JP2017011570A - 方向性結合器 - Google Patents

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啓一 夏原
Keiichi Natsuhara
啓一 夏原
正彦 谷澤
Masahiko Tanizawa
正彦 谷澤
仁 永堀
Hitoshi Nagahori
仁 永堀
崇徳 野呂
Takanori Noro
崇徳 野呂
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Abstract

【課題】本発明は、結合度可変型の方向性結合器において、結合度と挿入損失の比率を広範囲に連続可変すること、そのうえ、リターンロス及びアイソレーションを低減し、帯域幅を広くし、耐電力を高くし、温度変化に対して結合度変化を小さくし、構造を単純かつ低コストにすることを目的とする。
【解決手段】本発明は、相互に直交する偏波を第1、3ポート22−1、22−3に分波する、円形導波管21−1を有する偏分波器2−1と、相互に直交する偏波を第2、4ポート22−2、22−4に分波する、円形導波管21−2を有する偏分波器2−2と、偏分波器2−1、2−2を所定の偏波オフセット角を以って対向接続することにより、偏分波器2−1が有する各ポートから偏分波器2−2が有する各ポートへの所定の結合度を設定する対向接続部と、を備えることを特徴とする方向性結合器C2である。
【選択図】図4

Description

本発明は、結合度可変型の方向性結合器に関する。
結合度可変型の方向性結合器は、入力側の第1ポートから出力側の第4ポートへの結合度と、入力側の第1ポートから出力側の第2ポートへの挿入損失と、の比率を可変とするにあたり、入力側の第1ポートから入力側の第1ポートへのリターンロスと、入力側の第1ポートから入力側の第3ポートへのアイソレーションと、を低減する必要がある。
実開昭56−125608号公報 特開平10−135716号公報 特開2003−069318号公報 特開2003−198222号公報
特許文献1の結合度可変型の方向性結合器では、主線路と副線路の間隙に設けられた可変導体を、主線路及び副線路へと近づけることにより、又は、主線路及び副線路から遠ざけることにより、主線路と副線路の間の結合度を可変とする。しかし、特許文献1の結合度可変型の方向性結合器では、主線路と副線路の間の結合度の可変範囲が狭く、主線路及び副線路がストリップラインであり耐電力が低く、主線路と副線路の間のギャップが狭く温度変化に対して結合度変化が大きい、という課題がある。
特許文献2の結合度可変型の方向性結合器では、副線路を線路方向に対して直交方向に動かすスライド機構を用いて、主線路と副線路の間の対向面積を増やすことにより、又は、主線路と副線路の間の対向面積を減らすことにより、主線路と副線路の間の結合度を可変とする。しかし、特許文献2の結合度可変型の方向性結合器では、主線路と副線路の間の結合度の可変範囲(リターンロス及びアイソレーションの非劣化範囲)が狭く、主線路及び副線路がストリップラインであり耐電力が低く、主線路と副線路の間のギャップが狭く温度変化に対して結合度変化が大きい、という課題がある。
特許文献3の結合度可変型の方向性結合器では、十字型に交わる導波管の結合部に、大きさ及び形状が異なる複数種類の結合孔を設けた回転板を、回転自在に取り付けることにより、十字型に交わる導波管の間の結合度を可変とする。しかし、特許文献3の結合度可変型の方向性結合器では、十字型に交わる導波管の間の結合度の連続可変ができず、導波管と回転板の取付構造が複雑かつ高コストとなる、という課題がある。
特許文献4の結合度可変型の方向性結合器では、2本の伝送線路とグランドされた筐体の間に設けられた結合度調整用ねじを用いて、2本の伝送線路とグランドされた筐体の間の電界強度を強めることにより、又は、2本の伝送線路とグランドされた筐体の間の電界強度を弱めることにより、2本の伝送線路の間の結合度を可変とする。しかし、特許文献4の結合度可変型の方向性結合器では、2本の伝送線路の間の結合度の可変範囲が狭く、2本の伝送線路がトリプレートラインであり耐電力が低く、2本の伝送線路の間のギャップが狭く温度変化に対して結合度変化が大きい、という課題がある。
そこで、前記課題を解決するために、本発明は、結合度可変型の方向性結合器において、結合度と挿入損失の比率を広範囲に連続可変すること、そのうえ、リターンロス及びアイソレーションを低減し、帯域幅を広くし、耐電力を高くし、温度変化に対して結合度変化を小さくし、構造を単純かつ低コストにすることを目的とする。
相互に直交する偏波(例えば、水平偏波及び垂直偏波)に対処するアンテナの送受間において、フィールドで想定される相互に直交する偏波の結合具合を実験的に模擬することにより、相互に直交する偏波に対処するアンテナの交差偏波識別度をフィールドレベルではなく実験室レベルで測定可能とすることを、発明者らは目指した。
上記目的を達成するために、円形導波管を有する偏分波器2個を所定の偏波オフセット角を以って対向接続することにより、一の偏分波器の各ポートから他の偏分波器の各ポートへの所定の結合度を設定する方向性結合器を、発明者らは考え出した。
具体的には、本発明は、相互に直交する偏波を各ポートに分波する、円形導波管を有する第1の偏分波器と、相互に直交する偏波を各ポートに分波する、円形導波管を有する第2の偏分波器と、前記第1の偏分波器及び前記第2の偏分波器を所定の偏波オフセット角を以って対向接続することにより、前記第1の偏分波器が有する各ポートから前記第2の偏分波器が有する各ポートへの所定の結合度を設定する対向接続部と、を備えることを特徴とする方向性結合器である。
この構成によれば、相互に直交する偏波の結合具合を、所定値に任意設定することができる。そして、リターンロス、アイソレーション及び帯域幅といった特性に優れた円形導波管を有する偏分波器を利用することにより、リターンロス及びアイソレーションを低減し、帯域幅を広くすることができる。さらに、円形導波管を有する偏分波器2個を所定の偏波オフセット角を以って対向接続することにより、耐電力を高くし、温度変化に対して結合度変化を小さくし、構造を単純かつ低コストにすることができる。
また、本発明は、前記対向接続部は、前記第1の偏分波器及び前記第2の偏分波器を偏波オフセット角を変えて対向接続することにより、前記第1の偏分波器が有する各ポートから前記第2の偏分波器が有する各ポートへの結合度を可変とすることを特徴とする方向性結合器である。
この構成によれば、相互に直交する偏波の結合具合を、広範囲に連続可変することができる。そして、リターンロス、アイソレーション及び帯域幅といった特性に優れた円形導波管を有する偏分波器を利用することにより、リターンロス及びアイソレーションを低減し、帯域幅を広くすることができる。さらに、円形導波管を有する偏分波器2個を偏波オフセット角を変えて対向接続することにより、耐電力を高くし、温度変化に対して結合度変化を小さくし、構造を単純かつ低コストにすることができる。
また、本発明は、前記第1の偏分波器及び前記第2の偏分波器が対向接続された状態における、前記第1の偏分波器が開口部に近い側に有するポートと、前記第2の偏分波器が開口部に近い側に有するポートと、の間の距離が、円形導波管内の電波伝搬波長の1/2倍以上であり、かつ、円形導波管内の電波伝搬波長の1倍未満であることを特徴とする方向性結合器である。
本発明は、円形導波管の基本モード(TE11モード)が、相互に直交する偏波に分解可能であることを利用している。よって、一のポートにおいて、円形導波管の高次モードが発生したとしても、他のポートにおいて、円形導波管の基本モードのみが結合する一方で円形導波管の高次モードが結合しないように、一のポートから他のポートへの間において、円形導波管の高次モードが十分減衰することが望ましい。そこで、相互に隣接するポートの間の距離を、円形導波管内の電波伝搬波長の1/2倍以上にしている。
なお、従来技術の円形導波管を有する偏分波器は、開口部に近い側に有するポートと開口部の間の距離を、上記と同様な理由で円形導波管内の電波伝搬波長の1/2倍以上にしている。しかし、本発明の方向性結合器は、円形導波管を有する偏分波器2個を対向接続するにあたり、一の偏分波器が開口部に近い側に有するポートと、他の偏分波器が開口部に近い側に有するポートと、の間の距離を、円形導波管内の電波伝搬波長の1/2倍以上にすれば足りて、円形導波管内の電波伝搬波長の1倍以上にせずともよい。
このように、本発明は、結合度可変型の方向性結合器において、結合度と挿入損失の比率を広範囲に連続可変すること、そのうえ、リターンロス及びアイソレーションを低減し、帯域幅を広くし、耐電力を高くし、温度変化に対して結合度変化を小さくし、構造を単純かつ低コストにすることができる。
比較例の結合器の概略的構成を示す図である。 比較例の結合器の偏波オフセット角を示す図である。 比較例の結合器における偏波オフセット角=30度のときのSパラメータ(結合度及びリターンロス)の電磁界解析結果を示す図である。 本発明の方向性結合器の概略的構成を示す図である。 本発明の方向性結合器の偏波オフセット角を示す図である。 偏波オフセット角及び結合度の対応関係を示す図である。 本発明の方向性結合器における偏波オフセット角=1.8度のときのSパラメータ(結合度、アイソレーション及びリターンロス)の電磁界解析結果を示す図である。 本発明の方向性結合器における偏波オフセット角=5.8度のときのSパラメータ(結合度、アイソレーション及びリターンロス)の電磁界解析結果を示す図である。 本発明の方向性結合器における偏波オフセット角=18.5度のときのSパラメータ(結合度、アイソレーション及びリターンロス)の電磁界解析結果を示す図である。 本発明の方向性結合器における偏波オフセット角=30度のときのSパラメータ(結合度、アイソレーション及びリターンロス)の電磁界解析結果を示す図である。 本発明の方向性結合器における偏波オフセット角=45度のときのSパラメータ(結合度、アイソレーション及びリターンロス)の電磁界解析結果を示す図である。 本発明の方向性結合器の第1の具体的構成を示す図である。 本発明の方向性結合器の第2の具体的構成を示す図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は以下の実施形態に制限されるものではない。
(比較例の結合器)
比較例の結合器の概略的構成を図1に示す。結合器C1は、偏波導波器1−1、1−2を対向接続したものである。偏波導波器1−1は、円形導波管11−1、第1ポート12−1及びショート面13−1から構成される。偏波導波器1−2は、円形導波管11−2、第2ポート12−2及びショート面13−2から構成される。
比較例の結合器の偏波オフセット角を図2に示す。図2に示した結合器C1の平面図は、図1に示した結合器C1を円形導波管の導波方向と平行方向に見た図である。結合器C1の偏波オフセット角τは、第1ポート12−1と第2ポート12−2の導波方向のなす角が(90−τ)度となるような角度として定義される。
比較例は、円形導波管の基本モード(TE11モード)が、相互に直交する偏波(例えば、水平偏波及び垂直偏波)に分解可能であることを利用している。そして、結合器C1の偏波オフセット角が、τ度であるときには、第1ポート12−1から第2ポート12−2への結合度は、20log(sinτ)dBとなることが望ましく、相互に直交する偏波(例えば、水平偏波及び垂直偏波)の結合度として、20log(sinτ)dBを、フィールドレベルではなく実験室レベルで再現することが望ましい。
ここで、比較例では、各偏波導波器1−1、1−2は、それぞれ、1個のポートを有する。一方で、本発明では、各偏分波器2−1、2−2(図4を参照)は、それぞれ、2個のポートを有する。比較例が本発明より不利である理由を以下に説明する。
上述のように、第1ポート12−1から入力された電波のうち、第2ポート12−2と結合可能な偏波成分(入力強度に対する結合強度=20log(sinτ)dB)は、第2ポート12−2から出力される。しかし、第1ポート12−1から入力された電波のうち、第2ポート12−2と結合不可能な偏波成分(入力強度に対する非結合強度=20log(cosτ)dB)は、第2ポート12−2から出力されず、ショート面13−1、13−2の間で不要共振を引き起こし、第1ポート12−1から出力され得る。
比較例の結合器における偏波オフセット角=30度のときのSパラメータ(結合度及びリターンロス)の電磁界解析結果を図3に示す。結合器C1の偏波オフセット角が、30度であるときには、第1ポート12−1から第2ポート12−2への結合度S21は、20log(sin30°)dB=−6dBとなることが望ましい。
しかし、第1ポート12−1から第2ポート12−2への結合度S21は、想定する帯域幅(双方向の矢印幅)において、不要共振を反映して、−6dBからかけ離れている。そして、第1ポート12−1から第1ポート12−1へのリターンロスS11は、想定する帯域幅(双方向の矢印幅)において、不要共振を反映して、高い値となっている。
(本発明の方向性結合器の概略的構成)
本発明の方向性結合器の概略的構成を図4に示す。方向性結合器C2は、偏分波器2−1、2−2を対向接続したものである。偏分波器2−1は、円形導波管21−1、第1ポート22−1、第3ポート22−3、ショート面23−1及びショートピン24−1から構成される。偏分波器2−2は、円形導波管21−2、第2ポート22−2、第4ポート22−4、ショート面23−2及びショートピン24−2から構成される。
本発明の方向性結合器の偏波オフセット角を図5に示す。図5に示した方向性結合器C2の平面図は、図4に示した方向性結合器C2を円形導波管の導波方向と平行方向に見た図である。方向性結合器C2の偏波オフセット角τは、第1ポート22−1と第4ポート22−4の導波方向のなす角が(90−τ)度となるような角度として定義される。
本発明は、円形導波管の基本モード(TE11モード)が、相互に直交する偏波(例えば、水平偏波及び垂直偏波)に分解可能であることを利用している。よって、方向性結合器C2の偏波オフセット角が、τ度であるときには、第1ポート22−1から第4ポート22−4への結合度は、20log(sinτ)dBとなることに基づいて、相互に直交する偏波(例えば、水平偏波及び垂直偏波)の結合度として、20log(sinτ)dBを、フィールドレベルではなく実験室レベルで再現することができる。
ここで、本発明では、各偏分波器2−1、2−2は、それぞれ、2個のポートを有する。ここで、比較例では、各偏波導波器1−1、1−2(図1を参照)は、それぞれ、1個のポートを有する。本発明が比較例より有利である理由を以下に説明する。
上述のように、第1ポート22−1から入力された電波のうち、第4ポート22−4と結合可能な偏波成分(入力強度に対する結合強度=20log(sinτ)dB)は、第4ポート22−4から出力される。そして、第1ポート22−1から入力された電波のうち、第4ポート22−4と結合不可能な偏波成分(入力強度に対する非結合強度=20log(cosτ)dB)は、第2ポート22−2から出力される。よって、第1ポート22−1から入力された電波は、ショート面23−1、23−2の間で不要共振を引き起こさず、第1ポート22−1及び第3ポート22−3から出力されない。
ここで、相互に直交する偏波(例えば、水平偏波及び垂直偏波)を伝搬するためには、円形導波管21−1、21−2を利用するのみならず、矩形導波管等を利用することもできる。しかし、導波管2個の接続箇所で電波の不要な反射を引き起こさないためには、(1)方向性結合器C2の偏波オフセット角が可変であるときでも、導波管2個の接続箇所に不連続点が生じることがない、円形導波管21−1、21−2を利用することが望ましく、(2)方向性結合器C2の偏波オフセット角が可変であるときには、導波管2個の接続箇所に不連続点が生じることがある、矩形導波管等を利用しないことが望ましい。
方向性結合器C2の一の利用方法として、偏分波器2−1、2−2を所定の偏波オフセット角τを以って対向接続することにより、偏分波器2−1が有する第1ポート22−1から偏分波器2−2が有する第4ポート22−4への所定の結合度20log(sinτ)dBを設定することができる。この場合には、フィールドで想定される相互に直交する偏波(例えば、水平偏波及び垂直偏波)の結合具合を実験的に模擬することができる。
方向性結合器C2の他の利用方法として、偏分波器2−1、2−2を偏波オフセット角τを変えて対向接続することにより、偏分波器2−1が有する第1ポート22−1から偏分波器2−2が有する第4ポート22−4への結合度20log(sinτ)dBを可変とすることができる。この場合には、フィールドに拘わらず相互に直交する偏波(例えば、水平偏波及び垂直偏波)の結合具合を実験的に再現することができる。
本発明は、円形導波管の基本モード(TE11モード)が、相互に直交する偏波(例えば、水平偏波及び垂直偏波)に分解可能であることを利用している。よって、一のポートにおいて、円形導波管の高次モードが発生したとしても、他のポートにおいて、円形導波管の基本モードのみが結合する一方で円形導波管の高次モードが結合しないように、一のポートから他のポートへの間において、円形導波管の高次モードが十分減衰することが望ましい。そこで、第3ポート22−3と第1ポート22−1の間の距離、第1ポート22−1と第2ポート22−2の間の距離及び第2ポート22−2と第4ポート22−4の間の距離を、円形導波管内の電波伝搬波長の1/2倍以上にしている。
なお、従来技術の円形導波管を有する偏分波器は、開口部に近い側に有するポートと開口部の間の距離を、上記と同様な理由で円形導波管内の電波伝搬波長の1/2倍以上にしている。しかし、本発明の方向性結合器C2は、円形導波管を有する偏分波器2−1、2−2を対向接続するにあたり、偏分波器2−1が開口部に近い側に有する第1ポート22−1と、偏分波器2−2が開口部に近い側に有する第2ポート22−2と、の間の距離を、円形導波管内の電波伝搬波長の1/2倍以上にすれば足りて、円形導波管内の電波伝搬波長の1倍以上にせずともよく、小型化を図ることができる。
(本発明の方向性結合器の電磁界解析)
偏波オフセット角及び結合度の対応関係を図6に示す。方向性結合器C2の偏波オフセット角が、1.8度、5.8度、18.5度、30度及び45度であるときには、第1ポート22−1から第4ポート22−4への結合度S41は、−30dB、−20dB、−10dB、−6dB及び−3dBとなることが望ましい。
本発明の方向性結合器における偏波オフセット角=1.8度のときのSパラメータ(結合度、アイソレーション及びリターンロス)の電磁界解析結果を図7に示す。第1ポート22−1から第4ポート22−4への結合度S41は、想定する帯域幅(双方向の矢印幅)において、−30dBを実現している。第1ポート22−1から第3ポート22−3へのアイソレーションS31、第1ポート22−1から第1ポート22−1へのリターンロスS11及び第2ポート22−2から第2ポート22−2へのリターンロスS22は、想定する帯域幅(双方向の矢印幅)において、低い値となっている。
本発明の方向性結合器における偏波オフセット角=5.8度のときのSパラメータ(結合度、アイソレーション及びリターンロス)の電磁界解析結果を図8に示す。第1ポート22−1から第4ポート22−4への結合度S41は、想定する帯域幅(双方向の矢印幅)において、−20dBを実現している。第1ポート22−1から第3ポート22−3へのアイソレーションS31、第1ポート22−1から第1ポート22−1へのリターンロスS11及び第2ポート22−2から第2ポート22−2へのリターンロスS22は、想定する帯域幅(双方向の矢印幅)において、低い値となっている。
本発明の方向性結合器における偏波オフセット角=18.5度のときのSパラメータ(結合度、アイソレーション及びリターンロス)の電磁界解析結果を図9に示す。第1ポート22−1から第4ポート22−4への結合度S41は、想定する帯域幅(双方向の矢印幅)において、−10dBを実現している。第1ポート22−1から第3ポート22−3へのアイソレーションS31、第1ポート22−1から第1ポート22−1へのリターンロスS11及び第2ポート22−2から第2ポート22−2へのリターンロスS22は、想定する帯域幅(双方向の矢印幅)において、低い値となっている。
本発明の方向性結合器における偏波オフセット角=30度のときのSパラメータ(結合度、アイソレーション及びリターンロス)の電磁界解析結果を図10に示す。第1ポート22−1から第4ポート22−4への結合度S41は、想定する帯域幅(双方向の矢印幅)において、−6dBを実現している。第1ポート22−1から第3ポート22−3へのアイソレーションS31、第1ポート22−1から第1ポート22−1へのリターンロスS11及び第2ポート22−2から第2ポート22−2へのリターンロスS22は、想定する帯域幅(双方向の矢印幅)において、低い値となっている。
本発明の方向性結合器における偏波オフセット角=45度のときのSパラメータ(結合度、アイソレーション及びリターンロス)の電磁界解析結果を図11に示す。第1ポート22−1から第4ポート22−4への結合度S41は、想定する帯域幅(双方向の矢印幅)において、−3dBを実現している。第1ポート22−1から第3ポート22−3へのアイソレーションS31、第1ポート22−1から第1ポート22−1へのリターンロスS11及び第2ポート22−2から第2ポート22−2へのリターンロスS22は、想定する帯域幅(双方向の矢印幅)において、低い値となっている。
(本発明の方向性結合器の具体的構成)
本発明の方向性結合器の第1の具体的構成を図12に示す。方向性結合器C3は、偏分波器3−1、3−2を対向接続したものである。偏分波器3−1は、円形導波管31−1、第1同軸ポート32−1、第3同軸ポート32−3、ショート面33−1、ショートピン34−1及びフランジ35−1から構成される。偏分波器3−2は、円形導波管31−2、第2同軸ポート32−2、第4同軸ポート32−4、ショート面33−2、ショートピン34−2及びフランジ35−2から構成される。
フランジ35−1、35−2は、それぞれ、偏分波器3−1、3−2の開口部に配置される。ねじ長穴36−1(不図示)、36−2は、それぞれ、フランジ35−1、35−2を貫通して形成される。ボルト37は、ねじ長穴36−2の側から差し込まれ、ナット(不図示)は、ねじ長穴36−1の側で締め付ける。ボルト37をねじ長穴36−1、36−2のいずれの位置に差し込むかに応じて、方向性結合器C3における偏波オフセット角を任意に設定することができる。フランジ35−1、35−2、ねじ長穴36−1、36−2、ボルト37及びナットに代えて、チョークフランジを使うこともできる。
本発明の方向性結合器の第2の具体的構成を図13に示す。方向性結合器C4は、偏分波器4−1、4−2を対向接続したものである。偏分波器4−1は、円形導波管41−1、第1導波管ポート42−1、第3導波管ポート42−3、テーパ43−1及びフランジ44−1から構成される。偏分波器4−2は、円形導波管41−2、第2導波管ポート42−2、第4導波管ポート42−4、テーパ43−2及びフランジ44−2から構成される。なお、図13に示した方向性結合器C4では、テーパ43−1、43−2が、図12に示した方向性結合器C3におけるショートピン34−1、34−2と同じ役割(直交する2つの偏波の内、一方の偏波は反射し、他方の偏波は通過する)を担っている。
フランジ44−1、44−2は、それぞれ、偏分波器4−1、4−2の開口部に配置される。ねじ長穴45−1(不図示)、45−2は、それぞれ、フランジ44−1、44−2を貫通して形成される。ボルト46は、ねじ長穴45−2の側から差し込まれ、ナット(不図示)は、ねじ長穴45−1の側で締め付ける。ボルト46をねじ長穴45−1、45−2のいずれの位置に差し込むかに応じて、方向性結合器C4における偏波オフセット角を任意に設定することができる。フランジ44−1、44−2、ねじ長穴45−1、45−2、ボルト46及びナットに代えて、チョークフランジを使うこともできる。
本発明の方向性結合器は、相互に直交する偏波(例えば、水平偏波及び垂直偏波)に対処するアンテナの送受間において、フィールドで想定される相互に直交する偏波の結合具合を実験的に模擬することにより、相互に直交する偏波に対処するアンテナの交差偏波識別度をフィールドレベルではなく実験室レベルで測定可能とする際等に適用可能である。
C1:結合器
1−1、1−2:偏波導波器
11−1、11−2:円形導波管
12−1:第1ポート
12−2:第2ポート
13−1、13−2:ショート面
C2:方向性結合器
2−1、2−2:偏分波器
21−1、21−2:円形導波管
22−1:第1ポート
22−2:第2ポート
22−3:第3ポート
22−4:第4ポート
23−1、23−2:ショート面
24−1、24−2:ショートピン
C3:方向性結合器
3−1、3−2:偏分波器
31−1、31−2:円形導波管
32−1:第1同軸ポート
32−2:第2同軸ポート
32−3:第3同軸ポート
32−4:第4同軸ポート
33−1、33−2:ショート面
34−1、34−2:ショートピン
35−1、35−2:フランジ
36−1、36−2:ねじ長穴
37:ボルト
C4:方向性結合器
4−1、4−2:偏分波器
41−1、41−2:円形導波管
42−1:第1導波管ポート
42−2:第2導波管ポート
42−3:第3導波管ポート
42−4:第4導波管ポート
43−1、43−2:テーパ
44−1、44−2:フランジ
45−1、45−2:ねじ長穴
46:ボルト

Claims (3)

  1. 相互に直交する偏波を各ポートに分波する、円形導波管を有する第1の偏分波器と、
    相互に直交する偏波を各ポートに分波する、円形導波管を有する第2の偏分波器と、
    前記第1の偏分波器及び前記第2の偏分波器を所定の偏波オフセット角を以って対向接続することにより、前記第1の偏分波器が有する各ポートから前記第2の偏分波器が有する各ポートへの所定の結合度を設定する対向接続部と、
    を備えることを特徴とする方向性結合器。
  2. 前記対向接続部は、前記第1の偏分波器及び前記第2の偏分波器を偏波オフセット角を変えて対向接続することにより、前記第1の偏分波器が有する各ポートから前記第2の偏分波器が有する各ポートへの結合度を可変とする
    ことを特徴とする、請求項1に記載の方向性結合器。
  3. 前記第1の偏分波器及び前記第2の偏分波器が対向接続された状態における、前記第1の偏分波器が開口部に近い側に有するポートと、前記第2の偏分波器が開口部に近い側に有するポートと、の間の距離が、円形導波管内の電波伝搬波長の1/2倍以上であり、かつ、円形導波管内の電波伝搬波長の1倍未満である
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の方向性結合器。
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