JP2017012300A - 内視鏡 - Google Patents

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Yoichi Hosaka
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Abstract

【課題】湾曲部のロック状態とロック解除状態との切り替え操作を容易に行うことができる内視鏡を提供する。
【解決手段】同一の進退方向に沿って変位可能に併設された第1,第2のスライダ50,51と、第1,第2のスライダ50,51の進退方向の一方向の端部にそれぞれ設けられた第1,第2の押圧操作入力部50a,51aと、第1,第2のスライダ50,51のうちの一方のスライダが他方向に変位したとき他方のスライダが一方向に変位するよう第1,第2のスライダ50,51を連結するリンク部材52と、第1のスライダ50の進退方向への変位状態に応じてブレーキ部材45をワイヤ牽引部材33に対する接離方向に変位させる変位機構47と、を有して内視鏡1を構成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、操作部におけるアングルワイヤへの操作に連動して湾曲部が湾曲動作する内視鏡に関する。
従来、医療分野および工業分野において、各種検査や処置を行うための内視鏡が広く用いられている。この種の内視鏡は、一般に、被検体内に挿入される長尺な挿入部と、挿入部の基端側に設けられた操作部と、を備えて構成されている。また、内視鏡の挿入部には、先端部を所望の方向に動作させるための湾曲部が設けられている。この湾曲部は、操作部に設けられた湾曲ノブや湾曲レバー等によってアングルワイヤが牽引或いは弛緩されることにより、湾曲動作することが可能となっている。
さらに、この種の内視鏡においては、湾曲部を所望の湾曲状態にて保持するためのロック機構が設けられているものがある。例えば、特許文献1には、湾曲部を湾曲させるための湾曲操作が入力される操作レバーと、操作レバーに固定され揺動中心を球心とする球面の一部をなす被当接面が形成された摩擦部材と、被当接面に当接可能な押圧部(ブレーキ部材)と、押圧部と連結され、所定の回転軸を回転中心とする回転方向の一方へ回転されたときに押圧部を被当接面に押し付け、回転方向の他方へ回転されたときに押圧部を被当接面から離間させる切り替え手段と、を備えた内視鏡の湾曲状態保持手段(ロック機構)が開示されている。
特開2012−245058号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示されたロック機構は、切り替え手段に対して異なる方向への回転操作により、押圧部を被当接面に押し付けるロック状態と、押圧部を被当接面から離間させるロック解除状態と、の切り替えを実現するよう構成されている。従って、使用者等は、ロック機構の切り替え操作を行う際に、操作部を一旦持ち替える必要がある等、更なる操作性の向上が望まれていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、湾曲部のロック状態とロック解除状態との切り替え操作を容易に行うことができる内視鏡を提供することを目的とする。
本発明の一態様による内視鏡は、湾曲部を有する挿入部と、前記湾曲部を湾曲操作するための湾曲操作入力部を有する操作部と、を備えた内視鏡において、前記湾曲操作入力部に連結された摩擦部材と、前記摩擦部材に対して接離可能に配置され、前記摩擦部材との当接時に前記湾曲操作入力部をロックするブレーキ部材と、予め設定された進退方向に沿って変位可能な第1のスライダと、前記第1のスライダの前記進退方向の一方向の端部に設けられ、前記第1のスライダを前記進退方向の他方向に押圧によって変位させるための第1の押圧操作入力部と、前記第1のスライダに併設され、前記進退方向に沿って変位可能な第2のスライダと、前記第2のスライダの前記一方向の端部に設けられ、前記第2のスライダを前記他方向に押圧によって変位させるための第2の押圧操作入力部と、当該第1,第2のスライダのうちの一方の前記スライダが前記他方向に変位したとき他方の前記スライダが前記一方向に変位するよう前記第1,第2のスライダを関連付けて連結するリンク部材と、前記第1のスライダの前記進退方向への変位状態に応じて前記ブレーキ部材を前記摩擦部材に対する接離方向に変位させる変位機構と、を備えたものである。
本発明の内視鏡によれば、湾曲部のロック状態とロック解除状態との切り替え操作を容易に行うことができる。
内視鏡の外観を示す斜視図 ロック時における操作部の要部断面図 ロック解除時における操作部の要部断面図 ロック時におけるワイヤ牽引機構及びロック機構の要部断面図 ロック解除時におけるワイヤ牽引機構及びロック機構の要部断面図 ロック機構の要部を示す分解斜視図 ロック時におけるスライダ機構を示す斜視図 ロック解除時におけるスライダ機構を示す斜視図 第1の変形例に係り、ロック時におけるワイヤ牽引機構及びロック機構の要部断面図 同上、ロック解除時におけるワイヤ牽引機構及びロック機構の要部断面図 第2の変形例に係り、スライダ機構の変形例を示す斜視図 第3の変形例に係り、スライダ機構の変形例を示す斜視図 第4の変形例に係り、スライダ機構の変形例を示す斜視図 第5の変形例に係り、係合部の変形例を示す側面図
以下、図面を参照して本発明の形態を説明する。図面は本発明の一実施形態に係り、図1は内視鏡の外観を示す斜視図、図2はロック時における操作部の要部断面図、図3はロック解除時における操作部の要部断面図、図4はロック時におけるワイヤ牽引機構及びロック機構の要部断面図、図5はロック解除時におけるワイヤ牽引機構及びロック機構の要部断面図、図6はロック機構の要部を示す分解斜視図、図7はロック時におけるスライダ機構を示す斜視図、図8はロック解除時におけるスライダ機構を示す斜視図である。
図1に示す内視鏡1は、例えば、工業分野において用いられる内視鏡であり、航空機用エンジンや配管等の被検体内に挿入可能な挿入部2と、挿入部2の基端に接続された操作部3と、を有して構成されている。
挿入部2は、先端側から順に、先端部5、湾曲部6、及び、可撓管部7が連設された可撓性を有する管状部材によって構成されている。
先端部5の先端面には、観察窓8及び照明窓9が設けられている。先端部5の内部において、観察窓8の背面側には、CMOSイメージセンサ等の撮像素子を備えた撮像ユニット(図示せず)が連設されている。また、先端部5の内部において、照明窓9の背面側には、照明用の光源である発光ダイオード等の発光素子(図示せず)が連設されている。
湾曲部6は、先端部5を所望の方向に向けるためのものであり、例えば、図示しない複数の湾曲駒が連設されて構成されている。ここで、本実施形態の湾曲部6は、上下左右方向を含む挿入軸O周りの全方向へと能動的に湾曲させ得るよう構成されている。このため、例えば、最先端に位置する湾曲駒の内周には、挿入軸周りに所定角度毎回転移動した4箇所の位置に、ワイヤ固定部(図示せず)が設けられている。
可撓管部7内には、先端部5内の撮像ユニット及び発光素子と電気的に接続する信号ケーブル11(図2,3参照)が挿通されているとともに、湾曲部6内の各ワイヤ固定部に先端が固定された牽引ワイヤ12(図2,3参照)が挿通されている。
図1〜図3に示すように、操作部3は、扁平な略矩形形状をなす表示部15と、この表示部15に連設する略箱形形状をなす操作部本体20と、を有して構成されている。
表示部15には、LCD等のディスプレイ16と、ディスプレイ16の表示制御等を行うための制御基板17と、が設けられている。また、表示部15の底部には、バッテリ収容部18が併設されている。
操作部本体20の底面には、挿入部2の基端側が連設されている。また、操作部本体20の上面には、湾曲部6を湾曲操作するための湾曲操作入力部としての湾曲レバー21と、表示部15に表示されるカーソル等を操作するためのポインティングデバイス22と、が長手方向に沿って並んで配設されている。
ここで、本実施形態の操作部本体20は把持部を兼用するものであり、例えば、図1に示すように、使用者等は、表示部15に連設する一端側を前方として、操作部本体20を長手方向に沿って把持することが可能となっている。これにより、使用者等は、操作部本体20を把持した手の親指によって、湾曲レバー21及びポインティングデバイス22を操作することが可能となっている。すなわち、使用者等は、操作部本体20を把持したままの状態にて、操作部本体20から手を離すことなく、湾曲レバー21及びポインティングデバイス22を操作することが可能となっている。
湾曲レバー21は、例えば、任意の方向に傾動可能なジョイスティック型のレバーによって構成されている。図2,3に示すように、この湾曲レバー21は、操作部本体20の底面に連設された挿入部2の挿入軸Oと略同軸上に配置されている。
図2〜5に示すように、操作部本体20の内部において、湾曲レバー21にはワイヤ牽引機構25が連設されている。さらに、このワイヤ牽引機構25には、湾曲レバー21をロックすることによって、湾曲部6の湾曲状態を保持するためのロック機構26が併設されている。
ワイヤ牽引機構25は、操作部本体20内に保持されたハウジング30と、このハウジング30内に回動(揺動)自在に支持される回動体31と、この回動体31内において湾曲レバー21の中途を支持する円筒部32と、この円筒部32から突出する湾曲レバー21の基端部に保持されたワイヤ牽引部材33と、を有して構成されている。
ハウジング30は、略立方体形状をなす金属枠によって構成されている。図4に示すように、このハウジング30の上部には一対のブラケット34,34が設けられ、これらブラケット34,34の端部が、互いに対向した状態にてハウジング30内に臨まされている。
回動体31は、一対の軸部31a,31aが突設された略球状をなす部材によって構成されている。この回動体31の中心部には円筒部32を回動自在に収容するため収容部31bが形成されている。また、回動体31には、湾曲レバー21を挿通可能なスリット31cが設けられている。このスリット31cは、回動体31の揺動方向と直交する方向に沿って延在されており、さらに、回動体31の内部において収容部31bと連通されている。
ここで、本実施形態の回動体31は、例えば、スリット31cの延在方向に沿って2つの部材に分割形成されている。これら回動体31を構成する分割部材は、互いに接合された後、各軸部31aに装着される軸受金具35,35によって接合状態が維持されている。そして、このように接合された回動体31は、各軸部31a,31aが軸受金具35,35を介してブラケット34,34に支承されることにより、ハウジング30内に揺動自在に支持されている。
円筒部32は、例えば、湾曲レバー21の中途に一体形成されている。この円筒部32は、例えば、回動体31がハウジング30内に支持される前の分割された状態にあるとき、収容部31b内に配設される。これにより、湾曲レバー21は、スリット31cに沿って揺動可能となるよう、回動体31に支持される。そして、これら回動体31に対する湾曲レバー21の揺動と、ハウジング30に対する回動体31の揺動との組合せにより、湾曲レバー21は、ハウジング30(操作部本体20)に対して任意の方向に傾動することが可能となっている。
ワイヤ牽引部材33は、部分球状をなす樹脂部材によって構成されている。このワイヤ牽引部材33は、その部分球面の中心が、円筒部32の中心と一致するよう位置決めされた状態にて湾曲レバー21の基端部に固設されている。このワイヤ牽引部材33には、互いに異なる4方向に十字状に突出するアーム部36が設けられている。各アーム部36の先端側には、ワイヤ固定孔36aが穿設され、これらワイヤ固定孔36aには各牽引ワイヤ12の基端が連結されている。これにより、各牽引ワイヤ12は、湾曲レバー21の傾倒状態に応じて牽引あるいは弛緩され、湾曲部6を湾曲動作させることが可能となっている。
また、ワイヤ牽引部材33の部分球面状をなす外表面は、ロック機構26と係合可能な摩擦面33aとして設定されている。すなわち、本実施形態において、ワイヤ牽引部材33は、摩擦部材としての機能を兼用する。
ロック機構26は、ワイヤ牽引部材33の摩擦面33aに対して接離可能に配置されたブレーキ部材45と、ロック機構26を動作させるための操作入力が行われるスライダ機構46と、スライダ機構46に対する操作入力に応じてブレーキ部材45をワイヤ牽引部材33に対する接離方向に変位させる変位機構47と、を有して構成されている。
図4〜6に示すように、ブレーキ部材45は、例えば、所定の弾性を有するゴム等からなる円板状の部材又は摩擦面33aに対応した凹状の部材によって構成されている。そして、ブレーキ部材45は、ワイヤ牽引部材33に対して押し当てられたとき、弾性変形しながら摩擦面33aと係合することが可能となっている。
図4〜8に示すように、スライダ機構46は、ハウジング30の底部に配置された第1のスライダ50と、この第1のスライダ50に併設された第2のスライダ51と、これら第1,第2のスライダ50,51を関連付けて連結するリンク部材52と、を有して構成されている。
図2,3に示すように、第1,第2のスライダ50,51は、例えば、操作部本体20の長手方向であって且つ挿入部2の挿入軸Oに直交する方向に沿って延在する長尺な板金部材によって構成されている。
図4,5に示すように、これら第1,第2のスライダ50,51は、ハウジング30の底部において上下に重畳配置されている。ここで、ハウジング30の底部には、第1,第2のスライダ50,51の左右側部に沿って複数のガイドピン55が設けられている。そして、第1,第2のスライダ50,51は、第2のスライダの底面が各ガイドピン55の頭部55aに係合することにより、ハウジング30からの脱落が防止されている。さらに、第1,第2のスライダ50,51は、各側面が各ガイドピン55に係合することにより、操作部本体20の長手方向を進退方向として各々変位することが可能となっている。
また、図1〜3に示すように、第1,第2のスライダ50,51の一端部(すなわち、第1,第2のスライダ50,51の進退方向の一方向の端部)は、操作部本体20の前方において、外部に突出されている。すなわち、本実施形態において、第1,第2のスライダ50,51の一端部は、操作部本体20を把持した使用者等の手の人差し指が臨まされる部位に対応付けて、操作部本体20の外部に突出されている。より具体的には、第1,第2のスライダ50,51の一端部は、表示部15が連設する操作部本体20の一端側において、当該表示部15の背面側に突出して設けられている。これら第1,第2のスライダ50,51の各一端部には、当該第1,第2のスライダ50,51を押圧によってそれぞれ他端側へと変位させるための第1,第2の押圧操作入力部50a,51aが、互いに近接してそれぞれ設けられている。本実施形態において、第1,第2の押圧操作入力部50a,51aは、第1,第2のスライダ50,51にそれぞれ一体形成されるものであり、より具体的には、第1,第2のスライダ50,51の突出端部を互いに背反する方向に折曲することによって上下に並んで形成されている。
なお、図2〜6に示すように、本実施形態の第1,第2のスライダ50,51は、ワイヤ牽引部材33から挿入部2内へと延在する各牽引ワイヤ12を横切る位置に配設されている。このため、第1,第2のスライダ50,51には、各牽引ワイヤ12との干渉を回避するための孔部50b,51b及び切欠部50c,51cが適所に設けられている。
図6〜8に示すように、リンク部材52は、ブラケット57を介して、ハウジング30に揺動自在に軸支されている。すなわち、ハウジング30には断面略L字状をなすブラケット57が固設され、このブラケット57に設けられた固定軸58に、リンク部材52の中途が揺動自在に軸支されている。
このリンク部材52の固定軸58を基準とする一端部には、第1のスライダ50の他端部(第1のスライダ50の進退方向の他方向の端部)が、第1の軸部59を介して連結されている。また、リンク部材52の固定軸58を基準とする他端部には、第2のスライダ51の他端部(第2のスライダ51の進退方向の他方向の端部)が、第2の軸部60を介して連結されている。そして、これらの連結により、リンク部材52は、スライダ機構46を所謂押し出しリンク機構として機能させる。すなわち、リンク部材52は、第1の押圧操作入力部50aに対する押圧操作を通じて第1のスライダ50が他端側へと変位したとき、第2のスライダ51を一端側に変位するよう押し戻す(図5,8参照)。逆に、リンク部材52は、第2の押圧操作入力部51aに対する押圧操作を通じて第2のスライダ51が他端側へと変位したとき、第1のスライダ50を一端側に変位するよう押し戻す(図4,7参照)。
なお、リンク部材52と第1,第2のスライダ50,51との誤組を防止するため、図6に示すように、第1,第2の軸部59,60は、外径及び長さ等が異なっていることが望ましい。
図2〜6に示すように、本実施形態の変位機構47は、操作部本体20の長手方向(すなわち、挿入部2の挿入軸Oに直交する方向)を進退方向とする第1のスライダ50の変位を、挿入軸O方向の変位に変換してブレーキ部材45に伝達するためのものであり、ブレーキ部材45とスライダ機構46との間に介装されている。
この変位機構47は、ハウジング30内にブレーキ部材45を支持するための支持部材65と、この支持部材65を第1のスライダ50に連動して変位させるための一対のガイド部材66と、を有して構成されている。
本実施形態において、支持部材65は、ハウジング30内に架設された弾性部材としての板ばねによって構成されている。この支持部材65の中央部にはブレーキ部材45が固設されており、支持部材65は、無負荷状態にあるとき、ブレーキ部材45を所定の付勢力にてワイヤ牽引部材33の摩擦面33aに押し付けるよう設定されている(図4参照)。そして、このようにブレーキ部材45が摩擦面33aに当接されているとき、湾曲レバー21は任意の傾動状態にてロックされる。
また、支持部材65の両側部には、第1のスライダ50に向けて突出する一対の突出部65a,65aが設けられ、これら突出部65a,65aの端部には係合ピン65b,65bが設けられている。
なお、図2〜5に示すように、本実施形態の支持部材65は、ワイヤ牽引部材33から挿入部2内へと延在する各牽引ワイヤ12を横切る位置に配設されている。このため、支持部材65には、各牽引ワイヤ12との干渉を回避するための孔部65c及び切欠部65dが適所に設けられている。
ガイド部材66,66は、例えば、第1のスライダ50の両側部に一体形成された板金部材によって構成されている。各ガイド部材66,66には、各係合ピン65b,65bが係合する係合部66a,66aが設けられている。この係合部66a,66aの少なくとも一部は、第1のスライダ50の他端側から一端側に向けて所定の仰角で傾斜する傾斜面によって形成されている。
そして、第1の押圧操作入力部50aが操作部本体20を把持した使用者の人差し指等によって押圧操作され、第1のスライダ50が操作部本体20の長手方向に沿う進退方向の一方向から他方向へと変位すると、各係合ピン65b,65bには、係合部66a,66aによって摩擦面33aから離間する方向の牽引力が発生する。これにより、ブレーキ部材45は、支持部材65の付勢力に抗し、支持部材65を変形させ、摩擦面33aから離間する方向に変位され、湾曲レバー21のロックが解除される。なお、このとき、第2のスライダ51は、リンク部材52の作用によって押し戻され、他方向から一方向へと変位する。
一方、第2の押圧操作入力部51aが操作部本体20を把持した使用者の人差し指等によって押圧操作されると、第1のスライダ50は、リンク部材52の作用によって押し戻され、他方向から一方向へと変位する。この第1のスライダ50の変位により、各係合ピン65bは係合部66aによる牽引から解放される。これにより、ブレーキ部材45は、支持部材65の付勢力によって摩擦面33aに当接する方向に変位され、湾曲レバー21がロックされる。
このような実施形態によれば、湾曲レバー21に連結されたワイヤ牽引部材33と、ワイヤ牽引部材33との当接時に湾曲レバー21をロックするブレーキ部材45と、予め設定された同一の進退方向に沿って変位可能に併設された第1,第2のスライダ50,51と、これら第1,第2のスライダ50,51の進退方向の一方向の端部にそれぞれ設けられた第1,第2の押圧操作入力部50a,51aと、第1,第2のスライダ50,51のうちの一方のスライダが他方向に変位したとき他方のスライダが一方向に変位するよう第1,第2のスライダ50,51を関連付けて連結するリンク部材52と、第1のスライダ50の進退方向への変位状態に応じてブレーキ部材45をワイヤ牽引部材33に対する接離方向に変位させる変位機構47と、を有して内視鏡1を構成することにより、湾曲部6のロック状態とロック解除状態との切り替え操作を容易に行うことができる。
すなわち、リンク部材52を用いて第1,第2のスライダ50,51を関連付けて連結し、ブレーキ部材45の変位機構を動作させる第1のスライダ50の進退移動を、第1,第2の押圧操作入力部50a,51aに対する押圧操作によって実現することにより、同一方向に対する押圧操作のみによって湾曲レバー21のロック状態とロック解除状態とを容易に切り替えることができる。
この場合において、第1,第2の押圧操作入力部50a,51aを、操作部3(操作部本体20)を把持した手の指が臨まされる位置に配設することにより、使用者等は、操作部3を把持したままの状態で、湾曲レバー21のロック状態とロック解除状態とを容易に切り替えることができる。
また、第1のスライダ50に対して第2のスライダ51を重畳させることにより、第1,第2の押圧操作入力部50a,51aを効率良く近接配置することができる。
ここで、上述の実施形態においては、ブレーキ部材45を支持部材65によって摩擦面33aに当接させる方向に付勢した構成の一例について説明したが、ブレーキ部材45を支持部材65によって摩擦面33aから離間させる方向に付勢することも可能である。この場合、例えば、図9,10に示すように、第1のスライダ50の変位状態に応じて、摩擦面33aに対して係合ピン65b,65bが接近する方向の押圧力が発生するようガイド部材66,66の係合部66a,66aを構成することにより、上述の実施形態と略同様の効果を奏することが可能となる。
また、上述の実施形態においては、第1,第2のスライダ50,51の他端部をリンク部材52によって連結した構成の一例について説明したが、例えば、図11に示すように、第1,第2のスライダ50,51の一端側をリンク部材52によって連結することも可能である。さらに、このような構成においては、例えば、図12に示すように、第2のスライダ51を適宜短縮することも可能である。
また、上述の実施形態にいては、第1,第2のスライダ50,51を厚さ方向に重畳して配置した構成の一例について説明したが、例えば、図13に示すように、操作部本体20内のレイアウト等によっては、第1,第2のスライダ50,51を幅方向に並べて配設することも可能である。
また、上述の実施形態においては、第1のスライダ50の変位状態に応じて、係合部66a,66aが係合ピン65b,65bに対して牽引力を発生させる構成について説明したが、例えば、図14に示すように、係合ピン65b,65bに対して牽引力及び押圧力を発生させるよう、係合部66a,66aを構成することも可能である。
なお、本発明は、以上説明した各実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲内である。例えば、上述の実施形態及び各変形例の構成を適宜組み合わせてもよいことは勿論である。
1 … 内視鏡
2 … 挿入部
3 … 操作部
5 … 先端部
6 … 湾曲部
7 … 可撓管部
8 … 観察窓
9 … 照明窓
11 … 信号ケーブル
12 … 牽引ワイヤ
15 … 表示部
16 … ディスプレイ
17 … 制御基板
18 … バッテリ収容部
20 … 操作部本体
21 … 湾曲レバー(湾曲操作入力部)
22 … ポインティングデバイス
25 … ワイヤ牽引機構
26 … ロック機構
30 … ハウジング
31 … 回動体
31a … 軸部
31b … 収容部
31c … スリット
32 … 円筒部
33 … ワイヤ牽引部材(摩擦部材)
33a … 摩擦面
34 … ブラケット
35 … 軸受金具
36 … アーム部
36a … ワイヤ固定孔
45 … ブレーキ部材
46 … スライダ機構
47 … 変位機構
50 … 第1のスライダ
50a … 第1の押圧操作入力部
50b … 孔部
50c … 切欠部
51 … 第2のスライダ
51a … 第2の押圧操作入力部
51b … 孔部
51c … 切欠部
52 … リンク部材
55 … ガイドピン
55a … 頭部
57 … ブラケット
58 … 固定軸
59 … 第1の軸部
60 … 第2の軸部
65 … 支持部材
65a … 突出部
65b … 係合ピン
65c … 孔部
65d … 切欠部
66 … ガイド部材
66a … 係合部
O … 挿入軸

Claims (8)

  1. 湾曲部を有する挿入部と、前記湾曲部を湾曲操作するための湾曲操作入力部を有する操作部と、を備えた内視鏡において、
    前記湾曲操作入力部に連結された摩擦部材と、
    前記摩擦部材に対して接離可能に配置され、前記摩擦部材との当接時に前記湾曲操作入力部をロックするブレーキ部材と、
    予め設定された進退方向に沿って変位可能な第1のスライダと、
    前記第1のスライダの前記進退方向の一方向の端部に設けられ、前記第1のスライダを前記進退方向の他方向に押圧によって変位させるための第1の押圧操作入力部と、
    前記第1のスライダに併設され、前記進退方向に沿って変位可能な第2のスライダと、
    前記第2のスライダの前記一方向の端部に設けられ、前記第2のスライダを前記他方向に押圧によって変位させるための第2の押圧操作入力部と、
    当該第1,第2のスライダのうちの一方の前記スライダが前記他方向に変位したとき他方の前記スライダが前記一方向に変位するよう前記第1,第2のスライダを関連付けて連結するリンク部材と、
    前記第1のスライダの前記進退方向への変位状態に応じて前記ブレーキ部材を前記摩擦部材に対する接離方向に変位させる変位機構と、を備えたことを特徴とする内視鏡。
  2. 前記第1の押圧操作入力部及び前記第2の押圧操作入力部は、前記操作部を把持した手の指が臨まされる位置に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記第2のスライダは、前記第1のスライダに重畳して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  4. 前記第1のスライダ及び前記第2のスライダは、前記挿入部の挿入軸に直交する方向に沿って延在していることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  5. 前記操作部は、把持部を兼用する操作部本体と、前記操作部本体の一端側に連設する表示部と、を有し、
    前記第1の押圧操作入力部及び前記第2の押圧操作入力部は、前記表示部の背面側に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内視鏡。
  6. 前記第1のスライダ及び前記第2のスライダは、前記湾曲操作を行うためのワイヤとの干渉を回避する孔部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  7. 前記変位機構は、前記ブレーキ部材を所定の付勢力によって前記摩擦部材に押し付ける支持部材を有していることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  8. 前記支持部材は、無負荷状態にあるときに前記ブレーキ部材を前記摩擦部材に押し付けることを特徴とする請求項7に記載の内視鏡。
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