JP2017018599A - 医療画像診断用寝台及び医療画像診断装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】脈拍数又は心拍数検出に際し検出効率と操作性を高め、患者の快適性を向上させることができる医療画像診断用寝台等を提供すること。【解決手段】支持部と、前記支持部に対して長手方向に移動可能に設けられ、被検体を載置する天板と、前記支持部又は前記天板に取り付けられ、非接触で前記被検体の脈拍数又は心拍数を検出する脈拍数検出部と、を具備する医療画像診断用寝台である。【選択図】 図4
Description
本発明の実施形態は、医療画像診断用寝台及び医療画像診断装置に関する。
現在、医療画像診断装置は、患者に対する医療検査に広く適用されている。重症患者を検査する場合、医療画像診断装置を用いると同時に、患者の心電図波形を監視する必要がある。現在、医療画像診断装置自身は、心電図波形を監視する機能を備えず、別途で一台の心電計を配置して監視する必要がある。
現在、よく用いられる心電計は、電極パッチを用いて患者と接触する方式で監視を行う。使用の前に、まず、心電計を医療画像診断装置に接続する必要があり、通常、5−10分間を要する。次に、心電計を患者に接続する必要があり、電極パッチを患者の体によく貼り付けるために、まず患者の被測部位の皮膚に潤滑剤、例えば水を少量塗る必要があり、次に電極パッチを患者の被測部位に貼り付け、通常、3−6個の被測部位を要する。通常の場合、心電計を接続する全ての過程は、約15分間を要し、その後、医療画像診断装置を用いて検査を始めることができる。
しかし、心電計の接続に一定の時間をかける必要があるので、患者に対する診断を遅延させる。また、心電計の電極パッチを患者の体に貼り付ける必要があるので、患者に心理的及び生理的な不快感を与える。
上述の問題に鑑みてなされたものであり、脈拍数又は心拍数検出に際し検出効率と操作性を高め、患者の快適性を向上させることができる医療画像診断用寝台及び医療画像診断装置を提供することを目的とする。
本実施形態に係る医療画像診断用寝台は、支持部と、前記支持部に対して長手方向に移動可能に設けられ、被検体を載置する天板と、前記支持部又は前記天板に取り付けられ、非接触で前記被検体の脈拍数又は心拍数を検出する脈拍数検出部と、を具備する。
以下、図面を参照しながら実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図3は、第1の実施の形態に係る医療画像診断装置及び医療画像診断用寝台の構造を示す。以下の実施形態においては、医療画像診断装置としてX線CT装置を採用した場合を例とする。しかしながら、当該例に拘泥されず、医療画像診断装置として、MRI装置、X線診断装置、核医学診断装置等を採用するようにしてもよい。
図1は、第1の実施の形態に係る医療画像診断装置の全体構造のブロック図である。図2は、第1の実施の形態に係る医療画像診断装置の全体構造の概略図である。図3は、第1の実施の形態に係る医療画像診断用寝台の全体構造の概略図である。
(第1の実施の形態)
図1〜図3は、第1の実施の形態に係る医療画像診断装置及び医療画像診断用寝台の構造を示す。以下の実施形態においては、医療画像診断装置としてX線CT装置を採用した場合を例とする。しかしながら、当該例に拘泥されず、医療画像診断装置として、MRI装置、X線診断装置、核医学診断装置等を採用するようにしてもよい。
図1は、第1の実施の形態に係る医療画像診断装置の全体構造のブロック図である。図2は、第1の実施の形態に係る医療画像診断装置の全体構造の概略図である。図3は、第1の実施の形態に係る医療画像診断用寝台の全体構造の概略図である。
医療画像診断装置100は、被検体Pを撮影する撮影部10と、被検体Pを載置して撮影部へ移動させる寝台30と、各種の命令を入力して、撮影部10と寝台30とに対する操作制御を実現する操作部40と、操作部40からの入力情報に基づいて撮影部10と寝台30とを制御するシステム制御部41と、を含む。
撮影部10は、被検体Pに対する撮影を利用して投影データを生成する架台11と、架台11に生成された投影データを処理することにより画像データを生成するデータ処理部20と、を含む。
架台11は、寝台により被検体Pを送り込む架台中心の円筒状の開口部12と、その上に載置された部品を被検体P周りに回転させる架台回転部13と、を含む。
架台回転部13は、X線を放射して被検体Pを撮影するX線放射部14と、X線放射部14から放射された被検体Pを透過するX線を検査するX線検出部15 と、X線検出部15に検査されたX線データを収集して投影データの生成に用いるデータ収集部16と、を含む。
データ処理部20は、架台11のデータ収集部15から出力された投影データを保存するデータ記憶部21と、データ記憶部21に保存された複数の視角の投影データを再構成して画像データを生成するデータ再構成部22と、データ再構成部に生成された画像データを表示する画像表示部23と、を含む。
寝台30は架台11の近傍に設けられ、寝台の支持本体として寝台全体を上下に動作できるとともに、その上に載置された天板32を水平に移動できる寝台支持部31と、寝台支持部31に取り付けられ、寝台支持部31に対して水平にスライドでき、被検体Pを載置する天板32と、天板32に搭載された偽検体の脈拍を検出器、及び当該検出器の位置や向きを調整するための機構を具備した脈拍数検出部60と、を含む。図3は、天板32が寝台支持部31に対して水平に一定の距離スライドした状況を示す。
次に、図4〜図6を参照しながら第1の実施の形態に係る医療診断用寝台をさらに詳しく説明する。
図4(a)、(b)、(c)は、第1の実施の形態に係る医療画像診断用寝台の概略上面図及び動作フローである。図5は、第1の実施の形態に係る医療画像診断用寝台の、脈拍数検出器が寝台の内部にある場合のA−A方向の概略断面図である。図6は、第1の実施の形態に係る医療画像診断用寝台の、脈拍数検出器が上昇している場合のA−A方向の概略断面図である。
脈拍数検出部60は、寝台支持部31に取り付けられるとともに、天板32の外側に位置している。脈拍数検出部60は、少なくとも一つの脈拍数検出器61を備え(例えば、図4(a)、(b)、(c)では、脈拍数検出器61a、脈拍数検出器61b又は脈拍数検出器61cの3つの脈拍数検出器61を備えた脈拍数検出部60を例示している。)、被検体Pの頸、腕(手首)、踝(足首)のうち少なくとも一つの被検部位に対して脈拍数検出を行うことができる。図4に示すように、脈拍数検出部60は、三つの脈拍数検出器61a、61b、61cを備える。図5、図6に示すように、各脈拍数検出器61は、反射式光電センサ611、保持部材612、マイクロ回転モータ613及びリフタ614を含む。
各脈拍数検出器61はいずれも、赤外線を発する放射部と反射光を受ける検出部を含む反射式光電センサ611を備える。照射した被検部位の血流量が心臓の鼓動につれて変化する場合、反射式光電センサ611の反射光検出部は、心臓につれて周期的収縮及び拡張する動脈拍動の光パルス信号を検出し、さらに光電変換した後に脈拍数信号を形成して、被検部位に対する脈拍数の検出、つまり心拍数の検出を実現する。もちろん、反射式光電センサに限られず、マイクロ波センサ、無線電波センサ等のその他の脈拍数又は心拍数の検出ができる非接触式生命徴候検出センサでもよい。
各脈拍数検出器61は、支持部31の内部に固定され、平行に天板の外側に位置し、反射式光電センサ611を支持する保持部材612をさらに含む。リフタ614は、保持部材612の上に取り付けられ、反射式光電センサ611を使用の場合に天板が所在する平面以上の位置(すなわち、天板の鉛直方向における位置以上の位置)に上昇させる。反射式光電センサ611は、上昇後の位置において、被検体Pの被検部位に対して脈拍数検出を行う。一方、使用しない場合には、リフタ614は、反射式光電センサを降下させて寝台支持部31の内部に収納する。この動作は、その他の操作に影響を与えない。
マイクロ回転モータ613は、保持部材612の上に取り付けられ、反射式光電センサ611を保持部材612に対して回転(すなわち、反射式光電センサ611が照射する光の方位を回転)させる。当該回転により、反射式光電センサ611は、計測のための光の照射範囲(今の場合、セクター範囲)を自在に回転させ、当該範囲内の被検部位について、脈拍数検出を行うことができる。もちろん、マイクロ回転モータ613及びリフタ614の設置位置は、図5、図6に示すようにマイクロ回転モータ613が上にあり、リフタ614が下にある構造に限らず、反射式光電センサ611が回転及び昇降動作を行うことができればいずれの構造であってもよい。
図5、図6に示すように、脈拍数検出部60は、脈拍数検出器的の真上に取り付けられた可動ドア(開閉ユニット)620をさらに備え、反射式光電センサ611が上昇して脈拍数検出を行う必要がある場合、可動ドア620が開き、反射式光電センサ611を使用せず寝台支持部31の内部に収納する必要がある場合、可動ドア620が閉じて被覆の作用を果たすことにより、脈拍数検出器61を寝台支持部31の内部に密封する。
以下、図4を用いて脈拍数検出器の医療画像診断装置の診断過程での動作フローを説明する。
医療画像診断装置の診断過程で被検体Pを撮影する場合、天板32は被検体Pを載置して水平方向にスライドし、スライドしながら撮影することにより、被検体Pに対する撮影を完了する。図4(a)、(b)、(c)に示す天板32の水平動のストロークは1500mmで、脈拍数検出器上の反射式光電センサ611の検出範囲は500mmで、S−a、S−b、S−cはそれぞれ脈拍数検出器61a、61b、61cが回転動作により実現可能な最大検出範囲である。そのため、寝台支持部31の一方側に三つの脈拍数検出器が設置された場合、天板の水平動の過程全体において、終始少なくとも一つの脈拍数検出器は被検体Pの被検部位に対して脈拍数検出を行うことができる。
図4(a)、(b)、(c)に示す被検体Pの方式がHead−firstの走査モードである場合、脈拍数検出器は、主に被検体Pの踝部位に対して脈拍数検出を行う。もちろん、この方式に限られず、被検体Pの方式がFoot−firstの走査モードである場合、脈拍数検出器は、被検体Pの頸部位に対して脈拍数検出を行うこともできる。また、被検体Pの腕に対して脈拍数検出を行ってもよい。
図4(a)では、天板32が水平動しない場合の位置であり、この場合、脈拍数検出器61cは被検体Pの踝部位を検出し、被検体Pの体格特徴に基づいて、脈拍数検出器61cは、その高さ及び回転角度を調整することにより、反射式光電センサを被検体Pの踝部位に対向させて脈拍数検出を実現する。天板32が被検体Pを載置して水平動する過程において、脈拍数検出器61cは逆時計周りに回転することにより、脈拍数検出を持続的に行うことができる。図4(b)では、天板32が一定の位置まで水平動した場合に、脈拍数検出器61cは被検体Pの踝部位に対する脈拍数検出を停止し、脈拍数検出器61bは脈拍数検出を行い続ける。図4(c)では、天板32が最大のストローク位置まで水平動した場合、脈拍数検出器61aは被検体Pの踝部位の脈拍数検出を行う。それにより、脈拍数検出器61a、61b、61cの連続的動作及び検出により、天板32の水平動の過程全体において、終始少なくとも一つの脈拍数検出器が被検体Pの被検部位に対して脈拍数検出を行うことができることを実現する。そのため、医療画像診断装置は、被検体Pを撮影する過程全体において、被検体Pに対して脈拍数検出を持続的に行うことができる。
上述の脈拍数検出器61は、ディフォルトの高さと角度が設定されており、被検体Pの体格特徴により高さと回転角度を調整するのは手動の調整でも良いし、自動調整でも良い。自動調整の場合、脈拍検出器61は制御部(図示せず)に制御されて自動的に昇降回転が可能、また、脈拍信号を検出したとき自動的に停止する。もちろん、被検体Pの不注意の移動で脈拍信号が検知できない場合、自動の方式で脈拍数検出器61を自動的に昇降回転させ、脈拍信号を再度検出する。
上述の脈拍信号の検出は、脈拍数検出器61の位置及び向きを調整することにより実現する。又は、脈拍数検出器61が動かずに、被検体Pが載置される天板32の位置調整により実現することが出来る。すなわち、本医療画像診断装置の脈拍信号の検出は、脈拍数検出器61と被検体P(又は天板32)との相対的な位置関係を調整することにより、実現することができる。
また、上述のように検出された脈拍数情報は、表示部(図示せず)で表示される。該表示部は、図1に示すX線CT装置100における表示部23であってもよく、架台11又は寝台30に位置する他の表示部であってもよく、脈拍数情報の表示を行うことができる位置であればよい。また、検出された脈拍数情報は、例えば単独で表示されてもよいし、取得されたCT画像と共に表示されてもよい。
さらに、システム制御部41は、「脈拍数が一定値以上になった場合に、表示部23における表示或いは音声出力等により、警告を発する。」、「脈拍数が一定値以上になった場合に、撮影動作を禁止する。」、「脈拍数が一定値以上になった場合に、撮影動作中であれば、どの動作を中止する。」といった具合に、検出された脈拍数情報に基づいて、撮影動作を制御するようにしてもよい。
もちろん、脈拍数検出器61は、寝台支持部31の一方側に設けられるのに限られず、図7(a)に示すように、被検体P(或いは天板32)を挟んで非対称的に(図7(a)の例では、千鳥配置)寝台支持部31の両側に設けられて、それぞれ被検体Pの両側の被検部位に対して脈拍数検出を行ってもよい。また、図7(b)に示すように、対称的に寝台支持部31の両側に設けられて、被検体Pの両側の被検部位に対して同時に脈拍数検出を行ってもよい。被検体Pの被検部位に対して脈拍数検出を行うことを実現できるいずれの設置方式も本実施形態の範囲内に含まれている。
(第2の実施の形態)
以下、図8〜図11を用いて第2の実施の形態に係る医療診断用寝台を詳しく説明する。第2の実施の形態では、前記実施例と同じ部分について同じ符号を用いるとともに、その詳細な説明を省略する。
図8(a)、(b)、(c)は、第2の実施の形態に係る医療画像診断用寝台の概略上面図及び動作フローである。図9は、第2の実施の形態に係る医療画像診断用寝台の、脈拍数検出器が寝台の内部にある場合のB−B方向の概略断面図である。図10は、第2の実施の形態に係る医療画像診断用寝台の、脈拍数検出器が上昇している場合のB−B方向の概略断面図である。図11は、第2の実施の形態に係る医療画像診断用寝台の、ロールシャッター(開閉ユニット)と小さなドアの詳細図である。
第2の実施の形態と第1の実施の形態との相違点としては、脈拍数検出器61(例えば、図8(a)、(b)、(c)では、脈拍数検出器61a、脈拍数検出器61b又は脈拍数検出器61cの3つの脈拍数検出器61を備えた脈拍数検出部60を例示している。)は、天板32の水平動方向と平行に天板32の外側の寝台支持部31の内部に取り付けられたガイドレール615(例えば、図8(a)、(b)、(c)では、ガイドレール615a、ガイドレール615bの二つのガイドレール615を備えた例を示している。)と、反射式光電センサ611をガイドレール615に沿ってスライドさせるスライド駆動用モータ616及びベルト617と、をさらに含む。そのため、駆動用モータ616の回転動作と、当該回転動作に伴うベルト617の長手方向に関する水平スライド動作により、反射式光電センサ611が天板32の水平動の過程全体において被検体Pの被検部位に対して脈拍数検出を持続的に行うことができる。
以下、図8〜図11を用いて第2の実施の形態に係る医療診断用寝台を詳しく説明する。第2の実施の形態では、前記実施例と同じ部分について同じ符号を用いるとともに、その詳細な説明を省略する。
図8(a)、(b)、(c)は、第2の実施の形態に係る医療画像診断用寝台の概略上面図及び動作フローである。図9は、第2の実施の形態に係る医療画像診断用寝台の、脈拍数検出器が寝台の内部にある場合のB−B方向の概略断面図である。図10は、第2の実施の形態に係る医療画像診断用寝台の、脈拍数検出器が上昇している場合のB−B方向の概略断面図である。図11は、第2の実施の形態に係る医療画像診断用寝台の、ロールシャッター(開閉ユニット)と小さなドアの詳細図である。
第2の実施の形態と第1の実施の形態との相違点としては、脈拍数検出器61(例えば、図8(a)、(b)、(c)では、脈拍数検出器61a、脈拍数検出器61b又は脈拍数検出器61cの3つの脈拍数検出器61を備えた脈拍数検出部60を例示している。)は、天板32の水平動方向と平行に天板32の外側の寝台支持部31の内部に取り付けられたガイドレール615(例えば、図8(a)、(b)、(c)では、ガイドレール615a、ガイドレール615bの二つのガイドレール615を備えた例を示している。)と、反射式光電センサ611をガイドレール615に沿ってスライドさせるスライド駆動用モータ616及びベルト617と、をさらに含む。そのため、駆動用モータ616の回転動作と、当該回転動作に伴うベルト617の長手方向に関する水平スライド動作により、反射式光電センサ611が天板32の水平動の過程全体において被検体Pの被検部位に対して脈拍数検出を持続的に行うことができる。
図9、図10に示すように、第1の実施の形態と同じように、脈拍数検出器61も反射式光電センサ611、保持部材612、マイクロ回転モータ613及びリフタ614を含む。また、保持部材612はベルト617に固定され、スライド駆動用モータ616の駆動により、保持部材612がガイドレール615に沿って水平スライドできる。そのため、反射式光電センサ611は、昇降、回転の動作を実現するだけでなく、水平スライドの動作を実現することができる。
図9、図10、図11に示すように、脈拍数検出部60は、ロールシャッター622及び小さなドア623をさらに備える。小さなドア623は外枠(図示せず)を備える。小さなドア623は反射式光電センサ611の真上に取り付けられ、反射式光電センサ611が上昇して脈拍数検出を行う必要がある場合、小さなドア623が開き、反射式光電センサ611を使用せず寝台支持部31の内部に収納する必要がある場合、小さなドア623が閉じて被覆の作用を果たす。ロールシャッター622はガイドレールの真上に取り付けられ、その一端は小さなドア623の外枠に固定接続されて一緒にスライドする。他端はガイドレールの両端に位置してロールシャッターモータ621に接続された回転軸に接続されることにより、脈拍数検出器61がガイドレール615に沿って水平スライドする場合、ロールシャッターモータ621によりロールシャッター622が回転軸の箇所で収縮する。脈拍数検出器61とロールシャッター622との干渉を避けると同時に寝台支持部31の内部が終始ロールシャッター622に覆われることにより、脈拍数検出器61を終始寝台支持部31の内部に密封する。
図8(a)、(b)、(c)に示すように、医療画像診断装置の診断過程において、脈拍数検出器61a、61bの動作フローは以下のとおりである。図8(a)では、天板32が水平動しない場合の位置であり、この場合、脈拍数検出器61bは被検体Pの踝部位を検出し、被検体Pの体格特徴に基づいて、脈拍数検出器61bは、その高さ及び回転角度を調整することにより、反射式光電センサが被検体Pの踝部位に対向して脈拍数検出を実現する。天板32が被検体Pを載置して水平動する過程において、脈拍数検出器61bはガイドレール615bに沿って天板32につれてスライドすることにより、脈拍数検出を持続的に行うことができる。脈拍数検出器61bがガイドレール615bの末端までスライドした場合、脈拍数検出器61bは逆時計周りに回転して脈拍数検出を行い続ける。図8(b)では、天板32が一定の位置まで水平動した場合、脈拍数検出器61bは一定の角度回転した後、依然として被検体Pの踝部位に対して脈拍数検出を行う。その後、脈拍数検出器61bは被検体Pの踝部位に対する脈拍数検出を停止し、脈拍数検出器61aは脈拍数検出を行う。図8(c)では、天板32が最大のストローク位置まで水平動した場合、脈拍数検出器61aは被検体Pの踝部位に対して脈拍数検出を行う。それにより、脈拍数検出器61a、61bの連続的動作及び検出により、天板32の水平動の過程全体において、終始少なくとも一つの脈拍数検出器が被検体Pの被検部位に対して脈拍数検出を行うことができることを実現する。そのため、医療画像診断装置は、被検体Pを撮影する過程全体において、被検体Pに対して脈拍数検出を持続的に行うことができる。
もちろん、脈拍数検出器の数量は二つに限られず、図12(a)に示すように一つであってもよく、それ以上であってもよい。また、脈拍数検出器61は、寝台支持部31の一方側に設けられるのに限られず、図12(b)に示すように、非対称的に寝台支持部31の両側に設けられて、それぞれ被検体Pの両側の被検部位に対して脈拍数検出を行ってもよい。また、図12(c)に示すように、対称的に寝台支持部31の両側に設けられて、被検体Pの両側の被検部位に対して同時に脈拍数検出を行ってもよい。被検体Pの被検部位に対して脈拍数検出を行うことを実現できるいずれの設置方式も本実施形態の範囲内に含まれている。
また、ガイドレール615がカバーする合計長さが天板32の水平動の最大のストローク以上の場合、脈拍数検出器61の向きを調整しなくても天板32の水平動の過程全体sにおいて被検体Pの被検部位に対して脈拍数検出を持続的に行うことを実現できるため、脈拍数検出器61を回転させるマイクロ回転モータ613がなくてもよい。図13に示すように、ガイドレール615がカバーする合計長さが天板32の水平動の最大のストローク以上の場合の寝台の概略上面図及び動作フローである。また、図14(a)、14(b)に示すように、複数の脈拍数検出器61が設置されてもよく、設置位置が寝台支持部31の両側にあってもよい。
以上の構成において、脈拍数検出部60は寝台支持部31に直接取り付けられる。それ以外に、接続部(図示せず)を通して寝台支持部31に接続できるため、コネクタ (図示せず)にて信号が繋がり、寝台支持部31から外すことができる。上述の接続部はボルトとナット、カードイジェクタと止め具等のような可動の接続構造でよい。
以上の構成によれば、寝台支持部31に設けられた脈拍数検出部60により、医療画像診断装置の診断過程全体、つまり天板の水平動の過程全体において、非接触で被検体Pの脈拍数を検出することを保証できる。また、脈拍数検出部60は、直接天板32に取り付けられ、天板上の被検体Pと共に移動して脈拍を検出する。それにより、別途で心電計を接続する時間を省き、検出効率と操作性を高める。非接触式の監視なので、患者の快適性も向上させる。
以上の構成において、脈拍数検出部60は寝台支持部31に直接取り付けられる。それ以外に、接続部(図示せず)を通して寝台支持部31に接続できるため、コネクタ (図示せず)にて信号が繋がり、寝台支持部31から外すことができる。上述の接続部はボルトとナット、カードイジェクタと止め具等のような可動の接続構造でよい。
以上の構成によれば、寝台支持部31に設けられた脈拍数検出部60により、医療画像診断装置の診断過程全体、つまり天板の水平動の過程全体において、非接触で被検体Pの脈拍数を検出することを保証できる。また、脈拍数検出部60は、直接天板32に取り付けられ、天板上の被検体Pと共に移動して脈拍を検出する。それにより、別途で心電計を接続する時間を省き、検出効率と操作性を高める。非接触式の監視なので、患者の快適性も向上させる。
なお、上記各実施形態においては、脈拍数検出部60を寝台支持部31に設ける構成を例示した。しかしながら、当該例に拘泥されず、例えば、脈拍数検出部60を天板32に設けるようにしてもよい。
第1及び第2の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…撮影部、11…架台、12…架台中心の円筒状の開口部、13…架台回転部、14…X線放射部、15…X線検出部、16…データ収集部、20…データ処理部、21…データ記憶部、22…データ再構成部、23…画像表示部、30…寝台、31…寝台支持部、32…天板、40…操作部、41…システム制御部、60…脈拍数検出部、61…脈拍数検出器、611…反射式光電センサ、612…保持部材、613…マイクロ回転モータ、614…リフタ、100…X線CT装置、615…ガイドレール、616…スライドする駆動用モータ、617…ベルト、620…可動ドア、621…ロールシャッターモータ、622…ロールシャッター、623…小さなドア。
Claims (12)
- 支持部と、
前記支持部に対して長手方向に移動可能に設けられ、被検体を載置する天板と、
前記支持部又は前記天板に取り付けられ、非接触で前記被検体の脈拍数又は心拍数を検出する脈拍数検出部と、
を具備する医療画像診断用寝台。 - 前記脈拍数検出部は、
前記被検体の所定部位における脈拍数又は心拍数を検出できる少なくとも一つの非接触式検出器と、
前記天板の前記長手方向の移動に対応させて前記少なくとも一つの非接触式検出器を前記長手方向に移動させる移動部と、
を有する請求項1に記載の医療画像診断用寝台。 - 前記移動部は、前記支持部に内蔵されている請求項2に記載の医療画像診断用寝台。
- 前記移動部は、前記長手方向に沿って設けられたガイドレールを有し、前記少なくとも一つの非接触式検出器を前記ガイドレールに沿って移動させる請求項2に記載の医療画像診断用寝台。
- 前記脈拍数検出部は、前記少なくとも一つの非接触式検出器の向きを回転させるための回転機構をさらに有する請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の医療画像診断用寝台。
- 前記脈拍数検出部は、前記少なくとも一つの非接触式検出器を上下に昇降させるための昇降機構をさらに有する請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の医療画像診断用寝台。
- 前記昇降機構により、前記少なくとも一つの非接触式検出器は前記支持部の内部に収納可能であり、
前記少なくとも一つの非接触式検出器が前記支持部の内部から出現する場合に開き、前記少なくとも一つの非接触式検出器が前記支持部の内部に収納される場合に閉じる開閉ユニットをさらに有する請求項6に記載の医療画像診断用寝台。 - 前記脈拍数検出部は、前記被検体の所定部位における脈拍数又は心拍数を検出できる複数の非接触式検出器を有し、
前記複数の非接触式検出器は、前記天板の両側において、前記天板の中心軸に関して非対称に配列されている請求項2乃至7のうちいずれか一項に記載の医療画像診断用寝台。 - 前記脈拍数検出部は、
前記被検体の所定部位における脈拍数又は心拍数を検出できる複数の非接触式検出器を有し、
前記複数の非接触式検出器の少なくとも一つは、前記被検体の上半身の所定部位を撮影する場合には、前記被検体の足首における脈拍数又は心拍数を検出する、
請求項2乃至7のうちいずれか一項に記載の医療画像診断用寝台。 - 支持部と、
前記支持部に対して長手方向に移動可能に設けられ、被検体を載置する天板と、
非接触で前記被検体の脈拍数又は心拍数を検出する脈拍数検出部を、前記支持部又は前記天板に接続するための接続部と、
を具備する医療画像診断用寝台。 - 支持部と、
前記支持部に対して長手方向に移動可能に設けられ、被検体を載置する天板と、
前記支持部又は前記天板に取り付けられ、非接触で前記被検体の脈拍数又は心拍数を検出する脈拍数検出部と、
前記被検体を撮影する撮影部と、
前記検出された脈拍数又は心拍数に基づいて、前記撮影部による撮影動作を禁止又は中止する制御部と、
を具備する医療画像診断装置。 - 前記検出された脈拍数又は心拍数を所定の形態で表示する表示をさらに具備する請求項11記載の医療画像診断装置。
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