JP2017006454A - 光線力学的治療用光照射装置 - Google Patents

光線力学的治療用光照射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】短時間の光照射によって優れた治療効果を得ることのできる光線力学的治療用光照射装置を提供すること。【解決手段】光線力学的治療用光照射装置は、波長400〜420nmの範囲にピーク波長を有する第1のLED素子および波長500〜520nmの範囲にピーク波長を有する第2のLED素子を有する光源部と、前記第1のLED素子および前記第2のLED素子の出力を制御する制御部とを備え、同一の照射部位に対して、前記光源部を構成する第1のLED素子および第2のLED素子が共に点灯されることによって当該第1のLED素子からの光と当該第2のLED素子からの光とが照射されることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、光線力学的治療用光照射装置に関する。
従来、光を用いた治療法の1つに光線力学的治療法(Photodynamic therapy、以下、「PDT」ともいう。)が知られている。PDTとは、生体内の病変部(病変異常組織)に親和性を有する光増感性物質の性質、具体的には病変部に特異的に蓄積される性質を利用し、生体内に光増感性物質または光増感性物質の前駆物質を投与した後、光増感性物質(生体内において光増感性物質の前駆物質から合成された光増感性物質を含む)に対して光(可視光線)を照射し、組織内で生成した活性酸素種を用いて、病変異常組織のみを選択的に破壊する治療法である。そして、近年、皮膚科分野において、PDTは、日光角化症、ボーエン病、パジェット病および基底細胞癌等の腫瘍性病変、重度の尋常性ざ瘡、脂線増殖症、並びに難治性疣贅などの治療において広く用いられつつある。
このようなPDTを実施するための光線力学的治療用光照射装置(以下、「PDT装置」ともいう。)において、光源としては、一般的に、波長600〜700nmのレーザ光源が用いられている。レーザ光源は、放射輝度が高く、また照射面積(スポット径)が小さいことから、ファイバなどの伝送光学素子を用いた装置設計が容易であるなどのメリットがあるため、病変部が小さい範囲の疾患に対しては効率のよい光源である。しかしながら、日光角化症、ボーエン病、基底細胞癌等、ざ瘡などに代表される皮膚科における疾患では病変部が広範囲であることが多いため、照射面積が小さなレーザ光源を用いたPDT装置によっては治療のための照射時間が長くなる、という問題がある。
また、PDT装置としては、光源として、キセノンランプやメタルハライドランプなどに代表されるランプを用いたものが開発、上市されている。しかしながら、ランプを光源とするPDT装置においては、ランプから赤外線が放射されることから、その赤外線に起因して生じる問題、具体的には照射領域において熱感が生じる、という問題がある。
而して、近年においては、これらの問題を解消すべく、光源としてLED素子を用いたPDT装置が提案されてきている(例えば、特許文献1参照。)。
具体的に、特許文献1には、光源として、異なる波長域の光を放射する2種のLED素子を備え、その2種のLED素子からの異なる2つの光を、同一の照射部位に対して同時にパルス照射するPDT装置が開示されている。このPDT装置において、同時に放射される異なる2つの光は、用いる光増感性物質が感応する最大吸収ピーク波長に合致する波長域(具体的には、波長400〜550nmの範囲、以下「感応波長域」ともいう。)の光と、その感応波長域以外の波長域(具体的には、590〜690nmの範囲)の光とである。つまりは、このPDT装置においては、2種のLED素子の1つとして、病変部に蓄積された光増感性物質の感応波長域に合致する波長域の光を放射するものを選択的に用い、他の1つのLED素子として、感応波長域以外の波長域を有するものを選択的に用いることが必要とされる。
特開2008-237618号公報
一方、光増感性物質および光増感性物質の前駆体としては、δ−アミノレブリン酸(5-ALA)などのように、わが国においては2014年7月にようやく医療認可(薬事許可)がなされ、新たに用いられ始めたものがある。ここに、「δ−アミノレブリン酸」は、光増感性物質の前駆物質であって、それ自体が光増感性を有するものではなく、このδ−アミノレブリン酸から酵素反応を経て合成されるプロトポルフィンIX(PpIX)が光増感性物質として機能するものである。そのため、実際の医療現場においては、新たな光増感性物質を用いて有効な治療をするためにどのような波長域の光を照射することが有用であるのかは知られていない。
ここに、プロトポルフィンIX(PpIX)は、図13において破線によって示すような吸収スペクトルを有しており、波長410nm、波長510nm、波長545nm、波長580nmおよび波長630nmに吸収ピークを有し、波長410nmの光、波長510nmの光、波長545nmの光、波長580nmの光および波長630nmの光の順に、吸光度が大きいものである。一方、これらの光の生体深達性は、波長410nmの光、波長510nmの光、波長545nmの光、波長580nmの光および波長630nmの光の順に小さくなる。
図13においては、プロトポルフィンIXの吸収スペクトルと共に、このプロトポルフィンIXの吸収ピークの各々に相当するピーク波長を有する5種のLED素子の光強度を示すスペクトルが、曲線(a)〜曲線(e)によって示されている。曲線(a)は、波長405nmにピーク波長を有するLED素子の光強度を示すスペクトルであり、曲線(b)は、波長505nmにピーク波長を有するLED素子の光強度を示すスペクトルであり、曲線(c)は、波長545nmにピーク波長を有するLED素子の光強度を示すスペクトルであり、曲線(d)は、波長570nmにピーク波長を有するLED素子の光強度を示すスペクトルであり、曲線(e)は、波長635nmにピーク波長を有するLED素子の光強度を示すスペクトルである。
而して、本発明者らは、以上のような事情に基づいて、光源としてLED素子を用いたPDT装置について鋭意研究を重ねた結果、光増感性物質としてプロトポルフィンIX(PpIX)を用いた場合においても、それぞれ特定の波長範囲にピーク波長を有する2種のLED素子を組み合わせて用いることにより、PDTによる優れた治癒効果が得られることを見出した。
以上のように、本発明は、本発明者らの鋭意研究の結果なされたものであって、その目的は、短時間の光照射によって優れた治療効果を得ることのできる光線力学的治療用光照射装置を提供することにある。
本発明の光線力学的治療用光照射装置は、波長400〜420nmの範囲にピーク波長を有する第1のLED素子および波長500〜520nmの範囲にピーク波長を有する第2のLED素子を有する光源部と、
前記第1のLED素子および前記第2のLED素子の出力を制御する制御部と
を備え、
同一の照射部位に対して、前記光源部を構成する第1のLED素子および第2のLED素子が共に点灯されることによって当該第1のLED素子からの光と当該第2のLED素子からの光とが照射されることを特徴とする。
本発明の光線力学的治療用光照射装置においては、前記第2のLED素子からの光のエネルギーの大きさが、前記第1のLED素子からの光のエネルギーの大きさと同等以上であることが好ましい。
本発明の光線力学的治療用光照射装置においては、前記制御部が、第1のLED素子からの光および第2のLED素子からの光をパルス幅変調制御する照射エネルギー調整機構を有し、当該パルス幅変調におけるオフ時間が4μs以下であることが好ましい。
本発明の光線力学的治療用光照射装置においては、光源部が、波長400〜420nmの範囲にピーク波長を有する第1のLED素子と波長500〜520nmの範囲にピーク波長を有する第2のLED素子とを有するものである。そして、同一の照射部位に対して、第1のLED素子からの光と第2のLED素子からの光とを同時に照射することによれば、第1のLED素子からの光および第2のLED素子からの光の各々を単独照射した場合に比して、治療に必要とされる照射量(積算光量)を少なくすることができる。その結果、治療に要する照射時間の短縮化を図ることができる。
従って、本発明の光線力学的治療用光照射装置によれば、短時間の光照射によって優れた治療効果を得ることができる。
本発明の光線力学的治療用光照射装置の構成の一例を示す説明図である。 図1の光線力学的治療用光照射装置における光源部の構成を示す説明図である。 図2の光源部におけるLED素子の配列状態を示す説明図である。 制御部からの出力信号を示す説明図である。 本発明の光線力学的治療用光照射装置における光源部の構成の他の例を示す説明図である。 実験例1において得られた、波長405nmの光および波長505nmの光の単独波長照射、並びに波長405nmの光と波長505nmの光とを組み合わせた複数波長照射における、照射量と細胞生存率との関係を示すグラフである。 実験例1において得られた、波長405nmの光および波長545nmの光の単独波長照射、並びに波長405nmの光と波長545nmの光とを組み合わせた複数波長照射における、照射量と細胞生存率との関係を示すグラフである。 実験例1において得られた、波長405nmの光および波長570nmの光の単独波長照射、並びに波長405nmの光と波長570nmの光とを組み合わせた複数波長照射における、照射量と細胞生存率との関係を示すグラフである。 実験例1において得られた、波長405nmの光および波長635nmの光の単独波長照射、並びに波長405nmの光と波長635nmの光とを組み合わせた複数波長照射における、照射量と細胞生存率との関係を示すグラフである。 実験例1において得られた、複数波長照射におけるPDT効果を示すグラフである。 実験例2において実施した、パルス変調制御電源による256階調のパルス幅変調制御を示す説明図である。 実験例2において得られた、パルス幅変調におけるオフ時間と細胞生存率との関係を示すグラフである。 プロトポルフィンIXの吸収スペクトルを、このプロトポルフィンIXの吸収ピークの各々に相当するピーク波長を有する5種のLED素子の光強度のスペクトルと共に示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の光線力学的治療用光照射装置の構成の一例を示す説明図であり、図2は、図1の光線力学的治療用光照射装置における光源部の構成を示す説明図である。また、図3は、図2の光源部におけるLED素子の配列状態を示す説明図である。
この光線力学的治療用光照射装置10は、生体内に光増感性物質または光増感性物質の前駆物質よりなる生体投与物質を投与した後、病変部(病変異常組織)に蓄積された光増感性物質(生体内において光増感性物質の前駆物質から合成された光増感性物質を含む)に対して光を照射することによって光線力学的治療法(PDT)を行うためのものである。
生体投与物質としては、必要に応じて生体内において反応し、病変部においてポルフィリン化合物として蓄積される化合物などが用いられる。
生体投与物質の具体例としては、例えばδ−アミノレブリン酸(5-ALA)が挙げられる。このδ−アミノレブリン酸は、前述のように、光増感性物質の前駆物質であって、酵素反応を経て合成されるプロトポルフィンIX(PpIX)が光増感性物質として機能するものである。
光線力学的治療用光照射装置10は、第1のLED素子22および第2のLED素子23を有する光源部20と、光源部20を構成する第1のLED素子22および第2のLED素子23の出力を制御する制御部30とを備え、光源部20および制御部30が支持体11によって支持されたものである。支持体11は、床面上において車輪18を介して支持される架台12を備え、この架台12の中央部において上方に伸びる支柱13の上部に、当該支柱13に対して光源部20を揺動自在に支持する作動アーム14が設けられたものである。支持体11において、光源部20は、作動アーム14の先端部に取り付けられており、一方、制御部30は、固定部材(図示省略)によって支柱13の中央部に取り付けられている。
図の例において、光源部20には、当該光源部20を手動によって揺動させるための手動レバー19が設けられている。
光源部20は、2種類のLED素子、具体的には、波長400〜420nmの範囲にピーク波長を有する第1のLED素子22と、波長500〜520nmの範囲にピーク波長を有する第2のLED素子23とを有するものである。そして、この光源部20においては、第1のLED素子22と第2のLED素子23とが共に点灯されることによって、第1のLED素子22からの光(具体的には、波長400〜420nmの範囲にピーク波長を有する光)と、第2のLED素子23からの光(具体的には、波長500〜520nmの範囲にピーク波長を有する光)とが同時に放射される。
また、光源部20は、図2および図3に示すように、複数の第1のLED素子22と、複数の第2のLED素子23とを有するものであることが好ましい。
具体的に、光源部20は、図3に示すように、矩形筒状の枠体25の内部において、複数の第1のLED素子22と複数の第2のLED素子23とが、矩形状の基板24上に、当該基板24の外周縁に沿って縦横に並ぶよう配置されてなるLED素子ユニット21を備えている。
そして、LED素子ユニット21は、一方に開口27Aを有する直方体状の光源部用筐体27の内部において、支持部材(図示省略)によって支持されて、当該開口27Aに対向するように配置されている。このLED素子ユニット21には、当該LED素子ユニット21を構成する第1のLED素子22および第2のLED素子23に電力を供給するためのケーブル21Aが電気的に接続されている。このケーブル21Aにより、光源部20(LED素子ユニット21)と制御部30とが電気的に接続されている。また、光源部用筐体27の内部においては、LED素子ユニット21と開口27Aとの間に、LED素子ユニット21からの光(具体的には、第1のLED素子22からの光および第2のLED素子23からの光)を集光して混合するためのレンズ26が配置されており、またレンズ26と開口27Aとの間における、開口27Aに近接した位置には、所定の大きさに設定されたアパーチャー29が設けられている。また、光源部用筐体27には、開口27Aを閉塞するように窓部材28が設けられている。そして、開口27A、アパーチャー29および窓部材28によって光源部20の光出射部が構成されている。
このようにして、光源部20は、2つの異なる光、具体的には波長400〜420nmの範囲にピーク波長を有する光(第1のLED素子22からの光)と、波長500〜520nmの範囲にピーク波長を有する光(LED素子23からの光)とを、レンズ26により集光しつつ混合し、光出射部から放射する構成のものとされている。すなわち、光線力学的治療用光照射装置10においては、同一の照射部位に対して、光源部20から放射された、複数の第1のLED素子22からの光と複数の第2のLED素子23からの光とが同時に照射される。
この図の例において、照射面(照射部位)における照射領域は四角形状であって、当該照射領域の大きさの目安は縦寸法および横寸法が100mmである。
また、図3においては、第1のLED素子22が薄墨を施すことによって示されており、第2のLED素子23が濃墨を施すことによって示されている。
LED素子ユニット21において、当該LED素子ユニット21を構成する第1のLED素子22および第2のLED素子23の個数は、各々100個程度とされる。
そして、LED素子ユニット21においては、第2のLED素子23の個数が、第1のLED素子22の個数と同数またはそれ以上であることが好ましい。
第2のLED素子23の個数が第1のLED素子22の個数以上であることにより、光源部20からの光において、第1のLED素子22からの光(波長400〜420nmの範囲にピーク波長を有する光)のエネルギーの大きさ、および第2のLED素子23からの光(波長500〜520nmの範囲にピーク波長を有する光)のエネルギーの大きさを、両者の関係における所期の範囲に容易に調整することができる。
この図の例において、第1のLED素子22の個数および第2のLED素子23の個数は、共に162個であって同数である。
また、LED素子ユニット21において、複数の第1のLED素子22と複数の第2のLED素子23とは、図3に示されているように、所定の大きさのピッチ(中心間距離)によって同一種のLED素子同士が互いに隣接することのないように交互に格子状に配置されていることが好ましい。
第1のLED素子22と第2のLED素子23とが交互に格子状に配置されていることにより、照射面における照度分布に高い均一性が得られる。従って、実際の照射面の位置が、光源部20の光軸上において、設計中心値(設計上の照射面の位置)から前後にずれた場合であっても、その位置ずれに起因して、当該照射面(実際の照射面)における、第1のLED素子22からの光と第2のLED素子23からの光との混合度合いが低下することがない。
この図の例において、162個の第1のLED素子22と162個の第2のLED素子23とは、基板24上において、等間隔で交互に格子状(縦18行横18行)に配列されている。
第1のLED素子22としては、青色LED素子などが用いられる。
この図の例において、第1のLED素子22としては、波長405nmにピーク波長を有する青色LED素子が用いられており、その青色LED素子には、表面を覆うように、透明性樹脂よりなる半球状のレンズ層が設けられている。
第2のLED素子23としては、緑色LED素子などが用いられる。
この図の例において、第2のLED素子23としては、波長505nmにピーク波長を有する緑色LED素子が用いられており、その緑色LED素子には、表面を覆うように、透明性樹脂よりなる半球状のレンズ層が設けられている。
レンズ26としては、凸レンズおよびフレネルレンズなどを用いることができる。
レンズ26としてフレネルレンズを用いた場合には、レンズ26として凸レンズを用いた場合に比して光源部20を小型化することができることから、光線力学的治療用光照射装置10の小型化を図ることができる。
図の例において、レンズ26としては、凸レンズが用いられている。
窓部材28としては、LED素子ユニット21から出射される光(具体的には、第1のLED素子22からの光および第2のLED素子23からの光)に対する光透過性を有すると共に、高い機械的強度を有するものが用いられる。
窓部材28の材質の具体例としては、例えば石英ガラスなどが挙げられる。
アパーチャー29は、開口27Aと同等または開口27A以下の大きさを有するものとされている。
光源部20にアパーチャー29が設けられていることにより、照射面において照射領域と非照射領域との境界を明確にすることができ、よって意図しない部分、すなわち照射部位以外の部分に対する光照射(低出力露光)を防止することができる。
制御部30は、光源部20を構成するLED素子(具体的には、第1のLED素子22および第2のLED素子23)の出力を制御するものである。
制御部30によって光源部20を構成するLED素子の出力を制御することにより、光源部20において、疾患部位などに応じた所期の光を放射させることができる。
具体的に説明すると、例えば顔面、特に目の周辺部の腫瘍性病変(具体的には、例えば日光角化症等)の治療においては、高照度の光が照射されることに起因して、適宜の遮光を行っていても視界に光の残像が残り、十分な治療満足度が得られないおそれがある、という問題がある。而して、制御部30によって光源部20を構成するLED素子の出力を下げることにより、そのような問題に対処することができる。
また、制御部30は、第1のLED素子22の出力と第2のLED素子23の出力とを別個に制御できるものであることが好ましい。
制御部30が第1のLED素子22と第2のLED素子23との出力制御を別個に行うものであることにより、光源部20において、疾患の種類などに応じた所期の光を放射させることができる。具体的には、例えば、尋常性ざ瘡などのように病変部が皮膚表層に存在する場合には、第1のLED素子22からの波長400〜420nmの範囲にピーク波長を有する光の出力が高くなるように制御することにより、より高い治療効果が得られる。また、日光角化症、ボーエン病などのように病変部が生体内における比較的深い位置に存在する場合には、波長500〜520nmの範囲にピーク波長を有する光の出力が高くなるように制御することにより、より高い治療効果が得られる。
そして、制御部30においては、光源部20からの光における、波長500〜520nmの範囲にピーク波長を有する光(第2のLED素子23からの光)のエネルギーの大きさが、波長400〜420nmの範囲にピーク波長を有する光(LED素素子22からの光)のエネルギーの大きさと同等以上の大きさとされることが好ましい。
また、光源部20からの光において、第1のLED素子22からの光のエネルギー、および第2のLED素子23からの光のエネルギーは、疾患の種類、病変部の状態および治療時間(照射時間)などによって適宜に定められるが、具体的には、10mW/cm2 以上であることが好ましく、更に好ましくは10〜60mW/cm2 である。
また、制御部30には、パルス幅変調制御または振幅可変制御によって光源部20からの光、具体的には、第1のLED素子22からの光(波長400〜420nmの範囲にピーク波長を有する光)および第2のLED素子23からの光(波長500〜520nmの範囲にピーク波長を有する光)のエネルギーの調整を行う照射エネルギー調整機構が設けられていることが好ましい。すなわち、制御部30においては、光源部20を構成するLED素子の出力を制御するための手段として、パルス幅変調制御による照射エネルギー調整機構または振幅可変制御による照射エネルギー調整機構が設けられていることが好ましい。この照射エネルギー調整機構は、第1のLED素子22と第2のLED素子23との出力制御を、例えば一方のLED素子の出力を100%とし、他方のLED素子の出力を70%とするように、別個に行うためには、各LED素子からの光のエネルギーの調整を別個に行うことのできるものとされる。
パルス幅変調制御による照射エネルギー調整機構においては、図4(a−1)〜(a−3)に示すように、光源部20を構成するLED素子を高速でパルス点灯させ、パルス波のデューティー比を制御すること、および図4(a−4)に示すように、光源部20を構成するLED素子をパルス点灯させないことにより、光源部20からの光のエネルギーの調整が行われる。
また、振幅可変制御による照射エネルギー調整機構においては、図4(b−1)〜(b−3)に示すように、光源部20を構成するLED素子に供給する電流を変化させること、および図4(b−4)に示すように、光源部20を構成するLED素子に供給する電流を変化さないことにより、光源部20からの光のエネルギーの調整が行われる。
図4において、(a−1)〜(a−4)および(b−1)〜(b−4)は、制御部30からの出力信号(LED素子の駆動信号)を示す説明図であり、(a−1)〜(a−3)においては、パルス変調制御を行うための出力信号を実線で示し、パルス変調制御を行わない場合における出力信号を破線で示している。具体的には、図4(a−1)における実線はデューティー比が10%のパルス幅変調制御を行うための出力信号を示し、図4(a−2)における実線はデューティー比が50%のパルス幅変調制御を行うための出力信号を示し、図4(a−3)における実線はデューティー比が90%のパルス幅変調制御を行うための出力信号を示す。同図(a−1)〜(a−3)において、Tは、パルス波の周期を示し、t(on)は、パルス幅変調におけるオン時間を示し、t(off)は、パルス幅変調におけるオフ時間を示す。また、図4における(b−1)〜(b−3)においては、振幅可変制御を行うための出力信号を実線で示し、制御を行わない場合における出力信号を破線で示している。具体的には、図4(b−1)における実線は振幅が10%の振幅可変制御を行うための出力信号を示し、図4(b−2)における実線は振幅が50%の振幅可変制御を行うための出力信号を示し、図4(b−3)における実線は振幅が90%の振幅可変制御を行うための出力信号を示す。また、図4における(a−4)および(b−4)は、いずれも、制御を行わない場合における出力信号を示す。
振幅可変制御による照射エネルギー調整機構は、例えば振幅制御電源などによって構成される。
また、パルス幅変調制御による照射エネルギー調整機構は、例えばパルス変調制御電源などによって構成される。
そして、パルス幅変調制御による照射エネルギー調整機構によって光源部20からの光(具体的には、第1のLED素子22からの光および第2のLED素子23からの光)のエネルギーの調整を行う場合においては、パルス幅変調におけるオフ時間(t(off))が4μs以下であることが好ましい。なお、照射エネルギー調整機構によって第1のLED素子22からの光と第2のLED素子23からの光とがパルス幅変調制御される場合においては、それぞれの光に係るパルス幅変調におけるオフ時間は、4μs以下であれば異なっていてもよい。
パルス幅変調におけるオフ時間が4μs以下であることにより、パルス照射の影響、具体的には消光作用が生じることに起因して治療効果が低下するという弊害が生じることなく、振幅可変制御を行って連続照射を行った場合と同等の優れた治療効果が得られる。
ここに、パルス幅変調制御による照射エネルギー調整機構を、周波数125kHzのパルス変調制御電源によって構成した場合には、デューティー比が50%以下となるようにパルス幅変調制御を行うことにより、パルス幅変調におけるオフ時間(t(off))を4μs以下とすることができる。
制御部30は、直方体状の制御部用筐体37の内部に、LED駆動用電源ユニット、PLCなどの制御ユニットおよび照射エネルギー調整機構(具体的には、例えばパルス変調制御電源)が配設されており、また制御部用筐体27の側面に、グラフィック操作パネル39が配設されてなるものである。
このような光線力学的治療用光照射装置10は、光源部20が、窓部材28が照射部位得と対向するようにして、当該照射部位から離間して配置される。ここに、照射部位と光源部20(窓部材28)との離間距離は、衛生面および照射像端のぼやけ防止の観点から、10〜50mmであることが好ましく、例えば20mmとされる。そして、制御部30から複数の第1のLED素子22および複数のLED素子23の各々に電力を供給することによってこれらのLED素子が一斉に点灯され、同一の照射部位に対して、2つの異なる光、具体的には複数の第1のLED素子22からの光(波長400〜420nmの範囲にピーク波長を有する光)と複数の第2のLED素子23からの光(波長500〜520nmの範囲にピーク波長を有する光)とが、混合された状態で同時に照射される。
而して、光線力学的治療用光照射装置10は、同一の照射部位に対して、波長400〜420nmの範囲にピーク波長を有する光と波長500〜520nmの範囲にピーク波長を有する光とを組み合わせて照射するものであることから、後述の実験例(具体的には、実験例1)から明らかなように、これらの2つの異なる光を組み合わせることによる相乗効果が得られて、PDTによる治療の効率化が発揮される。そのため、2つの異なる光(具体的には、波長400〜420nmの範囲にピーク波長を有する光および波長500〜520nmの範囲にピーク波長を有する光)を単独波長照射した場合に比して、治療に必要とされる照射量(積算光量)を少なくすることができる。その結果、治療に要する照射時間の短縮化を図ることができる。
従って、光線力学的治療用光照射装置10によれば、短時間の光照射によって優れた治療効果を得ることができる。
ここに、波長400〜420nmの範囲にピーク波長を有する光と波長500〜520nmの範囲にピーク波長を有する光とを組み合わせることによって相乗効果が得られる理由は、以下のように推測される。
波長400〜420nmの範囲にピーク波長を有する光および波長500〜520nmの範囲にピーク波長を有する光のうちの一方の光によって光増感性物質が光変性され、当該2つの異なる光のうちの他方の光に大きな吸収ピークを有するものとなる。そして、一方の光によって光変性された光変性物質が、他方の光によって更に光変性されこととなる。このようにして、2つの異なる光を組み合わせることによる相乗効果が得られると推測される。
また、光線力学的治療用光照射装置10においては、後述の実験例(具体的には、実験例2)から明らかなように、制御部30をパルス幅変調制御による照射エネルギー調整機構を有するもとのする場合において、パルス幅変調におけるオフ時間を4μs以下とすることにより、振幅可変制御を行って連続照射を行った場合と同等の優れた治療効果を得ることができる。すなわち、光線力学的治療用光照射装置10において、低コストで流通性もよいことから工業用途において広く利用されているパルス幅変調制御を適用する場合には、パルス幅変調におけるオフ時間を4μs以下とすることにより、パルス照射の影響(消光作用)によって治療効果が低下するという弊害が生じることを防止できる。
本発明においては、上記の実施の形態に限定されず、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、光線力学的治療用光照射装置は、第1のLED素子と第2のLED素子とを共に点灯させることのできるものであれば、装置利用性の観点から、第1のLED素子および第2のLED素子のうちの一方のみを選択的に点灯することのできるものであってもとい。
また、光源部は、図5に示すように、第1のLED素子22からの光と第2のLED素子23からの光とを混合するための光混合部材として拡散板41が設けられたものであってもよい。このような構成の光源部20を備えた光線力学的治療用光照射装置においては、図5に示されているように、拡散板41を、LED素子ユニット21に近接して配設することができる。具体的に、図5においては、拡散板41は、枠体25の開口を塞ぐように配設されている。そのため、図2に示したように光混合部材としてレンズを用いた場合のように、LED素子ユニット21と光源部用筐体27の開口27Aとの間に大きな離間距離が必要とされることがない。その結果、光源部20を小型化することができることから、光線力学的治療用光照射装置自体の小型化を図ることができる。
このような光線力学的治療用光照射装置は、光混合部材としてレンズが設けられたものに比して、放射照度が30%程度低下することから、尋常性ざ瘡などのように必要とされる光照射量が低い疾患の治療に好適に用いられる。
すなわち、光源部は、照射面において高照度を得るためには、図2に示されるように第1のLED素子からの光と第2のLED素子からの光とを混合するための光混合部材として集光機能を有するレンズが設けられたものであることが好ましい。しかしながら、病変部において必要とされる照射量が比較的低い疾患の治療に用いられる光線力学的治療用光照射装置においては、第1のLED素子および第2のLED素子として高出力のものを用いることにより、光混合部材部材として拡散板を好適に用いることができる。
また、光源部は、LED素子ユニットに、第1のLED素子および第2のLED素子と共に、その他のLED素子、具体的には、ピーク波長が635nmの赤色LED素子が配設されたものであってもよい。このような構成の光源部を備えた光線力学的治療用光照射装置によれば、赤色LED素子のみを選択的に点灯することのできるものとすることにより、赤色光照射器としても利用することができることから、装置の利用性が大きくなる。
以下、本発明の実験例について説明する。
〔実験例1〕
複数のプレート内において、HaCaT細胞(ヒト皮膚角化細胞株)1×105 個を18時間かけて培養した後、PBS(リン酸緩衝生理食塩水)によって希釈した、濃度1mMのδ−アミノレブリン酸(5-ALA)溶液200μlを添加した。そして、4時間経過後に、1つのプレート以外の複数のプレートに対して、各々、照射量が0.2J/cm2 、0.4J/cm2 、0.6J/cm2 、0.8J/cm2 、1.0J/cm2 および1.2J/cm2 となる条件により、5種の単独波長照射、および4種の複数波長照射(具体的には、2波長照射)を行った。具体的に、5種の単独波長照射としては、波長405nmの光、波長505nmの光、波長545nmの光、波長570nmの光、および波長635nmの光の照射を行った。また、4種の複数波長照射としては、波長405nmの光と波長505nmの光とを組み合わせた光、波長405nmの光と波長545nmの光とを組み合わせた光、波長405nmの光と波長570nmの光とを組み合わせた光、および波長405nmの光と波長635nmの光とを組み合わせた光の照射を行った。これらの単独波長照射および複数波長照射において、波長405nmの光の光源としては、当該光源からの光のエネルギーが11mW/cm2 (照射距離100mm)であるLED素子を用いた。また、波長505nmの光の光源としては、当該光源からの光のエネルギーが17mW/cm2 (照射距離40mm)であるLED素子を用いた。
その後、光照射を行った複数のプレートおよび光照射を行わなかったプレートにおいて18時間にわたって培養を行い、XTT細胞増殖アッセイキッドを用いたMTT試験によって細胞生存率を測定した。結果を図6〜図9に示す。この図6〜図9においては、光照射を行わなかったプレートにおける細胞生存率を基準とした細胞生存率の相対値が示されている。
また、光照射量が0.4J/cm2 である場合の細胞生存率の結果に基づいて、下記の数式(1)により、光線力学的治療法による治療効果(以下、「PDT効果」ともいう。)を算出した。結果を図10に示す。
図6には、波長405nmの光の単独波長照射に係る結果が菱形プロット(◆)、波長505nmの光の単独波長照射に係る結果が四角プロット(■)、および波長405nmの光と波長505nmの光とを組み合わせた複数波長照射に係る結果が三角プロット(▲)で示されている。
図7には、波長405nmの光の単独波長照射に係る結果が菱形プロット(◆)、波長545nmの光の単独波長照射に係る結果が四角プロット(■)、および波長405nmの光と波長545nmの光とを組み合わせた複数波長照射に係る結果が三角プロット(▲)で示されている。
図8には、波長405nmの光の単独波長照射に係る結果が菱形プロット(◆)、波長570nmの光の単独波長照射に係る結果が四角プロット(■)、および波長405nmの光と波長570nmの光とを組み合わせた複数波長照射に係る結果が三角プロット(▲)で示されている。
図9には、波長405nmの光の単独波長照射に係る結果が菱形プロット(◆)、波長635nmの光の単独波長照射に係る結果が四角プロット(■)、および波長405nmの光と波長635nmの光とを組み合わせた複数波長照射に係る結果が三角プロット(▲)で示されている。
また、図6〜図9においては、2種の単独波長照射に係る結果に基づいて算出された細胞生存率基準値がクロスプロット(×)で示されており、またそのクロスプロットに基づく基準ラインが示されている。ここに、細胞生存率基準値は、複数波長照射における照射量をI〔J/cm2 〕としたときの、当該複数波長照射における一方の波長の光の単独波長照射の照射量I/2〔J/cm2 〕に係る細胞生存率をE1、当該複数波長照射における他方の波長の光の単独波長照射の照射量I/2〔J/cm2 〕に係る細胞生存率をE2とするとき、下記の数式(2)を用いて算出された値である。
図10においては、波長405nmの光と波長505nmの光とを組み合わせた複数波長照射に係るPDT効果が「450+505」として示されており、波長405nmの光と波長545nmの光とを組み合わせた複数波長照射に係るPDT効果が「450+545」として示されており、波長405nmの光と波長570nmの光とを組み合わせた複数波長照射に係るPDT効果が「450+570」として示されており、および波長405nmの光と波長635nmの光とを組み合わせた複数波長照射に係るPDT効果が「450+635」として示されている。
数式(1):
PDT効果=1−(細胞生存率)
数式(2):
細胞生存率基準値=(E1+E2)/2
この実験例1の結果から、プロトポルフィンIX(PpIX)における5つの吸収ピーク(具体的には、波長410nm、波長510nm、波長545nm、波長580nmおよび波長630nm)に相当する5つの光(具体的には、波長405nmの光、波長505nmの光、波長545nmの光、波長570nmの光および波長635nmの光)のうちでは、波長405nmの光が最も優れたPDT効果が得られることが明らかとなった。
そして、波長405nmの光と波長505nmの光とを組み合わせることにより、相乗効果が得られ、0.4J/cm2 という低い照射量であっても、優れたPDT効果が得られることが明らかとなった。
一方、波長405nmの光と、波長545nmの光、波長570nmの光または波長635nmの光との組み合わせにおいては、いずれの組み合わせにおいても、照射量が0.4J/cm2 と低い場合には、相乗効果が得られず、十分なPDT効果が得られないことが明らかとなった。
具体的に説明すると、波長405nmの光と波長545nmの光とを組み合わせた場合、および波長405nmの光と波長635nmの光とを組み合わせた場合においては、0.9J/cm2 以上の照射量では相乗効果が得られるものの、0.4J/cm2 という低い照射量では相乗効果が得られないことが明らかとなった。また、波長405nmの光と波長570nmの光との組み合わせにおいては、相乗効果が全く得られないことが明らかとなった。
従って、本発明の光線力学的治療用光照射装置によれば、短時間の光照射によって優れた治療効果が得られることが確認された。
〔実験例2〕
複数のプレート内において、HaCaT細胞(ヒト皮膚角化細胞株)1×105 個をプレートに18時間かけて培養した後、PBS(リン酸緩衝生理食塩水)によって希釈した、濃度1mMのδ−アミノレブリン酸(5-ALA)溶液200μlを添加した。そして、4時間経過後に、1つのプレート以外の複数のプレートに対して、各々、図11に示すようなパルス幅変調による256階調の調光ができる、周波数125kHzのパルス変調制御電源(PWM電源)を用い、表1に従って、照射量が12J/cm2 となる条件(1)〜条件(6)により、波長635nmの光を照射した。具体的に、条件(1)においては、パルス幅変調におけるオフ時間(t(off))が5.6μsのパルス変調制御による光の照射を行い、条件(2)においては、パルス幅変調におけるオフ時間(t(off))が5.3μsのパルス変調制御による光の照射を行い、条件(3)においては、パルス幅変調におけるオフ時間(t(off))が4.8μsのパルス変調制御による光の照射を行い、条件(4)においては、パルス幅変調におけるオフ時間(t(off))が4.0μsのパルス変調制御による光の照射を行い、条件(5)においては、パルス幅変調におけるオフ時間(t(off))が2.7μsのパルス変調制御による光の照射を行った。条件(1)〜条件(5)においては、いずれにおいても、パルス周期(T)は8μmである。また、条件(6)においては、パルス幅変調におけるオフ時間(t(off))が0μsの光の照射、すなわち連続照射であって振幅可変制御と同等の条件による光の照射を行った。
その後、光照射を行った複数のプレートおよび光照射を行わなかったプレートにおいて18時間にわたって培養を行い、XTT細胞増殖アッセイキッドを用いたMTT試験によって細胞生存率を測定した。結果を図12に示す。この図12においては、光照射を行わなかったプレートにおける細胞生存率を基準とした細胞生存率の相対値が示されている。
Figure 2017006454
この実験例2の結果から、周波数125kHzのパルス変調制御電源を用いて、デューティー比を50%以下としてパルス幅変調におけるオフ時間(t(off))が4μs以下となるようにパルス幅変調制御を行うことにより、振幅可変制御を行って連続照射を行った場合と同等のPDT効果が得られることが明らかである。
従って、本発明の光線力学的治療用光照射装置を用いたPDTにおいて、パルス幅変調制御を行ってパルス照射をする場合には、パルス幅変調におけるオフ時間を4μs以下とすることにより、振幅可変制御を行って連続照射を行った場合と同等の優れた治療効果が得られることが確認された。
10 光線力学的治療用光照射装置
11 支持体
12 架台
13 支柱
14 作動アーム
18 車輪
19 手動レバー
20 光源部
21 LED素子ユニット
21A ケーブル
22 第1のLED素子
23 第2のLED素子
24 基板
25 枠体
26 レンズ
27 光源部用筐体
27A 開口
28 窓部材
29 アパーチャー
30 制御部
37 制御部用筐体
39 グラフィック操作パネル
41 拡散板

一方、光増感性物質および光増感性物質の前駆物質としては、δ−アミノレブリン酸(5-ALA)などのように、わが国においては2014年7月にようやく医療認可(薬事許可)がなされ、新たに用いられ始めたものがある。ここに、「δ−アミノレブリン酸」は、光増感性物質の前駆物質であって、それ自体が光増感性を有するものではなく、このδ−アミノレブリン酸から酵素反応を経て合成されるプロトポルフィンIX(PpIX)が光増感性物質として機能するものである。そのため、実際の医療現場においては、新たな光増感性物質を用いて有効な治療をするためにどのような波長域の光を照射することが有用であるのかは知られていない。
ここに、プロトポルフィンIX(PpIX)は、図13において破線によって示すような吸収スペクトルを有しており、波長410nm、波長510nm、波長545nm、波長580nmおよび波長630nmに吸収ピークを有し、波長410nmの光、波長510nmの光、波長545nmの光、波長580nmの光および波長630nmの光の順に、吸光度が大きいものである。一方、これらの光の生体深達性は、波長410nmの光、波長510nmの光、波長545nmの光、波長580nmの光および波長630nmの光の順に小さくなる。
図13においては、プロトポルフィンIXの吸収スペクトルと共に、このプロトポルフィンIXの吸収ピークの各々に相当するピーク波長を有する5種のLED素子の光強度を示すスペクトルが、曲線(a)〜曲線(e)によって示されている。曲線(a)は、波長405nmにピーク波長を有するLED素子の光強度を示すスペクトルであり、曲線(b)は、波長505nmにピーク波長を有するLED素子の光強度を示すスペクトルであり、曲線(c)は、波長545nmにピーク波長を有するLED素子の光強度を示すスペクトルであり、曲線(d)は、波長570nmにピーク波長を有するLED素子の光強度を示すスペクトルであり、曲線(e)は、波長635nmにピーク波長を有するLED素子の光強度を示すスペクトルである。
制御部30は、直方体状の制御部用筐体37の内部に、LED駆動用電源ユニット、PLCなどの制御ユニットおよび照射エネルギー調整機構(具体的には、例えばパルス変調制御電源)が配設されており、また制御部用筐体37の側面に、グラフィック操作パネル39が配設されてなるものである。
このような光線力学的治療用光照射装置10は、光源部20が、窓部材28が照射部位対向するようにして、当該照射部位から離間して配置される。ここに、照射部位と光源部20(窓部材28)との離間距離は、衛生面および照射像端のぼやけ防止の観点から、10〜50mmであることが好ましく、例えば20mmとされる。そして、制御部30から複数の第1のLED素子22および複数の第2のLED素子23の各々に電力を供給することによってこれらのLED素子が一斉に点灯され、同一の照射部位に対して、2つの異なる光、具体的には複数の第1のLED素子22からの光(波長400〜420nmの範囲にピーク波長を有する光)と複数の第2のLED素子23からの光(波長500〜520nmの範囲にピーク波長を有する光)とが、混合された状態で同時に照射される。
また、光線力学的治療用光照射装置10においては、後述の実験例(具体的には、実験例2)から明らかなように、制御部30をパルス幅変調制御による照射エネルギー調整機構を有するものとする場合において、パルス幅変調におけるオフ時間を4μs以下とすることにより、振幅可変制御を行って連続照射を行った場合と同等の優れた治療効果を得ることができる。すなわち、光線力学的治療用光照射装置10において、低コストで流通性もよいことから工業用途において広く利用されているパルス幅変調制御を適用する場合には、パルス幅変調におけるオフ時間を4μs以下とすることにより、パルス照射の影響(消光作用)によって治療効果が低下するという弊害が生じることを防止できる。
本発明においては、上記の実施の形態に限定されず、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、光線力学的治療用光照射装置は、第1のLED素子と第2のLED素子とを共に点灯させることのできるものであれば、装置利用性の観点から、第1のLED素子および第2のLED素子のうちの一方のみを選択的に点灯することのできるものであってもよい
〔実験例1〕
複数のプレート内において、HaCaT細胞(ヒト皮膚角化細胞株)1×105 個を18時間かけて培養した後、PBS(リン酸緩衝生理食塩水)によって希釈した、濃度1mMのδ−アミノレブリン酸(5-ALA)溶液200μlを添加した。そして、4時間経過後に、1つのプレート以外の複数のプレートに対して、各々、照射量が0.2J/cm2 、0.4J/cm2 、0.6J/cm2 、0.8J/cm2 、1.0J/cm2 および1.2J/cm2 となる条件により、5種の単独波長照射、および4種の複数波長照射(具体的には、2波長照射)を行った。具体的に、5種の単独波長照射としては、波長405nmの光、波長505nmの光、波長545nmの光、波長570nmの光、および波長635nmの光の照射を行った。また、4種の複数波長照射としては、波長405nmの光と波長505nmの光とを組み合わせた光、波長405nmの光と波長545nmの光とを組み合わせた光、波長405nmの光と波長570nmの光とを組み合わせた光、および波長405nmの光と波長635nmの光とを組み合わせた光の照射を行った。これらの単独波長照射および複数波長照射において、波長405nmの光の光源としては、当該光源からの光のエネルギーが11mW/cm2 (照射距離100mm)であるLED素子を用いた。また、波長505nmの光の光源としては、当該光源からの光のエネルギーが17mW/cm2 (照射距離40mm)であるLED素子を用いた。
その後、光照射を行った複数のプレートおよび光照射を行わなかったプレートにおいて18時間にわたって培養を行い、XTT細胞増殖アッセイキッドを用いたMTT試験によって細胞生存率を測定した。結果を図6〜図9に示す。この図6〜図9においては、光照射を行わなかったプレートにおける細胞生存率を基準とした細胞生存率の相対値が示されている。
また、光照射量が0.4J/cm2 である場合の細胞生存率の結果に基づいて、下記の数式(1)により、光線力学的治療法による治療効果(以下、「PDT効果」ともいう。)を算出した。結果を図10に示す。
図6には、波長405nmの光の単独波長照射に係る結果が菱形プロット(◆)、波長505nmの光の単独波長照射に係る結果が四角プロット(■)、および波長405nmの光と波長505nmの光とを組み合わせた複数波長照射に係る結果が三角プロット(▲)で示されている。
図7には、波長405nmの光の単独波長照射に係る結果が菱形プロット(◆)、波長545nmの光の単独波長照射に係る結果が四角プロット(■)、および波長405nmの光と波長545nmの光とを組み合わせた複数波長照射に係る結果が三角プロット(▲)で示されている。
図8には、波長405nmの光の単独波長照射に係る結果が菱形プロット(◆)、波長570nmの光の単独波長照射に係る結果が四角プロット(■)、および波長405nmの光と波長570nmの光とを組み合わせた複数波長照射に係る結果が三角プロット(▲)で示されている。
図9には、波長405nmの光の単独波長照射に係る結果が菱形プロット(◆)、波長635nmの光の単独波長照射に係る結果が四角プロット(■)、および波長405nmの光と波長635nmの光とを組み合わせた複数波長照射に係る結果が三角プロット(▲)で示されている。
また、図6〜図9においては、2種の単独波長照射に係る結果に基づいて算出された細胞生存率基準値がクロスプロット(×)で示されており、またそのクロスプロットに基づく基準ラインが示されている。ここに、細胞生存率基準値は、複数波長照射における照射量をI〔J/cm2 〕としたときの、当該複数波長照射における一方の波長の光の単独波長照射の照射量I/2〔J/cm2 〕に係る細胞生存率をE1、当該複数波長照射における他方の波長の光の単独波長照射の照射量I/2〔J/cm2 〕に係る細胞生存率をE2とするとき、下記の数式(2)を用いて算出された値である。
図10においては、波長405nmの光と波長505nmの光とを組み合わせた複数波長照射に係るPDT効果が「405+505」として示されており、波長405nmの光と波長545nmの光とを組み合わせた複数波長照射に係るPDT効果が「405+545」として示されており、波長405nmの光と波長570nmの光とを組み合わせた複数波長照射に係るPDT効果が「405+570」として示されており、および波長405nmの光と波長635nmの光とを組み合わせた複数波長照射に係るPDT効果が「405+635」として示されている。

Claims (3)

  1. 波長400〜420nmの範囲にピーク波長を有する第1のLED素子および波長500〜520nmの範囲にピーク波長を有する第2のLED素子を有する光源部と、
    前記第1のLED素子および前記第2のLED素子の出力を制御する制御部と
    を備え、
    同一の照射部位に対して、前記光源部を構成する第1のLED素子および第2のLED素子が共に点灯されることによって当該第1のLED素子からの光と当該第2のLED素子からの光とが照射されることを特徴とする光線力学的治療用光照射装置。
  2. 前記第2のLED素子からの光のエネルギーの大きさが、前記第1のLED素子からの光のエネルギーの大きさと同等以上であることを特徴とする請求項1に記載の光線力学的治療用光照射装置。
  3. 前記制御部が、第1のLED素子からの光および第2のLED素子からの光をパルス幅変調制御する照射エネルギー調整機構を有し、当該パルス幅変調におけるオフ時間が4μs以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光線力学的治療用光照射装置。
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