような事態が生じるのを防止することが可能である。また失敗演出が実行されても、実行中の変動演出の結果が大当たりである可能性が残っている。そのため、遊技者にはRTC演出(変動演出Q3)が終わるまで枠画像W1の表示色(表示態様)の変化に着目させて、簡易表示での変動演出の結果に期待させることが可能である。
また本形態のパチンコ遊技機1によれば、失敗演出が実行されても大当たりに当選している可能性が残っているため、オープニング中に復活当選演出(レインボー演出及び可動体駆動演出)が実行されることに期待させることが可能であり、遊技興趣を向上可能である。
12.変更例
以下、変更例について説明する。なお、変更例の説明において、上記形態のパチンコ遊技機1と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
上記形態では、予め定められた開始時間(10時、13時、16時、19時)になるとRTC演出が開始されるパチンコ遊技機1として構成した。しかしながら、RTC演出が開始されることがないパチンコ遊技機として構成しても良い。この場合においては、表示画面7aの全域(第1表示領域)で例えば各種設定(設定音量や設定光度)を変更する画像(特別画像)、ホールの告知画像(特別画像)、遊技特性の説明やキャラクタ情報等を示す画像(特別画像)が表示されているときに、表示画面7aの右下部領域7cで変動演出が開始されることがある遊技機として構成し、右下部領域7cでの変動演出の開始からの経過時間の長さに応じて、枠画像(特定の演出画像)W1の表示色(表示態様)が変化するようにしても良い。また表示画面7aの全域(第1表示領域)で変動演出を実行すると共に、表示領域7aの右下部領域7a(第2表示領域)では簡易に変動演出を実行する遊技機として構成し、表示画面7aの全域で変動演出の画像(例えばSP中の画像、特別画像)が表示されると共に、表示画面7aの右下部領域7cでも簡易に変動演出の画像が表示されているときに、変動演出の開始からの経過時間の長さに応じて、枠画像W1の表示が変化するようにしても良い。
上記形態では、RTC演出が表示画面7aの全域(第1表示領域)で実行され、変動演出が表示画面7aの右下部領域7c(第2表示領域)で実行され得るようにした。しかしながら、第1表示領域が表示画面7aの全域で、且つ第2表示領域が表示画面7aの右下部領域7cであることに限定されるものではなく、第2表示領域が第1表示領域よりも小さければ、場所及び大きさ等は適宜変更可能である。例えば、第1表示領域が表示画面7aの全域で、且つ第2表示領域が表示画面7aの一部である中央部であっても良い。また第1表示領域は表示画面7aの全域である必要はなく、例えばRTC演出が本形態の左下部領域7b(図67(A)参照)で実行され、変動演出が右下部領域7cで実行されても良い。
また上記形態では、枠画像W1の表示色が白色⇒青色⇒赤色のように2段階で変化し得るようになっていた。しかしながら1段階しか変化しない場合や、3段階以上で変化し得るようにしても良い。3段階以上に変化する場合には、白色、青色、赤色以外に、緑色、金色、虹色に変化し得るようにしても良い。また、白色から青色を介さないで赤色に直接変化するようにしても良い。
また上記形態では、簡易表示で変動演出が実行されているときに、枠画像(特定の演出画像)W1の表示態様(表示色)が変化し得るようにした。しかしながら、特定の演出画像は、枠画像W1に限られるものではなく、例えば右下部領域7cの背景画像であっても良く、特定のオブジェクト画像(例えば月や太陽のオブジェクト画像)であっても良い。月のオブジェクト画像であれば、月のオブジェクト画像が三日月から満月に近づくことで変動演出の開始からの経過時間の長さを示しても良い。また太陽のオブジェクト画像であれば、東の空⇒南の空⇒西の空のように表示位置が変化することで変動演出の開始からの経過時間の長さを示しても良い。また特定の演出画像に対する表示態様の変化として、色変化以外にも、柄変化や形状変化であっても良く、色変化、柄変化、及び形状変化を適宜組み合わせた組み合せ変化であっても良い。
また上記形態では、右下部領域7cで変動演出が簡易な演出態様で実行されるようにしたが、全画面表示で変動演出が実行される際の通常の演出態様のように、右下部領域7cで変動演出が実行されるようにしても良い。
また上記形態では、変動演出(SPリーチ発展前演出)の実行中に、RTC演出が開始されると、RTC演出が表示画面7aの全域(第1表示領域)で実行され、変動演出が表示画面7aの左下部領域7bで実行された。しかしながら、変動演出の実行中(SPリーチ発展前演出又はSPリーチ発展後演出のどちらの変動演出であっても、その変動演出の実行中)に、RTC演出が開始されると、RTC演出が表示画面7aの全域(第1表示領域)で実行され、変動演出が表示画面7aの右下部領域7cで簡易に実行されるようにしても良い。この場合、枠画像(特定の演出画像)W1の表示色が、簡易に実行された変動演出の経過時間の長さに応じて変化するようにしても良い。
また上記形態において、表示画面7aの右下部領域7bで、演出図柄6L,6C,6Rを仮停止表示した後、再び変動表示(再変動表示)する疑似連演出が実行されるようにしても良い。つまり、疑似連回数が例えば3回である場合には、演出図柄6L,6C,6Rが変動表示⇒仮停止表示⇒再変動表示⇒仮停止表示⇒再変動表示⇒本停止表示されるようにしても良い。この場合には、再変動表示が実行される度に(疑似連回数が多いほど)、枠画像(特定の演出画像)W1の表示色(表示態様)を変化させる。これにより、右下部領域7cでの変動演出の開始からの経過時間が長くなるにつれて、当選期待度が高くなっていくのを遊技者に把握させることが可能である。
また上記形態では、特殊オープニング演出では、図72に示すように、復活当選演出が実行された後にボーナス開始演出が実行された。しかしながら、復活当選演出のみが実行されるようにしても良い。また復活当選演出は、大当たり遊技が開始されると直ぐに実行されるようになっていたが、大当たり遊技が開始されてから所定時間(例えば数秒)経過すると実行されるようにしても良い。
また上記形態では、復活当選演出として、レインボー演出及び可動体駆動演出の両方が実行されるようになっていたが、何れか一方のみが実行されるようになっていても良い。また復活当選演出を構成する演出(レインボー演出)として、中央からレインボー(七色)の光が解き放たれていることを示す画像SC5を表示画面7aに表示したが、遊技者に大当たり当選であることを報知できる態様であれば、その他の画像を表示画面7aに表示したり、盤ランプ5や枠ランプ66を特定の発光態様で発光させたり、スピーカ67から特定の報知音を出力させても良い。また復活当選演出を構成する演出(可動体駆動演出)として、装飾可動体15を原位置(図3に示す位置)から動作位置(図4に示す位置)に変位させた後、再び原位置に復帰させるようにしたが、遊技者に大当たり当選であることを報知できる態様であれば、その他の可動体(例えば遊技機枠50に取付けられている枠可動体)を駆動させても良い。
また上記形態では、演出制御用マイコン91が発動カウンタHを用いて時間を計時していて、発動カウンタHの値に基づいて予め定められた開始時間(10時、13時、16時、19時)になったと判定するとRTC演出(導入演出)を開始するようにした。しかしながら、演出制御用マイコン91がRTC99から現時点の日時(日付及び時刻)の情報を取得して、取得した現時点の日時の情報に基づいてRTC演出を開始するようにしても良い。
また上記形態では、演出制御用マイコン91が発動カウンタHの値をカウントアップさせていて、「1080000」になればRTC演出の開始時間であると判定するようにした。しかしながら、電源投入時又はRTC演出が開始されたときに発動カウンタの値が「1080000」にセットされ、演出制御用マイコン91が10msタイマ割り込み処理(S4010)が実行される度に発動カウンタHの値をカウントダウンさせる。そして、発動カウンタの値が「0」になれば、RTC演出の開始時間であると判定するようにしても良い。
また上記形態では、RTC99は、サブ制御基板90に実装されていたが、画像制御基板100に実装されていても良い。また画像制御基板100のCPU102が、画像側タイマ割り込み処理が実行される度に発動カウンタの値をカウントアップしていて、その発動カウンタの値に基づいて予め定められた開始時間(10時、13時、16時、19時)になったと判定するとRTC演出(導入演出)を開始するようにしても良い。或いは、画像制御基板100のCPU102がRTC99から現時点の日時の情報を取得して、取得した現時点の日時の情報に基づいてRTC演出を開始するようにしても良い。
また上記形態では、RTC演出の開始時間は、10時、13時、16時、19時のように3時間毎に定められていたが、1時間毎に定められていても良く、適宜変更可能である。
また上記形態では、導入演出の終了時点(SW演出の開始時点、所定のタイミング)で変動表示中の特別図柄の抽選結果が大当たり当選であるか否かを判定した。しかしながら、変動表示中の特別図柄の抽選結果が大当たり当選であるか否かを判定するタイミングは、RTC演出中のうちその他のタイミングであっても良く、例えば導入演出の開始時点であっても良い。この場合、図50に示すRTC当該変動判定処理(S6301)を図46に示すRTC演出実行処理1(S4304)のうち例えばステップS6105とS6106の間に設ければ良い。
また上記形態では、導入演出の終了時点(SW演出の開始時点)で変動表示中の特別図柄の抽選結果が大当たり当選であっても(S6402でYES)、残時間タイマの値(残時間)が45秒(上限時間)以上である場合には、失敗演出及び失敗ED演出を実行するようにした。しかしながら、大当たり当選であっても失敗演出及び失敗ED演出を実行することになる残時間の上限時間は、SW演出の開始からRTC演出が終了するまでの最短時間(本形態では25秒)よりも長ければ、45秒よりも多い時間、又は45秒よりも少ない時間であっても良い。
また上記形態では、右打ちを行う高ベース状態(高確高ベース状態又は低確高ベース状態)であってもRTC演出が実行されるように構成したが、右打ちを行う高ベース状態ではRTC演出が実行されないように構成しても良い。つまり左打ちを行う通常遊技状態のみRTC演出が実行されるようにしても良い。この場合には、高ベース状態や大当たり遊技状態では、遊技制御用マイコン81がサブ制御基板90に右打ち指定コマンドを送信し、右打ち指定コマンドを受信した演出制御用マイコン91は、RTC演出に関する処理(ステップS4304〜S4309の処理)を実行しないようにすれば良い。これにより、右打ちを行う高確高ベース状態や大当たり遊技状態等において、遊技者にはRTC演出に邪魔されずに高確高ベース中の演出や大当たり演出に集中させることが可能である。
また上記形態では、SW演出の後に、成功演出又は失敗演出のいずれかを実行したが、大当たりの当否判定の結果とは無関係であることを示す成否不明演出が実行されるようにしても良い。成否不明演出では、例えばクエスチョンマークを示す画像が表示画面7aに表示されるようにしても良い。
また上記形態では、成功演出(当選報知演出)の演出内容(レインボー演出と可動体駆動演出)と、復活当選演出の演出内容(レインボー演出と可動体駆動演出)とが全く同じであった。しかしながら、成功演出と復活当選演出は、大当たり当選であることを報知する演出であれば同じ演出内容ある必要はなく、実行時間や表示される画像の表示態様が異なっていても良い。例えば成功演出ではレインボー演出のみが実行されるのに対して、復活当選演出ではレインボー演出及び可動体駆動演出の両方が実行されて、復活当選演出の方が成功演出よりも遊技者にインパクトを与えるようにしても良い。
また上記形態では、図64に示すように、RTC演出のうち先ず導入演出が実行され、
次にSW演出が実行され、続いて成功演出又は失敗演出が実行され、最後に成功ED演出又は失敗ED演出が実行されるようにした。しかしながらRTC演出においてどのような演出を実行するかは適宜変更可能である。例えば上記したRTC演出において、導入演出が実行されずに直ぐにSW演出が実行されるようにしても良い。この場合には、RTC演出の開始時点(SW演出の開始時点)で変動表示中の特別図柄の抽選結果が大当たり当選であるか否かを判定するようにすれば良い。また成功ED演出又は失敗ED演出を実行しないようにしても良い。この場合には、遊技島にある複数の遊技機において一斉に(同じタイミングで)RTC演出を終了させることが可能である。また遊技者に特殊操作部64への操作を指示するSW演出を設けなくても良い。
また上記形態では、高確率状態に制御されたあと特別図柄の変動表示の回数が所定回数に達すると、通常確率状態に制御される所謂「STタイプ」の遊技機であった。しかしながら、高確率状態に制御されたあと実質的に次回の大当たりに当選するまで高確率状態が継続する所謂「ループタイプ」の遊技機であっても良い。また特別図柄の抽選で大当たりに当選すると大当たり遊技が実行される所謂「1種タイプ」の遊技機であったが、その他(例えば所謂1種2種混合機)のタイプの遊技機であっても良い。
また上記形態では、特定領域39への遊技球の通過に基づいて高確率状態に移行するパチンコ遊技機であったが、停止表示される特別図柄の種類に応じて高確率状態に移行するパチンコ遊技機や、高確率状態に移行しないパチンコ遊技機であっても良い。
また上記形態では、第1始動口20又は第2始動口21への入賞に基づいて取得する乱数(数値情報)として、大当たり乱数等の4つの乱数を取得することとしたが、一つの乱数を取得してその乱数に基づいて、大当たりか否か、大当たりの種類、リーチの有無、及び変動パターンの種類を決めるようにしてもよい。すなわち、始動入賞に基づいて取得する乱数の個数および各乱数において何を決定するようにするかは任意に設定可能である。
また上記形態の特徴及び上記した変形例の特徴をそれぞれ組み合わせて実施することは勿論可能である。
1…パチンコ遊技機
2…遊技盤
3…遊技領域
6L,6C,6R…演出図柄
7…画像表示装置
7a…表示画面
7c…右下部領域
8L,8C,8R…演出図柄
15…装飾可動体
20…第1始動口
20a…第1始動口センサ
21…第2始動口
21a…第2始動口センサ
30…第1大入賞口
81…遊技制御用マイコン
91…演出制御用マイコン
99…RTC
100…画像制御基板
SC1〜SC8…RTC演出の画像

Claims (7)

  1. 遊技領域に設けられた入球口への遊技球の入球を検知する入球検知手段と、
    前記入球検知手段による入球検知に基づき数値情報を取得する数値情報取得手段と、
    前記数値情報取得手段により取得された数値情報に基づいて当たりか否かの当否判定を行う当否判定手段と、
    前記当否判定の結果を示す識別図柄を変動表示したあと停止表示する識別図柄表示手段と、
    前記識別図柄の変動時間が長いほど当選期待度が高くなるように前記識別図柄の変動時間を決定する変動時間決定手段と、
    前記識別図柄が当たりを示す特定の停止態様で停止表示されたあと、前記遊技領域に設けられた特別入賞口を開放させる特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
    表示画面を有する表示装置と、
    前記識別図柄の変動表示に同期して、前記表示画面上で演出図柄を変動表示させたあと、前記当否判定の結果を示す停止態様で停止表示させる変動演出を実行する変動演出実行手段と、
    前記表示画面上の予め定めた第1表示領域において所定の特別画像を表示可能な特別画像表示手段と、を備え、
    前記変動演出実行手段は、前記特別画像の表示中に前記変動演出を実行する場合には、前記第1表示領域よりも小さい第2表示領域において前記変動演出を実行可能なものであり、
    前記第2表示領域において前記変動演出が実行されている場合には、前記第2表示領域に表示されている演出図柄とは異なる特定の演出画像の表示態様を、前記変動演出の開始からの経過時間の長さに応じて変化させる表示態様変化手段を備えていることを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機であって、
    時間を計時する計時手段と、
    前記計時手段の計時結果に基づいて、予め定められた時間になったか否かを判定する時間判定手段と、を備え、
    前記特別画像表示手段は、前記時間判定手段により予め定められた開始時間になったと判定された場合に、前記第1表示領域で所定の時間演出に基づく前記特別画像を表示可能な時間演出実行手段であることを特徴とする遊技機。
  3. 請求項3に記載の遊技機であって、
    前記第2表示領域における前記変動演出は、通常の演出態様よりも簡易な演出態様で実行されることを特徴とする遊技機。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の遊技機であって、
    前記特定の演出画像は、前記第2表示領域の範囲を示す枠画像であり、
    前記表示態様変化手段は、前記枠画像の表示色を変化させるものであることを特徴とする遊技機。
  5. 請求項2から請求項4までのいずれかに記載の遊技機であって、
    前記時間演出実行手段は、前記時間演出の演出時間の経過時に前記変動演出が実行中であれば、その変動演出が終了するまで前記時間演出の演出画像を表示し続けるものであることを特徴とする遊技機。
  6. 請求項5に記載の遊技機であって、
    前記識別図柄の変動表示の終了までの残時間を計測可能な残時間計測手段を備え、
    前記時間演出には、
    当選を報知する当選報知演出を含む成功態様の時間演出と、
    非当選を示唆する非当選示唆演出を含む失敗態様の時間演出と、があり、
    前記時間演出実行手段は、
    前記当否判定で当たりと判定されたことに基づく前記識別図柄の変動表示(以下「当たり変動」という)が前記時間演出中に実行されている場合には、前記当選報知演出を実行し得て、
    前記当たり変動が前記時間演出中に実行されていない場合には、前記非当選示唆演出を実行し得るものであるとともに、
    前記当たり変動が前記時間演出中に実行されている場合であっても、前記時間演出中の所定のタイミングにおける前記当たり変動の残時間が所定の上限時間以上である場合には、前記非当選示唆演出を実行するものであることを特徴とする遊技機。
  7. 請求項6に記載の遊技機であって、
    前記特別遊技には、前記特別入賞口を開放させる開放遊技と、前記開放遊技の実行前のオープニングとが含まれており、
    前記特別遊技のオープニング中に、所定のオープニング演出を実行可能なオープニング演出実行手段を備え、
    前記オープニング演出実行手段は、
    前記オープニングの開始前に前記当選報知演出が実行されている場合には、前記オープニングの期間中に前記特別遊技の開始を示す通常オープニング演出を実行する一方、
    前記オープニングの開始前に前記非当選示唆演出が実行されている場合には、前記オープニングの期間中に、前記当選報知演出を少なくとも含む特殊オープニング演出を実行するものであることを特徴とする遊技機。
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