JP2017005508A - イントラ予測処理装置、イントラ予測処理方法、イントラ予測処理プログラム、画像符号化装置及び画像復号装置 - Google Patents

イントラ予測処理装置、イントラ予測処理方法、イントラ予測処理プログラム、画像符号化装置及び画像復号装置 Download PDF

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Abstract

【課題】符号化性能および主観画質を改善することができるイントラ予測を行う。【解決手段】イントラ予測モード情報とブロックサイズ情報とに基づいて参照画素信号に施すイントラスムージングフィルタの適用可否を判定してフィルタ使用情報を導出する導出手段と、復号画素位置情報によって特定されるイントラ予測信号生成に必要な復号画素信号を取得して、該復号画素信号のエッジとして各復号画素間の差分絶対値の最大値を算出する最大値算出手段と、予め定められたテーブルから差分絶対値の最大値に対する閾値を読み込んで設定する設定手段と、算出された各復号画素間の差分絶対値の最大値と閾値を比較して差分絶対値の最大値が閾値以上の場合にイントラスムージングフィルタのフィルタ使用情報を修正する修正手段と、修正されたフィルタ使用情報に基づいてイントラスムージングフィルタを実施する実施手段とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、画面内予測(イントラ予測)を用いて画像信号を符号化または復号する技術に関する。
映像符号化国際規格HEVC(High Efficiency Video Coding、すなわちITU−T H.265またはISO/IEC 23008−2)では、膨大な映像の情報を効率よく圧縮するために、予測と変換という2種類の処理が施される。予測に関しては、インター符号化(フレーム間予測符号化、画面間符号化とも呼ぶ)とイントラ符号化(フレーム内予測符号化、画面内符号化とも呼ぶ)の2種類に分けられる。フレーム間予測符号化は、映像内の時間方向の相関を利用して情報圧縮を図る手法である。動き補償を用いたフレーム間予測がその代表例である。
一方、フレーム内予測符号化は、例えばHEVCに採用されているような、符号化対象ブロックの周辺にある復号済み画素を用いて予測信号を生成する手法、すなわちフレーム内の相関を用いて情報圧縮を図る手法である。変換に関しては、静止画符号化の国際規格であるJPEG及び映像符号化の国際規格であるMPEG−2では、離散コサイン変換(Discrete Cosine Transform:DCT)と呼ばれる手法が採用されている。JPEGの後継規格であるJPEG2000では、離散ウェーブレット変換(Discrete Wavelet Transform:DWT)と呼ばれる手法が採用されている。前記フレーム間及びフレーム内で予測を行った後、その予測残差信号(予測誤差信号とも呼ぶ)は前記変換及び量子化を経て、最終的にエントロピー符号化によって2値信号(ビットストリーム)となる。
HEVCでは、符号化ユニット(Coding Unit:CU)と呼ばれるブロックの単位で符号化が行われ、HEVCの参照ソフトウェア(HEVC test Model:HM)では通常64×64のサイズが最大のCUサイズとして設定されている。64×64のCUは、四分木ベースで分割され、最小単位として8×8のCUまで許容できる。各CUは予測ユニット(Prediction Unit:PU)と呼ばれる予測を実施するブロック、及び変換ユニット(Transform Unit:TU)と呼ばれる変換を実施するブロックに分割される。これらPUとTUは、CU内で独立に定義される。PUはCUと同様に基本的には四分木ベースで分割されるが、正方形以外の分割を適用するツールも存在する。PUの非正方形分割を許すツールをAsymmetric Motion Partition(AMP)と呼ぶ。
図13は、HEVCにおける各処理ユニットの定義を示す図である。前規格であるAVC(Advanced Video Coding、すなわちITU−T H.264またはISO/IEC 14496−10)ではマクロブロック(Macro Block:MB)と呼ばれる16×16のサイズが符号化処理の最大単位であったが、HEVCでは64×64ブロックのように、より大きいブロック単位で符号化が行われる。このような、より大きいサイズでの符号化、予測、変換の処理は、特に高解像度映像での符号化効率改善に大きく寄与している。
HEVCにおけるイントラ符号化では、AVCのイントラ符号化の性能を改善するため、新しい予測モードなどが追加されている。1つはPlanar予測と呼ばれる予測モードであり、もう1つはより細かい予測方向を実現する予測モード(Angular Prediction)である。図14は、HEVCの予測ユニット(全ブロックサイズ共通)におけるイントラ予測モード番号とイントラ予測モードの対応関係を示す図である。図15は、Angular予測モードと角度の対応関係を示す図である。AVCが8方向であるのに対し、HEVCでは33方向用意されており、非常に柔軟な予測が可能となっており、符号化効率改善に貢献している。
Planar予測は、予測信号をpredSamples[x][y](x,yは予測対象ブロックの座標、一番左上の画素位置がx=0,y=0に相当)、ブロックサイズをnT、参照信号をp[x][y](x,yは参照画素の位置、予測対象ブロックの左上の画素位置がx=0,y=0に相当)とするとき、(1)式で定義される。
predSamples[x][y]=((nT−1−x)×p[−1][y]+(x+1)×p[nT][−1]+(nT−1−y)×p[x][−1]+(y+1)×p[−1][nT]+nT)>>(Log2(nT)+1) ・・・(1)
特に右上(p[nT][−1])と左下(p[−1][nT])に位置する画素を利用して柔軟に予測信号を生成することが可能であり、HEVCのイントラ符号化において、選択率が高いという特徴を有する。
Angular予測は、以下のように予測信号predSamples[x][y](x,yは予測対象ブロックの座標、一番左上の画素位置がx=0,y=0)を生成する。
(A)予測モード番号が18以上の場合(以降、…は数値の範囲を示すものとする。)
1.参照画素の配列ref[x](x=−nT…2×nT、nTはブロックサイズ)
ref[x]=p[−1+x][−1](x=0…nT)
図16に定義される予測モード番号に対応する角度(intraPredAngle)が0より小さい場合、そしてかつ(nT×intraPredAngle)>>5が−1より小さい場合:
ref[x]=p[−1][−1+((x×invAngle+128)>>8)](x=−1…(nT×intraPredAngle)>>5)
ここでinvAngleの定義は図17に示す通りである。
図16は、予測モードと角度の対応関係を示す図である。また、図17は、予測モードとパラメータの対応関係を示す図である。
上記以外の場合:
ref[x]=p[−1+x][−1](x=nT+1…2×nT)
2.参照画素の配列ref[x](x=0…nT−1)
(a)インデックス(iIdx)および乗数パラメータ(iFact)を以下に定義する。
iIdx=((y+1)×intraPredAngle)>>5
iFact=((y+1)×intraPredAngle)&31
(b)iFactの値に応じて、以下の処理を実施する。
iFactが0以外のとき:
predSamples[x][y]=((32−iFact)×ref[x+iIdx+1]+iFact×ref[x+iIdx+2]+16)>>5
iFactが0のとき:
predSamples[x][y]=ref[x+iIdx+1]
(c)予測モード番号が26(垂直予測)の場合:(処理対象信号が輝度信号で、かつnT<32を満たす場合におけるx=0,y=0…nT−1について)
predSamples[x][y]=Clip1(p[x][−1]+((p[−1][y]−p[−1][−1])>>1))
(B)予測モード番号が18未満の場合
1.参照画素の配列ref[x](x=−nT…2×nT)
ref[x]=p[−1][−1+x](x=0…nT)
図16に定義されるintraPredAngleが0より小さい場合、かつ(nT×intraPredAngle)>>5が−1より小さい場合:
ref[x]=p[−1+((x×invAngle+128)>>8)][−1](x=−1…(nT×intraPredAngle)>>5)
上記以外の場合:
ref[x]=p[−1][−1+x](x=nT+1…2×nT)
2.参照画素の配列ref[x](x=0…nT−1)
(a)インデックス(iIdx)および乗数パラメータ(iFact)を以下に定義する。
iIdx=((x+1)×intraPredAngle)>>5
iFact=((x+1)×intraPredAngle)&31
(b)iFactの値に応じて、以下の処理を実施する。
iFactが0以外のとき:
predSamples[x][y]=((32−iFact)×ref[y+iIdx+1]+iFact×ref[y+iIdx+2]+16)>>5
iFactが0のとき:
predSamples[x][y]=ref[y+iIdx+1]
(c)予測モード番号が10(水平予測)の場合:(処理対象信号が輝度信号で、かつnT<32を満たす場合におけるx=0…nT−1,y=0について)
predSamples[x][y]=Clip1Y(p[−1][y]+((p[x][−1]−p[−1][−1])>>1)
これらの処理により、33方向の細かい予測信号の生成が可能となり、柔軟な予測信号を作成できるため、HEVCのイントラ符号化性能はAVCよりも向上している。
上記ではAngular予測に関して詳述した。Angular予測は方向性のあるテクスチャに対しては効率的に予測残差エネルギーを低減できる性質を有するが、平坦な領域の予測には向いていない。平坦な領域に対しては、同一の予測値でブロック内を埋めるDC予測が効果的である。DC予測モードはAVCに採用されており、修正が施されたDC予測がHEVCに採用されている。
DC予測は、予測信号をpredSamples[x][y](x,yは予測対象ブロックの座標、一番左上の画素位置がx=0,y=0に相当)、ブロックサイズをnT、参照信号をp[x][y](x,yは参照画素の位置、予測対象ブロックの左上の画素位置がx=0,y=0に相当)とするとき、まず(2)式で定義される予測値dcValを算出する。
Figure 2017005508
ここで、k=Log2(nT)となる。続いて、色差を示すフラグcIdxに応じて、下記の処理を実施する。
(C)cIdx=0のとき、すなわち対象ブロックが輝度信号でnT<32の場合
predSamples[0][0]=(p[−1][0]+2×dcVal+p[0][−1]+2)>>2
predSamples[x][0]=(p[x][−1]+3×dcVal+2)>>2 (x=1…nT−1)
predSamples[0][y]=(p[−1][y]+3×dcVal+2)>>2 (y=1…nT−1)
predSamples[x][y]=dcVal (x、y=1…nT−1)
(D)cIdx≠0のとき、すなわち対象ブロックが色差信号の場合
predSamples[x][y]=dcVal(x、y=0…nT−1)
対象ブロックが輝度信号の場合、(C)に記載の通り、参照信号に隣接する予測信号は平均値であるdcValではなく、参照画素との重み付き和を求めて、その値を予測値としている。この重み付き和の計算はAVCでは導入されておらず、HEVC特有の処理となっている。
以上、HEVCの各イントラ予測モードおよびその予測処理方法について詳述した。続いて、イントラ予測の前に行われる参照画素の平滑化(Intra Smoothingと呼ばれる処理)について説明する。本処理はイントラ予測が実行される前に参照信号に対してスムージングフィルタを適用する処理である。以下ではブロックサイズをnT、参照信号をp[x][y](x,yは参照画素の位置、予測対象ブロックの左上の画素位置がx=0,y=0に相当)、フィルタ後の参照信号をpF[x][y]とする。
まず、フィルタの適用にかかわるフラグfilterFlagを定義して、以下の手順で設定する。
・以下の条件で1つでも満たす場合、filterFlagを0にする。
予測モードがDC予測である。
ブロックサイズが4である。
・もしそうでなければ、以下を適用する。
変数minDistVerHorを以下でセットする。
Min(Abs(predModeIntra−26),Abs(predModeIntra−10))
変数intraHorVerDistThres[nT]を以下の通り定義する。
nT=8の場合、変数に7を代入する。
nT=16の場合、変数に1を代入する。
nT=32の場合、変数に0を代入する。
filterFlagは以下で導出される。
minDistVerHorがintraHorVerDistThres[nT]よりも大きい場合、filterFlagを1とする。
そうでなければ、filterFlagを0とする。
・filterFlagが1の場合、以下の処理を実行する。
変数biIntFlagを以下の流れで導出する。ここでbiIntFlagとはHEVCに導入されている強イントラスムージング(Strong Intra Smoothing)と呼ばれる線形補間による参照画素設定機構の使用可否を指し示すフラグである。
以下の全ての条件を満たす場合、biIntFlagを1にセットする。
strong_intra_smoothing_enabled_flagが1である。
nTが32である。
Abs(p[−1][−1]+p[nT×2−1][−1]−2×p[nT−1][−1])<(1<<(BitDepth−5))
Abs(p[−1][−1]+p[−1][nT×2−1]−2×p[−1][nT−1])<(1<<(BitDepth−5))
満たさない場合、biIntFlagを0にセットする。
・フィルタ処理は以下のように実行される。
biIntFlagが1である場合、x=−1、y=−1…63、そしてx=0…63、y=−1において、
pF[−1][−1]=p[−1][−1]
pF[−1][y]=((63−y)×p[−1][−1]+(y+1)×p[−1][63]+32)>>6 (y=0…62)
pF[−1][63]=p[−1][63]
pF[x][−1]=((63−x)×p[−1][−1]+(x+1)×p[63][−1]+32)>>6 (x=0…62)
pF[63][−1]=p[63][−1]
・biIntFlagが0である場合、x=−1、y=−1…nT×2−1、そしてx=0…nT×2−1、y=−1において、
pF[−1][−1]=(p[−1][0]+2×p[−1][−1]+p[0][−1]+2)>>2
pF[−1][y]=(p[−1][y+1]+2×p[−1][y]+p[−1][y−1]+2)>>2 (y=0…nT×2−2)
pF[−1][nT×2−1]=p[−1][nT×2−1]
pF[x][−1]=(p[x−1][−1]+2×p[x][−1]+p[x+1][−1]+2)>>2 (x=0…nT×2−2)
pF[nT×2−1][−1]=p[nT×2−1][−1]
biIntFlag=1の場合に適用される線形補間で参照画素を導出する処理が強イントラスムージング処理、biIntFlag=0の場合に[1,2,1]/4の平滑化フィルタを参照画素に施す処理がイントラスムージング処理とそれぞれ一般に呼ばれる。
以上説明した各事項は、非特許文献1、非特許文献2、非特許文献3および非特許文献4に詳述されている。
なお、本明細書において、画像とは一般的な動画像、映像、静止画像を含むものである。
大久保榮(監)、角野眞也、菊池義浩、鈴木輝彦(編)、「改訂三版H.264/AVC教科書」、株式会社インプレスR&D、pp.110−116、2009年 ITU-T: "SERIES H:AUDIOVISUAL AND MULTIMEDIA SYSTEMS Infrastructure of audiovisual services-Coding of moving video,Advanced video coding for generic audiovisual services", Recommendation ITU-T H.264,pp.116-135, 2005 ITU-T:"SERIES H:AUDIOVISUAL AND MULTIMEDIA SYSTEMS Infrastructure of audiovisual services-Coding of moving video,High efficiency video coding", Recommendation ITU-T H.265,pp.101-111, 2013 大久保榮(監)、鈴木輝彦、高村誠之、中條健(編)、「H.265/HEVC教科書」、株式会社インプレスジャパン、pp.115−124、2013年
HEVCのイントラ予測ではAVCと同様に、イントラ予測信号を生成する前に参照画素信号に対してスムージングフィルタを適用する処理が存在する。この処理では、予測モード番号およびブロックサイズなどの情報に基づいてフィルタ適用有無を判断することで適応的にフィルタを実施して、参照画素信号の符号化歪などのノイズを効率的に除去して符号化性能を改善している。
しかしながら、画像のテクスチャ成分、すなわち参照画素信号の起伏や変動の情報を用いてフィルタの適用を判断している訳ではない。スムージングフィルタは平滑化の働きを与えるため、画像のテクスチャ成分によっては施さないほうが符号化性能を保つことができる可能性がある。
HEVCの拡張規格としてレンジ拡張(Range Extensions:RExt)、スケーラブル拡張(Scalable HEVC:SHVC)、三次元拡張(Multi-View HEVC:MV−HEVC)の三種類を統合したHEVC第二版(HEVC 2nd Edition)が策定された。その後、カメラなどで撮影された自然画像ではなく、コンピュータなどで生成される人工画像向けの拡張規格としてScreen Contents Coding(SCC)が現在標準化されている最中である。特に人工画像に関してはエッジ境界が非常に強い場合が多く、平滑化などの処理は元々画像が有していたエッジを訛らせてしまい、逆に符号化効率を劣化させる場合もあり得る。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、現行のイントラ予測のスムージングフィルタにおいて、その適用有無の判断に画像のテクスチャが利用されていないという課題を解決し、符号化性能および主観画質を改善することができるイントラ予測処理装置、イントラ予測処理方法、イントラ予測処理プログラム、画像符号化装置及び画像復号装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、同一の画面内で予測信号を生成するイントラ予測を行うイントラ予測処理装置であって、イントラ予測モードを識別するイントラ予測モード情報を取得するモード情報取得手段と、前記イントラ予測に用いるブロックサイズを識別するブロックサイズ情報を取得するサイズ情報取得手段と、復号画素信号を参照画素信号として設定するための復号画素位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記イントラ予測モード情報と前記ブロックサイズ情報とに基づいて前記参照画素信号に施すイントラスムージングフィルタの適用可否を判定してフィルタ使用情報を導出する導出手段と、前記復号画素位置情報によって特定されるイントラ予測信号生成に必要な復号画素信号を取得して、該復号画素信号のエッジとして各復号画素間の差分絶対値の最大値を算出する最大値算出手段と、予め定められたテーブルから前記差分絶対値の最大値に対する閾値を読み込んで設定する設定手段と、算出された前記各復号画素間の前記差分絶対値の最大値と前記閾値を比較して前記差分絶対値の最大値が前記閾値以上の場合に前記イントラスムージングフィルタの前記フィルタ使用情報を修正する修正手段と、修正された前記フィルタ使用情報に基づいて前記イントラスムージングフィルタを実施する実施手段とを備えるイントラ予測処理装置である。
本発明の一態様は、前記イントラ予測処理装置であって、前記修正手段は、前記差分絶対値の最大値が前記閾値以上の画素間についてのみ前記イントラスムージングフィルタを使用しないように修正を行って、画素単位で前記イントラスムージングフィルタの適用可否を切り替える切り替え手段を備える。
本発明の一態様は、前記イントラ予測処理装置を備える画像符号化装置であって、前記差分絶対値の最大値に対する閾値を符号化して画像復号装置へ伝送する閾値伝送手段を備える画像符号化装置である。
本発明の一態様は、前記イントラ予測処理装置を備える画像復号装置であって、画像符号化装置から伝送される前記差分絶対値の最大値に対する閾値を復号して設定する閾値設定手段を備える画像復号装置である。
本発明の一態様は、同一の画面内で予測信号を生成するイントラ予測を行うイントラ予測処理装置が行うイントラ予測処理方法であって、イントラ予測モードを識別するイントラ予測モード情報を取得するモード情報取得ステップと、前記イントラ予測に用いるブロックサイズを識別するブロックサイズ情報を取得するサイズ情報取得ステップと、復号画素信号を参照画素信号として設定するための復号画素位置情報を取得する位置情報取得ステップと、前記イントラ予測モード情報と前記ブロックサイズ情報とに基づいて前記参照画素信号に施すイントラスムージングフィルタの適用可否を判定してフィルタ使用情報を導出する導出ステップと、前記復号画素位置情報によって特定されるイントラ予測信号生成に必要な復号画素信号を取得して、該復号画素信号のエッジとして各復号画素間の差分絶対値の最大値を算出する最大値算出ステップと、予め定められたテーブルから前記差分絶対値の最大値に対する閾値を読み込んで設定する設定ステップと、算出された前記各復号画素間の前記差分絶対値の最大値と前記閾値を比較して前記差分絶対値の最大値が前記閾値以上の場合に前記イントラスムージングフィルタの前記フィルタ使用情報を修正する修正ステップと、修正された前記フィルタ使用情報に基づいて前記イントラスムージングフィルタを実施する実施ステップとを有するイントラ予測処理方法である。
本発明の一態様は、前記イントラ予測処理方法であって、前記修正ステップでは、前記差分絶対値の最大値が前記閾値以上の画素間についてのみ前記イントラスムージングフィルタを使用しないように修正を行って、画素単位で前記イントラスムージングフィルタの適用可否を切り替える切り替えステップを有する。
本発明の一態様は、コンピュータを、前記イントラ予測処理装置として機能させるためのイントラ予測処理プログラムである。
本発明によれば、イントラ予測において、イントラスムージング処理の実施判断に復号済みの参照画素信号を利用することにより、本来の画像が有するエッジ情報を保ちつつ、復号された参照画素信号に重畳されている符号化歪などのノイズを効率的に削除することができ、符号化効率と主観画質を改善することができるという効果が得られる。
本発明の一実施形態による画像符号化装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による画像復号装置の構成を示すブロック図である。 図1、図2に示すイントラ予測処理部101及びイントラ予測処理部202の構成例を示すブロック図である。 図3に示すイントラ予測処理部101が行うイントラ予測処理の動作を示すフローチャートである。 図3に示す参照画素生成部302の構成を示すブロック図である。 ブロックサイズが8×8でモード34が選択された場合の例を示す図である。 HEVCにおいてイントラスムージングフィルタが適用される条件を示す図である。 イントラスムージングフィルタ判定修正部405でのフィルタ使用情報の修正方法を示す説明図である。 従来技術による参照画素生成部302’の構成を示すブロック図である。 図5に示す参照画素生成部302が行うイントラ予測信号生成処理動作を示すフローチャートである。 イントラ予測処理部101を備える画像符号化装置100をコンピュータとソフトウェアプログラムとによって構成する場合におけるコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。 イントラ予測処理部202を備える画像復号装置200をコンピュータとソフトウェアプログラムとによって構成する場合におけるコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。 HEVCにおける各処理ユニットの定義を示す図である。 HEVCの予測ユニットにおけるイントラ予測モード番号とイントラ予測モードの対応関係を示す図である。 Angular予測モードと角度の対応関係を示す図である。 予測モードと角度の対応関係を示す図である。 予測モードとパラメータの対応関係を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態による画像符号化装置及び画像復号装置を説明する。図1は、同実施形態における画像符号化装置の構成を示すブロック図である。画像符号化装置100は、符号化対象の入力映像信号を入力し、入力映像信号の各フレームを複数のブロックに分割してブロックごとに符号化し、符号化結果のビットストリームを符号化ストリームとして出力する。
画像符号化装置100は、図1に示すように、イントラ予測処理部101、インター予測処理部102、予測残差信号生成部103、変換処理部104、量子化処理部105、逆量子化処理部106、逆変換処理部107、復号信号生成部108、フレームメモリ109、インループフィルタ処理部110、インター予測情報格納部111、イントラ予測情報格納部112及びエントロピー符号化処理部113を備えている。
図1に示す画像符号化装置100においては、イントラ予測処理部101が特徴的な構成である。他の各機能部は、HEVCなどのエンコーダとして用いられている一般的な画像符号化装置が備える機能部と同等である。なお、インループフィルタ処理部110については、複数のインループフィルタが適用されてもよい。例えば、HEVCのようにデブロッキングフィルタおよびサンプルアダプティブオフセット(Sample Adaptive Offset:SAO)が適用される。HEVC標準化において提案されていたアダプティブループフィルタ(Adaptive Loop Filter:ALF)と呼ばれる符号化歪を除去するフィルタなどが挿入されてもよい。
イントラ予測処理部101は、入力映像信号を入力し、入力映像信号に基づいて予測信号を生成する。また、イントラ予測処理部101は、入力映像信号に基づいて、予測モードなどを含むイントラ予測情報を生成し、生成したイントラ予測情報をイントラ予測情報格納部112に記憶させて格納する。
インター予測処理部102は、入力映像信号と、インループフィルタ処理部110から出力する参照画像とを入力する。インター予測処理部102は、入力映像信号と参照画像とに基づいて、予測信号を生成する。また、インター予測処理部102は、入力映像信号と参照信号とに基づいて、動きベクトルを含むインター予測情報を生成し、生成したインター予測情報をインター予測情報格納部111に記憶させて格納する。
予測残差信号生成部103は、入力映像信号と、イントラ予測処理部101あるいはインター予測処理部102から出力される予測信号との差分を算出する。予測残差信号生成部103は、算出した差分を予測残差信号として変換処理部104に出力する。
変換処理部104は、予測残差信号生成部103から入力した予測残差信号に対して離散コサイン変換(Discrete Cosine Transform:DCT)等の直交変換を行う。変換処理部104は、直交変換により得られた変換係数を量子化処理部105に出力する。
量子化処理部105は、変換処理部104から入力した変換係数を量子化し、その量子化された変換係数を逆量子化処理部106とエントロピー符号化処理部113とに出力する。
逆量子化処理部106は、量子化処理部105から入力した変換係数を逆量子化して逆変換処理部107に出力する。逆変換処理部107は、逆量子化処理部106から入力した変換係数を逆直交変換する。逆変換処理部107は、逆直交変換により得られた予測残差復号信号を復号信号生成部108に出力する。
復号信号生成部108は、逆変換処理部107から入力した予測残差復号信号と、イントラ予測処理部101あるいはインター予測処理部102が出力する予測信号とを加算する。復号信号生成部108は、加算結果を符号化した符号化対象ブロックの復号信号としてフレームメモリ109に記憶する。この復号信号は、イントラ予測処理部101あるいはインター予測処理部102において参照画像として用いる。
フレームメモリ109は、復号信号生成部108が生成し出力した復号信号を記憶する。インループフィルタ処理部110は、フレームメモリ109に記憶されている復号信号を読み出し、読み出した復号信号に対してデブロッキングフィルタおよびSAO処理などを行う。インループフィルタ処理部110は、各種インループフィルタ処理後の画像を参照画像としてインター予測処理部102に出力する。
インター予測情報格納部111は、インター予測処理部102が生成したインター予測情報を記憶する。イントラ予測情報格納部112は、イントラ予測処理部101が生成したイントラ予測情報を記憶する。
エントロピー符号化処理部113は、量子化処理部105において量子化された変換係数と、インター予測情報格納部111に格納されているインター予測情報と、イントラ予測情報格納部112に格納されているイントラ予測情報とをエントロピー符号化し、符号化ストリームとして出力する。
画像符号化装置100は、前述の各機能部を備えることにより、入力映像信号の各フレームを複数のブロックに分割してブロックベースの予測符号化を行い、入力映像信号を符号化して得られた符号化ストリームを出力する。
図2は、同実施形態における画像復号装置200の構成を示すブロック図である。画像復号装置200は、図1に示した画像符号化装置100などにより符号化されて出力される符号化ストリームを入力し、符号化ストリームを復号することにより復号画像である復号映像信号を出力する。
画像復号装置200は、図2に示すように、エントロピー復号処理部201、イントラ予測処理部202、インター予測処理部203、逆量子化処理部204、逆変換処理部205、復号信号生成部206、フレームメモリ207、インループフィルタ処理部208、インター予測情報格納部209及びイントラ予測情報格納部210を備えている。
図2に示す画像復号装置200においては、イントラ予測処理部202が特徴的な構成である。他の各機能部は、HEVCなどのデコーダとして用いられる一般的な画像復号装置が備える機能部と同等である。
エントロピー復号処理部201は、符号化ストリームを入力し、入力した符号化ストリームから復号対象ブロックの量子化変換係数をエントロピー復号するとともに、イントラ予測に関するイントラ予測情報及びインター予測に関するインター予測情報をエントロピー復号する。また、エントロピー復号処理部201は、量子化変換係数を逆量子化処理部204に出力し、インター予測情報をインター予測情報格納部209に記憶させて格納し、イントラ予測情報をイントラ予測情報格納部210に記憶させて格納する。
イントラ予測処理部202は、フレームメモリ207に記憶される復号信号を参照画像として読み出す。また、イントラ予測処理部202は、イントラ予測情報格納部210からイントラ予測情報を読み出す。そして、イントラ予測処理部202は、読み出した参照画像と、読み出したイントラ予測情報とに基づいて、予測信号を生成する。
インター予測処理部203は、インター予測情報格納部209からインター予測情報を読み出す。そして、インター予測処理部203は、インター予測情報と、インループフィルタ処理部208から入力した参照画像とに基づいて、予測信号を生成する。
逆量子化処理部204は、エントロピー復号処理部201から入力した量子化変換係数を逆量子化して復号変換係数を算出し、算出した復号変換係数を逆変換処理部205に出力する。
逆変換処理部205は、逆量子化処理部204から入力した復号変換係数に逆直交変換を施し、予測残差復号信号を算出し、算出した予測残差復号信号を復号信号生成部206に出力する。
復号信号生成部206は、逆変換処理部205から入力した予測残差復号信号と、イントラ予測処理部202あるいはインター予測処理部203が出力する予測信号とを加算する。そして、復号信号生成部206は、加算結果を復号対象ブロックの復号信号としてフレームメモリ207に記憶させて格納する。フレームメモリ207は、復号信号生成部206が算出した復号信号を記憶する。
インループフィルタ処理部208は、フレームメモリ207から復号信号を読み出し、読み出した復号信号により示される画像に対して符号化歪みを低減する各種インループフィルタ処理を行う。インループフィルタ処理部208は、各種インループフィルタ処理後の画像を復号映像信号として出力する。また、インループフィルタ処理部208は、フィルタ処理後の画像を参照画像としてインター予測処理部203に出力する。なお、画像符号化装置100と同様に、アダプティブループフィルタなどのフィルタ処理部を本インループフィルタ処理部208に含んでもよい。
インター予測情報格納部209は、エントロピー復号処理部201が復号したインター予測情報を格納する。イントラ予測情報格納部210は、エントロピー復号処理部201が復号したイントラ予測情報を格納する。
画像復号装置200は、前述の各機能部を備えることにより、ブロックベースの予測符号化により符号化された映像の符号化ストリームを入力し、入力された符号化ストリームから映像を復号して復号映像信号を出力する。
次に、図3を参照して、図1、図2に示すイントラ予測処理部101及びイントラ予測処理部202の構成を説明する。図3は、図1、図2に示すイントラ予測処理部101及びイントラ予測処理部202の構成例を示すブロック図である。イントラ予測処理部101とイントラ予測処理部202とは共通する処理を行い、同じ構成を備えているので、以下では、イントラ予測処理部101を説明し、イントラ予測処理部202の説明を省略する。
イントラ予測処理部101は、図3に示すように、ブロック位置同定部301、参照画素生成部302及びイントラ予測信号生成部303を備えている。ブロック位置同定部301は、処理対象となるイントラ予測するブロックの位置を同定する。また、ブロック位置同定部301は、ブロックの位置を同定するために、フレームやスライスにおける位置となるブロック位置情報(空間座標やCU/PU/TUの位置)を入力とし、参照画素を取得するための復号画素位置情報を出力する。
参照画素生成部302は、ブロック位置同定部301が出力する復号画素位置情報と、復号画素信号と、イントラ予測モードとを入力する。参照画素生成部302は、復号画素位置情報に基づいて、予測信号生成に必要となる参照画素の格納と必要なフィルタ処理などを施す。ここで述べている参照画素の格納は、例えば、前述のp[x][y]の準備や参照画素配列ref[x]の生成を意味する。また、必要なフィルタ処理とは、イントラスムージング、すなわち[1,2,1]/4の平滑化フィルタを参照画素にかけてそのフィルタ後の画素値を予測値に適用する処理、および、前述の(A)、(B)のそれぞれの2.(b)に示す32分割上の位置の比を取るフィルタ処理などを示す。すなわち、予測信号生成に必要とされる復号画素信号のフィルタ処理は全てこの参照画素生成部302で行う。参照画素生成部302は、各種フィルタ処理後の復号画素信号を予測信号の配列にコピーするための参照画素信号として、イントラ予測信号生成部303に出力する。
イントラ予測信号生成部303は、参照画素生成部302から入力した参照画素信号、復号画素信号及びイントラ予測モードに基づいて、イントラ予測信号を生成して出力する。
以上のように、イントラ予測処理部101は、ブロック位置同定部301、参照画素生成部302及びイントラ予測信号生成部303により、入力となるブロック位置情報、復号画素信号、イントラ予測モードに基づき、イントラ予測信号を出力する。本実施形態では参照画素生成部302が従来法とは異なる特徴的な部位となる。
次に、図4を参照して、図3に示すイントラ予測処理部101の処理動作を説明する。図4は、図3に示すイントラ予測処理部101が行うイントラ予測処理の動作を示すフローチャートである。ブロック位置同定部301は、非特許文献3等に記載されている手順に従い、入力されたブロック位置情報に基づいて、処理対象となるイントラ予測するブロックの位置を同定し、予測に必要となる参照画素の生成のための復号画素の位置を示す情報を出力する(ステップS101)。
次に、参照画素生成部302は、ブロック位置同定部301が出力する復号画素位置情報に基づいて、復号画素信号を配列として格納する処理や復号画素に施すフィルタ処理などを実施する(ステップS102)。続いて、イントラ予測信号生成部303は、参照画素生成部302が出力する参照画素信号と、別途入力するイントラ予測モードと復号画素信号に基づいて、イントラ予測信号を生成して出力する(ステップS103)。
次に、図5を参照して、図3に示す参照画素生成部302の構成を説明する。図5は、図3に示す参照画素生成部302の構成を示すブロック図である。参照画素生成部302は、図5に示すように、イントラ予測モード保存部401、復号画素位置情報設定部402、ブロックサイズ取得部403、イントラスムージングフィルタ使用判定部404、イントラスムージングフィルタ判定修正部405、イントラスムージングフィルタ実行部406および閾値設定部407を備えている。
イントラ予測モード保存部401は、対象ブロックの予測モードを保存し、イントラスムージングフィルタ使用判定部404に対してイントラ予測モード情報を提供する。
復号画素位置情報設定部402は、前記ブロック位置同定部301から与えられる復号画素位置情報を保存し、イントラ予測に用いるための参照画素の位置を判断するための複合画素位置情報をイントラスムージングフィルタ使用判定部404に対して出力する。
ブロックサイズ取得部403は、対象ブロックのブロックサイズを取得してそのブロックサイズをイントラスムージングフィルタ使用判定部404に対して出力する。
イントラ予測モード保存部401から与えられるイントラ予測モード情報と、復号画素位置情報設定部402から与えられる復号画素位置情報と、ブロックサイズ取得部403から与えられるブロックサイズとを用いて、イントラスムージングフィルタ使用判定部404では、イントラスムージングフィルタを適用するか否かの情報、すなわちfilterFlagの判定を実施する。また、強イントラスムージングの使用判定、すなわちbiIntraFlagの判定も合わせて実施するために、必要となる復号画素信号を取得する。これらのスムージングフィルタおよび強スムージングフィルタを使用するか否かの情報を合わせてフィルタ使用情報と定義する。そのフィルタ使用情報をイントラスムージングフィルタ判定修正部405へ出力する。
閾値設定部407は、イントラスムージングの使用可否判断をする上で必要となる参照画素信号に関する閾値情報を読み込む。その数値を最大差分絶対値閾値としてイントラスムージングフィルタ判定修正部405へ出力する。
イントラスムージングフィルタ判定修正部405は、イントラスムージングフィルタ使用判定部404が出力するフィルタ使用情報と、閾値設定部407から得られる最大差分絶対値閾値と、復号画素信号を入力とする。前記復号画素信号からテクスチャの有する起伏やエッジの状況を計算し、最大差分絶対値閾値以上か否かを判定してイントラスムージングの必要性をテクスチャの観点から再判定する。具体的な計算方法は後述する。ここでフィルタ使用情報は修正され、そのフィルタ使用修正情報がイントラスムージングフィルタ実行部406に出力する。ここで、再判定の結果が修正なしとなっていれば、変更を加えずに入力されたフィルタ使用情報をそのまま出力するようにしてもよい。
イントラスムージングフィルタ実行部406は、イントラスムージングフィルタ判定修正部405から受け取ったフィルタ使用修正情報に基づいて、イントラスムージングフィルタなどの平滑化フィルタを実行し、参照画素のノイズを除去してイントラ予測に用いるための最終的な参照画素信号を出力する。
図6は、ブロックサイズが8×8でモード34(右上から左下に45°で予測するモード)が選択された場合の例を示す図である。図6の右上側に示すように、従来の構成ではブロックサイズが8×8でモードが34である場合にはイントラスムージングフィルタが適用される仕様となっている。仮にテクスチャに強いエッジが含まれている場合、[1,2,1]/4の平滑化フィルタを適用すると本来テクスチャが有する境界をぼかしてしまい、そのぼけた参照画素信号を用いて予測信号を生成してしまうことになる。なお、HEVCにおけるイントラスムージングフィルタが適用される条件を図7にまとめて示す。ブロックサイズとイントラ予測モードの2つからイントラスムージングフィルタを適用するか否かが決まる。また強イントラスムージングフィルタにおいてはブロックサイズが32×32で所定の条件を満たす場合にのみ適用される。
これに対し、図6の右下側に示す本実施形態によるイントラ予測では、イントラスムージングフィルタ判定修正部405から得られるフィルタ使用修正情報により、参照画素信号に大きな信号値差分(強いエッジ)が含まれると判断される場合にはイントラスムージングフィルタを使用しないという判断を加えて、適切にイントラスムージングフィルタを適用する。
イントラスムージングフィルタ判定修正部405でのフィルタ使用情報の修正方法について、図8を参照して説明する。例えば、図8における予測対象ブロックの上にある参照画素信号の配列をref[i](0≦i<n、ここでnはブロックサイズで正の整数値)とする。予測対象ブロックの左上の画素を原点と考えてその上にある画素をref[0]とする。図8では簡単のためn=8と仮定しているが、実際は2nとしてもよい。復号済みの画素信号が存在すれば、その範囲まで利用することも可能である。例えばHEVCのイントラ予測モード34であれば、ref[2n−1]の参照画素まで利用可能である。
各参照画素間の差分絶対値|ref[i]−ref[i−1]|(0≦i<n)を計算して、その最大値を保存するようにする。例えば、図8の左側に示されるように、最大値が64だったと仮定する。このとき、閾値設定部407から与えられる最大差分絶対値閾値(αとする)とその最大値を比較し、仮にαよりも小さい場合は強いエッジが含まれないということになるため、イントラスムージングフィルタを適用してもテクスチャを損なうことはないと判断され、イントラスムージングフィルタを実施する。
逆に最大値がα以上の場合(図8の右側の例)は強いエッジが含まれると判断でき、イントラスムージングフィルタを適用することで本来のエッジがぼかされて予測信号が劣化すると考え、イントラスムージングフィルタをオフにする。イントラスムージングのオンとオフは従来のHEVCと同様に1辺まとめて切り替えてもよいし、閾値を超える画素間のみ抽出して画素単位でイントラスムージングをオン・オフできるように構成してもよい。例えば左隣、右隣のどちらか一方が閾値を超えるようであれば、この復号画素についてはイントラスムージングをオフにするように修正する方法などが適用できる。
なお、閾値であるαは符号化器と復号器で共通のテーブルをメモリなどに所有しておけば、伝送する必要はない。αの値は0≦α≦2−1(mはビット深度、例えば8ビット信号の映像であれば0≦α≦255)で設定すればよい。基本的にとり得る範囲の中で大きいと考えられる値、例えば(2−1)×0.8や(2−1)×0.95などの人間が映像を主観的にエッジが強いと認識できる程度の値を設定すればよい。映像の性質などに応じて適切な値は異なると考えられるため、例えば映像の特定のシーン単位、GroupOfPicture(GOP)単位、スライス単位、フレーム単位などで変化させてもよい。その場合はαの値を切り替える単位で伝送する必要がある。αの符号量がオーバーヘッドとして発生するが、その分適切な単位で閾値を切り替えることができ、伝送しない場合と比較して符号化性能や主観画質をより改善できる可能性がある。発生するオーバーヘッドと切り替える粒度による効果はトレードオフの関係であるため、その関係を考慮して伝送単位を決めればよい。
本実施形態における参照画素生成部302は、イントラスムージングフィルタ判定修正部405と閾値設定部407を備えている点が、従来技術にはない特徴である。
図9は、従来技術による参照画素生成部302’の構成を示すブロック図である。イントラ予測モード保存部501と、復号画素位置情報設定部502と、ブロックサイズ取得部503と、イントラスムージングフィルタ使用判定部504と、イントラスムージングフィルタ実行部505は、それぞれ図5に示すイントラ予測モード保存部401と、復号画素位置情報設定部402と、ブロックサイズ取得部403と、イントラスムージングフィルタ使用判定部404と、イントラスムージングフィルタ実行部406と同じ機能を有する。図9では、図5におけるイントラスムージングフィルタ判定修正部405と閾値設定部407を持たず、イントラスムージングフィルタ使用判定部504から出力されるフィルタ使用情報は修正など変更を加えず、そのまま出力される。
次に、図10を参照して、図5に示す参照画素生成部302の動作を説明する。図10は、図5に示す参照画素生成部302が行うイントラ予測用参照信号生成処理動作を示すフローチャートである。
参照画素生成部302において、イントラ予測信号導出処理のための参照画素を生成するために、まずイントラスムージングフィルタ使用判定部404は、イントラ予測モード保存部401に記憶されているイントラ予測モードを読み出し、復号画素位置情報設定部402から復号画素位置情報を読み出し、ブロックサイズ取得部403から対象ブロックのブロックサイズを読み出して取得する(ステップS201)。強イントラスムージングフィルタの場合は復号画素信号も用いることになるためそれも取得する。そして、イントラスムージングフィルタ使用判定部404は、この読み出した3種の情報から、対象ブロックのイントラ予測に対するイントラスムージングフィルタを使用するかしないかの判定を実施する(ステップS202)。
次に、イントラスムージングフィルタ判定修正部405は、イントラ予測に用いる参照画素の各画素間の差分絶対値を計算していき、最大値を保存する(ステップS203)。さらに閾値設定部407から最大差分絶対値閾値αを読み込む(ステップS204)。ステップS203で得られた最大値とステップS204で得られたαを比較してフィルタ使用情報の修正判断を行う(ステップS205)。もし最大値がα以上となる場合(ステップS205にてYES)、参照画素信号に強いエッジが含まれると判断して、フィルタ使用されるところを使用しないように変更する修正を加えて、そのフィルタ使用修正情報をイントラスムージングフィルタ実行部406へ出力する(ステップS206)。なお、ここでは最大値がα以上となる場合として説明したが、最大値がαを超える場合としてもよい。
一方、最大値がα未満の場合(ステップS205にてNO)、フィルタ使用情報は変更せずにそのままフィルタ使用情報をイントラスムージングフィルタ実行部406へ出力する。イントラスムージングフィルタ実行部406はイントラスムージングフィルタ判定修正部405からのフィルタ使用修正情報に基づき、イントラスムージングフィルタを実行してイントラ予測に用いる参照画素を出力する(ステップS207)。
以上説明したように、画像符号化・復号処理におけるイントラ予測処理において、復号画素信号のテクスチャの起伏やエッジの状況に基づいてイントラスムージングフィルタを使用するか否か再度判定したうえで、イントラスムージングフィルタ処理を行うようにした。この構成により、符号化効率及び主観画質の改善を図ることができる。特に、現行のイントラ予測のスムージングフィルタにおいて、その適用有無の判断に画像のテクスチャが利用されていないという課題を解決し、符号化性能および主観画質を改善することができる。
以上、本実施形態において説明したイントラ予測処理部101、202と、イントラ予測処理部101を備える画像符号化装置100と、イントラ予測処理部202を備える画像復号装置200は、コンピュータとソフトウェアプログラムとを用いて実現することができる。
図11は、イントラ予測処理部101を備える画像符号化装置100をコンピュータとソフトウェアプログラムとによって構成する場合におけるコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。コンピュータは、CPU900、メモリ901、映像信号入力部902、プログラム記憶装置903及び符号化ストリーム出力部905を備えている。
CPU900はプログラムを実行する。メモリ901は、CPU900がアクセスするプログラムやデータを一時的に格納するRAMなどである。映像信号入力部902は、映像信号を生成するカメラなどの機器から符号化対象の入力映像信号を入力する。なお、映像信号入力部902は、ハードディスク装置等による入力映像信号を記憶する記憶装置であってもよい。プログラム記憶装置903は、前述の各実施形態において説明した符号化処理をCPU900に実行させるソフトウェアプログラムである画像符号化プログラム904を格納する。符号化ストリーム出力部905は、CPU900がメモリ901にロードされた画像符号化プログラム904を実行することにより生成された符号化ストリームを出力する。符号化ストリーム出力部905は、ネットワークを介して、符号化ストリームを出力するようにしてもよい。また、符号化ストリーム出力部905は、ハードディスク装置等による符号化ストリーム記憶する記憶装置であってもよい。CPU900、メモリ901、映像信号入力部902、プログラム記憶装置903、符号化ストリーム出力部905は、バスを介して互いに接続されている。
図12は、イントラ予測処理部202を備える画像復号装置200をコンピュータとソフトウェアプログラムとによって構成する場合におけるコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。コンピュータは、CPU1000、メモリ1001、符号化ストリーム入力部1002、プログラム記憶装置1003及び復号映像出力部1005を備えている。
CPU1000はプログラムを実行する。メモリ1001は、CPU1000がアクセスするプログラムやデータを一時的に格納するRAMなどである。符号化ストリーム入力部1002は、例えば、画像符号化装置100が前述の処理により入力映像信号を符号化した符号化ストリームを入力する。なお、符号化ストリーム入力部1002は、ハードディスク装置等による符号化ストリームを記憶する記憶装置であってもよい。プログラム記憶装置1003は、前述の各実施形態において説明した復号処理をCPU1000に実行させるソフトウェアプログラムである画像復号プログラム1004を格納する。復号映像出力部1005は、CPU1000がメモリ1001にロードされた画像復号プログラム1004を実行することにより、符号化ストリームを復号して得られた復号映像を再生装置などに出力する。なお、復号映像出力部1005は、ハードディスク装置等による復号映像信号を記憶する記憶装置であってもよい。CPU1000、メモリ1001、符号化ストリーム入力部1002、プログラム記憶装置1003、復号映像出力部1005は、バスを介して互いに接続されている。
前述した実施形態における画像符号化装置、画像復号装置の全部または一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、PLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されるものであってもよい。
以上、図面を参照して本発明の実施の形態を説明してきたが、上記実施の形態は本発明の例示に過ぎず、本発明が上記実施の形態に限定されるものではないことは明らかである。したがって、本発明の技術思想及び範囲を逸脱しない範囲で構成要素の追加、省略、置換、その他の変更を行ってもよい。
イントラ予測の処理において、画像固有のエッジを保存しつつ、より効率的に復号済み参照画素に重畳されるノイズを除去して主観画質および符号化効率を改善することが不可欠な用途に適用できる。
100…画像符号化装置、101…イントラ予測処理部、102…インター予測処理部、103…予測残差信号生成部、104…変換処理部、105…量子化処理部、106…逆量子化処理部、107…逆変換処理部、108…復号信号生成部、109…フレームメモリ、110…インループフィルタ処理部、111…インター予測情報格納部、112…イントラ予測情報格納部、113…エントロピー符号化処理部、200…画像復号装置、201…エントロピー復号処理部、202…イントラ予測処理部、203…インター予測処理部、204…逆量子化処理部、205…逆変換処理部、206…復号信号生成部、207…フレームメモリ、208…インループフィルタ処理部、209…インター予測情報格納部、210…イントラ予測情報格納部、301…ブロック位置同定部、302…参照画素生成部、303…イントラ予測信号生成部、401、501…イントラ予測モード保存部、402、502…復号画素位置情報設定部、403、503…ブロックサイズ取得部、404、504…イントラスムージングフィルタ使用判定部、405…イントラスムージングフィルタ判定修正部、406、505…イントラスムージングフィルタ実行部、407…閾値設定部、900、1000…CPU、901、1001…メモリ、902…映像信号入力部、903、1003…プログラム記憶装置、904…画像符号化プログラム、905…符号化ストリーム出力部、1002…符号化ストリーム入力部、1004…画像復号プログラム、1005…復号映像出力部

Claims (7)

  1. 同一の画面内で予測信号を生成するイントラ予測を行うイントラ予測処理装置であって、
    イントラ予測モードを識別するイントラ予測モード情報を取得するモード情報取得手段と、
    前記イントラ予測に用いるブロックサイズを識別するブロックサイズ情報を取得するサイズ情報取得手段と、
    復号画素信号を参照画素信号として設定するための復号画素位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記イントラ予測モード情報と前記ブロックサイズ情報とに基づいて前記参照画素信号に施すイントラスムージングフィルタの適用可否を判定してフィルタ使用情報を導出する導出手段と、
    前記復号画素位置情報によって特定されるイントラ予測信号生成に必要な復号画素信号を取得して、該復号画素信号のエッジとして各復号画素間の差分絶対値の最大値を算出する最大値算出手段と、
    予め定められたテーブルから前記差分絶対値の最大値に対する閾値を読み込んで設定する設定手段と、
    算出された前記各復号画素間の前記差分絶対値の最大値と前記閾値を比較して前記差分絶対値の最大値が前記閾値以上の場合に前記イントラスムージングフィルタの前記フィルタ使用情報を修正する修正手段と、
    修正された前記フィルタ使用情報に基づいて前記イントラスムージングフィルタを実施する実施手段と
    を備えるイントラ予測処理装置。
  2. 前記修正手段は、
    前記差分絶対値の最大値が前記閾値以上の画素間についてのみ前記イントラスムージングフィルタを使用しないように修正を行って、画素単位で前記イントラスムージングフィルタの適用可否を切り替える切り替え手段を備える請求項1に記載のイントラ予測処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のイントラ予測処理装置を備える画像符号化装置であって、
    前記差分絶対値の最大値に対する閾値を符号化して画像復号装置へ伝送する閾値伝送手段を備える画像符号化装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載のイントラ予測処理装置を備える画像復号装置であって、
    画像符号化装置から伝送される前記差分絶対値の最大値に対する閾値を復号して設定する閾値設定手段を備える画像復号装置。
  5. 同一の画面内で予測信号を生成するイントラ予測を行うイントラ予測処理装置が行うイントラ予測処理方法であって、
    イントラ予測モードを識別するイントラ予測モード情報を取得するモード情報取得ステップと、
    前記イントラ予測に用いるブロックサイズを識別するブロックサイズ情報を取得するサイズ情報取得ステップと、
    復号画素信号を参照画素信号として設定するための復号画素位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
    前記イントラ予測モード情報と前記ブロックサイズ情報とに基づいて前記参照画素信号に施すイントラスムージングフィルタの適用可否を判定してフィルタ使用情報を導出する導出ステップと、
    前記復号画素位置情報によって特定されるイントラ予測信号生成に必要な復号画素信号を取得して、該復号画素信号のエッジとして各復号画素間の差分絶対値の最大値を算出する最大値算出ステップと、
    予め定められたテーブルから前記差分絶対値の最大値に対する閾値を読み込んで設定する設定ステップと、
    算出された前記各復号画素間の前記差分絶対値の最大値と前記閾値を比較して前記差分絶対値の最大値が前記閾値以上の場合に前記イントラスムージングフィルタの前記フィルタ使用情報を修正する修正ステップと、
    修正された前記フィルタ使用情報に基づいて前記イントラスムージングフィルタを実施する実施ステップと
    を有するイントラ予測処理方法。
  6. 前記修正ステップでは、
    前記差分絶対値の最大値が前記閾値以上の画素間についてのみ前記イントラスムージングフィルタを使用しないように修正を行って、画素単位で前記イントラスムージングフィルタの適用可否を切り替える切り替えステップを有する請求項5に記載のイントラ予測処理方法。
  7. コンピュータを、請求項1または2に記載のイントラ予測処理装置として機能させるためのイントラ予測処理プログラム。
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