JP2017017928A - 電動機 - Google Patents

電動機 Download PDF

Info

Publication number
JP2017017928A
JP2017017928A JP2015134459A JP2015134459A JP2017017928A JP 2017017928 A JP2017017928 A JP 2017017928A JP 2015134459 A JP2015134459 A JP 2015134459A JP 2015134459 A JP2015134459 A JP 2015134459A JP 2017017928 A JP2017017928 A JP 2017017928A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
magnet arrangement
shaft
electric motor
rotor core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015134459A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6169135B2 (ja
Inventor
及川 智明
Tomoaki Oikawa
智明 及川
直弘 桶谷
Naohiro Oketani
直弘 桶谷
馬場 和彦
Kazuhiko Baba
和彦 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2015134459A priority Critical patent/JP6169135B2/ja
Publication of JP2017017928A publication Critical patent/JP2017017928A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6169135B2 publication Critical patent/JP6169135B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

【課題】磁束の漏洩を抑制でき、組み立て精度の低下を抑制できる。
【解決手段】コイル12を有するステータ10と、ステータ10の内側に回転可能に設けられたロータ鉄心21及びロータ鉄心21の回転の中心軸AXに沿ってロータ鉄心21を貫通するシャフト22を有するロータ20と、を備え、ロータ20は、ロータ鉄心21とシャフト22との間に跨って磁石配置部23を有し、磁石配置部23に永久磁石24が配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ステータとロータとを備える電動機に関する。
従来、コイルが巻かれたステータと、ステータの内側に回転可能に配置され永久磁石を有するロータと、を備える電動機が知られている。このような電動機では、ロータと一体でシャフトが設けられ、ロータを回転させることでシャフトを回転させる。
特許文献1には、ロータを構成するロータ鉄心の中心に挿入されたシャフトと、当該ロータ鉄心のうちシャフトを囲む複数の箇所に配置された永久磁石とを備えた内磁形モータが記載されている。このモータでは、ロータのうち永久磁石が配置される位置毎に2つのブリッジが形成される。また、特許文献2には、永久磁石を含むロータと、回転軸の軸線方向にロータを挟んで配置された2つのシャフトとを有するモータが記載されている。このモータでは、ロータと2つのシャフトとが、ボルトなどの連結部材によって回転軸の軸線方向に分離可能に連結される。
特開平10−174323号公報 特開平10−32946号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、永久磁石がロータ鉄心の複数の箇所に配置されるため、ロータにおけるブリッジの数が増加し、磁束の漏洩が大きくなる可能性がある。また、特許文献2の技術では、部品点数が多くなるため、組み立て精度が低下する可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、磁束の漏洩を抑制でき、組み立て精度の低下を抑制できる電動機を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、コイルを有するステータと、ステータの内側に回転可能に設けられたロータ鉄心及びロータ鉄心の回転の中心軸に沿ってロータ鉄心を貫通するシャフトを有するロータと、を備え、ロータは、ロータ鉄心とシャフトとの間に跨って磁石配置部を有し、磁石配置部に永久磁石が配置される。
本発明によれば、磁束の漏洩を抑制でき、組み立て精度の低下を抑制できるという効果を奏する。
実施の形態1に係る電動機を示す断面図 実施の形態1に係るロータ鉄心を示す図 実施の形態1に係るロータ鉄心を示す図 実施の形態1に係るシャフトを示す図 実施の形態1に係るシャフトを示す図 実施の形態1に係るロータ鉄心及びシャフトを示す図 実施の形態1に係るロータ鉄心及びシャフトを示す図 実施の形態1に係るロータを示す図 実施の形態1に係るロータを示す図 実施の形態2に係る電動機を示す断面図 実施の形態2に係るシャフトを示す図 実施の形態2に係るシャフトを示す図 実施の形態2に係るシャフトを示す図 実施の形態2に係るロータ鉄心を示す図 実施の形態2に係るロータ鉄心を示す図 実施の形態2に係るロータ鉄心を示す図 実施の形態2に係るロータ鉄心及びシャフトを示す図 実施の形態2に係るロータ鉄心及びシャフトを示す図 実施の形態2に係るロータを示す図 実施の形態2に係るロータを示す図 実施の形態2に係るロータの他の構成を示す図 実施の形態3に係る電動機を示す断面図 変形例に係る永久磁石の構成を示す図 変形例に係る永久磁石の構成を示す図
以下に、本発明の実施の形態に係る電動機を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る電動機1を示す断面図である。図1に示すように、電動機1は、ステータ10及びロータ20を備えている。
ステータ10は、ステータ鉄心11と、ステータ鉄心11のティース11aに巻かれたコイル12とを有している。ステータ鉄心11は、中心軸AXの軸線方向である第1方向D1に積層された複数の電磁鋼板を有している。電磁鋼板同士は、かしめ、溶接又は溶着によって固定されている。
ティース11aは、ステータ10の外周部から中心に向けて突出している。ティース11aは、周方向に2つ設けられている。2つのティース11aは、中心軸AXの軸回り方向に180°おきに配置されている。したがって、ステータ10には、中心軸AXに対して点対称に配置される2つのティース11aの組が1つ形成されている。ティース11aには、絶縁材である絶縁樹脂又は絶縁紙が一体成型又ははめ込みによって配置される。コイル12は、ティース11a毎に絶縁材上に巻かれている。
ロータ20は、ステータ10の内側に回転可能に配置されたロータ鉄心21と、当該ロータ鉄心21と一体で回転するシャフト22と、ロータ鉄心21及びロータ22に挿入された永久磁石24とを有している。図2及び図3は、実施の形態1に係るロータ鉄心21を示す図である。図2は、ロータ鉄心21を第1方向D1から見た形状を示している。図3は、図2におけるA−A断面に沿った形状を示している。図2及び図3に示すように、ロータ鉄心21は、中心軸の軸線周りに回転可能に設けられる。ロータ鉄心21の中心軸は、ステータ鉄心11の中心軸AXと一致する位置に配置される。したがって、ステータ鉄心11及びロータ鉄心21は、共通の中心軸AXを有している。以下、ロータ鉄心21の中心軸について説明する場合においても、中心軸AXと表記する。
ロータ鉄心21は、第1方向D1である第1方向D1に積層された複数の電磁鋼板を有している。ロータ鉄心21は、中心軸AXに沿ったシャフト挿入孔21aを有している。シャフト挿入孔21aは、第1方向D1にロータ鉄心21を貫通して形成される。
ロータ鉄心21には、磁石配置孔21bが形成されている。磁石配置孔21bには、永久磁石24の一部が配置される。磁石配置孔21bは、第1方向D1にロータ鉄心21を貫通して形成される。また、ロータ鉄心21のうち第1方向D1の一方の端面21cを第1方向D1から見た場合、磁石配置孔21bは、シャフト挿入孔21aの一部がロータ鉄心21の径方向の外側に突出した状態に形成される。この場合、磁石配置孔21bは、突出方向である第2方向D2に直線状に形成される。また、磁石配置孔21bのうち、第2方向D2に直交する幅方向である第3方向D3の寸法w1は、永久磁石24の厚さに応じて設定される。
端面21cの円周部分と磁石配置孔21bの第2方向D2の両端部との間には、ブリッジ部21dが形成される。ブリッジ部21dには、ロータ鉄心21が回転した場合の遠心力の応力が作用する。したがって、ロータ鉄心21の径方向におけるブリッジ部21dの寸法は、当該応力によって破損しない寸法に設定される。
図4及び図5は、実施の形態1に係るシャフト22を示す図である。図4は、シャフト22を第1方向D1から見た形状を示している。図5は、図4におけるB−B断面に沿った形状を示している。図4及び図5に示すように、シャフト22は、磁性体を用いて円柱状に形成され、ロータ鉄心21のシャフト挿入孔21aに挿入される。シャフト22とロータ鉄心21との間は、焼嵌め、圧入又は接着によって固定される。シャフト22は、第1方向D1の一方の端面22aがロータ鉄心21の端面21cと面一状態となっている。
シャフト22の端面22aには、磁石配置溝22bが形成されている。磁石配置溝22bは、シャフト22を径方向に貫通して形成されている。磁石配置溝22bは、直線状に形成されている。磁石配置溝22bのうち長手方向に直交する幅方向の寸法w2は、永久磁石24の厚さに応じて設定され、上記磁石配置孔21bの幅方向の寸法w1に等しくなっている。また、磁石配置溝22bの第1方向D1の寸法は、ロータ鉄心21の第1方向D1の寸法と等しくなっている。
図6及び図7は、実施の形態1に係るロータ鉄心21及びシャフト22を示す図である。図6は、シャフト22が装着されたロータ鉄心21を第1方向D1から見た形状を示している。図7は、図6におけるC−C断面に沿った形状を示している。図6及び図7に示すように、ロータ鉄心21及びシャフト22は、磁石配置孔21bと磁石配置溝22bとが一直線上に並んだ状態で配置される。この場合、磁石配置孔21bと磁石配置溝22bとが連通した状態となる。このような連通した状態の磁石配置孔21b及び磁石配置溝22bにより、磁石配置部23が形成されている。磁石配置部23は、ロータ鉄心21とシャフト22との間に跨って形成される。磁石配置部23は、第1方向D1に見た場合に、第2方向D2に直線状に形成される。磁石配置部23は、第2方向D2及び第3方向D3において、ロータ鉄心21及びシャフト22の中央に配置される。なお、磁石配置部23は、第2方向D2又は第3方向D3において、ロータ鉄心21及びシャフト22の中央からずれた位置に配置されてもよい。
図8及び図9は、実施の形態1に係るロータ20を示す図である。図8は、ロータ20を第1方向D1から見た形状を示している。図9は、図8におけるD−D断面に沿った形状を示している。図8及び図9に示すように、永久磁石24は、磁石配置部23に1つ配置されている。永久磁石24は、矩形の板状に形成される。永久磁石24のうち、第1面24a側がN極であり、第2面24b側がS極である。
永久磁石24は、磁石配置部23に対して圧入することなく収まる寸法に形成される。永久磁石24のズレ又はガタつきを抑制するため、永久磁石24と磁石配置孔21b又は磁石配置溝22bとの間に隙間が形成される場合には、当該隙間に樹脂を流し込んでもよい。また、磁石配置部23に弾性部材を配置し、弾性部材の弾性力によって永久磁石24を保持する構成であってもよい。永久磁石24の第1方向D1の寸法は、磁石配置孔21b及び磁石配置溝22bの第1方向D1の寸法に等しい。これにより、永久磁石24が磁石配置部23に配置された状態で、永久磁石24の第1方向D1の端面24cは、ロータ鉄心21の端面21c及びシャフト22の端面22aと面一になる。
永久磁石24には、焼結、熱間プレス又は熱間押し出し工法で製造されたネオジム磁石が用いられる。なお、永久磁石24には、フェライトの焼結磁石又はボンド磁石が用いられてもよい。永久磁石24にボンド磁石が用いられる場合、磁石配置孔21b及び磁石配置溝22bに一体成型してもよい。この場合、磁石配置孔21b及び磁石配置溝22bに隙間なく永久磁石24を配置させることができる。
永久磁石24のうち第2方向D2の両端部は、磁石配置孔21bに収容される。また、永久磁石24のうち第2方向D2の中央部は、磁石配置溝22bに収容される。このように、永久磁石24は、ロータ鉄心21とシャフト22との間に跨って配置される。永久磁石24を配置することにより、2極のロータ20が構成される。このように極数を2極とすることにより、高速回転時における制御性を安定化させることができ、鉄損の低減化を図ることができる。
上記の電動機1において、ロータ20を製造する場合、まず、ロータ鉄心21に形成される磁石配置孔21bと、シャフト22に形成される磁石配置溝22bとが第2方向D2に連通した状態で、ロータ鉄心21及びシャフト22を接合する。この接合により、磁石配置孔21bと磁石配置溝22bとによる磁石配置部23が形成される。次に、磁石配置部23に永久磁石24を配置する。この場合、磁石配置部23に対して、第1方向D1に永久磁石24を挿入する。永久磁石24を磁石配置部23に挿入した後、ロータ鉄心21及びシャフト22と永久磁石24との間に隙間が形成される場合、当該隙間に樹脂を流し込んで永久磁石24を固定してもよい。
以上のように、実施の形態1によれば、永久磁石24を配置する場所が磁石配置部23の1箇所であるため、ロータ鉄心21におけるブリッジ部21dの数を2つに抑えることができる。これにより、ブリッジ部21dからの磁束の漏洩を抑制することができる。また、ロータ鉄心21及びシャフト22を分割する必要がないため、部品点数を抑えることができる。これにより、組み立て精度の低下を抑制できる。
また、実施の形態1によれば、ブリッジ部21dの寸法が回転時の遠心力の応力によって破損しない寸法に設定されるため、ブリッジ部21dを2つに抑えた構成であっても耐久性を確保できる。更に、シャフト22が磁性体を用いて形成されるため、シャフト22の一部を磁路として用いることができる。これにより、永久磁石24が1つであっても磁力を確保できる。
実施の形態2.
図10は、実施の形態2に係る電動機2を示す断面図である。実施の形態2では、実施の形態1に係る電動機1と同一の構成要素には同一の符号を付すこととし、説明を省略又は簡略化する。図10に示すように、電動機2は、ステータ10及びロータ30を備えている。実施の形態2では、ロータ30の構成が実施の形態1とは異なるため、相違点を中心に説明する。
図10に示すように、ロータ30は、ステータ10の内側に回転可能に配置されたロータ鉄心31と、当該ロータ鉄心31と一体で回転するシャフト32とを有している。図11から図13は、実施の形態2に係るシャフト32を示す図である。図11は、シャフト32を第1方向D1から見た形状を示している。図12は、図11におけるE−E断面に沿った形状を示している。図13は、シャフト32の斜視図である。
図10から図13に示すように、シャフト32のうち第1方向D1の端面32a側には、段部32cが形成されている。第1方向D1において、段部32cの寸法は、磁石配置溝32bの寸法よりも小さい。つまり、段部32cは、第1方向D1において磁石配置溝32bよりも浅く形成される。また、段部32cは、第2方向D2に沿って直線状に形成される。また、第3方向D3において、段部32cの寸法は、磁石配置溝32bの寸法よりも大きい。つまり、段部32cは、第3方向D3において磁石配置溝32bよりも広い幅に形成される。
段部32cが形成されることにより、シャフト32の端面32a側には、段部32cから第1方向D1に突出した突出部35が形成される。突出部35は、ロータ30が回転する際にロータ鉄心31に作用する遠心力を受ける受け部である。突出部35は、第3方向D3に磁石配置溝32bを挟む位置に配置されている。突出部35のうちシャフト32の径方向の外側は、円筒面状に形成される。また、突出部35のうちシャフト32の径方向の内側は、平面状に形成される。
図14から図16は、実施の形態2に係るロータ鉄心31を示す図である。図14は、ロータ鉄心31を第1方向D1から見た形状を示している。図15は、図14におけるF−F断面に沿った形状を示している。図16は、図15におけるG−G断面に沿った形状を示している。
図14から図16に示すように、ロータ鉄心31には、磁石配置孔31bとは別個に、突出部35を挿入する挿入孔31eが形成されている。挿入孔31eは、第1方向D1から見て、突出部35の形状と等しい形状及び寸法に形成される。また、挿入孔31eは、第3方向D3において突出部35と重なる位置に配置される。
ロータ鉄心31の端面31cのうち、第3方向D3において磁石配置孔31bと挿入孔31eとの間には、隔壁31fが形成される。隔壁31fのうちロータ鉄心31の径方向の外側は、平面状に形成される。第1方向D1において、隔壁31fの寸法は、ロータ鉄心31の寸法よりも小さい。
図17及び図18は、実施の形態2に係るロータ鉄心31及びシャフト32を示す図である。図17は、シャフト32が装着されたロータ鉄心31を第1方向D1から見た形状を示している。図18は、図17におけるH−H断面に沿った形状を示している。図17及び図18に示すように、ロータ鉄心31及びシャフト32は、磁石配置孔31bと磁石配置溝32bとが一直線上に並んだ状態で配置される。この場合、磁石配置孔31bと磁石配置溝32bとが連通した状態となる。このような連通した状態の磁石配置孔31b及び磁石配置溝32bにより、磁石配置部33が形成されている。磁石配置部33は、ロータ鉄心31とシャフト32との間に跨って形成される。
ロータ鉄心31のシャフト挿入孔31aにシャフト32が挿入された場合、突出部35が挿入孔31eに挿入される。第1方向D1から見た場合に突出部35と挿入孔31eとでは形状及び寸法が同一であるため、挿入孔31eに挿入された突出部35とロータ鉄心31とが、第1方向D1に直交する方向である第2方向D2、第3方向D3及び中心軸AXの軸回り方向に係合した状態となる。
ロータ30が回転する際、ロータ鉄心31に遠心力が作用する。この遠心力により、ブリッジ部31dに対して応力が作用する。一方、シャフト32には突出部35が設けられるため、ロータ30の回転時にはロータ鉄心31に作用する遠心力の一部を受ける。このため、ブリッジ部31dに生じる応力が低減される。
また、隔壁31fが設けられるため、シャフト32の段部32cが隔壁31fに当接する位置で第1方向D1の位置決めが行われる。また、第1方向D1において、突出部35の寸法は、隔壁31fの寸法に等しい。このため、突出部35のうち第1方向D1の端面35aは、ロータ鉄心31の端面35cと面一状態となる。
なお、第1方向D1において、突出部35の寸法は、ロータ鉄心31の寸法と同一であってもよい。この場合、シャフト挿入孔31aが設けられず、挿入孔31e及び隔壁31fが第1方向D1においてロータ鉄心31の全体に亘って形成される。また、シャフト32のうち突出部35のみがロータ鉄心31の挿入孔31eに挿入される。
図19及び図20は、実施の形態2に係るロータ30を示す図である。図19は、ロータ30を第1方向D1から見た形状を示している。図20は、図19におけるI−I断面に沿った形状を示している。図19及び図20に示すように、永久磁石24は、矩形の板状に形成され、磁石配置部33に1つ配置される。永久磁石24のうち、第1面24a側がN極であり、第2面24b側がS極である。
以上のように、実施の形態2によれば、永久磁石24を配置する場所が、実施の形態1と同様に、磁石配置部33の1箇所であるため、ロータ鉄心31におけるブリッジ部31dの数を2つに抑えることができる。これにより、ブリッジ部31dからの磁束の漏洩を抑制することができる。また、ロータ鉄心31及びシャフト32を分割する必要がないため、部品点数を抑えることができる。これにより、組み立て精度の低下を抑制できる。
また、実施の形態2によれば、シャフト32が、ロータ30が回転する際にロータ鉄心31に作用する遠心力を受ける突出部35を有するため、ブリッジ部31dに生じる応力を低減させることができる。これにより、ブリッジ部31dの径方向の寸法を厚くしなくて済むため、磁束の漏洩を抑制することができる。
図21は、実施の形態2に係るロータ30の他の構成を示す断面図である。図21に示すように、ロータ鉄心31は、第1方向D1に積層された複数の電磁鋼板34と、挿入孔31eの外周側に配置され複数の電磁鋼板34を固定する固定部36とを有する。固定部36は、第1方向D1に沿って形成されている。固定部36は、かしめ、リベット、ボルト又は樹脂成型による固定構造である。これにより、固定部36が突出部35の径方向の外側における遠心力を受けることができるため、ブリッジ部31dに生じる応力を低減させることができる。
実施の形態3.
図22は、実施の形態3に係る電動機3を示す断面図である。実施の形態3では、実施の形態1に係る電動機1と同一の構成要素には同一の符号を付すこととし、説明を省略又は簡略化する。
図22に示すように、電動機3は、ステータ40及びロータ20を備えている。ロータ20の構成については、実施の形態1と同一である。なお、実施の形態2に係るロータ30が用いられてもよい。ステータ40は、ステータ鉄心41と、ステータ鉄心41のティース41aに巻かれたコイル42とを有している。ステータ鉄心41は、中心軸AXの軸線方向である第1方向D1に積層された複数の電磁鋼板を有している。電磁鋼板同士は、かしめ、溶接又は溶着によって固定されている。
ティース41aは、ステータ40の中心に向けて突出している。ティース41aは、周方向に4つ設けられている。4つのティース41aは、中心軸AXの軸回り方向に90°おきに配置されている。したがって、ステータ40には、中心軸AXに対して点対称に配置される2つのティース11aの組が2つ形成されている。ティース41aには、絶縁材である絶縁樹脂又は絶縁紙が一体成型又ははめ込みによって配置される。
コイル42は、ティース41a毎に絶縁材上に巻かれている。中心軸AXに対して点対称の位置に配置される2つのティース部41bに巻かれるコイル42同士は、直列に接続されている。直列に接続される2つのコイル42は、同相となる。実施の形態3に係るステータ40は、同相のコイル42の組を2組有する2相構造である。
以上のように、2相の電動機3に対しても、ロータ20を適用することができる。よって、電動機3においても、永久磁石24を配置する場所が磁石配置部23の1箇所であるため、ロータ鉄心21におけるブリッジ部21dの数を2つに抑えることができる。これにより、ブリッジ部21dからの磁束の漏洩を抑制することができる。また、ロータ鉄心21及びシャフト22を分割する必要がないため、部品点数を抑えることができる。これにより、組み立て精度の低下を抑制できる。なお、同相のコイルの組を3つ以上有する構成、つまり3相以上の構成であっても、同様に実施の形態1に係るロータ20又は実施の形態2に係るロータ30を適用することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。上記実施の形態では、永久磁石24が矩形の板状に形成され、第1面24a及び第2面24bが平面状に形成された構成を説明したが、これに限定するものではない。
図23及び図24は、変形例に係る永久磁石24の構成を示す図である。図23に示すロータ20Aは、第1面24a及び第2面24bが凸状に湾曲した形状に形成されている。この構成により、第1面24a及び第2面24bを平面状に形成した場合に比べて、磁束の波形を正弦波に近づけることができる。また、図24に示すロータ20Bは、第1面24a及び第2面24bが凹状に湾曲した形状に形成されている。この構成により、第1面24a及び第2面24bを平面状に形成した場合に比べて、磁束の波形を正弦波に近づけることができる。また、図23に示す構成に比べて、第2方向D2の両端部の減磁耐力を向上させることができる。
D1 第1方向、D2 第2方向、D3 第3方向、AX 中心軸、w1,w2 寸法、1,2,3 電動機、10,40 ステータ、11,41 ステータ鉄心、11a,41a ティース、12,42 コイル、20,30 ロータ、21,31 ロータ鉄心、21a,31a シャフト挿入孔、21b,31b 磁石配置孔、21c,22a,24c,31c,32a,35a,35c 端面、21d,31d ブリッジ部、22,32 シャフト、22b,32b 磁石配置溝、23,33 磁石配置部、24 永久磁石、24a 第1面、24b 第2面、31e 挿入孔、31f 隔壁、32c 段部、34 電磁鋼板、35 突出部、36 固定部、41b ティース部。

Claims (10)

  1. コイルを有するステータと、
    前記ステータの内側に回転可能に設けられたロータ鉄心及び前記ロータ鉄心の回転の中心軸に沿って前記ロータ鉄心を貫通するシャフトを有するロータと、を備え、
    前記ロータは、前記ロータ鉄心と前記シャフトとの間に跨って磁石配置部を有し、前記磁石配置部に永久磁石が配置される
    電動機。
  2. 前記磁石配置部は、前記ロータ鉄心に形成された磁石配置孔と、前記シャフトに形成された磁石配置溝とを有し、
    前記ロータ鉄心及び前記シャフトは、前記磁石配置孔と前記磁石配置溝とが連通した状態で固定される
    請求項1に記載の電動機。
  3. 前記磁石配置孔は、前記ロータ鉄心のうち前記ロータの径方向の両端部を残して形成される
    請求項2に記載の電動機。
  4. 前記磁石配置溝は、前記シャフトを前記ロータの径方向に貫通して形成される
    請求項2又は請求項3に記載の電動機。
  5. 前記磁石配置部は、前記中心軸の軸線方向において前記シャフトの端部に形成される
    請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の電動機。
  6. 前記永久磁石は、前記ロータの径方向の中央に配置される
    請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の電動機。
  7. 前記シャフトは、前記ロータが回転する際に前記ロータ鉄心に作用する遠心力を受ける受け部を有する
    請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載の電動機。
  8. 前記受け部は、前記中心軸の軸線方向に突出した突出部を有し、
    前記ロータ鉄心は、前記突出部を挿入する挿入孔を有し、
    前記ロータ鉄心と前記挿入孔に挿入された前記突出部とは、前記中心軸に直交する方向に係合した状態で配置される
    請求項7に記載の電動機。
  9. 前記中心軸の軸線方向において、前記挿入孔の寸法は、前記磁石配置孔の寸法よりも小さい
    請求項8に記載の電動機。
  10. 前記ロータ鉄心は、前記中心軸の軸線方向に積層された複数の電磁鋼板と、前記挿入孔の外周側に配置され複数の前記電磁鋼板を固定する固定部と、を有する
    請求項8又は請求項9に記載の電動機。
JP2015134459A 2015-07-03 2015-07-03 電動機 Active JP6169135B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015134459A JP6169135B2 (ja) 2015-07-03 2015-07-03 電動機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015134459A JP6169135B2 (ja) 2015-07-03 2015-07-03 電動機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017017928A true JP2017017928A (ja) 2017-01-19
JP6169135B2 JP6169135B2 (ja) 2017-07-26

Family

ID=57831280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015134459A Active JP6169135B2 (ja) 2015-07-03 2015-07-03 電動機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6169135B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023103226A1 (zh) * 2021-12-10 2023-06-15 安徽威灵汽车部件有限公司 电机、电动助力转向系统和车辆

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4946570Y1 (ja) * 1969-09-19 1974-12-20
JPS52106412A (en) * 1976-03-01 1977-09-07 Siemens Ag Permanent magnet excitation internal rotor synchronous motor
JPS5674983U (ja) * 1979-11-14 1981-06-19
WO2004093293A1 (en) * 2003-04-16 2004-10-28 R. Audemars Sa Rotor for step micromotors for watchmaking and other industrial applications, and method for manufacturing the rotor
US20050088052A1 (en) * 2003-10-23 2005-04-28 A.O. Smith Corporation Spoke permanent magnet rotors for electrical machines and methods of manufacturing same
JP2014007833A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Mitsuba Corp ロータ、及び電動モータ

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4946570Y1 (ja) * 1969-09-19 1974-12-20
JPS52106412A (en) * 1976-03-01 1977-09-07 Siemens Ag Permanent magnet excitation internal rotor synchronous motor
US4127786A (en) * 1976-03-01 1978-11-28 Siemens Aktiengesellschaft Synchronous machine with inner rotor, excited by permanent magnets
JPS5674983U (ja) * 1979-11-14 1981-06-19
WO2004093293A1 (en) * 2003-04-16 2004-10-28 R. Audemars Sa Rotor for step micromotors for watchmaking and other industrial applications, and method for manufacturing the rotor
US20050088052A1 (en) * 2003-10-23 2005-04-28 A.O. Smith Corporation Spoke permanent magnet rotors for electrical machines and methods of manufacturing same
JP2014007833A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Mitsuba Corp ロータ、及び電動モータ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023103226A1 (zh) * 2021-12-10 2023-06-15 安徽威灵汽车部件有限公司 电机、电动助力转向系统和车辆

Also Published As

Publication number Publication date
JP6169135B2 (ja) 2017-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6328319B2 (ja) 電機子および回転電機
US9472985B2 (en) Rotor yoke with circumferential recess portions and motor applying rotor yoke
JP6512060B2 (ja) 回転電機のロータ
US20130241336A1 (en) Rotor including anti-rotation feature for multi-pole structure
WO2016047078A1 (ja) 永久磁石式回転子および永久磁石式同期回転電機
JP2017169402A (ja) 電動機用ロータ、およびブラシレスモータ
JP6018815B2 (ja) ロータ、及び電動モータ
EP2485371A2 (en) Rotating electrical machine
JP2007060860A (ja) 永久磁石式回転子
KR20160139254A (ko) 로터 및 이를 포함하는 모터
WO2017195498A1 (ja) 回転子および回転電機
CN112350460B (zh) 轴向间隙电机
JP2008193809A (ja) 埋込磁石型モータ
JP2014072904A (ja) 回転電機
JP5235912B2 (ja) リラクタンスモータ
JP6112970B2 (ja) 永久磁石式回転電機
JP6169135B2 (ja) 電動機
JP2013219930A (ja) ロータ
US11139705B2 (en) Electric motor
JP6357859B2 (ja) 永久磁石埋め込み式回転電機
JP4386909B2 (ja) モータ
JP2011125163A (ja) 電動機ロータ
US11824405B2 (en) Rotor of rotary electric machine
JP5665362B2 (ja) 回転電機
JP2012125111A (ja) アウターロータ型回転機のロータ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170530

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6169135

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250