JP2017017510A - 通信装置および通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】空間多重化して無線送信したデータに対する応答信号であって、複数の通信端末からの応答信号を受信する際の通信効率を、複雑な制御を要することなく改善すること。【解決手段】通信装置は、複数のアンテナを用いて、グループに属する複数の通信端末に対応するデータを空間多重化させて無線送信する送信手段と、前記データに対する応答信号を前記複数の通信端末から受信する受信手段と、前記複数の通信端末からの前記データに対する応答信号を前記受信手段が周波数多重受信するために、前記データに対する応答信号の送信に使用される異なる周波数チャネルを、前記複数の通信端末に割り当てる割り当て手段と、を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、通信装置および通信方法に関する。
無線周波数資源を有効活用する観点から、同一周波数を用いて異なる複数の宛先(子機)に対し同時にデータ送信を行うマルチユーザMIMOがIEEE802.11ac規格にて採用されている。マルチユーザMIMOによるダウンリンクデータ送信では、親機となるアクセスポイント(以下、「AP」と称する。)から子機となるステーション(以下、「STA」と称する。)に対して伝搬路情報により指向性を持たせてデータを送信する。このようなデータの送信により、STA側では自分宛の信号を分離することができるので、ダウンリンクに関して複数宛信号の同時送信を実現している。
アップリンクに関しては、図12に示すようにAPから各STAに対して順次ブロックアクノレッジ(Block ACK:BA)要求信号REQをユニキャスト送信する。当該BA要求信号REQを受信したSTAはAPに、応答信号であるBAを送信する。このようにアップリンクでは時分割多重化を行っており、マルチユーザMIMOを使用しても通信効率の向上には限界があった。図12のData for STA#1、Data for STA#2、Data for STA#3は、ダウンリンクでAPから各STAに送信されるデータフレームである。
アップリンクの多重化を行う方法の一例が特許文献1に記載されている。特許文献1では、各STAがアップリンクで同時送信を行うために送信開始時刻と送信フレーム長の指定を含むアップリンク多重許可信号をダウンリンク信号に付加している。この多重許可信号の付加により、AP側受信機の自動利得制御動作を安定させ、空間多重化による同時送信を可能としている。
特開2010−263493号公報
このように、特許文献1ではアップリンクを同一チャネルで同時送信しているので、アップリンクにおいても、空間多重化されたデータ通信により、通信効率を改善することができる。しかしながら、複数のSTAが同一チャネルで同時アップリンク送信を行うためには、ビームフォーミングを行い、互いに干渉を生じさせないための複雑な処理が必要となる。なお、APにおいても、複数のSTAからの空間多重化されたデータを復号するための複雑な処理が必要となる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、空間多重化して無線送信したデータに対する応答信号であって、複数の通信端末からの応答信号を受信する際の通信効率を、複雑な制御を要することなく改善することを目的とする。
本発明の1つの態様による通信装置は、複数のアンテナを用いて、グループに属する複数の通信端末に対応するデータを空間多重化させて無線送信する送信手段と、前記データに対する応答信号を前記複数の通信端末から受信する受信手段と、前記複数の通信端末からの前記データに対する応答信号を前記受信手段が周波数多重受信するために、前記データに対する応答信号の送信に使用される異なる周波数チャネルを、前記複数の通信端末に割り当てる割り当て手段と、を備える。
本発明の他の態様による通信装置は、グループに属する前記通信装置と1つ以上の他の通信装置とのそれぞれに対応するデータが空間多重化された無線送信であって、基地局からの複数のアンテナを用いた無線送信において、前記通信装置に対応するデータを受信する受信手段と、前記データに対する応答信号を前記他の通信装置との間で周波数多重化して前記基地局に送信するために、前記基地局から通知された周波数チャネルであって、前記受信手段による受信に用いた周波数チャネルと異なる周波数チャネルを、前記受信手段により受信されたデータに対する応答信号の送信に用いる周波数チャネルに設定する設定手段と、前記設定手段により設定された前記周波数チャネルを用いて、前記受信手段により受信されたデータに対する応答信号を前記基地局に送信する送信手段と、を備える。
本発明によれば、空間多重化して無線送信したデータに対する応答信号であって、複数の通信端末からの応答信号を受信する際の通信効率を、複雑な制御を要することなく改善することができる。
本発明の実施形態におけるネットワーク構成を示す図である。 図1のAPのハードウェア構成を示すブロック図である。 図1のAPのソフトウェア構成を示すブロック図である。 図1のSTAのハードウェア構成を示すブロック図である。 図1のSTAのソフトウェア構成を示すブロック図である。 GIDアサイメントフレームの構成を示す図である。 図1に示したSTAからのBA送信タイミングを示す図である。 図1のAPおよびSTAが使用するチャネルを示す図である。 ダウンリンクマルチユーザMIMO伝送のフローチャートである。 図1のAPがSTAのGID等を決めるフローチャートである。 STAのRSSI、GIDおよびCH番号を示す図である。 従来のSTAからのBA送信タイミングを示す図である。
(実施形態1)
以下、本発明を実施するための形態を添付図面に基づいて説明する。本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の実施形態によって限定されない。例えば、実施形態の構成は、本発明が適用される装置の仕様や各種条件(使用条件、使用環境等)によって適宜修正又は変更され得る。
(アクセスポイントとステーションの構成)
図1は、本実施形態における無線ネットワークの構成を示している。図1の無線ネットワークは、無線ネットワークの親機として動作するアクセスポイント101と、子機としで動作するステーション102、103、104、105、106とから構成されている。以下、アクセスポイントは「AP」と称し、ステーションは「STA」と称する。APは基地局と称されることもあるし、通信装置と称されることもある。STAは通信端末と称されることもある。なお、AP101は、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)802.11acに規定されるAPとして動作する。また、STA102、103、104、105、106は、IEEE802.11acに規定されるSTAとして動作する。なお、本実施形態における無線ネットワークは、IEEE802.11acに限定されず、他の通信方式を適用してもよい。
本実施形態では、AP101から各STAまでの距離は、STA102までの距離が最も小さく、STA102、103、104、105、106の順でAP101からの距離が大きくなっている。AP101は、STA102〜106へダウンリンクでマルチユーザMIMO(Multiple−Input and Multiple−Output)通信を行う通信装置である。
AP101は、3本のアンテナ101a、101bおよび101cを有している。AP101は、3本のアンテナ101a〜101cで同時に3つのストリームを無線により送受信できるRF(Radio Frequency)回路を備えている。AP101は、各STAから取得する伝搬路情報に基づいて、各STAに送信ビームフォーミングを実行することにより同時に3台までのSTAに指向性を合せることができる。このように、本実施形態のAP101は、3本のアンテナ101a〜101cのそれぞれから1ストリームずつ、合計3台のSTA宛に空間多重化により同時データ送信を行うことができる。このように、AP101は、マルチユーザMIMO通信により複数のSTAに対応するデータを空間多重化して無線通信する。なお、AP101は3本のアンテナ101a〜101cを有するとして説明をするが、アンテナは2本以上であればよい。
各STA102〜106は、1本のアンテナ102a〜106aを有し、同時に1つのストリームを無線により送受信できるRF回路を備えている。各STA102〜106は、AP101に伝搬路情報を定期的に送信する機能を有する。
図2はAP101のハードウェア構成を示している。AP101は、制御部201と、記憶部202と、3つの無線部203、204、205とを有している。AP101の上記構成要素は、バス206により相互接続されている。無線部203〜205には、それぞれ、アンテナ101a〜101cが接続されている。
制御部201は、各STAとのデータ送受信の制御を行うと共に、無線部203、204、205の動作の制御を行う。各STAへデータを同時にダウンリンク送信するために、まず、制御部201は、STAの伝搬路情報を要求するサウンディングパケットを各STAへ送信する。そして、制御部201は、各STAから受信したチャネル状態情報フィードバック(Channel State Information Feedback:CSIFB)情報から、データを同時送信するSTAのグループを決定する。「グループ」とは、複数チャネルを介してデータをAP101に同時アップリンク送信する複数のSTAが属するグループをいう。同じグループに属するSTAには同じグループID(GID)が付けられる。上記したフィードバック(FB)情報とは、CSIに関して各STAからAP101にフィードバックされる情報(信号)である。
制御部201は、決定したGIDを含むGIDアサイメントフレームを作成し、各STA宛に個別にユニキャスト送信する。制御部201は、GIDとCSIFB情報とから、送信ビームフォーミングを無線部203、204、205にそれぞれ設定する。GIDアサイメントフレームはGID割り当てフレームと称されることもある。GIDアサイメントフレームは、各STAがどのグループに属するかについての情報と、STAが応答信号であるBA(Block ACK)をどの周波数チャネルでAP101に送信すべきかについての情報との対を含む。GIDアサイメントフレームの詳細は図6を参照して後述する。
記憶部202は、STA102〜106との接続に係る基本的なプログラムを保存(記憶)する。また、記憶部202は、マルチユーザMIMO(MU−MIMO)伝送に係るプログラム、GID、CSI情報などを保存する。記憶部202は、例えば、ROMおよびRAM等から構成される。
無線部203、204、205は、それぞれ1ストリームに相当するデータ送受信回路を有し、例えば、同時に4チャネル分のデータ送受信(IEEE802.11acの規格ではVHT80)が可能である。VHTはVery High Throughputの略であり、80は80MHz帯域を使用することを示している。無線部203、204、205は、制御部201からの設定により3ストリームの送受信能力を有するので、3つのSTAに対して各1ストリームの同時送信が可能である。アンテナ101a、101b、101cは、それぞれ無線部203、204、205に接続されており、各アンテナで1ストリームの送受信を行う。
図3は、図2で示したAP101のハードウェア構成に対応するAP101のソフトウェア構成を示している。AP101は、受信部301と、送信部302と、STA番号決定部303と、GID・CH決定部304とを有する。受信部301は、STA102〜106からのデータをアンテナ101a、101b、101cおよび無線部203、204、205(図2)を介して受信する。送信部302は、無線部203、204、205およびアンテナ206、207、208を介して、データを生成し、生成されたデータをSTAへ送信する。送信部302は、後述するグループに属する複数のSTAに対応するデータを空間多重化させて無線送信する。
STA番号決定部303は、伝搬路情報を要求するサウンディングパケットを生成する。サウンディングパケットは、送信部302から各STA102〜106に送信される。また、STA番号決定部303は、サウンディングパケットに応答して各STA102〜106から受信したCSIFB情報(信号)に基づいて、各STA102〜106へのビームフォーミングを生成する。
さらに、STA番号決定部303は、CSIFB情報に基づいてSTAに番号を割り当てる。即ち、STA番号決定部303は、STAの順番を決めている。また、STA番号決定部303は、GIDアサイメントフレームを生成する。GIDアサイメントフレームは、送信部302からSTAに送信される。
GID・CH決定部304は、各STA102〜106から受信したCSIFB信号の強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)からGIDとチャネル番号を決定する。以下の記載で「チャネル」は「CH」と称する。
図4はSTA102のハードウェア構成を示している。STA103〜106はSTA102と同じハードウェア構成を有する。図4に示されているように、STA102は、制御部401と、記憶部402と、無線部403とを有する。制御部401は、記憶部402および無線部403にバス404を介して接続されている。また、無線部403には、アンテナ102aが接続されている。
制御部401は、AP101とのデータの送受信の制御および無線部403の動作の制御を行う。STA102がAP101からのサウンディングパケットを受信すると、制御部401はCSIFB信号を生成し、生成されたCSIFB信号を無線部403を介してAP101へ送信する。また、制御部401は、AP101より受信したGIDアサイメントフレームから自装置(STA102)宛のダウンリンクパケットを検知する。さらに、制御部401は、GIDアサイメントフレームからBA送信チャネルを判断し、BAの送信を行う。BAは、STA102がAP101に送信する応答信号である。
記憶部402は、AP101との接続に係る基本的なプログラムを保存する。また、記憶部402は、マルチユーザMIMOによるデータ送受信に係るプログラムを保存すると共に、GID、送信チャネル情報などを保存する。
無線部403は、1ストリームに相当するデータ送受信回路を有し、同時に例えば4チャネル分のデータ送受信(IEEE802.11acの規格ではVHT80)が可能である。無線部403は、制御部401からの設定によりAP101に対して1ストリームのアップリンク送信が可能である。マルチユーザMIMOによるデータをダウンストリームで受信すると、無線部403は、AP101に対して設定チャネルにてBAのアップリンク送信を行う。1つのアンテナ102aを有する無線部403は、1ストリームの送受信を行う。
図5は、図4で示したSTA102のハードウェア構成に対応するSTA102のソフトウェア構成を示している。STA103〜106はSTA102と同じソフトウェア構成を有する。図5に示されているように、STA102は、受信部501と、送信部502と、CSIFB生成部503と、GID・CH決定部504とを有する。
受信部501は、アンテナ102a(図4)および無線部403(図4)を介して、AP101からのデータを受信する。送信部502は、無線部403およびアンテナ102aを介して、データを生成してAP101へ送信する。CSIFB生成部503は、受信部501にて受信したサウンディングパケットに応じてCSIFB信号を生成する。GID・CH決定部504は、受信したチャネルGIDアサイメントフレームから、GIDを取得することによりGIDを決定する。また、GID・CH決定部504は、受信したチャネルGIDアサイメントフレームから、BAを送信する周波数チャネル(BA送信チャネル)を取得することにより決定する。BA送信チャネルは、STA102〜106からの応答信号であるBAが送信される周波数チャネルである。
(GIDアサイメントフレームの構成)
図6はGIDアサイメントフレーム601の構成を示している。GIDアサイメントフレーム601は、プリアンブル(Preamble)602と、MAC(Media Access Control)ヘッダ603と、フレームボディ604と、FCS(Frame Check Sequence)605とからなる。フレームボディ604は、カテゴリーフィールド606と、アクションフィールド607と、GIDテーブル608とを有する。カテゴリーフィールド606は、当該MIMO通信がVHTパケットを使用することを示す。アクションフィールド607は、アクションフィールド607に続く情報がGIDアサイメントに関する情報であることを示す。GIDテーブル608は、64個のGIDフィールド(Field #1〜Field #64)609を有する。各GIDフィールド609は、3ビットのサイズを有する。詳しくは、各GIDフィールド609は、1ビットのメンバーシップステータス部610と、2ビットのSTAポジション部611とを有する。本実施形態では、メンバーシップステータス部610の値が1の場合、そのSTAが当該グループのメンバである(そのグループに属する)ことを示す。メンバーシップステータス部610の値が0の場合、STAがそのグループのメンバでないことを示す。STAポジション部611は、STAの空間位置(位置情報)を示す。STAポジション部611は2ビットなので、00、01、10または11を取り得る。つまりSTAポジション部611により、4つの異なる位置を示すことができる。本実施形態では、STA部611が示す位置が、BA送信のためのチャネル番号を示す。なお、各GIDフィールド609のビット構成はSTA数や有効チャネル数に応じて適宜決定される。
STAはユニキャストでGIDアサイメントフレーム601を受信する。フレーム601のField#1のGIDフィールド609のメンバーシップステータス部610のビットが1で且つSTAポジション部のビットが00の場合、このSTAのGIDは1となりSTAポジション部のビットは0となる。なお、STAは複数のグループ(GID)に対応する場合がある。つまりSTAは、複数のフィールドに属する場合がある。その場合、複数のフィールド609のメンバーシップステータス部のビットが1となる。
(ダウンリンクパケットとアップリンクパケット)
図7は、本実施形態におけるマルチユーザMIMOのダウンリンクパケットの送信とアップリンクパケット(BA)の送信の時間関係を示している。本実施形態では、後述するように、STA102〜104がGID=1のグループに属し、STA105および106がGID=2のグループに属する。STA102にはSTA番号1が付けられ、STA103にはSTA番号2が付けられ、STA104にはSTA番号3が付けられる。また、STA105にはSTA番号4が付けられ、STA106にはSTA番号5が付けられる。このグループ分けとSTA番号については図9および図10を用いて後述する。
図7(a)は、AP101がGID=1のグループに属する3つのSTA102〜104(STA番号1〜3)に、ダウンリンクパケット(VHT80パケット)701を送る場合を示している。図7において、STA番号はSTA#と記載されている。ダウンリンクパケットは、図6のGIDアサイメントフレーム601と共にSTAに送信される。また、図7(b)は、AP101がGID=2のグループに属する2つのSTA105および106(STA番号4および5)に、ダウンリンクパケット(VHT80パケット)705を送る場合を示している。ダウンリンクパケットは、GIDアサイメントフレーム601と共にSTAに送信される。AP101からのダウンリンクで同時データ送信する子機のグループとして、GID=1のグループと、GID=2のグループが決められる。
図7(a)において、3つのSTA102〜104の各々は、送信ビームフォーミングにより空間多重化されたVHT80パケット(データ)701をAP101から受信する。なお、VHT80パケット701には、Data for STA#1, Data for STA#2, Data for STA#3が含まれる。STA番号1のSTA(図1のSTA102)は、VHT80パケットを受信すると、SIFS(Short Inter Frame Space)時間後にCH1でVHT20パケットによりBA702をAP101に送信する。STA番号1のSTA102の空間位置はSTAポジション0(STAポジション部のビットが00)であることから、STA102はCH1でBA702をAP101に送信する。図7(a)の例では、SIFS時間は16us(μs)である。STA番号2のSTA(STA103)は、VHT80パケットを受信すると、SIFS時間後にCH2でVHT20パケットによりBA703をAP101に送信する。STA103(STA番号2)の空間ストリーム位置はSTAポジション1(STAポジション部のビットが01)であることからCH2でBA703をAP101に送信する。STA番号3のSTA(STA104)は、VHT80パケットを受信すると、SIFS時間後にCH3でVHT20パケットによりBA704をAP101に送信する。STA104(STA番号3)の空間ストリーム位置はSTAポジション2(STAポジション部のビットが10)であることからCH3でBA704をAP101に送信する。このように、図7(a)では、同一時刻に3つのSTA102〜104が別チャネル(CH1、CH2、CH3)にてBA702、703、704をAP101に送信する。
このように本実施形態では、同じグループに属する子機であるSTA102〜104の各々が、応答信号であるBAを送信する際に同時使用する異なる周波数チャネルが決定されている。また、STAの位置情報であるSTAポジション部611が、BAを送信する周波数チャネルを示している。AP101から近い順に3つのSTA102〜104が1つのグループに属するようにグループが設定され、AP101の3つのアンテナ101a〜101cで3つのSTA102〜104からのBAを受信する。即ち、AP101は、同じグループに属する複数のSTAから、周波数多重された状態で、それぞれの応答信号を受信する。周波数チャネルの割り当ては、AP101の受信部301がSTA102〜104からの応答信号(BA)を周波数多重受信するために行われていると言える。
図7(b)において、2つのSTAの各々は送信ビームフォーミング空間多重化されたVHT80パケット(Data for STA#4, Data for STA#5)をAP101から受信する。STA番号4のSTA(STA105)は、VHT80パケットを受信すると、SIFS時間後にCH1でVHT20パケットによりBA706をAP101に送信する。STA番号4のSTA105の空間ストリーム位置はSTAポジション0であることから、STA105はCH1でBA706をAP101に送信する。図7(b)のSIFS時間も16usである。STA番号5のSTA(STA106)は、VHT80パケットを受信すると、SIFS時間後にCH3でVHT20パケットによりBA707をAP101に送信する。STA106(STA番号5)の空間ストリーム位置はSTAポジション2であることからCH3でBA707をAP101に送信する。このように、図7(b)では、同一時刻に2つのSTAが別周波数チャネル(CH1、CH3)にてBA706、707をAP101に送信する。
図8は図7で説明したダウンリンクパケット701、705とアップリンクパケットであるBA702、703、704、706、707を周波数軸で示した図である。AP101からのVHT80のダウンリンクはCH1からCH4までを使うことができ、80MHz帯域のVHT80パケットを送信する。GID=1のグループに属するSTA102、103および104(STA番号1、2、3)からのアップリンクは、STAポジションに対応させCH1、CH2およびCH3をそれぞれ使い、VHT20パケットでBAを送信する。一方、GID=2のグループに属するSTA105および106(STA番号4および5)からのアップリンクは、STAポジションに対応させCH1およびCH3を使い、VHT20パケットでBA706、707を送信する。STA105および106がCH2を使わない理由は、STA105からの受信信号の強度(RSSI)とSTA106からの受信信号の強度が大きく異なるからである。受信信号の強度が大きく異なることに起因してSTA105とSTA106の信号干渉が発生することを、CH2を使わないことにより回避している。
ここで、本実施形態のシーケンスを示す図7(a)と従来のシーケンスを示す図12とを比較すると、図7(a)ではSTA番号1〜3のSTAからBA702、703、704が同時にAP101に送信されている。これに対し、図12では、STA番号1のSTAからBAがAPに送信され、SIFS時間経過後にAPからBA要求REQがSTA番号2のSTAに送信されている。このBA要求を受信したSTAがSIFS時間経過後にBAをAPに送信する。その後、SIFS時間経過後にAPからBA要求REQがSTA番号3のSTAに送信される。そして、このBA要求を受信したSTAがSIFS時間経過後にBAをAPに送信している。よって、図7(a)と図12を比較すると、本実施形態の構成の方がオーバヘッドが削減されスループットが向上していることが分る。また、図7(a)ではBAを送信する際に異なる周波数チャネルを使用するので、AP101がSTA102〜106に対して、BAの送信タイミングを指定したり、フレーム長を指定することは不要である。さらに、各STAは、AP101から通知された周波数チャネルで応答信号を送信しており、ビームフォーミング等の複雑な処理を必要とせずに、システムの全体のスループットを向上することができる。
(MIMO伝送のフローチャート)
図9は本実施形態におけるダウンリンクマルチユーザMIMO伝送の動作を示すフローチャートである。図9は、AP101からSTA102〜106にMIMO伝送を行う場合のAP101の動作を示している。
S901において、AP101のSTA番号決定部303(図3)は各STA102〜106にサウンディングパケットを送信する。各STAはサウンディングパケットを受け取ると、CSIFB生成部503にて受信信号(サウンディングパケット)の歪みから受信伝搬路情報を生成する。そして、各STA102〜106は、生成された受信伝搬路情報をCSIFBフレーム(CSIFB信号)として送信部502を介してAP101へ送信する。
S902において、AP101のSTA番号決定部303は、各STAからのCSIFBフレームを、受信部301を介して受信する。
S903において、STA番号決定部303は、CSIFBフレームのRSSIが大きい順に、5つのSTA102〜106にSTA番号を割り当てる。換言すると、STA番号決定部303は、CSIFBフレームのRSSIが大きい順に、5つのSTA102〜106の順番を決定して、CHを割り当てている。
RSSIとSTA番号の割り当ては、図11のSTA番号iとRSSIの欄に示されている。本実施形態では、STA102〜106がAP101から近い順に配置されている(図1)。そして、本実施形態では、STA102のRSSIが最も大きく、STA106のRSSIが最も小さいとした。つまり、STA102にSTA番号1が割り当てられ、STA103にSTA番号2が割り当てられ、STA104にSTA番号3が割り当てられる。そして、STA105にSTA番号4が割り当てられ、STA106にSTA番号5が割り当てられている。STA番号iの最大値は5である。なお、図11の表は記憶部202に格納されており、逐次更新される。
S904において、GID・CH決定部304がGIDおよび周波数チャネルを決定する。GID・CH決定部304の動作は、図10を参照して説明する。図11の表のGIDjとCH番号kは、全てのSTAについて0に設定されているとする。
S905において、AP101は、S904で決定したGIDおよび周波数チャネル(図11の内容)に従い、図6に示したGIDアサイメントフレーム601を各STAに送信する。このGIDアサイメントフレーム601の送信はAP101の送信部302を介して行われる。
(GIDおよびCHの決定の詳細)
図9のS904の詳細を図10に基づいて説明する。図10のS1001において、GID・CH決定部304は、STA番号i、GIDjおよびCH番号kを1に初期化する。S1002において、GID・CH決定部304は、STA102(STA番号1のSTA)のGIDjとCH番号kを1に決定し、記憶部202に格納してある図11の表のGIDjとCH番号kを更新する。
S1003で、GID・CH決定部304は、現在のSTA番号iとSTA番号iの最大値とが等しいかを判定する。STA番号iの最大値は5であるため、現在のSTA番号の「1」とは等しくない。よって、S1003の判定はNoとなり、S1004に進む。
S1004において、GID・CH決定部304は、STA番号を2に設定する。
S1005において、GID・CH決定部304は、STA番号1のSTA102のRSSIとSTA番号2のSTA103のRSSIとを比較する。具体的には、STA番号1のSTA102のRSSIとSTA番号2のSTA103のRSSIとの差が第1の所定値(25dBm)以上であるかを判定する。図11より、STA番号1のSTA102のRSSIが−30dBmであり、STA番号2のSTA103のRSSIが−40dBmのため、その差は10dBmとなる。RSSIの差は第1の所定値(25dBm)を下回ることから、S1005の判定はNoとなり、S1007に進む。S1007においてGID・CH決定部304は、再度RSSIを比較する。ここでは、STA番号1のSTA102のRSSIとSTA番号2のSTA103のRSSIとの差が第2の所定値(15dBm)以上であるかを判定する。当該差は10dBmであり15dBmを下回ることからS1007の判定はNoとなり、S1008に進む。S1008においてGID・CH決定部304は、CH番号kを1加算し、CH番号を2とする。GIDjは1のままである。S1008の後、S1002に戻る。
次に、STA103(STA番号2)のGIDjとCH番号kを決める。S1002においてGID・CH決定部304は、STA103のGIDjを1に決定し、CH番号kを2に決定し、記憶部202に格納してある図11の表を更新する。S1003において現在のSTA番号iは2であり最大値5に達してないため、S1004に進む。S1004においてGID・CH決定部304は、STA番号iを1加算し、STA番号iを3にする。S1005においてGID・CH決定部304は、STA番号2のSTAのRSSIとSTA番号3のSTAのRSSIとを比較する。具体的には、STA番号2のSTAのRSSIとSTA番号3のSTAのRSSIとの差が第1の所定値(25dBm)以上であるかを判定する。図11より、STA番号2のSTAのRSSIが−40dBmであり、STA番号3のSTAのRSSIが−45dBmのため、その差は5dBmとなる。当該差は第1の所定値(25dBm)を下回ることから、S1005の判定はNoとなり、S1007に進む。S1007ではSTA番号2のSTAのRSSIとSTA番号3のSTAのRSSIとの差が第2の所定値(15dBm)以上であるかを判定する。当該差は15を下回ることから、S1007の判定はNoとなり、S1008に進む。S1008において、GID・CH決定部304は、CH番号kを3とする。GIDjは1のままである。S1008の後、S1002に戻る。
次に、STA104(STA番号3)のGIDjとCH番号kを決める。S1002においてGID・CH決定部304は、STA104のGIDjを1に決定し、CH番号kを3に決定し、記憶部202に格納してある図11の表を更新する。S1003において現在のSTA番号iは3であり最大値5に達してないため(S1003:No)、S1004に進む。S1004においてGID・CH決定部304は、STA番号iを4とする。S1005においてGID・CH決定部304は、STA番号3のSTAのRSSIとSTA番号4のSTAのRSSIとを比較する。図11より、STA番号3のSTAのRSSIが−45dBmであり、STA番号4のSTAのRSSIが−70dBmのため、その差は25dBmとなる。当該差が25dBm以上のためS1005の判定はYesとなり、S1006に進む。S1006においてGID・CH決定部304は、GIDjを1加算し2とし、CH番号kを1とする。S1006の後、S1002に戻る。
STA番号3のSTAのRSSI(受信信号の強度)とSTA番号4のSTAのRSSIとを比較し、その差が第1の所定値以上の場合(25dBm以上の場合)、STA番号3のSTAとSTA番号4のSTAが同一のグループに属さないようにしている。
次に、STA105(STA番号4)のGIDjとCH番号kを決める。S1002においてGID・CH決定部304は、STA番号4のSTA105のGIDjを2に決定し、CH番号kを1に決定し、記憶部202に格納してある図11の表を更新する。S1003において現在のSTA番号iは4であるのでS1003の判定はNoとなり、S1004に進む。S1004おいてGID・CH決定部304は、STA番号を1加算し5とする。S1005においてGID・CH決定部304は、STA番号4のSTAのRSSIとSTA番号5のSTAのRSSIを比較する。図11より、STA番号4のSTAのRSSIが−70dBmであり、STA番号5のSTAのRSSIが−90dBmのため、その差は20dBmとなる。当該差は25dBmを下回るのでS1005の判定はNoとなり、S1007に進む。S1007ではGID・CH決定部304が、STA番号4のSTAのRSSIとSTA番号5のSTAのRSSIとの差(20dBm)が15dBmより大きいかを判定する。当該差が15dBm(第2の所定値)を上回るのでS1007の判定はYesとなり、S1009に進む。S1009においてGID・CH決定部304は、CH番号kを2加算するのでCH番号kは3となる。GIDjは2のままである。S1009の後、S1002に戻る。
次に、STA106(STA番号5)のGIDjとCH番号kを決める。S1002において、GID・CH決定部304は、STA番号5のSTA106のGIDjを2に決定、CH番号kを3に決定し、記憶部202に格納してある図11の表を更新する。S1003において現在のSTA番号iが最大値5に達したためS1003の判定はYesとなり「終了」に進み、図10のフローチャートを終了する。図10のフローチャートが終了すると、図9のS904が終了することになるので、S905に進む。
同じグループに属するSTA番号4のSTAとSTA番号5のSTAの間で、RSSIの差が第2の所定値以上の場合、STA番号4のSTAが使用する周波数チャネルがSTA番号5のSTAが使用する周波数チャネルに隣接しないように周波数チャネルを割り当てている。
(GIDアサイメントフレームの送信の詳細)
図9のS905において、AP101は、GIDおよび周波数チャネル(図11の内容)に従い、GIDアサイメントフレーム601を各STAに送信する。具体的には、AP101は、STA102には、Field#1におけるメンバーシップステータス部610のビットが1で且つSTAポジション部611のビットが00であるGIDアサイメントフレーム601を送信する。このGIDアサイメントフレーム601のField #1以外のフィールド(Field#2〜Field#64)のメンバーシップステータス部のビットは0で、STAポジション部のビットは00である。このように、AP101は、STA102にGIDアサイメントフレーム601を送信することにより、STA102が属するグループと、STA102に割り当てられた周波数チャネルとをSTA102に通知している。このGIDアサイメントフレーム601の送信と共に、AP101はSTA102にデータフレーム(Data for STA#1)を送信する。
AP101は、STA103には、Field#1におけるメンバーシップステータス部610のビットが1で且つSTAポジション部のビットが01であるGIDアサイメントフレームを送信する。このGIDアサイメントフレーム601のField#1以外のフィールドのメンバーシップステータス部のビットは0で、STAポジション部のビットは00である。このGIDアサイメントフレーム601の送信と共に、AP101はSTA103にデータフレーム(Data for STA#2)を送信する。
AP101は、STA104には、Field#1におけるメンバーシップステータス部610のビットが1で且つSTAポジション部611のビットが10であるGIDアサイメントフレーム106を送信する。このGIDアサイメントフレーム601のField#1以外のフィールドのメンバーシップステータス部のビットは0で、STAポジション部のビットは00である。このGIDアサイメントフレーム601の送信と共に、AP101はSTA104にデータフレーム(Data for STA#3)を送信する。
また、AP101は、STA105には、Field#2におけるメンバーシップステータス部610のビットが1で且つSTAポジション部611のビットが00であるGIDアサイメントフレーム601を送信する。このGIDアサイメントフレーム601のField#2以外のフィールド(Field#1およびField#3〜Field #64)のメンバーシップステータス部610のビットは0で、STAポジション部のビットは00である。このGIDアサイメントフレーム601の送信と共に、AP101はSTA105にデータフレーム(Data for STA#4)を送信する。
AP101は、STA106には、Field#2におけるメンバーシップステータス部610のビットが1で且つSTAポジション部611のビットが10であるGIDアサイメントフレーム601を送信する。このGIDアサイメントフレーム601のField#2以外のフィールドのメンバーシップステータス部610のビットは0で、STAポジション部のビットは00である。このGIDアサイメントフレーム601の送信と共に、AP101はSTA106にデータフレーム(Data for STA#5)を送信する。以上がAP側の動作である。
(STA側の動作)
次に、STA側の動作を説明する。
STA102は受信部501にて、自装置(STA102)宛のGIDアサイメントフレーム601とデータフレームを受信する。受信したGIDアサイメントフレーム601のField #1におけるメンバーシップステータス部610のビットは1で、STAポジション部611のビットは00で、それ以外のフィールドにおけるメンバーシップステータス部610のビットは0である。従って、STA102はGID・CH決定部504にて、GIDを1に設定(決定)し、BA送信チャネルをCH1に設定(決定)する。
STA103は受信部501にて、自装置(STA103)宛のGIDアサイメントフレーム601とデータフレームを受信する。受信したGIDアサイメントフレーム601のField#1におけるメンバーシップステータス部610のビットは1で、STAポジション部611のビットは01で、それ以外のフィールドにおけるメンバーシップステータス部610のビットは0である。従って、STA103はGID・CH決定部504にて、GIDを1に設定し、BA送信チャネルをCH2に設定する。
STA104は受信部501にて、自装置(STA104)宛のGIDアサイメントフレーム601とデータフレームを受信する。受信したGIDアサイメントフレーム601のField#1におけるメンバーシップステータス部610のビットは1で、STAポジション部611のビットは10で、それ以外のフィールドにおけるメンバーシップステータス部610のビットは0である。従って、STA104はGID・CH決定部504にて、GIDを1に設定し、BA送信チャネルをCH3に設定する。
STA105は受信部501にて、自装置(STA105)宛のGIDアサイメントフレーム601とデータフレームを受信する。受信したGIDアサイメントフレーム601のField#2におけるメンバーシップステータス部610のビットは1で、STAポジション部611のビットは00で、それ以外のフィールドにおけるメンバーシップステータス部610のビットは0である。従って、STA105はGID・CH決定部504にて、GIDを2に設定し、BA送信チャネルをCH1に設定する。
STA106は受信部501にて、自装置(STA106)宛のGIDアサイメントフレーム601とデータフレームを受信する。受信したGIDアサイメントフレーム601のField#2におけるメンバーシップステータス部610のビットは1で、STAポジション部611のビットが10で、それ以外のフィールドにおけるメンバーシップステータス部610のビットは0である。従って、STA106はGID・CH決定部504にて、GIDを2に設定し、BA送信チャネルをCH3に設定する。
以上説明したように、AP101にて決定した各STA102〜106のBA送信チャネルに従って、各STA102〜106は自装置が属するGIDのデータフレームを受信後、SIFS時間経過後にBAをAP101に送信する。つまり、図7(a)に示されるように、同じグループ(GID=1)に属する3つのSTA102〜104は、3つの異なる周波数チャネル(CH1〜CH3)を使用して、それぞれのBA702〜704をAP101に同時送信する。換言すると、STA102〜104は同一時間上でアップリンク送信を周波数多重化して行っている。もう1つのグループ(GID=2)に属する2つのSTA105および106は、図7(b)に示されているように、2つの異なる周波数チャネル(CH1およびCH3)を使用して、それぞれのBAをAP101に同時送信する。
AP101が各STA102〜106からBAを受信する際には、各無線部203、204および205を用いて、決定(設定)された周波数チャネルでBAを受信する。本実施形態の場合、GID=1であれば、AP101からのダウンリンクのマルチユーザMIMO伝送後、AP101は、無線部203の受信機をCH1に、無線部204の受信機をCH3に、無線部205の受信機をCH3に設定する。そしてAP101は、3つのSTA102、103および104からのBAを無線部203、204および205でそれぞれ待ち受ける。つまりAP101は、複数のSTAからBAを周波数多重受信する。
なお、図9のフローチャートは、AP101が定期的に受信するCSIFBのRSSIが所定値より変化した場合に実行される。
本実施形態では、AP101がBAをアップリンクで受信する際、3つの周波数チャネルのそれぞれに独立した3つの無線部203、204および205を用いている。従って、複数のSTA102、103および104の間でBAの送信タイミングや送信フレーム長をそろえる仕組みを設ける必要がない。STA102、103および104がアップリンクでBAを同時送信する際に、これらSTAの間で同期を取る必要がないので、既存のSTA装置の構成をSTA102〜106の構成として採用することができる。
さらに、各STAは、周波数多重送信を行うので、空間多重送信のように複数のアンテナを必要とせず、1本のアンテナを有していればよい。つまり、各STAはシングルストリーム送受信機能を備えていればよい。加えて、AP101は、AP101が有する無線部の数と同数のBAを同時受信することができるので、マルチユーザMIMO通信の実効速度の向上が可能で且つ通信遅延を抑制することができる。
また、本実施形態では、同じGIDのSTAでは(同じグループに属するSTAでは)RSSIレベル(受信信号の強度)が大きく異ならないようにして、BAの周波数チャネルを並べている。即ち、STA102とSTA103のRSSIレベルの差は10dBmで大きく異なっておらず、STA103とSTA104のRSSIレベルの差は5dBmで大きく異なっていないのでGID=1のグループに属させている。そして、GID=1のグループでは、STA102にCH1を設定し、STA103にCH2を設定し、STA104にCH3を設定している。このように周波数チャネルを設定することで、AP101の無線機203、204、205において隣接周波数チャネルからの干渉の影響を防いで正しく受信することが可能となる。一方、RSSIレベルが大きく異なるSTAはGID=2のグループに属させている。このようにすることで、同一GIDのグループ内ではRSSIレベルの近いSTAが存在するようにして、アップリンクでBAを送信する際の隣接チャネル干渉を防止している。RSSIレベルが中程度異なる場合(STA105と106)は、BAを送信する周波数チャネルを1つ離すことで隣接チャネル干渉を防止している。
(他の実施形態)
上記した実施形態ではAP101のアンテナは3本で無線機は3つであるとしたが、AP101のアンテナおよび無線機の数は3に限定されない。また、STAの数は5つとしたが、STAの数は5に限定されない。さらに、図11のSTA番号の順序はRSSIが大きい順としたが、RSSIが小さい順でもよい。
GIDアサイメントフレームの構成は図6に示した構成に限定されない。例えば、アクションフィールド607とGIDテーブル608の間に、GIDフィールド609の数を示すフィールドが含まれてもよい。
上記した実施形態ではアップリンクにおいて、STA102〜104をGID=1のグループに属するSTAとしてCH1〜3を使用した。また、STA105および106をGID=2のグループに属するSTAとしてCH1および3を使用した。しかし、グループ分けや周波数チャネル設定はこのようにしなくてもよい。図10のS1005の第1の所定値(25dBm)やS1007の第2の所定値(15dBm)は、本発明が使用される無線ネットワーク環境に応じて適宜変更してよい。
上記した実施形態では各STAからAP101に送信される応答信号はBAであるとしたが、応答信号はAckでもよい。また、AP101が指定した周波数チャネルを使用して各STAから周波数多重化された状態でAP101に送信される応答信号は、AP101からの信号(データ)に応答する信号であれば、BAおよびAck以外の信号でもよい。
AP101の送信部302がダウンリンクにおいて各STAに送信を行う周波数帯域は、アップリンクにおいてAP101の受信部301が受信を行う周波数帯域と少なくとも一部は異なるようにしてもよい。
上記した実施形態では図9のフローチャートは、AP101が定期的に受信するCSIFBのRSSIが所定値より変化した場合に実行するとしたが、所定時間毎に(例えば、前回の起動から所定時間経過する度に)フローチャートを実行するようにしてもよい。あるいは、無線ネットワークに属するSTAの数が変化した場合に図9のフローチャートを実行するようにしてもよい。
また、上記した実施形態では、AP101とSTA102〜106からなる無線ネットワークを説明したが、本発明はその他の形態でも具現化(実現)することができる。例えば、上記したAP101の機能を実現するソフトウェアのコンピュータプログラムを記録した記録媒体を用意する。そして、当該記録媒体を、AP101(またはAP101に接続されたシステム)に供給し、AP101(またはシステム)のコンピュータ(CPU若しくはMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行する。当該実行によっても、本発明の目的が達成され得る。
101…アクセスポイント、102〜106…ステーション、302…送信部、304…GID・CH決定部、601…GIDアサイメントフレーム

Claims (16)

  1. 通信装置であって、
    複数のアンテナを用いて、グループに属する複数の通信端末に対応するデータを空間多重化させて無線送信する送信手段と、
    前記データに対する応答信号を前記複数の通信端末から受信する受信手段と、
    前記複数の通信端末からの前記データに対する応答信号を前記受信手段が周波数多重受信するために、前記データに対する応答信号の送信に使用される異なる周波数チャネルを、前記複数の通信端末に割り当てる割り当て手段と、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 前記応答信号を受信する前に前記複数の通信端末から受信した受信信号に基づいて、前記複数の通信端末のグループを決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定されたグループと、前記割り当て手段により割り当てられた周波数チャネルとを、前記複数の通信端末のそれぞれに通知する通知手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記決定手段は、前記受信信号の強度に基づいて、前記複数の通信端末の順序を決定し、決定された前記順序に従って、前記グループを決定することを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 1つの通信端末の前記受信信号の強度と他の通信端末の前記受信信号の強度との差が第1の所定値以上の場合、前記決定手段は、前記1つの通信端末が属するグループと前記他の通信端末が属するグループとが同一にならないようにグループを決定することを特徴とする請求項2または3に記載の通信装置。
  5. 同じグループに属する2つの通信端末の間で、前記受信信号の強度の差が第2の所定値以上ある場合、前記割り当て手段は、当該2つの通信端末が使用する周波数チャネルが隣接しないように周波数チャネルを割り当てることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の通信装置。
  6. 前記送信手段による送信を行う周波数帯域は、前記受信手段による受信を行う周波数帯域と少なくとも一部は異なることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の通信装置。
  7. 前記グループに属する通信端末それぞれから受信される受信信号の強度に基づいて、前記グループに属する通信端末の位置情報を決定する手段をさらに備え、
    前記割り当て手段は、前記位置情報に応じて、前記周波数チャネルを割り当てることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の通信装置。
  8. 前記グループに属する通信端末の数が前記複数のアンテナの数を超えないように、前記グループの属する通信端末を決定する手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の通信装置。
  9. 前記通信装置はマルチユーザMIMO通信を行う通信装置であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の通信装置。
  10. 通信装置であって、
    グループに属する前記通信装置と1つ以上の他の通信装置とのそれぞれに対応するデータが空間多重化された無線送信であって、基地局からの複数のアンテナを用いた無線送信において、前記通信装置に対応するデータを受信する受信手段と、
    前記データに対する応答信号を前記他の通信装置との間で周波数多重化して前記基地局に送信するために、前記基地局から通知された周波数チャネルであって、前記受信手段による受信に用いた周波数チャネルと異なる周波数チャネルを、前記応答信号の送信に用いる周波数チャネルに設定する設定手段と、
    前記設定手段により設定された前記周波数チャネルを用いて、前記応答信号を前記基地局に送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  11. 前記送信手段による前記応答信号の送信は1つのアンテナを用いて行われることを特徴とする請求項10に記載の通信装置。
  12. 前記応答信号は、ACKであることを特徴する請求項1乃至11のいずれか1項に記載の通信装置。
  13. 前記応答信号は、Block ACKであることを特徴する請求項1乃至11のいずれか1項に記載の通信装置。
  14. 複数のアンテナを用いて、グループに属する複数の通信端末に対応するデータを空間多重化させて無線送信するステップと、
    前記データに対する応答信号を前記複数の通信端末から受信するステップと、
    前記複数の通信端末からの前記データに対する応答信号を周波数多重受信するために、前記データに対する応答信号の送信に使用される異なる周波数チャネルを、前記複数の通信端末に割り当てるステップと、
    を有することを特徴とする通信方法。
  15. 前記グループに属する通信端末が、基地局に、前記応答信号を周波数多重化させて送信するステップをさらに有することを特徴とする請求項14に記載の通信方法。
  16. コンピュータが読み取り実行することで、前記コンピュータを、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の通信装置の各手段として機能させるためのコンピュータプログラム。





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