JP2017009140A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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道美 日下
伊織 丸橋
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伊織 丸橋
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Abstract

【課題】快適性の低下を防止しつつ、圧縮機の信頼性を向上させるための技術を提供する。【解決手段】冷凍サイクル装置(100)は、蒸発器(21)、吸熱回路(10)、バイパス流路(10f)及び三方弁(15)を備えている。吸熱回路(10)は、ポンプ(13)及び熱交換器(14)を有する。吸熱回路(10)を開閉しうる開閉機構として、開閉弁(12)が蒸発器(21)とポンプ(13)の吸入口との間において吸熱回路(10)に設けられている。バイパス流路(10f)の一端は、開閉弁(12)とポンプ(13)の吸入口との間において吸熱回路(10)に接続されている。流路切替機構としての三方弁(15)は、熱交換器(14)から流出した冷媒液を蒸発器(21)に導く第1状態と、熱交換器(14)から流出した冷媒液をバイパス流路(10f)に導く第2状態との間で切り替えられる。【選択図】図1

Description

本開示は、冷凍サイクル装置に関する。
従来の冷凍サイクル装置には、フロン、代替フロンなどのハロゲン化炭化水素が冷媒として広く使用されている。しかし、これらの冷媒は、オゾン層の破壊、地球温暖化などの問題を有している。そこで、地球環境に対する負荷が極めて小さい冷媒である水を用いた冷凍サイクル装置が提案されている。
図4は、特許文献1に記載された従来の蒸発式空調装置(冷凍サイクル装置)の構成図である。図4に示すように、従来の蒸発式空調装置は、第1容器410、第2容器411、複数の冷暖房用熱交換器401、放吸熱用熱交換器425、第1循環管路414及び415、第2循環管路424及び426、並びに蒸気圧縮機438を備えている。冷暖房用熱交換器401の入口側には、入口側第1開閉弁417及び入口側第2開閉弁430が配置されている。冷暖房用熱交換器401の出口側には、出口側第1開閉弁420及び出口側第2開閉弁434が配置されている。
第1容器410に貯留された蒸発性液体は、第1循環管路414を経由して複数の冷暖房用熱交換器401に並列に供給され、第1循環管路415を経由して第1容器410に戻される。第2容器411に貯留された蒸発性液体は、第2循環管路424を経由して放吸熱用熱交換器425に供給され、第2循環管路426を経由して第2容器411に戻される。第1容器410から第2容器411に蒸気が供給されるように蒸気圧縮機438を正回転することで冷房運転が行われる。第2容器411から第1容器410に蒸気が供給されるように蒸気圧縮機438を逆回転することで暖房運転が行われる。
特許第4958628号公報
図4に示す蒸発式空調装置によれば、複数の冷暖房箇所を冷暖房することができるとともに、各々別々に冷房及び暖房することができる。しかし、図4に示す蒸発式空調装置によれば、蒸気圧縮機の停止時、第1容器の液面の高さと第2容器の液面の高さとを初期化するための運転時などにおける蒸気圧縮機の信頼性及び室内の快適性が十分に確保されているとは言い難い。
本開示は、快適性の低下を防止しつつ、圧縮機の信頼性を向上させるための技術を提供することを目的とする。
すなわち、本開示は、
冷媒液を貯留する蒸発器と、
前記蒸発器に貯留された前記冷媒液を圧送するポンプと、前記ポンプから吐出された前記冷媒液に熱を吸収させる熱交換器とを有し、前記蒸発器と前記熱交換器との間で前記冷媒液を循環させるための吸熱回路と、
前記蒸発器と前記ポンプの吸入口との間において前記吸熱回路に設けられ、前記吸熱回路を開閉しうる開閉機構と、
前記開閉機構と前記ポンプの前記吸入口との間において前記吸熱回路に接続された一端を有するバイパス流路と、
前記熱交換器から流出した前記冷媒液を前記蒸発器に導く第1状態と、前記熱交換器から流出した前記冷媒液を前記バイパス流路に導く第2状態との間で切り替えられる流路切替機構と、
を備えた、冷凍サイクル装置を提供する。
上記の技術によれば、快適性の低下を防止しつつ、圧縮機の信頼性を向上させることができる。
図1は、実施形態1にかかる冷凍サイクル装置の構成図である。 図2は、第1の変形例にかかる冷凍サイクル装置の構成図である。 図3は、第2の変形例にかかる冷凍サイクル装置の構成図である。 図4は、従来の蒸発式空調装置の構成図である。
図4に示すタイプの蒸発式空調装置において、例えば冷房運転を続けると、第1容器410の冷媒液の量が徐々に減少し、第2容器411の冷媒液の量が徐々に増加する。そのため、第1容器410と第2容器411とを接続する流路が設けられ、その流路を通じて冷媒液を第2容器411から第1容器410へと戻すための初期化運転が行われることがある。
しかし、初期化運転を行うと、第1容器410の内部における冷媒液の温度が一時的に上昇する。温度の上昇した冷媒液を熱交換器401に供給すると、室内の快適性が損なわれる。ポンプを停止し、開閉弁417,420,430,434を閉じることによって、温度の上昇した冷媒液が熱交換器401に供給されることを防止できるとも思われる。しかし、この場合、熱交換器401に冷媒を循環させることができない。その結果、室内のの快適性が低下する。
本開示の第1態様の冷凍サイクル装置は、
冷媒液を貯留する蒸発器と、
前記蒸発器に貯留された前記冷媒液を圧送するポンプと、前記ポンプから吐出された前記冷媒液に熱を吸収させる熱交換器とを有し、前記蒸発器と前記熱交換器との間で前記冷媒液を循環させるための吸熱回路と、
前記蒸発器と前記ポンプの吸入口との間において前記吸熱回路に設けられ、前記吸熱回路を開閉しうる開閉機構と、
前記開閉機構と前記ポンプの前記吸入口との間において前記吸熱回路に接続された一端を有するバイパス流路と、
前記熱交換器から流出した前記冷媒液を前記蒸発器に導く第1状態と、前記熱交換器から流出した前記冷媒液を前記バイパス流路に導く第2状態との間で切り替えられる流路切替機構と、
を備えたものである。
第1態様によれば、快適性の低下を防止しつつ、圧縮機の信頼性を向上させることができる。
本開示の第2態様において、例えば、第1態様にかかる冷凍サイクル装置の前記開閉機構は、前記蒸発器から前記ポンプへの前記冷媒液の流れを許可し、逆方向の流れを禁止する逆止弁を含む。第2態様によれば、システムの構成及び制御を簡素化することができる。
本開示の第3態様において、例えば、第1又は第2態様にかかる冷凍サイクル装置の前記流路切替機構は、前記吸熱回路と前記バイパス流路の他端との接続位置に配置された三方弁を含む。第3態様によれば、三方弁によって冷媒液の流れ方向を容易に変更できる。
本開示の第4態様において、例えば、第1又は第2態様にかかる冷凍サイクル装置の前記流路切替機構は、前記バイパス流路に設けられた第2開閉機構と、前記バイパス流路の他端と前記吸熱回路との接続位置よりも下流側において前記吸熱回路に設けられた第3開閉機構とを含む。第4態様によれば、システムのコストを削減できる。
本開示の第5態様において、例えば、第4態様にかかる冷凍サイクル装置の前記第2開閉機構は、前記バイパス流路の前記他端から前記一端への前記冷媒液の流れを許可し、逆方向の流れを禁止する逆止弁を含む。第5態様によれば、システムのコストを削減できる。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本開示は、以下の実施形態に限定されない。
図1に示すように、本実施形態の冷凍サイクル装置100は、蒸発器21、蒸気経路20、凝縮器23及び戻し経路30を備えている。蒸発器21で生成された冷媒蒸気(気相の冷媒)が蒸気経路20を経由して凝縮器23に供給される。蒸気経路20には、圧縮機22が設けられている。冷媒蒸気は、圧縮機22で圧縮される。凝縮器23の冷媒液(液相の冷媒)が戻し経路30を経由して蒸発器21に供給される。
冷凍サイクル装置100には、常温(日本工業規格:20℃±15℃/JIS Z8703)での飽和蒸気圧が負圧(絶対圧で大気圧よりも低い圧力)の物質を主成分として含む冷媒が充填されている。このような冷媒としては、水を主成分として含む冷媒が挙げられる。「主成分」とは、質量比で最も多く含まれた成分を意味する。
冷凍サイクル装置100の運転時において、冷凍サイクル装置100の内部の圧力は大気圧よりも低い。圧縮機22の吸入口の圧力は、例えば、0.5〜5kPaAの範囲にある。圧縮機22の吐出口の圧力は、例えば、5〜15kPaAの範囲にある。
冷凍サイクル装置100は、さらに、吸熱回路10及び放熱回路11を備えている。吸熱回路10は、開閉弁12、吸熱側ポンプ13、吸熱熱交換器14、三方弁15及び流路10a〜10eを有する。吸熱回路10には、バイパス流路10fが接続されている。バイパス流路10fは、吸熱回路10における吸熱熱交換器14よりも上流側の部分と下流側の部分とを連通するための流路である。三方弁15の働きによって、吸熱熱交換器14の出口が蒸発器21と吸熱側ポンプ13の吸入口とのいずれか一方に連通する。吸熱回路10の両端はそれぞれ蒸発器21に接続されている。
具体的には、流路10aの一端が蒸発器21の下部(液面よりも下の部分)に接続され、流路10aの他端が開閉弁12の入口に接続されている。流路10bの一端が開閉弁12の出口に接続され、流路10bの他端が吸熱側ポンプ13の吸入口に接続されている。流路10cの一端が吸熱側ポンプ13の吐出口に接続され、流路10cの他端が吸熱熱交換器14の入口に接続されている。流路10dの一端が吸熱熱交換器14の出口に接続され、流路10dの他端が三方弁15の入口に接続されている。流路10eの一端が三方弁15の一方の出口に接続され、流路10eの他端が蒸発器21に接続されている。流路10eは、蒸発器21の底部を貫通して鉛直方向の上方に向かって延びている。蒸発器21の内部において、冷媒液の液面よりも上に流路10eの他端が位置している。バイパス流路10fの一端が開閉弁12と吸熱側ポンプ13の吸入口との間において吸熱回路10(流路10b)に接続されている。バイパス流路10fの他端が三方弁15の他方の出口に接続されている。言い換えれば、吸熱回路10とバイパス流路10fの他端との接続位置に三方弁15が配置されている。三方弁15によって冷媒液の流れ方向を容易に変更できる。
吸熱回路10は、蒸発器21と吸熱熱交換器14との間で冷媒液を循環させるための回路である。蒸発器21に貯留された冷媒液は、吸熱側ポンプ13によって圧送される。吸熱側ポンプ13から吐出された冷媒液は、吸熱熱交換器14に供給され、吸熱熱交換器14において熱を吸収する。開閉弁12は、蒸発器21と吸熱側ポンプ13の吸入口との間において吸熱回路10に設けられている。開閉弁12は、吸熱回路10を開閉しうる開閉機構の役割を担っている。三方弁15は、吸熱熱交換器14の出口と蒸発器21との間において吸熱回路10に設けられている。三方弁15は、実線で示す第1状態と破線で示す第2状態との間で切り替えられる流路切替機構の役割を担っている。三方弁15が実線で示す第1状態にあるとき、吸熱熱交換器14から流出した冷媒液は蒸発器21に導かれる。三方弁15が破線で示す第2状態にあるとき、吸熱熱交換器14から流出した冷媒液はバイパス流路10fに導かれる。
三方弁15に代表される流路切替機構は、吸熱熱交換器14から流出した冷媒液が流入する入口と、蒸発器21への流路に接続された第1の出口と、バイパス流路10fの他端に接続された第2の出口とを有するものでありうる。流路切替機構に流入した冷媒液は、第1の出口と第2の出口とのいずれか一方の出口から流出させられる。このような条件を満たす限りにおいて、流路切替機構は三方弁15に限定されない。
吸熱回路10において、吸熱側ポンプ13は、吸熱熱交換器14よりも上流側に設けられている。詳細には、吸熱側ポンプ13は、当該吸熱側ポンプ13の吸入口から蒸発器21に貯留された冷媒液の液面までの高さが必要吸込ヘッド(required NPSH)よりも大きくなるような位置に配置されている。吸熱回路10は、蒸発器21と吸熱熱交換器14との間で熱媒体を循環させる。本実施形態において、吸熱回路110を循環する熱媒体は、蒸発器21に貯留された冷媒液である。吸熱回路10の働きにより、蒸発器21に貯留された冷媒液を効率的に加熱することができる。また、蒸発器21に貯留された冷媒液を吸熱回路10に循環させるので、他の熱媒体を吸熱回路10に循環させる場合と比較して、蒸発器21及び吸熱回路10の構造が簡素である。
吸熱熱交換器14は、フィンチューブ熱交換器、シェルチューブ熱交換器などの公知の熱交換器でありうる。例えば、冷凍サイクル装置100が室内の冷房を行う空気調和装置である場合、吸熱熱交換器14は室内に配置され、室内の空気を冷媒液によって冷却する。
吸熱熱交換器14は、例えば、蒸発器21に貯留された冷媒液の液面よりも鉛直方向の上方に位置している。吸熱熱交換器14は、鉛直方向において、圧縮機22よりも上方に位置している可能性もある。この場合、吸熱側ポンプ13を停止すると、吸熱熱交換器14から蒸発器21に冷媒液が逆流し、圧縮機22が水没するおそれがある。特に、蒸発器21に複数の吸熱熱交換器14が並列に接続されている場合(図4参照)、複数の吸熱熱交換器14に保持された冷媒液の量が非常に多いため、圧縮機22の水没のおそれが高まる。しかし、本実施形態によれば、開閉弁12を閉じ、吸熱熱交換器14から流出した冷媒液がバイパス流路10fに導かれるように三方弁15を制御することによって、冷媒液が吸熱熱交換器14を含む閉回路に閉じ込められる。これにより、圧縮機22の水没を確実に防ぐことができる。このような制御は、冷凍サイクル装置100の停止時などの様々な場面で実施されうる。
放熱回路11は、放熱側ポンプ16、放熱熱交換器17及び流路(配管)11a〜11cを有する。放熱回路11の両端はそれぞれ凝縮器23に接続されている。具体的には、流路11aの一端が凝縮器23の下部(液面よりも下の部分)に接続され、流路11aの他端が放熱側ポンプ16の吸入口に接続されている。流路11bの一端が放熱側ポンプ16の吐出口に接続され、流路11bの他端が放熱熱交換器17の入口に接続されている。流路11cの一端が放熱熱交換器17の出口に接続され、流路11cの他端が凝縮器23に接続されている。流路11cの他端は、凝縮器23の上部又は中間部に接続されていてもよい。
放熱回路11において、放熱側ポンプ16は、放熱熱交換器17よりも上流側に設けられている。詳細には、放熱側ポンプ16は、当該放熱側ポンプ16の吸入口から凝縮器23に貯留された冷媒液の液面までの高さが必要吸込ヘッド(required NPSH)よりも大きくなるような位置に配置されている。本実施形態において、放熱回路11を循環する熱媒体は、凝縮器23に貯留された冷媒液である。放熱回路11の働きにより、凝縮器23に貯留された冷媒液を効率的に冷却することができる。また、凝縮器23に貯留された冷媒液を放熱回路11に循環させるので、他の熱媒体を放熱回路11に循環させる場合と比較して、凝縮器23及び放熱回路11の構造が簡素である。
放熱熱交換器17は、フィンチューブ熱交換器、シェルチューブ熱交換器などの公知の熱交換器でありうる。例えば、冷凍サイクル装置100が室内の冷房を行う空気調和装置である場合、放熱熱交換器17は室外に配置され、室外の空気を冷媒液によって加熱する。
蒸発器21は、例えば、断熱性及び耐圧性を有する容器によって形成されている。蒸発器21は、冷媒液を貯留するとともに、冷媒液を内部で蒸発させる。すなわち、外部環境から熱を吸収することによって加熱された冷媒液が蒸発器21の中で沸騰する。本実施形態において、蒸発器21に貯留された冷媒液は、吸熱回路10を循環する冷媒液に直接接触する。つまり、蒸発器21に貯留された冷媒液の一部は、吸熱熱交換器14で加熱され、飽和状態の冷媒液を加熱するために使用される。
蒸気経路20は、蒸発器21から凝縮器23に冷媒蒸気を導くための経路である。蒸気経路20は、上流部分25及び下流部分26を有する。上流部分25によって蒸発器21の上部が圧縮機22の吸入口に接続されている。下流部分26によって圧縮機22の吐出口が凝縮器23の上部に接続されている。圧縮機22は、ターボ型圧縮機又は容積型圧縮機でありうる。圧縮機22は、上流部分25を通じて蒸発器21から冷媒蒸気を吸い込み、断熱的に圧縮する。圧縮された冷媒蒸気は、下流部分26を通じて凝縮器23に供給される。
蒸気経路20には、複数の圧縮機が設けられていてもよい。この場合、低圧側圧縮機と高圧側圧縮機との間に中間冷却器が設けられていてもよい。中間冷却器は、低圧側圧縮機で圧縮された冷媒蒸気を冷却する。これにより、高圧側圧縮機の性能及び信頼性を向上させることができる。中間冷却器で冷媒蒸気を冷却するために使用される流体は、冷凍サイクル装置100の特定部分(例えば、放熱回路11)を流れる冷媒であってもよいし、外部から供給された熱媒体(例えば、空気又は水)であってもよい。さらに、前者と後者とを併用してもよい。また、複数の中間冷却器が蒸気経路20に設けられていてもよい。例えば、蒸気経路20にn台(nは3以上の整数)の圧縮機が設けられているとき、(n−1)台の中間冷却器が蒸気経路20に配置されうる。
凝縮器23は、例えば、断熱性及び耐圧性を有する容器によって形成されている。凝縮器23は、冷媒蒸気を凝縮させるとともに、冷媒蒸気を凝縮させることによって生じた冷媒液を貯留する。本実施形態では、過熱状態の冷媒蒸気が、外部環境に熱を放出することによって冷却された冷媒液に直接接触して凝縮する。凝縮器23に貯留された冷媒液は、放熱回路11を循環する冷媒液に直接接触する。つまり、凝縮器23に貯留された冷媒液の一部は、放熱熱交換器17で冷却され、過熱状態の冷媒蒸気を冷却するために使用される。
本実施形態では、蒸発器21及び凝縮器23が直接接触型の熱交換器である。そのため、蒸発器21及び凝縮器23を小型化しやすい。
戻し経路30は、凝縮器23から蒸発器21に冷媒液を導くための経路である。戻し経路30には、弁33が設けられている。戻し経路30によって、蒸発器21と凝縮器23とが接続されている。具体的には、戻し経路30は、上流部分31及び下流部分32を有する。上流部分31によって凝縮器23の中間部(高さ方向における中間部)が弁33の入口に接続されている。下流部分32によって弁33の出口が蒸発器21の中間部(高さ方向における中間部)に接続されている。これにより、冷媒液を凝縮器23から蒸発器21に移動させることができる。
弁33は、開閉弁であってもよいし、流量調整弁であってもよい。冷媒液は、弁33において減圧されながら、戻し経路30を通じて凝縮器23から蒸発器21に戻される。つまり、弁33は、膨張機構の機能を有する。弁33が流量調整弁であるとき、必要に応じて、戻し経路30における冷媒液の流量を正確に調整することができる。ただし、弁33に加えて、戻し経路30にキャピラリが設けられていてもよい。場合によっては、弁33を省略してもよい。
戻し経路30の下流端が蒸発器21に直接接続されていることは必須ではない。弁33の入口と出口との間の圧力差を十分に確保できる限り、蒸発器21に接続された二次ループ(本実施形態では、吸熱回路10)に戻し経路30の下流端が接続されていてもよい。ただし、戻し経路30の下流端は、蒸発器21及び二次ループにおいて最も低い圧力を有する部分に接続されていることが望ましい。この場合、戻し経路30に冷媒液を流すために必要な駆動圧を削減することができ、冷凍サイクル装置100の効率が向上する。このような観点から、戻し経路30の下流端は、蒸発器21に接続されていることが望ましい。なお、戻し経路30を通じて蒸発器21に流入する冷媒液が吸熱側ポンプ13の吸い込みに大きな影響を及ぼさないように、吸熱回路10の上流端と戻し経路30の下流端との間に適度な距離が確保されていることが望ましい。
本実施形態では、戻し経路30にポンプが設けられていない。この場合、次の2つの駆動圧によって、弁33を経由して凝縮器23から蒸発器21に冷媒液が戻される。2つの駆動圧の1つは、蒸発器21に貯留された冷媒液の飽和蒸気圧と凝縮器23に貯留された冷媒液の飽和蒸気圧との間の差に起因する駆動圧である。2つの駆動圧の他の1つは、蒸発器21に貯留された冷媒液の液面の高さと凝縮器23に貯留された冷媒液の液面の高さとの差(液面ヘッド差)に起因する駆動圧である。ポンプを省略することによって、コストを削減できる。
次に、冷凍サイクル装置100の運転について説明する。
圧縮機22を起動すると、蒸発器21において、冷温低圧の冷媒の蒸発が進行し、冷媒蒸気が発生する。冷媒蒸気は、圧縮機22に吸入されて圧縮される。圧縮機22で圧縮された冷媒蒸気は、高温となって凝縮器23に流入する。凝縮器23において、高温の冷媒蒸気は、放熱熱交換器17で冷却されて凝縮器23に戻された冷媒液と接触することによって凝縮及び液化する。
冷凍サイクル装置100の運転を続けると、蒸発器21の冷媒液が徐々に減少する一方、凝縮器23の冷媒液が徐々に増加する。蒸発器21で冷媒を連続的に蒸発させるためには、凝縮器23の冷媒液を蒸発器21に戻し、蒸発器21の冷媒液の量及び凝縮器23の冷媒液の量をそれぞれ一定の範囲に保つ必要がある。戻し経路30を経由して凝縮器23の冷媒液を蒸発器21へと戻すことができる。戻し経路30に配置された弁33を開閉することによって、冷媒液の戻し量を調節できる。弁33の開閉制御は、凝縮器23の冷媒液の量が所定量増加した場合に行われる。例えば、冷凍サイクル装置100を所定時間連続して運転した場合に弁33を所定時間にわたって開放する制御を行う。この場合、凝縮器23から蒸発器21に冷媒液を戻すための制御が断続的に行われる。
凝縮器23から蒸発器21に戻された高温の冷媒液が吸熱回路10に流入して循環すると、吸熱熱交換器14における冷媒液と冷却対象(例えば、室内の空気)との温度差が縮小し、冷却効果が低下する。したがって、高温の冷媒液が吸熱回路10に流入することを防ぐために、開閉弁12を閉じるとともに、放熱熱交換器14から流出した冷媒液がバイパス流路10fに導かれるように三方弁15を制御する。すなわち、流路10b、吸熱側ポンプ13、流路10c、吸熱熱交換器14、流路10d、三方弁15及びバイパス流路10fで閉回路を形成する。このような閉回路を形成すると、高温の冷媒液が吸熱回路10に流入して放熱熱交換器14に供給されることを防止できる。閉回路に貯留された冷媒液は、蒸発器21から分離される。閉回路が形成された後も吸熱側ポンプ13の運転が可能であり、冷温の冷媒液を閉回路内で循環させることができる。つまり、吸熱熱交換器14の冷却能力が発揮され続ける。したがって、室内の快適性を維持しながら、蒸発器21の冷媒液の量及び凝縮器23の冷媒液の量をそれぞれ一定の範囲に保つための運転を実行できる。
本実施形態によれば、蒸発器21と吸熱熱交換器14との間で冷媒液を循環させるための吸熱側ポンプ13が閉回路に冷媒液を循環させるためのポンプに兼用されている。そのため、システムの複雑化及びコストの大幅な増加も回避できる。
閉回路を形成するべき期間は、凝縮器23から蒸発器21に冷媒液を戻すための運転の実行期間に限定されない。例えば、システムの運転を停止又は一時停止する期間において、開閉弁12を閉じ、上記した閉回路を形成してもよい。システムの運転を停止又は一時停止する期間の例として、圧縮機の停止期間、ポンプの停止期間、室内熱交換器のサーモオフの期間などが挙げられる。
閉回路を形成すると、過剰な量の冷媒液が吸熱回路10から蒸発器21に戻ることを防止できる。その結果、冷媒液が蒸発器21でオーバーフローして圧縮機22に流れ込むことを防止できる。冷媒に水没した状態で圧縮機22が再起動されて圧縮機22の翼車が破損したり、圧縮機22の運転を停止した直後のフリーラン(慣性による自転)時に冷媒液が圧縮機22に流入して翼車が破損したりすることを防止できる。
本実施形態によれば、凝縮器23から蒸発器21に冷媒液を戻すための運転を実行する際にサーモオフの期間(吸熱熱交換器14で冷却効果が発揮されない期間)が発生することを回避できる。そのため、室内の快適性を向上することができる。また、システムの運転を停止又は一時停止する期間において、圧力水頭又は圧力差によって吸熱回路10から蒸発器21に冷媒液が移動することを防止できるので、圧縮機22の信頼性を向上させることができる。
(変形例1)
図2に示すように、変形例1の冷凍サイクル装置102は、吸熱回路10を開閉しうる開閉機構として、開閉弁12に代えて逆止弁18を備えている。逆止弁18は、蒸発器21から吸熱側ポンプ13への冷媒液の流れを許可し、逆方向の流れを禁止する。冷凍サイクル装置102においては、三方弁15による流路の切り替えのみで閉回路を形成することが可能である。したがって、システムの構成及び制御を簡素化することができる。
(変形例2)
図3に示すように、変形例2の冷凍サイクル装置104は、流路切替機構として、三方弁15に代えて、逆止弁19及び開閉弁20を備えている。逆止弁19は、第2開閉機構としてバイパス流路10fに設けられており、バイパス流路10fの他端から一端への冷媒液の流れを許可し、逆方向の流れを禁止する。開閉弁20は、第3開閉機構として、吸熱回路10に設けられている。詳細には、開閉弁20は、バイパス流路10fの他端と吸熱回路10(流路10d)との接続位置よりも下流側において吸熱回路10に設けられている。開閉弁12及び開閉弁20を閉じることによって閉回路が形成される。吸熱側ポンプ13を運転すると、冷媒液は逆止弁19を流通し、閉回路を循環する。逆止弁19及び開閉弁20は、三方弁に比べて安価である。そのため、本変形例によれば、システムのコストを削減できる。本変形例において、逆止弁19は、通常の開閉弁に置き換えられてもよい。逆止弁19を開閉弁に置き換えた場合においても、開閉弁20を閉じたときにバイパス流路10fに冷媒液を流すことができる。また、開閉弁12は、逆止弁に置き換えられてもよい。
本明細書に開示された冷凍サイクル装置は、家庭用エアコン、業務用エアコンなどの空気調和装置に特に有用である。本明細書に開示された冷凍サイクル装置は、空気調和装置に限定されず、チラー、蓄熱装置などの他の装置であってもよい。吸熱熱交換器14の冷却対象及び放熱熱交換器15の加熱対象は、空気以外の気体であってもよいし、液体であってもよい。
10 吸熱回路
12 開閉弁(開閉機構)
13 吸熱側ポンプ
14 吸熱熱交換器
15 三方弁(流路切替機構)
16 放熱側ポンプ
17 放熱熱交換器
18 逆止弁(開閉機構)
19 逆止弁(流路切替機構)
20 開閉弁(流路切替機構)
21 蒸発器
22 圧縮機
23 凝縮器
100,102,104 冷凍サイクル装置

Claims (5)

  1. 冷媒液を貯留する蒸発器と、
    前記蒸発器に貯留された前記冷媒液を圧送するポンプと、前記ポンプから吐出された前記冷媒液に熱を吸収させる熱交換器とを有し、前記蒸発器と前記熱交換器との間で前記冷媒液を循環させるための吸熱回路と、
    前記蒸発器と前記ポンプの吸入口との間において前記吸熱回路に設けられ、前記吸熱回路を開閉しうる開閉機構と、
    前記開閉機構と前記ポンプの前記吸入口との間において前記吸熱回路に接続された一端を有するバイパス流路と、
    前記熱交換器から流出した前記冷媒液を前記蒸発器に導く第1状態と、前記熱交換器から流出した前記冷媒液を前記バイパス流路に導く第2状態との間で切り替えられる流路切替機構と、
    を備えた、冷凍サイクル装置。
  2. 前記開閉機構は、前記蒸発器から前記ポンプへの前記冷媒液の流れを許可し、逆方向の流れを禁止する逆止弁を含む、請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記流路切替機構は、前記吸熱回路と前記バイパス流路の他端との接続位置に配置された三方弁を含む、請求項1又は2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記流路切替機構は、前記バイパス流路に設けられた第2開閉機構と、前記バイパス流路の他端と前記吸熱回路との接続位置よりも下流側において前記吸熱回路に設けられた第3開閉機構とを含む、請求項1又は2に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記第2開閉機構は、前記バイパス流路の前記他端から前記一端への前記冷媒液の流れを許可し、逆方向の流れを禁止する逆止弁を含む、請求項4に記載の冷凍サイクル装置。

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