JP2017022344A - 面発光レーザ - Google Patents

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義孝 大礒
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義孝 大礒
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【課題】外部光源を設けることなく、緩和振動周波数を向上させて高速周波数応答が可能な面発光レーザを提供すること。【解決手段】面発光レーザ1は、活性層と、活性層で発振した発振光を反射する反射鏡と、面発光レーザの出射面側とは反対方向に出射する光を活性層側へ反射させる光反射層と、反射鏡と光反射層との間に形成され、光反射層により反射される戻り光が発振光と同位相の光となるように形成された位相制御層とを含み、活性層、反射鏡、光反射層および位相制御層は、同一の基板上に積層されている。【選択図】図1

Description

本発明は、面発光レーザに関する。
面発光レーザ(VCSEL: Vertical Cavity Surface Emitting LASER)は、低消費電力や高速伝送である点で優れたデバイスであり、近年、パソコン用マウスやEther系通信用光源として実用化されている。VCSELでは、高い反射率を有するミラーの間にキャビティが形成され、これにより光利得長が極めて短くなっている。このため、共振器内のフォトンライフタイムが通常の導波型レーザに比べて極めて小さい。これにより、直接変調方式の場合は、低電流領域で数ギガヘルツ(GHz)の信号を発生させるのに適した構造となる。
しかしながら、近年、更なる通信速度の向上の要求が高まり、数十GHz以上の変調速度が必要となっているので、低コストや低消費電力の点で有利な直接変調方式では、従来のVCSELでは構造上そのような要求を実現するのが難しくなってきている。
変調周波数が10GHz程度までの場合、VCSELの素子容量を小さくしてVCSELを作製すれば、直接変調方式の構造を実現できる。しかし、高速な伝送速度の要求に対しては、何らかの手段によって、緩和振動周波数の特性を向上させることが必須となる。緩和振動周波数は、共振器長、フォトン密度、フォトンライフタイム、電子のライフタイム、微分光学利得といった物理パラメータに依存するので、従来のVCSELでは、これらのどの物理パラメータにより上記緩和振動周波数の特性を飛躍的に向上させることは困難である。
従来、緩和振動周波数を向上させるため、光子共鳴現象を利用することによりVCSELのレーザ光の位相と同じ光を外部から入射させ、VCSEL共振器内のフォトン密度を上昇させ、緩和振動を上昇させるようにしている(非特許文献1)。
L. Chrostowski,et.al., "50 GHz Optically Injection-Locked 1.55μm VCSELs," Photonics Technology Letters, Feb. 2006.
しかしながら、非特許文献1に開示された方法では、VCSELの素子に加えて、別途光源を設ける必要があり、しかもこの場合、光源は、VCSELの発振波長と極めて近い波長をもつようにしなければならない。これは、VCSELは光利得長が短いため、レーザ発振するために上下に高反射膜層(反射鏡)を設け共振器Q値を大きくしており、この上下の反射鏡は外部からの入力光の波長の特性として、共振波長の異なる波長に対して反射率が極めて高くなるものを採用するので、共振器内の活性層内部に光が侵入できないからである。
本発明は、このような状況下においてなされたものであり、その目的は、外部光源を設けることなく、緩和振動周波数を向上させて高速周波数応答可能な面発光レーザを提供することである。
上記の課題を解決するための発明は、面発光レーザであって、活性層と、前記活性層で発振した発振光を反射する反射鏡と、前記面発光レーザの出射面側とは反対方向に出射する光を前記活性層側へ反射させる光反射層と、前記反射鏡と前記光反射層との間に形成され、前記光反射層により反射される戻り光が前記発振光と同位相の光となるように形成された位相制御層とを含み、前記活性層、前記反射鏡、前記光反射層および前記位相制御層は、同一の基板上に積層されている。
前記面発光レーザは、前記位相制御層に電界を印加するための電流ストッパー層をさらに含むようにしてもよい。
前記電流ストッパー層は、p型ドープされて形成するようにしてもよい。
前記基板は、InPまたはGaAsで形成するようにしてもよい。
本発明によれば、外部光源を設けることなく、緩和振動周波数を向上させて高速周波数応答ができる。
本発明の実施形態における面発光レーザの断面例を示す図である。 面発光レーザにおける電流と光出力との関係を示す図である。 直接変調したときの面発光レーザの周波数と相対感度との関係を示す図である。
図1は、本発明の実施形態における面発光レーザ1の断面例を示す図である。
図1に示すように、面発光レーザ1は、InP基板10を備えており、このInP基板10上に、基板側から順に、電流ストッパー層16と、位相制御層14と、第1反射鏡13と、活性層12と、トンネル接合層15と、第2反射鏡11とが積層されている。本実施形態では、反射鏡は、第1反射鏡13と第2反射鏡11とを含む。
基板10の下には、下部電極33および光反射層34が形成される。下部電極33はカソードであり、上部電極31はアノードであり、電極32はカソードである。光反射層34によって光22が反射し、その反射光23が戻り光として位相制御層14を介して活性層12に戻る。
電流ストッパー層16は、位相制御層に電界が印加されるようにpドープのInAlAsで形成される。
位相制御層14は、ノンドープのInAlAsとInAlGaAs量子井戸(MQW:Multi Quantum Well)とを交互に50ペア積層して形成される。この位相制御層14によって、出射面11A側からの出射光21とは反対方向に出射する光22が発振光と同位相の光(反射光24)となるように活性層12(共振器)に戻ることになる。
第1反射鏡13は、1.3μmの光学波長の4分の1に相当する膜厚でかつ屈折率の異なるn-InAlGaAs (λg=1.2μm)/InP層を交互に56ペア積層して形成される。
活性層12は、1.3μm波長のMQWにより構成され、基板側から、n−InPスペーサー層(第1スペーサー層)、InAlGaAs/ InAlGaAs 圧縮歪活性層、p−InPスペーサー層(第2スペーサー層)が形成される。なお、上記第1スペーサー層、上記圧縮歪活性層および上記第2スペーサー層で構成されるレーザキャビティ長は、3/2λ厚とする。
活性層12は、上述のn−InPスペーサー層、圧縮歪活性層およびp−InPスペーサー層によって共振領域が形成される。この共振領域は、これらの半導体層中における発振光の位相変化量が2πとなるように設定されており、一波長共振器構造を形成する。
トンネル接合層15は、高濃度ドープしたp+-InAlGaAs/n+-InGaAsで形成される。
第2反射鏡11は、1.3μmの光学波長の4分の1に相当する膜厚でかつ交互に積層された屈折率の異なるメタモルフィック(metamorphic)となる、Siドープされたn型GaAs/Al0.98Ga0.02As層で形成される。
次に、上述した面発光レーザ1の作製方法について再度図1を参照して説明する。
まず、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法により、電流ストッパー層16、位相制御層14、第1反射鏡13、活性層12、トンネル接合層15、第2反射鏡11を基板10上に順次成長させて積層する。この場合、第2反射鏡11は、Siドープしたn型GaAs/Al0.98Ga0.02As層を順次エピタキシャル成長させる。
デバイス形成工程では、デバイス上面に絶縁膜で直径6.5μmのφの円形マスクを作製する。次に、SiCl4ガスを用いて、RIE(Reactive Ion Etching)でメタモルフィックDBR層をエッチングして、円形メサを形成する。その後、各電極31,32,33を設けるために、対応する半導体層にAuGeNi電極を蒸着する。また、図1に示した光22を活性層12側へ反射させるため、光反射層34としてのAuを基板10裏面に蒸着する。このようにして本実施形態の面発光レーザ1が作製される。
図2は、面発光レーザ1における電流と光出力との関係を示してある。光出力が最大(4mW)になるのは、20℃で注入電流が13mAの場合である。レーザ発振は、115℃まで確認することができる。
図3は、直接変調したときの面発光レーザ1の変調周波数と相対感度との関係を示してある。図3において、(a)は位相制御層14への印加電圧が0vの場合、(b)は位相制御層14への印加電圧が5vの場合、を示す。
直接変調したときの小信号応答は、バイアス電流=12mA、電圧が0vの場合((a)参照)、緩和振動周波数は10GHz程度となる。一方、印加電圧が5vの場合((b)参照)には、カットオフ周波数として 30GHz以上の動作となり、光子共鳴動作の効果により緩和振動周波数が増大することがわかった。
以上説明したように本実施形態の面発光レーザ1では、位相制御層14によって、出射光21とは反対方向に出射する光22を、発振光と同位相の光として活性層12(共振器)に戻すことになるので、これにより光子共鳴現象が生じて共振器内のフォトン密度が上昇し、緩和振動周波数が向上する。よって、周波数応答が高速となる。また、面発光レーザ1では、外部から光を入射する必要がないため、光学系のアライメントを容易に行うことができる。
本実施形態を詳述してきたが、具体的な半導体の材料や動作周波数等は実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更なども含まれる。
例えば、上記実施形態では、長波長帯の面発光レーザについて説明しているが、GaAs系の短距離用の面発光レーザに適用しても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
図1において、位相制御層14は基板10側に配置されているが、光の出射面を下面にし、位相制御層14を上面に配置してもよい。
また、上記実施形態において、位相制御層14はMQW層を用いているが、バルク結晶を用いてポッケルス効果のみによって位相制御層14の位相制御機能を有するようにしてもよい。
1 面発光レーザ
10 基板
11 第2反射鏡
12 活性層
13 第1反射鏡
14 位相制御層
15 トンネル接合層
16 電流ストッパー層

Claims (4)

  1. 面発光レーザであって、
    活性層と、
    前記活性層で発振した発振光を反射する反射鏡と、
    前記面発光レーザの出射面側とは反対方向に出射する光を前記活性層側へ反射させる光反射層と、
    前記反射鏡と前記光反射層との間に形成され、前記光反射層により反射される戻り光が前記発振光と同位相の光となるように形成された位相制御層と
    を含み、
    前記活性層、前記反射鏡、前記光反射層および前記位相制御層は、同一の基板上に積層されていることを特徴とする面発光レーザ。
  2. 前記位相制御層に電界を印加するための電流ストッパー層をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の面発光レーザ。
  3. 前記電流ストッパー層は、p型ドープされて形成されていることを特徴とする請求項2に記載の面発光レーザ。
  4. 前記基板は、InPまたはGaAsで形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の面発光レーザ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019230712A1 (ja) * 2018-05-30 2019-12-05 日本電信電話株式会社 半導体レーザ
WO2023132139A1 (ja) * 2022-01-07 2023-07-13 ソニーグループ株式会社 面発光レーザ

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