JP2017007808A - 吊り天秤装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】荷の姿勢をより確実に安定させることが可能な吊り天秤装置を提供する。【解決手段】揚重機に吊り上げ支持される吊り天秤本体1と、吊り天秤本体1と荷Mにそれぞれ一体に複数取り付けて配設される滑車装置4と、端部を吊り天秤本体1側及び/又は荷M側に固着しつつ吊り天秤本体1の滑車装置4の滑車と荷Mの滑車装置4の滑車に交互に巻き掛けて配設される吊りロープ3とを備えるとともに、揚重機で吊り天秤本体1を吊り上げ、吊りロープ3を通じて滑車装置4に荷Mの荷重が作用するとともに、滑車と吊りロープ3を固着するロック機構を少なくとも一つの滑車装置4に具備する。【選択図】図1
Description
本発明は、吊り天秤装置に関する。
従来、クレーンなどの揚重機を用いて荷を吊り上げる際には、荷の姿勢をバランスよく適正状態で維持するために吊り天秤装置が多用されている。
また、この吊り天秤装置Aには、図3に示すように、揚重機に吊り上げ支持される吊り枠などの吊り天秤本体1と荷Mにそれぞれ複数の滑車2を設け、吊り天秤装置Aと荷Mの滑車2に吊りロープ3を巻き掛けることにより、荷Mの姿勢を維持しながら吊り上げられるように構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。
一方、上記従来の吊り天秤本体1と滑車2と吊りロープ3からなる多点式の吊り天秤装置Aは、例えば、荷Mの重心位置が図心位置からずれていたり(図3参照)、荷全体が剛性とみなせず、重量が均等負荷されない場合(図4参照)など、荷Mの姿勢を水平などの適正な状態で維持できなくなるケースがある。
また、このような不都合を解消するために複数のレバーブロック(登録商標)を吊り天秤本体1に追加で設け、各レバーブロックの長さを調整して荷Mを水平にする場合もあるが、この場合には吊り点が多いほど、複数のレバーブロックの長さをそれぞれ調整して荷Mの姿勢を適正な状態で維持することになるため、その調整作業に多大な時間、労力を要することになる。
上記事情に鑑み、本発明は、荷の姿勢をより確実に安定させることが可能な吊り天秤装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の吊り天秤装置は、揚重機に吊り上げ支持される吊り天秤本体と、前記吊り天秤本体と荷にそれぞれ一体に複数取り付けて配設される滑車装置と、端部を前記吊り天秤本体側及び/又は前記荷側に固着しつつ前記吊り天秤本体の滑車装置の滑車と前記荷の滑車装置の滑車に交互に巻き掛けて配設される吊りロープとを備えるとともに、前記揚重機で前記吊り天秤本体を吊り上げ、前記吊りロープを通じて前記滑車装置に前記荷の荷重が作用するとともに、前記滑車と前記吊りロープを固着するロック機構が少なくとも一つの前記滑車装置に具備されていることを特徴とする。
本発明の吊り天秤装置においては、クレーンなどの揚重機で吊り天秤本体を吊り上げ、吊りロープを通じて滑車装置に荷の荷重が作用するとともにロック機構が作動して滑車と吊りロープを固着する。
これにより、水平の地上などに載置した状態の荷を吊り上げると、自動的にロック機構が作用し、水平などの適正状態を保持することができる。
これにより、水平の地上などに載置した状態の荷を吊り上げると、自動的にロック機構が作用し、水平などの適正状態を保持することができる。
よって、本発明の吊り天秤装置によれば、荷の重心位置が図心位置からずれていたり、荷全体が剛性とみなせず、重量が均等負荷されない場合などであっても、確実に荷の姿勢を水平などの適正な状態で維持しながら荷を吊り上げる(搬送する)ことが可能になる。
以下、図1及び図2を参照し、本発明の一実施形態に係る吊り天秤装置について説明する。
本実施形態の吊り天秤装置Bは、図1に示すように、クレーンなどの揚重機に吊り上げ支持される棒状や枠状の吊り天秤本体1と、吊り天秤本体1と荷Mにそれぞれ一体に且つ所定の間隔をあけて複数取り付けられる滑車装置4と、両端部を吊り天秤本体1の両側端側にそれぞれ固着しつつ吊り天秤本体1の滑車装置4の滑車(プーリー、シーブ)4aと荷Mの滑車装置4の滑車(プーリー、シーブ)4aに交互に巻き掛けて配設されるワイヤーなどの吊りロープ3とを備えて構成されている。
また、本実施形態の吊り天秤装置Bにおいては、図1及び図2に示すように、少なくとも一つの滑車装置4に滑車4aと吊りロープ3を固着するロック機構5が具備されている。
このロック機構5は、揚重機で吊り天秤本体1を吊り上げ、吊りロープ3を通じて滑車装置4に荷Mの荷重が作用しはじめ、ある荷重閾値を上回る荷重が負荷されるとともに滑車4aと吊りロープ3を固着し、荷重が荷重閾値を下回るとともに滑車4aが通常の状態で動作するように滑車4aと吊りロープ3の固着状態を解除するように構成されている。
具体的に、例えば、本実施形態のロック機構5は、図2に示すように、荷重が作用するとともに回動するリンク機構6と、リンク機構6のリンクアーム6aに取り付けられ、荷重が作用してリンク機構6が回動するとともに吊りロープ3を滑車4aに押し付け、摩擦などによって吊りロープ3と滑車4aを固着させる押圧板7と、押圧板7を吊りロープ3から離す方向に付勢するバネ8とを備えて構成されている。
このように構成した本実施形態の吊り天秤装置Bにおいては、図1に示すように、通常の玉掛け作業を行って荷Mを吊り天秤装置Bに取り付けてから揚重機で吊り天秤本体1を吊り上げ、吊りロープ3に張力が生じはじめて荷Mが吊り上げられる直前(地切り直前)までの間、作用する荷重が荷重閾値以下であることにより、滑車装置4の機能が通常の状態で保持される。
このため、荷Mが吊り上げられる直前までの間に、荷Mと吊り天秤本体1がそれぞれ水平の状態(適正な姿勢の状態)で保持され、この状態に合わせるように全ての滑車装置4が作動して吊りロープ3の長さが自動調整される。
そして、揚重機でさらに吊り天秤本体1を吊り上げる際に、作用する荷重が荷重閾値以上となってロック機構5が作動し、ロック機構5の押圧板7が吊りロープ3を滑車4aに押し付け、このロック機構5を備えた滑車装置4の吊りロープ3と滑車4aが自動的に固着(ロック)される。
これにより、滑車装置4の機能が失われ、荷Mの荷重バランスなどによらず、荷Mと吊り天秤本体1が互いの水平状態を保持したまま吊り上げられて搬送されることになる。
また、荷Mを所定位置に載置して、作用する荷重が荷重閾値以下になると、自動的にバネ8による復元力によってロック機構5が解除され、滑車装置4の機能が通常の状態に戻る。
したがって、本実施形態の吊り天秤装置Bにおいては、クレーンなどの揚重機で吊り天秤本体1を吊り上げ、吊りロープ3を通じて滑車装置4に荷Mの荷重が作用するとともにロック機構5が作動して滑車4aと吊りロープ3を固着することができる。
これにより、水平の地上などに載置した状態の荷Mを吊り上げると、自動的にロック機構5が作動し、水平などの適正状態を保持することができる。
よって、本実施形態の吊り天秤装置Bによれば、荷Mの重心位置が図心位置からずれていたり、荷全体が剛性とみなせず、重量が均等負荷されない場合などであっても、確実に荷Mの姿勢を水平などの適正な状態で維持しながら荷Mを吊り上げる(搬送する)ことが可能になる。
また、このような吊り天秤装置Bを用いることで、従来のようにレバーブロックの長さ調整に要する時間を削減することができ、玉掛けなどの吊り荷作業時間を短縮することが可能になる。
さらに、このような吊り天秤装置Bを用いると、荷を自動的に適正な状態で保持できるため、重量の異なる部材を横並びにして揚重することも可能になる。
以上、本発明に係る本実施形態の吊り天秤装置の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 吊り天秤本体
2 従来の滑車装置
3 吊りロープ
4 滑車装置
4a 滑車
5 ロック機構
6 リンク機構
6a リンクアーム
7 押圧板
8 バネ
A 従来の吊り天秤装置
B 吊り天秤装置
M 荷
2 従来の滑車装置
3 吊りロープ
4 滑車装置
4a 滑車
5 ロック機構
6 リンク機構
6a リンクアーム
7 押圧板
8 バネ
A 従来の吊り天秤装置
B 吊り天秤装置
M 荷
Claims (1)
- 揚重機に吊り上げ支持される吊り天秤本体と、
前記吊り天秤本体と荷にそれぞれ一体に複数取り付けて配設される滑車装置と、
端部を前記吊り天秤本体側及び/又は前記荷側に固着しつつ前記吊り天秤本体の滑車装置の滑車と前記荷の滑車装置の滑車に交互に巻き掛けて配設される吊りロープとを備えるとともに、
前記揚重機で前記吊り天秤本体を吊り上げ、前記吊りロープを通じて前記滑車装置に前記荷の荷重が作用するとともに、前記滑車と前記吊りロープを固着するロック機構が少なくとも一つの前記滑車装置に具備されていることを特徴とする吊り天秤装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015124806A JP2017007808A (ja) | 2015-06-22 | 2015-06-22 | 吊り天秤装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015124806A JP2017007808A (ja) | 2015-06-22 | 2015-06-22 | 吊り天秤装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017007808A true JP2017007808A (ja) | 2017-01-12 |
Family
ID=57762889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015124806A Pending JP2017007808A (ja) | 2015-06-22 | 2015-06-22 | 吊り天秤装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017007808A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110127549A (zh) * | 2019-05-16 | 2019-08-16 | 袁雪峰 | 一种双梁桥吊用的吊具滑轮组、双梁桥吊和混凝土桩吊具 |
JP2019167762A (ja) * | 2018-03-26 | 2019-10-03 | 前田建設工業株式会社 | 柱筋の吊り治具 |
CN113415719A (zh) * | 2020-12-30 | 2021-09-21 | 衡阳市广源线路器材有限公司 | 一种水泥电杆成品移位用平衡吊装装置及其使用方法 |
-
2015
- 2015-06-22 JP JP2015124806A patent/JP2017007808A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019167762A (ja) * | 2018-03-26 | 2019-10-03 | 前田建設工業株式会社 | 柱筋の吊り治具 |
CN110127549A (zh) * | 2019-05-16 | 2019-08-16 | 袁雪峰 | 一种双梁桥吊用的吊具滑轮组、双梁桥吊和混凝土桩吊具 |
CN113415719A (zh) * | 2020-12-30 | 2021-09-21 | 衡阳市广源线路器材有限公司 | 一种水泥电杆成品移位用平衡吊装装置及其使用方法 |
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