JP2017017646A - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】簡便に撮像装置に巡回設定情報を登録する技術を提供することを目的とする。
【解決手段】見取り図情報を表示する表示手段と、見取り図情報上におけるユーザーの複数の点の入力操作を受け付ける受付手段と、入力操作に応じて設定された巡回設定情報を撮像装置に送信する送信手段と、を有することによって課題を解決する。
【選択図】図2

Description

本発明は、撮像装置に巡回設定情報を登録する情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
従来、クライアント装置からネットワークを介して、撮像装置の撮像方向、又はズームを操作する技術が知られている。また前述の技術に関して、クライアント装置側で画像上の特定の領域を指定することで、指定した領域に紐づいた方向へ撮像装置を向けるといった、撮像装置の駆動指示を簡便化する技術が知られている。
特許文献1では地図上に領域を指定することで、指定された領域に応じて撮像装置の撮像方向、及びズームを制御する方法が開示されている。
特開2000−83245号公報
撮像装置の巡回設定情報として複数の撮像場所や撮像場所ごとの撮像方向、巡回順序等を登録する操作を簡便にする技術を提供することを目的とする。
そこで、本発明の情報処理装置は、見取り図情報を表示する表示手段と、前記見取り図情報上におけるユーザーの複数の点の入力操作を受け付ける受付手段と、前記入力操作に応じて設定された巡回設定情報を撮像装置に送信する送信手段と、を有する。
本発明によれば、簡便に撮像装置に巡回設定情報を登録する技術を提供することができる。
実施形態1の情報処理システムのシステム構成を示す図である。 巡回設定情報を登録する際の情報処理の流れを表したフローチャートである。 見取り図を示す図である。 撮像装置の設置位置を表すアイコンを表示した見取り図を示す図である。 見取り図上の座標C、座標P、及び座標Qの位置を示す図である。 見取り図に対応する部屋の内部を俯瞰して見た一例を示す図である。 見取り図上に設定した、撮像装置の監視対象領域の境界を示す図である S106を終えた時点における、テーブルの状況の一例を示す図である。 見取り図上にスプライン曲線を描いた様子を示した図である。 S114を終えた時点における、テーブルの状況の一例を示す図である。 実施形態2の情報処理システムのシステム構成を示す図である。 各撮像装置の撮影位置と監視対象領域の境界とを示した図である。 実施形態2の処理を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、ユーザーが部屋の見取り図上に複数の点を指定する。クライアント装置は、指定された複数の点から線を生成し、生成した線の軌跡に最も近似したプリセットの位置、巡回順序、巡回速度等の巡回設定情報を撮像装置に登録させる方法について説明する。このとき、クライアント装置は、ユーザーによる点の指定時の情報に基づき、巡回設定情報の一つである巡回速度を決定する。実施形態1では、撮像装置一台を使用した際の巡回設定情報の登録方法について説明する。実施形態2では、複数台の撮像装置を使用した際の巡回設定情報の登録方法について説明する。
<実施形態1>
図1は、情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。図1に示されるように、情報処理システムは、撮像装置110と、クライアント装置120と、がネットワーク150を介して通信可能に接続されている。撮像装置110は、クライアント装置120より登録された巡回設定情報に基づき、撮像を行い、撮像画像等をクライアント装置120に送信する。巡回設定情報は、プリセットのパンチルト(PT)の値、プリセットの巡回順序、及びプリセットの巡回速度を含む。プリセットとは、撮像装置の撮像場所(又は撮像範囲)である。PTは、撮像装置の撮像方向の一例である。クライアント装置120は、撮像装置110へ巡回設定情報を送信し、撮像装置110に登録させる。クライアント装置120は、情報処理装置の一例である。入力装置130は、マウスやキーボード等から構成され、クライアント装置120へのユーザー入力を行う。また、後述するように、入力装置130は、加圧センサー付きのペンタブレット等であっても良い。表示装置140は、クライアント装置120が出力した内容の表示を行う。図1ではクライアント装置120と表示装置140とを独立した装置として示したが、クライアント装置120と表示装置140とを一体化して構成しても良い。ネットワーク150は、撮像装置110とクライアント装置120とを接続する。ネットワーク150は、例えばEthernet(登録商標)等の通信規格を満足する複数のルータ、スイッチ、ケーブル等から構成される。本実施形態においては、ネットワーク150は、撮像装置、クライアント間の通信を行うことができるものであればその通信規格、規模、構成を問わない。例えば、ネットワーク150は、インターネットや有線LAN(Local Area Network)、無線LAN(Wireless LAN)、WAN(Wide Area Network)等により構成されても良い。
メモリ121は、プログラム、及びCPU122がプログラムに基づき処理を実行する際に用いる各種データを保存する。例えば、見取り図300のデータ等は、メモリ121に保存されている。CPU122は、メモリ121に格納されたプログラムを読み込んで実行することにより、クライアント装置120の機能及び後述するフローチャートの処理を実行する。例えば、CPU122は、決定した巡回設定情報を撮像装置110へ送信し登録させる命令を、通信制御部123を介して撮像装置110に送信する。入力情報取得部124は、入力装置130によるユーザー入力を受け付ける。表示制御部125は、CPU122の処理結果に従い、映像を表示装置140へ出力する。入力情報取得部124の処理は、受付処理の一例である。
次に、巡回設定情報の登録に係る情報処理を、図2を用いて説明する。図2は、クライアント装置120が、ユーザー入力から巡回設定情報を計算し、撮像装置110へ巡回設定情報を登録させる際の情報処理の流れを表したフローチャートである。図2のフローチャートの処理は、CPU122がメモリ121から読みだされたプログラムに基づいて処理を実行することによって実現される。本実施形態ではまず、クライアント装置120は、S100〜S103で前処理を行う。次に、クライアント装置120は、S104〜S107で、ユーザーが指定した複数の点情報を取得し、線を生成する。その後、クライアント装置120は、S108〜S115で、生成した線の軌跡に最も近似したプリセットの巡回順序等を撮像装置に登録させる。このとき、プリセットの巡回速度は、表示装置140に表示された見取り図情報上におけるユーザーの複数の点の入力速度(又点の指定速度)に基づいて決定する。以下、各処理について詳しく述べる。
始めに前処理について説明する。前処理ではまず、クライアント装置120は、撮像装置110が設置されているエリアの見取り図を、表示制御部125を介して表示装置140へ表示する(S100)。図3は、S100において表示装置140へ表示する見取り図300の一例を示す図である。本実施形態では、見取り図300は、壁を表すオブジェクト301、両開き戸を表すオブジェクト302、303、片開き戸を表すオブジェクト304、引き戸を表すオブジェクト305から構成される見取り図を用いて説明を行うが見取り図はこの限りではない。見取り図は、実画像でも良いし、CADに代表される3Dモデルでも良い。見取り図300は、見取り図情報の一例である。
次にクライアント装置120は、見取り図300上の座標に撮像装置110の設置位置を設定し、設定した座標に撮像装置110を表すアイコンを表示する(S101)。S101の処理は、設置位置設定の処理の一例である。図4は、S101において、撮像装置110の設置位置を表すアイコン400を表示した見取り図の一例を示す図である。本実施形態では、クライアント装置120は、入力装置130等を介したユーザーのマニュアル操作に基づいて撮像装置110の設置位置を設定するものとする。例えば、ユーザーは見取り図上の座標C(Cx,Cy)を指定する。クライアント装置120は、入力装置130等を介してユーザーの指定操作に応じて、ユーザーが指定した座標Cの情報を取得し、撮像装置110の設置位置とする。但しこのことは本実施形態を限定するものではない。クライアント装置120は、見取り図300として実画像を用いて、撮像装置110が真下を撮像した際に検出できる特徴点と、見取り図300上の特徴点とをパターンマッチングすることによって自動で撮像装置110の設置位置を設定しても良い。
次にクライアント装置120は、見取り図300上の任意の座標に、撮像装置110のパンチルトの値を対応付ける(S102)。本実施形態では、クライアント装置120は、入力装置130等を介したユーザーのマニュアル操作に基づいて、基準となる座標を指定し、見取り図300上の座標と撮像装置110のパンチルトの値との対応付けを行う。例えば、クライアント装置120は、入力装置130を介したユーザーの入力操作等に応じて、見取り図300上の座標P(Px,Py)を指定し、座標Pに対応する撮像装置110のパンチルトの値(Ppan,Ptilt)を入力する。これにより、クライアント装置120は、座標Pを基準として、見取り図300上の任意の座標Q(Qx,Qy)に対応する撮像装置110のパンチルトの値(Qpan,Qtilt)を計算することができる。本実施形態におけるQpan、及びQtiltの計算の方法を図5、図6を用いて説明する。
図5は、見取り図300上の座標C、座標P、及び座標Qの位置を示す図である。ここで、座標Cから座標PまでのベクトルをPとし、座標Cから座標QまでのベクトルをQとする。このとき、ベクトルPと、ベクトルQとが成す角Φは、式(1)を用いて計算することができる。
Figure 2017017646
このとき、座標Qに対応する撮像装置110のパンの値(Qpan)は、座標Q、C、Pが右周りのときはPpanにΦを加えた値、左周りのときはPpanからΦを引いた値となる。但し、撮像装置110のパンチルトの座標の設定次第では、逆としても良い。
図6は、見取り図300に対応する部屋の内部を俯瞰して見た一例を示す図である。図6中の点C'、P'、Q'はそれぞれ座標C,P,Qに対応する部屋内部の位置を表す。また、撮像装置110の設置位置を点Oで表す。ここで、点Oから点C'、点P'、点Q'までのベクトルをそれぞれC'、P'、Q'とする。このとき、ベクトルC'とベクトルP'とが成す角PΘは、90にPtiltを加えた値となる。また、ベクトルC'とベクトルQ'とが成す角QΘは90にQtiltを加えた値となる。ここで、線分C'P'の長さをベクトルPの長さとすることで、クライアント装置120は、線分OC'の長さHを、式(2)を用いて計算することができる。
Figure 2017017646
このとき、クライアント装置120は、QΘを、式(3)を用いて計算することができる。
Figure 2017017646
ここで、クライアント装置120は、式(3)によって求めたQΘから、Qtiltを計算することができる。上記の計算を用いることにより、以降の処理で、クライアント装置120は、ユーザーが見取り図上の任意の点を指定した際、点の座標に対応する撮像装置110のパンチルトの値を計算することが可能になる。本実施形態では、基準となる座標をユーザーが指定することにより、見取り図300と撮像装置110のパンチルトの値の対応付けを行ったが、これに限定されるものではない。例えば、クライアント装置120は、撮像装置110の設置時に、見取り図300の下方向をpan=0となるように設置すれば、ベクトルQの傾きからQpanを計算することが可能になる。また、予め見取り図の縮尺と、部屋の高さが分かっていれば、前述のHを計算することができるので、クライアント装置120は、ベクトルQの長さのみからQtiltの値を計算することができる。
次にクライアント装置120は、見取り図300上に、撮像装置110の監視対象領域の境界700を設定し、表示する(S103)。図7は、見取り図300上に設定した、撮像装置110の監視対象領域の境界700を示す図である。本実施形態では、クライアント装置120は、見取り図300に対して以下のアルゴリズムを適用することにより、見取り図300上に監視対象領域の境界700を設定する。
1.座標C(Cx,Cy)をスタックに登録する。
2.スタックから座標を取り出す。取り出した座標を座標Kとする。
3.座標Kの上下左右の座標K1〜K4(K1〜K4は境界700の頂点)を確認する。
3−1.座標K1〜K4の内、一つでも壁オブジェクトであるならば、座標Kに監視対象領域の境界であることを示すラベルを付与する。
3−2.座標K1〜K4の内、全て壁オブジェクトでないならば、座標Kに監視対象領域でことを示すラベルを付与する。
4.座標K1〜K4の内、壁オブジェクトで無い、かつラベルが付与されていない座標をスタックに追加する。
5.スタックが空かどうか確認する。空であれば処理を終了し、空でなければ2.へ戻る。
本実施形態では、クライアント装置120は、壁オブジェクトかどうかの判断として、見取り図300の輝度値に注目するが、これに限定されるものではない。見取り図300上の座標に、予めどのオブジェクトであるかを指定されていても良い。
次にユーザーが指定した複数の点情報を取得し、線を生成する処理について説明する。まずクライアント装置120は、見取り図300に対してユーザーが指定した点の情報を取得する処理と、取得した点の情報をテーブルに保存する処理と、を繰り返す。(S104、S105、S106)。本実施形態では、クライアント装置120は、以下の処理を行うことで、ユーザーが指定した点の情報を取得する。
1.見取り図300に対して、ユーザーがドラッグを開始するまで待つ。
2.ドラッグが開始されたら、時間の計測を開始する。インデックスkを1とする。
3.マウスの座標Qk(xk,yk)取得し、テーブルに保存する。また、現在の計測時間を、点の指定時間としてテーブルに保存する。このとき、テーブルには時系列順にデータが並ぶ用に保存する。
4.T[msec]待つ。
5.ドラッグが終了していれば、処理を終了する。ドラッグが終了していなければ、k=k+1とし、3.に戻る。
本実施形態においては、ユーザーが見取り図300上でドラッグした時間が撮像装置110の監視対象領域の巡回時間となる。
図8は、S106を終えた時点における、テーブルの状況の一例を示す図である。
次にクライアント装置120は、テーブルに保存した点の座標を時系列順につなぎ合わせ、線を生成する(S107)。本実施形態では、クライアント装置120は、テーブルに保存されている各点の座標を折れ線でつなぎ合わせ、線を生成する。
本実施形態では、ユーザーのドラッグ操作に基づき点の指定を行ったが、これに限定されるものではない。例えば、ユーザーが見取り図300上をクリックしていき、クライアント装置120は、クリックされた位置の座標を制御点としたスプライン曲線を描いても良い。このときクライアント装置120は、テーブルには、スプライン曲線上を一定の間隔でサンプリングした座標を保存する。また、クライアント装置120は、サンプリングした座標の指定時間を、各制御点の座標とクリックした時間とサンプリングした座標とから計算する。例えば、図9は、ユーザーが見取り図300上を順にクリックし、クライアント装置120がスプライン曲線900を描いた様子を示した図である。図9中の黒点は制御点901〜904を表し、白点はサンプリング点905を表す。このとき、サンプリング点905から制御点902、903までの距離の比が、a:bのとき、クライアント装置120は、式(4)に基づいて、前述の距離の比からサンプリング点905の指定時間t905を計算する。
Figure 2017017646
式(4)中のt902、t903はそれぞれ、制御点902、903をクリックした時刻を表す。上記の処理を全サンプリング点に適用することで、クライアント装置120は、この実施形態における、線上の点の座標と、点の指定時間と、をテーブルに保存することができる。またこのとき、クライアント装置120は、テーブルには線の始点から順にデータが並ぶように保存する。
次に、生成した線の軌跡に最も近似したプリセット巡回ルートを撮像装置に登録させる情報処理について説明する。この処理では、クライアント装置120は、テーブルに保存されている点から、撮像装置110に登録可能なプリセットの数だけ点を選択することで、プリセット巡回ルートを生成する。
そのためにまずクライアント装置120は、線の始点から走査を行い、線上の点の重要度を表すスコアを計算する(S108〜S113)。重要度が大きければ大きいほど、以降の処理でプリセットとして選択されやすくなる。本実施形態では、クライアント装置120は、以下に示す情報処理に基づき、テーブルの行を上から順番に注目することで、線の走査を行う。
1.初期値として、k=0とする(S108)。
2.テーブルのk行目の点に注目する(S109)。
3.テーブルのk行目の点の曲率ckと、点の指定速度vkを計算し、テーブルに保存する(S110)。本実施形態において曲率ckは、テーブルk−1、k、k+1行目の点、Qk−1、Qk、Qk+1が成す角の角度の逆数とする。例えば、点Qk−1、Qk、Qk+1が同一直線上に並んでいた場合、ckは1/180となり、Qk−1と、Qk+1とが重なっていた場合、ckは無限大となる。また、本実施形態において、クライアント装置120は、点の指定速度vkは式(5)に示す通り、二点Qk、Qk+1間の距離を、二点の指定時間の差で割ることにより求めることができる。
Figure 2017017646
ここで、式(5)中のxk、ykはテーブルのk行目の点の座標を表す。また、tkは、テーブルのk行目の点を取得した時間を表す。
4.テーブルk行目、及びk−1行目の点の情報に基づき、以下の三つの条件を満たすかどうかを判断する(S111)。
条件1.テーブルk行目の点の曲率が閾値以上。
条件2.テーブルk行目、テーブルk−1行目の点の指定速度の差が閾値以上。
条件3.テーブルk行目の点とテーブルk−1行目の点を結ぶ線分が、監視対象領域の境界700を通過している。
上記の条件1.〜3.の何れか一つでも満たしていた場合、クライアント装置120は、5.へ進む。一方、何れも満たしていない場合、クライアント装置120は、6.へ進む。
5.テーブルk、k−1行目の点の曲率、指定速度から式(6)に基づきスコアskを計算し、テーブルに保存する(S112)。
Figure 2017017646
式(6)中のλは点の曲率と、点の指定速度それぞれがスコアskに与える影響を調節する係数である。例えば、λを大きな値にすれば、曲率の大きさがスコアに与える影響が小さくなり、点の指定速度の変化の大きさがスコアに与える影響が大きくなる。一方、λを小さな値にすれば、曲率の大きさがスコアに与える影響が大きくなり、点の指定速度の変化の大きさがスコアに与える影響が小さくなる。但し、4.において、条件3.を満たしていた場合、スコアskはInfとする。
6.テーブルのk+1行目が存在するかどうかを確認する(S113)。k+1行目が存在すれば、2.へもどり、存在しなければ処理を終了する。
クライアント装置120は、上記の処理をテーブルに適用することで、線上の各点のスコアを計算することができる。
次にクライアント装置120は、撮像装置110へ登録可能なプリセット数を問い合わせる。ここで、登録可能なプリセット数がN個で合った場合、クライアント装置120は、テーブルからスコアが大きい順に、N個だけ行を選択する(S114)。このとき、クライアント装置120は、予め監視対象領域外の点はテーブルから削除する。また、クライアント装置120は、選択されなかった行は削除する。図10は、S114を終えた時点における、テーブルの状況の一例を示す図である。
次にクライアント装置120は、テーブル内の情報から、巡回設定情報である巡回ルートのプリセット位置、各プリセットの巡回順序、各プリセット間の巡回速度を求め、撮像装置110へ巡回設定情報を送信し、撮像装置110に登録させる(S115)。本実施形態では、クライアント装置120は、巡回ルートのプリセット位置は、テーブル内の各行の座標に対して、S102で計算した式を適用することにより求める。また、クライアント装置120は、各プリセットの巡回順序はテーブルの上から順、即ち複数の点の入力順、とする。また、クライアント装置120は、各プリセット間の巡回速度は、テーブルの各行に保存されている時間の情報と、各行に対応するプリセット位置と、から求める。例えば、図10中のt10とt14との差が2[sec]であり、(Q10pan,Q10tilt)=(0,45)、(Q14pan,Q14tilt)=(30,45)であるとき、2[sec]で撮像装置110のパンを30度回転させれば良い。したがって、クライアント装置120は、巡回速度を15[deg/sec]と求める。
本実施形態では、プリセット巡回の速度を計算するための点の情報として、点の指定速度を用いた。このようにすることにより、ユーザーは、見取り図情報上でゆっくり点を指定すれば撮像装置110の巡回速度をゆっくりさせることができ、見取り図情報上ではやく点を指定すれば撮像装置110の巡回速度をはやくすることができる。即ち、ユーザーは、簡便で、かつ、直観的に、撮像装置110の巡回速度を指定することができる。
しかし、例えば、入力装置に加圧センサー付きのペンタブレットや傾きセンサー付きのペンタブレットを用いるようにしても良い。即ち、クライアント装置120は、加圧センサー付きのペンタブレットより取得した複数の点のうちの各点の圧力の値に基づき、撮像装置110の各プリセットの巡回速度を決定するようにしても良い。又は、クライアント装置120は、傾きセンサー付きのペンタブレットより取得した複数の点のうちの各点のペンタブレットの傾きの値に基づき、撮像装置110の各プリセットの巡回速度を決定するようにしても良い。また、キーボードのキーの種類に応じて予め巡回速度を割り当てておいても良い。この場合、ユーザーは、マウス等を用いて点を指定し、ドラッグしているときにキーボード等を用いて巡回速度を指定することができる。即ち、クライアント装置120は、点を指定しているときに選択されたキーの種類に割り当てられている巡回速度を設定することができる。このようにすることにより、例えば、ユーザーは、ゆっくり、等速でドラッグしながら、ペンタブレットの圧力や、傾き、キーボードの選択等により巡回速度を指定することができる。
<実施形態2>
実施形態2では、撮像装置が複数の場合の巡回設定情報の登録方法について説明する。実施形態2では、実施形態1と異なる点を主に説明する。
本実施形態における情報処理システムのシステム構成の一例を図11に示す。図11に示されるように、実施形態2の情報処理システムは、撮像装置A111及び撮像装置B112と、クライアント装置120と、がネットワーク150を介して通信可能に接続されている。撮像装置A111及び撮像装置B112は、クライアント装置120より登録された巡回設定情報に基づき、それぞれ撮像を行い、例えば、撮像画像等をクライアント装置120に送信する。
図12は、クライアント装置120がS100〜S103を行い、表示装置140へ撮像装置A111、及び撮像装置B112それぞれの設置位置1201、1202と、それぞれの監視対象領域の境界1203、1204とを表示した結果を示した図である。
本実施形態では、S103において、クライアント装置120は、撮像装置A111、及び撮像装置B112の監視対象領域を設定する。本実施形態のS103の処理は、領域設定処理の一例である。このとき、実施形態1と同様の設定の処理では、撮像装置A111、撮像装置B112の監視対象領域が重複する。そのため、本実施形態では、クライアント装置120は、見取り図300上の任意の座標Rが、複数の撮像装置の監視対象領域に設定された場合、重複した監視対象領域は、より近い撮像装置の監視対象領域とする処理を行う。
また、本実施形態では、S115において、クライアント装置120は、巡回設定情報のプリセット位置、各プリセットの巡回順序、各プリセット間の巡回速度に加えて、各プリセットの静止時間、及びどちらの撮像装置の監視対象領域に入っているかも求める。即ち、クライアント装置120は、ユーザーの複数の点の入力操作に応じて、各プリセットの静止時間、及びどちらの撮像装置の監視対象領域に入っているかも求め、各撮像装置に該当する巡回設定情報を登録する。ここで、クライアント装置120は、各撮像装置の監視対象領域及び各プリセットの位置に基づき、各プリセットがどちらの撮像装置の監視対象領域に入っているかを求めることができる。また、クライアント装置120は、実施形態1と同様、ユーザーが見取り図上でドラッグした時間を撮像装置の監視対象領域の巡回時間としている。そのため、クライアント装置120は、ユーザーが撮像装置A111の監視対象領域をドラッグした時間を撮像装置A111の巡回時間(撮像装置B112の静止時間)とする。また、クライアント装置120は、ユーザーが撮像装置B112の監視対象領域をドラッグした時間を撮像装置B112の巡回時間(撮像装置A111の静止時間)とする。
例えば、クライアント装置120は、撮像装置A111が巡回している時間を、撮像装置B112が巡回を始めるプリセット位置における静止時間とすることができる。より具体的に説明すると、クライアント装置120は、図13において撮像装置A111がプリセット1301からプリセット1302まで巡回している時間を、撮像装置B112が巡回を始めるプリセット1303における静止時間とすることができる。また、クライアント装置120は、撮像装置B112がプリセット1303からプリセット1306までを巡回している時間を、撮像装置A111が巡回を始めるプリセット1307における静止時間とする。このことにより、撮像装置A111、撮像装置B112が同時に巡回を開始した際、二つの撮像装置に、巡回設定情報を連携して巡回させることが可能になる。図13は、実施形態2の処理を説明するための図である。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給する。そして、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではない。
110 撮像装置
120 クライアント装置
122 CPU
140 表示装置

Claims (17)

  1. 見取り図情報を表示する表示手段と、
    前記見取り図情報上におけるユーザーの複数の点の入力操作を受け付ける受付手段と、
    前記入力操作に応じて設定された巡回設定情報を撮像装置に送信する送信手段と、
    を有する情報処理装置。
  2. 前記複数の点を繋げた線の曲率に基づき、前記撮像装置の複数の撮像場所を決定する決定手段を更に有し、
    前記送信手段は、決定された前記複数の撮像場所を前記巡回設定情報として前記撮像装置に送信する請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記複数の点の入力速度の変化に基づき、前記撮像装置の複数の撮像場所を決定する決定手段を更に有し、
    前記送信手段は、決定された前記複数の撮像場所を前記巡回設定情報として前記撮像装置に送信する請求項1記載の情報処理装置。
  4. 前記複数の点の位置に基づき、前記撮像装置の複数の撮像場所を決定する決定手段を更に有し、
    前記送信手段は、決定された前記複数の撮像場所を前記巡回設定情報として前記撮像装置に送信する請求項1記載の情報処理装置。
  5. 前記決定手段は、更に、前記複数の点の入力の順番に基づき、前記複数の撮像場所の巡回順序を決定し、
    前記送信手段は、決定された前記複数の撮像場所の巡回順序を前記巡回設定情報として前記撮像装置に送信する請求項4記載の情報処理装置。
  6. 前記複数の点の入力速度に基づき、前記撮像装置の複数の撮像場所の巡回速度を決定する決定手段を更に有し、
    前記送信手段は、決定された前記複数の撮像場所の巡回速度を前記巡回設定情報として前記撮像装置に送信する請求項1記載の情報処理装置。
  7. 前記複数の点は、加圧センサーを有する入力装置を介して入力される請求項1記載の情報処理装置。
  8. 前記複数の点は、傾きセンサーを有する入力装置を介して入力される請求項1記載の情報処理装置。
  9. 前記複数の点が入力される際に選択されたキーボードのキーの種類に基づき、前記撮像装置の複数の撮像場所の巡回速度を決定する決定手段を更に有し、
    前記送信手段は、決定された前記複数の撮像場所の巡回速度を前記巡回設定情報として前記撮像装置に送信する請求項1記載の情報処理装置。
  10. 前記見取り図情報上の座標と前記撮像装置の撮像方向とを対応付ける対応付け手段と、
    前記複数の点の座標に基づき、前記撮像装置の複数の撮像場所の各撮像場所における撮像方向を決定する決定手段と、
    を更に有し、
    前記送信手段は、決定された前記各撮像場所における撮像方向を前記巡回設定情報として前記撮像装置に送信する請求項1記載の情報処理装置。
  11. 前記見取り図情報上に撮像装置の設置位置を設定する設置位置設定手段を更に有し、
    前記表示手段は、更に、前記見取り図情報上に前記撮像装置の設置位置を表示する請求項1乃至10何れか1項記載の情報処理装置。
  12. 前記見取り図情報上に撮像装置の監視対象領域を設定する領域設定手段を更に有し、
    前記表示手段は、更に、前記見取り図情報上に前記撮像装置の監視対象領域を表示する請求項1乃至11何れか1項記載の情報処理装置。
  13. 前記領域設定手段は、監視対象領域が複数の撮像装置で重複した場合、前記重複した領域を、前記重複した領域から距離が近い撮像装置の監視対象領域に設定する請求項12記載の情報処理装置。
  14. 前記送信手段は、前記入力操作に応じて複数の撮像装置の各々に巡回設定情報を送信する請求項1乃至13何れか1項記載の情報処理装置。
  15. 前記送信手段は、更に、前記入力操作に応じて各撮像装置の撮像場所の静止時間を決定し、決定した前記各撮像装置の撮像場所の静止時間を前記巡回設定情報として前記各撮像装置に送信する請求項14記載の情報処理装置。
  16. 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    見取り図情報を表示する表示ステップと、
    前記見取り図情報上におけるユーザーの複数の点の入力操作を受け付ける受付ステップと、
    前記入力操作に応じて設定された巡回設定情報を撮像装置に送信する送信ステップと、
    を含む情報処理方法。
  17. コンピュータを、請求項1乃至15何れか1項記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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