JP2017023207A - バットの構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】バットの構造を提供する。
【解決手段】バット本体を備え、バット本体は金属製であり、且つ環状周壁から中心軸に沿って延伸されて内部に中空状の空間を有する棒状構造体が形成され、環状周壁の内表面は中心に向けて軸方向に沿って複数のリブが凸設され、環状周壁の内表面には凹凸形状が形成される。中空状の空間には発泡材が充填されて発泡層が形成される。これにより、凹凸形状の内表面が発泡層に緊密に結合すると同時に、発泡層の設置により前記バットの構造強度及び衝撃吸収効果を高める。
【選択図】図1
【解決手段】バット本体を備え、バット本体は金属製であり、且つ環状周壁から中心軸に沿って延伸されて内部に中空状の空間を有する棒状構造体が形成され、環状周壁の内表面は中心に向けて軸方向に沿って複数のリブが凸設され、環状周壁の内表面には凹凸形状が形成される。中空状の空間には発泡材が充填されて発泡層が形成される。これにより、凹凸形状の内表面が発泡層に緊密に結合すると同時に、発泡層の設置により前記バットの構造強度及び衝撃吸収効果を高める。
【選択図】図1
Description
本発明は、金属製バットがボールの衝撃を有効的に吸収し、減震効果を達成させる革新的な構造に関する。
野球やソフトボール等のスポーツでは、主に打者がバットでボールを打ち、ボールが飛んでいる間に塁へ向かって走り、一塁から三塁まで回り、最終的にホームまで帰ると得点が入る。
野球やソフトボールでは個人の技術が求められるほか、チームワークや現場での判断力等が成績に影響を及ぼす重要な要素である。また、どちらのチームが勝利するかは最後まで分からず、逐一戦況が変化するため緊張感や刺激があり、国民に永く愛されるスポーツとなっている。
野球やソフトボールでは個人の技術が求められるほか、チームワークや現場での判断力等が成績に影響を及ぼす重要な要素である。また、どちらのチームが勝利するかは最後まで分からず、逐一戦況が変化するため緊張感や刺激があり、国民に永く愛されるスポーツとなっている。
図6は従来のアルミ製バット構造の上面図である。前記アルミ製バット(3)は中空の円環型構造となっている。しかしながら、前述した従来のアルミ製バットの構造では、打者がアルミ製バット(3)でボールを打つ際に衝撃力が発生し、前記衝撃力はアルミ製バット(3)を経て打者の手に伝わる。特に、アルミ製バット(3)とボールとが接触する受力点、球速及びスイング速度が違えば衝撃力にも違いが生まれる。通常はスイング速度及び球速が速いほど打撃の際の衝撃力が大きくなり、発生する震動エネルギーも大きくなり、震動エネルギーが打者の手に傷害を与える。さらに、このほか、前記アルミ製バット(3)にどのような構造的な補強が施されても、頻繁な打撃により容易に変形して毀損してしまい、使用不能になる。
特許文献1は内部に衝撃減衰装置を有するバットである。前記バットはグリップと、棒体と、前記棒体内に同軸に定位される中心管部材とを有し、前記中心管部材は野球のバットの打撃による前記バットの変形量を制限させる。
また、特許文献2に記載されているバットは、棒体を備えると共に棒体には1つ或いは1つ以上の硬化部材ないしは減衰部材の内の何れか1つ、もしくはそれらの組み合わせが内設される。硬化部材或いは減衰部材は異なる複数の位置に設置され、且つ異なる複数の配置があり、バットの慣性モーメントの増加が不明瞭でも、棒体の出力性能を選択的に減少させる。
そこで、本発明者は上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、合理的設計で上記の課題を効果的に改善する本発明の提案に到った。
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、打撃時にボールの衝撃を有効的に吸収させ、震動エネルギーを有効的に減少させることで手に伝わる震動を減少させ、バットの震動が選手の手に与える傷害を軽減させ、さらには減震を達成させるバットの構造を提供することにある。
本発明の他の目的は、構造強度を強化させ、簡単に変形して毀損することがない、耐用年数を延ばすバットを提供する。
上述した課題を解決し、目的を達成するための本発明に係るバットの構造は、バット本体を備えるバットの構造であって、前記バット本体は環状周壁からその中心軸に沿って延伸されて内部に中空状の空間を有する棒状構造体が形成され、前記環状周壁の内表面は前記バット本体の中心軸方向に向けて軸方向に沿って複数のリブが凸設され、前記環状周壁の内表面には凹凸形状が形成され、前記中空状の空間には発泡材が充填されて発泡層が形成され、前記リブの断面は矩形形状を呈し、或いは前記リブの断面はのこぎりの歯形状を呈する。
上述したバットの構造では、前記発泡材はポリスチレン(polystyrene)、ポリプロピレン(polypropylene)、ポリ塩化ビニル(polyvinyl chloride)、フェノプラスチック(phenoplastics)、ポリウレタン(polyurethane)等で組成されるグループの内の何れか1つである。
上述したバットの構造では、好ましくは、前記リブが等角で等間隔で設置される。
上述したバットの構造では、好ましくは、前記リブの断面は矩形形状を呈する。
上述したバットの構造では、好ましくは、前記リブの断面はのこぎりの歯形状を呈し、前記のこぎりの歯形状は波頂及び波底を有し、前記波頂は前記のこぎりの歯形状の対応し合う2面の傾斜面が軸心方向に向けて径方向に延伸されて相互に交叉することで形成され、前記波底は隣接する2面の前記のこぎりの歯形状の対応し合う傾斜面の間に画定され、前記波底には鋭角区域が形成される。
上述したバットの構造では、好ましくは、前記リブの断面はのこぎりの歯形状を呈し、前記のこぎりの歯形状は波頂及び波底を有し、前記波頂は前記のこぎりの歯形状の対応し合う2面の傾斜面が軸心方向に向けて径方向に延伸されて相互に交叉することで形成され、前記波底は前記のこぎりの歯形状の隣接して対応し合う2面の傾斜面と前記環状周壁の内表面との間に画定されて形成される。
本発明の効果は以下の通りである。
1、本発明に係るバットは、環状周壁の内表面に複数のリブにより形成される凹凸構造及び中空状の空間内に充填される発泡材により形成される発泡層により、バットでボールを打つ瞬間に発生した衝撃の震動エネルギーを吸収させ、打者の手に伝わる震動エネルギーの強度を軽減させ、打者の手が麻痺したり痛みを感じさせたりさせず、手に傷害を負う問題を防止させて、減震及び衝撃吸収効果を達成させる。
2、本発明に係るバットは、環状周壁の内表面に複数のリブにより形成される凹凸構造及び中空状の空間内に充填される発泡材により形成される発泡層により、前記バットの構造強度と耐久性をさらに高め、容易に変形して毀損することがなくなるため、バットの耐用年数が延びる。
1、本発明に係るバットは、環状周壁の内表面に複数のリブにより形成される凹凸構造及び中空状の空間内に充填される発泡材により形成される発泡層により、バットでボールを打つ瞬間に発生した衝撃の震動エネルギーを吸収させ、打者の手に伝わる震動エネルギーの強度を軽減させ、打者の手が麻痺したり痛みを感じさせたりさせず、手に傷害を負う問題を防止させて、減震及び衝撃吸収効果を達成させる。
2、本発明に係るバットは、環状周壁の内表面に複数のリブにより形成される凹凸構造及び中空状の空間内に充填される発泡材により形成される発泡層により、前記バットの構造強度と耐久性をさらに高め、容易に変形して毀損することがなくなるため、バットの耐用年数が延びる。
以下に図面を参照して、本発明を実施するための形態について、詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
以下、本発明の具体的な実施形態を図1〜5に基づいて説明する。
まず、図1は本発明のバットの構造を示す外観断面図である。本発明のバットはバット本体(1)を備える。前記バット本体(1)は金属で製造され、特にアルミ合金で製造されるバット本体(1)を指す。バット本体(1)は環状周壁(11)からその中心軸に沿って延伸されて内部に中空状の空間(12)を有する棒状構造体が形成され、環状周壁(11)の内表面はバット本体(1)の中心軸方向に向けて軸方向に沿って複数のリブ(13)が凸設される。
また、図2に示すように、これらリブ(13)は等角かつ等間隔で分布され、各リブ(13)の間隔は均等になる。当然ながら、各リブ(13)の間は異なる間隔で設置されて分布されてもよく、バット本体(1)の環状周壁(11)の内表面はこれらリブ(13)が設置されることで凹凸形状が形成される。
前記リブ(13)の断面は図2に示すように矩形形状を呈し、或いは図3及び図4に示すようにのこぎりの歯形状を呈する。図3に示すリブ(13)の断面はのこぎりの歯形状を呈し、のこぎりの歯形状は波頂(a)及び波底(b)を有し、波頂(a)はのこぎりの歯形状の対応し合う2面の傾斜面(c1)及び傾斜面(c2)が軸心方向に向けて径方向に延伸されて相互に交叉することで形成され、波底(b)はのこぎりの歯形状の対応し合う隣接する2面の傾斜面(c1)及び傾斜面(c2)の間に画定され、波底(b)には鋭角区域が形成される。
図4に示すリブ(13)の断面は他の形式ののこぎりの歯形状を呈し、前記のこぎりの歯形状は同様に波頂(a)及び波底(b)を有し、波頂(a)はのこぎりの歯形状の対応し合う2面の傾斜面(c1)及び傾斜面(c2)が軸心方向に向けて径方向に延伸されて相互に交叉することで形成され、波底(b)はのこぎりの歯形状の対応し合う隣接する2面の傾斜面(c1)及び傾斜面(c2)と環状周壁(11)の内表面との間に画定されて形成される。また、バット本体(1)の中空状の空間(12)内には発泡材が充填され、前記発泡材が充填されることで、バット本体(1)の中空状の空間(12)に対応する箇所に発泡層(2)が形成される。
まず、図1は本発明のバットの構造を示す外観断面図である。本発明のバットはバット本体(1)を備える。前記バット本体(1)は金属で製造され、特にアルミ合金で製造されるバット本体(1)を指す。バット本体(1)は環状周壁(11)からその中心軸に沿って延伸されて内部に中空状の空間(12)を有する棒状構造体が形成され、環状周壁(11)の内表面はバット本体(1)の中心軸方向に向けて軸方向に沿って複数のリブ(13)が凸設される。
また、図2に示すように、これらリブ(13)は等角かつ等間隔で分布され、各リブ(13)の間隔は均等になる。当然ながら、各リブ(13)の間は異なる間隔で設置されて分布されてもよく、バット本体(1)の環状周壁(11)の内表面はこれらリブ(13)が設置されることで凹凸形状が形成される。
前記リブ(13)の断面は図2に示すように矩形形状を呈し、或いは図3及び図4に示すようにのこぎりの歯形状を呈する。図3に示すリブ(13)の断面はのこぎりの歯形状を呈し、のこぎりの歯形状は波頂(a)及び波底(b)を有し、波頂(a)はのこぎりの歯形状の対応し合う2面の傾斜面(c1)及び傾斜面(c2)が軸心方向に向けて径方向に延伸されて相互に交叉することで形成され、波底(b)はのこぎりの歯形状の対応し合う隣接する2面の傾斜面(c1)及び傾斜面(c2)の間に画定され、波底(b)には鋭角区域が形成される。
図4に示すリブ(13)の断面は他の形式ののこぎりの歯形状を呈し、前記のこぎりの歯形状は同様に波頂(a)及び波底(b)を有し、波頂(a)はのこぎりの歯形状の対応し合う2面の傾斜面(c1)及び傾斜面(c2)が軸心方向に向けて径方向に延伸されて相互に交叉することで形成され、波底(b)はのこぎりの歯形状の対応し合う隣接する2面の傾斜面(c1)及び傾斜面(c2)と環状周壁(11)の内表面との間に画定されて形成される。また、バット本体(1)の中空状の空間(12)内には発泡材が充填され、前記発泡材が充填されることで、バット本体(1)の中空状の空間(12)に対応する箇所に発泡層(2)が形成される。
発泡材はポリスチレン(polystyrene)、ポリプロピレン(polypropylene)、ポリ塩化ビニル(polyvinyl chloride)、フェノプラスチック(phenoplastics)、ポリウレタン(polyurethane)等で組成されるグループの内の何れか1つである。
こうすれば、バット(1)の内壁面の複数のリブ(2)により形成される凹凸構造が微量の変形機能を有し、且つ中空状の空間(12)の箇所に填充される発泡材により形成される発泡層(2)を有することにより、打者が前記バット(1)で打撃する時、バット(1)でボールを打つ瞬間に発生する衝撃力が吸収されて打者の手に伝わらず、打者の手が麻痺したり痛みを感じることがなく、手に傷害を負う問題を防ぎ、減震及び衝撃吸収効果を達成させる。
このほか、バット本体(1)の環状周壁(11)の凹凸形状の内表面及び中空状の空間(12)に充填される発泡材により形成される発泡層(2)により前記バット本体(1)の構造強度がさらに高まり、バット本体(1)が容易に変形して毀損するのを防ぎ、バット本体(1)の耐久性を高める。
図5はアルミパイプ及び内部に発泡層が充填されるアルミパイプに対して、3点曲げ強度試験を行った結果の曲線図である。アルミパイプ及び内部に発泡材が充填されるアルミパイプは、3点曲げ強度試験で得られた曲線の比較から分かるように、1mmの箇所では、内部に発泡材が充填されるアルミパイプは普通のアルミパイプよりも強度及び剛性が12.4%向上し、10mmの箇所では、内部に発泡材が充填されるアルミパイプは普通のアルミパイプよりも強度及び剛性が16%向上する。
また、アルミパイプ及び内部に発泡材が充填されるアルミパイプを叩いた場合、或いはアルミパイプ及び内部に発泡材が充填されるアルミパイプを落下させた場合、共に内部に発泡材が充填されるアルミパイプが発生させる衝撃音や落下音の方が普通のアルミパイプが発生させる衝撃音や落下音よりもずっと小さく、内部に発泡材が充填されるアルミパイプの衝撃吸収能力が向上しているのが顕著に分かる。
本明細書に開示された実施例は、本発明を限定するものではなく、説明するためのものであり、このような実施例によって本発明の思想と範囲が限定されるものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲により解釈すべきであり、それと同等の範囲内にある全ての技術は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈すべきである。
1 バット本体
11 環状周壁
12 中空状の空間
13 リブ
2 発泡層
a 波頂
b 波底
c1 傾斜面
c2 傾斜面
3 アルミ製バット
11 環状周壁
12 中空状の空間
13 リブ
2 発泡層
a 波頂
b 波底
c1 傾斜面
c2 傾斜面
3 アルミ製バット
Claims (3)
- バット本体を備えるバットの構造であって、
前記バット本体には環状周壁からその中心軸に沿って延伸されて内部に中空状の空間を有する棒状構造体が形成され、前記環状周壁の内表面は前記バット本体の中心軸方向に向けて軸方向に沿って複数のリブが凸設され、前記環状周壁の内表面には凹凸形状が形成され、前記中空状の空間には発泡材が充填されて発泡層が形成され、前記リブの断面は矩形形状を呈し、或いは前記リブの断面はのこぎりの歯形状を呈することを特徴とする、
バットの構造。 - 前記発泡材はポリスチレン(polystyrene)、ポリプロピレン(polypropylene)、ポリ塩化ビニル(polyvinyl chloride)、フェノプラスチック(phenoplastics)、ポリウレタン(polyurethane)で組成されるグループの内の何れか1つであることを特徴とする、請求項1に記載のバットの構造。
- 前記のこぎりの歯形状は波頂及び波底を有し、前記波頂は前記のこぎりの歯形状の対応し合う2面の傾斜面が軸心方向に向けて径方向に延伸されて相互に交叉することで形成され、前記波底は隣接する2面の前記のこぎりの歯形状の対応し合う傾斜面の間に画定され、前記波底には鋭角区域が形成され、或いは前記波底は前記のこぎりの歯形状の隣接して対応し合う2面の傾斜面と前記環状周壁の内表面との間に画定されて形成されることを特徴とする、請求項1に記載のバットの構造。
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JP2015142204A JP2017023207A (ja) | 2015-07-16 | 2015-07-16 | バットの構造 |
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2015
- 2015-07-16 JP JP2015142204A patent/JP2017023207A/ja active Pending
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