JP2017018357A - ぱちんこ遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者にとって有利な遊技進行状態を創り出すという概念を採用し、更なる斬新な遊技性が実現されるぱちんこ遊技機を提供する。
【解決手段】1つのアタッカーを用いてアタックラウンドと通常ラウンドとを実行可能であり、且つ、アタックラウンド以外のラウンドにおいては入球数と排出数との監視を複数ラウンド分纏めて実行するよう構成する。
【選択図】図92

Description

ぱちんこ遊技機に関する。
近年のぱちんこ遊技機としては、遊技盤面(遊技領域)上の始動口に遊技球が入球したことを契機として所定確率の大当り抽選がなされ、当該大当り抽選に当選した場合には大当り(特別遊技)状態へと移行し、遊技盤面に備えられた大入賞口が開放して大量の賞球を獲得できるぱちんこ遊技機が主流である。このように構成されたぱちんこ遊技機の内には、当該大当り抽選における当選確率を上昇させる確率変動遊技状態や当該大当り抽選における抽選結果を報知するための図柄変動の効率を上昇させる時間短縮遊技状態等を備え、これら遊技状態によって遊技者にとって有利な遊技進行状態を創り出すことで遊技の興趣性を高める遊技機も存在している。
特開2000−225255号公報 特開2000−225258号公報
しかしながら、このような遊技機は従来から多く存在しているため、更なる斬新な遊技性が実現されるような機種の開発が望まれているという課題が存在する。
本態様に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、大入賞口2120)と、
前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)に入球した遊技球が入球し得る特定領域(例えば、特定領域2224)と
を備え、
始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122)と、
前記乱数に基づき、当否判定を実行する当否判定手段(例えば、当否抽選手段1135)と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段1140)と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段1140)による決定に基づき、識別情報表示部にて識別情報を変動表示した後、識別情報の停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、第1主遊技図柄制御手段1151、第2主遊技図柄制御手段1152)と、
前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報の停止識別情報が停止表示された後、前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)への所定個数の入球又は所定期間の経過となる開閉終了条件を充足するまで、前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)を遊技者にとって有利な状態とし得る単位遊技を複数回実行する特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段1170)と、
前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行時において特定領域(例えば、特定領域2224)への入球があった場合には当該特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得るよう制御する抽選状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段1180)と
を備え、
前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)の数は一つであり、
特別遊技の実行契機となる識別情報が相違する場合には、当該特別遊技における所定の実行回となる単位遊技の実行時の前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)の開閉態様が相違し得る
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様に係るぱちんこ遊技機によれば、遊技者にとって有利な遊技進行状態を創り出すという概念を採用した遊技機において、更なる斬新な遊技性を実現することができる。
図1は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。 図2は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、遊技盤の構成図である。 図3は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、大入賞口の構造に係る正面図及び斜視図である。 図4は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、特別遊技中の大入賞口及び遮蔽部材の開閉に係る作用図である。 図5は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、特別遊技中の大入賞口及び遮蔽部材の開閉に係る作用図である。 図6は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、特別遊技中の大入賞口及び遮蔽部材の開閉に係る作用図である。 図7は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、特別遊技中の大入賞口及び遮蔽部材の開閉に係る作用図である。 図8は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の背面図である。 図9は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的全体構成図である。 図10は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。 図11は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側でのメインフローチャートである。 図12は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図13は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での電動役物駆動判定処理のフローチャートである。 図14は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図15は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図16は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図17は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。 図18は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。 図19は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。 図20は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技制御処理のフローチャートである。 図21は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技開始制御処理のフローチャートである。 図22は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での振分大入賞口制御処理のフローチャートである。 図23は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での開閉態様決定テーブルである。 図24は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での振分大入賞口開閉制御処理のフローチャートである。 図25は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での振分準備時間制御処理のフローチャートである。 図26は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での振分入賞制御処理のフローチャートである。 図27は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での排出球異常検出処理のフローチャートである。 図28は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での遮蔽部材駆動制御処理のフローチャートである。 図29は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での振分ラウンド制御終了処理のフローチャートである。 図30は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での通常大入賞口制御処理のフローチャートである。 図31は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での通常大入賞口開閉制御処理のフローチャートである。 図32は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での通常準備時間制御処理のフローチャートである。 図33は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での通常入賞制御処理のフローチャートである。 図34は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での通常ラウンド制御終了処理のフローチャートである。 図35は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技終了制御処理のフローチャートである。 図36は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図37は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのメインフローチャートである。 図38は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での保留情報管理処理のフローチャートである。 図39は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。 図40は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。 図41は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。 図42は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技中演出実行処理のフローチャートである。 図43は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技終了演出実行処理のフローチャートである。 図44は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技実行時における振分大入賞口が長開放A、且つ排出球異常非検出時の作用図である。 図45は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技実行時における振分大入賞口が長開放A、且つ排出球異常検出時の作用図である。 図46は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技実行時における振分大入賞口が長開放B、且つ排出球異常非検出時の作用図である。 図47は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技実行時における振分大入賞口が長開放B、且つ排出球異常検出時の作用図である。 図48は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技実行時における振分大入賞口が短開放、且つ排出球異常非検出時の作用図である。 図49は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技実行時における振分大入賞口が短開放、且つ排出球異常検出時の作用図である。 図50は、本実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技制御処理及び排出球異常回復処理のフローチャートである。 図51は、本実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での振分大入賞口開閉制御処理のフローチャートである。 図52は、本実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での振分大入賞口開閉実行処理のフローチャートである。 図53は、本実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での振分準備時間制御処理のフローチャートである。 図54は、本実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特定領域入賞待機処理のフローチャートである。 図55は、本実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での振分入賞制御処理のフローチャートである。 図56は、本実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技実行時における振分大入賞口が長開放A、且つ排出球異常検出時の作用図である。 図57は、本実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技実行時における振分大入賞口が短開放、且つ排出球異常検出時の作用図である。 図58は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、振動センサの平面図及び断面図である。 図59は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、振動センサにおけるピックアップの平面図及び側面図である。 図60は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的全体構成図である。 図61は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側でのメインフローチャートである。 図62は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での振動センサ監視処理のフローチャートである。 図63は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での振分大入賞口制御処理のフローチャートである。 図64は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での振分準備時間制御処理のフローチャートである。 図65は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での振分入賞制御処理のフローチャートである。 図66は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での排出球異常検出処理のフローチャートである。 図67は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技実行時における排出球異常非検出時の作用図である。 図68は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技実行時における排出球異常検出時の作用図である。 図69は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での振分大入賞口制御処理のフローチャートである。 図70は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での入賞球・排出球管理処理のフローチャートである。 図71は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での排出球異常検出処理のフローチャートである。 図72は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での振分準備時間制御処理のフローチャートである。 図73は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での振分入賞制御処理のフローチャートである。 図74は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での遮蔽部材駆動制御処理のフローチャートである。 図75は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での振分ラウンド制御終了処理のフローチャートである。 図76は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技終了制御処理のフローチャートである。 図77は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技実行中における作用図である。 図78は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技実行中における排出球異常非検出時の作用図である。 図79は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技実行中における排出球異常検出時の作用図である。 図80は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技終了デモにおける排出球異常非検出時の作用図である。 図81は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技終了デモにおける排出球異常検出時の作用図である。 図82は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。 図83は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技制御処理のフローチャートである。 図84は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側でのラウンド実行初期処理のフローチャートである。 図85は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図86は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのメインフローチャートである。 図87は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、作用図である。 図88は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、作用図である。 図89は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、作用図である。 図90は、第3実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側でのラウンド実行初期処理のフローチャートである。 図91は、第3実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、作用図である。 図92は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技制御処理のフローチャートである。 図93は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での排出ステータス設定処理のフローチャートである。 図94は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側でのラウンド実行初期処理のフローチャートである。 図95は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、作用図である。 図96は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、作用図である。 図97は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、作用図である。 図98は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、作用図である。 図99は、第4実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側でのラウンド実行初期処理のフローチャートである。 図100は、第4実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、作用図である。 図101は、第4実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技制御処理のフローチャートである。
実施するための形態
はじめに、本明細書における各用語の意義について説明する。「開状態、開放状態」及び「閉状態、閉鎖状態」とは、例えば、一般的な大入賞口(所謂、アタッカー)の構成においては、開状態=入賞容易状態であり、閉状態=入賞非容易状態となる。また、例えば、遊技盤(遊技者側)から突き出した状態(以下、進出状態と呼ぶことがある)と遊技盤内(遊技者側と反対側)に引っ込んだ状態(以下、退避状態と呼ぶことがある)とを採り得る構成(所謂、ベロ型アタッカー)においては、進出状態=入賞容易状態であり、退避状態=入賞非容易状態となる。「入球」とは、賞球が払い出される入賞のみならず、賞球払い出しの無い「スルーチャッカー」への通過も含む。「乱数(乱数値)」とは、ぱちんこ遊技機において何らかの遊技内容を決定するための抽選(電子計算機によるくじ)に使用される乱数である限り特に限定されず、例えば、狭義の乱数の他に擬似乱数も含む(例えば、乱数としてはハード乱数、擬似乱数としてはソフト乱数)。例えば、遊技の結果に影響を与えるいわゆる「基本乱数」、具体的には、特別遊技の移行と関連した「当選乱数(当否抽選用乱数)」、識別図柄の変動態様(又は変動時間)を決定するための「変動態様決定乱数」、停止図柄を決定する「図柄決定乱数」、特別遊技後に特定遊技(例えば確率変動遊技)に移行するか否かを決定する「当り図柄決定乱数」等を挙げることができる。尚、変動態様の内容や確定識別情報の内容等を決定する際、これらすべての乱数を使用する必要はなく、互いに同一又は相違する、少なくとも一つの乱数を使用すればよい。また、本明細書では、乱数の数とか複数個の乱数、といった形で乱数を個数表示していることがあるが、乱数取得の契機となる入球口(例えば始動入球口)の一回の入球により取得された乱数を一個と称している(即ち、前記の例だと、当選乱数+変動態様決定乱数+図柄決定乱数・・・という乱数の束を一個の乱数と称している)。また、例えば、一種の乱数(例えば当選乱数)が、別種の乱数(例えば図柄決定乱数)を兼ねていてもよい。また、単位遊技終了条件を充足したことを契機として可変入賞口が閉状態となった時点から当該一定時間が経過した以降は、当該或る単位遊技における特定領域入球検出手段による入球検出を「実質的に無効とする」とは、基本的には、可変入賞口や特定領域等の構造物の機構上及び単位遊技に係る制御処理上、これらの設計上において入球検出がなされるはずのない状況下における入球検出をすべて無効とすることを趣旨としているが、例えば、当該状況下であっても一瞬だけ(例えば、数〜数十msといった短期間だけ)入球検出を有効とする期間を設けることや、当該状況が無限に(例えば、10時間或いは遊技機の電源断まで)継続し得る状況下において、当該無限期間中(例えば、10時間経過時或いは遊技機の電源断直前)における入球検出を有効とすること、等をも含み、即ち、当該趣旨を大きく逸脱しない限りにおいては、このような態様をも「無効とする」との趣旨に含まれることを意図として「実質的に」としたものである。
尚、以下の実施形態は、従来の第1種ぱちんこ遊技機を二つ混在させたような機種(第1種第1種複合機)である。但し、これには何ら限定されず、他の遊技機(例えば、従来の第1種、第2種、第3種、一般電役等のぱちんこ遊技機)に応用された場合も範囲内である。尚、本実施形態は、あくまで一例であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名や具体的な数値等に関し、以下の態様に限定されるものではない。また、上記した実施形態や変更例は、特定のものに対して適用されると限定的に解すべきでなく、どのような組み合わせであってもよい。例えば、ある実施形態についての変更例は、別の実施形態の変更例であると理解すべきであり、また、ある変更例と別の変更例が独立して記載されていたとしても、当該ある変更例と当該別の変更例を組み合わせたものも記載されていると理解すべきである。また、本実施形態では、各種テーブルに関し、抽選テーブルと参照テーブルとが存在するが、これらも限定的ではなく、抽選テーブルを参照テーブルとしたり或いはこの逆としてもよい{例えば、本実施形態においては、後述するように、第1主遊技図柄の変動態様を決定する際に参照されるテーブルと第2主遊技図柄の変動態様を決定する際に参照されるテーブルとを夫々別の参照テーブル(変動パターンテーブル)として設けるよう構成されているが、これには限定されず、第1主遊技図柄の変動態様及び第2主遊技図柄の変動態様として選択され得るすべての変動態様を一の変動パターンテーブルとして設けるよう構成してもよく、また、第1主遊技図柄と第2主遊技図柄とで参照範囲が異なる際には夫々別の参照テーブルとして設けるよう構成してもよい}。
(本実施形態)
本実施形態の特徴部分の説明に先立ち、まず、図1を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の前面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、ぱちんこ遊技機の遊技機枠は、外枠102、前枠104、透明板106、扉108、上球皿110、下球皿112及び発射ハンドル116を含む。まず、外枠102は、ぱちんこ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠104は、外枠102の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠102に開閉可能に取り付けられる。前枠104は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板106は、ガラス等により形成され、扉108により支持される。扉108は、図示しないヒンジ機構を介して前枠104に開閉可能に取り付けられる。上球皿110は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿112への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿112は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、前枠104の右上部及び左上部にはスピーカ114が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、遊技盤100は、外レール122と内レール124とにより区画された遊技領域120が形成されている。そして、当該遊技領域120には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、遊技球誘導レール130、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110、補助遊技始動口2410、振分大入賞口2220、通常大入賞口2120、センター飾り192及びアウト口142が設置されている。更に、詳細図示は省略するが、遊技盤前面には、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230、補助遊技図柄表示装置2420等も備えられている。以下、本実施形態に係る構成を説明する。
まず、第1主遊技始動口2210は、第1主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第1主遊技始動口2210は、第1主遊技始動口入球検出装置(第1入球検出装置)2211(不図示)を備える。ここで、第1主遊技始動口入球検出装置2211は、第1主遊技始動口2210への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1主遊技始動口入球情報を生成する。
次に、第2主遊技始動口2110は、第2主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第2主遊技始動口2110は、第2主遊技始動口入球検出装置(第2入球検出装置)2111(不図示)と、第2主遊技始動口電動役物(電動役物)2112と、を備える。ここで、第2主遊技始動口入球検出装置2111は、第2主遊技始動口2110への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2主遊技始動口入球情報を生成する。次に、電動役物2112は、第2主遊技始動口2110に遊技球が入賞し難い閉鎖状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
尚、本実施形態では、第2主遊技始動口2110側に電動役物を設けるよう構成したが、これには限定されず、第1主遊技始動口2210側に電動役物を設けるよう構成してもよい。更には、本実施形態では、第1主遊技始動口2210と第2主遊技始動口2110とが離隔して配置され、遊技領域120の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、第1主遊技始動口2210に誘導され易い一方、第2主遊技始動口2110に誘導され難いよう構成すると共に、遊技領域120の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、第1主遊技始動口2210に誘導され難い一方、第2主遊技始動口2110に誘導され易いよう構成しているが、これにも限定されず、第1主遊技始動口2210と第2主遊技始動口2110とを隣接して配置してもよい。尚、「誘導され易い」及び「誘導され難い」は、例えば、遊技球を右側及び左側にそれぞれ10000球発射した際の、入球数の大小で決定するものとする。
次に、補助遊技始動口2410は、補助遊技始動口入球検出装置(入球検出装置)2411(不図示)を備える。ここで、補助遊技始動口入球検出装置2411(不図示)は、補助遊技始動口2410への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す補助遊技始動口入球情報を生成する。尚、補助遊技始動口2410への遊技球の入球は、第2主遊技始動口2110の電動役物2112を拡開させるための抽選の契機となる。
ここで、本実施形態においては、遊技領域120の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、補助遊技始動口2410に誘導され易い一方、遊技領域120の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、補助遊技始動口2410に誘導され難いよう構成されている{但し、これには限定されず、遊技領域120の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球をも、補助遊技始動口2410に誘導され易いよう構成してもよい}。
次に、本実施形態においては、遊技領域120の右側下方(遊技領域中央を基準)であって、第2主遊技始動口2110の右上方の位置に振分大入賞口2220と通常大入賞口2120とが設けられている。本実施形態においては、振分大入賞口2220と通常大入賞口2120とが縦方向(遊技者から見て)に近接して設けられており、振分大入賞口2220が通常大入賞口2120の上(遊技者から見て)に位置している。以下、振分大入賞口2220と通常大入賞口2120とについて詳述する。
まず、図2を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機において、特別遊技中に発射した遊技球が大入賞口(振分大入賞口2220又は通常大入賞口2120)に入球する態様を説明する。
同図(a)は振分大入賞口2220に遊技球が入球する様子を表しており、同図(b)は通常大入賞口2120に遊技球が入球する様子を表している。同図(a)及び(b)に示されるように、特別遊技の実行中において遊技者が遊技盤100の右側(遊技者から見て)に向けて遊技球を発射した場合、当該発射された遊技球は、遊技球誘導レール130の入口を介し、遊技球1球よりも幅が広く遊技球2球よりも幅が狭くなっている遊技球誘導レール130内に進入する。その後、当該遊技球誘導レール130の出口から放出された遊技球は、大入賞口(振分大入賞口2220又は通常大入賞口2120)に向けて流下する。その結果、同図(a)に示されているように、振分大入賞口2220が開放しているときには振分大入賞口2220に入球し、同図(b)に示されているように、通常大入賞口2120が開放しているときには通常大入賞口2120に入球する。
ここで、本形態に係るぱちんこ遊技機は、連続発射させている場合(発射ハンドルを捻回し続けている場合)、所定の発射間隔(「発射速度」ともいい、本例では、1分間あたり100発)で遊技球が発射されるよう構成されている。このような構成下、本形態に係るぱちんこ遊技機では、後述するように、振分大入賞口2220の開放に続いて通常大入賞口2120の開放(又は通常大入賞口2120の開放に続いて振分大入賞口2220の開放)が実行される場合、両大入賞口の閉鎖時間(一方の大入賞口が閉鎖した後、他方の大入賞口が開放するまでの時間)が、前記所定の発射間隔よりも短く設定されている。よって、両大入賞口の閉鎖時間に起因した、いずれの大入賞口へも入賞しない無駄球を防止することが可能となる。
次に、図3を参照しながら、振分大入賞口2220及び通常大入賞口2120の構造を詳述する。まず、振分大入賞口2220の内部には、概略、振分入賞検出装置2221、特定領域2224、遮蔽部材2224a、特定領域入球検出装置2224‐1及び排出球検出装置2224‐2が設けられており、通常大入賞口2120内部には、概略、通常入賞検出装置2121が設けられている。以下、これら大入賞口の構造について説明する。
まず、図3に示されるように、振分大入賞口2220は、第1主遊技図柄(特別図柄)又は第2主遊技図柄(特別図柄)が大当り図柄で停止した場合に開状態となる、横長方形状を成し通常大入賞口2120の上方(遊技者から見て)に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、振分大入賞口2220は、遊技球の入球を検出するための振分入賞検出装置2221と、振分電動役物2222と、特定領域2224と、特定領域2224への遊技球の入球を遮蔽する遮蔽部材2224aと、特定領域への遊技球の入球を検出するための特定領域入球検出装置2224‐1と、排出球を検出するための排出球検出装置2224‐2と、を備える。ここで、振分入賞検出装置2221は、振分大入賞口2220への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す振分大入賞口入球情報を生成する。振分電動役物2222は、振分大入賞口2220に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に振分大入賞口2220を可変させる。特定領域2224は遊技球の入球の有無によって特別遊技終了後の遊技状態の決定要素となり、遮蔽部材2224aが開状態(退避状態)である場合、当該特定領域2224への遊技球の入球が可能(又は、容易)となり、遮蔽部材2224aが閉状態(進出状態)である場合、当該特定領域2224への遊技球の入球が不可能(又は、困難)となるよう構成されている。また、特定領域入球検出装置2224‐1は特定領域2224への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す特定領域入球情報を生成する。また、振分大入賞口2220に入球した遊技球は、特定領域入球検出装置2224‐1と排出球検出装置2224‐2とのどちらか一方を通過することとなるよう構成されているため、特定領域入球検出装置2224‐1は、排出球を検出するセンサをも兼ねている(入球時には排出球入球情報をも生成する)。排出球検出装置2224‐2は振分大入賞口2220に入球した後特定領域2224に入球せず排出された遊技球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す排出球入球情報を生成する。尚、本実施形態では、大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様(傾倒型アタッカー)としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口内に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様(いわゆる、ベロ型アタッカー)としてもよく、大入賞口への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。
次に、通常大入賞口2120は、第1主遊技図柄(特別図柄)又は第2主遊技図柄(特別図柄)が大当り図柄で停止した場合に開状態となる、横長方形状を成し振分大入賞口2220の下方(遊技者から見て)に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、通常大入賞口2120は、遊技球の入球を検出するための通常入賞検出装置2121と、通常電動役物2122と、を備える。ここで、通常入賞検出装置2121は、通常大入賞口2120への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す通常大入賞口入球情報を生成する。通常電動役物2122は、通常大入賞口2120に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に通常大入賞口2120を可変させる。尚、本実施形態では、大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様(傾倒型アタッカー)としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口内に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様(いわゆる、ベロ型アタッカー)としてもよく、大入賞口への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。
尚、振分入賞検出装置2221、振分流路132、特定領域入球検出装置2224‐1、排出球検出装置2224‐2、通常入賞検出装置2121及び通常流路134の、遊技球の流路方向と垂直な断面の断面積は遊技球1球が滑らかに通過可能であるが遊技球2球は通過不能(又は困難)であることが望ましい。このように構成することにより、複数の遊技球が流路(振分流路132、通常流路134)にて詰まってしまい流下できなくなる事態を減少させることができる。
また、2つの大入賞口が略接近しているため、特別遊技時には振分大入賞口2220又は通常大入賞口2120のどちらか一方が入球容易状態である状況でも、遊技者は同じ箇所を狙えばよいため、遊技球の打ち出し強度を変化させずに遊技が可能となる。この場合、更に、どちらの大入賞口が入球容易状態であるかを遊技者が視認し易いため、遊技者にとって違和感や負担の少ない遊技を実行出来る。
また、後述するように、入球可否が遊技者の利益に大きく関係する振分大入賞口2220を通常大入賞口2120の上とすることで、通常大入賞口2120に遊技球が挟まる等のアクシデントで閉鎖しない場合(通常大入賞口2120の下方への遊技球の流下を遮る場合)にも、振分大入賞口2220が開放されれば遊技球を入球させることができることとなる。また、本例では、振分入賞検出装置2221よりも下方に特定領域2224及び特定領域入球検出装置2224‐1(排出球検出装置2224‐2)を設けているため、振分大入賞口2220を通常大入賞口2120の上に設けた方が省スペースとなるのである。
次に、図3を参照しながら、本実施形態に係る大入賞口(振分大入賞口2220及び通常大入賞口2120)に入球した遊技球の流下態様を詳述する。
まず、振分大入賞口2220に入球した遊技球は、振分入賞検出装置2221を通過し、振分流路132を流下し、特定領域2224に設けられている特定領域入球検出装置2224‐1と排出球検出装置2224‐2とのどちらか一方を通過することとなる。遮蔽部材2224aが閉状態(進出状態)である場合には、流下してきた遊技球は特定領域入球検出装置2224‐1を通過することはできず、すべて排出球検出装置2224‐2を通過することとなる。他方、遮蔽部材2224aが開状態(退避状態)である場合には、流下してきた遊技球は振分流路132の形状によりほぼ特定領域入球検出装置2224‐1を通過することとなる。尚、遮蔽部材2224aが開状態(退避状態)である場合には、流下してきた遊技球はすべて特定領域入球検出装置2224‐1を通過することが望ましい(遊技者の利益を損なわないため)。従って、流下してきた遊技球が特定領域入球検出装置2224‐1を通過し易いよう振分流路132の形状(特に、振分流路右側面の形状)を構成することが好適である。尚、後述するように、本実施形態においては、特定領域入球検出装置2224‐1又は排出球検出装置2224‐2を通過した遊技球の数の和と振分入賞検出装置2221を通過した遊技球の数とが等しいかどうかによって排出球異常であるか否かを判定している。
他方、通常大入賞口2120に入球した遊技球は、通常入賞検出装置2121を通過し、通常流路134を流下し排出される。尚、通常大入賞口2120内には排出球を検出する装置は設けられていない。
次に、図4〜図7を参照しながら、ある特別遊技中における各部材(振分大入賞口2220、通常大入賞口2120及び遮蔽部材2224a)の動作パターンを説明する。ここで、これらの図は、本実施形態における3A図柄に係る特別遊技時の第7ラウンドにおいて排出球異常が検出されなかった場合と排出球異常が検出された場合とを例示している。尚、3A図柄に係る特別遊技時の第7ラウンドにおける振分大入賞口2220の開放態様は長開放Aであり、第8ラウンドにおける通常大入賞口2120の開放態様は長開放Bである(開放態様の詳細については後述する)。
まず、図4(a)は、3A図柄に係る特別遊技の第7ラウンドが開始され、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aが同時に開放(52msの開放)した状態を表している。本タイミングではまだ遊技球は振分大入賞口2220に入球していない。
次に、図4(b)は、(a)のタイミングから所定時間A(本例では、52ms)経過し、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aが同時に閉鎖した状態を表している。所定時間A(本例では、52ms)は、振分大入賞口2220の開放時間としては非常に短い時間となっているため、本タイミングではまだ遊技球は振分大入賞口2220に入球していない。
次に、図5(c)は、(b)のタイミングから所定時間B(本例では、2600ms)経過し、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aが再度同時に開放した後、遊技球が振分大入賞口2220に入球した状態を表している(大入賞口への所定数の入球によって大入賞口の開放が終了されない場合において、振分大入賞口2220の開放時間は28800ms、遮蔽部材2224aの開放時間は31400ms)。振分入賞検出装置2221を通過して遮蔽部材2224aまで到達した遊技球は、特定領域2224に入球し特定領域入球検出装置2224‐1に検出されることとなる。
次に、図5(d)は、振分大入賞口2220の開放期間が終了し、振分大入賞口2220が閉鎖した状態を表している。尚、遊技球は振分大入賞口2220の内部に残存している。また、遮蔽部材2224aは開放したままである。
次に、図6(e)は、振分大入賞口2220の開放期間の終了から所定時間B(本例では、200ms)経過し、第8ラウンドが開始されると共に通常大入賞口2120が開放した状態を表している。尚、遊技球は振分大入賞口2220の内部に残存している。また、遮蔽部材2224aは開放したままである。
次に、図6(f)は、(e)以降のタイミングにて、遮蔽部材2224aが閉鎖し排出球異常の検出がないことにより遮蔽部材2224aの駆動が終了した状態を表している。尚、通常大入賞口2120は開放したままである。
次に、図7(g)は、(e)以降のタイミングにて、遮蔽部材2224aが閉鎖した時に振分大入賞口2220の内部に残存していた遊技球が当該遮蔽部材2224aに挟まれて振分流路132に停留している状態を表している。これにより排出球異常が検出されることとなる。尚、通常大入賞口2120は開放したままである。
次に、図7(h)は、(g)以降のタイミングにて、排出球異常が検出されたために遮蔽部材2224aの駆動が継続され、当該遮蔽部材2224aが再度開放(52msの短開放)した状態を表している。当該遮蔽部材2224aの開放によって遮蔽部材2224aに挟まれて振分流路132に停留していた遊技球は排出されることとなり、排出球異常から解消されることとなる。尚、通常大入賞口2120は開放したままである。
以上が大入賞口に関する説明であるが、残る構成に関し、再び図1を参照しながら説明する。まず、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)は、第1主遊技(第2主遊技)に対応する第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)に関連した表示等を実行する装置である。具体的構成としては、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)は、第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)と、第1主遊技図柄保留表示部2132(第2主遊技図柄保留表示部2232)とを備える。ここで、第1主遊技図柄保留表示部2132(第2主遊技図柄保留表示部2232)は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、第1主遊技(第2主遊技)に係る乱数の保留数(実行されていない主遊技図柄の変動数)に相当する。尚、第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)は、例えば7セグメントLEDで構成され、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は、「0」〜「9」の10種類の数字及びハズレの「‐」で表示される{但し、これには限定されず、いずれの主遊技図柄が表示されたかのかを遊技者が認識困難となるよう、7セグメントLEDを用いて記号等によって表示することが好適である。また、保留数表示においても、4個のランプから構成されていることには限定されず、最大4個分の保留数を表示可能に構成(例えば、1個のランプから構成されており、保留数1:点灯、保留数2:低速点滅、保留数3:中速点滅、保留数4:高速点滅、するよう構成)されていればよい}。
尚、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本実施形態では、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)自体に演出的な役割を持たせて第1装飾図柄(第2装飾図柄)を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置2140のような液晶ディスプレーに、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置2140は、第1主遊技図柄・第2主遊技図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の表示等を実行する装置である。ここで、具体的構成としては、演出表示装置2140は、装飾図柄の変動表示等を含めて演出が実行される装飾図柄表示領域2311と、第1保留表示部2312aと、第2保留表示部2312bと、を備える。ここで、装飾図柄表示領域2311は、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。尚、演出表示装置2140は、本実施形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、保留表示部2312は、4個のランプから構成され、当該ランプは、主遊技図柄の保留ランプと連動している。
次に、補助遊技図柄表示装置2420は、補助遊技図柄に関する表示等を実行する装置である。具体的構成としては、補助遊技図柄表示装置2420は、補助遊技図柄表示部2421と、補助遊技図柄保留表示部2422とを備える。ここで、補助遊技図柄保留表示部2422は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、補助遊技図柄変動の保留数(実行されていない補助遊技図柄変動の数)に相当する。
最後に、センター飾り192は、演出表示装置2140の周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置2140の保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプ190は、遊技領域120又は遊技領域120以外の領域に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。また、遊技効果ランプ190(不図示)は、遊技領域120又は遊技領域120以外の領域に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。また、スピーカ114は、音声や音楽等の音響を出力する機能を果たす。
次に、図8を参照しながら、ぱちんこ遊技機の背面側における基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、ぱちんこ遊技機の全体動作を制御し、特に第1主遊技始動口2210(第2主遊技始動口2110)へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御装置(メイン基板)1000と、遊技内容に興趣性を付与する演出表示装置2140上での各種演出に係る表示制御等を行う演出制御手段(サブメイン制御部)2320と、主に演出表示を実行する演出表示装置(サブサブ制御部)2310と、賞球タンク212、賞球レール214及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンク212から供給される遊技球を上球皿110へ払い出す払出ユニット216等を備える賞球払出機構(セット基盤)210と、払出ユニット216による払出動作を制御する賞球払出制御装置(賞球払出制御基板)3000と、上球皿110の遊技球(貯留球)を遊技領域120へ1球ずつ発射する発射装置232と、発射装置232の発射動作を制御する発射制御基板230と、ぱちんこ遊技機の各部へ電力を供給する電源供給ユニット290と、ぱちんこ遊技機の電源をオンオフするスイッチである電源スイッチ292等が、前枠104裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図9のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的な概略構成を説明する。はじめに、本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、前述したように、遊技の進行を制御する主制御装置1000と、主制御装置1000からの情報(信号、コマンド等)に基づいて遊技球の払出を制御する賞球払出制御基板3000と、主制御装置1000からの情報(信号、コマンド等)に基づいて装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置2140上での各種演出、スピーカ114からの音響、遊技効果ランプ190(図1には不図示)の点灯、エラー報知等の実行を制御する副制御基板2000と、これらの制御基板を含む遊技機全体に電源を供給する電源供給ユニット290と、を主体として構成されている。尚、副制御基板2000は、装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置2140上での各種演出、スピーカ114からの音響、遊技効果ランプ190の点灯、エラー報知を制御するサブメイン制御部2320と、演出表示装置2140上での装飾図柄の変動表示・停止表示及び保留表示や予告表示等の表示処理を実行するサブサブ制御部2310の2つの制御部とを備えている。ここで、主制御装置1000、賞球払出制御基板3000、サブメイン制御部2320及びサブサブ制御部2310には、様々な演算処理を行うCPU、CPUの演算処理を規定したプログラムを予め記憶するROM、CPUが取り扱うデータ(遊技中に発生する各種データやROMから読み出されたコンピュータプログラム等)を一時的に記憶するRAMが搭載されている。以下、各基板の概略構成及び各基板・装置間の電気的な接続態様について概説する。
まず、主制御装置1000は、入球センサS{前述した第1主遊技始動口入球検出装置2211、第2主遊技始動口入球検出装置2111、補助遊技始動口入球検出装置2411、通常入賞検出装置2121、振分入賞検出装置2221、特定領域入球検出装置2224‐1、排出球検出装置2224‐2、一般入賞検出装置(不図示であるが、一般入球口とは、賞球はあるが図柄抽選を行わない入球口である)等}、図示略する駆動ソレノイド(通常大入賞口電動役物ソレノイド2122a、振分大入賞口電動役物ソレノイド2222a等)、情報表示LED(不図示)等、遊技の進行に必須となる入出力装置と電気的に接続され、各入力装置からの入力信号に基づいて遊技の進行を制御している。更に、主制御装置1000は、賞球払出制御基板3000と、副制御基板2000(サブメイン制御部2320・サブサブ制御部2310)とも電気的に接続されており、遊技進行に基づいて、賞球払出等に関する情報(コマンド)を賞球払出制御基板3000に、演出・遊技の進行状態等に関する情報(コマンド)を副制御基板2000にそれぞれ送信可能に構成されている。尚、主制御装置1000は、外部接続端子(不図示)を介してホールコンピュータH等と接続可能となっており、外部接続端子を介してホールコンピュータHと配線接続することで、主制御装置1000から外部の装置に対して遊技関連情報を出力できるよう構成されている。
また、本実施形態では、図9の矢印表記の通り、主制御装置1000と賞球払出制御基板3000とは、双方向通信が可能となるよう構成されている一方、主制御装置1000とサブメイン制御部2320とは、主制御装置1000からサブメイン制御部2320への一方向通信が可能となるよう構成されている(通信方法は、シリアル通信、パラレル通信のいずれを用いてもよい)。尚、制御基板間(制御装置間)の通信については一方向通信でも双方向通信でもよい。また、主制御装置1000とホールコンピュータHとは、主制御装置1000からホールコンピュータへの一方通信が可能となるよう構成されており、遊技関連情報、排出球異常情報、不正検知コマンド等が送信される。
次に、賞球払出制御基板3000は、遊技球の払出を実行する賞球払出機構210と、遊技者によって操作可能な装置であって遊技球の貸出要求を受付け賞球払出制御基板3000に伝達する遊技球貸出装置200とに接続されている。また、図示略するが、本実施形態では、賞球払出制御基板内に、発射装置の制御回路部が併設されており、賞球払出制御基板と発射装置(発射ハンドル・発射モータ・球送り装置等)とも接続されている。尚、本実施形態では、遊技球貸出装置200を別体として遊技機に隣接する形態を採用しているが、遊技機と一体としてもよく、その場合には、賞球払出制御基板3000により貸出制御及び電子マネー等貸出用の記録媒体の管理制御等を統括して行ってもよい。
次に、副制御基板2000は、前述したように装飾図柄等を表示する演出表示装置2140と、スピーカ114と、遊技効果ランプ190、その他演出用の駆動装置(不図示)と接続されている。本実施形態では、前述の通り、副制御基板2000内にサブメイン制御部2320とサブサブ制御部2310とを有しており、サブメイン制御部2320によりスピーカ114から出力させる音声の制御、遊技効果(電飾)ランプ190の点灯制御並びに、演出表示装置上で表示する表示内容の決定制御が行われ、サブサブ制御部2310により、演出表示装置上の表示制御(実体的な表示制御)が行われるように構成されている。尚、本実施形態では、サブメイン制御部2320とサブサブ制御部2310とを、副制御基板2000にて一体化されるよう構成されているが、これに限定されるわけではない(別基板として構成してもよいが、一体化するよう構成することでスペースメリットや配線等にノイズが混入してしまう事態を低減できるといったメリットが生ずる)。また、両制御部での作業分担についても、例えばサブサブ制御部2310により音声制御を実行させる(VDPに音声制御回路が一体化されたものを採用する場合に好適)等、適宜変更できる。また、賞球として物理的な賞球を付与せずに電子的な価値を付与してもよい。
次に、図10のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御装置1000は、遊技に係る遊技周辺機器(第1主遊技周辺機器A、第2主遊技周辺機器B、第1・第2主遊技共用周辺機器C、補助遊技周辺機器D)、演出に係るサブメイン制御部2320(演出表示制御手段2320)、主制御装置1000からの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出制御基板3000と、情報伝達可能に接続されている。また、サブメイン制御部2320(演出表示制御手段2320)は、画像演出を実行するサブサブ制御部2310(演出表示手段2310)、各種遊技効果ランプ190(例えばサイドランプ)やスピーカ114等とも電気的に接続されている。更に、賞球払出制御基板3000は、ステッピングモータやスプロケット等を備えた賞球払出装置と電気的に接続されている。尚、主制御装置1000、サブメイン制御部2320(演出表示制御手段2320)、サブサブ制御部2310(演出表示手段2310)、賞球払出制御基板3000等は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御装置1000に含まれるとする各手段を周辺機器{例えば、遊技周辺機器}に搭載される形で構成してもよい。例えば、周辺機器{例えば、遊技周辺機器}に含まれるとする各手段を主制御装置1000に搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
まず、主制御装置1000は、主遊技(第1主遊技、第2主遊技、特別遊技)・補助遊技・一般遊技に関する主たる制御を司る遊技制御手段1100と、副制御基板2000側に各種遊技情報{例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報{例えば、16R大当り、8R大当り、4R大当り、ハズレ}、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等}を送信するための情報送信制御手段1300(及び未送信コマンドを蓄積するコマンド送信用バッファ1301)と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出制御基板3000を制御する賞球払出決定手段1400と、を有している。
ここで、遊技制御手段1100は、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段1110と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段1120と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段1130と、後述する第1主遊技側乱数・第2主遊技側乱数・補助遊技側乱数に基づき特別遊技の当否及び電動役物2112の開放可否を抽選する当否抽選手段1135と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄及び変動態様(変動時間等)を決定するための図柄内容決定手段1140と、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段1150と、第2主遊技始動口2110の電動役物2112の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための電動役物開閉制御手段1160と、通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段1170と、第1主遊技及び第2主遊技並びに補助遊技に関し、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段1180と、現在及び過去の遊技状態[例えば、主遊技に関する状態{通常遊技状態、特定遊技状態(確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態)、特別遊技状態}、補助遊技に関する状態(易開放状態、非易開放状態)、主遊技図柄や補助遊技図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)]等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段1190と、を有している。以下、各手段について詳述する。
まず、入球判定手段1110は、第1主遊技始動口2210へ遊技球が入球したか否かを判定する第1主遊技始動口入球判定手段1111と、第2主遊技始動口2110へ遊技球が入球したか否かを判定する第2主遊技始動口入球判定手段1112と、補助遊技始動口2410に遊技球が流入したか否かを判定する補助遊技入球口入球判定手段1113とを有している。
次に、乱数取得判定実行手段1120は、第1主遊技始動口2210への遊技球の入球に基づき第1主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第1当選乱数、第1変動態様決定乱数、第1主遊技図柄決定乱数等)を取得する第1主遊技乱数取得判定実行手段1121と、第2主遊技始動口2110への遊技球の入球に基づき第2主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第2当選乱数、第2変動態様決定乱数、第2主遊技図柄決定乱数等)を取得する第2主遊技乱数取得判定実行手段1122と、補助遊技側選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための補助遊技乱数取得判定実行手段1123とを有している。
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類(例えば、当選乱数や変動態様決定乱数)により割り振られた「0」〜「65535」や「0」〜「255」といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
次に、保留制御手段1130は、第1主遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第1主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aに保留するための第1主遊技図柄保留手段1131と、第2主遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第2主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aに保留するための第2主遊技図柄保留手段1132と、補助遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した補助遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を図柄変動許可が下りるまで補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aに保留するための補助遊技図柄保留手段1133と、を有している。ここで、第1主遊技図柄保留手段1131、第2主遊技図柄保留手段1132及び補助遊技図柄保留手段1133は、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132a及び補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aを夫々有している。
次に、当否抽選手段1135は、当否抽選の結果、当りである場合に特別遊技への移行決定をする(例えば、内部的に当りフラグをオンにする)特別遊技移行決定手段1135aと、当否抽選を行う際に参照される当否抽選用テーブル1135bとを、有している。ここで、当否抽選用テーブル1135bは、第1主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第1主遊技用当否抽選テーブル1135b‐1と、第2主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第2主遊技用当否抽選テーブル1135b‐3と、を有している。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。
次に、図柄内容決定手段1140は、取得した遊技内容決定乱数(第1主遊技乱数)に基づき、第1主遊技図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第1主遊技内容決定手段1141と、取得した遊技内容決定乱数(第2主遊技乱数)に基づき、第2主遊技図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第2主遊技内容決定手段1142と、取得した補助遊技図柄当選乱数に基づき補助遊技図柄の停止図柄を決定する補助遊技内容決定手段1143とを有している。
ここで、第1主遊技内容決定手段1141は、第1主遊技図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141aを有しており、当該第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第1主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第1主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第1主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。また、第2主遊技内容決定手段1142は、第2主遊技図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142aを有しており、当該第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第2主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第2主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第2主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。更に、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される補助遊技内容決定用抽選テーブル1143aを有しており、当該補助遊技内容決定用抽選テーブル1143aは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→補助遊技通常用抽選テーブル、確率変動遊技及び時間短縮遊技→補助遊技時間短縮用抽選テーブル)。
次に、表示制御手段1150は、第1主遊技図柄表示装置2130の第1主遊技図柄表示部2131上で、所定時間第1主遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第1主遊技図柄制御手段1151と、第2主遊技図柄表示装置2230の第2主遊技図柄表示部2231上で、所定時間第2主遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第2主遊技図柄制御手段1152と、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a及び第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aのいずれにも乱数が一時記憶されている場合には、いずれの乱数保留手段に一時記憶された乱数に基づく主遊技図柄の変動を優先するかを決定する主遊技図柄保留解除制御手段1154と、補助遊技図柄表示装置2420の補助遊技図柄表示部2421上で、所定時間補助遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う補助遊技図柄制御手段1153とを有している。
ここで、第1主遊技図柄制御手段1151は、前記第1主遊技内容決定手段1141により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第1主遊技図柄変動時間管理手段1151aを更に有している。また、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151aは、ゼロクリア可能な第1主遊技図柄変動管理用タイマ1151a‐1(デクリメントカウンタ)を更に有している。次に、第2主遊技図柄制御手段1152は、前記第2主遊技内容決定手段1142により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第2主遊技図柄変動時間管理手段1152aを更に有している。また、第2主遊技図柄変動時間管理手段1152aは、ゼロクリア可能な第2主遊技図柄変動管理用タイマ1152a‐1(デクリメントカウンタ)を更に有している。更に、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技図柄表示装置2420の補助遊技図柄表示部2421上での補助遊技図柄の変動時間を管理するための補助遊技図柄変動時間管理手段1153aを有している。また、補助遊技図柄変動時間管理手段1153aは、時間を計測可能な補助遊技図柄変動管理用タイマ1153a‐1を更に備えている。
次に、電動役物開閉制御手段1160は、第2主遊技始動口2110の電動役物2112を開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための条件判定手段1161と、第2主遊技始動口2110の電動役物2112の駆動(開放)時間を計測する開放タイマ1162とを有している。
次に、特別遊技制御手段1170は、特別遊技に移行するための条件を充足しているか否か、具体的には、大当りに当選している{特別遊技(大当り)実行許可フラグが発生している}か否かを判定する条件判定手段1171と、特別遊技移行条件を充足している場合、当該特別遊技の内容(具体的には、開状態となる大入賞口、ラウンド数、ラウンド間時間等)を特別遊技関連情報一時記憶手段1194中にセットする特別遊技内容決定手段1172と、通常大入賞口2120又は振分大入賞口2220を所定条件で開状態にするという特別遊技(大当り)を実行するための特別遊技実行制御手段1173と、振分大入賞口2220を所定条件で開状態にするという特別遊技(大当り)を実行するための振分大入賞口制御手段1174と、通常大入賞口2120を所定条件で開状態にするという特別遊技(大当り)を実行するための通常大入賞口制御手段1175と、を有している。ここで、特別遊技内容決定手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットされるべき前記特別遊技の内容を特定する際に参照される特別遊技内容参照テーブル1172aと、特別遊技実行時における振分大入賞口2220及び通常大入賞口2120の開閉態様を決定するための開閉態様決定テーブル1172bと、を更に有している(特別遊技内容参照テーブル1172aの詳細については不図示)。また、特別遊技実行制御手段1173は、ラウンド数を計測するラウンド数カウンタ1173aと、終了デモ表示の実行時間を計時するための終了デモ実行タイマ1173bと、を更に有している。また、振分大入賞口制御手段1174は、振分大入賞口2220の開閉タイミングを管理するための振分ラウンドタイマ1174aと、振分入賞待機時間を計測するための振分入賞待機タイマ1174bと、ラウンド終了待機時間を計時するための振分ラウンド終了タイマ1174cと、振分大入賞口2220に入球した遊技球を排出する時間を計時するための排出待機タイマ1174dと、振分入賞検出装置2221が検出した遊技球を計測する振分入賞数カウンタ1174eと、特定領域入球検出装置2224‐1及び排出球検出装置2224‐2が検出した遊技球を計測する排出数カウンタ1174fと、遮蔽部材2224aの変位駆動を制御するための遮蔽部材駆動制御手段1174‐1と、を更に有している。また、遮蔽部材駆動制御手段1174‐1は、特定領域入賞待機時間を計測するための特定領域入賞待機タイマ1174‐1aを更に有している。また、通常大入賞口制御手段1175は、通常大入賞口2120の開閉タイミングを管理するための通常ラウンドタイマ1175aと、通常入賞待機時間を計測するための通常入賞待機タイマ1175bと、ラウンド終了待機時間を計時するための通常ラウンド終了タイマ1175cと、通常入賞検出装置2121が検出した遊技球を計測する通常入賞数カウンタ1175dと、を更に有している。
次に、特定遊技制御手段1180は、特定遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する特定遊技終了条件判定手段1181を有している。ここで、特定遊技終了条件判定手段1181は、確率変動遊技回数をカウント可能な確変回数カウンタ1181aと、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタ1181bを更に有している。ここで、「特定遊技」とは、例えば、特別遊技への抽選確率が通常遊技時よりも高い確率変動遊技や、主遊技図柄の変動時間が通常遊技時よりも相対的に短い時間短縮遊技を指す。
ここで、本実施形態においては、時短中には、非時短中と比較して、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動時間が相対的に短縮される(時間短縮機能)。更に、補助遊技図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、第2主遊技始動口2110の電動役物2112の開放延長時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。また、本実施形態における時短は、第1主遊技図柄の変動回数と第2主遊技図柄の変動回数の合計値が所定回数を超えた場合に終了する(時短回数制限無しの確率変動遊技を除く)。即ち、時短回数は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動(停止)毎に減算されるよう構成されている。尚、上記の特定遊技終了条件判定手段1181は、例えば、図柄変動の度に所定確率で特定遊技(例えば確率変動遊技や時間短縮遊技)から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい(転落抽選機能を有するぱちんこ遊技機の場合)。
次に、遊技状態一時記憶手段1190は、第1主遊技(第1主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第1主遊技状態一時記憶手段1191と、第2主遊技(第2主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第2主遊技状態一時記憶手段1192と、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段1193と、特別遊技における現在の遊技状態(例えば、ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数、特別遊技に関する各種フラグのオンオフ等)を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段1194と、特定遊技における現在の遊技状態(例えば、時短の残り回数、特定遊技に関する各種フラグのオンオフ等)を一時記憶するための特定遊技関連情報一時記憶手段1195と、振分遊技における現在の遊技状態(例えば、入賞の有無や、振分遊技に関する各種フラグのオンオフ等)を一時記憶するための振分遊技関連情報一時記憶手段1197と、を有している。
ここで、第1主遊技状態一時記憶手段1191は、第1主遊技に関する各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するための第1フラグ一時記憶手段1191aと、現在変動中の第1主遊技図柄(変動開始条件が成立した第1主遊技図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191bとを有している。
また、第2主遊技状態一時記憶手段1192は、第2主遊技に関する各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するための第2フラグ一時記憶手段1192aと、現在変動中の第2主遊技図柄(変動開始条件が成立した第2主遊技図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192bとを有している。
また、補助遊技状態一時記憶手段1193は、補助遊技に関する情報(例えば、補助遊技図柄当選フラグ・開放延長フラグ・時間短縮フラグ等の各種フラグのオンオフ情報)を一時記憶するための補助遊技関連情報一時記憶手段1193aと、現在変動中の補助遊技図柄(変動開始条件が成立した補助遊技図柄)に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための補助遊技図柄情報一時記憶手段1193bとを有している。
次に、遊技周辺機器について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について簡潔に説明する。まず、遊技周辺機器は、第1主遊技側の周辺機器である第1主遊技周辺機器Aと、第2主遊技側の周辺機器である第2主遊技周辺機器Bと、第1主遊技側と第2主遊技側の共用周辺機器である第1・第2主遊技共用周辺機器Cと、補助遊技に関する補助遊技周辺機器Dと、サブメイン制御部2320(演出表示制御手段2320)、サブサブ制御部2310(演出表示装置2140)等、を有している。ここで、サブメイン制御部2320により制御される演出は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、第1主遊技周辺機器Aは、特別遊技移行の契機となる第1主遊技始動口2210と、第1主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第1主遊技図柄表示装置2130と、を有している。
次に、第2主遊技周辺機器Bは、特別遊技移行の契機となる第2主遊技始動口2110と、第2主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第2主遊技図柄表示装置2230と、を有している。
次に、第1・第2主遊技共用周辺機器Cは、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技(大当り)の所定ラウンド(例えば、奇数ラウンド)以外のラウンドの際には所定条件下で開状態となる通常大入賞口2120と、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技の所定ラウンドにおける、振分遊技の際には所定条件下で開状態となる振分大入賞口2220と、を有する。尚、他の構成については前述したので省略する。
次に、補助遊技周辺機器Dは、第2主遊技始動口2110の電動役物2112の開放の契機となる補助遊技始動口2410と、補助遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な補助遊技図柄表示装置2420とを有している。
ここで、演出表示制御手段(サブメイン制御部)2320は、主制御装置1000側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段2321と、装飾図柄の変動態様や停止図柄の決定処理及び表示制御処理を司る装飾図柄表示制御手段2322と、装飾図柄の保留個数管理や保留表示処理を司る装図保留情報表示制御手段2323と、演出制御全般に係る情報を一時記憶するための演出一般情報一時記憶手段2324と、各種エラーの報知に関する制御処理を司るエラー制御手段2325と、サブサブ制御部2310側との情報送受信を制御する情報送受信制御手段2400と、を有している。以下、上記各手段を詳述する。
まず、表示情報受信手段2321は、主制御装置1000側からの第1主遊技及び第2主遊技に関する図柄情報や表示指示情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段2321aを有している。
次に、装飾図柄表示制御手段2322は、主制御装置1000側からの情報に基づいて、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する装図表示内容決定手段2322aと、装飾図柄の図柄変動に係る各種情報(変動態様情報、停止図柄情報、各種フラグ等)を一時記憶するための装図表示関連情報一時記憶手段2322cと、装飾図柄の変動時間を計時するための装図変動時間管理タイマ2322dと、を有している。ここで、装図表示内容決定手段2322aは、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する際に参照される装図変動内容決定用抽選(参照)テーブル2322a‐1を有している。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。
次に、装図保留情報表示制御手段2323は、装飾図柄に係る保留に関する情報を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段2323aを有している。
また、演出表示手段(サブサブ制御部)2310は、演出表示装置2140上表示領域である装飾図柄表示領域2311、第1保留表示部2312a、第2保留表示部2312bへ画像を表示する画像表示制御手段2313と、サブメイン制御部2320側との情報送受信を制御する副情報送受信制御手段2450と、を有している。ここで、画像表示制御手段2313は、サブメイン制御部2320側から受信したコマンドや各種画像表示に係る情報を一時記憶するための画像表示関連情報一時記憶手段2313aを更に有している。
尚、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230及び補助遊技図柄表示装置2420が、主制御装置1000と情報伝達可能に接続されており、残るサブサブ制御部2310(演出表示手段2310)が、演出表示制御手段2320と情報伝達可能に接続されている。即ち、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230及び補助遊技図柄表示装置2420は、主制御装置1000により制御され、サブサブ制御部2310(演出表示手段2310)は、演出表示制御手段2320により制御されることを意味する。尚、主制御装置1000と片方向通信(一方向通信)により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
次に、図11は、主制御装置1000が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。遊技機の電源投入後、同図(a)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源投入後、初期設定を行った後(不図示)、ステップ4002で、主制御装置1000は、RAMクリアボタンの入力ポートを確認し、電源供給ユニット290のリセットボタン(RAMクリアボタン)が操作されたか否か、即ち、遊技場の管理者等によって意図的にRAMの内容をクリアさせる操作が行われたか否かを判定する。ステップ4002でYesの場合、ステップ4004で、主制御装置1000は、主制御装置1000側のRAM内容(例えば、遊技状態一時記憶手段1190内の情報等)を全てクリアする。次に、ステップ4006で、情報送信制御手段1300は、主制御装置1000のRAMをクリアしたことを示すラムクリア情報(コマンド)をサブメイン制御部2320側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ4018の処理に移行する。他方、ステップ4002でNoの場合は、ステップ4008で、主制御装置1000は、主制御装置1000におけるRAM領域の内容をチェックする(例えば、電断時に記録されたチェックサムとRAM領域に保存されている情報量との比較を行う)。次に、ステップ4010で、主制御装置1000は、当該チェック結果に基づきRAMの内容が正常でないか否か(正確に電断時の情報がRAMにバックアップされていないか否か)を判定する。ステップ4010でYes、即ちRAMにバックアップされていたデータが異常な場合には、ステップ4004の処理(前述したRAMクリア処理)に移行する。他方、ステップ4010でNo、即ちRAMにバックアップされていたデータが正常な場合、ステップ4012で、主制御装置1000は、各種情報コマンドをサブメイン制御部2320側に送信する(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)。次に、ステップ4013で、主制御装置1000は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリアを参照し、確変移行予約フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ4013でYesの場合、ステップ4014で、主制御装置1000は、高利益再表示コマンドをサブメイン制御部2320側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ4015に移行する。他方、ステップ4013でNoの場合にも、ステップ4015に移行する。次に、ステップ4015で、主制御装置1000は、振分入賞数カウンタ1174e及び排出数カウンタ1174fをリセットし、ステップ4018に移行する。尚、本処理で振分入賞数カウンタ値及び排出数カウンタ値をリセットすることによって排出球異常から回復することとなる。次に、ステップ4018で、主制御装置1000は、同図のステップ1000によって示される主制御装置1000側のメイン処理に係る実行定時割り込み(例えば、約1.5ms毎のハードウェア割り込みを契機とするが、本例では、当該割り込み周期をTとする)を許可し(その結果、当該実行定時割り込みタイミング到達時には、同図のステップ1000が実行されることとなる)、ステップ4020の処理に移行する。尚、ステップ4020に移行後は、次の定時割り込みタイミングに到達するまで、主制御装置1000は、各種乱数更新処理(例えば、乱数カウンタのインクリメント処理)を繰り返し実行することとなる。
次に、タイマ割り込み処理について説明する。主制御装置1000は、定時割り込みタイミングに到達した場合に発生する割り込み要求に基づいて、同図(b)の処理を実行する。即ち、定時割り込み周期Tの到達時(例えば、約1.5ms毎のハードウェア割り込み)を契機として、ステップ1100で、主制御装置1000は、後述の補助遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御装置1000は、後述の電動役物駆動判定処理を実行する。次に、ステップ1300で、主制御装置1000は、後述の主遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御装置1000は、後述の主遊技図柄表示処理を実行する。次に、ステップ2000で、主制御装置1000は、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ2100で、主制御装置1000は、後述の特別遊技制御処理を実行する。次に、ステップ3000で、主制御装置1000(特に賞球払出決定手段1400)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出制御処理(賞球払出機構210の駆動制御等を賞球払出制御基板3000に実行させ、その結果を管理するための処理等)を実行する。次に、ステップ3100で、主制御装置1000は、外部信号の出力処理(外部端子板、ホールコンピュータH等への情報出力)を実行する(遊技関連情報、排出球異常情報、不正検知コマンド等を送信する)。次に、ステップ3200で、主制御装置1000は、制御コマンド送信処理(前述の各処理でセットされたコマンドをサブメイン制御部側に送信し、サブメイン制御部2320側では当該コマンドに従って演出が実行されることとなる)を実行し、本割り込み処理の実行直前に実行されていた処理に復帰する。
次に、NMI割り込み処理について説明する。前述の通り、主制御装置1000は、リセットICからの電断信号がCPUのNMI端子に入力されるように構成されており、遊技機における電源断時において、同図(c)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源断時(本例では、NMI割り込み時)において、ステップ4604で、主制御装置1000は、RAM領域の情報に基づき電断時情報(例えば、チェックサム)をセットする。次に、ステップ4606で、主制御装置1000は、RAM領域への書き込みを禁止すると共に、タイマ割り込み処理を禁止し、電源断待ちループ処理に移行する。
次に、図12は、図11におけるステップ1100のサブルーチンに係る、補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、補助遊技入球口入球判定手段1113は、補助遊技始動口2410に遊技球が入球(流入、ゲートの場合は通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、補助遊技乱数取得判定実行手段1123は、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、補助遊技乱数取得判定実行手段1123は、補助遊技内容決定乱数(例えば、補助遊技図柄当選乱数)を取得する。次に、ステップ1108で、補助遊技図柄保留手段1133は、何個目の保留であるかという情報と共に、当該乱数を補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aにセットする形で保留球を1加算し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ1102又はステップ1104でNoの場合も、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図13は、図11におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電動役物駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aのフラグエリアを参照して、電動役物開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aのフラグエリアを参照して、補助遊技図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aにアクセスし、補助遊技図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1216で、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技状態一時記憶手段1193を参照して補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)を取得すると共に、補助遊技内容決定用抽選テーブル1143aを参照し、当該取得した補助遊技側の遊技状態及び当該保留球に基づく補助遊技図柄乱数に基づき停止図柄を決定(例えば、補助遊技時短フラグがオンである場合には、オフである場合と比して高確率で当選図柄を選択)して補助遊技図柄情報一時記憶手段1193bに一時記憶する。次に、ステップ1218で、補助遊技図柄変動時間管理手段1153aは、補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)に基づき、補助遊技図柄変動管理用タイマ1153a‐1に補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間(例えば、補助遊技時短フラグがオンの場合には5秒、補助遊技時短フラグがオフの場合には30秒)をセットする。そして、ステップ1220で、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の補助遊技図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1222で、補助遊技図柄保留手段1133は、補助遊技図柄に関する当該保留球を1減算した上で補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aに記録されている保留情報を更新すると共に、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技図柄変動管理用タイマ1153a‐1をスタートした後、補助遊技図柄表示部2421上で補助遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1224で、補助遊技図柄変動時間管理手段1153aは、補助遊技図柄変動管理用タイマ1153a‐1を参照して、補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1224でYesの場合、ステップ1226で、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技図柄情報一時記憶手段1193bを参照して補助遊技図柄の停止図柄を取得すると共に、当該取得した補助遊技図柄の停止図柄を補助遊技図柄表示部2421上で確定表示する。そして、ステップ1228で、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の補助遊技図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1230で、条件判定手段1161は、当該補助遊技図柄の停止図柄が「当り」であるか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)に基づき、開放タイマ1162に電動役物の開放時間に係る所定時間(例えば、補助遊技時短フラグがオンの場合には6秒、補助遊技時短フラグがオフの場合には0.5秒)をセットする。次に、ステップ1234で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の電動役物開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1236で、電動役物開閉制御手段1160は、第2主遊技始動口2110の電動役物2112を開放する。次に、ステップ1238で、電動役物開閉制御手段1160は、開放タイマ1162を参照して、電動役物の開放時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1238でYesの場合、ステップ1240及びステップ1242で、電動役物開閉制御手段1160は、第2主遊技始動口2110の電動役物2112を閉鎖すると共に、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の電動役物開放中フラグをオフにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
尚、ステップ1202でNoの場合にはステップ1238に移行し、ステップ1204でNoの場合にはステップ1224に移行し、ステップ1206、ステップ1224、ステップ1230又はステップ1238でNoの場合には、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
また、本フローチャートでは、便宜上、ステップ1226での停止図柄表示後、すぐに次のステップに移行しているが、これには限定されない。その場合には、500ms程度の停止表示固定時間を経てから次の処理に移行するよう構成してもよい(例えば、停止表示固定中フラグ及びタイマを利用して分岐処理を行うことによりこの処理を達成可能である)。
次に、図14は、図11におけるステップ1300のサブルーチンに係る、主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、第1主遊技始動口入球判定手段1111は、第1主遊技始動口2210の第1主遊技始動口入球検出装置2211から第1主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aを参照し、主遊技(特に第1主遊技側)に関する保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121は、第1主遊技内容決定乱数を取得する。なお、本実施例では、第1主遊技内容決定乱数として、当否を決定するための当否抽選乱数、当り時の図柄を決定するための図柄抽選乱数、特別図柄の変動パターン(変動時間)を決定するための変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、これら3つの乱数は夫々更新周期・乱数範囲の異なる乱数生成手段から生成され、本タイミングで一連的に取得するようになっている。次に、ステップ1308で、第1主遊技図柄保留手段1131は、当該第1主遊技内容決定乱数を第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aに記憶する。次に、ステップ1310で、情報送信制御手段1300は、第1主遊技乱数が取得された旨の情報(保留発生コマンド)を、サブメイン制御部2320へ送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。次に、ステップ1311で、情報送信制御手段1300は、賞球払出制御基板3000への賞球コマンドをコマンド送信用バッファ1301にセット(ステップ3200の制御コマンド送信処理によって賞球払出制御基板3000側に送信される)し、ステップ1312に移行する。次に、ステップ1312で、第2主遊技始動口入球判定手段1112は、第2主遊技始動口2110の第2主遊技始動口入球検出装置2111から第2主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1312でYesの場合、ステップ1314で、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122は、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aを参照し、主遊技(特に第2主遊技側)に関する保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1314でYesの場合、ステップ1316で、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122は、第2主遊技内容決定乱数を取得する。なお、本実施例では、第2主遊技内容決定乱数として、第1主遊技内容決定手段と同様に当否抽選乱数、図柄抽選乱数、変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、第1主遊技内容決定乱数の各乱数の取得範囲と第2主遊技内容決定乱数の各乱数の取得範囲(例えば第1主遊技用の当否抽選乱数と第2主遊技用の当否抽選乱数の取得範囲)を同じに設定している。次に、ステップ1318で、第2主遊技図柄保留手段1132は、当該第2主遊技内容決定乱数を第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aに記憶する。次に、ステップ1320で、情報送信制御手段1300は、第2主遊技乱数が取得された旨の情報(保留発生コマンド)を、サブメイン制御部2320へ送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。次に、ステップ1321で、情報送信制御手段1300は、賞球払出制御基板3000への賞球コマンドをコマンド送信用バッファ1301にセット(ステップ3200の制御コマンド送信処理によって賞球払出制御基板3000側に送信される)し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ1302又はステップ1304でNoの場合にはステップ1312に移行し、ステップ1312又はステップ1314でNoの場合には、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
尚、本実施形態では、ステップ1310、ステップ1320にてサブメイン制御部2320へ送信する情報として、乱数が取得された旨の情報を送信しているが、当該乱数値の情報や主遊技図柄の保留数を付帯して送信してもよく、これらの情報により乱数が取得された旨の情報として代用することも可能である。
次に、図15は、図11におけるステップ1400のサブルーチンに係る、主遊技図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1401で、主遊技図柄保留解除制御手段1154は、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aを参照し、第2主遊技図柄の保留が存在していないか否かを確認する。ステップ1401でYesの場合、ステップ1400(1)で、主制御装置1000は、後述の第1主遊技図柄表示処理を実行し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ1401でNoの場合、ステップ1400(2)で、主制御装置1000は、後述の第2主遊技図柄表示処理を実行し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。このように、本実施形態においては、第2主遊技図柄の保留球が存在する場合には、第1主遊技図柄の保留球の存在に係らず(たとえ入賞順序が第1主遊技図柄の保留の方が先でも)、第2主遊技図柄の保留消化を優先して実行するよう構成されているが、これには限定されない(入賞順序に基づく保留消化や、双方の主遊技図柄を同時並行的に抽選する並列抽選を実行するよう構成してもよい)。
次に、図16は、図11におけるステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1主遊技図柄表示処理(第2主遊技図柄表示処理)のフローチャートである。尚、本処理は、第1主遊技図柄側と第2主遊技図柄とで略同一の処理となるため、第1主遊技図柄側について主に説明し、第2主遊技図柄側の処理については括弧書きとする。まず、ステップ1403で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する。ここで、この変動開始条件は、特別遊技中(又は条件装置作動中)でない、且つ、主遊技図柄変動中でない、且つ、主遊技図柄の保留があることが条件となる。
次に、ステップ1405及びステップ1406で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132a)に一時記憶されている、今回の図柄変動に係る第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)を読み出すと共に、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132a)から削除すると共に、当該一時記憶されている残りの情報をシフトする(保留消化処理)。次に、ステップ1410‐1で、当否抽選手段1135は、各遊技状態に対応する第1主遊技用当否抽選テーブル1135b‐1(第2主遊技用当否抽選テーブル1135b‐3)を参照し、第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、当選抽選乱数)に基づき、主遊技図柄当否抽選を実行する。
ここで、図17(主遊技テーブル1)は、第1主遊技用当否抽選テーブル1135b‐1(第2主遊技用当否抽選テーブル1135b‐3)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、確率変動遊技状態時における大当り当選確率は、非確率変動遊技状態時における大当り当選確率よりも高確率となるよう構成されている。尚、当選確率はあくまでも一例であり、これには何ら限定されない。また、本実施形態においては、遊技状態を移行させ得ない当り(いわゆる小当り)については例示していないが、小当りが発生(小当りに当選)するよう構成してもよい。
次に、ステップ1410‐2で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、図柄抽選乱数)に基づいて主遊技図柄に関する停止図柄を決定し、これらを第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に一時記憶する。
ここで、図17(主遊技テーブル2)は、第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)の一例である(特に、停止図柄決定用テーブルの一例)。本例に示されるように、本実施形態においては、大当りに当選した場合、複数の主遊技図柄候補(本例では、「4A・3A・5A・7A」及び「5B・7B・9B」)の内から一の主遊技図柄が大当り図柄として決定されるよう構成されている。尚、後述するように、本実施形態においては、大当り図柄の種類に基づき、ラウンド実行時における大入賞口(振分大入賞口及び通常大入賞口)の開放態様が決定される(ある大当り図柄と他の大当り図柄とでは、大入賞口の開放態様が異なり得る)よう構成されており、当該大入賞口の開放態様によって、確率変動遊技状態への移行し易さが、大当り図柄の種類に応じて異なり得るよう構成されている。尚、その他図柄の種類についても、あくまで一例であり、これには限定されない{例えば、ハズレ図柄は一種類の図柄であることには限定されず、複数種類の図柄を設けるよう構成してもよく、特定の図柄が停止表示された場合には当該特定の図柄が停止表示される前とは、主遊技図柄の変動態様の種類及び/又は選択率が異なる状態(限定頻度状態)へ移行するよう構成してもよい}。
次に、ステップ1410‐3で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、各遊技状態に対応する第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第1主遊技内容決定乱数)(特に、変動態様抽選乱数)に基づいて主遊技図柄の変動態様を決定し、これらを第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に一時記憶して、ステップ1415に移行する。
ここで、図17(主遊技テーブル3)は、第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)の一例である(特に、変動態様決定用テーブルの一例)。本例に示されるように、本実施形態においては、主遊技図柄の当否抽選結果及び主遊技時短フラグ状態に基づき、主遊技図柄の変動態様(変動時間)が決定されるよう構成されている。即ち、主遊技図柄の当否抽選結果が当りの場合には相対的に変動時間が長時間となる変動態様が決定され易く、主遊技時短フラグがオフである場合(時短遊技状態)には相対的に変動時間が短時間となる変動態様が決定され易いよう構成されている。尚、本例はあくまでも一例であり、停止図柄の種類や選択率等には何ら限定されない。また、本実施形態では、説明の便宜上、保留球数に応じて異なるテーブルを有するよう構成しなかったが、保留球数に応じて異なるテーブルを有するように構成してもよいことはいうまでもない。更には、時間短縮遊技状態(主遊技時短フラグがオンの場合)における第1主遊技側の図柄変動時間が相対的に長時間となるよう構成してもよい(第2主遊技側での図柄変動が実行されることが遊技者にとって有利となるよう構成されていた際、第1主遊技側の図柄変動効率を低下させることで第2主遊技側の保留が生起し易い(遊技者にとって有利となる)状況を構築することを趣旨とするため、第1主遊技側の始動口と第2主遊技側の始動口とを打ち分けできない場合において特に効果を発揮する)。
次に、ステップ1415で、情報送信制御手段1300は、第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に一時記憶された主遊技図柄に係るコマンド(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)及び現在の遊技状態に係るコマンド(図柄変動表示開始指示コマンド)を、サブメイン制御部2320側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。次に、ステップ1416で、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151a(第2主遊技図柄変動時間管理手段1152a)が、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間を第1主遊技図柄変動管理用タイマ1151a‐1(第2主遊技図柄変動管理用タイマ1152a‐1)にセットする。そして、ステップ1417で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)の第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)上で、第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に記憶された変動態様に従い、主遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1418で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の変動中フラグをオンする。そして、ステップ1420で、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151a(第2主遊技図柄変動時間管理手段1152a)が、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1420でYesの場合、ステップ1422で、情報送信制御手段1300は、図柄変動が終了する旨の情報(図柄確定表示指示コマンド)を、サブメイン制御部2320側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。次に、ステップ1423で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)の第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)上での主遊技図柄の変動表示を停止し、第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1424で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の変動中フラグをオフにする。
次に、ステップ1430で、特別遊技移行決定手段1135aは、当該主遊技図柄の停止図柄が大当り図柄であるか否かを判定する。ステップ1430でYesの場合、ステップ1432で、特別遊技移行決定手段1135aは、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある条件装置作動フラグをオンにする。他方、ステップ1430でNoの場合には、ステップ1432をスキップする。
次に、ステップ1450で、主制御装置1000は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ1434でNoの場合には、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
尚、ステップ1403でNoの場合には、ステップ1419で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)のフラグエリアを参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1419でYesの場合にはステップ1420に移行し、ステップ1419でNoの場合には、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図18は、図11におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、特定遊技制御手段1180は、確変回数カウンタ1181aを参照して当該カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1504で、特定遊技制御手段1180は、確変回数カウンタ1181aのカウンタ値を1減算する。次に、ステップ1506で、特定遊技制御手段1180は、確変回数カウンタ1181aを参照して、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1506でYesの場合、ステップ1510で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある主遊技確変フラグをオフにし、ステップ1512に移行する。尚、ステップ1502又はステップ1506でNoの場合にもステップ1512に移行する。
次に、ステップ1512で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181bを参照して、当該カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1512でYesの場合、ステップ1514で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181bのカウンタ値を1減算する。次に、ステップ1516で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181bを参照して、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1516でYesの場合、ステップ1518で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある主遊技時短フラグをオフにする。次に、ステップ1520で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある補助遊技時短フラグをオフにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ1512又はステップ1516でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図19は、図11におけるステップ2000のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ2002で、条件判定手段1171は、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)の第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)上に表示された主遊技図柄が停止したか否かを判定する。ステップ2002でYesの場合、ステップ2004で、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、条件装置作動フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2004でYesの場合、ステップ2006で、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、特別遊技実行フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2006でYesの場合、ステップ2007で、現在停止中の主遊技図柄は長開放確定図柄(本例では、7A・7B)であるか否かを判定する。尚、長開放確定図柄とは、当該長開放確定図柄に係る特別遊技における振分大入賞口2220の開放態様が長開放Bであるラウンドが含まれており、遊技者が当該長開放確定図柄停止時に振分大入賞口2220の開放態様に長開放が含まれていることを認識できる主遊技図柄である。次に、ステップ2008で、特別遊技内容決定手段1172は、サブ側への長開放確定コマンドをセット(ステップ3200の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部2320側に送信される)し、ステップ2009に移行する。他方、ステップ2007でNoの場合にもステップ2009に移行する。次に、ステップ2009で、特別遊技内容決定手段1172は、当該所定態様に基づき、特別遊技内容参照テーブル1172aを参照することにより、当該特別遊技の内容を特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットする。
次に、ステップ2010で、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある特定遊技フラグ(主遊技確変フラグ・主遊技時短フラグ・補助遊技時短フラグ)を一旦オフにする。次に、ステップ2012で、特定遊技制御手段1180は、確変回数カウンタ1181aのカウンタ値をリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ2014で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181bのカウンタ値をリセット(ゼロクリア)し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ2002、ステップ2004又はステップ2006でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図20は、図11におけるステップ2100のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2102で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、条件装置作動フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2102でYesの場合、ステップ2150で、特別遊技実行制御手段1173は、後述する特別遊技開始制御処理を実行する。次に、ステップ2200で、特別遊技実行制御手段1173は、後述する振分大入賞口制御処理を実行する。次に、ステップ2600で、特別遊技実行制御手段1173は、後述する通常大入賞口制御処理を実行する。次に、ステップ2900で、特別遊技実行制御手段1173は、後述する特別遊技終了制御処理を実行し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ2102でNoの場合、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技を実行するタイミングではないと判定し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図21は、図20におけるステップ2150のサブルーチンに係る、特別遊技開始制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2152で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、特別遊技実行フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2152でYesの場合、ステップ2156で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ2158で、情報送信制御手段1300は、特別遊技を開始する旨の情報(特別遊技開始表示指示コマンド)を、サブメイン制御部側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。次に、ステップ2160で、特別遊技実行制御手段1173は、ラウンド数カウンタ1173aに1をセット(初期化)し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ2152でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図22は、図20におけるステップ2200のサブルーチンに係る、振分大入賞口制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2202で、振分大入賞口制御手段1174は、ラウンド数カウンタ1173aを参照し、当該カウンタ値が奇数であるか否か(当該特別遊技の終了後に確率変動遊技状態に移行するか否かを決定する振分遊技を実行する奇数ラウンドであるか否か)を判定する。ステップ2202でYesの場合、ステップ2204で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、振分制御継続中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2204でYesの場合、ステップ2300に移行する。他方、ステップ2204でNoの場合、ステップ2206で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、振分制御継続中フラグをオンにする。次に、ステップ2208で、振分大入賞口制御手段1174は、開閉態様決定テーブル1172b(図23参照)を参照し、大当り図柄及びラウンド数カウンタ1173aのカウンタ値に基づき、当該ラウンドにおける振分大入賞口2220の開放態様をセットする。
ここで、図23は、大入賞口の開放態様を決定する際に参照される、開閉態様決定テーブル1172bの一例である。同図に示されるように、本実施形態における特別遊技では、振分大入賞口2220と通常大入賞口2120とが交互に開放されるよう構成されている。より具体的には、奇数ラウンドには振分大入賞口2220が開放され、当該振分大入賞口2220の開放が終了すると次ラウンド(偶数ラウンド)となり、偶数ラウンドには通常大入賞口2120が開放され、当該通常大入賞口2120の開放が終了すると次ラウンド(奇数ラウンド)になるという推移を最終ラウンドが終了するまで継続する。尚、本実施形態では、すべての大当り図柄に係る特別遊技が16ラウンドの特別遊技であるが、各ラウンドの開放態様(ほとんど出玉を獲得できない短開放並びに出玉を獲得し易い長開放A及び長開放B)の組み合わせと、内部に設けられた特定領域2224への入球によって特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行することが決定する振分大入賞口2220の開放時における特定領域2224への入球し易さ(奇数ラウンドでの振分大入賞口2220の開放態様)の組み合わせと、によって、大当り図柄ごとの遊技者への利益を異ならせている。例えば、大当り図柄4Aに係る特別遊技では、第2R・第4R・第6R・第8Rのみが長開放であるため、4ラウンド分の出玉を獲得でき(いわゆる、実質4ラウンド)、当該特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行しない(又は、移行し難い)。一方で、大当り図柄7A、7Bに係る特別遊技では、すべてのラウンドが長開放であるため、16ラウンド分の出玉を獲得でき、当該特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行する(又は、移行し易い)。
また、振分大入賞口2220と通常大入賞口2120とが交互に開放されるよう構成することで、一方の大入賞口閉鎖後に係る入賞待機時間の経過中に、次ラウンドに係る他方の大入賞口の開放を開始できることとなる。その結果、いずれの大入賞口も閉鎖されている期間が短くなることで、遊技者の打ち出した遊技球がいずれの大入賞口にも入球しないこと(いわゆる、ムダ球)を減少させることができると共に、特別遊技の消化に係る時間をも減少させることができることとなるのである。
また、振分大入賞口2220と通常大入賞口2120とが交互に開放される場合、振分大入賞口2220に遊技球を入球させる機会を与える(長開放となる)ラウンドを複数の奇数ラウンドから設定できる。例えば、大当り図柄「3A」に係る特別遊技では、第7Rに振分大入賞口2220が長開放Aの開放態様にて開放される一方、大当り図柄「5A」「5B」に係る特別遊技では、第9Rに振分大入賞口2220が長開放Aの開放態様にて開放される。このように、振分大入賞口2220の長開放となるタイミングにバリエーションを持たせることで、一旦、振分大入賞口2220が長開放され得るラウンドが短開放で終わったように見せて、次の奇数ラウンドで振分大入賞口2220が長開放されるような演出(いわゆる、逆転演出)を行うことができることとなる。また、振分大入賞口2220が長開放となるラウンドを特別遊技の後半と設定した場合には、遊技者の利益に大きく関わる当該振分大入賞口2220の長開放以前の特別遊技の実行中期間を、遊技者が振分大入賞口2220に遊技球を入球させるための準備(例えば、遊技球発射強度の調節や発射する遊技球の補充等)を行える期間とすることができることとなる。
また、振分大入賞口2220が複数回にわたって長開放されるように設定した場合には、より確実に特定領域2224に遊技球を入球させ得ることとなり、演出との齟齬が生じること{例えば、特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行する(又は移行し易い)ことを報知したにも拘わらず、球詰まり等によって、振分大入賞口2220が長開放される1ラウンド分の期間、遊技球を発射できず、確率変動遊技状態に移行しない事態}を防止できることとなる。尚、本例はあくまで一例であり、これには何ら限定されず、例えば、3ラウンド毎に振分大入賞口2220を開放させる等、本例とは異なる規則に基づいて振分大入賞口2220を開放させるよう構成してもよいし、不規則的な順序で振分大入賞口2220を開放させるよう構成してもよい。
また、図23の開閉タイミング対比イメージに示されるように、本例では、長開放A:52msの開放+2600msの閉鎖+28800msの開放、長開放B:29000msの開放、短開放:52msの開放という開放パターンで振分大入賞口2220が開放され得るよう構成されており、特に、長開放Aと短開放とでは、最初の52msは開放の仕方が略同一である(同図下に図示された、各開放態様の開閉タイミング対比イメージを参照)。従って、遊技者は、選択されている開放パターンが利益の高い長開放Aであるか利益の低い短開放であるかを認識できないが、その後に再度振分大入賞口2220が開放されれば長開放Aの開放態様での開放である(即ち、より多くの出玉獲得が望める)ことが判明する、という演出を兼ねた開放となる。例えば、本例では、大当り図柄「4A」は、振分大入賞口2220の開放態様が長開放とならない低利益な大当り図柄であるが、途中までは大当り図柄「3A」「5A」「5B」と同様の開放パターンであるため、第7R・第9Rの開放態様が判明するまでは遊技者の期待感を持続させることができるのである。他方、大当り図柄「7A」「7B」に係る特別遊技では、第1Rの振分大入賞口2220の開放態様も長開放であり、遊技者の利益が最大となることが第1Rの段階にて判明し得るため、遊技者の期待感を持続させる意味が希薄である。そこで、本例では、大当り図柄「7A」「7B」に係る特別遊技の場合、通常大入賞口2120と同様の、長開放Bの開放態様にて振分大入賞口2220を開放するよう構成している(短開放と長開放とで煽り演出を実行する必要が無いため)。尚、本例はあくまで一例であり、これには何ら限定されず、例えば、本例に図示していない長開放や短開放の態様を設けてもよいし、実行する特別遊技の最初の振分大入賞口2220の開放時のみ、長開放Aとなるよう構成してもよい。尚、本例においては、特別遊技中における大入賞口(通常大入賞口2120又は振分大入賞口2220)の開放期間が終了する以前に、当該大入賞口(通常大入賞口2120又は振分大入賞口2220)に所定個数(例えば、10個)の遊技球の入球があった場合には、実行中のラウンドが終了し、当該大入賞口(通常大入賞口2120又は振分大入賞口2220)は閉鎖するよう構成されている。
フローチャートの説明に戻ると、次に、ステップ2210で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、遮蔽部材駆動制御中フラグをオンにする。次に、ステップ2212で、振分大入賞口制御手段1174は、振分入賞数カウンタ1174eのカウンタ値及び排出数カウンタ1174fのカウンタ値をリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ2214で、振分大入賞口制御手段1174は、振分ラウンドタイマ1174aをスタートさせ、ステップ2300に移行する。ステップ2202〜ステップ2214までが初期処理段階であり、特別遊技における振分大入賞口2220の開閉に係るラウンド実行時の初期処理を本処理にて行っている。
次に、ステップ2300で、振分大入賞口制御手段1174は、後述する振分大入賞口開閉制御処理を実行し、ステップ2350に移行する。次に、ステップ2350で、振分大入賞口制御手段1174は、後述する振分準備時間制御処理を実行する。次に、ステップ2400で、振分大入賞口制御手段1174は、後述する振分入賞制御処理を実行する。次に、ステップ2450で、振分大入賞口制御手段1174は、排出球異常検出処理を実行する。次に、ステップ2500で、振分大入賞口制御手段1174は、遮蔽部材駆動制御処理を実行する。次に、ステップ2550で、振分大入賞口制御手段1174は、後述する振分ラウンド制御終了処理を実行し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ2202でNoの場合、ステップ2350に移行する。
次に、図24は、図22におけるステップ2300のサブルーチンに係る、振分大入賞口開閉制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2302で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、振分大入賞口開放終了フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2302でYesの場合、ステップ2304で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、振分大入賞口開放制御中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2304でYesの場合、ステップ2310に移行する。他方、ステップ2304でNoの場合、ステップ2306で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、振分大入賞口開放制御中フラグをオンにする。次に、ステップ2308で、振分大入賞口制御手段1174は、セットされた開放態様に基づき、振分大入賞口2220の開閉を開始し、ステップ2310に移行する。
次に、ステップ2310で、振分大入賞口制御手段1174は、振分入賞数カウンタ1174eを参照し、当該カウンタ値が所定個数(例えば、10個)に到達したか否かを判定する。ステップ2310でYesの場合、ステップ2314に移行する。他方、ステップ2310でNoの場合、ステップ2312で、振分大入賞口制御手段1174は、振分ラウンドタイマ1174aのタイマ値を参照し、振分大入賞口2220の開放期間が終了したか否かを判定する。ステップ2312でYesの場合、ステップ2314に移行する。ここで、振分大入賞口2220の開放期間とは、本例においては、開放態様が「短開放」である場合は52ms、「長開放A」である場合は31452ms、「長開放B」である場合は29000msとなっている。
次に、ステップ2314で、振分大入賞口制御手段1174は、振分大入賞口2220の最長開放制御を強制終了して閉鎖する。即ち、振分大入賞口2220に所定個数の入賞が検出された場合か、又はセットされた開放パターンが終了した場合に、振分大入賞口2220の開閉を終了して閉鎖するのである。次に、ステップ2316で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、振分大入賞口開放制御中フラグをオフにする。次に、ステップ2318で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、振分大入賞口開放終了フラグをオンにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ2302又はステップ2312でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図25は、図22におけるステップ2350のサブルーチンに係る、振分準備時間制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2352で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、排出待機中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2352でYesの場合、ステップ2354で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、振分大入賞口開放終了フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2354でYesの場合、ステップ2355で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、振分大入賞口開放終了フラグをオフにする。次に、ステップ2356で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、排出待機中フラグをオンにする。次に、ステップ2358で、振分大入賞口制御手段1174は、振分入賞待機タイマ1174bに振分入賞待機時間(例えば、振分大入賞口2220を閉鎖してから、内部に存在している遊技球が入賞センサによって検知されるのを待機する時間であり、本例では、1900ms)をセットしてスタートさせると共に、ステップ2360で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、振分入賞待機中フラグをオンにする。次に、ステップ2362で、振分大入賞口制御手段1174は、振分ラウンド終了タイマ1174cにラウンド終了待機時間(例えば、振分大入賞口2220を駆動するソレノイドの励磁を停止してから実際に振分大入賞口2220が閉鎖されるまでの時間を待機する閉鎖時間と、次ラウンドの開始を準備する準備時間との合計時間であり、本例では、140ms+60msの200ms)をセットしてスタートさせると共に、ステップ2364で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、振分ラウンド終了待機フラグをオンにし、ステップ2366に移行する。尚、ステップ2352でNoの場合にも、ステップ2366に移行する。
ここで、本例においては、振分ラウンド終了待機時間を200msとしているが、これは振分大入賞口2220の振分電動役物2222の閉鎖(ソレノイドをオフにしてから略完全に閉鎖するまでに要する時間)に係る時間140msと、次回の開放までの準備時間60msの和である。このように準備時間を設けることで、大入賞口を開閉駆動させるソレノイドやモータの駆動を途切れさせ、発熱を抑えることにより故障等の不具合を防止できることとなる。また、本例では、振分ラウンド終了待機時間(200ms)が、排出待機時間(1900ms)より短くなるよう構成されており、大入賞口内の遊技球の排出を待機している期間内に次のラウンドに係る大入賞口(通常大入賞口2120)の開放を開始し得るため、特別遊技をスムーズに進行できるのである。尚、本例はあくまで一例であり、ここに挙げた具体的な数値や態様等には何ら限定されず、例えば、本例では特別遊技のラウンド実行中における大入賞口の閉鎖後に準備時間を設けるよう構成したが、特別遊技のラウンド実行中における大入賞口の開放前に準備時間を設けるよう構成してもよい。
次に、ステップ2366で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、振分ラウンド終了待機フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2366でYesの場合、ステップ2368で、振分大入賞口制御手段1174は、振分ラウンド終了タイマ1174cを参照し、当該タイマ値が0であるか否かを判定する。ステップ2368でYesの場合、換言すれば、前述したラウンド終了待機時間が終了した場合、ステップ2370で、振分大入賞口制御手段1174は、ラウンド数カウンタ1173aのカウンタ値に1を加算(インクリメント)する。この処理によって、当該カウンタ値が偶数となり、後述する次ラウンドの処理(例えば、S2600の通常大入賞口制御処理)が開始されることとなる。次に、ステップ2372で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、振分ラウンド終了待機フラグをオフにし、ステップ2374に移行する。尚、ステップ2366又はステップ2368でNoの場合にも、ステップ2374に移行する。
次に、ステップ2374で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、振分入賞待機中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2374でYesの場合、ステップ2376で、振分大入賞口制御手段1174は、振分入賞待機タイマ1174bを参照し、当該タイマ値が0であるか否かを判定する。ステップ2376でYesの場合、換言すれば、前述した振分入賞待機時間が終了した場合、ステップ2378で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、振分入賞待機中フラグをオフにする。次に、ステップ2380で、振分大入賞口制御手段1174は、特定領域入賞待機タイマ1174‐1aに特定領域入賞待機時間(例えば、振分大入賞口2220内の入賞センサを入賞有効期間内に通過した遊技球が、特定領域2224に到達するのを待機する時間であり、本例では、700ms)をセットしてスタートさせると共に、ステップ2382で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、特定領域入賞待機中フラグをオンにし、ステップ2384に移行する。ここで、本例では、振分大入賞口2220の閉鎖時にセットした振分入賞待機時間(1900ms)の終了時に、特定領域入賞待機時間(700ms)が開始されるよう構成しているが、これには限定されず、例えば、振分入賞待機時間(1900ms)+特定領域入賞待機時間(700ms)である振分大入賞口閉鎖後特定領域有効時間(2600ms)を振分大入賞口2220の閉鎖時にセットすることによっても、同様の処理を実行可能である。尚、ステップ2374又はステップ2376でNoの場合にも、ステップ2384に移行する。
次に、ステップ2384で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、特定領域入賞待機中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2384でYesの場合、ステップ2386で、振分大入賞口制御手段1174は、特定領域入賞待機タイマ1174‐1aを参照し、当該タイマ値が0であるか否かを判定する。ステップ2386でYesの場合、換言すれば、前述した特定領域入賞待機時間が終了した場合、ステップ2388で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、特定領域入賞待機中フラグをオフにする。次に、ステップ2390で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、排出確認許可フラグをオンにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ2354、ステップ2384又はステップ2386でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図26は、図22におけるステップ2400のサブルーチンに係る、振分入賞制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2401で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、振分制御継続中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2401でYesの場合、ステップ2402で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、排出球異常フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2402でYesの場合、ステップ2403で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、特定領域入賞待機中フラグがオフであるか否かを判定する。
ステップ2403でYesの場合、換言すれば、振分大入賞口2220の開放中又は振分入賞待機時間中である場合、ステップ2405で、振分大入賞口制御手段1174は、振分入賞検出装置2221(振分大入賞口入球センサ)が新たな入球を検出したか否かを判定する。ステップ2405でYesの場合、ステップ2406で、振分大入賞口制御手段1174は、振分入賞数カウンタ1174eのカウンタ値に1を加算(インクリメント)する。次に、ステップ2407で、振分大入賞口制御手段1174は、賞球払出制御基板3000側への賞球コマンドをセットし、ステップ2408に移行する。他方、ステップ2405でNoの場合、ステップ2406及びステップ2407の処理を実行せずにステップ2408に移行する。
次に、ステップ2408で、振分大入賞口制御手段1174は、特定領域入球検出装置2224‐1(特定領域入賞センサ)が新たな入球を検出したか否かを判定する。ステップ2408でYesの場合、ステップ2410で、振分大入賞口制御手段1174は、振分入賞数カウンタ1174eのカウンタ値が、排出数カウンタ1174fのカウンタ値よりも大きいか否かを判定する。ステップ2410でYesの場合、ステップ2411で、振分大入賞口制御手段1174は、当該特定領域2224への入球が実行中の特別遊技における最初の入球であるか否かを判定する。ステップ2411でYesの場合、ステップ2412で、振分大入賞口制御手段1174は、特定領域2224に遊技球が入球した旨の表示を行うための特定領域入球演出実行コマンドを、サブメイン制御部2320側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。次に、ステップ2413で、振分大入賞口制御手段1174は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある、確変移行予約フラグをオンにし、ステップ2416に移行する。他方、ステップ2411でNoの場合、換言すれば、実行中の特別遊技における最初の入球でない場合、ステップ2412及びステップ2413の処理を実行せずにステップ2416に移行する。他方、ステップ2410でNoの場合、換言すれば、特定領域2224への入球時において、振分入賞数カウンタ1174eのカウンタ値が排出数カウンタ1174fのカウンタ値以下である場合(例えば、入球検知されていない遊技球が特定領域に入球した場合)、ステップ2414で、振分大入賞口制御手段1174は、エラーが発生した旨を表示するためのエラー報知コマンドを、サブメイン制御部2320側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。次に、ステップ2415で、振分大入賞口制御手段1174は、不正を検知した旨を遊技場スタッフに報知するための不正検知コマンドを、ホールコンピュータHに送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットし、ステップ2416に移行する。次に、ステップ2416で、振分大入賞口制御手段1174は、排出数カウンタ1174fのカウンタ値に1を加算(インクリメント)し、ステップ2417に移行する。尚、ステップ2408でNoの場合にも、ステップ2417に移行する。
次に、ステップ2417で、振分大入賞口制御手段1174は、排出球検出装置2224‐2(排出センサ)が新たな入球(排出)を検出したか否かを判定する。ステップ2417でYesの場合、ステップ2418で、振分大入賞口制御手段1174は、排出数カウンタ1174fのカウンタ値に1を加算(インクリメント)し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ2417でNoの場合、ステップ2418の処理を実行せずに、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。また、ステップ2401でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
ここで、本例では、排出球検出装置2224‐2(排出センサ)又は特定領域入球検出装置2224‐1(特定領域入賞センサ)に遊技球が入球した場合、排出数カウンタ1174fのカウンタ値に1を加算(インクリメント)するよう構成している。換言すれば、特定領域入賞センサが排出センサを兼ねていることで、排出確認に必要なセンサ数を減らし、遊技機の製造コストを削減することができる。更には、特定領域入賞センサを通過した先に排出センサを設ける場合に比べ、入賞センサと排出センサとの距離を短縮でき、遊技球の排出を待機する時間を短縮することで特別遊技をスムーズに進行することができるのである。尚、本例はあくまで一例であり、これには何ら限定されず、例えば、振分大入賞口2220に入球した遊技球が、最終的に1つの排出センサを通過するよう構成してもよい。
他方、ステップ2403でNoの場合、換言すれば、振分入賞待機時間終了後の特定領域有効期間中(特定領域入賞待機中、700ms)である場合、ステップ2419で、振分大入賞口制御手段1174は、特定領域入球検出装置2224‐1(特定領域入賞センサ)が新たな入球を検出したか否かを判定する。ステップ2419でYesの場合、ステップ2420で、振分大入賞口制御手段1174は、振分入賞数カウンタ1174eのカウンタ値が、排出数カウンタ1174fのカウンタ値よりも大きいか否かを判定する。ステップ2420でYesの場合、ステップ2421で、振分大入賞口制御手段1174は、当該特定領域2224への入球が実行中の特別遊技における最初の入球であるか否かを判定する。ステップ2421でYesの場合、ステップ2422で、振分大入賞口制御手段1174は、特定領域2224に遊技球が入球した旨の表示を行うための特定領域入球演出実行コマンドを、サブメイン制御部2320側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。次に、ステップ2423で、振分大入賞口制御手段1174は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある、確変移行予約フラグをオンにし、ステップ2426に移行する。他方、ステップ2421でNoの場合、換言すれば、実行中の特別遊技における最初の入球でない場合、ステップ2422及びステップ2423の処理を実行せずにステップ2426に移行する。他方、ステップ2420でNoの場合、換言すれば、特定領域2224への入球時において、振分入賞数カウンタ1174eのカウンタ値が排出数カウンタ1174fのカウンタ値以下である場合(例えば、入球検知されていない遊技球が特定領域に入球した場合)、ステップ2424で、振分大入賞口制御手段1174は、エラーが発生した旨を表示するためのエラー報知コマンドを、サブメイン制御部2320側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。次に、ステップ2425で、振分大入賞口制御手段1174は、不正を検知した旨を遊技場スタッフに報知するための不正検知コマンドを、ホールコンピュータHに送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットし、ステップ2426に移行する。次に、ステップ2426で、振分大入賞口制御手段1174は、排出数カウンタ1174fのカウンタ値に1を加算(インクリメント)し、ステップ2427に移行する。尚、ステップ2419でNoの場合にも、ステップ2427に移行する。
次に、ステップ2427で、振分大入賞口制御手段1174は、排出球検出装置2224‐2(排出センサ)が新たな入球(排出)を検出したか否かを判定する。ステップ2427でYesの場合、ステップ2428で、振分大入賞口制御手段1174は、排出数カウンタ1174fのカウンタ値に1を加算(インクリメント)し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ2427でNoの場合、ステップ2428の処理を実行せずに、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
他方、ステップ2402でNoの場合、換言すれば、排出球異常中である場合、ステップ2429で、振分大入賞口制御手段1174は、特定領域入球検出装置2224‐1(特定領域入賞センサ)が新たな入球を検出したか否かを判定する。ステップ2429でYesの場合、ステップ2430で、振分大入賞口制御手段1174は、振分入賞数カウンタ1174eのカウンタ値が、排出数カウンタ1174fのカウンタ値よりも大きいか否かを判定する。ステップ2430でYesの場合、ステップ2433に移行する。他方、ステップ2430でNoの場合、換言すれば、特定領域2224への入球時において、振分入賞数カウンタ1174eのカウンタ値が排出数カウンタ1174fのカウンタ値以下である場合(例えば、入球検知されていない遊技球が特定領域に入球した場合)、ステップ2431で、振分大入賞口制御手段1174は、エラーが発生した旨を表示するためのエラー報知コマンドを、サブメイン制御部2320側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。次に、ステップ2432で、振分大入賞口制御手段1174は、不正を検知した旨を遊技場スタッフに報知するための不正検知コマンドを、ホールコンピュータHに送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットし、ステップ2433に移行する。次に、ステップ2433で、振分大入賞口制御手段1174は、排出数カウンタ1174fのカウンタ値に1を加算(インクリメント)し、ステップ2434に移行する。尚、ステップ2429でNoの場合にも、ステップ2434に移行する。
次に、ステップ2434で、振分大入賞口制御手段1174は、排出球検出装置2224‐2(排出センサ)が新たな入球(排出)を検出したか否かを判定する。ステップ2434でYesの場合、ステップ2435で、振分大入賞口制御手段1174は、排出数カウンタ1174fのカウンタ値に1を加算(インクリメント)し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ2434でNoの場合、ステップ2435の処理を実行せずに、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図27は、図22におけるステップ2450のサブルーチンに係る、排出球異常検出処理のフローチャートである。まず、ステップ2452で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、排出確認許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2452でYesの場合、ステップ2454で、振分大入賞口制御手段1174は、振分入賞数カウンタ1174eのカウンタ値と、排出数カウンタ1174fのカウンタ値とが等しい(入賞した遊技球がすべて正常に排出されている)か否かを判定する。ステップ2454でYesの場合、ステップ2456及びステップ2458で、振分大入賞口制御手段1174は、排出球異常が無いと判断し、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、排出確認許可フラグ及び排出球異常フラグをオフにする。次に、ステップ2460で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、排出正常完了フラグをオンにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
他方、ステップ2454でNoの場合、ステップ2462で、振分大入賞口制御手段1174は、排出球異常が発生していると判断し、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、排出球異常フラグをオンにする。次に、ステップ2464で、振分大入賞口制御手段1174は、排出球異常が発生している旨を報知するための排出球異常コマンドを、サブメイン制御部2320側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ2452でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図28は、図22におけるステップ2500のサブルーチンに係る、遮蔽部材駆動制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2502で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、遮蔽部材駆動制御中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2502でYesの場合、ステップ2503で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、排出正常完了フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2503でYesの場合、ステップ2504に移行し、遮蔽部材2224aを駆動する処理を実行する。尚、ステップ2503でNoの場合には、ステップ2526及びステップ2528の処理を実行し、遮蔽部材2224aの駆動を強制終了することとなる。
次に、ステップ2504で、遮蔽部材駆動制御手段1174‐1は、振分ラウンドタイマ1174aを参照し、当該タイマ値が所定期間A(例えば、0≦A<52ms)内の値であるか否かを判定する。ステップ2504でYesの場合、ステップ2506で、遮蔽部材駆動制御手段1174‐1は、遮蔽部材2224aを開放し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ2504でNoの場合、ステップ2508で、遮蔽部材駆動制御手段1174‐1は、振分ラウンドタイマ1174aを参照し、当該タイマ値が所定期間B(例えば、52≦B<2652ms)内の値であるか否かを判定する。ステップ2508でYesの場合、ステップ2510で、遮蔽部材駆動制御手段1174‐1は、遮蔽部材2224aを閉鎖し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ2508でNoの場合、ステップ2512で、遮蔽部材駆動制御手段1174‐1は、振分ラウンドタイマ1174aを参照し、当該タイマ値が所定期間C(例えば、2652≦C<34052ms)内の値であるか否かを判定する。ステップ2512でYesの場合、ステップ2514で、遮蔽部材駆動制御手段1174‐1は、遮蔽部材2224aを開放し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ2512でNoの場合、ステップ2516で、遮蔽部材駆動制御手段1174‐1は、振分ラウンドタイマ1174aを参照し、当該タイマ値が所定期間D(例えば、34052≦D<36052ms)内の値であるか否かを判定する。ステップ2516でYesの場合、ステップ2518で、遮蔽部材駆動制御手段1174‐1は、遮蔽部材2224aを閉鎖し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ2516でNoの場合、ステップ2520で、遮蔽部材駆動制御手段1174‐1は、振分ラウンドタイマ1174aを参照し、当該タイマ値が所定期間E(例えば、36052≦D<36104ms)内の値であるか否かを判定する。ステップ2520でYesの場合、ステップ2524で、遮蔽部材駆動制御手段1174‐1は、遮蔽部材2224aを開放し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
ここで、S2520及びS2524の処理について説明する。本例において、図28に示すように、遮蔽部材2224aは、振分大入賞口2220の開閉態様に拘わらず、一定の駆動パターンに基づいて開閉する(このような構成とすることにより、プログラム容量を削減することが可能となる)。そして、遮蔽部材2224aが駆動している途中であっても、遊技球の排出が正常になされた場合には、遮蔽部材2224aの駆動を強制終了するよう構成されている。ここで、本形態において、排出球異常が起きずに遮蔽部材2224aの駆動が強制終了する最長時間は、振分大入賞口2220の開放パターンとして長開放Aの開放態様が選択された際の時間である{具体的には、開放時間(本例では、31452ms)+振分入賞待機時間(本例では、1900ms)+特定領域入賞待機時間(本例では、700ms)である期間(本例では、34052ms)}。このことから分かるように、S2512でYesとなる所定期間Cの終了後の処理(S2516〜S2524の処理)は、排出球異常が発生した場合にのみ実行される処理である。即ち、遮蔽部材2224aに遊技球が挟まる等、内部に遊技球が停留することによって排出球異常が発生した場合には、遮蔽部材2224aを駆動(開放)させることで内部の遊技球の停留を解消させるという趣旨の下に、遮蔽部材2224aを開状態に駆動するのである。尚、本例はあくまで一例であり、これには何ら限定されず、例えば、遮蔽部材2224aの開放と閉鎖が、排出球異常が解消されるまで繰り返されるよう構成してもよい。
ここで、前述のように、遮蔽部材2224aは、振分大入賞口2220の開閉態様に拘わらず、一定の駆動パターンに基づいて開閉する。この際、(1)短開放の場合には特定領域2224に入球しない(即ち、振分大入賞口2220が短開放であるにも拘わらず、特定領域2224へ入球してしまう結果、当該特別遊技の終了後に確率変動遊技状態に移行する事態が発生し得ることの回避)、且つ、(2)長開放時には特定領域2224に入球する(即ち、振分大入賞口2220が長開放であるにも拘わらず、特定領域2224へ入球しない結果、当該特別遊技の終了後に確率変動遊技状態に移行しない事態が発生し得ることの回避)、といった駆動パターンとすることが好適である。ここで、本例では、前述のように、図23の開閉タイミング対比イメージに示したように、まず、振分大入賞口2220と同時に遮蔽部材2224aを開放する。そして、その所定期間Aは、振分大入賞口2220が開放直後に入球した遊技球が特定領域2224に到達するより前に終了するよう設定されている(振分大入賞口2220から特定領域2224までの流下時間に基づき設定)。例えば、所定期間Aは、{遊技球1個の発射時間(遊技球の発射間隔)}未満又は以下の値に設定されている。このように構成することで、前述の(1)、即ち、振分大入賞口2220が短開放時(+長開放A時の最初の開放時)における特定領域2224への入球を防止することができる。次に、所定期間B(又は所定期間A+所定期間B)は、当該ラウンドの終了条件である所定個数のすべてが入賞検知されるより前(即ち、振分入賞検出装置2221で当該個数が検出されるより前)又は当該ラウンドの終了条件である所定個数のすべてが排出検知されるより前(即ち、排出球検出装置2224‐2で当該個数が検出されるより前)、例えば、(所定個数×遊技球1個当りの発射速度)未満又は以下の値に設定されている。このように構成することで、長開放B時に、遮蔽部材2224aが再度開放される所定期間Cに到達する前に振分大入賞口2220に所定数(本例では10個)の入球がなされることを回避できる、その結果、引き続いての所定期間Cに特定領域2224への入球を担保できる、つまり、前述の(2)、即ち、長開放時に特定領域2224に入球することを担保できる。尚、所定期間Bが短すぎると、短開放時に入球した遊技球が、引き続いて実行される所定期間C内に特定領域2224に入球してしまう事態を招く。そのため、所定期間Bは、所定期間A中に振分大入賞口2220へ入球した遊技球が遮蔽部材2224aを通り過ぎるまでに要する時間よりも長い時間であることが望ましい。より具体的には、所定期間B(又は所定期間A+B)は、{遊技球1個の発射時間(遊技球の発射間隔)}超又は以上の値に設定されている。尚、本例では、開閉タイミングとして、所定期間Aを遮蔽部材2224aの開放期間としたが、これには限定されず、当該期間は閉鎖期間であってもよい。この場合、短開放時に入賞した遊技球が特定領域2224を通過する事態をより回避できる。
再び図28に戻ると、ステップ2520でNoの場合、換言すれば、遮蔽部材2224aの駆動パターンの全てを実行し終わった場合、ステップ2526で、遮蔽部材駆動制御手段1174‐1は、遮蔽部材2224aを閉鎖する。次に、ステップ2528で、遮蔽部材駆動制御手段1174‐1は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、遮蔽部材駆動制御中フラグをオフにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ2502でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図29は、図22におけるステップ2550のサブルーチンに係る、振分ラウンド制御終了処理のフローチャートである。まず、ステップ2552で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、排出正常完了フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2552でYesの場合、ステップ2554〜ステップ2556で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、排出正常完了フラグ及び排出待機中フラグをオフにする。次に、ステップ2558で、振分大入賞口制御手段1174は、振分ラウンドタイマ1174aを停止し、リセットする。次に、ステップ2560で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、振分制御継続中フラグをオフにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ2552でNoの場合、ステップ2554〜ステップ2560の処理を実行せずに本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図30は、図20におけるステップ2600のサブルーチンに係る、通常大入賞口制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2602で、通常大入賞口制御手段1175は、ラウンド数カウンタ1173aを参照し、当該カウンタ値が偶数であるか否かを判定する。ステップ2602でYesの場合、ステップ2604で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、通常制御継続中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2604でYesの場合には、ステップ2650に移行する。他方、ステップ2604でNoの場合には、ステップ2606で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常制御継続中フラグをオンにする。次に、ステップ2608で、通常大入賞口制御手段1175は、大当り図柄及びラウンド数カウンタ値に基づき、開閉態様決定テーブル1172b(図23参照)を参照し、通常大入賞口2120の開放態様をセットする。尚、本実施形態においては、通常大入賞口2120の選択し得る開放態様は長開放Bと短開放の2種類のみであるが、これには限定されず、どのような開放時間や開放パターンを選択しても何ら問題ない。
次に、ステップ2610で、通常大入賞口制御手段1175は、通常入賞数カウンタ1175dのカウンタ値をリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ2612で、通常大入賞口制御手段1175は、通常ラウンドタイマ1175aをスタートさせ、ステップ2650に移行する。ステップ2602〜ステップ2612までが初期処理段階であり、特別遊技における通常大入賞口2120の開閉に係るラウンド実行時の初期処理を本処理にて行っている。
次に、ステップ2650で、通常大入賞口制御手段1175は、後述する通常大入賞口開閉制御処理を実行し、ステップ2700に移行する。尚、ステップ2602でNoの場合にも、ステップ2700に移行する。次に、ステップ2700で、通常大入賞口制御手段1175は、後述する通常準備時間制御処理を実行する。次に、ステップ2750で、通常大入賞口制御手段1175は、後述する通常入賞制御処理を実行する。次に、ステップ2800で、通常大入賞口制御手段1175は、後述する通常ラウンド制御終了処理を実行し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図31は、図30におけるステップ2650のサブルーチンに係る、通常大入賞口開閉制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2652で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、通常大入賞口開放終了フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2652でYesの場合、ステップ2654で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、通常大入賞口開放制御中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2654でYesの場合、ステップ2660に移行する。他方、ステップ2654でNoの場合には、ステップ2656で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常大入賞口開放制御中フラグをオンにする。次に、ステップ2658で、通常大入賞口制御手段1175は、セットされている開放態様に基づき、通常大入賞口2120の開閉を開始し、ステップ2660に移行する。
次に、ステップ2660で、通常大入賞口制御手段1175は、通常入賞数カウンタ1175dを参照し、実行中のラウンドにおいて通常大入賞口2120に所定個数(例えば、10個)の遊技球の入賞があったか否かを判定する。ステップ2660でYesの場合、ステップ2664に移行する。他方、ステップ2660でNoの場合、ステップ2662で、通常大入賞口制御手段1175は、通常ラウンドタイマ1175aを参照し、通常大入賞口2120の開放期間が終了したか否かを判定し、当該ステップでYesの場合には、ステップ2664に移行する。尚、本実施形態においては、通常大入賞口2120の開放時間は開閉態様が長開放Bの場合には29000ms、短開放の場合には52msとなっているが、変更しても何ら問題ない。
次に、ステップ2664で、通常大入賞口制御手段1175は、通常大入賞口2120を閉鎖する。次に、ステップ2666で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常大入賞口開放制御中フラグをオフにする。次に、ステップ2668で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常大入賞口開放終了フラグをオンにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ2652又はステップ2662でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図32は、図30におけるステップ2700のサブルーチンに係る、通常準備時間制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2702で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、通常入賞待機中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2702でYesの場合、ステップ2704で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、通常大入賞口開放終了フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2704でYesの場合、ステップ2706で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常大入賞口開放終了フラグをオフにする。次に、ステップ2708で、通常大入賞口制御手段1175は、通常入賞待機タイマ1175bに通常入賞待機時間(例えば、通常大入賞口2120を閉鎖してから、内部に存在している遊技球が入賞センサによって検知されるのを待機する時間であり、本例では、1900ms)をセットしてスタートさせる。次に、ステップ2710で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常入賞待機中フラグをオンにする。次に、ステップ2712で、通常大入賞口制御手段1175は、通常ラウンド終了タイマ1175cにラウンド終了待機時間(例えば、通常大入賞口2120を駆動するソレノイドの励磁を停止してから実際に通常大入賞口2120が閉鎖されるのを待機する閉鎖時間と、次ラウンドの開始を準備する準備時間との合計時間であり、本例では、140ms+60msの200ms)をセットしてスタートさせる。次に、ステップ2714で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常ラウンド終了待機フラグをオンにし、ステップ2716に移行する。尚、ステップ2702でNoの場合にもステップ2716に移行する。
次に、ステップ2716で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、通常ラウンド終了待機フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2716でYesの場合、ステップ2718で通常大入賞口制御手段1175は、通常ラウンド終了タイマ1175cを参照し、当該タイマ値が0であるか否か、換言するとラウンド終了待機時間が終了したか否かを判定する。ステップ2718でYesの場合、ステップ2720で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、排出球異常フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2720でYesの場合、ステップ2722で、通常大入賞口制御手段1175はラウンド数カウンタ1173aに1を加算(インクリメント)する。尚、本処理によって、ラウンド数カウンタ値が偶数から奇数になり振分大入賞口2220の開閉に係るラウンドが実行されることとなる。次に、ステップ2724で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常ラウンド終了待機フラグをオフにする。次に、ステップ2726で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常ラウンド終了待機完了フラグをオンにし、ステップ2728に移行する。尚、ステップ2716、ステップ2718又はステップ2720でNoの場合にもステップ2728に移行する。
次に、ステップ2728で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、通常入賞待機中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2728でYesの場合、ステップ2730で、通常大入賞口制御手段1175は、通常入賞待機タイマ1175bを参照し、当該タイマ値が0であるか否か、換言すると通常入賞待機時間が終了したか否かを判定する。ステップ2730でYesの場合、ステップ2732で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常入賞待機中フラグをオフにする。次に、ステップ2734で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常入賞待機時間終了フラグをオンにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ2704、ステップ2728又はステップ2730でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図33は、図30におけるステップ2750のサブルーチンに係る、通常入賞制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2752で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、通常制御継続中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2752でYesの場合、ステップ2756で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、通常入賞待機時間終了フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2756でYesの場合、ステップ2758で、通常大入賞口制御手段1175は、通常入賞検出装置2121(通常大入賞口入球センサ)が新たな遊技球の入球を検出したか否かを判定する。ステップ2758でYesの場合、ステップ2760で、通常大入賞口制御手段1175は、通常入賞数カウンタ1175dのカウンタ値に1を加算する。次に、ステップ2762で、通常大入賞口制御手段1175は、賞球払出制御基板3000への賞球コマンドをセット(ステップ3200の制御コマンド送信処理によって賞球払出制御基板3000側に送信される)し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ2752、ステップ2756又はステップ2758でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図34は、図30におけるステップ2800のサブルーチンに係る、通常ラウンド制御終了処理のフローチャートである。まず、ステップ2802で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常ラウンド終了待機完了フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2802でYesの場合、ステップ2804で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、通常入賞待機時間終了フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2804でYesの場合、ステップ2806で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常ラウンド終了待機完了フラグをオフにする。次に、ステップ2808で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常入賞待機時間終了フラグをオフにする。次に、ステップ2810で、通常大入賞口制御手段1175は、通常ラウンドタイマ1175aを停止しリセットする。次に、ステップ2812で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常制御継続中フラグをオフにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ2802及び2804でNoの場合も、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図35は、図20におけるステップ2900のサブルーチンに係る、特別遊技終了制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2902で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、終了デモ実行中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2902でYesの場合、ステップ2912に移行する。他方、ステップ2902でNoの場合、ステップ2904で、特別遊技実行制御手段1173は、通常ラウンド終了タイマ1175cを参照し、最終ラウンドにおけるラウンド終了待機時間(本例では、200ms)が終了したか否かを判定する。尚、本実施形態では、特別遊技の最終ラウンドはすべて第16Rとなっているがこれには限定されず、大当りとなる主遊技図柄によって最終ラウンドを相違させても何ら問題ない。
ステップ2904でYesの場合、ステップ2906で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、終了デモ実行中フラグをオンにする。次に、ステップ2907で、特別遊技実行制御手段1173は、サブ側への終了デモ表示実行コマンドをセット(ステップ3200の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部2320側に送信される)する。次に、ステップ2908で、特別遊技実行制御手段1173は、終了デモ実行タイマ1173bに終了デモ実行時間(例えば、3000ms)をセットしてスタートさせ、ステップ2912に移行する。
次に、ステップ2912で、特別遊技実行制御手段1173は、終了デモ実行タイマ1173bを参照し、当該タイマ値が0であるか否かを判定する。ステップ2912でYesの場合、ステップ2914で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、排出球異常フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2914でYesの場合、ステップ2916で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、終了デモ延長フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2916でYesの場合、ステップ2918で、特別遊技実行制御手段1173は、サブ側への終了デモ表示完了コマンドをセット(ステップ3200の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部2320側に送信される)する。次に、ステップ2920で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、終了デモ実行中フラグをオフにする。次に、ステップ2922で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ2924で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、条件装置作動フラグをオフにする。次に、ステップ2950で、特別遊技実行制御手段1173は、後述する特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
他方、ステップ2914でNoの場合、ステップ2930で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、終了デモ延長フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2930でYesの場合、ステップ2932で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある終了デモ延長フラグをオンにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ2930でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。また、ステップ2916でNoの場合には、ステップ2928で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある終了デモ延長フラグをオフにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ2904又はステップ2912でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
このように本処理では、排出球の異常が検出された場合には、終了デモ延長フラグがオンとなり、排出球の異常が解消されるまで特別遊技終了デモ表示が延長される。更に、排出球の異常が解消された場合には、ステップ2928で終了デモ延長フラグをオフにする処理を実行することによって、ステップ2918〜ステップ2950の処理を、当該排出球の異常が解消された次の割り込み処理において実行するよう構成されている。
次に、図36は、図35におけるステップ2950のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2952で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリアを参照し、確変移行予約フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2952でYesの場合、ステップ2954で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある、確変移行予約フラグをオフにする。次に、ステップ2955で、特定遊技制御手段1180は、確変回数カウンタ1181aに所定回数(例えば、70回)をセットする。次に、ステップ2956で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある主遊技確変フラグをオンにし、ステップ2958に移行する。他方、ステップ2952でNoの場合も、ステップ2958に移行する。このように、本実施形態においては、特別遊技の実行中において、特定領域2224への入球があった場合には、当該特別遊技の終了後において、確率変動遊技状態(回数制限付きの確率変動遊技状態)へ移行するよう構成されているが、これには限定されず、次回大当りが発生するまで継続する確率変動遊技状態へ移行するよう構成してもよい。また、確率変動遊技状態への連続移行回数が所定回数に到達した場合、当該所定回数到達後の特別遊技終了後には強制的に非確率変動遊技状態へ移行させるよう構成してもよい。
次に、ステップ2958で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181bに所定回数(例えば、70回)をセットする。次に、ステップ2960で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある主遊技時短フラグをオンにする。次に、ステップ2962で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある補助遊技時短フラグをオンにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。このように、本実施形態においては、特別遊技の実行中における特定領域2224への入球有無に拘わらず、当該特別遊技の終了後には必ず回数制限付きの時間短縮遊技状態へ移行するよう構成されているが、これには限定されず、特別遊技の実行中において、特定領域2224への入球がなかった場合(換言すれば、当該特別遊技の終了後において、確率変動遊技状態へ移行しない場合)には、時間短縮遊技状態へ移行しないよう構成してもよい。また、確率変動遊技状態への移行有無に拘わらず、時間短縮遊技状態の制限回数(主遊技図柄の変動回数)は、大当り図柄や遊技状態に基づいて決定される(可変である)よう構成してもよい。
次に、図37〜図43を参照して、サブメイン制御部2320側で実行される制御処理を説明する。まず、図37は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、副制御基板2000側(特に、サブメイン制御部2320側)のメインフローチャートである。ここで、同図(a)の処理は、遊技機への電源投入時等のリセット後に実行されるサブ基板側での処理である。即ち、遊技機への電源投入時において、サブメイン制御部2320の繰り返し処理ルーチンであるステップ6000を繰り返し実行するループ処理に移行する。ここで、ステップ6000が実行された場合、同図(b)の処理に示されるように、まず、ステップ6002で、演出表示制御手段2320は、メイン側からのエラー報知コマンド及び排出球異常コマンドを受信した場合にエラーから回復するまでエラー報知を実行する。次に、ステップ6100で、演出表示制御手段2320は、後述する保留情報管理処理を実行する。次に、ステップ6200で、演出表示制御手段2320は、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ6300で、演出表示制御手段2320は、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ6400で、演出表示制御手段2320は、後述する特別遊技中表示制御処理を実行する。次に、ステップ6700で、演出表示制御手段2320は、表示コマンド送信制御処理(前述した各処理でセットされたコマンドをサブサブ制御部側に送信する)を実行し、本繰り返し処理ルーチンを終了する。
以上のように、サブメイン制御部は、リセット後、サブメイン側ルーチン(S6000〜S6700)をループ処理する形態を採用している。また、同図(c)の処理は、サブメイン制御部2320の割り込み処理であり、前述した主制御装置1000のSTB信号線からの信号がサブメイン制御部2320のCPUの一端子(本例では、NMI端子)に接続されていた場合における処理フロー(ステップ5700)である。即ち、サブメイン制御部2320のCPUにおいてNMI割り込みが発生した場合(STB信号線がオンとなった場合)、ステップ5800で、サブメイン制御部2320は、主制御装置1000側からのコマンド入力ポート(前述したデータ信号線の入力ポート)を確認する。そして、ステップ5900で、サブメイン制御部2320は、当該確認結果に基づき、サブメイン制御部2320側のRAM(本例では、メイン側情報一時記憶手段2321a)に、主制御装置1000側から送信されたコマンドを一時記憶し、本割り込み処理直前に実行されていた処理へ復帰する。
次に、図38は、図37におけるステップ6100のサブルーチンに係る、保留情報管理処理のフローチャートである。まず、ステップ6102で、装図保留情報表示制御手段2323は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から新たな保留発生コマンド(第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄に係る保留情報)を受信したか否かを判定する。ステップ6102でYesの場合、ステップ6104で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323a内の装図保留カウンタ(本例では、第1主遊技用が最大4個、第2主遊技用が最大4個)に「1」を加算する。次に、ステップ6106で、装図保留情報表示制御手段2323は、主制御装置1000側から送信された保留発生コマンドに基づき、保留情報(特に、主遊技図柄抽選に係る乱数値)を、装図保留情報一時記憶手段2323aに一時記憶し、ステップ6116に移行する。他方、ステップ6102でNoの場合、ステップ6108で、装図保留情報表示制御手段2323は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から図柄変動表示開始指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6108でYesの場合、ステップ6110で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323a内の装図保留カウンタから「1」を減算する。次に、ステップ6112で、装図保留情報表示制御手段2323は、当該図柄変動に係る保留情報を、装図保留情報一時記憶手段2323aから削除すると共に、残りの保留情報をシフトする。次に、ステップ6114で、演出表示制御手段2320は、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグ領域にアクセスし、図柄内容決定許可フラグをオンにし、ステップ6116に移行する。次に、ステップ6116で、装図保留情報表示制御手段2323は、サブサブ制御部2310(演出表示手段2310)を駆使して演出表示装置2140上(特に、第1保留表示部2312a、第2保留表示部2312b)に、装図保留情報一時記憶手段2323a内の装図保留カウンタ値と同数の保留表示ランプを点灯表示し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ6108でNoの場合には、ステップ6116に移行する。
次に、図39は、図37におけるステップ6200のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ6202で、装図表示内容決定手段2322aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、図柄内容決定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6202でYesの場合、ステップ6204で、装図表示内容決定手段2322aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内にある図柄内容決定許可フラグをオフにする。次に、ステップ6206で、装図表示内容決定手段2322aは、メイン側情報一時記憶手段2321a内に一時記憶された図柄情報(主遊技図柄に係る停止図柄・変動態様)と、装図変動内容決定用抽選テーブル2322a‐1とを参照して、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定し装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶する。ここで、装飾図柄の停止図柄は、大当り(本例では、4A・3A・5A・7A・5B・7B・9B)の場合、3つの図柄が揃うこととなり、ハズレの場合、3つの図柄が揃わないこととなる。
次に、ステップ6208で、装図表示内容決定手段2322aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄内容決定フラグをオンにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ6202でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図40は、図37におけるステップ6300のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6302で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄内容決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6302でYesの場合、ステップ6304で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄内容決定フラグをオフにする。次に、ステップ6306で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ6309で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図変動時間管理タイマ2322dをスタートし、ステップ6310に移行する。尚、ステップ6302でNoの場合にも、ステップ6310に移行する。
次に、ステップ6310で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6310でYesの場合、ステップ6312で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図変動時間管理タイマ2322dと装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶された変動態様に基づき、装飾図柄の変動開始タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ6312でYesの場合、ステップ6314で、装飾図柄表示制御手段2322は、装飾図柄の変動表示コマンドをセットし、ステップ6330に移行する。他方、ステップ6312でNoの場合、ステップ6316で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図変動時間管理タイマ2322dと装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶された変動態様に基づき、装飾図柄の停止表示タイミング(仮停止表示タイミング)に到達したか否かを判定する。ステップ6316でYesの場合、ステップ6318で、装飾図柄表示制御手段2322は、装飾図柄の停止表示コマンド(仮停止表示コマンド)をセットし、ステップ6330に移行する。他方、ステップ6316でNoの場合、ステップ6320で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図変動時間管理タイマ2322dと装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶された変動態様に基づき、予告画像やリーチ画像の表示タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ6320でYesの場合、ステップ6322で、装飾図柄表示制御手段2322は、当該予告画像やリーチ画像に係る画像表示コマンドをセットし、ステップ6330に移行する。尚、ステップ6320でNoの場合には、ステップ6330に移行する。
次に、ステップ6330で、装飾図柄表示制御手段2322は、主遊技図柄が停止表示されたか否かを判定する(例えば、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から主遊技図柄が停止表示される旨の情報を受信したか否かを判定する)。ステップ6330でYesの場合、ステップ6332で、装飾図柄表示制御手段2322は、装飾図柄の停止表示コマンド(確定表示コマンド)をセットする。次に、ステップ6334で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図変動時間管理タイマ2322dを停止すると共にリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ6340で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動中フラグをオフにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ6310又はステップ6330でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図41は、図37におけるステップ6400のサブルーチンに係る、特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6402で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリアを参照し、特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6402でYesの場合、ステップ6404で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から特別遊技開始表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6404でYesの場合、ステップ6406及びステップ6408で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内の特別遊技中フラグをオンにすると共に、大当り開始表示に係るコマンドをセット(演出表示装置2140上で大当りの種類に基づき適宜表示を行う)し、ステップ6500に移行する。尚、ステップ6402又はステップ6404でNoの場合にもステップ6500に移行する。
次に、ステップ6500で、演出表示制御手段2320は、後述する特別遊技中演出実行処理を実行する。次に、ステップ6600で、演出表示制御手段2320は、後述する特別遊技終了演出実行処理を実行し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図42は、図41におけるステップ6500のサブルーチンに係る、特別遊技中演出実行処理のフローチャートである。まず、ステップ6502で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリアを参照し、初期背景画像決定済フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6502でYesの場合、ステップ6504で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から長開放確定コマンドを受信していないか否かを判定する。ステップ6504でYesの場合、ステップ6506で、演出表示制御手段2320は、特別遊技中背景画像として高利益未報知画像(当該実行中の特別遊技後における遊技状態が確率変動遊技状態となる或いは確率変動遊技状態となり易い状況下であるか否かを、遊技者が認識不能又は困難な背景画像を意味する)をセットし、ステップ6512に移行する。他方、ステップ6504でNoの場合、ステップ6508で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内にある長開放確定演出実行フラグをオンにする。次に、ステップ6510で、演出表示制御手段2320は、特別遊技中背景画像として高利益報知済画像(当該実行中の特別遊技後における遊技状態が確率変動遊技状態となる或いは確率変動遊技状態となり易い状況下であることを、遊技者が認識可能な背景画像を意味する)をセットし、ステップ6512に移行する。次に、ステップ6512で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内にある、初期背景画像決定済フラグをオンにし、ステップ6514に移行する。尚、ステップ6502でNoの場合にもステップ6514に移行する。
次に、ステップ6514で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から高利益再表示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6514でYesの場合、ステップ6516で、演出表示制御手段2320は、特定領域2224に遊技球が入球済みであると判断して特別遊技中背景画像として高利益報知済画像をセットし、ステップ6518に移行する。他方、ステップ6514でNoの場合にも、ステップ6518に移行する。
次に、ステップ6518で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリアを参照し、長開放確定演出実行フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6518でYesの場合、ステップ6520で、演出表示制御手段2320は、逐次送信されている遊技情報に基づき、演出表示装置2140上にて入賞個数を逐次表示する。次にステップ6522で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から特定領域入賞演出実行コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6522でYesの場合、ステップ6524で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリアを参照し、特定領域入球済フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6524でYesの場合、ステップ6528で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内にある、特定領域入球済フラグをオンにする。次に、ステップ6530で、演出表示制御手段2320は、演出表示装置2140上で特定領域入球演出(特定領域に遊技球が入球した旨を遊技者に報知する演出)を所定時間(例えば、3秒)実行した後、特別遊技中背景画像として高利益報知済画像をセットし、ステップ6538に移行する。尚、ステップ6522又はステップ6524でNoの場合にもステップ6538に移行する。
他方、ステップ6518でNoの場合、ステップ6532で、演出表示制御手段2320は、逐次送信されている遊技情報に基づき、演出表示装置2140上にて入賞個数及びラウンド数を逐次表示する。次に、ステップ6534で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から特定領域入賞演出実行コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6534でYesの場合、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内にある特定領域入球済フラグをオンにし、ステップ6538に移行する。他方、ステップ6534でNoの場合にも、ステップ6538に移行する。
次に、ステップ6538で、演出表示制御手段2320は、現在セットされている特別遊技中背景画像を演出表示装置2140上にて表示し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
尚、同図のステップ6520〜ステップ6530の処理は、長開放未確定図柄(本例では、7A、7B以外の大当り図柄)に係る特別遊技時での特別遊技中演出の処理である。本処理においては、当該特別遊技中において振分大入賞口2220が長開放となる開放態様が実行されるか否かが遊技者に認識できないように特別遊技開始時には特別遊技中背景画像として高利益未報知画像をセットし、当該特別遊技中において振分大入賞口2220が長開放となる開放態様が実行された場合には特定領域2224への遊技球の入球により特定領域入賞演出を実行すると共に、特別遊技中背景画像として高利益報知済画像をセットするよう構成している。他方、ステップ6532〜ステップ6536の処理は長開放確定図柄(本例では、7A、7Bの大当り図柄)に係る特別遊技時での特別遊技中演出の処理である。本処理においては、当該特別遊技中において振分大入賞口2220が長開放となる開放態様が実行されることを遊技者に認識可能とするため特別遊技開始時には特別遊技中背景画像として高利益報知済画像をセットしている。尚、長開放確定図柄に係る処理では、当該特別遊技中において振分大入賞口2220が長開放となる開放態様が実行されることを遊技者は認識しているため、特定領域入賞演出は実行しないよう構成されているが、これには限定されず、いずれの大当り図柄に係る特別遊技においても特定領域入球演出を実行するよう構成してもよい。
ここで、同図右上は特定領域入賞演出イメージ図である。前述したように、特別遊技中において演出表示装置2140上にて現在の大入賞口(振分大入賞口、又は通常大入賞口)への遊技球の入球数が逐次表示されている状況下、高利益未報知画像が表示される。次に、当該特別遊技中に特定領域2224へ遊技球が入球し、メイン側から特定領域入賞演出実行コマンドを受信すると、同イメージ図上段から2段目及び3段目に示されるように演出表示装置2140上にて特定領域入賞演出が所定時間(例えば、3秒)実行される。その後、特別遊技中背景画像として高利益報知済画像がセットされ、表示されることとなる。尚、当該特定領域入賞演出は大入賞口(振分大入賞口、又は通常大入賞口)への遊技球の入球数の表示と重ならないように実行することが望ましいが、これには限定されない。例えば、当該特定領域入賞演出を導光板を使った演出とし、当該演出の表示が透過性のある色彩にて実行されるよう構成し、大入賞口(振分大入賞口、又は通常大入賞口)への遊技球の入球数の表示と当該特定領域入賞演出とが重なって表示されても、すべての演出及び表示が視認できるように構成してもよい。尚、本例では、当該特定領域入賞演出の実行後に電源断が発生した場合、当該電源断からの復帰時にメイン側から高利益再表示コマンドを受信し、再度高利益報知済画像が表示されるよう構成されている(即ち、特定領域入賞演出の再表示を行うことなく高利益報知済画像を再表示することで、表示上において遊技者にとって違和感のない復帰を可能とするものである。但し、これには限定されず、特定領域入賞演出の再表示を行った後に高利益報知済画像を再表示するよう構成してもよい)。
次に、図43は、図41におけるステップ6600のサブルーチンに係る、特別遊技終了演出実行処理のフローチャートである。まず、ステップ6602で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から終了デモ表示実行コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6602でYesの場合、ステップ6604で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリアを参照し、特定領域入球済フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6604でYesの場合、ステップ6606で、演出表示制御手段2320は、確変移行終了デモ表示に係るコマンドをセット(演出表示装置2140上で確変移行終了デモ表示を行う)し、ステップ6610に移行する。他方、ステップ6604でNoの場合、ステップ6608で、演出表示制御手段2320は、通常移行終了デモ表示に係るコマンドをセット(演出表示装置2140上で通常移行終了デモ表示を行う)し、ステップ6610に移行する。尚、ステップ6602でNoの場合にもステップ6610に移行する。ここで、確変移行終了デモ表示は、実行中の特別遊技の終了後に確率変動遊技状態に移行する旨を遊技者に報知する特別遊技終了デモ表示であり、通常移行終了デモ表示は、実行中の特別遊技の終了後に通常遊技状態に移行する旨を遊技者に報知する特別遊技終了デモ表示である。
次に、ステップ6610で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から終了デモ表示完了コマンド(特別遊技終了デモ表示を消去するコマンド)を受信したか否かを判定する。ステップ6610でYesの場合、ステップ6612で、演出表示制御手段2320は、表示されている特別遊技終了デモ表示を消去する。次に、ステップ6614で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内にある長開放確定演出実行フラグをオフにする。次に、ステップ6616で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内にある特定領域入球済フラグをオフにする。次に、ステップ6618で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内にある初期背景画像決定済フラグをオフにする。次に、ステップ6620で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内にある特別遊技中フラグをオフにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ6610でNoの場合は、ステップ6612〜ステップ6620の処理を実行せずに、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
ここで、同図右下部は特別遊技終了デモ表示イメージ図である。前述したように、特別遊技中において演出表示装置2140上にて現在の大入賞口(振分大入賞口、又は通常大入賞口)への遊技球の入球数が逐次表示されている状況下、メイン側から終了デモ表示実行コマンドを受信すると、同イメージ図下部に示されるように、特定領域入球済フラグのオン・オフの状況(実行中の特別遊技において特定領域への遊技球の入球があったか否か)に依存して、演出表示装置2140上にて特別遊技終了デモ表示が実行される。本例では、特定領域入球済フラグがオンの場合には、特別遊技終了デモ表示として、終了及び特別遊技後の遊技状態が確率変動遊技状態である旨を報知する表示(例えば、「おめでとう!」と表示)と、実行されていた特別遊技にて遊技者が獲得した遊技球を報知する表示(例えば、「GET2000!」と表示)とが実行される。他方、特定領域入球済フラグがオフの場合には、特別遊技終了デモ表示として、終了及び特別遊技後の遊技状態が通常遊技状態である旨を報知する表示(例えば、「END・・・」と表示)と、実行されていた特別遊技にて遊技者が獲得した遊技球を報知する表示(例えば、「GET400!」と表示)とが実行される。尚、当該表示はあくまで一例であり、どのような表示を実行しても何ら問題ない。
≪作用≫
次に、図44〜図49を参照しながら、本実施形態における作用について説明する。
<長開放Aの場合>
本例では、長開放Aの単位遊技を含む「ある特別遊技」における「ある複数ラウンド」に着目して説明する。具体的には、ある特別遊技(本例では3A図柄に係る特別遊技)の第7ラウンドから第9ラウンドを例に説明する。ここで、本例の場合、当該特別遊技の第7ラウンドでは、振分大入賞口2220は、「52ms開放・2600ms閉鎖・28800ms開放・閉鎖」の順に動作し(長開放)、遮蔽部材2224aは、「52ms開放・2600ms閉鎖・31400ms開放・2000ms閉鎖・52ms開放・閉鎖(※振分入賞口の閉鎖後2600ms経過後に排出エラーが検知されなかった場合には動作を中断し閉鎖する)」の順に動作する。尚、本例においては、特別遊技中における大入賞口(通常大入賞口2120又は振分大入賞口2220)の開放期間が終了する以前に、当該大入賞口(通常大入賞口2120又は振分大入賞口2220)に所定個数(例えば、10個)の遊技球の入球があった場合には、実行中のラウンドが終了し、当該大入賞口(通常大入賞口2120又は振分大入賞口2220)は閉鎖するよう構成されている。
(長開放Aの場合/排出球異常非検知の場合)
ここで、まず、図44は、振分大入賞口2220の開放態様が長開放Aの場合にて、排出球異常が非検出であった場合の動作内容について示したタイミングチャートである。
はじめに、図中1のタイミング(特別遊技の第7ラウンドの開始タイミング)において、第7ラウンドが奇数ラウンドであることから振分大入賞口2220及び振分大入賞口2220内の遮蔽部材2224aの開放(52msの開放)が実行される。加えて、当該タイミングにて、振分大入賞口2220と特定領域2224との有効期間及び排出球の検出期間が開始される。
次に、図中2のタイミングにおいて、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aの開放から52msが経過したことを契機として、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aを閉鎖(2600msの閉鎖)する。
次に、図中3のタイミングにおいて、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aの閉鎖から2600msが経過したことを契機として、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aを開放(振分大入賞口2220は28800msの開放、遮蔽部材2224aは31400msの開放)する。
次に、図中4のタイミングにおいて、振分大入賞口2220の開放から28800msが経過したことを契機として、振分大入賞口2220を閉鎖する。尚、本タイミングから振分大入賞口2220と通常大入賞口2120との同時閉鎖時間が開始することとなる。
次に、図中5のタイミングにおいて、振分大入賞口2220の閉鎖からラウンド終了待機時間(閉鎖中時間と準備中時間を合わせた時間)である200msが経過したことを契機として第8ラウンドが開始されると共に、第8ラウンドが偶数ラウンドであることから通常大入賞口2120が開放(29000msの開放)することとなる。尚、各ラウンドの期間は、開放中、閉鎖中、準備中、の順に構成されている。尚、図中4のタイミングから本タイミングまでの期間(200ms)が振分大入賞口2220と通常大入賞口2120との同時閉鎖時間となる。
次に、図中6のタイミングにおいて、振分大入賞口2220の閉鎖から1900ms経過したことを契機として、振分大入賞口2220の有効期間が終了する。尚、図中4のタイミングから本タイミングまでの期間(1900ms)が大入賞口閉鎖時からの遊技球の検出猶予時間となる。
次に、図中7のタイミングにおいて、振分大入賞口2220の閉鎖から2600ms経過したことを契機として、特定領域2224の有効期間が終了する。また、本タイミングにおいて、排出球の異常が検出されなかったため遮蔽部材2224aの駆動は強制終了し、排出球検出期間も終了することとなる。尚、図中6のタイミングから本タイミングまでの期間(700ms)が遊技球の検出時間終了から排出時間終了までの時間となる。
次に、図中8のタイミングにおいて、通常大入賞口2120の開放から29000ms経過したことを契機として通常大入賞口2120が閉鎖することとなる。
次に、図中9のタイミングにおいて、通常大入賞口2120の閉鎖からラウンド終了待機時間(閉鎖中時間と準備中時間を合わせた時間)である200msが経過したことを契機として第8ラウンドが終了し、第9ラウンドが開始されると共に、第9ラウンドが奇数ラウンドであることから振分大入賞口2220が開放(52msの開放)することとなる。また、第9ラウンドが開始されたことを契機として遮蔽部材2224aが開放(52msの開放)すると共に、振分大入賞口2220と特定領域2224との有効期間及び排出球の検出期間が開始される。
尚、同図左下に示されるように、スイッチ間(検出装置間)の遊技球通過時間と有効時間設計値の関係は、有効時間設計値がスイッチ間(検出装置間)の遊技球通過時間の実測値(理論値)の最大値{スイッチ間(検出装置間)を遊技球が流下した時に最も時間がかかった実測値}よりも長い時間に設計しており、流下するすべての遊技球が確実にスイッチ間(検出装置間)を通過し得るよう構成している。
また、前述したように本実施形態においては、振分大入賞口2220と通常大入賞口2120との同時閉鎖時間は200ms、大入賞口閉鎖時からの遊技球の検出猶予時間は1900ms、遊技球の検出時間終了から排出時間終了までの時間は700msであり、振分大入賞口2220と通常大入賞口2120との同時閉鎖時間が最も短い時間となるよう構成されている。このように振分大入賞口2220と通常大入賞口2120との同時閉鎖時間を短い時間にすることにより、特別遊技中において打ち出した遊技球が振分大入賞口2220と通常大入賞口2120とのどちらにも入球せずにアウト口142から排出されてしまうことを最小限に抑えることができ、遊技者の利益を担保することができることとなる。
(長開放Aの場合/排出球異常検知の場合)
次に、図45は、振分大入賞口2220の開放態様が長開放Aの場合にて、排出球異常が検出された場合の動作内容について示したタイミングチャートである。
はじめに、図中1のタイミング(特別遊技の第7ラウンドの開始タイミング)において、第7ラウンドが奇数ラウンドであることから振分大入賞口2220及び振分大入賞口2220内の遮蔽部材2224aの開放(52msの開放)が実行される。加えて、当該タイミングにて、振分大入賞口2220と特定領域2224との有効期間及び排出球の検出期間が開始される。
次に、図中2のタイミングにおいて、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aの開放から52msが経過したことを契機として、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aを閉鎖(2600msの閉鎖)する。
次に、図中3のタイミングにおいて、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aの閉鎖から2600msが経過したことを契機として、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aを開放(振分大入賞口2220は28800msの開放、遮蔽部材2224aは31400msの開放)する。
次に、図中4のタイミングにおいて、振分大入賞口2220の開放から28800msが経過したことを契機として、振分大入賞口2220を閉鎖する。
次に、図中5のタイミングにおいて、振分大入賞口2220の閉鎖からラウンド終了待機時間(閉鎖中時間と準備中時間を合わせた時間)である200msが経過したことを契機として第8ラウンドが開始されると共に、第8ラウンドが偶数ラウンドであることから通常大入賞口2120が開放(29000msの開放)することとなる。尚、各ラウンドの期間は、開放中、閉鎖中、準備中、の順に構成されている。
次に、図中6のタイミングにおいて、振分大入賞口2220の閉鎖から1900ms経過したことを契機として、振分大入賞口2220の有効期間が終了する。
次に、図中7のタイミングにおいて、遮蔽部材2224aの開放から31400msが経過したことを契機として、遮蔽部材2224aを閉鎖(2000msの閉鎖)すると共に特定領域2224の有効期間が終了する。また、本タイミングにおいて、排出球の異常が検出されたため遮蔽部材2224aの駆動は継続し、排出球検出期間も継続することとなる。
次に、図中8のタイミングにおいて、排出球異常であり且つ遮蔽部材2224aの閉鎖から2000ms経過したことにより、遮蔽部材2224aを開放する。次に、図中9のタイミングにおいて、排出球異常であり且つ遮蔽部材2224aの開放から52ms経過したことにより、遮蔽部材2224aを閉鎖する。
次に、図中10のタイミングにおいて、通常大入賞口2120の開放から29000ms経過したことを契機として通常大入賞口2120が閉鎖することとなる。尚、本タイミングにおいても排出球異常が解消されていないため次ラウンドである第9ラウンドは開始されない。
次に、図中11のタイミングにおいて、排出球異常が解消されたため排出球検出期間が終了し、4ms(1割り込み)の次ラウンド開始までの準備時間が開始される。次に、図中12のタイミングにおいて、排出球異常の解消から4ms(1割り込み)経過したことを契機として第8ラウンドが終了し、第9ラウンドが開始されると共に、第9ラウンドが奇数ラウンドであることから振分大入賞口2220が開放(52msの開放)することとなる。また、第9ラウンドが開始されたことを契機として遮蔽部材2224aが開放(52msの開放)すると共に、振分大入賞口2220と特定領域2224との有効期間及び排出球の検出期間が開始される。
以上のように、本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、振分大入賞口の開閉に係るあるラウンド(本例では、奇数ラウンド)において排出球異常が発生し、次ラウンドである通常大入賞口の開閉に係るラウンドの開閉動作が終了した後のラウンド終了待機時間(閉鎖中時間と準備中時間を合わせた時間)を経過した後においても排出球異常が解消されていない場合には、当該通常大入賞口の開閉に係るラウンドのラウンド終了待機時間が延長されるよう構成されている。また、当該通常大入賞口の開閉に係るラウンドのラウンド終了待機時間が延長されている状況において排出球異常が解消された場合、当該排出球異常の解消時から所定時間(例えば、1割込分の時間である4ms)経過後に、次ラウンド(奇数ラウンド)が開始するよう構成することで、確実に排出球異常を解消し終えた後に次ラウンドでの振分大入賞口の開閉制御を実行することができることとなる。
<長開放Bの場合>
図46及び図47では、長開放Bの単位遊技を含む「ある特別遊技」における「ある複数ラウンド」に着目して説明する。具体的には、ある特別遊技(本例では7A図柄に係る特別遊技)の第9ラウンドから第10ラウンドを例に説明する。ここで、本例の場合、当該特別遊技の第9ラウンドでは、振分大入賞口2220は、「29000ms開放・閉鎖」の順に動作し(長開放B)、遮蔽部材2224aは、「52ms開放・2600ms閉鎖・31400ms開放・2000ms閉鎖・52ms開放・閉鎖(※振分入賞口の閉鎖後2600ms経過後に排出エラーが検知されなかった場合には動作を中断し閉鎖する)」の順に動作する。以下、長開放Aの場合と略同一の処理については説明を割愛し、相違点について説明する。
(長開放Bの場合/排出球異常非検知の場合)
まず、図46を参照する。長開放Bの単位遊技では、長開放Aの単位遊技時と比較して、振分大入賞口2220を一旦閉鎖する動作が無いため、振分大入賞口2220の動作終了までの時間が短い(長開放A:31452ms、長開放B:29000ms)。そのため、振分大入賞口2220が最長まで開放された場合、図中4における振分大入賞口2220の開放終了から2600ms経過時に排出球異常を確認する図中7のタイミングが、遮蔽部材2224aの駆動に係る所定期間Cの途中で訪れることとなり、排出球異常が検出されなかった場合には、遮蔽部材2224aの駆動を強制終了させることとなる。
(長開放Bの場合/排出球異常検知の場合)
次に、図47を参照する。長開放Bの単位遊技において、図中7のタイミングで排出球異常が検出された場合、排出球異常が解消するまでの間、遮蔽部材2224aは一定の駆動パターンを継続する。ここで、同図においては、第10ラウンドにおける通常大入賞口2120の開放動作が終了した図中11のタイミングにおいても、排出球異常が継続している場合を例示している。このように、第9ラウンドにおける振分大入賞口2220の開放で発生した排出球異常が、第10ラウンドにおける通常大入賞口2120の開放動作が終了した後も継続している場合、第10ラウンドにおける開放中時間及び(又は)準備中時間が排出球異常の解消まで延長され、第11ラウンドが開始されないこととなるのである。その後、排出球異常が解消した図中12のタイミングで排出球検出期間が終了し、次のタイマ割り込み処理が実行される図中13のタイミングにて、第11ラウンドが開始されることとなる。
<短開放の場合>
図48及び図49では、短開放の単位遊技を含む「ある特別遊技」における「ある複数ラウンド」に着目して説明する。具体的には、ある特別遊技(本例では4A図柄に係る特別遊技)の第7ラウンドから第8ラウンドを例に説明する。ここで、本例の場合、当該特別遊技の第7ラウンドでは、振分大入賞口2220は、「52ms開放・閉鎖」の順に動作し(短開放)、遮蔽部材2224aは、「52ms開放・2600ms閉鎖・31400ms開放・2000ms閉鎖・52ms開放・閉鎖(※振分入賞口の閉鎖後2600ms経過後に排出エラーが検知されなかった場合には動作を中断し閉鎖する)」の順に動作する。以下、長開放A、長開放Bの場合と略同一の処理については説明を割愛し、相違点について説明する。
(短開放の場合/排出球異常非検知の場合)
まず、図48を参照する。短開放の単位遊技においては、図中2のタイミングで振分大入賞口2220の開放動作が終了し、その2600ms後である図中5のタイミングにおいて排出球異常を確認することとなる。ここで、排出球異常が検出されなかった場合、遮蔽部材2224aの駆動は所定期間Bの終了と同時に終了し、以降の所定期間C・D・Eに係る駆動は実行されない。
(短開放の場合/排出球異常検知の場合)
次に、図49を参照する。短開放の単位遊技において、図中5のタイミングで排出球異常が検出された場合、排出球異常が解消するまでの間、所定期間C・D・Eに係る遮蔽部材2224aの駆動が継続される。また、第8ラウンドにおける通常大入賞口2120の開放動作が終了した後も継続している場合、第8ラウンドにおける開放中時間及び(又は)準備中時間が排出球異常の解消まで延長され、第9ラウンドが開始されないこととなるのである。その後、排出球異常が解消した図中7のタイミングで、遮蔽部材2224aの駆動動作が継続している場合は当該駆動動作を強制終了すると共に排出球検出期間が終了し、次のタイマ割り込み処理が実行される図中8のタイミングにて、第9ラウンドが開始されることとなる。
尚、本実施形態においては、振分大入賞口と通常大入賞口とが夫々独立して制御されているため、振分大入賞口において排出球異常が発生した場合であっても、通常大入賞口の開放が実行されるよう構成されており、円滑な遊技の進行を実行し易くなるという効果を奏する。
また、本実施形態においては、特別遊技中の振分大入賞口の開閉に係るすべてのラウンドにおいて、特定領域への遊技球の入球を検知するよう構成している。その結果、振分大入賞口の開放態様や特定領域に既に遊技球が入球しているか否かに拘わらず、同様の処理を使いまわすことができるため、プログラム容量を削減できることとなる。
また、本実施形態においては、電源断からの復帰時にサブ側へ各種情報コマンド(特に、高利益再表示コマンド)を送信するよう構成している。その結果、特別遊技中に特定領域への遊技球の入球があった後において電源断が発生した場合にも、当該電源断以前に実行されていた演出と同様の演出を開始できるため、電源断前後での演出に齟齬が生じ、遊技者にとっての利益が失われてしまったような演出を実行してしまうことを防止ができることとなる。
また、本実施形態においては、特別遊技中において振分大入賞口と通常大入賞口とを交互に開放するよう構成されているため、振分大入賞口が長開放の開放態様にて開放される(確率変動遊技状態に移行する機会が与えられる)ことへの期待感を遊技者に抱かせるラウンド数が多く、また、どのラウンドで振分大入賞口を長開放させるかといった遊技機の設計のバリエーションを増やすことができ、遊技の興趣性を向上できることとなる。尚、振分大入賞口の開放態様が長開放となるラウンドをどのラウンドとするかは本例には限定されず任意に設定してもよい。また、本実施形態においては、振分大入賞口の開閉に係るラウンドを奇数ラウンド、通常大入賞口の開閉に係るラウンドを偶数ラウンドとしたが、これには限定されず、通常大入賞口の開閉に係るラウンドを奇数ラウンド、振分大入賞口の開閉に係るラウンドを偶数ラウンドとしてもよく、また、振分大入賞口と通常大入賞口とを交互に開放するよう構成しなくともよい(一方の大入賞口の開閉に係るラウンドが連続してもよい)。
また、本実施形態においては、振分大入賞口の開閉に係るラウンドにおいて、振分大入賞口の開放が終了した後も、遮蔽部材が開放されている期間が存在するよう構成されており、振分大入賞口の開放終了直前に入球した遊技球であっても特定領域に入球し得ることで、振分大入賞口が長開放の開放態様にて開放された際に、より確実に特定領域に遊技球を入球させることができる、ユーザフレンドリーな遊技機を提供できることとなる。
また、本実施形態においては、特別遊技の終了デモ時間が経過した際、排出待機時間中である場合には、終了デモが終了しない(主遊技図柄変動が開始し得ない)よう構成することで、特別遊技の最終ラウンドにて排出球異常が発生した場合にも、エラー報知を実行する期間を担保できることとなる。
(本実施形態からの変更例1)
尚、本実施形態においては、電源断時に排出球異常を解消するよう構成したが、排出球異常の解消方法はこれには限定されない。そこで、そのような構成を、本実施形態からの変更例1とし、以下、本実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
まず、図50は、本実施形態からの変更例1における特別遊技制御処理及び排出球異常回復処理のフローチャートである。本実施形態からの変更点は、ステップ2850(変1)についてである。即ち、ステップ2100のサブルーチンに係る特別遊技制御処理において、ステップ2700の通常大入賞口制御処理の実行後に、ステップ2850(変1)で、特別遊技実行制御手段1173は、排出球異常回復処理を実行し、ステップ2900に移行する。
次に、ステップ2850(変1)のサブルーチンに係る排出球異常回復処理について説明する。まず、ステップ2852で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、排出球異常フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2852でYesの場合、ステップ2854で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、入球確認フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2854でYesの場合、ステップ2856で、特別遊技実行制御手段1173は、振分大入賞口入球センサ(振分入賞検出装置2221)は新たな遊技球の入球を検出したか否かを判定する。ステップ2856でYesの場合、ステップ2858で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、入球確認フラグをオンにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ2856でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
尚、ステップ2854でNoの場合、ステップ2860で、特別遊技実行制御手段1173は、排出センサ(排出球検出装置2224‐2)が新たな遊技球の入球を検出したか否かを判定する。ステップ2860でYesの場合、ステップ2862で、特別遊技実行制御手段1173は、振分入賞数カウンタ1174e及び排出数カウンタ1174fをリセット(ゼロクリア)する。尚、本処理によって排出球異常から解消されることとなる。次に、ステップ2864で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、入球確認フラグをオフにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ2852又はステップ2860でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
以上のように変更することで、本実施形態からの変更例1におけるぱちんこ遊技機は、排出球異常時において、振分大入賞口へ遊技球を入球させて、振分大入賞口入球センサと排出センサとが当該遊技球の入球を検出することによって排出球異常から回復されるよう構成される。その結果、電源断とならずに(遊技を中断せずとも)、排出球異常から回復できることとなる(遊技の進行を妨げない)。
(本実施形態からの変更例2)
尚、本実施形態においては、特定領域有効期間を大入賞口の開放態様に拘らず一定としたが、これには限定されず、大入賞口の開放態様またはその他の要素によって相違し得るよう構成してもよい。そこで、そのような構成を、本実施形態からの変更例2とし、以下、本実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
尚、本実施形態からの変更例2に係る遊技機は、特別遊技のラウンド中における振分大入賞口2220の開放態様の開始から終了までの経過時間を計時する振分開放期間タイマ1174gと、特別遊技のラウンド中における振分大入賞口2220の閉鎖時から特定領域有効期間が終了するまでの経過時間を計時する振分閉鎖時タイマ1174hとを有している。
また、本実施形態からの変更例2においては、特別遊技における振分大入賞口2220の開放態様は、長開放Aと短開放との2種類としているが、これには限定されず、長開放Bやその他の開放態様を設けてもよい。また、本実施形態からの変更例2においては、特別遊技における振分大入賞口2220の開放時間や振分大入賞口2220の有効期間等の時間値が本実施形態と異なっているが、あくまで一例であり、本実施形態と同一の時間値としてもよい。
まず、図51は、本実施形態からの変更例2における振分大入賞口開閉制御処理のフローチャートである。はじめに、本実施形態からの変更点は、ステップ3000(変2)及びステップ2320(変2)〜ステップ2326(変2)であり、その目的は、振分大入賞口2220を閉鎖させるタイミングで振分閉鎖時タイマ1174hを作動させることである。即ち、ステップ2304で、Yesの場合、即ち、振分大入賞口開放制御中フラグがオンである場合、ステップ3000(変2)で、振分大入賞口制御手段1174は、後述する振分大入賞口開閉制御処理を実行し、ステップ2310に移行する。
また、ステップ2310でYesの場合、即ち、振分大入賞口2220に遊技球が所定個数(10個)入球した場合、ステップ2320(変2)で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある振分閉鎖時タイマ作動フラグをオンにし、ステップ2326(変2)に移行する。他方、ステップ2310でNoの場合、ステップ2322(変2)で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、振分開放期間終了フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2322(変2)でYesの場合、ステップ2324(変2)で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある振分開放期間終了フラグをオフにし、ステップ2326(変2)に移行する。他方、ステップ2322(変2)でNoの場合には、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、ステップ2326(変2)で、振分大入賞口制御手段1174は、振分開放期間タイマ1174gを停止してリセット(ゼロクリア)し、ステップ2314に移行する。
次に、図52は、本実施形態からの変更例2における振分大入賞口開閉実行処理のフローチャートである。まず、ステップ3002で、振分大入賞口制御手段1174は、振分開放期間タイマ1174gが作動中であるか否かを判定する。ステップ3002でYesの場合、ステップ3010に移行する。他方、ステップ3002でNoの場合、ステップ3004で、振分大入賞口制御手段1174は、振分開放期間タイマ1174gをスタートさせる。次に、ステップ3006で、振分大入賞口制御手段1174は、振分大入賞口2220を開放させる。次に、ステップ3008で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、特定領域有効フラグをオンにし、ステップ3010に移行する。
次に、ステップ3010で、振分大入賞口制御手段1174は、振分開放期間タイマ1174gを参照し、当該タイマ値が所定値A(本例では、40ms)に到達したか否かを判定する。ステップ3010でYesの場合、ステップ3012で、振分大入賞口制御手段1174は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bを参照し、振分大入賞口2220の開放態様が長開放Aであるか否を判定する。ステップ3012でYesの場合、ステップ3016に移行する。他方、ステップ3012でNoの場合、換言すれば、振分大入賞口2220の開放態様が短開放である場合、ステップ3014で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、振分開放期間終了フラグをオンにし、ステップ3016に移行する。
次に、ステップ3016で、振分大入賞口制御手段1174は、振分大入賞口2220を閉鎖する。次に、ステップ3018で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、振分閉鎖時タイマ作動フラグをオンにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
また、ステップ3010でNoの場合、ステップ3020で、振分大入賞口制御手段1174は、振分開放期間タイマ1174gを参照し、当該タイマ値が所定値B(本例では、3040ms)に到達したか否かを判定する。ステップ3020でYesの場合、ステップ3022で、振分大入賞口制御手段1174は、振分大入賞口2220を開放させる。次に、ステップ3024で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、特定領域有効フラグをオンにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ3020でNoの場合、ステップ3026で、振分大入賞口制御手段1174は、振分開放期間タイマ1174gを参照し、当該タイマ値が所定値C(本例では、30840ms)に到達したか否かを判定する。ステップ3026でYesの場合、ステップ3028で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、振分閉鎖時タイマ作動フラグをオンにする。次に、ステップ3030で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、振分開放期間終了フラグをオンにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方。ステップ3026でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
ここで、同図下の開閉タイミングイメージ図に示されるように、本実施形態からの変更例2においては、振分大入賞口2220の開放態様は、長開放Aと、短開放との2種類が存在する。尚、長開放Aでは「40ms開放→3000ms閉鎖→27800ms開放→閉鎖」となり、短開放では「40ms開放→閉鎖」となっている。尚、本例においては、特別遊技中における大入賞口(通常大入賞口2120又は振分大入賞口2220)の開放期間が終了する以前に、当該大入賞口(通常大入賞口2120又は振分大入賞口2220)に所定個数(例えば、10個)の遊技球の入球があった場合には、実行中のラウンドが終了し、当該大入賞口(通常大入賞口2120又は振分大入賞口2220)は閉鎖するよう構成されている。
次に、図53は、本実施形態からの変更例2における振分準備時間制御処理のフローチャートである。はじめに、本実施形態からの変更点は、ステップ3100(変2)及びステップ2392(変2)であり、その目的は、後述する特定領域入賞待機処理を実行し得るよう構成することである。即ち、ステップ2360で、振分入賞待機中フラグをオンにした後、又は、ステップ2352で、排出待機中フラグがオンである場合、ステップ3100(変2)で、振分大入賞口制御手段1174は、後述する特定領域入賞待機処理を実行し、ステップ2374に移行する。また、ステップ2390で排出確認許可フラグをオンにした後、ステップ2392(変2)で、振分大入賞口制御手段1174は、ラウンド数カウンタ1173aに1を加算(インクリメント)し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する(当該インクリメント処理を実行することによって、次ラウンドが開始されることとなる)。
次に、図54は、本実施形態からの変更例2における特定領域入賞待機処理のフローチャートである。まず、ステップ3102で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、振分閉鎖時タイマ作動フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ3102でYesの場合、ステップ3104で、振分大入賞口制御手段1174は、振分閉鎖時タイマ1174hに特定領域入賞待機時間(2000ms)をセットしてスタートする。次に、ステップ3106で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、特定領域入賞待機中フラグをオンにする。次に、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、振分閉鎖時タイマ作動フラグをオフにし、ステップ3110に移行する。他方、ステップ3102でNoの場合にも、ステップ3110に移行する。
次に、ステップ3110で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、特定領域入賞待機中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ3110でYesの場合、ステップ3112で、振分大入賞口制御手段1174は、振分閉鎖時タイマ1174hを参照し、当該タイマ値が0であるか否かを判定する。ステップ3112でYesの場合、ステップ3114で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、特定領域入賞待機中フラグをオフにする。次に、ステップ3116で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、特定領域有効フラグをオフにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。即ち、振分閉鎖時タイマ作動フラグがオンとなってから{振分大入賞口2220が閉鎖(同一ラウンド中に一時閉鎖)してから}所定時間(例えば、特定領域入賞待機時間である2000ms)経過後、特定領域有効フラグをオフとする(後述の処理とあわせて、特定領域2224への遊技球の入球を無効とする)のである。尚、ステップ3110又はステップ3112でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図55は、本実施形態からの変更例2における振分入賞制御処理のフローチャートである。はじめに、本実施形態からの変更点は、ステップ2420(変2)であり、その目的は、特定領域有効フラグがオフである場合には、特定領域2224への入球が検出された際にも確変移行予約フラグをオンにしないよう構成することである。即ち、ステップ2411で、特定領域入賞センサが検出した入球が実行中の特別遊技における最初の入球であった場合、ステップ2420(変2)で、特別遊技実行制御手段1173は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、特定領域有効フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2420(変2)でYesの場合、ステップ2412及びステップ2413の処理を実行し(確変移行予約フラグがオンとなり、特別遊技後に確率変動遊技状態となる)、ステップ2416に移行する。他方、ステップ2420(変2)でNoの場合、ステップ2412及びステップ2413の処理を実行せずに、ステップ2416に移行する。
(長開放Aの場合/排出球異常検知の場合)
次に、図56は、本実施形態からの変更例2における、振分大入賞口2220の開放態様が長開放Aである場合に、排出球異常が検出された場合の動作内容について示したタイミングチャートである。
本例では、長開放Aの単位遊技を含む「ある特別遊技」における「ある複数ラウンド」に着目して説明する。具体的には、ある特別遊技(本例では3A図柄に係る特別遊技)の第7ラウンドから第8ラウンドを例に説明する。ここで、本例の場合、当該特別遊技の第7ラウンドでは、振分大入賞口2220は、「40ms開放・3000ms閉鎖・27800ms開放・閉鎖」の順に動作(長開放)する。また、本例においては、遮蔽部材2224aの動作パターンは振分大入賞口2220の開放態様に拘らず常に同一の動作パターン(40ms開放・3000ms閉鎖・29800ms開放・2000ms閉鎖・40ms開放・閉鎖)となっている。尚、本例においては、特別遊技中における大入賞口(通常大入賞口2120又は振分大入賞口2220)の開放期間が終了する以前に、当該大入賞口(通常大入賞口2120又は振分大入賞口2220)に所定個数(例えば、10個)の遊技球の入球があった場合には、実行中のラウンドが終了し、当該大入賞口(通常大入賞口2120又は振分大入賞口2220)は閉鎖するよう構成されている。
はじめに、図中1のタイミング(特別遊技の第7ラウンドの開始タイミング)において、第7ラウンドが奇数ラウンドであることから振分大入賞口2220及び振分大入賞口2220内の遮蔽部材2224aの開放(40msの開放)が実行される。加えて、当該タイミングにて、振分大入賞口2220と特定領域2224との有効期間及び排出球の検出期間が開始される。
次に、図中2のタイミングにおいて、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aの開放から40msが経過したことを契機として、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aを閉鎖(3000msの閉鎖)する。また、振分大入賞口2220の閉鎖タイミングになったことに起因して、振分閉鎖時タイマ1174hは特定領域入賞待機時間(2000ms)をセットしてスタートすることとなる。
次に、図中3のタイミングにおいて、振分閉鎖時タイマ1174hのタイマ値が0になった(振分大入賞口2220を閉鎖させてから2000msが経過した)ことに起因して、特定領域有効期間が終了する。
次に、図中4のタイミングにおいて、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aの閉鎖から3000msが経過したことを契機として、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aを再度開放すると共に、振分大入賞口有効期間及び特定領域有効期間も有効となる。
次に、図中5のタイミングにおいて、振分大入賞口2220に遊技球が最大賞球数(本例では、10個)入賞したことを契機として、振分大入賞口2220を閉鎖する。また、振分大入賞口2220の閉鎖タイミングになったことに起因して、振分閉鎖時タイマ1174hに特定領域入賞待機時間(2000ms)をセットしてスタートさせる。
次に、図中6のタイミングにおいて、振分閉鎖時タイマ1174hのタイマ値が0になった(振分大入賞口2220を閉鎖させてから2000msが経過した)ことに起因して、特定領域有効期間が終了すると共に、振分大入賞口2220の有効期間が終了する。また、振分大入賞口2220内に入球した遊技球を排出(特定領域入球検出装置2224‐1又は排出球検出装置2224‐2によって検出)するのに十分な時間(2000ms)が経過した当該タイミングにおいて、排出球異常であるか否かの確認(振分入賞検出装置2221によって検出された遊技球数と、特定領域入球検出装置2224‐1又は排出球検出装置2224‐2によって検出された遊技球数とが、同数であるか否かの判定)を実行する(本例では、排出球異常が検出された場合を例示している)。
次に、図中7のタイミングにおいて、遮蔽部材2224aの開放から29800ms経過したことを契機として(遮蔽部材2224aの一定の開放パターンに従って)、遮蔽部材2224aを閉鎖する。
次に、図中8のタイミングにおいて、遮蔽部材2224aの閉鎖から2000ms経過したことを契機として(遮蔽部材2224aの一定の開放パターンに従って)、遮蔽部材2224aを開放させる。次に、図中9のタイミングにおいて、遮蔽部材2224aの開放から40ms経過したことを契機として(遮蔽部材2224aの一定の開放パターンに従って)、遮蔽部材2224aを閉鎖する。
次に、図中10のタイミングにおいて、図中6のタイミングから検出されていた排出球異常が解消されたため、排出球検出期間が終了し、4ms(1割り込み)の、次ラウンド開始までの準備時間が開始される。次に、図中11のタイミングにおいて、排出球異常の解消から4ms(1割り込み)経過したことを契機として第7ラウンドが終了し、第8ラウンドが開始されると共に、第8ラウンドが偶数ラウンドであることから通常大入賞口2120が開放することとなる。
(短開放の場合/排出球異常検知の場合)
次に、図57は、本実施形態からの変更例2における、振分大入賞口2220の開放態様が短開放の場合に、排出球異常が検出された場合の動作内容について示したタイミングチャートである。
本例では、短開放の単位遊技を含む「ある特別遊技」における「ある複数ラウンド」に着目して説明する。具体的には、ある特別遊技(本例では4A図柄に係る特別遊技)の第7ラウンドから第8ラウンドを例に説明する。ここで、本例の場合、当該特別遊技の第7ラウンドでは、振分大入賞口2220は、「40ms開放・閉鎖」の順に動作(短開放)する。以下、長開放Aの場合と略同一の処理については説明を割愛し、相違点について説明する。
まず、図中2のタイミングにおいて、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aの開放から40msが経過したことを契機として、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aを閉鎖する。また、振分大入賞口2220の閉鎖タイミングになったことに起因して、振分閉鎖時タイマ1174hに特定領域入賞待機時間(2000ms)をセットしてスタートさせる。
次に、図中3のタイミングにおいて、振分閉鎖時タイマ1174hのタイマ値が0になった(振分大入賞口2220を閉鎖させてから2000msが経過した)ことに起因して、振分大入賞口2220の有効期間が終了する。また、振分大入賞口2220内に入球した遊技球を排出(特定領域入球検出装置2224‐1又は排出球検出装置2224‐2によって検出)するのに十分な時間(2000ms)が経過した当該タイミングにおいて、排出球異常であるか否かの確認(振分入賞検出装置2221によって検出された遊技球数と、特定領域入球検出装置2224‐1又は排出球検出装置2224‐2によって検出された遊技球数とが、同数であるか否かの判定)を実行する(本例では、排出球異常が検出された場合を例示している)。
以上のように変更することで、本実施形態からの変更例2におけるぱちんこ遊技機は、特定領域2224を有する振分大入賞口2220が閉鎖するタイミングから所定時間(本例では、2000ms)の経過で特定領域が無効となるよう構成されている。このように構成することで、振分大入賞口2220の開放態様が短開放であった場合において、当該短開放に係る振分大入賞口2220の開放時に遊技球を入球させ、当該入球させた遊技球を不正行為(例えば、磁石や、いわゆる糸釣り玉を使用するゴト行為等)により振分大入賞口内に当該遊技球を停留させておき、遮蔽部材2224aが再度開放した際に、当該遊技球を特定領域2224に入球させたとしても、当該遮蔽部材2224aの開放以前に特定領域への入球が無効になっているため、特別遊技後の確率変動遊技状態への移行権利を不正に獲得することを防止することができる。
また、本実施形態からの変更例2におけるぱちんこ遊技機は、実行中のラウンドに係る特定領域有効期間が終了したタイミングで排出球の異常があるか否かを確認するよう構成されていることにより、排出球異常中に遊技球が特定領域に入球し、特別遊技後の確率変動遊技状態への移行権利を獲得することを防止することができる。
また、本実施形態からの変更例2におけるぱちんこ遊技機は、振分大入賞口が閉鎖するタイミングから所定時間(本例では、2000ms)の経過で特定領域が無効となるよう構成したが、振分大入賞口の閉鎖から所定時間が経過しても特定領域を無効とせずに、遮蔽部材を閉鎖して、特定領域への遊技球の入球を防止するよう構成してもよい。
尚、本実施形態からの変更例2におけるぱちんこ遊技機において、特定領域への入球が無効である期間(通常の遊技では、遊技球が入球し得ない期間)にて遊技球が特定領域に入球した場合、特定領域に異常な入賞があった旨を外部(例えば、ホールコンピュータ等)に送信し得るよう構成してもよい。また、このような状況では、球詰まり等のエラー又は不正行為が発生していることが明らかであるため、液晶画面や電飾ランプ、音声等にて異常な入賞が検出された旨を報知し得るよう構成してもよい(外部端子板やホールコンピュータに信号を送信し、遊技場のスタッフに異常を報知し得るよう構成してもよい)。その場合、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)やラウンド数表示灯(不図示)やその近傍にエラー報知用のランプを設けてもよい。また、エラーの重要度に応じて、やエラー表示、電飾ランプ及びエラー報知ランプの点灯期間が異なる(例えば、特別遊技終了まで、電断復帰まで等、報知期間の終了タイミングが異なる)よう構成してもよい。
尚、本実施形態からの変更例2におけるぱちんこ遊技機において、特定領域が有効であっても、(振分大入賞口2220内の構造設計上の理由等により、)特定領域への入球が想定されていない期間(例えば、振分大入賞口が短開放となるラウンドにおける、最初の40msの特定領域有効期間)中に特定領域に遊技球が入球した場合には、特定領域の有効期間中であるため、確率変動遊技状態への移行権利を獲得するが、何らかの異常が発生している可能性が高いため、外部端子板やホールコンピュータに信号を送信し、遊技場のスタッフに異常を報知し得るよう構成してもよい
ここで、特定領域の無効期間に特定領域への遊技球の入球を検出した場合と、特定領域の有効期間であって入球が想定されていない期間に特定領域への遊技球の入球を検出した場合とでは、いずれも異常が発生している可能性が高いが、後者の場合、正常な検出であるため、強めのエラー報知(例えば、液晶、音声によるエラー報知)を行い難い。そこで、遊技場スタッフのみに伝わる(又は伝わり易い)方法でエラー報知することが好適である。例えば、通常時には実行されない点灯パターンにて電飾ランプを点灯させたり、ホールコンピュータへの信号を送信させたり、といった方法が存在する。ここで、主制御装置1000は、外部端子板(不図示)を介してホールコンピュータHと接続されており、エラー発生時、大当り時、変動終了時等に、外部端子板側に信号を送信する端子を有しているが、特定領域の無効期間に特定領域への遊技球の入球を検出した場合と、特定領域の有効期間であって入球が想定されていない期間に特定領域への遊技球の入球を検出した場合とでは、外部端子板側に信号を送信する端子が異なるよう構成してもよい(例えば、前者の場合はエラー用の端子、後者の場合は余剰な端子から信号を送信する、等)。
(第2実施形態)
尚、本実施形態においては、振分大入賞口に係る排出球異常について詳述したが、当該排出球異常に加えて、その他のエラー検知態様(又は、エラー検出装置)を設けるよう構成してもよい。そこで、そのような構成を、第2実施形態とし、以下、本実施形態との相違点についてのみ詳述する。
尚、第2実施形態に係る遊技機は、遊技機が不正に振動した(正常に遊技している場合には起こりえない強度又は加速度の振動が生じた)場合に、当該振動を検出し得る振動センサ500を有しており、振動センサ500は、振動センサ500を保護するケース501と、振動によって発生した機械エネルギーを電気エネルギーに変換するためのピックアップ502と、ピックアップ502を固定するためのピックアップ保持部503と、電気回路が実装されたプリント基板505と、プリント基板505を固定するためのネジ506と、ピックアップ502とプリント基板505とを電気的に接続するためのリード線507a、507bと、プリント基板505から出力された信号を外部に送信するためのコネクタ508と、から構成されている。また、ピックアップ502は、金属板504と、圧電セラミックス板502aと、を有しており、ピックアップ保持部503は、ピックアップ保持部本体503aを有している。また、第2実施形態に係る遊技機は、振動センサ500が振動エラーを検出したのかを監視するための振動センサ監視手段1065を有しており、振動センサ監視手段1065は、振動センサ500の監視に係る情報を一時記憶する振動センサ監視関連情報一時記憶手段1065aと、電源投入後から振動センサ500の監視を終了するまでの時間を計時する振動センサ監視タイマ1165bと、を更に有している。
はじめに、振動センサ500の構成及び振動エラー検出方法について詳述する。振動センサ500は、遊技領域120の右側下方(遊技領域中央を基準)であって、振分大入賞口2220及び通常大入賞口2120を含む大入賞口ユニット2500(図3に示されている大入賞口に係る装置の全体を示す)の奥側(遊技者から見て)に設けられており、遊技者からは視認できない(又は、し難い)ような位置に配置されている(振動センサ500は、正常に遊技が進行していれば振動エラーを検出しない装置であるため)。
ここで、図58は、第2実施形態に係る振動センサ500の構造を示す図であり、図58(a)は、当該振動センサ500の平面図、図58(b)は、当該振動センサ500の断面図である。同図に示されるように、ケース501内には、ピックアップ502が、大きな振動(衝撃)を受けても破壊されないようにゴムでできたリング状のピックアップ保持部503に収納されている。当該ピックアップ保持部503は、O型のリング状のゴム製のピックアップ保持部本体503aからなり、当該リング状の内側中央部分に凹部が形成されており、当該凹部にピックアップ502がはめ込まれて固定されている。また、当該ピックアップ保持部503の上{図58(b)の上方向}のケース501に、図58(a)に示されるプリント基板505が、ネジ506によって固定されており、当該プリント基板505によって、ピックアップ保持部503及びピックアップ502が押さえられている。
次に、図59(a)は、第2実施形態に係る振動センサ500のピックアップ502の平面図、図59(b)は、当該ピックアップ502の側面図である。図59(b)に示されるように、ピックアップ502は、圧電セラミックス板502aが、薄い円盤状の金属板504に貼り付けられて構成されている。また、同図に示されるように、圧電セラミックス板502a及び金属板504は、夫々に接続されたリード線507a、507bを介してプリント基板505に実装された電気回路に接続されるよう構成されている。
尚、プリント基板505には、リード線507a、507bを介して入力された信号の周波数特性を加工及び増幅するためのフィルタ回路及び増幅回路が実装されており、当該フィルタ回路又は増幅回路を経て出力される信号は、図58(b)に示されるコネクタ508より外部(例えば、主制御装置1000)へ出力するよう構成されている。また、図58(a)に示すように、コネクタ508はプリント基板505上に実装されている。
ここで、振動センサ500における圧電セラミックス板502aの作用を以下に詳述する。
セラミックスは一般的に細かい結晶の集合であり、当該結晶の1つ1つは、正の電荷を持つ原子と負の電荷を持つ原子から構成されている。セラミックスには、自然状態で結晶中の正負の電荷の釣り合いが取れておらず、電荷の偏り(自発分極)を生じている強誘電体セラミックスが存在する。
強誘電体セラミックスは、自発分極の向きがバラバラになっているが、高い電圧を加えることにより、自発分極の向きが一様の方向に揃い、電圧を取り除いても元に戻らなくなる。このように、自発分極の向きをそろえることを分極処理といい、強誘電体セラミックスに当該分極処理を実行すると、圧電体セラミックスとなる。
圧電体セラミックスに外部から電圧を加えると、当該圧電体セラミックス内部の正負夫々の電荷の中心が、外部電圧と引き合ったり、退け合ったりして、セラミックス本体が伸縮する。また、圧電体セラミックスに圧力を加えると、一方の面には正の、他方の面には負の電荷が出現し、逆に当該圧電体セラミックスを引っ張ると、両面には、圧力を加えた場合と反対の電荷が発生する。このように、圧電体セラミックスは、結晶の分極を利用して、電気エネルギーと機械エネルギーとの交換が実行できるよう構成されているのである。
第2実施形態における、振動センサ500は、前記圧電体セラミックスを板状に形成した、圧電セラミックス板502aにより、振動(衝撃)による機械的エネルギーを電気的エネルギーに変換し、前述したように当該変換した電気的エネルギーが、リード線507a、507bを介し、プリント基板505に実装されたフィルタ回路及び増幅回路を経て、コネクタ508より外部(例えば、主制御装置1000)へ出力されることにより、ぱちんこ遊技機に、振動エラーである信号を送信することができるよう構成されている。
尚、第2実施形態にて用いられている振動センサはあくまで一例であり、ぱちんこ遊技機のエラー検出に使用できるものであればどのような振動センサでも問題ない。
次に、図60は、第2実施形態における、電気的全体構成図である。本実施形態との相違点は、振動センサ500を設けたことであり、当該振動センサ500は、主制御装置1000と電気的に接続されており、前述したように、検知した振動(衝撃)を電気的エネルギーに変換して、主制御装置1000に送信し得るよう構成されている。
次に、図61は、第2実施形態における、主制御装置側でのメインフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ4017‐1(第2)〜ステップ4017‐3(第2)及びステップ1050(第2)であり、即ち、ステップ4006でRAMクリア情報を副制御基板2320側に送信した後、又は、ステップ4015で振分入賞数カウンタ値及び排出数カウンタ値をリセット(ゼロクリア)した後、ステップ4017‐1(第2)で、主制御装置1000は、振動センサタイマ1065b(減算タイマである)に所定時間(本例では、5秒)をセットしてスタートする。次に、ステップ4017‐2(第2)で、主制御装置1000は、振動センサ500の監視を開始する。次に、ステップ4017‐2(第2)で、主制御装置1000は、振動センサ監視関連情報一時記憶手段1065aのフラグエリア内にある電源投入時振動センサ監視中フラグをオンにし、ステップ4018に移行する。
他方、定時割り込み周期Tの到達時(例えば、約1.5ms毎のハードウェア割り込み)を契機として、ステップ1050(第2)にて、主制御装置1000は、後述する、振動センサ監視処理を実行し、ステップ1100に移行する。
このように、電源投入後から所定時間(本例では、5秒)の間、振動センサ500を監視し、扉108の開放をする場合に生じる振動を検知するか否かを確認することにより、振動センサ500が正常に作動しているか否かを確認することができるよう構成されている。
尚、第2実施形態においては、電源投入後から所定時間(本例では、5秒)の間、振動センサ500を監視するよう構成したが、電源投入後から振動センサ500の監視を開始した場合の監視終了タイミングはこれには限定されず、例えば、(1)扉108が開放した後に閉鎖したタイミングまで{扉開放センサ(不図示)がON→OFFとなるまで(尚、電源投入時には扉108は開放している)}、(2)扉108が開放した後に閉鎖したタイミングから所定時間経過まで、(3)所定の操作(サブ入力ボタンの押下、等)が実行されるまで、(4)振動エラーが発生してから、振動エラーが終了(エラー解除)するまで、等としてもよく、振動センサ500が正常に作動するか否かが確認できるよう構成されていれば、どのように変更してもよい。
次に、図62は、第2実施形態における、図61のステップ1050(第2)のサブルーチンに係る、振動センサ監視処理のフローチャートである。まず、ステップ1052で、振動センサ監視手段1065は、振動センサ監視関連情報一時記憶手段1065aのフラグエリアを参照し、電源投入時振動センサ監視中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1052でYesの場合、ステップ1054で、振動センサ監視手段1065は、振動センサ500から出力されている信号を参照し、振動センサ500が、振動エラーとなる振動を検出しているか否かを判定する。尚、断線(電線が切れる)、短絡(コネクタ508とぱちんこ遊技機とをつなぐ電線が他の電線と接触する、等)、振動センサ500の故障の場合にも、振動センサ500は振動エラーであると判断する(振動エラーを検出する)よう構成されている。
ステップ1054でYesの場合、ステップ1056で、振動センサ監視手段1065は、振動エラーに係るコマンドを、サブメイン制御部2320へ送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセット(ステップ3200の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部2320側に送信される)する。次に、ステップ1058で、振動センサ監視手段1065は、振動エラーに係るコマンドを、外部端子板へ送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセット(ステップ3100の外部信号出力によって外部端子板に送信される)し、ステップ1060に移行する。尚、ステップ1054でNoの場合にもステップ1060に移行する。
尚、第2実施形態においては、エラー報知は所定時間(例えば、30秒)継続し、当該所定時間の間は振動センサの監視が延長されることとなる。また、当該振動センサの監視の延長中に再度振動エラーが起こった場合には、当該再度エラーが起こったタイミングから前記所定時間エラー報知及び振動センサの監視を実行するよう構成されている。
次に、ステップ1060で、振動センサ監視手段1065は、振動センサ監視タイマ1165bを参照し、当該タイマ値が0であるか否かを判定する。ステップ1060でYesの場合、ステップ1062で、振動センサ監視手段1065は、振動センサ500の監視を終了する。次に、ステップ1064で、振動センサ監視手段1065は、振動センサ監視関連情報一時記憶手段1065aのフラグエリア内にある、電源投入時振動センサ監視中フラグをオフにし、次の処理(ステップ1100の処理)に移行する。
他方、ステップ1052でNoの場合、ステップ1066で、振動センサ監視手段1065は、振動センサ監視関連情報一時記憶手段1065aのフラグエリアを参照し、特別遊技中振動センサ監視中フラグ{ステップ2211(第2)にてオンとなるフラグ}がオンであるか否かを判定する。ステップ1066でYesの場合、ステップ1068で、振動センサ監視手段1065は、振動センサ500から出力されている信号を参照し、振動センサ500が、振動エラーとなる振動を検出しているか否かを判定する。ステップ1068でYesの場合、ステップ1070で、振動センサ監視手段1065は、振動エラーに係るコマンドを、サブメイン制御部2320へ送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセット(ステップ3200の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部2320側に送信される)する。次に、ステップ1072で、振動センサ監視手段1065は、振動エラーに係るコマンドを、外部端子板へ送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセット(ステップ3100の外部信号出力によって外部端子板に送信される)し、ステップ1074に移行する。尚、ステップ1068でNoの場合にも、ステップ1074に移行する。次に、ステップ1074で、振動センサ監視手段1065は、振動センサ監視関連情報一時記憶手段1065aのフラグエリアを参照し、振動センサ監視終了フラグ{ステップ2461(第2)にてオンとなるフラグ}がオンであるか否かを判定する。ステップ1074でYesの場合、ステップ1076で、振動センサ監視手段1065は、振動センサ監視関連情報一時記憶手段1065aのフラグエリア内にある振動センサ監視終了フラグをオフにする。次に、ステップ1078で、振動センサ監視手段1065は、振動センサ500の監視を終了する。次に、ステップ1080で、振動センサ監視手段1065は、振動センサ監視関連情報一時記憶手段1065aのフラグエリア内にある、特別遊技中振動センサ監視中フラグをオフにし、次の処理(ステップ1100の処理)に移行する。尚、ステップ1060、ステップ1066又はステップ1074でNoの場合にも次の処理(ステップ1100の処理)に移行する。
次に、図63は、第2実施形態における、図20のステップ2200のサブルーチンに係る、振分大入賞口制御処理のフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ2211(第2)であり、即ち、ステップ2210で遮蔽部材駆動制御中フラグをオンにした後、ステップ2211(第2)で、振分大入賞口制御手段1174は、振動センサ監視関連情報一時記憶手段1065aのフラグエリア内にある、特別遊技中振動センサ監視中フラグをオンにし、ステップ2212に移行する。このように、第2実施形態においては、特別遊技における振分大入賞口2220の開放に係るラウンドの開始時に、振動センサ500の監視を実行する(特別遊技中振動センサ監視中フラグをオンにする)よう構成されている。
次に、図64は、第2実施形態における、図63のステップ2350のサブルーチンに係る、振分準備時間制御処理のフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ2357(第2)及びステップ2392‐1(第2)〜ステップ2392(第2)‐6(第2)であり、即ち、ステップ2355で振分大入賞口開放終了フラグをオフにした後、ステップ2357(第2)で、振分大入賞口制御手段1174は、振分入賞待機タイマ1174bに振分入賞待機時間(本例では、3000ms)をセットして、当該タイマをスタートし、ステップ2360に移行する。
他方、ステップ2378で振分入賞待機中フラグをオフにした後、ステップ2392‐1(第2)で、振分大入賞口制御手段1174は、排出待機タイマ1174dに排出待機時間(本例では、1000ms)をセットして、当該タイマをスタートする。次に、ステップ2392‐2(第2)で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある排出待機中フラグをオンにし、ステップ2392‐3(第2)に移行する。尚、ステップ2374又はステップ2376でNoの場合にも、ステップ2392‐3(第2)に移行する。
次に、ステップ2392‐3(第2)で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、排出待機中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2392‐3(第2)でYesの場合、ステップ2392‐4(第2)で、振分大入賞口制御手段1174は、排出待機タイマ1174dを参照し、当該タイマ値が0であるか否かを判定する。ステップ2392‐4(第2)でYesの場合、ステップ2392‐5(第2)で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある排出待機中フラグをオフにする。次に、ステップ2392‐6(第2)で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある排出確認許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ2400の処理)に移行する。尚、ステップ2392‐3(第2)又はステップ2392‐4(第2)でNoの場合にも、次の処理(ステップ2400の処理)に移行する。このように、第2実施形態においては、振分大入賞口2220の入賞待機時間が終了した(振分入賞待機タイマ1174bのタイマ値が0となった)後、排出待機時間(本例では、1000ms)が設けられている(尚、振分大入賞口2220の開放時間や入賞待機時間においても排出球の検出は有効となっている)。
次に、図65は、第2実施形態における、図63のステップ2400のサブルーチンに係る、振分入賞制御処理のフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ2404(第2)である。また、「振分入賞待機時間終了後の特定領域有効期間中」の処理が「振分入賞待機時間終了後の排出待機時間中」に変更されており、ステップ2421〜ステップ2423の処理が削除されている。即ち、ステップ2402で排出球異常フラグがオフである場合、ステップ2404(第2)で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、排出待機中フラグがオフであるか否かを判定する。
次に、図66は、第2実施形態における、図63のステップ2450のサブルーチンに係る、排出球異常検出処理のフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ2461(第2)であり、即ち、ステップ2460で排出正常完了フラグをオンにした後、ステップ2461(第2)で、振分大入賞口制御手段1174は、振動センサ監視関連情報一時記憶手段1065aのフラグエリア内にある振動センサ監視終了フラグをオンにし、次の処理(ステップ2500の処理)に移行する。
≪作用≫
次に、図67〜図68を参照しながら、第2実施形態における作用について説明する。図67及び図68では、長開放Bの単位遊技を含む「ある特別遊技」における「ある複数ラウンド」に着目して説明する。具体的には、ある特別遊技(本例では7A図柄に係る特別遊技)の第9ラウンドから第10ラウンドを例に説明する。ここで、本例の場合、当該特別遊技の第9ラウンドでは、振分大入賞口2220は、「29000ms開放・閉鎖」の順に動作し(長開放B)、遮蔽部材2224aは、「52ms開放・2600ms閉鎖・31400ms開放・2000ms閉鎖・52ms開放・閉鎖(※振分入賞口の閉鎖後4000ms経過後に排出エラーが検知されなかった場合には動作を中断し閉鎖する)」の順に動作する。尚、本例においては、特別遊技中における大入賞口(通常大入賞口2120又は振分大入賞口2220)の開放期間が終了する以前に、当該大入賞口(通常大入賞口2120又は振分大入賞口2220)に所定個数(例えば、10個)の遊技球の入球があった場合には、実行中のラウンドが終了し、当該大入賞口(通常大入賞口2120又は振分大入賞口2220)は閉鎖するよう構成されている。
(長開放Bの場合/排出球異常非検知の場合)
まず、図67は、第2実施形態に係る、振分大入賞口2220の開放態様が長開放Bの場合にて、排出球異常が検出されなかった場合の動作内容について示したタイミングチャートである。
はじめに、図中1のタイミング(特別遊技の第9ラウンドの開始タイミング)において、第9ラウンドが奇数ラウンドであることから振分大入賞口2220及び振分大入賞口2220内の遮蔽部材2224aの開放(52msの開放)が実行される。加えて、当該タイミングにて、振分大入賞口2220と特定領域2224との有効期間と排出球の検出期間と振動センサの監視とが開始される。
次に、図中2のタイミングにおいて、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aの開放から52msが経過したことを契機として、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aを閉鎖(2600msの閉鎖)する。
次に、図中3のタイミングにおいて、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aの閉鎖から2600msが経過したことを契機として、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aを開放(振分大入賞口2220は29000msの開放、遮蔽部材2224aは31400msの開放)する。
次に、図中4のタイミングにおいて、振分大入賞口2220の開放から29000msが経過したことを契機として、振分大入賞口2220を閉鎖する。
次に、図中5のタイミングにおいて、振分大入賞口2220の閉鎖からラウンド終了待機時間(閉鎖中時間と準備中時間を合わせた時間)である200msが経過したことを契機として第10ラウンドが開始されると共に、第10ラウンドが偶数ラウンドであることから通常大入賞口2120が開放(29000msの開放)することとなる。尚、各ラウンドの期間は、開放中、閉鎖中、準備中、の順に構成されている。
次に、図中6のタイミングにおいて、振分大入賞口2220の閉鎖から3000ms経過したことを契機として、振分大入賞口2220の有効期間及び特定領域2224の有効期間が終了する。
次に、図中7のタイミングにおいて、排出球の異常が検出されなかったため遮蔽部材2224aの駆動は強制的に終了し、排出球検出期間及び振動センサ500の監視も終了することとなる。
次に、図中8のタイミングにおいて、通常大入賞口2120の開放から29000ms経過したことを契機として通常大入賞口2120が閉鎖することとなる。
次に、図中9のタイミングにおいて、第10ラウンドが終了し、第11ラウンドが開始されると共に、第11ラウンドが奇数ラウンドであることから振分大入賞口2220が開放(52msの開放)することとなる。また、第11ラウンドが開始されたことを契機として遮蔽部材2224aが開放(52msの開放)すると共に、振分大入賞口2220の有効期間と特定領域2224の有効期間と排出球の検出期間と振動センサ500の監視とが開始される。
(長開放Bの場合/排出球異常検知の場合)
次に、図68は、第2実施形態に係る、振分大入賞口2220の開放態様が長開放Bの場合にて、排出球異常が検出された場合の動作内容について示したタイミングチャートである。
はじめに、図中1のタイミング(特別遊技の第9ラウンドの開始タイミング)において、第9ラウンドが奇数ラウンドであることから振分大入賞口2220の開放(29000msの開放)及び振分大入賞口2220内の遮蔽部材2224aの開放(52msの開放)が実行される。加えて、当該タイミングにて、振分大入賞口2220と特定領域2224との有効期間及び排出球の検出期間が開始される。
次に、図中2のタイミングにおいて、振分大入賞口2220及び遮蔽部材2224aの開放から52msが経過したことを契機として、遮蔽部材2224aを閉鎖(2600msの閉鎖)する。
次に、図中3のタイミングにおいて、遮蔽部材2224aの閉鎖から2600msが経過したことを契機として、遮蔽部材2224aを開放(振分大入賞口2220は29000msの開放、遮蔽部材2224aは31400msの開放)する。
次に、図中4のタイミングにおいて、振分大入賞口2220の開放から29000msが経過したことを契機として、振分大入賞口2220を閉鎖する。
次に、図中5のタイミングにおいて、振分大入賞口2220の閉鎖からラウンド終了待機時間(閉鎖中時間と準備中時間を合わせた時間)である200msが経過したことを契機として第10ラウンドが開始されると共に、第10ラウンドが偶数ラウンドであることから通常大入賞口2120が開放(29000msの開放)することとなる。尚、各ラウンドの期間は、開放中、閉鎖中、準備中、の順に構成されている。
次に、図中6のタイミングにおいて、振分大入賞口2220の閉鎖から3000ms経過したことを契機として、振分大入賞口2220の有効期間及び特定領域2224の有効期間が終了する。
次に、図中7のタイミングにおいて、排出確認(入賞球数と排出球数の整合性が取れているかの確認)を実行し、排出球の異常が検出されたため遮蔽部材2224aの駆動と排出球検出期間と振動センサ500の監視とが継続することとなる。次に、図中8のタイミングにおいて、遮蔽部材2224aの開放から34052msが経過したことを契機として、遮蔽部材2224aを閉鎖(2000msの閉鎖)する。
次に、図中9のタイミングにおいて、排出球異常であり且つ遮蔽部材2224aの閉鎖から2000ms経過したことにより、遮蔽部材2224aを開放する。次に、図中10のタイミングにおいて、排出球異常であり且つ遮蔽部材2224aの開放から52ms経過したことにより、遮蔽部材2224aを閉鎖する。
次に、図中11のタイミングにおいて、通常大入賞口2120の開放から29000ms経過したことを契機として通常大入賞口2120が閉鎖することとなる。尚、本タイミングにおいても排出球異常が解消されていないため次ラウンドである第11ラウンドは開始されない。
次に、図中12のタイミングにおいて、排出球異常が解消されたため排出球検出期間及び振動センサ500の監視が終了し、4ms(1割り込み)の次ラウンド開始までの準備時間が開始される。次に、図中13のタイミングにおいて、排出球異常の解消から4ms(1割り込み)経過したことを契機として第10ラウンドが終了し、第11ラウンドが開始されると共に、第11ラウンドが奇数ラウンドであることから振分大入賞口2220が開放(52msの開放)することとなる。また、第11ラウンドが開始されたことを契機として遮蔽部材2224aが開放(52msの開放)すると共に、振分大入賞口2220の有効期間と特定領域2224の有効期間と排出球の検出期間と振動センサ500の監視とが開始される。
以上のように、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機は、振分大入賞口2220の有効期間及び特定領域2224の有効期間が終了しても、振動センサ500の監視は、排出待機時間まで継続し、且つ、排出球異常が検出された場合には、当該排出球異常が解消されるまで振動センサ500の監視が継続するよう構成されている。このように構成することにより、排出球異常が検出された場合に、当該排出球異常と同時に振動エラーが検出されている場合には、当該排出球異常の原因が振動によるチャタリング(振動が加えられたことにより、振分入賞検出装置2221又は排出球検出装置2224‐2が1球の通過であるのにも拘らず、複数球の通過を検知してしまうこと)であると推測でき、他方、当該排出球異常と同時に振動エラーが検出されなかった場合には、当該排出球異常の原因が玉詰まり(振分大入賞口2220内に遊技球が停留していること)であると推測できることとなり、詳細にエラー原因を判定することができることとなる。
尚、第2実施形態に係る遊技機には、サブ入力ボタンを設けてもよい。そのように構成した場合、特別遊技中における遮蔽部材2224aが開放することとなるラウンドにおいては、演出としてサブ入力ボタンの押下を遊技者に促す演出は実行しないように構成することが望ましい。そのように構成することにより、サブ入力ボタンの押下を促す演出に従った遊技者が実行した当該サブ入力ボタンの押下を、振動センサ500が振動エラーとして検出してしまうという事態を防ぐことができる。
また、第2実施形態に係る遊技機においては、振動エラーが検出された場合にエラー報知を実行するよう構成したが、これには限定されず、エラー報知と共に遊技を中断するよう構成してもよいし、当該処理を所定の振動エラー(例えば、強い衝撃を検知した、長時間の振動を検知した、等のエラー)が検出された場合にのみ実行するよう構成してもよい。
(第2実施形態からの変更例1)
尚、第2実施形態においては、振分大入賞口2220の排出確認(入賞球数と排出球数の整合性が取れているかの確認)を、特別遊技における振分大入賞口2220の開放に係るラウンドすべてにおいて実行するよう構成したが、そのように構成した場合、特別遊技において実行される排出確認の回数が多くなり、当該特別遊技の実行時間が長時間となってしまう恐れが生じる。そこでそのような問題を解決することができる構成を、第2実施形態からの変更例1とし、以下、第2実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
はじめに、第2実施形態からの変更例1においては、遮蔽部材2224aが開放するラウンド(本例では、第9R)でのみ特定領域2224が有効となるよう構成されており、当該有効期間は遮蔽部材2224aが開放したタイミングから有効になり、当該遮蔽部材2224aが「開放→閉鎖」となったタイミングから3000ms経過後に無効となるよう構成されている。また、振分大入賞口2220の有効期間は、振分大入賞口2220が開放したタイミングから有効になり、当該振分大入賞口2220が「開放→閉鎖」となったタイミングから3000ms経過後に無効となるよう構成されている。
次に、図69は、第2実施形態からの変更例1における、図20のステップ2200のサブルーチンに係る、振分大入賞口制御処理のフローチャートである。第2実施形態からの変更点は、ステップ2250(第2)、ステップ2220(第2)、ステップ2450(第2変1)、ステップ2222(第2変1)〜ステップ2226(第2変1)、ステップ2400(第2変1)及びステップ2500(第2変1)であり、その目的は、遮蔽部材2224aが駆動することとなるラウンドの開始直前に排出確認を実行することである。尚、第2実施形態からの変更例1においては、特別遊技中における振分大入賞口2220の開放に係るラウンドのうち1ラウンド(本例では、第9R)でのみ、遮蔽部材2224aが駆動するよう構成されている。即ち、ステップ2250(第2変1)で、振分大入賞口制御手段1174は、後述する、入賞球・排出球管理処理を実行し、ステップ2202に移行する。
他方、ステップ2204で振分制御継続中フラグがオフである場合、ステップ2220(第2変1)で、振分大入賞口制御手段1174は、当該ラウンドが遮蔽部材駆動ラウンド(遮蔽部材2224aが駆動することとなるラウンドであり、本例では、第9R)であるか否かを判定する。ステップ2220(第2変1)でYesの場合、ステップ2450(第2変1)で、振分大入賞口制御手段1174は、後述する、排出球異常検出処理を実行する。次に、ステップ2222(第2変1)で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある排出球異常フラグがオフであるか否かを判定する(排出球異常時には、遮蔽部材駆動ラウンドは開始されないこととなる)。ステップ2222(第2変1)でYesの場合、ステップ2224(第2変1)で、振分大入賞口制御手段1174は、振分入賞数カウンタ1174e及び排出数カウンタ1174fをリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ2226(第2変1)で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある遮蔽部材駆動制御中フラグをオンにし、ステップ2206に移行する。尚、ステップ2220(第2変1)でNoの場合にもステップ2206に移行する。
他方、ステップ2350で、振分準備制御処理を実行した後、ステップ2400(第2変1)で、振分大入賞口制御手段1174は、後述する、振分入賞制御処理を実行する。次に、ステップ2500(第2変1)で、振分大入賞口制御手段1174は、後述する、遮蔽部材駆動制御処理を実行し、次の処理(ステップ2550の処理)に移行する。
次に、図70は、第2実施形態からの変更例1における、図69のステップ2250(第2変1)のサブルーチンに係る、入賞球・排出球管理処理のフローチャートである。まず、ステップ2252で、振分大入賞口制御手段1174は、振分入賞検出装置2221を参照し、当該検出装置は新たな入球を検出したか否かを判定する。ステップ2252でYesの場合、ステップ2254で、振分大入賞口制御手段1174は、振分入賞数カウンタ1174eのカウンタ値に1を加算(インクリメント)し、ステップ2256に移行する。他方、ステップ2252でNoの場合にも、ステップ2256に移行する。
次に、ステップ2256で、振分大入賞口制御手段1174は、排出球検出装置2224‐2を参照し、当該検出装置は新たな入球を検出したか否かを判定する。ステップ2256でYesの場合、ステップ2258で、振分大入賞口制御手段1174は、排出数カウンタ1174fのカウンタ値に1を加算(インクリメント)し、ステップ2260に移行する。他方、ステップ2256でNoの場合にも、ステップ2260に移行する。
次に、ステップ2260で、振分大入賞口制御手段1174は、特定領域入球検出装置2224‐1を参照し、当該検出装置は新たな入球を検出したか否かを判定する。ステップ2260でYesの場合、ステップ2262で、振分大入賞口制御手段1174は、排出数カウンタ1174fのカウンタ値に1を加算(インクリメント)し、次の処理(ステップ2202の処理)に移行する。他方、ステップ2260でNoの場合にも、次の処理(ステップ2202の処理)に移行する。尚、第2実施形態からの変更例1においては、特別遊技の実行中にて、遮蔽部材駆動ラウンド(遮蔽部材が駆動することとなるラウンドであり、本例では、9R)開始時に排出球異常が検出されなかった場合に、振分入賞数カウンタ1174e及び排出数カウンタ1174fのカウンタ値をリセットするよう構成しているため、振分入賞数カウンタ1174e及び排出数カウンタ1174fは、遮蔽部材駆動ラウンド以前の振分大入賞口2220の開放に係るラウンド(本例では、1、3、5、7R)の合計の入賞数及び排出数を計測し得るよう構成されている。
次に、図71は、第2実施形態からの変更例1における、図69のステップ2450(第2変1)のサブルーチンに係る、排出球異常検出処理のフローチャートである。はじめに、本フローチャートは第2実施形態の排出球異常検出処理のフローチャートからいくつかの処理を削除した構成となっている。まず、ステップ2454で、振分大入賞口制御手段1174は、振分入賞数カウンタ1174eのカウンタ値と、排出数カウンタ1174fのカウンタ値とが等しい(入賞した遊技球がすべて正常に排出されている)か否かを判定する。ステップ2454でYesの場合、ステップ2458で、振分大入賞口制御手段1174は、排出球異常が起きていないと判断し、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、排出球異常フラグをオフにし、次の処理{ステップ2222(第2変1)の処理}に移行する。
他方、ステップ2454でNoの場合、ステップ2462で、振分大入賞口制御手段1174は、排出球異常が発生していると判断し、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、排出球異常フラグをオンにする。次に、ステップ2464で、振分大入賞口制御手段1174は、排出球異常が発生している旨を報知するための排出球異常コマンドを、サブメイン制御部2320側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセット(ステップ3200の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部2320側に送信される)し、次の処理{ステップ2222(第2変1)の処理}に移行する。
次に、図72は、第2実施形態からの変更例1における、図69のステップ2350のサブルーチンに係る、振分準備時間制御処理のフローチャートである。第2実施形態からの変更点は、ステップ2394(第2変1)であり、即ち、ステップ2378で振分入賞待機中フラグをオフにした後、ステップ2394(第2変1)で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、振分終了許可フラグをオンにし、次の処理{ステップ2400(第2変1)の処理}に移行する。尚、第2実施形態からの変更例1においては、特別遊技における振分大入賞口2220の開放に係るラウンドの終了時に、排出確認を実行しないよう構成されている。
次に、図73は、第2実施形態からの変更例1における、図69のステップ2400(第2)のサブルーチンに係る、振分入賞制御処理のフローチャートである。はじめに、本フローチャートは第2実施形態の振分入賞制御処理のフローチャートからいくつかの処理を削除した構成となっている。まず、ステップ2436で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、振分制御継続中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2436でYesの場合、換言すれば、振分大入賞口2220の開放中又は振分入賞待機時間中である場合、ステップ2437で、振分大入賞口制御手段1174は、振分入賞検出装置2221(振分大入賞口入球センサ)が新たな入球を検出したか否かを判定する。次に、ステップ2438で、振分大入賞口制御手段1174は、賞球払出制御基板3000側への賞球コマンドをセットし、ステップ2439に移行する。他方、ステップ2437でNoの場合もステップ2439に移行する。
次に、ステップ2439で、振分大入賞口制御手段1174は、特定領域入球検出装置2224‐1(特定領域入賞センサ)が新たな入球を検出したか否かを判定する。ステップ2439でYesの場合、ステップ2440で、振分大入賞口制御手段1174は、当該特定領域2224への入球が実行中の特別遊技における最初の入球であるか否かを判定する。ステップ2440でYesの場合、ステップ2441で、振分大入賞口制御手段1174は、特定領域2224に遊技球が入球した旨の表示を行うための特定領域入球演出実行コマンドを、サブメイン制御部2320側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセット(ステップ3200の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部2320側に送信される)する。次に、ステップ2442で、振分大入賞口制御手段1174は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある、確変移行予約フラグをオンにし、次の処理{ステップ2500(第2変1)の処理}に移行する。尚、ステップ2439又はステップ2440でNoの場合にも、次の処理{ステップ2500(第2変1)の処理}に移行する。
このように第2実施形態からの変更例1においては、排出球異常時には、ラウンドが開始されないため、本サブルーチンにおいては排出異常に係る処理は設けておらず、また、特定領域有効期間が振分入賞待機時間と同時に終了するよう構成されているため、第2実施形態の特定領域有効期間における処理は設けていない。
次に、図74は、第2実施形態からの変更例1における、図69のステップ2500(第2変1)のサブルーチンに係る、遮蔽部材駆動制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2530で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、遮蔽部材駆動制御中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2530でYesの場合、ステップ2532で、遮蔽部材駆動制御手段1174‐1は、振分ラウンドタイマ1174aを参照し、当該タイマ値が所定期間A(例えば、0≦A<29000ms)内の値であるか否かを判定する。ステップ2532でYesの場合、ステップ2534で、遮蔽部材駆動制御手段1174‐1は、遮蔽部材2224aを開放し、次の処理(ステップ2550の処理)に移行する。
他方、ステップ2532でNoの場合、ステップ2536で、遮蔽部材駆動制御手段1174‐1は、遮蔽部材2224aを閉鎖する。次に、ステップ2538で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、遮蔽部材駆動制御中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2550の処理)に移行する。尚、第2実施形態からの変更例1においては、遮蔽部材2224aの開放態様が、振分大入賞口2220の長開放Bとなる開放態様と同様の29000msの開放となっている。
次に、図75は、第2実施形態からの変更例1における、図69のステップ2550のサブルーチンに係る、振分ラウンド制御終了処理のフローチャートである。第2実施形態からの変更点は、ステップ2562(第2変1)及びステップ2564(第2変1)についてであり、即ち、ステップ2562(第2変1)で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、振分終了許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2562(第2変1)でYesの場合、ステップ2564(第2変1)で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、振分終了許可フラグをオフにし、ステップ2558に移行する。
次に、図76は、第2実施形態からの変更例1における、図20のステップ2900のサブルーチンに係る、特別遊技終了制御処理のフローチャートである。第2実施形態からの変更点は、ステップ2909(第2変1)、ステップ2450(第2変1)及びステップ2936(第2変1)であり、即ち、ステップ2907で、サブ側への終了デモ表示実行コマンドをセットした後、ステップ2909(第2変1)で、特別遊技実行制御手段1173は、終了デモ実行タイマ1173bに終了デモ実行時間(本例では、4000ms)をセットし、当該タイマをスタートして、ステップ2912に移行する。
ステップ2912で終了デモ実行タイマ1173bのタイマ値が0であった場合、ステップ2450(第2変1)で、前述した排出球異常検出処理を実行する。このように、第2実施形態からの変更例1においては、特別遊技の終了デモの終了時にも排出確認を実行するよう構成されている。次に、ステップ2914で排出球異常フラグがオフであった場合に、ステップ2936(第2変1)で、特別遊技実行制御手段1173は、振分入賞数カウンタ1174e及び排出数カウンタ1174fをリセット(ゼロクリア)し、ステップ2918に移行する。
≪作用≫
次に、図77〜図81を参照しながら、第2実施形態からの変更例1における作用について説明する。
<特別遊技実行中の場合>
図77では、長開放Bの単位遊技を含む「ある特別遊技」における「ある複数ラウンド」に着目して説明する。具体的には、ある特別遊技(本例では7A図柄に係る特別遊技)の第6ラウンドから第7ラウンドを例に説明する。ここで、本例の場合、当該特別遊技の第7ラウンドでは、振分大入賞口2220は、「29000ms開放・閉鎖」の順に動作し(長開放B)、遮蔽部材2224aは、「29000ms開放・閉鎖」の順に動作する。尚、本例においては、特別遊技中における大入賞口(通常大入賞口2120又は振分大入賞口2220)の開放期間が終了する以前に、当該大入賞口(通常大入賞口2120又は振分大入賞口2220)に所定個数(例えば、10個)の遊技球の入球があった場合には、実行中のラウンドが終了し、当該大入賞口(通常大入賞口2120又は振分大入賞口2220)は閉鎖するよう構成されている。
まず、図77は、第2実施形態からの変更例1に係る、振分大入賞口2220の開放態様が長開放Bであり、且つ、排出球異常の有無を確認しないラウンドの動作内容について示したタイミングチャートである。
はじめに、図中1のタイミング(特別遊技の第6ラウンドの開始タイミング)において、第6ラウンドが偶数ラウンドであることから通常大入賞口2120の開放(29000msの開放)が実行される。尚、排出球は特別遊技の実行中は常に検出可能となっている。
次に、図中2のタイミングにおいて、通常大入賞口2120の開放から29000msが経過したことを契機として、通常大入賞口2120を閉鎖すると共に、ラウンド終了待機時間が開始される。
次に、図中3のタイミングにおいて、通常大入賞口2120の閉鎖からラウンド終了待機時間(閉鎖中時間と準備中時間を合わせた時間)である200msが経過したために、第7ラウンドが開始されると共に、第7ラウンドが奇数ラウンドであることから振分大入賞口2220が開放(29000msの開放)することとなる。また、第7ラウンドの開始を契機として、振分大入賞口2220の有効期間が開始されることとなるが、遮蔽部材2224aの駆動と特定領域2224の有効期間とは開始されない。
次に、図中4のタイミングにおいて、振分大入賞口2220の閉鎖から29000ms経過したことを契機として、振分大入賞口2220が閉鎖する。
次に、図中5のタイミングにおいて、振分大入賞口2220の閉鎖からラウンド終了待機時間(閉鎖中時間と準備中時間を合わせた時間)である200msが経過したことを契機として、第10ラウンドが開始されると共に、第10ラウンドが偶数ラウンドであることから通常大入賞口2120が開放(29000msの開放)することとなる。
次に、図中6のタイミングにおいて、振分大入賞口2220の有効期間が終了する。
<特別遊技実行中の場合>
図78〜図79では、長開放Bの単位遊技を含む「ある特別遊技」における「ある複数ラウンド」に着目して説明する。具体的には、ある特別遊技(本例では7A図柄に係る特別遊技)の第8ラウンドから第9ラウンドを例に説明する。ここで、本例の場合、当該特別遊技の第9ラウンドでは、振分大入賞口2220は、「29000ms開放・閉鎖」の順に動作し(長開放B)、遮蔽部材2224aは、「29000ms開放・閉鎖」の順に動作する。尚、本例においては、特別遊技中における大入賞口(通常大入賞口2120又は振分大入賞口2220)の開放期間が終了する以前に、当該大入賞口(通常大入賞口2120又は振分大入賞口2220)に所定個数(例えば、10個)の遊技球の入球があった場合には、実行中のラウンドが終了し、当該大入賞口(通常大入賞口2120又は振分大入賞口2220)は閉鎖するよう構成されている。
(特別遊技実行中の場合/排出球異常非検知の場合)
まず、図78は、第2実施形態からの変更例1に係る、振分大入賞口2220の開放態様が長開放Bの場合にて、排出球異常が検出されなかった場合の動作内容について示したタイミングチャートである。
はじめに、図中1のタイミング(特別遊技の第8ラウンドの開始タイミング)において、第8ラウンドが偶数ラウンドであることから通常大入賞口2120の開放(29000msの開放)が実行される。尚、排出球は特別遊技の実行中は常に検出可能となっている。
次に、図中2のタイミングにおいて、通常大入賞口2120の開放から29000msが経過したことを契機として、通常大入賞口2120を閉鎖すると共に、ラウンド終了待機時間が開始される。
次に、図中3のタイミングにおいて、通常大入賞口2120の閉鎖からラウンド終了待機時間(閉鎖中時間と準備中時間を合わせた時間)である200msが経過し、1、3、5、7Rの合計の入賞数と排出数が一致し、排出球異常が検出されなかったために、第9ラウンドが開始されると共に、第9ラウンドが奇数ラウンドであることから振分大入賞口2220が開放(29000msの開放)することとなる。また、第9ラウンドの開始を契機として、振分大入賞口2220の有効期間と遮蔽部材2224aの駆動と特定領域2224の有効期間とが開始される。
次に、図中4のタイミングにおいて、振分大入賞口2220の閉鎖から29000ms経過したことを契機として、振分大入賞口2220と遮蔽部材2224aとが閉鎖する。
次に、図中5のタイミングにおいて、振分大入賞口2220の閉鎖からラウンド終了待機時間(閉鎖中時間と準備中時間を合わせた時間)である200msが経過したことを契機として、第10ラウンドが開始されると共に、第10ラウンドが偶数ラウンドであることから通常大入賞口2120が開放(29000msの開放)することとなる。
次に、図中6のタイミングにおいて、振分大入賞口2220の有効期間及び特定領域2224の有効期間が終了する。
(特別遊技実行中の場合/排出球異常検知の場合)
次に、図79は、第2実施形態からの変更例1に係る、振分大入賞口2220の開放態様が長開放Bの場合にて、排出球異常が検出された場合の動作内容について示したタイミングチャートである。尚、図中1及び2のタイミングについては、図78と同様であるため説明は割愛する。
次に、図中3のタイミングにおいて、通常大入賞口2120の閉鎖からラウンド終了待機時間(閉鎖中時間と準備中時間を合わせた時間)である200msが経過し、1、3、5、7Rの合計の入賞数と排出数が一致せず、排出球異常が検出されたために、第9ラウンドが開始されず、排出球異常の解消を待機することとなる。次に、図中4のタイミングにおいて、排出球異常が解消されたために、第9ラウンドが開始されると共に、振分大入賞口2220の有効期間と遮蔽部材2224aの駆動と特定領域2224の有効期間とが開始される。
次に、図中5のタイミングにおいて、振分大入賞口2220の閉鎖から29000ms経過したことを契機として、振分大入賞口2220と遮蔽部材2224aとが閉鎖する。
次に、図中6のタイミングにおいて、振分大入賞口2220の閉鎖からラウンド終了待機時間(閉鎖中時間と準備中時間を合わせた時間)である200msが経過したことを契機として、第10ラウンドが開始されると共に、第10ラウンドが偶数ラウンドであることから通常大入賞口2120が開放(29000msの開放)することとなる。
次に、図中7のタイミングにおいて、振分大入賞口2220の有効期間及び特定領域2224の有効期間が終了する。
以上のように、第2実施形態からの変更例1においては、振分大入賞口2220の開放に係るラウンドのうち、遮蔽部材2224aが駆動することとなるラウンド(本例では、第9ラウンド)の開始直前で排出確認を実行し、排出球異常検出された場合には、当該排出球異常の解消まで当該ラウンドを開始しないよう構成されている。
<終了デモ実行中の場合>
図80〜図81では、長開放Bの単位遊技を含む「ある特別遊技」における「最終ラウンド」及び「終了デモ時間」に着目して説明する。具体的には、ある特別遊技(本例では7A図柄に係る特別遊技)の第16ラウンドから終了デモ時間の終了を例に説明する。ここで、本例の場合、当該特別遊技の第16ラウンドでは、通常大入賞口2120は、「29000ms開放・閉鎖」の順に動作する。
(終了デモ実行中の場合/排出球異常非検知の場合)
まず、図80は、第2実施形態からの変更例1に係る、排出球異常が検出されなかった場合の動作内容について示したタイミングチャートである。
はじめに、図中1のタイミング(特別遊技の第16ラウンドの開始タイミング)において、第16ラウンドが偶数ラウンドであることから通常大入賞口2120の開放(29000msの開放)が実行される。尚、排出球は特別遊技の実行中は常に検出可能となっている。
次に、図中2のタイミングにおいて、通常大入賞口2120の開放から29000msが経過したことを契機として、通常大入賞口2120を閉鎖すると共に、ラウンド終了待機時間が開始される。
次に、図中3のタイミングにおいて、通常大入賞口2120の閉鎖からラウンド終了待機時間(閉鎖中時間と準備中時間を合わせた時間)である200msが経過したことを契機として、特別遊技終了デモ時間(4000ms)が開始される。
次に、図中4のタイミングにおいて、特別遊技終了デモ時間の開始から4000msが経過したことを契機として、排出確認が実行され、9、11、13、15Rの合計の入賞数と排出数が一致し{尚、実行中の特別遊技においては、9ラウンドの開始時にて排出球異常が検出されていないため、1、3、5、7Rの合計の入賞数と排出数も一致しており、実行中の特別遊技における振分大入賞口2220の開放に係るラウンド(奇数ラウンド)すべての合計の入賞数と排出数が一致している}、排出球異常が検出されなかったため、特別遊技が終了することとなる。
(終了デモ実行中の場合/排出球異常検知の場合)
次に、図81は、第2実施形態からの変更例1に係る、排出球異常が検出された場合の動作内容について示したタイミングチャートである。尚、図中1〜3のタイミングについては、図80と同様であるため説明は割愛する。
次に、図中4のタイミングにおいて、特別遊技終了デモ時間の開始から4000msが経過したことを契機として、排出確認が実行され、9、11、13、15Rの合計の入賞数と排出数が一致せず、排出球異常が検出されたため、特別遊技終了デモ時間が延長されることとなる。
次に、図中5のタイミングにおいて、排出球異常が解消されたために、延長されていた特別遊技終了デモ時間が終了し、当該特別遊技終了デモ時間の終了を契機として特別遊技が終了することとなる。
以上のように、第2実施形態からの変更例1においては、特別遊技終了デモ時間の終了時に排出確認を実行し、排出球異常検出された場合には、当該排出球異常の解消まで終了デモ時間を延長し、特別遊技が終了しない(遊技が進行しないことであり、例えば、保留が存在する場合や、第1主遊技始動口2210又は第2主遊技始動口2110への入球があった場合にも、主遊技図柄の変動が開始しない)よう構成されている。
以上のように、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機は、特別遊技実行時において、振分大入賞口2220の開放に係るラウンドのうち、遮蔽部材2224aが駆動することとなるラウンド(本例では、第9ラウンド)の開始直前と、当該実行中の特別遊技の終了デモ時間の終了時とで排出確認を実行することにより、遊技の結果に大きな影響を及ぼすラウンドである遮蔽部材2224aが駆動することとなるラウンドと、特別遊技全体の排出確認ができると共に、必要最低限の排出確認回数(本例では、2回)とすることにより、振分大入賞口2220の開放に係るラウンドすべてで排出確認を実行する場合と比較して、排出確認が取れないことによるラウンド開始の遅延が生じる機会を減少させることができ、特別遊技の実行時間を短縮することができることとなり、遊技者はストレスなく遊技を進行することができる。
尚、第2実施形態からの変更例1においては、排出確認を遮蔽部材2224aが駆動することとなるラウンドの開始直前と、特別遊技終了デモ時間の終了時としたが、これには限定させず、遮蔽部材2224aが駆動することとなるラウンドの開始直前のみとしてもよく、特別遊技中における他のタイミングとしてもよい。
尚、第2実施形態からの変更例1の構成は、短開放(例えば、52msの開放)となるラウンドが複数回連続することとなる特別遊技(例えば、1R〜5Rの開放時間がすべて「52ms」である、等)の実行時により効果を発揮する。当該特別遊技を実行した場合に或る振分大入賞口の開放に係るラウンド(例えば、前述した1R目)が終了し、当該ラウンドに係る排出確認が取れるまで次回の振分大入賞口の開放に係るラウンド(例えば、前述した1R目)を開始しないよう構成すると、排出異常が起きていなくても、当該次回のラウンドの開始が遅延されることとなるため、第2実施形態からの変更例1のような構成とすることにより、当該遅延が生じないよう構成することができることとなる。
尚、本例における大入賞口の形状及び開放態様は、以下のように構成してもよい。具体的な構成としては、大入賞口電動役物が、遊技盤(遊技領域)に対して垂直方向に可変する態様を採る。即ち、大入賞口電動役物は、遊技盤(遊技領域)内に略完全に埋没する状態(以下、退避状態と呼ぶことがある)と、遊技盤(遊技領域)から透明板と近接するまで、遊技者側に向かって突き出た状態(以下、進出状態)とを採る。そして、大入賞口電動役物は、遊技盤(遊技領域)から突き出し遊技領域を流下する遊技球を受入れ可能な箱状部材(この箱状部材に入球した遊技球が大入賞口内へ進入する)の蓋となる役割を果たし、即ち、大入賞口電動役物が退避状態を採る場合には、箱状部材(延いては大入賞口内)へ遊技球が進入可能となる一方で、大入賞口電動役物が進出状態を採る場合には、箱状部材(延いては大入賞口内)へ遊技球が進入不能となる(この箱状部材が略密閉された状態となる)よう構成してもよい。尚、当該構成は、特に、第1大入賞口(2つの大入賞口のうちの下方に設けられた大入賞口)に適用することが望ましい。
尚、本例における特別遊技実行時に開放することとなる大入賞口は、奇数ラウンドにて振分大入賞口2220が開放し、偶数ラウンドにて通常大入賞口2120が開放するよう構成したが、奇数ラウンドにて通常大入賞口2120が開放し、偶数ラウンドにて振分大入賞口2220が開放するよう構成してもよい。また、通常大入賞口2120と振分大入賞口2220との位置関係を反対にしてもよい。
尚、本例におけるぱちんこ遊技機は、振分入賞数カウンタ1174eと、排出数カウンタ1174fとのカウンタ値が一致しているか否かによって、排出球異常の発生の有無を判定するよう構成したが、当該排出球異常の判定方法はこれには限定されず、例えば、入賞球と排出球との双方を計測し得る入賞・排出数カウンタを設けて(カウンタ値の初期値は0とする)、入賞球を検知した場合には、当該カウンタ値に1加算し、排出球を検知した場合には、当該カウンタ値から1減算するよう構成して、当該カウンタ値が0である場合に入賞数と排出数とが一致していると判定するよう構成してもよい(当該カウンタ値が0でない場合に排出球異常となる)。そのように構成した場合には、遮蔽部材駆動ラウンド(本例では、9R)開始時にて排出球異常が検出されなかった(または、解消された)場合に、当該カウンタをリセットしないよう構成することが望ましい。
(第3実施形態)
尚、本実施形態においては、複数の大入賞口を用いて、特定領域を有する第2大入賞口を開放するラウンドと、特定領域を有しない第1大入賞口を開放するラウンドとを設定することで、所定のラウンドにおいてのみ、特定領域に遊技球を入球させる(特別遊技終了後の確率変動遊技状態への移行権利を獲得する)振分遊技を実行するよう構成したが、これには限定されず、一の大入賞口のみを有する遊技機においても、所定のラウンドだけで振分遊技を実行するよう構成することが可能である。そこで、そのような構成の一例を第3実施形態とし、以下、本実施形態との相違点についてのみ、詳述する。
尚、第3実施形態に係る遊技機において、特別遊技制御手段1170は、大入賞口2120の開放が終了してから遊技球が排出されるまで待機するための時間である排出待機時間を計測するための排出待機タイマ1174dと、排出球をカウントするための排出数カウンタ1174fとを有している。
はじめに、図82は、第3実施形態におけるぱちんこ遊技機の正面図である。第3実施形態においては、大入賞口は大入賞口2120の1つのみ設けられており、大入賞口2120の内部には、遊技球が入球可能な特定領域2224を有している(特別遊技中の所定期間内に、当該特定領域2224に遊技球が入球することで、当該特別遊技の終了後に確率変動遊技状態へと移行することが決定される)。また、遊技球の特定領域2224への入球の可否に係る部材であって、開状態の場合には遊技球が特定領域2224に入球容易となり、閉状態の場合には遊技球が特定領域2224に入球困難(又は、入球不能)となる遮蔽部材2224a(同図では不図示であるが、特定領域2224が入球口の形態である場合、当該入球口を覆い隠す弁部材のような部材)を有している。同図に示されるように、大入賞口2120には遊技領域120の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が誘導され易く、遊技領域120の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が誘導され難く構成されている(但し、これには限定されず、双方を流下する遊技球が誘導され易くなるよう構成してもよい)。
次に、図83は、第3実施形態における、ステップ1600(第3)(本実施形態における図11のステップ2100に該当)のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1602で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bのフラグエリアを参照し、排出球異常フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1602でYesの場合、換言すると、排出球異常中でない場合、ステップ1604で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bのフラグエリアを参照し、排出待機中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1604でYesの場合、ステップ1606で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bのフラグエリアを参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1606でYesの場合、ステップ1608及びステップ1610で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bのフラグエリア内にある、特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に、特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1612で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194b内のラウンド数カウンタ(不図示)に初期値(本例では、1)をセットする。次に、ステップ1614で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技を開始する旨の情報(特別遊技開始表示指示コマンド)を、サブメイン制御部側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセット(ステップ3200の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部2320側に送信される)し、ステップ1950(第3)に移行する。
他方、ステップ1606でNoの場合、ステップ1616で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bを参照し、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1616でYesの場合には、ステップ1950(第3)に移行する。尚、ステップ1616でNoの場合には、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(ステップ3000の処理)に移行する。
次に、ステップ1950(第3)で、特別遊技実行制御手段1173は、後述する、ラウンド実行初期処理を実行する。次に、ステップ1618で、特別遊技実行制御手段1173は、入賞数カウンタ1175dのカウンタ値を参照し、当該ラウンドで大入賞口2120に所定個数(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1618でYesの場合には、ステップ1622に移行する。他方、ステップ1618でNoの場合、ステップ1620で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技用タイマ1176t(特に開放時間タイマ)を参照して大入賞口開放に係る所定時間が経過(セットされた開放パターンによる大入賞口の開放が終了)したか否かを判定する。ステップ1620でYesの場合にも、ステップ1622に移行する。尚、ステップ1620でNoの場合には、次の処理(ステップ3000の処理)に移行する。
次に、ステップ1622で、特別遊技実行制御手段1173は、大入賞口2120の大入賞口電動役物2122の駆動を停止して大入賞口2120を閉鎖する(大入賞口電動役物2122の開閉に係るソレノイドを励磁している期間のみ、大入賞口2120が開放されるよう構成されている)。次に、ステップ1624で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技用タイマ1176t(特に開放時間タイマ)をリセットする。次に、ステップ1626で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bのフラグエリア内にある、ラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1628で、特別遊技実行制御手段1173は、排出待機タイマ1174dに所定値(本例では、大入賞口2120に入球した遊技球が、特定領域入球センサ又は排出球検出センサにて検出される充分な時間である2540ms)をセットしてスタートする。次に、ステップ1629で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bのフラグエリア内にある、排出待機中フラグをオンにし、ステップ1630に移行する。尚、ステップ1604でNoの場合にもステップ1630に移行する。
次に、ステップ1630で、特別遊技実行制御手段1173は、排出待機タイマ1174dを参照し、当該タイマ値が0であるか否かを判定する。ステップ1630でYesの場合、ステップ1632で、特別遊技実行制御手段1173は、現在実行中のラウンドが振分遊技実行ラウンド(特定領域2224への遊技球の入球可否に係るラウンドであり、本例では、第2、第4ラウンド)であるか否かを判定する。ステップ1632でYesの場合、ステップ1634で、特別遊技実行制御手段1173は、当該実行中のラウンドにおいて特定領域2224への遊技球の入球があったか否かを判定する。ステップ1634でYesの場合、ステップ1636で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bのフラグエリア内にある、主遊技確変移行予約フラグをオンにし、ステップ1638に移行する。尚、ステップ1604、ステップ1632又はステップ1634でNoの場合にも、ステップ1638に移行する。尚、ステップ1630でNoの場合には、次の処理(ステップ3000の処理)に移行する。
次に、ステップ1638で、特別遊技実行制御手段1173は、現在の特別遊技中に係る遊技状態コマンド(例えば、現在実行中のラウンド数や遊技球の入賞個数に係る情報等)を、サブメイン制御部2320側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセット(ステップ3200の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部2320側に送信される)する。次に、ステップ1640で、特別遊技実行制御手段1173は、入賞数カウンタ1175d(大入賞口内への遊技球の入球数を計数する)と排出数カウンタ1174f{大入賞口内から排出された遊技球数(例えば、排出球検出センサや特定領域入球センサに検出された遊技球数)を計数}とを参照し、入賞数と排出数が一致しているか否かを判定する。ステップ1640でYesの場合、換言すると、排出球異常が発生していない場合、ステップ1641で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bのフラグエリアを参照し、排出球異常フラグをオフにする。次に、ステップ1642で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194b内のラウンド数カウンタ(不図示)のカウンタ値に1を加算(インクリメント)する。次に、ステップ1643で、特別遊技実行制御手段1173は、遮蔽部材2224aを閉鎖して開放パターンを終了し、ステップ1646に移行する。
他方、ステップ1640でNoの場合、換言すると、排出球異常が発生している場合、ステップ1644で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bのフラグエリア内にある、排出球異常フラグをオンにする。次に、ステップ1645で、特別遊技実行制御手段1173は、排出球異常コマンド(排出球異常が発生している旨の情報に係るコマンド)を、サブメイン制御部側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセット(ステップ3200の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部2320側に送信される)し、ステップ1646に移行する。
次に、ステップ1646で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bを参照し、最終ラウンドが終了したか否か(例えば、特別遊技関連情報一時記憶手段1194b内のラウンド数カウンタ(不図示)のカウンタ値が最大ラウンド数を超過したか否か)を判定する。ステップ1646でYesの場合、ステップ1647で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bのフラグエリア内にある、特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ1648で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技を終了する旨の情報(特別遊技終了表示指示コマンド)を、サブメイン制御部2320側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセット(ステップ3200の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部2320側に送信される)する。そして、ステップ1650(第3)で、特定遊技制御手段1180は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(ステップ3000の処理)に移行する。尚、ステップ1646でNoの場合にも、次の処理(ステップ3000の処理)に移行する。
次に、図84は、第3実施形態における、図83のステップ1950(第3)のサブルーチンに係る、ラウンド実行初期処理のフローチャートである。まず、ステップ1952で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bのフラグエリアを参照し、ラウンド継続フラグがオフであるか否か、換言すれば、各ラウンドの開始直前であるか否かを判定する。ステップ1952でYesの場合、即ち、各ラウンドの開始直前である場合、ステップ1954で、特別遊技実行制御手段1173は、実行中のラウンドが振分遊技実行ラウンド(本例では、第2R・4R)であるか否かを判定する。ステップ1954でYesの場合、ステップ1956で、特別遊技実行制御手段1173は、現在停止中の主遊技図柄は長開放図柄(本例では、3B・5B・7A・7B)であるか否かを判定する。ステップ1956でYesの場合、ステップ1958で、特別遊技実行制御手段1173は、大入賞口2120の開放パターンとして振分長開放パターン(52ms開放→2600ms閉鎖→28800ms開放→閉鎖)をセットし、ステップ1960に移行する。他方、ステップ1956でNoの場合、ステップ1962で、特別遊技実行制御手段1173は、大入賞口2120の開放パターンとして振分短開放パターン(52ms開放→閉鎖)をセットし、ステップ1960に移行する。
次に、ステップ1960で、特別遊技実行制御手段1173は、遮蔽部材2224aの開放パターンとして開放パターンA(52ms開放→2600ms閉鎖→31340ms開放→2000ms閉鎖→52ms開放→閉鎖)をセットし、ステップ1970に移行する。
他方、ステップ1954でNoの場合、換言すると、振分遊技実行ラウンドではないラウンド(通常ラウンド)の場合、ステップ1966で、特別遊技実行制御手段1173は、大入賞口2120の開放パターンとして通常開放パターン(28800ms開放→閉鎖)をセットする。次に、ステップ1968で、特別遊技実行制御手段1173は、遮蔽部材2224aの開放パターンとして開放パターンB(常時閉鎖)をセットし、ステップ1970に移行する。
このように、振分遊技実行ラウンドにおいて、大入賞口2120を振分長開放パターンにて開放する場合(即ち、特定領域2224への入球を想定しているラウンドにおいて)、大入賞口2120が複数回開放され、当該振分遊技実行ラウンドにおける大入賞口2120の総開放時間(本例では、52ms+28800ms=28852ms)は、通常ラウンドにおける大入賞口2120の総開放時間(28800ms)よりも長時間となるよう構成されている。また、当該振分長開放パターンにて大入賞口2120を開放する振分遊技実行ラウンドにおいて、大入賞口2120の総開放時間(本例では、28852ms)は、大入賞口2120の総閉鎖時間(本例では、2600ms)よりも長時間となるよう構成されている。更に、当該ラウンドにおける、大入賞口2120の1回の開放時間の最大値(本例では、28800ms)は、大入賞口2120の閉鎖時間の最大値(本例では、2600ms)よりも長時間となるよう構成されている。このような構成により、振分遊技実行ラウンドにおいて、大入賞口2120を振分長開放パターンにて開放する場合(即ち、特定領域2224への入球を想定しているラウンドにおいて)、大入賞口2120内に遊技球を入球させることがより容易となるのである。尚、本例はあくまで一例であり、大入賞口2120の開放態様等、これには限定されず、例えば、ある振分遊技実行ラウンド中において、52msの短開放動作を行った後、遊技球が入球容易な長開放(例えば、5000msの開放)を複数回実行するよう構成してもよい。
次に、ステップ1970で、特別遊技実行制御手段1173は、入賞数カウンタ1175dのカウンタ値をゼロクリアする。次に、ステップ1972で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bのフラグエリア内にある、ラウンド継続フラグをオンにする。次に、ステップ1974で、特別遊技実行制御手段1173は、大入賞口2120の大入賞口電動役物2122を駆動して大入賞口2120を開放し、特別遊技用タイマ1176t(特に開放時間タイマ)をスタートさせ、次の処理(ステップ1618の処理)に移行する。
次に、図85は、第3実施形態における、図83のステップ1650(第3)のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1680で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリアを参照し、主遊技確変移行予約フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1680でYesの場合、ステップ1682で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある、主遊技確変移行予約フラグをオフにする。次に、ステップ1652で、特定遊技制御手段1180は、確変回数カウンタ1181aに所定回数A(本例では、80回)をセットする。次に、ステップ1654で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある、主遊技確変フラグをオンにする。次に、ステップ1656で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181bに所定回数(本例では、80回)をセットし、ステップ1658に移行する。
他方、ステップ1680でNoの場合、ステップ1688で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195を参照し、当該実行された特別遊技は時間短縮遊技状態に当選した特別遊技であるか否かを判定する。ステップ1688でYesの場合、ステップ1690で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181bに所定回数A(本例では、80回)をセットし、ステップ1658に移行する。他方、ステップ1688でNoの場合、ステップ1686で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181bに所定回数B(本例では、50回)をセットし、ステップ1658に移行する。
ステップ1658で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある、主遊技時短フラグをオンにする。次に、ステップ1660で、特定遊技制御手段1180で、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある、補助遊技時短フラグをオンにし、次の処理(ステップ3000の処理)に移行する。
このように、第3実施形態においては、特別遊技中に遊技球が特定領域2224に入球せず、当該特別遊技後に非確率変動遊技状態、且つ、時間短縮遊技状態に移行することとなった場合に、当該特別遊技の移行契機となった主遊技図柄の停止時(大当り時)の遊技状態が時間短縮遊技状態である場合には、当該特別遊技の移行契機となった主遊技図柄の停止時(大当り時)の遊技状態が非時間短縮遊技状態である場合と比べて、多い時短回数が付与されるよう構成されている。尚、本例では、時間短縮遊技状態中に大当りとなった場合、当該大当りに係る特別遊技の終了後に確率変動遊技状態とならなかった場合にも、大当りとなれば特別遊技終了後に確率変動遊技状態へと移行することが想定されている遊技状態中における大当りに係る特別遊技の終了後に確率変動遊技状態へと移行しないことへの救済措置として、特別遊技終了後に確率変動遊技状態となる場合と同じ回数(本例では、80回)の時間短縮遊技状態における変動上限回数を設定するよう構成したが、これには限定されず、非時間短縮・非確率変動遊技状態中における大当りに係る特別遊技終了後に確率変動遊技状態へと移行しない場合における時間短縮遊技状態での変動上限回数(本例では、50回)よりも多く、確率変動遊技状態へと移行する場合における時間短縮遊技状態での変動上限回数(本例では、80回)よりも少ない回数(例えば、70回)を、救済措置として、時間短縮遊技状態における変動上限回数に設定し得るよう構成してもよい。
次に、図86は、第3実施形態における、副制御基板2000側(特に、サブメイン制御部2320側)のメインフローチャートである。第2実施形態との相違点は、ステップ2050(第3)についてであり、その目的は、エラー報知を実行することである。即ち、ステップ2050(第3)で、演出表示制御手段2320は、メイン側からの排出球異常コマンドを受信した場合に、エラー報知(例えば、音声、画面、電飾ランプ等による報知であり、エラー解消まで継続する)を実行し、ステップ2100に移行する。
次に、図87は、第3実施形態における、特別遊技に係る作用図(特に、通常ラウンドでの大入賞口の開放に係るタイミングチャート)である。本例では、大当り図柄「7A」に係る特別遊技中の、第3ラウンド(通常ラウンド)の開始から第4ラウンド(振分ラウンド)の開始までの動作について説明する。
まず、図中1のタイミングにおいて、特別遊技の第3ラウンドが開始されたことを契機として、大入賞口2120が所定の開放パターン(28800msの開放→閉鎖)に従って開放されると共に、大入賞口2120への入賞有効期間(及び排出球検出期間)が開始される(有効となる)。また、当該第3ラウンドは振分ラウンドではないため、遮蔽部材2224aは開放されず、特定領域2224も有効とならない。
次に、図中2のタイミングにおいて、大入賞口2120の開放が終了(例えば、所定の開放パターンの完了、又は大入賞口への所定球数10球の入球によって終了)したことに起因して、大入賞口2120が閉鎖される。尚、大入賞口2120の閉鎖(及び大入賞口が閉鎖しきるまでの期間である閉鎖中期間)後の所定期間は、大入賞口2120内に残存する遊技球の検出(及び排出)を待つために、大入賞口2120への入賞有効期間(及び排出球検出期間)が継続する。
次に、図中3のタイミングにおいて、大入賞口2120の閉鎖(及び閉鎖中期間)後に、大入賞口2120内の遊技球の入賞が検出される充分な期間(本例では、1700ms)が経過したことを契機として、大入賞口2120への入賞有効期間が終了する(無効となる)。
次に、図中4のタイミングにおいて、大入賞口2120の閉鎖(及び閉鎖中期間)後に、大入賞口2120内の遊技球の排出が検出される充分な期間(本例では、1700+700ms)が経過したことを契機として、排出球異常の有無(入賞球数と排出球数とが異なるか否か)を判定する。ここで、本例では、排出球異常非検出時を例に挙げているため、排出球検出期間が終了する。尚、排出球異常が検出された場合、排出球異常から回復(例えば、入賞球数=排出球数となる、又は電源再投入)するまで、排出球検出期間が延長されることとなる。
次に、図中5のタイミングにおいて、排出球検出期間が終了して(排出球異常非検出となって)から、次のラウンド(第4ラウンド)開始のための準備中期間が経過したことを契機として、第4ラウンドが開始されることとなる。尚、次ラウンド開始のための準備中期間は、「排出球異常非検出時の準備中期間」≧「排出球異常検出時の準備中期間」{例えば、異常非検出時:60ms、異常検出時:4ms(1割り込み分の時間)}となるよう構成されている(排出球異常検出時には、延長された排出球検出期間中に次ラウンドの準備に係る処理を実行できるため)。
次に、図88は、第3実施形態における、特別遊技に係る作用図(特に、振分ラウンドでの大入賞口の「長開放」に係るタイミングチャート)である。本例では、大当り図柄「7A」に係る特別遊技中の、第2ラウンド(振分ラウンド)の開始から第3ラウンド(通常ラウンド)の開始までの動作について説明する。
まず、同図上段は、排出球異常非検出時のタイミングチャートである。図中1のタイミングにおいて、特別遊技の第2ラウンドが開始されたことを契機として、大入賞口2120が所定の開放パターン(52ms開放→2600ms閉鎖→28800ms開放→閉鎖)に従って開放されると共に、大入賞口2120への入賞有効期間(及び排出球検出期間)が開始される(有効となる)。また、当該第2ラウンドは振分ラウンドであるため、遮蔽部材2224aが所定の開放パターン(52ms開放→2600ms閉鎖→31340ms開放→2000ms閉鎖→52ms開放→閉鎖)に従って開放されると共に、特定領域2224への入球有効期間が開始される。
次に、図中2〜3のタイミングまでは、大入賞口2120及び遮蔽部材2224aの開放パターンに従い、大入賞口2120及び遮蔽部材2224aが一時閉鎖される。尚、当該一時閉鎖期間中、大入賞口2120への入賞有効期間及び特定領域2224への入球有効期間が継続する(有効となる)よう構成したが、あくまで一例であり、これには限定されず、例えば、大入賞口2120(及び遮蔽部材2224a)の一時閉鎖中{又は、一時閉鎖の開始から所定期間(例えば、入賞を待機するための1700msや排出を待機するための1700+700ms等)の経過後}は、大入賞口2120への入賞や特定領域2224への入球が無効(賞球や確率変動遊技状態への移行権利を付与しないという趣旨であり、入賞数、排出数としてはカウントする)となるよう構成してもよい。
次に、図中4のタイミングにおいて、大入賞口2120の開放が終了(例えば、所定の開放パターンの完了、又は大入賞口への所定球数10球の入球によって終了)したことに起因して、大入賞口2120が閉鎖される。尚、大入賞口2120の閉鎖(及び大入賞口が閉鎖しきるまでの期間である閉鎖中期間)後の所定期間は、大入賞口2120内に残存する遊技球の検出(及び排出)を待つために、大入賞口2120への入賞有効期間(及び排出球検出期間、特定領域2224への入球有効期間)が継続する。
次に、図中5のタイミングにおいて、大入賞口2120の閉鎖(及び閉鎖中期間)後に、大入賞口2120内の遊技球の入賞が検出される充分な期間(本例では、1700ms)が経過したことを契機として、大入賞口2120への入賞有効期間が終了する(無効となる)。
次に、図中6のタイミングにおいて、大入賞口2120の閉鎖(及び閉鎖中期間)後に、大入賞口2120内の遊技球の排出(及び特定領域2224への入球)が検出される充分な期間(本例では、1700+700ms)が経過したことを契機として(又は、所定の開放パターンに従って)、遮蔽部材2224aが閉鎖(及び、以降の開放パターンを中止)され、特定領域2224への入球有効期間が終了すると共に、排出球異常の有無(入賞球数と排出球数とが異なるか否か)を判定し、排出球異常非検出時であったため、排出球検出期間が終了する。
次に、図中7のタイミングにおいて、排出球検出期間が終了して(排出球異常非検出となって)から、次のラウンド(第3ラウンド)開始のための準備中期間が経過したことを契機として、第3ラウンドが開始されることとなる。
次に、同図下段は、排出球異常検出時のタイミングチャートである。ここで、同図下段1〜5までの動作については、同図上段の1〜5までの動作と同様であるため、説明を省略する。
次に、図中aのタイミングにおいて、大入賞口2120の閉鎖(及び閉鎖中期間)後に、大入賞口2120内の遊技球の排出(及び特定領域2224への入球)が検出される充分な期間(本例では、1700+700ms)が経過したことを契機として(又は、所定の開放パターンに従って)、遮蔽部材2224aが閉鎖され、特定領域2224への入球有効期間が終了すると共に、排出球異常の有無(入賞球数と排出球数とが異なるか否か)を判定し、ここで、排出球異常が検出されたため、排出球検出期間が延長される。
次に、図中b〜cまでのタイミングにおいて、所定の開放パターンに従って、遮蔽部材2224aが開放される。尚、当該遮蔽部材2224aの開放は、球詰まりの解消を目的としており、特定領域2224への入球は無効となっていることを補足しておく。
次に、本例では、図中dのタイミングにおいて排出球異常が回復した場合を例示しており、同タイミングにおいて、排出球異常が回復(排出球異常から復帰)したことを契機として、排出球検出期間が終了する。尚、図中a〜dの排出球異常中は、排出球異常が回復し次第、遮蔽部材2224aを閉鎖(所定の開放パターンを中止)すると共に排出球検出期間が終了され、準備中期間(例えば、4ms)が開始されることとなる。
次に、図中eのタイミングにおいて、排出球検出期間が終了して(排出球異常非検出となって)から、次のラウンド(第3ラウンド)開始のための準備中期間(本例では、排出球異常が検出されたため、4ms)が経過したことを契機として、第3ラウンドが開始されることとなる。
次に、図89は、第3実施形態における、特別遊技に係る作用図(特に、振分ラウンドでの大入賞口の「短開放」に係るタイミングチャート)である。本例では、大当り図柄「4A」に係る特別遊技中の、第2ラウンド(振分ラウンド)の開始から第3ラウンド(通常ラウンド)の開始までの動作について説明する。
まず、同図上段は、排出球異常非検出時のタイミングチャートである。図中1のタイミングにおいて、特別遊技の第2ラウンドが開始されたことを契機として、大入賞口2120が所定の開放パターン(52ms開放→閉鎖)に従って開放されると共に、大入賞口2120への入賞有効期間(及び排出球検出期間)が開始される(有効となる)。また、当該第2ラウンドは振分ラウンドであるため、遮蔽部材2224aが所定の開放パターン(52ms開放→2600ms閉鎖→31340ms開放→2000ms閉鎖→52ms開放→閉鎖)に従って開放されると共に、特定領域2224への入球有効期間が開始される。
次に、図中2のタイミングにおいて、大入賞口2120の開放が終了(例えば、所定の開放パターンの完了、又は大入賞口への所定球数10球の入球によって終了)したことに起因して、大入賞口2120が閉鎖される。尚、大入賞口2120の閉鎖(及び大入賞口が閉鎖しきるまでの期間である閉鎖中期間)後の所定期間は、大入賞口2120内に残存する遊技球の検出(及び排出)を待つために、大入賞口2120への入賞有効期間(及び排出球検出期間、特定領域2224への入球有効期間)が継続する。
次に、図中3のタイミングにおいて、大入賞口2120の閉鎖(及び閉鎖中期間)後に、大入賞口2120内の遊技球の入賞が検出される充分な期間(本例では、1700ms)が経過したことを契機として、大入賞口2120への入賞有効期間が終了する(無効となる)。
次に、図中4のタイミングにおいて、大入賞口2120の閉鎖(及び閉鎖中期間)後に、大入賞口2120内の遊技球の排出(及び特定領域2224への入球)が検出される充分な期間(本例では、1700+700ms)が経過したことを契機として、遮蔽部材2224aが以降の開放パターンを中止され、特定領域2224への入球有効期間が終了すると共に、排出球異常の有無(入賞球数と排出球数とが異なるか否か)を判定し、排出球異常非検出時であったため、排出球検出期間が終了する。
次に、図中5のタイミングにおいて、排出球検出期間が終了して(排出球異常非検出となって)から、次のラウンド(第3ラウンド)開始のための準備中期間が経過したことを契機として、第3ラウンドが開始されることとなる。
次に、同図下段は、排出球異常検出時のタイミングチャートである。ここで、同図下段1〜3までの動作については、同図上段の1〜3までの動作と同様であるため、説明を省略する。
次に、図中aのタイミングにおいて、大入賞口2120の閉鎖(及び閉鎖中期間)後に、大入賞口2120内の遊技球の排出(及び特定領域2224への入球)が検出される充分な期間(本例では、1700+700ms)が経過したことを契機として、特定領域2224への入球有効期間が終了すると共に、排出球異常の有無(入賞球数と排出球数とが異なるか否か)を判定し、ここで、排出球異常が検出されたため、排出球検出期間が延長され、遮蔽部材2224aの開放パターンに基づく開放も継続される。
次に、図中b〜cまでのタイミングにおいて、所定の開放パターンに従って、遮蔽部材2224aが開放される。尚、当該遮蔽部材2224aの開放は、球詰まりの解消を目的としており、特定領域2224への入球は無効となっていることを補足しておく。
次に、本例では、図中dのタイミングにおいて排出球異常が回復した場合を例示しており、同タイミングにおいて、排出球異常が回復(排出球異常から復帰)したことを契機として、排出球検出期間が終了する。尚、図中a〜dの排出球異常中は、排出球異常が回復し次第、遮蔽部材2224aを閉鎖(所定の開放パターンを中止)すると共に排出球検出期間が終了され、準備中期間(例えば、4ms)が開始されることとなる。
次に、図中eのタイミングにおいて、排出球検出期間が終了して(排出球異常非検出となって)から、次のラウンド(第3ラウンド)開始のための準備中期間(本例では、排出球異常が検出されたため、4ms)が経過したことを契機として、第3ラウンドが開始されることとなる。
以上のように構成することで、第3実施形態に係る、大入賞口を1つしか設けない遊技機においても、大当り図柄(及び実行するラウンド)によって、大入賞口内に設けられた特定領域への入球を制限する遮蔽部材の駆動パターン(例えば、特定領域に遊技球が入球可能な駆動パターンと、入球不能に常時閉鎖)が異なるよう構成することで、大当り図柄毎に、特別遊技終了後の確率変動遊技状態への移行可否を設定することが可能となる。また、大入賞口の数を減らすことによって部材点数が減少し、遊技機の生産コストが削減される効果も奏する。また、大当り図柄に拘わらず、所定のラウンド(本例では、第2ラウンド及び第4ラウンド)では、遮蔽部材を所定の開放パターンにて駆動するよう構成されているため、遊技の構成を担保できることとなる。
尚、第3実施形態では、振分遊技実行ラウンドにおいて遮蔽部材2224aは、大当り図柄に依らず所定の開放パターン(52ms開放→2600ms閉鎖→28800ms開放→閉鎖)にて開放動作を行い、大入賞口の開放終了から所定時間の経過時点で当該所定の開放パターンの実行を中止して遮蔽部材2224aを閉鎖することで、大入賞口の短開放時と長開放時とにおける、特定領域2224への入球容易性を異ならせる(短開放時には入球困難、長開放時には入球容易となる)よう構成したが、これには限定されず、例えば、振分遊技実行ラウンドにおいて、大入賞口は一定の開放パターン(例えば、28800の開放→閉鎖)にて開放する一方、(1)大当り図柄に応じて、遮蔽部材2224aの開放パターンを「長開放:31340ms開放→閉鎖」と「短開放:52ms開放→閉鎖(大入賞口の開放開始と遮蔽部材の開放開始は同時であり、且つ、大入賞口に入球した遊技球が遮蔽部材まで到達するには52ms以上を要するよう構成されているため、特定領域2224への入球は困難)」とから決定したり、(2)大当り図柄に応じて、遮蔽部材2224aの開放パターンを「長開放:31340ms開放→閉鎖」と「常時閉鎖」とから決定したり、(3)大当り図柄に応じて、特定領域2224への入球有効、入球無効(確率変動遊技状態への移行権利を付与しないという趣旨であり、排出球数としてはカウントする)を決定したり、し得るよう構成してもよい。
(第3実施形態からの変更例1)
尚、第3実施形態では、振分遊技非実行ラウンド(通常ラウンド)において、遮蔽部材を常時閉鎖することによって特定領域に遊技球が入球し得ないよう構成したが、これには限定されず、特定領域への入球が困難な開放パターンにおいても遮蔽部材を駆動するよう構成しても、第3実施形態と同様の効果を奏することが可能である。そこで、そのような構成の一例を、第3実施形態からの変更例1とし、以下、第3実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
はじめに、図90は、第3実施形態からの変更例1における、図83のステップ1950のサブルーチンに係る、ラウンド実行初期処理のフローチャートである。第3実施形態からの変更点はステップ1966(第3変1)及びステップ1968(第3変1)についてであり、その目的は、振分遊技非実行ラウンド(通常ラウンド)において、遮蔽部材2224aを、遊技球が特定領域2224に入球困難な開放パターンにて駆動することである。即ち、ステップ1954でNoの場合、換言すれば、当該ラウンドが振分遊技非実行ラウンド(第2R、第4R以外のラウンド)である場合、ステップ1966(第3変1)で、特別遊技実行制御手段1173は、大入賞口2120の開放パターンとして通常開放パターン(52ms開放→2600ms閉鎖→28800ms開放→閉鎖)をセットする。次に、ステップ1968(第3変1)で、特別遊技実行制御手段1173は、遮蔽部材2224aの開放パターンとして開放パターンC(52ms開放→閉鎖)をセットし、ステップ1970に移行する。
次に、図91は、第3実施形態からの変更例1における、特別遊技に係る作用図(特に、通常ラウンドでの大入賞口の開放に係るタイミングチャート)である。本例では、大当り図柄「7A」に係る特別遊技中の、第3ラウンド(通常ラウンド)の開始から第4ラウンド(振分ラウンド)の開始までの動作について説明する。
まず、図中1のタイミングにおいて、特別遊技の第3ラウンドが開始されたことを契機として、大入賞口2120が所定の開放パターン(52ms開放→2600ms閉鎖→28800ms開放→閉鎖)に従って開放されると共に、大入賞口2120への入賞有効期間(及び排出球検出期間)が開始される(有効となる)。また、当該第3ラウンドは振分ラウンドではないが、遮蔽部材2224aが所定の開放パターン(52ms開放→閉鎖)に従って開放されると共に、特定領域2224への入球有効期間が開始される。
次に、図中2のタイミングにおいて、大入賞口2120の開放パターンに従い、図中3のタイミングまで大入賞口2120が一時閉鎖される。また、遮蔽部材2224aの開放パターンに従い、遮蔽部材2224aが閉鎖される。
次に、図中4のタイミングにおいて、大入賞口2120の開放が終了(例えば、所定の開放パターンの完了、又は大入賞口への所定球数10球の入球によって終了)したことに起因して、大入賞口2120が閉鎖される。尚、大入賞口2120の閉鎖(及び大入賞口が閉鎖しきるまでの期間である閉鎖中期間)後の所定期間は、大入賞口2120内に残存する遊技球の検出(及び排出)を待つために、大入賞口2120への入賞有効期間(及び排出球検出期間、特定領域2224への入球有効期間)が継続する。
次に、図中5のタイミングにおいて、大入賞口2120の閉鎖(及び閉鎖中期間)後に、大入賞口2120内の遊技球の入賞が検出される充分な期間(本例では、1700ms)が経過したことを契機として、大入賞口2120への入賞有効期間が終了する(無効となる)。
次に、図中6のタイミングにおいて、大入賞口2120の閉鎖後に、大入賞口2120内の遊技球の排出が検出される充分な期間(本例では、1700+700ms)が経過したことを契機として、排出球異常の有無(入賞球数と排出球数とが異なるか否か)を判定すると共に、特定領域2224への入球有効期間が終了する。ここで、本例では、排出球異常非検出時を例に挙げているため、排出球検出期間が終了する。尚、排出球異常が検出された場合、排出球異常から回復(例えば、入賞球数=排出球数となる、又は電源再投入)するまで、排出球検出期間が延長されることとなる。また、本例では、大入賞口2120の開放終了(及び閉鎖中期間)後の所定期間が経過するまで、特定領域2224への入球が有効となるよう構成したが、これには限定されず、例えば、遮蔽部材2224aの開放終了(及び閉鎖中期間)から所定期間(例えば、特定領域2224への入球が検出されるのに充分な期間である1700+700ms)が経過した時点で、当該ラウンドにおける以降の特定領域2224への入球を無効とし得るよう構成してもよい。
次に、図中7のタイミングにおいて、排出球検出期間が終了して(排出球異常非検出となって)から、次のラウンド(第4ラウンド)開始のための準備中期間が経過したことを契機として、第4ラウンドが開始されることとなる。
以上のように変更することで、第3実施形態からの変更例1に係る遊技機においては、大入賞口内に設けられた遮蔽部材の開放パターンとして、特定領域に遊技球が入球容易な長開放パターン(開放パターンA)と、特定領域に遊技球が入球困難な短開放パターン(開放パターンC)と、を有しており、大入賞口及び遮蔽部材の開放パターンの前半部分が、長開放パターンと短開放パターンとで同様の動作であるため、短開放パターンにて遮蔽部材を駆動する場合にも、長開放パターンにて大入賞口及び遮蔽部材が駆動される(遊技者にとって利益期待度が大きい)期待感を遊技者に与え、遊技の興趣性を向上させることが可能となる。尚、本例では、大入賞口2120を複数回開放する所定の開放パターン(52ms開放→2600ms閉鎖→28800ms開放→閉鎖)に従って開放するよう構成したが、これには限定されず、例えば、大入賞口2120を1回のみ開放する開放パターン(28800ms開放→閉鎖)に従って開放し得るよう構成してもよい。その場合、大入賞口2120の当該開放では特定領域2224への入球を想定しないため、当該開放期間中に遊技球が入球しても、当該遊技球が特定領域2224に入球しないような遮蔽部材2224aの開放態様及び大入賞口内部の構成(例えば、大入賞口2120に入球した遊技球が、特定領域2224への入球を遮蔽する遮蔽部材2224aに到達するまでに、52ms以上を要するような流路を有する構成)とすることが好適である。
尚、上記の実施形態及び変更例はあくまで一例であり、これには限定されず、大当り図柄(又は第1主遊技側での大当りか第2主遊技側での大当りか)に基づいて、振分遊技を実行するラウンド(振分ラウンド)を決定するよう構成してもよい。例えば、第1主遊技側での大当りの場合は第6ラウンドに振分遊技を実行、第2主遊技側での大当りの場合は第4ラウンドに振分遊技を実行してもよく、その場合、第1主遊技側での大当りの場合、特別遊技における最小実行ラウンド数が6ラウンド、第2主遊技側での大当りの場合、特別遊技における最小実行ラウンド数が4ラウンドとなる(即ち、ラウンド数表示灯に表示される最小ラウンド数以下のラウンドにて、振分遊技を実行する)よう構成することで、いずれの大当りでも振分遊技を実行し得ることとなる。
尚、本例はあくまで一例であり、これには限定されず、大入賞口(及び特定領域2224)を、ごく短時間(例えば、52ms)のみ開放する、特別遊技の実行ラウンドを設けてもよい(その場合、当該ラウンドでは特定領域2224への入球を想定しないため、当該開放期間中に遊技球が入球しても、当該遊技球が特定領域2224に入球しないような遮蔽部材2224aの開放態様及び大入賞口内部の構成とすることが好適である)。また、そのように構成した場合、当該ごく短時間の開放では、遊技者が出玉を獲得することが困難であるため、演出表示装置2140上にて、「実際の特別遊技のラウンド数から、当該ごく短時間の開放となるラウンドの数を減算した回数」の、出玉を獲得容易なラウンドが実行される旨を報知し得る{例えば、当該特別遊技中に実行予定の、出玉を獲得容易なラウンド数分の玉の画像を表示し、出玉を獲得容易なラウンドが開始(又は終了)するたびに、表示態様が変化する(または表示が消える)ような演出を実行する}よう構成してもよい。また、これには限定されず、特別遊技中に既に実行された、出玉を獲得容易なラウンドを演出表示装置2140上にて表示するよう構成してもよい。このように構成することにより、遊技者は実質的に出玉を獲得できるラウンドが何ラウンド実行されたかを視認することができることとなる。尚、特別遊技中における、実行予定の出玉を獲得容易なラウンドの報知や実行された出玉を獲得容易なラウンドの報知は、全ての特別遊技にて実行する必要はなく、例えば、初当り(非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態にて当選した大当り)時の特別遊技中のみ実行するよう構成してもよいし、第1主遊技側に係る特別遊技と第2主遊技側に係る特別遊技とで実行の有無を異ならせてもよい。
また、第3実施形態及び第3実施形態からの変更例1では、大入賞口を1つしか設けない態様について説明したが、これには限定されず、複数の大入賞口を設け、いずれの(又は複数の)大入賞口にも特定領域(及び遮蔽部材)を設けるよう構成してもよい。そのように構成した場合、各大入賞口への入球容易性や賞球数等を異ならせて、特別遊技の実行態様のバリエーションを増やすことが可能となるのである。
また、第3実施形態及び第3実施形態からの変更例1では、いわゆる玉確タイプの遊技機について説明したが、これらの実施例における、大入賞口及び遮蔽部材(及び特定領域)の開放態様に関する概念は、大入賞口内に設けられた特定領域への入球によって、何らかの特典{特に、賞球以外の得点であり、例えば、特別遊技への移行権利や、以降のラウンド実行権利、時間短縮遊技状態及び/又は確率変動遊技状態への移行権利(又は時短/確変状態の継続上限変動回数)、その他の所定の遊技状態(例えば、主遊技図柄や補助遊技図柄の変動態様及び/又は演出が、通常時とは異なる遊技状態)への移行権利、等}が付与されるタイプの遊技機(例えば、従来の2種タイプの遊技機や、1種1種小当り発展タイプの遊技機)に対しても適用可能であることを補足しておく。
(第4実施形態)
尚、第3実施形態においては、1つの大入賞口のみを用いて特定領域への遊技球の入球有無に係る振分遊技実行ラウンドと特定領域に遊技球が入球しない通常ラウンドとを実行するよう構成したが、そのような構成はこれには限定されず、第3実施形態とは異なる構成にて1つの大入賞口のみを用いた振分遊技実行ラウンドと通常ラウンドとを実行するよう構成することが可能である。そこで、そのような構成の一例を第4実施形態とし、以下、第3実施形態との相違点についてのみ、詳述する。
尚、第4実施形態においては、特別遊技実行時におけるラウンド間の時間であるラウンド待機時間を計測するためのラウンド待機タイマ1177tと、大入賞口2120への遊技球の入球を検出する大入賞口入賞検出装置2121と、大入賞口2120から排出される遊技球を検出する大入賞口排出球検出装置2124と、大入賞口2120内への遊技球の入球数を計数する入賞数カウンタ1175dと、大入賞口2120内から排出された遊技球数(例えば、排出球検出センサや特定領域入球センサに検出された遊技球数)を計数する排出数カウンタ1174fと、を有している。
はじめに、図92は、第4実施形態におけるステップ1600(第3)のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。第3実施形態との相違点は、ステップ1649‐1(第4)〜ステップ1649‐7(第4)、ステップ3050(第4)及びステップ1950(第4)であり、即ち、ステップ1602で排出球異常フラグがオフであった場合、ステップ1649‐1(第4)で、特別遊技実行制御手段1173は、ラウンド待機タイマ1177tを参照し、当該タイマ値は0であるか否かを判定する。ステップ1649‐1(第4)でYesの場合には、ステップ1604に移行し、Noの場合にはラウンド待機時間中であると判定して次の処理(ステップ3000の処理)に移行する。
また、ステップ1614で特別遊技開始表示指示コマンドをセットした後、又は、特別遊技実行フラグがオンであった場合、ステップ3050(第4)で、特別遊技実行制御手段1173は、後述する、排出ステータス設定処理を実行する。次に、ステップ1950(第4)で、特別遊技実行制御手段1173は、後述する、ラウンド実行初期処理を実行し、ステップ1618に移行する。
また、ステップ1626でラウンド継続フラグをオフにした後、ステップ1649‐2(第4)で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、現在実行中のラウンドが排出球異常判定ラウンドであるか否かを判定する。ここで、排出球異常判定ラウンドとは、(1)振分遊技実行ラウンドの直前のラウンド(第4実施形態においては第3ラウンド)、(2)振分遊技実行ラウンド(第4実施形態においては、第4ラウンド)、(3)最終ラウンド(第4実施形態においては、第16ラウンド)、となっている。詳細は後述することとなるが、このように構成することにより、排出球異常が発生しているか否かを判定する機会(ラウンド)を最低限にしてラウンド間の時間を相対的に短時間とし、特別遊技の実行時間を短縮することができるよう構成されている。
ステップ1649‐2(第4)でYesの場合、ステップ1649‐3(第4)で、特別遊技実行制御手段1173は、排出待機タイマ1174dのタイマ値に排出監視実行時間(排出球異常の監視を実行するための排出待機時間であり、排出球異常の監視を実行しない場合よりも長時間となっており、本例では、3000ms)をセットして当該タイマをスタートし、ステップ1629に移行する。他方、ステップ1649‐2(第4)でNoの場合、ステップ1649‐4(第4)で、特別遊技実行制御手段1173は、排出待機タイマ1174dのタイマ値に排出監視非実行時間(排出球異常の監視を実行しない場合の排出待機時間であり、排出球異常の監視を実行する場合よりも短時間となっており、本例では、940ms)をセットして当該タイマをスタートし、ステップ1629に移行する。
また、ステップ1638で、特別遊技中に係る遊技状態情報コマンドをセットした後、ステップ1649‐5(第4)で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、現在実行中のラウンドが排出球異常判定ラウンドであるか否かを判定する。ステップ1649‐5(第4)でYesの場合には、ステップ1640に移行して排出球異常が発生しているかを判定する処理を実行し、Noの場合にはステップ1646に移行する。
また、ステップ1648で特別遊技終了表示指示コマンドをセットした後、ステップ1649‐6(第4)で、特別遊技制御手段1170は、セットされている排出ステータスをクリアし、ステップ1650に移行する。ここで、排出ステータスとは、特別遊技実行中における入賞球と排出球との監視に係るステータス(状態)であり、本処理においては、特別遊技が終了したことにより排出ステータスをクリアしている。
また、ステップ1646で最終ラウンドが終了していない場合には、ステップ1649‐7(第4)で、特別遊技実行制御手段1173は、ラウンド待機タイマ1177tに所定値(ラウンド待機時間であり、本例では、60ms)をセットして当該タイマをスタートし、次の処理(ステップ3000の処理)に移行する。尚、第4実施形態においては、ラウンド待機時間の時間値として60msのみの1種類としたがこれには限定されず、例えば、排出球異常が発生したラウンドにおけるラウンド待機時間と排出球異常が発生しなかったラウンドにおけるラウンド待機時間とが異なる時間値となるよう構成してもよい。また、詳細は後述することとなるが、第4実施形態におけるラウンド待機時間は遮蔽部材2224aが開放状態から閉鎖状態となるのに要する時間(本例では、20ms)よりも長時間となっている。
次に、図93は、第4実施形態における図92のステップ3050(第4)のサブルーチンに係る、排出ステータス設定処理のフローチャートである。まず、ステップ3052で、特別遊技実行制御手段1173は、排出待機タイマ1174dを参照し、当該タイマ値が0より大きいか否か、換言すると、現在排出待機中であるか否かを判定する。ステップ3052でYesの場合、ステップ3054で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、現在実行中のラウンドは振分遊技実行ラウンド(本例では、第4R)ではないか否かを判定する。ステップ3054でYesの場合、ステップ3056で、特別遊技実行制御手段1173は、現在の排出ステータスとして「排出待機中A」をセットし、ステップ3070に移行する。尚、「排出待機中A」は、排出待機中であり、且つ、振分遊技実行ラウンド以外のラウンドである場合の排出ステータスとなっている。他方、ステップ3054でNoの場合、ステップ3058で、特別遊技実行制御手段1173は、現在の排出ステータスとして「排出待機中B」をセットし、ステップ3070に移行する。尚、「排出待機中B」は、排出待機中であり、且つ、振分遊技実行ラウンドである場合の排出ステータスとなっている。
また、ステップ3052でNoの場合、ステップ3060で、特別遊技実行制御手段1173は、ラウンド待機タイマ1177tを参照し、当該タイマ値が0より大きいか否か、換言すると、現在ラウンド待機中であるか否かを判定する。ステップ3060でYesの場合、ステップ3062で、特別遊技実行制御手段1173は、現在の排出ステータスとして「ラウンド待機中」をセットし、ステップ3070に移行する。尚、「ラウンド待機中」は、或るラウンドと当該或るラウンドの次ラウンドとの間のラウンド待機時間である場合の排出ステータスとなっている。
他方、ステップ3060でNoの場合、ステップ3064で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、現在実行中のラウンドは振分遊技実行ラウンド(本例では、第4R)ではないか否かを判定する。ステップ3064でYesの場合、ステップ3066で、特別遊技実行制御手段1173は、現在の排出ステータスとして「排出監視中A」をセットし、ステップ3070に移行する。尚、「排出監視中A」は、大入賞口2120への入賞球と排出球とを計測する状態である排出監視中であり、且つ、振分遊技実行ラウンド以外のラウンドである場合の排出ステータスとなっている。他方、ステップ3064でNoの場合、ステップ3068で、特別遊技実行制御手段1173は、現在の排出ステータスとして「排出監視中B」をセットし、ステップ3070に移行する。尚、「排出監視中B」は、大入賞口2120への入賞球と排出球とを計測する状態である排出監視中であり、且つ、振分遊技実行ラウンドである場合の排出ステータスとなっている。このように、第4実施形態においては、特別遊技実行中にていずれかの排出ステータスがセットされるよう構成されており、排出監視中に係る排出ステータスである「排出監視中A」と「排出監視中B」や、排出待機中に係る排出ステータスである「排出待機中A」と「排出待機中B」のように、実行中のラウンドが振分遊技実行ラウンドであるか否かによってセットされる排出ステータスが相違し得るよう構成されている。
次に、ステップ3070で、特別遊技実行制御手段1173は、セットされている排出ステータスを参照し、現在セットされている排出ステータスは「排出待機中B」又は「排出監視中」であるか否かを判定する。ステップ3070でYesの場合、ステップ3072で、特別遊技実行制御手段1173は、振動センサの監視を実行し、次の処理{ステップ1950(第4)の処理}に移行する。他方、ステップ3070でNoの場合、ステップ3074で、特別遊技実行制御手段1173は、振動センサ500の監視を実行せず、次の処理{ステップ1950(第4)の処理}に移行する。このように第4実施形態においては、セットされている排出ステータスによって振動センサ500の監視の実行有無を決定するよう構成されており、排出待機中であっても排出ステータスが「排出待機中A」であるか「排出待機中B」であるかによって振動センサ500の監視の実行有無が相違し、排出監視中であっても排出ステータスが「排出監視中A」であるか「排出監視中B」であるかによって振動センサ500の監視の実行有無が相違するよう構成されている。このように構成することによって、出玉の増減にとって重要となる振分遊技実行ラウンドにおいてのみ振動センサ500の監視を実行することができる、即ち、セキュリティの面において重要な状況において振動センサ500の監視を実行することができ、より公正な遊技機とすることができると共に、セキュリティの面においてさほど重要でない状況においては振動センサ500の監視を実行しないことにより特別遊技の実行時間を短縮することができることとなる。また、排出ステータスを用いて振動センサ500の監視の実行有無を決定することにより、振動センサ500の監視の実行有無を決定するためのフラグを設けなくとも当該監視を実行することができることにより、遊技機にて使用するデータの容量を軽減することが可能となる。
次に、図94は、第4実施形態における図92のステップ1950(第4)のサブルーチンに係る、ラウンド実行初期処理のフローチャートである。まず、ステップ1976‐1で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bのフラグエリアを参照し、ラウンド継続フラグがオフであるか否か、換言すれば、各ラウンドの開始直前であるか否かを判定する。ステップ1976‐1でYesの場合、ステップ1976‐2で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bを参照し、現在振分遊技実行ラウンド(本例では、第4R)であるか否かを判定する。ステップ1976‐2でYesの場合、ステップ1976‐3で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bを参照し、現在停止中の主遊技図柄は長開放図柄(本例では、3B・5A・5B・7A・7B)であるか否かを判定する。尚、第4実施形態においては、大当り図柄は、第1主遊技大当り図柄が「4A・5A・7A」の3種類、第2主遊技大当り図柄が「3B・5B・7B」の3種類設けられており、長開放図柄(振分遊技実行ラウンドにおいて特定領域2224に遊技球が入球容易となるよう大入賞口2120が開放する大当りが実行される大当り図柄)が「3B・5A・5B・7A・7B」となっており、短開放図柄(振分遊技実行ラウンドにおいて特定領域2224に遊技球が入球困難となるよう大入賞口2120が開放する大当りが実行される大当り図柄)が「4A」となっている。ステップ1976‐3でYesの場合、ステップ1976‐4で、特別遊技実行制御手段1173は、大入賞口2120の開放パターンとして振分長開放パターン(40ms開放→3000ms閉鎖→28000ms開放→閉鎖)をセットし、ステップ1976‐6に移行する。他方、ステップ1976‐3でNoの場合、ステップ1976‐5で、特別遊技実行制御手段1173は、大入賞口2120の開放パターンとして振分短開放パターン(40ms開放→閉鎖)をセットし、ステップ1976‐6に移行する。このように、第4実施形態においては、特定領域2224への入球有無に係る振分遊技実行ラウンドの大入賞口2120の開放パターンは、大当りの契機となる大当り図柄によって相違し得ることとなる。また、大当りの実行ラウンドが相違すると振分遊技実行ラウンドの大入賞口2120の開放パターンが相違し得ることとなる。
次に、ステップ1976‐6で、特別遊技実行制御手段1173は、遮蔽部材2224aの開放パターンとして開放パターンA(40ms開放→3000ms閉鎖→31000ms開放→閉鎖)をセットし、ステップ1976‐9に移行する。尚、第4実施形態においては、遮蔽部材2224aの駆動は駆動時間(開放パターン)が終了していなかったとしても、実行中のラウンドが終了した場合(ラウンド待機時間が開始された場合)には強制終了するよう構成されている。
他方、ステップ1976‐2でNoの場合、換言すると、振分遊技実行ラウンドではないラウンド(第4R以外のラウンドである通常ラウンド)の場合、ステップ1976‐7で、特別遊技実行制御手段1173は、大入賞口2120の開放パターンとして通常開放パターン(28000ms開放→閉鎖)をセットする。次に、ステップ1976‐8で、特別遊技実行制御手段1173は、遮蔽部材2224aの開放パターンとして開放パターンB(常時閉鎖)をセットし、ステップ1976‐9に移行する。
このように、第4実施形態においては、遮蔽部材2224aの開放パターン(開閉パターン)として、実行ラウンドが振分遊技実行ラウンドである場合には開放パターンA、実行ラウンドが通常ラウンドである場合には開放パターンB、となるよう構成されており、遮蔽部材2224aの開放パターンは実行ラウンドによって相違し得るが、大当りの契機となる大当り図柄によっては相違しないよう構成されている。
このように、振分遊技実行ラウンドにおいて、大入賞口2120を振分長開放パターンにて開放する場合(即ち、特定領域2224への入球を想定しているラウンドにおいて)、大入賞口2120が複数回開放され、当該振分遊技実行ラウンドにおける大入賞口2120の総開放時間(本例では、40ms+28000ms=28040ms)は、通常ラウンドにおける大入賞口2120の総開放時間(28000ms)及び振分遊技実行ラウンドにおける大入賞口2120の総開放時間(40ms)よりも長時間となるよう構成されている。また、当該振分長開放パターンにて大入賞口2120を開放する振分遊技実行ラウンドにおいて、大入賞口2120の総開放時間(本例では、28040ms)は、大入賞口2120の総閉鎖時間(本例では、3000ms)よりも長時間となるよう構成されている。更に、当該ラウンドにおける、大入賞口2120の1回の開放時間の最大値(本例では、28000ms)は、大入賞口2120の閉鎖時間の最大値(本例では、3000ms)よりも長時間となるよう構成されている。このような構成により、振分遊技実行ラウンドにおいて、大入賞口2120を振分長開放パターンにて開放する場合(即ち、特定領域2224への入球を想定しているラウンドにおいて)、大入賞口2120内に遊技球を入球させることがより容易となるのである。尚、本例はあくまで一例であり、大入賞口2120の開放態様等、これには限定されず、例えば、ある振分遊技実行ラウンド中において、40msの短開放動作を行った後、遊技球が入球容易な長開放(例えば、5000msの開放)を複数回実行するよう構成してもよい。
次に、ステップ1976‐9で、特別遊技実行制御手段1173は、大入賞口有効期間(大入賞口2120への遊技球の入球が有効となる期間)として、当該実行中のラウンドにおける最初の大入賞口開放タイミングから最後の大入賞口閉鎖タイミングの940ms後までの期間をセットする。このように、第4実施形態においては、大入賞口有効期間の開始タイミングは、大入賞口2120の最初の開放タイミングとなっており、大入賞口有効期間の終了タイミングは、大入賞口2120の開放パターンに拘らず、実行中のラウンドにおける大入賞口2120が最後に閉鎖してから所定時間(本例では、940ms)経過したタイミングとなっている。尚、第4実施形態においては、大入賞口有効期間の終了タイミングを大入賞口2120が最後に閉鎖してから940ms経過したタイミングとしたが、これには限定されず、大入賞口2120の開放パターンに基づいて決定されていればよく、大入賞口2120の閉鎖タイミングからの時間値を変更してもよいし、大入賞口2120の最後の閉鎖タイミングまでとしてもよいし、大入賞口2120の最初の開放タイミングから所定時間経過までとしてもよい。
次に、ステップ1976‐10で、特別遊技実行制御手段1173は、特定領域有効期間として、当該実行中のラウンドにおける最初の遮蔽部材2224aの開放タイミングから最後の遮蔽部材2224aの閉鎖タイミングまでの期間をセットする。このように、第4実施形態においては、特定領域有効期間の開始タイミングは、遮蔽部材2224aの最初の開放タイミングとなっており、特定領域有効期間の終了タイミングは、遮蔽部材2224aの最後の閉鎖タイミングとなっている。尚、第4実施形態においては、特定領域有効期間を遮蔽部材2224aの最初の開放タイミングから最後の閉鎖タイミングまで有効とし続けるよう構成したが、これには限定されず、当該有効期間は遮蔽部材2224aの開閉パターンに基づいて決定されていればよく、例えば、遮蔽部材2224aの最後の閉鎖タイミングから所定時間経過するまで有効とするよう構成してもよいし、遮蔽部材2224aの最初の開放タイミングから所定時間経過するまで有効とするよう構成してもよい。
次に、ステップ1970で、特別遊技実行制御手段1173は、入賞数カウンタ1175dのカウンタ値をゼロクリアする。次に、ステップ1972で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bのフラグエリア内にある、ラウンド継続フラグをオンにする。次に、ステップ1974で、特別遊技実行制御手段1173は、大入賞口2120の大入賞口電動役物2122を駆動して大入賞口2120を開放し、特別遊技用タイマ1176t(特に開放時間タイマ)をスタートさせ、次の処理(ステップ1618の処理)に移行する。
次に、図95は、第4実施形態における、特別遊技に係る作用図(特に、通常ラウンドでの大入賞口の開放に係るタイミングチャート)である。本例では、大当り図柄「7A」に係る特別遊技中の、第2ラウンド(通常ラウンド)の開始から第4ラウンド(振分ラウンド)の開始までの動作について説明する。
まず、図中1のタイミングにおいて、特別遊技の第2ラウンドが開始されたことを契機として、大入賞口2120が所定の開放パターン(28000msの開放→閉鎖)に従って開放されると共に、大入賞口2120への入賞有効期間(及び排出球検出期間)が開始される(有効となる)。また、当該第2ラウンドは振分ラウンドではないため、遮蔽部材2224aは開放されず、特定領域2224も有効とならない。また、排出ステータスとして「排出監視中A」がセットされている(第1ラウンド開始時にセットされる)。
次に、図中2のタイミングにおいて、大入賞口2120の開放が終了(例えば、所定の開放パターンの完了、又は大入賞口への所定球数10球の入球によって終了)したことに起因して、大入賞口2120が閉鎖される。尚、大入賞口2120の閉鎖(又は大入賞口が閉鎖しきるまでの期間である閉鎖中期間)後の所定期間は、大入賞口2120内に残存する遊技球の検出(及び排出)を待つために、大入賞口2120への入賞有効期間(及び排出球検出期間)が継続する。尚、当該入賞有効期間が継続する時間は前述したように、大入賞口2120の閉鎖タイミングから940ms後までとなっている。
次に、図中3のタイミングにおいて、大入賞口2120の閉鎖(及び閉鎖中期間)後に、大入賞口2120内の遊技球の入賞が検出される充分な期間(本例では、940ms)が経過したことを契機として、大入賞口2120への入賞有効期間が終了する(無効となる)と共に、次のラウンドを開始するための準備期間としてラウンド待機時間が開始される。
次に、図中4のタイミングにおいて、ラウンド待機時間である60msが経過したことを契機として、第3ラウンドが開始されることとなる。また、第3ラウンドが開始されたことを契機として、大入賞口2120が所定の開放パターン(28000msの開放→閉鎖)に従って開放されると共に、大入賞口2120の入賞有効期間(及び排出球検出期間)が開始される(有効となる)。また、当該第3ラウンドは振分ラウンドではないため、遮蔽部材2224aは開放されず、特定領域2224も有効とならない。
次に、図中5のタイミングにおいて、大入賞口2120の開放が終了(例えば、所定の開放パターンの完了、又は大入賞口への所定球数10球の入球によって終了)したことに起因して、大入賞口2120が閉鎖される。大入賞口2120の入賞有効期間が継続する時間は第2ラウンドと同様に、大入賞口2120の閉鎖タイミングから940ms後までとなっている。また、排出ステータスとして「排出待機中A」がセットされる(排出ステータスが「排出監視中A」から「排出待機中A」に切り替わる)。このように、第4実施形態においては、排出ステータスとして「排出監視中A」が第1ラウンドの開始タイミングから第3ラウンドの大入賞口2120の閉鎖タイミングまでセットされ続けており、このように構成することにより、特別遊技開始タイミングから振分遊技実行ラウンドの直前のラウンド(本例では、第3ラウンド)における排出待機時間が開始されるタイミングまでの大入賞口2120への入賞球及び排出球を纏めて監視(計測)し、特別遊技実行時におけるラウンド間の時間を短時間とすることができる。
次に、図中6のタイミングにおいて、大入賞口2120の閉鎖タイミングから940ms経過したことを契機として大入賞口有効期間が終了する。次に、図中7のタイミングにおいて、大入賞口2120の閉鎖から排出待機時間である3000msが経過したことを契機として、次のラウンドを開始するための準備期間としてラウンド待機時間が開始されると共に、排出ステータスとして「ラウンド待機中」がセットされる(排出ステータスが「排出待機中A」から「ラウンド待機中」に切り替わる)。
次に、図中8のタイミングにおいて、ラウンド待機時間である60msが経過したことを契機として、第4ラウンドが開始されることとなる。
このように、第4実施形態においては、第1ラウンド〜第3ラウンドにおいては、排出待機時間が設けられておらず、入賞球と排出球との整合性が取れているかを判定する排出球異常の有無の判定は実行されないよう構成されており、振分遊技実行ラウンドの直前のラウンド(本例においては、第3ラウンド)にて第1ラウンド〜第3ラウンドの期間における入賞球と排出球との整合性が取れているかの判定を纏めて実行するよう構成されている。
次に、図96は、第4実施形態における、特別遊技に係る作用図(特に、振分遊技実行ラウンドでの大入賞口の開放に係るタイミングチャート)である。本例では、第4ラウンド(振分遊技実行ラウンド)の動作について説明する。
はじめに、同図上段の大当り図柄「7A」に係る特別遊技中、即ち、大入賞口2120の開放態様が長開放の場合について詳述する。
まず、図中1のタイミングにおいて、特別遊技の第4ラウンドが開始されたことを契機として、大入賞口2120が振分長開放パターン(40msの開放→3000msの閉鎖→28000msの開放→閉鎖)に従って開放されると共に、大入賞口2120への入賞有効期間(及び排出球検出期間)が開始され(有効となり)、遮蔽部材2224aが開放を開始し、特定領域有効期間が開始される。次に、図中2のタイミングにて、振分遊技実行ラウンドにおける1回目の開放(40msの開放)が終了し、1回目の閉鎖(3000msの閉鎖)が開始される。また、遮蔽部材2224aも大入賞口2120と同様に閉鎖する。次に、図中3のタイミングにて、振分遊技実行ラウンドにおける1回目の閉鎖が終了し、2回目の開放(28000msの開放)が開始される。また、遮蔽部材2224aも大入賞口2120と同様に開放する。次に、図中4のタイミングにて、振分遊技実行ラウンドにおける2回目の開放(28000msの開放)が終了し、振分遊技実行ラウンドにおける2回目の閉鎖(最後の閉鎖)が開始されると共に、排出待機時間(本例では、3000ms)が開始される。また、排出ステータスとして「排出待機中B」がセットされる(排出ステータスが「排出監視中B」から「排出待機中B」に切り替わる)。このように、第4実施形態においては、排出監視中においても、振分遊技実行ラウンドでの排出ステータスは「排出監視中B」となり、通常ラウンドにおける「排出監視中A」とは異なる排出ステータスとなっている。
次に、図中5のタイミングにおいて、大入賞口2120の振分遊技実行ラウンドにおける最後の閉鎖から940msが経過したことにより大入賞口有効期間が終了する。次に、図中6のタイミングにおいて、排出待機時間が経過したことにより、遮蔽部材2224aの駆動が終了すると共に特定領域2224の有効期間が終了し、ラウンド待機時間(本例では、60ms)が開始される。次に、図中7で、ラウンド待機時間(本例では、60ms)が経過したことにより第5ラウンドが開始されることとなる。尚、第4実施形態においては、また、第4実施形態においては、遮蔽部材2224aが開放状態から閉鎖状態となるタイミング(図中6のタイミング)からラウンド待機時間が開始され、遮蔽部材2224aの閉鎖が開始してから閉鎖しきるまでに要する時間は20msとなっており、ラウンド待機時間である60msよりも短時間となっているため、次ラウンド(第5ラウンド)が開始されるまでには遮蔽部材2224aの閉鎖が完了しているよう構成されている。このように構成することにより、振分遊技実行ラウンド(本例では、第4ラウンド)の次ラウンド(第5ラウンド)が開始されても遮蔽部材2224aが閉鎖しきっていないために当該次ラウンド中に大入賞口2120に入球した遊技球が特定領域2224に入球してしまうといった遊技機の設計上意図していない事態を防止することができることとなる。
次に、同図下段の大当り図柄「5A」に係る特別遊技中、即ち、大入賞口2120の開放態様が長開放の場合について詳述する。
まず、同図下段にて示している「5A」に係る大当りにおける1〜6のタイミングの処理は、同図上段にて示している「7A」に係る大当りにおける1〜6のタイミングの処理と同様の作用となっているため詳細な説明は割愛する。また、「7A」に係る大当りは、実行されるラウンド数が「4R」であるため、同図に示している振分遊技実行ラウンドである「第4R」が最終ラウンドとなっている。そのため、当該「第4R」には次ラウンドが存在しないためラウンド待機時間が設けられておらず、図中6のタイミングにおいて特別遊技が終了することとなる。このように第4実施形態においては、振分遊技実行ラウンド(本例では、第4R)において、大入賞口2120の開閉態様が同一であってもラウンドの実行時間が相違し得る(「7A」に係る大当りの場合「40+3000+28000+140+800+2060+60=34100ms」、「5A」に係る大当りの場合「40+3000+28000+140+800+2060=34040ms」)よう構成されている。
次に、図97は、第4実施形態における、特別遊技に係る作用図(特に、振分遊技実行ラウンドでの大入賞口の開放に係るタイミングチャート)である。本例では、大当り図柄「4A」に係る特別遊技中、即ち、大入賞口2120の開放態様が短開放の場合の第4ラウンド(振分遊技実行ラウンド)の動作について説明する。
まず、図中1のタイミングにおいて、特別遊技の第4ラウンドが開始されたことを契機として、大入賞口2120が振分短開放パターン(40msの開放→閉鎖)に従って開放されると共に、大入賞口2120への入賞有効期間(及び排出球検出期間)が開始され(有効となり)、遮蔽部材2224aが開放を開始し、特定領域有効期間が開始される。また、排出ステータスとして「排出監視中B」がセットされる。次に、図中2のタイミングにて、振分遊技実行ラウンドにおける1回目の開放(開放は1回のみであり、40msの開放)が終了し、1回目の閉鎖(最後の閉鎖)が開始されると共に、排出待機時間(本例では、3000ms)が開始される。また、遮蔽部材2224aも大入賞口2120と同様に閉鎖する。大入賞口2120の入賞有効期間が継続する時間は大入賞口2120の閉鎖タイミングから940ms後までとなっている。また、排出ステータスとして「排出待機中B」がセットされる(排出ステータスが「排出監視中B」から「排出待機中B」に切り替わる)。次に、図中3のタイミングにて、振分遊技実行ラウンドにおける最後の閉鎖が終了してから940msが経過したことを契機として大入賞口有効期間が終了する。次に、図中4のタイミングにて、排出待機時間(本例では、3000ms)が終了して遮蔽部材2224aの駆動が強制終了すると共に、特定領域2224の有効期間が終了し、特別遊技が終了することとなる。このように第4実施形態においては、振分遊技実行ラウンド(本例では、第4R)において、大入賞口2120の開閉態様が相違する場合にもラウンドの実行時間が相違し得る(「4A」に係る大当りの場合「40+140+800+2060=3040ms」、「5A」に係る大当りの場合「40+3000+28000+140+800+2060=34040ms」)よう構成されている。
次に、図98は、第4実施形態における、特別遊技に係る作用図(特に、通常ラウンドでの大入賞口の開放に係るタイミングチャート)である。本例では、大当り図柄「7A」に係る特別遊技中の、第14ラウンド(通常ラウンド)の開始から第16ラウンド(通常ラウンドであり、特別遊技における最終ラウンド)の終了までの動作について説明する。尚、同図の作用における図95の作用と同一の部分についての説明は割愛することとする。
まず、図中1〜7のタイミングにおいては、図95で詳述した第2ラウンド(通常ラウンドであり、排出球異常の発生の有無を判定しないラウンド)と同様の作用が、第14ラウンド及び第15ラウンドにおいて実行される(図中7のタイミングにおいては、第3ラウンドの開始時と同様である)。次に、図中8のタイミングにおいて、第14ラウンド及び第15ラウンドと同様に28000msの開放が終了し、排出待機時間(第16ラウンドにおいては、排出球異常の発生の有無を判定するため、排出待機時間は3000msとなる)が開始される。また、排出ステータスとして「排出待機中A」がセットされる(排出ステータスが「排出監視中A」から「排出待機中A」に切り替わる)。尚、第4実施形態においては、排出ステータスとして「排出監視中A」が振分遊技実行ラウンドの次ラウンドである第5ラウンドの開始タイミングから特別遊技の最終ラウンドである第16ラウンドの大入賞口2120の閉鎖タイミングまでセットされ続けており、このように構成することにより、振分遊技実行ラウンドの次ラウンドの開始タイミングから特別遊技の最終ラウンドにおける排出待機時間が開始されるタイミングまでの大入賞口2120への入賞球及び排出球を纏めて監視(計測)し、特別遊技実行時におけるラウンド間の時間を短時間とすることができる。
次に、図中9のタイミングにおいて、大入賞口2120の閉鎖タイミングから940ms経過したことを契機として大入賞口有効期間が終了する。次に、図中10のタイミングにおいて、大入賞口2120の閉鎖から排出待機時間である3000msが経過したことを契機として、特別遊技が終了する。このように、特別遊技における最終ラウンドにおいては、次ラウンドが存在しないためラウンド待機時間は設けられていない。また、第4実施形態においては、前述した「3B」のように、実行ラウンド数が「4R」となる長開放図柄に係る大当りの場合には、振分遊技実行ラウンドである「第4R」が最終ラウンドとなるため、ラウンド待機中の時間が設けられておらず、「7A」等の実行ラウンド数が「4R」以外となる長開放図柄に係る大当りと比較すると、振分遊技実行ラウンド(本例では、第4R)の大入賞口2120の開放態様が相違する(当該ラウンドにおける最後の大入賞口2120の閉鎖時間が相違する、振分遊技実行ラウンドのラウンド実行時間も相違する)こととなる。
以上のように構成することで、第4実施形態に係る遊技機においては、1つの大入賞口にて実行される特別遊技において、遮蔽部材の開閉パターンと特定領域有効期間とをラウンドによって相違させることにより、1つの大入賞口で振分遊技実行ラウンドと通常ラウンドとの双方を実行可能に構成し、排出球異常の発生の有無を判定するラウンド(排出球異常判定ラウンドとも称する)を振分遊技実行ラウンドの直前のラウンド、振分遊技実行ラウンド及び最終ラウンドのみにて実行し、排出球異常の判定終了後(又は特別遊技開始時)から次の排出球異常判定ラウンドの排出球異常判定タイミングまでの入賞球と排出球を纏めて計測するよう構成することにより、排出球異常判定ラウンドを遊技の進行に対する影響の大きいラウンドのみの最小限のラウンド数にできると共に、排出球異常判定ラウンド以外のラウンド間の時間を短時間にすることができ、特別遊技の実行時間が短時間となりよりテンポのよい特別遊技が実行可能な遊技機とすることができる。
尚、第4実施形態においては、大入賞口2120への入球数と排出数とを特別遊技中においてのみ計測し得るよう構成したが、これには限定されず、特別遊技中でない場合にも大入賞口2120への入球数と排出数とを計測し得るよう構成してもよい。また、同様に、排出球異常の発生の有無の判定についても、特別遊技中でない場合に実行し得るよう構成してもよい。そのような構成の一例としては、例えば、「第4R」が振分遊技実行ラウンドであった場合、且つ、特別遊技実行前の通常時(特別遊技が実行されていない状態)と特別遊技中の「第1R〜第3R」との入球数及び排出数を纏めて計測して、当該入球数及び排出数に係る排出球異常の有無の判定を「第3R」にて実行し、特別遊技中の「第4R」のみの入球数及び排出数を計測して、当該入球数及び排出数に係る排出球異常の有無の判定を「第4R」にて実行し、特別遊技中の「第5R〜第16R(最終ラウンド)」の入球数及び排出数を纏めて計測して、当該入球数及び排出数に係る排出球異常の有無の判定を「第16R(最終ラウンド)」にて実行するよう構成してもよい。
(第4実施形態からの変更例1)
尚、第4実施形態においては、1つの大入賞口のみを用いて特定領域への遊技球の入球有無に係る振分遊技実行ラウンドと特定領域に遊技球が入球しない通常ラウンドとを実行するよう構成し、且つ、排出球異常判定ラウンドを最小限とすることで特別遊技の実行時間が短時間となるよう構成したが、そのような構成はこれには限定されず、第4実施形態とは異なる構成としてもよい。そこで、そのような構成の一例を第4実施形態からの変更例1とし、以下、第4実施形態からの変更点についてのみ、詳述する。
はじめに、図99は、第4実施形態からの変更例1における図92のステップ1950(第4)のサブルーチンに係る、ラウンド実行初期処理のフローチャートである。第4実施形態からの変更点は、ステップ1976‐11(第4変1)及びステップ1976‐12(第4変1)であり、即ち、ステップ1976‐10で特定領域有効期間をセットした後、ステップ1976‐11(第4変1)で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bを参照し、実行中のラウンドは振分遊技実行ラウンドであるか否かを判定する。ステップ1976‐11(第4変1)でYesの場合、ステップ1976‐9で、特別遊技実行制御手段1173は、第4実施形態と同様に大入賞口有効期間として、当該ラウンドにおける最初の大入賞口開放タイミングから最後の大入賞口閉鎖タイミングの940ms後までの期間をセットする。他方、ステップ1976‐11(第4変1)でNoの場合、ステップ1976‐12(第4変1)で、特別遊技実行制御手段1173は、大入賞口有効期間として常時有効となる期間(例えば、当該ラウンドの実行時間)をセットし、ステップ1970に移行する。このように、第4実施形態からの変更例1においては、排出球異常判定ラウンドでない場合には大入賞口2120への遊技球の入球が常時有効となっている。
次に、図100は、第4実施形態からの変更例1における、特別遊技に係る作用図(特に、通常ラウンドでの大入賞口の開放に係るタイミングチャート)である。本例では、大当り図柄「7A」に係る特別遊技中の、第2ラウンド(通常ラウンド)の開始から第4ラウンド(振分ラウンド)の開始までの動作について説明する。尚、同図においては、第4実施形態における図95の作用と類似しているため、図95からの変更点についてのみ詳述する。
まず、図100においては、図95からの変更点は大入賞口有効期間のみであるため、大入賞口有効期間の作用についてのみ詳述すると、即ち、図中1のタイミングにおいて、図95と同様に大入賞口有効期間が有効となり、その後、図中3〜図中4のタイミングにおいても大入賞口有効期間が有効のままとなり、図中6のタイミングにおいて図95と同様に大入賞口有効期間が無効となり、以後図95と同様の作用となる。このように、第4実施形態からの変更例1においては、排出球異常判定ラウンド(振分遊技実行ラウンドの直前のラウンド、振分遊技実行ラウンド、最終ラウンド)以外のラウンドにおいては、ラウンド間(ラウンド待機中)においても大入賞口有効期間が有効のままとなっている。
以上のように変更することで、第4実施形態からの変更例1に係る遊技機においては、1つの大入賞口にて実行される特別遊技において、遮蔽部材の開閉パターンと特定領域有効期間とをラウンドによって相違させることにより、1つの大入賞口で振分遊技実行ラウンドと通常ラウンドとの双方を実行可能に構成し、排出球異常の発生の有無を判定するラウンド(排出球異常判定ラウンドとも称する)を振分遊技実行ラウンドの直前のラウンド、振分遊技実行ラウンド及び最終ラウンドのみにて実行し、排出球異常の判定終了後(又は特別遊技開始時)から次の排出球異常判定ラウンドの排出球異常判定タイミングまでの入賞球と排出球を纏めて計測するよう構成し、且つ、排出球異常判定ラウンド以外のラウンド間において大入賞口を常時有効とすることにより、特別遊技の最初のラウンドから振分遊技実行ラウンド直前のラウンドまで、又は、振分遊技実行ラウンドの次ラウンドから特別遊技最終ラウンドまでが1回のラウンドであるかのように遊技者に見せることができ、振分遊技実行ラウンドにて特定領域に遊技球が入球するか否かにより注目させることができると共に、特別遊技のテンポをより軽快に感じさせることができることとなる。
尚、第4実施形態からの変更例1においては、ラウンド待機時間においても、大入賞口有効期間とするよう構成しているが、このような構成においてもラウンド待機時間を設けていることにより遊技機外部へ出力する外部端子信号をラウンド毎に出力する(ラウンド待機時間の開始タイミングで出力オフとし、ラウンド待機時間の終了タイミングで出力オンとする)ことができるよう構成されている。
尚、第4実施形態及び第4実施形態からの変更例1においては、排出球異常が発生した際の作用について図示していないが、本実施形態〜第3実施形態にて例示したように、排出球異常が解消されるまで次ラウンドが開始されない、且つ、ラウンド待機時間が排出球異常非発生時よりも短時間となるように構成してもよいし、特定領域有効期間は、(1)排出球異常が検出されたタイミングから無効となる、(2)遮蔽部材の駆動終了タイミングから無効となる、(3)排出球異常が解消されたタイミングから無効となる、としてもよい。また、遮蔽部材の駆動は、(1)排出球異常が検出されたタイミングで駆動終了する、(2)遮蔽部材の開放パターン終了タイミングで駆動終了する、(3)排出球異常が解消されたタイミングで駆動終了する、としてもよい。また、排出球異常が発生した場合のエラー報知については、(1)排出球異常となった場合にエラー報知を実行する、(2)排出球異常となってから所定時間(例えば、3秒)の間、当該排出球異常が解消しない場合にエラー報知を実行する、としてもよい。
(第4実施形態からの変更例2)
尚、第4実施形態においては、1つの大入賞口のみを用いて特定領域への遊技球の入球有無に係る振分遊技実行ラウンドと特定領域に遊技球が入球しない通常ラウンドとを実行するよう構成し、且つ、排出球異常の有無を判定するラウンドを最小限にすることにより、特別遊技の実行時間が短時間となるよう構成したが、そのような構成はこれには限定されず、第4実施形態とは異なる構成でも特別遊技の実行時間を短時間とすることが可能である。そこで、そのような構成の一例を第4実施形態からの変更例2とし、以下、第4実施形態からの変更点についてのみ、詳述する。
はじめに、図101は、第4実施形態からの変更例2におけるステップ1600(第3)のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。第4実施形態からの変更点は、ステップ1649‐8(第4変2)〜ステップ1649‐12(第4変2)であり、その目的は、特別遊技実行中において毎ラウンド排出球異常を監視し、入賞球と排出球との整合性が確認できた場合には、次ラウンドを実行開始可能となるよう構成することであり、即ち、ステップ1602で排出球異常フラグがオンの場合、ステップ1604で排出待機中フラグがオンの場合、又は、ステップ1629で排出待機中フラグをオンにした後、ステップ1649‐8(第4変2)で、特別遊技実行制御手段1173は、入賞数カウンタ1175d(大入賞口内への遊技球の入球数を計数する)と排出数カウンタ1174f{大入賞口内から排出された遊技球数(例えば、排出球検出センサや特定領域入球センサに検出された遊技球数)を計数}とを参照し、入賞数と排出数が一致しているか否かを判定する。ステップ1649‐8(第4変2)でYesの場合、ステップ1649‐9(第4変2)で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bのフラグエリアを参照し、排出球異常フラグをオフにし、ステップ1632以降の処理で実行中のラウンド終了時の処理を実行することとなる。
他方、ステップ1649‐8(第4変2)でNoの場合、ステップ1649‐10(第4変2)で、特別遊技実行制御手段1173は、排出待機タイマ1174dを参照し、当該タイマ値が0であるか否かを判定する。ステップ1649‐10(第4変2)でYesの場合、ステップ1649‐11(第4変2)で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194bのフラグエリア内にある、排出球異常フラグをオンにする。次に、ステップ1649‐12(第4変2)で、特別遊技実行制御手段1173は、排出球異常コマンド(排出球異常が発生している旨の情報に係るコマンド)を、サブメイン制御部側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセット(ステップ3200の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部2320側に送信される)し、次の処理(ステップ3000の処理)に移行する。尚、ステップ1649‐10(第4変2)でNoの場合にも次の処理(ステップ3000の処理)に移行する。
このように、第4実施形態からの変更例2においては、特別遊技実行中の毎ラウンドにて排出球異常が発生しているか否かを監視すると共に、排出待機時間が経過していなくとも入賞数と排出数とが一致した場合には、次のラウンドに移行し得るよう構成されている。また、排出待機時間中に入賞数と排出数とが不一致となっていても排出球異常であるとは判定せず、排出待機時間が終了した(排出待機タイマ値が0となった)タイミングにて入賞数と排出数とが不一致であった場合に排出球異常が発生していると判定するよう構成されている。
以上のように変更することで、第4実施形態からの変更例2に係る遊技機においては、1つの大入賞口にて実行される特別遊技において、遮蔽部材の開閉パターンと特定領域有効期間とをラウンドによって相違させることにより、1つの大入賞口で振分遊技実行ラウンドと通常ラウンドとの双方を実行可能に構成し、排出球異常の発生の有無を判定するラウンド(排出球異常判定ラウンドとも称する)を特別遊技実行中のすべてのラウンドとする一方、排出待機時間中において入賞数と排出数との整合性が確認できた場合には次のラウンドに移行し得るよう構成することにより、特別遊技実行中におけるラウンド間の時間を短縮することが可能となり、第4実施形態と同様に特別遊技の実行時間を短時間とすることができることとなる。
尚、第3実施形態以降において詳述した、1つの大入賞口を用いて振分遊技実行ラウンドと通常ラウンド(振分遊技実行ラウンド以外のラウンド)とを実行可能とする構成における大入賞口の態様としては、例えば、大入賞口に遊技球が入球した場合に当該遊技球が通過する検出装置として、第1大入賞口入賞検出装置と第2大入賞口入賞検出装置とを設けて、第1大入賞口入賞検出装置を通過した場合には、本例にて用いた大入賞口入賞検出装置と同様に入球数カウンタのカウンタ値を1増加し、第1大入賞口入賞検出装置の下流に設けられた排出口又は特定領域(大入賞口から遊技球が排出される際には必ずいずれかを通過する)を通過した際には排出数カウンタのカウンタ値を1増加するよう構成する一方、第2大入賞口入賞検出装置を通過した場合には、入球数カウンタのカウンタ値と排出数カウンタのカウンタ値とのいずれのカウンタ値も1増加する(第2大入賞口入賞検出装置を通過した遊技球は他の検出装置を通過せずに排出される)よう構成してもよい。そのように構成することにより、短時間で大入賞口に多量の遊技球が入球した場合にも玉詰まりが発生し難くなることにより、大入賞口が閉鎖することとなる所定個数の遊技球の入球が短時間で実行されるよう設計することができ、特別遊技の実行時間を短縮することができることとなる。尚、そのような構成の場合には、大入賞口に入球した遊技球は第2大入賞口入賞検出装置よりも第1大入賞口入賞検出装置を通過し易いよう構成することが望ましい。また、第4実施形態においては、入賞数カウンタ1175dと排出数カウンタ1174fを用いて排出球異常が発生しているか否か(入賞数と排出数が一致しているか否か)を判定し得るよう構成したが、これには限定されず、1つのカウンタ(例えば、入球排出カウンタとする)を用いて、第4実施形態にて入賞数としてカウントする場合には入球排出カウンタ値を1増加して、第4実施形態にて排出数としてカウントする場合には入球排出カウンタ値を1減算して、入球排出カウンタ値が0であった場合には排出球異常が発生していない(入賞数と排出数が一致している)と判断し、入球排出カウンタ値が0でなかった場合{もしくは、0より所定数(例えば、3)以上大きい値であるか0より所定数(例えば、3)以上小さい値である場合}には排出球異常が発生している(入賞数と排出数が一致していない、もしくは、入賞数と排出数との差が所定数以上となっている)と判断するよう構成してもよい。
<まとめ>
尚、以上の実施例において示した構成に基づき、以下のような概念を抽出(列記)することができる。但し、以下に列記する概念はあくまで一例であり、これら列記した概念の結合や分離は勿論のこと、以上の実施例において示した更なる構成に基づく概念を、これら概念に付加してもよい。
本概念(1)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、大入賞口2120)と、
前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)に入球した遊技球が入球し得る特定領域(例えば、特定領域2224)と
を備え、
始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122)と、
前記乱数に基づき、当否判定を実行する当否判定手段(例えば、当否抽選手段1135)と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段1140)と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段1140)による決定に基づき、識別情報表示部にて識別情報を変動表示した後、識別情報の停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、第1主遊技図柄制御手段1151、第2主遊技図柄制御手段1152)と、
前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報の停止識別情報が停止表示された後、前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)への所定個数の入球又は所定期間の経過となる開閉終了条件を充足するまで、前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)を遊技者にとって有利な状態とし得る単位遊技を複数回実行する特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段1170)と、
前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行時における所定の実行回となる単位遊技の実行時において特定領域(例えば、特定領域2224)への入球があった場合には当該特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得るよう制御する抽選状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段1180)と
を備え、
一又は複数の単位遊技において可変入賞口(例えば、大入賞口2120)内に入球した遊技球の合計個数と可変入賞口(例えば、大入賞口2120)外に排出された遊技球の合計個数とに基づき、可変入賞口(例えば、大入賞口2120)内にて異常発生を検出しているか否かを判定する異常検出判定を実行し得るよう構成されており、
前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)の数は一つであり、
特別遊技の実行時における前記所定の実行回となる単位遊技の実行時において前記異常検出判定を実行する場合、当該所定の実行回となる単位遊技において可変入賞口(例えば、大入賞口2120)内に入球した遊技球の合計個数と可変入賞口外に排出された遊技球の合計個数とに基づき、前記異常検出判定を実行し、
特別遊技の実行時における前記所定の実行回以外の実行回となる単位遊技の実行時において前記異常検出判定を実行する場合、複数の連続した単位遊技において可変入賞口(例えば、大入賞口2120)内に入球した遊技球の合計個数と可変入賞口(例えば、大入賞口2120)外に排出された遊技球の合計個数とに基づき、前記異常検出判定を実行し得るよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
また、本態様(1)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、大入賞口2120)と、
前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)に入球した遊技球が入球し得る特定領域(例えば、特定領域2224)と
を備え、
始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122)と、
前記乱数に基づき、当否判定を実行する当否判定手段(例えば、当否抽選手段1135)と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段1140)と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段1140)による決定に基づき、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄制御手段1151、第2主遊技図柄制御手段1152)にて識別情報を変動表示した後、識別情報の停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、第1主遊技図柄制御手段1151、第2主遊技図柄制御手段1152)と、
前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報の停止識別情報が停止表示された後、前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)への所定個数の入球又は所定期間の経過となる開閉終了条件を充足するまで、前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)を遊技者にとって有利な状態とし得る単位遊技を複数回実行する特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段1170)と、
前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行時における所定の実行回となる単位遊技の実行時において特定領域(例えば、特定領域2224)への入球があった場合には当該特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得るよう制御する抽選状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段1180)と
を備え、
一又は複数の単位遊技において可変入賞口(例えば、大入賞口2120)内に入球した遊技球の合計個数と可変入賞口(例えば、大入賞口2120)外に排出された遊技球の合計個数とに基づき、可変入賞口(例えば、大入賞口2120)内にて異常発生を検出し得るよう構成されており、
前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)の数は一つであり、
特別遊技の実行時における前記所定の実行回以外の実行回となる単位遊技の実行時において、次回に実行される単位遊技が前記所定の実行回以外の実行回となる単位遊技であった場合には前記異常発生を検出しない一方、次回に実行される単位遊技が前記所定の実行回となる単位遊技であった場合には前記異常発生を検出し得るよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機であってもよい。
本態様(2)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、大入賞口2120)と、
前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)に入球した遊技球が入球し得る特定領域(例えば、特定領域2224)と、
遊技機に加えられた振動に係る異常発生の有無を検出し得る振動異常検出手段(例えば、振動センサ500)と
を備え、
始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122)と、
前記乱数に基づき、当否判定を実行する当否判定手段(例えば、当否抽選手段1135)と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段1140)と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段1140)による決定に基づき、識別情報表示部にて識別情報を変動表示した後、識別情報の停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、第1主遊技図柄制御手段1151、第2主遊技図柄制御手段1152)と、
前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報の停止識別情報が停止表示された後、前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)への所定個数の入球又は所定期間の経過となる開閉終了条件を充足するまで、前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)を遊技者にとって有利な状態とし得る単位遊技を複数回実行する特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段1170)と、
前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行時において特定領域(例えば、特定領域2224)への入球があった場合には当該特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得るよう制御する抽選状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段1180)と
を備え、
前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)の数は一つであり、
特別遊技の実行中における所定期間にて、前記振動に係る異常発生を検出し得るよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(3)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、大入賞口2120)と、
前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)に入球した遊技球が入球し得る特定領域(例えば、特定領域2224)と、
特定領域(例えば、特定領域2224)に取り付けられた、第一位置と第二位置とに変位可能な部材であって、第一位置に変位した際には特定領域(例えば、特定領域2224)に遊技球が入球不能又は第二位置と比較して入球困難となり、第二位置に変位した際には特定領域(例えば、特定領域2224)に遊技球が入球可能又は第一位置と比較して入球容易となるよう構成されている可変部材(例えば、遮蔽部材2224a)と
を備え、
始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122)と、
前記乱数に基づき、当否判定を実行する当否判定手段(例えば、当否抽選手段1135)と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段1140)と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段1140)による決定に基づき、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)にて識別情報を変動表示した後、識別情報の停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、第1主遊技図柄制御手段1151、第2主遊技図柄制御手段1152)と、
前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報の停止識別情報が停止表示された後、前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)への所定個数の入球又は所定期間の経過となる開閉終了条件を充足するまで、前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)を遊技者にとって有利な状態とし得る単位遊技を複数回実行する特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段1170)と、
前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行時において特定領域(例えば、特定領域2224)への入球があった場合には当該特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得るよう制御する抽選状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段1180)と
を備え、
前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)の数は一つであり、
或る単位遊技を終了させる際に第二位置に位置している可変部材(例えば、遮蔽部材2224a)を第一位置に変位させる場合に、当該第一位置への変位が完了した後に当該或る単位遊技の次回の単位遊技が開始される
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(4)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、大入賞口2120)と、
前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)に入球した遊技球が入球し得る特定領域(例えば、特定領域2224)と
を備え、
始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122)と、
前記乱数に基づき、当否判定を実行する当否判定手段(例えば、当否抽選手段1135)と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段1140)と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段1140)による決定に基づき、識別情報表示部にて識別情報を変動表示した後、識別情報の停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、第1主遊技図柄制御手段1151、第2主遊技図柄制御手段1152)と、
前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報の停止識別情報が停止表示された後、前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)への所定個数の入球又は所定期間の経過となる開閉終了条件を充足するまで、前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)を遊技者にとって有利な状態とし得る単位遊技を複数回実行する特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段1170)と、
前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行時において特定領域(例えば、特定領域2224)への入球があった場合には当該特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得るよう制御する抽選状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段1180)と
を備え、
前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)の数は一つであり、
特別遊技の実行契機となる識別情報が相違する場合には、当該特別遊技における所定の実行回となる単位遊技の実行時の前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)の開閉態様が相違し得る
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(5)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、大入賞口2120)と、
前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)に入球した遊技球が入球し得る特定領域(例えば、特定領域2224)と、
特定領域(例えば、特定領域2224)に取り付けられた、第一位置と第二位置とに変位可能な部材であって、第一位置に変位した際には特定領域(例えば、特定領域2224)に遊技球が入球不能又は第二位置と比較して入球困難となり、第二位置に変位した際には特定領域(例えば、特定領域2224)に遊技球が入球可能又は第一位置と比較して入球容易となるよう構成されている可変部材(例えば、遮蔽部材2224a)と
を備え、
始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122)と、
前記乱数に基づき、当否判定を実行する当否判定手段(例えば、当否抽選手段1135)と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段1140)と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段1140)による決定に基づき、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)にて識別情報を変動表示した後、識別情報の停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、第1主遊技図柄制御手段1151、第2主遊技図柄制御手段1152)と、
前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報の停止識別情報が停止表示された後、前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)への所定個数の入球又は所定期間の経過となる開閉終了条件を充足するまで、前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)を遊技者にとって有利な状態とし得る単位遊技を複数回実行する特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段1170)と、
前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行時において特定領域(例えば、特定領域2224)への入球があった場合には当該特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得るよう制御する抽選状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段1180)と
を備え、
前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)の数は一つであり、
特別遊技の実行時における所定の実行回となる単位遊技の実行時においては、経時的に予め定められた所定の変位態様に従い、第一位置に位置している可変部材(例えば、遮蔽部材2224a)を第二位置に変位させるよう構成されており、
特別遊技の実行時において、前記所定の実行回以外の単位遊技である第一単位遊技における可変部材(例えば、遮蔽部材2224a)の変位態様と、前記所定の実行回以外の単位遊技であり第一単位遊技とは実行回が相違する第二単位遊技における可変部材(例えば、遮蔽部材2224a)の変位態様とが相違し得るよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(6)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、大入賞口2120)と、
可変入賞口(例えば、大入賞口2120)への遊技球の入球を検出する可変入賞口入球検出手段(例えば、大入賞口入賞検出装置2121)と、
前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)に入球した遊技球が入球し得る特定領域(例えば、特定領域2224)と、
特定領域への遊技球の入球を検出する特定領域入球検出手段(例えば、特定領域入球検出装置2224‐1)と、
特定領域(例えば、特定領域2224)に取り付けられた、第一位置と第二位置とに変位可能な部材であって、第一位置に変位した際には特定領域に遊技球が入球不能又は第二位置と比較して入球困難となり、第二位置に変位した際には特定領域に遊技球が入球可能又は第一位置と比較して入球容易となるよう構成されている可変部材(例えば、遮蔽部材2224a)と
を備え、
始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122)と、
前記乱数に基づき、当否判定を実行する当否判定手段(例えば、当否抽選手段1135)と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段1140)と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段1140)による決定に基づき、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)にて識別情報を変動表示した後、識別情報の停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、第1主遊技図柄制御手段1151、第2主遊技図柄制御手段1152)と、
前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報の停止識別情報が停止表示された後、前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)への所定個数の入球又は所定期間の経過となる開閉終了条件を充足するまで、前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)を遊技者にとって有利な状態とし得る単位遊技を複数回実行する特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段1170)と、
前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行時において特定領域(例えば、特定領域2224)への入球があった場合には当該特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得るよう制御する抽選状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段1180)と
を備え、
前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)の数は一つであり、
単位遊技を終了させる際に可変入賞口(例えば、大入賞口2120)を閉状態とした後も、可変入賞口入球検出手段(例えば、大入賞口入賞検出装置2121)による遊技球の入球検出を有効とする期間である入賞検出猶予期間と、特定領域入球検出手段(例えば、特定領域入球検出装置2224‐1)による遊技球の入球検出を有効とする期間である特定領域入球検出猶予期間と、が設けられており、
入賞検出猶予期間は前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)の所定の開閉タイミングに基づき決定され、特定領域入球検出猶予期間は前記可変部材(例えば、遮蔽部材2224a)の所定の変位タイミングに基づき決定される
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(7)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、大入賞口2120)と、
前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)に入球した遊技球が入球し得る特定領域(例えば、特定領域2224)と
を備え、
始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122)と、
前記乱数に基づき、当否判定を実行する当否判定手段(例えば、当否抽選手段1135)と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段1140)と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段1140)による決定に基づき、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)にて識別情報を変動表示した後、識別情報の停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、第1主遊技図柄制御手段1151、第2主遊技図柄制御手段1152)と、
前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報の停止識別情報が停止表示された後、前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)への所定個数の入球又は所定期間の経過となる開閉終了条件を充足するまで、前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)を遊技者にとって有利な状態とし得る単位遊技を複数回実行する特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段1170)と、
前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行時における所定の実行回となる単位遊技の実行時において特定領域(例えば、特定領域2224)への入球があった場合には当該特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得るよう制御する抽選状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段1180)と
を備え、
前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)の数は一つであり、
特別遊技の実行中において、遊技球の入球検出を有効とする期間である複数の入賞検出期間が設けられており、
前記複数の入賞検出期間のうちの少なくとも1つは、前記所定の実行回以外の実行回となる複数の単位遊技に亘って設けられている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(8)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、大入賞口2120)と、
前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)に入球した遊技球が入球し得る特定領域(例えば、特定領域2224)と、
特定領域(例えば、特定領域2224)に取り付けられた、第一位置と第二位置とに変位可能な部材であって、第一位置に変位した際には特定領域に遊技球が入球不能又は第二位置と比較して入球困難となり、第二位置に変位した際には特定領域に遊技球が入球可能又は第一位置と比較して入球容易となるよう構成されている可変部材(例えば、遮蔽部材2224a)と
を備え、
始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122)と、
前記乱数に基づき、当否判定を実行する当否判定手段(例えば、当否抽選手段1135)と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段1140)と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段1140)による決定に基づき、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)にて識別情報を変動表示した後、識別情報の停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、第1主遊技図柄制御手段1151、第2主遊技図柄制御手段1152)と、
前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報の停止識別情報が停止表示された後、前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)への所定個数の入球又は所定期間の経過となる開閉終了条件を充足するまで、前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)を遊技者にとって有利な状態とし得る単位遊技を複数回実行する特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段1170)と、
前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行時において特定領域(例えば、特定領域2224)への入球があった場合には当該特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得るよう制御する抽選状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段1180)と
を備え、
一又は複数の単位遊技において可変入賞口(例えば、大入賞口2120)内に入球した遊技球の合計個数と可変入賞口(例えば、大入賞口2120)外に排出された遊技球の合計個数とに基づき、可変入賞口(例えば、大入賞口2120)内にて異常発生を検出しているか否かを判定する異常検出判定を実行し得るよう構成されており、
単位遊技を終了させる際に可変入賞口(例えば、大入賞口2120)を閉状態とした後も、可変入賞口内(例えば、大入賞口2120)に入球した遊技球の合計個数と可変入賞口(例えば、大入賞口2120)外に排出された遊技球の合計個数とを計測可能とする期間である排出待機期間が設けられており、
前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)の数は一つであり、
前記排出待機期間は特別遊技におけるすべての単位遊技に設けられており、
前記異常検出判定にて異常発生が検出されていないと判定した場合には次の単位遊技が実行されるよう構成されており、
前記異常検出判定にて異常発生が検出されていると判定した場合には、当該異常発生が検出されていないと判定されるまで次の単位遊技が実行されないよう構成されており、
前記排出待機期間において可変入賞口(例えば、大入賞口2120)内に入球した遊技球の合計個数と可変入賞口(例えば、大入賞口2120)外に排出された遊技球の合計個数とが一致した場合には、前記異常検出判定にて異常発生が検出されていないと判定するよう構成されており、
前記排出待機期間終了時において可変入賞口(例えば、大入賞口2120)内に入球した遊技球の合計個数と可変入賞口(例えば、大入賞口2120)外に排出された遊技球の合計個数とが一致しなかった場合には、前記異常検出判定にて異常発生が検出されていると判定するよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
また、本態様(8)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、大入賞口2120)と、
前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)に入球した遊技球が入球し得る特定領域(例えば、特定領域2224)と
を備え、
始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122)と、
前記乱数に基づき、当否判定を実行する当否判定手段(例えば、当否抽選手段1135)と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段1140)と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段1140)による決定に基づき、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)にて識別情報を変動表示した後、識別情報の停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、第1主遊技図柄制御手段1151、第2主遊技図柄制御手段1152)と、
前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報の停止識別情報が停止表示された後、前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)への所定個数の入球又は所定期間の経過となる開閉終了条件を充足するまで、前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)を遊技者にとって有利な状態とし得る単位遊技を複数回実行する特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段1170)と、
前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行時において特定領域(例えば、特定領域2224)への入球があった場合には当該特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得るよう制御する抽選状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段1180)と
を備え、
前記可変入賞口(例えば、大入賞口2120)の数は一つであり、
単位遊技を終了させる際に可変入賞口(例えば、大入賞口2120)を閉状態としてから次の単位遊技が開始されるまでの時間が変動し得るよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
100 遊技盤、102 外枠
104 前枠、106 透明板
108 扉、110 上球皿
112 下球皿、116 発射ハンドル
114 スピーカ、122 外レール
124 内レール、120 遊技領域
2210 第1主遊技始動口、2110 第2主遊技始動口
2410 補助遊技始動口、192 センター飾り
130 遊技球誘導レール、132 振分流路
134 通常流路、142 アウト口
1000 主制御装置、1100 遊技制御手段
1110 入球判定手段、1111 第1主遊技始動口入球判定手段
1112 第2主遊技始動口入球判定手段、1113 補助遊技入球口入球判定手段
1120 乱数取得判定実行手段、1121 第1主遊技乱数取得判定実行手段
1122 第2主遊技乱数取得判定実行手段、1123 補助遊技乱数取得判定実行手段
1130 保留制御手段、1131 第1主遊技図柄保留手段
1131a 第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段、1132 第2主遊技図柄保留手段
1132a 第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段、1133 補助遊技図柄保留手段
1133a 補助遊技図柄保留情報一時記憶手段、1135 当否抽選手段
1135a 特別遊技移行決定手段、1135b 当否抽選用テーブル
1135b‐1 第1主遊技用当否抽選テーブル、1135b‐3 第2主遊技用当否抽選テーブル
1140 図柄内容決定手段、1141 第1主遊技内容決定手段
1141a 第1主遊技内容決定用抽選テーブル、1142 第2主遊技内容決定手段
1142a 第2主遊技内容決定用抽選テーブル、1143 補助遊技内容決定手段
1143a 補助遊技内容決定用抽選テーブル、1150 表示制御手段
1151 第1主遊技図柄制御手段、1151a 第1主遊技図柄変動時間管理手段
1151a‐1 第1主遊技図柄変動管理用タイマ、1152 第2主遊技図柄制御手段
1152a 第2主遊技図柄変動時間管理手段、1152a‐1 第2主遊技図柄変動管理用タイマ
1154 主遊技図柄保留解除制御手段、1153 補助遊技図柄制御手段
1153a 補助遊技図柄変動時間管理手段、1153a‐1 補助遊技図柄変動管理用タイマ
1160 電動役物開閉制御手段、1161 条件判定手段
1162 開放タイマ、1170 特別遊技制御手段
1171 条件判定手段、1172 特別遊技内容決定手段
1172a 特別遊技内容参照テーブル、1172b 開閉態様決定テーブル
1173 特別遊技実行制御手段、1173a ラウンド数カウンタ
1173b 終了デモ実行タイマ、1174 振分大入賞口制御手段
1174a 振分ラウンドタイマ、1174b 振分入賞待機タイマ
1174c 振分ラウンド終了タイマ、1174d 排出待機タイマ
1174e 振分入賞数カウンタ、1174f 排出数カウンタ
1174‐1 遮蔽部材駆動制御手段、1174‐1a 特定領域入賞待機タイマ
1175 通常大入賞口制御手段、1175a 通常ラウンドタイマ
1175b 通常入賞待機タイマ、1175c 通常ラウンド終了タイマ
1175d 通常入賞数カウンタ、1180 特定遊技制御手段
1180 特定遊技制御手段、1181 特定遊技終了条件判定手段
1181b 時短回数カウンタ、1190 遊技状態一時記憶手段
1191 第1主遊技状態一時記憶手段、1191a 第1フラグ一時記憶手段
1191b 第1主遊技図柄情報一時記憶手段、1192 第2主遊技状態一時記憶手段
1192a 第2フラグ一時記憶手段、1192b 第2主遊技図柄情報一時記憶手段
1193 補助遊技状態一時記憶手段、1193a 補助遊技関連情報一時記憶手段
1193b 補助遊技図柄情報一時記憶手段、1194 特別遊技関連情報一時記憶手段
1195 特定遊技関連情報一時記憶手段、1197 振分遊技関連情報一時記憶手段
1300 情報送信制御手段、1301 コマンド送信用バッファ
1400 賞球払出決定手段
2210 第1主遊技始動口、2211 第1入球検出装置
2130 第1主遊技図柄表示装置、2131 第1主遊技図柄表示部
2132 第1主遊技図柄保留表示部、2110 第2主遊技始動口
2111 第2主遊技始動口入球検出装置、2112 電動役物
2230 第2主遊技図柄表示装置、2231 第2主遊技図柄表示部
2232 第2主遊技図柄保留表示部、2120 通常大入賞口
2121 通常入賞検出装置、2122 通常電動役物
2220 振分大入賞口、2221 振分入賞検出装置
2222 振分電動役物、2224、特定領域
2224a 遮蔽部材、2224‐1 特定領域入球検出装置
2224‐2 排出球検出装置、2410 補助遊技入球口
2411 入球検出装置、2420 補助遊技図柄表示装置
2421 補助遊技図柄表示部、2422 補助遊技図柄保留表示部
2320 演出表示制御手段(サブメイン制御基板)、2321 表示情報受信手段
2321a メイン側情報一時記憶手段、2322 装飾図柄表示制御手段
2322a 装図表示内容決定手段、2322a‐1 装図変動内容決定用抽選テーブル
2322c 装図表示関連情報一時記憶手段、2322d 装図変動時間管理タイマ
2323 装図保留情報表示制御手段、2323a 装図保留情報一時記憶手段
2324 演出一般情報一時記憶手段、2400 情報送受信制御手段
2310 演出表示手段(サブサブ制御基板)
2450 副情報送受信制御手段、2313 画像表示制御手段
2311 装飾図柄表示領域、2312a 第1保留表示部
2312b 第2保留表示部
3000 賞球払出制御装置

Claims (1)

  1. 遊技球が入球可能な始動口と、
    識別情報を表示可能な識別情報表示部と、
    閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口と、
    前記可変入賞口に入球した遊技球が入球し得る特定領域と
    を備え、
    始動口への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
    前記乱数に基づき、当否判定を実行する当否判定手段と、
    前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段と、
    識別情報表示内容決定手段による決定に基づき、識別情報表示部にて識別情報を変動表示した後、識別情報の停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段と、
    前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報の停止識別情報が停止表示された後、前記可変入賞口への所定個数の入球又は所定期間の経過となる開閉終了条件を充足するまで、前記可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る単位遊技を複数回実行する特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段と、
    前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行時において特定領域への入球があった場合には当該特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得るよう制御する抽選状態制御手段と
    を備え、
    前記可変入賞口の数は一つであり、
    特別遊技の実行契機となる識別情報が相違する場合には、当該特別遊技における所定の実行回となる単位遊技の実行時の前記可変入賞口の開閉態様が相違し得る
    ことを特徴とするぱちんこ遊技機。
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