JP2017013481A - 画像処理装置、画像処理装置の画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理装置の画像処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 画像処理で抽出されるエッジによる画素間の段差を低減する。
【解決手段】
入力される画像データを処理する画像処理装置において、生成された色別の描画イメージから画素間で画素値が変化するエッジイメージを抽出する。そして、抽出されたエッジイメージに対してエッジ量を膨張させる処理を行い、当該膨張されたエッジイメージの画素に対応する描画イメージの画素の輝度を抽出されたエッジ量に基づいて調整することを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理装置の画像処理方法、及びプログラムに関するものである。
入力される画像データの各画素をエッジ画素及び非エッジ画素の何れかに判定し、非エッジの画素に色材量削減処理を適応する処理(中抜き処理)が知られている(特許文献1)。
特開2002−086805号公報
この特許文献1は、エッジと判定された画素と非エッジと判定された画素の色材量削減処理が大きく異なるため、エッジと判定された画素と非エッジと判定された画素の間で、当該処理切り替わりによる段差が目立つ印刷結果となってしまう課題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、画像処理で抽出されるエッジによる画素間の段差を低減できる仕組みを提供することである。
上記目的を達成する本発明の画像処理装置は以下に示す構成を備える。
入力される画像データを処理する画像処理装置であって、前記画像データから色別の描画イメージを生成する生成手段と、生成された色別の描画イメージから画素間で画素値が変化するエッジイメージを抽出する抽出手段と、抽出されたエッジイメージに対してエッジ量を膨張させる処理を行うエッジ量膨張手段と、膨張されたエッジイメージの画素に対応する前記描画イメージの画素の輝度を前記エッジ量に基づいて調整する中抜き処理手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、画像処理で抽出されるエッジによる画素間の段差を低減できる。
画像処理装置の構成を示すブロック図である。 各画像処理機構の構成を説明するブロック図である。 エッジ量抽出処理部の処理の詳細を説明する概念図である。 画像処理装置の画像処理方法を説明するフローチャートである。 エッジ量膨張処理部の処理の詳細を説明するブロック図である。 画像処理装置の画像処理方法を説明するフローチャートである。 画像処理装置のエッジ処理状態を説明する図である。 画像処理装置のエッジ処理状態を説明する特性図である。 画像処理装置の中抜き処理部の概念図である。 中抜き処理部の詳細構成を示すブロック図である。 画像処理装置の画像処理方法を説明するフローチャートである。 中抜き処理部の比率決定処理を説明する図である。 画像処理装置の画像処理方法を説明するフローチャートである。
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態を示す画像処理装置の構成を示すブロック図である。
図1において、画像処理装置100はPDLデータ取得部101、描画部102、エッジ量抽出処理部103、エッジ量膨張処理部104、中抜き処理部105、出力色処理部106、中間調処理部107、プリンタエンジン108より構成される。
画像処理装置100は、図示していないCPUとROM及びRAMを内部に有する。CPUはROMから画像処理装置100のプログラムをロードし、一次記憶領域としてRAMを利用して画像処理装置100のプログラムを実行する。以上の動作により、各部(101−108)の処理が実行される。
<PDLデータ取得部101、描画部102>
PDLデータ取得部101は、外部コンピュータ110からPDLデータを受信すると、描画部102にPDLデータを出力する。PDLデータは複数のオブジェクトの描画命令から構成されるデータである。次に、描画部102は、PDLデータ取得部101から受け取ったPDLデータをもとに描画イメージ(ここでは、RGBイメージとする)を作成し、エッジ量抽出処理部103に出力する。
図2は、図1に示した画像処理装置を構成する各画像処理機構の構成を説明するブロック図である。
図2の(a)に図1に示したエッジ量抽出処理部103の画像処理機構を示す。エッジ量抽出処理部103は、描画部102からRGBイメージを受け取り、入力されたRGBイメージデータ(以下、RGBイメージ)について色別(版ごと)にエッジ量を抽出し、版ごとに抽出されエッジ量の最大値からエッジイメージを作成する。エッジイメージはRGBイメージの各々の画素のエッジ量の最大値を表すイメージであり、一例として8bitのビット深度を有する。そして、RGBイメージとエッジイメージをエッジ量膨張処理部104に出力する。
図2の(b)に、図1に示したエッジ量膨張処理部104の画像処理機構を示す。エッジ量膨張処理部104は、エッジ量抽出処理部103からRGBイメージとエッジイメージを受け取り、エッジイメージの各々の画素について周囲9×9画素程度の範囲のエッジ量の最大を膨張後エッジイメージとして作成する。そして、RGBイメージと膨張後エッジイメージを中抜き処理部105に出力する。
図2の(c)に、図1に示した中抜き処理部105の画像処理機構を示す。中抜き処理部105は、エッジ量膨張処理部104からRGBイメージと膨張後エッジイメージを受け取り、中抜き処理を行う。RGBイメージの各画素値(A)について輝度上昇テーブルを適応した値(B)を求め、膨張後エッジイメージの各画素値に関しては比率算出テーブルを適応した値(α:0≦3fα≦1)を求める。次に、AとBについてαで重みづけをした加重平均処理を行う。これにより、膨張後エッジイメージの画素値が小さい画素は輝度を高める処理を強く適用し、膨張後エッジイメージの画素値が大きい画素は輝度を高める処理を弱く適用するように、RGBイメージの各画素に対して輝度を変更する処理を行う。そして、変更されたRGBイメージとエッジイメージを出力色処理部106に出力する。
図2(d)に、図1に示した出力色処理部106の画像処理機構を示す。出力色処理部106は、中抜き処理部105からRGBイメージとエッジイメージを受け取り、RGBイメージに色処理を行いCMYKイメージを生成し、CMYKイメージ(印刷データ)を中間調処理部107に出力する。CMYKイメージ生成の一例として、出力色処理部106は入力されたRGB値に対応するCMYK値を出力するする色処理テーブルを用いて色処理を行うことができる。
図2の(e)に、図1に示した中間調処理部107、プリンタエンジン108の画像処理機構を示す。中間調処理部107は、出力色処理部106から受け取った多値のCMYKイメージをプリンタエンジン108の色材の潜像画像である二値のCMYKイメージに変換し、プリンタエンジン108に出力する。最後にプリンタエンジン108は中間調処理部から受け取った二値のCMYKイメージに基づいて各色材を紙などの出力媒体上に形成する。
図3は、図1に示したエッジ量抽出処理部103の処理の詳細を説明する概念図である。
図3の(a)は白い下地の上に、上から下に向けて白から黒に遷移するグラデーションで塗りつぶされた四角形が描画されたRGBイメージを概念的に表している。このRGBイメージに対してエッジ量抽出を行った結果のエッジイメージのエッジ量を図3の(b)に示す。図3の(b)は色が濃いほどエッジ量が大きいことを概念的に表している。エッジ量抽出処理部103は注目画素と周囲の画素との画素値の変化(段差)が大きいほどエッジ量を大きく、周囲の画素間の画素値の変化(段差)が小さいほどエッジ量が小さくなるようにエッジ量を決定する。
図4は、本実施形態を示す画像処理装置の画像処理方法を説明するフローチャートである。本例は、図1に示したエッジ量抽出処理部103による画像処理例である。なお、各ステップは、画像処理装置100が備えるCPUが記憶される制御プログラムを実行することで実現される。以下、図1に示したモジュールを主体として画像処理の詳細を説明する。
エッジ量抽出処理部103は、RGBイメージの画素を左上の画素から順に一つずつ注目画素として選択し(S401)、求めるエッジ量を保存する変数であるedgeを「0」に初期化する。次に、現在の注目画素について注目色版を選択する(S402)。注目色版はここではRGBイメージを処理するためR、G、Bのいずれかである。次に、エッジ量抽出処理部103はウインドウ(例えば注目画素を中心とした、周囲3×3の範囲)内の画素の、画素値が最大の画素と最小の画素を検出しその二つの画素値の平均値をmidとする(S403)。
次に、エッジ量抽出処理部103は、ウインドウ内の画素で、midより大きい画素値を持つ画素のうちの画素値が最小の画素の画素値(high_min)を求める(S404)。
同様に、ウインドウ内の画素で、midより小さい画素値を持つ画素のうちの画素値が最大の画素の画素値(low_max)を求める(S405)。このhigh_minとlow_maxの差が注目画素の注目色版についてのエッジ量である。high_minとlow_maxの差が注目画素のエッジイメージの画素値より大きいか判定する(S406)。ここで、処理S406が真であると判断した場合、edgeにhigh_minとlow_maxの差を代入し(S407)、処理S406が偽であると判断した場合は、代入を行わない。
次に、エッジ量抽出処理部103は、全ての色版を注目色版として選択したかを判定し(S408)、全ての色版を選択していないと判断した場合は未処理の色版を選択する(S402)。一方、全ての色版を選択していたと判断した場合は、エッジイメージの注目画素に対応する画素にedgeの値を書き出す(S409)。
次に、エッジ量抽出処理部103は、全ての画素を注目画素として選択したかを判定し(S410)、全ての画素を選択していないと判断した場合は、未処理の画素を選択する(S401)。以上のS401からS410までの処理を全画素に対し実行することで、入力されたRGBイメージについて版ごとにエッジ量を抽出し、版ごとに抽出されエッジ量の最大値をエッジイメージに書きだす。
なお、エッジ量抽出処理部103の処理は上記の例に限られず、Canny法によるエッジ量抽出や、空間フィルタ等の他の公知のエッジ量抽出処理を用いても良い。
<エッジ量膨張処理部の詳細>
図5は、図1に示したエッジ量膨張処理部104の処理の詳細を説明するブロック図である。
図5の(a)は白い下地の上に、上から下に向けて白から黒に遷移するグラデーションで塗りつぶされた四角形が描画されたRGBイメージを概念的に表す。図5の(a)の左側はその一部を拡大した状態である。
図5の(b)は、図5の(a)の画像に対してエッジ量抽出処理部103の処理を行った結果のエッジイメージのエッジ量を図示したものであり、色が濃いほどエッジ量が大きいことを概念的に示している。
図5の(c)にエッジイメージの膨張後エッジ量を示す。エッジ量膨張処理部104は、受け取ったエッジイメージについて、各々の画素について周囲のエッジ量の最大値をエッジイメージの対応する画素の膨張後エッジ量に書きだす。これにより、エッジ量膨張処理部104は、中抜き処理部105によって残されるエッジの太さを調整することができる。また、周囲の画素の画素値の変化が大きいほど膨張後エッジ量を大きく、周囲の画素の画素値の変化が小さいほど膨張後エッジ量が小さくなるように膨張後エッジ量を決定することができる。
<エッジ量膨張処理部の詳細>
図6は、本実施形態を示す画像処理装置の画像処理方法を説明するフローチャートである。本例は、図1に示したエッジ量膨張処理部104による画像処理例である。なお、各ステップは、画像処理装置100が備えるCPUが記憶される制御プログラムを実行することで実現される。以下、図1に示したモジュールを主体として画像処理の詳細を説明する。
エッジ量膨張処理部104は、画素を左上の画素から順に一つずつ注目画素として選択し(S601)、求める膨張後のエッジ量を保存する変数であるedgeを0に初期化する。
次に、ウインドウ(例えば注目画素を中心とした、周囲9×9の範囲)内の画素をウインドウの左上かの画素から順に一つずつ参照画素として選択する(S602)。次にedgeが参照画素のエッジ量より小さいか判定を行う(S603)。ここで、S603が真であると判断した場合、edgeに参照画素のエッジ量を代入する(S604)。一方、S603が偽であると判断した場合は代入を行わない。
次に、エッジ量膨張処理部104は、現在の注目画素について全ての参照画素を9×9ウインドウ内から参照したか否かを判定し(S605)、全ての参照画素を選択していないと判断した場合は、エッジ量膨張処理部104は、未処理の参照画素を選択する(S602)。
一方、全ての参照画素を選択していたと判断した場合は、膨張後エッジイメージの注目画素に対応する画素にedgeの値を書き出す(S606)。全ての画素を注目画素として選択したかを判定し(S607)、全ての画素を選択していない場合は未処理の画素を選択する(S601)。以上のS601からS607までの処理を全画素に対し実行することで、入力されたエッジイメージに対してエッジ量膨張処理を行う。
なお、エッジ量膨張処理部104の処理は上記の例に限られず、ウインドウ内のエッジ量の平均値や2番目に大きいエッジ量を求める等の処理を行っても良い。
以下、中抜き処理部105は、各々の画素について、エッジイメージの膨張後エッジ量が小さいほどRGBイメージに輝度を高くする処理を強く適応し、エッジイメージの膨張後エッジ量が大きいほどRGBイメージに輝度を高くする処理を弱く適応する。
具体的には、輝度を高くする処理をしたRGBイメージと入力されたRGBを、膨張後エッジ量に応じた比率で加重平均処理を行う。これにより、エッジ量が小さい画素は色材量削減率が多く、エッジ量が大きい画素は色材量削減率が少なくなるように連続的に色材量削減率を調整した中抜き処理を実現することができる。
図7は、図1に示した中抜き処理部105の処理の詳細を示す概念図である。
図7の(a)は白い下地の上に、上から下に向けて白から黒に遷移するグラデーションで塗りつぶされた四角形が描画されたRGBイメージを概念的に表しており、図7の(a)の左側はその一部を拡大した状態に対応する。
図7の(b)は、図7の(a)の画像に対してエッジ量抽出処理部103の処理と、エッジ量膨張処理部104を行った結果のエッジイメージの膨張後エッジ量とその拡大図を図示したものであり、色が濃いほど膨張後のエッジ量が大きいことを概念的に示している。
図7の(c)はRGBそれぞれの色版の画素値について図8の(a)に示される輝度変換テーブルを用いて、輝度を高くする処理を行った画像である。図7の(c)の例では、RGB=191:191:191の画素が入力された場合は、図8の(a)のテーブルを適応しRGB=247:247:247が出力される。RGBそれぞれの色版について独立に処理を行うため、他の例としてRGB=64:128:192の画素が入力された場合は、RGB=208:240:248が出力される。
図7の(d)は、図7の(b)の膨張後のエッジ量に基づいた、輝度を高くしたRGBイメージの加重平均処理の比率を示す。比率が1.000の画素は、入力されたRGBイメージの画素値を出力する。比率が0.500の画素は、入力されたRGBイメージと輝度を高くしたRGBイメージのそれぞれの画素値を半々に混合した画素値を出力する。比率が0.000の画素は、輝度を高くしたRGBイメージを出力する。この結果を図7(e)に示す。色材量削減処理の切り替わりによる段差の目立たない中抜き処理を実現されていることが解る。
なお、本実施形態についてエッジ量抽出処理部103の処理にて十分に太くエッジを抽出できる場合や、エッジを細く残したい場合については、エッジ量膨張処理部104を省略しても良い。その場合、図2に示されるエッジイメージのデータ構造において膨張後エッジ量は必要はなく、中抜き処理部105についても、エッジイメージの膨張後エッジ量ではなくエッジ量に応じて処理を行う。
第1実施形態によれば、画像処理されるエッジ量が小さい画素は輝度を高める処理を強く適応し、エッジ量が大きい画素は輝度を高める処理を弱く適応するように、連続的に輝度を高める処理を行う。輝度が高まると濃度が下がり、色材使用量も削減される。
〔第2実施形態〕
第1実施形態においては、出力色処理部106より先に中抜き処理部105にて中抜き処理を行ったため、輝度を変更することで色材使用量を削減した。
これに対して、中抜き処理部105を出力色処理部106と中間調処理部107の間に配置することで、中抜き処理部105はCMYKの画素値を下げることにより色材使用量を削減することもできる。
この場合、色材制限したCMYKイメージと、入力されたCMYKイメージを膨張後エッジ量に応じて決定した比率で加重平均処理を行う。この場合、エッジ量抽出処理部103やエッジ量膨張処理部104についても出力色処理部106の後ろに配置してもよい。
本実施形態によれば、エッジ量が小さい画素は色材量削減率が高く、エッジ量が大きい画素は色材量削減率が低くなるように連続的に色材量が削減される。また、エッジ量に応じて連続的に色材削減率が変化することから、処理の切り替わりによる段差の目立たない中抜き処理を実現することができる。
〔第3実施形態〕
第3実施形態は第1実施形態の中抜き処理部105を拡張する。第1実施形態では固定的に決まっていたエッジ量ごとの削減処理の強度を動的に決定するとともに、画素ごとに輝度を変更する処理が狙った色材使用量になる処理になる。これにより、RGBイメージが出力色処理部106、中間調処理部107を経て、プリンタエンジン108から出力された際に、目標の色材使用量になるように色材使用量は制御される。
<中抜き処理部105の詳細>
図9は、図1に示した中抜き処理部105の処理の詳細を示す概念図である。ここでは、一例として中抜き処理部105が色材使用量を半減するように目標値を入力された場合を示す。
図9の(a)は白い下地の上に、上から下に向けて白から黒に遷移するグラデーションで塗りつぶされた四角形が描画されたRGBイメージを概念的に表しており、図9の(a)の右側はその一部を拡大した状態に対応する。
図9の(b)は、図9の(a)の画像に対してエッジ量抽出処理部103の処理と、エッジ量膨張処理部104を行った結果のエッジイメージの膨張後エッジ量とその拡大図を図示したものである。色が濃いほど膨張後のエッジ量が大きいことを概念的に示している。
図9の(c)はRGBイメージに対して画素ごとに色材使用量を算出したものであり、色が濃いほど色材の使用量が多いことを概念的に示している。画素ごとの色材の使用量の算出方法としては、出力色処理部106がRGBイメージからCMYKを生成する際に用いる変換を行い、CMYK値の合算を色材使用量とすることができる。
これらの値をエッジ量ごとにまとめ、図12(a)の一列目から二列目に示されるエッジ量ごとの色材使用量テーブル作成する。そして、後述するエッジ量ごとの色材の残し率決定処理にて三列目の残し率を決定する。その結果、削減後の色材使用量の合計(四列目の最下行)が与えられた目標値になるようになる。この時の色材の残し率はグラフを図12(b)に示されるように段階的になっている。そのため、エッジ量に応じて連続的に色材削減率が変化することから、処理の切り替わりによる段差の目立たない中抜き処理を実現される。
図9の(d)はRGBイメージに対して画素ごとに色材の残し率を算出して決定したものであり、色が濃いほど色材の残し率が高いことを概念的に示している。
また、図9の(e)はRGBイメージに対して、図9(d)に示される色材の残し率で色材使用量の削減のため輝度上昇処理を行った際の画像である。この処理についても詳細は後述する。
<中抜き処理部105の詳細>
図10は、中抜き処理部105の詳細構成を示すブロック図である。
図10において、中抜き処理部105は輝度上昇処理部105Aと残し率決定処理部105Bとからなる。
残し率決定処理部105Bは、RGBイメージと膨張後エッジイメージとともにRGBイメージの目標色材使用量を受け取り、残し率テーブルを生成して輝度上昇処理部105Aに出力する。RGBイメージの目標色材使用量は、RGBイメージの色材使用量の目標値であり、固定値もしくは、画像処理装置100や外部コンピュータ110が有する、図示されないユーザインタフェースから指定される。
また、残し率テーブルは、画素のエッジ量ごとにどれだけの割合で色材を残すかの比率を示す。例えば、膨張後エッジイメージが8bitのビット深度であれば256個の要素を持つ配列である。この値が0%であれば色材を残さない、100%であれば色材を完全に残し、その中間として例えば50%であれば色材を半分残すことを示す。
次に、輝度上昇処理部105Aは、RGBイメージと膨張後エッジイメージとともに、残し率テーブルを受け取り、画素ごとに輝度を上昇させて色材使用量を制御し、その結果のRGBイメージを出力する。以下この2つの処理の詳細を示す。
図11は、本実施形態を示す画像処理装置の画像処理方法を説明するフローチャートである。本例は、図10に示した残し率決定処理部105Bの処理例である。なお、各ステップは、画像処理装置100が備えるCPUが記憶される制御プログラムを実行することで実現される。
初めに中抜き処理部105は、エッジ量ごとの色材量テーブルを全て「0」に初期化する(S1101)。エッジ量ごとの色材量テーブルは、入力されたRGBイメージの色材使用量の総和を、エッジ量ごとにまとめたものである。例えば、膨張後エッジイメージが8bitのビット深度であれば256個の要素を持つ配列である。次に、中抜き処理部105は画素を左上の画素から順に一つずつ注目画素として選択し、注目画素の色材使用量を算出する(S1102)。そして、中抜き処理部105はエッジ量毎の色材量テーブルの、注目画素のエッジ量に対応する色材使用量に、注目画素の色材使用量を加算する(S1103)。次に、中抜き処理部105は、全ての画素を注目画素として選択したか否かを判定し(S1104)、全ての画素を注目画素として選択していないと判断した場合は、中抜き処理部105は、未処理の注目画素を選択する(S1102)。
一方、全ての参照画素を選択していたと中抜き処理部105が判断した場合は、中抜き処理部105は、エッジ量ごとの色材量テーブルと、RGBイメージの目標色材使用量から残し率テーブルを算出する(S1105)。
図12の(a)一列目及び二列目からなるエッジ量ごとの処理前の色材使用量テーブルから、残し率テーブルを算出する方法の一例としては以下の方法があげられる。この色材使用量を半減するエッジ量ごとの色材残し率ε(e)を図12の(b)の形状とすると、エッジ量が「0」の時の残し率をε、グラフの折れる部分をTH1、TH2とおいて数1で表される。
Figure 2017013481

そして、図12の(a)二列目に示されるエッジ量ごとの処理前の色材使用量をu(e)、図12の(a)二列目最終行に示される処理前の色材使用量をUallとする。中抜き処理部105が取得したRGBイメージの目標色材使用量をUtargetとおくと、エッジ量が「0」の時の残し率εは数2で表される。
Figure 2017013481

ここで、TH1、TH2は予め決定された値とすれば、u(e)及びUallはRGBイメージから定まる値であり、Utargetは中抜き処理部105に別指示される値であることから、エッジ量が「0」の時の残し率εは一意に決定できる。
εの値が「0」以上の場合は、ε(e)をエッジ量毎の残し率として、数1に示すように、残し率テーブルを決定することができる。この時、削減後色材使用量は図12の(a)4列目最終行に示される削減後色材使用量と一致する。
εが「0」未満になった場合は、この残し率テーブルの生成方法ではRGBイメージの目標色材使用量に到達しない場合である。この場合、エッジの視認性は悪くなるが、エッジ部も薄くすることでRGBイメージの目標色材使用量に到達させることができる。例えば、図12の(c)のようにε=0としたうえで、さらにε(e)を全体的に小さな値にすることで実現できる。図12の(c)の形状になる際のε(e)は数3のように決定できる。
Figure 2017013481

なお、εが「0」未満になった場合に、色材使用量が目標値になることより、エッジの視認性を優先する場合は、RGBイメージの目標色材使用量に到達しないがε=0として数1を利用してもよい。また、RGBイメージの目標色材使用量変更する等の処理を行っても良い。
図13は、本実施形態を示す画像処理装置の画像処理方法を説明するフローチャートである。本例は、図10に示した輝度上昇処理部105Aの処理例である。なお、各ステップは、画像処理装置100が備えるCPUが記憶される制御プログラムを実行することで実現される。
初めに、中抜き処理部105は画素を左上の画素から順に一つずつ注目画素として選択し、注目画素の色材使用量を算出する(S1301)。そして、中抜き処理部105は残し率テーブルの、注目画素のエッジ量に対応する残し率から、注目画素の目標色材量を決定する(S1102)。
次に、中抜き処理部105は、注目画素の色材使用量が注目画素の目標色材使用量以下かを判定し(S1303)、S1303が偽と判断した場合は、注目画素の輝度を少し上昇させ、色材使用量を再度算出して(S1304)、S1303へ戻る。
なお、輝度値の上昇方法の一例としては、RGBの各信号値に対して、255×α+R×(1−α)、255×α+G×(1−α)、255×α+B×(1−α)、(0<α<1)として、αの値を徐々に上げて、色材使用量を再度算出し、フローをS1303に進める。
S1303−S1304の処理を繰り返すことにより、注目画素の明るさのみを変化させて注目画素の色材使用量を目標色材使用量にすることができる。注目画素の輝度が上昇すれば色材使用量は減少するためである。
なお、輝度値の上昇方法としては、RGBの画素値をYUV等の他色空間に変換して輝度を上げ、またRGBの画素値に戻しても良い。なお、この反復演算を二分木法や、処理結果のキャッシュ等に置き換えても良い。
なお、注目画素が離散値を取る場合は完全に注目画素の目標色材量と等しくならない可能性がある。そのため、S1103の条件を注目画素の色材使用量が、注目画素の目標色材使用量以下の場合とすることや、注目画素の色材使用量が、注目画素の目標色材使用量との差が一定の閾値未満の場合とすることもできる。
最後に、中抜き処理部105は、全ての画素を選択したか否かを判定し(S1305)、全ての画素を注目画素として選択していないと判断した場合は、S1301へ戻り、中抜き処理部105は、未処理の注目画素を選択する。
一方、S1305で、全ての画素を注目画素として選択していると中抜き処理部105が判断した場合は、本処理を終了する。
本実施形態によれば、エッジ量が小さい画素は色材量削減率が高く、エッジ量が大きい画素は色材量削減率が低くなるように連続的に、かつ、目標の色材使用量になるように色材使用量を制御しながら削減される。また、エッジ量に応じて連続的に色材削減率が変化することから、処理の切り替わりによる段差の目立たない中抜き処理を色材使用量を制御しながら実現することができる。
〔第4実施形態〕
第3実施形態においては、第1実施形態同様、出力色処理部106より先に中抜き処理部105にて中抜き処理を行ったため、輝度を変更することで色材使用量を削減した。
これに対して、第2実施形態同様に、中抜き処理部105を出力色処理部106と中間調処理部107の間に配置することで、中抜き処理部105はCMYKの画素値を下げることにより色材使用量を制御しながら削減することもできる。
この場合、中抜き処理部105は図13のS1304にてCMYKイメージの注目画素を色材制限することで、目標色材量にする。この場合、エッジ量抽出処理部103やエッジ量膨張処理部104についても出力色処理部106の後ろに配置してもよい。
本実施形態によれば、エッジ量が小さい画素は色材量削減率が高く、エッジ量が大きい画素は色材量削減率が低くなるように連続的に、かつ、目標の色材使用量になるように色材使用量を制御しながら削減される。また、エッジ量に応じて連続的に色材削減率が変化することから、処理の切り替わりによる段差の目立たない中抜き処理を色材使用量を制御しながら実現することができる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステムまたは装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えばASIC)によっても実現可能である。
100 画像処理装置
101 PDLデータ取得部
102 描画部
103 エッジ量抽出処理部
104 エッジ量膨張処理部
105 中抜き処理部
106 出力色処理部
107 中間調処理部
108 プリンタエンジン
110 外部コンピュータ

Claims (9)

  1. 入力される画像データを処理する画像処理装置であって、
    前記画像データから色別の描画イメージを生成する生成手段と、
    生成された色別の描画イメージから画素間で画素値が変化するエッジイメージを抽出する抽出手段と、
    抽出されたエッジイメージに対してエッジ量を膨張させる処理を行うエッジ量膨張手段と、
    膨張されたエッジイメージの画素に対応する前記描画イメージの画素の輝度を前記エッジ量に基づいて調整する中抜き処理手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記中抜き処理手段は、膨張されたエッジイメージの画素に対応する前記描画イメージの画素の輝度を前記エッジ量に基づいて調整する際、エッジ量が小さいほど対応する画素の輝度を連続的に上げるように調整することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 入力される画像データを処理する画像処理装置であって、
    前記画像データから色別の描画イメージを生成する生成手段と、
    生成された色別の描画イメージから画素間で画素値が変化するエッジイメージを抽出する抽出手段と、
    抽出されたエッジイメージに対してエッジ量を膨張させる処理を行うエッジ量膨張手段と、
    膨張されたエッジイメージの画素を印刷すべき色別の印刷データに変換する出力色処理手段と、
    変換された色別の印刷データの各画素値を前記エッジ量に基づいて調整する中抜き処理手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  4. 前記中抜き処理手段は、膨張されたエッジイメージの画素に対応する前記印刷データの画素の色材使用量を前記エッジ量に基づいて調整する際、エッジ量が小さいほど対応する画素値を連続的に削減するように調整することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記入力される画像データは、連続的に濃度が変化する画像データであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記描画イメージは、RGBイメージデータであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記中抜き処理手段は、色材使用量の目標値にむけて調整することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置
  8. 入力される画像データを処理する画像処理装置の画像処理方法であって、
    前記画像データから色別の描画イメージを生成する生成工程と、
    生成された色別の描画イメージから画素間で画素値が変化するエッジイメージを抽出する抽出工程と、
    抽出されたエッジイメージに対してエッジ量を膨張させる処理を行うエッジ量膨張工程と、
    膨張されたエッジイメージの画素に対応する前記描画イメージの画素の輝度を前記エッジ量に基づいて調整する中抜き処理工程と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置の画像処理方法。
  9. 請求項8に記載の画像処理装置の画像処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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