JP2017015448A - 光飛行型測距装置 - Google Patents

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智成 吉田
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【課題】鏡面反射成分が比較的強い面が発光空間内に存在する場合でも、その鏡面反射成分が比較的強い面の近くで発生し得るマルチパスを検出する。【解決手段】光飛行型測距装置1は、発光部3から繰り返し発光される変調光が対象物の表面で反射した反射光を含む光が受光部4に受光されることで距離画像を取得し、発光部3から繰り返し発光される変調光とは光軸が異なる太陽光や発光部19から発光される変調光が背景光として対象物の表面で反射した反射光を含む光が受光部4に受光されることで輝度値画像を取得する。光飛行型測距装置1は、距離画像と輝度値画像とを用い、マルチパスが発生している領域を検出する。【選択図】図1

Description

本発明は光飛行型測距装置に関する。
従来より、光飛行(TOF:Time of Flight)型測距装置が供されている。光飛行型測距装置は、変調光を所定の発光空間に発光し、変調光が対象物の表面で反射した反射光を含む光を受光して電荷を蓄積する。そして、光飛行型測距装置は、その電荷の蓄積状態を用いて変調光と反射光との間の位相差を計測し、自装置から対象物までの距離を計算して取得する。例えば金属面や光沢面等の鏡面反射成分が比較的強い面が発光空間内に存在し、その鏡面反射成分が比較的強い面の近くに対象物が存在すると、多重反射により光路長に影響が及ぼされてマルチパスが発生する。そのため、光飛行型測距装置では、マルチパスが発生すると、そのマルチパスの影響により測距精度が低下する問題がある。例えば車のボデー等の鏡面反射成分が比較的強い面の近くに人(歩行者)が存在する場合には、自装置から人までの測距精度が低下する。
このようなマルチパスが発生する問題に対し、特許文献1には、自装置から対象物までの距離を示す距離情報とは別に、偏光素子を用いて対象物の表面形状情報を取得し、対象物の表面の何れかの部分では正確な距離を取得していると見做し、表面形状情報を距離情報にフィッティングすることで、距離値の補間を行う技術が開示されている。
特許第05541653号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、対象物の表面の何れかの部分で正確な距離を取得していることが前提であり、対象物の表面の何れの部分でも正しい距離が得られない場合での精度向上は困難である。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、鏡面反射成分が比較的強い面が発光空間内に存在する場合でも、その鏡面反射成分が比較的強い面の近くで発生し得るマルチパスを検出することができる光飛行型測距装置を提供することにある。
請求項1に記載した発明によれば、第1の光源は、第1の光を第1の発光空間に発光する。受光部は、複数の画素を有し、光を各画素により受光する。距離画像取得部は、第1の光源から第1の光が繰り返し発光される発光期間において当該第1の光が対象物の表面で反射した第1の反射光を含む光が受光部に受光されることで、画素毎の自装置から対象物までの距離を示す距離画像を取得する。輝度値画像取得部は、第1の光源から第1の光が繰り返し発光されない非発光期間において第1の光とは光軸が異なるように第2の光源から第1の発光空間の少なくとも一部を含む第2の発光空間に発光された第2の光が対象物の表面で反射した第2の反射光を含む光が受光部に受光されることで、画素毎の輝度値を示す輝度値画像を取得する。マルチパス検出部は、距離画像と輝度値画像とを用い、マルチパスが発生している領域を検出する。
鏡面反射成分が比較的強い面が発光空間内に存在し、その鏡面反射成分が比較的強い面の近くに対象物が存在すると、第1の光が繰り返し発光されている発光期間では、多重反射により光路長に影響が及ぼされてマルチパスが発生する虞がある。マルチパスが発生すると、画素毎の自装置から対象物までの距離を示す距離画像において、距離値が化ける虞がある。一方、第1の光が発光されていない非発光期間では、画素毎の輝度値を示す輝度値画像において、あらゆる方向からの背景光により鏡面反射成分の影響が低減される。このような性質を利用して距離画像と輝度値画像とを比較することで、鏡面反射成分が比較的強い面の近くで発生し得るマルチパスを検出することができる。
本発明の第1の実施形態を示す機能ブロック図 距離画像及び輝度値画像を示す図(その1) 距離画像及び輝度値画像を示す図(その2) 画素の構成を示す機能ブロック図 発光期間における繰り返し発光を示すタイミングチャート 発光空間を示す図(その1) 測距処理を示すフローチャート マルチパス検出処理を示すフローチャート 鏡面反射成分検出処理を示すフローチャート 非発光期間における受光時間を示すタイミングチャート(その1) 非発光期間における受光時間を示すタイミングチャート(その2) 非発光期間における受光時間を示すタイミングチャート(その3) 本発明の第2の実施形態の測距処理を示すフローチャート 非発光期間における受光時間を示すタイミングチャート(その4) 本発明の第3の実施形態を示す機能ブロック図 発光空間を示す図(その2) 本発明の第4の実施形態を示す機能ブロック図 発光空間を示す図(その3)
(第1の実施形態)
以下、本発明を、車両に搭載される光飛行型測距装置に適用した第1の実施形態について図1から図12を参照して説明する。光飛行型測距装置が車両に搭載される態様はどのような態様でも良い。例えば光飛行型測距装置1が車両の前方部に搭載される態様では、車両の前方が対象物(例えば人、他車両、壁等)の監視エリアとなる。光飛行型測距装置1は、1個の受光素子が1画素として構成されている測距センサであり、所定の発光周波数(例えば20MHz)の変調光(測距光)を所定の発光空間に発光する(照射する)。変調光が発光された発光空間に対象物が存在すると、変調光が対象物の表面で反射した反射光を含む光が光飛行型測距装置1に受光される。
光飛行型測距装置1は、制御部2と、発光部3(第1の光源に相当)と、受光部4とを有する。制御部2は、発光部3による発光動作を制御する発光制御部5と、受光部4による受光動作を制御する受光制御部6と、装置外部とのデータ通信動作を制御する通信制御部7(第1の検出信号出力部、第2の検出信号出力部に相当)と、各種データを記憶する記憶部8とを有する。制御部2は、マイクロコンピュータを有しており、上記した発光制御部5、受光制御部6、通信制御部7及び記憶部8はソフトウェアにより構成されている。制御部2は、予め記憶している制御プログラムを実行することで、発光制御部5による発光制御、受光制御部6による受光制御、通信制御部7によるデータ通信制御等を行う。
発光部3は、例えばLED(Light Emitting Diode)やレーザ等の高速変調(高速点滅)が可能なデバイスから構成されている発光素子9と、発光素子9を駆動する駆動回路10とを有する。駆動回路10は、発光制御部5から発光指令信号を入力すると、発光指令を発光素子9に出力する。発光素子9は、駆動回路10から発光指令を入力すると、駆動回路10から供給される電力を動作電力として駆動し、変調光を予め設定されている発光空間に繰り返し発光する。
さて、前述した[背景技術]で記載したように、例えば金属面や光沢面等の鏡面反射成分が比較的強い面が発光空間内に存在する環境ではマルチパスが発生する問題がある。例えば人(歩行者)が車両の近くに存在する場合を想定すると、車両ボデー等の金属面は鏡面反射成分が比較的強い面であるので、変調光が繰り返し発光されている状況では、図2(a)に示すように、多重反射により光路長に影響が及ぼされてマルチパスが発生する虞がある。マルチパスが発生すると、画素毎の自装置から対象物までの距離を示す距離画像において、自装置から見て実際には人が車両の手前に存在するにも拘らず車両の陰に隠れていると見做されて距離値が化ける虞がある。一方、変調光が発光されていない状況では、図2(b)に示すように、画素毎の輝度値を示す輝度値画像において、あらゆる方向からの背景光により鏡面反射成分の影響が低減される。又、変調光が繰り返し発光されている状況では、図3(a)に示すように、鏡面反射成分が強いと反射光が自装置に受光されない虞がある。反射光が自装置に受光されないと、距離画像において、実際には車両が存在するにも拘らず車両が存在しないと見做される虞がある。一方、変調光が発光されていない状況では、図3(b)に示すように、輝度値画像において、あらゆる方向からの背景光が自装置に受光される。
この点を考慮し、受光制御部6は、距離画像と輝度値画像との両方を取得し、マルチパスが発生している領域を検出すると共に、鏡面反射成分が所定レベル以上の領域を検出することが可能に構成されている。以下、受光部4及び受光制御部6の構成について説明する。受光部4は、選択回路11と、縦方向のラインを構成する複数の画素群12a〜12nとを有する。受光制御部6は、発光部3から変調光が繰り返し発光される発光期間では第1の受光指令信号を選択回路11に出力し、前述した発光部3による発光動作と同期させて受光部4に受光動作を行わせる。又、受光制御部6は、発光部3から変調光が発光されない非発光期間でも第2の受光指令信号を選択回路11に出力し、受光部4に受光動作を行わせる。
選択回路11は、受光制御部6から第1の受光指令信号を入力すると、第1の受光指令を各画素群12a〜12nに出力する。各画素群12a〜12nは、選択回路11から第1の受光指令を入力すると、光の受光を待機する(受光不可能な状態から受光可能な状態へと移行する)。即ち、各画素群12a〜12nは、発光期間では選択回路11から第1の受光指令を入力することで、発光素子9から繰り返し発光された変調光が対象物の表面で反射した反射光(第1の反射光、変調光に起因する反射光)を含む光の受光を待機する。
又、選択回路11は、受光制御部6から第2の受光指令信号を入力すると、第2の受光指令を各画素群12a〜12nに出力する。各画素群12a〜12nは、選択回路11から第2の受光指令を入力すると、光の受光を待機する。即ち、各画素群12a〜12nは、非発光期間では選択回路11から第2の受光指令を入力することで、発光部3から発光される変調光とは光軸が異なる背景光が対象物の表面で反射した反射光(第2の反射光、背景光に起因する反射光)を含む光の受光を待機する。
各画素群12a〜12nは、規則的に配列されている複数の画素13a〜13nを有する。各画素13a〜13nは、図4に示すように、光電変換素子14と、電荷蓄積部15とを有する。電荷蓄積部15は、第1〜第4の4個の単位蓄積部15a〜15dを有する。各画素群12a〜12nが選択回路11から第1の受光指令を入力して光を受光すると、光電変換素子14は受光光量を電荷に変換し、電荷蓄積部15は電荷を変調光の変調周期(1フレームの周期)に同期して振り分けて第1〜第4の単位蓄積部15a〜15dに蓄積する。一方、各画素群12a〜12nが選択回路11から第2の受光指令を入力して光を受光すると、光電変換素子14は受光光量を電荷に変換し、電荷蓄積部15は電荷を振り分けずに第1〜第4の単位蓄積部15a〜15dに蓄積する。
又、受光制御部6は、読出指令信号を選択回路11に出力し、電荷の電荷量を受光部4から所定の時間間隔で読み出す。選択回路11は、受光制御部6から読出指令信号を入力すると、読出指令を各画素群12a〜12nに出力する。各画素群12a〜12nは、選択回路11から読出指令を入力すると、各画素13a〜13nの第1〜第4の単位蓄積部15a〜15dに蓄積されている電荷の電荷量を受光制御部6に出力する。
受光制御部6は、機能毎に、位相差計測部6aと、距離取得部6bと、距離画像取得部6cと、輝度値画像取得部6dと、マルチパス検出部6eと、第1の受光光量特定部6fと、第2の受光光量特定部6gと、選択部6hと、推定部6iと、調整部6jと、発光タイミング制御部6kと、鏡面反射成分検出部6lとを有する。
位相差計測部6aは、発光制御部5と連携し、変調光と反射光との間の位相差を以下のようにして計測する。即ち、位相差計測部6aは、図5に示すように、1フレームの周期内の発光期間において発光指令信号を周期がTs、オン時間がTs/2、オフ時間がTs/2の矩形波として発光制御部5から駆動回路10に出力させ、発光素子9からのTs/2時間の発光とTs/2時間の発光停止とを繰り返させる(繰り返し発光を行う)。尚、発光制御部5から駆動回路10に出力される発光指令信号は、矩形波、正弦波、鋸波等である。
位相差計測部6aは、発光期間において第1の受光指令信号を選択回路11に出力し、各画素群12a〜12nの第1〜第4の単位蓄積部15a〜15dにおける電荷を蓄積するタイミングを制御する。即ち、位相差計測部6aは、発光指令信号の周期Tsを4等分した時間を、それぞれ順にT、T、T、Tとすると、発光素子9の発光と同期するタイミングで第1の単位蓄積部15aをTs/2時間オンする(蓄積Q1)。又、位相差計測部6aは、第1の単位蓄積部15aのオンからT遅れたタイミングで第2の単位蓄積部15bをTs/2時間オンする(蓄積Q2)。又、位相差計測部6aは、第1の単位蓄積部15aのオンから(T+T)遅れたタイミングで第3の単位蓄積部15cをTs/2時間オンする(蓄積Q3)。更に、位相差計測部6aは、第1の単位蓄積部15aのオンから(T+T+T)遅れたタイミングで第4の単位蓄積部15dをTs/2時間オンする(蓄積Q4)。位相差計測部6aは、このように周期Tsを4等分した時間ずつずらして電荷を振り分け、変調光の発光からそれぞれ0度、90度、180度、270度位相がずれた電荷の蓄積を繰り返させる。
一般的に、自装置から対象物までの距離を計測するには、数ms程度の時間の電荷の蓄積が必要である。一方、発光素子9から発光される変調光の発光周波数(変調周波数)は数十MHzである。よって、変調の1周期Tsは数十ns程度である。このため、自装置から対象物までの距離を計測するには、数千〜数十万周期の露光期間(電荷蓄積期間)を必要とする。位相差計測部6aは、露光期間の時間間隔毎に第1〜第4の単位蓄積部15a〜15dに蓄積されている電荷の電荷量を読み出す。
位相差計測部6aは、第1〜第4の単位蓄積部15a〜15dに蓄積されている電荷の電荷量を読み出すと、以下のようにして自装置から対象物までの距離を計測する。発光素子9から繰り返し発光された変調光と、変調光が対象物の表面で反射した反射光との間には、光が対象物まで往復する飛行時間による位相差(遅延時間)が生じる。位相差計測部6aは、第1〜第4の単位蓄積部15a〜15dに蓄積されている電荷の電荷量をそれぞれC1、C2、C3、C4とすると、次式(1)により位相差φを計測する。
φ=tan−1[(C1−C3)/(C2−C4)]…(1)
尚、各画素群12a〜12nには反射光の他に背景光も受光されるが、反射光による電荷(反射光成分の電荷)は遅延時間に応じて第1〜第4の単位蓄積部15a〜15dに割り振られる。そのため、第1〜第4の単位蓄積部15a〜15dに蓄積される反射光による電荷の電荷量は異なる。一方、背景光による電荷(背景光成分の電荷)は均等に第1〜第4の単位蓄積部15a〜15dに割り振られる。そのため、第1〜第4の単位蓄積部15a〜15dに蓄積される背景光による電荷の電荷量は略等しくなる。上記した式(1)では、背景光による電荷の電荷量が相殺されるので、背景光の影響を受けずに位相差φを計測可能となる。
尚、位相差計測部6aは、第1〜第4の単位蓄積部15a〜15dに蓄積されている電荷の電荷量を読み出す場合に、それらの電荷量を同時に読み出しても良いし個別に読み出しても良いし、複数のフレームに亘って読み出しても良い。又、本実施形態では、電荷蓄積部15を4個の単位蓄積部15a〜15dで構成する場合を例示したが、互いに異なる位相の電荷量を用いて自装置から対象物までの距離を計算して取得可能であれば、単位蓄積部の個数は2以上の幾つであっても良い。
距離取得部6bは、変調光と反射光との間の位相差φが位相差計測部6aにより計測されると、その計測された位相差φ、周期Ts、光速cを用いて次式(2)により画素毎の自装置から対象物までの距離Dを計算して取得する。
D=(φ/2π)×(c/2Ts)…(2)
距離画像取得部6cは、このようにして発光部3から変調光が繰り返し発光されている発光期間において画素毎の自装置から対象物までの距離が距離取得部6bにより取得されると、その取得された画素毎の自装置から対象物までの距離を示す距離画像を取得する。輝度値画像取得部6dは、発光部3から変調光が発光されていない非発光期間において第1〜第4の単位蓄積部15a〜15dのうち少なくとも何れか1つの単位蓄積部に蓄積されている電荷の電荷量を読み出し、画素毎の輝度値を示す輝度値画像を取得する。即ち、非発光期間では第1〜第4の単位蓄積部15a〜15dのうち少なくとも何れか1つの単位蓄積部が電荷を蓄積すれば良い。尚、第1〜第4の単位蓄積部15a〜15dのうち複数の単位蓄積部が電荷を蓄積しても良く、その複数の単位蓄積部に蓄積されている電荷の電荷量を読み出し、画素毎の輝度値を示す輝度値画像を取得しても良い。マルチパス検出部6eは、距離画像が距離画像取得部6により取得されると共に輝度値画像が輝度値画像取得部6dにより取得されると、その取得された距離画像と輝度値画像とを用い、マルチパスが発生している領域を検出する。
第1の受光光量特定部6fは、変調光が対象物の表面で反射した反射光を含む光の受光部4での受光光量を特定する。第2の受光光量特定部6gは、背景光が対象物の表面で反射した反射光を含む光の受光部4での受光光量を特定する。この場合、第1の受光光量特定部6f及び第2の受光光量特定部6gは、それぞれ全ての画素を対象とした平均値又は中央値の受光光量を特定しても良い。又、第1の受光光量特定部6f及び第2の受光光量特定部6gは、自装置の上方に対応する画素又は下方に対応する画素を予め定められている所定領域とし、その所定領域の画素を対象とした平均値又は中央値の受光光量を特定しても良い。
選択部6hは、第1の受光光量特定部6fにより特定された受光光量を用い、発光部3から繰り返し発光される変調光とは光軸が異なる光を発光する第2の光源(第1の光源である発光部3とは異なる光源)を選択する。推定部6iは、第1の受光光量特定部6fにより特定された受光光量と第2の受光光量特定部6gにより特定された受光光量とを用い、第2の光源の方向や背景光の強度分布を推定する。
調整部6jは、第2の受光光量特定部6gにより特定された受光光量を用い、受光部4での受光時間や受光感度等を調整する。発光タイミング制御部6kは、後述する別の光飛行型測距装置18の発光部19を第2の光源として選択した場合に、発光部3から発光される変調光と、発光部19から発光される変調光とが互いに干渉しないように、それぞれの発光タイミングを制御する。鏡面反射成分検出部6lは、距離画像が距離画像取得部6により取得されると共に輝度値画像が輝度値画像取得部6dにより取得されると、その取得された距離画像と輝度値画像とを用い、鏡面反射成分が所定レベル以上の領域を検出する。
通信制御部7は、光飛行型測距装置1が搭載されている車両の車両LAN(Local Area Network)17と接続されている。車両LAN17には光飛行型測距装置1と同等の構成を有する別の光飛行型測距装置18が接続されている。光飛行型測距装置1と別の光飛行型測距装置18とは同一車両の異なる箇所に搭載されている。図6に示すように、例えば光飛行型測距装置1は車両の前方左部に搭載されており、別の光飛行型測距装置18は車両の前方右部に搭載されている。即ち、別の光飛行型測距装置18の発光部19は、光飛行型測距装置1の発光部3から所定方向に所定距離だけ離れた箇所に搭載されている。この場合、発光部3は変調光を車両の前左方を発光空間M1として発光し、発光部19は変調光を車両の前右方を発光空間M2として発光する。発光空間M1と発光空間M2とは一部同士が重なる。通信制御部7は、発光制御信号を車両LAN17を通じて別の光飛行型測距装置18に送信させることで、別の光飛行型測距装置18の発光部19による発光動作を制御する。
次に、上記した構成の作用について図7から図12を参照して説明する。制御部2は、メイン処理を実行中に、測距処理、マルチパス検出処理及び鏡面反射成分検出処理のそれぞれの開始条件が成立したか否かを監視している。そして、制御部2は、何れかの処理の開始条件が成立したと判定すると、その開始条件が成立した処理を開始する。以下、測距処理、マルチパス検出処理及び鏡面反射成分検出処理について順次説明する。
(1)測距処理
制御部2は、メイン処理を実行中に測距処理の開始条件が成立したと判定すると、メイン処理から測距処理に移行して測距処理を開始する。制御部2は、測距処理を開始すると、発光指令信号を発光制御部5から発光部3に出力させることで、発光部3による発光動作を行わせ(S1)、第1の受光指令信号を受光制御部6から受光部4に出力させることで、受光部4による受光動作(発光期間での受光動作)を行わせる(S2)。この場合、発光部3から変調光が繰り返し発光されるので、変調光が発光された発光空間に対象物が存在すると、変調光が対象物の表面で反射した反射光を含む光が受光部4に受光される。制御部2は、変調光と反射光との間の位相差を位相差計測部6aにより計測し、画素毎の自装置から対象物までの距離を距離取得部6bにより計算して取得する。そして、制御部2は、画素毎の自装置から対象物までの距離を示す距離画像を距離画像取得部6cにより取得する(S3)。
次いで、制御部2は、光の受光光量が所定値以上であるか否かを判定する(S4)。制御部2は、光の受光光量が所定値以上であると判定すると(S4:YES)、予め設定されている所定時間を受光時間(露光時間)として設定し、予め設定されている所定感度を受光感度として設定する(S5)。制御部2は、第2の受光指令信号を受光制御部6から受光部4に出力させ、その設定した受光時間及び受光感度にしたがって受光部4による受光動作(非発光期間での受光動作)を行わせる(S6)。この場合、発光部3から変調光が発光されておらず発光部19からも変調光が発光されていないので、太陽光を含む光が背景光となり、その背景光が対象物の表面で反射した反射光を含む光(背景光も含む)が受光部4に受光される。
次いで、制御部2は、光の受光光量が所定範囲内であるかを判定し(S7)、光の受光光量が所定範囲内でないと判定すると(S7:NO)、受光時間及び受光感度のうち少なくとも何れかを調整して新たに設定し(S8)、上記したステップS6に戻り、ステップS6以降を繰り返して行う。制御部2は、光の受光光量が所定範囲内であると判定すると(S7:YES)、画素毎の輝度値を示す輝度値画像を輝度値画像取得部6dにより取得し(S9)、測距処理を終了してメイン処理にリターンする。
このように制御部2は、発光期間での光の受光光量が所定値以上であるときには、太陽光を含む背景光が対象物の表面で反射した反射光を含む光を受光部4に受光させる。即ち、例えば屋外の日中等の太陽光が十分に照射されている(到達している)状況では第2の光源が太陽であり、太陽光が照射されている空間が第2の発光空間となる。この場合、第2の発光空間は、発光部3から変調光が発光される第1の発光空間である発光空間M1を含む。そして、制御部2は、受光光量が所定範囲内となるように受光時間及び受光感度のうち少なくとも何れかを調整し、受光光量が所定範囲内になると輝度値画像を取得する。制御部2は、受光感度を一定として受光時間を調整する場合であれば、図10に示すように、最初の所定時間T1(t1〜t2)を受光時間として受光動作を行わせた結果として光の受光光量が所定範囲内であるときには、これ以降に受光時間を調整せずに輝度値画像を取得する。
一方、制御部2は、最初の所定時間T1を受光時間として受光動作を行わせた結果として光の受光光量が所定範囲内より小さい値で外れているときには、図11に示すように、最初の所定時間T1よりも長い所定時間T2(t3〜t4)を受光時間として受光動作を再度行わせる。これ以降、制御部2は、光の受光光量が所定範囲内となるまで受光時間の調整を繰り返し、光の受光光量が所定範囲内になると輝度値画像を取得する。尚、制御部2は、予め設定されている時間(固定時間)を所定時間T2としても良いし、所定時間T1を受光時間として受光動作を行わせたときの所定範囲内との差分に応じて任意に設定した時間(可変時間)を所定時間T2としても良い。即ち、制御部2は、差分が比較的大きければ所定時間T2を比較的長く(所定時間T1からの変化量を比較的大きく)設定し、一方、差分が比較的小さければ所定時間T2を比較的短く(所定時間T1からの変化量を比較的小さく)設定しても良い。
又、制御部2は、最初の所定時間T1を受光時間として受光動作を行わせた結果として光の受光光量が所定範囲内より大きい値で外れているときには、図12に示すように、最初の所定時間T1よりも短い所定時間T3(t5〜t6)を受光時間として受光動作を行わせる。これ以降、制御部2は、光の受光光量が所定範囲内となるまで受光時間の調整を繰り返し、光の受光光量が所定範囲内になると輝度値画像を取得する。尚、この場合も、制御部2は、予め設定されている時間(固定時間)を所定時間T3としても良いし、所定時間T1を受光時間として受光動作を行わせたときの所定範囲内との差分に応じて任意に設定した時間(可変時間)を所定時間T3としても良い。即ち、制御部2は、差分が比較的大きければ所定時間T3を比較的短く(所定時間T1からの変化量を比較的大きく)設定し、一方、差分が比較的小さければ所定時間T3を比較的長く(所定時間T1からの変化量を比較的小さく)設定しても良い。
尚、以上は、受光感度を一定として受光時間を調整する場合を説明したが、制御部2は、受光時間を一定として受光感度を調整しても良く、受光感度を同様の手順で調整すれば良い。又、制御部2は、受光時間と受光感度との両方を調整しても良い。
一方、制御部2は、光の受光光量が所定値以上でない(所定値未満である)と判定すると(S4:NO)、予め設定されている所定時間を発光時間として設定し、予め設定されている所定強度を発光強度として設定する(S10)。制御部2は、発光制御信号を通信制御部7から車両LAN17を介して別の光飛行型測距装置18に送信させ、その設定した発光時間及び発光強度にしたがって別の光飛行型測距装置18の発光部19による発光動作を行わせる(S11)。
次いで、制御部2は、予め設定されている所定時間を受光時間として設定し、予め設定されている所定感度を受光感度として設定する(S12)。制御部2は、第2の受光指令信号を受光制御部6から受光部4に出力させ、その設定した受光時間及び受光感度にしたがって受光部4による受光動作(非発光期間での受光動作)を行わせる(S13)。この場合、別の発光部19から変調光が発光されているので、その別の発光部19からの変調光や太陽光が背景光となり、その背景光が対象物の表面で反射した反射光を含む光(太陽光や背景光も含む)が受光部4に受光される。
次いで、制御部2は、光の受光光量が所定範囲内であるかを判定し(S14)、光の受光光量が所定範囲内でないと判定すると(S14:NO)、受光時間、受光感度、発光時間及び発光強度のうち少なくとも何れかを調整して新たに設定し(S15)、上記したステップS13に戻り、ステップS13以降を繰り返して行う。制御部2は、受光光量が所定範囲内であると判定すると(S14:YES)、画素毎の輝度値を示す輝度値画像を輝度値画像取得部6dにより取得し(S9)、測距処理を終了してメイン処理にリターンする。
このように制御部2は、発光期間での光の受光光量が所定値未満であるときには、別の発光部19から発光された変調光や太陽光を含む背景光が対象物の表面で反射した反射光を含む光を受光部4に受光させる。即ち、例えば屋外の夜間や屋内等の太陽光が十分に照射されていない状況では主たる第2の光源が発光部19である。太陽光が僅かながら照射されていれば、発光部19から変調光が発光される発光空間M2と太陽光が僅かながら照射されている空間とが第2の発光空間となり、太陽光が全く照射されていなければ、発光部19から変調光が発光される発光空間M2が第2の発光空間となる。この場合、第2の発光空間は、発光部3から変調光が発光される第1の発光空間である発光空間M1の一部を含む。そして、制御部2は、受光光量が所定範囲内となるように受光時間、受光感度、発光時間及び発光強度のうち少なくとも何れかを調整し、受光光量が所定範囲内になると輝度値画像を取得する。制御部2は、受光感度を一定として受光時間を調整する場合には、前述した図11や図12と同様の処理を行う。又、制御部2は、この場合も、受光時間を一定として受光感度を調整しても良いし、受光時間と受光感度との両方を調整しても良い。更に、制御部2は、発光強度を一定として発光時間を調整しても良いし、発光時間を一定として発光強度を調整しても良いし、発光時間と発光強度との両方を調整しても良い。即ち、制御部2は、受光時間、受光感度、発光時間及び発光強度をどのように組み合わせて調整しても良い。
尚、以上は、光飛行側測距装置1と同一車両に搭載されている光飛行側測距装置18の発光部19を第2の光源とし、発光部19から発光される変調光の発光空間M2が固定である構成を例示したが、発光部19から発光される変調光の発光方向を往復回動させる機構(スイング機構)を有することで、発光部19が発光空間M2を時系列で変化させながら変調光を発光しても良い。その場合、受光光量が所定範囲内となるように発光時間や発光強度に加えて発光空間を調整しても良い。又、光飛行側測距装置1と同一車両に搭載されている例えばヘッドライトやテールライト(車両の四隅の何れかのライト)等を第2の光源としても良い。その場合も、ヘッドライトやテールライト等が発光部3から発光される変調光と互いに干渉しないように光を発光しても良い。又、ヘッドライトやテールライト等が発光空間を時系列で変化させながら光を発光しても良く、この場合も、受光光量が所定範囲内となるように発光時間や発光強度に加えて発光空間を調整しても良い。
(2)マルチパス検出処理
制御部2は、メイン処理を実行中にマルチパス検出処理の開始条件が成立したと判定すると、メイン処理からマルチパス検出処理に移行してマルチパス検出処理を開始する。制御部2は、マルチパス検出処理を開始すると、測距処理において取得した距離画像及び輝度値画像をそれぞれ領域分割し(S21)、予め設定している判定順序にしたがって所定領域を判定対象領域として設定する(S22)。制御部2は、その判定対象領域として設定した領域について、輝度値画像の領域を基準として距離画像と輝度値画像との差分を計算する(S23)。そして、制御部2は、その計算した領域内での差分の分散が所定値以上である(差分が所定条件を満たしている)か否かを判定する(S24)。
制御部2は、その計算した領域内での差分の分散が所定値以上でないと判定すると(S24:NO)、全ての領域を判定対象領域として設定したか否かを判定する(S25)。制御部2は、全ての領域を判定対象領域として設定していないと判定すると(S25:NO)、予め設定している判定順序にしたがって次の所定領域を新たな判定対象領域として設定し(S26)、上記したステップS23に戻り、ステップS23以降を繰り返して行う。
一方、制御部2は、計算した領域内での差分の分散が所定値以上であると判定すると(S24:YES)、その差分の分散が所定値以上であると判定した領域をマルチパス検出リストに記憶し(S27)、マルチパス検出処理を終了してメイン処理にリターンする。尚、制御部2は、全ての領域を判定対象領域として設定したと判定すると(S25:YES)、何れの領域もマルチパス検出リストに記憶せずにマルチパス検出処理を終了してメイン処理にリターンする。
このように制御部2は、距離画像と輝度値画像とを用い、マルチパスが発生している領域では距離画像と輝度値画像との差分の分散が所定値以上になる性質を利用し、差分の分散が所定値以上となる領域を検出することで、マルチパスが発生している領域を検出する。尚、制御部2は、マルチパスが発生している領域を検出すると、その旨を示すアラート信号(第1の検出信号)を通信制御部7から車両LAN17を介して上位機器である車載機器(図示せず)に送信させても良い。そして、車載機器は、光飛行型測距装置1からアラート信号を受信することで、例えばマルチパスが発生している領域をユーザ(運転者)に対して報知したり、その情報をログとして記憶したりする等のシステムで規定されている処理を行っても良い。
尚、本実施形態では、制御部2は、何れかの領域について差分の分散が所定値以上であると判定すると、これ以降の領域について差分の分散が所定値以上であるか否かを判定せずにマルチパス検出処理を終了する構成を例示したが、何れかの領域について差分の分散が所定値以上であると判定した以降でも引き続いて全ての領域について差分の分散が所定値以上であるか否かを判定しても良い。その場合、制御部2は、マルチパスが発生している全ての領域を示すアラート信号を通信制御部7から車両LAN17を介して車載機器に送信させても良い。そして、車載機器は、光飛行型測距装置1からアラート信号を受信することで、マルチパスが発生している領域が全体の領域に対して占める割合を計算しても良いし、マルチパスが発生している領域が集中している箇所を特定しても良い。
(3)鏡面反射成分検出処理
制御部2は、メイン処理を実行中に鏡面反射成分検出処理の開始条件が成立したと判定すると、メイン処理から鏡面反射成分検出処理に移行して鏡面反射成分検出処理を開始する。制御部2は、鏡面反射成分検出処理を開始すると、測距処理において取得した距離画像及び輝度値画像をそれぞれ領域分割し(S31)、予め設定している判定順序にしたがって所定領域を判定対象領域として設定する(S32)。制御部2は、その判定対象領域として設定した領域について、距離画像中の受光光量が所定値以下であり且つ輝度値画像中の受光光量が所定範囲内であるか否かを判定する(S33)。
制御部2は、距離画像中の受光光量が所定値以下でない又は輝度値画像中の受光光量が所定範囲内でないと判定すると(S33:NO)、全ての領域を判定対象領域として設定したか否かを判定する(S34)。制御部2は、全ての領域を判定対象領域として設定していないと判定すると(S34:NO)、予め設定している判定順序にしたがって次の所定領域を新たな判定対象領域として設定し(S35)、上記したステップS33に戻り、ステップS33以降を繰り返して行う。
一方、制御部2は、距離画像中の受光光量が所定値以下であり且つ輝度値画像中の受光光量が所定範囲内であると判定すると(S33:YES)、その距離画像中の受光光量が所定値以下であり且つ輝度値画像中の受光光量が所定範囲内であると判定した領域を鏡面反射成分検出リストに記憶し(S36)、鏡面反射成分検出処理を終了してメイン処理にリターンする。尚、制御部2は、全ての領域を判定対象領域として設定したと判定すると(S34:YES)、何れの領域も鏡面反射成分検出リストに記憶せずに鏡面反射成分検出処理を終了してメイン処理にリターンする。
このように制御部2は、距離画像と輝度値画像とを用い、鏡面反射成分が所定レベル以上の領域では距離画像中の受光光量が所定値以下となり且つ輝度値画像中の受光光量が所定範囲内になる性質を利用し、距離画像中の受光光量が所定値以下であり且つ輝度値画像中の受光光量が所定範囲内である領域を検出することで、鏡面反射成分が所定レベル以上の領域を検出する。尚、この場合も、制御部2は、鏡面反射成分が所定レベル以上の領域を検出すると、その旨を示すアラート信号(第2の検出信号)を通信制御部7から車両LAN17を介して上位機器である車載機器に送信させても良い。そして、車載機器は、光飛行型測距装置1からアラート信号を受信することで、例えば鏡面反射成分が所定レベル以上の領域をユーザ(運転者)に対して報知したり、その情報をログとして記憶したりする等のシステムで規定されている処理を行っても良い。
尚、本実施形態では、制御部2は、何れかの領域について距離画像中の受光光量が所定値以下であり且つ輝度値画像中の受光光量が所定範囲内であると判定すると、全ての領域について距離画像中の受光光量が所定値以下であり且つ輝度値画像中の受光光量が所定範囲内であるか否かを判定せずに鏡面反射成成分検出処理を終了する構成を例示したが、何れかの領域について距離画像中の受光光量が所定値以下であり且つ輝度値画像中の受光光量が所定範囲内であると判定した以降でも引き続いて全ての領域について距離画像中の受光光量が所定値以下であり且つ輝度値画像中の受光光量が所定範囲内であるか否かを判定しても良い。その場合、制御部2は、鏡面反射成分が所定レベル以上の全ての領域を示すアラート信号を通信制御部7から車両LAN17を介して車載機器に送信させても良い。そして、車載機器は、光飛行型測距装置1からアラート信号を受信することで、鏡面反射成分が所定レベル以上の領域が全体の領域に対して占める割合を計算しても良いし、鏡面反射成分が所定レベル以上の領域が集中している箇所を特定しても良い。
以上に説明したように第1の実施形態によれば、次に示す作用効果を得ることができる。光飛行型測距装置1は、発光部3から繰り返し発光される変調光が対象物の表面で反射した反射光を含む光が受光部4に受光されることで距離画像を取得する。光飛行型測距装置1は、発光部3から繰り返し発光される変調光とは光軸が異なる太陽光や発光部19から発光される変調光が背景光として対象物の表面で反射した反射光を含む光が受光部4に受光されることで輝度値画像を取得する。そして、光飛行型測距装置1は、距離画像と輝度値画像とを用い、マルチパスが発生している領域を検出し、鏡面反射成分が所定レベル以上の領域を検出するようにした。これにより、鏡面反射成分が比較的強い面の近くで発生し得るマルチパスを検出することができ、鏡面反射成分が所定レベル以上の領域を検出することができる。又、アラート信号を装置外部に出力することで、システムとして必要な措置を講じることができる。
又、発光期間における光の受光光量に応じて発光部19を第2の光源として用いるか否かを選択するようにした。これにより、太陽光の受光光量が比較的大きければ発光部19による発光動作を行わずに輝度値画像を適切に取得することができ、一方、太陽光の受光光量が比較的小さくても発光部19による発光動作を行わせることで、輝度値画像を適切に取得することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図13及び図14を参照して説明する。尚、前述した第1の実施形態と同一部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。第1の実施形態は、測距処理において受光時間、受光感度、発光時間、発光強度を調整して受光光量が所定範囲内となる輝度値画像を取得する構成であるが、第2の実施形態は、多段階受光の受光動作や多段階発光の発光動作を行い、受光光量が所定範囲内となる輝度値画像を選択する構成である。
制御部2は、測距処理を開始すると、発光部3による発光動作を行わせ(S1)、受光部4による受光動作を行わせ(S2)、距離画像を距離画像取得部6cにより取得し(S3)、光の受光光量が所定値以上であるか否かを判定する(S4)。制御部2は、光の受光光量が所定値以上であると判定すると(S4:YES)、受光部4による多段階受光の受光動作を行わせる(S41)。即ち、制御部2は、受光感度を一定として受光時間を異ならせて複数回の受光動作を行わせる場合には、図14に示すように、受光時間を段階的に長くして受光動作を行わせる(T11〜T14)。
そして、制御部2は、それぞれの受光動作により取得した輝度値画像のうち光の受光光量が所定範囲内となる輝度値画像を、マルチパス検出処理や鏡面反射成分検出処理で用いる輝度値画像として選択し(S42)、測距処理を終了してメイン処理にリターンする。尚、制御部2は、光の受光光量が所定範囲内となる輝度値画像が複数のときには、光の受光光量が所定範囲の中央値に近い輝度値画像を選択すれば良い。又、制御部2は、受光時間を段階的に短くして受光動作を行わせても良い。又、制御部2は、受光時間を一定として受光感度を異ならせて複数回の受光動作を行わせても良く、その場合、受光感度を段階的に高めて受光動作を行わせても良いし、受光感度を段階的に低めて受光動作を行わせても良い。更に、制御部2は、受光時間と受光感度との両方を異ならせて複数回の受光動作を行わせても良い。
一方、制御部2は、光の受光光量が所定値以上でない(所定値未満である)と判定すると(S4:NO)、別の光飛行型測距装置18の発光部19による多段階発光の発光動作を行わせ(S43)、受光部4による多段階受光の受光動作を行わせる(S44)。即ち、制御部2は、発光時間及び発光強度のうち少なくとも何れかを異ならせて複数回の発光動作を行わせ、受光時間及び受光強度のうち少なくとも何れかを異ならせて複数回の発光動作を行わせる。
そして、制御部2は、それぞれの受光動作により取得した輝度値画像のうち光の受光光量が所定範囲内となる輝度値画像を、マルチパス検出処理や鏡面反射成分検出処理で用いる輝度値画像として選択し(S45)、測距処理を終了してメイン処理にリターンする。尚、制御部2は、この場合も、光の受光光量が所定範囲内となる輝度値画像が複数のときには、光の受光光量が所定範囲の中央値に近い輝度値画像を選択すれば良い。又、制御部2は、受光時間、受光感度、発光時間及び発光強度をそれぞれ段階的に変化させる場合に、それらをどのように組み合わせて多段階受光や多段階発光を行っても良い。これ以降、制御部2は、このようにして選択した輝度値画像を用い、前述したマルチパス検出処理及び鏡面反射成分検出処理を行う。第2の実施形態によれば、前述した第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について、図15及び図16を参照して説明する。尚、前述した第1の実施形態と同一部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。第1の実施形態は、光飛行型測距装置1と同一車両に搭載されている別の光飛行型測距装置18の発光部19を用いることで、光飛行型測距装置1の外部に設けられている発光部19を第2の光源とする構成であるが、第3の実施形態は、光飛行型測距装置1の内部に設けられている発光部を第2の光源とする構成である。
光飛行型測距装置21は、第1の実施形態で説明した制御部2と、発光部3と、受光部4とを有することに加え、発光部22(第2の光源に相当)を有する。発光部22は、発光部3から所定方向に所定距離だけ離れた箇所に搭載されている。この場合、図16に示すように、発光部3は変調光を車両の前左方を発光空間M1として発光し、発光部22は変調光を車両の前左方を発光空間M3として発光する。発光空間M1と発光空間M3とは一部同士が重なる。尚、この場合も、発光部22が発光部3から発光される変調光と互いに干渉しないように光を発光しても良い。又、発光部22が発光空間を時系列で変化させながら光を発光しても良い。
制御部2は、測距処理において発光期間での光の受光光量が所定値未満であるときには、発光部22による発光動作を行わせることで、発光部22から発光された変調光や太陽光を含む背景光が対象物の表面で反射した反射光を含む光を受光部4に受光させ、その受光光量が所定範囲内となるように受光時間、受光感度、発光時間及び発光強度のうち少なくとも何れかを調整する。そして、制御部2は、受光光量が所定範囲内になると輝度値画像を取得し、その取得した輝度値画像を用い、前述したマルチパス検出処理及び鏡面反射成検出処理を行う。第3の実施形態によれば、前述した第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について、図17及び図18を参照して説明する。尚、前述した第1の実施形態と同一部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。第4の実施形態は、光飛行型測距装置1とは別の車両に搭載されている光飛行型測距装置の発光部を第2の光源とする構成である。
光飛行型測距装置31は、光飛行型測距装置1と同等の機能を有し、光飛行型測距装置1が搭載されている車両とは別の他車両に搭載されている。この場合、図18に示すように、発光部3は変調光を車両の前左方を発光空間M1として発光し、光飛行型測距装置31の発光部32は変調光を車両の前左方を発光空間M4として発光する。この場合も、発光部32が発光部3から発光される変調光と互いに干渉しないように光を発光しても良い。又、発光部32が発光空間を時系列で変化させながら光を発光しても良い。
制御部2は、発光部32の発光を制御する信号を含めて発光部3から変調光を発光させることで、自車両の周辺に存在している他車両に搭載されている光飛行型測距装置31の発光部32による発光動作を制御する。制御部2は、測距処理において発光期間での光の受光光量が所定値未満であるときには、発光部32による発光動作を行わせることで、発光部32から発光された変調光や太陽光を含む背景光が対象物の表面で反射した反射光を含む光を受光部4に受光させ、その受光光量が所定範囲内となるように受光時間、受光感度、発光時間及び発光強度のうち少なくとも何れかを調整する。そして、制御部2は、受光光量が所定範囲内になると輝度値画像を取得し、その取得した輝度値画像を用い、前述したマルチパス検出処理及び鏡面反射成検出処理を行う。第4の実施形態によれば、前述した第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。
車両ボデーに限らず、車両に取り付けられているリフレクター、交差点に設置されているミラー、建造物の窓等も鏡面反射成分が比較的強い面となり得るので、それらの近くに人が存在する場合にも適用することができる。
車両に適用する構成に限らず、他の交通輸送手段に適用しても良い。
第2の実施形態と第3の実施形態とを組み合わせても良い。即ち、光飛行型測距装置21の内部に設けられている発光部22を第2の光源とする構成において、多段階受光の受光動作や多段階発光の発光動作を行っても良い。同様に、第2の実施形態と第4の実施形態とを組み合わせても良い。即ち、光飛行型測距装置1が搭載されている車両とは別の他車両に搭載されている光飛行型測距装置31の発光部32を第2の光源とする構成において、多段階受光の受光動作や多段階発光の発光動作を行っても良い。
第2の光源となり得る発光部が複数存在する場合に、各発光部の方向及び光の強度分布のうち少なくとも何れかを推定し、その推定結果を用いて第2の光源とする発光部を選択しても良い。又、光飛行型測距装置18の発光部19、光飛行型測距装置21の内部に設けられている発光部22、他車両に搭載されている光飛行型測距装置31の発光部32のうち複数が共存する場合には、予め規定されている優先順位にしたがって受光光量を判定することで、それらの中から第2の光源とする発光部を選択しても良い。更に、第2の光源として複数の発光部を選択しても良い。このように輝度値画像を取得することが可能であれば第2の発光部をどのように選択しても良い。
第4の実施形態において、例えば車車間通信の技術を用いることで、自車両の周辺に存在している他車両に搭載されている光飛行型測距装置31の発光部32による発光動作を制御しても良い。
図面中、1,21は光飛行型測距装置、3は発光部(第1の光源)、4は受光部、6cは距離画像取得部、6dは輝度値画像取得部、6eはマルチパス検出部、6fは第1の受光光量特定部、6gは第2の受光光量特定部、6hは選択部、6iは推定部、6jは調整部、6kは発光タイミング制御部、6lは鏡面反射成分検出部、7は通信制御部(第1の検出信号出力部、第2の検出信号出力部)、19,22,32は発光部(第2の光源)である。

Claims (27)

  1. 第1の光を第1の発光空間に発光する第1の光源(3)と、
    複数の画素(13a〜13n)を有し、光を各画素により受光する受光部(4)と、
    前記第1の光源から前記第1の光が繰り返し発光される発光期間において当該第1の光が対象物の表面で反射した第1の反射光を含む光が前記受光部に受光されることで、画素毎の自装置から対象物までの距離を示す距離画像を取得する距離画像取得部(6c)と、
    前記第1の光源から前記第1の光が繰り返し発光されない非発光期間において前記第1の光とは光軸が異なるように第2の光源(19,22,32)から第1の発光空間の少なくとも一部を含む第2の発光空間に発光された第2の光が対象物の表面で反射した第2の反射光を含む光が前記受光部に受光されることで、画素毎の輝度値を示す輝度値画像を取得する輝度値画像取得部(6d)と、
    前記距離画像と前記輝度値画像とを用い、マルチパスが発生している領域を検出するマルチパス検出部(6e)と、を備えたことを特徴とする光飛行型測距装置(1,21)。
  2. 請求項1に記載した光飛行型測距装置において、
    前記マルチパス検出部は、前記距離画像及び前記輝度値画像をそれぞれ領域分割し、輝度値画像の領域を基準とした距離画像と輝度値画像との差分が所定条件を満たしている領域を、マルチパスが発生している領域として検出することを特徴とする光飛行型測距装置。
  3. 請求項2に記載した光飛行型測距装置において、
    前記マルチパス検出部は、輝度値画像の領域を基準とした距離画像と輝度値画像との差分の分散が所定値以上である領域を、マルチパスが発生している領域として検出することを特徴とする光飛行型測距装置。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載した光飛行型測距装置において、
    マルチパスが発生している領域が前記マルチパス検出部により検出されたことに応じて、その旨を示す第1の検出信号を装置外部に出力する第1の検出信号出力部(7)を備えたことを特徴とする光飛行型測距装置。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載した光飛行型測距装置において、
    前記第1の反射光を含む光の前記受光部での受光光量を特定する第1の受光光量特定部(6f)と、
    前記第2の反射光を含む光の前記受光部での受光光量を特定する第2の受光光量特定部(6g)と、を備えたことを特徴とする光飛行型測距装置。
  6. 請求項5に記載した光飛行型測距装置において、
    前記第1の受光光量特定部による特定結果を用い、前記第2の光源を選択する選択部(6h)を備えたことを特徴とする光飛行型測距装置。
  7. 請求項6に記載した光飛行型測距装置において、
    第1の受光光量特定部による特定結果と、前記第2の受光光量特定部による特定結果とを用い、前記第2の光源の方向及び前記第2の光の強度分布のうち少なくとも何れかを推定する推定部(6i)を備えたことを特徴とする光飛行型測距装置。
  8. 請求項7に記載した光飛行型測距装置において、
    前記選択部は、前記推定部による推定結果を用い、前記第2の光源を選択することを特徴とする光飛行型測距装置。
  9. 請求項5から8の何れか一項に記載した光飛行型測距装置において、
    前記第2の受光光量特定部による特定結果を用い、前記第2の反射光を含む光の前記受光部での受光時間、受光感度、前記第2の光源からの前記第2の光の発光時間、発光強度のうち少なくとも何れかを調整する調整部(6j)を備えたことを特徴とする光飛行型測距装置。
  10. 請求項9に記載した光飛行型測距装置において、
    前記輝度値画像取得部は、前記調整部による調整結果を用い、輝度値が所定範囲内となるように前記輝度値画像を取得することを特徴とする光飛行型測距装置。
  11. 請求項5から10の何れか一項に記載した光飛行型測距装置において、
    前記第1の受光光量特定部及び前記第2の受光光量特定部は、それぞれ全ての画素を対象とした平均値又は中央値の受光光量を特定することを特徴とする光飛行型測距装置。
  12. 請求項5から10の何れか一項に記載した光飛行型測距装置において、
    前記第1の受光光量特定部及び前記第2の受光光量特定部は、それぞれ予め定められている所定領域の画素を対象とした平均値又は中央値の受光光量を特定することを特徴とする光飛行型測距装置。
  13. 請求項12に記載した光飛行型測距装置において、
    前記第1の受光光量特定部及び前記第2の受光光量特定部は、それぞれ自装置の上方に対応する画素又は下方に対応する画素を前記所定領域の画素として受光光量を特定することを特徴とする光飛行型測距装置。
  14. 請求項1から13の何れか一項に記載した光飛行型測距装置において、
    前記第1の光源は、前記発光期間において変調光を繰り返し発光し、
    前記受光部は、前記発光期間における前記第1の光源から繰り返し発光された変調光が対象物の表面で反射した光を前記第1の反射光として受光することを特徴とする光飛行型測距装置。
  15. 請求項14に記載した光飛行型測距装置において、
    前記第1の光源は、前記非発光期間において変調光を発光し、
    前記受光部は、前記非発光期間において前記第1の光源から発光された変調光が背景光として対象物の表面で反射した光を前記第2の反射光として受光することを特徴とする光飛行型測距装置。
  16. 請求項1から15の何れか一項に記載した光飛行型測距装置において、
    前記第2の光源は、変調光を発光することを特徴とする光飛行型測距装置。
  17. 請求項16に記載した光飛行型測距装置において、
    前記受光部は、前記非発光期間において前記第2の光源から発光された変調光が背景光として対象物の表面で反射した光を前記第2の反射光として受光することを特徴とする光飛行型測距装置。
  18. 請求項16又は17に記載した光飛行型測距装置において、
    前記第2の光源(19)は、自装置の外部であり且つ当該自装置が搭載されている自車両において前記第1の光源から所定方向に所定距離だけ離れた箇所に設けられていることを特徴とする光飛行型測距装置。
  19. 請求項18に記載した光飛行型測距装置において、
    前記第2の光源は、前記自車両の四隅のうち少なくとも何れかの箇所に搭載されていることを特徴とする光飛行型測距装置。
  20. 請求項16又は17に記載した光飛行型測距装置において、
    前記第2の光源(22)は、自装置の内部であり且つ前記第1の光源から所定方向に所定距離だけ離れた箇所に設けられていることを特徴とする光飛行型測距装置。
  21. 請求項16又は17に記載した光飛行型測距装置において、
    前記第2の光源(32)は、自装置が搭載されている自車両とは異なる他車両において当該自装置と同等の機能を有する他装置に設けられていることを特徴とする光飛行型測距装置。
  22. 請求項16から21の何れか一項に記載した光飛行型測距装置において、
    前記第2の光源は、前記第2の発光空間を時系列で変化させながら前記第2の光を発光することを特徴とする光飛行型測距装置。
  23. 請求項1から22の何れか一項に記載した光飛行型測距装置において、
    前記第1の光源からの前記第1の光の発光タイミングと、前記第2の光源からの前記第2の光の発光タイミングとを制御する発光タイミング制御部(6k)を備えたことを特徴とする光飛行型測距装置。
  24. 請求項1から15の何れか一項に記載した光飛行型測距装置において、
    前記第2の光源は、太陽であり、
    前記受光部は、太陽から発光された太陽光が背景光として対象物の表面で反射した光を前記第2の反射光として受光することを特徴とする光飛行型測距装置。
  25. 請求項1から24の何れか一項に記載した光飛行型測距装置において、
    前記距離画像と前記輝度値画像とを用い、鏡面反射成分が所定レベル以上の領域を検出する鏡面反射成分検出部(6l)を備えたことを特徴とする光飛行型測距装置。
  26. 請求項25に記載した光飛行型測距装置において、
    前記鏡面反射成分検出部は、前記距離画像及び前記輝度値画像をそれぞれ領域分割し、距離画像中の受光光量が所定値以下であり且つ輝度値画像中の受光光量が所定範囲内である領域を、鏡面反射成分が所定レベル以上の領域として検出することを特徴とする光飛行型測距装置。
  27. 請求項25又は26に記載した光飛行型測距装置において、
    鏡面反射成分が所定レベル以上の領域が前記鏡面反射成分により検出されたことに応じて、その旨を示す第2の検出信号を装置外部に出力する第2の検出信号出力部(7)を備えたことを特徴とする光飛行型測距装置。
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