JP2017019961A - 接着剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】高温雰囲気下においても、ゴム材料やポリオレフィン系樹脂等の難接着材料に対して、良好な接着性を有する接着材組成物を提供する。
【解決手段】水酸基含有化合物とイソシアヌレート環含有ポリイソシアネートを含むイソシアネート基含有化合物とを反応させて得られる、第1の官能基を有するポリウレタンと、前記第1の官能基と反応する第2の官能基を有するポリオレフィンとを、前記第1の官能基と前記第2の官能基の反応を介して結合させてなるポリウレタン−ポリオレフィン複合体と、前記第1の官能基を有するポリウレタンと結合していない前記第2の官能基を有するポリオレフィンと、を含有する接着剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、接着材組成物に関する。
従来から、様々な用途において接着剤組成物が使用されている。例えば、特許文献1には、エチレン−酢酸ビニル共重合体系エマルジョン(A)、アニオン性ウレタン樹脂エマルジョン(B)及び水溶性ウレタン樹脂(C)を含んで成り、エチレン−酢酸ビニル共重合体系エマルジョン(A)とアニオン性ウレタン樹脂エマルジョン(B)の総和の固形分100重量部当たり、水溶性ウレタン樹脂(C)を1〜50重量部含む、化粧シートと基材との接着に用いられる水性接着剤が開示されている。
また、特許文献2には、液晶ディスプレイ等のカラー表示装置に好適に用いられる粘着剤組成物として、ウレタン樹脂(A)100重量部に対して、ポリイソシアネート硬化剤(B)を5〜30重量部添加してなる粘着剤組成物であって、ウレタン樹脂(A)が、ポリイソシアネート(a1)、ポリオール(a2)、及び一分子中に水酸基2個とカルボキシル基1個とを有するジオキシカルボン酸(a3)を反応させてなるポリウレタン(Ax)であるか、あるいはポリウレタン(Ax)に、更にジアミン(A4)を反応させてなるポリウレタンウレア(Ay)であり、かつ、ウレタン樹脂(A)の酸価が、20〜80mgKOH/gであることを特徴とする粘着剤組成物が開示されている。
エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、ニトリルゴム、ブタジエンゴム等のゴム材料は、各種製品の部品として古くから大量に使用されている。また近年、ポリオレフィン系樹脂も、加工性、耐水性、耐油性等の樹脂特性が優れる上に安価であることから、家庭電化製品や自動車部品用プラスティックとして多量に使用されている。
ゴム材料やポリオレフィン系樹脂の付加価値を高めるために、ゴム材料ないしポリオレフィン系樹脂成形品の表面に塗装を施したり、他の樹脂との積層体を形成することが試みられているが、ゴム材料やポリオレフィン系樹脂は一般の塗料や他の樹脂との接着性が悪いという問題がある。特許文献1及び2には、ゴム材料、ポリオレフィン系樹脂等の難接着材料の接着性を向上させることに関しては開示も示唆も無い。
一方、難接着性材料に関する技術として、特許文献3には、オレフィン系単量体単位から主としてなる重合体ブロック(A)とカルボキシル基または無水カルボン酸基を有するビニル系単量体の単位2〜100モル%および該ビニル系単量体と共重合可能な他のビニル系単量体の単位98〜0モル%からなる重合体ブロック(B)とから構成されるブロック共重合体(I)を前記カルボキシル基または無水カルボン酸基に対して0.05当量以上の塩基性物質の水溶液に分散してなる水性分散液(I)に、ポリウレタン系樹脂(II)を配合してなり、ポリオレフィン系樹脂などの非極性基材、特にポリプロピレンに対する接着性や密着性に優れた水性分散液が開示されている。
しかし、上記各先行技術文献では、ゴム材料やポリオレフィン系樹脂等の難接着材料に対する接着性が十分ではなく、さらに、高温雰囲気下において、ゴム材料やポリオレフィン系樹脂等の難接着材料に対する接着性がさらに劣化してしまうという問題があった。
特開2004−197048号公報 特開2010−180290号公報 特開2002−080686号公報
上記事情から、本発明は、高温雰囲気下においても、ゴム材料やポリオレフィン系樹脂等の難接着材料に対して、良好な接着性を有する接着材組成物を提供することを目的とする。
本発明の態様は、水酸基含有化合物とイソシアヌレート環含有ポリイソシアネートを含むイソシアネート基含有化合物とを反応させて得られる、第1の官能基を有するポリウレタンと、前記第1の官能基と反応する第2の官能基を有するポリオレフィンとを、前記第1の官能基と前記第2の官能基の反応を介して結合させてなるポリウレタン−ポリオレフィン複合体と、前記第1の官能基を有するポリウレタンと結合していない前記第2の官能基を有するポリオレフィンと、を含有する接着剤組成物である。
本発明の態様は、前記第1の官能基、前記第2の官能基の組合せが、(カルボキシル基、水酸基)、(水酸基、カルボキシル基)、(カルボキシル基、エポキシ基)、(酸無水物基、エポキシ基)、(エポキシ基、カルボキシル基)、(エポキシ基、酸無水物基)、(アミノ基、エポキシ基)、(イソシアネート基、水酸基)、(イソシアネート基、エポキシ基)又は(エポキシ基、アミノ基)である接着剤組成物である。
本発明の態様は、前記第1の官能基を有するポリウレタンが、(1−i)前記イソシアヌレート環含有ポリイソシアネートに由来する構成単位1〜10質量%、(1−ii)前記(1−i)成分とは異なる少なくとも1種のポリイソシアネートに由来する構成単位5〜30質量%、(1−iii)下記一般式(I)で表される化合物の少なくとも1種に由来する構成単位1〜20質量%、(1−iv)前記(1−iii)成分とは異なる少なくとも1種のポリオールに由来する構成単位10〜80質量%を含む接着剤組成物である。
Figure 2017019961
[式中、R及びRは、それぞれ独立して、C〜C−アルキレン基を表し、Rは、C〜C−アルキル基を表す。]
本発明の態様は、前記第2の官能基を有するポリオレフィンが、(2−i)C〜C20−α−オレフィンに由来する構成単位50〜97質量%、(2−ii)下記一般式(II)で表される化合物の少なくとも1種に由来する構成単位3〜30質量%、及び(2−iii)酢酸ビニル以外の、他の共重合可能なモノマーに由来する構成単位0〜30質量%からなる接着剤組成物である。
Figure 2017019961
[式中、Rは、水素又はメチル基を表し、Rは、下記一般式(IIa)〜(IIc)
Figure 2017019961
のいずれかであり、nは2〜4の整数、mは0又は1〜5の整数を意味する。R、R、R及びRのうち、いずれか一個が上記式(II)中のオキシアルキレン基との結合箇所を示し、他の基は、水素又は炭素数1〜10のアルキル基を表す。]
本発明の態様は、水酸基含有化合物とイソシアヌレート環含有ポリイソシアネートを含むイソシアネート基含有化合物とを反応させて得られる、第1の官能基を有するポリウレタン40〜80質量%と、前記第1の官能基を有するポリウレタンの前記第1の官能基との反応を介して結合する第2の官能基を有するポリオレフィン0.1〜5質量%と、前記第1の官能基を有するポリウレタンと結合しない第2の官能基を有するポリオレフィン20〜60質量%と、を含有する接着剤組成物である。
本発明によれば、高温雰囲気下においても、ゴム材料、ポリオレフィン等の難接着材料にも良好な接着性を示す接着材組成物が提供される。
本発明の接着剤組成物は、水酸基含有化合物とイソシアヌレート環含有ポリイソシアネートを含むイソシアネート基含有化合物とを反応させて得られる、第1の官能基を有するポリウレタンと、前記第1の官能基と反応する第2の官能基を有するポリオレフィンとを、前記第1の官能基と前記第2の官能基の反応を介して結合させてなるポリウレタン−ポリオレフィン複合体と、前記第1の官能基を有するポリウレタンと結合していない前記第2の官能基を有するポリオレフィンと、を含有する。
水酸基含有化合物とイソシアヌレート環含有ポリイソシアネートを含むイソシアネート基含有化合物とを反応させて得られる、第1の官能基を有するポリウレタンは、特に制限は無いが、例えば、(1−i)イソシアヌレート環含有ポリイソシアネートに由来する構成単位1〜10質量%、(1−ii)前記(1−i)成分とは異なる少なくとも1種のポリイソシアネートに由来する構成単位5〜30質量%、(1−iii)下記一般式(I)で表される化合物の少なくとも1種に由来する構成単位1〜20質量%、(1−iv)前記(1−iii)成分とは異なる少なくとも1種のポリオールに由来する構成単位10〜80質量%を含むポリウレタンを使用することができる(なお、質量%は、いずれも、(1−i)〜(1−iv)の合計仕込み量に対する)。第1の官能基としては、特に制限は無いが、例えば、カルボキシル基、水酸基、エポキシ基、酸無水物基、アミノ基、イソシアネート基などがあげられる。
Figure 2017019961
[式中、R及びRは、それぞれ独立して、C〜C−アルキレン基を表し、Rは、C〜C−アルキル基を表す。]
水酸基含有化合物とイソシアヌレート環含有ポリイソシアネートを含むイソシアネート基含有化合物とを反応させて得られる、第1の官能基を有するポリウレタンとしては、例えば、イソシアヌレート環含有ポリイソシアネートを含むイソシアネート基含有化合物と、第1の官能基を有する化合物を含むポリオールとを反応させ、必要に応じて鎖延長反応を行って得られたポリウレタンを挙げることができる。
イソシアヌレート環含有ポリイソシアネートを含むイソシアネート基含有化合物のうち、(1−ii)(1−i)成分とは異なるポリイソシアネートとしては、イソシアネート基を2つ以上有する化合物であれば特に制限はないが、特にジイソシアネートを使用することが好ましい。適したジイソシアネートは、例えば、式X(NCO)のものであり、ここで、Xは、C原子4〜15個を有する脂肪族炭化水素基、C原子6〜15個を有する脂環式炭化水素基又は芳香族炭化水素基又はC原子7〜15個を有する芳香脂肪族炭化水素基を表す。具体的には、トルエンジイソシアネート(以下、「TDI」とも称する。)、ジフェニルメタンジイソシアネート(以下、「MDI」とも称する。)、ジフェニルジメチルメタンジイソシアネート、ジベンジルジイソシアネート、ナフチレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、2−メチルペンタン−1,5−ジイソシアネート、3−メチルペンタン−1,5−ジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレン−1,6−ジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレン−1,6−ジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(以下、「IPDI」とも称する。)、シクロヘキシルジイソシネート、水素添加キシリレンジイソシアネート(以下、「HXDI」とも称する。)、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート(以下、「H12MDI」とも称する。)、水素添加テトラメチルキシリレンジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネートがあげられる。また、これらのジイソシアネートのアダクト変性体、カルボジイミド変性体、アロファネート変性体、ビュレット変性体、ウレトジオン変性体、ウレトイミン変性体等の変性体を使用しても良い。ジイソシアネートやその変性体は、単独で使用しても、複数種類を組み合わせて使用しても良い。これらのうち好ましいポリイソシアネートとしては、脂肪族ジイソシアネート及び脂環族ジイソシアネートであり、特にイソホロンジイソシアネートが好ましい。
(1−i)成分とは異なるポリイソシアネートの量は、特に限定されないが、(1−i)イソシアヌレート環含有ポリイソシアネートと、(1−ii)(1−i)成分とは異なるポリイソシアネートと、(1−iii)一般式(I)で表される化合物と、(1−iv)(1−iii)成分とは異なるポリオールとの合計量(仕込み量)に対して、5〜30質量%が好ましく、10〜25質量%がより好ましく、15〜25質量%が特に好ましい。
イソシアヌレート環含有ポリイソシアネートを含むイソシアネート基含有化合物のうち、(1−i)イソシアヌレート環含有ポリイソシアネートとしては、特に制限はないが、例えば、上記のジイソシアネートのイソシアヌレート変性体が好ましく、特にヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート変性体が好ましい。イソシアヌレート環含有ポリイソシアネートの量は、特に限定されないが、(1−i)イソシアヌレート環含有ポリイソシアネートと成分(1−ii)〜成分(1−iv)との合計量(仕込み量)に対して、1〜10質量%が好ましく、3〜8質量%がより好ましく、5〜7質量%が特に好ましい。
(1−iv)成分である、一般式(I)で表される化合物とは異なるポリオールとしては、水酸基を2個以上有するポリオールであれば特に制限は無いが、低分子ポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール等があげられる。また、その他、ウレア樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリビニルアルコール等活性水素基を2個以上含有するものであれば、種々のものを用いることが可能である。
低分子ポリオール(炭素数2〜20)としては、例えば、2価アルコール[脂肪族ジオール(エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−又は1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール及び1,10−デカンジオール等)、脂環式ジオール(シクロヘキサンジオール及びシクロヘキサンジメタノール等)及び芳香脂肪族ジオール{1,4−ビス(ヒドロキシエチル)ベンゼン等}等]が挙げられる。
ポリエステルポリオールとしては、フタル酸、イソフタル酸(以下、「iPA」とする場合がある。)、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、コハク酸、酒石酸、シュウ酸、マロン酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、グルタコン酸、アゼライン酸(以下、「AZA」とする場合がある。)、セバシン酸、コハク酸、アジピン酸、1,4−シクロヘキシルジカルボン酸、α−ブチル−α−エチルグルタル酸、α、β−ジエチルサクシン酸、マレイン酸、フマル酸、ヘミメリチン酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸等のポリカルボン酸又は酸無水物等の1種以上と、エチレングリコール(以下、「EG」とする場合がある。)、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1、2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール(以下、「1、6−HD」とする場合がある。)、3−メチル1,5−ペンタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペンチルグリコール(以下、「NPG」とする場合がある。)、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、シクロヘキサン−1,4−ジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール、ダイマー酸ジオール、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド(エチレンオキサイドやプロピレンオキサイド等)付加物、トリメチロールプロパン、グリセリン、ヘキサントリオール、クオドロール等の低分子(炭素数2〜20)ジオール、低分子(炭素数2〜20)トリオール等の1種以上との脱水縮合反応から得られるものがあげられる。更に、ε−カプロラクトン、アルキル置換ε−カプロラクトン、δ−バレロラクトン、アルキル置換δ−バレロラクトン等の環状エステル(所謂ラクトン)モノマーの開環重合から得られるラクトン系ポリエステルポリオール等があげられる。
これらのポリエステルポリオールでは、酸成分が芳香族ジカルボン酸/脂肪族ジカルボン酸=35/65〜65/35(質量比)であるポリエステルジオールが好ましく、さらには、ポリオール成分に炭素数8以下の低分子ポリオールを用いたものが好ましい。
ポリエーテルポリオールとしては、前述の低分子ポリオールやグリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、また、スクロース、グルコース、フルクトース等の糖アルコール類、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、トルエンジアミン、メタフェニレンジアミン、ジフェニルメタンジアミン、キシリレンジアミン等の、活性水素基を2個以上有する化合物を開始剤として、エチレンオキサイド(以下、「EO」とする場合がある。)、プロピレンオキサイド(以下、「PO」とする場合がある。)、ブチレンオキサイド、メチルグリシジルエーテル等のアルキルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル等のアリールグリシジルジルエーテル、テトラヒドロフラン等の環状エーテルモノマーの単品又は混合物から公知の方法により付加重合することで得られる化合物があげられる。これらのポリエーテルポリオールでは、ポリテトラメチレングリコール(PTMG)を用いることが好ましい。
ポリカーボネートポリオールとしては、前述のポリエステルポリオール源の低分子ポリオールの1種以上とジアルキルカーボネート、ジアルキレンカーボネート、ジフェニルカーボネートとのいずれかの脱アルコール反応、脱グリコール反応や脱フェノール反応から得られる化合物があげられる。また、上記のポリエステルポリオールやポリエーテルポリオールとの共重合体も使用することが可能である。これらのポリカーボネートポリオールでは、1,6−HDを用いたポリカーボネートジオールが好ましく、さらには原料ポリオール中における1,6−HDが50モル%以上のものが好ましい。
(1−iv)成分である、一般式(I)で表される化合物とは異なるポリオールの量は、特に限定されないが、成分(1−i)〜成分(1−iv)との合計量(仕込み量)に対して、10〜80質量%が好ましく、40〜80質量%がより好ましく、50〜75質量%がさらにより好ましく、60〜70質量%が特に好ましい。
第1の官能基を有する化合物としては、特に制限されるものではないが、入手が容易な点や良好な反応性の観点から、(1−iii)一般式(I)
Figure 2017019961
[式中、R及びRは、それぞれ独立して、C〜C−アルキレン基を表し、Rは、C〜C−アルキル基を表す。]で表される化合物が好ましい。一般式(I)で表される化合物としては、特に制限は無いが、2,2−ジメチロールプロピオン酸(以下、「DMPA」とする場合がある。)、2,2−ジメチロールブタン酸(以下、「DMBA」とする場合がある。)、2,2−ジメチロール酪酸、2,2−ジメチロール吉草酸等があげられ、入手が容易である点から、2,2−ジメチロールプロピオン酸が好ましい。上記一般式(I)で表される化合物の量は、特に限定されないが、一般式(I)で表される化合物以外のポリオール(すなわち、(1−iv)成分のポリオール)も含めたポリオールの合計量(仕込み量)に対して、例えば、5〜15質量%用いることが好ましく、6〜12質量%用いることがより好ましく、7〜10質量%用いることが特に好ましい。
また、成分(1−i)〜成分(1−iv)との合計量(仕込み量)に対する(1−iii)一般式(I)で表される化合物の量は、特に限定されないが、例えば、1〜20質量%が好ましく、3〜11質量%がより好ましく、4〜9質量%がさらにより好ましく、5〜7質量%が特に好ましい。
ポリウレタン−ポリオレフィン複合体を構成するポリオレフィンは、第1の官能基と反応する第2の官能基を有するポリオレフィンであれば特に制限はない。第2の官能基としては、特に制限は無いが、水酸基、カルボキシル基、エポキシ基、酸無水物基、アミノ基などがあげられる。
第2の官能基を有する化合物としては、特に制限されるものではないが、入手が容易な点や良好な反応性の観点から、(2−i)C〜C20−α−オレフィンに由来する構成単位50〜97質量%、好ましくは70〜90質量%、(2−ii)下記一般式(II)で表される化合物の少なくとも1種に由来する構成単位3〜30質量%、好ましくは10〜20質量%、及び(2−iii)酢酸ビニル以外の、他の共重合可能なモノマーに由来する構成単位0〜30質量%、好ましくは0〜5質量%からなる共重合体があげられる。
Figure 2017019961
[式中、Rは、水素又はメチル基を表し、Rは、下記一般式(IIa)〜(IIc)
Figure 2017019961
のいずれかであり、nは2〜4の整数、mは0又は1〜5の整数を意味する。R、R、R及びRのうち、いずれか一個が上記式(II)中のオキシアルキレン基との結合箇所を示し、他の基は、水素又は炭素数1〜10のアルキル基を表す。]
(2−i)C〜C20−α−オレフィンとしては、特に制限は無いが、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン等から選択される1種以上があげられ、これらのうち、汎用性の観点から、C〜C−α−オレフィン、特にエチレン及びプロピレンが好ましい。
(2−ii)一般式(II)で表される化合物としては、特に制限は無いが、具体例としては、グリシジル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)グリシジルメタクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート、1,2−エチレングリコールグリシジル−エーテル(メタ)アクリレート、1,3−プロピレングリコールグリシジル−エーテル(メタ)アクリレート、1,4−ブチレングリコールグリシジルエーテル(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールグリシジルエーテル(メタ)アクリレート、1,3−(2−エチル−2−ブチル)−プロパンジオールグリシジルエーテル(メタ)アクリレート、アクリルグリシジルエーテルグリシジルメタクリレート、グリシジルアクリレート等のグリシジル(メタ)アクリレート類があげられる。
(2−iii)酢酸ビニル以外の、他の共重合可能なモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸メチル2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル等の(メタ)アクリル酸エステル類;スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル化合物;N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド等のN−置換マレイミド類;ブタジエン、イソプレン等のブタジエンまたは置換ブタジエン化合物;エチレン、プロピレン、塩化ビニル、アクリロニトリル等のエチレンまたは置換エチレン化合物等が挙げられる。なお、上記他の共重合可能なモノマーとして酢酸ビニルを用いると、熱により酢酸が発生し、ポリウレタン−ポリオレフィン複合体の熱安定性が低下するので、本願発明の接着剤組成物では用いることはできない。
本発明のポリウレタン−ポリオレフィン複合体の製造方法は、特に限定されず、例えば、第1の官能基を有するポリウレタンと第2の官能基を有するポリオレフィンとを、第1の官能基と第2の官能基とが反応する条件下で混合することが挙げられる。混合には、通常公知の混合手段を使用することができ、例えば、ラボプラストミル((株)東洋精機製作所/ラボプラストミル4C150)等を使用して、加熱条件下、これらの官能基の反応を促進させつつ混合することや、上記ポリウレタンの分散液と、上記ポリオレフィンのエマルションとを混合して反応させることがあげられる。上記ポリウレタンと、上記ポリオレフィンとの混合比は、特に制限は無いが、良好な接着性を確保する観点から、ポリウレタン/ポリオレフィン=5/95〜99.5/0.5(質量比)の範囲が好ましい。反応は、ラボプラストミルを用いる場合は、通常170〜210℃、好ましくは180〜200℃の範囲で、1〜5分間、好ましくは1〜2分間、上記ポリウレタンの分散液と上記ポリオレフィンのエマルションを混合する場合は、通常40〜90℃、好ましくは50〜80℃の範囲で、30〜240分間、好ましくは60〜180分間かけて行うことができる。ただし、本発明のポリウレタン−ポリオレフィン複合体は、このような製造方法により得られたもののみには制限されず、上記の方法とは異なる製造方法でも、同様の構造を有するものも含む。例えば、上記ポリウレタンの合成過程において、第1の官能基を有する化合物と第2の官能基を含むポリオレフィンとを反応させることにより複合体を形成させてもよい。なお、第1の官能基と第2の官能基との反応の確認には、適宜、通常公知の分析手段、例えば、核磁気共鳴スペクトル(NMR)や赤外線分光分析(IR)等を使用することができる。
また、本発明の接着剤組成物の固形分中においては、第1の官能基を有するポリウレタンが連続相として存在しており、かつ、ポリウレタン−ポリオレフィン複合体及び/または第2の官能基を有するポリオレフィンが、当該連続相中に分散した分散相として存在している。また、当該分散相は、例えば、ナノメートルオーダーの分散相として存在している。分散相(例えば、ナノメートルオーダーの分散相)として存在するポリウレタン−ポリオレフィン複合体及び/または第2の官能基を有するポリオレフィンは、接着剤組成物の固形分中、3.0μm×3.0μmの面積あたり、難接着材料に対する接着性をより向上させる点から100個以上が好ましく、300個以上が特に好ましい。なお、本発明において、「ナノメートルオーダー」とは、分散相の長径が1〜100nmの範囲を意味する。分散相の長径は、透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて測定することが可能である。
本発明の接着剤組成物には、上記のポリウレタン−ポリオレフィン複合体及び第1の官能基を有するポリウレタンに結合していない第2の官能基を有するポリオレフィンに加えて、その効果を害しない範囲で、適宜さらなる添加成分を配合することができる。前記添加剤としては、例えば、酸化防止剤、耐光剤、可塑剤、造膜助剤、発泡抑制剤、増粘剤、着色剤、難燃剤、他の水性樹脂、各種フィラー、溶剤等があげられる。これら添加剤の使用量としては、特に限定されないが、例えば、接着剤組成物全体に対して、0超〜50質量%が好ましく、特に好ましくは0超〜10質量%である。
本発明の接着剤組成物は、種々の製品、部材等の接着に用いることができるが、特に難接着性材料に関して、優れた接着性を発揮する。難接着性材料としては、特に制限は無いが、例えば、ゴム材料、ポリオレフィン系樹脂等があげられる。ゴム材料としては、特に制限は無いが、例えば、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、ブチルゴム、クロロスルフォン化ポリエチレンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム等があげられる。また、ポリオレフィン系樹脂としては、特に制限は無いが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等があげられる。
以下、本発明を、実施例に基づいて詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に制限されるものではない。
(実施例1)水性ポリウレタン−ポリオレフィン複合体エマルション(F−1)の調製
攪拌機、温度計、窒素シール管、冷却器のついた反応器にメチルエチルケトン(以下、「MEK」とする。)を90部、数平均分子量2,000のポリ(オキシテトラメチレン)ジオール(保土ヶ谷化学社製、PTG−2000SN、以下、「PTG−2000」とする。)を365部、イソホロンジイソシアネート(以下、「IPDI」とする。)を114部、イソシアヌレート環含有ポリイソシアネートに相当する、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート変性体(住化バイエルウレタン社製、スミジュールN3300)を35部、ジブチルチンラウレート(以下、「DBTDL」とする。)を0.03部仕込み、75℃で2時間反応させた。次いで、この反応液を50℃まで冷却した後、2,2−ジメチロールプロピオン酸(以下、「DMPA」とする。)を30.5部、トリエチルアミン(以下、「TEA」とする。)を23部、アセトン194部を加えて4時間反応させた。更にこの反応液に、アセトン225部を加えて30℃まで冷却し、イソホロンジアミン(以下、「IPDA」とする。)が34.6部、イソプロピルアルコール(以下、「IPA」とする。)が108部、水が1210部からなる混合液を加えて高速撹拌し、ポリウレタン分散液を得た。得られたポリウレタン分散液に、セポルジョンG315(住友精化社製、エチレン−グリシジルメタクリレート共重合体のエマルション、不揮発分40%)を、ポリウレタン/ポリオレフィン=99/1(固形分比)になるように配合した後、50℃に加熱してポリウレタンとエチレン−グリシジルメタクリレート共重合体を反応させると同時に、この液よりMEK、アセトンとIPAを留去した。この分散液を30℃まで冷却した後、ポリウレタン/ポリオレフィン=80/20(固形分比)になるように残りのセポルジョンG315を加えて混合撹拌し、固形分36%、粘度280mPa・s/25℃の水性ポリウレタン−ポリオレフィン複合体エマルションF−1を得た。
(比較例1)水性ポリウレタン−ポリオレフィン複合体エマルション(CF−1)の調製
攪拌機、温度計、窒素シール管、冷却器のついた反応器にPTG−2000を344部、IPDIを126部、DBDTLを0.03部仕込み、80℃で2時間反応させた。次いで、この反応液を50℃まで冷却した後、DMPAを23.5部、TEAを17.7部、アセトン194部を加えて4時間反応させた。更にこの反応液に、アセトン216部を加えて30℃まで冷却し、IPDAが40.94部、IPAが103部、水が778部からなる混合液を加えて高速撹拌し、ポリウレタン分散液を得た。得られたポリウレタン分散液に、セポルジョンG315を、ポリウレタン/ポリオレフィン=80/20(固形分比)になるように配合した後、50℃に加熱してポリウレタンとエチレン−グリシジルメタクリレート共重合体を反応させると同時に、この液よりアセトンとIPAを留去して、固形分41%、粘度250mPa・s/25℃の水性ポリウレタン−ポリオレフィン複合体エマルションCF−1を得た。
(比較例2)水性ポリウレタン−ポリオレフィン複合体エマルション(CF−2)の調製
実施例1において、分散液を30℃まで冷却した後に、セポルジョンG315を加えない以外は、実施例1と同様にして、水性ポリウレタン−ポリオレフィン複合体エマルションCF−2を得た。
得られた各エマルションを1mm厚に塗布し、23℃−50%RH雰囲気下で24時間、その後60℃恒温槽中で24時間静置して水を除去し、シート状固形物を得た後に、幅25mm×長さ150mmに切断し、接着剤シートを作成した。それぞれの接着剤シートについて、表面がそれぞれエチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)シート(厚さ2mm×幅25mm×長さ200mm)に接するように2枚のEPDMシートで挟んだ後、テストプレス機(テスター産業(株)/SA302)を用いて、加熱温度170℃、プレス圧30kgf/cmで30分間処理し、引き続き23℃で12時間静置することにより、T形剥離試験体を作成した。得られた試験体を各測定温度(23℃または120℃)雰囲気下に2時間静置した後に、JIS K 6854−3に準拠してT形剥離試験を行い、最大強度及び接着面における破壊状況を測定した。なお、表1中、MF%とは、接着剤シート設置部におけるEPDMの破壊を示した面積の割合を意味する。
Figure 2017019961
表1の結果から、イソシアネート基含有化合物としてイソシアヌレート環含有ポリイソシアネートを使用し、さらに第1の官能基を有するポリウレタンと結合していない状態の第2の官能基を有するポリオレフィンを含む実施例1では、イソシアヌレート環含有ポリイソシアネートを使用せず、第1の官能基を有するポリウレタンと結合していない状態の第2の官能基を有するポリオレフィンを含まない比較例1と比較して、23℃の常温の雰囲気下だけでなく、120℃の高温雰囲気下においても、優れた最大強度を示した。また、実施例1は、比較例1と比較して、120℃の高温雰囲気下においても、材料の破壊を伴う良好な接着性を示した。さらに、上記実施例1は、イソシアネート基含有化合物としてイソシアヌレート環含有ポリイソシアネートを使用したものの、第1の官能基を有するポリウレタンと結合していない状態の第2の官能基を有するポリオレフィンを含まない比較例2と比較して、23℃の常温の雰囲気下だけでなく、120℃の高温雰囲気下においても、優れた最大強度を示した。また、実施例1は、比較例2と比較して、23℃の常温の雰囲気下でも120℃の高温雰囲気下でも、材料の破壊を伴う良好な接着性を示した。
(比較例1)水性ポリウレタン−ポリオレフィン複合体エマルション(CF−1)の調製
攪拌機、温度計、窒素シール管、冷却器のついた反応器にPTG−2000を344部、IPDIを126部、DBDTLを0.03部仕込み、80℃で2時間反応させた。次いで、この反応液を50℃まで冷却した後、DMPAを23.5部、TEAを17.7部、アセトン194部を加えて4時間反応させた。更にこの反応液に、アセトン216部を加えて30℃まで冷却し、IPDAが40.94部、IPAが103部、水が778部からなる混合液を加えて高速撹拌し、ポリウレタン分散液を得た。得られたポリウレタン分散液に、セポルジョンG315を、ポリウレタン/ポリオレフィン=99/1(固形分比)になるように配合した後、50℃に加熱してポリウレタンとエチレン−グリシジルメタクリレート共重合体を反応させると同時に、この液よりアセトンとIPAを留去した。この分散液を30℃まで冷却した後、ポリウレタン/ポリオレフィン=80/20(固形分比)になるように残りのセポルジョンG315を加えて混合撹拌し、固形分41%、粘度250mPa・s/25℃の水性ポリウレタン−ポリオレフィン複合体エマルションCF−1を得た。
Figure 2017019961
表1の結果から、イソシアネート基含有化合物としてイソシアヌレート環含有ポリイソシアネートを使用し、さらに第1の官能基を有するポリウレタンと結合していない状態の第2の官能基を有するポリオレフィンを含む実施例1では、イソシアヌレート環含有ポリイソシアネートを使用せず、第1の官能基を有するポリウレタンと結合していない状態の第2の官能基を有するポリオレフィンを含比較例1と比較して、23℃の常温の雰囲気下だけでなく、120℃の高温雰囲気下においても、優れた最大強度を示した。また、実施例1は、比較例1と比較して、120℃の高温雰囲気下においても、材料の破壊を伴う良好な接着性を示した。さらに、上記実施例1は、イソシアネート基含有化合物としてイソシアヌレート環含有ポリイソシアネートを使用したものの、第1の官能基を有するポリウレタンと結合していない状態の第2の官能基を有するポリオレフィンを含まない比較例2と比較して、23℃の常温の雰囲気下だけでなく、120℃の高温雰囲気下においても、優れた最大強度を示した。また、実施例1は、比較例2と比較して、23℃の常温の雰囲気下でも120℃の高温雰囲気下でも、材料の破壊を伴う良好な接着性を示した。

Claims (5)

  1. 水酸基含有化合物とイソシアヌレート環含有ポリイソシアネートを含むイソシアネート基含有化合物とを反応させて得られる、第1の官能基を有するポリウレタンと、前記第1の官能基と反応する第2の官能基を有するポリオレフィンとを、前記第1の官能基と前記第2の官能基の反応を介して結合させてなるポリウレタン−ポリオレフィン複合体と、
    前記第1の官能基を有するポリウレタンと結合していない前記第2の官能基を有するポリオレフィンと、
    を含有する接着剤組成物。
  2. 前記第1の官能基、前記第2の官能基の組合せが、(カルボキシル基、水酸基)、(水酸基、カルボキシル基)、(カルボキシル基、エポキシ基)、(酸無水物基、エポキシ基)、(エポキシ基、カルボキシル基)、(エポキシ基、酸無水物基)、(アミノ基、エポキシ基)、(イソシアネート基、水酸基)、(イソシアネート基、エポキシ基)又は(エポキシ基、アミノ基)である、請求項1記載の接着剤組成物。
  3. 前記第1の官能基を有するポリウレタンが、(1−i)前記イソシアヌレート環含有ポリイソシアネートに由来する構成単位1〜10質量%、(1−ii)前記(1−i)成分とは異なる少なくとも1種のポリイソシアネートに由来する構成単位5〜30質量%、(1−iii)下記一般式(I)で表される化合物の少なくとも1種に由来する構成単位1〜20質量%、(1−iv)前記(1−iii)成分とは異なる少なくとも1種のポリオールに由来する構成単位10〜80質量%を含む請求項1又は2記載の接着剤組成物。
    Figure 2017019961
    [式中、R及びRは、それぞれ独立して、C〜C−アルキレン基を表し、Rは、C〜C−アルキル基を表す。]
  4. 前記第2の官能基を有するポリオレフィンが、(2−i)C〜C20−α−オレフィンに由来する構成単位50〜97質量%、(2−ii)下記一般式(II)で表される化合物の少なくとも1種に由来する構成単位3〜30質量%、及び(2−iii)酢酸ビニル以外の、他の共重合可能なモノマーに由来する構成単位0〜30質量%からなる、請求項1〜3いずれかに記載の接着剤組成物。
    Figure 2017019961
    [式中、Rは、水素又はメチル基を表し、Rは、下記一般式(IIa)〜(IIc)
    Figure 2017019961
    のいずれかであり、nは2〜4の整数、mは0又は1〜5の整数を意味する。R、R、R及びRのうち、いずれか一個が上記式(II)中のオキシアルキレン基との結合箇所を示し、他の基は、水素又は炭素数1〜10のアルキル基を表す。]
  5. 水酸基含有化合物とイソシアヌレート環含有ポリイソシアネートを含むイソシアネート基含有化合物とを反応させて得られる、第1の官能基を有するポリウレタン40〜80質量%と、前記第1の官能基を有するポリウレタンの前記第1の官能基との反応を介して結合する第2の官能基を有するポリオレフィン0.1〜5質量%と、前記第1の官能基を有するポリウレタンと結合しない第2の官能基を有するポリオレフィン20〜60質量%と、を含有する接着剤組成物。
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