JP2017014001A - 動力伝達用の環状体を構成するリンク部材、及びこのリンク部材を備えた動力伝達用の環状体、並びにこの環状体を備えたバケットコンベヤ - Google Patents

動力伝達用の環状体を構成するリンク部材、及びこのリンク部材を備えた動力伝達用の環状体、並びにこの環状体を備えたバケットコンベヤ Download PDF

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Abstract

【課題】バケットコンベヤの動作中における衝撃の発生を低減して、この衝撃による騒音の発生を低減すると共に、環状体の直径の調整の容易性向上、且つ破損時の修理の容易性向上。
【解決手段】駆動回転体A1、従動回転体A2の周方向に沿って可撓な可撓板部30を有する共に、環状体2の周方向側の可撓板部30の両端部にリンク連結部31、32を有し、且つリンク連結部31、32に、連結ロッド23の軸と平行な軸を有するリンク連結孔33、34を備えた。
【選択図】図9

Description

本発明は、互いに平行な軸を有して軸支された複数の回転体にわたって巻回され、複数の前記回転体の内、一つの回転体の駆動回転を、他の回転体に伝達するように回動する動力伝達用の環状体を構成するリンク部材、及びこのリンク部材で構成された動力伝達用の環状体、並びにこの環状体を備えると共に、多数のバケットが環状体を介して無端状に連結されたバケットコンベヤに関する。
多数のバケットが、複数の回転体にわたって巻回された環状体を介して無端状に連結されたバケットコンベヤは、下記特許文献1に記載されているものが知られている。
特許文献1に記載のバケットコンベヤは、複数のスプロケット(回転体)に巻回されたリンクチェーン(環状体)を介して、多数のバケットが無端状に連結されたものであり、複数のスプロケットの一つの駆動回転によるリンクチェーンの回動に伴って、無端状に連結された多数のバケットが回動するようになっている。
特開2013−6637号公報
しかしながら、特許文献1の従来技術のバケットコンベヤは、リンクチェーンがスプロケットで方向変換されるとき、スプロケットと、このスプロケットに噛合うリンクとの接触による衝撃が発生すると共に、この衝撃による騒音が発生してしまうという問題があった。
前述のスプロケットとリンクの接触による衝撃の発生、及びこの衝撃による騒音を低減するため、環状体を合成樹脂製のベルトとし、回転体をプーリとしたものも存在する。
しかしながら、リンクチェーンは、プーリ間の距離や配置形態に対応する直径の調整が、リンクの個数を増減することで比較的容易に行えるが、一方ベルトは、直径の調整が不可能であり、プーリ間の距離位置に対応する様々な直径のものを用意する必要があるという問題があった。
また、ベルトは、リンクチェーンに比べて耐久性に劣ると共に、切断や破損等の発生が多いため、交換の頻度が高いという問題がある上に、ベルトの全体を交換する必要があるため、メンテナンスコストが高くなってしまうという問題があった。
本発明は、このような問題に対処することを課題の一例とするものである。すなわち、バケットコンベヤの動作中における衝撃の発生を低減できると共に、衝撃による騒音の発生を低減した上で、環状体の直径の調整を容易に行うことができること、破損時の修理を容易に行うことができること、等が本発明の目的である。
このような目的を達成するために、本発明は、以下の構成を具備するものである。
互いに平行な軸を有して軸支された複数の回転体にわたって巻回され、複数の前記回転体の内、一つの回転体の駆動回転を、他の回転体に伝達するように回動する動力伝達用の環状体を構成するリンク部材であって、前記リンク部材は、前記回転体の周方向に沿って可撓な可撓板部を有する共に、前記可撓板部の前記環状体の周方向側の両端部に、前記リンク部材同士を連結するリンク連結部を有し、且つ前記リンク連結部に前記回転体の軸と平行な軸を有するリンク連結孔が備えられていることを特徴とする動力伝達用の環状体のリンク部材である。
前記リンク連結部は、前記環状体の内周側、又は内外周側に対応する前記可撓板部の表面から前記環状体の径方向に沿って突設した嵌合凸部を備え、前記嵌合凸部は、前記回転体の外周に径方向に沿って凹設された複数の嵌合凹部に対して、嵌合するようにされていることが好ましい。
前述のリンク部材を複数有し、該リンク部材が前記リンク連結部を介して環状に連結された動力伝達用の環状体であって、前記環状体は、該環状体の周方向で隣り合う前記リンク部材同士を、前記リンク連結孔同士が同軸となるようにして突き合わすと共に、前記リンク連結孔同士に前記連結ロッドを貫通することで連結されていることを特徴とする動力伝達用環状体である。
前述の環状体を備え、多数のバケットが、複数の回転体にわたって巻回された前記環状体を介して無端状に連結されたバケットコンベヤであって、多数の前記バケットは、前記環状体の周方向で隣り合うバケット同士を連結するバケット連結部を備え、前記バケット連結部は、前記環状体の周方向に対向する前記バケットの両端部に備えられていると共に、前記回転体の軸と平行な軸を有するバケット連結孔を備え、前記バケットと前記環状体とは、前記バケット連結孔と前記リンク連結孔とを同軸として配置すると共に、前記バケット連結孔と前記リンク連結孔とに前記連結ロッドを貫通して連結されていることを特徴とするバケットコンベヤである。
本発明に係る実施形態のバケットコンベヤの全体図である。 図1の拡大平面図であり、バケットコンベヤの一部を示す。 図1の拡大側面図であり、バケットコンベヤの一部を示す。 図2の(4)-(4)線断面図である。 図2の(5)-(5)線断面図である。 バケットの斜視図である。 リンク部材の斜視図である。 リンク部材の連結構造を示す平面図である。 図8の(5)-(5)線断面図であり、リンク部材の湾曲状態及びリンク部材の回転状態を示す。 環状体の巻回状態を示す拡大側面図であり、回転体と環状体のみを示す。 バケット同士の連結部分の拡大断面図である。 バケットの回転状態を示す断面図である。 図12の(13)-(13)線断面図である。 バケットの他の例を示す斜視図である。 図14に示すバケットを備えたバケットコンベヤの要部断面図である。
以下、本発明に係る動力伝達用環状体のリンク部材、動力伝達用環状体(以下、「環状体」という)、バケットコンベヤを図面に基づいて説明する。
バケットコンベヤAは、図1に示すように、駆動回転体(回転体)A1と、複数の従動回転体(回転体)A2と、駆動回転体A1と従動回転体A2とにわたり巻回された環状体2と、環状体2に沿って無端状となるように、この環状体2の連結ロッド23に連結された多数のバケット1とを備えたものであり、駆動回転体A1の駆動を、環状体2を介して従動回転体A2に伝達するようにされている。
また、バケットコンベヤAは、搬送物Bを低所から高所へ搬送するように、水平搬送と垂直搬送とを交互に行うようにされた「Z」型と称されるものである。
尚、以下では、図1及び図2において、駆動回転体A1、及び従動回転体A2の軸方向を左右とし、バケット1の搬送方向を前、非搬送方向を後とし、垂直方向を上下として説明する。
このバケットコンベヤAは、下方側において供給される搬送物Bが、投入口A3からバケット1に入れられ、環状体2の回動によってバケット1が、下方側での水平搬送から従動回転体A2で方向変換されて垂直搬送に切り替わると共に、この垂直搬送から上方側の従動回転体A2で方向変換されて水平搬送に切り替わり、且つ上方側の駆動回転体A1でバケット1を反転させることで、バケット1内の搬送物Bを排出口A4から排出するようにされている。
バケット1は、図6に示すように、合成樹脂材を用いて一体成型されたものであり、搬送物Bを貯留する貯留凹部20を有している。
貯留凹部20は、左右一対の側壁1A、1Bと、後壁(一端壁)1Cと、前壁(他端壁)1Dと、図において上方側に、側壁1A、1B、後壁1C、前壁1Dとで囲むように確保された開口部1Eと、図において下方側に、側壁1A、1B、後壁1C、前壁1Dにわたって設けられた底部1Fとから構成されている。
側壁1A、1Bの端部に相当する開口部1Eの縁部の中途から下方へ、前方で連結されたバケット1の後壁1Cに向かって傾斜するように形成され、この傾斜する縁部を、前方で連結されたバケット1の後壁1Cと離間して対向する対向端部1Gとしている。
バケット1の後壁1Cは、図4に示すように、連結されたバケット1が平行方向に沿っている状態において、中途から上方に向かって、後方で連結されたバケット1の前壁1Dの傾斜と同じ傾斜となるように形成されている。
バケット1の後壁1Cの傾斜方向は、図4に示すように、対向端部1Gの傾斜方向と逆向きにされ、この対向端部1Gと後壁1Cとの間に、連結ロッド23に連結されたバケット1同士が、この連結ロッド23を回転中心として、対向端部と後壁1Cとが接近する方向に回転するときの回転スペースSを確保するようにされている。
回転スペースSは、対向端部と後壁1Cとで、連結ロッド23から開口部1Eに向かって末広がり状となるように確保されている。
対向端部1Gは、前方から後方に向かい、側壁1A、1Bの外面側から内面側へ厚みが増すように形成された傾斜面部1Hを備えている。
この傾斜面部1Hは、図11〜図13に示すように、相互に回転自在に連結されたバケット1同士が、傾斜面部1Hと後壁1Cとが接近する方向に回転したときに、後壁1Cによって対向端部1G方向に押し込こまれる搬送物Bを、傾斜面部1Hの斜面でバケット1の内側方向へ案内することができるようにされている。
すなわち、バケット1同士が、対向端部1Gと後壁1Cとが接近する方向に回転したときに、対向端部1Gと後壁1Cとの間に位置する搬送物Bを、傾斜面部1Hの斜面でバケット1の内側方向へ案内することができるため、搬送物Bの潰れや割れ等、更には硬い搬送物Bである場合におけるバケット1の破損を防止することができ、特に、径が大きい粒状の搬送物Bの保護という点について大きい効果を奏する。
バケット1には、後壁1C側と前壁1D側とに、夫々連結部21、22とを備え、前後方向で隣り合うバケット1同士の連結部21、22が、環状体2の同一の連結ロッド23に回転自在に嵌合することで、バケット1同士を連結するようにされている。
連結部21は、筒状を呈し、前壁1Dの端部に配置されており、連結部22は、後壁1Cに突設された板状連結体22a、22bに形成されている。
後壁1Cの傾斜部分の下端には、図4、図11に示すように、前壁1Dの端部に設けられた連結部21の外周に、先端が常に接触する接触体26が、板状連結体22a、22bにわたり、後壁1Cの傾斜と同じ傾斜として後方に向かって突設されている。
接触体26は、図11の二点鎖線で示すように、可撓性を有しており、バケット1の回転によって連結部の外周に沿って移動するときに、移動位置に応じて撓むと共に、その撓みから復帰するように形成されている。
すなわち、接触体26の先端が、連結部21の外周に常に接触することによって、隣り合うバケット1が相互に回転したときのピッチのずれで生じるバケット1間の隙間S1を塞ぐことができ、これによって、搬送物Bのバケット1からの漏れを防止することができるようにされている。
板状連結体22a、22bは、側壁1A、1Bの後壁1C側から、巻回方向の後方で隣接するバケット1に向かって突設されていると共に、このバケット1の側壁1A、1Bの外面側で、この外面と重なり合う長さとして形成されている。
この板状連結体22a、22bは、左右の内面同士の幅が、板状連結体22a、22bの内面が側壁1A、1Bの左右の外面にわずかに接触する程度の、側壁1A、1Bの左右の外面同士の幅よりもわずかに広い幅にされており、これによって、板状連結体22a、22bの内面と側壁1A、1Bの外面とが左右方向で向かい合って重なり合うようにすることができる。
連結部21は、筒状の内周が、左右の軸を有するバケット連結孔24であり、連結部22は、板状連結体22a、22bに、左右の軸に沿って開孔されたバケット連結孔25を備えている。
バケット連結孔24、25は、バケット1同士の連結時において同軸であると共に、同一の連結ロッド23に、この回転ロッドと同軸で嵌合されており、これによって、前後方向で隣り合って連結されたバケット1同士を、連結ロッド23を回転中心として、相互に回転自在に連結することができる。
バケット連結孔24は、連結部21に、その軸方向の全長にわたり開口された嵌脱空間224aを介して、連結部21の外周と連通しており、この嵌脱空間24aからバケット連結孔24に対して連結ロッド23を嵌脱できるようになっている。
バケット連結孔25は、前後方向に長い長円状に形成されており、バケット連結孔25の下端から板状連結体22a、22bの下端へ延設された嵌脱空間25aとを備えており、この嵌脱空間25aからバケット連結孔25に対して連結ロッド23を嵌脱できるようになっている。
バケット連結孔25は、隣り合うバケット1が相互に回転したときに生じるピッチのずれに対応して、連結ロッド23に対して前後方向にスライドするようにされており、これによって、ピッチのずれが生じたときのバケット連結孔25と連結ロッド23との接触圧を抑制し、接触圧によるバケット連結孔25及び連結ロッド23の破損、変形等を防止することができる。
嵌脱空間25aは、バケット連結孔25側の端部幅を連結ロッド23の直径未満の幅とし、下端側の端部幅を連結ロッド23の直径を超える幅として、バケット連結孔25側から下端側に向かって末広がり状に形成されている。
また、嵌脱空間25aは、バケット連結孔25側の端部幅が、バケット連結孔25の長手方向の幅よりも短い幅であると共に、バケット連結孔25側の端部が、バケット連結孔25の長手方向の中央部に位置するように形成されている。
すなわち、前述の構成とする嵌脱空間25aによって、バケット連結孔25を連結ロッド23に嵌合させるときに、嵌脱空間25aを連結ロッド23に嵌合させやすく、バケット連結孔25の連結ロッド23への嵌合時に抜け難くできる。しかも、バケット連結孔25に貫通した連結ロッド23の周面を、バケット連結孔25の下端縁で支えることができる。
したがって、連結ロッド23がバケット連結孔25の両端部のいずれかに位置しているときには、バケット連結孔25の下端縁によって支えられ、連結ロッド23に対するバケット連結孔25の前後移動時には、嵌脱空間25aのバケット連結孔25側の端部幅が連結ロッド23の直径未満であると共に、嵌脱空間25aの連結ロッド23に対する嵌脱方向が、バケット連結孔25の長手方向(前後方向)と、上下方向で交差する方向であるので、搬送動作中におけるバケット連結孔25の連結ロッド23に対する嵌合解除を防止することができる。
環状体2は、この環状体2を構成する多数のリンク部材3同士を、リンク部材3に設けられたリンク連結部31、32を介して連結することで、環状に構成されている。
リンク部材3は、可撓性を有する合成樹脂材を用いてなる可撓板部30を備え、この可撓板部30の前後両端側に前述のリンク連結部31、32が一体に備えられている。
可撓板部30は、前後方向に平行な薄板形状に形成されており、図1、図9、図10に示すように、駆動回転体A1及び従動回転体A2の周面の円弧に沿うように撓むと共に、駆動回転体A1、及び従動回転体A2を通過したときに、前後方向に平行な形状に戻るようにされている。
リンク連結部31、32は、筒状を呈しており、この筒状の内周が、駆動回転体A1の軸と平行な軸を有するリンク連結孔33、34にされている。
リンク連結部31は、可撓板部30の前端側の左右2カ所に設けられており、左右2カ所のリンク連結部31の間に、リンク連結部32が嵌合する嵌合空間35が確保されている。
リンク連結部32は、図8、図9に示すように、可撓板部30の後端側の中央部、且つ嵌合空間35と正対する位置に設けられていると共に、左右長さが嵌合空間35の左右幅と同じ長さとして形成されており、嵌合空間35に対して、リンク連結部32が適合し、且つリンク連結孔33、34が同軸となるように回転自在に嵌合するようにされている。
すなわち、リンク部材3同士を前後方向で突き合わせ、リンク連結部31を、嵌合空間35に対してリンク連結孔33、34が同軸となるように嵌合し、同軸となったリンク連結孔33、34に連結ロッド23を貫通させることによって、リンク連結部31、32同士を回転自在に連結することができ、これによって、多数のリンク部材3が前後方向に沿って連結されて環状体2を構成することができる。
また、リンク連結部31、32は、可撓板部30の左右縁の前後方向の延長線が、リンク連結孔33、34の中心を通過するように配置されていると共に、直径が可撓板部30の左右縁の厚みよりも大径にされており、可撓板部30の上下面から径方向に突出するようにされている。
すなわち、図10に示すように、リンク連結部31、32は、環状体2の上下方向(外内側)に向かって突出した部分が、駆動回転体A1及び従動回転体A2の外周に設けられた嵌合凹部A10に対し、環状体2の内回り(図10において下側)・外回り(図10において上側)の双方において嵌合する嵌合凸部3Aとして確保されており、この嵌合凸部3Aが嵌合凹部A10に適合して嵌合することによって、環状体2の回転時に、この環状体2が駆動回転体A1及び従動回転体A2に対して滑らないようにすることができる。
駆動回転体A1及び従動回転体A2は、周面に多数の嵌合凹部A10を有するスプロケット形状を呈するものであり、駆動回転体A1、及び従動回転体A2に対する環状体2の巻回状態において、嵌合凸部3Aが嵌合凹部A10に嵌合するようにされている。
周方向で隣り合う嵌合凹部A10間の距離(ピッチ)は、リンク連結部31、32間の距離(ピッチ)と同じであり、回動中の環状体2が駆動回転体A1及び従動回転体A2での反転時に、嵌合凸部3Aが嵌合凹部A10に嵌合するようにされている。
また、環状体2が駆動回転体A1及び従動回転体A2での反転時には、可撓板部30が駆動回転体A1及び従動回転体A2の円弧に沿って撓むことで、反転時における環状体2が、駆動回転体A1及び従動回転体A2の外周に沿って巻回できるようにされている。
すなわち、反転時における環状体2が、可撓板部30の撓みによって、駆動回転体A1及び従動回転体A2の外周に沿って巻回されるので、環状体2の回動時に、嵌合凹部A10に対する嵌合凸部3Aの嵌合が確実に保持できると共に、嵌合凸部3Aの嵌合凹部A10に対する噛合い時、及び可撓板部30の駆動回転体A1と従動回転体A2との外周に対する接触時における衝撃力を低減することができる。
したがって、環状体2の高速回動時でも、衝撃による騒音を低減できると共に、環状体2の衝撃による破損等を防止することができる。
連結ロッド23は、連結部21、22の連結と、リンク連結部31、32の連結とを兼用するものであり、バケット1を無端状に連結するときに、バケット連結孔24、25と、リンク連結孔33、34とが同軸となるようにバケット1を配し、同軸となったバケット連結孔24、25と、リンク連結孔33、34とに連結ロッド23が貫通されている。
すなわち、連結ロッド23を、連結部21、22の連結と、リンク連結部31、32の連結とを兼用することによって、バケット1同士及びリンク部材3同士を連結できると共に、無端状に連結されたバケット1を、リンク部材3を連結してなる環状体2が支持することができ、これによって、環状体2の搬送回動に伴ってバケット1を回動させることができる。
また、連結ロッド23を抜き取ることによって、環状体2からリンク部材3を分離することができると共に、無端状に連結されたバケット1を分離することができるので、搬送距離等に応じて、環状体2の径及び無端状に連結されるバケット1の個数を容易に変更することができると共に、破損したリンク部材3及びバケット1の交換を容易に行うことができる。
以上の構成とするバケットコンベヤAによると、前述したように、連結されたバケット1の搬送回動中におけるピッチのずれを吸収することで、バケット連結孔25及び連結ロッド23の破損や変形を防止することができる。
また、前述したように、バケット1相互の回転によって、前壁1Cで押し込まれる搬送物Bを前壁と対向する傾斜面部1Hが、バケット1の内側に案内するので、搬送中の搬送物Bの潰れや割れを防止することができ、これによって、搬送物Bの搬送ロスを低減することができる。
また、このバケットコンベヤAの環状体2は、前述したように、駆動回転体A1及び従動回転体A2の円弧に沿って可撓なリンク部材3を多数連結して構成され、可撓板30の撓みによって、駆動回転体A1及び従動回転体A2の外周に沿って巻回されると共に、巻回された環状体2の嵌合凸部3Aが嵌合凹部A10に嵌合するので、環状体2の回動時、及び嵌合凸部3Aと嵌合凹部A10との噛合い時における接触時の衝撃力を低減し、衝撃による騒音を抑制することができると共に、嵌合凹部A10と嵌合凸部3Aとの噛合い状態を確実に保持することができる。
特に、環状体2の高速回動時における衝撃力の低減、これによる騒音の抑制、嵌合凹部A10と嵌合凸部3Aとの噛合い状態の確実な保持に大きい効果が期待できる。
また、前述のように環状体2が、多数のリンク部材3を、リンク連結部31、32を連結ロッド23によって連結することで構成され、連結ロッド23をリンク連結部31、32のリンク連結孔33、34から引き抜くことによって、環状体2からリンク部材3を取り外すことができるので、仮に、リンク部材3、或いは連結ロッド23が破損した際に、破損したリンク部材3、或いは連結ロッド23を交換すれば、元の環状体2に復帰させることができる。
また、連結ロッド23が、リンク部材3同士の連結とバケット1同士の連結を兼用しているので、環状体2とバケット1とを連結ロッド23で連結することによって、環状体2の回動に伴うバケット1の搬送回動を行える構成、すなわち、バケット1が環状体2に支持されると共に、無端状に連結された構成を容易に構築することができる。
しかも、環状体2の径をリンク部材3の個数を増減することで自由に調節できるので、環状体2を搬送距離等に応じた径にすることができ、これによって、径の異なる環状体を何種類も用意することなく、1本の環状体2で、様々な径に調整することができる。
また、単体のリンク部材3、及び連結ロッド23を予備として用意しておけば、環状体2、或いは連結ロッド23が破損した場合に、その修理を即座に行うことができる。
したがって、本実施形態によると、バケットコンベヤAの動作中における衝撃の発生を低減できると共に、衝撃による騒音の発生を低減した上で、環状体2の直径の調整を容易に行うことができ、且つバケット1、環状体2、リンク部材3、連結ロッド23の破損時の修理を、迅速、且つ容易に行うことができる。
図14、図15は、バケット1’の他の実施形態を示している。このバケット1は、側壁1A、1Bが、投入口A3の下端よりも上方に位置するように延設されており、投入口A3からバケット1内に落下した搬送物Bが、舞い上がったり跳ね返ったりしたときに、バケット1の左右側から外部へ漏れるのを、側壁1A、1Bで防止できるようになっている。
尚、図14において、仮想線で示す部位は、図1〜図13のバケットコンベヤAに用いられたバケット1の上端の位置を示している。
また、板状連結体22a、22bの上端が、側壁1A、1Bの上端と同じ高さとなるようにされており、バケット1’同士の連結時に、板状連結体22a、22bの間に側壁1A、1Bが挿入され、この挿入時において、側壁1A、1Bの上端と板状連結体22a、22bの上端とが面一となるようにされている。
このような、バケット1’によると、側壁1A、1Bの上端と板状連結体22a、22bの上端とが投入口A3の下端よりも上方に位置するので、投入口A3からバケット1’内に落下した搬送物Bが、舞い上がったり跳ね返ったりしたときに、バケット1’の左右側から外部へ漏れるのを、側壁1A、1B及び板状連結体22a、22bで防止することで、搬送物Bの搬送ロスを低減することができる。
投入口A3は、図15において、仮想線で示すように、下端をすぼませた形状にしてもよく、このような形状の投入口A3よると、落下する搬送物Bがバケット1’の中央に集まるため、バケット1内に落下した搬送物Bの左右方向への舞い上がり及び跳ね返りを低減できる。
すなわち、図15において、仮想線で示す投入口A3による搬送物Bの左右方向への舞い上がり及び跳ね返りの低減と、投入口A3の下端よりも上方に位置するように延設された側壁1A、1B及び板状連結体22a、22bの外部への漏れ防止とによる相乗効果で、より高い搬送物Bの漏れ防止が期待できる。
尚、本発明のリンク部材3は、可撓板部30の表裏面(環状体2の内外周面に対応する面)の双方から径方向に突出させてなる嵌合凸部3Aを備えたリンク連結部31、32とした形態に限らず、可撓板部30の裏面(環状体2の内周面に対応する面)からのみ、径方向に突出させた嵌合凸部3Aとしてもよい(図示せず)。
また、本発明の環状体2は、前述の実施形態でバケットコンベヤAに用いる形態に限らず、駆動回転体A1と従動回転体A2とに巻回されて回動し、この回動が伝達されて搬送物Bを搬送する機能を有するベルトコンベヤ、ローラコンベヤ等の各種コンベヤに利用することができる(図示せず)。
また、環状体2は嵌合凸部3Aを備えず、内周面と外周面をともに面一としたベルト状とし、駆動回転体A1、及び従動回転体A2をプーリとした形態としてもよいし(図示せず)、ベルト形状も平ベルト、Vベルトとすることも、リンク部材3の断面形状を平ベルト、Vベルトの断面形状に対応する形状とすることで可能である。
リンク部材3の材質としては、例示した可撓性を有する合成樹脂材に限らず、伸縮性がなく曲り変形が自在な心材を備えた硬質のゴム材が例示できる。
A:バケットコンベヤ A1:駆動回転体 A2:従動回転体 1:バケット
2:環状体 23:連結ロッド 3:リンク部材 30:可撓板部 31:リンク連結部
32:リンク連結部 33:リンク連結孔 34:リンク連結孔 3A:嵌合凸部
1A:嵌合凹部

Claims (4)

  1. 互いに平行な軸を有して軸支された複数の回転体にわたって巻回され、複数の前記回転体の内、一つの回転体の駆動回転を、他の回転体に伝達するように回動する動力伝達用の環状体を構成するリンク部材であって、
    前記リンク部材は、前記回転体の周方向に沿って可撓な可撓板部を有する共に、前記可撓板部の前記環状体の周方向側の両端部に、前記リンク部材同士を連結するリンク連結部を有し、且つ前記リンク連結部に前記回転体の軸と平行な軸を有するリンク連結孔が備えられていることを特徴とする動力伝達用の環状体のリンク部材。
  2. 前記リンク連結部は、前記環状体の内周側、又は内外周側に対応する前記可撓板部の表面から前記環状体の径方向に沿って突設した嵌合凸部を備え、前記嵌合凸部は、前記回転体の外周に径方向に沿って凹設された複数の嵌合凹部に対して、嵌合するようにされていることを特徴とする請求項1記載の動力伝達用環状体のリンク部材。
  3. 請求項1又は2記載の前記リンク部材を複数有し、該リンク部材が前記リンク連結部を介して環状に連結された動力伝達用の環状体であって、前記環状体は、該環状体の周方向で隣り合う前記リンク部材同士を、前記リンク連結孔同士が同軸となるようにして突き合わすと共に、前記リンク連結孔同士に前記連結ロッドを貫通することで連結されていることを特徴とする動力伝達用環状体。
  4. 請求項3記載の環状体を備え、多数のバケットが、複数の回転体にわたって巻回された前記環状体を介して無端状に連結されたバケットコンベヤであって、多数の前記バケットは、前記環状体の周方向で隣り合うバケット同士を連結するバケット連結部を備え、前記バケット連結部は、前記環状体の周方向に対向する前記バケットの両端部に備えられていると共に、前記回転体の軸と平行な軸を有するバケット連結孔を備え、前記バケットと前記環状体とは、前記バケット連結孔と前記リンク連結孔とを同軸として配置すると共に、前記バケット連結孔と前記リンク連結孔とに前記連結ロッドを貫通して連結されていることを特徴とするバケットコンベヤ。
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