JP2017017630A - 接続方法、通信装置、通信システム、および、通信プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】効率的にデータ配信を行う。
【解決手段】複数の通信装置を含む配信システムに参加する第1の通信装置は、第1の通信装置の接続先となり得る通信装置から選択した対象通信装置と第1の通信装置との間の通信品質を、品質閾値と比較する。第1の通信装置は、品質閾値を、対象通信装置でのデータの受信品質と第1の通信装置が対象通信装置以外に接続を試みた通信装置の数の関数として求める。第1の通信装置は、通信品質が品質閾値以上の場合、品質閾値を、接続先の変更を行う契機を検出するための検出閾値に設定する。第1の通信装置は、第1の通信装置の接続先となり得る通信装置のうちで第1の通信装置との間の通信品質が相対的に高い第2の通信装置を、第2の通信装置と第1の通信装置の間の通信品質が検出閾値を下回るまでの間の接続先に決定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、通信装置と通信システム中の接続先との接続方法に関する。
通信装置間でのピアツーピア(Peer to Peer、P2P)型の通信処理により、複数の装置にデータが配信されるデータ配信システムが使用されることがある。このようなデータ配信システムでは、データの配信元を起点としたツリー状のネットワークが使用されることがある。データ配信システムに参加している通信装置は、受信品質をモニタしており、自装置での受信品質が所定の閾値を下回ると、接続先との間の通信を切断するとともに、データ配信システム中で自装置が接続可能な他の装置との間の通信を開始する。
図1は、データ配信システムの例を説明する図である。図1に示すデータ配信システムには、サーバ5と通信装置1a〜1hが含まれており、通信の開始時には、通信装置1hは、通信装置1fに接続しているとする。サーバ5は、データを通信装置1aに配信し、通信装置1aは、サーバ5から受信したデータを、通信装置1bと通信装置1cに送信する。通信装置1bは、通信装置1aから受信したデータを、通信装置1fに送信する。同様に、通信装置1cは、通信装置1aから受信したデータを、通信装置1dと通信装置1eに送信する。一方、通信装置1fは、通信装置1bから受信したデータを、通信装置1gと通信装置1hに送信する。図1において、各通信装置の近傍の数値は、サーバから配信されたデータのうち、各通信装置で正しく受信できたデータの百分率である。例えば、通信装置1a〜1dでは配信されたデータの99%、通信装置1e〜1gでは、配信されたデータの98%を正しく受信できている。一方、通信装置1hでは、配信されたデータの94%を正しく受信できている。
ここで、通信装置が接続先を変更するかを判定するための閾値(受信品質閾値)が、いずれの装置でも95%に設定されているとする。この場合、各通信装置は、配信されたデータの95%以上を正しく受信できている場合は接続先を変更しないが、正しく受信したデータが95%を下回ると、接続先を変更する。図1の例では、通信装置1hが通信装置1fに接続しているときに受信したデータは、配信されたデータの94%であるので、通信装置1hは、接続先を通信装置1fから他の装置に変更することを決定する。通信装置1hは、通信装置1dに接続可能であることを特定すると、矢印Aで示すように、接続先を通信装置1dに変更する。図1の例では、接続先を通信装置1dに変更した後では、通信装置1hは、矢印Bに示すように通信装置1dからデータを受信することにより、配信されたデータの99%を受信できている。そこで、通信装置1hは、通信装置1dを接続先としてデータを取得する。
関連する技術として、ノードが複数の隣接ノードの各々との間のリンク品質を閾値と比較し、閾値以上の品質のリンクを承認リンクとする制御方法が提案されている。また、サーバの負荷が閾値以上になると、ハイブリッド型P2Pに基づくALM(Application Layer Multicast)の制御方式からピュア型P2Pに基づくALMの制御方式に切り替えるための指示を送信する方法も提案されている。この方法では、ツリー型放送システム中の上位階層のノードが下位階層のノードに対して切り替えのための指示を送信する。
特表2014−504089号公報 特開2009−232271号公報
データの受信品質が閾値に満たない場合に接続先を変更する通信方法では、新たに配信システムに参加する通信装置は、閾値以上の受信品質が得られる接続先が発見できるまで受信品質の良い接続先を検索する。このため、他の通信装置との間での通信状況が悪い通信装置は、配信システムに参加せずに接続先を検索し続け、データを取得しないことになってしまう。その結果、通信状況が悪い通信装置が含まれている場合、データ配信の効率が悪くなる。
本発明は、効率的にデータ配信を行う方法を提供することを目的とする。
1つの態様では、接続方法は、複数の通信装置を含む配信システムに参加する第1の通信装置によって行われる。第1の通信装置は、前記第1の通信装置の接続先となり得る通信装置から選択した対象通信装置と前記第1の通信装置との間の通信品質を、品質閾値と比較する。第1の通信装置は、品質閾値を、前記対象通信装置でのデータの受信品質と前記第1の通信装置が前記対象通信装置以外に接続を試みた通信装置の数の関数として求める。第1の通信装置は、前記通信品質が前記品質閾値以上の場合、前記品質閾値を、接続先の変更を行う契機を検出するための検出閾値に設定する。第1の通信装置は、前記第1の通信装置の接続先となり得る通信装置のうちで前記第1の通信装置との間の通信品質が相対的に高い第2の通信装置を、前記第2の通信装置と前記第1の通信装置の間の通信品質が前記検出閾値を下回るまでの間の接続先に決定する。
1つの側面として、効率的にデータ配信が行われる。
データ配信システムの例を説明する図である。 実施形態にかかる通信方法の例を説明するフローチャートである。 通信装置の構成の例を説明する図である。 通信装置のハードウェア構成の例を説明する図である。 接続先の情報の取得方法の例を説明する図である。 受信品質の計算方法の例を説明する図である。 実施形態にかかる通信方法の例を説明する図である。 接続先候補リストと品質リストの例を示す図である。 接続先候補リストと品質リストの例を示す図である。 実施形態にかかる通信方法の例を説明するフローチャートである。 実施形態にかかる方法を用いたデータ配信システムの改善例を示す図である。 変形例にかかる通信方法の例を説明するフローチャートである。
図2は、実施形態にかかる通信方法の例を説明するフローチャートである。図2において、変数nと定数Nが使用される。ここで、変数nは、データ配信システムに参加する通信装置10が受信品質を計測した接続先の候補の数であり、定数Nは接続先となり得る通信装置10の総数である。
データ配信システムに参加する通信装置10は、接続先となり得る通信装置10のリストを取得する(ステップS1)。データ配信システムに参加する通信装置10は、変数nを1に設定し、接続先としての優先度がn番目に高い通信装置でのデータの受信品質と、それまでに接続を試みた装置数を用いて、閾値Thnを計算する(ステップS2、S3)。このとき、通信装置10は、これまでに接続を試みた装置数が多いほど、閾値Thnが小さくなるように、閾値を計算する。
データ配信システムに参加する通信装置10は、接続先としての優先度がn番目に高い装置を接続先としたときの通信品質(Xn)を取得する(ステップS4)。ここで、通信品質として、例えば、データの受信品質が使用される。データ配信システムに参加する通信装置10は、通信品質Xnと閾値Thnを比較し、通信品質Xnよりも閾値Thnが大きい場合は、n番目に優先度の高い装置を接続先とせずに、変数nを1つインクリメントする(ステップS5でNo、ステップS6)。変数nが定数Nを超えていない場合、ステップS3以降の処理が繰り返される(ステップS7でNo)。
一方、通信品質Xnが閾値Thn以上の場合、データ配信システムに参加する通信装置10は、自装置が接続先を変更する契機の検出に使用する閾値(検出閾値)を、閾値Thnと同じ値に設定する(ステップS5でYes、ステップS9)。さらに、通信装置10は、受信品質を測定済みの装置の中で、通信品質が最も良い接続先を、通信品質が検出閾値未満になるまでの接続先に決定する(ステップS10)。
なお、いずれの接続先との間でも、通信品質が閾値を下回る場合、通信装置10は、通信品質が最も良い接続先との通信品質を、検出閾値に設定する(ステップS7でYes、ステップS8)。その後、通信装置10は、ステップS10の処理により接続先を決定する(ステップS10)。
このように、実施形態にかかる方法では、各通信装置10は、接続先の変更を行うかの判定に使用する検出閾値を、その通信装置10がこれまでに接続を試みた装置数と接続先の装置での受信品質に応じて変動させる。このため、他の通信装置10との間の通信状況が悪い装置では、検出閾値を小さい値に設定することにより、相対的に通信状況の良好な接続先から、配信データを受信することができる。また、他の通信装置10との間の通信状況が悪い装置では、検出閾値を小さい値に設定することにより、接続先の検索の頻度が高すぎるためにデータの配信を受けられなくなることも防止している。
<装置構成>
図3は、通信装置10の構成の例を説明する図である。通信装置10は、送受信部13、制御部20、記憶部30を備える。記憶部30は、接続先候補リスト31、閾値データ32、品質リスト33を記憶する。制御部20は、取得部21、品質算出部22、比較部23、設定部24、接続処理部25、データ処理部26、中継処理部27を有する。
送受信部13は、受信部11と送信部12を有する。受信部11は、サーバ5や他の通信装置10など、他の装置からパケットを受信する。送信部12は、サーバ5や他の通信装置10など、他の装置にパケットを送信する。
取得部21は、受信パケットを用いて、自装置が参加しようとしているデータ配信システム中の装置から、接続先候補リスト31または接続先候補リスト31の生成に使用可能な情報を取得する。ここで、接続先候補リスト31は、自装置の接続先となり得る通信装置10のリストである。品質算出部22は、自装置での配信データの受信品質を算出する。品質算出部22は、算出した受信品質を、適宜、品質リスト33に記録する。比較部23は、自装置が接続先を検索しているときに、接続先の候補となる通信装置10での受信品質や、自装置が接続を試みた装置の数を用いて、閾値を計算する。比較部23で計算された閾値は、適宜、閾値データ32として記憶部30に記憶される。さらに、比較部23は、得られた閾値を、品質算出部22で算出された受信品質と比較する。設定部24は、品質算出部22で算出された受信品質が、比較部23で算出された閾値以上である場合、比較処理に使用された閾値を、検出閾値に設定する。
接続処理部25は、接続先の候補の通信装置10や、接続先の候補から接続先として選択した通信装置10との間の接続を確立する。さらに、接続処理部25は、データ配信システムに参加中に、品質算出部22で得られた受信品質と検出閾値を定期的に比較し、受信品質が検出閾値を下回ると、接続先を変更する契機を検出したと判定する。データ処理部26は、データ配信システムに参加中に受信した配信データを処理する。中継処理部27は、配信対象のデータを自装置から取得している通信装置10に対して、配信対象のデータを中継するための処理を行う。
図4は、通信装置10のハードウェア構成の例を説明する図である。通信装置10は、プロセッサ101、メモリ102、バス103、ネットワークインタフェース104を備える。プロセッサ101は、CPU(Central Processing Unit)を含む任意の処理回路である。プロセッサ101は、メモリ102をワーキングメモリとして使用して、プログラムを実行することにより、様々な処理を実行する。メモリ102には、RAM(Random Access Memory)が含まれ、さらに、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性のメモリも含まれる。バス103は、プロセッサ101、メモリ102、ネットワークインタフェース104を、互いにデータの入出力が可能になるように接続する。通信装置10において、プロセッサ101は制御部20として動作し、メモリ102は記憶部30として動作する。さらに、ネットワークインタフェース104は、送受信部13を実現する。
<実施形態>
以下、ある通信装置10が新たにデータ配信システムに参加する際に行う処理の例を、データ配信システムでの接続先の候補の取得、受信品質の計算方法、接続先の決定に分けて説明する。以下、処理を行っている通信装置10を明確にするために、符号の末尾に通信装置10に割り当てられた識別子と同じアルファベットを付すことがある。例えば、取得部21hは、通信装置10hに含まれている取得部21を指す。
(1)接続先の候補の取得
図5は、接続先の情報の取得方法の例を説明する図である。図5に示すネットワークでは、サーバ5と3つのグループG1〜G3を図示しているが、ネットワーク中のグループの数は任意である。各グループには、1つ以上の任意の数の通信装置10が含まれており、各グループには、1台の代表ノード52(GMN、Group Manager Node)が含まれている。代表ノード52は、グループの生成の際にサーバ5などから新たな代表ノード52になる通信装置10に、代表ノード52として動作することを要求する制御パケットが送信されることにより、決定される。代表ノード52以外のグループ中の各通信装置10は、自装置に接続している通信装置10の数、自装置が新たに形成することができる接続の数、受信品質などを、自装置が属するグループ中の代表ノード52に対して、定期的に通知する。なお、各通信装置10は、自装置が接続可能な装置の総数と現在接続中の装置の数を認識しており、これらの値から新たに接続可能な装置の数を計算するものとする。従って、各代表ノード52は、自装置が含まれているグループ中の他の通信装置10の情報を定期的に取得できる。
図5のテーブルT1は、代表ノード52aが保持しているグループG1中の各通信装置10の情報である。テーブルT1には、グループ中の各装置のID、IP(Internet Protocol)アドレス、新たな接続の可否が記録されている。テーブルT1の例では、グループG1に通信装置10a〜10cが含まれており、通信装置10aと通信装置10cには新たな通信装置10が接続可能であるが、通信装置10bは新たな通信装置10との間の接続を許可しない場合が示されている。
図5では、グループG1の代表ノード52aと、グループG2中の代表ノード52bがサーバ5に直接接続し、グループG3の代表ノード52cは、代表ノード52aに接続している場合を例として示している。なお、図5では、代表ノード52が他の代表ノード52やサーバ5に接続している場合を例としているが、代表ノード52の接続先は、他の代表ノード52やサーバ5には限られない。
図5に示すデータ配信システムに、通信装置10が参加しようとする場合、通信装置10は、サーバ5に参加要求パケットP1を送信する(矢印A1)。参加要求パケットP1には、ヘッダと、通信装置10がデータ配信システムへの参加を要求することを示す情報が含まれている。
サーバ5は、受信した参加要求パケットP1を、サーバ5に接続しているノードを含むグループ中の代表ノード52に転送する。図5の例では、サーバ5は、代表ノード52aと代表ノード52bに、参加要求パケットP1を転送する(矢印A2)。代表ノード52は、自装置の下流側に他のグループが存在する場合、下流側のグループの代表ノード52に、参加要求パケットP1を転送する。例えば、代表ノード52aは、グループG3中の代表ノード52cに参加要求パケットP1を転送する(矢印A3)。このような処理により、データ配信システム中の全てのグループの代表ノード52に、参加要求パケットP1が転送される。
参加要求パケットP1を取得した代表ノード52は、自装置が含まれているグループ中の通信装置10のうち、新たな接続を形成することができる通信装置10の情報を、参加要求パケットP1の送信元に対して通知する。例えば、代表ノード52aは、テーブルT1に基づいて、通信装置10aと通信装置10cには接続可能であることと、通信装置10aと通信装置10cの各々のIPアドレスを、参加要求パケットP1の送信元の通信装置10に送信する(矢印A4)。代表ノード52aは、さらに、接続先の候補の各装置での受信品質も、参加要求パケットP1の送信元に合わせて通知する。受信品質の求め方については、図6を参照しながら説明する。他のグループの代表ノード52b、52cも、代表ノード52aと同様に、自装置の属するグループ中で新たな接続を形成可能な装置のIPアドレスとその装置での受信品質を、参加要求パケットP1の送信元の通信装置10に送信する(矢印A5)。
通信装置10は、各代表ノード52から接続可能な通信装置10の情報を通知するパケットを受信する。通信装置10の取得部21は、受信部11を介して受信パケットを取得すると、受信パケット中の接続先の候補となる装置の情報を抽出して、接続先候補リスト31に記憶する。
(2)受信品質の計算方法
図6は、受信品質の計算方法の例を説明する図である。図6を参照しながら、データ配信システム中の各装置やデータ配信システムに参加しようとする装置において行われる受信品質の計算方法の例を説明する。図6の例では、配信データを配信する装置は、配信先の装置に対して、データパケットと制御パケットを送信する。なお、配信データを配信する装置は、サーバ5だけでなく、他の通信装置10に対して配信データを含むパケットを送信する通信装置10も含む。図6のP11の例では、データ配信システムで配信されるデータパケットに映像データが含まれている。データパケットは、P11に示すように、IPヘッダ、UDP(User Datagram Protocol)ヘッダ、シーケンス番号、配信対象の映像データを含む。シーケンス番号は、配信されている映像データの順序を表わす番号である。なお、シーケンス番号は、ペイロード中の情報としてパケットに含められている。
一方、制御パケットは、所定期間中に送信されたデータパケットの数を通知するために送信されるパケットであり、所定の期間(ΔT)ごとに送信される。制御パケットは、P12に示すように、IPヘッダ、TCP(Transmission Control Protocol)ヘッダ、制御データを含む。制御データは、直前の制御パケットが送信された後で送信されたデータパケットに含まれているシーケンス番号の先頭の値、送信されたデータパケットに含まれているシーケンス番号の末尾の値、送信されたパケット数が含まれる。
図6中のシーケンスSEQ1は、通信装置10fから通信装置10hにデータが配信される場合を例として、制御パケットとデータパケットの送信タイミングの例を示している。シーケンスSEQ1において、制御パケットの送信を実線の矢印で表わし、データパケットの送信を破線の矢印で表わす。
例えば、通信装置10fの中継処理部27fが、データ配信の開始時に制御パケットを生成し、送信部12fを介して通信装置10hに送信したとする(矢印A11)。矢印A11に示す制御パケットの送信の前には、データパケットが送信されていないので、矢印A11において通信装置10fから送信された制御パケットには、以下の情報が含まれている。
先頭のシーケンス番号:0
末尾のシーケンス番号:0
送信パケット数 :0
その後、通信装置10fの中継処理部27fでの処理により、通信装置10fから通信装置10hに向けて、シーケンス番号1〜100のデータパケットが送信されたとする。通信装置10hの品質算出部22hは、受信部11hを介してデータパケットを取得し、取得したデータパケット中のシーケンス番号を記憶する。この例では、通信装置10hは、シーケンス番号=1のデータパケットと、シーケンス番号=3〜100のデータパケットを受信したとする。すると、品質算出部22hは、シーケンス番号=1、3〜100を記憶しており、記憶しているシーケンス番号の数は99である。
その後、前回の制御パケットの送信時刻から制御パケットの送信周期(ΔT)が経過すると、通信装置10fは、以下の情報を含む制御パケットを生成し、通信装置10hに送信する(矢印A12)。
先頭のシーケンス番号:1
末尾のシーケンス番号:100
送信パケット数 :100
通信装置10hにおいて、品質算出部22hは、受信部11hを介して制御パケットを取得し、前回受信した制御パケットと今回受信した制御パケットの間に送信されたデータパケットの数とシーケンス番号を取得する。矢印A11で受信した制御パケットと矢印A12で受信した制御パケットの間で100個のデータパケットが送信されているのに対し、品質算出部22hは、99個のデータパケットのシーケンス番号しか保持していない。そこで、品質算出部22hは、受信したデータパケット数の送信されたデータパケットの総数に対する割合を受信品質として計算する。この例では、100個のデータパケットが送信されたのに対して99個のデータパケットを受信しているので、品質算出部22hは、受信品質が99%であると計算する。品質算出部22hは、受信品質を計算し終えると、受信パケット数をリセットし、その後も同様に受信品質を計算する。
例えば、矢印A12に示す制御パケットの受信の後に、通信装置10fは通信装置10hに向けて、シーケンス番号101〜200のデータパケットを送信したとする。また、通信装置10hでは、シーケンス番号=101〜180のデータパケットを受信したが、シーケンス番号=181以降のパケットを受信しなかったとする。すると、品質算出部22hは、矢印A12に示す制御パケットの後に、シーケンス番号=101〜180の80個のパケットを受信したことを記憶する。
通信装置10fは、以下の情報を含む制御パケットを生成し、通信装置10hに送信する(矢印A13)。
先頭のシーケンス番号:101
末尾のシーケンス番号:200
送信パケット数 :100
矢印A12で受信した制御パケットと矢印A13で受信した制御パケットの間で100個のデータパケットが送信されているのに対し、品質算出部22hは、80個のデータパケットしか受信していない。そこで、品質算出部22hは、100個のデータパケットが送信されたのに対して80個のデータパケットを受信しているので、受信品質が80%であると計算する。なお、制御パケットの送信間隔ΔTは実装に応じて決定される。
(3)接続先の決定
図7は、実施形態にかかる通信方法の例を説明する図である。以下、サーバ5から送信されるデータの配信システム中に、通信装置10a〜10gを含む複数の装置が含まれているものとする。なお、図7には、データ配信システム中の一部の通信装置10が図示されている。図7の通信装置10a〜10eについて、受信品質と各装置で通信先の変更を行うかの判定に使用する閾値の値を、スラッシュを挟んだ文字列として表記する。スラッシュの左側の値は、その通信装置10の受信品質であり、スラッシュの右側の値はその通信装置10で使用されている閾値である。受信品質や閾値は、通信装置10の通信環境によって異なることがある。例えば、通信装置10aでは、受信品質は100%であり、閾値も100%である。このため、通信装置10aでは、受信品質が100%を下回ると接続先を変更する。一方、通信装置10c、通信装置10dでは、受信品質は100%であるが閾値は99%なので、受信品質が99.5%になっても接続先を変更しない。
図7の通信装置10h−1〜10h−3は、データ配信システムに参加しようとしている通信装置10hが接続先として通知された候補に接続する様子を図示している。以下、図7〜図9を併用しながら、新たにデータ配信システムに参加する通信装置10が接続先を決定する際に行う処理の例を説明する。
まず、通信装置10h中の取得部21hは、データ配信システムへの参加を要求する参加要求を生成し、送信部12hを介してサーバ5に送信する。すると、図5を参照しながら説明した処理により、通信装置10hに対して、通信装置10hが接続可能な通信装置10の情報が通知される。通信装置10h中の取得部21hは、受信パケットを用いて、接続先候補リスト31hを生成する。以下の説明では、接続先候補リスト31hには、通信装置10b、通信装置10d〜10gの5台の通信装置10の情報が通知されたとする。以下の説明では、通信装置10bに10.0.0.2、通信装置10dに192.168.10.2、通信装置10eに192.168.10.3がIPアドレスとして割り当てられているとする。同様に、通信装置10fに192.168.11.2、通信装置10gに192.168.11.3がIPアドレスとして割り当てられているとする。また、通信装置10hに割り当てられたIPアドレスは192.168.10.100であるとする。
図8と図9は、接続先候補リスト31と品質リスト33の例である。図8の接続先候補リスト31h−1は、取得部21hが受信パケットを用いて生成した接続先候補リスト31hの例である。接続先候補リスト31h−1には、得られた接続先候補の各々について、優先順位、IPアドレス、受信品質が記録されている。
取得部21hは、通信装置10hの接続先の候補となる通信装置10として複数の装置の情報を取得すると、通知された接続先候補の各々に対して、通信装置10hの接続先としての優先順位を決定する。接続先候補リスト31h−1の例では、取得部21hは、通信装置10hと同じセグメントに属する通信装置10を他のセグメントに属する通信装置10よりも、接続先として優先している。さらに、同じセグメント中の複数の通信装置10が接続先の候補になっている場合、受信品質が高い通信装置10ほど優先順位を上げる。なお、優先順位が高いほど、優先順位を表わす数値は小さくなるものとする。取得部21hは、通信装置10とは異なるセグメントについては、通信装置10hのIPアドレスとセグメントのネットワークアドレスとの間で一致するビット長が長いほど、通信装置10hの属するセグメントに近いセグメントであると判定する。取得部21hは、通信装置10hとは異なるセグメント中の装置については、通信装置10hに近いセグメントに属する装置ほど、優先順位を高くする。図8の例では、通信装置10d、通信装置10e、通信装置10hが同じセグメントに含まれている。また、通信装置10fと通信装置10gは、互いに同じセグメントに含まれているが、いずれも通信装置10hとは異なるセグメントに属する。さらに、通信装置10fと通信装置10gが含まれているセグメントは、通信装置10bが属するセグメントよりも、通信装置10hに近いセグメントであると判定される。このため、通信装置10hの接続先の候補について、通信装置10d、通信装置10e、通信装置10f、通信装置10g、通信装置10bの順に優先順位が設定されている。なお、IPアドレスと各通信装置10との対応を見やすくするために、図8、図9においては、IPアドレスの後に括弧書きでそのアドレスが割り当てられている装置の符号を記載する。
優先順位の決定が終わると、比較部23hは、接続先候補リスト31h−1中の装置から接続先とする通信装置10を選択し、選択した通信装置10を品質算出部22hと接続処理部25hに通知する。以下、通信品質を測定する際の接続先に選択された装置を「対象装置」と記載することがある。接続処理部25hは、受信部11hや送信部12hを介して、対象装置との間の通信を開始する。例えば、比較部23hが、接続先候補リスト31h−1の中で優先順位が最高(優先順位=1)の通信装置10dを、対象装置に選択したとする。すると、接続処理部25hは、送受信部13hを介して通信装置10dとの間で制御パケットを送受信することにより、通信装置10hを通信装置10dに接続する。通信装置10hが通信装置10dに接続している様子を、図7の通信装置10h−1に示す。
比較部23hは、対象装置との間の受信品質と比較する閾値を、式(1)を用いて計算する。
Thn=RQn−α×(n−1) ・・・(1)
ここで、Thnは受信品質と比較する際に用いる閾値、nは対象装置として選択された装置に対応付けられた優先順位を表わす数値、RQnは対象装置として選択された装置での受信品質、αは定数である。定数αは、これまでに接続を試みた装置との間で通信品質が閾値よりも悪いと判定されたことに起因して、閾値を小さくする際に使用する定数である。定数αは、ネットワークの通信品質に応じて決定される正の値である。例えば、データ配信システムでの通信品質が良好である場合、定数αは比較的小さい値に設定されるが、データ配信システムでの通信品質が劣悪である場合、定数αの値は大きくなる。なお、定数αにかけ合わせられている(n−1)は、対象装置の前に接続が試みられた通信装置10の数である。このため、接続が試みられた回数が大きくなると、閾値の算出時に接続先の通信装置10での受信品質から差し引かれる値が大きくなるので、閾値は小さくなりやすい。
図7の通信装置10h−1に示す例では、対象装置は、接続先候補リスト31h−1の中で優先順位が最高(優先順位=1)の通信装置10dである。このため、通信装置10dに対応付けられている受信品質(RQ1)と、通信装置10d以外に通信装置10hが接続を試みた通信装置10の数を用いて、比較部23hは、受信品質との比較に使用する閾値(Th1)を(2)式から計算する。
Th1=RQ1−α×(1−1)=RQ1=100 ・・・(2)
(2)式より、閾値Th1は、通信装置10dでの受信品質と同じ値となる。閾値Th1が通信装置10dでの受信品質と同じ値であることを、図7では、通信装置10dの受信品質から通信装置10h−1で使用している閾値を結ぶ矢印と両者での差分値(−0)で表わしている。閾値Th1=100であるため、比較部23hは、通信装置10hが通信装置10dからデータを受信しているときの受信品質が100%であれば、通信装置10dとの間の接続状況は、通信装置10dをデータの配信元とできる程度に良好であると判定する。
一方、通信装置10hが通信装置10dに接続すると、通信装置10hは、配信データを含むデータパケットや制御パケットを、通信装置10dから受信し始める。品質算出部22hは、受信部11hを介して通信装置10dからの受信パケットを取得し、受信品質を計算する。受信品質の計算方法は、図6を参照しながら説明したとおりである。品質算出部22hは、得られた受信品質を、通信先の情報と共に、品質リスト33hに記録する。図8の品質リスト33h−1の例では、通信装置10dが接続先であるときに得られた受信品質は94%である。
比較部23hは、品質リスト33h−1(図8)を参照することにより、通信装置10dからデータを受信したときの受信品質を取得し、得られた受信値を閾値Th1と比較する。閾値Th1は100%であるのに対し、通信装置10dからデータを受信したときの受信品質は94%である。このため、比較部23hは、通信装置10dと通信装置10hの間の接続状況は、通信装置10dをデータの配信元とできる程度に良好ではないと判定する。すると、比較部23hは、通信装置10dを接続先候補リスト31h−1から削除することにより、接続先候補リスト31h−2(図8)を生成する。
次に、比較部23hは、接続先候補リスト31h−2の中で優先順位が最高(優先順位=2)の通信装置10eを対象装置に選択したとする。接続処理部25hでの処理により、図7の通信装置10h−2に示すように、通信装置10hは通信装置10eに接続されたとする。
比較部23hは、通信装置10eで得られている受信品質(RQ2)と、通信装置10e以外に通信装置10hが接続を試みた通信装置10の数を用いて、受信品質との比較に使用する閾値(Th2)を(3)式から計算する。以下、定数αが2であるとする。
Th2=RQ2−α×(n−1)
=99−2×(2−1)=97 ・・・(3)
(3)式より、閾値Th2は、通信装置10eでの受信品質より小さな値となる。閾値Th2が通信装置10eでの受信品質より小さな値であることを、図7では、通信装置10eの受信品質から通信装置10h−2で使用している閾値に向かう矢印と、両者での差分値(−2)で表わしている。閾値Th2=97%であるため、比較部23hは、通信装置10hが通信装置10eからデータを受信しているときの受信品質が97%以上であれば、通信装置10eとの間の接続状況は、通信装置10eをデータの配信元とできる程度に良好であると判定する。
通信装置10hが通信装置10eに接続すると、通信装置10hは、配信データを含むデータパケットや制御パケットを、通信装置10eから受信し始める。品質算出部22hは、受信品質を計算する。この例では、通信装置10hが通信装置10eからデータを受信しているときの受信品質は93%であるとする。品質算出部22hは、得られた受信品質の情報を品質リスト33hに記録するので、品質リスト33hは、品質リスト33h−1から品質リスト33h−2(図8)に示すように更新される。
比較部23hは、品質リスト33h−2を用いて、通信装置10eからデータを受信したときの受信品質を取得し、得られた受信値を閾値Th2と比較する。閾値Th2は97%であるのに対し、通信装置10eからデータを受信したときの受信品質は93%である。このため、比較部23hは、通信装置10eと通信装置10hの間の接続状況は、通信装置10eをデータの配信元とできる程度に良好ではないと判定し、通信装置10eを接続先候補リスト31h−2から削除する。このため、接続先候補リスト31hは、接続先候補リスト31h−3(図8)に示すように更新される。
次に、比較部23hは、接続先候補リスト31h−3の中で優先順位が最高(優先順位=3)の通信装置10fを対象装置に選択したとする。接続処理部25hでの処理により、通信装置10hは通信装置10fに接続されたとする。
比較部23hは、通信装置10fで得られている受信品質(RQ3)と、通信装置10f以外に通信装置10hが接続を試みた通信装置10の数を用いて、受信品質との比較に使用する閾値(Th3)を(4)式から計算する。
Th3=RQ3−α×(n−1)
=100−2×(3−1)=96 ・・・(4)
閾値Th3=96%であるため、比較部23hは、通信装置10hが通信装置10fからデータを受信しているときの受信品質が96%以上であれば、通信装置10fとの間の接続状況は、通信装置10fをデータの配信元とできる程度に良好であると判定する。
通信装置10hが通信装置10fに接続すると、品質算出部22hは、受信品質を計算する。この例では、通信装置10hが通信装置10fからデータを受信しているときの受信品質は89%であるとする。品質算出部22hは、得られた受信品質の情報を品質リスト33hに記録するので、品質リスト33hは、品質リスト33h−2から品質リスト33h−3(図8)に示すように更新される。
比較部23hは、品質リスト33h−3を用いて、通信装置10fからデータを受信したときの受信品質を取得し、得られた受信値を閾値Th3と比較する。閾値Th3は96%であるのに対し、通信装置10fからデータを受信したときの受信品質は89%である。このため、比較部23hは、通信装置10fと通信装置10hの間の接続状況は、通信装置10fをデータの配信元とできる程度に良好ではないと判定し、通信装置10fを接続先候補リスト31h−3から削除する。このため、接続先候補リスト31hは、接続先候補リスト31h−4(図9)に示すように更新される。
次に、比較部23hは、接続先候補リスト31h−4(図9)の中で優先順位が最高(優先順位=4)の通信装置10gを対象装置に選択したとする。また、接続処理部25hでの処理により、通信装置10hは通信装置10gに接続されたとする。
比較部23hは、通信装置10gで得られている受信品質(RQ4)と、通信装置10g以外に通信装置10hが接続を試みた通信装置10の数を用いて、受信品質との比較に使用する閾値(Th4)を(5)式から計算する。
Th4=RQ4−α×(n−1)
=97−2×(4−1)=91 ・・・(5)
閾値Th4=91%であるため、比較部23hは、通信装置10hが通信装置10gからデータを受信しているときの受信品質が91%以上であれば、通信装置10gとの間の接続状況は、通信装置10gをデータの配信元とできる程度に良好であると判定する。
通信装置10hが通信装置10gに接続すると、品質算出部22hは、受信品質を計算する。この例では、通信装置10hが通信装置10gからデータを受信しているときの受信品質は90%であるとする。品質算出部22hは、得られた受信品質の情報を品質リスト33hに記録するので、品質リスト33hは、品質リスト33h−3(図8)から品質リスト33h−4(図9)に示すように更新される。
比較部23hは、品質リスト33h−4を用いて、通信装置10gからデータを受信したときの受信品質と閾値Th4を比較する。閾値Th4は91%であるのに対し、通信装置10gからデータを受信したときの受信品質は90%である。このため、比較部23hは、通信装置10gと通信装置10hの間の接続状況は、通信装置10gをデータの配信元とできる程度に良好ではないと判定し、通信装置10gを接続先候補リスト31h−4から削除する。このため、接続先候補リスト31hは、接続先候補リスト31h−5(図9)に示すように更新される。
次に、比較部23hは、接続先候補リスト31h−5の中で優先順位が最高(優先順位=5)の通信装置10bを対象装置に選択する。接続処理部25hでの処理により、通信装置10hは通信装置10bに接続されたとする。
比較部23hは、通信装置10bで得られている受信品質(RQ5)と、通信装置10b以外に通信装置10hが接続を試みた通信装置10の数を用いて、受信品質との比較に使用する閾値(Th5)を(6)式から計算する。
Th5=RQ5−α×(n−1)
=98−2×(5−1)=90 ・・・(6)
(6)式より、閾値Th5は、通信装置10bでの受信品質より小さな値となる。閾値Th5が通信装置10bでの受信品質より小さな値であることを、図7では、通信装置10bの受信品質から通信装置10h−3で使用している閾値に向かう矢印と、両者での差分値(−8)で表わしている。閾値Th5=90%であるため、比較部23hは、通信装置10hが通信装置10bからデータを受信しているときの受信品質が90%以上であれば、通信装置10bとの間の接続状況は、通信装置10bをデータの配信元とできる程度に良好であると判定する。
通信装置10hが通信装置10bに接続すると、品質算出部22hは、受信品質を計算する。この例では、通信装置10hが通信装置10bからデータを受信しているときの受信品質は91%であるとする。品質算出部22hは、得られた受信品質の情報を品質リスト33hに記録するので、品質リスト33hは、品質リスト33h−4(図9)から品質リスト33h−5(図9)に示すように更新される。
比較部23hは、品質リスト33h−5を用いて、通信装置10bからデータを受信したときの受信品質と閾値Th5を比較する。閾値Th5は90%であるのに対し、通信装置10bからデータを受信したときの受信品質は91%である。このため、比較部23hは、通信装置10bと通信装置10hの間の接続状況は、通信装置10bをデータの配信元とできる程度に良好であると判定する。そこで、比較部23hは、現在使用している閾値Th5以上の受信品質が得られる接続先が見つかったことを設定部24hと接続処理部25hに出力する。
設定部24hは、現在使用している閾値Th5を検出閾値に設定する。接続処理部25hは、品質リスト33h−5を用いて、これまでに受信品質を測定した中で最も受信品質の良い通信装置10を接続先として選択する。品質リスト33h−5によると、受信品質を測定した中では、通信装置10dを接続先としたときの受信品質が最高の値であるので、接続処理部25hは、通信装置10dを接続先に決定する。接続処理部25hは、現在接続中の通信装置10bとの間の接続を切断して、通信装置10dに通信装置10hを接続する。
接続先が決定された後も、品質算出部22hは、受信品質の計算を継続する。また、接続処理部25hは、品質算出部22hで計算された受信品質を検出閾値と比較することにより、接続先が適切であるかをモニタする。接続処理部25hは、品質算出部22hで計算された受信品質が検出閾値を下回ると、接続先を変更することを決定すると共に、取得部21hに接続先の候補の取得を要求する。すると、取得部21hは、接続処理部25hからの要求に応じて、データ配信システムへの参加の際と同様に、接続先の情報を取得するため、以上で説明した処理と同様の処理により、接続先が変更される。
なお、通信装置10hがいずれかの通信装置10に接続している場合、配信されたデータを含むデータパケットは、品質算出部22hだけでなく、データ処理部26hにも出力される。データ処理部26hでは、配信されたデータが処理されるので、適宜、ディスプレイやスピーカなどの出力装置を介して、通信装置10hのユーザにデータの処理結果が提供される。さらに、通信装置10hに他の通信装置10が接続した場合、配信されたデータを含むデータパケットは、中継処理部27hにも出力される。中継処理部27hは、通信装置10hに接続している通信装置10に対して、送信部12hを介して、配信されたデータを含むデータパケットを送信する。
図10は、実施形態にかかる通信方法の例を説明するフローチャートである。なお、図10に示す手順は一例であり、例えば、ステップS31とS32の順序は互いに変更されても良い。また、ステップS35を省略して、全てのケースでステップS36の処理が行われるように改変することも可能である。また、ステップS26とステップS27の順序は互いに変更されても良く、また、ステップS26とS27が並行して行われても良い。
取得部21がサーバ5に向けて接続要求を送信する(ステップS21)。受信部11は、接続先候補の情報を含むパケットを受信し、取得部21に出力する(ステップS22)。取得部21は、取得した情報から接続先候補リスト31を生成する。比較部23は、接続先候補リスト31中に自装置と同一のセグメントに含まれている通信装置10があるかを判定する(ステップS23)。接続先候補リスト31中に自装置と同一のセグメントに含まれている通信装置10がない場合、比較部23は、自装置のセグメントとアドレスが最長一致するセグメントを選択する(ステップS23でNo、ステップS24)。一方、接続先候補リスト31中に自装置と同一のセグメントに含まれている通信装置10がある場合、比較部23は、自装置と同一のセグメントを選択する(ステップS23でYes)。比較部23は、選択したセグメントで受信品質が高い候補を対象装置に選択する(ステップS25)。比較部23は、受信品質との比較に使用する閾値を、対象装置の受信品質の値から、リトライ回数と一定値(定数α)の積を差し引いた値に設定する(ステップS26)。なお、リトライ回数は、処理対象の対象装置への接続の前に接続を試みた装置の数である。接続処理部25は、自装置を対象装置に接続する(ステップS27)。その後、品質算出部22は、受信品質を測定し、得られた値を品質リスト33に記録する(ステップS28、S29)。比較部23は、受信品質が閾値以上であるかを判定する(ステップS30)。受信品質が閾値以上である場合、接続処理部25は、今回得られた受信品質が品質リスト33に記録された受信品質の中での最高値かを判定する(ステップS30でYes、ステップS35)。今回得られた受信品質が品質リスト33に記録された受信品質の中での最高値である場合、接続処理が終了する(ステップS35でYes)。
一方、今回の受信品質が品質リスト33中での最高値ではない場合、接続処理部25は、現在の接続先との間の接続を切断すると共に、受信品質が最高値であったときの対象装置に自装置を接続する(ステップS35でNo、ステップS36)。
ステップS30において、受信品質が閾値以上ではないと判定した場合、比較部23は、接続先候補リスト31から今回の対象装置を除いて、リトライ回数を1つインクリメントする(ステップS31、S32)。比較部23は、接続先候補リスト31が空でない場合、ステップS23に戻る(ステップS33でNo)。一方、接続先候補リスト31が空である場合、設定部24は、品質リスト33中の最高値を閾値に設定する(ステップS33でYes、ステップS34)。ステップS34の処理の後、ステップS35以降の処理が行われる。
このように、実施形態にかかる方法では、データ配信システムに参加しようとする通信装置10は、接続先の変更を行うかの判定に使用する検出閾値を、その通信装置10がこれまでに接続を試みた装置数と接続先の装置での受信品質に応じて変動させる。このため、最終的に接続する通信装置10を決定するまでに接続を試みた装置が多い通信装置10ほど、検出閾値を小さい値に設定することができる。検出閾値を小さい値に設定している通信装置10では、受信品質が検出閾値を下回りにくいので、データの配信中に頻繁に接続先を変更することにはならない。換言すると、実施形態にかかる方法によると、他の装置との間の通信状況が悪い通信装置10であっても、検出閾値を小さい値に設定することにより、接続先の検索の頻度が高すぎるためにデータの配信を受けられなくなることを防止できる。また、実施形態にかかる方法によると、通信装置10は、受信品質を測定した中で相対的に通信状況の良好な接続先から、配信データを受信することができる。
以上の説明では、理解しやすくするために、1台の通信装置10が新たにデータ配信システムに参加する場合を例として説明したが、受信品質が検出閾値を下回った通信装置10も、同様の処理により、接続先を決定する。
図11は、実施形態にかかる方法を用いたデータ配信システムの改善例を示す図である。図11のケースC1は、ある企業の複数の支社にまたがってデータ配信システムが形成されている場合のネットワークの例を示す。通信装置10xと通信装置10yはA支社に位置しており、通信装置10m、通信装置10n、通信装置10pはC支社に位置しているとする。また、通信装置10s、通信装置10t、通信装置10uは、いずれの支社内にも位置していないとする。なお、図11では、サーバ5は図示していないが、通信装置10xは、サーバ5から配信されたデータをサーバ5から直接受信しても良く、また、他の装置を介して受信しても良い。通信装置10xは、受信したデータを、通信装置10sと通信装置10yに転送する。通信装置10sは、受信したデータを通信装置10tと通信装置10uに転送し、通信装置10yは受信したデータを通信装置10mに転送している。さらに、通信装置10mは、通信装置10yから受信したデータを、通信装置10nと通信装置10pに転送しているとする。
ケースC1に示す経路で通信が行われているときに、A支社とC支社の間の通信状況が悪化したとする。通信状況が悪化したときにC支社に位置する各通信装置10での受信品質は、通信装置10mと通信装置10nで92%、通信装置10pで91%であるとする。また、A支社内に位置する通信装置10xと通信装置10yでは、いずれも、受信品質は99%であるとする。ケースC1に示す状況において、仮に、いずれの通信装置10においても検出閾値が95%に設定されているとすると、通信装置10m、通信装置10n、通信装置10pにおいて、いずれも受信品質が検出閾値を下回る。このため、通信装置10m、通信装置10n、通信装置10pにおいて、現在の接続先との間の接続を切断して、配信データを受信するための接続先を検出する処理が開始される。
通信装置10mは、図5〜図10を参照しながら説明した処理を行うことにより、接続先での受信品質や、接続先に選択した対象装置との接続前に接続を試みた装置数を用いて、接続の失敗回数が増えるごとに閾値を小さくしたとする。その結果、通信装置10mでの検出閾値が90%になったときに、通信装置10yとの間で接続を確立したとする。
図11のケースC2は、通信装置10mで使用している検出閾値が90%に設定されている状態で通信装置10mが通信装置10yに接続する様子を示す。ケースC2において、A支社とC支社に位置する通信装置10のそれぞれについて、使用中の検出閾値と受信品質を示している。スラッシュの左側が受信品質であり、スラッシュの右側が検出閾値である。例えば、ケースC2に示す状態では、通信装置10mでの受信品質は92%であるので、通信装置10mでの受信品質と検出閾値を「92/90」と記載している。通信装置10mが接続先を通信装置10yに再設定した後で、通信装置10nや通信装置10pも、通信装置10mと同様の処理により、接続先を検索する。その結果、ケースC2に示す例では、通信装置10nは、検出閾値=92%のときに通信装置10mを接続先に決定し、受信品質が92%になっている。一方、通信装置10pは、検出閾値=90%のときに通信装置10mを接続先に決定し、受信品質が91%になっている。
図11を参照しながら説明したように、通信状況が悪い通信装置10mは、実施形態にかかる方法を用いて、検出閾値を小さくすることにより、頻繁に接続先の検索を行うことを避けて、比較的安定的にデータを受信することができる。また、通信装置10mは、受信品質は余り良好ではないものの、安定的にデータを受信しているため、通信装置10mに接続している通信装置10n、通信装置10pに対してもデータを転送することができる。このように、実施形態にかかる方法によると、拠点間での境界に位置する通信装置10での通信状況が悪くても、その通信装置10は、自装置での通信環境に合わせて検出閾値を小さくしつつ、比較的安定的にデータを取得可能な接続先を検出する。このため、他の拠点との境界に位置する通信装置10での通信状況が悪いことに起因して、通信状況が悪い通信装置10を含む拠点の全体にデータが配信されないという事態が回避され、データの配信が効率化される。
<変形例>
なお、実施形態は上記に限られるものではなく、様々に変形可能である。以下にその例をいくつか述べる。
以上の説明では、接続先の受信品質を用いて計算した閾値は、その接続先に接続したときの受信品質とだけ比較されていたが、1つの閾値が品質リスト33中の全ての受信品質と比較されても良い。このように変形すると、接続先との間の受信品質が他の通信装置10に接続したときの受信品質よりも悪いケースにおいて、上述の方法よりも早く接続先を発見することができる。
図12は、変形例にかかる通信方法の例を説明するフローチャートである。ステップS41〜S49の処理は、図10を参照しながら説明したステップS21〜S29と同様である。また、ステップS51〜S56の処理は、図10を参照しながら説明したステップS31〜S36と同様である。ステップS50において、比較部23は、品質リスト33中に記録されている受信品質の中で、今回の処理に使用している閾値を上回るものがあるかを判定する。品質リスト33中に記録されている受信品質の中で、今回の処理に使用している閾値を上回るものがある場合、ステップS55以降の処理が行われる。品質リスト33中に記録されている受信品質の中で、今回の処理に使用している閾値を上回るものがない場合、ステップS51以降の処理が行われる。
さらに、優先順位の決定法は、実装に応じて変更されても良い。例えば、通信装置10の属するセグメントに関係なく、受信品質の良い順を優先順位の高い順に設定しても良い。
以上での説明に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
複数の通信装置を含む配信システムに参加する第1の通信装置が、
前記第1の通信装置の接続先となり得る通信装置から選択した対象通信装置と前記第1の通信装置との間の通信品質を、前記対象通信装置でのデータの受信品質と前記第1の通信装置が前記対象通信装置以外に接続を試みた通信装置の数の関数として求めた品質閾値と比較し、
前記通信品質が前記品質閾値以上の場合、前記品質閾値を、接続先の変更を行う契機を検出するための検出閾値に設定し、
前記第1の通信装置の接続先となり得る通信装置のうちで前記第1の通信装置との間の通信品質が相対的に高い第2の通信装置を、前記第2の通信装置と前記第1の通信装置の間の通信品質が前記検出閾値を下回るまでの間の接続先に決定する
処理を行うことを特徴とする接続方法。
(付記2)
前記第1の通信装置は、前記接続先を検索する際に、
前記第2の通信装置と前記第1の通信装置の間の通信品質である第1の通信品質が、前記第2の通信装置での受信品質を用いて計算された第1の品質閾値より小さい場合、前記第1の通信品質を記憶し、
前記第2の通信装置とは異なる第3の通信装置を新たな対象通信装置に選択すると共に、前記第3の通信装置での受信品質を用いて第2の品質閾値を計算し、
前記第3の通信装置と前記第1の通信装置の間の通信品質である第2の通信品質か、前記第1の通信品質のいずれかが、前記第2の品質閾値以上の場合、前記第2の品質閾値を前記検出閾値に設定する
処理をさらに行うことを特徴とする付記1に記載の接続方法。
(付記3)
前記第1の通信装置は、
前記配信システムに参加する際の前記第1の通信装置の接続先となり得る通信装置のリストを取得し、
前記リスト中で前記第1の通信装置が接続を試みていない通信装置のうちで、前記第1の通信装置の接続先としての優先度が相対的に高い通信装置を前記対象通信装置に選択する
ことを特徴とする付記1または2に記載の接続方法。
(付記4)
前記第1の通信装置は、前記対象通信装置でのデータの受信品質から、前記第1の通信装置が前記対象通信装置以外に接続を試みた装置の数に正比例する値を差し引くことにより、前記対象通信装置に接続したときの前記第1の通信装置での受信品質との比較に使用する品質閾値を計算する
ことを特徴とする付記1〜3のいずれか1項に記載の接続方法。
(付記5)
複数の通信装置を含む配信システムに参加可能な通信装置であって、
前記配信システムに参加する際の接続先となり得る通信装置から選択した対象通信装置との間の通信品質を、前記対象通信装置でのデータの受信品質と前記対象通信装置以外に接続を試みた装置の数の関数として求めた品質閾値と比較する比較部と、
前記通信品質が前記品質閾値以上の場合、前記品質閾値を、接続先の変更を行う契機を検出するための検出閾値に設定する設定部と、
前記配信システムに参加する際の接続先となり得る通信装置のうちで前記通信装置との間の通信品質が相対的に高い他の通信装置を、前記他の通信装置と前記通信装置の間の通信品質が前記検出閾値を下回るまでの間の接続先とする接続処理部
を備えることを特徴とする通信装置。
(付記6)
前記対象通信装置として選択された第1の通信装置との間の通信品質である第1の通信品質が、前記第1の通信装置での受信品質を用いて計算された第1の品質閾値より小さい場合、前記第1の通信品質を記憶する記憶部
をさらに備え、
前記比較部は、前記第1の通信装置とは異なる第2の通信装置を新たな対象通信装置に選択すると共に、前記第2の通信装置での受信品質を用いて第2の品質閾値を計算し、
前記設定部は、前記第2の通信装置との間の通信品質である第2の通信品質か、前記第1の通信品質のいずれかが、前記第2の品質閾値以上の場合、前記第2の品質閾値を前記検出閾値に設定する
ことを特徴とする付記5に記載の通信装置。
(付記7)
前記配信システムに参加する際の接続先となり得る通信装置のリストを取得する取得部
をさらに備え、
前記比較部は、前記リスト中で前記対象通信装置として選択されていない通信装置のうちで、前記第1の通信装置の接続先としての優先度が相対的に高い通信装置を前記対象通信装置に選択する
ことを特徴とする付記5または6に記載の通信装置。
(付記8)
前記比較部は、前記対象通信装置でのデータの受信品質から、前記対象通信装置以外に接続を試みた通信装置の数に正比例する値を差し引くことにより、前記対象通信装置に接続したときに得られる受信品質との比較に使用する品質閾値を計算する
ことを特徴とする付記5〜7のいずれか1項に記載の接続先決定方法。
(付記9)
データの配信を受けている複数の通信装置と
前記データを受信するための接続先を検索する第1の通信装置
を含み、
前記第1の通信装置は、
前記第1の通信装置の接続先となり得る通信装置から選択した対象通信装置と前記第1の通信装置との間の通信品質を、前記対象通信装置でのデータの受信品質と前記第1の通信装置が前記対象通信装置以外に接続を試みた通信装置の数の関数として求めた品質閾値と比較し、
前記通信品質が前記品質閾値以上の場合、前記品質閾値を、接続先の変更を行う契機を検出するための検出閾値に設定し、
前記第1の通信装置の接続先となり得る通信装置のうちで前記第1の通信装置との間の通信品質が相対的に高い第2の通信装置を、前記第2の通信装置と前記第1の通信装置の間の通信品質が前記検出閾値を下回るまでの間の接続先に決定する
ことを特徴とする通信システム。
(付記10)
前記第1の通信装置は、前記接続先を検索する際に、
前記第2の通信装置と前記第1の通信装置の間の通信品質である第1の通信品質が、前記第2の通信装置での受信品質を用いて計算された第1の品質閾値より小さい場合、前記第1の通信品質を記憶し、
前記第2の通信装置とは異なる第3の通信装置を新たな対象通信装置に選択すると共に、前記第3の通信装置での受信品質を用いて第2の品質閾値を計算し、
前記第3の通信装置と前記第1の通信装置の間の通信品質である第2の通信品質か、前記第1の通信品質のいずれかが、前記第2の品質閾値以上の場合、前記第2の品質閾値を前記検出閾値に設定する
処理をさらに行うことを特徴とする付記9に記載の通信システム。
(付記11)
前記第1の通信装置は、
前記複数の通信装置のうちで前記第1の通信装置の接続先となり得る通信装置のリストを取得し、
前記リスト中で前記第1の通信装置が接続を試みていない通信装置のうちで、前記第1の通信装置の接続先としての優先度が相対的に高い通信装置を前記対象通信装置に選択する
ことを特徴とする付記9または10に記載の通信システム。
(付記12)
前記第1の通信装置は、前記対象通信装置でのデータの受信品質から、前記第1の通信装置が前記対象通信装置以外に接続を試みた通信装置の数に正比例する値を差し引くことにより、前記対象通信装置に接続したときの前記第1の通信装置での受信品質との比較に使用する品質閾値を計算する
ことを特徴とする付記9〜11のいずれか1項に記載の通信システム。
(付記13)
複数の通信装置を含む配信システムに参加する第1の通信装置に、
前記第1の通信装置の接続先となり得る通信装置から選択した対象通信装置と前記第1の通信装置との間の通信品質を、前記対象通信装置でのデータの受信品質と前記第1の通信装置が前記対象通信装置以外に接続を試みた通信装置の数の関数として求めた品質閾値と比較し、
前記通信品質が前記品質閾値以上の場合、前記品質閾値を、接続先の変更を行う契機を検出するための検出閾値に設定し、
前記第1の通信装置の接続先となり得る通信装置のうちで前記第1の通信装置との間の通信品質が相対的に高い第2の通信装置を、前記第2の通信装置と前記第1の通信装置の間の通信品質が前記検出閾値を下回るまでの間の接続先に決定する
処理を行わせることを特徴とする通信プログラム。
(付記14)
前記第1の通信装置が前記接続先を検索する際に、
前記対象通信装置として選択された前記第2の通信装置と前記第1の通信装置の間の通信品質である第1の通信品質が、前記第2の通信装置での受信品質を用いて計算された第1の品質閾値より小さい場合、前記第1の通信品質を記憶し、
前記第2の通信装置とは異なる第3の通信装置を新たな対象通信装置に選択すると共に、前記第3の通信装置での受信品質を用いて第2の品質閾値を計算し、
前記第3の通信装置と前記第1の通信装置の間の通信品質である第2の通信品質か、前記第1の通信品質のいずれかが、前記第2の品質閾値以上の場合、前記第2の品質閾値を前記検出閾値に設定する
処理を前記第1の通信装置にさらに行わせることを特徴とする付記13に記載の通信プログラム。
1、10 通信装置
5 サーバ
11 受信部
12 送信部
13 送受信部
20 制御部
21 取得部
22 品質算出部
23 比較部
24 設定部
25 接続処理部
26 データ処理部
27 中継処理部
30 記憶部
31 接続先候補リスト
32 閾値データ
33 品質リスト
52 代表ノード
101 プロセッサ
102 メモリ
103 バス
104 ネットワークインタフェース

Claims (7)

  1. 複数の通信装置を含む配信システムに参加する第1の通信装置が、
    前記第1の通信装置の接続先となり得る通信装置から選択した対象通信装置と前記第1の通信装置との間の通信品質を、前記対象通信装置でのデータの受信品質と前記第1の通信装置が前記対象通信装置以外に接続を試みた通信装置の数の関数として求めた品質閾値と比較し、
    前記通信品質が前記品質閾値以上の場合、前記品質閾値を、接続先の変更を行う契機を検出するための検出閾値に設定し、
    前記第1の通信装置の接続先となり得る通信装置のうちで前記第1の通信装置との間の通信品質が相対的に高い第2の通信装置を、前記第2の通信装置と前記第1の通信装置の間の通信品質が前記検出閾値を下回るまでの間の接続先に決定する
    処理を行うことを特徴とする接続方法。
  2. 前記第1の通信装置は、前記接続先を検索する際に、
    前記第2の通信装置と前記第1の通信装置の間の通信品質である第1の通信品質が、前記第2の通信装置での受信品質を用いて計算された第1の品質閾値より小さい場合、前記第1の通信品質を記憶し、
    前記第2の通信装置とは異なる第3の通信装置を新たな対象通信装置に選択すると共に、前記第3の通信装置での受信品質を用いて第2の品質閾値を計算し、
    前記第3の通信装置と前記第1の通信装置の間の通信品質である第2の通信品質か、前記第1の通信品質のいずれかが、前記第2の品質閾値以上の場合、前記第2の品質閾値を前記検出閾値に設定する
    処理をさらに行うことを特徴とする請求項1に記載の接続方法。
  3. 前記第1の通信装置は、
    前記配信システムに参加する際の前記第1の通信装置の接続先となり得る通信装置のリストを取得し、
    前記リスト中で前記第1の通信装置が接続を試みていない通信装置のうちで、前記第1の通信装置の接続先としての優先度が相対的に高い通信装置を前記対象通信装置に選択する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の接続方法。
  4. 前記第1の通信装置は、前記対象通信装置でのデータの受信品質から、前記第1の通信装置が前記対象通信装置以外に接続を試みた装置の数に正比例する値を差し引くことにより、前記対象通信装置に接続したときの前記第1の通信装置での受信品質との比較に使用する品質閾値を計算する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の接続方法。
  5. 複数の通信装置を含む配信システムに参加可能な通信装置であって、
    前記配信システムに参加する際の接続先となり得る通信装置から選択した対象通信装置との間の通信品質を、前記対象通信装置でのデータの受信品質と前記対象通信装置以外に接続を試みた装置の数の関数として求めた品質閾値と比較する比較部と、
    前記通信品質が前記品質閾値以上の場合、前記品質閾値を、接続先の変更を行う契機を検出するための検出閾値に設定する設定部と、
    前記配信システムに参加する際の接続先となり得る通信装置のうちで前記通信装置との間の通信品質が相対的に高い他の通信装置を、前記他の通信装置と前記通信装置の間の通信品質が前記検出閾値を下回るまでの間の接続先とする接続処理部
    を備えることを特徴とする通信装置。
  6. データの配信を受けている複数の通信装置と
    前記データを受信するための接続先を検索する第1の通信装置
    を含み、
    前記第1の通信装置は、
    前記第1の通信装置の接続先となり得る通信装置から選択した対象通信装置と前記第1の通信装置との間の通信品質を、前記対象通信装置でのデータの受信品質と前記第1の通信装置が前記対象通信装置以外に接続を試みた通信装置の数の関数として求めた品質閾値と比較し、
    前記通信品質が前記品質閾値以上の場合、前記品質閾値を、接続先の変更を行う契機を検出するための検出閾値に設定し、
    前記第1の通信装置の接続先となり得る通信装置のうちで前記第1の通信装置との間の通信品質が相対的に高い第2の通信装置を、前記第2の通信装置と前記第1の通信装置の間の通信品質が前記検出閾値を下回るまでの間の接続先に決定する
    ことを特徴とする通信システム。
  7. 複数の通信装置を含む配信システムに参加する第1の通信装置に、
    前記第1の通信装置の接続先となり得る通信装置から選択した対象通信装置と前記第1の通信装置との間の通信品質を、前記対象通信装置でのデータの受信品質と前記第1の通信装置が前記対象通信装置以外に接続を試みた通信装置の数の関数として求めた品質閾値と比較し、
    前記通信品質が前記品質閾値以上の場合、前記品質閾値を、接続先の変更を行う契機を検出するための検出閾値に設定し、
    前記第1の通信装置の接続先となり得る通信装置のうちで前記第1の通信装置との間の通信品質が相対的に高い第2の通信装置を、前記第2の通信装置と前記第1の通信装置の間の通信品質が前記検出閾値を下回るまでの間の接続先に決定する
    処理を行わせることを特徴とする通信プログラム。
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