JP2017014918A - エンジンの制御機構 - Google Patents

エンジンの制御機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2017014918A
JP2017014918A JP2015129350A JP2015129350A JP2017014918A JP 2017014918 A JP2017014918 A JP 2017014918A JP 2015129350 A JP2015129350 A JP 2015129350A JP 2015129350 A JP2015129350 A JP 2015129350A JP 2017014918 A JP2017014918 A JP 2017014918A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
opening
intake
timing
crankshaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015129350A
Other languages
English (en)
Inventor
鈴木 隆之
Takayuki Suzuki
隆之 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2015129350A priority Critical patent/JP2017014918A/ja
Publication of JP2017014918A publication Critical patent/JP2017014918A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

【課題】 製造ばらつきや経時変化等の影響を軽減して精度高くバルブの開閉タイミングを制御する。
【解決手段】 クランクシャフト11eに対する吸気カムシャフト11fの回転位相を可変する可変バルブタイミング機構50を有するとともに、クランクシャフト11eから、吸気バルブ11f1を連動させる吸気カムシャフト11fに動力を伝達するエンジンの制御機構1であって、クランクシャフト11eの所定の回転角に対応して測定された、吸気バルブ11f1及び排気バルブ11g1の開閉タイミングと、予め有するクランクシャフト11eの回転角に対応した開閉タイミングの初期値とに基づき、クランクシャフト11eに対する吸気カムシャフト11fの回転位相を、所定の回転角に対応する開閉タイミングが初期値に一致又は近似するように、変化させる制御を行うECU10を備えた。
【選択図】 図3

Description

本発明は、自動車等のエンジンの制御機構に関する。
従来、自動車等のエンジンにおいては、伝動体としてのタイミングチェーンによりクランクシャフトの回転をカムシャフトに伝達し、クランクシャフトの回転に対し一定比率でカムシャフトを従動回転させるようにしている。これにより、エンジンの吸気バルブ及び排気バルブを正確なタイミングで開閉させて、エンジンを適切な燃焼サイクルで運転できるようにしている。
更に近年では、出力向上、燃費向上、排気エミッション低減等を目的として、吸気バルブや排気バルブの開閉タイミングを可変する可変バルブタイミング機構を搭載したエンジンがある。可変バルブタイミング機構は、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を変化させることで、カムシャフトの回転に連動して開閉される吸気バルブや排気バルブの開閉タイミングを変化させるようにしている。
一方、可変バルブタイミング機構においては、吸気バルブその他の機械要素の機械的な可動限界位置をタイミング制御の基準位置とすることがあるが、製造ばらつきや経時変化等による可変バルブタイミング機構毎の機械的な可動限界位置のばらつきによって、可変バルブタイミング制御の基準位置と吸入空気量との関係にずれが生じ、吸気バルブ及び/又は排気バルブの開閉タイミングが適正値から外れてしまう。これはエンジンにおいて、ノッキング発生や燃費低下といった不具合の原因となる。
このような不具合に対応すべく、例えば特許文献1においては、エンジンの吸入空気量を検出し、検出した吸入空気量が所定の基準吸入空気量に一致するときの可変バルブタイミング機構の制御位置を制御基準位置として学習するようにした構成を開示している。当該構成によれば、可変バルブタイミング機構やエンジンの製造ばらつき、経時変化等の影響を排除した精度の良い制御基準位置を学習して、吸入空気量制御の精度を向上させることができる、とされている。
特開2005−291141号公報
しかしながら、上記従来の技術においては、以下のような課題があった。すなわち、特許文献1に記載の技術においては、吸入空気量の検出は、エアフローメータ、吸気管の圧力センサ等を用いて行うが、これらの検出手段はエンジンを構成する各気筒単位で吸入空気量を検出するものではなく、精度が高いとは言えなかった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、製造ばらつきや経時変化等の影響を軽減して精度高くバルブの開閉タイミングを制御することが可能なエンジンの制御機構を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の側面は、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を可変する可変バルブタイミング機構を有するとともに、前記クランクシャフトから、バルブを連動させる前記カムシャフトに動力を伝達するエンジンの制御機構であって、前記クランクシャフトの所定の回転角に対応して測定された、前記バルブの開閉タイミングと、予め有する前記クランクシャフトの回転角に対応した前記バルブの開閉タイミングの初期値とに基づき、前記クランクシャフトに対する前記カムシャフトの回転位相を、前記所定の回転角に対応する前記バルブの開閉タイミングが前記初期値に一致又は近似するように、変化させる制御を行う制御部を備えた、エンジンの制御機構である。
なお、本発明は、他の側面として、前記バルブの開閉タイミングは、前記エンジンの組立時、点検時又は修理時のいずれかに測定され、前記制御は、前記開閉タイミングの測定時に行われるものとしてもよい。
更に、本発明は、他の側面として、前記バルブの開閉タイミングは、前記エンジンが搭載された車両の走行時に測定され、前記制御は、前記開閉タイミングの測定時に行われるものとしてもよい。
更に、本発明は、他の側面として、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を可変する可変バルブタイミング機構を有するとともに、前記クランクシャフトから、バルブを連動させる前記カムシャフトに動力を伝達するエンジンの制御方法であって、前記クランクシャフトの所定の回転角に対応して前記バルブの開閉タイミングを測定する工程と、測定した前記開閉タイミングと、予め有する前記クランクシャフトの回転角に対応する前記バルブの開閉タイミングの初期値とに基づき、前記クランクシャフトに対する前記カムシャフトの回転位相を、前記所定の回転角に対応する前記バルブの開閉タイミングが前記初期値に一致又は近似するように、変化させる工程とを備えた、エンジンの制御方法であるとしてもよい。
以上のような本発明は、製造ばらつきや経時変化等の影響を軽減して精度高くバルブの開閉タイミングを制御することが可能になるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係るエンジン及びその周辺の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態に係るエンジンの要部拡大図 本発明の実施の形態に係るエンジンの制御機構の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態に係るエンジンの制御機構の動作を示すフローチャート
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るエンジンの制御機構を含む、車両のエンジン及びその周辺の構成を模式的に示すブロック図であり、図2はエンジンの気筒近傍の要部拡大図である。
各図に示すように、本実施形態のエンジンは、火花点火式の4ストロークエンジンを例に取り、複数の気筒11を有する。各気筒11について、吸気ポート近傍には、燃料を噴射するインジェクタ11aが設けられる。また、気筒11の燃焼室の天井には、点火プラグ11bが設けられる。点火プラグ11bは、点火コイルにて発生した誘導電圧の印加を受けて、中心電極と接地電極との間で火花放電を惹起する。点火コイルは、例えば半導体スイッチング素子であるイグナイタとともに、コイルケースに一体的に内蔵される。
更に、燃焼室の天井には、吸気カムシャフト11fにより開閉する一対の吸気バルブ11f1及び排気カムシャフト11gにより開閉する一対の排気バルブ11g1が設けられる。複数の気筒11のそれぞれの一対の吸気バルブ11f1は、図の表示面を垂直に貫く向きに延伸する同一の吸気カムシャフト11fにより連結され、同様に、複数の気筒11のそれぞれの一対の排気バルブ11g1は吸気カムシャフト11fと平行な同一の排気カムシャフト11gにより連結される。なお、図1においては簡単のため、吸気カムシャフト11f及び排気カムシャフト11gは、それぞれ図2に示すカムシャフト本体61a又は61bとカム62a又は62bとが一体化した態様として示した。
次に、図2に示すように、吸気バルブ11f1は、バルブスプリング63dの付勢力によりカム62aに当接するバルブリフター63a、バルブの軸体をなすバルブステム63b及びバルブステム63bの先端に固定され吸気ポート64の開口を塞ぐバルブヘッド63cを主要な構成とする。カムシャフト本体61aの回転に応じてカム62aとバルブリフター63aとの当接位置が変化することにより吸気バルブ11f1は吸気ポート64内をバルブステム63bの軸方向に往復運動して吸気ポート64を開閉する。排気バルブ11g1も同様の構成を有し、カムシャフト本体61bの回転がカム62bを介した往復運動に変換されることにより、排気ポート65を開閉する。
更に、一対の吸気バルブ11f1及び一対の排気バルブ11g1の近傍には、タイミングセンサ40a及び40bがそれぞれ設けられる。タイミングセンサ40aは具体的には光電センサ等により実現され、吸気バルブ11f1のバルブリフター63a又はバルブステム63bの位置変化を検出する手段である。同様に、タイミングセンサ40bは排気バルブ11g1のバルブリフター又はバルブステムの位置変化を検出する手段である。
気筒11の燃焼室の下方には、コンロッド11dによりシリンダ内を上下に往復運動するピストン11cが配置される。複数の気筒11のそれぞれのピストン11cは、図の表示面を垂直に貫く向きに延伸する同一のクランクシャフト11eにより連結される。
また、エンジンの周囲の構成として、外部から空気をとり入れ、吸気として各気筒11の吸気ポートへ供給するための吸気通路16a上には、上流から下流の順にエアクリーナ12、スロットルバルブ13、サージタンク14、及び図示されない吸気マニホールドが設けられる。また、複数の気筒11における燃料の燃焼により発生した排気は、複数の気筒11のそれぞれの排気ポートから図示しない排気マニホールドを介し、排気通路16bを介して外部へと排出される。なお、排気通路16b上には、排気中の一酸化炭素、窒素酸化物等を除去するための三元触媒15が配置されている。
また、ECU10は、メモリ、CPU等を備え、図示しないアクセルペダルの操作等に対応して、インジェクタ11a、点火プラグ11b及びスロットルバルブ13の制御を行うとともに、タイミングセンサ40a及び40bからの出力に基づき後述する可変バルブタイミング機構の制御を行う手段である。
次に、図3は、本実施の形態のエンジンの制御機構の構成を示すブロック図である。ただし、図1及び2と同一又は相当する構成については、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
図に示すように、エンジンの制御機構1は、クランクシャフト11eから吸気カムシャフト11f及び排気カムシャフト11gへ動力を伝達する動力伝達部20を含む。動力伝達部20において、吸気カムシャフト11fと回転軸を共有する吸気側スプロケット21、排気カムシャフト11gと回転軸を共有する排気側スプロケット22及び、クランクシャフト11eと回転軸を共有するクランクスプロケット24に巻き掛けられたタイミングチェーン25により、クランクシャフト11eからもたらされる回転駆動力は、吸気側スプロケット21を介して吸気カムシャフト11fに、排気側スプロケット22を介して排気カムシャフト11gに、それぞれ伝達される。
更に、本実施の形態においては、吸気側スプロケット21と吸気カムシャフト11fとの間に、可変バルブタイミング機構50の機械部を設けている。本実施形態における可変バルブタイミング機構50は、クランクシャフト11eに対する吸気カムシャフト11fの回転位相を変化させることにより吸気バルブ11f1の開閉タイミングを変化させるものである。
可変バルブタイミング機構50のハウジング21aは、吸気側スプロケット21に固着しており、これらは一体となってクランクシャフト11eに同期して回転する。
一方、吸気カムシャフト11fの一端部に固着したベーン21bは、ハウジング21aに収納され、吸気側スプロケット21及びハウジング21aに対して相対的に回動することが可能である。ハウジング21aの内部には、作動液が流出入する複数の流体室が形成され、ハウジング21a内及び流体室により区画された空間内に油圧回路30より作動液としてのオイルが供給されることにより、ハウジング21aはベーン21bに対して相対的に回動し、クランクシャフト11eに対する吸気カムシャフト11fの回転位相を変化させ、吸気バルブの開閉タイミングを進角または遅角させることができる。
更に、エンジンの制御機構1においてはクランクスプロケット24に固定されたクランクシャフト11eの回転角を検出するクランク角センサ70が設けられ、油圧回路30の制御は、クランク角センサ70及びタイミングセンサ40a及び40bからの出力を用いたECU10により行われる。
以上の構成において、エンジンの制御機構1は本発明のエンジンの制御機構に相当し、クランクシャフト11eは本発明のクランクシャフトに相当し、吸気カムシャフト11fは本発明のカムシャフトに相当する。また、ECU10は制御部に相当し、可変バルブタイミング機構50は本発明の可変バルブタイミング機構に相当する。
以上の構成を有する本実施の形態のエンジンの制御機構1は、ECU10が、クランク角センサ70及びタイミングセンサ40a及び40bを用いて、動力伝達部20における吸気バルブ11f1及び排気バルブ11g1の動作を直接検出することにより、クランクシャフト11eの回転角に応じた各バルブの開閉タイミングを測定し、これに基づき可変バルブタイミング機構50を利用して、クランクシャフト11eに対する吸気カムシャフト11fの回転位相を変化させて、クランクシャフト11eの回転角に適切に対応したバルブの開閉タイミングを得るようにしたことを特徴とする。
すなわち、エンジンの制御機構1において、初期状態としてのエンジンの組立又はメンテナンス直後等は、製造ばらつきや経時変化等の影響が軽減されており、動力伝達部20及びエンジンの各機械要素は理想に近い状態にて同期して動作しており、したがって動力伝達部20におけるクランクシャフト11eは、吸気カムシャフト11fに対して適切な回転位相を有し、吸気バルブ11f1は正確な開閉タイミングで動作している。
一方で経時変化として、例えばタイミングチェーン25の伸びや摩耗が生じた場合は、クランクシャフト11eと吸気カムシャフト11f及び排気カムシャフト11gとの回転位相には偏差が生じ、この回転位相の偏差は吸気バルブ11f1及び排気バルブ11g1の開閉タイミングのずれとして現れる。
本実施の形態は、これを利用して、クランクシャフト11eが所定の回転角にあるときの吸気バルブ11f1及び排気バルブ11g1の開閉タイミングをタイミングセンサ40a及び40bにて測定し、同一回転角における初期状態にある開閉タイミングの初期値と比較し、測定値と初期値との間にずれが算出された場合は、当該ずれを回転位相の偏差に換算して、可変バルブタイミング機構50によりクランクシャフト11eに対する吸気カムシャフト11fの回転位相を調整し、これを補正する。
本実施の形態において、吸気バルブ11f1及び排気バルブ11g1はエンジンの各気筒11に一対ずつ設けられるものであり、且つ、各バルブの動作は動力伝達部20の挙動を直接的に反映する。したがって、タイミングセンサ40a及び40bを用いた測定により、気筒単位で開閉タイミングのずれを精度高く求めて、バルブの開閉タイミングを制御することが可能となる。
次に、図4のフローチャートを参照して、エンジンの制御機構1における、ECU10による補正動作を詳しく説明する。
はじめに、ステップS10として、エンジンを予備的に動作させ、クランク角センサ70により、クランクシャフト11eが予め定めた所定の回転角にあるときの吸気バルブ11f1及び排気バルブ11g1の開閉タイミングを初期値として取得する。ここで各バルブの開閉タイミングの例としては、バルブの開き始めが挙げられ、タイミングセンサ40a及び40bとしては、吸気バルブ11f1のバルブリフター63a又はバルブステム63bの現在位置として各タイミングを検出し、ECU10はこれを記憶する。なお、初期値は定数として予め設定され、ECU10に記憶された量であるとしてもよい。
次に、ステップS11として、エンジンが所定時間動作した時点において、ECU10はクランク角センサ70並びにタイミングセンサ40a及び40bをモニタし、クランクシャフト11eがステップS10と同一回転角にあるときの吸気バルブ11f1及び排気バルブ11g1の開閉タイミングを取得し、ステップS12にて初期値とのずれを求める。
次に、ステップS13として、初期値からのずれが予め定めた所定値以上であれば、ステップS14にてECU10はずれをクランクシャフト11eに対する吸気カムシャフト11fの回転位相に換算する。なお、所定値が所定値未満であれば、ステップS11に戻り、クランク角センサ70並びにタイミングセンサ40a及び40bの出力のモニタを継続する。
最後に、ステップS15として、ECU10は油圧回路30を制御して、可変バルブタイミング機構50を駆動させて吸気カムシャフト11fの回転位相を修正し、一連の動作を完了する。なお、回転位相の修正は、例として、検出した各気筒11における開閉タイミングのずれの平均値に基づくもの、最大値に基づくもの、等を用いることができる。
上記の一連の動作において、ステップS10及びS11における、タイミングセンサ40a及び40bを用いたバルブの開閉タイミングの検出は、エンジンの組立時、点検時又は修理時のいずれかに行うことができる。各ステップをこれらの期間に行うことは、タイミングセンサ40a及び40bを吸気バルブ11f1及び排気バルブ11g1の開閉タイミングの測定時にのみエンジンに設置し、通常の使用時には除去した構成とすることができる。
したがって、装置の高コスト化を抑制することが可能となり、より好ましい。なお、点検時又は修理時の例としては、タイミングチェーン25の交換時、可変バルブタイミング機構50その他動弁系の修理時、エンジンもしくは車両の定期点検時、又は車両の走行距離ごとの点検時が挙げられる。
更に、タイミングセンサ40a及び40bはエンジンに常時備えた構成としてもよい。この場合、車両の走行時に開閉タイミングを測定して、エンジンの運転中であってもバルブの開閉タイミングを適正化することが可能となる。
以上のように、本発明の実施の形態のエンジンの制御機構によれば、ECU10が、クランク角センサ70及びタイミングセンサ40a及び40bを用いて、動力伝達部20における吸気バルブ11f1及び排気バルブ11g1の動作を直接検出することにより、クランクシャフト11eの回転角に応じた各バルブの開閉タイミングを測定し、これに基づき可変バルブタイミング機構50を利用してバルブの開閉タイミングを調整することにより、エンジンの製造ばらつきや経時変化等の影響を軽減して、精度高くバルブの開閉タイミングを制御することが可能になる。
しかしながら、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。
上記の説明においては、クランクシャフト11eの回転角に対応したバルブの開閉タイミングを、光電センサとしてのタイミングセンサ40a及び40bを用いるものとしたが、容量センサ、磁気センサ、スイッチ等に基づくセンサを用いてもよい。要するに、本発明のバルブの開閉タイミングの測定は、その具体的な手段によって限定されるものではない。
また、上記の説明においては、本発明の伝動帯の例としてタイミングチェーン25を用いたが、タイミングベルトを用いてもよい。要するに、本発明の伝導体はクランクシャフトからカムシャフトに動力を伝達する作用を奏するものであれば、その具体的な構成に限定されるものではない。
更に、上記の説明においては、可変バルブタイミング機構50は吸気カムシャフト11fの回転位相を変化させるものとしたが、排気カムシャフト11gの回転位相を単独又は吸気カムシャフト11fと併せて可変させる構成としてもよい。
更に、本発明は、例えば、ガソリンエンジン自動車の他、ハイブリッド自動車、二輪車、船舶他、エンジンにより動作する任意の輸送機器及び当該機器に用いられる任意の構成のエンジンにおいて実施してもよい。
更に、上記の説明においては、本発明はエンジンの制御機構として実施されるものとして説明を行ったが、上記ステップS10〜S15を実行するエンジンの制御方法として実施してもよい。
以上のように、本発明は、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を可変する可変バルブタイミング機構を有するとともに、前記クランクシャフトから、バルブを連動させる前記カムシャフトに動力を伝達するエンジンの制御機構であって、前記クランクシャフトの所定の回転角に対応して測定された、前記バルブの開閉タイミングと、予め有する前記クランクシャフトの回転角に対応した前記バルブの開閉タイミングの初期値とに基づき、前記クランクシャフトに対する前記カムシャフトの回転位相を、前記所定の回転角に対応する前記バルブの開閉タイミングが前記初期値に一致又は近似するように、変化させる制御を行う制御部を備えたものであればよく、その他の具体的な目的、用途、構成によって限定されるものではない。
したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲内であれば、以上説明したものを含め、上記実施の形態に種々の変更を加えたものとして実施してもよい。
以上のような本発明は、製造ばらつきや経時変化等の影響を軽減して精度高くバルブの開閉タイミングを制御することが可能になるという効果を有し、例えばガソリン自動車等への適用において有用である。
1 エンジンの制御機構
10 ECU
11 気筒
11a インジェクタ
11b 点火プラグ
11c ピストン
11d コンロッド
11e クランクシャフト
11f 吸気カムシャフト
11f1 吸気バルブ
11g 排気カムシャフト
11g1 排気バルブ
12 エアクリーナ
13 スロットルバルブ
14 サージタンク
15 三元触媒
16a 吸気通路
16b 排気通路
20 動力伝達部
21 吸気側スプロケット
21a ハウジング
21b ベーン
22 排気側スプロケット
24 クランクスプロケット
25 タイミングチェーン
30 油圧回路
40a、40b タイミングセンサ
50 可変バルブタイミング機構
61a、61b カムシャフト本体
62a、62b カム
63a バルブリフター
63b バルブステム
63c バルブヘッド
63d バルブスプリング
64 吸気ポート
65 排気ポート
70 クランク角センサ

Claims (1)

  1. クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を可変する可変バルブタイミング機構を有するとともに、前記クランクシャフトから、バルブを連動させる前記カムシャフトに動力を伝達するエンジンの制御機構であって、
    前記クランクシャフトの所定の回転角に対応して測定された、前記バルブの開閉タイミングと、予め有する前記クランクシャフトの回転角に対応した前記バルブの開閉タイミングの初期値とに基づき、前記クランクシャフトに対する前記カムシャフトの回転位相を、前記所定の回転角に対応する前記バルブの開閉タイミングが前記初期値に一致又は近似するように、変化させる制御を行う制御部を備えた、
    エンジンの制御機構。
JP2015129350A 2015-06-27 2015-06-27 エンジンの制御機構 Pending JP2017014918A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015129350A JP2017014918A (ja) 2015-06-27 2015-06-27 エンジンの制御機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015129350A JP2017014918A (ja) 2015-06-27 2015-06-27 エンジンの制御機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017014918A true JP2017014918A (ja) 2017-01-19

Family

ID=57829168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015129350A Pending JP2017014918A (ja) 2015-06-27 2015-06-27 エンジンの制御機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017014918A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110036188B (zh) 用于监测内燃机的阀驱动段中发生的偏移的方法以及用于执行该方法的电子发动机控制单元
CN108350824B (zh) 组合识别内燃机活塞、入口阀和出口阀行程相位差的方法
KR102061992B1 (ko) 내연 엔진의 정상 동작 동안 연료의 분사 시작 시간과 분사량을 결정하는 방법
CN105980692B (zh) 发动机系统
JP2008025550A (ja) 可変動弁機構の制御装置
JP5944249B2 (ja) 内燃機関の内部egr量算出装置
JP5648040B2 (ja) 内燃機関の内部egr量算出装置
US8181612B2 (en) Variable valve timing apparatus and control method therefor
US20100170461A1 (en) Variable valve timing apparatus
US10260992B2 (en) Abnormality diagnostic device for a variable compression ratio mechanism
CN110529266B (zh) 用于诊断燃烧发动机的气门控制时间的方法
JP2015025388A (ja) 制御装置の補正装置
US8165785B2 (en) Variable valve timing apparatus and control method therefor
JP5900701B2 (ja) 内燃機関の制御装置および制御方法
JP2007032364A (ja) 吸気系異常検知装置
JP2017014918A (ja) エンジンの制御機構
JP2017014917A (ja) エンジンの制御機構
JP4583354B2 (ja) 内燃機関の内部egr制御装置
US10526980B2 (en) Control apparatus for internal combustion engine
JP2006220108A (ja) 内燃機関の可変動弁機構
JP2009215948A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2009121332A (ja) シリンダヘッド及び内燃機関
JP2011208609A (ja) エンジン
JP4576303B2 (ja) 内燃機関の動弁装置
JP2010065597A (ja) 内燃機関の動弁システム