JP2017016573A - カード状媒体計数装置およびカード状媒体計数装置の制御方法 - Google Patents

カード状媒体計数装置およびカード状媒体計数装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】カード状媒体計数装置が搭載される上位装置の使い勝手を高めることが可能なカード状媒体計数装置を提供する。【解決手段】このカード状媒体計数装置の制御部は、センサ信号に基づいて、媒体収容部に収容されたカード状媒体(カード)の枚数を算出するとともに、算出されたカードの枚数の確からしさ(第1確からしさ)、収容されたカードの種類および形状が正しいことの確からしさ(第2確からしさ)および媒体収容部にカードが正しい状態で収容されていることの確からしさ(第3確からしさ)が高いAランクと、第1確からしさがAランクと同程度でかつ第2確からしさおよび/または第3確からしさがAランクよりも低いBランクと、第1確からしさがAランクよりも低くかつ第2確からしさおよび/または第3確からしさがAランクよりも低いCランクとの少なくとも3つにランク付けをして、カードの枚数情報とランク情報とを上位装置の制御部へ送信する。【選択図】図4

Description

本発明は、厚さ方向で重なるように収容されるカード状媒体の枚数を算出するカード状媒体計数装置に関する。また、本発明は、かかるカード状媒体計数装置の制御方法に関する。
従来、積層状態で収容部に収容された通帳の冊数を算出するための紙葉類計数装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の紙葉類計数装置は、発光素子と受光素子とを有する反射型の光学式センサを備えている。この光学式センサは、収容部に収容される通帳の厚さ方向へ移動可能となっている。また、特許文献1に記載の紙葉類計数装置は、光学式センサの信号を受け取るセンサ部と、センサ部で受け取った信号を処理して通帳の数を算出する制御部と、制御部で算出された通帳の数や正常終了あるいは異常終了といった終了ステータスを上位装置等に送信する通知部とを備えている。
特許文献1に記載の紙葉類計数装置では、制御部は、天地判定処理と凹部検証処理と幅検証処理とをこの順番で実行し、天地判定結果、凹部検証結果および幅検証結果の全てが正常である場合に、通知部を介して上位装置等に通帳の計数結果を通知する。一方、制御部は、天地判定結果、凹部検証結果および幅検証結果のいずれかが異常であった場合には、通知部を介して上位装置等に通帳のセット異常を通知する。
特開2011−65378号公報
特許文献1に記載の紙葉類計数装置が搭載される上位装置の制御部に通帳のセット異常が通知される場合には、収容部に収容された通帳をセットし直さなければその後の処理が実行できないほどのセット異常が発生している場合もあれば、収容部に収容された通帳をセットし直さなくてもその後の処理を適切に実行することが可能な軽微なセット異常が発生している場合もある。
しかしながら、特許文献1に記載の紙葉類計数装置が搭載される上位装置の制御部には、軽微なセット異常が発生している場合であってもセット異常が通知される。そのため、軽微なセット異常が発生している場合であって、通帳を収容部にセットし直す必要がない場合であっても、上位装置のユーザは、セット異常が通知されると、収容部に収容された通帳を確認する必要がある。また、通帳を収容部にセットし直す必要がない場合であってもセット異常が通知される場合には、通帳の計数結果が上位装置に通知されないため、上位装置のユーザは、再度、通帳の計数結果を取得するための処理を実行しなければならない。このように、特許文献1に記載の紙葉類計数装置が搭載される上位装置の使い勝手は良いとはいえない。
そこで、本発明の課題は、厚さ方向で重なるように収容されるカード状媒体の枚数を算出するカード状媒体計数装置において、このカード状媒体計数装置が搭載される上位装置の使い勝手を高めることが可能なカード状媒体計数装置を提供することにある。また、本発明の課題は、厚さ方向で重なるように収容されるカード状媒体の枚数を算出するカード状媒体計数装置が搭載される上位装置の使い勝手を高めることが可能となるカード状媒体計数装置の制御方法を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のカード状媒体計数装置は、厚さ方向で重なるように収容されるカード状媒体の枚数を算出するカード状媒体計数装置であって、カード状媒体がカード状媒体の厚さ方向で重なるように収容される媒体収容部と、媒体収容部に収容されたカード状媒体の枚数を算出するためのセンサと、媒体収容部に収容されたカード状媒体の端面に沿ってカード状媒体の計数時にカード状媒体の厚さ方向へセンサを移動させる移動機構と、センサの出力信号であるセンサ信号が入力される制御部とを備え、制御部は、センサ信号に基づいて、媒体収容部に収容されたカード状媒体の枚数を算出するとともに、センサ信号に基づいて、算出されたカード状媒体の枚数の確からしさである第1確からしさ、媒体収容部に収容されたカード状媒体の種類および形状が正しいことの確からしさである第2確からしさ、および、媒体収容部に収容されたカード状媒体が正しい状態で収容されていることの確からしさである第3確からしさが比較的高い第1ランクと、第1確からしさが第1ランクと同程度でかつ第2確からしさと第3確からしさとの少なくともいずれか一方が第1ランクよりも低い第2ランクと、第1確からしさが第1ランクよりも低くかつ第2確からしさと第3確からしさとの少なくともいずれか一方が第1ランクよりも低い第3ランクとの少なくとも3つのランクにランク分けをしてランク付けを行い、算出されたカード状媒体の枚数情報とランク付けされたランクの情報であるランク情報とを、カード状媒体計数装置が搭載される上位装置の制御部へ送信することを特徴とする。
また、上記の課題を解決するため、本発明のカード状媒体計数装置の制御方法は、カード状媒体がカード状媒体の厚さ方向で重なるように収容される媒体収容部と、媒体収容部に収容されたカード状媒体の枚数を算出するためのセンサと、媒体収容部に収容されたカード状媒体の端面に沿ってカード状媒体の計数時にカード状媒体の厚さ方向へセンサを移動させる移動機構とを備えるカード状媒体計数装置の制御方法であって、センサ信号に基づいて、媒体収容部に収容されたカード状媒体の枚数を算出するとともに、センサ信号に基づいて、算出されたカード状媒体の枚数の確からしさである第1確からしさ、媒体収容部に収容されたカード状媒体の種類および形状が正しいことの確からしさである第2確からしさ、および、媒体収容部に収容されたカード状媒体が正しい状態で収容されていることの確からしさである第3確からしさが比較的高い第1ランクと、第1確からしさが第1ランクと同程度でかつ第2確からしさと第3確からしさとの少なくともいずれか一方が第1ランクよりも低い第2ランクと、第1確からしさが第1ランクよりも低くかつ第2確からしさと第3確からしさとの少なくともいずれか一方が第1ランクよりも低い第3ランクとの少なくとも3つのランクにランク付けを行い、算出されたカード状媒体の枚数情報とランク付けされたランクの情報であるランク情報とを、カード状媒体計数装置が搭載される上位装置の制御部へ送信することを特徴とする。
本発明では、センサ信号に基づいて、媒体収容部に収容されたカード状媒体の枚数を算出するとともに、第1確からしさと第2確からしさと第3確からしさとの3つの確からしさをランク判定の基準とする第1ランクと第2ランクと第3ランクとの少なくとも3つのランクにランク分けをしてランク付けを行い、算出されたカード状媒体の枚数情報とランク付けされたランクの情報であるランク情報とを上位装置の制御部へ送信している。そのため、本発明では、上位装置に送信されてきたランク情報に基づいて、上位装置側で、媒体収容部に収容されたカード状媒体を本当に確認する必要があるのか否かを判断することが可能になる。たとえば、第3ランクのランク情報が送信されてきた場合には、媒体収容部に収容されたカード状媒体を確認するが、第2ランクのランク情報が送信された場合には、媒体収容部に収容されたカード状媒体を確認しないといった判断を上位装置側ですることが可能になる。また、本発明では、どのようなランクにランク付けされても、算出されたカード状媒体の枚数情報がランク情報と一緒に上位装置の制御部に送信されるため、媒体収容部に収容されたカード状媒体を確認しないと上位装置側で判断した場合に、そのまま、上位装置の処理を実行することが可能になる。したがって、本発明では、カード状媒体計数装置が搭載される上位装置の使い勝手を高めることが可能になる。
本発明において、たとえば、制御部は、センサ信号の信号レベルの複数個のピークが所定の第1閾値を超える場合に、センサ信号の信号レベルの、第1閾値を超える隣り合うピークの時間間隔であるピーク間隔を算出し、計数対象となるカード状媒体の厚さに基づいて予め設定される基準値とピーク間隔との比較結果に基づいて、媒体収容部に収容されたカード状媒体の枚数を算出するとともに、少なくとも3つのランクにランク付けする。
本発明において、たとえば、制御部は、センサ信号の信号レベルの複数個のピークが所定の第1閾値を超える場合であって、かつ、センサ信号の信号レベルの複数個のボトムが所定の第2閾値以下となる場合に、センサ信号の信号レベルの、第2閾値以下の隣り合うボトムの時間間隔であるボトム間隔を算出し、計数対象となるカード状媒体の厚さに基づいて予め設定される基準値とボトム値との比較結果に基づいて、媒体収容部に収容されたカード状媒体の枚数を算出するとともに、少なくとも3つのランクにランク付けする。
本発明において、制御部は、センサ信号の信号レベルの複数個のピークが所定の第1閾値を超える場合に、センサ信号の信号レベルの、第1閾値を超える隣り合うピークの時間間隔であるピーク間隔を算出し、センサ信号の信号レベルの複数個のピークが第1閾値を超える場合であって、かつ、センサ信号の信号レベルの複数個のボトムが所定の第2閾値以下となる場合に、センサ信号の信号レベルの、第2閾値以下の隣り合うボトムの時間間隔であるボトム間隔を算出し、センサによるカード状媒体の検出時にセンサ信号の信号レベルが第1閾値および第2閾値よりも小さい所定の第3閾値を超えてから第3閾値以下となるまでの時間間隔である総時間間隔をセンサ信号の第1閾値を超えるピークの数で割った数を平均間隔とすると、ピーク間隔の全てが所定の第1基準範囲内にあり、ボトム間隔の全てが所定の第2基準範囲内にあり、かつ、平均間隔が所定の第3基準範囲内にある場合に、センサ信号の第1閾値を超えるピークの数を、媒体収容部に収容されたカード状媒体の枚数として算出するとともに、第1ランクとランク付けすることが好ましい。
このように構成すると、第1ランクのランク情報が上位装置に送信されてきたときの、カード状媒体の枚数の確からしさである第1確からしさ、媒体収容部に収容されたカード状媒体の種類および形状が正しいことの確からしさである第2確からしさ、および、媒体収容部に収容されたカード状媒体が正しい状態で収容されていることの確からしさである第3確からしさがより高くなる。したがって、第1ランクのランク情報が上位装置に送信されてきたときには、媒体収容部に収容されたカード状媒体を確認しなくても、その後の上位装置の処理を安心して実行することが可能になる。
本発明において、制御部は、たとえば、ピーク間隔の少なくとも1つが第1基準範囲から外れるとともに第1基準範囲から外れるピーク間隔が所定の第1基準値以下である場合、ボトム間隔の少なくとも1つが第2基準範囲から外れるとともに第2基準範囲から外れるボトム間隔が所定の第2基準値以下である場合、および、平均間隔が第3基準範囲内から外れている場合の少なくともいずれか1つの場合に、センサ信号の第1閾値を超えるピークの数をカード状媒体の枚数として算出するとともに、第2ランクとランク付けする。この場合、第2ランクとランク付けされるときには、ピーク間隔が第1基準範囲から外れていても第1基準値以下であるため、また、ボトム間隔が第2基準範囲から外れていても第2基準値以下であるため、第1ランクの第1確からしさと第2ランクの第1確からしさとをより同程度の確からしさとすることが可能になる。
本発明において、制御部は、たとえば、ピーク間隔の少なくとも1つが第1基準範囲から外れるとともに第1基準範囲から外れるピーク間隔が第1基準値を超える場合、および、ボトム間隔の少なくとも1つが第2基準範囲から外れるとともに第2基準範囲から外れるボトム間隔が第2基準値を超える場合の少なくともいずれか1つの場合に、第3ランクとランク付けする。
本発明において、制御部は、ピーク間隔が第1基準値を超える場合であってかつこのピーク間隔におけるセンサ信号の信号レベルのボトムが第1閾値および第2閾値よりも小さい所定の第4閾値を超える場合に、第1基準値を超えるピーク間隔に基づいて算出される補正値をセンサ信号の第1閾値を超えるピークの数に加えた値をカード状媒体の枚数として算出し、ピーク間隔が第1基準値以下であってかつボトム間隔が第2基準値を超える場合に、第2基準値を超えるボトム間隔に基づいて算出される補正値をセンサ信号の第1閾値を超えるピークの数に加えた値をカード状媒体の枚数として算出し、ピーク間隔が第1基準値を超える場合であってかつこのピーク間隔におけるセンサ信号の信号レベルのボトムが第4閾値以下となる場合に、センサ信号の第1閾値を超えるピークの数をカード状媒体の枚数として算出することが好ましい。このように構成すると、第3ランクにランク付けされた場合の第1確からしさ(カード状媒体の枚数の確からしさ)を高めることが可能になる。
本発明において、制御部は、たとえば、センサ信号の第1閾値を超えるピークが1個であり、かつ、総時間間隔が所定の第3基準値以下である場合に、媒体収容部に収容されるカード状媒体の枚数を1枚と算出するとともに、第1ランクとランク付けする。また、本発明において、制御部は、たとえば、センサによるカード状媒体の検出時にセンサ信号の信号レベルが第3閾値を超えない場合に、媒体収容部に収容されるカード状媒体の枚数を0枚と算出するとともに、第1ランクとランク付けする。この場合には、媒体収容部に収容されるカード状媒体の枚数が1枚または0枚であっても、媒体収容部に収容されるカード状媒体の枚数を適切に算出することが可能になるとともに、適切なランク付けを行うことが可能になる。
本発明において、制御部は、センサ信号の信号レベルが第1閾値よりも小さい所定の第3閾値を超える場合であって、かつ、センサによるカード状媒体の検出時におけるセンサ信号の信号レベルのピークの全てが第1閾値以下となる場合、あるいは、センサ信号の信号レベルが第1閾値を超える回数が1回であり、かつ、センサによるカード状媒体の検出時にセンサ信号の信号レベルが第3閾値を超えてから第3閾値以下となるまでの時間間隔である総時間間隔が所定の第3基準値を超える場合に、第1確からしさと第2確からしさと第3確からしさとが第3ランクよりも低い第4ランクとランク付けするとともに、総時間間隔を、計数対象となるカード状媒体の厚さに基づいて予め設定される基準値で割った値をカード状媒体の枚数として算出することが好ましい。このように構成すると、第1確からしさと第2確からしさと第3確からしさとが第3ランクよりも低い第4ランクのランク情報と一緒にカード状媒体の枚数情報を上位装置に送信することが可能になる。
本発明において、センサは、たとえば、発光部と発光部からの光を受光する受光部とを備える光学式のセンサである。
以上のように、本発明のカード状媒体計数装置では、このカード状媒体計数装置が搭載される上位装置の使い勝手を高めることが可能になる。また、本発明のカード状媒体計数装置の制御方法によれば、カード状媒体計数装置が搭載される上位装置の使い勝手を高めることが可能になる。
本発明の実施の形態にかかるカード状媒体計数装置が搭載されるカード発行装置の概略平面図である。 図1に示すカード収容装置に組み込まれるカード状媒体計数装置の機械的な構成を説明するための概略図である。 本発明の実施の形態にかかるカード状媒体計数装置でのカード状媒体の枚数の算出制御およびランク付け制御に関連する構成のブロック図である。 図3に示すカード状媒体計数装置において、カード状媒体の枚数の算出およびランク付けを行うときのカード状媒体計数装置の制御フローの一例を示すフローチャートである。 図4の枚数算出/ランク付けステップでの処理フローの一例を示すフローチャートである。 図3に示す制御部で第1ランクとランク付けされるときのセンサ信号の例を示す図である。 図3に示す制御部で第2ランクとランク付けされるときのセンサ信号の例を示す図である。 図3に示す制御部で第3ランクとランク付けされるときのセンサ信号の例を示す図である。 図3に示す制御部で第4ランクとランク付けされるときのセンサ信号の例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(カード発行装置の概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるカード状媒体計数装置1が搭載されるカード発行装置3の概略平面図である。図2は、図1に示すカード収容装置5に組み込まれるカード状媒体計数装置1の機械的な構成を説明するための概略図である。
本形態のカード状媒体計数装置1は、厚さ方向で重なるように収容されるカード状媒体2の枚数を算出するための装置であり、所定の上位装置に搭載されている。本形態のカード状媒体2は、厚さが0.7〜0.8mm程度の矩形状の塩化ビニール製のカードである。したがって、以下では、カード状媒体2を「カード2」とし、カード状媒体計数装置1を「カード計数装置1」とする。また、本形態では、カード計数装置1が搭載される上位装置は、カード2を発行するカード発行装置3である。カード発行装置3は、たとえば、銀行等に設置されており、新規の顧客に渡される新規のカード2(キャッシュカード)を発行する。
カード発行装置3は、発行されるカード2にデータの記録等を行うカードリーダ4と、発行前の複数のカード2が収容されるカード収容装置5と、カード収容装置5からカードリーダ4へカード2を搬送するカード搬送装置6とを備えている。本形態のカード発行装置3は、たとえば、5個のカード収容装置5を備えている。カード計数装置1は、5個のカード収容装置5のそれぞれに組み込まれており、カード収容装置5の一部を構成している。
カードリーダ4とカード搬送装置6とカード収容装置5とは、前後方向(図1のX方向)において、この順番で配置されている。5個のカード収容装置5は、左右方向(図1のY方向)に配列されている。カードリーダ4は、磁気ヘッドや印字機構等を備えている。カード搬送装置6は、たとえば、左右方向へ移動するキャリッジを備えており、このキャリッジには、前後方向へカード2を搬送するカード搬送機構が搭載されている。カード収容装置5は、カード2が収容される媒体収容部としてのカードカセット9と、カードカセット9に収容されたカード2をカード搬送装置6へ送り出すカード送出機構10とを備えている。
カード発行装置3において、カード2が発行されるときには、まず、発行されるカード2が収容されるカード収容装置5の前方にカード搬送装置6のキャリッジが配置された状態で、カード収容装置5からカード2が送り出される。送り出されたカード2がキャリッジの中に収容されると、キャリッジは、カードリーダ4が配置された位置まで移動して、カードリーダ4にカード2を送り込む。カードリーダ4は、磁気データの記録やカード2の表面への印字を行う等の所定の処理を実行してカード2を排出する。カードリーダ4からカード2が排出されると、カード発行装置3におけるカード2の発行処理が完了する。
(カード収容装置の構成)
図3は、本発明の実施の形態にかかるカード計数装置1でのカード2の枚数の算出制御およびランク付け制御に関連する構成のブロック図である。
カード収容装置5は、上述のように、カードカセット9とカード送出機構10とを備えている。また、カード収容装置5は、カードカセット9が収容される本体フレーム11と、カードカセット9に収容されたカード2の枚数を算出するためのセンサ12と、カード2の計数時にセンサ12を移動させる移動機構13とを備えている。
カードカセット9は、上下方向に細長い略直方体の箱状に形成されている。カードカセット9には、発行前の複数のカード2が積層されて収容されている。すなわち、カードカセット9には、カード2の厚さ方向と上下方向(鉛直方向)とが略一致するように配置される発行前の複数のカード2が収容されるとともに、複数のカード2がカード2の厚さ方向(上下方向)で重なるように収容されている。
カード送出機構10は、本体フレーム11の下端側部分に配置されている。このカード送出機構10は、カードカセット9に収容された複数のカード2の中で一番下に収容されているカード2(最下位のカード2)の後端に係合してカードカセット9からカード2を1枚ずつ送り出す送出爪16と、送出爪16が固定されるチェーン17と、チェーン17が掛け渡される一対のスプロケット18とを備えている。図示を省略するモータの動力でスプロケット18が回転すると、送出爪16が移動して、カードカセット9に収容された最下位のカード2がカードカセット9の外部へ送り出される。
センサ12は、発光部と発光部からの光を受光する受光部とを備える光学式のセンサである。具体的には、センサ12は、カードカセット9に収容されるカード2の端面に向かって光を照射する発光部と、カード2の端面等で反射された光を受光する受光部とを備える反射型の光学式センサである。センサ12の受光部は、受光量に応じて変動する出力信号を出力する。具体的には、センサ12の受光部は、受光量が大きいと信号レベルが高くなり、受光量が小さいと信号レベルが低くなる出力信号を出力する。また、センサ12は、センサホルダ20に固定されている。
移動機構13は、センサホルダ20に固定されるナット部材21と、ナット部材21が係合するボールネジ等のネジ部材22と、ネジ部材22を回転させるモータ(図示省略)と、センサホルダ20が直線的に移動するようにセンサホルダ20を案内するガイド軸23とを備えている。ネジ部材22は、ネジ部材22の軸方向と上下方向とが一致するように配置され、ガイド軸23は、ガイド軸23の軸方向と上下方向とが一致するように配置されている。移動機構13は、カードカセット9に収容されたカード2の計数時に、カードカセット9に収容されたカード2の端面に沿って上下方向(すなわち、カード2の厚さ方向)へセンサ12を移動させる。具体的には、移動機構13は、最下位のカード2よりも下側に配置されているセンサ12を所定の上限位置まで移動させる。
本形態では、カードカセット9、センサ12、センサホルダ20および移動機構13等によってカード計数装置1が構成されている。カード計数装置1の制御部25には、センサ12の出力信号(具体的には、センサ12の受光部の出力信号)であるセンサ信号SGが入力される。制御部25は、センサ信号SGを処理するための増幅回路26とA/D変換回路27とCPU28とを備えている。また、制御部25は、移動機構13のモータを駆動する駆動回路を備えている。この制御部25は、カード発行装置3の制御部である上位制御部30に接続されている。
制御部25は、制御部25に入力されるセンサ信号SGに基づいて、カードカセット9に収容されたカード2の枚数を算出する。また、算出されたカード2の枚数の確からしさを「第1確からしさ」とし、カードカセット9に収容されたカード2の種類および形状が正しいことの確からしさを「第2確からしさ」とし、カードカセット9に収容されたカード2が正しい状態で収容されていることの確からしさを「第3確からしさ」とすると、制御部25は、センサ信号SGに基づいて、第1確からしさと第2確からしさと第3確からしさとが比較的高い「Aランク」と、第1確からしさがAランクと同程度でかつ第2確からしさと第3確からしさとの少なくともいずれか一方がAランクよりも低い「Bランク」と、第1確からしさがAランクよりも低くかつ第2確からしさと第3確からしさとの少なくともいずれか一方がAランクよりも低い「Cランク」と、第1確からしさと第2確からしさと第3確からしさとがCランクよりも低い「Dランク」の4つのランクにランク分けをしてランク付けを行う。
また、制御部25は、算出されたカード2の枚数情報とランク付けされたランクの情報であるランク情報とを上位制御部30へ送信する。以下、カード2の枚数の算出方法およびランク付け方法について説明する。なお、本形態のAランクは第1ランクであり、Bランクは第2ランクであり、Cランクは第3ランクであり、Dランクは第4ランクである。
(カード枚数の算出方法およびランク付け方法)
図4は、図3に示すカード計数装置1において、カード2の枚数の算出およびランク付けを行うときのカード計数装置1の制御フローの一例を示すフローチャートである。図5は、図4の枚数算出/ランク付けステップS5での処理フローの一例を示すフローチャートである。図6は、図3に示す制御部25でAランクとランク付けされるときのセンサ信号SGの例を示す図である。図7は、図3に示す制御部25でBランクとランク付けされるときのセンサ信号SGの例を示す図である。図8は、図3に示す制御部25でCランクとランク付けされるときのセンサ信号SGの例を示す図である。図9は、図3に示す制御部25でDランクとランク付けされるときのセンサ信号SGの例を示す図である。
カード計数装置1において、カード2の枚数の算出およびランク付けを行うときには、まず、制御部25は、移動機構13のモータを起動し(ステップS1)、最下位のカード2よりも下側に配置されているセンサ12を上昇させてセンサ信号SGを取得する(ステップS2)。センサ12の上昇とセンサ信号SGの取得は、センサ12が所定の上限位置に到達するまで行われ(すなわち、ステップS3で“Yes”となるまで行われ)、センサ12が上限位置に到達すると、制御部25は、移動機構13のモータを停止させる(ステップS4)。その後、制御部25は、ステップS2で取得したセンサ信号SGに基づいてカード2の枚数の算出とランク付けを行い(ステップS5)、算出されたカード2の枚数情報とランク付けされたランク情報とを上位制御部30へ送信する(ステップS6)。以下、ステップS5におけるカード2の枚数の算出方向とランク付け方法を具体的に説明する。
ステップS5では、制御部25は、まず、センサ信号SGの信号レベルが所定の閾値th0を超えているのか否かを判断する(ステップS11)。閾値th0は、センサ信号SGの信号レベルのピークの値の0.3〜0.6倍程度の値に設定されており、ステップS11では、センサ信号SGの信号レベルが閾値th0を超えるのか否かを判断することによって、カードカセット9の中にカード2が収容されているのか否かを判断する。ステップS11において、センサ信号SGの信号レベルが閾値th0を超えている場合には、制御部25は、センサ信号SGの信号レベルのピークとボトムとを特定する(ステップS12)。
その後、制御部25は、閾値th0よりも大きい所定の閾値th1をセンサ信号SGの信号レベルのピークが超えているのか否かを判断する(ステップS13)。ステップS13において、信号レベルのピークが閾値th1を超えている場合には、制御部25は、閾値th1を超えているピークの数が1個であるのか否かを判断する(ステップS14)。ステップS14において、閾値th1を超えるピークの数が2個以上(複数個)である場合には、制御部25は、センサ信号SGの信号レベルの、閾値th1を超える隣り合うピークの時間間隔であるピーク間隔tiを算出する(ステップS15)。たとえば、図6(A)に示すように、制御部25は、9個のピーク間隔t1〜t9を算出する。
また、ステップS14において閾値th1を超えるピークの数が2個以上である場合であって、かつ、センサ信号SGの信号レベルの2個以上(複数個)のボトムが所定の閾値th2以下となる場合に、制御部25は、ステップS15において、センサ信号SGの信号レベルの、閾値th2以下の隣り合うボトムの時間間隔であるボトム間隔Tiを算出する。たとえば、図6(A)に示すように、制御部25は、8個のボトム間隔T1〜T8を算出する。なお、本形態では、閾値th2は、閾値th1よりも小さくなっている。また、閾値th2は、閾値th0よりも大きくなっている。
その後、制御部25は、ステップS15で算出されたピーク間隔tiおよびボトム間隔Tiが正常であるのか否かを判断する(ステップS16)。具体的には、ステップ16において、制御部25は、ピーク間隔tiの全てが所定の第1基準範囲内にあるのか否かを判断するとともに、ボトム間隔Tiの全てが所定の第2基準範囲内にあるのか否かを判断する。本形態では、カード計数装置1の計数対象となるカード2の厚さ(具体的には、正規のカード2の正規の厚さ)に基づいて、ピーク間隔tiおよびボトム間隔Tiと比較される基準値RVが予め設定されている。具体的には、計数対象となるカード2の厚さを、移動機構13によって移動するセンサ12の移動速度で割った値が基準値RVとなっている。第1基準範囲は(a1×RV)から(a2×RV)までの範囲であり、たとえば、a1は0.8程度であり、a2は1.2程度である。同様に、第2基準範囲は(b1×RV)から(b2×RV)までの範囲であり、たとえば、b1は0.8程度であり、b2は1.2程度である。
ステップS16において、ピーク間隔tiの全てが第1基準範囲内にあり、かつ、ボトム間隔Tiの全てが第2基準範囲内にある場合には、制御部25は、センサ信号SGの信号レベルが閾値th0を超えてから閾値th0以下となるまでの時間間隔である総時間間隔Wを算出するとともに、閾値th1を超えるピークの数で総時間間隔Wを割った数である平均間隔Waを算出する(ステップS17)。その後、制御部25は、平均間隔Waが正常であるのか否かを判断する(ステップS18)。具体的には、ステップ18において、制御部25は、平均間隔Waが所定の第3基準範囲内にあるのか否かを判断する。第3基準範囲は(c1×RV)から(c2×RV)までの範囲であり、たとえば、c1は0.8程度であり、c2は1.2程度である。
ステップS18において、平均間隔Waが第3基準範囲内にある場合には、制御部25は、センサ信号SGの閾値th1を超えるピークの数を、カードカセット9に収容されたカード2の枚数として算出するとともに、Aランクと判定してAランクとランク付けする(ステップS19)。このように、制御部25は、ピーク間隔tiの全てが第1基準範囲内にあり、ボトム間隔Tiの全てが第2基準範囲内にあり、かつ、平均間隔Waが第3基準範囲内にある場合に、センサ信号SGの閾値th1を超えるピークの数を、カードカセット9に収容されたカード2の枚数として算出するとともに、Aランクとランク付けする。たとえば、センサ信号SGの信号レベルが図6(A)に示すように変動する場合に、制御部25は、センサ信号SGの閾値th1を超えるピークの数を、カードカセット9に収容されたカード2の枚数として算出するとともに、Aランクとランク付けする。
また、ステップS16において、ピーク間隔tiの少なくとも1つが第1基準範囲から外れている場合、および/または、ボトム間隔Tiの少なくとも1つが第2基準範囲から外れている場合には、制御部25は、第1基準範囲から外れているピーク間隔tiが所定の第1基準値RV1以下であり、かつ、第2基準範囲から外れているボトム間隔Tiが所定の第2基準値RV2以下であるのか否かを判断する(ステップS21)。第1基準値RV1および第2基準値RV2は、基準値RVに基づいて設定される値である。第1基準値RV1は(d1×RV)であり、たとえば、d1は1.6〜1.7である。また、第2基準値RV2は(d2×RV)であり、たとえば、d2は1.6〜1.7である。
たとえば、図7に示すように、ピーク間隔t7が第1基準範囲から外れ、ボトム間隔T7が第2基準範囲から外れている場合に、制御部25は、ステップS21において、ピーク間隔t7が第1基準値RV1以下であり、かつ、ボトム間隔T7が第2基準値RV2以下であるのか否かを判断する。また、たとえば、図8(A)に示すように、ピーク間隔t6が第1基準範囲から外れ、ボトム間隔T6が第2基準範囲から外れている場合に、制御部25は、ステップS21において、ピーク間隔t6が第1基準値RV1以下であり、かつ、ボトム間隔T6が第2基準値RV2以下であるのか否かを判断する。また、図8(B)に示すように、ピーク間隔t7が第1基準範囲から外れている場合に、制御部25は、ステップS21において、ピーク間隔t7が第1基準値RV1以下であるのか否かを判断する。
ステップS21において、第1基準範囲から外れているピーク間隔tiが第1基準値RV1以下であり、かつ、第2基準範囲から外れているボトム間隔Tiが第2基準値RV2以下である場合には、制御部25は、センサ信号SGの閾値th1を超えるピークの数を、カードカセット9に収容されたカード2の枚数として算出するとともに、Bランクと判定してBランクとランク付けする(ステップS22)。すなわち、この場合には、制御部25は、第1確からしさ(算出されたカード2の枚数の確からしさ)は、Aランクと同程度であるが、たとえば、カードカセット9に収容されたカード2の中に種類や形状等の異なるカード2が混ざっており、第2確からしさ(カードカセット9に収容されたカード2の種類および形状が正しいことの確からしさ)がAランクよりも低いと判断して、Bランクとランク付けする。あるいは、この場合には、制御部25は、第1確からしさはAランクと同程度であるが、たとえば、カードカセット9に収容されるカード2が斜めに傾いた状態で収容されていたり、カード2の間にごみ等が挟まれていたりしており、第3確からしさ(カードカセット9に収容されたカード2が正しい状態で収容されていることの確からしさ)がAランクよりも低いと判断して、Bランクとランク付けする。
また、ステップS18において、平均間隔Waが第3基準範囲から外れている場合にも、ステップS22に進んで、制御部25は、センサ信号SGの閾値th1を超えるピークの数を、カードカセット9に収容されたカード2の枚数として算出するとともに、Bランクとランク付けする。すなわち、この場合には、制御部25は、第1確からしさはAランクと同程度であるが、たとえば、カードカセット9に収容されたカード2の中に種類や形状等の異なるカード2が多数混ざっており、第2確からしさがAランクよりも低いと判断して、Bランクとランク付けする。
このように、制御部25は、ピーク間隔tiの少なくとも1つが第1基準範囲から外れるとともに第1基準範囲から外れるピーク間隔tiが第1基準値RV1以下である場合、ボトム間隔Tiの少なくとも1つが第2基準範囲から外れるとともに第2基準範囲から外れるボトム間隔Tiが第2基準値RV2以下である場合、および、平均間隔Waが第3基準範囲から外れている場合の少なくともいずれか1つの場合に、センサ信号SGの閾値th1を超えるピークの数を、カードカセット9に収容されたカード2の枚数として算出するとともに、Bランクとランク付けする。たとえば、センサ信号SGの信号レベルが図7に示すように変動する場合に、制御部25は、センサ信号SGの閾値th1を超えるピークの数を、カードカセット9に収容されたカード2の枚数として算出するとともに、Bランクとランク付けする。
また、ステップS21において、第1基準範囲から外れているピーク間隔tiが第1基準値RV1を超えている場合、および、第2基準範囲から外れているボトム間隔Tiが第2基準値RV2を超えている場合の少なくともいずれか1つの場合には、制御部25は、ピーク間隔tiが第1基準値RV1を超えるのか否かを判断する(ステップS23)。
ステップS23において、ピーク間隔tiが第1基準値RV1以下であり、第2基準範囲から外れているボトム間隔Tiが第2基準値RV2を超えている場合には、制御部25は、第2基準値RV2を超えるボトム間隔Tiに基づいて算出される補正値を算出する(ステップS24)。具体的には、第2基準値RV2を超えるボトム間隔Tiを基準値RVで割った値から1を引いた値に最も近い整数を補正値として算出する。たとえば、図8(A)に示す例では、ボトム間隔T6が第2基準値RV2を超えており、ボトム間隔T6を基準値RVで割った値から1を引いた値に最も近い整数は1であるため、補正値は1となる。
また、制御部25は、センサ信号SGの閾値th1を超えるピークの数に補正値を加えた数を、カードカセット9に収容されたカード2の枚数として算出するとともに、Cランクとランク付けする(ステップS25)。すなわち、この場合には、制御部25は、算出されたカード2の枚数に補正値が含まれているため、第1確からしさがAランクよりも低いと判断するとともに、たとえば、カードカセット9に収容されたカード2の中に種類や形状等の異なるカード2が混ざっており、第2確からしさがAランクよりも低いと判断して、あるいは、たとえば、カードカセット9に収容されるカード2が斜めに傾いた状態で収容されており、第3確からしさがAランクよりも低いと判断して、Cランクとランク付けする。
一方、ステップS23において、ピーク間隔tiが第1基準値RV1を超えている場合には、制御部25は、第1基準値RV1を超えているピーク間隔tiにおけるセンサ信号SGの信号レベルのボトムが閾値th0以下であるのか否かを判断する(ステップS26)。たとえば、図8(A)に示すように、第1基準値RV1を超えているピーク間隔t6におけるセンサ信号SGの信号レベルのボトムが閾値th0を超えている場合には、ステップS24に進み、制御部25は、第1基準値RV1を超えるピーク間隔tiに基づいて算出される補正値を算出する。具体的には、第1基準値RV1を超えるピーク間隔tiを基準値RVで割った値から1を引いた値に最も近い整数を補正値として算出する。たとえば、図8(A)に示す例では、ピーク間隔t6を基準値RVで割った値から1を引いた値に最も近い整数は1であるため、補正値は1となる。ステップS24で補正値が算出されると、ステップS25へ進む。
また、たとえば、図8(B)に示すように、第1基準値RV1を超えているピーク間隔t7におけるセンサ信号SGの信号レベルのボトムが閾値th0以下となっている場合には、制御部25は、たとえば、カードカセット9に収容されるカード2の間に隙間が形成されていると判断して、センサ信号SGの閾値th1を超えるピークの数を、カードカセット9に収容されたカード2の枚数として算出するとともに、Cランクとランク付けする(ステップS27)。すなわち、この場合には、制御部25は、第1確からしさがAランクよりも低いと判断するとともに、第2確からしさおよび/または第3確からしさがAランクよりも低いと判断して、Cランクとランク付けする。
このように、制御部25は、ピーク間隔tiが第1基準範囲から外れるとともに第1基準範囲から外れるピーク間隔tiが第1基準値RV1を超えている場合、および、ボトム間隔Tiが第2基準範囲から外れるとともに第2基準範囲から外れるボトム間隔Tiが第2基準値RV2を超えている場合の少なくともいずれか1つの場合に、Cランクとランク付けする。
また、以上のように、制御部25は、基準値RVに基づいて算出される第1基準範囲および第1基準値RV1と、ピーク間隔tiとの比較結果や、基準値RVに基づいて算出される第2基準範囲および第2基準値RV2と、ボトム間隔Tiとの比較結果に基づいて(すなわち、基準値RVとピーク間隔tiとの比較結果や、基準値RVとボトム間隔Tiとの比較結果に基づいて)、カードカセット9に収容されたカード2の枚数を算出するとともに、Aランク、BランクおよびCランクの3つのランクにランク付けをする。
また、ステップS14において、閾値th1を超えるピークの数が1個である場合には、制御部25は、センサ信号SGの信号レベルが閾値th0を超えてから閾値th0以下となるまでの時間間隔である総時間間隔Wが所定の第3基準値RV3以下であるのか否かを判断する(ステップS29)。ステップS29において、総時間間隔Wが第3基準値RV3以下である場合には、制御部25は、カードカセット9に収容されたカード2の枚数を1枚と算出するとともに、Aランクと判定してAランクとランク付けする(ステップS30)。たとえば、センサ信号SGの信号レベルが図6(B)に示すように変動する場合に、制御部25は、カードカセット9に収容されたカード2の枚数を1枚と算出するとともに、Aランクとランク付けする。
一方、ステップS29において、総時間間隔Wが第3基準値RV3を超えている場合には、制御部25は、総時間間隔Wを基準値RVで割った値を算出し(ステップS31)、この値を、カードカセット9に収容されたカード2の枚数として算出するとともに、Dランクとランク付けする(ステップS32)。すなわち、この場合には、制御部25は、算出されたカード2の枚数が総時間間隔Wと基準値RVとに基づく全くの推定値であるため、第1確からしさがCランクよりも低いと判断するとともに、第2確からしさおよび/または第3確からしさもCランクよりも低いと判断して、Dランクとランク付けする。
たとえば、図9(B)に示すように、カード2の光の反射率が低くてセンサ信号SGの信号レベルのピークとボトムとがはっきりせず、センサ信号SGの信号レベルが閾値th1を超える回数が1回である場合には、ステップS14において、閾値th1を超えるピークの数が1個であると判断されるとともに、ステップS29において、総時間間隔Wが第3基準値RV3を超えると判断される。そのため、センサ信号SGの信号レベルが図9(B)に示すように変動する場合に、制御部25は、総時間間隔Wを基準値RVで割った値を、カードカセット9に収容されたカード2の枚数として算出するとともに、Dランクとランク付けする。
また、ステップS13において、センサ信号SGの信号レベルのピークの全てが閾値th1以下となる場合には、制御部25は、総時間間隔Wを基準値RVで割った値を算出し(ステップS33)、この値を、カードカセット9に収容されたカード2の枚数として算出するとともに、Dランクとランク付けする(ステップS34)。すなわち、この場合には、制御部25は、算出されたカード2の枚数が総時間間隔Wと基準値RVとに基づく全くの推定値であるため、第1確からしさがCランクよりも低いと判断するとともに、第2確からしさおよび/または第3確からしさもCランクよりも低いと判断して、Dランクとランク付けする。たとえば、センサ信号SGの信号レベルが図9(A)に示すように変動する場合に、制御部25は、総時間間隔Wを基準値RVで割った値を、カードカセット9に収容されたカード2の枚数として算出するとともに、Dランクとランク付けする。
また、ステップS11において、センサ信号SGの信号レベルが閾値th0を超えない場合には、制御部25は、カードカセット9に収容されたカード2の枚数を0枚と算出するとともに、Aランクと判定してAランクとランク付けする(ステップS36)。たとえば、図6(C)に示すように、センサ信号SGの信号レベルが変動しない場合に、制御部25は、カードカセット9に収容されたカード2の枚数を0枚と算出するとともに、Aランクとランク付けする。
本形態の閾値th1は、第1閾値であり、閾値th2は、第2閾値である。また、本形態の閾値th0は、第3閾値であるとともに第4閾値である。なお、本形態では、第1閾値である閾値th1と第2閾値である閾値th2とが異なった値となっているが、第1閾値と第2閾値とが同じ値であっても良い。また、本形態では、第3閾値と第4閾値とが同じ値になっているが、第3閾値と第4閾値とが異なった値であっても良い。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、制御部25は、センサ信号SGに基づいて、カードカセット9に収容されたカード2の枚数を算出するとともに、第1確からしさと第2確からしさと第3確からしさとの3つの確からしさをランク判定の基準とするAランク、Bランク、CランクおよびDランクの4つのランクにランク分けをしてランク付けを行っている。また、制御部25は、算出されたカード2の枚数情報とランク付けされたランクの情報であるランク情報とを上位制御部30へ送信している。
そのため、本形態では、カード発行装置3に送信されてきたランク情報に基づいて、カード発行装置3側で、カードカセット9に収容されたカード2を本当に確認する必要があるのか否かを判断することが可能になる。たとえば、Cランク、Dランクのランク情報が送信されてきた場合には、カードカセット9に収容されたカード2を確認するが、Bランクのランク情報が送信された場合には、カードカセット9に収容されたカード2を確認しないといった判断をカード発行装置3側ですることが可能になる。また、本形態では、Aランク〜Dランクのいずれのランクにランク付けされても、算出されたカード2の枚数情報がランク情報と一緒に上位制御部30に送信されるため、カードカセット9に収容されたカード2を確認しないとカード発行装置3側で判断した場合に、そのまま、カード発行装置3の処理を実行することが可能になる。したがって、本形態では、カード計数装置1が搭載されるカード発行装置3の使い勝手を高めることが可能になる。
本形態では、制御部25は、ピーク間隔tiの全てが第1基準範囲内にあり、ボトム間隔Tiの全てが第2基準範囲内にあり、かつ、平均間隔Waが第3基準範囲内にある場合に、Aランクとランク付けしている。すなわち、本形態では、制御部25は、ピーク間隔tiの全て、ボトム間隔Tiの全ておよび平均間隔Waが正常である場合に、Aランクとランク付けしている。そのため、本形態では、Aランクのランク情報がカード発行装置3に送信されてきたときの第1確からしさ、第2確からしさおよび第3確からしさがより高くなる。したがって、Aランクのランク情報が送信されてきたときには、カードカセット9に収容されたカード2を確認しなくても、その後のカード発行装置3の処理を安心して実行することが可能になる。
本形態では、制御部25は、第1基準範囲から外れているピーク間隔tiが第1基準値RV1以下であり、かつ、第2基準範囲から外れているボトム間隔Tiが第2基準値RV2以下である場合に、センサ信号SGの閾値th1を超えるピークの数を、カードカセット9に収容されたカード2の枚数として算出するとともに、Bランクとランク付けしている。すなわち、本形態では、Bランクとランク付けされる場合には、ピーク間隔tiが第1基準範囲から外れていても第1基準値RV1以下であり、また、ボトム間隔Tiが第2基準範囲から外れていても第2基準値RV2以下であるため、Aランクの第1確からしさとBランクの第1確からしさとをより同程度の確からしさとすることが可能になる。
本形態では、制御部25は、ピーク間隔tiが第1基準値RV1以下であり、第2基準範囲から外れているボトム間隔Tiが第2基準値RV2を超えている場合に、第2基準値RV2を超えるボトム間隔Tiに基づいて算出される補正値を算出し、センサ信号SGの閾値th1を超えるピークの数に補正値を加えた数を、カードカセット9に収容されたカード2の枚数として算出するとともに、Cランクとランク付けしている。また、制御部25は、ピーク間隔tiが第1基準値RV1を超えている場合であって、第1基準値RV1を超えているピーク間隔tiにおけるセンサ信号SGの信号レベルのボトムが閾値th0を超えている場合に、第1基準値RV1を超えるピーク間隔tiに基づいて算出される補正値を算出し、センサ信号SGの閾値th1を超えるピークの数に補正値を加えた数を、カードカセット9に収容されたカード2の枚数として算出するとともに、Cランクとランク付けしている。さらに、制御部25は、第1基準値RV1を超えているピーク間隔tiにおけるセンサ信号SGの信号レベルのボトムが閾値th0以下となっている場合に、センサ信号SGの閾値th1を超えるピークの数を、カードカセット9に収容されたカード2の枚数として算出するとともに、Cランクとランク付けしている。そのため、本形態では、Cランクにランク付けされた場合の第1確からしさ(カード2の枚数の確からしさ)を高めることが可能になる。
本形態では、制御部25は、センサ信号SGの信号レベルの、閾値th1を超えるピークの数が1個であり、かつ、総時間間隔Wが第3基準値RV3以下である場合に、カードカセット9に収容されたカード2の枚数を1枚と算出するとともに、Aランクと判定してAランクとランク付けしている。また、本形態では、制御部25は、センサ信号SGの信号レベルが閾値th0を超えない場合に、カードカセット9に収容されたカード2の枚数を0枚と算出するとともに、Aランクと判定してAランクとランク付けしている。そのため、本形態では、カードカセット9に収容されるカード2の枚数が1枚または0枚であっても、カードカセット9に収容されるカード2の枚数を適切に算出することが可能になるとともに、適切なランク付けを行うことが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、制御部25は、ピーク間隔tiの全てが第1基準範囲内にあり、ボトム間隔Tiの全てが第2基準範囲内にあり、かつ、平均間隔Waが第3基準範囲内にある場合に、Aランクとランク付けしている。この他にもたとえば、制御部25は、ピーク間隔tiの全てが第1基準範囲内にある場合に、Aランクとランク付けしても良い。この場合には、たとえば、制御部25は、ピーク間隔tiの少なくとも1つが第1基準範囲から外れるとともに第1基準範囲から外れているピーク間隔tiが第1基準値RV1以下である場合に、Bランクとランク付けし、ピーク間隔tiの少なくとも1つが第1基準範囲から外れるとともに第1基準範囲から外れているピーク間隔tiが第1基準値RV1を超えている場合に、Cランクとランク付けする。
また、制御部25は、ボトム間隔Tiの全てが第2基準範囲内にある場合に、Aランクとランク付けしても良い。この場合には、たとえば、制御部25は、ボトム間隔Tiの少なくとも1つが第2基準範囲から外れるとともに第2基準範囲から外れているボトム間隔Tiが第2基準値RV2以下である場合に、Bランクとランク付けし、ボトム間隔Tiの少なくとも1つが第2基準範囲から外れるとともに第2基準範囲から外れているボトム間隔Tiが第2基準値RV2を超えている場合に、Cランクとランク付けする。
上述した形態では、制御部25は、AランクからDランクまでの4つのランクにランク分けしているが、制御部25は、3つのランクにランク分けをしても良いし、5つ以上のランクにランク分けをしても良い。たとえば、制御部25は、上述した形態においてDランクとランク付けされたものをCランクとランク付けすることで、AランクからCランクまでの3つのランクにランク分けをしても良い。また、第1基準値RV1、第2基準値RV2とは別の基準値を追加で設定するとともに、制御部25は、ピーク間隔ti、ボトム間隔Tiと、この基準値との比較結果に基づいて、5つ以上のランクにランク分けをしても良い。
上述した形態では、センサ12は、反射型の光学式センサであるが、センサ12は、透過型の光学式センサであっても良い。また、上述した形態では、カード状媒体2は、厚さが0.7〜0.8mm程度の矩形状の塩化ビニール製のカードであるが、カード状媒体2は、厚さが0.18〜0.36mm程度のPET(ポリエチレンテレフタレート)カードや、所定の厚さの紙カード等であっても良い。また、本発明が適用されるカード状媒体2は、カード以外の媒体であっても良い。
上述した形態では、ソフトウエアを用いたCPU28での処理によって、制御部25に入力されるセンサ信号SGに基づいて、カードカセット9に収容されたカード2の枚数が算出されるとともにランク付けが行われている。この他にもたとえば、制御部25に入力されるセンサ信号SGに基づいて、カードカセット9に収容されたカード2の枚数が算出されるとともにランク付けが行われるように、制御部25のハードウエアが構成されても良い。
1 カード計数装置(カード状媒体計数装置)
2 カード(カード状媒体)
3 カード発行装置(上位装置)
9 カードカセット(媒体収容部)
12 センサ
13 移動機構
25 制御部
30 上位制御部(上位装置の制御部)
SG センサ信号
th0 第3閾値、第4閾値
th1 第1閾値
th2 第2閾値
W 総時間間隔

Claims (12)

  1. 厚さ方向で重なるように収容されるカード状媒体の枚数を算出するカード状媒体計数装置であって、
    前記カード状媒体が前記カード状媒体の厚さ方向で重なるように収容される媒体収容部と、前記媒体収容部に収容された前記カード状媒体の枚数を算出するためのセンサと、前記媒体収容部に収容された前記カード状媒体の端面に沿って前記カード状媒体の計数時に前記カード状媒体の厚さ方向へ前記センサを移動させる移動機構と、前記センサの出力信号であるセンサ信号が入力される制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記センサ信号に基づいて、前記媒体収容部に収容された前記カード状媒体の枚数を算出するとともに、
    前記センサ信号に基づいて、算出された前記カード状媒体の枚数の確からしさである第1確からしさ、前記媒体収容部に収容された前記カード状媒体の種類および形状が正しいことの確からしさである第2確からしさ、および、前記媒体収容部に収容された前記カード状媒体が正しい状態で収容されていることの確からしさである第3確からしさが比較的高い第1ランクと、前記第1確からしさが前記第1ランクと同程度でかつ前記第2確からしさと前記第3確からしさとの少なくともいずれか一方が前記第1ランクよりも低い第2ランクと、前記第1確からしさが前記第1ランクよりも低くかつ前記第2確からしさと前記第3確からしさとの少なくともいずれか一方が前記第1ランクよりも低い第3ランクとの少なくとも3つのランクにランク分けをしてランク付けを行い、
    算出された前記カード状媒体の枚数情報とランク付けされた前記ランクの情報であるランク情報とを、前記カード状媒体計数装置が搭載される上位装置の制御部へ送信することを特徴とするカード状媒体計数装置。
  2. 前記制御部は、前記センサ信号の信号レベルの複数個のピークが所定の第1閾値を超える場合に、前記センサ信号の信号レベルの、前記第1閾値を超える隣り合うピークの時間間隔であるピーク間隔を算出し、計数対象となる前記カード状媒体の厚さに基づいて予め設定される基準値と前記ピーク間隔との比較結果に基づいて、前記媒体収容部に収容された前記カード状媒体の枚数を算出するとともに、少なくとも3つの前記ランクにランク付けすることを特徴とする請求項1記載のカード状媒体計数装置。
  3. 前記制御部は、前記センサ信号の信号レベルの複数個のピークが所定の第1閾値を超える場合であって、かつ、前記センサ信号の信号レベルの複数個のボトムが所定の第2閾値以下となる場合に、前記センサ信号の信号レベルの、前記第2閾値以下の隣り合うボトムの時間間隔であるボトム間隔を算出し、計数対象となる前記カード状媒体の厚さに基づいて予め設定される基準値と前記ボトム値との比較結果に基づいて、前記媒体収容部に収容された前記カード状媒体の枚数を算出するとともに、少なくとも3つの前記ランクにランク付けすることを特徴とする請求項1または2記載のカード状媒体計数装置。
  4. 前記制御部は、
    前記センサ信号の信号レベルの複数個のピークが所定の第1閾値を超える場合に、前記センサ信号の信号レベルの、前記第1閾値を超える隣り合うピークの時間間隔であるピーク間隔を算出し、
    前記センサ信号の信号レベルの複数個のピークが前記第1閾値を超える場合であって、かつ、前記センサ信号の信号レベルの複数個のボトムが所定の第2閾値以下となる場合に、前記センサ信号の信号レベルの、前記第2閾値以下の隣り合うボトムの時間間隔であるボトム間隔を算出し、
    前記センサによる前記カード状媒体の検出時に前記センサ信号の信号レベルが前記第1閾値および前記第2閾値よりも小さい所定の第3閾値を超えてから前記第3閾値以下となるまでの時間間隔である総時間間隔を、前記センサ信号の前記第1閾値を超えるピークの数で割った数を平均間隔とすると、
    前記ピーク間隔の全てが所定の第1基準範囲内にあり、前記ボトム間隔の全てが所定の第2基準範囲内にあり、かつ、前記平均間隔が所定の第3基準範囲内にある場合に、前記センサ信号の前記第1閾値を超えるピークの数を、前記媒体収容部に収容された前記カード状媒体の枚数として算出するとともに、前記第1ランクとランク付けすることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のカード状媒体計数装置。
  5. 前記制御部は、前記ピーク間隔の少なくとも1つが前記第1基準範囲から外れるとともに前記第1基準範囲から外れる前記ピーク間隔が所定の第1基準値以下である場合、前記ボトム間隔の少なくとも1つが前記第2基準範囲から外れるとともに前記第2基準範囲から外れる前記ボトム間隔が所定の第2基準値以下である場合、および、前記平均間隔が前記第3基準範囲内から外れている場合の少なくともいずれか1つの場合に、前記センサ信号の前記第1閾値を超えるピークの数を前記カード状媒体の枚数として算出するとともに、前記第2ランクとランク付けすることを特徴とする請求項4記載のカード状媒体計数装置。
  6. 前記制御部は、前記ピーク間隔の少なくとも1つが前記第1基準範囲から外れるとともに前記第1基準範囲から外れる前記ピーク間隔が前記第1基準値を超える場合、および、前記ボトム間隔の少なくとも1つが前記第2基準範囲から外れるとともに前記第2基準範囲から外れる前記ボトム間隔が前記第2基準値を超える場合の少なくともいずれか1つの場合に、前記第3ランクとランク付けすることを特徴とする請求項5記載のカード媒体計数装置。
  7. 前記制御部は、
    前記ピーク間隔が前記第1基準値を超える場合であってかつこのピーク間隔における前記センサ信号の信号レベルのボトムが前記第1閾値および前記第2閾値よりも小さい所定の第4閾値を超える場合に、前記第1基準値を超える前記ピーク間隔に基づいて算出される補正値を前記センサ信号の前記第1閾値を超えるピークの数に加えた値を前記カード状媒体の枚数として算出し、
    前記ピーク間隔が前記第1基準値以下であってかつ前記ボトム間隔が前記第2基準値を超える場合に、前記第2基準値を超える前記ボトム間隔に基づいて算出される補正値を前記センサ信号の前記第1閾値を超えるピークの数に加えた値を前記カード状媒体の枚数として算出し、
    前記ピーク間隔が前記第1基準値を超える場合であってかつこのピーク間隔における前記センサ信号の信号レベルのボトムが前記第4閾値以下となる場合に、前記センサ信号の前記第1閾値を超えるピークの数を前記カード状媒体の枚数として算出することを特徴とする請求項6記載のカード状媒体計数装置。
  8. 前記制御部は、前記センサ信号の前記第1閾値を超えるピークが1個であり、かつ、前記総時間間隔が所定の第3基準値以下である場合に、前記媒体収容部に収容される前記カード状媒体の枚数を1枚と算出するとともに、前記第1ランクとランク付けすることを特徴とする請求項4から7のいずれかに記載のカード状媒体計数装置。
  9. 前記制御部は、前記センサによる前記カード状媒体の検出時に前記センサ信号の信号レベルが前記第3閾値を超えない場合に、前記媒体収容部に収容される前記カード状媒体の枚数を0枚と算出するとともに、前記第1ランクとランク付けすることを特徴とする請求項4から8のいずれかに記載のカード状媒体計数装置。
  10. 前記制御部は、
    前記センサ信号の信号レベルが前記第1閾値よりも小さい所定の第3閾値を超える場合であって、かつ、前記センサによる前記カード状媒体の検出時における前記センサ信号の信号レベルのピークの全てが前記第1閾値以下となる場合、あるいは、
    前記センサ信号の信号レベルが前記第1閾値を超える回数が1回であり、かつ、前記センサによる前記カード状媒体の検出時に前記センサ信号の信号レベルが前記第3閾値を超えてから前記第3閾値以下となるまでの時間間隔である総時間間隔が所定の第3基準値を超える場合に、
    前記第1確からしさと前記第2確からしさと前記第3確からしさとが前記第3ランクよりも低い第4ランクとランク付けするとともに、前記総時間間隔を、計数対象となる前記カード状媒体の厚さに基づいて予め設定される基準値で割った値を前記カード状媒体の枚数として算出することを特徴とする請求項2から9のいずれかに記載のカード状媒体計数装置。
  11. 前記センサは、発光部と前記発光部からの光を受光する受光部とを備える光学式のセンサであることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載のカード状媒体計数装置。
  12. カード状媒体が前記カード状媒体の厚さ方向で重なるように収容される媒体収容部と、前記媒体収容部に収容された前記カード状媒体の枚数を算出するためのセンサと、前記媒体収容部に収容された前記カード状媒体の端面に沿って前記カード状媒体の計数時に前記カード状媒体の厚さ方向へ前記センサを移動させる移動機構とを備えるカード状媒体計数装置の制御方法であって、
    前記センサ信号に基づいて、前記媒体収容部に収容された前記カード状媒体の枚数を算出するとともに、
    前記センサ信号に基づいて、算出された前記カード状媒体の枚数の確からしさである第1確からしさ、前記媒体収容部に収容された前記カード状媒体の種類および形状が正しいことの確からしさである第2確からしさ、および、前記媒体収容部に収容された前記カード状媒体が正しい状態で収容されていることの確からしさである第3確からしさが比較的高い第1ランクと、前記第1確からしさが前記第1ランクと同程度でかつ前記第2確からしさと前記第3確からしさとの少なくともいずれか一方が前記第1ランクよりも低い第2ランクと、前記第1確からしさが前記第1ランクよりも低くかつ前記第2確からしさと前記第3確からしさとの少なくともいずれか一方が前記第1ランクよりも低い第3ランクとの少なくとも3つのランクにランク付けを行い、
    算出された前記カード状媒体の枚数情報とランク付けされた前記ランクの情報であるランク情報とを、前記カード状媒体計数装置が搭載される上位装置の制御部へ送信することを特徴とするカード状媒体計数装置の制御方法。
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