JP2017005462A - 無線機器及び無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の無線LAN中継機を備えた無線LAN通信システムで、信号の干渉を回避した機器設定を容易にできる無線通信システム及び無線LAN中継機を提供する。
【解決手段】無線LAN親機と、他の無線LAN中継機とに接続され、無線LAN親機と、他の無線LAN中継機との間の通信を中継する無線LAN中継機であって、通信先ごとに、通信先が前記無線LAN親機であるか他の無線LAN中継機であるかを判別し、無線LAN親機と判別された通信先との間の通信で利用する周波数帯域の情報に基づいて他の無線LAN中継機との間の通信で利用する周波数帯域を決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線機器及び無線通信システムに関する。
無線LANを利用した通信において、無線通信装置間の干渉等の問題を解消するため、無線周波数を効率的かつ柔軟に割り当てようとする技術が、特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示の技術では、エリア内通信で使用している周波数を避けて、エリア間通信の周波数を定めることが開示されている。
特開2003−152732号公報
しかしながら、上記従来の無線LANシステムでは、複数の無線LAN中継機を用いて、多段に中継することまでは考慮されていない。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、中継機能を備えた無線機器を複数備えた無線LAN通信システムにおいて、複数の中継機能を備えた無線機器間の通信路を安定させるよう、信号の干渉を回避した機器設定を容易にできる無線機器及び無線通信システムを提供することを、その目的の一つとする。
上記従来例の問題点を解決する本発明は、複数の周波数帯域のうちいずれかの周波数帯域を用いて他の無線機器と通信を行う無線機器であって、当該前記無線機器の接続要求先無線機器である上流側無線機器と、少なくとも一つの、当該前記無線機器の接続要求元無線機器である下流側無線機器との間の通信を中継する無線機器であって、前記下流側無線機器ごとに、当該下流側無線機器が中継機能を有しているか否かを判別する判別手段と、前記上流側無線機器との間の通信で利用する周波数帯域の情報に基づいて、前記判別手段により中継機能を有していると判別された下流側無線機器との通信で利用する周波数帯域を決定する決定手段と、前記決定された周波数帯域を用いて、前記判別手段により中継機能を有していると判別された下流側無線機器との間での通信を行う通信手段と、を備えることとしたものである。
これより、この中継機能を有する無線機器に対して、中継機能を有する他の無線機器を接続した無線LAN通信システムにおける、中継機能を備えた無線機器間の通信路を安定させるよう、信号の干渉を回避した機器設定を容易にできる。
ここで前記判別手段は、判別の対象となった下流側無線機器から受信した情報を参照し、当該参照した情報に基づいて、前記判別の対象となった下流側無線機器が中継機能を有しているか否かを判別してもよい。
また前記判別手段は、前記判別の対象となった下流側無線機器から受信した情報であるパケットのローカルビットを参照し、当該判別の対象となった下流側無線機器が中継機能を有しているか否かを判別してもよい。
さらに判別手段は、前記判別の対象となった下流側無線機器から受信した情報において、複数回のDHCP要求があった場合に、当該判別の対象となった下流側無線機器が中継機能を有していると判別してもよい。
また前記判別手段は、前記判別の対象となった下流側無線機器から上流側無線機器へ中継する情報のうち、通信制御に用いられる情報部分における前記判別の対象となった下流側無線機器のアドレス情報ごとに、伝送される内容情報部分に含まれる、当該情報の送信元のアドレス情報に、互いに異なるアドレス情報が複数ある場合に、当該判別の対象となった下流側無線機器が中継機能を有すると判別してもよい。
また本発明の別の態様は、複数の周波数帯域のうちいずれかの周波数帯域を用いて他の無線機器と通信を行う3つ以上の複数の無線機器を有し、前記複数の無線機器の一つが、接続先とする上流側無線機器と、接続元となる複数の下流側無線機器との間の通信を中継する無線機器である無線通信システムであって、前記無線機器は、前記複数の下流側無線機器ごとに、当該下流側無線機器が中継機能を有しているか否かを判別する判別手段と、前記上流側無線機器との間の通信で利用する周波数帯域の情報に基づいて、前記中継機能を有していると判別された下流側無線機器との間の通信で利用する周波数帯域を決定する決定手段と、前記決定された周波数帯域を用いて前記中継機能を有していると判別された下流側無線機器との間での通信を行う通信手段と、を備えることとしたものである。
これより、複数の無線LAN中継機を備えた無線LAN通信システムで、中継機能を備えた無線機器間の通信路を安定させるよう、信号の干渉を回避した機器設定を容易にできる。
本発明によると、複数の無線LAN中継機を備えた無線LAN通信システムで、信号の干渉を回避した機器設定を容易にできる。
本発明の実施の形態に係る無線通信システムの例を表す構成ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る中継装置等が保持する接続先情報の内容例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る中継装置の例を表す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る中継装置の動作例を表すフローチャート図である。 本発明の実施の形態に係る中継装置の動作例を表すもう一つのフローチャート図である。 本発明の実施の形態に係る中継装置のもう一つの動作例を表すフローチャート図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係る無線通信システムは図1に例示するように、第1の無線機器10と、第2の無線機器20aと、第3の無線機器20bと、クライアント無線機器30とを備えて構成される。また図1の例では、複数のクライアント無線機器30a,30b…が示されている。以下、クライアント無線機器30a,30b,…を区別する必要のないときには、クライアント無線機器30と表記する。このクライアント無線機器30は、アクセスポイント機能としての動作を行っておらず、専らクライアントとして機能する。
第1の無線機器10は、アクセスポイントとして動作する無線機器であり、制御部11と、記憶部12と、WANインタフェース部13と、無線LANインタフェース部14とを備えている。第2、第3の無線機器20a,bは、いずれも中継機能を有し、アクセスポイントとして動作しており、制御部21、記憶部22、及び無線LANインタフェース部23を備えている。ここで中継機能は、リピータとして動作する機能を意味する。
以下、第2、第3の無線機器20a,bを区別する必要のないときには、無線機器20としてまとめて表記する。なお、図1の例では中継機能を有している無線機器として、第2、第3の無線機器20を示し、最大で2段の中継が行われる例を示しているが、中継機能を有している無線機器をさらに多く設けて、さらに多段に構成してもよい。
具体的に、第1の無線機器10を上流側の末端として、この第1の無線機器を接続先として、第2の無線機器が第1の無線機器に対して接続を要求し(第1の無線機器からみればこの第2の無線機器は接続元である下流側となる)、第1の無線機器が接続要求に応答することで、通信が開始される。このとき、接続先とする無線機器を便宜的に上流側無線機器と呼び、接続元(接続を要求する側)の無線機器を便宜的に下流側無線機器と呼ぶ。
仮に第1の無線機器10がWAN(Wide Area Network)に対して例えば有線LAN等で接続されている場合、ある無線機器からみて、よりWAN側に近い無線機器が上流側無線機器となり、WAN側から遠い無線機器が下流側無線機器となる。
従って、ある無線機器から第1の無線機器10へ到達するパケットを送出したとき、当該パケットの中継回数が多いほど、より下流側にあることを意味する。
具体的に図1の例であれば、第2の無線機器20aは第1の無線機器10に対して接続要求を行って通信を開始しており、第2の無線機器20aからみて第1の無線機器10が上流側無線機器となる。またこの第2の無線機器20aに接続要求を行う(接続元となる)第3の無線機器20bや、第2の無線機器20aと直接通信を行っているクライアント無線機器30が第2の無線機器20aからみて下流側無線機器ということとなる。
また、第3の無線機器20bからみたとき、接続先となる第2の無線機器20aが上流側無線機器であり、第3の無線機器20bと直接通信を行っているクライアント無線機器30が下流側無線機器ということとなる。
なお、ある無線機器が上流側無線機器との間で通信を行う方法としては、アクセスポイントとしての動作を利用する方法(アクセスポイント間通信、いわゆるWDS(Wireless Distribution System)を用いる方法)のほか、自己自身がアクセスポイントとして機能して下流側無線機器との間で通信をするとともに、クライアントとしても機能し、クライアントとしての動作により上流側無線機器との間で通信をする方法(この方法には、後に説明する無線LANインタフェース部が複数の無線LANインタフェースモジュールを備える場合には各無線LANインタフェースモジュールをそれぞれアクセスポイントとしての機能に対応するものとクライアントとしての機能に対応するものとに分けて用いてもよいし、一つの無線LANインタフェースモジュールを時分割的に用いてもよい)等があるが、本実施の形態では、どのような方法を用いるかは問われない。
さらに本実施の形態において、また本実施の形態において、第1の無線機器10や、第2、第3の無線機器20等、少なくともアクセスポイントとして動作している無線機器は、複数の周波数帯域のうちいずれかの周波数帯域に属するチャンネルを用いて他の無線機器と通信を行う。ここで周波数帯域は、予め定められた周波数の範囲であり、この周波数の範囲には、複数のチャンネル(実施の通信を行うための無線通信路)が設定されている。本実施の形態の一例では、第1の無線機器10、及び第2、第3の無線機器20はIEEE802.11b、11a、11g、11n、11ac等の規格に従い、無線周波数帯域として2.4GHz帯と5GHz帯とを用いるものとする。この例において、各無線周波数帯域に含まれる複数のチャンネルの具体的構成は、広く知られているので、ここでの詳しい説明を省略する。
なお、ここでは説明を簡略にするため、周波数帯域は2.4GHz帯と5GHz帯と、といった規格周波数帯域としているが、本実施の形態はこれに限らず、周波数帯域は、5GHzのW52と、5GHzのW53と、…というようなタイプごとの周波数帯域(以下特に区別する場合にはタイプ周波数帯域と呼ぶ)であってもよい。また、規格周波数帯域と、タイプ周波数帯域とを混在して用いてもよい。例えば本実施の形態では、2.4GHzと、5GHzのW52と、5GHzのW53と、…といったように、周波数帯域を区別してもよい。つまり本実施の形態で周波数帯域は複数のチャンネルを含んだ周波数の範囲をいうものであり、必ずしもIEEE802.11b、11a、11g、11n、11ac等の規格において定められた周波数帯域(バンド)に一致しない。
ここで第1の無線機器10の制御部11は、CPU等のプログラム制御デバイスであり、記憶部12に格納されたプログラムに従って動作する。本実施の形態では、この制御部11は、無線LANのアクセスポイント機能を実現する動作を行う。本実施の形態では、この制御部11は、無線LANインタフェース部14が無線にてデータを送受している(下流側無線機器となっている)他の無線機器20やクライアント無線機器30等の無線機器(無線LAN子機、以下単に子機と呼ぶ)を特定する情報(無線LANによる通信を行っている子機を特定する情報、例えば各子機のMACアドレス等)を通信先情報として図2に例示するような態様で記憶部12に格納している。
この制御部11は、WANインタフェース部13または無線LANインタフェース部14が、当該記憶している通信先情報に含まれる情報で特定される子機宛のデータを受信すると、当該受信したデータを、無線LANインタフェース部14に出力して、宛先となった子機宛に送出させる。またこの制御部11は、いずれかの子機から当該記憶している情報で特定される他の子機宛でないデータを受信すると、WANインタフェース部13に対して当該受信したデータを出力して、有線LAN等のWANを介して当該データを送出させる。
記憶部12は、メモリデバイス等であり、制御部11によって実行されるプログラムを保持する。このプログラムは、DVD−ROM等のコンピュータ可読、かつ持続的(non-transitory)な記録媒体によって提供され、この記憶部12に複写されたものであってもよいし、ネットワーク等の通信回線を介して提供され、この記憶部12に複写されたものであってもよい。またこの記憶部12は、制御部11のワークメモリとしても動作する。
WANインタフェース部13は、例えば有線LAN等のWANに接続されてもよい。このWANインタフェース部13は、WANに接続されると、WANを介して情報を受信し、当該受信した情報を制御部11に出力する。またこのWANインタフェース部13は、制御部11から入力される指示に従い、WANを介して指示された情報を送出する。
無線LANインタフェース部14は、少なくとも一つの無線LANインタフェースモジュール140を有している。無線LANインタフェースモジュール140は、指定された周波数帯域に属する指定されたチャンネルを用いて、第2の無線機器20や、クライアント無線機器30等、他の無線機器や子機との間で無線にて通信を行い、これら第2の無線機器20や子機から受信した情報を制御部11に出力する。またこの無線LANインタフェース部14は、制御部11から入力される指示に従い、指示された情報を、別途定められた周波数帯域に属するチャンネルを用いて、指示された第2の無線機器や子機宛に送出する。本実施の形態のここでの例では、既に述べたように、この無線LANインタフェースモジュール140は、それぞれ複数の周波数帯域のいずれかに属している、いずれかのチャンネルでの無線通信が可能なものとする。具体的に以下の例では無線LANインタフェースモジュール140は、無線周波数帯域として、無線LAN規格の一つであるIEEE802.11b、11a、11g、11n、11ac等の規格に従い2.4GHz帯と5GHz帯と(特に区別するときにはこれらの周波数帯域を規格周波数帯域と呼ぶ)を用いるものとする。この例において2.4GHz無線周波数帯域には1から14チャンネルの複数のチャンネルが含まれ、また5GHz無線周波数帯域には、W52/53/56/58のタイプに分けられた各チャンネルが含まれる。
また第2または第3の無線機器20(以下、中継動作中無線機器20と称する)の制御部21は、CPU等のプログラム制御デバイスであり、記憶部22に格納されたプログラムに従って動作する。本実施の形態では、この制御部21が無線LAN中継機としての動作を行うことで、中継動作中無線機器20がその無線LAN親機(以下単に親機と呼ぶ)として機能する第1の無線機器10に対して通信可能に接続されるとともに、中継動作中無線機器20に対する子機であるクライアント無線機器30との間でも通信可能に接続される。そしてこの制御部21は、中継動作中無線機器20にとっての親機である第1の無線機器10と、中継動作中無線機器20にとっての子機であるクライアント無線機器30との間の通信を中継する処理を行う。
また本実施の形態の中継動作中無線機器20の少なくとも一つは、他の中継動作中無線機器20との間でも通信可能に接続される。この場合、第1の無線機器10に近い側、つまり上流側となる中継動作中無線機器である第2の無線機器20aが、接続元(下流側)となった他の中継動作中無線機器20である第3の無線機器20bを子機として、第1の無線機器10と第3の無線機器20bとの間の通信を中継する。この場合、第2の無線機器20aは第3の無線機器20bにとっての親機として動作する。
この制御部21は、第1の無線機器10の制御部11と同様に、無線LANインタフェースモジュール230a,b,…(以下、区別の必要がないときには、無線LANインタフェースモジュール230と表記する)が無線にてデータを送受している下流側の無線機器(クライアント無線機器30または他の中継動作中無線機器20)を特定する情報(例えば各子機のMACアドレス等)を通信先情報として記憶部22に格納している。
また本実施の形態では、この中継動作中無線機器20の制御部21は、通信を行っている子機(下流側無線機器に相当する)が中継機能を有しているか、つまり中継動作中無線機器20であるかを判別する。制御部21は、親機(上流側無線機器に相当する)との間での通信に利用している周波数帯域の情報に基づいて、下流側無線機器である子機のうち、中継動作中無線機器20と判別された通信先との間の通信で利用する周波数帯域を決定する。そして制御部21は、当該決定された周波数帯域に属するチャンネルを用いて、中継動作中無線機器20と判別された下流側無線機器との間での通信を行うよう、無線LANインタフェース部23を制御する。この制御部21の詳しい動作の内容は後述する。
記憶部22は、メモリデバイス等であり、制御部21によって実行されるプログラムを保持する。このプログラムは、DVD−ROM等のコンピュータ可読、かつ持続的(non-transitory)な記録媒体によって提供され、この記憶部22に複写されたものであってもよいし、ネットワーク等の通信回線を介して提供され、この記憶部22に複写されたものであってもよい。またこの記憶部22は、制御部21のワークメモリとしても動作する。
無線LANインタフェース部23は、図1に例示したように、複数の無線LANインタフェースモジュール230a,b,…を備えている。この無線LANインタフェースモジュール230には、それぞれ互いに異なるMACアドレスが設定されており(通常は製造の都合から連番となる)、それぞれが複数の周波数帯域のいずれかに属する、いずれかのチャンネルでの無線通信が可能なものであり、ここでは一例として2.4GHz帯と5GHz帯とを用いた通信が可能なものであるとする。各無線LANインタフェースモジュール230が、どの周波数帯域に属するチャンネルでの無線通信を行うかは制御部21からの指示に従って設定される。
各無線LANインタフェースモジュール230は、それぞれ、通信先である子機として接続されているクライアント無線機器30や他の中継動作中無線機器20との間、または親機として接続される第1の無線機器10や他の中継動作中無線機器20との間で無線にて通信を行い、これらの他の無線機器から受信した情報を制御部21に出力する。またこの無線LANインタフェースモジュール230は、制御部21から入力される指示に従い、指示された情報を宛先となった他の無線機器へ送出する。
クライアント無線機器30は、例えばスマートフォン等の携帯端末のほか、テレビ等の映像機器や、IP電話機等を含む、種々の無線機器である。このクライアント無線機器30は、無線LANの規格におけるクライアント機能を備えるものであり、第1の無線機器10または中継動作中無線機器20との間で通信を行い、通信先となった第1の無線機器10または中継動作中無線機器20を介して、ウェブサーバや、SIP(Session Initiation Protocol)サーバ、その他の機器との間でデータの送受を行う。
ここで中継機能を有する第2,第3の無線機器20の制御部21の動作について説明する。本実施の形態では、この制御部21は記憶部22に格納されたプログラムを実行することで、機能的に、図3に例示するように、中継機能部41と、判別部42と、帯域決定部43と、帯域制御部44とを含んで構成される。また本実施の形態の無線機器20に対して親機となる上流側の無線機器10または他の無線機器20を特定する情報(例えばそのMACアドレス)を設定して、記憶部22に記憶させておく。
ここで中継機能部41は、起動時等の所定のタイミングで設定された親機に対して通信開始要求(具体的にはARPリクエスト等)を送出し、親機との間でアクセスポイント間通信(WDS)またはクライアント機能による通信を開始する。この通信開始要求には、無線機器20自身が備えるいずれかの無線LANインタフェースモジュール230のMACアドレスが含まれる。また中継機能部41は、この通信開始要求時に定められた周波数帯域に属するチャンネルを用いて親機との間の通信を行う。
また、この中継機能部41は、記憶部22に格納された通信先情報で特定される子機宛の情報を親機から受信すると、アクセスポイント機能としての処理により、当該受信した情報を、宛先となった子機宛に送出する(親機から子機宛の中継)。
中継機能部41は、子機となる無線機器から通信開始要求(具体的にはARPリクエスト等)を受けると、通信開始要求に係るパケットを親機宛に送出する。この通信開始要求には、第2,第3の無線機器20が親機との間の通信で用いている無線LANインタフェースモジュール230のMACアドレスが含まれる。中継機能部41は、この通信開始要求に係るパケットに含まれるローカルビット(MACアドレスの第1オクテットのMSBの7ビット目)をオンとして、親機宛に送出する。また中継機能部41は、子機から記憶部22に格納された通信先情報に含まれない宛先宛の情報を受信すると、親機に対して当該受信した情報を送出する(子機から親機宛の中継)。
判別部42は、子機となる無線機器の実際の通信開始時、つまり下流側の無線機器20またはクライアント無線機器30から通信開始の要求(具体的にはARPリクエスト等)があったとき、または親機に対して通信開始の要求を送出したタイミングで、当該通信を開始しようとする子機を判別の対象として、当該判別の対象となった子機が中継機能を有しているか、つまり判別の対象となった子機が他の中継動作中無線機器20であるか否かを判別する。
具体的にこの判別部42は、中継機能部41が子機である無線機器から親機へ中継する情報を参照して、子機である無線機器が中継機能を有しているか否かを判別する。
本実施の形態の一例では、子機である他の中継動作中無線機器20自身が通信開始の要求を行うときには当該通信開始要求に係るパケット内のローカルビットはオンとなっていないが、当該他の中継動作中無線機器20がその子機からの通信開始要求に係るパケットを送出したときには、当該パケット内のローカルビットがオンとなっている。そこで判別部42は、子機から受信したパケットのローカルビットを参照し、当該ローカルビットがオンとなっていると判断されるときに、当該子機が中継機能を有している、つまり、他の中継動作中無線機器20であると判別する。またこのローカルビットがオンとなっていなければ、判別部42は、当該通信開始要求を行った子機は、中継機能を有していない(中継機能を有しているか否かが不明である)と判別する。判別部42は、この判別の結果、他の中継動作中無線機器20であると判別した子機を特定する情報(当該子機である無線機器のMACアドレス等でよい)を帯域決定部43に出力する。
帯域決定部43は、判別部42が出力した情報で特定される無線機器(子機である他の中継動作中無線機器20)を、帯域決定対象として、当該帯域決定対象となった他の中継動作中無線機器20との間での通信で利用する周波数帯域を決定する。具体的にこの帯域決定部43は、親機との間で利用している周波数帯域B1の情報を参照し、帯域決定対象となった他の中継動作中無線機器20との間で利用する周波数帯域を、上記親機との間で利用している周波数帯域B1とは異なる周波数帯域B2に決定する。
一例として、無線LANインタフェースモジュール230が、2.4GHz帯と5GHz帯とのいずれかを用いて通信をするものである場合、親機との間で無線LANインタフェースモジュール230の一つが用いている周波数帯域B1が2.4GHzであるとすると、この帯域決定部43は、無線LANインタフェースモジュール230の別の一つが上記帯域決定対象となった他の中継動作中無線機器20との間での通信で利用する周波数帯域B2を5GHzに決定する。
帯域制御部44は、帯域決定部43が決定した周波数帯域に属するチャンネルでの通信を行うよう、上記帯域決定対象となった他の中継動作中無線機器20との間で通信する無線LANインタフェースモジュール230に対して指示する。この指示に従い、無線LANインタフェースモジュール230は帯域決定対象となった他の中継動作中無線機器20との間の通信を、当該指示された周波数帯域に属するチャンネルを用いた通信に切り替える。
[動作]
本実施の形態の無線通信システムは以上の構成を備えており、次のように動作する。以下の例では第2の無線機器20aが、その親機である第1の無線機器10との間で無線LANインタフェースモジュール230a(以下、第2の無線機器20aの無線LANインタフェースモジュール230aを区別のため、無線LANインタフェースモジュール230a-1と記す)を用い、所定の周波数帯域B1の周波数にて通信を行っているものとする。また第3の無線機器20bには、第2の無線機器20aが備える無線LANインタフェースモジュール230a(以下、第3の無線機器20bの無線LANインタフェースモジュール230aを区別のため、無線LANインタフェースモジュール230a-2と記す)のMACアドレスが親機のMACアドレスとして設定されているものとする。
また、以下では、第2の無線機器20aと第3の無線機器20bとの間の通信で用いる周波数帯域を制御する処理について述べ、その他、接続(アソシエーション)の処理や実際のユーザデータの中継等の処理については説明を明確にするために省略する。
第3の無線機器20bが起動されると、図4に例示するように、第3の無線機器20bはその親機として設定されている第2の無線機器20aに対して、この第3の無線機器20bが備える無線LANインタフェースモジュール230b-1(以下、第3の無線機器20bの無線LANインタフェースモジュール230bを区別のため、無線LANインタフェースモジュール230b-1と記す)を用いて通信開始要求を送出する(S1)。この通信開始要求には、当該無線LANインタフェースモジュール230b-1のMACアドレスが含まれる。ここでは当該MACアドレスのローカルビットはオンとしない。
第2の無線機器20aでは、この通信開始要求を受けて、通信開始要求を行った第3の無線機器20bを子機として、その無線LANインタフェースモジュール230b-1のMACアドレスを、当該子機を特定する情報として通信先情報に含めて記憶し、通信を開始する(S2)。ここでの例では、この段階では、第2の無線機器20aは第3の無線機器20bが中継機能を有していることの判別を行うことができない。このため、この段階では第2の無線機器20aと第3の無線機器20bとの間は、予め設定された周波数帯域に属するチャンネル(例えばこの時点で第1の無線機器10と第2の無線機器20aとの間の通信で用いられている周波数帯域B1のチャンネル)で通信を行う。
その後、第3の無線機器20bに対してクライアント無線機器30が通信開始要求を行うと(S3)、第3の無線機器20bは、当該クライアント無線機器30を子機として、当該子機のMACアドレス(子機を特定する情報の一例)を、通信先情報に含めて記憶して通信を開始する。また、第3の無線機器20bは、第2の無線機器20aに対し、通信開始要求に係るパケットであって、無線LANインタフェースモジュール230b-1のMACアドレスを含むパケットを送出する(S4)。第3の無線機器20bは、このパケットに含まれる無線LANインタフェースモジュール230b-1のMACアドレスのローカルビットをオンとして送出する。
第2の無線機器20aは、第3の無線機器20bからこの通信開始要求を受けて、そのパケットに含まれるMACアドレスを参照し、ローカルビットがオンであるか否かを判断する(S5)。ここではローカルビットがオンである(Yesである)ので、第2の無線機器20aは、無線LANインタフェースモジュール230b-1のMACアドレスで特定される無線機器、すなわち第3の無線機器20bが中継機能を有していると判別する(S6)。そして、中継機能を有している(つまり中継動作中無線機器20である)と判別された第3の無線機器20bとの間の通信に用いる周波数帯域を、第2の無線機器20aにとっての親機である第1の無線機器10と、第2の無線機器20aとの間の通信で用いられている周波数帯域B1とは異なる周波数帯域B2とするよう制御する(S7)。
なお、この第2の無線機器20aにおける処理S7の制御は例えば図5(a)に例示するように、子機の接続を解除し(S11)、無線LANインタフェースモジュール230a-2が使用する周波数帯域を、周波数帯域B2に設定し(周波数帯域の設定:S12)、再度通信を開始させることで行うようにしてもよい。
また、第3の無線機器20bが、親機からの指示によって、親機との通信に用いている無線LANインタフェースモジュール230b-1で使用する周波数帯域を変更する機能(動的帯域変更機能)を有している場合であって、かつ、第2の無線機器20aに対して子機として接続される中継動作中無線機器20が第3の無線機器20bのみである場合は、この処理S7では第2の無線機器20aは、図5(b)に例示するように、第3の無線機器20bに対して使用周波数帯域をB2とするよう指示し(S15)、無線LANインタフェースモジュール230a-2が使用する周波数帯域を、周波数帯域B2に設定し(周波数帯域の設定:S12)てもよい。このとき、第3の無線機器20bは、親機である第2の無線機器20aが送出した指示を受信し、第2の無線機器20aとの通信に用いている無線LANインタフェースモジュール230b-1で使用する周波数帯域を指示された周波数帯域であるB2に変更する。この後、第2の無線機器20aと第3の無線機器20bとの間の通信は、周波数帯域B2に属するいずれかのチャンネルで行われる。なお、周波数帯域B2に属するどのチャンネルを利用するかについては、広く知られている技術を採用できる。
なお、この図5(b)に例示した処理を行うためには、第2の無線機器20aにおいて第3の無線機器20bが動的帯域変更機能を有しているか否かを判別する必要があるが、この判別は、例えば第3の無線機器20bのMACアドレスを用いて(例えば上位3オクテットを参照して、第2の中継機器20bが特定のメーカーのものであると判断されれば)、動的帯域変更機能を有していると判別するといった方法で行ってもよい。
[変形例]
以上の説明において、第2,第3の無線機器20の判別部42としての動作においては、子機から送信されるパケットに含まれるMACアドレスのローカルビットがオンとなっているか否かにより子機が中継機能を有している(つまり他の中継動作中無線機器20である)か否かを判別することとしていたが、本実施の形態はこれに限られない。
例えばこの判別部42は、上記の方法のほか、
(1)DHCP(Dynamic Host Control Protocol)要求に基づく方法
(2)MACアドレスの連続性に基づく方法
の少なくともいずれかによって、子機が中継機能を有している(他の中継動作中無線機器20である)か否かを判別することとしてもよい。これらの方法では、例えば、判別の対象となった子機(アドレス情報であるMACアドレスにより識別する)が伝送する内容情報部分に含まれる、当該情報の送信元のアドレス情報(MACアドレス)として、互いに異なるアドレス情報が複数ある場合に子機が中継機能を有していると判別する。
すなわち(1)DHCP要求に基づく場合、判別部42は、子機である無線機器から親機へ中継する情報として、複数回のDHCP要求があった場合に、当該子機が中継機能を有している(他の中継動作中無線機器20である)と判別する。
この例の本実施の形態の無線通信システムの動作は次のようになる。以下の例は図4に例示した処理の説明における例と同様、第2の無線機器20aが親機である第1の無線機器10との間で無線LANインタフェースモジュール230a-1を用い、所定の周波数帯域B1の周波数にて通信を行っているものとする。また第3の無線機器20bには、第2の無線機器20aが備える無線LANインタフェースモジュール230a-2のMACアドレスが親機のMACアドレスとして設定されているものとする。また、以下でも、第2の無線機器20aと第3の無線機器20bとの間の通信で用いる周波数帯域を制御する処理について述べ、その他、接続(アソシエーション)の処理や実際のユーザデータの中継等の処理については説明を明確にするために省略する。また図4における処理と同様の処理については同じ符号を付して繰り返しての説明を省略する。
DHCPが利用されている場合、第3の無線機器20bが起動されると、図6に例示するように、第3の無線機器20bは親機として設定されている第2の無線機器20aに対して、この第3の無線機器20bが備える無線LANインタフェースモジュール230b-1を用いて通信開始要求を送出し、第2の無線機器20aとの間での通信を開始する(S21)。
そして第3の無線機器20bは、自己の無線LANインタフェースモジュール230b-1に割り当てられるべきIPアドレスを得るため、DHCP要求を、親機となった第2の無線機器20aへ送出する(S22)。このDHCP要求は、広く知られているように、イーサネットヘッダ部(通信制御に用いられる情報部分)と、UDPヘッダ部と、DHCPメッセージ部(伝送される内容情報部分)とを含んでおり、このうちイーサネットヘッダ部には発信元MACアドレス(下流側無線機器のアドレス情報に相当する)が含まれ、またDHCPメッセージ部にもクライアントハードアドレスとして、このDHCP要求を送信したネットワークインタフェースのMACアドレス(情報の送信元のアドレス情報に相当する)が含まれる。この処理S22で送出されるDHCP要求は、第3の無線機器20bが、自己自身の備える無線LANインタフェースモジュール230b-1に割り当てられるべきIPアドレスを得るための要求であるので、そのイーサネットヘッダ部に含まれる発信元MACアドレスと、DHCPメッセージ部に含まれるMACアドレスとは同じものとなる。
第2の無線機器20aは、DHCP要求のイーサネットヘッダ部に含まれる発信元MACアドレスと、DHCPメッセージ部に含まれるMACアドレスとが同じであるか否かを判断する(S23)。この判断の結果、DHCP要求のイーサネットヘッダ部に含まれる発信元MACアドレスと、DHCPメッセージ部に含まれるMACアドレスとが同じであれば(Yesであれば)、第2の無線機器20aは、当該イーサネットヘッダ部に含まれる発信元MACアドレスとDHCP要求の回数(このとき「1」にリセットされるものとする)とを関連付けて記憶部22に格納する(S24)。なお、処理S23においてDHCP要求のイーサネットヘッダ部に含まれる発信元MACアドレスと、DHCPメッセージ部に含まれるMACアドレスとが同じでない場合(Noの場合)については、後に述べる。
第2の無線機器20aは、記憶部22に発信元MACアドレスに関連付けて記憶したDHCP要求の回数が所定のしきい値(例えば「2」でもよい)を超える子機があるか否かを調べる(S25)。ここではそのような子機はまだない(Noである)ので特段の処理を行わない。なお、処理S25において発信元MACアドレスに関連付けて記憶したDHCP要求の回数が所定のしきい値を超える子機がある場合(Yesの場合)については、後に述べる。
この段階では、第2の無線機器20aは第3の無線機器20bが中継機能を有している(他の中継中無線機器20である)ことの判別を行うことができない。このため、この段階では第2の無線機器20aと第3の無線機器20bとの間は、予め設定された周波数帯域に属するチャンネル(例えばこの時点で第1の無線機器10と第2の無線機器20aとの間の通信で用いられている周波数帯域B1に属するチャンネル)で通信を行う。
その後、第3の無線機器20bに対してクライアント無線機器30が通信開始要求を行うと(S26)、第3の無線機器20bは、当該クライアント無線機器30のMACアドレスを、当該子機を特定する情報として通信先情報に含めて記憶し、通信を開始する(S27)。そして第3の無線機器20bは、クライアント無線機器30からDHCP要求を受け入れる(S28)。このDHCP要求において、DHCP要求のイーサネットヘッダ部に含まれる発信元MACアドレスと、DHCPメッセージ部に含まれるMACアドレスとはそれぞれクライアント無線機器30のネットワークインタフェースのMACアドレスとなっている。
第3の無線機器20bは、このDHCP要求を第2の無線機器20aへ送出するが(S29)、このときそのイーサネットヘッダ部に含まれる発信元MACアドレスは、第3の無線機器20bの無線LANインタフェースモジュール230b-1のMACアドレスとなる。
第2の無線機器20aは、処理S23以下の処理を実行し、DHCP要求のイーサネットヘッダ部に含まれる発信元MACアドレスと、DHCPメッセージ部に含まれるMACアドレスとが同じであるか否かを判断する。ここではDHCP要求のイーサネットヘッダ部に含まれる発信元MACアドレスと、DHCPメッセージ部に含まれるMACアドレスとが同じでない(Noである)ので、第2の無線機器20aは、当該イーサネットヘッダ部に含まれる発信元MACアドレスに関連付けて記憶部22に格納されたDHCP要求の回数を「1」だけインクリメントする(S30)。
そして、第2の無線機器20aは、処理S25に移行して、記憶部22に発信元MACアドレスに関連付けて記憶したDHCP要求の回数が所定のしきい値を超える子機があるか否かを調べる。ここでは当該所定のしきい値が「2」であるとすると、第2の無線機器20aは、発信元MACアドレスに関連付けて記憶したDHCP要求の回数が所定のしきい値を超える子機がある(Yesである)と判断し、第2の無線機器20aは、上記しきい値を超えるDHCP要求の回数となっている第3の無線機器20bが中継機能を有する(中継動作中無線機器20である)と判別する(S6)。そして、中継動作中無線機器20であると判別された第3の無線機器20bとの間の通信に用いる周波数帯域を、第2の無線機器20aにとっての親機である第1の無線機器10と第2の無線機器20aとの間の通信で用いられている周波数帯域B1とは異なる周波数帯域B2とするよう制御する(S7)。
またここではイーサネットヘッダ内の発信元MACアドレスが共通し、DHCPメッセージ部に含まれるMACアドレスが互いに異なるDHCP要求が所定のしきい値を超える回数を超えてあった場合に、当該DHCP要求元の(イーサネットヘッダ内のMACアドレスで特定される)無線機器が、中継動作中無線機器20であると判別することとしていた。しかしながら例えば上記所定のしきい値を「2」とする場合、回数をカウントするまでもなく、第2の無線機器20aは、イーサネットヘッダ部に含まれる発信元MACアドレスと、DHCPメッセージ部に含まれるMACアドレスとが同じでないDHCP要求があったときに、当該DHCP要求の送信元である無線機器が、中継機能を有する(中継動作中無線機器20である)と判別することとしてもよい。
また次に、判別部42が、(2)MACアドレスの連続性に基づいて、子機が中継機能を有しているか(他の中継動作中無線機器20であるか)否かを判別する例について説明する。
この例では、第3の無線機器20bが3つ以上の無線LANインタフェースモジュール230a,230b,230c,…を備えるものとし、それぞれのMACアドレスが、MACb1,MACb2,MACb3であるものとする。既に述べたように、製造上の都合により、これらのMACアドレスは一般に連番となる。
第3の無線機器20bは、無線LANインタフェースモジュール230aを用いて親機である第2の無線機器20aとの間の通信を行い、また、無線LANインタフェースモジュール230bを用いて、クライアント無線機器30aとの間の通信を行い、無線LANインタフェースモジュール230cを用いて、クライアント無線機器30bとの間の通信を行うものとする。
またこの例の第3の無線機器20bは、クライアント無線機器30からDHCP要求を受け入れると、当該DHCP要求を親機である第2の無線機器20aへ送出するが、その際、要求元のクライアント無線機器30との通信に用いている無線LANインタフェースモジュール230bまたは230cを介して送出するものとする。従って、当該DHCP要求のイーサネットヘッダ部に含められる発信元MACアドレスは、MACb2またはMACb3となる。
この例の中継動作中無線機器20は、子機からDHCP要求を受けるごとに、当該DHCP要求を親機へ中継する。このとき中継動作中無線機器20は、当該DHCP要求に含まれるイーサネットヘッダ部(通信制御に用いられる情報部分)内の発信元MACアドレス(下流側無線機器のアドレス情報に相当する)を抽出し、過去に受信したDHCP要求に含まれるイーサネットヘッダ部内の発信元MACアドレスを列挙したリストに含める。中継動作中無線機器20は、当該リストを参照し、連番となっているMACアドレスがあるか否かを調べる。具体的にはこのリストに含まれるMACアドレスの一つを注目アドレスとして選択し、この注目アドレスを含む所定範囲のMACアドレスがリストに含まれているか否かを調べる。ここで所定範囲は、例えば注目アドレス±aなどとして設定する。このaは任意に定め得るが、例えばa=10などとしておく。ここで中継動作中無線機器20が当該リストから連番となっているMACアドレスを見出したときには、中継動作中無線機器20は、当該見出したMACアドレスで特定される無線機器が、他の中継動作中無線機器20であると判別する。
[気象レーダへの対応]
また本実施の形態の中継動作中無線機器20は、親機との間で用いている周波数帯域において、気象レーダの信号を検知したときには、親機との間で用いている周波数帯域を気象レーダとの干渉を起こさない周波数帯域(例えば2.4GHz帯)へ変更するとともに、子機である他の中継動作中無線機器20と判別された無線LAN通信機器との間の通信に用いる周波数帯域を、親機との間の通信で用いることとなった周波数帯域とは異なる周波数帯域へ変更する。
10,20 無線機器、11,21 制御部、12,22 記憶部、13 WANインタフェース部、14,23 無線LANインタフェース部、30 クライアント無線機器、41 中継機能部、42 判別部、43 帯域決定部、44 帯域制御部、140,230 無線LANインタフェースモジュール。

Claims (6)

  1. 複数の周波数帯域のうちいずれかの周波数帯域を用いて他の無線機器と通信を行う無線機器であって、当該前記無線機器の接続要求先無線機器である上流側無線機器と、少なくとも一つの、当該前記無線機器の接続要求元無線機器である下流側無線機器との間の通信を中継する無線機器であって、
    前記下流側無線機器ごとに、当該下流側無線機器が中継機能を有しているか否かを判別する判別手段と、
    前記上流側無線機器との間の通信で利用する周波数帯域の情報に基づいて、前記判別手段により中継機能を有していると判別された下流側無線機器との通信で利用する周波数帯域を決定する決定手段と、
    前記決定された周波数帯域を用いて、前記判別手段により中継機能を有していると判別された下流側無線機器との間での通信を行う通信手段と、
    を備える無線機器。
  2. 請求項1記載の無線機器であって、
    前記判別手段は、判別の対象となった下流側無線機器から受信した情報を参照し、当該参照した情報に基づいて、前記判別の対象となった下流側無線機器が中継機能を有しているか否かを判別する無線機器。
  3. 請求項2記載の無線機器であって、
    前記判別手段は、前記判別の対象となった下流側無線機器から受信した情報であるパケットのローカルビットを参照し、当該判別の対象となった下流側無線機器が中継機能を有しているか否かを判別する無線機器。
  4. 請求項2記載の無線機器であって、
    判別手段は、前記判別の対象となった下流側無線機器から受信した情報において、複数回のDHCP要求があった場合に、当該判別の対象となった下流側無線機器が中継機能を有していると判別する無線機器。
  5. 請求項2記載の無線機器であって、
    前記判別手段は、前記判別の対象となった下流側無線機器から上流側無線機器へ中継する情報のうち、通信制御に用いられる情報部分における前記判別の対象となった下流側無線機器のアドレス情報ごとに、伝送される内容情報部分に含まれる、当該情報の送信元のアドレス情報に、互いに異なるアドレス情報が複数ある場合に、当該判別の対象となった下流側無線機器が中継機能を有すると判別する無線機器。
  6. 複数の周波数帯域のうちいずれかの周波数帯域を用いて他の無線機器と通信を行う3つ以上の複数の無線機器を有し、前記複数の無線機器の一つが、接続先とする上流側無線機器と、接続元となる複数の下流側無線機器との間の通信を中継する無線機器である無線通信システムであって、
    前記無線機器は、
    前記複数の下流側無線機器ごとに、当該下流側無線機器が中継機能を有しているか否かを判別する判別手段と、
    前記上流側無線機器との間の通信で利用する周波数帯域の情報に基づいて、前記中継機能を有していると判別された下流側無線機器との間の通信で利用する周波数帯域を決定する決定手段と、
    前記決定された周波数帯域を用いて前記中継機能を有していると判別された下流側無線機器との間での通信を行う通信手段と、
    を備える無線通信システム。
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