JP2017005386A - 光受信装置及び光受信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、デジタルコヒーレント受信技術を適用した局側装置の受信部において、比較的簡易な構成で受信ダイナミックレンジを拡大し、TDM−PONシステムの長延化を実現することを目的とする。【解決手段】本発明に係る光受信装置として機能する光受信部10は、光信号の信号光パワーに応じて、光信号の信号光パワーを制御して出力する光信号レベル制御部21と、光信号レベル制御部21からの出力信号の信号光パワーを検出するパワーモニタ部22と、光信号レベル制御部21からの出力信号を受信する光コヒーレント受信部11と、光コヒーレント受信部11の受信信号のデジタル処理を行うデジタル信号処理部14と、パワーモニタ部22で検出した信号光パワーに基づき、デジタル信号処理部14へ入力される光コヒーレント受信部11の受信信号が所定の信号となるように制御する電気信号制御部13と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、PON(Passive Optical Network)において、デジタルコヒーレント信号を受信する光受信装置及び光受信方法に関する。
現在、全国に広く敷設されたFTTHサービスの運用・投資コストを削減するため、これまで光加入者系で広く提供されてきたPON(passive optical network)を長延化し、収容効率を向上することによって、通信局舎を統合することが望まれている。PONシステムは、光カプラに代表される光受動素子を用い、局側装置(OLT:Optical line terminal)及び伝送路の一部を複数ユーザで共有することにより高速な通信を経済的に提供することが可能な通信システムである。
現在、加入者の光信号の多重化方式として、時分割多重方式(TDM:Time division multiplexing)方式が用いられている。現行のTDM−PONでは、変調された光信号の強度をフォトダイオードによって検出する強度変調−直接検波方式(IM−DD:Intensity modulation−direct detection)が採用されている。
IM−DD方式を用いたTDM−PONの長延化手法として、光増幅器の適用が検討されている。光増幅器を前置光増幅器として光受信器の前段に配置した場合、光増幅の効果により信号対雑音比が補償され、最小受光感度が改善する。
しかし、自然放出光雑音(ASE雑音)の影響により、受信感度の改善効果はおおよそ10dB弱程度に留まる。一方、中継増幅器として適用した場合、光増幅器の利得分の伝送路損失を補償可能であるが、中継局が必要となるため、上記の局統合による運用・投資コスト削減に寄与しない。
以上を鑑み、中継局を用いる事なく伝送距離を拡大する効果が期待できる手法として、デジタルコヒーレント受信技術の適用が検討されている(例えば、非特許文献1参照。)。本手法によれば、受信感度の向上効果に加えて、デジタル信号処理技術の適用により、高速信号を長距離伝送する際の課題である伝送路の波長分散、および偏波モード分散の影響による波形歪みも補償可能となる。したがって、伝送距離の大幅な拡大効果が期待される。
Dayou Qian; Mateo, E.; Ming−Fang Huang,"A 105km reach fully passive 10G−PON using a novel digital OLT," Optical Communications (ECOC), 2012 38th European Conference and Exhibition on Optical Communication,Tu.1.B.2,2012 Nishihara, S.; Kimura, S.; Yoshida, T.; Nakamura, M.; Terada, J.; Nishimura, K.; Kishine, K.; Kato, K.; Ohtomo, Y.; Yoshimoto, N.; Imai, T.; Tsubokawa, M., "A Burst−Mode 3R Receiver for 10−Gbit/s PON Systems With High Sensitivity, Wide Dynamic Range, and Fast Response," Journal of Lightwave Technology,vol.26,no.1, pp.99−107, Jan.1, 2008 M. Fujiwara et al, "Field trial of 100−km reach symmetric−rate 10G−EPON system using automatic levelcontrolled burst−mode SOAs," Journal of Lightwave Technology,vol.31,no.4,pp.634−640(2013) Sang−Yuep Kim, Kani, J.−I., Suzuki, K.−I., Otaka,A.,"OLT Receiver for Power Normalization of Burst OFDM Signals Enabling OFDM/TDMA−PON," Photonics Technology Letters, IEEE,vol.26, no.24, pp.2469,2472, Dec.15,2014
デジタルコヒーレント受信技術を用いたTDM−PONでは、上り通信の受信ダイナミックレンジの確保が課題となる。TDM−PONの下り伝送では、各加入者装置(ONU:Optical network unit)は、局側装置(OLT:Optical line terminal)が全ONUに向け送信する下り連続信号光のうち、事前に割り当てられた自端末に対応する時間スロットの信号を選択的に受信する。よって、ONUの受信する信号光は連続光となる。
一方、上り伝送では、OLTの受信する信号光は、各ONUが事前に割り当てられたタイミングで送信する時間的に間欠な光信号となる。このような信号を一般的にバースト信号と呼ぶ。このとき、OLTの受信する信号光は、ONUとOLT間の距離の相違により、図1に示すように、ONUの送信する信号光ごとに異なる信号光パワーを持つ。このときに、局側装置で許容可能な信号光パワーの範囲が受信ダイナミックレンジである。
図2に、バースト信号を受信可能なデジタルコヒーレント受信技術を適用した光受信構成を示す。OLT側の光受信器には、局発光源111と、光コヒーレント受信を行うためのフロントエンドモジュールである偏波・位相ダイバーシティ受信器112とを配置し、位相変調、ないしは強度変調された信号光と局発光のビート成分を受信信号として検出する。信号光と局発光間の偏波状態と位相状態の差異を補償するために、フロントエンドモジュールにおいて、偏波・位相ダイバーシティが実装されている。光電気変換された信号成分はトランスインピーダンスアンプ(TIA:Trans−impedance amplifier)131によって信号電圧に線形増幅され、アナログ・デジタル変換器(ADC:Analog−to−Digital Converter)132によりデジタル信号に変換される。変換されたデジタル信号はデジタル信号処理部(DSP:Digital Signal Processor)14において、前述の波長・偏波モード分散などによる波形歪を補償したのち、識別される。
図1に示すようなバースト信号がOLT91側の受信器に入力された場合を考える。このとき、ADC132の入力レンジを強信号の入力振幅に合わせた場合、弱信号に対するAD変換時の量子化雑音の影響が大きくなり、図3に示すように、最小受信感度が劣化する。結果として、受信ダイナミックレンジが制限される。したがって、受信ダイナミックレンジを十分に確保するためには、瞬時的に量子化誤差を低減するように受信信号を制御する機能が必要となる。
上記を実現する構成として、自動利得等化トランスインピーダンスアンプ(AGC−TIA:Automatic Gain Control Trans−impedance amplifier)(例えば、非特許文献2参照。)に代表される電気段での信号パワーの制御器や、ALC(Automatic level control)光増幅器に代表される光段での信号パワーの制御器の適用が考えられる。
前者のバースト信号の電気レベル等化器を適用した場合、光コヒーレント受信器によって光電変換された受信信号の平均電力を検出し、フィードバック制御によりTIA131の増幅利得をバースト信号毎に最適化する構成が考えられる。しかしこの構成では、広い入力レンジにわたって線形性を得ること、および偏波・位相変動によって生じる平均電力変動への対応が難しい。
一方、図4に示すように、光増幅器314と光可変減衰器312を用い、光信号の出力レベルを制御し、偏波・位相ダイバーシティ受信器112に入力される信号光パワーを制御する方式がある(例えば、非特許文献3参照。)。この構成では、光増幅後の信号光パワーを包絡線検波方式の光電変換器を用いたパワー検出・制御回路311によって計測するため、より広い範囲の信号光パワーを検出できる。また、検出するパワーは偏波・位相状態に依存しない為、安定動作が可能である。さらに、遅延線313によって主信号を遅延させることが可能なため、瞬時応答性も有する。一方で、光部品数が増大し、構成が複雑となる。
同様の技術を用いたバースト信号のデジタルコヒーレント受信構成として、図5に示すように、局発光のパワーを制御する光可変減衰器312を備え、信号光と局発光のビート成分量を制御する手法も検討されている(例えば、非特許文献4参照。)。本構成では、図4に示す光増幅器314と光可変減衰器312を用いる構成と比較し、比較的簡易な構成での実現が期待されるが、パワー検出・制御回路311に入力される信号光パワーが小さいため、検出可能な最小パワーに制限が生じる。したがって、広いダイナミックレンジを確保することが難しい。
本発明は以上の課題を鑑み、デジタルコヒーレント受信技術を適用した局側装置の受信部において、比較的簡易な構成で受信ダイナミックレンジを拡大し、TDM−PONシステムの長延化を実現することを目的とする。
本発明は、時分割で信号が送受信されるPONにおけるデジタルコヒーレント受信技術の光受信機を備えた局側装置(OLT)の光受信器において、受信信号光パワーの瞬時的な変動に起因するアナログデジタル変換時の量子化誤差の影響を低減し、光受信器のダイナミックレンジを向上する。
具体的には、本発明に係る光受信装置は、
加入者装置が送信する時間的に間欠な光信号をデジタルコヒーレント受信する局側装置の光受信装置であって、
前記光信号の信号光パワーに応じて、前記光信号の信号光パワーを制御して出力する光信号レベル制御部と、
前記光信号レベル制御部からの出力信号の信号光パワーを検出するパワーモニタ部と、
前記光信号レベル制御部からの出力信号を受信する光コヒーレント受信部と、
前記光コヒーレント受信部の受信信号のデジタル処理を行うデジタル信号処理部と、
前記パワーモニタ部で検出した信号光パワーに基づき、前記デジタル信号処理部へ入力される前記光コヒーレント受信部の受信信号が所定の信号となるように制御する電気信号制御部と、
を備える。
本発明に係る光受信装置では、
前記光信号レベル制御部は、
前記光信号の信号光パワーを増幅する光増幅器と、
前記光増幅器に入射する前記光信号の信号光パワーを検出する光電変換器と、
前記光電変換器で検出された信号光パワーを基に、前記光増幅器の利得を制御するパワー制御部と、を備え、
前記パワー制御部は、前記光電変換器で検出された信号光パワーと前記局側装置の受信ダイナミックレンジで定められるパワー閾値とを比較し、比較結果に基づいて、前記光信号の信号光パワーの範囲を削減してもよい。
本発明に係る光受信装置では、
前記電気信号制御部は、前記光コヒーレント受信部の受信信号の振幅を制御する利得可変TIAを備え、
前記パワーモニタ部は、前記光信号レベル制御部からの出力信号の信号光パワーを検出するための光電変換器を備え、
当該光電変換器で検出された信号光パワーを基に、前記利得可変TIAの利得を制御してもよい。
本発明に係る光受信装置では、
前記電気信号制御部は、前記光コヒーレント受信部の受信信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するADC(Analog−to−Digital Converter)を備え、
前記パワーモニタ部は、前記光信号レベル制御部からの出力信号の信号光パワーを検出するための光電変換器を備え、
当該光電変換器で検出された信号光パワーを基に、前記ADCの最大信号入力範囲を制御してもよい。
具体的には、本発明に係る光受信方法は、
加入者装置が送信する時間的に間欠な光信号をデジタルコヒーレント受信する局側装置の光受信方法であって、
前記光信号レベル制御部が、前記光信号の信号光パワーに応じて、前記光信号の信号光パワーを制御して出力する光信号レベル制御ステップと、
前記光信号レベル制御部からの出力信号を光コヒーレント受信し、受信信号のデジタル処理を行う光コヒーレント受信ステップと、
を順に有し、
前記光コヒーレント受信ステップにおいて、前記光信号レベル制御部からの出力信号の信号光パワーを検出し、検出した信号光パワーに基づき、デジタル処理に用いる受信信号が所定の信号となるように制御する。
本発明によれば、デジタルコヒーレント受信技術を適用した局側装置の受信部において、比較的簡易な構成で受信ダイナミックレンジを拡大し、TDM−PONシステムの長延化を実現することができる。
バースト信号の一例を示す。 関連するバースト信号受信構成の一例を示す。 関連するバースト信号受信構成を用いた場合の最小受信感度の劣化の一例を示す。 関連するバースト信号受信構成の第1例を示す。 関連するバースト信号受信構成の第2例を示す。 実施形態に係る局側装置(OLT)の概略図を示す。 偏波・位相ダイバーシティ受信器の一例を示す。 実施形態1に係る光受信装置の一例を示す。 実施形態1に係る第1の制御例における光信号レベル制御部の入出力特性例を示す。 実施形態1に係る第1の制御例における利得可変TIAの第1の入出力特性例を示す。 実施形態1に係る第1の制御例における利得可変TIAの第2の入出力特性例を示す。 実施形態1に係る第2の制御例における光信号レベル制御部の入出力特性例を示す。 実施形態1に係る第2の制御例における利得可変TIAの第1の入出力特性を示す。 実施形態1に係る第2の制御例における利得可変TIAの第2の入出力特性例を示す。 実施形態2に係る光受信装置の一例を示す。 実施形態2に係る第1の制御例における光信号レベル制御部の入出力特性例を示す。 実施形態2に係る第1の制御例におけるADCの第1の入出力特性例を示す。 実施形態2に係る第1の制御例におけるADCの第1の入出力特性例を示す。 実施形態2に係る第1の制御例における光信号レベル制御部の入出力特性例を示す。 実施形態2に係る第1の制御例におけるADCの第1の入出力特性例を示す。 実施形態2に係る第1の制御例におけるADCの第2の入出力特性例を示す。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施形態に限定されるものではない。これらの実施の例は例示に過ぎず、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
図6に、本実施形態に係る局側装置(OLT)の概略図を示す。本実施形態に係るデジタルコヒーレント受信技術を適用したPONシステムのOLT91のバースト信号受信構成では、光信号レベル制御部21と、パワーモニタ部22と、光コヒーレント受信部11と、デジタル信号処理部14と、電気信号制御部13と、制御情報伝達経路とを備える。制御情報伝達経路は、光コヒーレント受信部11を迂回して、パワーモニタ部22と電気信号制御部13を接続する情報伝達経路である。
本実施形態に係る光受信方法は、光信号レベル制御ステップと、光コヒーレント受信ステップと、を順に有する。
光信号レベル制御ステップにおいて、光信号レベル制御部21は、入射するバーストフレームの信号光パワーに応じて出力光パワーを制御する。
光コヒーレント受信ステップにおいて、光信号レベル制御部21からの出力信号を光コヒーレント受信し、受信信号のデジタル処理を行う。このとき、パワーモニタ部22は、光信号レベル制御部21の出力パワーを検出する。パワーモニタ部22の検出した信号光パワーは、制御情報伝達経路を経由して、電気信号制御部13に伝達される。電気信号制御部13は、パワーモニタ部22の検出した信号光パワーに基づき、システムの想定する受信ダイナミックレンジを満たす入力信号となるよう、デジタル信号処理部14への入力信号を制御する。
OLT91の光受信部10は、光信号レベル制御部21によって光コヒーレント受信部11に入力する光パワーの範囲を低減し、かつパワーモニタ部22で検出した入射信号光パワーをもとに電気信号制御部13によって受信信号を制御することで、量子化雑音の影響を低減し、受信ダイナミックレンジを拡大する。
本実施形態において、光コヒーレント受信部11は、例えば偏波・位相ダイバーシティ受信器である。図7に、偏波・位相ダイバーシティ受信器の一例を示す。偏波・位相ダイバーシティ受信器112は、偏光ビームスプリッタ(PBS)121によって信号光のXおよびY偏波を分離し、90°光ハイブリッド123X及び123Yによって位相を分離すると同時に、バランス受信器124により、局発光とのビート成分を検出する。
ここで、偏波・位相ダイバーシティ受信器112に入力する信号光の入力パワーをPsとし、また、局発光のパワーをPoとすると、各バランス受信器124で検出される受信電流は以下の式(1)〜式(4)で表される。
Figure 2017005386
式(1)〜式(4)の受信電流はそれぞれ、各XY偏波のIQ成分に対応する。式中において、αはXY偏波間のパワーの比率、偏波間δは位相差、θs(t)は局発光と信号光のビート光の位相、θn(t)は位相雑音を表す。強度変調の場合はPsに、位相変調の場合はθs(t)の変動を検出し、信号処理により復号を行う。
図8に、本実施形態の例を示す。本実施形態において、光信号レベル制御部21は、光スプリッタ217、利得可変の光増幅器214、信号光パワーを検出するための光電変換器215、ADC216、パワー検出・制御回路211、および利得可変の光増幅器214をフィードフォワード制御するための遅延線213を有する。パワーモニタ部22は、光信号レベル制御部21と同様、光スプリッタ227、信号光パワーを検出するための光電変換器225、ADC226、パワー検出・制御回路221、および電気信号制御部13において、受信信号をフィードフォワード制御するための遅延線223を有する。光コヒーレント受信部11は、局発光源111、および偏波・位相ダイバーシティ受信器112を備える。電気信号制御部13は、例えば利得可変TIA131aと、ADC132aを備える。
光信号レベル制御部21は、光スプリッタ217によって分岐した信号光の一部を、光電変換器215を用いて光電変換し、ADC216を用いて標本化・量子化した後、パワー検出・制御回路211を用いて信号光パワーを検出する。パワー検出・制御回路211は、検出した信号光パワーと、予め設定したパワー閾値とを比較し、利得可変の光増幅器214の増幅利得を決定後、パワー検出・制御回路211によって光増幅器214をフィードフォワード制御する。
遅延線213を通った信号光(主信号)は、上記のとおり、パワー検出・制御回路211で検出した信号光パワーをもとに、高速のフィードフォワード制御によって増幅利得を二値で制御した利得可変の光増幅器214を用いて光増幅される。
光増幅された主信号は、パワーモニタ部22の光スプリッタ227を用いて再度分岐される。光信号レベル制御部21と同様に、分岐された主信号の一部を用いて、光電変換器225、およびADC226によって、受信信号光を光電変換、および標本化・量子化したのち、パワー検出・制御回路221に入力される。パワー検出・制御回路221は、信号光パワーを検出し、パワー検出・制御回路221において予め設定した検出パワーと制御信号値のテーブルと比較し、電気信号制御部13に伝達する制御信号値を決定する。検出した信号光パワーは、制御情報伝達経路により、電気信号制御部13に伝達される。また、X・Y偏波の各IQ成分の利得可変TIA131aの増幅利得は、前述のパワーモニタ部22によって決定される共通の値となる。
主信号はパワーモニタ部22の遅延線223を通過後、偏波・位相ダイバーシティ受信器112において、偏波・位相分離、および局発光と合波されたのち、光電変換される。光電変換された主信号のX・Y偏波の各IQ成分の受信信号電流は、それぞれ利得可変TIA131aによって、システムの想定する電圧振幅の範囲となるよう電流/電圧変換され、ADC132a、およびデジタル信号処理部14に入力される。
上記の光信号レベル制御部21の光電変換器215およびパワーモニタ部22の光電変換器225では、信号光を二乗検波するため、検出パワーは信号光の位相、および偏波状態によらない。また、パワーモニタ部22は光増幅後の信号光パワーを検出するため、光信号レベル制御部21単体では検出できない低い信号光パワーを検出可能である。さらに、主信号の光増幅による信号帯雑音比の改善も期待される。
図9に、光信号レベル制御部21の入出力特性例を示す。本実施形態に係るOLT91において、想定する入力パワーの範囲の上限をP、下限をPとした場合、OLT91の受信ダイナミックレンジはP−Pとなる。このとき、図9に示すように、パワー閾値Pthを(P−P)/2とし、P1、thのパワーを持つ信号光が入力されたとき、同一の出力パワーとなるよう低利得、および高利得で光増幅器214を制御した場合、固定利得の光増幅器の適用時と比較し、光コヒーレント受信部11に入力される信号パワーの範囲は、半分に低減される。したがって、光信号レベル制御部21から後段の各素子の受信ダイナミックレンジを軽減することができる。また、光増幅の効果によって、パワーモニタ部22の最小受信感度が向上し、より低いパワーの信号光を検出することができるようになる。
図10に、利得可変TIA131aの入出力特性例を示す。パワーモニタ部22で検出した光増幅後のパワーをもとに、利得可変TIA131aの利得切替閾値と比較し、増幅利得を切り替えることで、ADC132aにおけるAD変換時の量子化雑音の影響が無視可能な範囲であるP’からP’の範囲にまで受信信号パワーを制御する。
このとき、図11に示すように、検出パワーに応じて利得を切替え、出力パワーを一定値にそろえても良い。この場合、ADC132aに入力される受信信号振幅はOLT91への入力信号光パワーによらず一定となる。以上により、バースト信号受信時における受信ダイナミックレンジの狭窄化を防ぐことができる。
しかし、想定するシステムによっては、光信号レベル制御部21のパワー閾値Pthが光信号レベル制御部21のパワー検出・制御回路211の受光感度限界付近となってしまい、光信号レベル制御部21および電気信号制御部13の動作が不安定となる場合がある。そこで、図12に示すように、光信号レベル制御部21のパワー閾値Pthを、パワー検出のしやすい高入力パワーとなる値に設定することも考えられる。
図13に、利得可変TIA131aの入出力特性例を示す。図10と同様に、パワーモニタ部22で検出した光増幅後のパワーをもとに、利得可変TIA131aの利得切替閾値と比較し、増幅利得を切り替えることで、AD変換時の量子化雑音の影響が無視可能な範囲であるP’からP’の範囲にまで受信信号パワーを制御する。
このとき、図14に示すように、検出パワーに応じて利得を切替え、出力パワーを一定値にそろえても良い。図9〜図11に記載の制御手法と比較し、光信号レベル制御部21の後段の素子に要求される受信ダイナミックレンジは多少増大するものの、長期安定性が得られる。また、図9〜図11に記載の制御手法と同様に、バースト信号受信時における受信ダイナミックレンジの狭窄化を防ぐことができる。
(実施形態2)
本実施形態の例を図15に示す。本実施形態の電気信号制御部13は、例えば固定利得TIA131bと入力レンジ可変のADC132bを備える。本実施形態では、実施形態1と同様に、光信号レベル制御部21の利得可変の光増幅器214を制御し、光コヒーレント受信部11に入力する信号パワーの範囲を狭めると同時に、パワーモニタ部22において、光増幅器214で光増幅後の信号光パワーレベルを検出する。電気信号制御部13では、主信号を線形に電流/電圧変換したのち、検出したパワーをもとにADC132bの最大入力レンジをフィードフォワード制御し、標本化・量子化する。デジタル信号処理部14は、ADC132bからのデジタル信号値の範囲を、システムで想定する値の範囲内に制御する。
光信号レベル制御部21、および電気信号制御部13の入出力特性例を図16に示す。図17に、入力レンジが可変のADC132bの入出力特性例を示す。パワーモニタ部22で検出した光増幅後のパワーをもとに、ADC132bの入力レンジ切替閾値と比較し、入力信号に応じてADC132bの入力レンジを切り替えることで、量子化誤差による影響が無視可能な範囲まで受信信号振幅とADC132bの入力レンジ間の比率を低減する。図18に示すように、検出パワーに応じてADC132bの入力レンジを線形に制御しても良い。この場合、デジタル信号処理部14に入力されるデジタル信号値の範囲はOLT91への入力信号光パワーによらず一定となる。
また、実施形態1と同様に、光信号レベル制御部21のパワー閾値Pthが光信号レベル制御部21のパワー検出・制御回路211の受光感度限界付近となってしまい、光信号レベル制御部21および電気信号制御部13の動作が不安定となる場合がある。そこで、図19に示すように、光信号レベル制御部21のパワー閾値Pthを、パワー検出のしやすい高入力パワーとなる値に設定することも考えられる。図16〜図18に記載の制御手法と比較し、光信号レベル制御部21の後段の素子に要求される受信ダイナミックレンジは多少増大するものの、長期安定性が得られる。また、図16〜図18に記載の制御手法と同様に、バースト信号受信時における受信ダイナミックレンジの狭窄化を防ぐことができる。実施形態1の利得可変TIAと、入力レンジが可変のADCは組み合わせて適用することも可能である。
本発明は情報通信産業に適用することができる。
91:OLT
92:光スプリッタ
10:光受信部
11:光コヒーレント受信部
111:局発光源
112:偏波・位相ダイバーシティ受信器
121:PBS
122:BS
123X、123Y:90°光ハイブリッド
124:バランス受信器
13:電気信号制御部
131a:利得可変TIA
131b:固定利得TIA
132、132a、132b:ADC
14:デジタル信号処理部
21:光信号レベル制御部
211、221:パワー検出・制御回路
213、223:遅延線
214:光増幅器
215、225:光電変換器
216、226:ADC
217、227:光スプリッタ
22:パワーモニタ部
311:パワー検出・制御回路
312:光可変減衰器
313:遅延線
314:光増幅器
317:光スプリッタ
131:高線形のTIA

Claims (5)

  1. 加入者装置が送信する時間的に間欠な光信号をデジタルコヒーレント受信する局側装置の光受信装置であって、
    前記光信号の信号光パワーに応じて、前記光信号の信号光パワーを制御して出力する光信号レベル制御部と、
    前記光信号レベル制御部からの出力信号の信号光パワーを検出するパワーモニタ部と、
    前記光信号レベル制御部からの出力信号を受信する光コヒーレント受信部と、
    前記光コヒーレント受信部の受信信号のデジタル処理を行うデジタル信号処理部と、
    前記パワーモニタ部で検出した信号光パワーに基づき、前記デジタル信号処理部へ入力される前記光コヒーレント受信部の受信信号が所定の信号となるように制御する電気信号制御部と、
    を備える光受信装置。
  2. 前記光信号レベル制御部は、
    前記光信号の信号光パワーを増幅する光増幅器と、
    前記光増幅器に入射する前記光信号の信号光パワーを検出する光電変換器と、
    前記光電変換器で検出された信号光パワーを基に、前記光増幅器の利得を制御するパワー制御部と、を備え、
    前記パワー制御部は、前記光電変換器で検出された信号光パワーと前記局側装置の受信ダイナミックレンジで定められるパワー閾値とを比較し、比較結果に基づいて、前記光信号の信号光パワーの範囲を削減する、
    請求項1に記載の光受信装置。
  3. 前記電気信号制御部は、前記光コヒーレント受信部の受信信号の振幅を制御する利得可変TIAを備え、
    前記パワーモニタ部は、前記光信号レベル制御部からの出力信号の信号光パワーを検出するための光電変換器を備え、
    当該光電変換器で検出された信号光パワーを基に、前記利得可変TIAの利得を制御する、
    請求項1又は2に記載の光受信装置。
  4. 前記電気信号制御部は、前記光コヒーレント受信部の受信信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するADC(Analog−to−Digital Converter)を備え、
    前記パワーモニタ部は、前記光信号レベル制御部からの出力信号の信号光パワーを検出するための光電変換器を備え、
    当該光電変換器で検出された信号光パワーを基に、前記ADCの最大信号入力範囲を制御する、
    請求項1又は2に記載の光受信装置。
  5. 加入者装置が送信する時間的に間欠な光信号をデジタルコヒーレント受信する局側装置の光受信方法であって、
    前記光信号レベル制御部が、前記光信号の信号光パワーに応じて、前記光信号の信号光パワーを制御して出力する光信号レベル制御ステップと、
    前記光信号レベル制御部からの出力信号を光コヒーレント受信し、受信信号のデジタル処理を行う光コヒーレント受信ステップと、
    を順に有し、
    前記光コヒーレント受信ステップにおいて、前記光信号レベル制御部からの出力信号の信号光パワーを検出し、検出した信号光パワーに基づき、デジタル処理に用いる受信信号が所定の信号となるように制御する、
    光受信方法。
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