JP2017006839A - ソーラーパネルリサイクル装置 - Google Patents

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昭人 山崎
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Abstract

【課題】リサイクルしたい部分のみを適切に取り出すことのできるソーラーパネルリサイクル装置を提供することを目的とする。
【解決手段】ソーラーパネルリサイクル装置1は、ワーク5を加熱して、封止材92を軟化させる加熱装置30と、上流から順に平行に設置された、第一ベンドガイドローラー53と、ベンドローラー54と、第二ベンドガイドローラー56とを有し、ベンドローラー54が、ワーク5の搬送路側の第一ベンドガイドローラー53と第二ベンドガイドローラー56の共通外接線からもう一方の共通外接線側に突出して設置されており、ワーク5がベンドローラー54に対して少なくとも90°以上巻き付きながら搬送されるように構成され、ワーク5を搬送しながら湾曲させるベンド工程部50を有し、ワーク5から表面ガラス91を剥離する剥離装置40と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、リサイクルの際にソーラーパネルの表面から表面ガラスを剥離させるソーラーパネルリサイクル装置に関する。
近年、環境問題に対する関心の高まりから、COを排出しないクリーンエネルギーの利用が促進され、その代表的な手段としてソーラーエネルギーから電気を作り出すソーラーパネルが、企業、一般家庭を問わず急速に普及してきている。
しかしながら、ソーラーパネルを製造する過程においては、COの排出を余儀なくされる。環境保護のためのクリーンエネルギーの利用という趣旨を全うするためには、このようなCO排出も抑制する必要があり、そのためには廃棄されるソーラーパネルからも可能な限りの資源の再利用を進め、COの排出抑制を果たすことが望まれる。
例えば、特許文献1には、太陽電池モジュールのガラス材及び太陽電池素子を破砕し、ガラス材及び太陽電池素子と接着する充填材を加熱して軟化させた後、軟化した充填材に金属製等のブレードをあてがって、破砕したガラス材及び太陽電池素子を裏面保護材と分離するリサイクル方法が開示されている。
特開2011−173099号公報
しかし、特許文献1に開示されたブレードの刃先をあてがって剥離する方法では、刃先が必要以上に食い込み、リサイクルしたい部分を剥離してしまったり、リサイクルしたい部分以外の部分を剥離してしまったりするおそれがある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、ソーラーパネルから表面ガラス等の所望の部材のみを除去し、リサイクルしたい部分のみを適切に取り出すことのできるソーラーパネルリサイクル装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るソーラーパネルリサイクル装置は、ソーラーパネルから取り出された、表面側から、表面ガラス、封止材、ソーラーセル、バックシートが積層されたワークから、前記表面ガラスを剥離させるソーラーパネルリサイクル装置において、前記ワークを加熱して、前記封止材を軟化させる加熱装置と、前記ワークを上流から下流へと搬送しながら湾曲させるベンド工程部を有し、前記ワークから前記表面ガラスを剥離する剥離装置であって、前記ベンド工程部は、上流から順に平行に設置された、第一ベンドガイドローラーと、ベンドローラーと、第二ベンドガイドローラーとを有し、前記ベンドローラーが、前記ワークの搬送路側の前記第一ベンドガイドローラーと前記第二ベンドガイドローラーの共通外接線からもう一方の共通外接線側に突出して設置されており、前記ワークが前記ベンドローラーに対して少なくとも90°以上巻き付きながら搬送されるように構成されている剥離装置と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係るソーラーパネルリサイクル方法は、ソーラーパネルから取り出された、表面側から、表面ガラス、封止材、ソーラーセル、バックシートが積層されたワークから、前記表面ガラスを剥離させるソーラーパネルリサイクル方法において、前記ワークを加熱して、前記封止材を軟化させる加熱工程と、前記ワークを上流から下流へと搬送しながら、前記表面側を内側にしてベンドローラーに少なくとも90°以上巻き付けることで前記ワークを湾曲させるベンド工程と、を備えることを特徴とする。
本発明に係るソーラーパネルリサイクル装置によれば、ソーラーパネルからリサイクルしたい部分のみを適切に取り出すことができる。
図1は、本発明の実施形態に係るソーラーパネルリサイクル装置の斜視図である。 図2は、本発明の実施形態に係るソーラーパネルの構造を示す断面図である。 図3は、本発明の実施形態に係るヒーターユニットの断面図である。 図4は、本発明の実施形態に係る剥離装置の構成を示す模式図である。 図5は、本発明の実施形態に係るソーラーパネルリサイクル装置によるリサイクル手順を示すフローチャートである。 図6は、本発明の実施形態の変形例1に係る剥離装置の構成を示す模式図である。 図7は、本発明の実施形態の変形例2に係る剥離装置の構成を示す模式図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態に係るソーラーパネルリサイクル装置について説明する。図1は、本実施形態に係るソーラーパネルリサイクル装置の斜視図である。図2は、本実施形態に係るソーラーパネルの構造を示す断面図である。図3は、本実施形態に係るヒーターユニットの断面図である。図4は、本実施形態に係る剥離装置の構成を模式的に示す正面図である。なお、本実施形態では、リサイクルの例として、ソーラーパネルから表面ガラスを剥離させ、ソーラーセルを回収する場合について説明する。
ここで、まず本実施形態におけるリサイクル対象であるソーラーパネル9の構造について説明する。ソーラーパネル9は、一般的に市販されているソーラーパネルと同様の構造であり、太陽光を受ける面である表面側から、表面ガラス91、封止材92、ソーラーセル93、バックシート94の順に積層されている。もちろん、本実施形態のリサイクル対象となるソーラーパネルの構造は、このような構成に限定されるものでなく、適宜変更可能である
バックシート94は、直接屋外等に露出するため、耐候性(耐UV光、耐湿、耐熱、耐塩害等)、水蒸気バリア性、電気絶縁性、機械的特性に優れた特性を要求され、例えば、様々な性能をもつフィルム(PVF、PET等)を多積層させた薄板が用いられる。
ソーラーセル93は、太陽光の光エネルギーを電気エネルギーに変換する半導体素子であり、銀等の金属を含んでいる。バックシート94上には、複数のソーラーセル93が電気的に接続されて配列設置されている。
封止材92は、バックシート94上に配置されているソーラーセル93をシールして保護すると共に、バックシート94、ソーラーセル93、表面ガラス91等を接着するために設けられている。封止材92の材料としては、EVA樹脂(エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂)等が用いられる。表面ガラス91は、ソーラーパネル9の内部を機械的に保護するための外装材であり、強化ガラス等が用いられる。
ソーラーパネル9の外縁には、表面ガラス91、封止材92、バックシート94等を挟持するアルミ等の剛性素材による外枠95が設置されている。バックシート94の下面には端子ボックス96が設置され、端子ボックス96からは配線97がパネル外部に引き出される。
リサイクルにあたっては、予め、ソーラーパネル9から、外枠95、端子ボックス96及び配線97を取り除き、表面ガラス91、封止材92、ソーラーセル93及びバックシート94が取り残されたワーク5を生成する。なお、外枠95等を取り外す作業を行うと、通常、表面ガラス91は割れて多数のひびが入った状態となる。ソーラーパネルリサイクル装置1は、このワーク5を処理することで、ワーク5から表面ガラス91及び封止材92を剥離し、ソーラーセル93及びバックシート94を取り出す。
ソーラーパネルリサイクル装置1は、筺体10と、筺体10に対してスライド自在に設置されたスライド台20と、ヒーターユニット30と、スライド台20上のワーク5を引き込み、表面ガラス91を剥離させる剥離装置40と、制御装置70と、電源80とを備える。
スライド台20は、ワーク5が載置される台であり、ヒーターユニット30内に収容された位置と、ヒーターユニット30の外部に全体が露出した位置との間で、手動により水平に直線スライド自在に筐体10に保持されている。
ヒーターユニット30は、筺体10上にスライド台20と略同じ高さに設置される。ヒーターユニット30は、ワーク5を載せたスライド台20全体を収容できる大きさの箱型形状であり、スライド台20側の側面にはスライド台20を出し入れするための開口が形成されている。
ヒーターユニット30は、内部に収容されたワーク5を加熱するための複数の棒状の遠赤外線ヒーター31と、各遠赤外線ヒーター31の上側に設置された反射鏡32を備えている。図3は、ワーク5の搬送方向に平行な垂直断面におけるヒーターユニット30の構成を示している。遠赤外線ヒーター31は、ヒーターユニット30の内部天井面に、スライド台20のスライド方向に延在しながら、スライド方向と直交する方向に等間隔に並べて設置されている。
反射鏡32は、遠赤外線ヒーター31の上方及び側方を覆うように配置されている。反射鏡32は、遠赤外線ヒーター31の上方及び側方に放射される熱を下方に反射させることによって、ワーク5の加熱効率を上げることができる。
ヒーターユニット30によってワーク5を加熱処理することで、封止材92が軟化すると共に、封止材による接着力が弱まる。このため、後述する剥離装置40における処理によって、表面ガラス91をソーラーセル93及びバックシート94から剥離させることができる。
剥離装置40は、引き出されたスライド台20の横に位置するように、筺体10の側面に固定されている。引き出されたスライド台20に載置されたワーク5は、スライド台20上で滑らせるだけでそのまま剥離装置40内に送り込むことができる。
剥離装置40は、表面ガラス91側を内側にしてワーク5を湾曲させる工程を行うベンド工程部50と、ワーク5の表面ガラス91側にローラーを押し付けて表面ガラス91を除去するローラー除去工程部60とを備える。剥離装置40へ案内されたワーク5は、ベンド工程部50、ローラー除去工程部60の順に搬送され、表面ガラス91と封止材92とが除去される。
ベンド工程部50は、搬送路上流から順に設置された、ガイドローラー57と、送りローラー51及び従動ローラー58と、第一ベンドガイドローラー(圧接ローラー)53と、ベンドローラー54と、第二ベンドガイドローラー56とを備える。これらローラー51,53,54,56,57,58の回転軸は、全て平行に設置されており、ワーク5の搬送方向に垂直である。
送りローラー51及びベンドローラー54は、ワーク5を下流側に搬送するための駆動ローラーであり、送りローラー51は駆動モーター52を備え、ベンドローラー54は駆動モーター55を備えている。
送りローラー51と従動ローラー58とは、ワーク5の搬送路を挟んで対向して設置されている。駆動ローラーであってワーク5を下流へと搬送する送りローラー51が搬送路の下方、従動ローラー58が搬送路の上方に設置されている。送りローラー51は、駆動モーター52によって、図4において、時計回りに回転駆動している。
従動ローラー58は、送りローラー51に対して互いの回転軸を平行に保ったまま移動可能な可動部材(図示せず)に軸支されると共に、図示しないバネ部材により、送りローラー51に押し付けられている。すなわち、受動ローラー58は、送りローラー51への圧接ローラーとして機能している。搬送路上のワーク5は、送りローラー51と従動ローラー58との間に挟まれ、送りローラー51の回転駆動力によって下流側へ搬送される。
第一ベンドガイドローラー53は、鋼製であり、ベンドローラー54に対して互いの回転軸を平行に保ったまま移動可能な可動部材(図示せず)に軸支されると共に、図示しないバネ部材により、ベンドローラー54に押し付けられている。すなわち、第一ベンドガイドローラー53は、ベンドローラー54への圧接ローラーとして機能している。
ベンドローラー54は、弾性ゴムである硬度50のウレタンゴム(ポリウレタン)製であり、ローラー直径は80mmである。ベンドローラー54は、駆動モーター55によって、図4において、反時計回りに回転駆動している。第二ベンドガイドローラー56は、鋼製ローラーである。
ここで、図4に示すように、搬送方向に垂直な横方向(正面)から見た場合、ベンドローラー54は、第一ベンドガイドローラー53と第二ベンドガイドローラー56の搬送路側の共通外接線からもう一方の共通外接線側に突出して設置されている。
言い換えれば、搬送路の上流から下流に向けて、第一ベンドガイドローラー53はワーク5の裏面側(第二面側)に接触し、ベンドローラー54はワーク5の表面側(第一面側)に接触し、第二ベンドガイドローラー56はワーク5の裏面側(第二面側)に接触すると共に、搬送方向に垂直な横方向から見た場合、ベンドローラー54は、第一ベンドガイドローラー53と第二ベンドガイドローラー56の搬送路側の共通外接線からワーク5と接触する方向へ突出して設置されている。
よって、ワーク5がベンド工程部50を搬送される際には、ワーク5は、ベンドローラー54のローラー外周面に所定の角度巻き付けられながら搬送される。本実施形態では、巻き付き角度は、約150°である。もちろん、巻き付き角度は適宜変更可能であり、ベンドローラー54に対する第一ベンドガイドローラー53及び第二ベンドガイドローラー56の設置位置を調整することで、巻き付け角度を変更することができる。但し、表面ガラス91を確実に剥離させるためには、巻き付け角度が90°以上であるのが望ましい。
また、巻き付け角度の上限は特にないが、ベンドローラー54の直径が小さい場合には、ワーク5を細いローラーに巻き付けるのは難しいため、ベンドローラー54の径やワーク5の剛性等を考慮して適宜巻き付け角度を設定する必要がある。
ここで、ワーク5がベンドローラー54に巻き付いているときには、ワーク5は、表面ガラス91側を内側にして湾曲しており、ワーク5の内部には、ベンドローラー54の周方向に沿ってせん断応力が作用する。
一方、ワーク5は、加熱されて封止材92が軟らかくなっていると共に、表面ガラス91がひび割れているため、このようなせん断応力が作用すると、表面ガラス91はソーラーセル93及びバックシート94から剥離する。また、封止材92もほとんどが表面ガラス91と一緒にバックシート94等から剥離する。
上述したせん断応力は、ワーク5と弾性ゴム製のベンドローラー54表面との接触による摩擦力によって生じる。具体的には、ワーク5は、圧接ローラーである第一ベンドガイドローラー53によってベンドローラー54の表面に押し付けられているため、ひび割れた表面ガラス91の尖った部分はベンドローラー54に押し込まれている。
この状態で、駆動ローラーであるベンドローラー54が回転駆動すると、表面ガラス91は摩擦力によって回転方向である搬送方向下流側に引っ張られ、表面ガラス91とバックシート94との間にせん断応力が発生する。
また、上述したせん断応力は、ワーク5がベンドローラー54に巻き付いて、表面側(表面ガラス91側)を内側にして湾曲することによっても生じる。具体的には、ワーク5が曲げられると、ワーク5の外側(裏面側)はベンドローラー54の周方向に延びようとする力が働くのに対して、内側(表面側)には周方向に縮もうとする力が作用する。
そうすると、ひび割れした表面ガラス91のガラス小片は周方向に押し合う。ガラスは樹脂と異なり収縮しないため、ガラス小片間に作用する力は、表面ガラス91とバックシート94の間のせん断応力となる。
ローラー除去工程部60は、ベンド工程部50を通過したワーク5に剥離されずに表面ガラス91の小片が残っている場合に、このガラス小片を除去する部分であり、除去ローラー61と、アンビルローラー63とを備える。
除去ローラー61とアンビルローラー63は、ワーク5の搬送路を挟んで対向して設置されており、アンビルローラー63が搬送路の上方、除去ローラー61が搬送路の下方に位置している。ローラー61,63の回転軸は、ベンド工程部50を構成するローラー51,53,54,56,57,58の回転軸と平行に設置されている。
除去ローラー61は、ワーク5を下流側へ搬送するための駆動ローラーであり、駆動モーター62を備えている。除去ローラー61は、図4において、反時計回りに回転駆動している。除去ローラー61は、硬度90のウレタンゴム製であり、硬度50のウレタンゴム製であるベンドローラー54よりも硬い素材を採用している。アンビルローラー63は、鋼製のローラーである。
アンビルローラー63は、除去ローラー61に対して互いの回転軸を平行に保ったまま移動可能な可動部材(図示せず)に軸支されると共に、図示しないバネ部材により、除去ローラー61に押し付けられている。すなわち、アンビルローラー63は、除去ローラー61への圧接ローラーとしても機能している。
ワーク5が、圧接する除去ローラー61とアンビルローラー63との間を通過するとき、除去ローラー61が回転駆動することによって生じる表面ガラス91との間の摩擦力によって、ワーク5内部にせん断応力が生じる。これにより、ワーク5に残っているガラス小片は、バックシート94から削ぎ落とされるようにして剥離される。
このとき、除去ローラー61が弾性ゴム製であるため、アンビルローラー63によって除去ローラー61の表面に押し付けられたワーク5上のガラス小片の突起部分は、除去ローラー61に押し込まれており、除去ローラー61の回転によって、除去ローラー61と表面ガラス91の小片との間には非常に大きな摩擦力が作用する。
ローラー除去工程部60においては、ワーク5は表面側(表面ガラス91側)が下方を向いて搬送されており、ワーク5から剥離された表面ガラス91の小片は下方へと落下する。
ここで、図4に示すように、ベンド工程部50の手前では、表面ガラス91側が上方を向いていたワーク5は、ベンド工程部50からローラー除去工程部60へと搬送される間に、表面ガラス91側が下方を向くように反転する。よって、ベンド工程部50においてワーク5から剥離された表面ガラス91の小片は、ワーク5の反転後に自重によって下方に落下する。
下方に落下したガラス小片は、筐体10に設置された剥離ガラス案内板15によって、所定の集積場所(回収箱)等に案内される。このように、剥離した表面ガラス91の小片をローラー除去工程部60の手前で落下させておくことで、ローラー除去工程部60における除去処理が、剥離後にワーク5上に残っているガラス小片によって邪魔されるのを防ぐことができる。
制御装置70は、ソーラーパネルリサイクル装置1の駆動を制御する装置であり、遠赤外線ヒーター31、駆動モーター52,55,62、電源80等と接続されている。制御装置70は、遠赤外線ヒーター31の加熱時間や加熱温度を制御したり、駆動モーター52,55,62のON/OFFや回転速度を制御したりする。制御装置70は、操作パネルを備えており、管理者が加熱時間や加熱温度等の制御項目の設定を行うこともできる。
ここで、制御装置70は、駆動モーター52,55,62の回転駆動制御にあたって、上流から下流に向けて、各駆動モーター52,55,62の回転速度が少しずつ速くなるように制御している。すなわち、ワーク5の搬送路において、最上流に位置する駆動モーター52の回転速度が最も遅く、最下流に位置する駆動モーター62の回転速度が最も早くなるように設定されている。
このため、ワーク5は、下流側に搬送されながら、送りローラー51(駆動モーター52)とベンドローラー54(駆動モーター55)の間、ベンドローラー54と除去ローラー61(駆動モーター62)との間で搬送方向における張力が加えられる。
このように、ワーク5に張力を加えてぴんと張った状態で搬送することで、ベンドローラー54や除去ローラー61等による表面ガラス91の小片の剥離処理をより効果的に行うことができる。
以上、ソーラーパネルリサイクル装置1の構成について説明したが、続いて、ソーラーパネルリサイクル装置1を用いてソーラーパネル9のリサイクル処理を行う手順について、図5に基づいて説明する。図5は、本実施形態に係るリサイクル処理の流れを示すフローチャートである。
S1では、前処理として、ソーラーパネルリサイクル装置1で処理できるように、ソーラーパネル9から不要な部材の除去を行い、ワーク5を作る。具体的にはソーラーパネル9から、外枠95、端子ボックス96及び配線97を取り除き、表面ガラス91、封止材92、ソーラーセル93及びバックシート94が取り残されたワーク5を生成する。
ここで、外枠95を取り外す際には、表面ガラス91にひび割れが生じ、表面ガラス91は数mmから数cmのガラス小片に破砕される。外枠95を取り外す際に表面ガラスが破砕されないような構造のソーラーパネルの場合には、前処理において、別途、表面ガラス破砕処理を行うようにすれば良い。
S2では、ワーク5の加熱処理を行う。表面側を上方に向けた状態でワーク5をスライド台20に載せたうえで、ヒーターユニット30内にスライドさせて収納し、所定温度で所定時間ワーク5を加熱する。具体的には、例えば、ワーク5の表面温度が125℃となる状態で5分間加熱する。加熱温度及び加熱時間は、封止材92が融解することなく表面ガラス91の小片を剥離できる程度まで軟化するように適宜調整する。
加熱処理後、S3では、スライド台20を引き出し、ワーク5を剥離装置40へと手動で送り込み、ワーク5に対してベンド工程部50によるベンド工程を行う。剥離装置40のベンド工程部50に送り込まれたワーク5は、搬送路上において、ガイドローラー57、送りローラー51及び従動ローラー58、第一ベンドガイドローラー53、ベンドローラー54、第二ベンドガイドローラー56の順に搬送され、ベンド処理される。S3のベンド工程によって、ワーク5の内部にせん断応力が発生し、ワーク5から表面ガラス91の小片や封止材92が剥離される。
続いて、S4では、ベンド処理されたワーク5がローラー除去工程部60へと搬送され、ワーク5に対してローラー除去工程を行う。ローラー除去工程部60に送り込まれたワーク5は、除去ローラー61とアンビルローラー63との間を搬送され、除去ローラー61によってワーク5に残っている表面ガラス91の小片や封止材92の除去が行われる。
以上、本実施形態に係るソーラーパネルリサイクル装置1について詳細に説明したが、本実施形態によれば、ワーク5から表面ガラス91及び封止材92を取り除いて、ソーラーセル93及びバックシート94を取り出すことができる。表面ガラス91等が取り除かれたソーラーセル93からは、表面電極ペーストに使用されている銀等を効率的に回収することができる。
また、本実施形態では、ベンドローラー54及び除去ローラー61の素材として、弾性ゴムであるウレタンゴムを採用しており、表面ガラス91の小片との摩擦力を大きくし、ガラス小片を効果的に剥離することができる。なお、ベンドローラー54及び除去ローラー61の素材としては、ウレタンゴム以外のシリコンゴム等を用いることもでき、弾性ゴムを用いるのが望ましい。
続いて、上記実施形態の剥離装置40の変形例について、図6及び図7を参照しながら説明する。図6は、本実施形態の変形例1に係る剥離装置の構成を模式的に示す正面図である。図7は、本実施形態の変形例2に係る剥離装置の構成を模式的に示す正面図である。
変形例1に係る剥離装置41及び変形例2に係る剥離装置42は、上記実施形態に剥離装置40と比較して、ローラー51,53,54,57,58,61,63の配置位置が異なると共に、上記第二ベンドガイドローラー56が省略されているが、それ以外の構成は上記実施形態と略同じである。よって、ここでは、主として上記実施形態と異なる構成について説明する。
上記剥離装置40では、ベンド工程部50の左斜め下方にローラー除去工程部60が位置しているのに対して、変形例1に係る剥離装置41は、ローラー除去工程部60がベンド工程部50の右側に略水平に設置されている。
さらに、剥離装置41では、上記第二ベンドガイドローラー56が省略され、ローラー除去工程部60のアンビルローラー63が、第二ベンドガイドローラーとして機能し、兼用されている。このように、本変形例1によれば、ローラーの数を減らして剥離装置41の小型化、低コスト化を実現することができる。
また、変形例2に係る剥離装置42は、ローラー除去工程部60がベンド工程部50の右斜め上方に設置されている。また、変形例2では、変形例1と同様に、上記第二ベンドガイドローラー56が省略され、ローラー除去工程部60のアンビルローラー63が第二ベンドガイドローラーとして兼用されている。本変形例2によれば、ローラーの数を減らして剥離装置42の小型化、低コスト化を実現することができる。
なお、変形例1及び変形例2においては、ベンド工程部50とローラー除去工程部60との間の搬送路において、ワーク5は表面側(表面ガラス91側)が常時上方を向いているため、ベンド工程部50において剥離されたガラス小片が下方に落下することなく、ワーク5の上面に載ったままとなってしまう。
よって、変形例1,2に係る剥離装置41,42においては、ベンド工程部50とローラー除去工程部60の間の搬送路上において、ワーク5上のガラス小片を手動で払い落としたり、払い落とすための装置を設置したりするのが望ましい。
以上、変形例を含めて本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。例えば、ソーラーパネルリサイクル装置を構成する部材の形状やサイズ、材質は適宜変更可能である。
また、上記実施形態では、封止材を軟化させるための加熱装置として、遠赤外線ヒーターを用いたが、近赤外線ヒーター等、適宜他のヒーターを採用しても良い。
また、上記実施形態では、ヒーターユニットによるワークの加熱処理を、ワークをスライド台上に載置してユニット内に手動でスライドさせることで行ったが、ワークの自動搬送ライン上にヒーターユニットを設置し、加熱処理を自動で行うようにしても良い。
また、上記実施形態では、剥離装置は、ベンド工程部とローラー除去工程部とを備えているが、ベンド工程部によりワークから表面ガラス等を十分に剥離できる場合には、ローラー除去工程部を設置しなくても良い。
1 ソーラーパネルリサイクル装置
10 筺体
20 スライド台
30 ヒーターユニット
31 遠赤外線ヒーター
32 反射鏡
40,41,42 剥離装置
50 ベンド工程部
51 送りローラー
52 駆動モーター
53 第一ベンドガイドローラー
54 ベンドローラー
55 駆動モーター
56 第二ベンドガイドローラー
57 ガイドローラー
58 従動ローラー
60 ローラー除去工程部
61 除去ローラー
62 駆動モーター
63 アンビルローラー
70 制御装置
80 電源
9 ソーラーパネル
91 表面ガラス
92 封止材
93 ソーラーセル
94 バックシート
95 外枠
96 端子ボックス
97 配線
5 ワーク

Claims (6)

  1. ソーラーパネルから取り出された、表面側から、表面ガラス、封止材、ソーラーセル、バックシートが積層されたワークから、前記表面ガラスを剥離させるソーラーパネルリサイクル装置において、
    前記ワークを加熱して、前記封止材を軟化させる加熱装置と、
    前記ワークを上流から下流へと搬送しながら湾曲させるベンド工程部を有し、前記ワークから前記表面ガラスを剥離する剥離装置であって、
    前記ベンド工程部は、上流から順に平行に設置された、第一ベンドガイドローラーと、ベンドローラーと、第二ベンドガイドローラーとを有し、前記ベンドローラーが、前記ワークの搬送路側の前記第一ベンドガイドローラーと前記第二ベンドガイドローラーの共通外接線からもう一方の共通外接線側に突出して設置されており、前記ワークが前記ベンドローラーに対して少なくとも90°以上巻き付きながら搬送されるように構成されている剥離装置と、
    を備えることを特徴とするソーラーパネルリサイクル装置。
  2. 前記ベンドローラーは、弾性ゴム製であると共に駆動ローラーであることを特徴とする請求項1記載のソーラーパネルリサイクル装置。
  3. 前記第一ベンドガイドローラーは、前記ベンドローラーに圧接するように設置された圧接ローラーであることを特徴とする請求項1又は2記載のソーラーパネルリサイクル装置。
  4. 前記剥離装置は、前記ベンド工程部の下流側に設置されたローラー除去工程部であって、
    弾性ゴム製の除去ローラーと、前記除去ローラーに圧接するように設置されたアンビルローラーとを備えるローラー除去工程部をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載のソーラーパネルリサイクル装置。
  5. 前記剥離装置は、前記ベンド工程部と前記ローラー除去工程部との間の搬送路において、前記ワークの面が上下反転して搬送されるように構成されていることを特徴とする請求項4記載のソーラーパネルリサイクル装置。
  6. ソーラーパネルから取り出された、表面側から、表面ガラス、封止材、ソーラーセル、バックシートが積層されたワークから、前記表面ガラスを剥離させるソーラーパネルリサイクル方法において、
    前記ワークを加熱して、前記封止材を軟化させる加熱工程と、
    前記ワークを上流から下流へと搬送しながら、前記表面側を内側にしてベンドローラーに少なくとも90°以上巻き付けることで前記ワークを湾曲させるベンド工程と、
    を備えることを特徴とするソーラーパネルリサイクル方法。
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