JP2017018200A - センサシステム - Google Patents

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Handaya Malvin
ハンダヤ マルヴィン
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豊 池田
貴行 山内
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貴行 山内
三木 成一郎
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成一郎 三木
淳史 堀
Atsushi Hori
淳史 堀
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谷口  司
智之 市座
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智之 市座
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Abstract

【課題】検出対象空間内の人等の生体の動きを検出できるセンサシステムを提供する。【解決手段】センサシステム100は、対象空間22を挟んで配置される光ビーム源32と受光素子34とを備え、対象空間内の生体の動きを検出するように構成されており、少なくとも1つの第1光ビーム源および第1光ビーム源と対向して対を形成するように配置される第1受光素子と、少なくとも1つの第2光ビーム源および第2光ビーム源と対向して対を形成するように配置される第2受光素子とを含み、第1光ビーム源と第1受光素子との間の光ビームによって1段目の検出層L1が形成されており、第2光ビーム源と第2受光素子との間の光ビームによって2段目の検出層L2が形成されており、2段目の検出層は、1段目の検出層の上方に形成され、第1受光素子および第2受光素子は、対象空間を規定する第1の方向に沿ってそれぞれ複数配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、病院におけるベッド上での患者の動きなど、検出対象となる空間内における生体の動きを検出するために好適に用いられるセンサシステムに関する。
病院などの施設において、ベッド上の患者の動きや生体情報を自動的に検出することが求められており、そのためのシステムが開発されている。例えば、特許文献1には、撮像素子を用いて患者を撮影し、得られた映像を解析することによって被験者の呼吸を推定するシステムが記載されている。
撮像素子(カメラ)を用いれば、人の詳細な動きについての情報や生体情報をリアルタイムに取得し得る。ただし、映像を解析して詳細な行動を判別するシステムは一般に高価である。これは、人の身体の動きは、動画を構成するフレーム画像において複雑な変化として現れ、動きの内容を判定するために、複雑な行動検出アルゴリズムを必要とするからである。複雑な画像処理を行うためには、高度な演算力を有するコンピュータが必要である。
また、撮像によって人の動きを検出する方法では、プライバシー侵害の問題があり、仮に高い精度で行動が検出できたとしても、利用が進まない可能性がある。さらに、映像解析による方法は、人の動きを間接的に推定するものでしかないので、高い確実性で具体的な人の動きを判定することが困難な状況も考えられる。
特開平11−276443号公報 特開2007−289251号公報
人の動きを検出する場合において、詳細な動きを常時知る必要はなく、主として不測の事態を検出できれば十分な場合もある。例えば、就寝時における患者の突発的な行動(ベッド上で起き上がったり、ベッドから移動したりする動き)が検出できればよい場合などである。このような場合、高価なシステムを導入することは憚られる。
比較的容易に動きを検出できる方法として、特許文献2には、赤外線を用いて、ベッド上における患者の動きを検出する技術が開示されている。特許文献2に記載の技術では、ベッド上の空間を横切るようにして、指向性の高い赤外線を出射させ、受光部における赤外線の途切れを検出することによって人の動きを推定する。
しかしながら、特許文献2に記載の技術では、人の起き上がりの動作や、ベッドサイドを横切って移動する大まかな人の動きは検出し得るものの、手足の動きなどについてベッド上での人の動作を検出することはできないので、利便性が高くなかった。このため、ある程度詳細な人の動きを、比較的容易な方式で検出し得るシステムが求められていた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、映像の解析等を必要とすることなく、人などの生体の動きを適切に検出することができるセンサシステムを提供することをその目的とする。
本発明の実施形態によるセンサシステムは、対象空間を挟んで配置される光ビーム源と受光素子とを備え、前記対象空間内の生体の動きを検出するように構成されたセンサシステムであって、前記光ビーム源および前記受光素子は、少なくとも1つの第1光ビーム源および前記第1光ビーム源と対向して対を形成するように配置される第1受光素子と、少なくとも1つの第2光ビーム源および前記第2光ビーム源と対向して対を形成するように配置される第2受光素子とを含み、前記第1光ビーム源と前記第1受光素子との間の光ビームによって1段目の検出層が形成されており、前記第2光ビーム源と前記第2受光素子との間の光ビームによって2段目の検出層が形成されており、前記2段目の検出層は、前記1段目の検出層の上方に形成され、前記第1受光素子および前記第2受光素子は、前記対象空間を規定する第1の方向に沿ってそれぞれ複数配置されている。
ある実施形態において、前記第1受光素子および前記第2受光素子は、前記第1の方向に加えて前記対象空間を規定する第2の方向に沿ってもそれぞれ複数配置されており、前記第2の方向は、前記第1の方向と交差する方向である。
ある実施形態において、前記第1の方向と前記第2の方向とは互いに直交する方向である。
ある実施形態において、1つの前記第1光ビーム源は、1つの前記第1受光素子と対を形成し、1つの前記第2光ビーム源は、1つの前記第2受光素子と対を形成し、複数の前記第1光ビーム源および複数の前記第1受光素子の間に形成される複数の光ビームは互いに平行であり、複数の前記第2光ビーム源および複数の前記第2受光素子の間に形成される複数の光ビームは互いに平行である。
ある実施形態において、前記光ビーム源および前記受光素子は、少なくとも1つの第3光ビーム源および前記第3光ビーム源と対向して対を形成するように配置される第3受光素子をさらに含み、前記第3光ビーム源と前記第3受光素子との間の光ビームによって3段目の検出層が形成され、前記3段目の検出層は、前記2段目の検出層の上方に形成される。
ある実施形態において、上記のセンサシステムは、前記受光素子に有線または無線で接続され、前記受光素子からの受光信号に基づいて前記対象空間内における生体の位置情報を分析するコンピュータをさらに備える。
ある実施形態において、上記のセンサシステムは、前記コンピュータによる分析結果を有線または無線で受け取るように構成された別のコンピュータをさらに備える。
ある実施形態において、上記のセンサシステムは、前記コンピュータによる分析結果を無線で受け取るように構成された携帯端末をさらに備える。
ある実施形態において、少なくとも1つの前記第1光ビーム源と少なくとも1つの前記第2光ビーム源とが固定され、移動可能に構成されたビーム源ユニットと、少なくとも1つの前記第1受光素子と少なくとも1つの前記第2受光素子とが固定され、移動可能に構成された受光素子ユニットとを備える。
ある実施形態において、前記ビーム源ユニットの複数を間隔を空けて一体的に保持するビーム源ユニット保持器具と、前記受光素子ユニットの複数を間隔を空けて一体的に保持する受光素子ユニット保持器具とを備える。
ある実施形態において、前記対象空間はベッド上の空間であり、前記ベッドを囲むように配置される複数の光ビーム源および複数の受光素子によって、前記ベッド上における人の動きを検出するように構成されている。
ある実施形態において、前記生体の位置に応じて、前記1段目の検出層および前記2段目の検出層の高さを自動的に調節する機構を備える。
ある実施形態において、地面から離れた位置に配置され前記生体が乗ることができる板状体および前記板状体の周囲に配された4枚のパネルを備えるベッドをさらに有し、前記4枚のパネルは、前記板状体と地面との間に配置される第1の配置状態と、前記板状体上に形成される前記対象空間を取り囲むように配置される第2の配置状態とを切り替えられるように前記板状体の周囲において支持されており、前記4枚のパネルのうちの対向して配置される2枚のパネルにおいて、一方のパネルには前記第1光ビーム源および前記第2光ビーム源が固定されており、他方のパネルには前記第1受光素子および前記第2受光素子が固定されている。
本発明の実施形態によれば、対象空間における人などの生体の動きを比較的容易な方式で適切に検出することができる。
本発明の実施形態1によるセンサシステムを説明するための斜視図である。 実施形態1のセンサシステムによる検出動作を説明するための図であり、(a)は上面図、(b)および(c)はそれぞれ別の方向から見たときの側面図である。 実施形態1のセンサシステムによる検出動作を説明するための図であり、(a)および(b)はそれぞれ別の方向から見たときの側面図である。 実施形態1のセンサシステムにおいて人が右足を斜め上に上げた状態を説明する図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。 実施形態1のセンサシステムによる検出動作おいて人が右足を上げた状態について説明するための斜視図である。 人の右足がベッド上面まで降ろされたときにおける、右足と赤外線ビーム源との位置関係を示す側面図である。 実施形態1のセンサシステムにおいて人が左手を真上に上げた状態を説明する図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。 人の左手が真上まで上げられたときにおける、左手と赤外線ビーム源との位置関係を示す側面図である。 複数のベッドに対してそれぞれ設けられた複数のセンサユニットからの信号を、1台のコンピュータで解析するように構成された例を示す概念図である。 本発明の実施形態2によるセンサシステムを説明するための模式図である。 本発明の実施形態2による別のセンサシステムを説明するための模式図である。 本発明の実施形態3によるセンサシステムにおいて用いられる、ビーム源ユニットおよび受光素子ユニットを示す図である。 図12に示したビーム源ユニットおよび受光素子ユニットをベッドの周りに配置する様子を示す図である。 図12に示したビーム源ユニットを複数保持するように構成された移動式のユニット保持器具を説明するための図である。 図14に示したユニット保持器具を、ベッドの周りに配置する例示的な形態を示す上面図である。 本発明の実施形態4におけるセンサシステムを説明するための図であり、(a)はパネル状のビーム源保持パネルを示す平面図であり、(b)はベッド周りに取り付けられたビーム源保持パネルを使用する際の手順を説明するための斜視図である。 本発明の実施形態5におけるセンサシステムを説明するための図であり、(a)〜(c)は、高さ調節機構の動作を説明するための側面図である。 本発明の実施形態5におけるセンサシステムを説明するための図であり、(a)および(b)は、高さ調節機構の動作を説明するための側面図である。 本発明の実施形態6におけるセンサシステムを説明するための上面図であり、人の左手が真上に上げられている状態を示す。 図19に示す態様において、人の左手が真上まで上げられたときにおける、左手と赤外線ビーム源との位置関係を示す側面図である。 本発明の実施形態6におけるセンサシステムを説明するための上面図であり、人の左足が斜め上方に位置する状態を示す。 図21に示す態様において、人の左足がベッド上まで落ちたときにおける、左足と赤外線ビーム源の経路との位置関係を示す側面図である。 本発明の実施形態によるベッド上での異常検出動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態によるセンサシステムを説明する。以下の説明において、同一または類似する構成要素については同一の参照符号を付している。なお、本発明の実施形態によるセンサシステムは、以下に例示するものに限られず、複数の実施形態を任意に組み合わせることも可能である。
(実施形態1)
図1は、実施形態1によるセンサシステム100の構成を模式的に示す。実施形態1のセンサシステム100は、カメラを用いる代わりに、ベッドの周りに光センサ装置として赤外線センサ装置10を設置することによって、ベッド上における入院患者の行動を検出する。なお、動きを検出する対象となる空間(ここではベッド上の空間)を、対象空間22と呼ぶことがある。
センサシステム100は、ベッド20上に設定された対象空間22における、人hの動きを検出するように構成されている。センサシステム100は、赤外線センサ装置10として、対象空間22の外側に配置された複数の光ビーム源である赤外線ビーム源32および複数の受光素子34を備えている。なお、以下には赤外線ビーム源を用いたセンサシステムを説明するが、他の光源および受光素子を用いてセンサシステムを構成することも可能である。本明細書において、「光」の語は、赤外線、紫外線などの、可視光以外の波長域の電磁波をも含む語として用いている。
赤外線センサ装置10は、有線または無線でコンピュータ(典型的にはパーソナルコンピュータ)50に接続されており、赤外線センサ装置10から出力される検出信号を受け取り、受け取った検出信号から対象空間22における人hの動きをソフトウェアによって解析することができる。赤外線センサ装置10は、公知の手段により、複数の受光素子34のいずれで赤外線ビームの遮断を検出したかを示す検出信号を、継続的に、あるいは、適当な時間間隔でコンピュータ50に出力できるように構成されている。
赤外線ビーム源32と受光素子34とは、図1に示す実施形態では1対1で対応付けられている。すなわち、赤外線ビーム源32と受光素子34とは対をなし、1つの赤外線センサ対を構成している。ただし、実施形態6として後述するように、1つの赤外線ビーム源32に対して、複数の受光素子34が対応付けられていても良い。この場合にも、1つの赤外線ビーム源32と、それぞれの受光素子34とがそれぞれ対をなすものと見なし、1つの赤外線ビーム源32と複数の受光素子34とによって複数の赤外線センサ対が構成される。
赤外線ビーム源32は、指向性が高い赤外線ビーム36を特定の方向に沿って直線状に出射することができるように構成されている。また、受光素子34は、赤外線ビーム源32から出射された赤外線ビーム36を受光し得る位置に配置されている。受光素子34は、赤外線ビーム源32から発せられた赤外線ビーム36の受光/非受光を表す受光信号(検出信号)を生成することができる。
赤外線ビーム源32および受光素子34としては、公知の種々の赤外線センサで用いられる赤外線ビーム源(投光ユニット)および受光素子(受光ユニット)を用いることができる。赤外線ビーム源32は、赤外線ビームを出射する赤外線発光ダイオードを有していてよい。また、赤外線ビーム源32および受光素子34は、特定周波数で変調した赤外線ビームを出射するとともに、受光信号における変調の変化に基づいて赤外線ビームの遮断を検出するように構成されていてもよい。このように変調光を用いれば、外乱光に対する識別性を向上させ、より正確に動き検出を行うことが可能である。
対をなす赤外線ビーム源32および受光素子34(赤外線センサ対)は、対象空間22を間に挟んで対向するように配置されており、受光素子34のそれぞれは、赤外線ビーム源32の対向する1つからの赤外線ビーム36を受け取ることができるように配置されている。このようにして、赤外線ビーム源32と受光素子34との間に位置する複数の赤外線ビーム36によって赤外線ビーム網が形成されている。赤外線ビーム網は、対象空間22内全体に広がるように形成されている。
水平面(xy面)に広がる赤外線ビーム網を形成するために、複数の赤外線ビーム源32には、図に示すx方向に平行な赤外線ビーム36を出射する複数の赤外線ビーム源32xと、図に示すy方向(x方向と直交する方向)に平行な赤外線ビームを出射する複数の赤外線ビーム源32yとが含まれている。同様に、複数の受光素子34には、x方向に平行な赤外線ビーム36を受光する複数の受光素子34xと、y方向に平行な赤外線ビームを受光する複数の受光素子34yとが含まれている。
x方向に沿って赤外線ビームを発する複数の赤外線ビーム源32xは、xy平面上でy方向に沿って間隔を空けて配置されている。また、y方向に沿って赤外線ビームを出射する複数の赤外線ビーム源32yは、xy平面上でx方向に間隔を空けて配置されている。これらは、例えば、ベッド20の互いに直交する2辺においてベッド20の辺に沿うように配置されている。
同様に、複数の受光素子34xは、xy平面上で、y方向に沿って間隔を空けて配置されている。また、複数の受光素子32yは、xy平面上で、x方向に沿って間隔を空けて配置されている。これらもまた、例えばベッド20の互いに直交する2辺においてベッド20の辺に沿うように配置されている。
この構成において、赤外線ビーム源32xと受光素子34xとは対象空間22を挟んでx方向に沿って対向するように配置されており、赤外線ビーム源32yと受光素子34yとは対象空間22を挟んでy方向において対向するように配置されている。本実施形態では、複数の受光素子34x、34yと複数の赤外線ビーム源32x、32yとは1対1で設けられており、x方向およびy方向のそれぞれにおいて互いに平行な複数の赤外線ビームが配されている。
また、本実施形態において、複数の赤外線ビーム源32x、32yは、z方向(高さ方向)において間隔を空け異なる位置に配された、1段目の赤外線ビーム源の群、および、2段目の赤外線ビーム源の群を含んでいる。同様に、複数の受光素子34x、34yは、それぞれ、z方向において間隔を空けて異なる位置に配された、1段目の受光素子の群、および、2段目の受光素子の群を含んでいる。2段目の赤外線ビーム源の群は、1段目の赤外線ビーム源の群に対してz方向上方に配されており、同様に、2段目の受光素子の群は、1段目の受光素子の群に対してz方向上方に配されている。
1段目の赤外線ビーム源の群には、x方向に平行な赤外線ビーム36を出射する複数の赤外線ビーム源32xと、y方向に平行な赤外線ビーム36を出射する複数の赤外線ビーム源32yとが含まれていてよい。また、2段目の赤外線ビーム源の群にも、x方向に平行な赤外線ビーム36を出射する複数の赤外線ビーム源32xと、y方向に平行な赤外線ビーム36を出射する複数の赤外線ビーム源32yとが含まれていてよい。
この構成において、複数の赤外線ビーム源32x、32yから出射され複数の受光素子34x、34yによって受光される複数の赤外線ビームによって、z方向に離間する2つの検出層L1、L2が形成されている。
なお、本明細書において、1段目の検出層L1を構成する赤外線ビームの出射および受光を行う赤外線ビーム源および受光素子を「第1赤外線ビーム源」および「第1受光素子」と称し、2段目の検出層L2を構成する赤外線ビームの出射および受光を行う赤外線ビーム源および受光素子を「第2赤外線ビーム源」および「第2受光素子」と称することがある。また、2段目の検出層L2の上方において3段目以降の検出層が設けられる場合も同様に、例えば「第3赤外線ビーム源」、「第3受光素子」と称することがある。
ここで、検出層L1、L2における検出動作の概要を説明する。1段目の検出層L1は、対象空間22内において、ベッド上で人が横臥するための空間を空けてベッド20の上面よりも上方(例えば、30cm〜60cm上方)に形成されている。また、2段目の検出層L2は、例えば、一般成人の平均的な手足の長さの2割〜半分程度の長さである15cm〜40cm程度の間隔を空けて、1段目の検出層L1の上方に形成されている。この場合において、第1赤外線ビーム源および第1受光素子の群は、ベッド20の上面よりも上方の水平面(xy平面)に配置されており、第2赤外線ビーム源および第2受光素子の群は、さらにその上方の水平面に配置されている。
このとき、ベッド20上で手足を上げたり身体を起こしたりせず、検出層L1よりも下方の空間内で人hが横臥した状態を保っている限りにおいて、検出層L1と検出層L2とで、赤外線ビーム源32と受光素子34との間には障害物が存在しない。このため、検出層L1と検出層L2とにおいて、全ての赤外線ビーム36が各受光素子34により受け取られ、全ての受光素子34から受光を示す信号が得られる。
ところが、人hが手足を上げたり、あるいは身体を起こすなどして、身体の一部および全部が検出層L1、L2に達した場合、検出層L1、L2では、赤外線ビーム源32と受光素子34との間のいずれかの場所で障害物が存在するようになり、受光素子34の一部で赤外線ビーム36を受光できなくなる(つまり、赤外線ビーム網のいずれかの場所で赤外線ビームの遮断が生じたことを検出できる)。これによって、対象空間22内における、x方向、y方向およびz方向の座標位置を特定して、身体の一部および全部が存在する空間領域を判定することができる。また、この情報を継続的にまたは断続的に取得することによって、ベッド上での人の動き(身体の部位の動きや人の移動自体)を推定することが可能である。
1段目および2段目の検出層L1およびL2は、それぞれを構成する複数の赤外線ビーム36が存在する面(xy面)を含む層である。このとき、検出層L1およびL2のそれぞれは、赤外線ビーム源32のz方向における配置ばらつき(ばらつき)程度の厚さ(検出幅)を有していてよい。なお、赤外線ビーム源32(および受光素子34)の配置ばらつきは、設置に伴う不可避的なばらつきとして生じたものであってもよいし、赤外線ビーム源32および受光素子34を高さ方向に意図的に多少ずらして配置することにより生じたものであってもよい。
ここで、1段目の検出層と2段目の検出層との間のz軸方向の距離は、例えば、15cm〜40cmに設定されるのに対して、検出層L1、L2の厚さは例えば10cm未満である。検出層L1、L2のそれぞれの厚さ(すなわち、同じ検出層に属する赤外線ビームの高さ方向のばらつき幅)は、検出層L1、L2間の距離よりも小さく設定され、例えば、検出層間の距離の30%以下(典型的には15%以下)に設定される。
また、本実施形態では、各検出層L1、L2を形成するための赤外線ビーム源32および受光素子34によって、x方向に沿って複数の赤外線ビーム36が互いに平行に配置され、また、y方向に沿って複数の赤外線ビーム36が互いに平行に配置される。
隣接する赤外線ビーム36の間隔は全体で均等に設定され、すなわち、赤外線ビーム出射源32と受光素子34との対は、対象空間22の外側でx方向およびy方向に沿って等間隔に設置されている。これによって、所定間隔で網目格子状に張り巡らされた赤外線ビーム網を形成することができ、対象空間22内の種々の位置に生じ得る障害物の位置を精度高く特定しやすくすることができる。したがって、人hの動きを高い精度で特定することができる。
なお、x方向およびy方向において平行に配される赤外線ビーム36の間隔は例えば5cm〜80cm程度であってよい。間隔が狭いほど、より詳細に人の動きを検出し得るが、狭すぎると隣接する赤外線ビームによる影響によって誤信号が発生する可能性が高くなる。また、必要になる赤外線センサ対の数が増え、装置の製造コストの増加あるいは消費電力の増大といった問題が生じる。一方で、間隔が広すぎると、人の大まかな動きしか検出できず利便性が低下する。これらの観点から、赤外線ビームの間隔は、好適には約10cm〜約60cm、より好適には約15cm〜約40cmに設定される。また、赤外線ビームの間隔は、必ずしも一定である必要はなく、ベッド上の人の動きにおいて占有されやすい空間では赤外線ビームの間隔を狭めて検出精度を向上させ、占有されにくい空間では広い間隔で設けて製造コストを削減するようにしてもよい。
また、図1には、高さ方向に分離して検出層L1、L2の二層を設けた形態が示されているが、同様に、検出層L2の上方に間隔を空けて3段目の検出層L3を設けてもよく、さらに4段目以降の検出層L4〜Ln(n段目の検出層)を設けても良いことは言うまでもない。
上記に説明したセンサシステム100の起動について述べると、起動ボタンを設置し、起動ボタンが押されたときに、全ての赤外線ビーム源32が赤外線ビームを出射し、全ての受光素子34で受光が開始されるように構成されていてもよい。
以下、3段の検出層L1〜L3を含む実施形態において、ベッド上の人hの動きを検出する動作について、より具体的に説明する。
図2(a)〜(c)は、ベッド20上の対象空間22を囲むように配置された、複数の赤外線ビーム源T1〜T12、T13〜T18、および、複数の受光素子R1〜R12、R13〜R18の配置を示す図である。図2(a)はベッド真上から見た上面図、図2(b)および(c)は、ベッド水平方向(ベッドの長手方向の辺に直交する方向)から見たときの側面図を示す。図2(b)は受光素子側から見た図であり、図2(c)は赤外線ビーム源側から見た図である。また、図3(a)および(b)は、ベッド水平方向(ベッドの短手方向の辺に直交する方向)から見たときの側面図を示す。
図2(a)〜(c)および図3(a)、(b)からわかるように、複数の赤外線ビーム源は、y方向に間隔を空けて並ぶ複数の赤外線ビーム源T1〜T12、および、x方向に間隔を空けて並ぶ複数の赤外線ビーム源T13〜T18を含み、これらのセットがz方向に沿って間隔を空けて3段分設けられている。同様に、複数の受光素子は、y方向に間隔を空けて並ぶ複数の受光素子R1〜R12、および、x方向に間隔を空けて並ぶ複数の受光素子R13〜R18のセットが、z方向に沿って3段分設けられている。ベッド20上の対象空間22を挟んで、平面矩形状のベッドの辺の一方側に赤外線ビーム源T1〜T12(y方向)、T13〜T18(x方向)が配されており、対向する側に受光素子R1〜R12(y方向)、R13〜R18(x方向)が配されている。図に示す赤外線ビーム源T1と受光素子R1とが対を形成している。また、赤外線ビーム源T2以降と受光素子R2以降も同様に対を形成している。
この構成において、図2(b)、(c)および図3(a)、(b)からわかるように、z方向において間隔を空けて設けられた1段目〜3段目の検出層L1、L2、L3が、3段に配置された複数の赤外線ビーム源T1〜T18および複数の受光素子R1〜R18によって形成されている。
図4(a)、(b)は、x方向およびy方向に沿って格子状に形成された赤外線ビーム網がz方向に3段設けられ、3つの検出層L1〜L3が設けられている場合において、ベッド20上の人hが足h1(ここでは右足)を上げた状態における赤外線ビームの状態を示す。図4(a)はベッドの上方から見たときの様子を示し、図4(b)はベッドの側方から見たときの様子を示す。なお、足h1を上げた状態は、例えば、骨折した足h1を器具を用いて空中に吊るして固定しているときなどが該当する。
図4(a)および(b)に示す例では、ベッド上に横臥した状態において、人hの足h1がx方向における特定位置の赤外線ビーム源T15と受光素子R15との間に位置している。また、足h1は、検出層L2の高さまで上がった状態となっている。
上記の状態において、1段目の検出層L1における赤外線ビーム源T15と受光素子R15との間に足h1が障害物として存在し、この間の赤外線ビームが遮断される。このため、足h1と同じx方向位置に存在する受光素子R15で、赤外線ビームを受光できなくなり、非受光を示す信号が生成される。同様に、2段目の検出層L2においても足h1が赤外線ビームを遮断し、受光素子R15で受光信号が得られなくなる。一方で、足h1は、検出層L3の高さまでは上がっていないので、検出層L3では赤外線ビーム源T15と受光素子R15との間で赤外線ビームが遮断されることはなく、受光素子R15は受光を表す信号を生成する。
また、x方向において足h1に対応する位置に設けられた赤外線ビーム源T15および受光素子R15の対では、赤外線ビームの遮断を検出するが、その他の赤外線ビーム源T13、T14、T16〜T18および受光素子R13、R14、R16〜R18の対では、赤外線ビームの遮断は検出されず、受光が確認される。これは、x方向における足h1に対応する領域以外の領域では障害物が存在しないからである。
また、図5に示すように、足h1が宙に吊り下げられた状態では、1段目の検出層L1において、y軸方向に並ぶ赤外線ビーム源および受光素子の対のうちの足h1の太もも近傍に対応する赤外線ビーム源T4、T5および受光素子R4、R5の対で赤外線ビームの遮断が検出される。ただし、太ももは上方の検出層L2には達していないので、2段目の検出層L2においては、赤外線ビーム源T4、T5および受光素子R4、R5の対で赤外線ビームの遮断は検出されない。
一方、足h1における太ももより足先に近い部分に対応する赤外線ビーム源T2、T3および受光素子R2、R3の対において、1段目の検出層L1では、足h1がより上方に位置しているため赤外線ビームの遮断は検出されない。一方で、2段目の検出層L2では、足h1が存在するので、赤外線ビーム源T2、T3および受光素子R2、R3の対において赤外線ビームの遮断が検出される。
図6は、図4および図5に示した足h1が上がった状態(t0)から、ベッドの上面まで、すなわち身体の他の部位と同じ位置まで足h1が降ろされる途中の状態(t1)および完全に降ろされた後の状態(t2)のそれぞれにおける、足h1と赤外線センサ対との位置関係を示す。なお、図6では3段分の赤外線ビーム源T2〜T5の位置が示されている。
図6に示すように、足h1が上がった状態(t0)では、上述したとおり、1段目の検出層L1において太ももに対応する赤外線ビーム源T4、T5からの赤外線ビームが遮断され、かつ、2段目の検出層L2における足先近傍に対応する赤外線ビーム源T2、T3からの赤外線ビームが遮断される。
これが、例えば吊り下げていた固定具の不具合等が発生して、足h1が少し下方に降りた状態(t1)だと、1段目の検出層L1において太もも近傍の赤外線ビーム源T4、T5からの赤外線ビームは遮断されずに、足先近傍の赤外線ビーム源T2、T3からの赤外線ビームが遮断される。また、足h1が少し降ろされたことによって、2段目の検出層L2では、いずれの赤外線ビーム源T2、T3、T4、T5からの赤外線ビームも遮断されない。
さらに、足h1がベッド上に完全に降ろされた状態(t2)では、2段目の検出層L2だけでなく、1段目の検出層L1においても、いずれの赤外線ビーム源T2、T3、T4、T5からの赤外線ビームも遮断されない。
このように、足h1の位置が状態(t0)から状態(t2)に遷移する過程で、いずれかの赤外線ビームの遮断が検出される。この遮断が生じた位置の変化を検出することによって、ベッド上で足h1が状態(t0)から状態(t1)に動いたことを推定することができる。したがって、例えば足h1を吊り下げたまま固定する状態を維持することが望まれる状況において、赤外線ビームの遮断位置の変化パターンに基づいて、足h1の下降を異変として検出することができる。これによって、実際にベッドを監視してなくても、コンピュータ50の解析結果(あるいは警告通知など)を受信できる環境にいる限りにおいて、異変を察知して適切な対応をとることができる。
なお、受光素子32は、受光信号(検出信号)を所定の時間ごとに生成および出力するように構成されていてもよい。また、コンピュータ50も、適切な時間間隔で解析を行うように構成されていてもよい。受光信号の出力・解析の頻度が高くなればなるほど、検出の正確性および即時性は向上し得るが、消費電力の増大を抑えるためには、適度な頻度で(例えば、30秒ごとに)検出を行う態様も好適である。例えば、上記の例で検出頻度を下げると、状態(t1)を検出することは困難になるが、状態(t0)と状態(t2)とを検出することはできるので、足h1がベッド上面に降りたことを判別することができる。
ここで、上記のセンサシステム100を用いたより具体的な検出手順の一例を以下に説明する。
まず、ベッド20上に横たわった患者の足を看護師が吊り下げて宙に浮かせた状態とする。次に、看護師が、解析用のコンピュータ50に患者の情報を入力する。入力される情報としては、病名や、患者がベッド上で行うべきでない動作などの情報が含まれていて良い。
その後、赤外線センサ装置10をベッドの周囲に配置し、図23に示すように、システムを起動して、モニタリングを開始する(ステップS1およびS2)。そして、モニタリング開始時の赤外線センサ対(対をなす赤外線ビーム源および受光素子)のそれぞれの受光状態がコンピュータ50に送信され、コンピュータ50上に保存される(図23のステップS3)。その後は、一定の時間間隔(例えば500m秒〜1秒ごと)で、赤外線センサ対の状態がコンピュータ50に送信され保存される。なお、図23のステップS4およびステップS5に示すように、モニタリングシステムの電源がOFFであることが確認されたときには、モニタリングを終了する。
図23のステップS6に示すように、コンピュータ50には、各赤外線センサ対の受光状態に関する情報が随時転送される。コンピュータ50は、ステップS7に示すように、赤外線センサ対の受光状態を、初期状態および患者データを参照して解析し、状態変化があったかどうか判定する(ステップS8)。そして、状態変化が生じていた場合には、状態変化を解析することによって異常があったか否かを判定する(ステップS9)。そして、異常が生じた(ここでは、足がベッド上に落ちた)と判断したときには、ステップS10に示すように、音や光による警告を発するなどして、病室またはその近辺にいる看護師に緊急メッセージを送信する。それを受け、看護師は病室に駆けつけ、患者の状態を確認した後、患者に対して必要に応じて適切な処置を取る。
なお、ステップS8およびS9において、状態変化および異常がなかったと判断された場合には、ステップS6に戻り、更新された新しい情報を赤外線センサ対から受け取る。コンピュータ50は、ステップS7で更新された情報について解析を行い、解析結果に基づいて、状態変化および異常発生の有無を判断するステップS8、S9を再度実行する。
ステップ10において緊急メッセージを受け、病室に駆けつけた看護師は、センサシステムを停止させてモニタリングをいったん終了させればよい。そして、処置を終えた後(例えば、再び足を吊り下げた後)、センサシステムを起動させ、モニタリングを開始すればよい。なお、医師や看護師が近傍にいて、患者に対して処置等を行っているときや、患者の家族や見舞客が訪問した時は、センサシステムを停止させておけばよく、モニタリングが必要なときだけシステムを起動すればよい構成となっている。
以下、図7(a)、(b)および図8を参照しながら、ベッド上における人の他の動きを検出する場合を説明する。
図7(a)、(b)は、ベッドに両手を降ろした状態で横臥していた人hが、手h2(ここでは左手)を真上に上げる動作を行ったときの赤外線ビームの遮断状態の変化を示す図である。また、図8は、手h2をベッド上に置いた状態(t0)から、少し上げた状態(t1)、さらに少し上げた状態(t2)、さらに高角度まで挙げた状態(t3)および真上まで上げた状態(t4)のそれぞれで、いずれの赤外線ビームが遮断されるかを示す側面図である。
図8からわかるように、手h2が降りている状態(t0)では、全ての段の検出層L1〜L3で赤外線ビームの遮断は生じないが、手h2を少し上げた状態(t1)では、1段目の検出層L1において、手先に近い部分の赤外線センサ対(赤外線ビーム源T6、T7)で赤外線ビームの遮断が生じる。さらに、手h2をもう少し上げた状態(t2)では、1段目の検出層L1において、肩に近い部分の赤外線センサ対(赤外線ビーム源T8、T9)にて赤外線ビームの遮断が生じ、かつ、2段目の検出層L2において、手先に近い部分の赤外線センサ対(赤外線ビーム源T6、T7)で赤外線ビームの遮断が生じる。
さらに、手h2が高角度に挙げられた状態(t3)では、1段目の検出層L1における肩部分のセンサ対(ビーム源T9)、2段目の検出層L2における肘部分のセンサ対(ビーム源T8)、および、3段目の検出層L3における手先部分のセンサ対(ビーム源T7)にて赤外線ビームの遮断が生じる。最後に、手h2が垂直に挙げられた状態(t4)では、1段目から3段目の検出層L1〜L3において、一段目における肩部分のセンサ対(ビーム源T9)およびその垂直方向にならぶセンサ対(ビーム源T9)にて赤外線ビームの遮断が生じる。
このような遮断が生じる赤外線センサ対がいずれの場所のものであったかを示す継時的な情報に基づいて、人hが手を挙げる動作を検出することができる。なお、図7に示したように、手h2を挙げた状態において、上記のようにy方向に並ぶセンサ対では、検出層L1〜L3の肩部分に対応するセンサ対(T9、R9)で遮断が生じる。また、x方向に並ぶセンサ対では、検出層L1〜L3における手h2の位置に対応するセンサ対(T17、R17)で遮断が生じる。このように、y方向だけでなく、x方向にもセンサ対が並べられているので、手を挙げる動作において、右手が挙げられたのか左手が挙げられたのかを判別することができる。
以上に例示したセンサシステムでは、z方向に複数の段の検出層が設けられているので、ベッド上での人の動きを平面的でなく3次元的に捉えることが可能である。また、上記の例示的な実施形態では、各検出層において水平面で異なる2方向(上記例ではx方向およびy方向)に赤外線ビームが張り巡らされており、左右手足の動きを区別して検出することができる。したがって、ベッド上での人の比較的詳細な動きを容易な方法で検出することができる。
なお、上記の構成では、人の代表的な動作と、その動作を行った時の赤外線ビーム遮断位置の変化パターンとの関係を、予めコンピュータ50に保持させておくとともに、パターンマッチングによって動きを推定することができる。例えば、人がベッド上に手をついて身体を起こす動作と、その時に生じる赤外線ビーム遮断位置の変化パターンとを関連付けておき、そのような変化パターンが生じたときに、上記の動作を行ったと判断するように構成されていてよい。もちろん、上記の関連付けは、患者ごとに異なるものであってもよく、これによって、個々人に対してより高い精度での検出を行うことが可能になる。
図9は、本実施形態における変形例の態様のセンサシステムを示す。図9に示すように、本実施形態のセンサシステムは、1つのベッドに配置される赤外線センサ装置を1台のコンピュータに接続する形態(図1参照)に限らず、複数のベッド20a、20b、20c、20d、20eに配置される複数の赤外線センサ装置と1台のコンピュータ50とを接続し、当該コンピュータ50でまとめて解析を行う形態であってもよい。このように、各ベッドに対して共通に接続されたコンピュータ50によって解析を行えば、コストを低減することができる。また、複数の患者の行動データを1台のコンピュータ50において管理できるので利便性が増す。
(実施形態2)
図10は、実施形態2におけるセンサシステム200を説明するための模式図である。図10に示すように、本実施形態のセンサシステム200では、図1に示したセンサシステム100のコンピュータ50に対して、他の場所(ここでは、病院の管理室)に置かれた別のコンピュータ60が有線または無線で接続されている。ベッド周りに設置されたコンピュータ50と、別室に設けられたコンピュータ60とは、例えば有線LANや無線LANで繋がっていても良い。このように、別室のコンピュータ60と接続することによって、離れた場所にいてもベッド上での人の動きを知ることができる。また、患者の自宅などにセンサシステム100を設置するとともに、患者宅内のコンピュータ50と病院の管理室のコンピュータ60とをインターネットやWANなどを介して接続してもよい。このようなシステム200を利用すれば、自宅で生活する患者や独居老人に生じた異変を、病院内の職員が即座に察知することも可能である。なお、図9に示した形態と類似する形態として、複数のベッドの周りに設けられた赤外線センサ装置10のそれぞれから得られる信号を、病院の管理室に設置されたコンピュータ60によって一括して管理できるように、ネットワークシステムが構築されていてもよい。また、上記の別のコンピュータ60は病院管理室内に設置されたものに限られず、ベッドから離れた位置にある任意のコンピュータ(例えば、管理サービス会社のPCや、別の場所に暮らす親族のPCなど)であってよいことは言うまでもない。
図11は、変形例のセンサシステム300として、図1に示したセンサシステム100において赤外線センサ装置10に接続されたコンピュータ50から、病院職員や家族などの携帯端末(スマートフォンなど)70に無線で検出結果を届けるシステムを示している。このように携帯端末に検出結果を知らせるようにネットワークを構築することによって、ベッド上での人の異変をより迅速に察知することが可能になる。
以上に説明したように、本実施形態のセンサシステムでは、ベッド周りに設置された赤外線センサ装置からの受光信号を、種々の態様でベッドの周囲以外の場所で受信するように構成されているので、ベッド上での人の動きに対して迅速に適切な対応をとりやすい。
(実施形態3)
図12は、図2などに示した3段の検出層L1〜L3(または3段の赤外線センサ対)を形成するために用いられる、ビーム源ユニット32Uおよび受光素子ユニット34Uを示す。
ビーム源ユニット32Uでは、保持部材42Aに所定間隔で3段分の赤外線ビーム源32が固定されている。また、保持部材42Aは、棒状の支持部材42Bによって支持されており、これによって、保持部材42A(赤外線ビーム源32)をベッド上面より高いところに配置させることができる。
同様に、受光素子ユニット34Uでは、保持部材44Aに所定間隔で3段分の受光素子34が固定されている。また、保持部材44Aは、棒状の支持部材44Bによって支持されており、これによって、保持部材44A(受光素子34)をベッド上面より高いところに配置させることができる。
ビーム源ユニット32Uと受光素子ユニット34Uとを、対象空間を挟んで対向するように設置することによって、3段分の赤外線センサ対が得られる。なお、保持部材42A、44Aと支持部材42B、44Bとは、赤外線センサ対の高さを調節できるように構成されていることが好適であり、例えば、支持部材42B、44Bに沿って保持部材42A、44Aを移動させることができるとともに、任意の位置で固定できるように構成されていてもよい。
図13は、図12に示したビーム源ユニット32Uおよび受光素子ユニット34Uの複数をベッド20の周りに配置する様子を示す。なお、図13では、簡単のため、x方向に対向するように配置された1対のビーム源ユニット32Uおよび受光素子ユニット34Uと、y方向において対向するように配置された1対のビーム源ユニット32Uおよび受光素子ユニット34Uとのみを示している。ただし、実際には、それぞれの方向に沿って複数のビーム源ユニット32Uおよび受光素子ユニット34Uが配置されている。これによって、図2に示したように、ベッドの周りに、x方向およびy方向に沿って多数の赤外線センサ対を設置することができ、また、それぞれが3段の赤外線ビーム源32および受光素子34を有していることによって、z方向に離間する3層の検出層を設けることができる。
図14は、複数のビーム源ユニット32Uを取り付けた固定部材320および固定部材320に取り付けられた台車(ホイール)322を含む移動式のビーム源ユニット保持器具32U’(ユニット保持器具U’)を示す図である。なお、本実施形態では、複数の受光素子ユニット34Uを取り付けた同構成の移動式の受光素子ユニット保持器具34U’(図15参照)も用いられる。
このようにユニット保持器具32U’により複数のビーム源ユニット32Uを一体的に保持し、まとめて移動させる形態では、ベッド周りに赤外線センサ装置を設置する際の手間を低減することができる。なお、ユニット保持器具32U’は、所望に応じて4段以上の赤外線ビーム源32を含むビーム源ユニット32Uを搭載するなど、種々の他の態様を取り得ることは言うまでもない。
図15は、人hが寝ているベッド20の周りに、対をなすユニット保持器具32U’、34U’を配置する例を示す上面図である。ユニット保持器具32U’34U’は、台車322を有し移動容易な構成を有しているので、自由な場所に簡単に設置することができる。このため、図示するように、例えば、ベッド20の一方のサイドでは医師や看護師、患者の家族が通るためのスペースS1を空けるようにして、ユニット保持器具34U’をベッド20から離れた場所に設置することも容易に実現することができる。このように、移動式のユニットを用いることによって、設置の自由度を高めて多様な使用環境を提供できる。
(実施形態4)
図16は、上記の実施形態3として示した移動式のユニット保持器具32U’、34U’を用いる代わりに、ベッド20のサイドパネルとして設置可能な板状のビーム源保持パネル32UWおよび受光素子保持パネル34UWを用いる実施形態5のセンサシステムを示す。
図16(a)に示すように、パネル状または壁状のビーム源保持パネル32UW(または受光素子群保持パネル34UW)は、パネルの表面に複数の赤外線ビーム源32(または受光素子34)が、3段の検出層L1〜L3を構成するように、3段にわたって固定されている。
図16(b)に示すように、ビーム源保持パネル32UWは、ベッド20のマットまたは底板と地面との間の空間において配置可能に構成されている。本実施形態において、ベッドのマットレスまたは底板(すなわち、人が乗ることができる板状体)は、ベッド20の脚に支持され、地面から離れた高い位置に設けられている。このため、ベッド20の4方の側面において、4枚のサイドパネルとして、ビーム源保持パネル32UWおよび受光素子保持パネル34UWを2枚ずつ配置することができる。
また、ビーム源保持パネル32UWと受光素子保持パネル34UWとは、ベッド20を挟んで対をなすように配置され、ベッドの4辺を軸にそれぞれ回動可能に取り付けられている。このため図16(b)で矢印で状態変化を示すように、それぞれのパネルを軸回転により上方に持ち上げて、最終的に、ベッド20上の対象空間22を取り囲むようにパネルを配置することができる。なお、対象空間22を取り囲んだときに赤外線ビーム源32と受光素子34とが対向する必要があるため、パネルを持ち上げる前の状態(図16(b)左の状態)では、パネル32UW、34UWの外側面に赤外線ビーム源32および受光素子34とが固定されている。
以上の説明からわかるように、本実施形態では、ベッド20の周囲に取り付けられた4枚のパネルは、板状体と地面との間に配置される第1の配置状態(図16(b)左の状態)と、対象空間22を取り囲むように配置される第2の配置状態(図16(b)右の状態)とを切り替えられるように、板状体の周囲において支持されている。
上記にはパネル32UW、34UWを軸回転により持ち上げることによって第2の配置状態に切り替える形態を説明したが、これに限られない。例えば、第1の配置状態から、各パネルを上方にスライドさせることによって第2の配置状態に切り替わるように、各パネルがガイドレールなどを介して板状体の周囲に支持されていてもよい。この場合、赤外線ビーム源および受光素子は、パネルの内側面に設けられることは言うまでもない。
本実施形態のように、ベッドのサイドパネルとしてビーム源保持パネル32UWと受光素子保持パネル34UWとを設けておけば、普段、センサシステムを使用しないときには邪魔にならない位置に保持しておくことができ、使用するときには、パネルを持ち上げたりスライドさせたりする動作を行うだけで簡単即座にセンサシステムを構築することができる。
(実施形態5)
図17(a)〜(c)は、図12に示したビーム源ユニット32Uおよび受光素子ユニット34U(または図14、図15に示したユニット保持器具32U’、34U’)において、自動的に高さを調整する機構を備える形態を説明する図である。
図17(a)は、初期設定の状態で、ビーム源ユニット32Uおよび受光素子ユニット34Uが備える1段目の赤外線ビーム源T15および受光素子R15が、ベッド20上の人hよりも上方に位置している場合を示す。図17(a)に示すように、この場合、検出層L1〜L3のいずれにおいても赤外線ビームの遮断は生じない。このため、例えばベッドの中央を横切るように対をなす赤外線ビーム源T15および受光素子R15の赤外線センサ対において、1段目から3段目のいずれでも受光を示す信号が出力される。
この場合、高さ自動調節機構は、赤外線ビーム源T15および受光素子R15の位置を下げるように、ビーム源ユニット32Uおよび受光素子ユニット34Uの高さ調節を行う。なお、赤外線ビーム源T15および受光素子R15を高さ方向に沿って移動させる方法としては、公知の種々の方法を採用すればよい。
その後、図17(b)に示すように、下降させた赤外線ビーム源T15および受光素子R15が、人hが寝ている高さに達すると、1段目の検出層を構成する赤外線ビーム源T15および受光素子R15において遮断を示す信号が得られる。これにより、高さ自動調節機構は、基準となる高さ位置(人hが寝ている高さ)を検知することができる。
その後は、図17(c)に示すように、基準となる高さ位置から所定の距離(xcm)だけ赤外線ビーム源T15および受光素子R15を上昇させ、検出に適した位置に各検出層L1〜L3を設定することができる。この基準からの距離xは、例えば、5cm〜40cm程度であってよい。
このような高さ調節機構を用いれば、自動的に適切な位置に検出層L1〜L3を設けることが可能になり、設置の手間を簡略化することができる。また、上記の方法では、実際の人hの高さ位置を検出してから、この高さ位置を基準にして赤外線ビーム源T15および受光素子R15の位置を調節するので、そのときの検出対象の状態に適合した適切な位置にセンサ対を設けることができる。
また、図18(a)および(b)は、初期設定の状態で、ビーム源ユニット32Uおよび受光素子ユニット34Uが備える赤外線ビーム源T15および受光素子R15が、ベッド20上の人hの位置に対して下過ぎる位置にあり、1段目および2段目の検出層L1、L2で遮断が検知された場合を示す。この場合、高さ自動調節機構は、赤外線ビーム源T15および受光素子R15の位置を上げるように、ビーム源ユニット32Uおよび受光素子ユニット34Uの高さ調節を行う。
そして、赤外線ビーム源T15および受光素子R15を上昇させる過程で、まず、2段目の検出層L2で受光が確認され、その後、1段目の検出層L1で受光が確認される。このとき、高さ自動調節機構は、1段目の検出層L1で受光が確認されたときの高さを、基準となる高さ位置(人hが寝ている高さ)として検知することができる。
その後は、図18(b)に示すように、基準となる高さ位置から所定の距離(xcm)だけ赤外線ビーム源T15および受光素子R15を上昇させ、検出に適した位置に各検出層L1〜L3を設定することができる。この動作は、図17(c)に示した動作と同様である。
(実施形態6)
図19は、1つの赤外線ビーム源T1に対して複数の受光素子R1〜R12が対応付けられた形態を示す。この形態において、赤外線ビーム源T1は、各受光素子R1〜R12に向けて、直線状の赤外線ビームを典型的には同時に出射することができるように構成されている。赤外線ビーム源T1と受光素子R1は対を形成している。また、赤外線ビーム源T1と、受光素子R2からR12もそれぞれ対を形成している。すなわち、1つの赤外線ビーム源T1と複数の受光素子R1〜R12とによって、複数の赤外線センサ対が構成されている。
なお、本実施形態では、赤外線ビーム源T1は、放射状に赤外線ビームを出射できるものであってよい。また、赤外線ビーム源T1は、マイクロミラーなどを利用して、受光素子R1〜R12に対して順次的に角度を変えて赤外線ビームを出射するように構成されていてもよい。
図示する形態では、1つの赤外線ビーム源T1に対して受光素子R1〜R12が設けられているが、必要に応じて、2つ以上の赤外線ビーム源が設けられていても良く、例えば2つの赤外線ビーム源のそれぞれに対して6個ずつの受光素子R1〜6、R7〜12が対応付けられていても良い。
本実施形態においても、他の実施形態と同様に3段の検出層が形成されており、1つの赤外線ビーム源T1と複数の受光素子R1〜R12とのセットが、高さ方向に間隔を空けて3段分設けられている。
図20は、人hが手h2(ここでは左手)を上げているときの様子を示し、図20は、人hがベッド上に手h2を降ろした状態(t0)から、状態(t1)、状態(t2)、状態(t3)と徐々に高い位置にまで上げていき、最終的に真上にまで手h2を上げた状態(t4)に達する様子と、各状態における赤外線ビーム源T1の位置関係とを示している。
図20に示すように、手h2を降ろした状態(t0)では、1〜3段目の検出層で赤外線ビームの遮断は検出されないが、状態(t1)では1段目の検出層L1において例えば受光素子R1〜R12の多くで遮断が検出される。ただし、2段目、3段目の検出層L2、L3では全ての受光素子R1〜R12で受光が検出される。
さらに、手を高角度に上げていくにつれ、状態(t2)および状態(t3)において、2段目の検出層L2における一部または全部の受光素子R1〜R12で遮断が確認される状態、および、3段目の検出層L2における一部の受光素子R1〜R12で遮断が確認される状態が確認できる。最後に、手h2を真上にまで上げた状態(t4)では、再び全ての検出層L1〜L3における全ての受光素子R1〜R12で、受光が確認される。
このように、手の状態に応じて遮断が生じる受光素子が異なる位置のものとなるので、このパターンを検出することによって、人hが手h2を上げる動作を行ったことを識別し得る。
図21は、人hの足h1(ここでは左足)が吊り下げられているときの様子を示し、図22は、足h1が、吊り下げられた状態(t0)から、間の状態(t1)を経て、ベッド上にまで落ちた状態(t2)に達する様子を示す。また、図22には、赤外線ビーム源T1から足側の3つの受光素子R10〜R12に届く赤外線ビームの経路において、足h1がどの赤外線ビームを横切るように動作する様子が示されている。図において、各受光素子R10〜R12に届く赤外線ビームの経路を、それぞれ経路T’1〜T’3として示している。
図21からわかるように、状態(t0)では、2段目の検出層L2における経路T’3(受光素子R12に届く赤外線ビーム)と、一段目の検出層L1における経路T’2(受光素子R11に届く赤外線ビーム)および経路T’1(受光素子R10に届く赤外線ビーム)とにおいて遮断が確認される。その後、足が少し落ちた状態(t1)では、一段目の検出層L1における経路T’3(受光素子R12に届く赤外線ビーム)および経路T’2(受光素子R11に届く赤外線ビーム)とにおいて遮断が確認される。最後に足h1がベッド上に落ちた状態(t2)では、全ての検出層L1〜L3における全ての受光素子R1〜R12において、遮断が検出されない。
このように、足h1の状態に応じて遮断が生じる受光素子が異なる位置のものとなるので、このパターンを検出することによって、吊り下げられた人hの足h1がベッド上に落ちる動作を識別し得る。
以上、本発明の実施形態について説明したが、種々の改変が可能である。なお、赤外線ビームを用いる形態だけでなく、可視光域のレーザ発振モジュールと受光素子とを用い、光源と受光素子との間の遮断物を判別するようにセンサシステムを構成することも可能である。レーザ発振モジュールとしては、人体に影響を及ぼさないように、レーザ光分類の国際規格IEC60825−1に基づくクラス1、1M、2、2Mに分類される種々の公知のレーザ機器を用いることが好ましい。
本明細書は、以下の項目に記載のセンサシステムを開示している。
[項目1]
対象空間を挟んで配置される光ビーム源と受光素子とを備え、前記対象空間内の生体の動きを検出するように構成されたセンサシステムであって、
前記光ビーム源および前記受光素子は、
少なくとも1つの第1光ビーム源および前記第1光ビーム源と対向して対を形成するように配置される第1受光素子と、
少なくとも1つの第2光ビーム源および前記第2光ビーム源と対向して対を形成するように配置される第2受光素子とを含み、
前記第1光ビーム源と前記第1受光素子との間の光ビームによって1段目の検出層が形成されており、
前記第2光ビーム源と前記第2受光素子との間の光ビームによって2段目の検出層が形成されており、
前記2段目の検出層は、前記1段目の検出層の上方に形成され、
前記第1受光素子および前記第2受光素子は、前記対象空間を規定する第1の方向に沿ってそれぞれ複数配置されている、センサシステム。
項目1のセンサシステムによれば、対象空間における人などの生体の動きを比較的簡単な構成で適切に検出することができる。
[項目2]
前記第1受光素子および前記第2受光素子は、前記第1の方向に加えて前記対象空間を規定する第2の方向に沿ってもそれぞれ複数配置されており、
前記第2の方向は、前記第1の方向と交差する方向である、項目1に記載のセンサシステム。
項目2のセンサシステムによれば、対象空間における人などの生体の動きをより精度高く適切に検出することができる。
[項目3]
前記第1の方向と前記第2の方向とは互いに直交する方向である、項目2に記載のセンサシステム。
項目3のセンサシステムによれば、対象空間における人などの生体の動きをさらに精度高く適切に検出することができる。
[項目4]
1つの前記第1光ビーム源は、1つの前記第1受光素子と対を形成し、
1つの前記第2光ビーム源は、1つの前記第2受光素子と対を形成し、
複数の前記第1光ビーム源および複数の前記第1受光素子の間に形成される複数の光ビームは互いに平行であり、
複数の前記第2光ビーム源および複数の前記第2受光素子の間に形成される複数の光ビームは互いに平行である、項目1から3のいずれかに記載のセンサシステム。
項目4のセンサシステムによれば、対象空間における人などの生体の動きを光ビーム網にて精度高く適切に検出することができる。
[項目5]
前記光ビーム源および前記受光素子は、少なくとも1つの第3光ビーム源および前記第3光ビーム源と対向して対を形成するように配置される第3受光素子をさらに含み、
前記第3光ビーム源と前記第3受光素子との間の光ビームによって3段目の検出層が形成され、
前記3段目の検出層は、前記2段目の検出層の上方に形成される、項目1から4のいずれかに記載のセンサシステム。
項目5のセンサシステムによれば、対象空間における人などの生体の動きを高さ方向においてより精度高く検出することができる。
[項目6]
前記受光素子に有線または無線で接続され、前記受光素子からの受光信号に基づいて前記対象空間内における生体の位置情報を分析するコンピュータをさらに備える、項目1から5のいずれかに記載のセンサシステム。
項目6のセンサシステムによれば、対象空間における人などの生体の動きを、コンピュータの解析によって精度高く分析することができる。
[項目7]
前記コンピュータによる分析結果を有線または無線で受け取るように構成された別のコンピュータをさらに備える請求項6に記載のセンサシステム。
項目7のセンサシステムによれば、コンピュータの解析結果を別の場所でも受け取ることができ、利便性が増す。
[項目8]
前記コンピュータによる分析結果を無線で受け取るように構成された携帯端末をさらに備える、項目6に記載のセンサシステム。
項目8のセンサシステムによれば、コンピュータの解析結果を携帯端末にて受け取ることができ、利便性が増す。
[項目9]
少なくとも1つの前記第1光ビーム源と少なくとも1つの前記第2光ビーム源とが固定され、移動可能に構成されたビーム源ユニットと、
少なくとも1つの前記第1受光素子と少なくとも1つの前記第2受光素子とが固定され、移動可能に構成された受光素子ユニットと
を備える項目1から8のいずれかに記載のセンサシステム。
項目9のセンサシステムによれば、光ビーム源と受光素子との設置をより容易に行うことができる。
[項目10]
前記ビーム源ユニットの複数を間隔を空けて一体的に保持するビーム源ユニット保持器具と、前記受光素子ユニットの複数を間隔を空けて一体的に保持する受光素子ユニット保持器具とを備える項目9に記載のセンサシステム。
項目10のセンサシステムによれば、光ビーム源と受光素子との設置をより容易にまとめて行うことができる。
[項目11]
前記対象空間はベッド上の空間であり、前記ベッドを囲むように配置される複数の光ビーム源および複数の受光素子によって、前記ベッド上における人の動きを検出するように構成されている、項目1から10のいずれかに記載のセンサシステム。
項目11のセンサシステムによれば、ベッド上における人の動きを検出し、不測の事態に備えることができる。
[項目12]
前記生体の位置に応じて、前記1段目の検出層および前記2段目の検出層の高さを自動的に調節する機構を備える、項目1から11のいずれかに記載のセンサシステム。
項目12のセンサシステムによれば、検出層を適切な高さに自動的に設定することができるので利便性が増す。
[項目13]
地面から離れた位置に配置され前記生体が乗ることができる板状体および前記板状体の周囲に配された4枚のパネルを備えるベッドをさらに有し、
前記4枚のパネルは、前記板状体と地面との間に配置される第1の配置状態と、前記板状体上に形成される前記対象空間を取り囲むように配置される第2の配置状態とを切り替えられるように前記板状体の周囲において支持されており、
前記4枚のパネルのうちの対向して配置される2枚のパネルにおいて、一方のパネルには前記第1光ビーム源および前記第2光ビーム源が固定されており、他方のパネルには前記第1受光素子および前記第2受光素子が固定されている、項目1から8のいずれかに記載のセンサシステム。
項目13のセンサシステムによれば、ベッドの板状体周囲に支持された4枚のパネルを用いて、センサシステムを簡便に設置することができる。
本発明の実施形態によるセンサユニットは、比較的安価に得ることができ、ベッド上での人の動きなど、対象空間における生体の動きを適切に検出することができる。
10 赤外線センサ装置
20 ベッド
22 対象空間
32 赤外線ビーム源
32U 赤外線ビーム源ユニット
34 受光素子
34U 受光素子ユニット
36 赤外線ビーム
50 コンピュータ(計算機)
60 別のコンピュータ
100 センサシステム
h 人
h1 足
h2 手
L1 1段目の検出層
L2 2段目の検出層
L3 3段目の検出層
R1〜R18 受光素子
T1〜T18 赤外線ビーム源

Claims (7)

  1. 対象空間を挟んで配置される光ビーム源と受光素子とを備え、前記対象空間内の生体の動きを検出するように構成されたセンサシステムであって、
    前記光ビーム源および前記受光素子は、
    少なくとも1つの第1光ビーム源および前記第1光ビーム源と対向して対を形成するように配置される第1受光素子と、
    少なくとも1つの第2光ビーム源および前記第2光ビーム源と対向して対を形成するように配置される第2受光素子とを含み、
    前記第1光ビーム源と前記第1受光素子との間の光ビームによって1段目の検出層が形成されており、
    前記第2光ビーム源と前記第2受光素子との間の光ビームによって2段目の検出層が形成されており、
    前記2段目の検出層は、前記1段目の検出層の上方に形成され、
    前記第1受光素子および前記第2受光素子は、前記対象空間を規定する第1の方向に沿ってそれぞれ複数配置されている、センサシステム。
  2. 前記第1受光素子および前記第2受光素子は、前記第1の方向に加えて前記対象空間を規定する第2の方向に沿ってもそれぞれ複数配置されており、
    前記第2の方向は、前記第1の方向と交差する方向である、請求項1に記載のセンサシステム。
  3. 1つの前記第1光ビーム源は、1つの前記第1受光素子と対を形成し、
    1つの前記第2光ビーム源は、1つの前記第2受光素子と対を形成し、
    複数の前記第1光ビーム源および複数の前記第1受光素子の間に形成される複数の光ビームは互いに平行であり、
    複数の前記第2光ビーム源および複数の前記第2受光素子の間に形成される複数の光ビームは互いに平行である、請求項1または2に記載のセンサシステム。
  4. 前記光ビーム源および前記受光素子は、少なくとも1つの第3光ビーム源および前記第3光ビーム源と対向して対を形成するように配置される第3受光素子をさらに含み、
    前記第3光ビーム源と前記第3受光素子との間の光ビームによって3段目の検出層が形成され、
    前記3段目の検出層は、前記2段目の検出層の上方に形成される、請求項1から3のいずれかに記載のセンサシステム。
  5. 前記受光素子に有線または無線で接続され、前記受光素子からの受光信号に基づいて前記対象空間内における生体の位置情報を分析するコンピュータをさらに備える、請求項1から4のいずれかに記載のセンサシステム。
  6. 少なくとも1つの前記第1光ビーム源と少なくとも1つの前記第2光ビーム源とが固定され、移動可能に構成されたビーム源ユニットと、
    少なくとも1つの前記第1受光素子と少なくとも1つの前記第2受光素子とが固定され、移動可能に構成された受光素子ユニットと
    を備える請求項1から5のいずれかに記載のセンサシステム。
  7. 地面から離れた位置に配置され前記生体が乗ることができる板状体および前記板状体の周囲に配された4枚のパネルを備えるベッドをさらに有し、
    前記4枚のパネルは、前記板状体と地面との間に配置される第1の配置状態と、前記板状体上に形成される前記対象空間を取り囲むように配置される第2の配置状態とを切り替えられるように前記板状体の周囲において支持されており、
    前記4枚のパネルのうちの対向して配置される2枚のパネルにおいて、一方のパネルには前記第1光ビーム源および前記第2光ビーム源が固定されており、他方のパネルには前記第1受光素子および前記第2受光素子が固定されている、請求項1から6のいずれかに記載のセンサシステム。
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