JP2017016597A - 印刷制御装置、印刷制御方法、及び、印刷制御プログラム - Google Patents

印刷制御装置、印刷制御方法、及び、印刷制御プログラム Download PDF

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【課題】複数サイズのインク滴を用いて縁無し印刷を行う場合に、制御に必要なメモリー領域を削減しながら印刷画像の画質劣化を抑制する印刷制御装置を提供する。【解決手段】印刷領域A0の内側領域A1に第一ドット記録率テーブルを適用し、印刷領域A0の外側領域A2に第一ドット記録率テーブルよりも第一サイズのインク滴によるドットの使用率を低くした第二ドット記録率テーブルを適用する。印刷領域A0の遷移領域A3において、複数の画素からなる第一画素列R1に第一ドット記録率テーブルを適用し、第一画素列R1とは異なる、複数の画素からなる第二画素列R2に第二ドット記録率テーブルを適用する。複数の第一画素列R1のうちの一部の第一画素列R11が外側領域A2から続いて存在し、複数の第二画素列R2のうちの一部の画素列R26が内側領域A1から続いて存在する。【選択図】図1

Description

本発明は、印刷制御装置、印刷制御方法、及び、印刷制御プログラムに関する。
近年、小中大の3種類といった複数サイズのインク滴(液滴)を記録ヘッドから印刷領域に向けて吐出するインクジェットプリンターが使用され、印刷用紙(被印刷物)の端部まで印刷する縁無し印刷機能を有するインクジェットプリンターも使用されている。特許文献1には、印刷用紙の外側に吐出されたインクをプラテンの溝部のインク吸収材により吸収する方法の縁無し印刷が示されている。また、インクの吐出技術の進歩によってインク滴のサイズが小さくなっており、これにより印刷画像の高画質化が図られている。
印刷用紙以外の領域に吐出されるインク滴は、小さいとインク吸収材に到達する前に浮遊し、ミストとなってプリンターに付着する可能性がある。そこで、印刷用紙の中央部側の中央領域には小インク滴による小ドットを形成する一方、印刷用紙の端部側の周辺領域には小インク滴による小ドットを形成しないことが提案されている。特許文献1に示される印刷制御装置は、中央領域と周辺領域との間に画質劣化抑制用の遷移領域を配置し、小中大の3種類のドットの形成状態を表すドットデータを画像データから生成するため、例えば、中央領域用のドット記録率テーブルと、周辺領域用のドット記録率テーブルと、遷移領域用のドット記録率テーブルと、を使い分けている。
特開2005−22286号公報
しかし、遷移領域専用のドット記録率テーブルを使用するためには、遷移領域用ドット記録率テーブルを格納するメモリー領域が必要である。
尚、上記のような課題は、種々の装置について同様に存在する。
以上を鑑み、本発明の目的の一つは、縁無し印刷の制御に必要なメモリー領域を削減しながら印刷画像の画質劣化を抑制することが可能な技術を提供することにある。
上記目的の一つを達成するため、本発明は、第一サイズのインク滴、及び、該第一サイズよりも大きい第二サイズのインク滴を含む複数サイズのインク滴を記録ヘッドから印刷領域に向けて吐出する印刷部のための印刷制御装置であって、
被印刷物に縁無し印刷を行うための印刷データから前記複数サイズのインク滴による複数種類のドットの形成状態を表すドットデータを生成するドット振分部と、
前記ドットデータに従って前記印刷部にインク滴を吐出させる吐出制御部と、を備え、
前記印刷領域の内、第一境界から内側を内側領域とし、前記第一境界よりも外側の第二境界から外側を外側領域とし、前記内側領域と前記外側領域との間を遷移領域として、
前記ドット振分部は、
前記内側領域において、入力データと、前記複数種類のドットの記録率を表す出力データと、の対応関係を規定した第一ドット記録率テーブルを適用して前記印刷データから前記ドットデータを生成し、
前記外側領域において、前記第一ドット記録率テーブルよりも前記第一サイズのインク滴によるドットの使用率を低くして、入力データと、前記複数種類のドットの記録率を表す出力データと、の対応関係を規定した第二ドット記録率テーブルを適用して前記印刷データから前記ドットデータを生成し、
前記遷移領域において、複数の画素からなる第一画素列に前記第一ドット記録率テーブルを適用し、前記第一画素列とは異なる、複数の画素からなる第二画素列に前記第二ドット記録率テーブルを適用して、前記印刷データから前記ドットデータを生成し、
前記遷移領域において、複数の前記第一画素列のうちの一部の前記第一画素列が前記外側領域から続いて存在し、複数の前記第二画素列のうちの一部の前記第二画素列が前記内側領域から続いて存在する、態様を有する。
また、本発明は、第一サイズのインク滴、及び、該第一サイズよりも大きい第二サイズのインク滴を含む複数サイズのインク滴を記録ヘッドから印刷領域に向けて吐出する印刷部のための印刷制御装置であって、
被印刷物に縁無し印刷を行うための印刷データから前記複数サイズのインク滴による複数種類のドットの形成状態を表すドットデータを生成するドット振分部と、
前記ドットデータに従って前記印刷部にインク滴を吐出させる吐出制御部と、を備え、
前記印刷領域の内、第一境界から内側を内側領域とし、前記第一境界よりも外側の第二境界から外側を外側領域とし、前記内側領域と前記外側領域との間を遷移領域とするとき、
前記ドット振分部は、前記遷移領域において、前記第一サイズのインク滴によるドットの使用率が第1の使用率となる第一画素列、及び、前記第一サイズのインク滴によるドットの使用率が第2の使用率となる第二画素列を含むように前記印刷データから前記ドットデータを生成し、
前記第2の使用率は前記第1の使用率より低く、
前記遷移領域において、前記第二画素列の数は、前記第一境界から前記第二境界に向かうにしたがって多くなる、態様を有する。
さらに、本発明は、前記印刷部のための印刷制御方法及び印刷制御プログラムの態様を有する。
上述した態様は、縁無し印刷の制御に必要なメモリー領域を削減しながら印刷画像の画質劣化を抑制することが可能な技術を提供することができる。
さらに、本発明は、印刷制御装置を含む印刷装置、印刷制御方法を含む印刷方法、印刷制御プログラムを含む印刷プログラム、これらのプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な媒体、等に適用可能である。前述の装置は、分散した複数の部分で構成されてもよい。
高解像度時の印刷領域の例を模式的に示す図。 印刷装置としてシリアルプリンターの構成例を模式的に示す図。 ホスト装置の構成例を模式的に示す図。 シリアルプリンターの動作例を模式的に示す図。 (a)〜(c)は縁無し印刷の動作例を模式的に示す図。 被印刷物と印刷領域との位置関係の例を模式的に示す図。 (a),(b)はドット記録率テーブルの例を模式的に示す図。 印刷制御処理の例を示すフローチャート。 フラグ情報の構造例を模式的に示す図。 (a)〜(c)は色変換テーブルの構造例を模式的に示す図。 サイズ振分処理の例を示すフローチャート。 印刷データからドットデータを生成する例を模式的に示す図。 ハーフトーン処理の例を示すフローチャート。 色変換処理の例を示すフローチャート。 低解像度時の印刷領域の例を模式的に示す図。 フラグ情報生成処理の例を示すフローチャート。 印刷領域の変形例を模式的に示す図。
以下、本発明の実施形態を説明する。むろん、以下の実施形態は本発明を例示するものに過ぎず、実施形態に示す特徴の全てが発明の解決手段に必須になるとは限らない。
(1)本技術の概要:
まず、図1〜16を参照して本技術の概要を説明する。尚、図1〜16は模式的に示す図であり、各図は整合していないことがある。例えば、各領域の大きさは、分かり易くするための例示であり、実際の大きさとは限らない。
[態様1]
図2等に例示される印刷部(例えば印刷装置1)は、第一サイズのインク滴(例えば小インク滴67s及び中インク滴67m)、及び、該第一サイズよりも大きい第二サイズのインク滴(例えば大インク滴67L)を含む複数サイズのインク滴67を記録ヘッド61から印刷領域A0に向けて吐出する。図3等に例示される印刷制御装置U0に含まれるドット振分部U1は、被印刷物ME1に縁無し印刷を行うための印刷データ(例えばCMYKデータDA2)から前記複数サイズのインク滴67による複数種類のドットDT(例えば小ドットDTsと中ドットDTmと大ドットDTL)の形成状態を表すドットデータDA3(例えば図12参照)を生成する。印刷制御装置U0に含まれる吐出制御部U2は、前記ドットデータDA3に従って前記印刷部(1)にインク滴67を吐出させる。
ここで、図1,6等に例示するように、前記印刷領域A0の内、第一境界B1から内側を内側領域A1とし、前記第一境界B1よりも外側の第二境界B2から外側を外側領域A2とし、前記内側領域A1と前記外側領域A2との間を遷移領域A3とする。図6に示す第一境界B1は被印刷物ME1の縁部(例えば端E1〜E4)に沿っているが、第一境界が被印刷物の縁部と厳密な平行ではないことも本技術に含まれる。前記ドット振分部U1は、前記内側領域A1において、入力データと、前記複数種類のドットDTの記録率を表す出力データと、の対応関係を規定した第一ドット記録率テーブルT1(例えば図7(a)参照)を適用して前記印刷データ(DA2)から前記ドットデータDA3を生成する(第一変換部U11)。前記ドット振分部U1は、前記外側領域A2において、前記第一ドット記録率テーブルT1よりも前記第一サイズのインク滴によるドットの使用率を低くして、入力データと、前記複数種類のドットDTの記録率を表す出力データと、の対応関係を規定した第二ドット記録率テーブルT2(例えば図7(b)参照)を適用して前記印刷データ(DA2)から前記ドットデータDA3を生成する(第二変換部U12)。前記ドット振分部U1は、前記遷移領域A3において、複数の画素からなる第一画素列R1に前記第一ドット記録率テーブルT1を適用し、前記第一画素列R1とは異なる、複数の画素からなる第二画素列R2に前記第二ドット記録率テーブルT2を適用して、前記印刷データ(DA2)から前記ドットデータDA3を生成する(第三変換部U13)。ここで、前記遷移領域A3において、複数の前記第一画素列R1のうちの一部の第一画素列R11が前記外側領域A2から続いて存在し、複数の前記第二画素列R2のうちの一部の第二画素列R26が前記内側領域A1から続いて存在する。
第一画素列R1及び第二画素列R2を含む画素列R0の画素は、主走査方向D2や副走査方向D3へ並んでもよいし、これらの方向D1,D2ではなく斜めや階段状に並んでもよい。画素列R0と第一境界B1とは、互いに平行でもよいし、厳密な平行から斜めにずれてもよい。画素列R0同士も、互いに平行でもよいし、厳密な平行から斜めにずれてもよい。いずれの場合も、本技術に含まれる。図1に例示するドット振分部U1は、前記遷移領域A3において、前記第一境界B1に沿って並行する複数の第一画素列R1であって一部の第一画素列R11が前記外側領域A2から続いている複数の第一画素列R1に前記第一ドット記録率テーブルT1を適用し、前記第一境界B1に沿って並行する複数の第二画素列R2であって一部の第二画素列R26が前記内側領域A1から続いている複数の第二画素列R2に前記第二ドット記録率テーブルT2を適用して、前記印刷データ(DA2)から前記ドットデータDA3を生成している。
また、印刷部(1)のための印刷制御方法は、ドット振分部U1に対応したドット振分工程、及び、吐出制御部U2に対応した吐出制御工程を含む。前記ドット振分工程は、第一変換部U11に対応した第一変換工程、第二変換部U12に対応した第二変換工程、及び、第三変換部U13に対応した第三変換工程を含む。
さらに、印刷部(1)のための印刷制御プログラムは、ドット振分部U1に対応したドット振分機能、及び、吐出制御部U2に対応した吐出制御機能をコンピューターに実現させる。前記ドット振分機能は、第一変換部U11に対応した第一変換機能、第二変換部U12に対応した第二変換機能、及び、第三変換部U13に対応した第三変換機能を有する。
上記外側領域A2においては、第一ドット記録率テーブルT1よりも第一サイズのインク滴によるドットの使用率が低い第二ドット記録率テーブルT2が適用されるので、内側領域A1よりも第一サイズのインク滴の使用率が低くなる。これにより、第一サイズのインク滴のミスト化が抑制され、ミストによる印刷装置の汚れが抑制される。また、遷移領域A3があることにより、内側領域A1から外側領域A2にかけての画質変化が緩やかとなり、急な画質変化による違和感が抑えられる。
上記遷移領域A3においては、内側領域A1用の第一ドット記録率テーブルT1と外側領域A2用の第二ドット記録率テーブルT2のいずれかが適用される。このため、遷移領域A3専用のドット記録率テーブルが不要となり、遷移領域用ドット記録率テーブルを格納するメモリー領域を用意する必要が無い。
また、複数の第一画素列R1及び複数の第二画素列R2が遷移領域A3に混在し、画素列R0の単位でドット記録率テーブルT1,T2が切り替えられる。このため、第一ドット記録率テーブルT1が適用されない画素をマスクしたり第二ドット記録率テーブルT2が適用されない画素をマスクしたりするためのマスク情報、及び、当該マスク情報を格納するメモリー領域を用意する必要が無い。
さらに、上記マスク情報を使用してドット記録率テーブルT0を切り替えると、マスク情報に対応する模様が見え、違和感のある粒状感を生じさせることがある。本態様は、画素列R0の単位でドット記録率テーブルT0が切り替えられ、一部の第一画素列R11が外側領域A2から続き、且つ、一部の第二画素列R26が内側領域A1から続くように第一画素列R1と第二画素列R2とが混在しているので、違和感のある粒状感を抑制することができる。
従って、上記態様は、縁無し印刷の制御に必要なメモリー領域を削減しながら印刷画像の画質劣化を抑制することが可能な技術を提供することができる。
ここで、インク滴には、画質を改善するインク滴といった無着色のインク等も含まれる。
被印刷物(print substrate)は、印刷画像を保持する素材のことである。少なくとも、JIS(日本工業規格)P0001:1998(紙・板紙及びパルプ用語)に記載の紙・板紙の品種及び加工製品の全てを含む。樹脂シート、金属板、等も被印刷物に含まれる。
画素は、色を独立に割り当てることができる、画像を構成する最小要素である。
ドットの記録率は、所定数の画素に対して形成されるドットの数の比を意味する。例えば、100個の画素に対してNds個の小ドットが形成される場合に小ドットの記録率はNds%となり、100個の画素に対してNdm個の中ドットが形成される場合に中ドットの記録率はNdm%となり、100個の画素に対してNdL個の大ドットが形成される場合に大ドットの記録率はNdL%となる。
第二ドット記録率テーブルが第一ドット記録率テーブルよりも第一サイズのインク滴によるドットの使用率が低いとは、図7(a),(b)を参照して説明すると、第二ドット記録率テーブルT2に対応関係が規定された第一サイズのインク滴によるドット(小ドット及び中ドット)の記録率(ドット記録率)の上限値が、第一ドット記録率テーブルT1に対応関係が規定された第一サイズのインク滴によるドット(小ドット及び中ドット)の記録率の上限値よりも小さいことを意味する。
[態様2]
ところで、前記内側領域A1から外側へ続く前記第二画素列R26の連続数(図1の例では1)は、当該第二画素列R26から外側へ続く第一画素列R16の連続数(図1の例では3)よりも少なくてもよい。これにより、遷移領域A3のうち内側領域A1に近い部分において、内側領域A1と同じ第一ドット記録率テーブルT1が適用される第一画素列R1が第二画素列R2よりも多くなるので、内側領域A1から外側領域A2にかけての画質の変化が緩やかになり、画質劣化がさらに抑制される。
また、前記外側領域A2から内側へ続く前記第一画素列R11の連続数(図1の例では1)は、当該第一画素列R11から内側へ続く第二画素列R21の連続数(図1の例では3)よりも少なくてもよい。これにより、遷移領域A3のうち外側領域A2に近い部分において、外側領域A2と同じ第二ドット記録率テーブルT2が適用される第二画素列R2が第一画素列R1よりも多くなるので、外側領域A2から内側領域A1にかけての画質の変化が緩やかになり、画質劣化がさらに抑制される。
従って、上記態様は、印刷画像の画質劣化をさらに抑制することが可能な技術を提供することができる。
ここで、画素列の連続数は、2以上のみならず、1も含む。
尚、内側領域A1から外側へ続く第二画素列R26の連続数が第一画素列R16の連続数以上であることも、本技術に含まれる。また、外側領域A2から内側へ続く第一画素列R11の連続数が第二画素列R21の連続数以上であることも、本技術に含まれる。
[態様3]
本印刷制御装置U0は、入力画像(例えばRGBデータDA1)から前記印刷データ(例えばCMYKデータDA2)を生成する色変換部U3をさらに備えてもよい。該色変換部U3は、前記内側領域A1及び前記第一画素列R1において、前記入力画像(DA1)を表現する入力色空間(例えばRGB色空間)の入力座標値と、インクの使用量を表す出力座標値と、の第一対応関係CO1を規定した色変換テーブルC0(例えば図10(b)に示す第一色変換テーブルC1)を参照して前記入力画像(DA1)から前記印刷データ(DA2)を生成してもよい。また、前記色変換部U3は、前記外側領域A2及び前記第二画素列R2において、前記入力座標値と前記出力座標値との第二対応関係CO2を規定した色変換テーブルC0(例えば図10(c)に示す第二色変換テーブルC2)を参照して前記入力画像(DA1)から前記印刷データ(DA2)を生成してもよい。本態様は、第一ドット記録率テーブルT1が適用される画素に第一対応関係CO1が規定された色変換テーブルが使用され、第二ドット記録率テーブルT2が適用される画素に第二対応関係CO2が規定された色変換テーブルが使用されるので、印刷画像の画質劣化をさらに抑制することが可能な技術を提供することができる。
[態様4]
図4等に例示するように、前記印刷部(1)は、前記記録ヘッド61が前記被印刷物ME1に対して主走査方向D2へ移動する主走査、及び、前記被印刷物ME1が前記記録ヘッド61に対して副走査方向D3へ移動する副走査を行ってもよい。図6に例示するように、前記副走査方向D3において前記被印刷物ME1の縁部(例えば端E1,E2)の位置を基準とした前記第二境界B2の位置は、前記主走査方向D2において前記被印刷物ME1の縁部(例えば端E3,E4)の位置を基準とした前記第二境界B2の位置よりも外側でもよい。被印刷物ME1の搬送誤差(副走査方向D3における位置の誤差)が主走査方向D2における位置の誤差よりも大きくなる可能性がある場合、被印刷物ME1の縁部の位置を基準とした第二境界B2の位置が主走査方向D2と副走査方向D3とで同じであれば、第一サイズのインク滴によるドットの使用率が低い外側領域A2が副走査方向D3において被印刷物ME1の縁部に入り込み易い。本態様は、被印刷物ME1の縁部の位置を基準として副走査方向D3における第二境界B2の位置が主走査方向D2における第二境界B2の位置よりも外側にあるので、印刷画像の画質劣化をさらに抑制することが可能な技術を提供することができる。
[態様5]
図1,15に例示するように、前記印刷部(1)が第一印刷解像度(例えば360×360dpi)、及び、該第一印刷解像度よりも高い第二印刷解像度(例えば720×720dpi)を含む複数の印刷解像度で印刷可能である場合、前記内側領域A1と前記外側領域A2との間において前記第一画素列R1と前記第二画素列R2とを合わせた画素列R0の数を画素列数Nrとするとき、前記第二印刷解像度で印刷する場合の画素列数Nrが前記第一印刷解像度で印刷する場合の画素列数Nrよりも多くてもよい。この態様は、比較的高解像度の第二印刷解像度における遷移領域A3の幅が狭くなることが抑制されるので、印刷解像度に応じて印刷画像の画質劣化を抑制することが可能な技術を提供することができる。
[態様6]
本印刷制御装置U0は、前記印刷領域A0の中で前記被印刷物ME1の縁部(例えば端E1〜E4)の位置を表す縁位置情報を取得する縁位置情報取得部U4をさらに備えてもよい。また、本印刷制御装置U0は、前記縁位置情報で表される被印刷物ME1の縁部(E1〜E4)の位置に基づいて前記第一境界B1と前記第二境界B2の少なくとも一方の位置を表す境界情報を取得する境界情報取得部U5をさらに備えてもよい。前記ドット振分部U1は、前記境界情報で表される境界の位置に基づいて、前記印刷領域A0に含まれる画素PXのそれぞれについて、前記内側領域A1と前記第一画素列R1のいずれかであるか、前記外側領域A2と前記第二画素列R2のいずれかであるか、を識別するためのフラグ情報F1を生成するフラグ情報生成部U14を有してもよい。また、前記ドット振分部U1は、前記フラグ情報F1で表される画素が前記内側領域A1と前記第一画素列R1のいずれかである場合に前記第一ドット記録率テーブルT1を適用して前記印刷データ(例えばCMYKデータDA2)から前記ドットデータDA3を生成してもよい。さらに、前記ドット振分部U1は、前記フラグ情報F1で表される画素が前記外側領域A2と前記第二画素列R2のいずれかである場合に前記第二ドット記録率テーブルT2を適用して前記印刷データ(DA2)から前記ドットデータDA3を生成してもよい。本態様は、フラグ情報F1を使用して内側領域A1、外側領域A2、及び、遷移領域A3のドットデータDA3を生成することができるので、印刷画像の画質劣化を抑制する好適な技術を提供することができる。
[態様7]
また、前記ドット振分部U1は、前記遷移領域A3において、前記第一サイズのインク滴(例えば小インク滴67s及び中インク滴67m)によるドット(例えば小ドットDTsと中ドットDTm)の使用率が第1の使用率となる第一画素列R1、及び、前記第一サイズのインク滴によるドットの使用率が第2の使用率となる第二画素列R2を含むように前記印刷データ(DA2)から前記ドットデータDA3を生成してもよい。ここで、前記第2の使用率は、前記第1の使用率より低い。また、前記遷移領域A3において、前記第二画素列R2の数は、前記第一境界A1から前記第二境界A2に向かうにしたがって多くなっている。
本態様は、画素列R0の単位で第一サイズのインク滴によるドットの使用率が切り替わり、遷移領域A3に存在する第二画素列R2の数が第一境界A1から第二境界A2に向かうにしたがって多くなっている。従って、本態様は、縁無し印刷の制御に必要なメモリー領域を削減しながら印刷画像の画質劣化を抑制することが可能な技術を提供することができる。
(2)印刷制御装置を含む印刷システムの構成の具体例:
図2,3は、図1に示すような縁無し印刷を実現させる印刷システムの構成例を模式的に示している。この印刷システムは、図2に構成例を示す印刷装置1、及び、図3に構成例を示すホスト装置100を含んでいる。図2には、印刷装置1としてインクジェットプリンターの一種であるシリアルプリンターの構成例を示している。むろん、本技術を適用可能なインクジェットプリンターは、ラインプリンター等でもよい。本技術を適用可能な印刷装置は、複写機、ファクシミリ、これらの機能を備えた複合機、等でもよい。カラー画像を形成するインクジェットプリンターで使用されるインクには、例えば、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、及び、K(ブラック)のインクが含まれる。むろん、インクには、さらに、Lc(ライトシアン)、Lm(ライトマゼンタ)、Dy(ダークイエロー)、Lk(ライトブラック)、R(レッド)、Or(オレンジ)、Gr(グリーン)、画質向上用の無着色インク、等が含まれてもよい。
図4は、記録ヘッド61からCMYKのインク滴(液滴)67を吐出(噴射)して被印刷物ME1に印刷画像IM1を形成する印刷装置1の動作例を模式的に示している。以下、記録ヘッドを単にヘッドとも呼ぶことにする。尚、符号RAは主走査方向(横方向)D2に沿ったラスターを示し、符号PXは画素を示し、符号DTはドットを示している。ラスターは、主走査方向へ線状に連続した画素の並びを意味する。図4では並び方向D1と副走査方向(縦方向)D3とが一致しているが、両方向D1,D3が互いに異なる方向である場合も本技術に含まれる。また、並び方向D1と主走査方向D2とが直交(交差)し、主走査方向D2と副走査方向D3とが直交(交差)しているが、方向D1,D3と主走査方向D2とが互いに異なる方向であれば直交しない場合も本技術に含まれる。
図4に示すヘッド61は、Cのインク滴67を吐出するノズル64が並び方向D1へ並べられたノズル列68C、Mのインク滴67を吐出するノズル64が並び方向D1へ並べられたノズル列68M、Yのインク滴67を吐出するノズル64が並び方向D1へ並べられたノズル列68Y、Kのインク滴67を吐出するノズル64が並び方向D1へ並べられたノズル列68Kを有している。尚、ノズルは、インク滴が噴射する小孔のことである。ノズル列68C,68M,68Y,68Kは、主走査方向D2へ並べられている。以下、ノズル列68C,68M,68Y,68Kをノズル列68と総称する。
尚、ノズルが千鳥状に配置されたノズル列であっても、本技術に含まれる。この場合の並び方向は、千鳥状配置における各列のノズルの並びの方向を意味する。また、ノズルピッチは、千鳥状配置のノズル列全体の副走査方向におけるノズルのピッチを意味し、千鳥状配置における各列のノズルのピッチよりも細かくなる。
ノズル64から吐出された小インク滴67sが被印刷物ME1に着弾すると、小ドットDTsが形成される。ノズル64から吐出された中インク滴67mが被印刷物ME1に着弾すると、中ドットDTmが形成される。中インク滴67mは小インク滴67sよりも大きいインク滴であり、中ドットDTmは小ドットDTsよりも大きいドットである。ノズル64から吐出された大インク滴67Lが被印刷物ME1に着弾すると、大ドットDTLが形成される。大インク滴67Lは中インク滴67mよりも大きいインク滴であり、大ドットDTLは中ドットDTmよりも大きいドットである。本具体例では、小インク滴67s及び中インク滴67mが第一サイズのインク滴であり、大インク滴67Lが第二サイズのインク滴である。以下、インク滴67s,67m,67Lをインク滴67と総称し、ドットDTs,DTm,DTLをドットDTと総称する。
例えば、バンド印刷を行う場合、被印刷物ME1の搬送が停止しているときにパスP1においてヘッド61が主走査方向D2へ移動してバンドBA1にインク滴67によるドットDTが形成され、被印刷物ME1がノズル列68の副走査方向D3における長さに相当する距離L0搬送され、被印刷物ME1の搬送が停止しているときに次のパスP2においてヘッド61が主走査方向D2へ移動してバンドBA2にインク滴67によるドットDTが形成される。ここで、1回の走査を「パス」と呼んでいる。双方向(Bi−d)印刷ではパスP1,P2においてインク滴を吐出するときのヘッド61の移動方向が互いに異なり、単方向(Uni−d)印刷ではパスP1,P2においてインク滴を吐出するときのヘッド61の移動方向が同じである。以後のパスP3,P4…でも、同様の動作が行われる。
むろん、印刷方式は、オーバーラップ印刷、疑似バンド印刷、等でもよい。
まず、印刷制御装置U0を含む場合の印刷装置1の構成例を図2に基づいて説明する。図2に示す印刷装置1は、コントローラー10、RAM(Random Access Memory)20、不揮発性メモリー30、機構部50、インターフェイス(I/F)71,72、操作パネル73、等を備える。コントローラー10、RAM20、不揮発性メモリー30、I/F71,72、及び、操作パネル73は、バス80に接続され、互いに情報を入出力可能とされている。
コントローラー10は、CPU(Central Processing Unit)11、解像度変換部41、色変換部42、サイズ振分部43、ハーフトーン処理部44、ラスタライズ処理部45、等を備える。ホスト装置100がラスターデータを生成する場合、コントローラー10は、これらの処理部(41〜45)の機能を使用しないでラスターデータから駆動信号SGを生成してヘッド61に送信する。コントローラー10は、SoC(System on a Chip)等により構成することができる。
CPU11は、印刷装置1における情報処理や制御を中心的に行う装置である。
解像度変換部41は、ホスト装置100やメモリーカード90等から入手した画像の解像度を印刷解像度(例えば720×720dpiや360×360dpi)に変換する。前述の入手画像は、例えば、各画素にRGB(赤、緑、青)の256階調の整数値を有するRGBデータで表現される。入手画像がRGBデータでない場合、入手画像をRGBデータに変換してもよい。
色変換部42は、例えば、図10(a)に示すような色変換テーブルC0を参照して、印刷解像度とされたRGBデータDA1を各画素PXにCMYKの256階調の整数値を有するCMYKデータDA2に変換する。色変換テーブルC0は、RGBデータDA1を表現するRGB色空間(入力色空間)の入力座標値(R0i,G0i,B0i)と、CMYKインクの使用量を表すCMYK色空間(出力色空間)の出力座標値(C0i,M0i,Y0i,K0i)と、の対応関係を複数の格子点GD1(N1点とする)について規定している。ここでの変数iは、格子点GD1を識別する変数である。
図8には、RGBデータDA1、CMYKデータDA2、及び、ハーフトーンデータDA4の構造例を模式的に示している。これらのデータDA1,DA2,DA4の画素PXは、主走査方向D2と副走査方向D3へ整然と並べられている。RGBデータDA1の各画素PXには、Rの階調値Ri、Gの階調値Gi、及び、Bの階調値Biが格納されている。ここでの変数iは、画素PXを識別する変数である。CMYKデータDA2は、例えば、各画素PXのインク66の使用量を表す階調データとされ、Cの階調値Ci、Mの階調値Mi、Yの階調値Yi、及び、Kの階調値Kiが各画素PXに格納される。ハーフトーンデータDA4は、例えば、各画素PXのドットの形成状況を表す多値データとされ、Cの多値ci、Mの多値mi、Yの多値yi、及び、Kの多値kiが各画素PXに格納される。
サイズ振分部43は、例えば、図7(a),(b)に示すようなドット記録率テーブルT0を参照して、256階調のCMYKデータDA2を図12に示すように小ドット、中ドット、及び、大ドットの発生量を表すドットデータDA3に変換する。中ドットは小ドットよりも大きいドットであり、大ドットは中ドットよりも大きいドットである。尚、ドットの大きさは、2種類でもよいし、4種類以上でもよい。ドット記録率テーブルT0は、CMYKのそれぞれについて、インクの使用量と小中大のそれぞれのドットの記録率との対応関係を規定した情報テーブルである。図7(a),(b)に示す横軸はインクの使用量(単位:%)であり、図7(a),(b)に示す縦軸はドットの記録率(単位:%)である。尚、インク使用量0%はインクを使用しないことを意味し、インク使用量100%はインクを最大量使用することを意味する。ドット記録率テーブルT0に従って得られるドットデータは、例えば、各画素PXにドットの発生量を表す256階調の整数値を有する階調データとされる。 ハーフトーン処理部44は、ドットデータDA3を構成する各画素PXの階調値に対して例えばディザ法や誤差拡散法や濃度パターン法といった所定のハーフトーン処理を行って階調値の階調数を減らし、ハーフトーンデータDA4を生成する。ハーフトーンデータDA4は、印刷画像IM1に対応した各画素PXのドットの形成状況を表すデータであり、小中大の各ドットといった異なるサイズのドットに対応可能な3階調以上の多値データである。小中大の各ドットに対応可能な4値データは、例えば、ドット無しに0、小ドット形成に1、中ドット形成に2、大ドット形成に3、を対応させるデータとすることができる。
ラスタライズ処理部45は、ハーフトーンデータDA4を機構部50でドットが形成される順番に並べ換えるラスタライズ処理を行ってラスターデータ(パス単位のイメージデータ)を生成し、ヘッド61の駆動素子63に印加する電圧信号に対応した駆動信号SGをラスターデータから生成して駆動回路62へ出力する。例えば、ラスターデータが「小ドット形成」であれば小ドット用のインク滴を吐出させる駆動信号を出力し、ラスターデータが「中ドット形成」であれば中ドット用のインク滴を吐出させる駆動信号を出力し、ラスターデータが「大ドット形成」であれば大ドット用のインク滴を吐出させる駆動信号を出力する。
上記各部41〜45は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)で構成されてもよく、RAM20から処理対象のデータを直接読み込んだりRAM20に処理後のデータを直接書き込んだりしてもよい。
コントローラー10に制御される機構部50は、キャリッジモーター51、紙送り機構53、キャリッジ60、ヘッド61、等を備える。キャリッジモーター51は、図示しない複数の歯車及びベルト52を介してキャリッジ60を主走査方向D2へ往復移動させる。紙送り機構53は、被印刷物ME1を副走査方向D3へ搬送する。キャリッジ60には、例えばCMYKのインク滴67を吐出するヘッド61が搭載されている。ヘッド61は、駆動回路62、駆動素子63、等を備える。駆動回路62は、コントローラー10から入力される駆動信号SGに従って駆動素子63に電圧信号を印加する。駆動素子63には、ノズル64に連通する圧力室内のインク(液体)66に圧力を加える圧電素子、熱により圧力室内に気泡を発生させてノズル64からインク滴67を吐出させる駆動素子、等を用いることができる。ヘッド61の圧力室には、インクカートリッジ(液体カートリッジ)65からインク66が供給される。インクカートリッジ65とヘッド61の組合せは、例えば、CMYKのそれぞれに設けられる。圧力室内のインク66は、駆動素子63によってノズル64から被印刷物ME1に向かってインク滴67として吐出され、印刷用紙等といった被印刷物ME1にインク滴67のドットDTが形成される。ヘッド61が主走査方向D2へ移動し、すなわち、ヘッド61と被印刷物ME1とが主走査方向D2へ相対移動し、ハーフトーンデータDA4で表されるドットサイズに応じたドットが形成されることにより、被印刷物ME1に印刷画像IM1が形成される。
RAM20には、印刷装置1を印刷制御装置U0として機能させるプログラムを含むプログラムPRG2等が格納される。
不揮発性メモリー30には、RAM20に展開されるプログラムデータPRG1等が記憶されている。不揮発性メモリー30には、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリー、ハードディスクといった磁気記録媒体、等が用いられる。尚、プログラムデータPRG1を展開するとは、CPU11で解釈可能なプログラムPRG2としてRAM20に書き込むことを意味する。
カードI/F71は、メモリーカード90にデータを書き込んだりメモリーカード90からデータを読み出したりする回路である。
通信I/F72は、ホスト装置100の通信I/F172に接続され、ホスト装置100に対して情報を入出力する。ホスト装置100には、パーソナルコンピューターといったコンピューター、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、スマートフォンといった携帯電話、等が含まれる。
操作パネル73は、出力部74、入力部75、等を有し、ユーザーが印刷装置1に対して各種の指示を入力可能である。出力部74は、例えば、各種の指示に応じた情報や印刷装置1の状態を示す情報を表示する液晶パネル(表示部)で構成される。出力部74は、これらの情報を音声出力してもよい。入力部75は、例えば、カーソルキーや決定キーといった操作キー(操作入力部)で構成される。入力部75は、表示画面への操作を受け付けるタッチパネル等でもよい。
ところで、印刷制御装置U0の少なくとも一部は、ホスト装置100に含まれてもよい。図3に示すようにプリンタードライバー140がホスト装置100にインストールされる場合、プリンタードライバー140がホスト装置100を解像度変換部141、色変換部142、サイズ振分部143、ハーフトーン処理部144、ラスタライズ処理部145、等として機能させてもよい。これにより、プリンタードライバー140は、ホスト装置100を、ドット振分部U1、吐出制御部U2、色変換部U3、縁位置情報取得部U4、及び、境界情報取得部U5として機能させる。また、プリンタードライバー140は、図6に示す境界位置d1〜d4、図1,15に示すグラデーション情報G1,G2、等も含んでいる。
図3に示すホスト装置100は、CPU111、ROM112、RAM113、記憶装置114、入力装置115、通信I/F172、例えば外部の表示装置174、等がバスに接続されて互いに情報を入出力可能とされている。記憶装置114は、オペレーティングシステム、プリンタードライバー140、等を記憶している。記憶装置114には、ハードディスク等の磁気記憶装置、フラッシュメモリー等の不揮発性半導体メモリー、等を用いることができる。入力装置115は、キーボードやポインティングデバイスといった操作入力装置等で構成される。
解像度変換部141は、処理対象の画像の解像度を印刷解像度(例えば720×720dpiや360×360dpi)に変換する。処理対象の画像は、例えば、RGBデータで表現される。処理対象の画像がRGBデータでない場合、処理対象の画像をRGBデータに変換してもよい。色変換部142は、色変換テーブルC0を参照して、印刷解像度とされたRGBデータDA1をCMYKデータDA2に変換する。サイズ振分部143は、ドット記録率テーブルT0を参照して、CMYKデータDA2をドットデータDA3に変換する。ハーフトーン処理部144は、所定のハーフトーン処理を行い、ドットデータDA3からハーフトーンデータDA4を生成する。ラスタライズ処理部145は、所定のラスタライズ処理を行ってハーフトーンデータDA4からラスターデータを生成し、通信I/F172,72により接続された印刷装置1に対してラスターデータを含む印刷データを送信する。この場合、印刷装置1は、上述した処理部(41〜45)が無くてもよく、コントローラー10がラスターデータから駆動信号SGを生成して駆動回路62へ出力すればよい。
むろん、印刷装置1がラスタライズ処理部45を有する場合、ホスト装置100はラスタライズ処理部145が無くてもよい。印刷装置1がさらにハーフトーン処理部44を有する場合、ホスト装置100はハーフトーン処理部144が無くてもよい。印刷装置1がさらにサイズ振分部43を有する場合、ホスト装置100はサイズ振分部143が無くてもよい。印刷装置1がさらに色変換部42を有する場合、ホスト装置100は色変換部142が無くてもよい。
次に、図5(a)〜(c)を参照して、縁無し印刷の動作例を説明する。分かり易く示すため、8個のノズル#1〜#8が並び方向D1へ並んだノズル列68がヘッド61にあるものとしている。このようなヘッド61を用いることも本技術に含まれるが、実際には例えば100個以上と多くノズルを有するノズル列を備えるヘッドが用いられることが多い。
図5(a)〜(c)に示す紙送り機構53は、副走査方向D3における上流側のローラー対53a,53b、及び、副走査方向D3における下流側のローラー対53c,53dを有している。ローラー対53a,53bとローラー対53c,53dの間には、ヘッド61に対向して被印刷物ME1を支持するプラテン54が配置されている。プラテン54の副走査方向D3における上流側には、溝54aが配置されている。この溝54aには、ノズル#7,#8が対向しているものとする。プラテン54の副走査方向D3における下流側には、溝54bが配置されている。この溝54bには、ノズル#1,#2が対向しているものとする。プラテン54の主走査方向D2における両側には、溝54c,54dが配置されている。各溝54a〜54dには、インクを吸収するためのインク吸収材55が収容されている。
図5(a)は、被印刷物ME1の先端E1に印刷が行われている様子を模式的に示している。被印刷物の先端E1は、最先端のノズル#1から下流側であって溝54bにかかる位置に配置される。これにより、プラテン54がインク滴で汚れず、余白が生じないように被印刷物ME1の先端E1までドットが形成される。図5(b)は、被印刷物ME1の側端E3,E4に印刷が行われている様子を模式的に示している。被印刷物の側端E3,E4は、最も外側に来るノズルから内側であって溝54c,54dにかかる位置に配置される。これにより、プラテン54がインク滴で汚れず、余白が生じないように被印刷物ME1の側端E3,E4までドットが形成される。図5(c)は、被印刷物ME1の後端E2に印刷が行われている様子を模式的に示している。被印刷物の後端E2は、最後端のノズル#8から上流側であって溝54aにかかる位置に配置される。これにより、プラテン54がインク滴で汚れず、余白が生じないように被印刷物ME1の後端E2までドットが形成される。
ただ、吐出されたインク滴が小さい場合、インク吸収材55に到達しないでミストとなって浮遊する可能性がある。このようなミストによる汚れを抑制するため、図1に示すように、印刷領域A0の外側領域A2には第一ドット記録率テーブルT1よりも小インク滴67sによる小ドットDTs、及び、中インク滴67mによる中ドットDTmの使用率(ドット記録率の上限値)を低くした第二ドット記録率テーブルT2を適用することにしている。尚、ドット記録率テーブルT1,T2をドット記録率テーブルT0と総称する。図1には、印刷領域A0の各画素PXの内、第一ドット記録率テーブルT1が適用される画素に「A」を付し、第二ドット記録率テーブルT2が適用される画素に「B」を付している。
図6は、縁無し印刷のために内側領域A1、外側領域A2、及び、遷移領域A3に分けた印刷領域A0を模式的に示している。これらの領域A1〜A3は、被印刷物ME1の四辺(E1〜E4)の位置に応じて設定される。ここで、印刷領域A0の内、被印刷物ME1の縁部(E1〜E4)に沿った第一境界B1から内側を内側領域A1とし、第一境界B1よりも外側の第二境界B2から外側を外側領域A2とし、内側領域A1と外側領域A2との間を遷移領域A3としている。図6に示す例では、被印刷物ME1の上端E1からの第二境界B2の位置を画素単位でd1とし、被印刷物ME1の下端E2からの第二境界B2の位置を画素単位でd2とし、被印刷物ME1の左端E3からの第二境界B2の位置を画素単位でd3とし、被印刷物ME1の右端E4からの第二境界B2の位置を画素単位でd4としている。尚、位置d1〜d4が正の値であれば第二境界B2が被印刷物ME1の縁部(E1〜E4)よりも内側に設定されることを意味し、位置d1〜d4が負の値であれば第二境界B2が被印刷物ME1の縁部(E1〜E4)よりも外側に設定されることを意味する。図6に示す例では、第二境界B2が被印刷物の上端E1から10画素分、被印刷物の下端E2から20画素分、被印刷物の左端E3から5画素分、被印刷物の右端E4から5画素分、外側の位置に設定される。図6には、被印刷物ME1の搬送誤差が主走査方向D2における位置の誤差よりも大きい場合に位置d1,d2を位置d3,d4よりも外側にする例を示している。これにより、小中サイズのインク滴67s,67mによる小中ドットDTs,DTmの使用率が低い外側領域A2が副走査方向D3において被印刷物ME1の縁部に入り込み難くなり、高画質の縁無し印刷が実現される。むろん、第二境界B2の位置は、図6に示す例に限定されない。
第二境界B2よりも内側の第一境界B1の位置は、例えば、図1に示すグラデーション情報G1に従って設定される。グラデーション情報G1は、遷移領域A3を境界B1,B2に沿って並行する複数の画素列R0に分けたときに各画素列R0を、第一ドット記録率テーブルT1が適用される第一画素列R1にするか、第二ドット記録率テーブルT2が適用される第二画素列R2にするか、を設定するために使用される。すなわち、遷移領域A3には第一境界B1から第二境界B2に向かって複数の画素列R0が配置され、該複数の画素列R0は複数の第一画素列R1と複数の第二画素列R2とを含んでいる。第一ドット記録率テーブルT1が適用される第一画素列R1は、小インク滴67sによる小ドットDTs、及び、中インク滴67mによる中ドットDTmの使用率が第1の使用率となる画素列である。第二ドット記録率テーブルT2が適用される第二画素列R2は、小インク滴67sによる小ドットDTs、及び、中インク滴67mによる中ドットDTmの使用率が第2の使用率となる画素列である。第2の使用率は、第1の使用率よりも低い。
ここで、図1,6等に示す本具体例では、印刷領域A0の上端近傍の画素列R0は主走査方向D2に沿って画素が並んでおり、印刷領域A0の下端近傍の画素列R0は主走査方向D2に沿って画素が並んでおり、印刷領域A0の左端近傍の画素列R0は副走査方向D3に沿って画素が並んでおり、印刷領域A0の右端近傍の画素列R0は副走査方向D3に沿って画素が並んでいるものとする。このように印刷領域A0の四辺近傍の画素列R0を配列することにより、印刷画像の四辺近傍の画質が均質化される。
図1に示すグラデーション情報G1は、外側領域A2から何画素、第一画素列R11を続けるかの値、当該第一画素列R1から何画素、第二画素列R21を続けるかの値、当該第二画素列R21から何画素、第一画素列R12を続けるかの値、といった、交互に第一画素列R1の数と第二画素列R2の数とが続く情報とされている。便宜上、図1に示すグラデーション情報G1の12個の値を順にabcdefghijklで示すと、奇数番目の値acegikが各第一画素列R11,R12,R13,R14,R15,R16の続く数を示し、偶数番目のbdfhjlが各第二画素列R21,R22,R23,R24,R25,R26の続く数を示している。尚、第一画素列R11,R12,R13,R14,R15,R16を第一画素列R1と総称し、第二画素列R21,R22,R23,R24,R25,R26を第二画素列R2と総称している。図1に示すa〜lの値がグラデーション情報G1に格納されている場合、遷移領域A3の画素列R0の数Nrは、a〜lを合計した18となる。印刷解像度が720×720dpiである場合、遷移領域A3の幅は、Nr=18画素に相当する約0.63mmとなる。むろん、画素列数Nrは、18画素以外でもよい。遷移領域A3の上下左右で共通のグラデーション情報G1を使用することにより、グラデーション情報を格納するメモリー領域を削減することができる。
グラデーション情報G1で表される画素列R1,R2は、グラデーション(偏り)を持つように配列されている。ここで、内側領域A1から外側へ続く第二画素列R26の連続数は、1であり、第二画素列R26から外側へ続く第一画素列R16の連続数3よりも少ない。これは、遷移領域A3のうち内側領域A1に近い部分において、内側領域A1と同じ第一ドット記録率テーブルT1が適用される第一画素列R1が第二画素列R2よりも多いことを意味する。これにより、内側領域A1から外側領域A2にかけての画質の変化が緩やかになり、高画質の縁無し印刷が実現される。
また、外側領域A2から内側へ続く第一画素列R11の連続数は、1であり、第一画素列R11から内側へ続く第二画素列R21の連続数(図1の例では3)よりも少ない。これは、遷移領域A3のうち外側領域A2に近い部分において、外側領域A2と同じ第二ドット記録率テーブルT2が適用される第二画素列R2が第一画素列R1よりも多いことを意味する。これにより、外側領域A2から内側領域A1にかけての画質の変化が緩やかになり、高画質の縁無し印刷が実現される。
遷移領域A3の画素列R0の内、中間から内側の9列の画素列R0に含まれる第一画素列R1の比率は、6/9であり、1/2よりも大きい。このことからも、内側領域A1から外側領域A2にかけての画質の変化が緩やかになり、高画質の縁無し印刷が実現される。
また、遷移領域A3の画素列R0の内、中間から外側の9列の画素列R0に含まれる第二画素列R2の比率は、6/9であり、1/2よりも大きい。このことからも、外側領域A2から内側領域A1にかけての画質の変化が緩やかになり、高画質の縁無し印刷が実現される。
さらに、第一境界B1から第二境界B2に向かう18列の画素列R0を1/3の6列ずつに分けるときの第二画素列R2は、第一境界B1(内側領域A1)から続く6列に2列含まれ、両境界B1,B2から離れている6列に3列含まれ、第二境界B2(外側領域A2)に続く6列に4列含まれている。従って、遷移領域A3の第二画素列R2の数は、第一境界B1から第二境界B2に向かうにしたがって段階的に多くなっている。第一画素列R1については、第二境界B2(外側領域A2)から続く6列に2列含まれ、両境界B1,B2から離れている6列に3列含まれ、第一境界B1(内側領域A1)に続く6列に4列含まれている。従って、遷移領域A3の第一画素列R1の数は、第二境界B2から第一境界B1にむかうにしたがって段階的に多くなっている。
図7(a)は、内側領域A1と第一画素列R1に適用される第一ドット記録率テーブルT1の例を模式的に示している。この第一ドット記録率テーブルT1は、インク使用量が0%から100%になるにつれて、まず、小ドットの記録率が立ち上がり、中ドットの発生ポイントPO1から中ドットの記録率が立ち上がり、大ドットの発生ポイントPO2から大ドットの記録率が立ち上がり、インク使用量100%になると大ドットの記録率が最大になって小中ドットの記録率が0%になっている。
図7(b)は、外側領域A2と第二画素列R2に適用される第二ドット記録率テーブルT2の例を模式的に示している。この第二ドット記録率テーブルT2は、小ドットの記録率の上限値が第一ドット記録率テーブルT1よりも低く、中ドットが発生せず(すなわち中ドットの記録率の上限値が第一ドット記録率テーブルT1よりも低く)、インク使用量が0%から100%になるにつれて、まず、小ドットの記録率が立ち上がり、大ドットの発生ポイントPO3から大ドットの記録率が立ち上がり、インク使用量100%になると大ドットの記録率が最大になって小ドットの記録率が0%になっている。従って、第二ドット記録率テーブルT2は、第一ドット記録率テーブルT1と比べて、小インク滴67sによる小ドットDTsの使用率が低く、且つ、中インク滴67mによる中ドットDTmの使用率が低くなっている。むろん、中ドットを無くして小ドットを少し残すのは一例に過ぎず、印刷画像の画質等に応じて、中ドットを少し残してもよいし、小ドットを無くしてもよい。
上述したドット記録率テーブルT1,T2を使い分けることにより、高画質の縁無し印刷が実現される。
(3)印刷制御処理の具体例:
図8は、図3で示したホスト装置100で実施される印刷制御方法を含む印刷制御処理の例を示している。ここで、ステップS102は縁位置情報取得部U4に対応し、ステップS106は境界情報取得部U5に対応し、ステップS108,S112はドット振分部U1に対応し、ステップS108はフラグ情報生成部U14に対応し、ステップS110は色変換部U3に対応し、ステップS114〜S118は吐出制御部U2に対応している。以下、「ステップ」の記載を省略する。
例えば、ホスト装置100は、RAM113に格納された画像を印刷する操作をユーザーから受け付けると、印刷制御処理を開始させる。まず、ホスト装置100は、印刷領域A0の中で被印刷物ME1の縁部(E1〜E4)の位置を表す縁位置情報を取得する(S102)。例えば、縁無し印刷において、設定された被印刷物ME1の上縁E1、下縁E2、左縁E3、及び、右縁E4の位置を縁位置情報として取得すればよい。
S104では、設定された印刷解像度、及び、設定されたはみ出し量(被印刷物の縁部からのはみ出し量)に基づいて、処理対象のRGBデータの解像度を設定された印刷解像度に変換する。尚、主走査方向D2と副走査方向D3の少なくとも一方の画素数が変わる場合、公知の画素補間により画素数が変換される。
S106では、縁位置情報で表される被印刷物ME1の縁部(E1〜E4)の位置に基づいて第二境界B2の位置を表す境界情報を取得する。図6で示したような境界位置d1〜d4が設定されているので、遷移領域A3の上縁部における第二境界B2は被印刷物ME1の上端E1から境界位置d1の分ずれた位置となり、遷移領域A3の下縁部における第二境界B2は被印刷物ME1の下端E2から境界位置d2の分ずれた位置となり、遷移領域A3の左縁部における第二境界B2は被印刷物ME1の左端E3から境界位置d3の分ずれた位置となり、遷移領域A3の右縁部における第二境界B2は被印刷物ME1の右端E4から境界位置d4の分ずれた位置となる。境界情報は、これらの位置を表す情報となる。
S108では、境界情報で表される第二境界B2の位置に基づいて、印刷領域A0に含まれる画素PXのそれぞれについて、内側領域A1と第一画素列R1のいずれかであるか、外側領域A2と第二画素列R2のいずれかであるか、を識別するためのフラグ情報F1を生成する。遷移領域A3の画素列R0を第一画素列R1にするか第二画素列R2にするかは、図1,9に示すグラデーション情報G1が使用される。図1,9に示す例では、第二境界B2から第一境界B1に向かって、順に、1列の第一画素列R11、3列の第二画素列R21、1列の第一画素列R12、2列の第二画素列R22、1列の第一画素列R13、1列の第二画素列R23、1列の第一画素列R14、1列の第二画素列R24、2列の第一画素列R15、1列の第二画素列R25、3列の第一画素列R16、及び、1列の第二画素列R26が設定される。そこで、図9に示すように、フラグ情報F1の各画素PXの内、内側領域A1及び第一画素列R1に第一ドット記録率テーブルT1を適用する意味の「0」を格納し、外側領域A2及び第二画素列R2に第二ドット記録率テーブルT2を適用する意味の「1」を格納することにしている。
S110では、図10(a)に示すような色変換テーブルC0を参照して、RGBデータDA1(入力画像)からCMYKデータDA2(印刷データ)を生成する。RGBデータDA1の画素値(Ri,Gi,Bi)が色変換テーブルC0に格納されていない場合には、色変換テーブルC0に格納されている入力座標値(R0i,G0i,B0i)のうち画素値(Ri,Gi,Bi)に近い入力座標値に対応する出力座標値(C0i,M0i,Y0i,K0i)を複数組用いて出力画素値(Ci,Mi,Yi,Ki)を補間すればよい。
S112では、図11に示すようなサイズ振分処理を行う。ここで、S204,S206は第一変換部U11に対応し、S204,S208は第二変換部U12に対応し、S204〜S208は第三変換部U13に対応している。
図11に示すサイズ振分処理が開始されると、ホスト装置100は、CMYKデータDA2について、図1に示す印刷領域A0の画素PXの中からドットデータDA3を生成する処理対象の画素を設定する(S202)。S204では、図9に示すフラグ情報F1の内、処理対象画素のフラグ情報に応じて処理を分岐させる。
フラグ情報が「0」である場合、ホスト装置100は、第一ドット記録率テーブルT1を参照して処理対象画素のCMYKデータDA2をドットデータDA3に変換し(S206)、処理をS210に進める。図9に示すフラグ情報F1に「0」が格納された画素は、内側領域A1又は第一画素列R1である。従って、フラグ情報F1で表される画素が内側領域A1と第一画素列R1のいずれかである場合に第一ドット記録率テーブルT1が適用されてCMYKデータDA2からドットデータDA3が生成されることになる。
フラグ情報が「1」である場合、ホスト装置100は、第二ドット記録率テーブルT2を参照して処理対象画素のCMYKデータDA2をドットデータDA3に変換し(S208)、処理をS210に進める。図9に示すフラグ情報F1に「1」が格納された画素は、外側領域A2又は第二画素列R2である。従って、フラグ情報F1で表される画素が外側領域A2と第二画素列R2のいずれかである場合に第二ドット記録率テーブルT2が適用されてCMYKデータDA2からドットデータDA3が生成されることになる。
ホスト装置100は、S202〜S208の処理を繰り返し(S210)、印刷領域A0の全画素について処理を終了した場合にサイズ振分処理を終了させる。
図12は、CMYKデータDA2からドットデータDA3を生成する例を模式的に示している。ドットデータDA3は、主走査方向D2及び副走査方向D3へ並べられた画素PXにドットの記録率(例えば0〜255の階調値)が格納されたデータである。図12に示すドットデータDA3は、各画素PXの小ドットDTsの記録率を表す小ドットデータDA31、各画素PXの中ドットDTmの記録率を表す中ドットデータDA32、及び、各画素PXの大ドットDTLの記録率を表す大ドットデータDA33を含む。ここで、小ドットデータDA31の各画素PXに画素値(CSi,MSi,YSi,KSi)が格納され、中ドットデータDA32の各画素PXに画素値(CMi,MMi,YMi,KMi)が格納され、大ドットデータDA33の各画素PXに画素値(CLi,MLi,YLi,KLi)が格納されるものとする。
第一ドット記録率テーブルT1が適用される場合、図7(a)で示したようなインク使用量とドット記録率との対応関係に従って、CMYKデータDA2がドットデータDA31,DA32,DA33に変換される。第二ドット記録率テーブルT2が適用される場合、図7(b)で示したようなインク使用量とドット記録率との対応関係に従って、CMYKデータDA2がドットデータDA31,DA32,DA33に変換される。図7(a),(b)で示した対応関係に従う場合、第二ドット記録率テーブルT2が適用される外側領域A2及び第二画素列R2について、中ドットデータDA32の各画素の画素値は0となり、小ドットデータDA31の各画素の画素値は概ね第一ドット記録率テーブルT1が適用される場合と比べて小さくなる。
サイズ振分処理後、ホスト装置100は、ドットデータDA31,DA32,DA33の各画素の記録率に対して例えばディザ法や誤差拡散法や濃度パターン法といった所定のハーフトーン処理を行い、ドット無し、小ドット形成、中ドット形成、及び、大ドット形成を表す4値のハーフトーンデータDA4を生成する(図8のS114)。
図13は、S114の処理例としてディザ法によるハーフトーン処理の例を示している。この処理は、CMYKのそれぞれについて行われる。ここで、大ドットの記録率RRLは図12で示した画素値(CLi,MLi,YLi,KLi)に対応し、中ドットの記録率RRMは図12で示した画素値(CMi,MMi,YMi,KMi)に対応し、小ドットの記録率RRSは図12で示した画素値(CSi,MSi,YSi,KSi)に対応し、大ドット用ディザテーブルから取得される閾値THLは大ドットの記録率RRLに対する閾値であり、中ドット用ディザテーブルから取得される閾値THMは中ドットの記録率RRMに対する閾値であり、小ドット用ディザテーブルから取得される閾値THSは小ドットの記録率RRSに対する閾値である。
図13に示すハーフトーン処理が開始されると、ホスト装置100は、ドットデータDA31,DA32,DA33について、図1に示す印刷領域A0の画素PXの中からハーフトーンデータDA4を生成する処理対象の画素を設定する(S252)。
S254では、大ドットの記録率RRLが処理対象画素に対応する閾値THLよりも大きいか否かを判断する。この判断は、RRL≧THLであるか否かの判断等でもよい。RRL>THLである場合、ホスト装置100は、処理対象画素に「3」(大ドット形成)を格納し(S256)、処理をS266に進める。RRL≦THLである場合、ホスト装置100は、中ドットの記録率RRMが処理対象画素に対応する閾値THMよりも大きいか否かを判断する(S258)。この判断は、RRM≧THMであるか否かの判断等でもよい。RRM>THMである場合、ホスト装置100は、処理対象画素に「2」(中ドット形成)を格納し(S260)、処理をS266に進める。RRM≦THMである場合、ホスト装置100は、小ドットの記録率RRSが処理対象画素に対応する閾値THSよりも大きいか否かを判断する(S262)。この判断は、RRS≧THSであるか否かの判断等でもよい。RRS>THSである場合、ホスト装置100は、処理対象画素に「1」(小ドット形成)を格納し(S264)、処理をS266に進める。RRS≦THSである場合、ホスト装置100は、処理対象画素に「0」(ドット無し)を格納し、処理をS266に進める。
ホスト装置100は、S252〜S264の処理を繰り返し(S266)、印刷領域A0の全画素について処理を終了した場合にハーフトーン処理を終了させる。このようにして、印刷領域A0の画素PXに画素値(ci,mi,yi,ki)が格納されたハーフトーンデータDA4が生成される。
ハーフトーン処理後、ホスト装置100は、ハーフトーンデータDA4を機構部50でドットが形成される順番に並べ換えるラスタライズ処理を行ってラスターデータを生成し(図8のS116)、このラスターデータを印刷装置1に送信して(図8のS118)、印刷制御処理を終了させる。ラスターデータを受信した印刷装置1は、ラスターデータに対応した駆動信号SGを生成して駆動回路62へ出力する。機構部50は、駆動信号SGに従ってヘッド61からインク滴67を吐出して被印刷物ME1にドットDTによる印刷画像IM1を形成する。従って、サイズ振分処理により生成されたドットデータDA3に従ってヘッド61からインク滴67が吐出して被印刷物ME1に印刷画像IM1が形成される。
図1に示すように、内側領域A1については、図7(a)で示したような第一ドット記録率テーブルT1が適用されてCMYKデータDA2からドットデータDA3が生成される。外側領域A2については、第一ドット記録率テーブルT1よりも小中インク滴67s,67mによる小中ドットDTs,DTmの使用率が低い第二ドット記録率テーブルT2が適用されるので、内側領域A1よりも小中インク滴67s,67mの使用率が低くなる。これにより、小中インク滴のミスト化が抑制され、ミストによる印刷装置の汚れが抑制される。
遷移領域A3については、画素列R0の単位で段階的にドット記録率テーブルT1,T2のいずれかが適用されるので、急な画質変化による違和感が抑えられるうえ、遷移領域専用のドット記録率テーブルを格納するメモリー領域を用意する必要が無い。また、第一境界B1に沿って並行する画素列R0の単位でドット記録率テーブルT1,T2が切り替えられるので、ドット記録率テーブルT1,T2のいずれか一方が適用されない画素をマスクするためのマスク情報、及び、当該マスク情報を格納するメモリー領域を用意する必要が無い。さらに、第一画素列R1と第二画素列R2とが混在しているので、前記マスク情報に対応する模様が見えるという違和感のある粒状感が抑制される。従って、本具体例は、縁無し印刷の制御に必要なメモリー領域を削減しながら印刷画像の縁部の画質劣化を抑制することが可能な技術を提供することができる。
尚、図2で示したような印刷装置1が上述した処理を行う場合には、解像度変換部41が図2で示したホスト装置100の解像度変換部141の代わりに解像度変換処理を行い、色変換部42がホスト装置100の色変換部142の代わりに色変換処理を行い、サイズ振分部43がホスト装置100のサイズ振分部143の代わりにサイズ振分処理を行い、ハーフトーン処理部44がホスト装置100のハーフトーン処理部144の代わりにハーフトーン処理を行い、ラスタライズ処理部45がホスト装置100のラスタライズ処理部145の代わりにラスタライズ処理を行えばよい。例えば、メモリーカード90から画像を入手して縁無し印刷を行う場合、コントローラー10が印刷制御装置U0として縁無し印刷を制御すると、高画質の縁無し印刷が実現される。
(4)変形例:
本発明は、種々の変形例が考えられる。
例えば、図8のS106で取得する境界情報は、第二境界B2の位置を表す情報に限定されず、第一境界B1の位置を表す情報、両境界B1,B2の位置を表す情報、等でもよい。グラデーション情報は、外側から内側に向かう順に第一画素列R1であるか第二画素列R2であるかを示す情報に限定されず、内側から外側に向かう順に第一画素列R1であるか第二画素列R2であるかを示す情報等でもよい。
上述した処理は、順番を入れ替える等、適宜、変更可能である。例えば、図8の印刷制御処理において、S108のフラグ生成処理をS110の色変換処理の後で行うことが可能である。
また、小インク滴から小ドットが形成され、中インク滴から中ドットが形成され、小インク滴と中インク滴とが合体して大ドットが形成される場合、小インク滴を第一サイズのインク滴に当てはめ、中インク滴を第二サイズのインク滴に当てはめることにより、本技術を適用することができる。この場合、第一ドット記録率テーブルよりも小インク滴による小ドット及び大ドットの使用率を低くした第二ドット記録率テーブルを外側領域及び第二画素列に適用すればよい。
尚、小インク滴から小ドットが形成され、中インク滴から中ドットが形成され、大インク滴から大ドットが形成される場合において、小インク滴を第一サイズのインク滴に当てはめ、中インク滴及び大インク滴を第二サイズのインク滴に当てはめることも可能である。むろん、インク滴のサイズは、4段階以上あってもよい。
上述した実施形態では、印刷領域A0に含まれる領域A1,A2,A3に関わらず色変換に同じ色変換テーブルを使用した。ただ、内側領域A1と外側領域A2とで色味に違いが出る場合には、内側領域A1用の色変換テーブルと外側領域A2用の色変換テーブルとを分けてもよい。その際、図8のS108でフラグ情報F1を生成しているので、内側領域A1用の色変換テーブルを遷移領域A3の第一画素列R1にも適用し、外側領域A2用の色変換テーブルを遷移領域A3の第二画素列R2にも適用してもよい。
図10(b)は、内側領域A1及び第一画素列R1に適用する第一色変換テーブルC1の構造例を模式的に示している。第一色変換テーブルC1は、RGBデータDA1を表現するRGB色空間(入力色空間)の入力座標値(R0i,G0i,B0i)と、CMYKインクの使用量を表すCMYK色空間(出力色空間)の出力座標値(C1i,M1i,Y1i,K1i)と、の第一対応関係CO1を複数の格子点GD1(N1点)について規定している。
図10(c)は、外側領域A2及び第二画素列R2に適用する第二色変換テーブルC2の構造例を模式的に示している。第二色変換テーブルC2は、RGBデータDA1を表現するRGB色空間の入力座標値(R0i,G0i,B0i)と、CMYKインクの使用量を表すCMYK色空間の出力座標値(C2i,M2i,Y2i,K2i)と、の第二対応関係CO2を複数の格子点GD1(N1点)について規定している。
内側領域A1及び第一画素列R1よりも小中インク滴67s,67mによる小中ドットDTs,DTmの使用率が低くなる外側領域A2及び第二画素列R2は、内側領域A1及び第一画素列R1よりもドットが疎らとなって被印刷物ME1の下地が見え易くなり、被印刷物ME1が白色といった淡色である場合には薄く見える可能性がある。この場合、例えば、C2i≧C1i、M2i≧M1i、Y2i≧Y1i、及び、K2i≧K1iとなるように対応関係CO1,CO2を規定し、全体として第二対応関係CO2のインク使用量を第一対応関係CO1のインク使用量よりも多くすると、印刷画像の画質が均質化される。
図14は、図8のS110で行われる色変換処理の変形例を示している。
図14に示す色変換処理が開始されると、ホスト装置100は、RGBデータDA1について、図1に示す印刷領域A0の画素PXの中から色変換の対象画素を設定する(S302)。S304では、図9に示すフラグ情報F1の内、色変換対象画素のフラグ情報に応じて処理を分岐させる。
フラグ情報が「0」である場合、ホスト装置100は、第一色変換テーブルC1を参照してRGBデータDA1の色変換対象画素の画素値(Ri,Gi,Bi)を画素値(Ci,Mi,Yi,Ki)に変換し(S306)、処理をS310に進める。図9に示すフラグ情報F1に「0」が格納された画素は、内側領域A1又は第一画素列R1である。従って、フラグ情報F1で表される画素が内側領域A1と第一画素列R1のいずれかである場合に第一色変換テーブルC1が使用されてRGBデータDA1からCMYKデータDA2が生成されることになる。
フラグ情報が「1」である場合、ホスト装置100は、第二色変換テーブルC2を参照してRGBデータDA1の色変換対象画素の画素値(Ri,Gi,Bi)を画素値(Ci,Mi,Yi,Ki)に変換し(S308)、処理をS310に進める。図9に示すフラグ情報F1に「1」が格納された画素は、外側領域A2又は第二画素列R2である。従って、フラグ情報F1で表される画素が外側領域A2と第二画素列R2のいずれかである場合に第二色変換テーブルC2が使用されてRGBデータDA1からCMYKデータDA2が生成されることになる。
ホスト装置100は、S302〜S308の処理を繰り返し(S310)、印刷領域A0の全画素について処理を終了した場合に色変換処理を終了させる。
以上説明したように、第一ドット記録率テーブルT1が適用される内側領域A1及び第一画素列R1に第一色変換テーブルC1が使用され、第二ドット記録率テーブルT2が適用される外側領域A2及び第二画素列R2に第二色変換テーブルC2が使用される。従って、本変形例は、印刷画像の縁部の画質劣化をさらに抑制することが可能な技術を提供することができる。
尚、一つの色変換テーブルに第一対応関係CO1と第二対応関係CO2を規定しておき、前記色変換テーブルに含まれる第一対応関係CO1を参照して内側領域A1及び第一画素列R1の画素値(Ri,Gi,Bi)を画素値(Ci,Mi,Yi,Ki)に変換し、前記色変換テーブルに含まれる第二対応関係CO2を参照して外側領域A2及び第二画素列R2の画素値(Ri,Gi,Bi)を画素値(Ci,Mi,Yi,Ki)に変換してもよい。
また、印刷解像度に応じて、遷移領域A3の画素列R0の数Nrを変えてもよい。例えば、印刷解像度が360×360dpi(第一印刷解像度)と720×720dpi(第二印刷解像度)よりも低解像度である場合、図15に示すように画素列数Nrを高解像度時の18よりも少ない10にしてもよい。むろん、低解像度時の画素列数Nrは、10画素以外でもよい。図15に示すグラデーション情報G2も、交互に第一画素列R1の数と第二画素列R2の数とが続く情報とされている。グラデーション情報G2の8個の値abcdefghの内、奇数番目の値acegが各第一画素列R11,R12,R13,R14の続く数を示し、偶数番目のbdfhが各第二画素列R21,R22,R23,R24の続く数を示している。
図16は、図8のS108で行われるフラグ情報生成処理の変形例を示している。
図16に示すフラグ情報生成処理が開始されると、ホスト装置100は、印刷解像度を表す情報を取得する(S402)。S404では、取得した情報で表される印刷解像度に応じて処理を分岐させる。ここで、印刷解像度に低解像度(例えば360×360dpi)と高解像度(例えば720×720dpi)があるものとする。
印刷解像度が低解像度である場合、ホスト装置100は、図15に示すような低解像度用グラデーション情報G2に従って、印刷領域A0に含まれる画素PXのそれぞれについてフラグ情報を生成し(S406)、フラグ情報生成処理を終了させる。上述したように、フラグ情報は、内側領域A1と第一画素列R1のいずれかであるか、外側領域A2と第二画素列R2のいずれかであるか、を識別するための情報である。例えば、内側領域A1、及び、グラデーション情報G2で表される第一画素列R11〜R14には、第一ドット記録率テーブルT1を適用する意味の「0」が格納される。外側領域A2、及び、グラデーション情報G2で表される第二画素列R21〜R24には、第二ドット記録率テーブルT2を適用する意味の「1」が格納される。
印刷解像度が高解像度である場合、ホスト装置100は、図1に示すような高解像度用グラデーション情報G1に従って、印刷領域A0に含まれる画素PXのそれぞれについてフラグ情報F1を生成し(S408)、フラグ情報生成処理を終了させる。例えば、内側領域A1、及び、グラデーション情報G1で表される第一画素列R11〜R16には、「0」が格納される。外側領域A2、及び、グラデーション情報G1で表される第二画素列R21〜R26には、「1」が格納される。
例えば、印刷解像度を360×360dpiにした場合、画素列R0の数Nrが720×720dpiと同じ18画素であると、遷移領域A3の幅は約1.27mmと拡がってしまう。印刷解像度360×360dpiである場合にNr=10にすると、遷移領域A3の幅は約0.71mmと720×720dpiである場合の幅に近付く。このように、比較的低解像度の第一印刷解像度における遷移領域A3の幅が拡がることが抑制される。言い換えると、比較的高解像度の第二印刷解像度における遷移領域A3の幅が狭くなることが抑制される。本変形例は、印刷解像度に応じて印刷画像の画質劣化を抑制することが可能な技術を提供することができる。
また、印刷解像度が3種類以上ある場合、3種類以上のグラデーション情報を使い分けてフラグ情報を生成してもよい。
尚、上述した実施形態では画素列R1,R2の画素が主走査方向D2や副走査方向D3へ並んでいたが、画素列R1,R2の画素は主走査方向D2や副走査方向D3ではなく斜めや階段状に並んでもよい。また、画素列R1,R2と境界B1,B2とは、互いに平行のみならず、厳密な平行から斜めにずれてもよい。さらに、画素列R1,R2も、互いに平行のみならず、画素が斜めや階段状に並ぶ等により厳密な平行から斜めにずれた画素列が含まれてもよい。これらの場合も、本技術に含まれる。
また、上述した実施形態では、図1,15で示したように遷移領域A3のおいて主走査方向D2へ連なる画素列R0と副走査方向D3へ連なる画素列R0とが直角に繋がっていた。しかし、向きの異なる画素列R0同士は、図17に例示するように主走査方向D2及び副走査方向D3とは異なる斜めの向きの画素列を介して繋がったり、丸みをもった並びの画素列を介して繋がったりしてもよい。これらの場合も、本技術に含まれる。
さらに、上述した実施形態では、印刷領域A0の上下左右にある遷移領域A3の全てに対して画素列R0の単位でドット記録率テーブルT1,T2を切り替えて適用した。むろん、印刷領域A0の上下左右の一部のみ遷移領域A3に画素列R0の単位でドット記録率テーブルT1,T2を切り替えて適用することも、本技術に含まれる。
(5)結び:
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、縁無し印刷の制御に必要なメモリー領域を削減しながら印刷画像の画質劣化を抑制することが可能な技術等を提供することができる。むろん、従属請求項に係る構成要件を有しておらず独立請求項に係る構成要件のみからなる技術等でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
また、上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も実施可能である。本発明は、これらの構成等も含まれる。
1…印刷装置(印刷部)、10…コントローラー、41,141…解像度変換部、42,142…色変換部、43,143…サイズ振分部、44,144…ハーフトーン処理部、45,145…ラスタライズ処理部、50…機構部、53…紙送り機構、54…プラテン、54a〜54d…溝、55…インク吸収材、60…キャリッジ、61…ヘッド、64…ノズル、67…インク滴(液滴)、68…ノズル列、100…ホスト装置、140…プリンタードライバー、A0…印刷領域、A1…内側領域、A2…外側領域、A3…遷移領域、B1…第一境界、B2…第二境界、C0,C1,C2…色変換テーブル、CO1…第一対応関係、CO2…第二対応関係、D1…並び方向、D2…主走査方向、D3…副走査方向、DA1…RGBデータ(入力画像)、DA2…CMYKデータ(印刷データ)、DA3,DA31,DA32,DA33…ドットデータ、DT…ドット、E1〜E4…端、F1…フラグ情報、G1,G2…グラデーション情報、IM1…印刷画像、ME1…被印刷物、PX…画素、R0…画素列、R1…第一画素列、R2…第二画素列、T0,T1,T2…ドット記録率テーブル、U0…印刷制御装置、U1…ドット振分部、U2…吐出制御部、U3…色変換部、U4…縁位置情報取得部、U5…境界情報取得部、U11…第一変換部、U12…第二変換部、U13…第三変換部、U14…フラグ情報生成部、Nr…画素列数。

Claims (9)

  1. 第一サイズのインク滴、及び、該第一サイズよりも大きい第二サイズのインク滴を含む複数サイズのインク滴を記録ヘッドから印刷領域に向けて吐出する印刷部のための印刷制御装置であって、
    被印刷物に縁無し印刷を行うための印刷データから前記複数サイズのインク滴による複数種類のドットの形成状態を表すドットデータを生成するドット振分部と、
    前記ドットデータに従って前記印刷部にインク滴を吐出させる吐出制御部と、を備え、
    前記印刷領域の内、第一境界から内側を内側領域とし、前記第一境界よりも外側の第二境界から外側を外側領域とし、前記内側領域と前記外側領域との間を遷移領域として、
    前記ドット振分部は、
    前記内側領域において、入力データと、前記複数種類のドットの記録率を表す出力データと、の対応関係を規定した第一ドット記録率テーブルを適用して前記印刷データから前記ドットデータを生成し、
    前記外側領域において、前記第一ドット記録率テーブルよりも前記第一サイズのインク滴によるドットの使用率を低くして、入力データと、前記複数種類のドットの記録率を表す出力データと、の対応関係を規定した第二ドット記録率テーブルを適用して前記印刷データから前記ドットデータを生成し、
    前記遷移領域において、複数の画素からなる第一画素列に前記第一ドット記録率テーブルを適用し、前記第一画素列とは異なる、複数の画素からなる第二画素列に前記第二ドット記録率テーブルを適用して、前記印刷データから前記ドットデータを生成し、
    前記遷移領域において、複数の前記第一画素列のうちの一部の前記第一画素列が前記外側領域から続いて存在し、複数の前記第二画素列のうちの一部の前記第二画素列が前記内側領域から続いて存在する、印刷制御装置。
  2. 前記内側領域から外側へ続く前記第二画素列の連続数は、当該第二画素列から外側へ続く前記第一画素列の連続数よりも少なく、
    前記外側領域から内側へ続く前記第一画素列の連続数は、当該第一画素列から内側へ続く前記第二画素列の連続数よりも少ない、請求項1に記載の印刷制御装置。
  3. 入力画像から前記印刷データを生成する色変換部を備え、
    該色変換部は、
    前記内側領域及び前記第一画素列において、前記入力画像を表現する入力色空間の入力座標値と、インクの使用量を表す出力座標値と、の第一対応関係を規定した色変換テーブルを参照して前記入力画像から前記印刷データを生成し、
    前記外側領域及び前記第二画素列において、前記入力座標値と前記出力座標値との第二対応関係を規定した色変換テーブルを参照して前記入力画像から前記印刷データを生成する、請求項1又は請求項2に記載の印刷制御装置。
  4. 前記印刷部は、前記記録ヘッドが前記被印刷物に対して主走査方向へ移動する主走査、及び、前記被印刷物が前記記録ヘッドに対して副走査方向へ移動する副走査を行い、
    前記副走査方向において前記被印刷物の縁部の位置を基準とした前記第二境界の位置は、前記主走査方向において前記被印刷物の縁部の位置を基準とした前記第二境界の位置よりも外側である、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の印刷制御装置。
  5. 前記印刷部は、第一印刷解像度、及び、該第一印刷解像度よりも高い第二印刷解像度を含む複数の印刷解像度で印刷可能であり、
    前記内側領域と前記外側領域との間において前記第一画素列と前記第二画素列とを合わせた画素列の数を画素列数Nrとするとき、前記第二印刷解像度で印刷する場合の画素列数Nrが前記第一印刷解像度で印刷する場合の画素列数Nrよりも多い、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の印刷制御装置。
  6. 前記印刷領域の中で前記被印刷物の縁部の位置を表す縁位置情報を取得する縁位置情報取得部と、
    前記縁位置情報で表される被印刷物の縁部の位置に基づいて前記第一境界と前記第二境界の少なくとも一方の位置を表す境界情報を取得する境界情報取得部と、を備え、
    前記ドット振分部は、
    前記境界情報で表される境界の位置に基づいて、前記印刷領域に含まれる画素のそれぞれについて、前記内側領域と前記第一画素列のいずれかであるか、前記外側領域と前記第二画素列のいずれかであるか、を識別するためのフラグ情報を生成するフラグ情報生成部を有し、
    前記フラグ情報で表される画素が前記内側領域と前記第一画素列のいずれかである場合に前記第一ドット記録率テーブルを適用して前記印刷データから前記ドットデータを生成し、前記フラグ情報で表される画素が前記外側領域と前記第二画素列のいずれかである場合に前記第二ドット記録率テーブルを適用して前記印刷データから前記ドットデータを生成する、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の印刷制御装置。
  7. 第一サイズのインク滴、及び、該第一サイズよりも大きい第二サイズのインク滴を含む複数サイズのインク滴を記録ヘッドから印刷領域に向けて吐出する印刷部のための印刷制御方法であって、
    被印刷物に縁無し印刷を行うための印刷データから前記複数サイズのインク滴による複数種類のドットの形成状態を表すドットデータを生成するドット振分工程と、
    前記ドットデータに従って前記印刷部にインク滴を吐出させる吐出制御工程と、を含み、
    前記印刷領域の内、第一境界から内側を内側領域とし、前記第一境界よりも外側の第二境界から外側を外側領域とし、前記内側領域と前記外側領域との間を遷移領域として、
    前記ドット振分工程では、
    前記内側領域において、入力データと、前記複数種類のドットの記録率を表す出力データと、の対応関係を規定した第一ドット記録率テーブルを適用して前記印刷データから前記ドットデータを生成し、
    前記外側領域において、前記第一ドット記録率テーブルよりも前記第一サイズのインク滴によるドットの使用率を低くして、入力データと、前記複数種類のドットの記録率を表す出力データと、の対応関係を規定した第二ドット記録率テーブルを適用して前記印刷データから前記ドットデータを生成し、
    前記遷移領域において、複数の画素からなる第一画素列に前記第一ドット記録率テーブルを適用し、前記第一画素列とは異なる、複数の画素からなる第二画素列に前記第二ドット記録率テーブルを適用して、前記印刷データから前記ドットデータを生成し、
    前記遷移領域において、複数の前記第一画素列のうちの一部の前記第一画素列が前記外側領域から続いて存在し、複数の前記第二画素列のうちの一部の前記第二画素列が前記内側領域から続いて存在する、印刷制御方法。
  8. 第一サイズのインク滴、及び、該第一サイズよりも大きい第二サイズのインク滴を含む複数サイズのインク滴を記録ヘッドから印刷領域に向けて吐出する印刷部のための印刷制御プログラムであって、
    被印刷物に縁無し印刷を行うための印刷データから前記複数サイズのインク滴による複数種類のドットの形成状態を表すドットデータを生成するドット振分機能と、
    前記ドットデータに従って前記印刷部にインク滴を吐出させる吐出制御機能と、をコンピューターに実現させ、
    前記印刷領域の内、第一境界から内側を内側領域とし、前記第一境界よりも外側の第二境界から外側を外側領域とし、前記内側領域と前記外側領域との間を遷移領域として、
    前記ドット振分機能は、
    前記内側領域において、入力データと、前記複数種類のドットの記録率を表す出力データと、の対応関係を規定した第一ドット記録率テーブルを適用して前記印刷データから前記ドットデータを生成し、
    前記外側領域において、前記第一ドット記録率テーブルよりも前記第一サイズのインク滴によるドットの使用率を低くして、入力データと、前記複数種類のドットの記録率を表す出力データと、の対応関係を規定した第二ドット記録率テーブルを適用して前記印刷データから前記ドットデータを生成し、
    前記遷移領域において、複数の画素からなる第一画素列に前記第一ドット記録率テーブルを適用し、前記第一画素列とは異なる、複数の画素からなる第二画素列に前記第二ドット記録率テーブルを適用して、前記印刷データから前記ドットデータを生成し、
    前記遷移領域において、複数の前記第一画素列のうちの一部の前記第一画素列が前記外側領域から続いて存在し、複数の前記第二画素列のうちの一部の前記第二画素列が前記内側領域から続いて存在する、印刷制御プログラム。
  9. 第一サイズのインク滴、及び、該第一サイズよりも大きい第二サイズのインク滴を含む複数サイズのインク滴を記録ヘッドから印刷領域に向けて吐出する印刷部のための印刷制御装置であって、
    被印刷物に縁無し印刷を行うための印刷データから前記複数サイズのインク滴による複数種類のドットの形成状態を表すドットデータを生成するドット振分部と、
    前記ドットデータに従って前記印刷部にインク滴を吐出させる吐出制御部と、を備え、
    前記印刷領域の内、第一境界から内側を内側領域とし、前記第一境界よりも外側の第二境界から外側を外側領域とし、前記内側領域と前記外側領域との間を遷移領域とするとき、
    前記ドット振分部は、前記遷移領域において、前記第一サイズのインク滴によるドットの使用率が第1の使用率となる第一画素列、及び、前記第一サイズのインク滴によるドットの使用率が第2の使用率となる第二画素列を含むように前記印刷データから前記ドットデータを生成し、
    前記第2の使用率は前記第1の使用率より低く、
    前記遷移領域において、前記第二画素列の数は、前記第一境界から前記第二境界に向かうにしたがって多くなる、印刷制御装置。
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